JP2000355448A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000355448A
JP2000355448A JP11167404A JP16740499A JP2000355448A JP 2000355448 A JP2000355448 A JP 2000355448A JP 11167404 A JP11167404 A JP 11167404A JP 16740499 A JP16740499 A JP 16740499A JP 2000355448 A JP2000355448 A JP 2000355448A
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roll
paper
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roll paper
plotter
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Hisaya Tanda
久也 反田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体の表面状態に拘らず斜行を防止できる
画像形成装置を提供する。 【解決手段】ロール軸62の長手方向一端部にはギア3
02が固定されており、このギア302はロール保持部
材54の溝54aに嵌り込んでギア304と噛み合う。
また、ロール保持部材56の溝56aにロール軸62の
端部が嵌り込む。ロール紙14aを装着すると、ギア3
02とギア304が互いに噛み合い、給紙駆動モータ3
06が正回転(逆回転)することによりロール軸62が
正回転(逆回転)し、ロール紙14aを給紙(巻き戻
し)できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻かれ
たロール状記録媒体や所定サイズに裁断されたカット紙
に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置として、インクを吐出して記録媒体に画像を形成
するインクジェット方式画像形成装置や、現像剤などを
用いて記録媒体に画像を形成する電子写真方式の画像形
成装置が知られている。これらの画像形成装置には、記
録媒体として、所定のサイズに予め裁断(切断)された
カット紙、及び記録媒体をロール状に巻いたロール状記
録媒体双方を選択的に使えるタイプのものがある。ま
た、記録媒体としてロール状記録媒体しか使えないタイ
プのものもある。
【0003】図11から図13までを参照して、カット
紙及びロール状記録媒体双方を選択的に使える従来のプ
ロッタ(インクジェット方式画像形成装置の一例であ
る。)を説明する。
【0004】図11は、従来のプロッタを模式的に示す
側面図であり、図12は、図11に示すプロッタを改良
したプロッタを模式的に示す側面図である。図13は、
2つのロール状記録媒体を同時にセットできるタイプの
プロッタを模式的に示す側面図である。
【0005】図11に示すように、プロッタ10では、
一般に、記録媒体に画像が形成される画像形成領域12
の後方のやや下にロール紙14(ロール状記録媒体の一
例である)が配置されている。このロール紙14に画像
を形成する際には、ロール紙14の先端部14’を引き
出して挿入口16に挿入し、この先端部14’を搬送ロ
ーラ18に送り込む。その後、印字ヘッド20が搭載さ
れたキャリッジ22を走査方向(図11の紙面に垂直な
方向)に往復動させながら、ロール紙14のうち画像形
成領域に位置する部分にインクを吐出して画像を形成す
る。
【0006】カット紙24に画像を形成するときは、挿
入口16とは反対側のカット紙挿入口26からカット紙
24を挿入して搬送ローラ18に送り込む。この場合、
カット紙24を搬送ローラ18に送り込むために、ロー
ル紙14の先端部14’を搬送ローラ18から外してお
く。カット紙24に画像を形成した後にロール紙14に
画像を形成するときは、ユーザ(操作者)がロール紙1
4の先端部14’を搬送ローラ18に手で送り込む。こ
れにより、カット紙24に代えてロール紙14に画像を
形成できる準備が整う。
【0007】しかし、上記のような構成のプロッタ10
では、カット紙24を使用した後にロール紙14を使い
たい場合、ユーザがプロッタ10の近くに行って記録紙
を取り替える必要がある。従って、プロッタ10では、
パソコンのネットワークに対応させた遠隔操作ができな
い。
【0008】そこで、上記の遠隔操作を可能にするため
に、図12に示すタイプのプロッタ30が提案されてい
る。このプロッタ30では、一対の給送ローラ32a,
32bにロール紙14を挟持させながら搬送させて搬送
ローラ18へ送り込む。その後、給送ローラ32a,3
2b及び搬送ローラ18双方を回転(正回転)させ、ロ
ール紙14を画像形成領域12に搬送して画像を形成す
る。
【0009】カット紙24に画像を形成する場合は、プ
ロッタ30の制御器(図示せず)にカット紙モードの信
号を送り、給送ローラ32a,32b及び搬送ローラ1
8双方を逆回転させ、ロール紙14の先端部14’がカ
ット紙24の通路を邪魔しない位置までロール紙14を
巻き戻し、給送ローラ32a,32bにロール紙14の
先端部14’を挟持させたままの待機状態にする。
【0010】ロール紙14に画像を形成する場合は、上
記した制御器にロール紙モードの信号を送り、給送ロー
ラ32a,32b及び搬送ローラ18双方を正回転さ
せ、画像形成領域12にロール紙14の先端部14’を
搬送する。このように制御することにより、カット紙モ
ードとロール紙モードを自動的に切り換えられる。従っ
て、ユーザがモードを切り換える度にプロッタ30の近
くまで行ってロール紙14を手でセットしなくて済む。
【0011】また、図13に示すプロッタ40では、2
つのロール紙14,14を同時にセットできる。このよ
