JP2024046346A - 貫通電極基板、及びその製造方法 - Google Patents

貫通電極基板、及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 貫通電極における電気的接続の信頼性を向上させる。【解決手段】 貫通電極基板1は、基板10と、バリア層21と、第1シード層22と、第2シード層23と、第1電極層24と、第2電極層25とを含む。基板10は、ガラスで構成され、第1面及び第2面を有し、第1面に設けられた第1ホールと、第2面に設けられた第2ホールとを有する。第1ホール及び第2ホールは、第1面及び第2面の間を貫通する貫通孔を構成する。バリア層21は、第1ホールの内面を覆い、金属で構成される。第1シード層22は、第2ホールの内面を覆い、バリア層21と電気的に接続され、金属で構成される。第2シード層23は、バリア層21を覆い、金属で構成される。第1電極層24は、第2シード層23上に設けられ、第1ホールを埋め込むように構成される。第2電極層25は、第1シード層22上に設けられ、第2ホールを埋め込むように構成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、貫通電極基板、及びその製造方法に関する。
半導体チップを3次元に実装した半導体装置が知られている。このような半導体装置において、貫通電極を備えた実装基板(貫通電極基板と称する)が用いられる。貫通電極は、貫通電極基板に形成された貫通孔の内部を金属で被膜して形成される。3次元実装技術を用いることで、高集積化と実装面積の低減とが同時に実現できる。
貫通電極基板の材料としては、シリコン、有機材料、及びガラスなどが使用されている。その中でもガラスは、優れた絶縁性、温度及び湿度に対する形状安定性、耐薬品性、及び表面平滑性などの特徴を有しており、高周波デバイス向けの実装基板の材料としても期待されている。
ガラスを材料とした貫通電極基板の加工プロセスについて、例えば特許文献1では、レーザー改質及びウェットエッチングによりガラス基板に貫通孔を形成し、貫通孔内部をメタライズすることで貫通電極基板を形成している。
貫通孔の径に対する貫通孔の長さ(ガラス基板の厚さ)の割合をアスペクト比と呼ぶ。貫通孔の径を小さくすることで、ガラス基板に貫通孔を高密度で形成することが可能となる。このため、配線の高密度化に対応するべく、今後、貫通孔のアスペクト比は大きくなっていくと予想される。また、ガラス基板を薄くすることによっても貫通孔の径を広がりにくくすることができる。しかし、この場合は板厚低下によるガラス基板の強度低下が懸念される。
貫通孔に貫通電極を形成する工程では、例えばスパッタリングのようなドライプロセスによって貫通孔内部に金属層を成膜する。この場合、高アスペクト比の貫通孔になるほど、貫通孔内壁に金属層が成膜されにくくなる。これにより、貫通孔内の金属層のカバレッジ性、及び電気的接続の信頼性が低下してしまう。
特開2021-52193号公報
本発明は、貫通電極における電気的接続の信頼性を向上させることが可能な貫通電極基板、及びその製造方法を提供する。
本発明の第1態様によると、ガラスで構成され、第1面及び第2面を有し、前記第1面に設けられた第1ホールと、前記第2面に設けられた第2ホールとを有し、前記第1ホール及び前記第2ホールは、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する貫通孔を構成する、基板と、前記第1ホールの内面を覆い、金属で構成されたバリア層と、前記第2ホールの内面を覆い、前記バリア層と電気的に接続され、金属で構成された第1シード層と、前記バリア層を覆い、金属で構成された第2シード層と、前記第2シード層上に設けられ、前記第1ホールを埋め込むように構成された第1電極層と、前記第1シード層上に設けられ、前記第2ホールを埋め込むように構成された第2電極層と、を具備する貫通電極基板が提供される。
本発明の第2態様によると、前記第1ホールの径は、前記第2ホールの径より小さい、第1態様に係る貫通電極基板が提供される。
本発明の第3態様によると、前記第1ホールの深さは、前記第2ホールの深さより浅い、第1態様に係る貫通電極基板が提供される。
本発明の第4態様によると、前記第1ホールの径は、前記第2ホールの径と同じである、第1態様に係る貫通電極基板が提供される。
本発明の第5態様によると、前記第1ホールの深さは、前記第2ホールの深さと同じである、第1態様に係る貫通電極基板が提供される。
