JP2024053864A - 記録装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザビリティの低下を防止した記録装置を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態は、記録媒体のサイズ情報を記憶する記憶手段と、記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体を搬送するための複数のローラと、前記ローラによって搬送される記録媒体の端部を検出する第1センサと、記録媒体の搬送に関して発生したエラーを特定するための処理を実行する制御手段と、を備える記録装置であって、前記制御手段は、前記第1センサの検出結果と、前記記憶手段に記憶された前記サイズ情報と、に基づいて、記録媒体の向きに関する第1エラーを発出する、ことを特徴とする記録装置である。【選択図】図9

Description

本開示は、記録装置において用紙等の記録媒体を給紙、搬送する技術に関する。
記録装置において、多様な記録媒体サイズに対応するため、記録媒体の搬送方向にわたって配置される全ての搬送ローラについて、隣接する搬送ローラ同士の距離(ローラ間距離とする)を、最小サイズの記録媒体の長手方向長さ以下とすることが望ましい。隣接する搬送ローラで記録媒体を受け渡すためである。別の対応として、ローラ間の距離を短くする対応があるが、この対応によると、ローラの数が多くなったり、搬送パス自体の長さが短くなったりする。その結果、コスト面の問題や、装置サイズとの関係で制約が生じる。
このような背景から、記録装置は、ローラ間距離が、最小サイズの記録媒体の長手方向長さ以下となるように設計される。しかし、記録媒体によってはその短手方向長さが、ローラ間距離より短い場合がある。この場合、ユーザーがこのような記録媒体の向きを誤ってセットすると、記録媒体搬送上の問題が発生する。具体的には、ユーザーが、誤って記録媒体をその短手方向が搬送方向と一致するように、給送部にセットした場合、当該セットした記録媒体を給送すると、隣接するローラ間に記録媒体が残されて、それ以上の搬送ができなくなる虞がある。
このような記録媒体のローラ間残りに起因した問題に対処するための技術として、特許文献1は、記録媒体の載置面に配置した2つのセンサを用いて、記録媒体の誤セットを検出すること、および、誤セットを検出した場合に給紙不可にすることを開示している。
特開平7-72766号公報
特許文献1のようにセンサを追加的に設けることなく、前述の誤セットに関する問題に対処するための方法として、ローラ間に記録媒体が残された状態で、正しくセットした記録媒体を給送することで、残された記録媒体を押し出す方法がある。但し、この方法は認知されづらい。ユーザーは、マニュアルに記載されている説明文を確認しなければならず、または、カスタマーセンターに問い合わせを行ったユーザーしか実施できず、ユーザビリティの観点で課題がある。
そこで本開示は、上記の課題に鑑み、ユーザビリティの低下を防止した記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、記録媒体のサイズ情報を記憶する記憶手段と、記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体を搬送するための複数のローラと、前記ローラによって搬送される記録媒体の端部を検出する第1センサと、記録媒体の搬送に関して発生したエラーを特定するための処理を実行する制御手段と、を備える記録装置であって、前記制御手段は、前記第1センサの検出結果と、前記記憶手段に記憶された前記サイズ情報と、に基づいて、記録媒体の向きに関する第1エラーを発出する、ことを特徴とする記録装置である。
本開示によれば、ユーザビリティの低下を防止した記録装置を提供することが可能である。
インクジェット記録装置の外観を示す斜視図 給送部の斜視図 給送部の断面図 圧板の記録媒体積載面と平行な方向の断面図 分離ローラユニットの分解斜視図 搬送部の斜視図 搬送経路を示す搬送部の断面図 エラー発出に関わる制御構成のブロック図 エラーを特定するための一連の処理のフローチャート 誤セットエラー発出後の一連の処理のフローチャート 記録媒体のサイズ検出手段を表す説明図
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を必要以上に限定する趣旨ではない。また、以下の実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが、本開示の思想の実現に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一または同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する場合がある。
本明細書における「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみを示すものではない。「記録」とは、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表わすものである。尚、「記録」を印字、印刷という場合もある。
また、「記録媒体(用紙)」とは、一般的な画像形成装置で用いられる記録紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム(OHP)、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、記録装置で搬送可能な任意の媒体も含まれる。
[第1実施形態]
<インクジェット記録装置の概略構成>
まず、本実施形態に係るインクジェット記録装置(以下、単純に「記録装置」とする)の概略について述べる。
図1は、本実施形態に係る記録装置の概要を示す斜視図である。記録装置1は、備えられた記録媒体を1枚ずつ分離給送する給送部2と、給送部2により給送された記録媒体を搬送する搬送部5と、記録部7と、を有する。また、記録装置1は、駆動モータ6(図1では不図示、図6参照)と、記録部7により記録が完了した記録媒体を排紙積載する排出部8と、を有する。
