JP5804170B2 - 歯車機構 - Google Patents

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Description

本発明は歯車機構に関し、例えば2つの異なる入力で1つの被駆動部材を回転駆動することを可能にした歯車機構に関するものである。
カメラのレンズ鏡筒に設けられるレンズ駆動機構、例えば焦点合わせを行うためのフォーカスレンズ駆動機構ではモータによる自動操作と手動操作のいずれでも焦点合わせを可能にした構成がとられることがある。特許文献1では、レンズ鏡筒に第1ないし第3の歯車からなる遊星歯車機構を設け、この遊星歯車装置の第1の歯車をフォーカスレンズに連結し、第2の歯車をモータに連結し、第3の歯車を手動操作リングに連結してフォーカスレンズ駆動機構を構成している。このフォーカスレンズ駆動機構では、モータを回転駆動した場合と手動操作リングを回転駆動した場合のいずれの場合でも第1の歯車を回転駆動させ、フォーカスレンズを光軸方向に移動して焦点合わせを行うことが可能である。そして、この特許文献1のフォーカスレンズ駆動機構では、モータを回転駆動した自動フォーカス時には、手動操作リング側の負荷を利用して第3歯車を固定状態とし、遊星歯車機構での差動回転によりフォーカスレンズを駆動している。また、手動操作リングを駆動した手動フォーカス時には、モータ側の負荷を利用して第2歯車を固定状態とし、遊星歯車機構での差動回転によりフォーカスレンズを駆動している。
特開平10−153731号公報 特開平7−333699号公報
特許文献1のフォーカスレンズ駆動機構では、自動フォーカス時には手動操作リング側の負荷を利用し、手動フォーカス時にはモータ側の負荷を利用することで遊星歯車機構での差動回転出力を得るようにしている。しかし、これら手動操作リング側の負荷とモータ側の負荷を調整するための手段が存在していないため、仮にモータ側の負荷が手動操作リング側の負荷よりも大きくされているときには、モータを回転動作したときには、その回転トルクが遊星歯車に加えられると手動操作リング側の負荷はそれよりも小さいため手動操作リングに連結した第3歯車は固定状態にはならなくなり、遊星歯車機構によってフォーカスレンズを駆動することができなくなる場合がある。
また、特許文献1の遊星機構では、太陽歯車、遊星歯車、冠歯車が同一面に配置されていて径寸法が大きくなるため、特許文献2の遊星傘歯車を用いた歯車機構を利用することが考えられる。特許文献2の歯車機構は入力歯車と出力歯車を同軸配置し、これらを遊星傘歯車と太陽傘歯車により歯合させたものであり、歯車機構の外径寸法を小さくすることができ、レンズ鏡筒の一部に配設してもレンズ鏡筒の小径化を実現する上で有利になる。しかし、特許文献2の歯車機構では遊星傘歯車の回転軸を入出力歯車の内径部に設けた小孔内に挿入して軸受けした構成であるため、この小孔と回転軸との間の寸法差により遊星傘歯車が回転時に回転ガタ、すなわち偏心回動が生じ、これに歯合する太陽傘歯車との間に不規則なバックラッシュが発生し、高い精度の回転出力を得ることが難しいことが判明した。
本発明の目的は、小径に構成でき、しかも遊星傘歯車の回転ガタを防止して高い精度の回転出力を得るようにした歯車機構を提供するものである。
本発明の歯車機構は、回転軸方向に同軸配置された第1及び第2歯車と、第1及び第2歯車と同軸でかつこれら第1及び第2歯車の回転軸方向の間に位置する第3歯車と、第3歯車の径方向の内部に軸部が支持された第4歯車と、第1及び第2歯車の第3歯車に対向された各内側面の一部に回転軸方向に突出形成されてそれぞれ第4歯車に歯合する第5歯車とを備えており、第4歯車の軸部は第1及び第2歯車の各内側面の他の一部によって回転軸方向に挟持されることを特徴とする。第4歯車は遊星傘歯車で構成され、第5歯車は太陽傘歯車で構成される。
