JP2024053030A - コーヒー飲料製造装置及びコーヒー飲料製造プログラム - Google Patents

コーヒー飲料製造装置及びコーヒー飲料製造プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】渋み、えぐみが少ないよりクリアな味わいとなるコーヒー飲料を抽出可能なコーヒー飲料製造装置及びその製造プログラムを提供する。【解決手段】コーヒー飲料製造装置10は、ポンプ14により圧送された水を湯にするヒータ18と、抽出部としてのドリッパ26まで延びる主流路22、及び、湯が目標温度となるように加熱部を制御する温度制御部42とを備える。コーヒー飲料製造装置10においては、コーヒー原料がセットされたドリッパ26に湯を吐出し、湯の吐出を停止した後待機する蒸らし工程、及び、主流路22からの湯がドリッパ26に供給されてコーヒー飲料が抽出される抽出工程が実行される。温度制御部42は、蒸らし工程においては、湯の温度が蒸らしに適した温度となり、抽出工程においては、湯の温度が抽出開始から時間が経つ程低い温度となるように目標温度を制御する。。【選択図】図1

Description

本発明は、コーヒー飲料製造装置及びコーヒー飲料製造プログラムに関し、特に、ドリップ式のコーヒー飲料製造装置、及び、ドリップ式でコーヒー飲料を抽出するためのコーヒー飲料製造プログラムに関する。
従来、ドリップ式のコーヒー飲料製造装置が知られている(例えば特許文献1及び2)。ドリップ式とは、コーヒー粉末などのコーヒー原料が入ったフィルタ(ペーパーフィルタやネルフィルタ)がセットされた抽出部(ドリッパ)に対して湯を吐出することで、当該コーヒー原料からコーヒー飲料を抽出する方式である。このようなコーヒー飲料製造装置によれば、ユーザは、コーヒー飲料製造装置の水タンクに水を入れ、コーヒー原料が入ったフィルタをドリッパにセットし、処理開始のためのスタートスイッチを押すだけで、コーヒー飲料を抽出することができる。
なお、特許文献1及び2に開示されたコーヒー飲料製造装置は、ドリッパを介さずに、抽出されたコーヒー飲料を貯留するコーヒー貯留部(サーバ)に対して直接湯を吐出するためのバイパス管を有している。バイパス管を介して湯をサーバに吐出することで、コーヒー飲料の濃度調節が実現されている。
実開昭59-85126号公報 特開平8-185569号公報
ドリップ式においては、一般に、コーヒー飲料の抽出を開始した直後である抽出初期において、甘みや酸味を含む成分がより多く抽出され、抽出開始から時間が経つ程、抽出初期に比べ渋みやえぐみを含む成分がより多く抽出されるようになる。
また、従来のコーヒー飲料製造装置は、抽出温度一定でコーヒー飲料を抽出するように制御されることが多い。コーヒー飲料の愛好家による味の志向は多種多様であり、渋み、えぐみが少ないよりクリアなコーヒー飲料を好む人もいる。
本発明の目的は、渋み、えぐみが少ないよりクリアな味わいとなるコーヒー飲料を抽出可能なコーヒー飲料製造装置及びその製造プログラムを提供することにある。
本発明は、ポンプにより圧送された水を加熱して湯にする加熱部と、前記湯の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、を備え、コーヒー原料がセットされた抽出部に対して前記湯が吐出されてコーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、前記抽出工程においては、前記湯の温度が抽出開始から時間が経つ程低い温度となるように前記目標温度を制御する、ことを特徴とするコーヒー飲料製造装置である。
前記温度制御部は、前記抽出工程の前側期間における前記目標温度に比して、前記前側期間に後続する前記抽出工程の期間である後側期間における前記目標温度を低い温度に設定するとよい。
前記前側期間は前記抽出工程の先頭期間であるとよい。
また、本発明は、コンピュータを、ポンプにより圧送された水が加熱部により加熱されて得られた湯の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、として機能させ、コーヒー原料がセットされた抽出部に対して前記湯が吐出されてコーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、前記抽出工程においては、前記湯の温度が抽出開始から時間が経つ程低い温度となるように前記目標温度を制御する、ことを特徴とするコーヒー飲料製造プログラムである。
また、本発明は、ポンプにより圧送された水を加熱して湯にする加熱部と、前記湯の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、コーヒー原料がセットされた抽出部と、前記抽出部により抽出されたコーヒー飲料を貯留するコーヒー貯留部と、を備え、前記抽出部に対して前記湯が吐出されて前記コーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、前記抽出工程の後において、前記コーヒー貯留部に前記湯を吐出する加湯工程を実行し、前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、且つ、前記湯の温度が前記抽出工程と前記加湯工程の間で異なるように、前記目標温度を制御する、ことを特徴とするコーヒー飲料製造装置である。
