JP2024076392A - プリンタ - Google Patents

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学 大森
颯季 天野
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三栄電機株式会社
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Abstract

【課題】用紙の排出・回収時の誤動作を防止することが可能なプリンタを提供する。【解決手段】プリンタ1は、プリンタ部10から送り出された用紙Pを搬送して排出口3から頭出しする共に、頭出しされた用紙Pが受け取られなかったときに引き戻して回収するプレゼンタ部20を備える。プレゼンタ部20は、プリンタ部10から排出口3に向かう排出経路23の下方に設けられた一時保留部21と、一時保留部21の底部に設けられた回収口4と、用紙Pを排出口3又は回収口4に搬送する用紙搬送部22とを有する。用紙搬送部22は、排出経路23に設けられた搬送ローラ25と、排出経路23を挟んで搬送ローラ25と対向配置されたテンションローラ26と、搬送ローラ25による搬送動作を補助する搬送ベルト27とを備える。搬送ベルト27は一時保留部21に接しながらその深さ方向に延在しており、テンションローラ26と接触していない。【選択図】図1

Description

本発明は、ロール紙等の長尺な用紙に印刷するプリンタに関し、特に、用紙が切断されるまでループ化して装置内に保留すると共に、切断された用紙を装置外に排出するプレゼンタ機能を有するプリンタに関する。
レシート、チケット等を印刷して発券するプリンタにおいては、発券中に排出口から排出された紙片を受取人が無理やり引き抜いたり、発券口を塞いで用紙の排出を妨害したりすると、印字不良や用紙ジャムの原因となる。これらを未然に防止するため、用紙の印字及び切断が完了するまで用紙を装置内に一時的に保管しておき、切断完了後の用紙の先端を排出口から露出させるプレゼンタ機能を備えたプリンタが提供されている。
例えば、特許文献1には、用紙搬送路の下方にループ形成空間を設け、排出口からの用紙の排出を阻止している間、印字した用紙の下方に下向きのループをループ形成空間内に一時的に保管し、用紙の印字及び切断完了後に排出口から用紙の頭出しを行い、さらに用紙が受け取られず排出口に残留している場合には、用紙を回収することが記載されている。
また特許文献2には、用紙を排出する排出部(第一の用紙排出部)を有する排出経路(第一経路)と、排出部とは異なる回収部(第二の用紙排出部)を有する回収経路(第二経路)と、排出経路と回収経路との双方に共通する挿入部(用紙投入部)と、排出経路と回収経路とに沿って用紙を搬送する搬送機構とを備えたプレゼンタ及びこれを用いたプリンタシステムが記載されている。搬送機構は、挿入部と排出部と回収部との間に敷設されて排出経路と回収経路とを形成する搬送ベルトと、搬送ベルトを、回収部から挿入部を経由して排出部に向かう第一方向と、排出部から挿入部を経由して回収部に向かう第二方向とに切替えて駆動する駆動装置とを備え、搬送ベルトは、第一方向へ駆動されるときに、挿入部に挿入された用紙を挿入部から排出経路に引き込んで排出部へ搬送し、第二方向へ駆動されるときに、挿入部に投入された用紙を挿入部から回収経路に引き込んで回収部へ搬送する。挿入部における用紙を仕分けは、搬送ベルトの駆動方向を変えることにより行われる。
特開平10-273260号公報 特開2014-12565号公報
印字搬送中、搬送機構が用紙の先端部をクランプすることでプレゼンタ部内には用紙の下向きのループが形成される。その後、プレゼンタ部の搬送ローラを正転させて用紙を排出口から排出するか、或いは搬送ローラを逆転させて排出口にある用紙を回収する動作が行われる。