本発明の好ましい形態として、第3歯車には軸方向に貫通する貫通凹部が形成されており、第4歯車はこの貫通凹部に内装される。この第4歯車は軸部が回転軸に対して径方向に向けられており、当該軸部の両端部において挟持される。すなわち、第1及び第2歯車の内側面には、第5歯車の頂面と回転軸方向に同じ位置まで突出形成された円環状をした当接袖部が形成されており、第4歯車の軸部の両端部はこれら第5歯車の頂面と当接袖部において挟持される。当接袖部は第5歯車の周囲を囲む位置に形成される。例えば、貫通凹部は第3歯車の軸芯位置を中心にした三つ葉状であり、当該貫通凹部内に3つの第4歯車が第3歯車の軸芯位置を中心にした放射状に内装される構成とすることが好ましい。本発明においては、第4歯車は遊星傘歯車として構成され、第5歯車は太陽傘歯車として構成されることが好ましい。
本発明の歯車機構においては、第3歯車と第1及び第2歯車の少なくとも1つは大径の歯車に歯合されており、この大径の歯車が歯合された歯車は、外周の歯部に沿って内周側に当該歯部を径方向に弾性変形可能とする緩衝部を備えていることを特徴とする。
本発明の歯車機構は、例えば、第3歯車は被駆動部材に連結された出力歯車であり、第1と第2歯車はそれぞれ異なる駆動源に連結された第1と第2の入力歯車として構成される。そして、この歯車機構はカメラのレンズ鏡筒に設けられたレンズ駆動機構に設けられ、出力歯車は駆動されるレンズに連結され、第1の入力歯車は駆動モータに連結され、第2の入力歯車は手動操作リングに連結される。その上で、レンズが端点に行き着いていない状態のときに、第1の入力歯車が回転したときは出力歯車は回転するが第2の入力歯車は回転せず、第2の入力歯車が回転したときは出力歯車は回転するが第1の入力歯車は回転しないようにトルク調整をすることが好ましい。
すなわち、トルク調整部は、第1の入力歯車の保持トルクTh1と、第2の入力歯車の保持トルクTh2と、出力歯車の保持トルクToを次の関係になるように設定する。
Th2>Th1>To
また、この歯車機構をレンズ鏡筒に適用した場合には、トルク調整部は、第1の入力歯車の保持トルクTh1と回転トルクTk1、第2の入力歯車の保持トルクTh2と回転トルクTk2、出力歯車の保持トルクToを次の関係に設定する。
自動駆動時において、To=∞の場合に、 Th2>Tk1であり、 To≠∞の場合に、Th2>ToおよびTk1>Toである。手動駆動時において、To=∞の場合に、Th1>Tk2またはTh1<Tk2であり、To≠∞の場合にTh1>ToおよびTk2>Toである。
本発明の歯車機構によれば、同軸配置した第3歯車と第1及び第2歯車で構成され、第3歯車の内部において回転される第4歯車を第1及び第2歯車の第5歯車に歯合させているので、小径の歯車機構が構成できる。また、第4歯車の軸部は第1及び第2歯車の互いに対向された内側面によって軸方向に挟持されているので、第4歯車の軸部におけるガタが殆ど零になり、第4歯車における偏心回動が未然に防止されて第5歯車とのガタもなくなり回転精度を高めることができる。
本発明の実施形態1の歯車機構を適用したレンズ鏡筒の要部の断面図。 歯車機構の光軸に沿った拡大縦断面図。 歯車機構の部分分解斜視図。 歯車機構の中央歯車の光軸と直交する方向の拡大断面図。 歯車機構の緩衝溝の作用を説明するための光軸方向の側面図。 本発明の実施形態2の歯車機構の光軸に沿った縦断面図。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明をカメラのレンズ鏡筒に適用してフォーカスレンズ駆動機構を構成した実施形態1の断面図である。なお、この図1では説明を判り易くするために本発明に関係する構造のみを図示し、その他については省略している。図1において、第1レンズ群L1はレンズ鏡筒の固定筒1の外筒11の前端部に支持されている。第2レンズ群L2はフォーカスレンズ群として前記固定筒1の内筒12内に配設されており、このフォーカスレンズ群L2のレンズ枠2には前記内筒12に設けた直線案内溝12aを径方向に貫通するカムフォロア2aが設けられている。このカムフォロア2aは前記内筒12の外周に沿って光軸回りに回転するフォーカスカム筒3に設けたカム溝3aに係合している。すなわち、フォーカスカム筒3が光軸回りに回転されると、カム溝3aとカムフォロア2aとの係合によりフォーカスレンズ群L2は内筒12内を光軸方向に移動され、焦点合わせが実行されることになる。前記固定筒1の後端部にはレンズマウント4が設けられており、図には示されないカメラボディのカメラマウントに着脱可能とされている。
