JP2002367022A - コーヒー飲料抽出装置 - Google Patents

コーヒー飲料抽出装置

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JP2002367022A
JP2002367022A JP2001174709A JP2001174709A JP2002367022A JP 2002367022 A JP2002367022 A JP 2002367022A JP 2001174709 A JP2001174709 A JP 2001174709A JP 2001174709 A JP2001174709 A JP 2001174709A JP 2002367022 A JP2002367022 A JP 2002367022A
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extraction
hot water
coffee
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water supply
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Keiichi Nakajima
圭一 中島
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度抽出が必要となるコーヒー飲料を一定
で、かつ高品質に抽出すること。 【解決手段】 本発明に係るコーヒー飲料抽出装置は、
コーヒー原料を投入した抽出容器10に湯を供給するこ
とにより、抽出容器10から抽出通路50を通じてコー
ヒー飲料を抽出するようにしたコーヒー飲料抽出装置に
おいて、抽出容器10に供給される湯の供給圧力を予め
設定した所定の上限値に制限する圧力制御バルブ41
と、抽出容器10に湯が供給されている際に抽出通路5
0を閉成可能な開閉バルブ51とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挽き豆等のコーヒ
ー原料を投入した抽出容器に湯を供給することにより、
前記抽出容器から抽出通路を通じてコーヒー飲料を抽出
するようにしたコーヒー飲料抽出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、挽き豆をコーヒー原料とした
コーヒー飲料を販売する自動販売機や飲料ディスペンサ
には、その内部にコーヒー飲料抽出装置を備えたものが
ある。この種のコーヒー飲料抽出装置としては、給湯通
路、抽出用フィルタおよび抽出通路を有した抽出容器を
備えるものが一般的である。このコーヒー飲料抽出装置
では、抽出容器の内部にコーヒー原料を投入した後、給
湯ポンプから給湯通路を通じて抽出容器に湯を供給すれ
ば、抽出容器から抽出用フィルタおよび抽出通路を通じ
てコーヒー飲料が抽出されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なコーヒー飲料抽出装置においては、抽出容器からのコ
ーヒー飲料の抽出圧力がその品質、具体的には香りや美
味しさ等の品質を決定するための重要な要件となる。例
えば、抽出するコーヒー飲料がレギュラーコーヒーの場
合には、給湯ポンプによる抽出圧力を与えれば、その香
りや美味しさ等の品質を十分に引き出すことができる。
これに対してエスプレッソコーヒー等のように高濃度抽
出がその香りや美味しさ等の品質を引き出す条件となる
コーヒー飲料の場合には、レギュラーコーヒーに比べて
十分に高い抽出圧力が必須となる。
【0004】しかしながら、従来のコーヒー飲料抽出装
置にあっては、給湯ポンプからの湯の供給圧力、抽出用
フィルタの通過抵抗、給湯通路や抽出通路の配管抵抗、
さらには抽出容器に投入したコーヒー原料の量や粗さ、
給湯量といった条件により、抽出容器からのコーヒー飲
料の抽出圧力が一義的に決定されることになる。
【0005】上述した給湯ポンプからの湯の供給圧力、
抽出用フィルタの通過抵抗、給湯通路や抽出通路の配管
抵抗といった条件は、コーヒー飲料抽出装置が個々に持
つ固有のもので、任意に変更し得るものではない。しか
も、仮にこれら固有の条件を任意に変更することができ
たとしても、給湯通路を通じて抽出容器に供給された湯