しかしながら、搬送ローラを用いて上記用紙の排出・回収動作を行う従来のプレゼンタ部においては、搬送ローラを正転させて用紙を強制的に排出する際に用紙の排出動作が正しく行われない場合があった。また、搬送ローラを逆転させて用紙を回収する際に、ループの形成エリアが狭いことや静電気等の影響により用紙が落下せず、回収口から用紙を排出できない現象が発生していた。
本発明は上記課題に鑑みてなされてものであり、用紙の排出・回収時の誤動作を防止することが可能なプリンタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によるプリンタは、用紙を印刷して送り出すプリンタ部と、前記プリンタ部から送り出された前記用紙をさらに搬送して排出口から頭出しする共に、前記頭出しされた用紙が受け取られなかったときに引き戻して回収するプレゼンタ部とを備え、前記プレゼンタ部は、前記プリンタ部から前記排出口に向かう排出経路の下方に設けられ、前記用紙の下向きのループを形成するための用紙収容空間を含む一時保留部と、前記一時保留部の底部に設けられ、前記排出口から引き戻された前記用紙を排出する回収口と、前記用紙を前記排出口又は前記回収口に搬送する用紙搬送部とを有し、前記用紙搬送部は、前記排出経路に設けられた搬送ローラと、前記排出経路を挟んで前記搬送ローラと対向配置されたテンションローラと、前記搬送ローラによる搬送動作を補助する搬送ベルトとを備え、前記搬送ベルトは前記排出経路及び前記一時保留部に隣接しており、前記テンションローラと接触していないことを特徴とする。
本発明によれば、搬送ローラによる用紙の排出動作及び改修動作を妨げることなく、搬送ベルトを用いて用紙の排出及び回収を促進させることができる。したがって、排出口から用紙を排出する排出動作及び排出口から頭出しされた用紙の回収動作の信頼性を高めることができる。
前記搬送ベルトの一端部は前記搬送ローラと共に前記排出経路に接しており、前記搬送ベルトの他端部は前記回収口の近傍に位置し、前記搬送ベルトの長手方向は前記一時保留部の深さ方向に延在していることが好ましい。これにより、搬送ベルトは搬送ローラによる用紙の排出動作と回収動作の両方を補助することができ、搬送ベルトを備えた小型で効率的な搬送機構を実現することができる。
前記用紙搬送部は、前記搬送ローラの回転軸に軸支され、前記搬送ベルトの前記一端部が巻き掛けられた第1プーリと、前記回収口の近傍に配置され、前記搬送ベルトの前記他端部が巻き掛けられた第2プーリを含み、前記第1プーリの直径は前記搬送ローラの直径よりも小さく、前記第2プーリの直径は前記第1プーリの直径よりも小さいことが好ましい。これにより、搬送ベルトが搬送ローラによる排出動作及び回収動作を阻害する効果を低減でき、用紙の排出動作及び回収動作の信頼性を高めることができる。
前記搬送ベルト及び前記テンションローラは前記排出経路の幅方向の中央に配置されており、前記搬送ベルトは前記排出経路を挟んで前記テンションローラと対向配置されていることが好ましい。これにより、搬送ベルトは搬送ローラによる用紙の排出動作と回収動作の両方を補助することができ、搬送ベルトを備えた小型で効率的な搬送機構を実現することができる。
前記一時保留部と対向する前記搬送ベルトの搬送面は、下方に向かって前記一時保留部から遠ざかる方向に傾斜していることが好ましい。これにより、一時保留部の下方(底部)に向かって幅が広がる空間が形成されるので、一時保留部内に用紙の下向きのループを安定的に形成することができる。
前記用紙搬送部は、前記搬送ローラを駆動する駆動機構を含み、前記駆動機構は、前記搬送ローラを回転させて前記用紙を前記排出口から排出する際に受ける負荷抵抗力が基準レベルを超えたとき前記搬送ローラへの駆動力の伝達を解除するクラッチギヤを含むことが好ましい。これにより、排出口が塞がれて用紙を排出できないような場合に、用紙を無理やり送り出すことで発生する用紙詰まりを防止することができる。
