JP2024046058A - 駆動装置、光学システム及び撮像システム - Google Patents

駆動装置、光学システム及び撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】 例えば、モータの出力軸の振れを低減するのに有利な駆動装置を提供する。【解決手段】 モータ13とアイドラ部とモータハウジング14とを有し、レンズ鏡筒1の操作ギア2を駆動する駆動装置10であって、モータハウジング14をレンズ鏡筒1上で支持する弾性部材12と、モータ13の出力軸13aをモータハウジング14上で支持するベアリング24とを有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、駆動装置、光学システム及び撮像システムに関する。
レンズ装置に対して回転可能に取り付けられ、フォーカス、ズーム、絞り等に係る撮像条件を変更するための操作部材(操作環)を備えたレンズ装置がある。
特許文献1に開示されたレンズ鏡筒では、モータが操作環とギア連結され、操作環をサーボ駆動可能である。また、クラッチ機構により、操作環と駆動用モータとを連結する歯車の噛み合いを解除し、操作環を手動操作可能としている。
特開2016-142980号公報
レンズ装置の操作部材の駆動トルクが大きい場合や操作部材を高速駆動する場合、操作部材のサーボ駆動時にモータの出力軸に駆動トルクの反力が作用し、出力軸の振れが発生するおそれがある。この振れは、ギア間のバックラッシュの変化や、出力軸及びアイドラ軸の摩耗、騒音の発生、耐久性の低下の原因になる。
本発明は、例えば、モータの出力軸の振れを低減するのに有利な駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、モータとアイドラ部とモータハウジングとを有し、光学装置の操作部材を駆動する駆動装置であって、前記モータハウジングを前記光学装置上で支持する第一の弾性部材と、前記モータの出力軸を前記モータハウジング上で支持する第一の軸受とを有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、モータの出力軸の振れを低減するのに有利な駆動装置を提供することができる。
実施例1のレンズ装置100の斜視図である。 実施例1のレンズ装置100のサーボ駆動時の斜視図である。 実施例1のレンズ装置100のマニュアル駆動時の斜視図である。 図2の断面線IV-IVにおける実施例1のレンズ装置100の断面図である。 図3の断面線V-Vにおける実施例1のレンズ装置100の断面図である。 図2の断面線VI-VIにおける実施例1のレンズ装置100の断面図である。 実施例1の駆動装置10の分解斜視図である。 実施例2のレンズ装置200のサーボ駆動時の斜視図である。 図8の断面線IX-IXにおける実施例2のレンズ装置200の断面図である。 撮像システムの構成例を示す模式図である。
(実施例1)
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施例1におけるレンズ装置100(光学システム)及び後述の駆動装置10の構造について説明する。図1はレンズ装置100のレンズ鏡筒1(光学装置)に駆動操作ユニット3を不図示の取付ビスにより取り付けた状態における斜視図である。
レンズ鏡筒1は、回転操作によりフォーカスやズーム、絞りの撮影状態を設定するための、操作ギア2(操作部材)を有する。レンズ鏡筒1には、駆動操作ユニット3が取り付けられ、駆動操作ユニット3には、カバー4が取り付けられ、内部の構造が保護されている。
カバー4を不図示とした状態において、図2はサーボ駆動状態のレンズ装置100の斜視図、図3はマニュアル駆動状態のレンズ装置100の斜視図、図4は図2の断面線IV-IVにおける断面図、図5は図3の断面線V-Vにおける断面図である。レンズ装置100は、レンズ鏡筒1と、レンズ鏡筒1の操作ギア2を駆動する駆動装置10とを有する。