また、本発明は、コンピュータを、ポンプにより圧送された水が加熱部により加熱されて得られた湯の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、として機能させ、コーヒー原料がセットされた抽出部に対して前記湯が吐出されてコーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、前記抽出工程の後において、前記抽出部により抽出されたコーヒー飲料を貯留するコーヒー貯留部に前記湯を吐出する加湯工程を実行し、前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、且つ、前記湯の温度が前記抽出工程と前記加湯工程の間で異なるように、前記目標温度を制御する、ことを特徴とするコーヒー飲料製造プログラムである。
本発明によれば、渋み、えぐみが少ないよりクリアな味わいとなるコーヒー飲料を抽出可能なコーヒー飲料製造装置及びその製造プログラムを提供することができる。
本実施形態に係るコーヒー飲料製造装置の機能ブロック図である。 コーヒー製造処理に含まれる各工程における、目標温度、湯温、ヒータ制御信号、ポンプ制御信号、及び、選択流路の時間変化を示すグラフである。 抽出工程を抽出前半期と抽出後半期の2つの期間に分けた場合における、抽出前半期と抽出後半期を示すグラフである。
図1は、本実施形態に係るコーヒー飲料製造装置10の機能ブロック図である。コーヒー飲料製造装置10は、ドリップ式でコーヒー飲料を抽出する装置である。本実施形態の装置においては、使用者は、動作モード、杯数等の最小限の操作のみを行うことで装置を動かすことができるように、実際の抽出動作は装置内に記憶されたコーヒー飲料製造プログラムに従って、自動で行われる。また、コーヒー飲料製造装置10は、家庭や職場などに設置される比較的小型のものであってもよいし、喫茶店などに設置される比較的大型のものであってもよい。
水タンク12は、例えば樹脂などで形成された、水を貯留するタンクである。水タンク12は装置本体に対して脱着可能とすることもできる。水タンク12には、ユーザによって供給された水が貯留される。
ポンプ14は、例えばモータの回転により水を圧送するロータリーポンプ、あるいは、電磁力により駆動するバイブレーションポンプなどの電動ポンプである。本実施形態では、ポンプ14としてロータリーポンプを使用している。圧送部としてのポンプ14は、後述するポンプ制御部40により制御され、水タンク12に貯留された水を圧送する。本実施形態では、ポンプ14は、水タンク12から上流側流路16に水を圧送する。
上流側流路16は、ポンプ14から後述の電磁弁20まで延びる、水(又は湯)の流路である。
加熱部としてのヒータ18は、上流側流路16の途中に設けられ、ポンプ14により圧送された水を加熱して湯又は水蒸気にするものである。本明細書においては、その温度に関わらず、ヒータ18による加熱前のものを水と記載し、ヒータ18によって加熱された水を湯と記載する。ヒータ18は、後述する温度制御部42の制御により動作する。
電磁弁20は、例えば、コイルを有するソレノイド部と、弁部とを含んで構成される。コイルに電流が流れることで弁部が駆動することにより、上流側流路16を流れてきた湯の電磁弁20以降の流路が切り替えられる。電磁弁20は、後述の流路選択部44の制御により動作する。
本実施形態においては、電磁弁20は、上流側流路16から主流路22への湯の流入を許容し、且つ、上流側流路16からバイパス流路24への湯の流入を禁止した主流路選択状態と、上流側流路16から主流路22への湯の流入を禁止し、且つ、上流側流路16からバイパス流路24への湯の流入を許容したバイパス流路選択状態と、のいずれかの状態を取ることができる。言うまでもないが、電磁弁20が主流路選択状態である場合、上流側流路16からの湯は主流路22に流入しバイパス流路24には流入しない。電磁弁20がバイパス流路選択状態である場合、上流側流路16からの湯は主流路22には流入せずにバイパス流路24に流入する。
なお、電磁弁20は、上記の状態をとることに加え、上流側流路16から主流路22及びバイパス流路24の両方への湯の流入を許容可能な両流路選択状態を取ることが可能となっていてもよい。このような両流路選択状態においては、主流路22へ流れる湯の量とバイパス流路24を流れる湯の量とが調節できるようにすることが望ましい。さらに、電磁弁20は、上流側流路16から主流路22及びバイパス流路24の両方への湯の流入を禁止する流路非選択状態を取ることが可能となっていてもよい。
第1流路としての主流路22は、電磁弁20から抽出部としてのドリッパ26まで延びる、湯が流通する流路である。主流路22のドリッパ26側の開口部は、ドリッパ26の上側に位置している。これにより、上流側流路16及び主流路22を流通してきた湯が当該開口部からドリッパ26に吐出される。