前記用紙搬送部は、前記搬送ローラの回転を検知する回転検出センサをさらに備え、前記排出口から頭出しされた前記用紙が引っ張られることによる前記搬送ローラの連れ回りが検出された場合に前記搬送ローラの回転駆動を再開して前記用紙の排出を促進させることが好ましい。これにより、用紙や搬送機構に損傷を与えることなく用紙の排出を行うことができ、用紙の排出・回収動作の信頼性を高めることができる。
前記プリンタ部は、ロール紙を収容するロール紙収容部と、前記ロール紙から連続的に供給された用紙に印刷する印字ヘッドと、前記印字ヘッドによって印刷された用紙を前記プレゼンタ部に送り出すプラテンローラと、前記印刷された用紙を切断する切断部とを備え、前記プレゼンタ部は、前記搬送ローラよりも前記排出経路の上流側に設けられた第1検出センサをさらに備え、前記プレゼンタ部は、前記用紙の先端部が前記搬送ローラの手前まで到達したことが前記第1検出センサによって検出されたときに、前記用紙が頭出しされない位置まで前記用紙を送り出して当該用紙が前記搬送ローラ及び前記テンションローラによって挟持された状態にした後、前記プリンタ部による前記用紙の印刷をさらに進めて前記一時保留部内に前記用紙の下向きのループを形成し、前記プリンタ部による印刷が終了して前記用紙を切断した後、前記搬送ローラを駆動して前記用紙を前記排出口から頭出しすることが好ましい。この構成によれば、用紙の印刷が完了するまで用紙の排出を一時保留するプレゼンタ機能を備えたプリンタを提供することができる。
前記プレゼンタ部は、前記排出口から頭出しされた前記用紙が一定時間内に受け取られなかった場合に、前記搬送ローラ及び前記搬送ベルトを逆転させて前記用紙の先端部を前記一時保留部に送り込んだ後、前記回収口から排出することが好ましい。このように、本発明によれば、用紙の回収動作が可能なプリンタを提供することができる。
本発明によれば、用紙の排出・回収時の誤動作を防止することが可能なプリンタを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態によるプリンタの構成を示す略側面断面図である。 図2は、プレゼンタ部の用紙搬送部の構成を示す略断面図である。 図3は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図4は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図5は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図6は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図7は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図8は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図9は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図10は、本実施形態によるプリンタの動作説明図である。 図11は、プレゼンタ部の用紙搬送部の他の構成を示す略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるプリンタの構成を示す略側面断面図である。
図1に示すように、本実施形態によるプリンタ1は、プレゼンタ機能付きプリンタであって、レシート等を印刷するプリンタ部10と、プリンタ部10で印刷された用紙を受け入れて排出口3又は回収口4まで搬送するプレゼンタ部20とを備えている。プリンタ部10及びプレゼンタ部20はプリンタ筐体2内に設けられており、図示しない制御部からの指示を受けて用紙の印刷動作や排出・回収動作を行う。