本発明の第6態様によると、前記第1ホール及び前記第2ホールはそれぞれ、放物面を有する、第1態様に係る貫通電極基板が提供される。
本発明の第7態様によると、前記バリア層は、フッ酸を含む溶液に耐性を有する金属で構成される、第1態様に係る貫通電極基板が提供される。
本発明の第8態様によると、前記第1シード層及び前記第2シード層の少なくとも1つは、2種類の金属層の積層膜で構成される、第1態様に係る貫通電極基板が提供される。
本発明の第9態様によると、ガラスで構成され、第1面及び第2面を有する基板を準備する工程と、前記基板にレーザー光を照射し、前記第1面から前記第2面に達する改質部分を形成する工程と、前記基板の前記第2面に、金属で構成された第1バリア層を形成する工程と、前記基板の前記第1面をウェットエッチングし、前記第1面に、前記基板の厚さより浅い第1ホールを形成する工程と、前記第1バリア層を除去する工程と、前記第1ホールの内面を覆うように、金属で構成された第2バリア層を形成する工程と、前記基板の前記第2面をウェットエッチングし、前記第2面に、前記第2バリア層に達する第2ホールを形成する工程と、前記第2ホールの内面を覆うように、金属で構成された第1シード層を形成する工程と、前記第2バリア層を覆うように、金属で構成された第2シード層を形成する工程と、前記第1ホールを埋め込むように、前記第2シード層上に第1電極層を形成する工程と、前記第2ホールを埋め込むように、前記第1シード層上に第2電極層を形成する工程と、を具備する貫通電極基板の製造方法が提供される。
本発明の第10態様によると、前記第1面のウェットエッチングの時間は、前記第2面のウェットエッチングの時間より短い、第9態様に係る貫通電極基板の製造方法が提供される。
本発明の第11態様によると、前記第1面のウェットエッチングの時間は、前記第2面のウェットエッチングの時間と同じである、第9態様に係る貫通電極基板の製造方法が提供される。
本発明の第12態様によると、前記第1シード層及び前記第2シード層は、スパッタリング、又は無電解めっきを用いて形成される、第9態様に係る貫通電極基板の製造方法が提供される。
本発明の第13態様によると、前記第1電極層及び前記第2電極層は、電解めっきを用いて形成される、第9態様に係る貫通電極基板の製造方法が提供される。
本発明によれば、貫通電極における電気的接続の信頼性を向上させることが可能な貫通電極基板、及びその製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る貫通電極基板の断面図である。 図2は、貫通電極基板を備えた半導体装置の断面図である。 図3は、貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図4は、図3に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図5は、図4に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図6は、図5に続く貫通電極基板の製造方法を説明する平面図である。 図7は、図5に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図8は、図7に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図9は、図8に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図10は、図9に続く貫通電極基板の製造方法を説明する下面図である。 図11は、図9に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図12は、図11に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図13は、図12に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図14は、図13に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図15は、図14に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図16は、図15に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図17は、図16に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図18は、図17に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図19は、図18に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。 