JP2024058291A - 建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工し易い建築物を提供する。【解決手段】建築物は、第1骨組部材10と、第2骨組部材20と、連結部材30とを備える。連結部材30は、固定部31と、支持部32とを有する。支持部32は、第2骨組部材20が仮置きされる仮置部35と、締結部材が通る第1貫通孔37とを有する。第2骨組部材20は、骨組部材本体20Aと、支持部32に結合される結合部23とを備える。結合部23は、結合本体部23Aと、仮置部35に係合する係合部24と、第2貫通孔25とを有する。結合部23は、係合部24が仮置部35に係合された状態で、第1貫通孔37と第2貫通孔25とを通る締結部材によって、連結部材30の支持部32に結合される。【選択図】図2

Description

本開示は建築物に関する。
特許文献1には、片持梁が建築物本体に取り付けられる構造が開示されている。特許文献1に記載の技術では、片持梁の取付面が建築物本体の被取付面に取り付けられる。片持梁の取付面には、仮置用係合部が設けられる。建築物本体の被取付面には、仮置用被係合部が設けられる。
特開平04-258428号公報
ところで、建築物の骨組部材の接続において、骨組部材の端面が使用されない場合がある。このような場合において、骨組部材の接続構造に関して改善の余地がある。
(1)上記課題を解決する建築物は、第1骨組部材と、前記第1骨組部材に結合される第2骨組部材と、前記第1骨組部材と前記第2骨組部材とを連結する連結部材とを備える建築物であって、前記連結部材は、前記第1骨組部材の側面に固定される固定部と、前記固定部から延びて前記第2骨組部材を支持する支持部とを有し、前記支持部は、前記第2骨組部材が仮置きされる仮置部と、締結部材が通る第1貫通孔とを有し、前記第2骨組部材は、骨組部材本体と、前記骨組部材本体の側部に設けられて前記支持部に結合される結合部とを備え、前記結合部は、結合本体部と、前記結合本体部に設けられて前記仮置部に係合する係合部と、前記結合本体部に設けられて前記締結部材が通る第2貫通孔とを有し、前記結合部は、前記係合部が前記仮置部に係合された状態で、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを通る前記締結部材によって、前記支持部に結合される。この構成によれば、第2骨組部材の骨組部材本体の側部と連結部材とが結合される部分において、第2骨組部材を第1骨組部材に仮置きできる。
(2)上記(1)の建築物において、前記係合部は、前記結合本体部から斜め下方に延びる突出部を有し、前記仮置部は、前記突出部が挿通する挿通部を有する。この構成によれば、下方に延びた突出部が挿通部に引っ掛かるため、仮置状態を安定させることができる。
(3)上記(2)の建築物において、前記突出部は、前記結合本体部と別の部材によって構成され、または、前記結合本体部と一体に構成される。この構成によれば、突出部を結合本体部と別の部材によって形成でき、または、結合本体部と突出部とを一体に形成できる。
(4)上記(2)または(3)に記載の建築物において、前記突出部には、前記突出部が前記挿通部から抜けることを抑制する爪部が設けられる。この構成によれば、爪部が挿通部に引っ掛かるため、第2骨組部材の落下を抑制できる。
(5)上記(1)の建築物において、前記係合部は、前記結合本体部に設けられる係合貫通孔を有し、前記仮置部は、前記支持部から斜め上方に延びて前記係合貫通孔に挿通する係合突出部を有する。この構成によれば、結合本体部の係合貫通孔が支持部から上方に延びた突出部に引っ掛かるため、仮置状態を安定させることができる。
(6)上記(1)の建築物において、前記仮置部は、前記支持部の上端部に設けられる第1仮置部を含み、前記係合部は、前記第1仮置部に掛けられるフックとして構成される。この構成によれば、突出部を挿通部に挿通するといった作業がないため、第2骨組部材を支持部に簡単に仮置きできる。
(7)上記(6)の建築物において、前記支持部は、前記固定部から斜め下方に延びるように構成され、前記支持部の前記仮置部は、前記第1仮置部と、前記第2骨組部材の斜め下方への移動を止める第2仮置部とを有する。この構成によれば、第2骨組部材が滑り落ちることを抑制できる。
(8)上記(1)~(7)のいずれか一つの建築物において、前記第2骨組部材の前記第2貫通孔は、前記第2骨組部材の前記係合部が前記連結部材の前記仮置部に係合した状態で、前記連結部材の前記第1貫通孔と重なるように構成される。この構成によれば、第1貫通孔に対する第2貫通孔の位置調整の手間を軽減できる。