第2流路としてのバイパス流路24は、電磁弁20からコーヒー貯留部としてのサーバ28まで延びる、湯が流通する流路である。後述するように、バイパス流路24のサーバ28側の開口部は、サーバ台30に載置されたサーバ28の上側に位置している。これにより、上流側流路16及びバイパス流路24を流通してきた湯が当該開口部からサーバ28に吐出される。すなわち、バイパス流路24からの湯は、ドリッパ26を通らずにサーバ28に吐出される。
ドリッパ26は、上部が大きく開口し下部が小さく開口した漏斗状の形状を有している。ドリッパ26には、ペーパーフィルタやネルフィルタのようなフィルタがユーザによりセットされる。当該フィルタは、ドリッパ26の形状に即して上部が開口している。さらに、当該フィルタの上部の開口よりコーヒー粉末などのコーヒー原料がユーザによりセットされる。ドリッパ26にフィルタ及びコーヒー原料がセットされた状態で主流路22から湯が吐出されると、湯がコーヒー原料に注がれてコーヒー飲料が抽出される。抽出されたコーヒー飲料は、図示しないドリッパ26の下部開口から滴下する。
サーバ28は、ドリッパ26により抽出されたコーヒー飲料を貯留する。サーバ28はサーバ台30に脱着可能に載置される。サーバ台30はドリッパ26の下側に位置している。したがって、サーバ台30にサーバ28が載置されることで、ドリッパ26にて抽出されドリッパ26から滴下されるコーヒー飲料がサーバ28の上側に設けられた導入口よりサーバ28の内部に貯留される。また、サーバ台30は、バイパス流路24のサーバ28側の開口部の下側にも位置している。すなわち、サーバ台30にサーバ28が載置されることで、バイパス流路24のサーバ28側の開口部から吐出された湯もサーバ28の内部に貯留されるような位置にサーバ台30は配置されている。
記憶部32は、例えばROMやRAMを含んで構成される。記憶部32には、後述のコントローラ38を動作させるためのコーヒー飲料製造プログラムが記憶される。なお、この製造プログラムは通信媒体、又は、記憶媒体を介して更新可能とするようにしてもよい。
入力部34は、例えばボタンやタッチパネルなどを含んで構成される。入力部34は、ユーザの指示をコーヒー飲料製造装置10に入力するために用いられる。入力部34はコーヒー飲料製造装置10表面に操作可能に設けてもよいし、リモコンなどによる遠隔操作によるものであってもよい。特に、ユーザは、入力部34を用いて、コーヒー飲料製造装置10の動作モード、杯数、及び、コーヒー製造処理の開始を指示する。
温度検出部としての温度センサ36は、例えばサーミスタなどを含んで構成される。温度センサ36は、直接的に又は間接的に、湯の温度を検出するために設けられている。本実施形態では、温度センサ36は、上流側流路16を流れる湯の温度を検出する。具体的には、温度センサ36は、ヒータ18により加熱された直後の湯の温度を検出する。
コントローラ38は、例えばマイクロコンピュータなどを含んで構成される。コントローラ38は、記憶部32に記憶されたコーヒー飲料製造プログラムによって、図1に示すように、ポンプ制御部40、温度制御部42、流路選択部44、及び動作モード選択部46として機能する。
ポンプ制御部40は、ポンプ14のモータの回転数を制御して、水タンク12から上流側流路16への水の圧送を制御する。ポンプ14のモータの回転数が多い程、多くの量の水が水タンク12から上流側流路16に圧送される。
温度制御部42は、ヒータ18を制御して湯の温度を制御する。具体的には、温度制御部42は、温度センサ36の検出温度に基づいて、湯の温度が、コーヒー飲料製造プログラムによって設定される個々の目標温度となるようにヒータ18を制御する。本実施形態では、ヒータ18はON(水を加熱)又はOFF(水を加熱しない)のいずれかの状態のみを取ることができるものとして温度制御部42の動作を説明する。温度制御部42は、ヒータ18がONである時間(OFFである時間)を調整することで、湯の温度が個々の目標温度となるように制御する。もちろん、本実施形態における温度制御部42のヒータ18の制御方法は一例であり、湯の温度が目標温度となるように制御する限りにおいて、ヒータ18の種類などによって種々の温度制御方法を採用することができる。なお、本実施の形態では上流側流路16を流れる湯の温度を検出するようにしており、この検出温度は厳密にはドリッパ26内の温度とは一致しない。よって、ドリッパ26が目標とする温度になるように、所定の外部環境(温度、気圧など)を考慮して、個々の目標温度は設定される。
流路選択部44は、主流路22とバイパス流路24のうち、上流側流路16からの湯が流通する流路を選択する。本実施形態では、流路選択部44は、電磁弁20の状態を主流路選択状態とバイパス流路選択状態との間で切り替えることで、湯が流れる流路として主流路22とバイパス流路24のいずれかを選択する。なお、前述の2つの選択状態に加え、電磁弁20が両流路選択状態を取ることが可能となっている場合、あるいは、後述するように主流路22とバイパス流路24の選択が電磁弁20によらずに選択可能な場合などにおいては、流路選択部44は、湯が流れる流路として主流路22とバイパス流路24の両方が選択可能となる。この場合、流路選択部44は、主流路22へ流れる湯の量とバイパス流路24を流れる湯の量とが調節可能であることが望ましい。さらに、流路選択部44は、湯が流れる流路として主流路22とバイパス流路24のいずれも選択しない両流路非選択状態を選択可能とすることもできる。