を単に抽出用フィルタおよび抽出通路を通じてコーヒー
飲料として抽出する構造上、十分に高い抽出圧力を得る
ことも困難である。この結果、例えば、エスプレッソコ
ーヒーを抽出する場合であっても、レギュラーコーヒー
を抽出する場合と同等の抽出圧力を得ることしかでき
ず、その香りや美味しさ等の品質を十分に引き出すこと
が困難となる。さらに、上述したコーヒー原料の量や粗
さ、給湯量といった条件は、コーヒー飲料の販売量に応
じて都度変更されるものである。この結果、同じ種類の
コーヒー飲料を抽出する場合であっても、販売量に応じ
て抽出圧力が相互に異なるものとならざるを得ず、一定
の品質のコーヒー飲料を販売するも困難である。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みて、高濃度抽出
が必要となるコーヒー飲料を一定で、かつ高品質に抽出
することのできるコーヒー飲料抽出装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコーヒー飲
料抽出装置は、コーヒー原料を投入した抽出容器に湯を
供給することにより、前記抽出容器から抽出通路を通じ
てコーヒー飲料を抽出するようにしたコーヒー飲料抽出
装置において、前記抽出容器に供給される湯の供給圧力
を予め設定した所定の上限値に制限する給湯制御手段
と、前記抽出容器に湯が供給されている際に前記抽出通
路を閉成可能なバルブ手段とを備えたことを特徴とする
(請求項1)。
【0008】上記コーヒー飲料抽出装置においては、抽
出するコーヒー飲料の種類に応じて前記バルブ手段の動
作態様を変更するバルブ制御手段を設けることが好まし
い(請求項2)。また、前記給湯制御手段は、抽出する
コーヒー飲料の種類に応じて供給圧力の上限値を変更可
能であることが好ましい(請求項3)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係るコーヒー飲料抽出装置の好適な実施の形態を詳
細に説明する。
【0010】図1は、本発明に係るコーヒー飲料抽出装
置を適用した飲料ディスペンサの構成を示したものであ
る。ここで例示する飲料ディスペンサは、トレイ1に設
置したカップ2に対してミキシングボール3からレギュ
ラーコーヒーおよびエスプレッソコーヒーを選択的に供
給するためのもので、抽出容器10、給湯通路20、エ
ア供給通路30、供給圧力制限通路40および抽出通路
50を備えている。
【0011】抽出容器10は、コーヒーミル60によっ
て挽いた挽き豆(コーヒー原料)がシュータ61を通じ
て投入される部分である。本実施の形態では、相互に嵌
合/離脱可能な可動ピストン11および可動シリンダ1
2を備えて抽出容器10を構成してある。可動ピストン
11は、円柱状に構成したもので、軸心を傾斜させた状
態でフレーム13の上端部に支持させてある。可動ピス
トン11の外周面から下端面に至る部分には、外周面が
入口で下端面が出口となる給湯孔14を設けてある。こ
の可動ピストン11は、ピストン駆動モータ15の駆動
により、フレーム13に対して軸心方向に移動可能であ
る。可動シリンダ12は、上面が開口した円筒状に構成
したもので、フレーム13の下端部に支持させてある。
可動シリンダ12の内周面から外周面に至る部分には、
内周面が入口で外周面が出口となる抽出孔16を設けて
ある。この可動シリンダ12は、シリンダ駆動モータ1
7の駆動により、その軸心を可動ピストン11の軸心に
合致させた抽出位置と、その軸心を鉛直方向に沿って配
置させた原料出入位置とに変位可能であるとともに、抽
出位置においてその内部に可動ピストン11を嵌合させ
るべく軸心方向に沿って移動可能である。図からも明ら
かなように、可動シリンダ12の内部には、投入された
挽き豆を受け止める内部ピストン18を設けてある。こ
の内部ピストン18は、可動シリンダ12の内部におい
て該可動シリンダ12の軸心方向に移動可能である。な
お、図には明示していないものの、可動シリンダ12の
抽出孔16には、その入口に抽出用フィルタを設けてあ
る。
【0012】給湯通路20は、湯を貯留する温水タンク
4と、可動ピストン11に設けた給湯孔14の入口との
間を連絡する通路である。この給湯通路20には、給湯
ポンプ21および流量計22を設けてある。給湯ポンプ