給送部2は、記録媒体を積載する積載部21と、積載部21に積載された記録媒体を給送する給送ローラ22と、を有する。搬送部5は、搬送ローラ51と、搬送ローラ51に対向するピンチローラ52と、排出ローラ53と、排出ローラ53に対向する搬送拍車54と、を有する。排出部8は、排出ローラ53により排出された記録媒体を積載する排紙トレイ81を有する。
給送部2から給送ローラ22により給送された記録媒体は、ピンチローラホルダ55により搬送ローラ51に付勢されたピンチローラ52と搬送ローラ51とにニップされ、記録部7に搬送される。記録部7に搬送された記録媒体は、記録ヘッド(不図示)におけるノズル(不図示)によりインクを吐出され、画像記録が行われる。記録部7では記録ヘッドが図中の走査方向に沿って往復移動することで記録媒体のX方向(記録媒体幅方向とも呼ぶ)における任意の位置に記録動作を行うことが可能である。記録部7にて画像記録が行われた記録媒体は、排出手段である排出ローラ53と搬送拍車54とにより排紙トレイ81へと排出される。尚、給送部2から搬送部5を通り排出部8へ至る搬送経路について、給送部2側を搬送方向の「上流側」、排出部8側を搬送方向の「下流側」と称する。
駆動モータ6は、不図示のギア列により搬送ローラ51、排出ローラ53、給送部2へと駆動が連結され、それぞれを回転可能に駆動している。尚、駆動モータ6が、搬送ローラ51を、記録媒体を下流側に搬送する方向に回転する駆動方向を「正方向」と称する。また、駆動モータ6が、搬送ローラを、記録媒体を上流側に搬送する方向に回転する駆動方向を「逆方向」と称する。
給送部2から搬送部5の間において、搬送される記録媒体の経路を基準とした場合に、図1中上側(+Z方向側)にはピンチローラホルダ55が配置され、下側(-Z方向側)にはガイド部56(不図示)が配置され、それぞれ搬送された記録媒体を案内している。また、搬送ローラ51と排出ローラ53との間において、搬送される記録媒体の経路を基準とした場合に、図1中下側(-Z方向側)にはプラテン58が配置され、記録部7に搬送された記録媒体とノズルとの距離を一定の間に保つように案内している。
<給送部の構成>
図2は、給送部2の斜視図である。図3は、X方向から見たときの給送部2の断面図である。給送部2は、記録媒体積載部、給送・分離部、駆動部から構成されている。
記録媒体積載部は、トレイ23、圧板24、サイドガイド25a,25b、積載検出部26から構成されている。圧板24は記録媒体に搬送力を与える加圧板である。圧板24は、不図示の圧板ばねにより給送ローラ22方向へ回転付勢され、駆動部に設けられたカムが圧板24を押すことにより給送ローラ22から離間する方向へ回転移動され、この付勢・離間動作により記録媒体の給送動作が行われる。
圧板24は、給送部2が記録媒体を給送中でない状態、いわゆる待機状態においては、給送ローラ22から遠ざかる方向の所定位置に固定されている。かかる所定位置において、給送ローラ22と圧板24との間には複数の記録媒体を積載するのに十分な間隙が確保されている。
図4は、圧板24の記録媒体積載面と平行な方向の断面図である。サイドガイド25a,25bは、圧板24に摺動可能に取り付けられており、サイドガイド25a,25bに設けられたラック部252とサイドガイドギア253とが連結することによりサイドガイド25a,25b同士の動きが連動するようになっている。サイドガイドギア253は不図示のサイドガイドばねにより回転方向と垂直に付勢される。これにより、サイドガイド25a,25bが一定以上の操作力を受けた時のみに動作し、その他の圧板24の付勢・離間動作や駆動源による振動やユーザーが記録装置を運搬するときなどには不用意に動かないように、サイドガイド25a,25bを固定できる。
給送ローラ22と圧板24の間隙に複数の記録媒体を積載した後、サイドガイド25a,25bを移動させてサイドガイド25a,25bの規制面251a,251bが記録媒体の幅方向側方を規制するように記録媒体の幅に合わせる。これにより、積載された記録媒体は記録媒体搬送方向と直行する方向(記録媒体幅方向)への移動が規制され、所定幅範囲の任意の記録媒体幅に適応することができ、幅の異なる記録媒体を安定して給送することができる。
図3に示すように、積載検出部26は、積載検出レバー261と、後述する積載検出センサ808(図8参照)として機能する光学センサ263と、から構成されている。積載検出レバー261は圧板24の上部に回転可能に配置されていて、積載検出ばね264により圧板24方向に付勢されている。積載検出レバー261は赤外線を透過しない部材により成型されていて、フラグ部262が光学センサ263の発光・受光部の間を通過することにより光学センサ263の出力が変化し、積載検出レバー261の位置を検出可能となっている。積載部21に記録媒体が積載されていない状態ではフラグ部262は光学センサ263の発光・受光部の外側に位置しセンサの検出はOFFとなる。積載部21に記録媒体が積載されている状態では積載検出レバー261の先端と積載された記録媒体とが当接し積載検出レバーは回動することによりフラグ部262は光学センサ263の発光・受光部の間に位置しセンサの検出はONとなる。これにより積載部21に記録媒体が積載されているか否かを判別可能である。
次に、給送・分離部の構成を説明する。前述した圧板24の動作により、積載された記録媒体は給送ローラ22に押圧される。給送ローラ22は、記録媒体が押圧されると回転駆動され、給送ローラ22に接する記録媒体の最上位の記録媒体は給送ローラ22の摩擦力により搬送される。給送ローラ22は摩擦力により記録媒体を給送するので、材質としてEPDMなど高摩擦係数を持ったゴムや、発泡ウレタンなどで構成すると好適である。
ここで、給送ローラ22と最上位の記録媒体との間の摩擦力が、最上位の記録媒体とその直下の記録媒体との摩擦力より大きい場合が多いので、最上位の記録媒体のみを搬送することが多い。しかし、例えば記録媒体の裁断時にできる記録媒体端部のバリの影響がある場合、静電気による記録媒体間貼り付きがある場合、表面の摩擦係数が非常に大きい記録媒体を使用する場合など、給送ローラ22により一度に複数枚の記録媒体が引き出される場合がある。
かかる場合には、トルクリミッタを備えた分離手段である分離ローラ27で最上位の記録媒体のみに分離する。分離ローラ27は、給送ローラ22と記録媒体とが最初に接する点より搬送方向下流側で当接するように給送ローラ22に押圧されている。