駆動操作ユニット3の内部には、操作ギア2をサーボ駆動するための駆動装置10が複数の軸ビス11により弾性部材12(第一の弾性部材)を挟持して取りつけられている。すなわち、駆動装置10と駆動操作ユニット3の間には、弾性部材12が挟持されており、弾性部材12は、モータハウジング14をレンズ鏡筒1上(光学装置上)で支持している。駆動装置10は、モータ13と後述のアイドラ部とモータハウジング14とを有し、レンズ鏡筒1の操作ギア2を駆動する。操作ギア2をサーボ駆動するための駆動源となるモータ13は、ハウジング弾性部材15を介してモータ固定ビス16にてモータハウジング14に締結され、ハウジング弾性部材15は、モータハウジング14に圧入される。またモータ13におけるモータ固定ビス16の取付側の他端側では、モータ13は、リング形状の後側ハウジング弾性部材17に圧入され、そして後側ハウジング弾性部材17がモータハウジング14に圧入される。上記の構造により、駆動装置10のモータ13が駆動操作ユニット3に対して浮遊支持され、モータ13の駆動時における、駆動操作ユニット3及びレンズ鏡筒1へのモータ13の振動の伝播を遮断し、静音性を向上させている。
モータ13の出力軸13aは、ピン穴13bを有し、係合ピン18がピン穴13bとモータギア軸19のモータ13側(一端側)に設けられた不図示のモータギア軸ピン穴に係合し、出力軸13aは、モータギア軸19と同期して回転する。モータギア軸19には、モータギア20が嵌合しており、またモータギア軸19の他端側には、フリクションバネ押え21(バネ押え)がモータギアビス22によって締結されている。モータ13の出力軸13a、モータギア軸19とフリクションバネ押え21(バネ押え)により、モータ13の出力軸部が構成される。モータギア20とフリクションバネ押え21の間には、両者に当接するフリクションバネ23(バネ)が介在しており、モータギア20は、モータギア軸19に締結されたフリクションバネ押え21に固定されたフリクションバネ23により付勢されている。この時、フリクションバネ23の付勢力によるモータギア20とモータギア軸19の間の摩擦トルクは、モータ13の耐荷重トルクより小さい。上記の構造により、操作ギア2の駆動トルクがモータ13の耐荷重トルクを超える場合、モータギア20とモータギア軸19の間には滑りが発生するため、モータ13の故障を防止することができる。
上記のように、モータギア軸19の他端側には、フリクションバネ押え21のモータ13側(一端側)が締結されている。そして、フリクションバネ押え21の他端側には、円筒部が延出して形成され、当該円筒部にベアリング24(第一の軸受)の内径部に嵌合している。
モータハウジング14には、軸振れ防止板金25が板金締結ビス26により一体的に締結されている。軸振れ防止板金25は、ベアリング嵌合穴25aを有し、ベアリング24の外径部がベアリング嵌合穴25aに嵌合している。上記の構造により、軸振れ防止機構が構成される。出力軸13aは、モータギア軸19、フリクションバネ押え21及びベアリング24を介して、モータハウジング14に締結された軸振れ防止板金25に対して、回転自由に支持されると共に、両持ち梁の状態で支持される。すなわち、モータ13の出力軸13aは、モータハウジング上でベアリング24により支持されている。このため、操作ギア2から後述のアイドラギア30を介して伝わるサーボ駆動時の反力による軸振れが抑制され、耐久性及び静音性が向上する。また、ベアリング24にフリクションバネ押え21が嵌合するフリクション構造とすることで、軸振れ防止構造とフリクション構造を一体とし、装置を小型化することができる。
図6は、駆動装置10の図2の断面線VI-VIにおける断面図である。図7は、駆動装置10の分解斜視図である。付勢部材31(第二の弾性部材)がアイドラギア30とアイドラカラー32の鍔部32aとの間で挟持され、アイドラギア30はアイドラカラー32の筒部32bに嵌合した状態で、Eリング33により、アイドラカラー32に対して抜け止めされている。抜け止めは、筒部32bの一端側、すなわちモータ13側でなされている。付勢部材31は、例えばウェーブワッシャや、コイルスプリングのような弾性部材であってもよい。アイドラカラー32は、アイドラ軸34に摺動自在に嵌合している。
アイドラ軸34の一端側は、モータハウジング14上で2つのアイドラ軸ベアリング35(第二の軸受)を介して回転自由に支持されている。アイドラ軸ベアリング35の外径部がモータハウジング14に嵌合し、アイドラ軸34の段径部がアイドラ軸ベアリング35の内径部に嵌合している。更に、アイドラ軸34の段径部にアイドラ軸Eリング36を嵌合することによって、アイドラ軸34とアイドラ軸ベアリング35は、モータハウジング14に対して、抜け止めがなされる。