図20は、図19に続く貫通電極基板の製造方法を説明する断面図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[1] 貫通電極基板1の構成
図1は、本発明の実施形態に係る貫通電極基板1の断面図である。貫通電極基板1は、ガラス基板10を備える。
ガラス基板10の対向する2つの面のうち一方の面(例えば上面)を第1面S1、他方の面(例えば底面)を第2面S2と称する。ガラス基板10を構成するガラスの具体的な種類としては、特に限定されず、様々な種類の材料を用いることができる。例えば、ガラス基板10としては、無アルカリガラス、又は石英ガラスなどを用いることができる。ガラス基板10の厚さは、求められる仕様に応じて適宜設定可能である。
ガラス基板10の第1面S1には、複数の第1ホール12が設けられる。図1では、2個の第1ホール12を一例として示している。複数の第1ホール12は、図面の奥行き方向にも配置される。第1ホール12の平面形状は、円又は楕円である。第1ホール12の径は、深くなるにつれて小さくなる。すなわち、第1ホール12は、放物面を有する。本実施形態において、ホールの径とは、特に位置を限定しない場合は、最上面における径を意味し、また、ホールが円でない場合は最も長い径を意味する。
第1ホール12の深さは、ガラス基板10を貫通しない深さに設定される。本実施形態では、一例として、第1ホール12の深さは、ガラス基板10の厚さの半分より浅く設定される。他の実施例として、第1ホール12の深さは、ガラス基板10の厚さの半分と略同じでもよく、ガラス基板10の厚さの半分より深くてもよい。
ガラス基板10の第2面S2には、複数の第2ホール13が設けられる。複数の第2ホール13は、複数の第1ホール12に対応して設けられる。第2ホール13の平面形状は、円又は楕円である。第2ホール13の径は、深くなるにつれて小さくなる。すなわち、第2ホール13は、放物面を有する。第2ホール13は、ガラス基板10を貫通しない深さに設定される。本実施形態では、一例として、第2ホール13の深さは、ガラス基板10の厚さの半分より深く設定される。第2ホール13の径は、第1ホール12の径より大きい。他の実施例として、第2ホール13の深さは、ガラス基板10の厚さの半分と略同じでもよく、ガラス基板10の厚さの半分より浅くてもよい。第2ホール13の深さは、第1ホール12の深さとの関係により決定される。第1ホール12の深さと第2ホール13の深さとが略同じである場合、第1ホール12の径と第2ホール13の径も略同じである。
本実施形態では、第1第1ホール12と第2ホール13とを合わせた空間が、ガラス基板10を貫通する貫通孔(スルーホール)を構成する。
ガラス基板10の第1面S1上及び第1ホール12の内面には、バリア層21が設けられる。バリア層21は、第1ホール12の内面を覆い、かつ貫通孔を塞ぐように構成される。バリア層21は、金属で構成される。
バリア層21上及び第1ホール12内には、電解めっき用のシード層23が設けられる。シード層23は、第1ホール12内において、バリア層21を覆うように構成される。シード層23は、金属で構成される。
シード層23上には、第1ホール12を埋め込むようにして、電極層24が設けられる。
ガラス基板10の第2面S2上及び第2ホール13の内面には、電解めっき用のシード層22が設けられる。シード層22は、第2ホール13の内面を覆い、かつ貫通孔を塞ぐように構成される。シード層22は、バリア層21に接する。シード層22は、金属で構成される。
シード層22上には、第2ホール13を埋め込むようにして、電極層25が設けられる。
本実施形態では、上から順に、電極層24、シード層23、バリア層21、シード層22、及び電極層25が電気的に接続され、これら複数の層が全体として、ガラス基板10を貫通する貫通電極を構成する。