動作モード選択部46は、コーヒー飲料製造プログラムにより予め定められている複数の動作モードの中から、コーヒー飲料製造装置10の動作モードを選択する。動作モードに応じて、抽出されるコーヒー飲料の種類が変更される。本実施形態では、通常濃度のコーヒー飲料を抽出する通常モード、通常モードよりも薄いコーヒー飲料を抽出するアメリカンモード、及び、アイスコーヒー用のコーヒー飲料を抽出するアイスコーヒーモードの3モードが予め用意されており、動作モード選択部46は、コーヒー製造処理に先立って、ユーザからの指示に従ってこれらの中から動作モードを選択する。もちろん、動作モードはこれに限られるものではなく、その他の動作モードが用意されていてもよい。
コーヒー飲料製造装置10の構成概要は以上の通りである。続いて、図2を参照しながら、コーヒー飲料製造装置10におけるコーヒー製造処理の流れと共に、コーヒー飲料製造装置10の各部の処理の詳細について説明する。
図2は、通常モードの2杯抽出の場合を例にとり、コーヒー製造処理に含まれる各工程における、目標温度、温度センサ36の検出温度である湯温、温度制御部42からヒータ18に送信されるヒータ制御信号、ポンプ制御部40からポンプ14に送信されるポンプ制御信号、及び、流路選択部44により選択された選択流路の時間変化を示すグラフである。図2に含まれる各グラフの横軸は時間を表しており、縦軸はそれぞれの値を示している。なお、動作モード、抽出杯数に応じ最適な制御となるように、各制御部の制御タイミング、制御量は、予めパラメータとして記憶部32に記憶され、コーヒー飲料製造プログラムにより、動作モード、杯数に応じて、適宜設定されるようになっている。
図2に示す各工程における個々のタイミングにおける目標温度は、コーヒー製造処理プログラムにおいて予め設定されている。温度制御部42により出力されるヒータ制御信号は、温度センサ36の検出温度(すなわち湯温)と目標温度に基づいて決定される。したがって、目標温度が同じであっても、外気温などによって変動し得る湯温に応じて、ヒータ制御信号のグラフは変化し得る。また、図2に示す各工程におけるポンプ制御信号及び選択流路もコーヒー製造処理プログラムにおいて予め設定されている。
図2に示されるように、コーヒー製造処理は、ヒータ予熱工程、主流路予熱工程、蒸らし工程、抽出工程、バイパス流路予熱工程、及び、加湯工程を含んでいる。本実施形態では、各工程はコーヒー製造処理プログラムの動作に伴い、上記の順番で順次実行される。実行にあたって、ユーザは、水タンク12に水を入れ、ドリッパ26にフィルタ及びコーヒー原料をセットし、サーバ台30にサーバ28を載置し、入力部34から動作モード等の抽出条件を入力し、コーヒー製造処理を開始する必要がある。これにより、コーヒー飲料製造装置10は、ヒータ予熱工程から上述の各工程を自動的に(すなわちユーザの操作を必要とすることなく)、順次、実行する。
ヒータ予熱工程は、ヒータ18の予熱を行う工程である。ヒータ予熱工程においては、温度制御部42は、ヒータ18が所定時間「ON」状態を維持するように制御する。これにより、ヒータ18が予熱される。ヒータ予熱工程においては、水を圧送する必要はないため、ポンプ制御部40は、ポンプ14の回転量を「0」に制御する。ヒータ18が予熱されることで、上流側流路16に残留した水が湯となって下流側に移動する場合が考えられる。当該湯が主流路22からドリッパ26に吐出されて、ドリッパ26にセットされたコーヒー原料に不要な湯が掛かってしまうことを防止するため、流路選択部44は、電磁弁20を制御して主流路22への湯の流入を禁止する。本実施形態では、流路選択部44は、電磁弁20がバイパス流路選択状態を取るように制御する。これにより、上流側流路16に残留した水(湯)は、サーバ28に吐出される。なお、上流側流路16に残留した水(湯)をサーバ28にも吐出させたくない場合には、流路選択部44は、電磁弁20を流路非選択状態を取るように制御するようにしてもよい。
第1流路予熱工程としての主流路予熱工程は、後続の蒸らし工程又は抽出工程に先立って、主流路22の予熱を行う工程である。本実施形態では、主流路予熱工程においては、ポンプ14により圧送されたごく少量の水をヒータ18により水蒸気とし、当該水蒸気を主流路22に流通させることで、主流路22の予熱を行う。湯を主流路22に流入させることで主流路22を予熱することも可能ではあるが、そのようにすると、主流路予熱工程において、湯がドリッパ26に吐出されドリッパ26に不要な湯が吐出され得る。本実施形態では、水蒸気により主流路22の予熱を行うことで、ドリッパ26に不要な湯が吐出されることが抑制される。