プリンタ部10は、例えばサーマルプリンタであり、感熱紙等の用紙Pを連続的に供給するロール紙Rが収容されるロール紙収容部11と、ロール紙Rから送り出された用紙Pに文字、図形等の情報を印刷する印刷部12と、印刷された用紙Pを切断する切断部15とを備えている。印刷部12は、用紙の感熱面に対向する印字ヘッド13と、用紙の感熱面とは反対側の面に当接して用紙を送り出すプラテンローラ14と、プラテンローラ14を駆動する駆動モータ(不図示)とを備えている。印刷部12は、制御部からの指示に従って印刷動作を行う。切断部15は、固定刃15aと、用紙搬送路を挟んで固定刃15aと対向する可動刃15bと、可動刃15bを進退駆動する可動刃駆動機構15cとを備えている。切断部15は、制御部からの指示により用紙Pの切断動作を行う。
ロール紙Rから供給された用紙Pは、印字ヘッド13によって印刷された後、プラテンローラ14によって送り出され、プリンタ部10の用紙排出口16から排出される。図示のように、プリンタ部10の用紙排出口16はプレゼンタ部20の用紙導入口に繋がっており、プリンタ部10から排出された用紙Pはプレゼンタ部20に送り込まれる。制御部から用紙の切断が指示された場合、プリンタ部10はプラテンローラ14による用紙送り動作を一時停止し、切断部15による用紙の切断動作が行われる。その後、切断された用紙Pはプレゼンタ部20側の搬送機構によって搬送される。
プレゼンタ部20は、プリンタ部10が排出した用紙Pを排出口3又は回収口4まで搬送する装置である。プレゼンタ部20は、受け入れた用紙Pの一時保留スペースを構成する一時保留部21と、用紙Pを排出経路23又は回収経路24に沿って搬送する用紙搬送部22とを備えている。
一時保留部21は、プリンタ部10の用紙排出口16から排出口3に向かう排出経路23の下方に広がる用紙収容空間であり、また排出経路23から回収口4に向かう回収経路24を兼ねている。一時保留部21の底部には回収口4が設けられており、回収口4から排出された用紙Pはプレゼンタ部20の下方に配置された不図示の用紙回収容器に送り込まれる。
用紙搬送部22は、排出口3の近くの排出経路23に接して設けられた搬送ローラ25と、排出経路23を挟んで搬送ローラ25と対向配置されたテンションローラ26と、搬送ローラ25と共に回転して搬送ローラ25による搬送動作を補助する搬送ベルト27と、搬送ローラ25を駆動する駆動モータを含む駆動機構(不図示)とを備えている。
搬送ローラ25は、排出経路23の下方に配置された回転軸25xに軸支されており、搬送ローラ25の上端部は排出経路23に接している。テンションローラ26は排出経路23の上方に配置された回転軸26xに軸支されており、テンションローラ26の下端部は排出経路23に接している。テンションローラ26が駆動ローラであるのに対し、テンションローラ26は搬送ローラ25に連れ回りする従動ローラであり、搬送ローラ25に対してピンチ圧で押し付けられている。
搬送ローラ25は、クラッチギヤを含む回転伝達機構(用紙排出滑り機構)を介して駆動モータに接続されており、駆動モータからの回転力はクラッチギヤを介して搬送ローラ25に伝達される。搬送ローラ25の駆動時に基準レベルを超える負荷抵抗力がかかった場合、クラッチギヤが駆動力の伝達を解除して搬送ローラ25に回転力が伝達されないので、搬送ローラ25が用紙Pを無理やり搬送することによって生じる用紙ジャムを防止することができる。
搬送ベルト27は無端ベルトであって、搬送ローラ25の回転軸25xに軸支された第1プーリ29a(駆動プーリ)と、回収口4の近傍に配置された第2プーリ29b(従動プーリ)との間に掛け渡されている。そのため、搬送ベルト27の一端部は搬送ローラ25と共に排出経路23に接しており、搬送ベルト27の他端部は回収口4の近傍に位置している。搬送ベルト27は、排出経路23及び一時保留部21に隣接しており、その長手方向は排出経路23の下方に形成された一時保留部21の深さ方向に延在している。これにより、搬送ベルト27は、回収経路24に沿って回収口4に用紙Pを送ると共に、一時保留部21を区画する側壁としての役割も果たす。