前記固定筒1の一部には本発明にかかる歯車機構5が配設されるとともに、自動焦点合わせを行うための駆動モータとしてフォーカスモータFMが内装支持されている。前記歯車機構5は、詳細については後述するが、大略の構成として軸芯が光軸方向に向けられた回転中心軸50と、この回転中心軸50に同軸配置された1つの中央歯車53と、この中央歯車53を軸方向に挟むように同軸配置され、光軸方向後側に配置された第1側歯車51と光軸方向前側に配置された第2の側歯車52を備えている。これらの中央歯車53と第1及び第2の側歯車51,52は概ね厚肉の円形板の円周面に歯部51a,52a,53aを有する平歯車として構成されている。前記第1と第2の側歯車51,52はそれぞれ第1入力歯車と第2入力歯車として構成され、本発明における第1歯車と第2歯車となる。また、前記中央歯車53は出力歯車として構成され、本発明における第3歯車となる。そして、出力歯車53は前記フォーカスカム筒3の一部に設けられた外歯車3bに歯合され、第1入力歯車51は歯車7aを介して前記フォーカスモータFMの回転出力ピニオンギヤ7bに歯合され、第2入力歯車52は前記固定筒1の外周に嵌合されて焦点合わせ時に撮影者によって手動操作される手動操作リング6の内歯6aに歯合されている。
前記歯車機構5の詳細を図2の光軸に沿った拡大断面図と図3の部分分解斜視図と図4の出力歯車の光軸に直交する方向の拡大断面図を参照して説明する。出力歯車53の内部には前記回転中心軸50の軸芯位置を中心にした三つ葉状の貫通凹部53bが形成されており、この貫通凹部53bにはそれぞれの回転軸を放射状に向けて3つの遊星傘歯車54が内装配置されている。これらの遊星傘歯車54は本発明における第4歯車であり、一端の軸部54aと傘歯車部54bとが一体に成形されており、軸部54a内には補強のための金属軸54cが嵌入されており、この金属軸54cの他端部は他端の軸部54dとして構成されている。また、前記第1と第2の入力歯車51,52にはそれぞれ前記遊星傘歯車54に歯合する太陽傘歯車51b,52bが前記出力歯車53に対向する側の内側面に傘状に突出した状態に形成されている。この太陽傘歯車51b,52bは本発明における第5歯車である。前記各入力歯車51,52の当該内側面には当該太陽傘歯車51b,52bの周囲を囲むように円環状をしかつ前記太陽傘歯車51b,52bの頂面51e,52eに等しい軸方向の高さを有する当接袖部51c,52cが一体に突出形成されている。そして、出力歯車53の貫通凹部53b内に3つの遊星傘歯車54を内装した状態で、この出力歯車53の光軸方向両側に第1と第2の入力歯車51,52を配設することにより、各遊星傘歯車4は各入力歯車51,52の太陽傘歯車51b,52bにそれぞれ歯合すると同時に、遊星傘歯車54の両端の軸部54a,54dは各入力歯車51,52の互いに光軸方向に対向配置された太陽傘歯車51b,52bの頂面51e,52eと当接袖部51c,52cとに光軸方向に当接され、これらによって挟持されることになる。換言すれば、太陽傘歯車51b,52bの頂面51e,52eと当接袖部51c,52cは、それぞれ本発明における第1歯車(第1入力歯車51)と第2歯車(第2入力歯車52)の互いに対向する内側面であるので、前記軸部54a,54dは第1歯車(51)と第2歯車(52)の互いに対向する内側面によって軸方向に挟持されることになる。
