JP2024036706A - 制御装置、制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

制御装置、制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】衝突被害軽減機能の作動の抑制および実行を適切に制御する。【解決手段】制御装置10、10aは、操舵量関連情報を取得する第1情報取得部112と、操舵量が閾値操舵量よりも大きい場合に衝突被害軽減機能の作動を抑制し、操舵量が閾値操舵量以下である場合に衝突被害軽減機能の作動を許容する機能制御部111と、物体の物理的情報と走行環境関連情報とのうちの少なくとも1つを取得する第2情報取得部113と、車両の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当するか否かを判定する走行シーン判定部114と、を備える。機能制御部は、機能抑制走行シーンに該当しないと判定された場合に、該当すると判定された場合に比べて閾値操舵量を増加させて設定する第1処理と、操舵量に基づく衝突被害軽減機能の作動の抑制と許容とのうちのいずれかの選択的な実行を停止して衝突被害軽減機能の作動を許容する第2処理と、のうちのいずれかを実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、制御装置に関する。
従来から自動ブレーキ機能やブレーキアシスト機能等を含む衝突被害軽減機能が搭載された車両が種々提案されている。衝突被害軽減機能が意図しないタイミング、例えば、衝突を回避しようと操舵やブレーキ操作を行っているタイミングで作動すると、運転者が煩わしさを感じてしまう。そこで、特許文献1では、操作角が閾値を超えたか否かと、操舵方向が物標の移動方向と逆であるか否かといった操舵傾向とに基づき運転者による衝突回避意図を推定し、衝突回避意図がある場合に衝突被害軽減機能を抑制し、衝突意図が無い場合に衝突被害軽減機能を作動させるようにしている。
特開2016-192165号公報
しかし、操舵傾向に基づく判断では、車線変更のために操舵した場合に、変更後の車線を走行中の他車両に近づく方向の操舵となるために、衝突回避意図が無いと推定されて自動ブレーキが作動してしまい、運転者が煩わしさを感じるという問題が生じ得る。他方、右折等で旋回した場合に衝突回避意図が有ると推定されて自動ブレーキが抑制されてしまい、本来作動して欲しい場合に衝突被害軽減機能が作動しないおそれもある。このようなことから、衝突被害軽減機能の作動の抑制および実行を適切に制御可能な技術が望まれる。
本開示の一形態として、車両(VL1)に搭載され、前記車両と物体との衝突の回避または衝突被害を軽減するための衝突被害軽減機能の作動および停止を制御する制御装置(10、10a)が提供される。この制御装置は、前記車両における操舵量に関する情報である操舵量関連情報を取得する第1情報取得部(112)と、取得された前記操舵量関連情報から特定される前記操舵量が閾値操舵量よりも大きい場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を抑制し、該操舵量が前記閾値操舵量以下である場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する機能制御部(111)と、前記車両に搭載されたセンサの検知結果と地図情報とのうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の周囲に存在する前記物体の位置と移動速度と移動角度とを含む前記物体の物理的情報と、前記車両が走行する環境に関する情報である走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを取得する第2情報取得部(113)と、取得された前記物理的情報と、前記走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の走行シーンが前記衝突被害軽減機能の作動の抑制を行う走行シーンとして予め設定されている機能抑制走行シーンに該当するか否かを判定する走行シーン判定部(114)と、を備え、前記機能制御部は、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当しないと判定された場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当すると判定された場合に比べて前記閾値操舵量を増加させて設定する第1処理と、前記操舵量に基づく前記衝突被害軽減機能の作動の抑制と許容とのうちのいずれかの選択的な実行を停止して、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する第2処理と、のうちのいずれかを実行する。
この形態の制御装置よれば、物理的情報と走行環境関連情報とを取得し、これら情報のうちの少なくとも1つを利用して機能抑制走行シーンに該当するか否かを判定し、機能抑制走行シーンに該当しないと判定された場合に、機能抑制走行シーンに該当すると判定された場合に比べて閾値操舵量を増加させて設定する第1処理と、操舵量に基づく衝突被害軽減機能の作動の抑制と許容とのうちのいずれかの選択的な実行を停止して、衝突被害軽減機能の作動を許容する第2処理とのうちの少なくとも1つを実行するので、機能抑制走行シーンに該当する場合に、衝突被害軽減機能が作動することを抑制でき、また、機能抑制走行シーンに該当しない場合に、衝突被害軽減機能を作動させる可能性を高めることができる。このため、本形態の制御装置によれば、衝突被害軽減機能の作動の抑制および実行を適切に制御できる。
