JP2024035076A - 加熱装置、画像形成装置及び液体吐出装置 - Google Patents

加熱装置、画像形成装置及び液体吐出装置 Download PDF

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Akitomo Kuwabara
憲昭 尺長
Noriaki Shakunaga
宏 高木
Hiroshi Takagi
誠 小林
Makoto Kobayashi
孝治 桑名
Koji Kuwana
淳一 森部
Junichi Moribe
拓人 木戸
Takuto Kido
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Abstract

【課題】熱源の劣化又は破損が生じやすい箇所の温度上昇を抑制する。【解決手段】内側に熱源25を有する加熱ローラ21と、加熱ローラ21の軸方向端部を回転可能に保持すると共に内部に熱源25の一部が配置される端部保持部材45とを備える加熱装置であって、加熱装置は、端部保持部材45の内部に加熱ローラ21の軸方向とは交差する方向へエアを供給するエア供給手段50を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、加熱装置、画像形成装置及び液体吐出装置に関する。
画像形成装置などに搭載される加熱装置の一例として、インクなどの液体が付与された用紙を加熱して乾燥させる乾燥装置が知られている。
例えば、特許文献1(特開2017-65126号公報)においては、乾燥装置として、内部に熱源を有する加熱ローラ(ヒートロール)を備える構成が提案されている。熱源により加熱された加熱ローラに対して用紙などの加熱対象物が接触すると、加熱ローラから加熱対象物に熱が付与され、加熱対象物が加熱される。
ところで、加熱対象物の厚みが厚くなったり、生産性を高めるために加熱対象物の搬送速度を速くしたりすると、熱源による熱の供給量を多くする必要があるため、熱源の温度が高くなる傾向にある。その場合、これまでと同じ耐熱性能の熱源を用いると、熱源が劣化したり破損したりする虞がある。
そこで、本発明においては、熱源の劣化又は破損が生じやすい箇所の温度上昇を抑制することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、内側に熱源を有する加熱ローラと、前記加熱ローラの軸方向端部を回転可能に保持すると共に内部に前記熱源の一部が配置される端部保持部材とを備える加熱装置であって、前記端部保持部材の内部に前記加熱ローラの軸方向とは交差する方向へエアを供給するエア供給手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、熱源の劣化又は破損が生じやすい箇所の温度上昇を抑制できる。
本発明の一実施形態であるインクジェット式画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態に係る乾燥装置の概略構成図である。 本実施形態に係る乾燥装置の加熱ローラ及びその周辺の構成を示す断面図である。 図3におけるZ-Z断面図である。 本実施形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 本実施形態に係るエア供給手段の制御フローの一例を示す図である。 エア供給手段の他の例を示す図である。 給気孔及び排気孔を斜めに配置し、仕切部材を設けた例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、インクジェット式の画像形成装置に搭載される乾燥装置に本発明を適用した場合を例に説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品などの構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1に基づき、本実施形態に係るインクジェット式画像形成装置の全体構成について説明する。
図1に示されるインクジェット式画像形成装置100は、シート供給部1と、前処理部2と、第1画像形成部3と、第1乾燥部4と、第1冷却部5と、表裏反転部6と、第2画像形成部7と、第2乾燥部8と、第2冷却部9と、シート回収部10とを備えている。