21は、温水タンク4の湯を下流に向けて圧送するため
のものである。本実施の形態では、供給電圧に応じて湯
の供給圧力を任意に変更することのできる供給圧力可変
型の給湯ポンプ21を適用している。流量計22は、給
湯通路20を通過する湯の流量を計測するためのもので
ある。なお、温水タンク4においては、内部に貯留した
湯の温度が、常にコーヒー飲料抽出に最適となるよう
に、ヒータ5を適宜駆動するようにしてある。
【0013】エア供給通路30は、エアポンプ31が駆
動した場合に、該エアポンプ31から吐出されるエアを
給湯通路20において流量計22と抽出容器10との間
に位置する部分に供給するためのものである。このエア
供給通路30には、給湯通路20中を流通する湯がエア
ポンプ31に逆流するのを防止するためのチェックバル
ブ32を設けてある。
【0014】供給圧力制限通路40は、給湯通路20に
おいて給湯ポンプ21の上流側と下流側とを連絡する通
路である。この供給圧力制限通路40には、圧力制御バ
ルブ41を設けてある。圧力制御バルブ41は、給湯ポ
ンプ21から吐出される湯の供給圧力を所定の上限値に
制限するためのものである。本実施の形態では、与えら
れた制御信号に基づいて、上述した供給圧力の上限値を
任意に変更することのできる上限圧力可変型の圧力制御
バルブ41を適用している。
【0015】抽出通路50は、可動シリンダ12に設け
た抽出孔16の出口と、ミキシングボール3との間を連
絡する通路である。この抽出通路50には、与えられた
制御信号に応じて当該抽出通路50を開閉するように動
作する開閉バルブ51を設けてある。
【0016】一方、上記飲料ディスペンサは、操作入力
部70およびコントローラ71を備えている。操作入力
部70は、利用者が販売に関する入力を行う部分であ
る。本実施の形態では、例えば、所望とするコーヒー飲
料の種類が、レギュラーコーヒーおよびエスプレッソコ
ーヒーのいずれであるのかを選択するための押しボタン
スイッチや、コーヒー飲料の販売量を選択するための押
しボタンスイッチを設けるようにしてある。操作入力部
70が操作された場合には、個別の操作入力信号が後述
のコントローラ71に与えられることになる。コントロ
ーラ71は、予め設定された設定情報、並びに流量計2
2の計測結果や操作入力部70から与えられる操作入力
信号等に基づいて、コーヒーミル60、給湯ポンプ2
1、エアポンプ31、ピストン駆動モータ15およびシ
リンダ駆動モータ17の駆動を制御するとともに、圧力
制御バルブ41および開閉バルブ51の動作を制御する
部分である。なお、図には明示していないものの、温水
タンク4のヒータ5に関しても、このコントローラ71
の制御下にある。
【0017】図2は、飲料ディスペンサの動作を順に示
す図、図3は、給湯ポンプ21と開閉バルブ51との動
作タイミングを示すタイミングチャートである。以下、
これらの図を参照しながら、上記飲料ディスペンサの動
作について詳述する。ここで、以下においては、コント
ローラ71からの制御信号により、上述した圧力制御バ
ルブ41の供給圧力上限値が、エスプレッソコーヒーの
最適抽出圧力と一致するように、つまりエスプレッソコ
ーヒーがその香りや美味しさ等の品質を十分に引き出す
ことのできる抽出圧力と一致するように設定してあるも
のとする。また、上記飲料ディスペンサが販売待機状態
にある場合には、コーヒーミル60、給湯ポンプ21お
よびエアポンプ31がいずれも停止した状態にあるもの
とする。抽出容器10においては、ピストン駆動モータ
15およびシリンダ駆動モータ17がそれぞれ停止し、
可動シリンダ12が上述した原料出入位置に占位した状
態にあり、さらに、抽出通路50の開閉バルブ51は、
当該抽出通路50を閉成した状態に保持してあるものと
する。
【0018】まず、この飲料ディスペンサでは、利用者
によって操作入力部70が押圧操作されると(図3中の
時刻T1)、コントローラ71から各部に対して制御信
号が与えられ、図2(a)に示すように、コーヒーミル
60の駆動によって所定量の挽き豆が可動シリンダ12
の内部に投入される(図3中の時刻T2)。挽き豆の投
入が完了すると、可動シリンダ12が抽出位置に移動
し、さらに可動ピストン11に近接する方向に移動し、
図2(b)に示すように、これら可動シリンダ12と可
動ピストン11とが相互に嵌合することによって互いの