本開示の一実施形態としての制御装置の機能構成を示すブロック図である。 車線変更時の自車両の軌跡の一例を示す説明図である。 交差点を右折する際の自車両の軌跡の一例を示す説明図である。 第1実施形態における衝突被害軽減機能制御処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるステップS115(機能抑制走行シーンであるか否かを判定する処理)の詳細手順を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるステップS115の詳細手順を示すフローチャートである。 第3実施形態における制御装置の機能構成を示すブロック図である。 第3実施形態における衝突被害軽減機能制御処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるステップS115の詳細手順を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるステップS115の処理内容の一例を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A1.装置構成:
図1に示す制御装置10は、車両VL1に搭載され、物体との衝突の回避または衝突被害を軽減するための衝突被害軽減機能の作動および停止を制御する。なお、車両VL1を「自車両VL1」と呼ぶこともある。「物体」とは、自車両VL1の周囲に存在する他車両や自転車などの道路を走行する移動体の他、建物や電柱やガードレール等の静止物、歩道を歩く人物などを含む広い意味を有する。本実施形態において、「衝突被害軽減機能」とは、運転者の意思に関わらず制動力を発揮させる自動ブレーキ機能と、運転者に衝突回避のための操舵や注意を促す警報音(音声)を発する機能とを意味する。なお、これら機能に加えて、または、これら機能に代えて、ブレーキアシスト機能や、ステアリングを振動させる機能や、シートベルトを緩まないように固定する機能や、物体を回避するように自動的に操舵する機能など、衝突被害を軽減可能な任意の機能であってもよい。
制御装置10は、互いに内部バス13に接続されたCPU11および記憶部12を備えるコンピュータにより構成されている。具体的には、制御装置10は、車両VL1に搭載されるECU(Electronic Control Unit)として構成されている。制御装置10には、センサ群20と、ブレーキECU201と、警報ECU202とが接続されている。センサ群20は、車両VL1が走行する環境に関する情報(以下、「走行環境関連情報」と呼ぶ)や、車両VL1の走行状態に関する情報や、車両VL1の現在位置の情報を検知(取得)する。「走行環境関連情報」とは、例えば、車両VL1が走行する道路の車線境界線(白線)の位置情報や、前方に存在する信号機の点灯状態に関する情報や、車両VL1の周囲に存在する地物の位置(自車両VL1からの方角および距離)に関する情報などが該当する。
センサ群20は、ミリ波レーダ21と、撮像装置22と、ヨーレートセンサ23と、操舵角センサ24と、車速センサ25と、GNSS(Global Navigation Satellite System)装置26とを含む。ミリ波レーダ21は、ミリ波帯の電波を用いて、自車両VL1の進行方向側(車両が前進している場合には、前方)における物体の存否、かかる物体との自車両VL1との距離、物体の位置、物体の大きさ、物体の移動速度、物体の移動角度を検知する。ミリ波レーダ21は、自車両VL1のイグニッションがオンすると、ミリ波電波の照射およびその反射波の受信と、物体(物標)の検出を繰り返し実行する。撮像装置22は、集光するレンズおよび受光素子を備えた撮像カメラにより構成されており、自車両VL1の進行方向側を撮像して撮像画像を得る。ヨーレートセンサ23は、自車両VL1のヨーレート(回転角速度)を検出する。操舵角センサ24は、自車両VL1のステアリングホイール舵角を検出する。かかる舵角の変化量は、本開示においては、「操舵量」とも呼ぶ。車速センサ25は、自車両VL1の速度を検出する。GNSS装置は、GNSS衛星から送信される電波を受信し、受信した電波を利用して自車両VL1の現在位置を特定する。GNSS装置として、例えば、GPS(Global Positioning System)装置を用いてもよい。
ブレーキECU201は、ブレーキを掛けるタイミングおよびブレーキ量(制動量)の決定や、ブレーキ機構211の制御を行う。ブレーキ機構211は、ブレーキ制御に関わるセンサ、モータ、バルブ、ポンプ、各種アクチュエータ等からなる。警報ECU202は、警報出力用のECUであり、警報機構212と電気的に接続されている。警報ECU202は、警報を出力するタイミングおよび出力内容の決定や、警報機構212の制御を行う。本実施形態において、警報機構212は、スピーカおよびアンプ等の音声出力に関わる装置からなる。
制御装置10が備えるCPU11は、記憶部12に予め記憶されている制御プログラムを実行することにより、機能制御部111、第1情報取得部112、第2情報取得部113、走行シーン判定部114として機能する。
機能制御部111は、衝突被害軽減機能の作動の抑制および許容を制御する。具体的には、機能制御部111は、ステア操作の切り戻しの際の操舵量が閾値操舵量よりも大きい場合に、衝突被害軽減機能の作動を抑制し、かかる操舵量が閾値操舵量以下である場合に、衝突被害軽減機能の作動を許容する。