うなタイプのプロッタ40では、給送ローラ32a,3
2bを各ロール紙14ごとに配置しておくことにより、
2つのロール紙14,14及びカット紙24のうちから
いずれかを選択して自動的に搬送できる。
【0012】上記した3つのタイプのプロッタ10,3
0,40ではいずれも、ロール紙14がプロッタ本体の
後方に置かれているので、ロール紙14を搬送ローラ1
8に送り込むとき等に発生する斜行を直すためには、プ
ロッタ本体の後に回り込んで作業する必要がある。この
ため斜行を直す作業が面倒である。
【0013】斜行を直し易くするためには、ロール紙1
4をプロッタ本体の前方(手前)に置くとよい。しか
し、プロッタ本体の前方では、画像の形成され終った記
録媒体を取り扱う機会が多いので、ロール紙14をプロ
ッタ本体の後方に置き、排紙がプロッタ本体の手前にな
るように構成することが多い。
【0014】また、ロール紙14もプロッタ本体の手前
に置き、排紙もプロッタ本体の手前になるように構成し
た場合、この手前から挿入したロール紙をUターンさせ
て手前に排紙するのでロール紙の搬送距離が長くなる。
このため、紙詰り等が発生し易くなり、また、ロール紙
を搬送するための搬送ローラも増やす必要があり、その
分、プロッタの構造が複雑になる。さらに、ロール紙を
Uターンさせる構成にした場合、この構成は、厚いロー
ル紙には不向きな構成となる。さらにまた、プロッタ本
体の手前には、通常、排紙された記録媒体が積載される
スタッカやバスケット、トレイなどが置かれるが、記録
媒体の積載がロール紙によって妨害されることもある。
このような不都合や問題点は、図13に示すように2つ
あるいはそれ以上のロール紙を同時にセットするタイプ
のプロッタでは、さらに顕著となる。従って、プロッタ
は、通常、その本体の後方にロール紙を置く構成になっ
ている。
【0015】ところで、図12に示すプロッタ30で
は、ロール紙14の先端部14’を挿入口16から挿入
して給送ローラ32a,32bによって搬送ローラ18
まで送る間に先端部14’が斜行した場合、給送ローラ
32a,32bの挟持圧を解除してロール紙14を横に
動かし、斜行を直す。
【0016】この斜行を直す際には、プロッタ30の所
定位置に刻まれた縦のライン(記録媒体の搬送方向に直
交する直線)を基準として、記録媒体の先端がこのライ
ンに対して傾いているか否かを目視で確認する技術が知
られている。この他の技術としては、記録媒体の先端を
読み取る読取センサを印字ヘッド20に搭載しておき、
記録媒体を所定距離だけ搬送させてその先端を読取セン
サで読み取り、斜行の有無を検出する技術も知られてい
る。
【0017】上記した2つの技術のうち前者の技術(目
視で確認する技術)では、プロッタ30の前側に行って
斜行の有無を確認する必要がある。また、後者の技術
(読取センサを用いる技術)では、読取センサで用紙先
端を読み取って斜行の有無を検出する時間が必要であ
り、この時間、操作者は待たなければならない。いずれ
の技術でも、斜行を無くすには時間がかかる。しかし、
記録媒体の先端を掴んで真っ直ぐに挿入することは難し
く、特に幅の広い記録媒体のときは、この挿入は非常に
難しい。
【0018】また、記録媒体の先端がきれいに揃ってい
ない(記録媒体の幅方向両端面に対して先端面が直角に
なっていない)こともある。従って、カット紙で斜行を
直すために使用される周知のレジストローラを用いて
も、斜行が直るとは限らす、信頼性に乏しいものとな
る。斜行を防止するためには記録媒体を真っ直ぐに搬送
ささる必要があるが、この場合、記録媒体、給送ロー
ラ、及び搬送ローラの間で平行性が必要となり、機構
上、精度の要求される部品点数が増える。
【0019】このような精度の要求される部品点数が増
えるという問題の無いプロッタ10(図11参照)で
は、下記のような問題がある。
【0020】プロッタ10においては、給送されたロー
ル紙14は搬送ローラ18で搬送される。続いて、キャ
リッジ22に搭載された検知センサ(図示せず)によっ
て斜行の有無を検知するために、さらに搬送される。例
えばA0サイズの記録媒体(幅840mm)の場合、斜
行の有無を検知するために約600mm搬送され、この
記録媒体の幅方向両端のずれ量を検知して、斜行が許容
範囲か否かが判定される。その後、ロール紙14を巻き
戻すが、このとき、搬送ローラ18が逆回転して、ロー
ル紙14の巻かれた部分の近傍にロール紙14の弛みが
形成される。
【0021】このようなロール紙14の弛みは、高温高
湿の場合、ロール癖を起す原因になり易い。ロール癖を
起したままの状態でロール紙が画像形成領域に搬送され
ると、ロール紙が印字ヘッドに接触して画像が汚された
り、印字ヘッドやロール紙が損傷したりすることがあ
る。また、図13のプロッタ40のように、2本のロー
ル紙14が装着される構成の場合においては、上方のロ
ール紙14の弛みが、下方のロール紙を装着するときの
妨げになることもある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記したロール紙の弛
みを無くすプロッタとして、図14に示すようなプロッ
タ50が考えられる。図14は、ロール紙の搬送方向に
切断したプロッタを示す断面図である。
【0023】プロッタ50は、2つのロール紙14a,
14bを同時に装着できるタイプのものである。プロッ
タ50には、ロール紙14aをプロッタ50に装着する
ための上給紙ユニット70が取り付けられている。上給
紙ユニット70は、ロール紙14aの幅とほぼ同じ幅の
案内板78を備えており、この案内板78は、回動軸8
2を中心にして所定範囲内の角度だけ回動する。この回
動に伴って、上給紙ユニット70も回動軸82を中心に
して回動する。案内板78の先端部近傍には、ロール紙
14aをプロッタ50の内部に給紙する給紙ローラ76
が配置されている。
【0024】プロッタ50には、上記の上給紙ユニット
70と同様な下給紙ユニット110も取り付けられてい