間に密閉状の室が構成されることになる。その際、コン
トローラ71から開閉バルブ51に制御信号が与えら
れ、抽出通路50が開成された状態となる(図3中の時
刻T3)。
【0019】可動シリンダ12および可動ピストン11
が相互に嵌合すると、上記コントローラ71は、給湯ポ
ンプ21を駆動することにより、図2(c)に示すよう
に、給湯通路20および給湯孔14を通じて抽出容器1
0の内部に湯を供給し、コーヒー飲料の抽出を開始する
(図3中の時刻T4)。
【0020】ここで、利用者によって押圧操作された押
しボタンスイッチがレギュラーコーヒーであった場合、
上記コントローラ71は、図3(c)に示すタイミング
チャートに従って開閉バルブ51の制御を行う。つま
り、抽出通路50の開閉バルブ51を開成した状態のま
まコーヒー飲料の抽出を継続する。この状態において
は、給湯通路20を通じて抽出容器10に供給された湯
が単に抽出用フィルタ(図示せず)および抽出通路50
を通じて順次ミキシングボール3に達することになるた
め、抽出容器10の内部圧力が給湯ポンプ21による圧
力(0.2〜0.3MPa)となる。従って、上記飲料
ディスペンサによれば、抽出容器10の内部において、
レギュラーコーヒーの香りや美味しさ等の品質が十分に
引き出されることになる。なお、ミキシングボール3に
達したコーヒー飲料は、そこで適宜砂糖やミルクが添加
された後、トレイ1に設置したカップ2に供給されるこ
とになる。
【0021】一方、利用者によって押圧操作された押し
ボタンスイッチがエスプレッソコーヒーであった場合、
上記コントローラ71は、図3(d)に示すタイミング
チャートに従って開閉バルブ51の制御を行う。つま
り、図2(d)に示すように、抽出通路50の開閉バル
ブ51を一旦閉成し、該抽出通路50を通じたコーヒー
飲料の通過を阻止する。この状態においても、給湯ポン
プ21からの給湯が継続しているため、該給湯量の増加
に伴って抽出容器10の内部圧力が漸次上昇するように
なる。しかしながら、抽出容器10の内部圧力が圧力制
御バルブ41に設定した供給圧力上限値(0.4〜0.
8MPa)に達すると、当該圧力制御バルブ41が開成
することになり、給湯ポンプ21から吐出される湯が供
給圧力制限通路40を循環し、抽出容器10に対する湯
の供給が実質的に停止する。つまり、上記飲料ディスペ
ンサによれば、エスプレッソコーヒーを抽出する場合、
抽出容器10の内部圧力が圧力制御バルブ41に設定し
た湯の供給圧力上限値まで確実に上昇することになる。
しかも、抽出容器10の内部圧力は、その内部に投入さ
れた挽き豆の量や粗さに何等も影響を受けることなく、
常に圧力制御バルブ41に設定した供給圧力上限値とな
る。従って、販売量の多少に関わらず、抽出容器10の
内部において、常にエスプレッソコーヒーの香りや美味
しさ等の品質が十分に引き出されることになり、その品
質が一定で、かつ極めて高いものとなる。
【0022】上述した状態から所定の時間が経過する
と、上記コントローラ71は、再び図2(c)に示すよ
うに、開閉バルブ51を開成する(図3中の時刻T
5)。さらに、流量計22の計測結果が販売量に達する
まで給湯ポンプ21が駆動し、温水タンク4の湯を抽出
容器10に供給する。この結果、抽出容器10において
抽出された高品質のエスプレッソコーヒーが、抽出フィ
ルタおよび抽出通路50を通じてミキシングボール3に
抽出され、さらにミキシングボール3において適宜砂糖
やミルクを添加した後、トレイ1に設置したカップ2に
供給されることになる。
【0023】なお、流量計22の計測結果が販売量に達
すると、上記コントローラ71は、給湯ポンプ21の駆
動を停止し、抽出容器10に対する湯の供給を終了する
(図3中の時刻T6)。エアポンプ31を駆動してエア
供給通路30から給湯通路20にエアを供給した後、図
2(e)に示すように、可動シリンダ12を再び原料出
入位置に移動させるとともに、可動シリンダ12に対し
て内部ピストン18を上動させ、さらにこの状態から図
示せぬスクレーパを駆動することにより、コーヒー飲料
を抽出した後の挽き豆を掻き出す。この間、コントロー
ラ71から開閉バルブ51に制御信号が与えられ、抽出
通路50が閉成された状態に復帰する(図3中の時刻T
7)。
【0024】以下、利用者によって操作入力部70が押
