JP2024061997A - エピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、前記シリコン基板と前記シリコンエピタキシャル膜の界面から前記シリコンエピタキシャル膜側へ600nm以下の範囲にVoid欠陥領域を設けることが可能となる。また、少ない工程数で作製可能となる。
エピタキシャルウェーハの製造方法であって、炭素のソースガスを含む原料ガスを用いて、次式(1)、
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
、を満たす炭素濃度と膜厚を有するように、シリコン基板上にシリコンエピタキシャル膜を形成する工程と、その後、熱処理温度が900℃以上1100℃以下、かつ、熱処理時間が1時間以上36時間以下の条件で熱処理をする工程を有することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法により、十分な酸素捕獲量を実現できることを見出し、本発明を完成した。
図1は、本発明の第1実施形態のエピタキシャルウェーハを示す概略図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態のエピタキシャルウェーハ1は、シリコン基板10上に形成されたシリコンエピタキシャル膜12とシリコン基板10との界面からエピタキシャル膜12側へ600nm以下の範囲でVoid欠陥領域11を有した構造を有するものである。
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
を満たす範囲であり、かつ、炭素濃度は2.0×1019atoms/cm3以上、5.0×1021atoms/cm3以下の範囲とすることができる。
なお、本発明において、膜厚及び炭素濃度はSIMSを用いて測定した値である。
また、本発明においてシリコンエピタキシャル膜12の炭素濃度の上限値も限定されないが、例えば5.0×1021atoms/cm3以下とすることができる。このようなものであれば、十分な酸素捕獲能力を実現するVoid欠陥領域11を有するものとなる。
熱処理によって形成されたVoid欠陥領域11の厚さの下限は特に限定されないが、例えば100nm以上とすることができる。このようなものであれば、Void密度が高く、十分な酸素捕獲能力を有するものとなる。
図2は、本発明の第1実施形態のエピタキシャルウェーハの製造方法を示すフロー図である。つまり、シリコンエピタキシャル膜12とシリコン基板10の界面からエピタキシャル膜12側へ600nm以下にVoid欠陥領域11を有する第1実施形態のエピタキシャルウェーハ1の形成プロセスを示すフロー図である。
まず、前述したシリコン基板10を用意し、減圧CVD装置を用いてシリコンエピタキシャル膜12を減圧下にてエピタキシャル成長により形成する。
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
を満たす範囲で成膜することで本発明のエピタキシャルウェーハ1の製造をすることができる。
成膜後の熱処理によって、シリコンエピタキシャル膜12とシリコン基板10との界面近傍にVoid欠陥領域11を形成することができる。
熱処理における昇温時間は特に限定されないが、熱処理温度は900℃以上とすることができる。このようにすることで、Void欠陥領域11の形成が促進され、製造効率が良くなる。
熱処理温度の上限は特に限定されないが、例えば1100℃以下とすることができる。このようにすることで、重金属拡散の影響を抑えることができる。
熱処理時間の上限も特に限定されないが、例えば36時間以下とすることができる。
このようにすることで、製造効率の観点から優れたエピタキシャルウェーハとなる。
この際、熱処理時のガス種は用途に合わせて使い分けることが可能であり、例えば酸素ガスや、アルゴンや窒素などの不活性ガスとすることができる。
以上より、本発明の第1実施形態のエピタキシャルウェーハ1を得ることができる。
図3は、本発明の第2実施形態のエピタキシャルウェーハを示す概略図である。
本発明の第2実施形態のエピタキシャルウェーハ2は、シリコンエピタキシャル膜12上へドープしていないことにより、炭素を含有しない別のシリコンエピタキシャル膜13が形成されている他は第1実施形態のエピタキシャルウェーハ1と同様な構成とされている。
炭素を含有しない別のシリコンエピタキシャル膜13の炭素濃度は低ければ低いほど好ましいが、不可避的不純物レベルの炭素含有量とすることができ、例えばSIMS測定における検出下限である5.0×1015atoms/cm3以下であることがより好ましい。
図4は、本発明の第2実施形態のエピタキシャルウェーハの製造方法の一例を示すフロー図である。
工程1を実施した後、工程1’を実施してから、熱処理を行う他は実施形態1と同様なプロセスとされている。