主流路予熱工程においては、温度制御部42は、ポンプ14により圧送された水が水蒸気となるようにヒータ18の制御を行う。図2の湯温を示すグラフが示す通り、主流路予熱工程においては、湯温が「100℃」を超え、すなわち水蒸気となっている。本実施形態では、ヒータ予熱工程による予熱により、ヒータ18が水を水蒸気とすることが十分にできる程度の熱を加えることが可能となっているため、主流路予熱工程においては一旦ヒータ18の制御は「OFF」となっている。仮に、ヒータ予熱工程後において、水を水蒸気とするためのヒータ18の加熱量が不足している場合には、温度制御部42は、主流路予熱工程においてもヒータ18の「ON」状態が維持される。
主流路予熱工程においては、水蒸気を主流路22に流入させるため、流路選択部44は、主流路22を選択する。本実施形態では、流路選択部44は、電磁弁20が主流路選択状態を取るように制御する。これにより、上流側流路16からの水蒸気は主流路22に流入しバイパス流路24には流入しない。なお、別の実施形態として流路選択部44は、このとき、主流路22及びバイパス流路24の両方を選択するように制御してもよい。また、図2に示すように、主流路予熱工程においては、水蒸気を主流路22に流入させるべく、ポンプ14を後続する他の工程に比べて低回転で回転させるように制御し、主流路22を予熱するのに十分な量の水蒸気を得るための水を上流側流路16に圧送する。
蒸らし工程は、ドリッパ26にセットされたコーヒー原料に所定量の湯を注ぎ、抽出工程に移る前に一定の待機時間をとる工程である。
蒸らし工程においては、温度制御部42は、湯の温度が蒸らしに適した温度となるようにヒータ18を制御する。本実施形態では、蒸らし工程における温度制御部42の目標温度は、後続する抽出工程の前側期間である抽出前期における目標温度(図2の目標温度TTa)よりも少し低くなっている。具体的には、本実施形態では、蒸らし工程における目標温度は90℃前半の温度としている。
蒸らし工程においては、流路選択部44が主流路22を選択した上で、蒸らしに必要な所定量の湯が所定時間で主流路22からドリッパ26に吐出されるように、ポンプ制御部40がポンプ14の回転数を制御する。その後、ポンプ制御部40はポンプ14の回転量を「0」としてポンプ14からの湯の吐出を停止させる。この状態で数十秒(例えば20~60秒)待機してコーヒー原料の蒸らしを実行する。その間も上流側流路16の湯温は余熱により温度を維持している。
次に抽出工程について説明する。本実施形態における抽出工程は、コーヒー原料に所定時間に亘って湯を吐出することで、コーヒー飲料を抽出する工程である。本実施形態では、抽出工程においてはコーヒー原料に断続的に湯が吐出される。コーヒー飲料製造装置10においては、抽出工程は複数の期間に区分されている。本実施形態では、抽出工程は、前側期間である抽出前期、並びに、前側期間に後続する後側期間である抽出中期及び抽出後期の3つの期間に区分されている。なお、抽出工程は、後述するように2つの期間から構成されてもよく、また、4つ以上の期間から構成されてもよい。
本実施形態では、抽出工程において、温度制御部42の目標温度は、抽出開始から時間が経つ程低い温度となっている。すなわち、温度制御部42は、抽出開始から時間が経つ程、湯の温度が低くなるようにヒータ18を制御する。よって、温度低下の過程においてもヒータ18のON・OFFの制御は行われる。図2よりわかるように、抽出前期の目標温度TTaに比して、抽出中期の目標温度TTb及び抽出後期の目標温度TTcが低い温度となっている。さらに、抽出中期の目標温度TTbに比して、抽出後期の目標温度TTcが低い温度となっている。具体的には、本実施形態では、抽出前期の目標温度TTaは95℃程度となっており、抽出中期の目標温度TTbは90℃程度となっており、抽出後期の目標温度TTcは80℃程度となっている。
なお、抽出工程の各期間内において目標温度が変動し得るところ、抽出前期の目標温度よりも抽出中期の目標温度が低いとは、必ずしも抽出中期の全時刻における目標温度が抽出前期の目標温度よりも低くなくてもよい。すなわち、抽出前期における湯の温度に比して、抽出中期における湯の温度が実質的に低くなるように目標温度が設定されればよい。例えば、抽出前期の目標温度がTTaである場合、抽出中期内の短い一時期において目標温度がTTaを上回っていたとしても、抽出中期内のその他の時期において目標温度がTTaを下回っており、実質的に、抽出前期における湯の温度に比して抽出中期における湯の温度が低くなるのであれば、それは、抽出前期の目標温度TTaよりも抽出中期の目標温度TTbが低いといえる。これは、他の期間(又は後述する加湯工程)間の関係においても同様である。
また、各期間(又は加湯工程)の目標温度を、期間内又は加湯工程内の目標温度、又は、これを反映している湯温の時間平均値と定義してもよい。その場合、例えば、抽出前期内の目標温度又は湯温の時間平均値に比して、抽出中期内の目標温度又は湯温の時間平均値とを比較することになる。他の定義としては、抽出前期の抽出量と抽出中期の抽出量との観点でみることができる。抽出前期の抽出量における個々の目標温度又は湯温の時間平均値と、抽出中期の抽出量における個々の目標温度又は湯温の時間平均値とを比較することになる。