圧操作されるごとに、コントローラ71からの操作入力
信号に応じて、同様の作用を繰り返し行うことにより、
一定で高品質のエスプレッソコーヒーおよびレギュラー
コーヒーがそれぞれ選択的に供給されるようになる。
【0025】このように、上記飲料ディスペンサによれ
ば、エスプレッソコーヒーを抽出する場合に一旦開閉バ
ルブ51を閉成することによって抽出容器10の内部圧
力を上昇させるようにしているため、その香りや美味し
さ等の品質を十分に引き出すことが可能になる。しか
も、抽出容器10の内部圧力は、挽き豆の量や粗さに関
わらず、常に圧力制御バルブ41に設定した供給圧力上
限値と同一となるため、販売量の多少に左右されること
なく常に一定の高品質を確保することが可能である。さ
らに、レギュラーコーヒーを抽出する場合には、開閉バ
ルブ51の動作態様を変更し、湯を供給している間、常
に開閉バルブ51を開成させるようにしているため、レ
ギュラーコーヒーの香りや美味しさ等の品質をも十分に
引き出すことが可能になる。
【0026】なお、上述した実施の形態では、抽出する
コーヒー飲料の種類に応じて開閉バルブ51の動作態様
を変更することにより、互いに最適な抽出圧力の異なる
コーヒー飲料をいずれも高品質に抽出するようにしてい
るが、抽出容器10に供給する湯の供給圧力上限値を適
宜変更することによっても同様の作用効果を期待するこ
とが可能である。抽出容器10に供給する湯の供給圧力
上限値は、例えば給湯ポンプ21に対する供給電圧を変
更する、あるいは、圧力制御バルブ41に制御信号を与
えてその供給圧力上限値を変更する、等々の方法を適用
すればよい。
【0027】図4は、このように湯の供給圧力上限値を
変更することによってレギュラーコーヒーおよびエスプ
レッソコーヒーを抽出する場合の給湯ポンプ21と開閉
バルブ51との動作タイミングを示したタイミングチャ
ートである。なお、抽出容器10の開閉タイミングや挽
き豆の投入、挽き豆の掻き出しに関しては、図4(a)
に示すように、図3(a)に示したものと同様である。
また、開閉バルブ51の動作は、図4(d)に示すよう
に、図3(d)に示したエスプレッソコーヒーを抽出す
る場合と同様である。
【0028】この図4に示した例では、利用者によって
押圧操作された押しボタンスイッチがレギュラーコーヒ
ーであった場合、図4(b)に示すように、コントロー
ラ71によって湯の供給圧力上限値がLowレベル、具
体的には0.2〜0.3MPaに設定される。つまり、
抽出通路50の開閉バルブ51を一旦閉成した状態でL
owレベルに設定された供給圧力上限値の湯が抽出容器
10に供給されることになる。この結果、上記飲料ディ
スペンサによれば、抽出容器10の内部圧力がレギュラ
ーコーヒーの最適抽出圧力まで上昇することになり、抽
出されるレギュラーコーヒーの香りや美味しさ等の品質
を十分に引き出すことが可能となる。
【0029】一方、利用者によって押圧操作された押し
ボタンスイッチがエスプレッソコーヒーであった場合、
上記コントローラ71は、図4(c)に示すように、湯
の供給圧力上限値をHighレベル、具体的にはエスプ
レッソコーヒーがその香りや美味しさ等の品質を十分に
引き出すことのできる抽出圧力(0.4〜0.8MP
a)と一致するように設定する。この結果、上記飲料デ
ィスペンサによれば、抽出容器10の内部圧力がエスプ
レッソコーヒーの最適抽出圧力まで上昇することにな
り、エスプレッソコーヒーの香りや美味しさ等の品質が
十分に引き出されることになる。
【0030】なお、上述した実施の形態では、レギュラ
ーコーヒーとエスプレッソコーヒーとを選択的に供給す
るためのコーヒー飲料抽出装置を例示しているが、他の
抽出圧力の異なるコーヒー飲料を抽出するものにももち
ろん適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るコ
ーヒー飲料抽出装置によれば、抽出容器に供給される湯
の供給圧力を予め設定した所定の上限値に制限する給湯
制御手段と、抽出容器に湯が供給されている際に抽出通
路を閉成可能なバルブ手段とを備えるようにしているた
め、バルブ手段を閉成した状態で抽出容器に湯を供給す
ることにより、当該抽出容器の内部圧力を上昇させるこ
とができ、高濃度抽出が必要となるコーヒー飲料を高品