本開示の建築物によれば、第2骨組部材を第1骨組部材に仮置きできる構造を有するため、施工し易い。
建築物の模式図である。 第1実施形態について、仮置き前における接続部の斜視図である。 連結部材の斜視図である。 突出部の挿し込みを示す斜視図である。 第1実施形態について、仮置状態における接続部の斜視図である。 図5の6-6線に沿う接続部の断面図である。 図6のA-A線に沿う接続部の断面図である。 図5の接続部の平面図である。 第2実施形態について、結合部の斜視図である。 第2実施形態について、仮置状態における接続部の斜視図である。 図10の11-11線に沿う接続部の断面図である。 第3実施形態について、仮置き前における接続部の斜視図である。 第3実施形態について、仮置状態における接続部の斜視図である。 図13の14-14線に沿う接続部の断面図である。 図13の接続部の平面図である。 第1変形例について、結合部の斜視図である。 第1変形例について、仮置状態における接続部の断面図である。 第2変形例について、結合部の斜視図である。 第2変形例について、仮置状態における接続部の断面図である。 第3変形例について、仮置状態における接続部の側面図である。 第3変形例について、仮置状態における、結合部および支持部の斜視図である。 第4変形例について、仮置き前における接続部の斜視図である。 第5変形例について、支持部の斜視図である。 第5変形例について、仮置状態における接続部の断面図である。 第2骨組部材の変形例の斜視図である。 第2骨組部材の他の変形例の斜視図である。 他の実施形態に係る接続部の模式図である。
<第1実施形態>
図1~図8を参照して、建築物1について説明する。建築物1として、戸建ての住宅、集合住宅、および、公共施設が挙げられる。
図1に示されるように、建築物1は、第1骨組部材10と、第1骨組部材10に結合される第2骨組部材20と、連結部材30と、を備える。第1骨組部材10および第2骨組部材20は、建築物1の骨格を構成する部材である。第1骨組部材10は、建築物1において水平または垂直に配置される部材である。第1骨組部材10の例として、柱、梁、桁、棟木が挙げられる。第2骨組部材20は、第1骨組部材10に結合される部材である。一例では、第2骨組部材20は、第1骨組部材10に水平に交差するように結合される。他の例では、第2骨組部材20は、第1骨組部材10に斜めに交差するように結合される。第2骨組部材20の例として、梁、桁、勾配梁、垂木、腕木が挙げられる。
本実施形態に示される建築物1は、柱2と、屋根3とを備える。屋根3は、第1骨組部材10と、第2骨組部材20とを備える。第1骨組部材10は、棟木6を構成する。第2骨組部材20は勾配梁7を構成する。
図2に示されるように、第2骨組部材20は連結部材30を介して第1骨組部材10に結合される。具体的には、第2骨組部材20の上端部は、連結部材30を介して第1骨組部材10に結合される。第2骨組部材20の下端部は、桁または梁に支持される。
本実施形態では、第2骨組部材20の端部が連結部材30を介して第1骨組部材10に結合される部分の全体を接続部5という。接続部5は、第1骨組部材10において連結部材30が設けられる部分と、連結部材30と、第2骨組部材20において連結部材30に結合される部分とを含む。
<第1骨組部材>
第1骨組部材10は、木材または金属によって構成される。第1骨組部材10には、第2骨組部材20が結合される。第1骨組部材10の側面11には、連結部材30が固定される(図2参照)。一例では、第1骨組部材10は、断面が矩形である木材によって構成される。第1骨組部材10は、集成材であってもよい。
<第2骨組部材>
第2骨組部材20は、骨組部材本体20Aと、連結部材30の支持部32に結合される結合部23とを備える。骨組部材本体20Aは、木材または金属によって構成される。骨組部材本体20Aは、側部22を有する。第2骨組部材20が第1骨組部材10に取り付けられる状態において、骨組部材本体20Aの長手方向DLおよび上下方向DZに直交する方向を横方向DHと定義する(図2参照)。骨組部材本体20Aの側部22は、横方向DHに交差する面を含む部分として定義される。骨組部材本体20Aの一例はリップ溝形鋼である。骨組部材本体20Aがリップ溝形鋼である場合、骨組部材本体20Aの側部22は、リップ溝形鋼のリップ部22Xを含む。