る。この下給紙ユニット110はロール紙14bをプロ
ッタ50に装着するためのものである。下給紙ユニット
110は、ロール紙14bの幅とほぼ同じ幅の案内板1
11を備えており、この案内板111の先端部近傍に
は、ロール紙14bをプロッタ50の内部に給紙する給
紙ローラ112が配置されている。
【0025】上記した2つの給紙ローラ76,112は
それぞれロール紙14a,14bに加圧接触しながら回
転する。給紙ローラ76,112を正回転させることに
よりロール紙14a,14bが給紙され、この逆に、給
紙ローラ76,112を逆回転させることによりロール
紙14a,14bが巻き戻される。従って、ロール紙1
4a,14bに弛みが生じたときは、給紙ローラ76,
112を逆回転させるとこの弛みを解消できる。この結
果、斜行の防止できることとなる。
【0026】ところが、ロール紙14a,14bには様
々な種類のものがあり、その表面が滑り易いものもあ
る。また、ロール紙14a,14bの表面(給紙ローラ
76,112が接触する面)の一部に紙粉が付着してい
ることもある。このような場合、ロール紙14a,14
bの表面の一部で給紙ローラ76,112がやや滑る
(スリップする)ことがある。この滑りに起因して、ロ
ール紙14a,14bを給紙中に斜行するおそれがあ
る。さらに、この滑りに起因してロール紙14a,14
bに弛みが生じ、ロール紙14a,14bが斜行するこ
ともある。
【0027】本発明は、上記事情に鑑み、記録媒体の表
面状態に拘らず斜行を防止できる画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の画像形成装置は、所定の装着位置に装着され
たロール状記録媒体を回転させながら給紙し、このロー
ル状記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
(1)上記装着位置にロール状記録媒体を保持する保持
部材と、(2)この保持部材を回転させるためにこの保
持部材に回転力を伝達する回転伝達部材と、(3)この
回転伝達部材を回転させる駆動手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0029】ここで、(4)ロール状記録媒体が回転す
る際の回転中心軸になる芯管を備え、(5)上記保持部
材は、上記芯管の長手方向両端部に固定されるものであ
ってもよい。
【0030】また、(6)ロール状記録媒体は、上記装
着位置のうち所定の基準位置を基準にして装着されるも
のであり、(7)上記回転伝達部材は、上記基準位置の
近傍に配置されたものであってもよい。
【0031】さらに、(8)上記装着位置に装着された
ロール状記録媒体の外周面に接触しながらロール状記録
媒体の回転に伴って回転する円筒部材と、(9)この円
筒部材の回転数を検出する回転数検出手段と、(10)
この回転数検出手段が検出した回転数に基づいて、ロー
ル状記録媒体の給紙長さを演算する演算手段とを備えて
もよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
画像形成装置の一実施形態を説明する。
【0033】先ず、図1から図4までを参照して、本発
明の画像形成装置の一実施形態であるプロッタの概略構
造を説明する。
【0034】図1は、ロール紙の搬送方向に切断したプ
ロッタを示す断面図である。図2は、ロール状記録媒体
が装着される装着部を示す斜視図であり、図3は、ロー
ル状記録媒体の基準位置の側を示す斜視図である。図4
は、図2の装着部に装着される前のロール状記録媒体を
示す平面図である。これらの図では、図11から図14
までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が
付されている。
【0035】プロッタ300は、図1に示すように、2
つのロール紙14a,14bを同時に装着できるタイプ
のものである。図4に示すように、ロール紙14aの中
央部を貫通するロール軸62の一端部に近傍には、ロー
ル紙14aを固定するためのロール受け64が固定され
ている。このロール受け64には、ロール紙14aの外
径よりも長い外径を有するつば64aが形成されてお
り、このつば64aがロール紙14aの端面に当接して
接触する。
【0036】ロール紙14aをプロッタ300に装着す
るに当っては、先ず、ロール軸62の右側(図4の紙面
の右側)からロール紙14aを差し込み、つば64aに
ロール紙14aを突き当てる。次に、もう一つのロール
受け66を右側からロール軸62に差し込んでロール紙
14aを固定する。なお、ロール紙14bも同じ構造で
ある。
【0037】この状態のロール紙14aをプロッタ30
0に装着するためには、図1に示すように、上給紙ユニ
ット70を上方に回動して開く。これにより、カバー7
2に固定された磁石74が、プロッタ300の本体に固
定されたマグネット受け板52に吸着し、上給紙ユニッ
ト70が開いたままになり、ロール紙14aがプロッタ
300に装着できることとなる。
【0038】ロール軸62の長手方向一端部には、ギア
302(本発明にいう回転伝達部材の一例である)が固
定されている。このギア302は、ギア304と噛み合
っている。ギア304は、後述するロール保持部材54
に内蔵された給紙駆動モータ306(本発明にいう駆動
手段の一例である)の回転軸に固定されている。プロッ
タ300にロール紙14aが装着された状態では、図2
や図3に示すように、ロール軸62の両端部それぞれが
ロール保持部材54,56(本発明にいう保持部材の一
例である)に回転自在に保持されている。
【0039】ロール紙14aがプロッタ300に装着さ
れた後、図1に示すようにロール紙14aの先端(一
端)を矢印A方向に引っ張って引き出しながら上給紙ユ
ニット70を下げる(閉じる)。上給紙ユニット70の
先端部近傍には、ロール紙14aをプロッタ300の内
部に給紙する給紙ローラ76(本発明にいう円筒部材の
一例である)が配置されている。給紙ローラ76の一部