複数の電極層24上には、絶縁層28が設けられる。絶縁層28は、隣接する貫通電極の間にも設けられる。絶縁層28は、複数の電極層24を部分的に露出するように構成される。
絶縁層28上には、複数の電極層24に電気的に接続された複数の配線層30が設けられる。
複数の電極層24、絶縁層28、及び複数の配線層30上には、カバー層32が設けられる。カバー層32は、複数の配線層30を部分的に露出するように構成される。カバー層32は、絶縁体で構成される。
カバー層32上には、複数の配線層30に電気的に接続された複数の配線層34が設けられる。複数の配線層34は、電極パッドとして機能する。
複数の電極層25上には、絶縁層29が設けられる。絶縁層29は、隣接する貫通電極の間にも設けられる。絶縁層29は、複数の電極層25を部分的に露出するように構成される。
絶縁層29上には、複数の電極層25に電気的に接続された複数の配線層31が設けられる。
複数の電極層25、絶縁層29、及び複数の配線層31上には、カバー層33が設けられる。カバー層33は、複数の配線層31を部分的に露出するように構成される。カバー層33は、絶縁体で構成される。
複数の配線層31上には、複数の半田ボール35が設けられる。このようにして、本実施形態に係る貫通電極基板1が構成される。
[2] 半導体装置2の構成
次に、貫通電極基板1を備えた半導体装置2の構成について説明する。図2は、貫通電極基板1を備えた半導体装置2の断面図である。半導体装置2は、貫通電極基板1、複数の集積回路40、及びプリント基板41を備える。図2では、一例として、2個の集積回路40-1、40-2を示している。
集積回路40-1、40-2は、IC(integrated circuit)チップで構成され、例えばセンサー素子で構成される。貫通電極基板1の複数の配線層34上には、半田を用いて、2個の集積回路40-1、40-2が実装される。
プリント基板41は、絶縁体の基板の上面及び内部に導体の配線が設けられた電子部品である。プリント基板41は、PCB(printed circuit board)とも呼ばれる。プリント基板41は、上面に複数の電極パッド42を備える。プリント基板41の複数の電極パッド42上には、半田を用いて、貫通電極基板1が実装される。プリント基板41の複数の電極パッド42は、貫通電極基板1の複数の半田ボール35に電気的に接続される。このようにして、本実施形態に係る半導体装置2が構成される。
[3] 製造方法
次に、図面を参照しながら、貫通電極基板1を備えた半導体装置2の製造方法について説明する。
図3に示すように、ガラス基板10を準備する。ガラス基板10の上面を第1面S1、底面を第2面S2と称する。
続いて、図4に示すように、ガラス基板10にレーザー光を照射し、ガラス基板10を部分的に改質する。そして、ガラス基板10に複数の改質部分11を形成する。レーザー光は、ガラス基板10の第1面S1に向けて垂直方向に照射される。レーザー光は、第2面S2側からガラス基板10に照射してもよい。レーザー光を照射する位置は、形成すべき複数の貫通電極の位置である。改質部分11は、ガラス基板10の第1面S1から第2面S2までの長さを有する。改質部分11の平面形状は、円又は楕円である。また、改質部分11の面積は、任意に設定可能である。
続いて、図5に示すように、例えばスパッタリングにより、ガラス基板10の第2面S2にバリア層20を成膜する。バリア層20は、ガラス基板10をウェットエッチングする際に第2面S2を保護する機能を有する。バリア層20としては、ガラス基板10のウェットエッチング工程に耐性を有する金属が用いられ、具体的には、フッ酸を含む溶液に耐性を有する金属が用いられる。バリア層21としては、例えば、クロム(Cr)、又はクロム(Cr)を含む合金が用いられる。
続いて、図6及び図7に示すように、ガラス基板10をウェットエッチングし、ガラス基板10の第1面S1に、複数の改質部分11に対応した数の複数の第1ホール12を形成する。図6は、図7に対応する平面図である。このウェットエッチング工程において、改質部分11は、母体に比べて十分エッチング速度が速いため、選択的なエッチングが可能となる。エッチング液としては、ガラスを腐食できる溶液が用いられ、例えばフッ酸を含む溶液が用いられる。第1ホール12の平面形状は、円又は楕円である。第1ホール12の径は、深くなるにつれて小さくなる。