ここで、分離ローラ27の構成について説明する。図5は分離ローラユニットの分解斜視図である。分離ローラ27はクラッチ筒272に固定して取り付けられており、クラッチ筒272の中にはクラッチ軸273が回転可能に収納されている。また、クラッチ軸273にはクラッチバネ271が巻きつけられており、クラッチバネ271の巻端の一方はクラッチ筒272に係合されている。
上記構成で、クラッチ軸273を固定して分離ローラ27およびクラッチ筒272を図5中の矢印方向に回転させたとき、クラッチ軸273に巻きつけられたクラッチバネ271はクラッチ軸273から解かれる。所定の角度だけ分離ローラ27およびクラッチ筒272が回転すると、クラッチ軸273とクラッチバネ271とが相対的にすべることによって、所定トルクを維持するように構成されている。
また、分離ローラ27の表面は給送ローラ22と同程度の摩擦係数を持つように、ゴムや発泡ウレタンなどで構成されている。分離ローラ27は、クラッチ筒272とクラッチ軸273とを介して、分離手段保持部材である分離ローラホルダ274に回転可能に支持されており、分離ローラバネ275で給送ローラ22に対して押圧されている。
このような構成により、給送ローラ22と分離ローラ27との間に記録媒体が入っていない場合には、給送ローラ22の回転に伴って分離ローラ27は従動的に回転する。
給送ローラ22と分離ローラ27との間に1枚の記録媒体が入った場合には、給送ローラ22と記録媒体との間の摩擦力の方が、所定トルクで従動する分離ローラ27と記録媒体との間の摩擦力よりも大きい。そのため、分離ローラ27を従動させつつ記録媒体が搬送される。しかし、2枚の記録媒体が給送ローラ22と分離ローラ27との間に入った場合には、給送ローラ22と給送ローラ22側にある記録媒体との間の摩擦力が、記録媒体間同士の摩擦力に比べて大きくなる。また分離ローラ側にある記録媒体と分離ローラ27との間の摩擦力が記録媒体間同士の摩擦力に比べて大きくなるため、記録媒体間で滑りが生じる。その結果、給送ローラ22側にある記録媒体のみが搬送され、分離ローラ27側にある記録媒体は分離ローラ27の不回転と共にその場に停止して給送されない。
次に、重送防止部の構成を説明する。上述のように、2枚程度の記録媒体が給送ローラ22と分離ローラ27とのニップ間に入ってきた場合でも、記録媒体を分離することは可能である。しかし、2枚超の記録媒体が入ってきたり、2枚の記録媒体が入って給送ローラ22側の記録媒体のみ給送された後、ニップ付近に記録媒体を残したまま連続して次の記録媒体を給送しようとしたりした場合には、問題が発生し得る。具体的には、複数枚の記録媒体が同時に給送される、いわゆる重送が発生する可能性がある。かかる重送を防止するために重送防止部を設けている。
重送防止部は戻しレバー28を有し、記録媒体のセット時または記録待機時に、戻しレバー28を記録媒体の搬送経路中に侵入させることにより、記録媒体先端が不用意に給送部の奥まで入り込んでしまうことを防止している。戻しレバー28は給送動作開始後に開放し、記録媒体の搬送経路から退避する構成になっており、給送中に戻しレバー28が記録媒体の進行を妨げることはない。
分離動作が終了すると、戻しレバー28は、制御ギア31に設けられたカムの作用により分離ニップ(給送ローラ22と分離ローラ27との間)にある記録媒体を戻す動作に入る。そのとき、リリースカム32によって、前段規制部材である前段規制ホルダ29、および、分離ローラ27を備えた分離ローラホルダ274も給送ローラ22から離間する方向に移動させられる。前段規制ホルダ29と分離ローラホルダ274との離間動作により、戻しレバー28による記録媒体の戻し動作を小さな力で行うことが可能になる。
記録媒体の戻し動作を終えた戻しレバー28は、一度は記録媒体の搬送経路から退避する位置まで回動し、給送部2からの給送が完了した後に、再び待機状態の位置に戻る構成になっている。
<搬送部および搬送経路の構成>
図6は、搬送部の斜視図である。図7は、給送部から排出部までの搬送経路を示す搬送部の幅方向断面図である。
搬送ローラ51および排出ローラ53は、駆動モータ6とギア列37を介して連結される。駆動モータ6が搬送ローラ51を図中矢印A方向に回転するとき、搬送ローラ51と排出ローラ53とはそれぞれ記録媒体を搬送方向下流側に搬送する方向(即ち正方向)へ回転する。駆動モータ6が搬送ローラ51を図中矢印方向Bに回転するとき、搬送ローラ51と排出ローラ53とはそれぞれ記録媒体を搬送方向上流側に搬送する方向(即ち逆方向)へ回転する。駆動モータ6の駆動量は不図示のエンコーダにより検出し、PID制御などの各種制御を行うことで、駆動モータ6の速度や駆動量の制御を行っている。
給送部2により給送された記録媒体は、ピンチローラホルダ55とガイド部56とにより案内され、搬送ローラ51まで給送される。ピンチローラホルダ55には端部検出レバー57aが設置され、記録媒体が搬送経路を通過する際に、端部検出レバー57aを回動させることにより、記録媒体の先端位置または後端位置を検出する。給送動作の際に記録媒体の先端位置を検出し、検出結果に基づく記録動作を行う。或いは、排出動作の際に後端位置を検出すれば、先端位置の検出から後端位置の検出までに要した駆動モータ6の駆動量に基づき、記録媒体の長さを導出することができる。
搬送ローラ51まで給送された記録媒体は、斜行補正動作などを実施した後に記録部7まで搬送され、記録部7に設置された記録ヘッド71により記録媒体に記録が行われる。搬送ローラ51から搬送された記録媒体はプラテン58、拍車ベース59に案内された後に排出ローラ53へと達する。記録媒体に対する記録動作中は搬送ローラ51若しくは排出ローラ53、またはその両方により搬送動作が行われ、記録動作が完了した後に、記録媒体は排出ローラ53により排紙トレイ81へと排出される。
後述の給排送動作を行う際、連続して給送動作を行うためには給送動作が完了した後に給送準備動作を行う必要がある。そのため、搬送ローラ51を矢印Bの方向に回転させる。これにより、搬送ローラ51および排出ローラ53は、記録媒体を搬送方向上流側に搬送することとなる。
<記録媒体の誤セットの検出>