前記第1の入力歯車51の外側面は前記回転中心軸50の後端部に設けた大径のストッパ50aに軸方向に当接して回転中心軸50からの脱落が防止されている。また、前記第2の入力歯車52の外側面には回転中心軸50の回りに円形の凹部52dが形成されており、この凹部52d内に後述するような保持トルクと回転トルクを調整するためのトルク調整部55が構成されている。このトルク調整部55は、前記凹部52dの内底面に当接する円形をした当接ワッシャ551と、この円形ワッシャ551の前面側に一端部を当接したコイルスプリング552と、前記回転中心軸50の前端部に形成した雄ネジ50bに螺合するとともに前記コイルスプリング552の他端部に軸方向に当接するフランジ一体型の調整ナット553とで構成されている。このトルク調整部55では回転中心軸50に対する調整ナット553の軸上の螺合位置を調整することによりコイルスプリング552の撓み量を調整し、これにより当接ワッシャ551が凹部52dの内底面に当接する当接力を調節し、この当接力によって生じる摩擦力によって第2の入力歯車52の回転抵抗、すなわち回転トルクを調整することを可能にしたものである。当接ワッシャ551は第2の入力歯車52の凹部52dの内底面に当接したときの摩擦力が大きくなるような摩擦係数の大きな素材で形成している。この当接力は第1の入力歯車51の外側面とストッパ50aの側面との当接面に影響するが、これら両側面の摩擦係数は小さいためトルクの調整量は第2の入力歯車52の場合よりも小さい。
さらに、前記第2の入力歯車52の外側面には、外周面の歯部52aに沿って円環状の緩衝溝52fが形成されている。この緩衝溝52fは第2の入力歯車52の外周部位、すなわち緩衝溝の外周に存在する歯部52aが径方向に弾性変形することを容易にするためのものであり、この弾性変形によって後述するように前記手動操作リング6の内歯との歯合状態を好適に保持するためのものである。
以上の構成によれば、自動焦点合わせ時には図外のAF(自動焦点)回路によりフォーカスモータFMが回転駆動される。フォーカスモータFMの回転力は減速歯車7を介して第1の入力歯車51に伝達され、第1の入力歯車51が回転される。このとき手動操作リング6は操作されておらず固定状態にあるため、これに歯合している第2の入力歯車52は固定状態にある。そのため、第1の入力歯車51の太陽傘歯車51bと遊星傘歯車54の歯合により、遊星傘歯車54が公転し、これと一体の出力歯車53が回転される。出力歯車53の回転はフォーカスカム筒3に伝達されてフォーカスカム筒3が回転されるため、カム溝3aとカムフォロア2aとのカム係合によってフォーカスレンズ群L2が内筒12内で光軸方向に移動され、焦点合わせが実現される。
手動焦点合わせ時には撮影者が手動操作リング6を回転操作すると、これに歯合している第2の入力歯車52が回転される。このときフォーカスモータFMは回転駆動されていないため、これに連結している第1の入力歯車51は固定状態にある。そのため、第2の入力歯車52の太陽傘歯車52bと遊星傘歯車54の歯合により、遊星傘歯車54が公転し、これを支持している出力歯車53が一体的に回転される。出力歯車53の回転はフォーカスカム筒3に伝達されてフォーカスカム筒3が回転されるため、自動焦点合わせ時と同様にフォーカスレンズ群L2が内筒12内で光軸方向に移動され、焦点合わせが実現される。
ここで、図2に示した各歯車における保持トルク、回転トルクを次のように定義するものとする。
○ 第1入力歯車51の保持トルクTh1=第1入力歯車51自体の保持トルク+減速歯車7の保持トルク+フォーカスモータFMを外力で回転させるときの保持トルク
○ 第2入力歯車52の保持トルクTh2=第2入力歯車52自体の保持トルク+手動操作リング6の保持トルク
○ 出力歯車53の保持トルクTo=出力歯車53自体の保持トルク+フォーカスカム筒3の保持トルク(フォーカスレンズ群L2の移動力から換算される保持トルクを含む)
○ 第1入力歯車51の回転トルクTk1=モータ駆動トルク−Th1
○ 第2入力歯車52の回転トルクTk2=手動駆動トルク−Th2