第1ホール12の深さは、ガラス基板10を貫通しない深さに設定される。第1ホール12の深さは、ウェットエッチングの時間によって制御できる。ウェットエッチングにおけるエッチング速度は、ガラスとエッチング液とから予め算出される。第1ホール12が所望の深さになるように、エッチング時間が制御される。本実施形態では、一例として、第1ホール12の深さは、ガラス基板10の厚さの半分より浅く設定される。
続いて、図8に示すように、例えばウェットエッチングにより、バリア層20を除去する。
続いて、図9に示すように、例えばスパッタリングにより、ガラス基板10の第1面S1にバリア層21を成膜する。この時、バリア層21は、第1ホール12の底部及び側面にも形成される。バリア層21としては、ガラス基板10のウェットエッチング工程に耐性を有する金属が用いられ、具体的には、フッ酸を含む溶液に耐性を有する金属が用いられる。バリア層21としては、例えば、クロム(Cr)、又はクロム(Cr)を含む合金が用いられる。
続いて、図10及び図11に示すように、ガラス基板10をウェットエッチングし、ガラス基板10の第2面S2に、複数の改質部分11に対応した数の複数の第2ホール13を形成する。図10は、図11に対応する下面図である。エッチング液としては、ガラスを腐食できる溶液が用いられ、例えばフッ酸を含む溶液が用いられる。平面視において、複数の第2ホール13はそれぞれ、複数の第1ホール12と重なるように形成される。第2ホール13の平面形状は、円又は楕円である。第2ホール13の径は、深くなるにつれて小さくなる。
第2ホール13は、ガラス基板10を貫通しない深さに設定される。第2ホール13の深さは、ウェットエッチングの時間によって制御できる。さらに、第2ホール13用のウェットエッチングは、第1ホール12内のバリア層21を露出するように行われる。これにより、第2ホール13は、第1ホール12内のバリア層21の最下部を露出する。第2ホール13の深さは、おおよそガラス基板10の第2面S2から第1ホール12内のバリア層21の最下部までの深さに設定される。本実施形態では、一例として、第2ホール13の深さは、ガラス基板10の厚さの半分より深く設定される。第2ホール13の径は、第1ホール12の径より大きい。この工程により、ガラス基板10を貫通する貫通孔(第1第1ホール12と第2ホール13とからなる)が形成される。
他の実施例として、第1ホール12の深さと第2ホール13の深さとは略同じでもよい。また、第1ホール12の深さは、第2ホール13より深くてもよい。第1ホール12の深さと第2ホール13の深さとの関係は、ウェットエッチングの時間によって適宜設定可能である。
続いて、図12に示すように、例えばスパッタリング又は無電解めっきを用いて、ガラス基板10の第2面S2に、電解めっき用のシード層22を成膜する。この時、シード層22は、第2ホール13の底部及び側面にも形成される。シード層22は、金属で構成される。シード層22は、第1ホール12内のバリア層21と接しかつ電気的に接続される。
シード層22は、例えば、銅(Cu)の単層、チタン(Ti)と銅(Cu)とがこの順に積層された積層膜、又はニッケル(Ni)と銅(Cu)とがこの順に積層された積層膜で構成される。銅(Cu)の単層の場合、例えば、スパッタリングを用いて成膜される。Ti/Cuの積層膜の場合、例えば、TiとCuとがそれぞれスパッタリングを用いて成膜される。Ni/Cuの積層膜の場合、例えば、NiとCuとがそれぞれ無電解めっきを用いて成膜される。
続いて、図13に示すように、例えばスパッタリング又は無電解めっきを用いて、バリア層21上に、電解めっき用のシード層23を成膜する。この時、シード層23は、第1ホール12の底部及び側面にも形成される。シード層23は、金属で構成される。シード層23は、例えば、銅(Cu)の単層、チタン(Ti)と銅(Cu)とがこの順に積層された積層膜、又はニッケル(Ni)と銅(Cu)とがこの順に積層された積層膜で構成される。無電解めっきの場合は、シード層23は、シード層22と同時に成膜される。
続いて、図14に示すように、電解めっきを用いて、シード層23上に電極層24を形成し、シード層22上に電極層25を形成する。具体的には、電解めっきでは、ホールを金属で埋め込むフィリングめっきが用いられる。電極層24は、第1ホール12を埋め込むように形成され、また上面がおおよそ平坦に形成される。電極層25は、第2ホール13を埋め込むように形成され、また上面がおおよそ平坦に形成される。電極層24、25としては、例えば銅(Cu)が用いられる。