図7に示すように、本実施形態の記録装置は、給送ローラ22と搬送ローラ51との距離をL1、搬送ローラ51と排出ローラ53との距離をL2とするとき、これらの距離は以下のように定められている。尚、図7において、L1、L2は直線距離として示されているが、図示用の簡略のためであり、実際は搬送路に沿った距離である。以下で示す記録媒体のサイズも同様であり、搬送路に沿ったときの長さとして表されるものである。
本実施形態の記録装置では、対応する最小の記録媒体のサイズに関して、ローラ間の距離<記録媒体の長手方向長さとなるように設計される。これは、ローラとローラとの間で記録媒体を受け渡し、ローラ間に記録媒体が取り残されることが無いようにするための条件である。本実施形態では、給送ローラ22と搬送ローラ51との距離L1<最小の記録媒体の長手方向長さLplを満たすと同時に、搬送ローラ51と排出ローラ53との距離L2<最小の記録媒体の長手方向長さLpl、を満たしている。
また、本実施形態では、記録媒体の正しいセット方向は、記録媒体の長手方向を搬送方向に合わせる向きである。この正しいセット方向については、積載部に図示するなどしてユーザーに知らされている。ここで、本実施形態では、対応する記録媒体の中で、給送ローラ22と搬送ローラ51との距離L1>最小の記録媒体の短手方向長さ(幅)Lpsとなるものが存在する。従って、誤ったセット方向、即ち、記録媒体の短手方向を搬送方向に合わせる向きに記録媒体をセットして搬送した場合は、給送ローラ22と搬送ローラ51との間に記録媒体が取り残されることになる。給送ローラ22と搬送ローラとの間の領域に落ち込んだ記録媒体は、給紙口や記録部上部のジャム処理開口部(不図示)から手を入れてアクセスすることが困難であり、直接的には取り出すことが困難となる。
記録媒体を再度セット、詳しくは、積載部に記録媒体を正しい向きにセットして給送する処理方法を用いても良い。この処理方法により、落ち込んだ記録媒体を押し出すことで、取り残された記録媒体を排出することが可能である。しかし、この処理方法はユーザーに認知されづらく、マニュアル等に説明されていたとしても、ユーザーが、当該処理方法の情報へたどり着くのは困難であったりする。そこで、かかる処理方法を用いるようにユーザーを誘導するため、ローラ間に記録媒体が取り残された可能性を検出して、当該可能性をユーザーに通知するためのエラーメッセージを提示(表示)することが必要である。
尚、給送ローラ22と搬送ローラ51との距離L1<最小の記録媒体の短手方向長さLpsを満たすように設定すれば、記録媒体が取り残されるという前述の問題は発生しない。しかし、ローラ間の距離を短くする必要があり、コストアップや装置サイズの大型化につながる。従って、本実施形態では、対応する最小の記録媒体の長手方向長さLpl>給送ローラ22と搬送ローラ51との距離L1>当該記録媒体の短手方向長さLpsの関係としている。また、本実施形態における最小の記録媒体とは、名刺である。
尚、短手方向長さが距離L1より短くなる記録媒体は、最小サイズの記録媒体に限られない。
以下、誤セットエラーなどのエラーの発出について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、エラー発出に関わる制御構成のブロック図である。図9は、エラーを特定可能な給送装置を備えた記録装置において実行される、発生したエラーを特定するための一連の処理のフローチャートである。
まず、ユーザーは、PCやスマートフォン等の入力装置801を用いることで、または記録装置に付属の操作部805を操作することで、印刷やコピーなどを、記録装置の制御部802に対し要求する。制御部802はCPU等から構成され、かかる要求を受け取った制御部802は、図9の処理を開始する。尚、特に断りが無い限り、図9の各ステップの処理は、制御部802が有するCPUによって実行される。
CPUは、要求に関わるジョブの情報に含まれる、記録対象とする記録媒体のサイズを示す情報(サイズ情報とする)を、揮発性の記憶部803に記憶する。また、CPUは、積載検出センサ808からの情報を読み取り、記録媒体が積載部に積載されているか否かを示す情報を、記憶部803に記憶する。尚、情報を不揮発記憶部804に記憶しても良い。
不揮発記憶部804に記憶された情報は、記録装置の電源を落としても消去されず、保持可能である。例えば、後述の誤セットエラーが発出された場合に、誤セットエラーのエラー情報を不揮発記憶部804に記憶しても良い。誤セットエラーが解除されないで記録装置の電源がオフになった後、電源がオンになった場合、不揮発記憶部804に記憶されたエラー情報を用いることで、誤セットエラーを再び発出することができる。
ステップS901にて、CPUは、駆動モータ6を駆動し給送部2を駆動させることで給送動作を行う。かかる給送動作により、積載部に積載された記録媒体が搬送部まで給送される。尚、以降では「ステップS~」を「S~」と略記する。
給送動作中は通常、記録媒体の端部検出センサ57bによって、記録媒体の侵入が検出される。本実施形態では、S901後のS902にて、CPUは、端部検出センサ57bによって記録媒体の先端を検出しないかを判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S903に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、S908に進む。尚、端部検出センサ57bが記録媒体の先端を検出することを、記録媒体の「侵入」の検出と定義する。
S903にて、CPUは、給送動作の開始前の時点で、記録媒体が積載部に積載されていたかを、記憶部803に記憶されている情報を用いて判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S905に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、S904に進む。
S904にて、CPUは、記録媒体が積載部に積載されていない旨の記録媒体無しエラーを発出する。
S905にて、CPUは、記録対象である記録媒体の短手方向長さが所定の閾値以下であるか、記憶部803に記憶されているサイズ情報を用いて判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S907に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、S906に進む。