第1情報取得部112は、操舵量に関する情報(以下、「操舵量関連情報」と呼ぶ)を取得する。本実施形態において操舵量関連情報は、操舵角を意味する。なお、操舵角に代えてまたは操舵角に加えて、車両VL1のヨーレートなど、操舵量に関連する任意の情報を、操舵量関連情報として用いてもよい。第2情報取得部113は、物体の物理的情報を取得する。「物体の物理的情報」とは、物体自体または物体の動きを物理的に特定可能な情報を意味する。本実施形態では、「物体の物理的情報」は、物体の位置と、移動速度と、移動角度とを含む。
走行シーン判定部114は、車両VL1の走行シーンが衝突被害軽減機能の作動の抑制を行う走行シーンとして予め設定されているシーン(以下、「機能抑制走行シーン」と呼ぶ)に該当するか否かを判定する。本実施形態では、車両VL1が車線変更を行っているシーンが機能抑制走行シーンに該当する。車線変更を行う場合には、右左折とは異なり、走行する道路(車線)が大きく変化して、その先に予期せぬ物体が現れることがあまり想定されないこと、また、車線変更時は、当初は舵を切って人や他車両に近づくことがあっても、隣の車線に移動した後にすぐに舵を大きく切り戻すことから、人や他車両と衝突する可能性は低い。このような走行シーンにおいて、衝突被害軽減機能が作動して急ブレーキがかかると、運転者にとっては煩わしい。そこで、本実施形態では、車線変更を行っているシーンを機能抑制走行シーンに該当するものとしている。
図2に示すように、車線変更の際の自車両VL1の軌跡は、当初走行している車線L1から隣の車線L2への変更開始の際に舵が大きく切られて太い実線の矢印で示す軌跡Tr1となる。車線変更の途中の地点Paにおいて舵の切り戻しが行われて軌跡Tr2に変更となる。このときの切り戻し量は比較的大きい。図2の例では、歩道sw1を人物m1が車両の進行方向と同じ方向に歩いている。もしも軌跡Tr1のまま自車両VL1が進んだ場合、地点Pbにおいて人物m1との衝突を回避する限界の地点(以下、「衝突回避作動地点」とも呼ぶ)に達する。換言すると、衝突回避作動地点Pbよりも先においてはもはや回避動作を行っても人物m1との衝突が免れ得ない。しかし、図2の例では車線変更のため、人物m1との衝突は発生しないので、衝突被害軽減機能を作動させる必要がなく、また、作動させた場合には、運転者が煩わしく感じることとなる。すなわち、図2の示す走行シーンは、機能抑制走行シーンに該当する。
図3に示すように、交差点CR1を右折する際の自車両VL1の軌跡は、当初走行している車線L3から、他車両VL3が走行する反対車線L4を越えて右折先の車線L5への変更開始の際に舵が大きく切られて太い実線の矢印で示す奇跡Tr3となる。この場合、図2に示す車線変更のような途中の地点Paにおける舵の大きな切り戻しは発生しない。図3の例では、歩道sw2に居た人物m2は、車線L5を横切る横断歩道pd1を渡り始めている。もしも奇跡Tr3のまま車両VL1が進んだ場合、衝突回避作動地点Pbにおいて人物m2との衝突を回避する限界の地点に達する。したがってこの場合、衝突被害軽減機能を作動させることを要する。すなわち、図3に示す走行シーンは、機能抑制走行シーンには該当しない。
図2に例示する車線変更では、衝突回避作動地点Pbより前におけるステアの切り戻しの操舵量は、右左折時に比べて大きくなる。したがって、上述のように、機能制御部111は、衝突回避作動地点Pbよりも前における切り戻しの操舵量が閾値操舵量よりも大きい場合には、車線変更を行っているシーン、すなわち、機能抑制走行シーンであるものとして、衝突被害軽減機能の作動を抑制するようにしている。他方、図3に例示する右折時には、衝突回避作動地点Pbよりも前におけるステアの切り戻しの操舵量は、比較的小さい。したがって、機能制御部111は、衝突回避作動地点Pbよりも前における切り戻しの操舵量が閾値操舵量以下の場合には、機能抑制走行シーンではないものとして、衝突被害軽減機能の作動を許容する。
図1に示すように、記憶部12は、上述の制御プログラムを記憶する他、閾値操舵量格納部121および地図情報格納部122を備えている。閾値操舵量格納部121は、閾値操舵量を格納する。閾値操舵量は、上述のように機能制御部111が衝突被害軽減機能の作動の抑制および許容を制御する際に用いられる値である。閾値操舵量は、比較的高い値(以下、「高値」と呼ぶ)と比較的低い値(以下、「低値」と呼ぶ)とからなる予め設定されている2つの値のうちから機能制御部111により選択され、閾値操舵量格納部121に格納される。地図情報格納部122は、地図情報を格納する。地図情報には、道路の幅、車線数、各車線の種類(例えば、右折専用レーン等)、交差点の位置等、道路および建物の位置および大きさや種類を特定可能な情報が含まれている。
上記構成を有する制御装置10は、後述の衝突被害軽減機能制御処理を実行することにより、衝突被害軽減機能の作動の抑制および実行を適切に制御できる。
A2.衝突被害軽減機能制御処理:
図4に示す衝突被害軽減機能制御処理は、衝突被害軽減機能の作動の抑制および実行を制御するための処理であり、制御装置10の電源がオンすると実行される。
第2情報取得部113は、ミリ波レーダ21の検知結果から自車両VL1の周囲の物標を検知する(ステップS105)。第2情報取得部113は、車両VL1の周囲に存在する物体の物理的情報と、車両VL1が走行する環境についての走行環境関連情報を取得する(ステップS110)。具体的には、第2情報取得部113は、ステップS105により得られた物標を利用して物理的情報を取得する。また、第2情報取得部113は、ステップS105により得られた物標と撮像装置22により得られた撮像画像と地図情報格納部122に格納されている地図情報とを利用して、走行環境関連情報を取得する。走行環境関連情報としては、例えば、車両VL1が現在走行している場所が道路なのか交差点または交差点の近傍なのかといった情報が該当する。