結合部23は、骨組部材本体20Aの側部22に設けられる。結合部23は、結合本体部23Aと、結合本体部23Aに設けられる係合部24と、第2貫通孔25と、を有する。第2貫通孔25は、締結部材40が通るように結合本体部23Aに設けられる。締結部材40の一例は六角ボルト41である。
結合本体部23Aは、鉄製のプレートによって構成される。結合本体部23Aは、溶接、ロウ付け、または締結によって、骨組部材本体20Aの側部22に取り付けられる。例えば、結合本体部23Aは、リップ溝形鋼のリップ部22Xに溶接またはロウ付けによって接合される。
図6に示されるように、第2貫通孔25は、第2骨組部材20の係合部24が連結部材30の仮置部35(後述参照)に係合した状態で、連結部材30の第1貫通孔37と重なるように構成される。具体的には、第2骨組部材20の仮置状態において、係合部24の下部が連結部材30の挿通部36の内周面39に接触する状態において、側面視で、第2骨組部材20の第2貫通孔25は連結部材30の第1貫通孔37に重なる。
図4に示されるように、一例では、結合本体部23Aには、2個の第2貫通孔25が設けられる。2個の第2貫通孔25は、2個の第2貫通孔25の間に係合部24が位置するように結合本体部23Aに設けられる。
係合部24は、連結部材30の仮置部35に係合するように構成される。具体的には、係合部24は、突出部26を有する。突出部26は、結合本体部23Aから斜め下方に延びる。突出部26の一例は、鋼製のポール26Aである。ポール26Aは、結合本体部23Aに接合される。
図7に示されるように、突出部26の中心線Cと基準面SXとの間の角度Aは10度以上20度以下である。基準面SXは、結合本体部23Aの側面に垂直であって、第2骨組部材20の骨組部材本体20Aの長手方向DLに平行に延びる面として定義される。一例では、角度Aは15度である。突出部26は、結合本体部23Aと一体に構成されてもよく、別の部材によって構成されてもよい。本実施形態では、突出部26は、結合本体部23Aと別の部材によって構成される。結合本体部23Aが鉄製のプレートによって構成され、かつ、突出部26が鉄製ポールの場合、溶接またはロウ付けによって突出部26が結合本体部23Aに取り付けられる。
<連結部材>
連結部材30は、第1骨組部材10と第2骨組部材20とを連結する。連結部材30は鉄材によって構成される。
図3に示されるように、連結部材30は、第1骨組部材10の側面11に固定される固定部31と、固定部31から延びる支持部32とを有する。固定部31は、固定用ボルト孔33を通るボルトによって固定される。固定部31から延びる支持部32は、根元に設けられた補強部34によって補強される。
支持部32は、第2骨組部材20を支持する。支持部32は、仮置部35と、締結部材40が通る第1貫通孔37とを有する。仮置部35は、第2骨組部材20が仮置きされるように構成される。具体的には、仮置部35は、突出部26が挿通する挿通部36を有する。一例として、挿通部36は、円形の孔36Aに構成される。円形の孔36Aの直径は、ポール26Aの直径よりも5mm以上大きい。
第1貫通孔37は、支持部32の延長方向に沿って延びるように構成される(図4参照)。第1貫通孔37は、第2骨組部材20の係合部24が連結部材30の仮置部35に係合した係合状態で、第2貫通孔25と対向するように設けられる。係合状態は、第2骨組部材20の結合本体部23Aが支持部32に接触し、かつ、第2骨組部材20の係合部24が仮置部35の挿通部36に挿通した状態を示す。結合本体部23Aに2個の第2貫通孔25が設けられる場合、第1貫通孔37は、それぞれに対向するように支持部32に設けられる。
<第2骨組部材の仮置きおよび締結方法>
第2骨組部材20を連結部材30に仮置きする方法、および、第2骨組部材20と連結部材30との締結方法について説明する。
図2に示されるように、第2骨組部材20の結合部23が第1骨組部材10に固定される連結部材30の支持部32の近くに位置するように、第2骨組部材20を配置する。
そして、図4に示されるように、第2骨組部材20の突出部26が挿通部36に挿通するように第2骨組部材20を第1骨組部材10に近づける。例えば、突出部26の中心線Cに沿う線CXが挿通部36の中心を通るように、連結部材30の支持部32に対して第2骨組部材20を配置する。そして、突出部26の中心線Cが線CXから外れないように、第2骨組部材20を連結部材30の支持部32に近づけ、突出部26を挿通部36に挿し込む。
