JP2024047661A - 食後の尿酸値上昇抑制用組成物 - Google Patents

食後の尿酸値上昇抑制用組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】食後の尿酸値上昇抑制が可能な組成物を提供すること。【解決手段】ターミナリアを含有する組成物である。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 発行者名:ライフサイエンス出版株式会社,刊行物名:薬理と治療,巻数:第49巻,号数:第11号,第1889~1896頁,発行年月日:2021年11月20日
本発明は、ターミナリアを含有することを特徴とする食後の尿酸値上昇抑制用組成物、プリン体吸収抑制用組成物及び、プリンヌクレオチダーゼ阻害用組成物に関する。
痛風や痛風の基礎疾患である高尿酸血症は、血清尿酸値が高い状態による疾患である。日本では、食生活の変化などによって、痛風や高尿酸血症の患者数は増加傾向にあることから、痛風や高尿酸血症の予防及び治療への関心が高まっている。
痛風や高尿酸血症の予防及び治療のために、血清尿酸値を適切にコントロールすることが重要であると考えられている。コントロールの方法には、食事制限による尿酸の原料となるプリン体の摂取制限、プリン体の体外からの吸収阻害、キサンチンオキシダーゼの阻害による尿酸合成阻害、腎臓もしくは腎臓以外からの尿酸排泄の促進の大きく4つの方法がある。健常者が1日4gのプリン体を数日間摂取すると、血清尿酸値が上昇し、高尿酸血症を呈することが報告されていることから(非特許文献1)、食事による血清尿酸値への影響は大きいと考えられている。そのため、食事制限によるプリン体の摂取制限を継続することが望ましいが、日常生活において、プリン体の摂取制限を毎日継続することは容易ではない。食事による尿酸値の上昇を抑制するためには、体外からのプリン体吸収を阻害することが非常に重要であり、プリン体の体内吸収を効果的に低減でき、食後の尿酸値上昇を抑制することが可能な食品の開発が試みられている。例えば、イノシトールリン酸を摂取することで、プリン体吸収抑制効果やプリンヌクレオチド代謝阻害効果を発揮することが知られている(特許文献1)。しかしながら、これまで開発された組成物は必ずしも効果が十分とは言えないため、食後の尿酸値上昇抑制作用に優れた新たな組成物の開発が求められている。
国際公開WO2019/082335号
Yu TF,Berger L.Impaired renal function in gout:its association with hypertensive vascular disease and intrinsic renal disease.Am J Med 1982;72:95-100
本発明の課題は、食後の尿酸値上昇抑制が可能な組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を積み重ねた結果、驚くべきことに、ターミナリアを配合することにより、食後の尿酸値上昇抑制効果、プリン体吸収抑制効果及び、プリンヌクレオチダーゼ阻害効果が得られることを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、完成された発明である。
本発明の概要は、以下の通りである。
[1]ターミナリアを含有することを特徴とする食後の尿酸値上昇抑制用組成物。
[2]ターミナリアを含有することを特徴とするプリン体吸収抑制用組成物。
[3]ターミナリアを含有することを特徴とするプリンヌクレオチダーゼ阻害用組成物。
[4]ターミナリア・ベリリカを含有することを特徴とする食後の尿酸値上昇抑制用組成物。
[5]ターミナリア・ベリリカを含有することを特徴とするプリン体吸収抑制用組成物。
[6]ターミナリア・ベリリカを含有することを特徴とするプリンヌクレオチダーゼ阻害用組成物。
[7]ターミナリア・ベリリカの水抽出物を含有することを特徴とする食後の尿酸値上昇抑制用組成物。
[8]ターミナリア・ベリリカの水抽出物を含有することを特徴とするプリン体吸収抑制用組成物。
[9]ターミナリア・ベリリカの水抽出物を含有することを特徴とするプリンヌクレオチダーゼ阻害用組成物。
[10]ターミナリア・ベリリカの水抽出物を有効成分とし、ターミナリア・ベリリカの水抽出物を含有する組成物を食事と同時に摂取することを特徴とする、食後の尿酸値の上昇を抑制する方法。
[11]ターミナリア・ベリリカの水抽出物を有効成分とし、ターミナリア・ベリリカの水抽出物を含有する組成物を食事と同時に摂取することを特徴とする、プリン体の吸収を抑制する方法。
[12]ターミナリア・ベリリカの水抽出物を有効成分とし、ターミナリア・ベリリカの水抽出物を含有する組成物を食事と同時に摂取することを特徴とする、プリンヌクレオチダーゼを阻害する方法。
本発明の組成物は、ターミナリアを含有することにより、プリンヌクレオチダーゼを効果的に阻害し、プリン体吸収を抑制することで、食後の尿酸値上昇抑制効果を発揮するものである。