また、出力歯車53における保持トルクToは次のように変化する。
○ To=∞ : フォーカスレンズ群(レンズ枠)が端点に行着いている場合
○ To≠∞ : フォーカレンズ群が端点に行着いていない場合(いわゆる、通常使用時)
以上に基づき、歯車機構の単体でみて、第1の入力歯車51が回転したときは出力歯車53は回転するが第2の入力歯車52は回転せず、第2の入力歯車52が回転したときは出力歯車53は回転するが第1の入力歯車51が回転しないようにトルク調整を行う場合には、第1の入力歯車の保持トルクTh1と、第2の入力歯車の保持トルクTh2と、出力歯車の保持トルクToを次の関係になるようにする。
Th2>Th1>To
また、この歯車機構をレンズ鏡筒に適用した場合に同様な動作を行うためにはモータ駆動時と手動駆動時では各トルクは次のような関係になる。
(モータ駆動時)
To=∞の場合: Th2>Tk1
行き着いている方向にモータ駆動してもフォーカスレンズ群は移動せず、このとき手動操作リングを回転させないようにするため。
To≠∞の場合:Th2>To,Tk1>To
このとき、Th2とTk1の関係はどちらが大きいかは関係がなく、Th2とTk1がToより大きければフォーカスレンズ群は移動される。このとき手動操作リングを回転させないようにTh2は積極的に大きな値に設定する。
(手動駆動時)
To=∞の場合:特になし(Th1>Tk2,または、Th1<Tk2)
このときフォーカスモータFMは回転される。
To≠∞の場合:Th1>To,Tk2>To
このとき、Th1とTk2の関係はどちらが大きいかは関係なく、Th1とTk2がToより大きければ手動操作リングでフォーカスレンズ群L2は移動される。
トルク調整部55では前記したように調整ナット553の螺合位置を調整することで各歯車51,52,53におけるトルクの調整を行う。すなわち、トルク調整部55において調整ナット553によりコイルスプリング552の撓み量を大きくすると、当接ワッシャ551が第2の入力歯車52の側面に当接する当接力が大きくなり、この当接力は太陽傘歯車52bの当接袖部52c及び頂面52eから出力歯車53に伝達され、さらに出力歯車53から太陽傘歯車51bの当接袖部51c及び頂面51eに、すなわち第1の入力歯車51に伝達される。このとき、当接ワッシャ551は摩擦係数の大きな素材を用いているので摩擦力も大きくなるため、第2の入力歯車52の保持トルクを最も大きな値に設定できる。
このトルク調整に際しては、例えば、フォーカスモータFMを実際に回転駆動してフォーカスレンズ群L2を移動させたときに、フォーカスモータFMの回転にかかわらず手動操作リング6が共に回転することがないように調整ナット553の締結状態を調整する。また、フォーカスモータFMを駆動しないときに手動操作リング6を手で回転駆動してフォーカスレンズ群L2を移動することが可能であるが、フォーカスレンズ群L2が端点に到達してそれ以上移動できない状態になった後も手操作リング6の回転駆動が可能な状態となるように調整ナット552の締結状態を調整する。
このように各歯車51,52,53でのトルクを設定することで、自動焦点合わせ時にフォーカスモータFMを回転駆動して第1の入力歯車51を回転したときには出力歯車53を回転してフォーカスカム筒3及びフォーカレンズ群L2を駆動し、第2の入力歯車52は固定状態となる。すなわち、手動操作リング6が回動されることなく焦点合わせが実行される。このとき、フォーカスレンズ群L2が最大前方位置または最大後方位置に移動するとフォーカスカム筒3及び出力歯車53の回転がロック状態となるが、フォーカスモータFMに機械的なダメージが生じることは殆どない。これは、図には表れないが、フォーカスモータFMにはフォトインタラプタとパルサーが付いており、モータが止まるとパルスが出てこなくなるため、パルスが出てこなくなった時点で端点と判断し、ストップする。また、端点近くではブレーキをかけつつ端点に当たるようになっているためである。なお、フォーカスモータFMはDCモータ以外のモータであってもよい。