は案内板78から飛び出ており、上給紙ユニット70を
下げると、この飛び出た部分がロール紙14aの外周面
を加圧接触するようになっている。また、給紙ローラ7
6の近傍には重り80が固定されており、ロール紙14
aをいっそう強く加圧する。この重り80は必ずしも必
要ではなく、上給紙ユニット70の重量による加圧力に
応じて重り80の重さを決定する。なお、給紙ローラ7
6は、ロール紙14aの先端を矢印A方向に引き出すよ
うにも回転(正回転)するが、この逆方向にも回転(逆
回転)してロール紙14aを巻き戻す。
【0040】上給紙ユニット70は回動軸82を中心に
して所定範囲内の角度だけ回動する。この回動軸82の
近傍には、ロール紙14aを検知する検知センサ(図示
せず)は配置されている。この検知センサにロール紙1
4aが検知されると給紙信号が制御器(図示せず)に送
信され、例えば3秒後に給紙ローラ76が回転し始め、
ロール紙14aの給紙が開始される。なお、上記の重り
80は、給紙ローラ76がロール紙14aを引き出して
給紙できる圧力を確保するためのものであり、この圧力
が上給紙ユニット70の自重で十分に足りれば重り80
を配置しなくてもよい。また、重り80が無くても、上
給紙ユニット70は自重で下方へ回動してロール紙14
aに当接する。
【0041】給紙ローラ76で引き出されたロール紙1
4aの先端は、案内板78と下案内板86とで形成され
た搬送路を通過してフラッパ88に到達する。フラッパ
88はその端部にアームを有しており、その下をロール
紙14aが通過すると上に持ち上げられる。これによ
り、検知センサ90がオンとなりこのオン信号に基づい
て搬送ローラ18が回転し始める。なお、フラッパ88
の端部にアームを形成せずに、フラッパ88のリブを一
部延長しても良い。
【0042】ロール紙14aのうち引き出された部分
(引出部分)は搬送ローラ18によってさらに搬送さ
れ、プラテン92を過ぎて一旦停止する。引出部分が停
止する停止位置は、検知センサ94の検知位置を基準と
して計測される。
【0043】ロール紙14aの引出部分が停止すると、
印字ヘッド20が搭載されたキャリッジ22を、引出部
分の搬送方向に直交する直交方向(走査方向)に往復動
させ、キャリッジ22に搭載された用紙検知センサ(図
示せず)で引出部分の幅方向端部と幅を計測する(読み
取る)。その後、ロール紙14aが例えばA0サイズの
幅をもつ場合は、引出部分をさらに600mm搬送し、
引出部分の幅方向端部と幅を再び計測する。最初の計測
値と2回目の計測値に基づいて、引出部分の斜行量を演
算処理する。斜行量が所定値以下の場合は正常とし、引
出部分を所定量後退させ、キャリッジ22に固定された
カッタ22aを作動させて引出部分の先端をカットす
る。その後、引出部分の先端を検知センサ94まで戻
し、次に前進させて、所定の印字開始位置まで引出部分
の先端を搬送する。また、斜行量が所定値を超えた場合
は、ロール紙14aの搬送を中止してプロッタ300の
表示パネル(図示せず)にユーザへの警告(「斜行を直
して下さい」など)を表示する。
【0044】ここで、ロール紙14aの引出部分が弛ま
ないようにする技術について説明する。
【0045】ロール紙14aが引き出されたり巻き戻さ
れたりする際には、給紙駆動モータ306と搬送ローラ
18が回転する。従って、給紙駆動モータ306と搬送
ローラ18の搬送量を一致させないと、ロール紙14a
の引出部分が引っ張られたり(張力が働いたり)、弛ん
だりする。引っ張られる程度や弛む程度が大きくなる
と、搬送ローラ18の搬送量が正確でなくなったり、引
出部分が折れ曲がったりする。このようなトラブルを防
止するために、上給紙ユニット70の案内板78には、
引出部分の弛みを検知する弛み検知センサ96が固定さ
れている。
【0046】この弛み検知センサ96によって引出部分
が検知された場合(弛んでいない場合)は、給紙駆動モ
ータ306による搬送量を増し、一方、引出部分が検知
されない場合(弛んだ場合)は、給紙駆動モータ306
と搬送ローラ18の回転を停止して給紙を中断する。
【0047】上述した斜行が所定値を超えた場合につい
て説明する。
【0048】この場合は、上述したように、ロール紙1
4aの搬送を中止してプロッタ300の表示パネルに、
ユーザへの警告を表示する。この表示に従って、操作者
(ユーザ)は、加圧レバー98を矢印B方向に倒して加
圧コロ100を上げる。次に、引出部分の左右端を持っ
て軽く手前に引いて張力を働かせた状態にしておき、加
圧レバー98を元に戻す。加圧レバー98の回動中心の
近傍には、加圧コロ100による加圧状態を検知するセ
ンサ98aが設置されている。センサ98aによって加
圧が検知された後、キャリッジ22を移動させて引出部
分の端を検知し、引出部分を後退させる。引出部分を後
退させた状態でその部分の斜行量を計測し、斜行量が所
定値以下であれば引出部分の先端(用紙先端)を、検知
センサ94に検知されるまで一端戻してから所定量前進
させて用紙先端をカットする。その後の用紙の動かし方
は、上述した斜行量が所定値以下の場合と同様である。
用紙先端は、ロール紙14aをプロッタ300に装着し
たときにだけ自動的にカットされる。
【0049】次に、プロッタ300の下段にロール紙1
4bを装着して搬送する場合を説明する。
【0050】この場合は、先ず、プロッタ300の下段
にロール紙14bを装着する下段ロールモードを操作部
(図示せず)で設定する。この設定よりも以前に、上段
ロールモードに設定されていた場合は、搬送ローラ18
と給紙ローラ76を逆回転させ、ロール紙14aを巻き
戻して引出部分(用紙)を後退させる。これによりロー
ル紙14aの引出部分先端がフラッパ88を通り抜け、
検知センサ20がこの引出部分先端を検知した後に引出
部分を停止させてその位置で待機させる。
【0051】下段のロール紙14bは下給紙ユニット1
10によって引き出されて給紙される。ロール紙14b
が下給紙ユニット110によって引き出されるに当って