記録媒体の短手方向長さが所定の閾値より大きい場合(S905でNO)、記録媒体が積載されていたにもかかわらず、紙端を検出できなかったことから、給送に失敗したものと判定する。つまり、S906にて、CPUは、記録媒体の給送に失敗した旨の不送エラーを発出する。
一方、記録媒体の短手方向長さが所定の閾値以下の場合(S905でYES)、記録媒体のセット方向を誤り、給送ローラ22と端部検出センサ57bとの間に記録媒体が取り残されている可能性がある。従って、この場合、S907にて、CPUは、記録媒体のセット方向を誤った旨の誤セットエラーを発出する。尚、このとき、給送に失敗していたり、誤セットしていなくても端部検出センサ57bより手前の搬送経路内でジャムが発生していたりする可能性もあるが、本実施形態の構成では判別不能である為、最も可能性の高いエラーである誤セットエラーを一律で発出する。
S905で用いる所定の閾値は、給送ローラ22と搬送ローラ51との間の距離の数値と略同等に、より詳細には当該数値に記録媒体長やローラ間距離の製造ばらつきを考慮したマージンを足し合わせた数値に設定される。このように、S905で用いる所定の閾値は、搬送方向の異なる位置に配置されるローラ間距離に基づいて設定される。尚、かかる所定の閾値は、ローラ間距離の最小値と略同等となるように設定して良いし、当該最小値より小さくなるように設定しても良い。
S902の判定結果が偽の場合、S908にて、CPUは、記録・排出動作を実行する。
S908後のS909にて、CPUは、端部検出センサ57bによって記録媒体の後端を検出したかを判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S910に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、S913に進み、一連の処理を正常終了する。尚、端部検出センサ57bが記録媒体の後端を検出することを、記録媒体の「進出」の検出と定義する。
S910にて、CPUは、記録対象である記録媒体の短手方向長さが所定の閾値以下であるか、記憶部803に記憶されているサイズ情報を用いて判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S912に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、S911に進む。尚、S910で用いる閾値は、S905で用いる閾値と同一である。
記録媒体の短手方向長さが所定の閾値より大きい場合(S910でNO)、記録媒体の排出に失敗したものと判定する。つまり、S911にて、CPUは、記録媒体の排出に失敗した旨の記録媒体詰まりエラーを発出する。
一方、記録媒体の短手方向長さが所定の閾値以下の場合(S910でYES)、記録媒体のセット方向を誤った結果、給送ローラ22と搬送ローラ51との間に記録媒体が取り残されている可能性がある。従って、この場合、S912にて、CPUは、記録媒体のセット方向を誤った旨の誤セットエラーを発出する。尚、このとき、ジャムが発生している可能性もあるが、本実施形態の構成では、ジャムが発生しているかは判別不能であるため、より可能性の高いエラーである誤セットエラーを発出する。
尚、前述のように、本実施形態に係る記録装置が記録可能な最小の記録媒体サイズは名刺サイズである。図7に示すように、名刺サイズの短手方向長さLpsは、給送ローラ22と端部検出センサ57bとの間の距離Lsより小さい。このため、給送ローラ22を名刺が抜けた瞬間には、端部検出センサ57bは名刺の進出を検出しない。しかし、給送ローラ22を抜けると名刺は何れのローラにもニップされない自由状態となる。そのため給送動作の慣性の大きさにより、端部検出センサ57bが進入を検出する場合もあれば、検出しない場合もある。進入を検出しない場合は、それ以降の記録・排出動作を実行することなく、エラー発出に導くことができるが、進入を検出した場合(S902でNO)は、S908の記録・排出動作の実行に進まざるを得ない。この場合、名刺は搬送ローラ51にはニップされていないため、実際には記録・排出されることなく、給送ローラ22と搬送ローラ51との間に留まり続ける。端部検出センサ57bは、通常記録中または排出中に名刺の進出を検出するところ、この場合は名詞の進出を検出できない。従って、S909の判定結果が真となり、S910以降の処理に進むことになる。
<誤セット検出後の処理>
以下、誤セットエラーが発出された後の処理について、図10を用いて説明する。尚、特に断りが無い限り、図10の各ステップの処理は、制御部802が有するCPUによって実行される。
S1001にて、CPUは、誤セットエラーを発出する。
S1002にて、CPUは、誤セットエラーの発生を示すエラーメッセージとともに誤セットエラーの対処方法を提示するためのグラフィカルユーザーインターフェースを、表示部806に表示する。対処方法の表示内容とは、例えば、本体内に残された記録媒体を排出するため、所定サイズの記録媒体をセットし、操作部805におけるOKボタンを押下して、当該セットした記録媒体を搬送させることを促す内容である。かかる表示内容を見たユーザーは、所定サイズの記録媒体をセットして、OKボタンを押下する。
S1003にて、CPUは、ユーザーによるOKボタンの押下を検出する。
S1004にて、CPUは、記録媒体の排出動作を実行する。この排出動作は、セットされた記録媒体を給送・排出する動作で、取り残された記録媒体を押し出すことを目的とする。
S1005にて、CPUは、端部検出センサ57bによって、セットした所定サイズの記録媒体の進出を検出したかを判定する。本ステップの判定結果が真、つまり記録媒体の進出を検出した場合、取り残された記録媒体は排出されたものとみなして、S1008に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、S1006に進む。
S1008にて、CPUは、記録媒体の正しいセット方法の説明、および記録媒体を正しい向き(セット方向)にセットした上でOKボタンを押下して、セットした記録媒体を給送・搬送させることを促すメッセージを、表示部806に表示する。かかるメッセージを見たユーザーは、記録媒体を正しい向きにセットして、OKボタンを押下することになる。