一方、手動焦点合わせ時に手動操作リング6を回転操作して第2の入力歯車52を回転したときには出力歯車53を回転してフォーカスカム筒3及びフォーカレンズ群L2を駆動することが可能になる。このとき、手動操作リング6を回転操作する際の出力歯車53の回転トルクが第1の入力歯車51の保持トルクよりも大きくならない限り第1の入力歯車51は固定状態が保持されるため、これに連結されているフォーカスモータFMが外力で駆動されることはない。このときフォーカスレンズ群L2が最大前方位置または最大後方位置の端点に移動するとフォーカスカム筒3及び出力歯車53の回転がロック状態となり、手動操作リング6の回転トルクが増大する状態になる。しかし、この状態でも手動操作リング6に加える操作力を増大して行き、その操作力、すなわち回転トルクが所定のトルクを越えた時点で第1の入力歯車51を回転させ、さらにフォーカスモータFMを空回転させながら手動操作リング6の回転操作を継続することができる。フォーカスモータFMは空回転しても不具合は生じない。このように、撮影者が手動操作リング6に大きな操作力を加えた場合でも手動操作リング6の回転を許容するので、手動操作リング6に機械的なダメージを与えることはない。
トルク調整部55において回転トルクを調整する際には、第2の入力歯車52を出力歯車53及び第1の入力歯車51に対して軸方向に押圧することになるため、遊星傘歯車54の軸部54a,54dは第1と第2の各入力歯車51,52の内側面の間、すなわち太陽傘歯車51b,52bの頂面51e,52dと当接袖部51c,52cとに挟持された状態になる。そのため、遊星傘歯車54の軸部54a,54dはこれら歯車51,52の内側面に密接した状態で軸受けされ、軸部54a,54dにおけるガタが殆ど零になる。したがって、遊星傘歯車54における偏心回動が未然に防止され、太陽傘歯車51b,52bとのガタがなくなり高い精度の回転出力を得ることが可能になる。特に、軸部54dにおいては軸54cの太さを変更することで歯車51,52間の芯間調整が可能になり、寸法精度が出し易く、低コスト化も実現できる。
また、手動操作リング6のように大径の部材は高い真円度、すなわち高い径寸法精度に加工、成形することが困難であり、これと一体に形成する内歯6aについても高い径寸法精度に形成することが困難である。図5は手動操作リング6と第2の入力歯車52との歯合状態を示す模式的な側面図である。ここで、手動操作リング6が実線から鎖線のように内径寸法が寸法Δ1だけ偏心または変形したとすると、この手動操作リング6の回転位置の変化に従ってその内歯6aと第2の入力歯車52の歯部52aとの歯合状態も変動され、両者の歯合状態を均一なものにすることができず、いわゆるゴリ状態が生じ易くなっている。しかし、この実施形態では第2の入力歯車52を樹脂材料で形成し、かつ側面に緩衝部としての緩衝溝52fを設け、この緩衝溝52fによって第2の入力歯車52の歯部52aを径方向に弾性変形容易に構成しているので、手動操作リング6の径寸法に偏心や変形によるバラツキΔ1が生じていてもこのバラツキΔ1を第2の入力歯車52の緩衝溝52fでの鎖線に示す変形Δ2によって吸収できるので、手動操作リング6と第2の入力歯車52との正常な歯合状態を保持し、手動操作リング6の円滑な操作を可能に、この点での操作性を改善することができる。因みに、ゴリ状態を解消するには両歯車の芯間距離を多めにとることが考えられるが、これではバックラッシュが多くなり歯車における伝達効率が低下するとともに、小型化の点で不利になる。なお、緩衝部は緩衝溝に限られるものではなく、歯部52aを内径方向に弾性変形可能とする構成であれば、歯車側面に径方向に設けたスリット構造あるいはその他の構造が採用できる。