は、この引き出された部分が搬送される搬送路に用紙の
無いことを検知センサ94で検知すると共に、加圧レバ
ー98が正規位置(搬送可能状態の位置)に位置するこ
とが確認される。上記の検知と確認が行われると給紙ロ
ーラ112が作動し、これら検知と確認が行われない場
合は給紙ローラ112が作動しないようになっている。
【0052】下段のロール紙14bをプロッタ300の
本体に装着する手順は、上段のロール紙14aをプロッ
タ300の本体に装着する手順と同様である。
【0053】ロール紙14bの先端をプロッタ300の
本体に挿入する際に、ロール紙14bのうち巻かれたま
まのロール部分と引き出された引出部分の先端との間に
張力がかけられた状態で、給紙ローラ112がロール部
分を圧接すれば引出部分を斜行させることなく直進させ
られる。また、下段のロール紙14bをプロッタ300
の本体に装着した場合、図3に示すように、ロール受け
64(図4参照)のつば64aにロール紙14bの端が
当接してこのロール紙14bが基準位置に確実に位置す
ることとなる。このため、ロール紙14bを一端から引
き出すときに、引き出された部分の直進性が増して斜行
がいっそう起こりにくい。なお、操作者がカット紙のモ
ードに設定した場合は、上段のロール紙14aの場合と
同様に、下段のロール紙14bも待機位置まで後退す
る。また、給紙ローラ112の近傍には重り114が固
定されており、ロール紙14bをいっそう強く加圧す
る。この重り114は必ずしも必要なく、下給紙ユニッ
ト110の重量による加圧力に応じて重り114の重さ
を決定する。また、カバー116に固定された磁石11
8が、プロッタ300の本体に固定されたマグネット受
け板119に吸着し、下給紙ユニット110が開いたま
まになり、ロール紙14bをプロッタ300に装着でき
ることとなる。
【0054】図5を参照して、ロール状記録媒体の構成
の他の例を説明する。
【0055】図5は、図2の装着部に装着される前のロ
ール紙の他の例を示す平面図である。
【0056】ロール紙14aは芯管310に巻かれてお
り、この芯管310がロール紙14aが回転する際の中
心軸になる。芯管310の長手方向両端部にはそれぞ
れ、当接板312a,314aが形成された回転軸31
2,314が嵌め込まれて固定されている。また、当接
板312aは、ロール紙14aを装着する際の基準位置
側に形成されている。この当接板312aには突当部3
12bが形成されており、この突当部312bには、装
着されたロール紙14aの端面が突き当たる。このた
め、ロール紙14aの端部の位置を正確かつ容易に合わ
せられるので、ロール紙14aを給紙する際の直進性が
いっそう向上する。
【0057】次に、図6を参照して、上給紙ユニット7
0に固定された給紙ローラ76などを駆動する駆動系に
ついて説明する。
【0058】図6は、上給紙ユニット70を示す斜視図
であり、この図では、図1に示す構成要素と同一の構成
要素には同一の符号が付されている。
【0059】プロッタ300(図1参照)の本体の左側
板120にはロール保持部材54が固定されており、右
側板130にはロール保持部材56が固定されている。
ロール保持部材54の溝54aにギア302が嵌り込ん
でギア304と噛み合う。また、ロール保持部材56の
溝56aにロール軸62の端部(図6における右端部)
が嵌り込む。上述したように、ロール軸62の長手方向
一端部にはギア302が固定されており、ロール紙14
aを装着すると、ギア302とギア304が互いに噛み
合う。従って、給紙駆動モータ306が正回転(逆回
転)することによりロール軸62が正回転(逆回転)
し、ロール紙14aを給紙(巻き戻し)できる。
【0060】給紙駆動モータ306は一定の出力でギア
302を回転させているが、ロール紙14aを給紙した
り巻き戻ししたりする際には、ロール紙14aの直径が
変化する。このため、例えば新品(未使用)のロール紙
14aではその直径が大きいので給紙速度が速く、この
逆に、使用されて直径が小さくなったロール紙14aで
は給紙速度が遅くなる。従って、図14に示すプロッタ
50のように紙先端検知センサ(図示せず)を用いた場
合、ロール紙14aの直径の変化によって給紙速度も変
化する。この結果、ロール紙14aを巻き戻す場合、そ
の待機位置が変化する。このように待機位置が変化し、
本来の待機位置とは異なる位置にロール紙14aの先端
が待機して他の搬送路を塞ぐこともある。
【0061】そこで、ロール紙14aの外表面に常に接
触している給紙ローラ76の回転量(回転数)を検知す
るエンコーダ320と、エンコーダ320の回転数をカ
ウントする搬送距離検知センサ322を案内板78の上
に配置した。これらエンコーダ320と搬送距離検知セ
ンサ322が、本発明にいう回転数検出手段の一例であ
り、搬送距離検知センサ322によって検知された給紙
ローラ76の回転数に基づいて、ロール紙14aが給紙
された長さを演算器(図示せず)で演算する。このよう
にしてロール紙14aが給紙された長さを得られるの
で、巻き戻す長さを正確に判断でき、常に同じ位置で給
紙ローラ14aを待機させられる。この結果、ロール紙
14aが待機している位置を検知する紙待機センサ(図
示せず)などが不要となり、ロール紙14aの給紙にジ
ャムなどの悪影響を及ぼさない。なお、下給紙ユニット
110(図1参照)に固定された給紙ローラ112など
を駆動する駆動系もほぼ同様である。
【0062】図6、図7、及び図8を参照して、残量検
知手段の一例について説明する。
【0063】図7は、上給紙ユニットの回動軸の近傍を
示す側面図であり、図8は、ロール紙の残量と検知信号
との関係を示す説明図である。
【0064】図6に示すように、案内板78には受け板
170,172がスポット溶接で固定されている。受け
板170,172には軸受134を介して回動軸82が
保持されている。図7に示すように、受け板172の一
部は延長されて延長部分172aが形成されており、延