本実施形態では、上述のように抽出工程が3つの期間に分けられていたが、抽出工程を2つの期間に分けて、目標温度を制御するようにしてもよい。抽出工程を2つの期間に分けた場合のグラフが図3に示されている。図3の例では、抽出前半期が前側期間に相当し、抽出後半期が後側期間に相当する。これに限るものではないが、図3の例では、抽出前半期は抽出工程の前側半分の期間であり、抽出後半期は抽出工程の後側半分の期間である。
図3に示すように、抽出工程を抽出前半期と抽出後半期に分けた場合は、抽出前半期内の目標温度の時間平均値に比して、抽出後半期内の目標温度の時間平均値が低い温度となるように、温度制御部42がヒータ18を制御する。
図2に戻り、抽出工程においては、流路選択部44が主流路22を選択した上で、ポンプ制御部40がポンプ14を回転させることで、ドリッパ26に湯が吐出される。本実施形態では、細かく温度、湯量の制御をするために、ポンプ制御部40が断続的にポンプ14を回転させて(つまりポンプ14の回転と停止を繰り返して)、ドリッパ26に断続的に湯が吐出される。なお、図2の例では、流路選択部44は、抽出工程中は、ポンプ14が回転している間については主流路22を選択し、ポンプ14が回転していない間は、バイパス流路24を選択するようにしているが、流路選択部44が、抽出工程の間はずっと主流路22を選択するように制御する簡易な制御方法を採用することも可能である。
上述のように、抽出工程においては、複数回に分けて断続的にドリッパ26に湯が吐出される。
なお、抽出における基本動作は図2と同じなので、詳細な説明は割愛するが、動作モード、杯数に応じ最適な制御となるように、各制御部の制御タイミング、制御量は、予め記憶部32に記憶され、コーヒー飲料製造プログラムにより、動作モード、杯数に応じて、適宜設定されるようになっている。この結果、例えば、複数回に分けて断続的に湯がドリッパ26に吐出される際に、通常モードと、アメリカンモードとで、各回の湯の吐出量を異ならせるような制御が可能となる。
上述の通り、コーヒー飲料の抽出を開始した直後においては、甘みや酸味を含む成分がより多く抽出され、抽出開始から時間が経つ程、渋みやえぐみを含む成分がより多く抽出されるようになる。また、湯の温度が高い程、抽出されたコーヒー飲料の濃度が濃くなり(つまりコーヒー原料から成分がより多く抽出され)、湯の温度が低い程、抽出されたコーヒー飲料の濃度が薄くなる(つまりコーヒー原料から成分がより少なく抽出される)。
したがって、本実施形態では、抽出工程の前側期間(抽出前期)において目標温度を高くしてドリッパ26に吐出する湯の温度を高くすることで、甘みや酸味を含む成分をより多く抽出し、且つ、前側期間に後続する後側期間(抽出中期及び抽出後期)において目標温度を低くしてドリッパ26に吐出する湯の温度を低くすることで、温度一定の制御に比較して、渋み、えぐみが少ないよりクリアなコーヒー飲料の抽出を行う。
また、本実施形態では、前側期間である抽出前期は、抽出工程の先頭期間となっているが、必ずしも前側期間は抽出工程の先頭期間であることはない。抽出工程の中において、前側期間が後側期間の(時間的に)前にあればよい。尤も、甘みや酸味を含む成分は、抽出工程のより前の期間でより多く抽出されるから、前側期間は抽出工程内の前側に位置しているのが望ましい。
第2流路予熱工程としてのバイパス流路予熱工程は、後続の加湯工程に先立って、バイパス流路24の予熱を行う工程である。本実施形態では、主流路予熱工程同様、バイパス流路予熱工程においては、抽出のために下げてきた目標温度を予熱に適した温度に上げ、その後、流路を主流路22からバイパス流路24に切り替える制御を流路選択部44により行う。
バイパス流路予熱工程においては、温度制御部42は、抽出工程にてポンプ14により圧送され、上流側流路16に残留した水が水蒸気となるようにヒータ18の制御を行う。温度制御部42は、ヒータ18を「ON」状態にし、上流側流路16に残留した水が水蒸気となるまで加熱する。
バイパス流路予熱工程においては、水蒸気をバイパス流路24に流入させるため、流路選択部44は、バイパス流路24を選択する。本実施形態では、流路選択部44は、電磁弁20がバイパス流路選択状態を取るように制御する。これにより、上流側流路16からの水蒸気はバイパス流路24に流入し主流路22には流入しない。当該水蒸気をバイパス流路24に流通させることで、バイパス流路24の予熱を行う。なお、他の実施の形態としては、流路選択部44が、このとき、主流路22及びバイパス流路24の両方を選択するようにしてもよい。また、本実施形態では、バイパス流路予熱工程においては、抽出工程によって上流側流路16に残留した水を水蒸気にしてバイパス流路24に流入させているため、バイパス流路予熱工程ではポンプ制御部40はポンプ14を回転させていない。しかしながら、主流路予熱工程同様、バイパス流路予熱工程においてもポンプ14を少し回転させるように制御し、バイパス流路24を予熱するのに十分な量の水蒸気を得るための水を上流側流路16に圧送するようにしてもよい。