続いて、図15に示すように、リソグラフィを用いて、電極層24上に、所望のパターンを有するレジスト層26を形成する。続いて、リソグラフィを用いて、電極層25上に、所望のパターンを有するレジスト層27を形成する。
続いて、図16に示すように、例えばウェットエッチングにより、レジスト層26をマスクとして、電極層24、シード層23、及びバリア層21をエッチングする。これにより、電極層24、シード層23、及びバリア層21がレジスト層26と同じ平面形状にパターニングされる。また、例えばウェットエッチングにより、レジスト層27をマスクとして、電極層25、及びシード層22をエッチングする。これにより、電極層25、及びシード層22がレジスト層27と同じ平面形状にパターニングされる。
続いて、図17に示すように、レジスト層26及びレジスト層27を除去する。
続いて、図18に示すように、複数の電極層24上に絶縁層28を形成し、この絶縁層28を所望の形状にパターニングする。絶縁層28は、露出したガラス基板10に接するとともに、複数の電極層24、複数のシード層23、及び複数のバリア層21の開口部を埋め込むように形成される。
また、複数の電極層25上に絶縁層29を形成し、この絶縁層29を所望の形状にパターニングする。絶縁層29は、露出したガラス基板10に接するとともに、複数の電極層25、及び複数のシード層22の開口部を埋め込むように形成される。絶縁層28、29としては、例えば感光性樹脂が用いられる。感光性樹脂は、フォトリソグラフィ(露光及び現像)、又はレーザー加工によりパターニングされる。
続いて、図19に示すように、例えば電解めっきにより、絶縁層28上に、複数の電極層24に電気的に接続された複数の配線層30を形成する。また、例えば電解めっきにより、絶縁層29上に、複数の電極層25に電気的に接続された複数の配線層31を形成する。配線層30、31としては、例えば銅(Cu)が用いられる。
続いて、図20に示すように、複数の電極層24、絶縁層28、及び複数の配線層30上に、カバー層32を形成する。続いて、カバー層32を所望の形状にパターニングする。カバー層32は、複数の配線層30を部分的に露出する開口部を有する。
また、複数の電極層25、絶縁層29、及び複数の配線層31上に、カバー層33を形成する。続いて、カバー層33を所望の形状にパターニングする。カバー層33は、複数の配線層31を部分的に露出する開口部を有する。カバー層32、33としては、絶縁体が用いられ、例えば感光性樹脂が用いられる。感光性樹脂は、フォトリソグラフィ(露光及び現像)、又はレーザー加工によりパターニングされる。
続いて、図1に示すように、例えば電解めっきにより、カバー層32上に、複数の配線層30に電気的に接続された複数の配線層34を形成する。配線層34としては、例えば銅(Cu)が用いられる。続いて、複数の配線層31上に、複数の半田ボール35を形成する。このようにして、本実施形態に係る貫通電極基板1が製造される。
続いて、図2に示すように、複数の配線層34上に、例えば2個の集積回路40-1、40-2を実装する。
続いて、プリント基板41を準備する。続いて、プリント基板41上に、貫通電極基板1を実装する。この際、プリント基板41の複数の電極パッド42は、貫通電極基板1の複数の半田ボール35と電気的に接続される。このようにして、本実施形態に係る半導体装置2が製造される。
[4] 実施形態の効果
本実施形態では、ガラス基板10の片面側ずつ分割してホールを形成し、2個のホールを接続させて貫通孔を形成する。また、2個のホールに個別に金属層を形成し、2個の金属層を貫通孔の途中で直接接触させて貫通電極を形成する。
従って本実施形態によれば、貫通孔内の金属層のカバレッジ性を向上させることができる。また、貫通孔内に形成された貫通電極における電気的接続の信頼性を向上させることができる。ひいては、貫通電極の電気的特性を向上させることができる。
また、ガラス基板10に形成された貫通電極における第1面S1の径を第2面S2の径より小さくすることができる。これにより、ガラス基板10の第1面S1に、相対的にサイズが小さい端子を有する半導体素子を実装し、ガラス基板10の第2面S2に、相対的にサイズが大きい端子を有する半導体素子を実装することが可能である。
また、ガラス基板10に形成された貫通電極における第1面S1の径と第2面S2の径とをおおよそ同じにすることも可能である。