図4に示すようにサーボ駆動時は、モータギア軸19のモータ13側の一端部とベアリング24との間の略中央からモータ13側(モータ側)の範囲R1において、アイドラギア30はモータギア軸19に設けられたモータギア20と噛み合う。すなわち、モータギア軸19を含んで構成される出力軸部の略中央よりモータ13側の出力軸部の範囲R1において、アイドラギア30とモータギア20とが噛み合う。また、図5に示すようにマニュアル駆動時は、アイドラギア30がモータギア軸19のモータ13側の一端部とベアリング24との間の略中央からベアリング24側の範囲R2に位置する。そして、アイドラギア30とモータギア軸19に設けられたモータギア20との噛み合いが解除される。すなわち、出力軸13aは、モータギア20を有し、アイドラ軸34に沿った方向におけるアイドラカラー32の位置を変えることにより、アイドラギア30とモータギア20とが噛み合うか否かが切り替わる。
不図示の操作クラッチ機構により、クラッチ板37をアイドラカラー32に当接させてアイドラカラー32を押し出すことで、アイドラカラー32のアイドラ軸34の方向の位置を変化させ、サーボ駆動とマニュアル駆動を切り替える。上記の構造により、サーボ駆動時に出力軸13aの根元により近い位置でモータギア20とアイドラギア30とがかみ合うため、モーメントを抑え出力軸13aの軸振れを抑制できる。
実施例1ではアイドラ部は、モータハウジング14に嵌合するアイドラ軸ベアリング35に支持されるアイドラ軸34とアイドラ軸34とともに回転するアイドラカラー32とアイドラカラー32に対して付勢部材31により付勢されたアイドラギア30を含む。更に実施例1では、駆動装置10はアイドラ軸34とアイドラカラー32が同期して回転する回転同期構造を有する。そして、アイドラ軸34に沿った方向におけるアイドラカラー32の位置を変えることにより、操作ギア2のサーボ駆動とマニュアル駆動とが切り替わる。すなわち、アイドラカラー32の位置を変えることにより、出力軸13aからアイドラギア30へ動力が伝達されるか否かが切り替わる。以下、回転同期構造について説明する。
アイドラ軸34がアイドラ軸ベアリング35に嵌合する一端側の反対側である他端側は、径の一部が切り欠かれた断面がDカット形状を有するDカット部34a(端部)として形成され、Dカット部34aはアイドラ軸34に沿って一定の長さ形成されている。平面としてのDカット部34aのアイドラ軸34の軸方向長さは、サーボ駆動とマニュアル駆動を切り替えるためのクラッチ板37の移動量以上の長さになっており、駆動方式を切り替える時にはアイドラカラー32はアイドラ軸34上をスライド移動できる。また、アイドラカラー32には、Dカット部34aに対応するように形成されたDカット形状を有するDカット穴38a(穴)が設けられたDカットワッシャ38が、ワッシャビス39により締結されている。
アイドラ軸34のDカット部34aの平面がDカットワッシャ38のDカット穴38aの平面に略並行に当接(係合)し、アイドラカラー32の位置にかかわらず、アイドラ軸34とアイドラカラー32とは、略同期してアイドラ軸34の軸周りに回転する。すなわち、アイドラ軸34のDカット部34aが、アイドラカラー32が有するDカット穴38aに係合することにより、アイドラ軸34とアイドラカラー32とは相対回転せずに、且つアイドラカラー32は、アイドラ軸34に沿った方向にスライド可能である。一方、アイドラギア30はアイドラカラー32に対して、付勢部材31によって付勢されているので、アイドラギア30とアイドラカラー32は略同期して回転することができるが、アイドラギア30はアイドラカラー32に対して回転摺動することもできる。よって、アイドラギア30とアイドラカラー32とにおいては、同期しない回転も許容される。
レンズ鏡筒1のサーボ駆動時には、付勢部材31の付勢力によりアイドラカラー32とアイドラギア30は略同期してアイドラ軸34の軸周りに回転する。すなわち、サーボ駆動時には、アイドラギア30からアイドラ軸34が、略同期してアイドラ軸ベアリング35のベアリング摺動にて回転する。
図5に示すように、アイドラカラー32は、くし歯32c(係合部)を有し、マニュアル駆動時は、アイドラカラー32がクラッチ板37により軸方向に移動し、駆動操作ユニット3に設けられた回転止め5(係止部材)とくし歯32cが当接する。回転止め5とくし歯32cのかみ合いにより、アイドラカラー32、Dカットワッシャ38及びアイドラ軸34は、アイドラ軸34の軸周りの回転が規制される。一方、付勢部材31は、アイドラギア30に対して、摩擦による負荷トルクを生成するので、アイドラギア30は、付勢部材31による付勢力を負荷トルク抵抗として受けながら操作ギア2からの回転によりアイドラカラー32に対して回転することが可能である。すなわち、アイドラカラー32は、出力軸13aからアイドラギア30へ動力が伝達されない位置において回転が規制される。そして、アイドラギア30は、アイドラカラー32の回転が規制され、且つアイドラカラー32に対して付勢部材31により付勢された状態で、操作ギア2の回転によってアイドラカラー32に対して回転することが可能である。