ウェーハの用途に応じて、シリコンエピタキシャル膜12を土台として炭素を含有しない別のシリコンエピタキシャル膜13を形成することができる。この別のシリコンエピタキシャル膜13の形成方法は特に限定されず、従来と同様の方法で形成することができる。例えば、前述した炭素のソースガスを用いることなく、シリコンのソースガスをチャンバー内に導入するとともに1000℃前後の保持温度の下で形成することができる。処理時間や抵抗率調整用のドープガスの制御により、所望の膜厚や、導電型の抵抗率を有する炭素を含有しないシリコンエピタキシャル膜13を工程1で形成したシリコンエピタキシャル膜12上に形成することができる。
工程1’で形成したシリコンエピタキシャル膜12上への、炭素を含有しないシリコンエピタキシャル膜13の形成後、成膜後の熱処理によって、シリコンエピタキシャル膜12とシリコン基板10との界面近傍にVoid欠陥領域11を形成することができる。
この熱処理の条件は、第1実施形態の工程2と同様である。
以上より、本発明の第2実施形態のエピタキシャルウェーハ2を得ることができる。
減圧CVD装置によりチョクラルスキー法によって製造されたインゴットをスライスして得た直径300mmのシリコン基板上に、炭素のソースガスとしてSiH3(CH3)を用いてシリコンエピタキシャル膜(炭素濃度:2.0×1019atoms/cm3、膜厚:5.5μm)を形成した。
なお、シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3の場合、式(1)から求められるシリコンエピタキシャル膜の厚さは約2.2μm以上である。
成膜後、熱平衡状態に達するまで酸素雰囲気下における1000℃の熱処理を36時間実施することでVoid欠陥領域を形成し、実施例1のエピタキシャルウェーハを用意した。
また、Void欠陥領域の厚さと酸素捕獲量をSIMSにより測定した。
シリコンエピタキシャル膜の厚さが3μmであること以外は実施例1と同じ条件でエピタキシャルウェーハを製造した。
更に、このシリコンエピタキシャル膜を土台として炭素を含有しないシリコンエピタキシャル膜を約2μm形成した。
膜厚の調整は減圧CVD炉における処理時間を変えることにより行った。
また、Void欠陥領域の厚さと酸素捕獲量をSIMSにより測定した。
シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が1.0×1020atoms/cm3、厚さが3μmであること以外は実施例1と同じ条件でエピタキシャルウェーハを製造した。
なお、シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が1.0×1020atoms/cm3の場合、式(1)から求められるシリコンエピタキシャル膜の厚さは約1.2μm以上である。
シリコンエピタキシャル膜の厚さが2μmであること以外は実施例3と同じ条件でエピタキシャルウェーハを製造した。
シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が3.0×1020atoms/cm3、厚さが1μmであること以外は実施例1と同じ条件でエピタキシャルウェーハを製造した。
なお、シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が3.0×1020atoms/cm3の場合、式(1)から求められるシリコンエピタキシャル膜の厚さは約0.5μm以上である。
また、Void欠陥領域の厚さと酸素捕獲量をSIMSにより測定した。
シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が1.0×1021atoms/cm3、厚さが1μmであること以外は実施例1と同じ条件でエピタキシャルウェーハを製造した。
なお、シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が1.0×1021atoms/cm3の場合、式(1)から求められるシリコンエピタキシャル膜の厚さは下限の0.1μm以上である。
実施例1と同様のシリコン基板に対して、イオン注入装置を用いて炭素を加速電圧32 keV、ドーズ量1×1015atoms/cm2にてイオン注入して作製した表面改質層(炭素濃度1.0×1020atoms/cm3)をもつシリコンウェーハを用意した。
なお、シリコンエピタキシャル膜の成膜温度は1000℃、膜厚は9μmであった。
シリコンエピタキシャル膜の厚さが1μmであること以外は実施例1と同じ条件でエピタキシャルウェーハを製造した。
これは式(1)を満たしておらず、熱処理によるVoid欠陥領域は形成されない。
Void欠陥層をシリコンエピタキシャル膜直下に形成した構造を有した実施例5のエピタキシャルウェーハ(本提案基板)は、従来の改質層を利用したエピタキシャルウェーハと比べて格別に優れた捕獲量を有することがわかった。
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