シート供給部1は、長尺のシートSがロール状に巻回された供給ローラ11を有している。供給ローラ11が図1に示される矢印方向に回転することにより、シートSが繰り出される。繰り出されたシートSは、前処理部2へ供給される。
前処理部2は、シート供給部1から供給されたシートSの片面又は両面に処理液を塗布する処理液塗布装置12を有している。処理液は、例えば、インクを凝集させる機能を有する液などであり、インクのにじみ防止や浸透補助などの画質向上を目的として、処理液塗布装置12によって画像形成前のシートSに塗布される。処理液が塗布されたシートSは、第1画像形成部3へ供給される。
第1画像形成部3は、液体のインクを吐出する液体吐出部としての複数の液体吐出ヘッド13S,13Y,13M,13C,13Kを有している。図1に示される例においては、シートSの搬送方向の上流側から、ブラックインク用の液体吐出ヘッド13K、シアンインク用の液体吐出ヘッド13C、マゼンタインク用の液体吐出ヘッド13M、イエローインク用の液体吐出ヘッド13Y、特色インク用の液体吐出ヘッド13Sの順に配置されている。特色インクは、ホワイト又はメタリックなど、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー以外のインクであり、用途に応じて適宜追加される。なお、各液体吐出ヘッド13S,13Y,13M,13C,13Kの配置は、図1に示される順に限定されるものではなく、任意の順番でよい。インクは、色材と溶剤、溶剤に分散された結晶性樹脂粒子を含む液体であり、結晶性樹脂は、所定の融点以上に熱せられると相変化を起こし結晶状態から液体に融解する樹脂である。シートSが第1画像形成部3へ供給されると、各吐出ヘッド13,13Y,13M,13C,13KからシートSの表側の面(第1面)へインクが吐出され、シートSの表側の面に画像が形成される。
第1乾燥部4は、シートSを加熱してシートS上のインクを乾燥させる乾燥装置20を有している。シートSが第1画像形成部3から第1乾燥部4へ供給されると、乾燥装置20によってシートSが加熱され、シートS上のインクが乾燥される。
第1冷却部5は、複数の冷却ローラ14を有している。シートSが第1乾燥部4から第1冷却部5へ供給されると、シートSが冷却ローラ14に接触することにより、シートSが冷却される。
表裏反転部6は、シートSの表側と裏側の位置を反転させる公知の装置により構成される。第1冷却部5から供給されたシートSが、表裏反転部6を通過すると、シートSの表裏が反転されて第2画像形成部7へ送られる。例えば、シートSの表側の面が上向きの状態で表裏反転部6へ供給されると、表側の面が下向き(裏側の面が上向き)となるように反転されて第2画像形成部7へ供給される。
第2画像形成部7は、上記第1画像形成部3と同じように、複数の液体吐出ヘッド13S,13Y,13M,13C,13Kを有している。ただし、第2画像形成部7においては、第1画像形成部3とは異なり、シートSの表側の面ではなく裏側の面(第2面)に対して画像が形成される。すなわち、シートSは、表裏反転部6によって表裏反転された状態で第2画像形成部7へ供給されるので、シートSが第2画像形成部7へ供給されると、各吐出ヘッド13,13Y,13M,13C,13KからシートSの裏側の面へインクが吐出され、シートSの裏側の面に画像が形成される。
第2乾燥部8及び第2冷却部9は、上記第1乾燥部4及び上記第1冷却部5と同じように構成されている。従って、上記第2画像形成部7においてシートSの裏側の面に画像が形成された後、シートSが第2乾燥部8へ供給されると、第2乾燥部8の乾燥装置30によってシートSが加熱されてシートS上のインクが乾燥され、続いて、第2冷却部9の冷却ローラ15によってシートSが冷却される。
シート回収部10は、シートSを巻き取って回収する回収ローラ16を有している。回収ローラ16が図1に示される矢印方向に回転すると、シートSがロール状に巻き取られて回収される。
次に、図2及び図3に基づき、第1乾燥部4及び第2乾燥部8が有する各乾燥装置20,30の基本構成について説明する。なお、各乾燥装置20,30の構成は同じであるので、一方の乾燥装置20の構成のみについて説明し、他方の乾燥装置30の構成については説明を省略する。