S1009にて、CPUは、ユーザーによるOKボタンの押下を検出する。
S1010にて、CPUは、中断したジョブを再開する。
一方、S1005で端部検出センサ57bが進出を検出しない場合(S1005でNO)、排出に失敗したとみなして、前述の通りS1006に進む。
S1006にて、CPUは、誤セットエラーを再び発出するとともに、誤セットエラーを連続で発出した回数をカウントした上で、当該カウントした回数が所定の閾値以下か判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S1001に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、S1007に進む。
S1007にて、CPUは、記録媒体詰まりエラーを発出する。S1006からS1007に進む理由は、以下の通りである。例えば、搬送経路内に異物が混入した場合には、ユーザーが記録媒体を正しいセット方向にセットした上で給送しているにもかかわらず、誤セットエラーが発出されてしまっている可能性がある。従って、押し出し操作を複数回実行してもなお誤セットエラーが解消しない場合は、誤セットではなく記録媒体詰まりの可能性が高いため、通常の記録媒体詰まりに対処するための処理に向けてユーザーを誘導する。
<本実施形態の効果>
以上説明した通り、本実施形態によれば、記録媒体の誤セットによりローラ間に記録媒体が取り残される可能性、または取り残されてしまった可能性がある場合に、ユーザーに誤セットエラーを通知する。これにより、ユーザーを適切な処理に誘導することが可能となる。よって、ユーザビリティが向上する。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態における、記録媒体のサイズ検出手段を表す説明図である。
図11に示すように、圧板24の裏面側に、サイドガイドギア253の一部が露出するような切り欠き部24aが設けられており、この部分を介してサイズ検出ギア1101がサイドガイドギア253と噛合している。サイズ検出ギア1101に対して、回転量を検出可能なロータリーセンサであるサイズ検出センサ1102が軸中心ではめ込まれている。このような構成を採ることにより、サイドガイド25の位置を、サイズ検出センサ1102の出力値に基づいて推定することが可能となる。つまり、ユーザーがサイドガイド25を記録媒体の側面に沿わせたのちに、サイズ検出センサ1102の値を読み取ることで、ユーザーがセットした記録媒体のサイズを知ることができる。
しかし、多様な記録媒体サイズに対応する記録装置において、全ての媒体のサイズを判別するためには、精度の良いサイズ検出手段が必要である。本実施形態に記載するようなサイズ検出手段では、ユーザーによる使用頻度の高い記録媒体サイズである4水準(具体的には、A4、A5、4×6inch及びそれより小さいサイズ)の判別ができれば良いものとしている。このとき、記録装置が記録可能な最小の記録媒体サイズである名刺サイズは、たとえ名刺が正しいセット方向にセットされていたとしても「それより小さいサイズ」に分類される。即ち、記録装置は、小さいサイズの記録媒体がセットされたことは分かるが、セット方向の誤りは検出できない。このような構成を採用する場合には、たとえ紙幅検出手段を有していても、給送開始前に止めることができないため、給送開始後に端部検出センサ57bの出力に基づいて、誤セットか判定する必要がある。
尚、第1実施形態では、ジョブの情報に基づき記録媒体の短手方向サイズを記憶部に書き込んだが、前述のような、ユーザーがサイズ検出センサ1102の値を読み取って設定するという方法では、問題が生じる虞がある。つまり、この方法だとユーザーが設定ミスにより、印刷ジョブにおける記録媒体サイズと、実際にセットしている記録媒体サイズとの不一致を起こしてしまった場合に、エラーを適切に発出することができない。
そのため、本実施形態では、サイズ検出センサを有する場合には、サイズ検出センサにより判別した記録媒体のサイズに関する情報を記録部に書き込む。そして、記録媒体を給送して、端部検出センサの出力に基づいて、第1実施形態と同様なエラー判定基準を満たした場合に、誤セットエラーを発出する。
尚、本実施形態では、ロータリーセンサ式のサイズ検出手段を記載したが、これ以外のサイズ検出手段を採用して構わない。例えば、サイズを検出するために、複数の光学式センサを積載面に配置する方法を採用して良いし、リニア式のセンサを用いてサイドガイドの位置を検出する方法を採用しても良い。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
[本開示の技術的特徴]
本開示は、以下の構成を含む。
(構成1)記録媒体のサイズ情報を記憶する記憶手段と、記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体を搬送するための複数のローラと、前記ローラによって搬送される記録媒体の端部を検出する第1センサと、記録媒体の搬送に関して発生したエラーを特定するための処理を実行する制御手段と、を備える記録装置であって、前記制御手段は、前記第1センサの検出結果と、前記記憶手段に記憶された前記サイズ情報と、に基づいて、記録媒体の向きに関する第1エラーを発出する、ことを特徴とする記録装置。
(構成2)前記制御手段は、前記搬送される記録媒体の端部を前記第1センサが検出しないとき、前記サイズ情報を用いて、当該記録媒体の短手方向長さが所定の閾値以下か否かを判定し、当該所定の閾値以下の場合、前記第1エラーを発出する、ことを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成3)前記記録媒体を積載する積載部と、前記積載部に積載された前記記録媒体を給送する給送部と、前記給送部によって給送された前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記記録媒体に記録する記録部と、前記記録部によって記録が行われた前記記録媒体を排出する排出部と、を更に有する、ことを特徴とする構成1又は2に記載の記録装置。
(構成4)前記記録媒体の搬送を開始する前に、前記記録媒体が前記積載部に積載されているか検出する第2センサを更に有する、ことを特徴とする構成1乃至3の何れか1つに記載の記録装置。