長部分172aの一部には孔172bが開いている。こ
の延長された延長部分172aは、回動軸82の回動量
に応じて2個の検知センサ174a,174b(フォト
インタラプタ)の光路を遮断するようになっている。ま
た、上記の孔172bの位置によっては検知センサ17
4a,174bの光路が遮断されない。
【0065】回動軸82の回動量は案内板78の傾斜角
度に対応しており、この傾斜角度はロール紙14aの残
量に対応する。ロール紙14aの残量が多いとき(ほと
んど未使用のとき)は案内板78の傾斜角度が大きく、
受け板172の延長部分172aが2個の検知センサ1
74a,174b双方の光路を遮断する。この場合、2
個の検知センサ174a,174b双方から、図8に示
すように、(0,0)の信号が制御器などに送信され、
上給紙ユニット70が開いていると判断される。
【0066】ロール紙14aは使用されたがまだ充分に
残量のあるときは、案内板78の傾斜角度がやや小さく
なり、検知センサ174aの光路は遮断されるが検知セ
ンサ174bの光路には孔172bが位置して遮断され
ない。このため、図8に示すように、(0,1)の信号
が制御器などに送信され、まだ充分に残量があると判断
される。
【0067】ロール紙14aの残量が4分の1程度にな
ったときは、案内板78の傾斜角度がかなり小さくな
り、2個の検知センサ174a,174b双方の光路に
は孔172bが位置してこれらの光路が遮断されない。
このため、図8に示すように、(1,1)の信号が制御
器などに送信され、ロール紙14aの残量が4分の1程
度になったと判断される。
【0068】ロール紙14aがセットされていないとき
(ロール紙14aが完全に使われてしまったとき)は、
案内板78の傾斜角度が非常に小さくなり、検知センサ
174bの光路は遮断されるが検知センサ174aの光
路には孔172bが位置して遮断されない。このため、
図8に示すように、(1,0)の信号が制御器などに送
信され、ロール紙14aがセットされていないと判断さ
れる。
【0069】ところで、本実施形態のプロッタ300の
ようにインクジェット方式によって大判(大型サイズ)
の記録媒体を間欠送りしながらその表面に画像を形成す
る場合、吐出されるインクドットの着弾精度は、形成さ
れる画像品質に大きな影響を与える。間欠送りの精度を
良くして安定させる要素の一つとして、記録媒体を挟持
しながら搬送する搬送ローラが記録媒体を挟持する力
(グリップ力)が挙げられる。このグリップ力の搬送中
の変動を少なくするためには、搬送中の記録媒体に接触
する部品の抵抗はできるだけ少ない方が良い。特に、プ
ロッタ300のように複数の記録媒体を選択的に使用で
きるタイプの画像形成装置の場合、記録媒体は湾曲しな
がら搬送されるので、その搬送通路はカーブを描く。従
って、搬送中の記録媒体に張力が働き、この場合は、搬
送経路を構成する案内部材などに搬送中の記録媒体が必
ず接触する。
【0070】そこで、プロッタ300では、図1に示す
ように、ロール紙14aの搬送経路のうち、ロール紙1
4aが湾曲しながら搬送される部分に突出ローラ136
を配置した。この突出ローラ136は搬送経路に突出し
ており、非常に弱い力でも回転する。このため、突出ロ
ーラ136が突出している搬送経路を搬送されているロ
ール紙14aに突出ローラ136が接触することにより
回転する。この結果、ロール紙14aが搬送経路から受
ける抵抗が軽減され、搬送ローラ18の負荷も小さくな
る。従って、ロール紙14aを搬送する際の送り精度が
非常に良好に保てることになった。しかも、突出ローラ
136は、案内板78が回動するときの回動軸82に取
り付けられているので、余分な部材を必要とせずに構成
も簡単になるという利点がある。
【0071】ここで、斜行の発生原因の一つと考えられ
る事柄について検討する。
【0072】ロール紙14aが搬送される際に、画像形
成領域12(図1参照)にロール紙14aを搬送する搬
送ローラ18(図1参照)と、この搬送ローラ18に搬
送されているロール紙14aとが平行に保たれていると
きは、ロール紙14aのうち、給紙ローラ76に引き出
された引出部分が斜行することはほとんどない。しか
し、給紙ローラ76と搬送ローラ18との間に、この引
出部分を挟持しながら搬送する他の搬送ローラが配置さ
れている場合は、この他の搬送ローラと引出部分との平
行性が斜行を防止する上で重要となる。引出部分の斜行
を防止するためには、上記した他の搬送ローラと引出部
分とを平行に保つ必要があり、プロッタ300の組立て
等に極めて厳しい管理が必要となる。そこで、プロッタ
300では、給紙ローラ76と搬送ローラ18との間に
は、引出部分を挟持しながら搬送する搬送ローラが配置
されていない。これにより、引出部分の斜行がいっそう
低減される。
【0073】図9を参照して、カット紙に画像を形成す
るときにロール紙14aからカット紙に切り替えるため
の部材を説明する。
【0074】図9は、ロール紙の搬送路からカット紙の
搬送路に切り替えるフラッパが配置された案内板を示す
斜視図である。
【0075】上給紙ユニット70(図1参照)よりもロ
ール紙14aの搬送方向下流側であって、かつ搬送ロー
ラ18よりも上流側には、ロール紙14aからカット紙
に切り替えるためのフラッパ88が配置された案内板1
80が設置されている。この案内板180は、上給紙ユ
ニット70を通過したロール紙14aを搬送ローラ18
に案内する。案内板180はロール紙14aの搬送方向
に直交する直交方向に延びており、その両端部は左側板
120と右側板130に固定されている。案内板180
には、断面L字状の一対のフラッパ受け部材182が上
記の直交方向に3組に並んで(図9では3組)固定され
ている。
【0076】各組には上記の直交方向に延びるフラッパ
軸184が固定されている。各フラッパ軸184には4
〜5個のフラッパ88が揺動自在に保持されており、各
フラッパ88は軽い力で揺動して押し上げられる。複数