そうすると、図5に示されるように、第2骨組部材20の突出部26が挿通部36に係合する。これによって、第2骨組部材20は、連結部材30に仮置きされた状態となる。続いて、結合部23の第2貫通孔25から支持部32の第1貫通孔37に向かって六角ボルト41を挿通する。
そして、図8に示されるように、挿通した六角ボルト41の端部42をナット43で締める。これによって、結合部23は、係合部24としての突出部26が仮置部35の挿通部36に係合された状態で、第1貫通孔37と第2貫通孔25とを通る締結部材40によって、連結部材30の支持部32に結合される。このようにして、第2骨組部材20が第1骨組部材10に結合される。
本実施形態の作用を説明する。
第2骨組部材20は、連結部材30を介して第1骨組部材10に結合される。具体的には、第2骨組部材20は、第2骨組部材20の側部22が、第1骨組部材10の側面11に交差するように延びる連結部材30の支持部32に結合される。ところで、このような結合構造の接続部5を施工するとき、第2骨組部材20が支持されないと、連結部材30の支持部32に対して第1骨組部材10の側面11の位置合わせが難しく、結合作業に時間がかかる。特に、第2骨組部材20が鉄製である場合、第2骨組部材20が重いため、作用者にかかる負担が大きい。このため、第2骨組部材20の結合作業には、複数人の作業者が必要となる場合もある。
この点、本実施形態では、第2骨組部材20の側部22には係合部24が設けられる。連結部材30には、第2骨組部材20が仮置きされる仮置部35が設けられる。具体的には、仮置部35は、係合部24の突出部26が挿通されるように構成される。これによって、第2骨組部材20は連結部材30に仮置きできる。このため、作業者は、第2骨組部材20を仮置きした上で、第2骨組部材20の結合部23を連結部材30の支持部32に結合できる。これによって、作業者の負担を軽減できる。また、第2骨組部材20を連結部材30に仮置きすると、結合部23の第2貫通孔25が支持部32の第1貫通孔37に重なるため、第2骨組部材20の位置調整作業が少ない。このような点でも作業者の負担を軽減できる。
本実施形態の効果を説明する。
(1)建築物1は、第1骨組部材10と、第2骨組部材20と、連結部材30とを備える。第2骨組部材20は結合部23を有する。第2骨組部材20の結合部23は、係合部24が連結部材30の仮置部35に係合された状態で、締結部材40によって支持部32に結合される。このような構成によって、第2骨組部材20の側部22と連結部材30とが結合される部分において、第2骨組部材20を第1骨組部材10に仮置きできる。
(2)係合部24は、結合本体部23Aから斜め下方に延びる突出部26を有する。仮置部35は、突出部26が挿通する挿通部36を有する。この構成によれば、下方に延びた突出部26が挿通部36に引っ掛かるため、第2骨組部材20の仮置状態を安定させることができる。
(3)突出部26は、結合本体部23Aと別の部材によって構成される。突出部26は、結合本体部23Aと一体に構成されてもよい。この構成によれば、突出部26を結合本体部23Aと別の部材によって形成できる。または、結合本体部23Aと突出部26とを一体に形成できる。
(4)第2骨組部材20の第2貫通孔25は、第2骨組部材20の突出部26が連結部材30の仮置部35に係合した状態で、連結部材30の第1貫通孔37と重なるように構成される。この構成によれば、第1貫通孔37に対する第2貫通孔25の位置調整の手間を軽減できる。
<第2実施形態>
図9~図11を参照して、本実施形態の建築物1を説明する。本実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態の構成と同一の符号を付し、重複する構成についてはその説明を省略する。
本実施形態の接続部5の構造は、次の点で、第1実施形態の接続部5の構造と相違する。第1実施形態では、結合部23の突出部26は、結合本体部23Aとは別の部材のポール26Aによって構成される。これに対して、本実施形態では、結合部23の突出部26は、結合本体部23Aと一体に構成される。
一例では、図9に示されるように、突出部26は、結合本体部23Aの一部分の折曲部26Bとして構成される。折曲部26Bは、結合本体部23Aから斜め下方に延びる。折曲部26Bは、プレス機によって結合本体部23Aの一部分を折り曲げることによって形成される。折曲部26Bの中心線と基準面SXとの間の角度は10度以上20度以下である。一例では、この角度は15度である基準面SXは、第1実施形態の基準面SXと同じように定義される。