図6は実施形態2の歯車機構5Aの断面図である。実施形態2の歯車機構5Aは第1と第2の2つのトルク調整部55A,55Bを備えたことが特徴であり、その他の構成はほぼ実施形態1と同じであるので、同じ箇所に同一符号を付して説明は省略し、実施形態1と相違する構成についてのみ説明する。この実施形態2の歯車機構5Aは、回転中心軸50の軸方向の中央部に太径部50cを設け、この太径部50cの外周に出力歯車53を挿通配置している。このとき、後述する回転トルクの調整を独立して行うためには、第1と第2の各入力歯車51,52の内側面、すなわち各太陽傘歯車51b,52bの頂面51e,52eをこの太径部50cの光軸方向を向いた各端面に当接するように構成することが好ましい
第2の入力歯車52の外側面には実施形態1と同じ構成のトルク調整部が設けられており、ここではこれを第2のトルク調整部55Bと称する。第1の入力歯車51には外側面に回転中心軸50を含む領域に円形の凹部51dを設け、この凹部51dに第1のトルク調整部55Aを配設している。第1のトルク調整部55Aは第2のトルク調整部55Bと同様に当接ワッシャ551と、コイルスプリング552と、回転中心軸50に雄ネジ50bで螺合される調整ナット553とで構成している。この第1のトルク調整部55Aにおけるトルク調整の方法は第2のトルク調整部55B、すなわち実施形態1のトルク調整部55と全く同じであるが、ここでは第1の入力歯車51の回転トルクを調整することが可能とされている。
実施形態2では第1及び第2の入力歯車51,52の回転トルクをそれぞれのトルク調整部55A,55Bによって独立して調整することが可能である。そのため、第1の入力歯車51に回転トルクの異なるフォーカスモータFMや減速歯車7が連結された場合や、第2の入力歯車52に回転トルクの異なる手動操作リング6が連結された場合においても各入力歯車51,52の保持トルクを調整し、これら入力歯車51,52と出力歯車53の保持トルクや回転トルクを前記した関係となるように調整することが容易である。このときのトルク調整では、例えば、フォーカスモータFMを回転駆動しながらトルク調整部55Bで第2の入力歯車52の保持トルクを調整し、手動操作リング6を回転操作しながらトルク調整部55Aで第1の入力歯車51の保持トルクを調整するようにすればよい。
実施形態1,2では第1の入力歯車51の径寸法を出力歯車53や第2の入力歯車52の径寸法よりも小径に形成しているが、これはフォーカスモータFMと減速歯車7の配設位置の関係で小径にしたものであり、同じ径寸法、あるいは大径寸法に形成することは可能である。また、実施形態1では第2の入力歯車52にのみトルク調整部55を設けているが、第1の入力歯車51にのみトルク調整部を設け、このトルク調整部の当接力が第2の入力歯車52に及ぶように構成してもよい。さらに、トルク調整部のスプリングは実施形態のコイルスプリング以外のスプリングであってもよい。
実施形態1,2では本発明の歯車機構をレンズ鏡筒のフォーカスレンズ機構に適用したが、手操作とモータでズーミングを行うパワーズーム機構の歯車機構として適用することも可能である。また、フォーカス用やズーム用のモータはカメラボディ内に配設した構成のカメラへの適用も可能である。あるいはカメラ以外の各種機構に適用することも勿論可能である。さらに、実施形態ではDCモータの例を示したが、ステッピングモータや超音波モータ等の他のモータを用いてもよい。この場合、モータの種類によってコイルスプリングのバネ力の設定を変える必要があり、モータの保持トルクが大きいものほどバネ力は小さくてすむ。たとえば、ステッピングモータはディテントトルクやホールディングトルクがDCモータよりも大きいのでバネ力は小さくなる。
実施形態では2入力1出力の歯車機構として構成しているが、実施形態の出力歯車を入力歯車とし、第1と第2の入力歯車をそれぞれ出力歯車とした1入力2出力の歯車機構として構成することも可能である。特に、各歯車における回転トルクを調整することが要求される歯車機構に適用することが有効である。