走行シーン判定部114は、自車両VL1の現在の走行シーンが機能抑制走行シーンであるか否かを判定する(ステップS115)。図5に示すように、ステップS115のサブルーチンにおいて、走行シーン判定部114は、ステップS110により得られた物体の物理的情報と環境情報とを利用して、自車両VL1は交差点または交差点近傍を走行しているか否かを判定する(ステップS205)。例えば、走行環境関連情報に基づき交差点または交差点近傍を走行中であることを特定し、且つ、物体の物理的情報から、道路上に静止した物体である信号機が所定距離以下の範囲内に存在することを特定した場合に、交差点または交差点近傍を走行中であると判定できる。なお、走行環境関連情報にのみ基づき交差点または交差点近傍を走行中であることを判定してもよい。また、物体の物理的情報のみに基づき信号機が所定距離範囲内に存在するか否かを判定し、その判定結果に基づき、交差点または交差点近傍を走行中であることを判定してもよい。
車両VL1が交差点または交差点近傍を走行中であると判定された場合(ステップS205:YES)、走行シーン判定部114は、車両VL1の現在の走行シーンは機能抑制走行シーンでないと判定する(ステップS210)。これに対して、車両VL1が交差点または交差点近傍を走行中でないと判定された場合(ステップS205:NO)、走行シーン判定部114は、車両VL1の現在の走行シーンは機能抑制走行シーンであると判定する(ステップS215)。
図4に示すように、車両VL1の現在の走行シーンは機能抑制走行シーンであると判定された場合(ステップS115:YES)、機能制御部111は、閾値操舵量を低値に設定する(ステップS120)。他方、車両VL1の現在の走行シーンは機能抑制走行シーンでないと判定された場合(ステップS115:YES)、機能制御部111は、閾値操舵量を高値に設定する(ステップS125)。
機能制御部111は、衝突回避作動地点Pb前の切り戻しの操舵量が閾値操舵量以上であるか否かを判定する(ステップS130)。かかる操舵量が閾値操舵量以上であると判定された場合(ステップS130:YES)、機能制御部111は、衝突被害軽減機能の作動を抑制する(ステップS135)。他方、かかる操舵量が閾値操舵量以上でないと判定された場合(ステップS130:NO)、機能制御部111は、衝突被害軽減機能の作動を許容する(ステップS140)。
例えば、図2に示すような車線変更の場合、機能抑制走行シーンであると判定されるため、閾値操舵量は低値に設定される。このため、車線変更の際の切り戻しを高い感度で検知でき、衝突被害軽減機能の作動が抑制されることとなる。他方、図3に示すように交差点を右折する場合、機能抑制走行シーンではないと判定されるため、閾値操舵量は高値に設定される。このため、右折の際のステアの切り戻しが行われても閾値操舵量を超えることができず、その結果、衝突被害軽減機能の作動は許容されることとなる。これらの例からも理解できるように、閾値操舵量の高値として、通常の右折や左折等で生じるステアの切り戻しの際の操舵量よりも大きな値が実験等により特定されて設定されている。これに対して、閾値操舵量の低値として、通常の車線変更時に生じるステアの切り戻しの際の操舵量よりも小さな値が実験等により特定されて設定されている。
以上説明した第1実施形態の制御装置10によれば、車両VL1の周囲に存在する物体の物理的情報と走行環境関連情報とを取得し、これら情報のうちの少なくとも1つを利用して機能抑制走行シーンに該当するか否かを判定し、機能抑制走行シーンに該当しないと判定された場合に、機能抑制走行シーンに該当すると判定された場合に比べて閾値操舵量を増加させて設定することを実行するので、車両VL1の現在の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当する場合に、衝突被害軽減機能が作動することを抑制でき、また、機能抑制走行シーンに該当しない場合に、衝突被害軽減機能を作動させる可能性を高めることができる。このため、第1実施形態の制御装置10によれば、衝突被害軽減機能の作動の抑制および実行を適切に制御できる。
また、走行シーン判定部114は、走行環境関連情報を利用して、自車両VL1が交差点CR1または交差点CR1近傍を走行しているか否かを判定し、自車両VL1が交差点CR1または交差点CR1近傍を走行していると判定された場合に、自車両VL1の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当しないと判定するので、機能抑制走行シーンに該当しないことを精度良く判定できる。一般に、車両が交差点または交差点近傍を走行している際に車線変更は行われず、その際の操舵は、交差点を右左折する可能性が高く、また、交差点を右左折する際には、右左折先における歩行者や車両等の物体との衝突が起こる可能性があることから、機能抑制走行シーンには該当しない。
B.第2実施形態:
第2実施形態の制御装置10の構成は、第1実施形態の制御装置10の構成と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の衝突被害軽減制御処理は、ステップS115の詳細手順において、第1実施形態と異なる。第2実施形態の衝突被害軽減制御処理におけるその他の手順は、第1実施形態と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施形態のステップS115は、ステップS205に代えて、ステップS206およびステップS207を実行する点において、図5に示す第1実施形態のステップS115と異なり、他の手順は同じである。