を満たす範囲で成膜することで、Void欠陥層をシリコンエピタキシャル膜直下に形成した構造を有したエピタキシャルウェーハを製造することが可能であり、従来の改質層よりも、シリコンエピタキシャル膜側(活性層)への酸素拡散量を低減する効果を格段に高めたエピタキシャルウェーハの提供が可能となることが示された。
撮像素子を始めとした酸素起因の欠陥準位に敏感なデバイス分野から十分な酸素捕獲能力を有するエピタキシャルウェーハの実現が求められていた。
発明者らは、シリコン基板上に減圧CVD装置を利用してシリコンエピタキシャル膜(炭素濃度:2.0×1019atoms/cm3、膜厚:5.5μm)を形成した。なお、シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度と厚さの調整は、減圧CVD炉における原料ガスの供給量や処理時間を変えることにより行った。
以上の結果から、当該エピタキシャルウェーハのシリコンエピタキシャル膜とシリコン基板の界面からシリコンエピタキシャル膜側へ約600nmの範囲で特異的な欠陥領域が形成している可能性が示唆された。また、当該エピタキシャルウェーハが示す酸素捕獲量をSIMSの結果から計算したところ、2.0×1014atoms/cm2を上回る優れた値であった。
そこで、1000℃の熱処理を36時間実施したシリコンエピタキシャル膜(炭素濃度:2.0×1019atoms/cm3、膜厚:5.5μm)を断面方向からTEM観察を実施した。
シリコンエピタキシャル膜とシリコン基板の界面からエピタキシャル膜側へ600nm以下の範囲でVoid欠陥領域を確認できた。
右拡大図内で破線円形部はVoidであり、複数のVoidを含む矩形領域はVoid欠陥領域である。
これは、先述したSIMSプロファイルにおける酸素ピーク位置と対応しており、Void欠陥領域において酸素が大きく捕獲されていることを示している。
図6は、実験例(実施例1)における、Void欠陥の高倍率TEM像(平面、断面)及び構造図である。
シリコン基板に対して垂直な方向と断面方向からの2方向のTEM像を取得することで、Voidの形状が正八面体であることや、内壁にシリコン酸化物が有した構造であることが判明した。
つまり、図6のTEM像と模式図が示すように、シリコンエピタキシャル膜とシリコン基板の界面からエピタキシャル膜側への600nm以下の範囲で形成されたVoid欠陥は、正八面体構造をしており、内壁に約10nm程度のシリコン酸化物を有していることを突き止めた。正八面体形状はVoid欠陥母相シリコンの{111}面に囲われていることを示唆しており、内壁のシリコン酸化物は、熱処理でシリコン基板から拡散した酸素を捕獲することで成長したと考えられる。
炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3の試料では膜厚が3μm以上で、炭素濃度が1.0×1020atoms/cm3の試料では膜厚が2μm以上で、炭素濃度が3.0×1020atoms/cm3以上の試料では膜厚が1μmで、シリコンエピタキシャル膜とシリコン基板の界面近傍にVoid欠陥量領域が形成されていることが判明した。
図8は、実施例1~6のエピタキシャルウェーハのSIMS測定結果である。シリコン基板上に形成したシリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3かつ膜厚3μm場合のVoid欠陥領域の厚さは約580nmであり、炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3かつ膜厚5.5μm場合のVoid欠陥領域の厚さは約600nm、炭素濃度が1.0×1020atoms/cm3かつ膜厚2μm場合のVoid欠陥領域の厚さは約 390nm、炭素濃度が1.0×1020atoms/cm3かつ膜厚3μm場合のVoid欠陥領域の厚さは約 350nm、炭素濃度が3.0×1020atoms/cm3かつ膜厚1μm場合のVoid欠陥領域の厚さは約 250nm、炭素濃度が1.0×1021atoms/cm3かつ膜厚1μm場合のVoid欠陥領域の厚さは約 320nmでシリコンエピタキシャル膜とシリコン基板の界面からシリコンエピタキシャル膜側の範囲にVoid欠陥領域が形成されることがわかる。
図9は、本発明のエピタキシャルウェーハにおいてシリコンエピタキシャル膜とシリコン基板の界面近傍にVoid欠陥領域が形成されるシリコンエピタキシャル膜の炭素濃度と膜厚の条件を示したグラフである。
このとき、熱処理後にシリコンエピタキシャル膜とシリコン基板との界面にVoid欠陥領域が形成される有効領域を図内破線と網掛け部分で示している。これは、シリコンエピタキシャル膜に含まれる炭素濃度と膜厚の大きさの関係において、6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]を満たす範囲とすることができる。
[1]:シリコン基板と、前記シリコン基板上に形成されたシリコンエピタキシャル膜とを有するエピタキシャルウェーハであって、