のフラッパ88のうち、図9の一番左(記録媒体の基準
側)のフラッパ88のやや上方には、揺動して押し上げ
られたフラッパ88を検知する検知センサ90が配置さ
れている。
【0077】フラッパ88は樹脂でリブ状に形成されて
いる。各フラッパ88の下端部88aは、案内板180
に開けられた開口180aを通って搬送路(媒体経路)
に自重で突出している。このため、案内板180の下方
をロール紙14aが通過すると、この通過中のロール紙
14aにフラッパ88が押し上げられて検知センサ90
が作動する。この作動によって検知センサ90から信号
が制御器に送信され、搬送ローラ18が所定のタイミン
グで回転させられる。
【0078】上述したように、ロール紙14aが待機状
態になると、案内板180の下方にはロール紙14aが
無くなるので、フラッパ88は自重で下方にさがる。ま
た、フラッパ88は、プロッタ300の本体前方(矢印
C方向)から搬送されてきた記録媒体によっては押し上
げられない。このため、カット紙がプロッタ300の本
体前方から挿入された場合、フラッパ88がカット紙を
案内することとなり、カット紙は、矢印C方向にほぼ平
行に延びる案内板186(図1参照)に案内されて、ロ
ール紙14aの搬送路に入り込まずにプロッタ300の
本体後方に進む。
【0079】図10を参照して、カット紙に画像を形成
するときにロール紙14bからカット紙に切り替えるた
めの部材を説明する。
【0080】図10は、ロール紙の搬送路からカット紙
の搬送路に切り替えるためのフラッパが配置された案内
板を示す斜視図である。
【0081】下給紙ユニット110(図1参照)よりも
ロール紙14bの搬送方向下流側であって、かつ搬送ロ
ーラ18よりも上流側には、ロール紙14bからカット
紙に切り替えるためのフラッパが配置された案内板19
0が形成されている。この案内板190は、下給紙ユニ
ット110を通過したロール紙14bを搬送ローラ18
に案内する。案内板190はロール紙14bの搬送方向
に直交する直交方向に広がっており、その両端部は左側
板120と右側板130に固定されている。案内板19
0には、L字状の保持板192が上記の直交方向に複数
個並んで(図10では3個)固定されている。複数個の
保持板192の間には軸194が固定されている。軸1
94には、この軸194を中心軸として揺動する複数枚
の揺動板196が保持されている。
【0082】互いに対向する2枚の揺動板196にはフ
ラッパ198が回転自在に保持されている。フラッパ1
98は、複数枚の薄い円板を間隔をおいて配置したよう
に樹脂で成型されている。複数枚の薄い円板は、プラテ
ン92(図1参照)に形成された串歯状のスリットに非
接触状態で入り込んでいる。揺動板196の端部196
aには引張バネ200が掛けられており、端部196a
とは反対側の端部196bが軸194を中心にして矢印
D方向(ほぼ上方)に回動するように付勢されている。
【0083】従って、フラッパ198は上方に付勢され
ていることとなるが、揺動板196のがプラテン92に
突き当たるので、フラッパ198は所定位置に配置され
る。また、ロール紙14bの幅方向基準側(図10にお
ける左側)には、フラッパ198の位置を検知する検知
センサ202が配置されている。このため、ロール紙1
4bが案内板204(図1参照)を通過すると、この通
過中のロール紙14bにフラッパ198が押し下げられ
て検知センサ202が作動する。この作動によって検知
センサ202から信号が制御器に送信され、搬送ローラ
18が所定のタイミングで回転させられる。
【0084】上述したように、ロール紙14bが待機状
態になると、ロール紙14bが後退するので、フラッパ
198が上がる。また、フラッパ198は、プロッタ3
00の本体前方(矢印C方向)から搬送されてきた記録
媒体によっては押し下げられない。このため、カット紙
がプロッタ300の本体前方から挿入された場合、フラ
ッパ198がカット紙を案内板186に向けて案内する
こととなり、カット紙は案内板186に案内されて、ロ
ール紙14bの搬送路に入り込まずにプロッタ300の
本体後方に進む。
【0085】ところで上段のロール紙14aが引き出さ
れて給紙される際には、フラッパ88の軽い自重が給紙
されている部分に作用する。一方、下段のロール紙14
bと一対の搬送ローラ18との間に張力が働いた場合、
ロール紙14bの重さがフラッパ198に作用して、こ
のフラッパ198が下方向に押えられるが、ロール紙1
4bは案内板204に軽く接触するだけである。しか
し、この下方向の力が大きい場合、案内板204にロー
ル紙14bが強く接触し、搬送ローラ18がロール紙b
を挟持するグリップ力(挟持力)に悪影響を与える。そ
こで、ロール紙14bからフラッパ198に下方向の力
が作用した場合、ストッパ206で揺動板196を停止
させて所定位置よりも下げないようにしている。このた
め、フラッパ198を搬送路に飛び出させて、フラッパ
198が軽い力でも回転するようにした。この結果、搬
送中のロール紙14bに張力が働いても、搬送ローラ1
8のグリップ力に与えられる影響が少なくなり安定した
搬送ができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置によれば、駆動手段が回転伝達部材を回転させ、この
回転力が回転伝達部材を介して保持部材に伝達され、保
持部材と共にロール状記録媒体が回転する。このよう
に、駆動手段の回転力によってロール状記録媒体が保持
部材と共に回転させられるので、保持部材とロール状記
録媒体が回転することによりロール状記録媒体を給紙で
きることとなる。このため、ロール状記録媒体に給紙ロ
ーラなどを接触させることだけによりロール状記録媒体
を回転させながら給紙する場合とは異なり、給紙ローラ
などがロール状記録媒体上を滑ることやロール状記録媒
体の弛みなどが生じないようにロール状記録媒体を給紙
できる。この結果、斜行を生じさせずにロール状記録媒
体を給紙できる。また、ロール状記録媒体に弛みが生じ