本発明の組成物におけるΔ血清尿酸値(摂取前からの変化量)の経時変化を示す図である。 本発明の組成物におけるΔ血清尿酸値の曲線下面積を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
本発明は、ターミナリアを必須成分とする。本発明におけるターミナリアは、ターミナリア(Terminalia)属の植物であれば特に限定されず、例えば、Terminalia bellirica、Terminalia belerica、Terminalia catappa、Terminalia tomentosa、Terminalia citrina、Terminalia phellocarpa、Terminalia copelandii、Terminalia brassi、Terminalia ivorensis、Terminalia superba、Terminalia arjuna、Terminalia chebulaなどが挙げられる。本発明においては、より高い効果を得ることができる点から、ターミナリア・ベリリカ(Terminalia bellirica)を用いることが特に好ましい。
本発明におけるターミナリアとしては、葉、樹皮、根、花、木部、果実、種子などの部位を用いることができ、特に限定されないが、より高い効果を得ることができる点から、葉、樹皮、根、花、木部、果実を用いることが好ましく、果実を用いることが特に好ましい。
本発明におけるターミナリアとしては、例えば、粉砕物、搾汁、抽出物等を用いることができる。粉砕物としては、乾燥粉末、細片化物及びその乾燥物(乾燥細片化物)、顆粒等を挙げることができる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末(搾汁末、エキス末)として用いることもできる。抽出物は、適当な溶媒を用いて抽出することで得ることができ、溶媒としては、例えば、水、エタノール、含水エタノールを用いることができる。本発明においては、より高い効果を得ることができる点から、抽出物を用いることが好ましく、水又は含水エタノールによる抽出物を用いることがより好ましく、水による抽出物を用いることが特に好ましい。
本発明の組成物は、例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品等として用いることができる。
本発明の組成物は、食後の尿酸値上昇抑制用組成物として用いることができる。食品に含まれるプリン体の多くは、核酸として存在しており、プリンヌクレオチダーゼによってヌクレオシドに分解される過程を経ることで、腸管から体内へ吸収される。そのため、プリンヌクレオチダーゼを阻害することで、プリン体の腸管から体内への吸収を抑制することができ、食後の尿酸値上昇を抑制することができる。
本発明の組成物は、食後の尿酸値上昇抑制、プリン体吸収抑制、又はプリンヌクレオチダーゼ阻害に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに食後の尿酸値上昇抑制作用、プリン体吸収抑制作用、又はプリンヌクレオチダーゼ阻害作用の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、飼料等を挙げることができる。いわゆる健康食品においては、「食後の尿酸値の上昇を抑える」、「食事のプリン体による尿酸値の上昇を抑える」、「食事に含まれるプリン体の吸収を抑える」、「プリン体の吸収を抑える」等を表示したものを例示することができる。
本発明の組成物の形態は特に限定されず、任意の形態とすることができる。例えば、経口的な使用に適した形態、具体的には、粉末状、粒状、顆粒状、錠状、液状、ジェル状、ペースト状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ゲル状、ゼリー状、グミ状、ウエハース状、ビスケット状、クッキー状、ケーキ状、チュアブル状、シロップ状、スティック状などの各形態が挙げられる。また、使用する形態に合わせて、種々の賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、着色料、香料、甘味料、添加剤などを配合することができる。
本発明の組成物は、摂取が容易である点から、顆粒状、錠状、カプセル状、液状が好ましく、顆粒状、錠状、カプセル状がより好ましい。ここで、顆粒状とは粉末を造粒したものをいい、直接飲用してもよく、水などの液体に溶かして飲用してもよい。また、ジェル状とは水とゲル化剤を含有し、粘性又は弾性を有する状態のものをいう。
本発明の組成物は、食前、食間、食後、食事と同時のいずれにおいて摂取しても良いが、より高い効果を得ることができる点から、食前、食後又は食事と同時に摂取することが好ましく、食前又は食事と同時に摂取することがより好ましく、食事と同時に摂取することがさらに好ましい。
本発明の組成物におけるターミナリアの含有量としては、その効果の奏する範囲で適宜含有させればよい。例えば、本発明の組成物中に、乾物換算で、ターミナリアを0.01~80質量%含有させることができ、0.1~70質量%含有させることが好ましく、1~60質量%含有させることがより好ましい。