図2に示されるように、本実施形態に係る乾燥装置20は、複数の加熱ローラ21と、1つの加熱ドラム22と、複数の案内ローラ23と、複数のエア吹き出しユニット24を備えている。
加熱ドラム22は、加熱ローラ21よりも大径のローラ(円筒状部材)であり、内部に熱源としてのハロゲンヒータ26が配置されている。一方、加熱ローラ21は、加熱ドラム22よりも小径のローラ(円筒状部材)であり、内部に熱源としてのハロゲンヒータ25が配置されている。加熱ローラ21と加熱ドラム22は、加熱対象物であるシートSに接触して加熱する接触式の加熱手段である。
加熱ドラム22の周囲には、複数の加熱ローラ21と複数の案内ローラ23が渦巻き状に配置されている。なお、案内ローラ23は、加熱ローラ21及び加熱ドラム22とは異なり、内部にハロゲンヒータなどの熱源は有しておらず、シートSを案内する案内手段として機能するローラである。シートSは、各案内ローラ23のほか、各加熱ローラ21及び加熱ドラム22に掛け渡されており、これらによってシートSを案内する案内経路が構成されている。
シートSが乾燥装置20内に搬入されると、まず、加熱ローラ21の外側に掛け渡される。そして、シートSは、複数の加熱ローラ21の外側に接触しながら搬送され、続いて、加熱ドラム22に巻き付けられる。さらに、シートSは、加熱ドラム22から案内ローラ23へ掛け渡され、複数の加熱ローラ21の内側に接触しながら搬送される。このように、シートSは、加熱ローラ21の外側に接触しながら搬送された後、加熱ドラム22に巻き付けられ、さらに、加熱ローラ21の内側に接触しながら搬送されることにより、シートSが効率良く加熱され、シートS上のインクの乾燥が促進される。
また、加熱ローラ21と案内ローラ23によってシートSが張架される箇所、及び、加熱ドラム22に対向する位置には、エア吹き出しユニット24が配置されている。そして、これらのエア吹き出しユニット24からシートSに対してエアが吹き付けられることにより、インクの乾燥がより一層促進される。その後、シートSは、乾燥装置20外へ搬出される。
図3は、本実施形態に係る乾燥装置20の加熱ローラ21及びその周辺の構成を示す断面図である。
図3に示されるように、本実施形態に係る乾燥装置20においては、加熱ローラ21が、乾燥装置20の筐体部を構成する一対の側板27によって回転可能に支持されている。詳しくは、加熱ローラ21の軸方向両端部が、内部にベアリング46を有する一対の端部保持部材45によって回転可能に保持されている。また、各端部保持部材45は、各側板27に取り付けられる筒状保持部材44内に挿入されて固定される。すなわち、加熱ローラ21は、回転しないように固定される各端部保持部材45に対してベアリング46を介して相対的に回転可能に保持されている。なお、本実施形態においては、筒状保持部材44に対する端部保持部材45の挿入を行いやすくするため、一方(図3における右側)の端部保持部材45には、先端へ向かって細くなるテーパ状の嵌合部45dが設けられている。
一方、加熱ローラ21内に配置されるハロゲンヒータ25の長手方向両端部は、各端部保持部材45に対して板状の固定部材47を介して回転しないように固定されている。従って、加熱ローラ21が回転しても、ハロゲンヒータ25は回転しない。加熱ローラ21内に配置されるハロゲンヒータ25の数は、複数本であってもよいし、1本であってもよい。
ハロゲンヒータ25は、赤外線を放出し、放出された赤外線の輻射熱により加熱対象物を加熱する輻射熱式の熱源である。具体的に、ハロゲンヒータ25は、発熱体としてのフィラメント33と、フィラメント33が収容される円筒状の発光管31などにより構成される。フィラメント33は、タングステンなどの金属線をコイル状に巻回して形成されている。発光管31は、石英ガラスなどの赤外線を透過する材料により形成されている。発光管31の内部には、フィラメント33が収容されるほか、ハロゲン物質及び不活性ガスが封入されている。そのため、発光管31の両端部側には、内部のガスが漏れ出ないように封止部31aが形成されている。また、フィラメント33の両端部には、給電線32が接続されており、給電線32介して電源部からフィラメント33に給電されると、フィラメント33が発光し、赤外線が放出される。そして、放出された赤外線が加熱ローラ21の内周面に照射されると、加熱ローラ21が加熱される。特に、本実施形態においては、加熱ローラ21の両端部側の部分(端部保持部材45によって保持される部分)が中央側の部分に比べて細く形成されているため、加熱ローラ21内の熱が両端部から流出するのが抑制され、加熱ローラ21を効率良く加熱できる。