一時保留部21と対向する搬送ベルト27の搬送面は、下方に向かって一時保留部21から遠ざかる方向に傾斜していることが好ましい。これにより、一時保留部21の下方(底部)に向かって幅が広がる空間が形成されるので、一時保留部21内に用紙Pの下向きのループを安定的に形成することができる。一時保留部21をこのように構成するため、第2プーリ29bの直径は第1プーリ29aの直径よりも小さいことが好ましい。
プレゼンタ部20には用紙Pの有無を検出する複数の検出センサが設けられている。第1検出センサ31は排出経路23上に配置され、排出経路23に用紙が存在するか否かを検出し、用紙検出信号を送信する。第2検出センサ32は一時保留部21(回収経路24上)の近傍に配置され、一時保留部21内に用紙が存在するか否かを検出し、用紙検出信号を送信する。回転検出センサ33は、搬送ローラ25の回転数を検出するロータリエンコーダであって、搬送ローラ25の回転の有無を検出することができる。
制御部は、プレゼンタ部20の駆動モータ、第1検出センサ31、第2検出センサ32、回転検出センサ33に接続されている。そして、制御部は、例えば搬送ローラ25の回転数を取得して用紙送り量を計測することができる。制御部は、駆動モータを適切な回転方向及び回転速度で駆動して用紙Pを搬送するように構成されている。
図2は、プレゼンタ部20の用紙搬送部22の構成を示す略断面図である。
図2に示すように、用紙搬送部22は、排出経路23の下方に配置された搬送ローラ25と、排出経路23の上方に配置されたテンションローラ26と、搬送ローラ25の設置位置から下方に延在する搬送ベルト27とを備えている。搬送ローラ25は、回転軸25xに軸支された一対のメインローラ25a,25bを有し、左側のメインローラ25aと右側のメインローラ25bとの間には第1プーリ29aが設けられており、一対のメインローラ25a,25b及び第1プーリ29aは単一のローラ部材として一体的に形成されている。
搬送ローラ25は排出経路23の幅方向の中央に配置されており、搬送ローラ25の両側には一対の搬送補助ローラ28a,28bが設けられている。一対の搬送補助ローラ28a,28bは同一の形状及びサイズを有し、用紙Pを真っすぐ送り出すことができるように排出経路23の幅方向の適切な位置に配置されている。搬送補助ローラ28a,28bの直径は搬送ローラ25と同じであることが好ましく、搬送補助ローラ28a,28bの幅は搬送ローラ25よりも狭いことが好ましい。図示のように、搬送補助ローラ28a,28bも搬送ローラ25と一体化されて単一のローラ部材を構成しており、回転軸25xに固定されている。
テンションローラ26も排出経路23の幅方向の中央に配置されており、搬送ローラ25(一対のメインローラ25a,25b)の外周面に圧接されている。搬送ローラ25が回転軸25xに固定されて回転軸25xと一緒に回転するのに対し、テンションローラ26は回転軸26xに対して回転自在に軸支されているだけであり、搬送ローラ25に連れ回るように構成されている。
搬送ベルト27は、搬送ローラ25を構成する一対のメインローラ25a,25bの間に配置されている。すなわち、搬送ベルト27は、排出経路23の幅方向の中央に配置されており、搬送ベルト27の一端部は、一対のメインローラ25a,25b間に設けられた第1プーリ29aに巻き掛けられている。搬送ベルト27の他端部は、搬送ローラ25の下方に配置された第2プーリ29bに巻き掛けられている。そのため、搬送ベルト27は排出経路23の近傍から下方に延在している。第2プーリ29bは回転軸29xに回転自在に軸支された従動プーリである。
搬送ベルト27の一端部が巻き掛けられた第1プーリ29aの直径は、搬送ローラ25を構成する一対のメインローラ25a,25bの直径よりも小さい。そのため、排出経路23と対向する搬送ベルト27の上端面の高さは一対のメインローラ25a,25bの上端面の高さよりも低く、搬送ベルト27はテンションローラ26に接触していない。すなわち、搬送ベルト27はテンションローラ26と分離しているので、用紙Pは搬送ベルト27とテンションローラ26との間で挟持されない。