本発明は第4歯車としての遊星歯車と第5歯車としての太陽歯車を備えるとともに、複数の歯車の回転トルクの調整を可能にした歯車機構に採用できる。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群(フォーカスレンズ群)
FM フォーカスモータ
1(11,12) 固定筒
3 フォーカスカム筒
5,5A 歯車機構
6 手動操作リング
7 減速歯車
50 回転中心軸
51 第1の側歯車(第1歯車)
52 第2の側歯車(第2歯車)
53 中央歯車(第3歯車)
54 遊星傘歯車(第4歯車)
55,55A,55B トルク調整部
51a,52a,53a 歯部
51b,52b 太陽傘歯車(第5歯車)
51c,52c 当接袖部(内側面)
51d,52d 凹部
51e,52e 頂面(内側面)
52f 緩衝溝(緩衝部)
54a,54d 軸部
551 当接ワッシャ
552 コイルスプリング
553 調整ナット




Claims (10)

  1. 回転軸方向に同軸配置された第1及び第2歯車と、前記第1及び第2歯車と同軸でかつこれら第1及び第2歯車の回転軸方向の間に位置された第3歯車と、前記第3歯車の径方向の内部に軸部が支持された第4歯車と、前記第1及び第2歯車の前記第3歯車に対向された各内側面の一部に前記回転軸方向に突出形成されてそれぞれ前記第4歯車に歯合する第5歯車とを備え、前記第4歯車の前記軸部は前記第1及び第2歯車の前記各内側面の他の一部によって前記回転軸方向に挟持されることを特徴とする歯車機構。
  2. 前記第4歯車は遊星傘歯車であり、前記第5歯車は太陽傘歯車であることを特徴とする請求項1に記載の歯車機構。
  3. 前記第3歯車には軸方向に貫通する貫通凹部が形成されており、前記第4歯車はこの貫通凹部に前記軸部が内装されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯車装置。
  4. 前記第4歯車は前記軸部が前記回転軸に対して径方向に向けられており、当該軸部の両端部において挟持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の歯車装置。
  5. 前記第1及び第2歯車の前記各内側面には、前記第5歯車の頂面と前記回転軸方向に同じ位置まで突出形成された円環状をした当接袖部が形成されており、前記第4歯車の軸部の両端部はこれら第5歯車の頂面と当接袖部において挟持されることを特徴とする請求項に記載の歯車装置。
  6. 前記当接袖部は前記第5歯車の周囲を囲む位置に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の歯車装置。
  7. 前記貫通凹部は前記第3歯車の軸芯位置を中心にした三つ葉状であり、当該貫通凹部内に3つの第4歯車が当該第3歯車の軸芯位置を中心にした放射状に内装されていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の歯車装置。
  8. 前記第3歯車と第1及び第2歯車の少なくとも1つは前記第1ないし第5歯車以外の他の歯車に歯合されており、この他の歯車が歯合された歯車には外周の歯部に沿って内周側に当該歯部を径方向に弾性変形可能とする緩衝部を備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の歯車機構。
  9. 前記第3歯車は被駆動部材に連結された出力歯車であり、前記第1と第2歯車はそれぞれ異なる駆動源に連結された第1と第2の入力歯車であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の歯車機構。
  10. カメラのレンズ鏡筒に設けられたレンズ駆動機構に設けられ、前記第3歯車は駆動されるレンズの駆動部材に連結され、前記第1歯車は自動駆動源に連結され、前記第2歯車は手動操作部材に連結されていることを特徴とする請求項9に記載の歯車機構。
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