図6に示すように、走行シーン判定部114は、ステップS110により取得された走行環境関連情報を利用して、信号機において、右折または左折を許可する矢印信号が点灯しているか否かを判定する(ステップS206)。本実施形態では、走行環境関連情報には、交差点における信号機の点灯状態を示す情報が含まれている。これは、例えば、撮像装置22により撮像された画像において点灯しているライトの位置から点灯状態が特定され、かかる情報が走行環境関連情報として、第2情報取得部113により取得されることにより実現され得る。また、例えば、図示しない道路に設けられた信号機の制御装置や信号機自身から、点灯状態を示す情報を無線通信により受信することにより実現され得る。
右折または左折を許可する矢印信号が点灯していないと判定された場合(ステップS206:NO)、上述のステップS215が実行されて、走行シーンは機能抑制走行シーンであると特定される。右折または左折を許可する矢印信号が点灯していない場合、交差点以外を走行しているか、或いは、交差点において右折または左折を予定していても右折または左折ができない状況である可能性が高いからである。
他方、右折または左折を許可する矢印信号が点灯していると判定された場合(ステップS206:YES)、走行シーン判定部114は、自車両VL1は前進しているか否かを判定する(ステップS207)。例えば、走行シーン判定部114は、車速センサ25から受信する自車両VL1の速度に基づき自車両VL1が前進しているか否かを判定できる。自車両VL1が前進していないと判定された場合(ステップS207:NO)、上述のステップS215が実行され、走行シーンは機能抑制走行シーンであると特定される。信号機において右折または左折を許可する矢印信号が点灯していても、自車両VL1が前進していない場合には、右折レーンおよび左折レーンとは異なる直進レーンに自車両VL1が止まっている可能性が高く、右折および左折を行う可能性が低いからである。これに対して、自車両VL1が前進していると判定された場合(ステップS207:YES)、上述のステップS210が実行されて、走行シーンは機能抑制走行シーンではないと特定される。信号機において右折または左折を許可する矢印信号が点灯し、且つ、自車両VL1が前進している場合、自車両VL1は、右折をするために右折レーンを前進している可能性、または左折をするために左折レーンを前進している可能性が高いからである。
以上説明した第2実施形態の制御装置10は、第1実施形態の制御装置10と同様な効果を奏する。加えて、走行シーン判定部114は、走行環境関連情報を利用して、信号機において右折または左折を許可する矢印信号が点灯し、且つ、自車両VL1が前進している場合に、自車両VL1の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当しないと判定するので、機能抑制走行シーンに該当しないことを精度良く判定できる。一般に、信号機において右折または左折を許可する矢印信号が点灯し、且つ、自車両VL1が前進している場合には、自車両VL1は交差点CR1を右折または左折しようとしている可能性が高く、この場合、右折先または左折先における歩行者や他車両等の物体との衝突が起こる可能性があることから、機能抑制走行シーンには該当しない。
C.第3実施形態:
図7に示す第3実施形態の制御装置10aの構成は、CPU11が、検知領域到達推定部117として機能する点において、第1実施形態の制御装置10と異なる。第3実施形態の制御装置10aにおけるその他の構成は、第1実施形態の制御装置10の構成と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
検知領域到達推定部117は、自車両VL1の現在位置と将来位置とに亘って自車両VL1が移動した場合のミリ波レーダ21および撮像装置22の検知領域(以下、単に「検知領域」とも呼ぶ)に、自車両VL1の周囲に存在する物体が到達するか否かを推定する。なお、「到達するか否か」とは、検知領域外から検知領域内へと移動することの他、検知領域内に継続して居続けることも含む広い意味を有する。本実施形態においては、検知領域到達推定部117は、第1軌跡特定部115と、第2軌跡特定部116とを備える。
第1軌跡特定部115は、自車両VL1の現在位置と将来位置とに亘って自車両VL1が移動した場合の検知領域の軌跡(以下、「検知領域軌跡」と呼ぶ)を特定する。この検知領域軌跡は、例えば、図10に示す検知領域軌跡Tr1のように、予め自車両VL1を基準としてミリ波レーダ21および撮像装置22により物体を検知可能な領域(以下、「検知可能領域」と呼ぶ)SAの方向および距離を特定しておき、操舵角センサ24および車速センサ25から得られる情報と、GNSS装置26から得られる自車両VL1の現在位置と、地図情報格納部122に格納されている地図情報とから、自車両VL1の今後の走行経路を推定し、かかる走行経路に沿って検知可能領域を連続的につなげることで、特定することができる。
第2軌跡特定部116は、自車両VL1の周囲に存在する物体の物理的情報を利用して、自車両VL1の現在位置と将来位置とに亘って自車両VL1が移動した期間における物体の軌跡(以下、「物体軌跡」と呼ぶ)を特定する。例えば、図10に示す人物m3の位置と、人物m3の移動速度の大きさおよび角度とを、時間をおいて複数回検知し、かかる検知結果から、人物m3の物体軌跡を特定する。なお、図10では、人物m3の物体軌跡として、2つの物体軌跡Tr11、Tr12が特定された場合を例示している。