第1プーリ29aは一対のメインローラ25a,25bと一体的に形成されている。第1プーリ29aに対する搬送ベルト27の位置ずれを防止するためには第1プーリ29aの外周部面の幅方向の両側に一段高い段差を設けることが望ましいが、一対のメインローラ25a,25bがそのような段差を兼ねることにより、搬送ベルト27を安定的に支持するプーリ機能を備えた搬送ローラ25を実現することができる。
図示のように、搬送ローラ25の上端部は排出経路23を挟んでテンションローラ26の下端部と対向しているため、排出経路23を通過する用紙Pは搬送ローラ25とテンションローラ26によって挟持される。これに対し、用紙Pは搬送ベルト27によって挟持されないため、排出口3から頭出しされた用紙Pの先端部が引っ張られることで搬送ローラ25が連れ回りしたことを検出することにより搬送ローラ25を回転駆動して用紙Pを排出口3から強制的に排出する際に搬送ベルト27が抵抗となって搬送ローラ25が連れ回りしなくなることを防止することができる。すなわち、用紙Pの排出促進動作を阻害することなく、搬送ローラ25による用紙の搬送を補助することができ、排出方向又は回収方向への用紙Pの搬送能力を高めることができる。
次に、図3~図10を参照しながら、本実施形態によるプリンタ1の動作について詳細に説明する。
プリンタ部10は、制御部からの指示により用紙への印刷動作を開始する。印刷された用紙はプラテンローラ14によって順次送り出され、プリンタ部10から排出される。
プレゼンタ部20に送り込まれた用紙Pの先端部は、図3のように、一時保留部21の上方に形成された排出経路23を通って搬送ローラ25の直前の位置に到達する。このとき、搬送ローラ25と一緒に搬送ベルト27が回転するので、搬送ベルト27の回転方向に沿って用紙Pを送ることができ、用紙Pの先端部を排出経路23に沿って確実に送ることができる。すなわち、用紙Pの先端部が回収経路24に沿って誤って搬送されることを防止することができる。
その後、用紙Pの先端部が搬送ローラ25の近傍に到達したことを第1検出センサ31が検知すると、搬送ローラ25は所定量回転した後に一時停止する。これにより、図4に示すように、用紙Pの先端部は搬送ローラ25とテンションローラ26との間に引き込まれて挟持され、用紙Pの先端部は排出口3から出る手前で停止する。
プリンタ部10による印刷動作がさらに継続されると、プレゼンタ部20内に送り込まれる用紙Pの長さがさらに長くなる。しかし、用紙Pの先端部の送り出しは搬送ローラ25によって止められているので、図5に示すように、行き場を失った長尺な用紙Pはプリンタ部10と搬送ローラ25との間で撓んで下向きでループ化し、一時保留部21内で一時的に保管される。
プリンタ部10による印刷動作及び用紙Pの送り出し動作が終了すると、図6に示すように、切断部15によって用紙Pが切断される。その後、図7に示すように、搬送ローラ25の回転が再開され、用紙Pの先端部が排出口3から頭出しされる。すなわち、用紙Pの停止位置から搬送ローラ25を一定量回転させて停止することにより、用紙Pの先端部が排出口3から少し飛び出た状態となる。これにより、受取人は用紙Pを排出口3から引き抜いて受け取ることができる。
印刷動作中や切断処理前に排出口3から用紙Pを頭出しすると、受取人が無理に引き抜いたり、排出口3を塞いで用紙排出を妨害したりしたときに、印刷不良や用紙ジャムの原因となる。しかし、印刷動作が終了して用紙Pを切断した後に頭出しを行った場合には、そのような問題を回避することができる。
図8に示すように、受取人が排出口3から頭出しされた用紙Pの先端部を引っ張ると、用紙Pに釣られて搬送ローラ25が回転し、回転検出センサ33がこの回転を検出することで用紙Pが引っ張られたことが検出される。この検出をトリガにして、搬送ローラ25の正転駆動を直ちに開始して用紙Pの排出を促進させる。