たとしても、ロール状記録媒体を給紙するときとは反対
方向にロール状記録媒体を回転させるように駆動手段で
回転伝達部材を回転することにより、ロール状記録媒体
を巻き戻してその弛みを無くすことができ、斜行を確実
に防止できる。
【0087】ここで、ロール状記録媒体が回転する際の
回転中心軸になる芯管を備え、上記保持部材は、上記芯
管の長手方向両端部に固定されるものである場合は、回
転伝達部材を介して駆動手段の回転力を保持部材に伝達
することにより、この保持部材が固定されている芯管が
回転するので、ロール状記録媒体に回転力をいっそう確
実に伝達でき、斜行をいっそう確実に防止できることと
なる。
【0088】また、ロール状記録媒体は、上記装着位置
のうち所定の基準位置を基準にして装着されるものであ
り、上記回転伝達部材は、上記基準位置の近傍に配置さ
れたものである場合は、基準位置とは反対の側からロー
ル状記録媒体を装着することにより、ロール状記録媒体
を装着する際に回転伝達部材を取り外したりする必要こ
とがない。このため、ロール状記録媒体を容易に装着で
きることとなる。
【0089】さらに、上記装着位置に装着されたロール
状記録媒体の外周面に接触しながらロール状記録媒体の
回転に伴って回転する円筒部材と、この円筒部材の回転
数を検出する回転数検出手段と、この回転数検出手段が
検出した回転数に基づいて、ロール状記録媒体の給紙長
さを演算する演算手段とを備えた場合は、ロール状記録
媒体の外周面に接触する円筒部材の回転数に基づいて給
紙長さを演算するので、正確な給紙長さが得られる。こ
の結果、ロール状記録媒体を巻き戻す際にも正確な巻き
戻し量が分かり、例えば、ロール状記録媒体の待機位置
を一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロール紙の搬送方向に切断したプロッタを示す
断面図である。
【図2】ロール状記録媒体が装着される装着部を示す斜
視図である。
【図3】ロール状記録媒体が装着される際の基準位置の
近傍を示す斜視図である。
【図4】図2の装着部に装着される前のロール状記録媒
体を示す平面図である。
【図5】ロール状記録媒体の他の例を示す平面図であ
る。
【図6】上給紙ユニットと保持部を示す斜視図である。
【図7】上給紙ユニットの回動軸の近傍を示す側面図で
ある。
【図8】ロール紙の残量と検知信号との関係を示す説明
図である。
【図9】ロール紙の搬送路からカット紙の搬送路に切り
替えるフラッパが配置された案内板を示す斜視図であ
る。
【図10】ロール紙の搬送路からカット紙の搬送路に切
り替えるためのフラッパが配置された案内板を示す斜視
図である。
【図11】従来のプロッタを模式的に示す側面図であ
る。
【図12】図11に示すプロッタを改良したプロッタを
模式的に示す側面図である。
【図13】2つのロール状記録媒体を同時にセットでき
るタイプのプロッタを模式的に示す側面図である。
【図14】ロール紙の搬送方向に切断した改良型のプロ
ッタを示す断面図である。
【符号の説明】 14a,14b ロール紙 18 搬送ローラ 70 上給紙ユニット 76,112 給紙ローラ 78 案内板 82 回動軸 110 下給紙ユニット 300 プロッタ 302,304 ギア 306 給紙駆動モータ 310 芯管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の装着位置に装着されたロール状記
    録媒体を回転させながら給紙し、該ロール状記録媒体に
    画像を形成する画像形成装置において、 前記装着位置にロール状記録媒体を保持する保持部材
    と、 該保持部材を回転させるために該保持部材に回転力を伝
    達する回転伝達部材と、 該回転伝達部材を回転させる駆動手段とを備えたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 ロール状記録媒体が回転する際の回転中
    心軸になる芯管を備え、 前記保持部材は、前記芯管の長手方向両端部に固定され
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 ロール状記録媒体は、前記装着位置のう
    ち所定の基準位置を基準にして装着されるものであり、 前記回転伝達部材は、前記基準位置の近傍に配置された
    ものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記装着位置に装着されたロール状記録
    媒体の外周面に接触しながらロール状記録媒体の回転に
    伴って回転する円筒部材と、 該円筒部材の回転数を検出する回転数検出手段と、 該回転数検出手段が検出した回転数に基づいて、ロール
    状記録媒体の給紙長さを演算する演算手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の画像形成
    装置。
JP11167404A 1999-06-14 1999-06-14 画像形成装置 Withdrawn JP2000355448A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084001A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Katsuragawa Electric Co Ltd ロール紙供給装置
US8393706B2 (en) 2010-02-24 2013-03-12 Seiko Epson Corporation Conveying apparatus, recording apparatus, and conveying method
CN103129176A (zh) * 2011-11-30 2013-06-05 精工爱普生株式会社 卷筒芯保持装置以及图像记录装置

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