加湯工程は、バイパス流路24からの湯をサーバ28に吐出する工程である。
本実施形態では、加湯工程における温度制御部42の目標温度TTdは、抽出工程の後続期間における目標温度よりも高くなっている。具体的には、加湯工程における目標温度TTdは、少なくとも、抽出工程の最後尾の期間である抽出後期の目標温度TTcよりも高くなっている。好適には、加湯工程における目標温度TTdは、抽出工程の後続期間の中の最初の期間である抽出中期の目標温度TTbよりも高くなっている。さらに好適には、加湯工程における目標温度TTdは、抽出工程の先頭期間である抽出前期の目標温度TTaよりも高くなっているのがよく、本実施形態ではそのようになっている。具体的には、本実施形態では、加湯工程における目標温度TTdは100℃となっている。
加湯工程においては、流路選択部44がバイパス流路24を選択した上で、バイパス流路24からサーバ28に湯が吐出されるように、ポンプ制御部40がポンプ14を制御する。なお、加湯工程において一度に多量の湯をサーバ28に吐出すると、吐出される湯の温度が下がってしまう場合には、ポンプ制御部40は小休止を挟みながらポンプ14に水を圧送させることが望ましい。
上述のように、抽出工程においては、渋み、えぐみが少ないよりクリアなコーヒー飲料を抽出するために、温度制御部42が、抽出中期及び抽出後期においてドリッパ26に吐出する湯の温度を低下させている。一方で、このような制御をとることで、サーバ28に貯留されるコーヒー飲料の温度が適温に対して低くなってしまう場合がある。本実施形態では、サーバ台30に加熱手段を設けで温度を適温に維持する構成をとるのではなく、少なくとも抽出後期に比して加湯工程における目標温度を高くし、すなわち少なくとも抽出後期に比して加湯工程における湯の温度を高くすることで、サーバ28に貯留されたコーヒー飲料の温度を適温に近づくように上昇させている。これにより使用者は適温のコーヒー飲料を味わうことができる効果が得られる。
また、湯を足すだけなので、抽出工程で抽出したコーヒー飲料のクリアな味わいを維持できる。
以上説明したヒータ予熱工程から加湯工程までの一連の工程によってコーヒー飲料製造装置10におけるコーヒー製造処理が完了する。
本実施形態においては、加湯工程を抽出工程の後に実行するようにしているが、加湯工程は抽出工程の前に実行されてもよい。言うまでもないが、その場合もバイパス流路予熱工程は加湯工程の前に実行されるから、バイパス流路予熱工程が抽出工程の前に実行されることとなる。また、加湯工程を抽出工程の前後で実行するようにしてもよい。
さらに、抽出工程と加湯工程を同時に実行することも考えられ、実際にコーヒー飲料製造装置10においてもそのような実施形態を採用し得る。しかしながら、上述のように、抽出工程と加湯工程との間で目標温度(湯の温度)が異なっているために、抽出工程と加湯工程を同時に実行するならば、少なくとも2つのヒータ18(及び温度センサ36)が必要となってしまう。例えば、主流路22とバイパス流路24とにそれぞれヒータ18を設ける必要がある。これによりコーヒー飲料製造装置10の構造が複雑化し、コーヒー飲料製造装置10が高コスト化あるいは大型化してしまう。したがって、抽出工程の前又は後に加湯工程を実行する方が、抽出工程と加湯工程を同時に実行する場合に比して、コーヒー飲料製造装置10の低コスト化あるいは小型化の面からは有利である。
また、加湯工程は省略可能であってもよい。本実施形態では、上述のように、コーヒー飲料製造装置10は、通常モード、アメリカンモード、及びアイスコーヒーモードの動作モードを有しているところ、動作モードによって加湯工程の実行の有無が決定されるようになっている。具体的には、動作モード選択部46が、第1動作モードである通常モード又はアメリカンモードを選択した場合は加湯工程が実行され、動作モード選択部46が、第2動作モードであるアイスコーヒーモードを選択した場合は加湯工程が実行されない。加湯工程を実行しない場合、少なくとも、流路を主流路22からバイパス流路24に切り替える制御を流路選択部44により行う必要はなくなる。また、通常モードに比して、アメリカンモードの方が加湯工程により吐出される湯の量を多くするようにして濃度を調整するようにしてもよい。
さらに、加湯工程及びバイパス流路予熱工程の他、主流路予熱工程及び蒸らし工程も省略可能とし、コーヒー製造処理の所要時間が短縮された動作モードをさらに設けることも可能である。主流路予熱工程及び蒸らし工程の実行の有無も、コーヒー飲料製造装置10の動作モードに応じて決定されてよい。