図8に示す第3実施形態における衝突被害軽減機能制御処理は、ステップS112、S113を追加して実行する点と、図9に示すステップS115の詳細手順において、図4および図5に示す第1実施形態の衝突被害軽減機能制御処理と異なる。第3実施形態における衝突被害軽減機能制御処理におけるその他の手順は、第1実施形態の衝突被害軽減機能制御処理と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8に示すように、ステップS110の完了後、第1軌跡特定部115は、検知領域軌跡を特定する(ステップS112)。第2軌跡特定部116は、物体軌跡を特定する(ステップS113)。なお、ステップS113では、複数の物体が検知されている場合には、各物体について、物体軌跡が特定される。ステップS113の完了後、図9に示すステップS115が実行される。
図9に示すように、走行シーン判定部114は、ステップS112により特定された検知領域軌跡と、ステップS113により特定された物体軌跡とは互いに交差するか否かを判定する(ステップS205a)。これら2つの軌跡が交差しないと判定された場合(ステップS205a:NO)、検知領域に物体が到達しないものとして、上述のステップS215が実行され、走行シーンは機能抑制走行シーンであると特定される。例えば、図10に示す検知領域軌跡Tr1と物体軌跡Tr12のように、2つの軌跡が交差しない場合、衝突被害軽減機能を作動させる必要性は低い。このため、本実施形態では、かかる場合には、走行シーンを機能抑制走行シーンであると特定して、衝突被害軽減機能の作動が抑制されるようにしている。
他方、これら2つの軌跡が交差すると判定された場合(ステップS205a:YES)、検知領域に物体が到達するものとして、図9に示すように上述のステップS215が実行され、走行シーンは機能抑制走行シーンでないと特定される。例えば、図10に示す検知領域軌跡Tr1と物体軌跡Tr11のように、2つの軌跡が交差する場合には、将来における自車両VL1と物体(人物m3)との衝突が想定される。そこで、この場合には、走行シーンを機能抑制走行シーンでないと特定して、衝突被害軽減機能の作動が許容されるようにしている。
以上説明した第3実施形態の制御装置10aは、第1実施形態の制御装置10と同様な効果を奏する。加えて、自車両VL1の現在位置と将来位置とに亘って自車両VL1が移動した場合のミリ波レーダ21および撮像装置22の検知領域の軌跡である検知領域軌跡Tr1と、自車両VL1の現在位置と将来位置とに亘って自車両VL1が移動した期間における物体(人物m3)の軌跡である物体軌跡Tr11とが互いに交差する場合に自車両VL1の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当しないと判定し、特定された検知領域軌跡Tr1と、特定された物体軌跡Tr12とが互いに交差しない場合に、自車両VL1の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当すると判定するので、自車両VL1の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当するか否かを精度良く判定できる。
D.他の実施形態:
(D1)各実施形態のステップS115は、単なる例示であり、様々に変更可能である。例えば、自車両VL1の車速が所定の閾値速度以上であり、且つ、ウィンカー操作が実行された場合に、機能抑制走行シーンであると特定し、その他の場合には機能抑制走行シーンではないと特定してもよい。一般に、走行中の車線変更の場合、自車両VL1の車速は、右左折する場合に比べて高い車速であり、且つ、ウィンカー操作が実行されるため、かかる構成においても、車線変更中であるために機能抑制走行シーンであることを精度良く特定できる。
(D2)各実施形態では、自車両VL1の現在の走行シーンが機能抑制走行シーンではないと判定された場合には、閾値操舵量を高値に設定していたが、本開示はこれに限定されない。走行シーンが機能抑制走行シーンではないと判定された場合には、ステップS130~S135を省略してステップS140を実行してもよい。すなわち、一般には、自車両VL1の現在の走行シーンが機能抑制走行シーンではないと判定された場合には、第1~第3実施形態のように、閾値操舵量を高値に設定する第1処理と、上述のように、ステップS140(衝突被害軽減機能の作動を許容)を実行する第2処理と、のうちのいずれかを実行してもよい。
(D3)本開示に記載の制御装置10、10a及びそれら手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御装置10、10a及びそれら手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御装置10、10a及びそれら手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(D4)上記第2実施形態では、走行シーン判定部114は、自車両VL1の走行シーンが機能抑制走行シーンに該当するか否かを判断する際に、「信号機において右折または左折を許可する矢印信号が点灯しているか否か」および「自車両VL1が前進しているか否か」という2つの判定条件を判断していたが、本開示はこれに限定されない。「信号機において右折または左折を許可する矢印信号が点灯しているか否か」のみを判断し、「自車両VL1が前進しているか否か」の判断を省略してもよい。かかる構成においては、例えば、自車両VL1と周囲の物体との衝突判断が制御装置10aまたは他の制御装置において実行され、「衝突可能性がある」と判断された場合に上述の「衝突被害軽減機能制御処理」が実行される構成としてもよい。一般に、衝突判断において「車両VL1は前進しているか否か」は判断されるため、上述のように、衝突被害軽減機能抑制処理では、かかる判断を省略することができる。