上記の構造により、マニュアル駆動時には操作ギア2とかみ合うアイドラギア30が負荷トルク抵抗を受ける。すなわち、ユーザーの意図しない、レンズ鏡筒1の内部における不図示の移動レンズの自重動作による動きを抑制することが可能である。一方、サーボ駆動時には、アイドラカラー32とアイドラギア30の間で摺動は発生しないため、モータ13は付勢部材31の負荷トルク抵抗の影響を受けずに操作ギア2を駆動することが可能である。また、サーボ駆動とマニュアル駆動の切り替えは、アイドラカラー32をアイドラ軸34上でスライド移動することによってなされ、サーボ駆動時のアイドラギア30の回転はアイドラ軸ベアリング35でのベアリング摺動によってなされる。すなわち、軸方向のスライド摺動部と回転摺動部が独立しているため、それぞれの動作によりグリスがかき出され、各摺動部の摺動性の低下が抑制され、耐久性、静音性を向上できる。実施例1によれば、モータの出力軸の振れを低減するのに有利な駆動装置を提供することができる。
実施例1の駆動装置10では、駆動操作ユニット3に対して浮遊支持されたモータハウジング14に出力軸13aの軸振れ防止機構を構成する構成部、アイドラ部を構成するアイドラ構成部が支持されている。よってアイドラギア30と操作ギア2とのバックラッシ調整は、モータハウジング14の駆動操作ユニット3への取付位置のみの調整により実施可能であるため、組立時の位置調整を容易に達成できる。実施例1によれば、軸振れを抑制し、組立時の位置調整が容易な駆動装置を提供することができる。
実施例1では、出力軸13aを軸振れ防止板金25とベアリング24で支持し、軸振れを抑制する構造としたが、本発明はこの限りではない。例えば、軸振れ防止板金25にアイドラ軸34と嵌合する軸受を別途設け、アイドラ軸34も両持ち梁の支持とする構造としてもよい。上記の構造により、アイドラ軸34の軸振れが抑制され、耐久性、静音性を更に向上できる。
(実施例2)
実施例2の構成は、実施例1の構成に対して、主にアイドラ部の構造が異なる。実施例1では、駆動装置10は、マニュアル駆動、サーボ駆動を切り替えて対応可能としたが、実施例2ではサーボ駆動のみを対応としている。例えば、雲台装置に取付けて使用されるレンズ鏡筒1では、サーボ駆動のみが実施されるため、実施例2では駆動方式の切替機構を変更し、構造を簡素化している。なお、実施例1と同じ構成の部材については同じ部材番号を付すと共にその説明を省略し、異なる構成について以下、説明する。
カバー4を不図示とした状態において、図8は実施例2におけるレンズ装置200(光学システム)の斜視図、図9は図8の断面線IX-IXにおける断面図である。実施例2のアイドラギア230は、モータギア20と操作ギア2をギア連結している。そして、アイドラギア230は、2つのアイドラギアベアリング240(第三の軸受)によりアイドラ軸234(アイドラ部)に回転自由に支持されている。
2つのアイドラギアベアリング240の外径部がそれぞれアイドラギア230の内径が大きい段径部に嵌合すると共に、2つのアイドラギアベアリング240の内径部がそれぞれアイドラ軸234の直径が細い段径部に嵌合している。更に、2つのアイドラギアベアリング240は、アイドラ軸Eリング236によってアイドラ軸234に抜け止めがなされた状態で固定され、アイドラギア230はアイドラ軸234に対して回転自由に支持されている。
ここでアイドラ軸234は、アイドラナット237の締結によってモータハウジング214に対し、回転不能に一体的に固定されている。すなわち、サーボ駆動時には、アイドラギア230のみがアイドラ軸234の軸周りにアイドラギアベアリング240のベアリング摺動にて回転する。実施例2ではアイドラ部は、アイドラ軸234と、アイドラ軸234に配されたアイドラギア230と、モータハウジング214上でアイドラ軸234を支持するアイドラギアベアリング240とを含む。
サーボ駆動のみが必要な場合においては、アイドラギア230のアイドラ軸234の軸方向位置を固定構造とすることで、アイドラ部の切り替えによるグリスのかき出しを回避できる。すなわち、軸方向のスライド摺動部がなく、回転摺動部のみのため、それぞれの動作によりグリスがかき出され、摺動部の摺動性の低下を抑制し、耐久性、静音性を向上できる。実施例2によれば、実施例1と同様な、モータの出力軸の振れを低減するのに有利な駆動装置を提供することができる。更に実施例2によれば、サーボ駆動のみを達成する構造とすることで、構造の簡素化により、組立性の向上、装置の小型化の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい各実施例について説明したが、本発明はこれら各実施例に限定されず、その要旨の範囲で種々の変形及び変更が可能である。