質に抽出することが可能になる。しかも、抽出容器の内
部圧力は、挽き豆の量や粗さに関わらず、常に給湯制御
手段によって制限された供給圧力の上限値と同一となる
ため、販売量に左右されることなく常に一定の高品質を
確保できるようになる。
【0032】さらに、請求項2に係るコーヒー飲料抽出
装置によれば、抽出するコーヒー飲料の種類に応じてバ
ルブ手段の動作態様を変更するバルブ制御手段を設けて
いるため、バルブ手段を開成させた状態のまま湯を供給
することにより、一つのコーヒー飲料抽出装置におい
て、レギュラーコーヒー等のように、最適抽出圧力が比
較的低いコーヒー飲料も高品質で抽出することができる
ようになる。また、請求項3に係るコーヒー飲料抽出装
置によれば、給湯制御手段が、抽出するコーヒー飲料の
種類に応じて供給圧力の上限値を変更可能であるため、
バルブ手段の動作を共通にした場合にも、一つのコーヒ
ー飲料抽出装置において、高濃度抽出が必要となるコー
ヒー飲料および比較的低い抽出圧力のコーヒー飲料をい
ずれも高品質に抽出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコーヒー飲料抽出装置を適用した
飲料ディスペンサの構成例を示す図である。
【図2】図1に示したコーヒー飲料抽出装置の動作を順
に示すもので、(a)はコーヒー原料を投入した状態を
示す図、(b)は抽出容器を閉じた状態を示す図、
(c)は抽出容器に湯を供給した状態を示す図、(d)
は高濃度抽出が必要となるコーヒー飲料の抽出過程を示
す図、(e)は抽出終了後の状態を示す図である。
【図3】給湯ポンプとバルブ手段との動作タイミングの
第1例を示すタイミングチャートである。
【図4】給湯ポンプとバルブ手段との動作タイミングの
第2例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 トレイ 2 カップ 3 ミキシングボール 4 温水タンク 5 ヒータ 10 抽出容器 11 可動ピストン 12 可動シリンダ 13 フレーム 14 給湯孔 15 ピストン駆動モータ 16 抽出孔 17 シリンダ駆動モータ 18 内部ピストン 20 給湯通路 21 給湯ポンプ 22 流量計 30 エア供給通路 31 エアポンプ 32 チェックバルブ 40 供給圧力制限通路 41 圧力制御バルブ 50 抽出通路 51 開閉バルブ 60 コーヒーミル 61 シュータ 70 操作入力部 71 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーヒー原料を投入した抽出容器に湯を
    供給することにより、前記抽出容器から抽出通路を通じ
    てコーヒー飲料を抽出するようにしたコーヒー飲料抽出
    装置において、 前記抽出容器に供給される湯の供給圧力を予め設定した
    所定の上限値に制限する給湯制御手段と、 前記抽出容器に湯が供給されている際に前記抽出通路を
    閉成可能なバルブ手段とを備えたことを特徴とするコー
    ヒー飲料抽出装置。
  2. 【請求項2】 抽出するコーヒー飲料の種類に応じて前
    記バルブ手段の動作態様を変更するバルブ制御手段を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー飲料抽
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記給湯制御手段は、抽出するコーヒー
    飲料の種類に応じて供給圧力の上限値を変更可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー飲料抽出装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008264349A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Apex:Kk コーヒー抽出機
JP2014510592A (ja) * 2011-04-06 2014-05-01 エヌ アンド ダブリュ グローバル ヴェンディング ソシエタ ペル アチオニ エスプレッソ及び淹れたてのコーヒー抽出ユニット

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