また、図3に示されるように、本実施形態に係る乾燥装置20は、加熱ローラ21の温度を検知する温度センサユニット40を備えている。温度センサユニット40は、加熱ローラ21と対向するように配置され、複数の温度センサ41と、各温度センサ41を内部に収容する箱状の筐体部42を有している。複数の温度センサ41は、検知対象物から放出される赤外線などを検知する非接触式温度センサであり、筐体部42に設けられた検知用の開口部42aを通して加熱ローラ21の温度を検知する。各温度センサ41によって加熱ローラ21の温度が検知されると、検知された温度に基づき後述の制御部がハロゲンヒータ25の発熱(発光)を制御する。これにより、加熱ローラ21の表面温度が所定の温度となるように維持される。
ところで、ハロゲンヒータの寿命は、一般的にフィラメントの耐熱性能又は発光管の耐熱性能に依存する。このため、フィラメント又は発光管の温度が耐熱温度を超えると、これらが劣化又は損傷し、ハロゲンヒータの寿命が短くなる虞がある。特に、発光管の封止部においては、その構造上、高温になった場合に亀裂が発生する虞がある。詳しくは、封止部が高温になると、封止部内に配置される金属箔が酸化して膨張し、その膨張によって封止部が内部から押し広げられる力が発生するため、この力に対して封止部が耐えられなくなった場合に、封止部に亀裂が発生する。
このように、ハロゲンヒータにおいては、封止部が過剰に温度上昇すると破損する虞があるため、封止部の温度上昇を抑制する必要がある。この点に関し、図3に示される実施形態においては、封止部31aを、加熱ローラ21の両端部よりも外側に配置し、さらに、加熱ローラ21の両端部側の部分を細くして内部の熱が外部へ流出しにくくしているため、封止部31aは加熱ローラ21の熱の影響を受けにくい環境にある。
しかしながら、厚みのあるシートを搬送したり、生産性を高めるためにシートの搬送速度を速くしたりすると、ハロゲンヒータを多く点灯させる必要が生じるため、これに伴って封止部の温度も高くなる傾向にある。その場合、これまでと同じ耐熱性能のハロゲンヒータでは、封止部が劣化したり破損したりする虞がある。
このような温度上昇に伴う封止部の劣化又は破損に対する対策として、封止部に冷却用のエアを吹き付け、封止部の温度上昇を抑制する方法が考えられる。例えば、図3に示される構成の場合、内部に封止部31aが配置される端部保持部材45に、ハロゲンヒータ25の端部を外部へ露出させるための孔部45cが形成されているので、この孔部45cから冷却用のエアを供給することにより、端部保持部材45内の封止部31aを冷却することができる。
しかしながら、この方法の場合、加熱ローラ21の軸方向(図3における矢印X方向)から端部保持部材45内にエアを供給することになるため、ハロゲンヒータ25の端部を固定する固定部材47及びハロゲンヒータ25の端部に接続される給電線32などがエア供給の妨げとなり、封止部31aへの十分なエア供給ができない問題がある。また、端部保持部材45の内部と加熱ローラ21の内部が連通しているため、加熱ローラ21の軸方向から端部保持部材45内にエアを供給すると、加熱ローラ21内にエアが流入し、加熱ローラ21の加熱効率を低下させる問題もある。
斯かる事情に鑑み、本実施形態においては、加熱ローラ21の効率の良い加熱と、封止部31aの効果的な冷却を実現するため、次のような構成を採用している。以下、本実施形態に係るエア供給手段の構成について説明する。
図3に示されるように、本実施形態に係る乾燥装置20においては、各端部保持部材45内に冷却用のエアを供給するエア供給手段50が設けられている。エア供給手段50は、送風ファンなどから成る送風装置51と、給気チューブなどから成る給気路52を有している。給気路52は、送風装置51から2つの端部保持部材45のそれぞれへエアを誘導できるように途中で分岐している。また、各端部保持部材45には、内部へエアを供給する給気孔45aと、内部からエアを排出する排気孔45bが設けられている。給気孔45aには、給気路52の一端部が接続されている。