前記シリコン基板と前記シリコンエピタキシャル膜の界面から前記シリコンエピタキシャル膜側へ600nm以下の範囲にVoid欠陥領域が設けられたものであることを特徴とするエピタキシャルウェーハ。
[2]:前記シリコンエピタキシャル膜が、次式(1)を満たす炭素濃度と膜厚を有するものであることを特徴とする上記[1]のエピタキシャルウェーハ。
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
[3]:前記シリコンエピタキシャル膜上に別のシリコンエピタキシャル膜を有し、前記別のシリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3未満のものであることを特徴とする上記[1]又は上記[2]のエピタキシャルウェーハ。
[4]:前記シリコンエピタキシャル膜が絶縁性と高周波特性を有するものであることを特徴とする上記[1]~上記[3]のいずれかのエピタキシャルウェーハ。
[5]:エピタキシャルウェーハの製造方法であって、炭素のソースガスを含む原料ガスを用いて、次式(1)を満たす炭素濃度と膜厚を有するように、シリコン基板上にシリコンエピタキシャル膜を形成する工程と、その後、熱処理温度が900℃以上、かつ、熱処理時間が1時間以上の条件で熱処理をする工程を有することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1)
[6]:前記熱処理温度が1100℃以下、かつ、前記熱処理時間が36時間以下の条件で熱処理をすることを特徴とする上記[5]のエピタキシャルウェーハの製造方法。
[7]: 前記シリコンエピタキシャル膜を形成する工程後、熱処理をする工程前、炭素のソースガスを含まない原料ガスを用いて、前記シリコンエピタキシャル膜上に、炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3未満の別のシリコンエピタキシャル膜を形成する工程を有することを特徴とする上記[5]又は上記[6]のエピタキシャルウェーハの製造方法。
Claims (7)
- シリコン基板と、前記シリコン基板上に形成されたシリコンエピタキシャル膜とを有するエピタキシャルウェーハであって、
前記シリコン基板と前記シリコンエピタキシャル膜の界面から前記シリコンエピタキシャル膜側へ600nm以下の範囲にVoid欠陥領域が設けられたものであることを特徴とするエピタキシャルウェーハ。 - 前記シリコンエピタキシャル膜が、次式(1)を満たす炭素濃度と膜厚を有するものであることを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャルウェーハ。
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1) - 前記シリコンエピタキシャル膜上に別のシリコンエピタキシャル膜を有し、前記別のシリコンエピタキシャル膜の炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3未満のものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のエピタキシャルウェーハ。
- 前記シリコンエピタキシャル膜が絶縁性と高周波特性を有するものであることを特徴とする請求項3に記載のエピタキシャルウェーハ。
- エピタキシャルウェーハの製造方法であって、
炭素のソースガスを含む原料ガスを用いて、次式(1)を満たす炭素濃度と膜厚を有するように、シリコン基板上にシリコンエピタキシャル膜を形成する工程と、
その後、熱処理温度が900℃以上、かつ、熱処理時間が1時間以上の条件で熱処理をする工程を有することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
6.6×1020×exp(-1.6×[シリコンエピタキシャル膜の厚さ(μm)])<[シリコンエピタキシャル膜の炭素濃度(atoms/cm3)]…(1) - 前記熱処理温度が1100℃以下、かつ、前記熱処理時間が36時間以下の条件で熱処理をすることを特徴とする請求項5に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
- 前記シリコンエピタキシャル膜を形成する工程後、熱処理をする工程前、
炭素のソースガスを含まない原料ガスを用いて、前記シリコンエピタキシャル膜上に、炭素濃度が2.0×1019atoms/cm3未満の別のシリコンエピタキシャル膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項5又は6に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
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