連結部材30の挿通部36は、折曲部26Bが挿通するように構成される。挿通部36は、矩形の孔36Bとして構成される。孔36Bの縦方向の長さは、折曲部26Bの縦幅よりも5mm以上大きい。
図10に示されるように、第2骨組部材20は、折曲部26Bが孔36Bに挿通することによって連結部材30に仮置きされる。折曲部26Bは孔36Bに係合する。第2骨組部材20の仮置状態において、連結部材30の孔36Bは、折曲部26Bから荷重を受ける。
図11に示されるように、第2骨組部材20の仮置状態において、第2骨組部材20の第2貫通孔25は連結部材30の第1貫通孔37に重なる。具体的には、第2骨組部材20の仮置状態において、折曲部26Bの底面が連結部材30の孔36Bに接触する状態において、側面視で、第2骨組部材20の第2貫通孔25は連結部材30の第1貫通孔37に重なる。
本実施形態の効果を説明する。
結合部23の突出部26は、折曲部26Bとして構成される。折曲部26Bは結合本体部23Aと一体に構成される。この構成によれば、折曲部26Bを簡単に形成できる。
<第3実施形態>
図12~図15を参照して、本実施形態の建築物1を説明する。本実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態の構成と同一の符号を付し、重複する構成についてはその構成の説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態では、結合部23の係合部24は、第1仮置部36Cに掛けられるフック26Cとして構成される。一例として、フック26Cは、結合本体部23Aに沿う溝27を有する。溝27は、連結部材30の支持部32が挿通するように構成される。フック26Cの先端部は下方に垂れる。フック26Cの先端部の長さは、締結部材40の挿通が阻害されないように設定される。連結部材30の仮置部35は、第1仮置部36Cを含む。第1仮置部36Cは、支持部32の上端部に設けられる。第1仮置部36Cは、フック26Cが入る凹部として構成される。
図13に示されるように、フック26Cの溝27に支持部32が入るように第1仮置部36Cにフック26Cを係合させる。これによって、第2骨組部材20は連結部材30に仮置きされる。
図14に示されるように、第2骨組部材20の仮置状態では、第1仮置部36Cは、フック26Cから荷重を受ける。第2骨組部材20の仮置状態において、第2骨組部材20の第2貫通孔25は連結部材30の第1貫通孔37に重なる。具体的には、第2骨組部材20の仮置状態において、フック26Cの溝27が連結部材30の第1仮置部36Cの上面に接触する状態において、側面視で、第2骨組部材20の第2貫通孔25は連結部材30の第1貫通孔37に重なる。
図15に示されるように、第2骨組部材20の結合部23の第2貫通孔25から支持部32の第1貫通孔37に向かって、六角ボルト41を挿通する。そして、挿通した六角ボルト41の端部42をナット43で締める。このようにして、第2骨組部材20が第1骨組部材10に結合される。
本実施形態の効果を説明する。
第2骨組部材20の係合部24は、連結部材30の第1仮置部36Cに掛けられるフック26Cとして構成される。この構成によれば、突出部26を挿通部36に挿通するといった作業がないため、第2骨組部材20を支持部32に簡単に仮置きできる。
<変形例>
上記各実施形態は、建築物1が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。建築物1は、上記各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例の一例を示す。
・図16に示されるように、結合部23の突出部26は、爪部28を有してもよい。爪部28は、突出部26が挿通部36から抜けることを抑制するように構成される。具体的には、突出部26の先端に爪部28が設けられる。
図17に示されるように、一例では、ポール26Aの先端に爪部28Aが接合される。爪部28Aは、挿通部36の縁部に係合可能に設けられる。このため、第2骨組部材20の仮置状態において、第2骨組部材20の落下が抑制される。
図18に示されるように、結合部23の突出部26は、爪部28Bを有する折曲部26Bを有してもよい。一例として、爪部28Bは、折曲部26Bの先端をプレス機で折り曲げることによって形成される。
図19に示されるように、爪部28Bは、支持部32の矩形の孔36Bの縁部に係合可能に構成される。このため、第2骨組部材20の仮置状態において、第2骨組部材20の落下が抑制される。