また、本実施形態では、湯の流路の切り替えは電磁弁20により実行されていたが、その他の手段により湯の流路を切り替えるようにしてもよい。例えば、主流路22及びバイパス流路24はいずれも水タンク12に直接接続されていてもよい。この場合、主流路22とバイパス流路24に対して、ポンプ14、ヒータ18、温度センサ36のセットがそれぞれ設けられる。この場合、流路選択部44が主流路22を選択すると、ポンプ制御部40は、主流路22のポンプ14を動作させて水タンク12の水を主流路22に圧送し、流路選択部44がバイパス流路24を選択すると、ポンプ制御部40は、バイパス流路24のポンプ14を動作させて水タンク12の水をバイパス流路24に圧送する。温度制御部42は、主流路22の温度センサ36と目標温度とに基づいて主流路22のヒータ18を制御し、主流路予熱工程、蒸らし工程、及び抽出工程を実行し、バイパス流路24の温度センサ36と目標温度とに基づいてバイパス流路24のヒータ18を制御し、バイパス流路予熱工程及び加湯工程を実行する。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 コーヒー飲料製造装置、12 水タンク、14 ポンプ、16 上流側流路、18 ヒータ、20 電磁弁、22 主流路、24 バイパス流路、26 ドリッパ、28 サーバ、30 サーバ台、32 記憶部、34 入力部、36 温度センサ、38 コントローラ、40 ポンプ制御部、42 温度制御部、44 流路選択部。

Claims (6)

  1. ポンプにより圧送された水を加熱して湯にする加熱部と、
    前記湯の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、
    を備え、
    コーヒー原料がセットされた抽出部に対して前記湯が吐出されてコーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、
    前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、前記抽出工程においては、前記湯の温度が抽出開始から時間が経つ程低い温度となるように前記目標温度を制御する、
    ことを特徴とするコーヒー飲料製造装置。
  2. 前記温度制御部は、前記抽出工程の前側期間における前記目標温度に比して、前記前側期間に後続する前記抽出工程の期間である後側期間における前記目標温度を低い温度に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー飲料製造装置。
  3. 前記前側期間は前記抽出工程の先頭期間である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のコーヒー飲料製造装置。
  4. コンピュータを、
    ポンプにより圧送された水が加熱部により加熱されて得られた湯の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、
    として機能させ、
    コーヒー原料がセットされた抽出部に対して前記湯が吐出されてコーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、
    前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、前記抽出工程においては、前記湯の温度が抽出開始から時間が経つ程低い温度となるように前記目標温度を制御する、
    ことを特徴とするコーヒー飲料製造プログラム。
  5. ポンプにより圧送された水を加熱して湯にする加熱部と、
    前記湯の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、
    コーヒー原料がセットされた抽出部と、
    前記抽出部により抽出されたコーヒー飲料を貯留するコーヒー貯留部と、
    を備え、
    前記抽出部に対して前記湯が吐出されて前記コーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、
    前記抽出工程の後において、前記コーヒー貯留部に前記湯を吐出する加湯工程を実行し、
    前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、且つ、前記湯の温度が前記抽出工程と前記加湯工程の間で異なるように、前記目標温度を制御する、
    ことを特徴とするコーヒー飲料製造装置。
  6. コンピュータを、
    ポンプにより圧送された水が加熱部により加熱されて得られた湯の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記湯が目標温度となるように前記加熱部を制御する温度制御部と、
    として機能させ、
    コーヒー原料がセットされた抽出部に対して前記湯が吐出されてコーヒー飲料が抽出される抽出工程に先立って、前記湯を前記抽出部へ吐出し、前記湯の前記抽出部への吐出を停止した後待機する蒸らし工程を実行し、
    前記抽出工程の後において、前記抽出部により抽出されたコーヒー飲料を貯留するコーヒー貯留部に前記湯を吐出する加湯工程を実行し、
    前記温度制御部は、前記蒸らし工程においては、前記湯の温度が蒸らしに適した温度となり、且つ、前記湯の温度が前記抽出工程と前記加湯工程の間で異なるように、前記目標温度を制御する、
    ことを特徴とするコーヒー飲料製造プログラム。

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