(構成5)前記制御手段は、ユーザーにより設定された前記サイズ情報を受け取り、該受け取ったサイズ情報を前記記憶手段に記憶する、ことを特徴とする構成1乃至4の何れか1つに記載の記録装置。
(構成6)前記記録媒体のサイズを検出するための第3センサを更に有し、前記第3センサのギアは、サイドガイドのギアと噛合する、ことを特徴とする構成1乃至5の何れか1つに記載の記録装置。
(構成7)前記搬送部は、前記複数のローラを有し、前記記録媒体は、前記積載部、前記給送部、前記搬送部、前記記録部、前記排出部の順に搬送される、ことを特徴とする構成1乃至6の何れか1つに記載の記録装置。
(構成8)前記給送部による給送動作において、前記第1センサによって先端が検出されず、かつ前記第2センサによって前記記録媒体の積載が検出されない場合、前記制御手段は、前記記録媒体が前記積載部に積載されていないときのエラーとして第2エラーを発出する、ことを特徴とする構成1乃至7の何れか1つに記載の記録装置。
(構成9)前記第2センサによって前記記録媒体の積載が検出され、かつ前記サイズ情報が示す前記記録媒体の短手方向長さが、前記所定の閾値以下の場合、前記制御手段は、前記第1エラーを発出する、ことを特徴とする構成1乃至8の何れか1つに記載の記録装置。
(構成10)前記第2センサによって前記記録媒体の積載が検出され、かつ前記サイズ情報が示す前記記録媒体の短手方向長さが、前記所定の閾値より大きい場合、前記制御手段は、前記記録媒体の給送に失敗したときのエラーとして第3エラーを発出する、ことを特徴とする構成1乃至9の何れか1つに記載の記録装置。
(構成11)記録が行われた前記記録媒体を前記排出部に排出する排出動作において、前記第1センサによって後端が検出されず、かつ前記短手方向長さが所定の閾値以下の場合、前記制御手段は、前記第1エラーを発出する、ことを特徴とする構成1乃至10の何れか1つに記載の記録装置。
(構成12)前記排出動作において、前記第1センサによって後端が検出されず、かつ前記短手方向長さが所定の閾値より大きい場合、前記制御手段は、前記記録媒体が詰まったときのエラーとして第4エラーを発出する、ことを特徴とする構成1乃至11の何れか1つに記載の記録装置。
(構成13)前記複数のローラはそれぞれ、搬送方向において異なる位置に設けられ、前記所定の閾値は、異なる位置に設けられるローラ間距離に基づいて設定される、ことを特徴とする構成1乃至12の何れか1つに記載の記録装置。
(構成14)前記所定の閾値は、前記ローラ間距離の最小値と略同等となるように、または、当該最小値より小さくなるように設定される、ことを特徴とする構成1乃至13の何れか1つに記載の記録装置。
(構成15)前記発生したエラーの内容と、当該エラーの対処方法とを表示する表示手段を更に有する、ことを特徴とする構成1乃至14の何れか1つに記載の記録装置。
(構成16)前記表示手段に表示される前記対処方法の内容とは、所定サイズの記録媒体を正しい向きにセットし、当該セットした記録媒体を搬送させることを促す内容である、ことを特徴とする構成1乃至15の何れか1つに記載の記録装置。
(構成17)前記対処方法を実行した後、前記第1センサが、セットされた前記所定サイズの記録媒体の後端を検出しない場合、前記制御手段は、前記第1エラーを再び発出するとともに前記第1エラーを連続で発出した回数をカウントする、ことを特徴とする構成1乃至16の何れか1つに記載の記録装置。
(構成18)前記制御手段によってカウントされた回数が、所定の閾値以下ではない場合、前記制御手段は、前記第1エラーに替えて、前記記録媒体が詰まったときのエラーとして第4エラーを発出する、ことを特徴とする構成1乃至17の何れか1つに記載の記録装置。
(構成19)不揮発記憶部を更に有し、前記第1エラーが発出された場合、前記不揮発記憶部に、前記第1エラーのエラー情報が記憶され、前記第1エラーが解除されないまま電源がオフになった後で前記電源がオンになった場合、前記制御手段は、前記エラー情報を用いることで、前記第1エラーを再び発出する、ことを特徴とする構成1乃至18の何れか1つに記載の記録装置。
(構成20)記録媒体のサイズ情報を記憶する記憶手段と、記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体を搬送するための複数のローラと、前記ローラによって搬送される記録媒体の端部を検出する第1センサと、記録媒体の搬送に関して発生したエラーを特定するための処理を実行する制御手段と、を備える記録装置の制御方法であって、前記制御手段は、前記第1センサの検出結果と、前記記憶手段に記憶された前記サイズ情報と、に基づいて、記録媒体の向きに関する第1エラーを発出するステップを有する、ことを特徴とする制御方法。
(構成21)コンピュータに構成20に記載の方法を実行させるためのプログラム。
1 記録装置
2 給送部
21 積載部
22 給送ローラ
24 圧板
27 分離ローラ
51 搬送ローラ
53 排出ローラ
57b 端部検出センサ
6 駆動モータ
7 記録部
8 排出部

Claims (21)

  1. 記録媒体のサイズ情報を記憶する記憶手段と、
    記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体を搬送するための複数のローラと、
    前記ローラによって搬送される記録媒体の端部を検出する第1センサと、
    記録媒体の搬送に関して発生したエラーを特定するための処理を実行する制御手段と、
    を備える記録装置であって、
    前記制御手段は、前記第1センサの検出結果と、前記記憶手段に記憶された前記サイズ情報と、に基づいて、記録媒体の向きに関する第1エラーを発出する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記搬送される記録媒体の端部を前記第1センサが検出しないとき、前記サイズ情報を用いて、当該記録媒体の短手方向長さが所定の閾値以下か否かを判定し、当該所定の閾値以下の場合、前記第1エラーを発出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録媒体を積載する積載部と、
    前記積載部に積載された前記記録媒体を給送する給送部と、