また、2回に分けてホールを形成することで、ガラス基板10にアスペクト比が大きな貫通孔を形成することができる。また、アスペクト比が大きな貫通孔を形成した場合でも、貫通電極の電気的特性が劣化するのを抑制できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…貫通電極基板、2…半導体装置、10…ガラス基板、11…改質部分、12…第1ホール、13…第2ホール、20…バリア層、21…バリア層、22…シード層、23…シード層、24…電極層、25…電極層、26…レジスト層、27…レジスト層、28…絶縁層、29…絶縁層、30…配線層、31…配線層、32…カバー層、33…カバー層、34…配線層、35…半田ボール、40…集積回路、41…プリント基板、42…電極パッド。

Claims (13)

  1. ガラスで構成され、第1面及び第2面を有し、前記第1面に設けられた第1ホールと、前記第2面に設けられた第2ホールとを有し、前記第1ホール及び前記第2ホールは、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する貫通孔を構成する、基板と、
    前記第1ホールの内面を覆い、金属で構成されたバリア層と、
    前記第2ホールの内面を覆い、前記バリア層と電気的に接続され、金属で構成された第1シード層と、
    前記バリア層を覆い、金属で構成された第2シード層と、
    前記第2シード層上に設けられ、前記第1ホールを埋め込むように構成された第1電極層と、
    前記第1シード層上に設けられ、前記第2ホールを埋め込むように構成された第2電極層と、
    を具備する貫通電極基板。
  2. 前記第1ホールの径は、前記第2ホールの径より小さい
    請求項1に記載の貫通電極基板。
  3. 前記第1ホールの深さは、前記第2ホールの深さより浅い
    請求項1に記載の貫通電極基板。
  4. 前記第1ホールの径は、前記第2ホールの径と同じである
    請求項1に記載の貫通電極基板。
  5. 前記第1ホールの深さは、前記第2ホールの深さと同じである
    請求項1に記載の貫通電極基板。
  6. 前記第1ホール及び前記第2ホールはそれぞれ、放物面を有する
    請求項1に記載の貫通電極基板。
  7. 前記バリア層は、フッ酸を含む溶液に耐性を有する金属で構成される
    請求項1に記載の貫通電極基板。
  8. 前記第1シード層及び前記第2シード層の少なくとも1つは、2種類の金属層の積層膜で構成される
    請求項1に記載の貫通電極基板。
  9. ガラスで構成され、第1面及び第2面を有する基板を準備する工程と、
    前記基板にレーザー光を照射し、前記第1面から前記第2面に達する改質部分を形成する工程と、
    前記基板の前記第2面に、金属で構成された第1バリア層を形成する工程と、
    前記基板の前記第1面をウェットエッチングし、前記第1面に、前記基板の厚さより浅い第1ホールを形成する工程と、
    前記第1バリア層を除去する工程と、
    前記第1ホールの内面を覆うように、金属で構成された第2バリア層を形成する工程と、
    前記基板の前記第2面をウェットエッチングし、前記第2面に、前記第2バリア層に達する第2ホールを形成する工程と、
    前記第2ホールの内面を覆うように、金属で構成された第1シード層を形成する工程と、
    前記第2バリア層を覆うように、金属で構成された第2シード層を形成する工程と、
    前記第1ホールを埋め込むように、前記第2シード層上に第1電極層を形成する工程と、
    前記第2ホールを埋め込むように、前記第1シード層上に第2電極層を形成する工程と、
    を具備する貫通電極基板の製造方法。
  10. 前記第1面のウェットエッチングの時間は、前記第2面のウェットエッチングの時間より短い
    請求項9に記載の貫通電極基板の製造方法。
  11. 前記第1面のウェットエッチングの時間は、前記第2面のウェットエッチングの時間と同じである
    請求項9に記載の貫通電極基板の製造方法。
  12. 前記第1シード層及び前記第2シード層は、スパッタリング、又は無電解めっきを用いて形成される
    請求項9に記載の貫通電極基板の製造方法。
  13. 前記第1電極層及び前記第2電極層は、電解めっきを用いて形成される
    請求項9に記載の貫通電極基板の製造方法。
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