搬送ベルト27が搬送ローラ25と同様にテンションローラ26との間で用紙Pを挟持している場合、用紙Pが引っ張られたときに搬送ローラ25が円滑に従動しにくくなり、用紙Pが引っ張られたことを検出する精度が低くなる。しかし、本実施形態においては、搬送ベルト27上端部がテンションローラ26から十分に離間しており、搬送ベルト27とテンションローラ26との間で用紙Pが挟持されないため、用紙Pの動きに合わせて搬送ローラ25を円滑に従動させることができ、用紙Pが引っ張られたことを確実に検出することができる。
図9に示すように、用紙Pの強制排出動作中に排出口3が塞がれるなどして用紙の排出が阻止されると、搬送ローラ25の正転方向の回転に対する負荷抵抗力が非常に大きくなるため、搬送ローラ25とその駆動モータとの間に設けられたクラッチギヤがスリップ動作して、搬送ローラ25の回転が停止する。これにより、排出口3付近での用紙詰まりを防止することができる。
用紙Pの頭出し状態(図7参照)は一定時間維持されるが、受取人による用紙の引き抜き動作が一定時間行われない場合には、装置内への用紙Pの回収動作が行われる。図10に示すように、用紙回収時には搬送ローラ25が用紙排出方向と逆方向に回転(逆転)して、用紙Pを回収する。搬送ローラ25が逆転すると、排出経路23上にある用紙Pが装置内部に送り戻されて、一時保留部21に送られる。このとき、搬送ローラ25と一緒に搬送ベルト27も回転するので、用紙Pの先端部は一時保留部21の下方に円滑に送り込まれ、一時保留部21の底部に設けられた回収口4から排出される。
以上説明したように、本実施形態によるプリンタ1は、プレゼンタ部20が搬送ローラ25と連動して搬送ローラ25による搬送動作を補助する搬送ベルト27を備え、搬送ベルト27は排出経路23及び一時保留部21に隣接しているので、排出方向のみならず回収方向へも用紙Pを円滑に搬送することができる。また、搬送ローラ25及び搬送ベルト27は排出方向の搬送機構と回収方向の搬送機構を兼ねているので、用紙Pを二方向に搬送可能な小型で効率的な搬送機構を実現することができる。さらに、搬送ベルト27はテンションローラ26と接触していないので、用紙Pが排出口3から引き抜かれた際の搬送ローラ25による排出促進動作を円滑に行わせることができる。
図11は、プレゼンタ部20の用紙搬送部22の他の構成を示す略断面図である。
図11に示すように、搬送ローラ25を構成するメインローラ25a,25b、搬送補助ローラ28a,28b、並びに搬送ベルト27の一端部が巻き掛けられる第1プーリ29aは、別々のローラ部材として独立して構成され、各々が回転軸25xに対して個別に固定されていてもよい。また、搬送ローラ25を構成するメインローラの数は2つに限定されず、4つ以上であってもよい。さらに、搬送補助ローラの数も特に限定されない。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
1 プリンタ
2 プリンタ筐体
3 排出口
4 回収口
10 プリンタ部
11 ロール紙収容部
12 印刷部
13 印字ヘッド
14 プラテンローラ
15 切断部
15a 固定刃
15b 可動刃
15c 可動刃駆動機構
16 用紙排出口
20 プレゼンタ部
21 一時保留部
22 用紙搬送部
23 排出経路
24 回収経路
25 搬送ローラ
25a,25b メインローラ
25x 搬送ローラの回転軸
26 テンションローラ
26x テンションローラの回転軸
27 搬送ベルト
28a,28b 搬送補助ローラ
29a 第1プーリ
29b 第2プーリ
29x 第2プーリの回転軸
33 回転検出センサ
P 用紙
R ロール紙

Claims (9)

  1. 用紙を印刷して送り出すプリンタ部と、
    前記プリンタ部から送り出された前記用紙をさらに搬送して排出口から頭出しする共に、前記頭出しされた用紙が受け取られなかったときに引き戻して回収するプレゼンタ部とを備え、
    前記プレゼンタ部は、
    前記プリンタ部から前記排出口に向かう排出経路の下方に設けられ、前記用紙の下向きのループを形成するための用紙収容空間を含む一時保留部と、