(適用例)
実施例1の駆動装置10は、レンズ鏡筒1に取り付けられて光学システムとして適用可能であると共に、当該光学システムを着脱可能に装着する撮像システムに適用可能である。図10は、本発明が適用されるレンズ装置100(光学システム)を用いるカメラ装置1000(撮像システム)の構成例を示す模式図である。カメラ装置1000は、レンズ装置100と、レンズ装置100により形成された像を撮る撮像素子1000bを有するカメラ本体1000aで構成されたカメラ装置1000とを含んで構成されている。そして、カメラ装置1000は、カメラ装置1000のカメラ本体1000aからレンズ装置100が着脱可能に装着される構成であるが、カメラ本体1000aとレンズ装置100が一体の構成としてもよい。また、実施例2の駆動装置210を備えたレンズ装置200をカメラ装置1000に適用してもよい。
本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
モータとアイドラ部とモータハウジングとを有し、光学装置の操作部材を駆動する駆動装置であって、
前記モータハウジングを前記光学装置上で支持する第一の弾性部材と、
前記モータの出力軸を前記モータハウジング上で支持する第一の軸受とを有することを特徴とする駆動装置。
(構成2)
前記アイドラ部を前記モータハウジング上で支持する第二の軸受を有することを特徴とする構成1に記載の駆動装置。
(構成3)
前記アイドラ部は、前記第二の軸受に支持されるアイドラ軸と、前記アイドラ軸とともに回転するアイドラカラーと、前記アイドラカラーに対して第二の弾性部材により付勢されたアイドラギアとを含み、
前記アイドラ軸に沿った方向における前記アイドラカラーの位置を変えることにより、前記出力軸から前記アイドラギアへ動力が伝達されるか否かが切り替わることを特徴とする構成2に記載の駆動装置。
(構成4)
前記アイドラ軸は、Dカットされた端部を有し、
前記アイドラカラーは、前記端部に嵌合する穴を有することを特徴とする構成3に記載の駆動装置。
(構成5)
前記アイドラカラーは、前記出力軸から前記アイドラギアへ前記動力が伝達されない位置において回転が規制され、
前記アイドラギアは、前記アイドラカラーの回転が規制され、且つ前記アイドラカラーに対して前記第二の弾性部材により付勢された状態で、前記操作部材の回転によって前記アイドラカラーに対して回転することを特徴とする構成3又は4に記載の駆動装置。
(構成6)
前記第二の弾性部材は、前記アイドラカラーに対して、摩擦による負荷トルクを生成することを特徴とする構成3乃至5の何れかの構成に記載の駆動装置。
(構成7)
前記出力軸にモータギアを有し、前記アイドラ軸に沿った方向における前記アイドラカラーの位置を変えることにより、前記アイドラギアと前記モータギアとが噛み合うか否かが切り替わることを特徴とする構成3乃至6の何れかの構成に記載の駆動装置。
(構成8)
前記出力軸にモータギアを有し、
前記出力軸の中央より前記モータ側の前記出力軸の範囲において、前記アイドラギアと前記モータギアとが噛み合うことを特徴とする構成3乃至7の何れかの構成に記載の駆動装置。
(構成9)
前記モータギアは、前記出力軸に固定されたバネにより付勢されていることを特徴とする構成7又は8の構成に記載の駆動装置。
(構成10)
前記アイドラ部は、アイドラ軸と、前記アイドラ軸に配されたアイドラギアと、前記モータハウジング上で前記アイドラ軸を支持する第三の軸受とを有することを有することを特徴とする構成1又は2に記載の駆動装置。
(構成11)
モータとアイドラ部とモータハウジングとを有し、光学装置の操作部材を駆動する駆動装置であって、
前記モータハウジングを前記光学装置上で支持する第一の弾性部材と、
前記アイドラ部を前記モータハウジング上で支持する第二の軸受とを有することを特徴とする駆動装置。
(構成12)
光学装置と、前記光学装置の前記操作部材を駆動する構成1乃至11の何れかの構成に記載の駆動装置とを有することを特徴とする光学システム。
(構成13)
構成12に記載の光学システムと、前記光学システムによって形成された像を撮る撮像素子とを有することを特徴とする撮像システム。
1 レンズ鏡筒(光学装置)
2 操作ギア(操作部材)