本発明における組成物の摂取量としては特に制限はないが、より高い効果を得ることができる点から、ターミナリアの摂取量が、成人の1日当たり、10mg以上となるように摂取することが好ましく、100mg以上となるように摂取することがより好ましく、200mg以上となるように摂取することがさらに好ましい。その上限は、例えば、1000mgであり、好ましくは500mgであり、より好ましくは400mgである。
本発明の組成物は、ターミナリアの1日の摂取量が上記摂取量となるように適宜設計すればよく、1回で上記摂取量を摂取する態様であってもよいし、複数回に分けて上記摂取量を摂取する態様であってもよい。すなわち、例えば、1つの容器に、又は2~4の複数の容器に分けて、1日分として収容することができる。また、本発明の組成物の1日の摂取量は、例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.1~50gとなるように摂取することが好ましく、0.2~10gとなるように摂取することがより好ましく、0.5~5gとなるように摂取することがさらに好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状など)である場合には、10~1000gとなるように摂取することが好ましく、30~750gとなるように摂取することがより好ましく、50~500gとなるように摂取することがさらに好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて、ターミナリア以外の他の成分を添加して、公知の方法によって製造することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
<試験1 プリンヌクレオチダーゼ阻害作用の評価>
本発明の組成物を摂取することにより、プリンヌクレオチダーゼ阻害効果が発揮されることを確認するため、ラット小腸粉末には消化酵素として5’-ヌクレオチダーゼが含まれることを利用し、ターミナリアによるプリンヌクレオチドからプリンヌクレオシドへの代謝阻害活性を調べた。
[試験方法]
ラット小腸アセトン粉末(Sigma-Aldrich)をアッセイバッファー(0.01M MgCl、0.1M Tris-maleate(pH6.8)で混合し、pH6.8に調整したもの)で100mg/mlに調整したものを酵素液とした。また、酵素液を加熱して失活させたものを失活酵素液とした。イノシン一リン酸(IMP)(東京化成工業株式会社製)をアッセイバッファーで9mMに調製したものを基質液とした。ターミナリアの濃度が24.99mg/mlとなるようにターミナリアとアッセイバッファーを混合し、検体液を得た。ターミナリアは、ターミナリア・ベリリカ果実の水抽出物(株式会社東洋新薬製)を用いた。アッセイバッファーをコントロール液とし、以下の方法で酵素反応を行った。
検体液またはコントロール液100μL、基質液100μL、および酵素液または失活酵素液100μLを混合し、37℃、30分間の酵素反応を行った。酵素反応時のターミナリアの濃度は8.33mg/mlとした。酵素反応後、反応液60μLを分取し、停止液(0.33M HClO)540μLを添加して、反応を停止させた。液をスピンフィルター(ナカライテスク株式会社製)に移して遠心分離(1080×g、10分間、室温)し、ろ液を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供して、イノシン一リン酸およびイノシンの量を測定した。HPLCの分析条件を下記に示す。
カラム:ZORBAX SB-C185μm、4.6×150mm(Agilent)
移動相:50mM KHPO(pH7.5)
流速:1.0mL/min
検出波長:254nm
カラム温度:35℃
試料注入量:10μL
イノシン―リン酸からイノシンへの代謝阻害率は以下の式1によって求めた。
[結果(プリンヌクレオチダーゼ阻害作用)]
試験結果を表1に示す。
表1に示すように、ターミナリアは優れたプリンヌクレオチダーゼ阻害作用を有することが明らかとなった。従って、ターミナリアが優れたプリンヌクレオチダーゼ阻害作用を有することから、本発明の組成物はプリンヌクレオチダーゼを阻害し、プリン体吸収抑制効果を発揮することで、食後の尿酸値上昇抑制に優れた効果を発揮することができる。
<試験2 食後の尿酸値上昇抑制作用の評価>
本発明の組成物を摂取することにより、食後の尿酸値上昇抑制効果が発揮されることを確認するため、ヒト臨床試験を行った。
[試験食品]
実施例には、ターミナリア・ベリリカ果実の水抽出物(株式会社東洋新薬製)と、微粒二酸化ケイ素、ステアリン酸カルシウム、微結晶セルロース、還元麦芽糖とを混合し、打錠したものを使用した。比較例には、外観で実施例との区別がつかないように、実施例中のターミナリア・ベリリカ果実の水抽出物をカラメル色素に置き換えたものを使用した。実施例および比較例ともに1日摂取目安量(0.25g×4粒)を無地アルミ個包装とし、被験者および介入実施者への盲検性を確保した。実施例に含まれるターミナリア・ベリリカ果実の水抽出物は1日摂取目安量あたり300mgである。