    前記一時保留部の底部に設けられ、前記排出口から引き戻された前記用紙を排出する回収口と、
    前記用紙を前記排出口又は前記回収口に搬送する用紙搬送部とを有し、
    前記用紙搬送部は、
    前記排出経路に設けられた搬送ローラと、
    前記排出経路を挟んで前記搬送ローラと対向配置されたテンションローラと、
    前記搬送ローラによる搬送動作を補助する搬送ベルトとを備え、
    前記搬送ベルトは前記排出経路及び前記一時保留部に隣接しており、前記テンションローラと接触していないことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記搬送ベルトの一端部は前記搬送ローラと共に前記排出経路に接しており、
    前記搬送ベルトの他端部は前記回収口の近傍に位置し、
    前記搬送ベルトの長手方向は前記一時保留部の深さ方向に延在している、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記用紙搬送部は、
    前記搬送ローラの回転軸に軸支され、前記搬送ベルトの前記一端部が巻き掛けられた第1プーリと、
    前記回収口の近傍に配置され、前記搬送ベルトの前記他端部が巻き掛けられた第2プーリを含み、
    前記第1プーリの直径は前記搬送ローラの直径よりも小さく、
    前記第2プーリの直径は前記第1プーリの直径よりも小さい、請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記搬送ベルト及び前記テンションローラは前記排出経路の幅方向の中央に配置されており、前記搬送ベルトは前記排出経路を挟んで前記テンションローラと対向配置されている、請求項1に記載のプリンタ。
  5. 前記一時保留部と対向する前記搬送ベルトの搬送面は、下方に向かって前記一時保留部から遠ざかる方向に傾斜している、請求項1に記載のプリンタ。
  6. 前記用紙搬送部は、前記搬送ローラを駆動する駆動機構を含み、
    前記駆動機構は、前記搬送ローラを回転させて前記用紙を前記排出口から排出する際に受ける負荷抵抗力が基準レベルを超えたとき前記搬送ローラへの駆動力の伝達を解除するクラッチギヤを含む、請求項1に記載のプリンタ。
  7. 前記用紙搬送部は、前記搬送ローラの回転を検知する回転検出センサをさらに備え、
    前記排出口から頭出しされた前記用紙が引っ張られることによる前記搬送ローラの連れ回りが検出された場合に前記搬送ローラの回転駆動を再開して前記用紙の排出を促進させる、請求項1に記載のプリンタ。
  8. 前記プリンタ部は、ロール紙を収容するロール紙収容部と、前記ロール紙から連続的に供給された用紙に印刷する印字ヘッドと、前記印字ヘッドによって印刷された用紙を前記プレゼンタ部に送り出すプラテンローラと、前記印刷された用紙を切断する切断部とを備え、
    前記プレゼンタ部は、前記搬送ローラよりも前記排出経路の上流側に設けられた第1検出センサをさらに備え、
    前記プレゼンタ部は、前記用紙の先端部が前記搬送ローラの手前まで到達したことが前記第1検出センサによって検出されたときに、前記用紙が頭出しされない位置まで前記用紙を送り出して当該用紙が前記搬送ローラ及び前記テンションローラによって挟持された状態にした後、前記プリンタ部による前記用紙の印刷をさらに進めて前記一時保留部内に前記用紙の下向きのループを形成し、
    前記プリンタ部による印刷が終了して前記用紙を切断した後、前記搬送ローラを駆動して前記用紙を前記排出口から頭出しする、請求項1に記載のプリンタ。
  9. 前記プレゼンタ部は、前記排出口から頭出しされた前記用紙が一定時間内に受け取られなかった場合に、前記搬送ローラ及び前記搬送ベルトを逆転させて前記用紙の先端部を前記一時保留部に送り込んだ後、前記回収口から排出する、請求項1に記載のプリンタ。
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