(D5)上記第3実施形態では、検知領域軌跡と物体軌跡とを特定し、これら2つの軌跡が交差するか否かによって、検知領域に物体が到達するか否かを判定していたが、本開示はこれに限定されない。検知領域軌跡を予め固定的な領域としてモデル化しておき、かかる領域に対して、特定された物体軌跡とが交差するか否かによって、検知領域に物体が到達するか否かを判定してもよい。また、かかる構成において、物体軌跡を特定せずに、物体の位置、移動速度の大きさ、移動速度の角度のうちの一部のパラメータを予め固定値として設定しておき、物体についてのその他のパラメータをミリ波レーダ21および撮像装置22を利用して特定すると共に、特定したパラメータのみを利用して、検知領域に物体が到達するか否かを判定してもよい。なお、これらの構成においては、第1軌跡特定部115および第2軌跡特定部116を省略してもよい。すなわち、一般には、物体の物理的情報を利用して、車両VL1の現在位置と将来位置とに亘って車両VL1が移動した場合のセンサの検知領域に、物体が到達するか否かを推定する検知領域到達推定部を備える任意の構成を、本開示の制御装置に採用してもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した形態中の技術的特徴に対応する各実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。本開示は、例えば、衝突被害軽減機能の制御方法、かかる方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体などの形態で実現することができる。
10、10a…制御装置、112…第1情報取得部、111…機能制御部、113…第2情報取得部、114…走行シーン判定部、VL1…車両(自車両)

Claims (6)

  1. 車両(VL1)に搭載され、前記車両と物体との衝突の回避または衝突被害を軽減するための衝突被害軽減機能の作動および停止を制御する制御装置(10、10a)であって、
    前記車両における操舵量に関する情報である操舵量関連情報を取得する第1情報取得部(112)と、
    取得された前記操舵量関連情報から特定される前記操舵量が閾値操舵量よりも大きい場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を抑制し、該操舵量が前記閾値操舵量以下である場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する機能制御部(111)と、
    前記車両に搭載されたセンサの検知結果と地図情報とのうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の周囲に存在する前記物体の位置と移動速度と移動角度とを含む前記物体の物理的情報と、前記車両が走行する環境に関する情報である走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを取得する第2情報取得部(113)と、
    取得された前記物理的情報と、前記走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の走行シーンが前記衝突被害軽減機能の作動の抑制を行う走行シーンとして予め設定されている機能抑制走行シーンに該当するか否かを判定する走行シーン判定部(114)と、
    を備え、
    前記機能制御部は、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当しないと判定された場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当すると判定された場合に比べて前記閾値操舵量を増加させて設定する第1処理と、前記操舵量に基づく前記衝突被害軽減機能の作動の抑制と許容とのうちのいずれかの選択的な実行を停止して、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する第2処理と、のうちのいずれかを実行する、
    制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記第2情報取得部は、少なくとも前記走行環境関連情報を取得し、
    前記走行シーン判定部は、前記走行環境関連情報を利用して、前記車両が交差点または交差点近傍を走行しているか否かを判定し、前記車両が交差点または交差点近傍を走行していると判定された場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当しないと判定する、制御装置。
  3. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記第2情報取得部は、少なくとも前記走行環境関連情報を取得し、
    前記走行環境関連情報には、交差点における信号機の点灯状態を示す情報が含まれており、