・支持部32が固定部31から斜め下方に延びるように構成される場合において、支持部32の仮置部35は次のように構成されてもよい。
図20および図21を参照して一例を説明する。第3実施形態では、支持部32の仮置部35としての第1仮置部36Cは、支持部32の上端に設けられる凹部として構成される。これに対して、本変形例では、支持部32の仮置部35は、第1仮置部36Cと、第2仮置部36Dとを有する。第1仮置部36Cは、フラットに形成される。第2仮置部36Dは、結合部23を受けることによって第2骨組部材20の斜め下方への移動を止めるように構成される。具体的には、第2仮置部36Dは、第2骨組部材20の仮置状態において、第2骨組部材20の結合本体部23Aの下面に接触するように、支持部32から突出する。この構成によれば、第2骨組部材20が滑り落ちることを抑制できる。
・第1実施形態および第2実施形態では、結合部23の係合部24は、結合本体部23Aから突出部26として構成されているが、係合部24の構成はこれに限定されない。
図22に示されるように、係合部24は、係合貫通孔29を有してもよい。係合貫通孔29は、結合本体部23Aに設けられる。この場合において、連結部材30の仮置部35は、係合突出部38を有する。係合突出部38は、支持部32から斜め上方に延びて係合貫通孔29に挿通するように構成される。一例として、係合突出部38は鋼製の棒38Aとして構成される。このような構成でも、第1実施形態に準じた効果を奏する。
・第1実施形態および第2実施形態において、連結部材30の仮置部35の挿通部36の内周面39は、次のように構成されてもよい。
図23および図24を参照して一例を説明する。突出部26は、ポール26Aとして構成される。挿通部36は、円形の孔36Aとして構成される。円形の孔36Aの内周面39は、第2骨組部材20の仮置状態において、ポール26Aの周面に沿うように傾斜する。この構成によれば、ポール26Aと孔36Aの内周面39との接触面積を大きくすることができるため、ポール26Aが円形の孔36Aから抜けにくくなる。
・図25に示されるように、第2骨組部材20の骨組部材本体20Aは、H形鋼であってもよい。一例では、H形鋼としての骨組部材本体20Aは、両フランジが上下に配置されるように連結部材30に仮置きされる。このような場合において、骨組部材本体20Aの側部22は、フランジの端面22Yを含む。結合部23の結合本体部23Aは、プレートとして構成される。結合部23の結合本体部23Aは、溶接またはロウ付けによってフランジの端面22Yに接合される。
・図26に示されるように、第2骨組部材20の骨組部材本体20Aは、T形鋼であってもよい。一例では、T形鋼としての骨組部材本体20Aは、フランジが上に配置されるように連結部材30に仮置きされる。このような場合において、骨組部材本体20Aの側部22は、フランジの端面22Zおよびウェブ22Wの側面を含む。結合部23の結合本体部23Aは、L形の鉄材によって構成される。結合部23の結合本体部23Aは、溶接またはロウ付けによってフランジの端面22Zおよびウェブ22Wに接合される。
・本実施形態では、本開示の技術は、棟木6と勾配梁7との接続部5に適用されているが、他の接続部5に適用できる。
図27に示されるように、本開示の技術は、柱2と梁8との接続構造にも適用され得る。ここで、第1骨組部材10は柱2を構成する。第2骨組部材20は梁8を構成する。第1骨組部材10である柱2の側面に連結部材30が取り付けられる。この場合、支持部32は、固定部31に対して直交するように延びる。
本明細書には以下の技術を開示する。
[付記1]
第1骨組部材と、前記第1骨組部材に結合される第2骨組部材と、前記第1骨組部材と前記第2骨組部材とを連結する連結部材とを備える、建築物である。前記連結部材は、前記第1骨組部材の側面に固定される固定部と、前記固定部から延びて前記第2骨組部材を支持する支持部とを有し、前記支持部は、前記第2骨組部材が仮置きされる仮置部と、締結部材が通る第1貫通孔とを有する。前記第2骨組部材は、骨組部材本体と、前記骨組部材本体の側部に設けられて前記支持部に結合される結合部とを備える。前記結合部は、結合本体部と、前記結合本体部に設けられて前記仮置部に係合する係合部と、前記結合本体部に設けられて前記締結部材が通る第2貫通孔とを有する。前記結合部は、前記係合部が前記仮置部に係合された状態で、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを通る前記締結部材によって、前記支持部に結合される。