    前記給送部によって給送された前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記記録媒体に記録する記録部と、
    前記記録部によって記録が行われた前記記録媒体を排出する排出部と、
    を更に有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録媒体の搬送を開始する前に、前記記録媒体が前記積載部に積載されているか検出する第2センサを更に有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、ユーザーにより設定された前記サイズ情報を受け取り、該受け取ったサイズ情報を前記記憶手段に記憶する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録媒体のサイズを検出するための第3センサを更に有し、
    前記第3センサのギアは、サイドガイドのギアと噛合する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記搬送部は、前記複数のローラを有し、
    前記記録媒体は、前記積載部、前記給送部、前記搬送部、前記記録部、前記排出部の順に搬送される、
    ことを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の記録装置。
  8. 前記給送部による給送動作において、前記第1センサによって先端が検出されず、かつ前記第2センサによって前記記録媒体の積載が検出されない場合、前記制御手段は、前記記録媒体が前記積載部に積載されていないときのエラーとして第2エラーを発出する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記第2センサによって前記記録媒体の積載が検出され、かつ前記サイズ情報が示す前記記録媒体の短手方向長さが、前記所定の閾値以下の場合、前記制御手段は、前記第1エラーを発出する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記第2センサによって前記記録媒体の積載が検出され、かつ前記サイズ情報が示す前記記録媒体の短手方向長さが、前記所定の閾値より大きい場合、前記制御手段は、前記記録媒体の給送に失敗したときのエラーとして第3エラーを発出する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  11. 記録が行われた前記記録媒体を前記排出部に排出する排出動作において、前記第1センサによって後端が検出されず、かつ前記短手方向長さが所定の閾値以下の場合、前記制御手段は、前記第1エラーを発出する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 前記排出動作において、前記第1センサによって後端が検出されず、かつ前記短手方向長さが所定の閾値より大きい場合、前記制御手段は、前記記録媒体が詰まったときのエラーとして第4エラーを発出する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 前記複数のローラはそれぞれ、搬送方向において異なる位置に設けられ、
    前記所定の閾値は、異なる位置に設けられるローラ間距離に基づいて設定される、
    ことを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 前記所定の閾値は、前記ローラ間距離の最小値と略同等となるように、または、当該最小値より小さくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
  15. 前記発生したエラーの内容と、当該エラーの対処方法とを表示する表示手段を更に有する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  16. 前記表示手段に表示される前記対処方法の内容とは、所定サイズの記録媒体を正しい向きにセットし、当該セットした記録媒体を搬送させることを促す内容である、
    ことを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
  17. 前記対処方法を実行した後、前記第1センサが、セットされた前記所定サイズの記録媒体の後端を検出しない場合、前記制御手段は、前記第1エラーを再び発出するとともに前記第1エラーを連続で発出した回数をカウントする、
    ことを特徴とする請求項16に記載の記録装置。
  18. 前記制御手段によってカウントされた回数が、所定の閾値以下ではない場合、前記制御手段は、前記第1エラーに替えて、前記記録媒体が詰まったときのエラーとして第4エラーを発出する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の記録装置。
  19. 不揮発記憶部を更に有し、
    前記第1エラーが発出された場合、前記不揮発記憶部に、前記第1エラーのエラー情報が記憶され、
    前記第1エラーが解除されないまま電源がオフになった後で前記電源がオンになった場合、前記制御手段は、前記エラー情報を用いることで、前記第1エラーを再び発出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の記録装置。
  20. 記録媒体のサイズ情報を記憶する記憶手段と、
    記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体を搬送するための複数のローラと、
    前記ローラによって搬送される記録媒体の端部を検出する第1センサと、
    記録媒体の搬送に関して発生したエラーを特定するための処理を実行する制御手段と、
    を備える記録装置の制御方法であって、
    前記制御手段は、前記第1センサの検出結果と、前記記憶手段に記憶された前記サイズ情報と、に基づいて、記録媒体の向きに関する第1エラーを発出するステップを有する、
    ことを特徴とする制御方法。
  21. コンピュータに請求項20に記載の方法を実行させるためのプログラム。
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