    前記走行シーン判定部は、前記走行環境関連情報を利用して、前記信号機において右折または左折を許可する矢印信号が点灯している場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当しないと判定する、制御装置。
  4. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記物体の前記物理的情報を利用して、前記車両の現在位置と将来位置とに亘って前記車両が移動した場合の前記センサの検知領域に、前記物体が到達するか否かを推定する検知領域到達推定部を更に備え、
    前記走行シーン判定部は、前記検知領域に前記物体が到達すると推定される場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当しないと判定し、前記検知領域に前記物体が到達しないと推定された場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当すると判定する、制御装置。
  5. 車両に搭載され、前記車両と物体との衝突の回避または衝突被害を軽減するための衝突被害軽減機能の作動および停止を制御する制御方法であって、
    (a)制御装置において、前記車両における操舵量に関する情報である操舵量関連情報を取得する工程と、
    (b)前記制御装置において、取得された前記操舵量関連情報から特定される前記操舵量が閾値操舵量よりも大きい場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を抑制し、該操舵量が前記閾値操舵量以下である場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する工程と、
    (c)前記制御装置において、前記車両に搭載されたセンサの検知結果と地図情報とのうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の周囲に存在する前記物体の位置と移動速度と移動角度とを含む前記物体の物理的情報と、前記車両が走行する環境に関する情報である走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを取得する工程と、
    (d)前記制御装置において、取得された前記物理的情報と、前記走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の走行シーンが前記衝突被害軽減機能の作動の抑制を行う走行シーンとして予め設定されている機能抑制走行シーンに該当するか否かを判定する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当しないと判定された場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当すると判定された場合に比べて前記閾値操舵量を増加させて設定する第1処理と、前記操舵量に基づく前記衝突被害軽減機能の作動の抑制と許容とのうちのいずれかの選択的な実行を停止して、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する第2処理と、のうちのいずれかを実行する工程を含む、
    制御方法。
  6. 車両に搭載され、前記車両と物体との衝突の回避または衝突被害を軽減するための衝突被害軽減機能の作動および停止を制御するコンピュータプログラムであって、
    (a)前記車両における操舵量に関する情報である操舵量関連情報を取得する機能と、
    (b)取得された前記操舵量関連情報から特定される前記操舵量が閾値操舵量よりも大きい場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を抑制し、該操舵量が前記閾値操舵量以下である場合に、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する機能と、
    (c)前記車両に搭載されたセンサの検知結果と地図情報とのうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の周囲に存在する前記物体の位置と移動速度と移動角度とを含む前記物体の物理的情報と、前記車両が走行する環境に関する情報である走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを取得する機能と、
    (d)取得された前記物理的情報と、前記走行環境関連情報と、のうちの少なくとも1つを利用して、前記車両の走行シーンが前記衝突被害軽減機能の作動の抑制を行う走行シーンとして予め設定されている機能抑制走行シーンに該当するか否かを判定する機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記機能(b)は、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当しないと判定された場合に、前記車両の走行シーンが前記機能抑制走行シーンに該当すると判定された場合に比べて前記閾値操舵量を増加させて設定する第1処理と、前記操舵量に基づく前記衝突被害軽減機能の作動の抑制と許容とのうちのいずれかの選択的な実行を停止して、前記衝突被害軽減機能の作動を許容する第2処理と、のうちのいずれかを実行する機能を含む、
    コンピュータプログラム。
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