[付記2]
前記係合部は、前記結合本体部から斜め下方に延びる突出部を有し、前記仮置部は、前記突出部が挿通する挿通部を有する、付記1に記載の建築物。
[付記3]
前記突出部は、前記結合本体部と別の部材によって構成され、または、前記結合本体部と一体に構成される、付記2に記載の建築物。
[付記4]
前記突出部には、前記突出部が前記挿通部から抜けることを抑制する爪部が設けられる、付記2に記載の建築物。
[付記5]
前記係合部は、前記結合本体部に設けられる係合貫通孔を有し、前記仮置部は、前記支持部から斜め上方に延びて前記係合貫通孔に挿通する係合突出部を有する、付記1に記載の建築物。
[付記6]
前記仮置部は、前記支持部の上端部に設けられる第1仮置部を含み、前記係合部は、前記第1仮置部に掛けられるフックとして構成される、付記1に記載の建築物。
[付記7]
前記支持部は、前記固定部から斜め下方に延びるように構成され、前記支持部の前記仮置部は、前記第1仮置部と、前記第2骨組部材の斜め下方への移動を止める第2仮置部とを有する、付記6に記載の建築物。
[付記8]
前記第2骨組部材の前記第2貫通孔は、前記第2骨組部材の前記係合部が前記連結部材の前記仮置部に係合した状態で、前記連結部材の前記第1貫通孔と重なるように構成される、付記1~7のいずれか一項に記載の建築物。
1…建築物、2…柱、3…屋根、10…第1骨組部材、20…第2骨組部材、30…連結部材、40…締結部材、22…側部、23…結合部、24…係合部、25…第2貫通孔、26…突出部、27…溝、28…爪部、29…係合貫通孔、31…固定部、32…支持部、35…仮置部、36…挿通部、37…第1貫通孔、38…係合突出部。

Claims (8)

  1. 第1骨組部材と、前記第1骨組部材に結合される第2骨組部材と、前記第1骨組部材と前記第2骨組部材とを連結する連結部材とを備える、建築物であって、
    前記連結部材は、前記第1骨組部材の側面に固定される固定部と、前記固定部から延びて前記第2骨組部材を支持する支持部とを有し、前記支持部は、前記第2骨組部材が仮置きされる仮置部と、締結部材が通る第1貫通孔とを有し、
    前記第2骨組部材は、骨組部材本体と、前記骨組部材本体の側部に設けられて前記支持部に結合される結合部とを備え、
    前記結合部は、結合本体部と、前記結合本体部に設けられて前記仮置部に係合する係合部と、前記結合本体部に設けられて前記締結部材が通る第2貫通孔とを有し、
    前記結合部は、前記係合部が前記仮置部に係合された状態で、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを通る前記締結部材によって、前記支持部に結合される、
    建築物。
  2. 前記係合部は、前記結合本体部から斜め下方に延びる突出部を有し、
    前記仮置部は、前記突出部が挿通する挿通部を有する、
    請求項1に記載の建築物。
  3. 前記突出部は、前記結合本体部と別の部材によって構成され、または、前記結合本体部と一体に構成される、
    請求項2に記載の建築物。
  4. 前記突出部には、前記突出部が前記挿通部から抜けることを抑制する爪部が設けられる、
    請求項2に記載の建築物。
  5. 前記係合部は、前記結合本体部に設けられる係合貫通孔を有し、
    前記仮置部は、前記支持部から斜め上方に延びて前記係合貫通孔に挿通する係合突出部を有する、
    請求項1に記載の建築物。
  6. 前記仮置部は、前記支持部の上端部に設けられる第1仮置部を含み、
    前記係合部は、前記第1仮置部に掛けられるフックとして構成される、
    請求項1に記載の建築物。
  7. 前記支持部は、前記固定部から斜め下方に延びるように構成され、
    前記支持部の前記仮置部は、前記第1仮置部と、前記第2骨組部材の斜め下方への移動を止める第2仮置部とを有する、
    請求項6に記載の建築物。
  8. 前記第2骨組部材の前記第2貫通孔は、前記第2骨組部材の前記係合部が前記連結部材の前記仮置部に係合した状態で、前記連結部材の前記第1貫通孔と重なるように構成される、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の建築物。
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