[被験者]
倫理的配慮により試験開始前に同意が得られた20歳以上65歳未満の男性で、血清尿酸値が5.0mg/dL以上7.9mg/dL以下の40名を被験者として選定した。
[試験方法]
本試験は前観察期間(1週間)、実施例および比較例摂取時2回の検査(休止期間1週間)の合計2週間からなる、プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー試験(割付け比;1:1)として実施した。検査1回目は実施例先行摂取群には実施例、比較例先行摂取群には比較例、検査2回目はそれぞれ逆の試験食品(4粒)を、負荷食とともに、水またはぬるま湯で摂取させた。負荷食として、米飯200g(サトウ食品株式会社製)、核酸調味料であり5’-リボヌクレオチドナトリウムを含有するリボタイド(三菱商事ライフサイエンス株式会社製)を1.16g加えた味覇味中華スープ(ポッカサッポロフード&ビパレッジ株式会社製)を用意し、20分以内に摂取させた。試験食品および負荷食の摂取前、摂取30分後、摂取60分後、摂取120分後、摂取240分後、摂取360分後に採血を行い、血清尿酸値を測定した。
[統計解析]
評価項目は、Δ血清尿酸値(摂取前からの変化量)の経時変化およびΔ血清尿酸値の曲線下面積(incremental area under the curve;以下、iAUC)とした。採血時間ごとのΔ血清尿酸値について、各試験食品摂取間で対応のあるt検定を実施した。iAUCについては、各試験食品摂取時の摂取前から摂取360分後までのΔ血清尿酸値から台形法により算出した。各試験食品摂取間で対応のあるt検定を実施した。いずれの検定も有意水準は両側検定で5%とし、統計解析は統計解析ソフト(IBM:SPSS Statistics28)を使用して行った。また、統計データに関しては平均値土標準誤差で示した。Δ血清尿酸値(摂取前からの変化量)の経時変化の結果を図1に、Δ血清尿酸値の曲線下面積の結果を図2に示す。
図1に示すように、摂取前からの血清尿酸値の経時変化値において、実施例摂取30分後、240分後、360分後で比較例摂取時と比較して有意に低値を示した(P<0.05)。また、図2に示すように、実施例摂取時の血清尿酸値iAUC(437±11(mg・min/dL))は比較例摂取時の血清尿酸値iAUC(464土14(mg・min/dL))と比較して有意に低値を示した(p<0.05)。以上から、ターミナリアは食後の尿酸値上昇抑制作用を有することが示された。従って、ターミナリアが食後の尿酸値上昇抑制作用を有することから、本発明の組成物は、食後の尿酸値上昇抑制に優れた効果を発揮することができる。
[製造例]
実施例の結果に基づいて、以下に本発明の製造例を示す。
[製造例1-4:顆粒剤]
表2の配合の通り、ターミナリアと他の原料を混合後、造粒機を用いて流動層造粒を行い、製造例1-4に記載の顆粒剤を製造した。製造例1-4に記載の顆粒剤は、1日あたり3gを100mlの水などの溶媒に溶かして摂取してもよく、溶かさずにそのまま摂取してもよい。製造例1-4のいずれの顆粒剤も、食後の尿酸値上昇抑制に有効である。
[製造例5-8:錠剤]
表3の配合の通り、ターミナリアと他の原料を混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠を行い、製造例5-8の錠剤を製造した。錠剤は、錠径8mmφ、錠厚4.5mm、重量300mg、硬度5kgf以上で製造した。製造例5-8に記載の錠剤は1日あたり1~2粒を100mlの水などと共に摂取すればよい。製造例5-8のいずれの錠剤も食後の尿酸値上昇抑制に有効である。
[製造例9-12:ハードカプセル]
表4の配合の通り、ターミナリアと他の原料を混合し、ゼラチン又はヒドロキシプロピルセルロースを含む被膜で被包することで、ハードカプセルを製造した。ハードカプセルは1粒300mgで製造した。1日あたり1~2粒、100mlの水などと共に摂取すればよい。また、製造例9-12のいずれのハードカプセルも食後の尿酸値上昇抑制に有効である。
[製造例13-16:PET飲料]
表5の配合の通り、ターミナリアと他の原料を混合した液剤をPET容器に詰め、PET飲料を製造した。PET飲料は1本500mlで製造した。1日あたり1本摂取すればよい。また、製造例13-16のいずれのPET飲料も食後の尿酸値上昇抑制に有効である。
本発明の組成物は、プリンヌクレオチダーゼ阻害、プリン体吸収抑制、食後の尿酸値上昇抑制を可能とし、健康食品等として用いることができることから、産業上有用である。

Claims (3)

  1. ターミナリアを含有することを特徴とする食後の尿酸値上昇抑制用組成物。
  2. ターミナリアを含有することを特徴とするプリン体吸収抑制用組成物。
  3. ターミナリアを含有することを特徴とするプリンヌクレオチダーゼ阻害用組成物。
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