10、210 駆動装置
12 弾性部材(第一の弾性部材)
13 モータ
13a 出力軸
14、214 モータハウジング
20 モータギア
23 フリクションバネ(バネ)
24 ベアリング(第一の軸受)
30、230 アイドラギア(アイドラ部)
31 付勢部材(第二の弾性部材)
32 アイドラカラー(アイドラ部)
34、234 アイドラ軸(アイドラ部)
34a Dカット部(端部)
35 アイドラ軸ベアリング(第二の軸受)
38a Dカット穴(穴)
100、200 レンズ装置(光学システム)
240 アイドラギアベアリング(第三の軸受)
R1 範囲

Claims (13)

  1. モータとアイドラ部とモータハウジングとを有し、光学装置の操作部材を駆動する駆動装置であって、
    前記モータハウジングを前記光学装置上で支持する第一の弾性部材と、
    前記モータの出力軸を前記モータハウジング上で支持する第一の軸受とを有することを特徴とする駆動装置。
  2. 前記アイドラ部を前記モータハウジング上で支持する第二の軸受を有することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記アイドラ部は、前記第二の軸受に支持されるアイドラ軸と、前記アイドラ軸とともに回転するアイドラカラーと、前記アイドラカラーに対して第二の弾性部材により付勢されたアイドラギアとを含み、
    前記アイドラ軸に沿った方向における前記アイドラカラーの位置を変えることにより、前記出力軸から前記アイドラギアへ動力が伝達されるか否かが切り替わることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記アイドラ軸は、Dカットされた端部を有し、
    前記アイドラカラーは、前記端部に嵌合する穴を有することを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記アイドラカラーは、前記出力軸から前記アイドラギアへ前記動力が伝達されない位置において回転が規制され、
    前記アイドラギアは、前記アイドラカラーの回転が規制され、且つ前記アイドラカラーに対して前記第二の弾性部材により付勢された状態で、前記操作部材の回転によって前記アイドラカラーに対して回転することを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  6. 前記第二の弾性部材は、前記アイドラギアに対して、摩擦による負荷トルクを生成することを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  7. 前記出力軸にモータギアを有し、前記アイドラ軸に沿った方向における前記アイドラカラーの位置を変えることにより、前記アイドラギアと前記モータギアとが噛み合うか否かが切り替わることを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  8. 前記出力軸にモータギアを有し、
    前記出力軸の中央より前記モータ側の前記出力軸の範囲において、前記アイドラギアと前記モータギアとが噛み合うことを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  9. 前記モータギアは、前記出力軸に固定されたバネにより付勢されていることを特徴とする請求項7に記載の駆動装置。
  10. 前記アイドラ部は、アイドラ軸と、前記アイドラ軸に配されたアイドラギアと、前記モータハウジング上で前記アイドラ軸を支持する第三の軸受とを有することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  11. モータとアイドラ部とモータハウジングとを有し、光学装置の操作部材を駆動する駆動装置であって、
    前記モータハウジングを前記光学装置上で支持する第一の弾性部材と、
    前記アイドラ部を前記モータハウジング上で支持する第二の軸受とを有することを特徴とする駆動装置。
  12. 光学装置と、前記光学装置の前記操作部材を駆動する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の駆動装置とを有することを特徴とする光学システム。
  13. 請求項12に記載の光学システムと、前記光学システムによって形成された像を撮る撮像素子とを有することを特徴とする撮像システム。
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