ここで、本実施形態においては、給気孔45a及び排気孔45bが、加熱ローラ21の軸方向とは直交する方向(図3における矢印Y方向)に封止部31aを挟んで互いに対向するように配置されている。このため、送風装置51から給気路52を介してエアが供給されると、端部保持部材45の給気孔45aから内部へエアが供給され、供給されたエアが排気孔45bから外部へ排出される。すなわち、エアは、端部保持部材45内を加熱ローラ21の軸方向とは直交する方向に通過する。このとき、封止部31aにエアが吹き付けられることにより、封止部31aが冷却される。
このように、本実施形態においては、端部保持部材45内へのエアの供給方向を加熱ローラ21の軸方向とは直交する方向とすることにより、固定部材47及び給電線32などによってエアの供給が妨げられることがなくなる。このため、封止部31aに十分なエアを供給でき、封止部31aの温度上昇を効果的に抑制できる。また、エアを加熱ローラ21の軸方向とは直交する方向に供給することにより、加熱ローラ21内にエアが流入しにくくなるので、エアの流入による加熱ローラ21の加熱効率の低下も回避できる。従って、本実施形態に係る構成によれば、加熱ローラ21の効率の良い加熱を確保しつつ、封止部31aの効果的な冷却を実現できるようになる。
これまで、高出力化したハロゲンヒータを用いた場合は、封止部の温度が400℃にまで達していたところ、本発明を適用することにより、封止部の温度上昇を耐熱温度(300℃)よりも低い240℃程度にまで抑制することができた。従って、本発明によれば、高出力のハロゲンヒータを用いた場合でも、封止部の劣化及び破損を抑制でき、ハロゲンヒータの長寿命化を図れるようになる。また、封止部のほか、封止部が収容される端部保持部材、及び、端部保持部材内に配置されるベアリングの温度上昇も抑制できる。なお、封止部の温度上昇を240℃程度に抑制できた例では、図3に示される構成において、給気孔45aを直径6.5mmの丸孔とし、排気孔45bを縦48mm横18mmの長孔として、風速2m/sでエアを供給した。ただし、給気孔45aの大きさ、排気孔45bの大きさ、及び、エアの風速は、これに限定されるものではなく、ハロゲンヒータの出力などに応じて適宜変更可能である。
封止部31aを効率良く冷却するには、本実施形態のように、給気孔45aが封止部31aに対して加熱ローラ21の軸方向とは直交する方向に対向するように配置されることが好ましい。この場合、給気孔45aから封止部31aに対してエアが効果的に吹き付けられるため、封止部31aを効率良く冷却できる。ただし、給気孔45aの位置は、封止部31aに対向する位置である場合に限らず、封止部31aに対してずれた位置であってもよい。そのような場合であっても、エアを加熱ローラ21の軸方向に供給する場合に比べてエアを端部保持部材45内に供給しやすくなるため、封止部31aの冷却効果を向上させることができる。
また、図3におけるZ-Z断面図である図4に示されるように、排気孔45bの開口幅W1は給気孔45aの開口幅W2よりも大きく形成されることが好ましい。この場合、排気孔45bの開口面積が給気孔45aの開口面積よりも大きくなるので、排気孔45bからエアを円滑に排出できるようになり、端部保持部材45内でエアが滞留するのを抑制できる。これにより、端部保持部材45内にエアを円滑に供給できるようになるので、封止部31aに吹き付けられるエアの風量を確保でき、封止部31aを効果的に冷却できるようになる。また、端部保持部材45内のエアの滞留が抑制されることにより、加熱ローラ21内へのエアの進入も抑制できるようになるので、エアの流入による加熱ローラ21の加熱効率の低下もより高度に回避できるようになる。また、排気孔45bからエアを円滑に排出するには、図3及び図4に示されるように、給気孔45aと排気孔45bが加熱ローラ21の軸方向とは直交する方向に対向するように配置されることが好ましい。ただし、排気孔45bは必ずしも給気孔45aに対向して配置される場合に限らず、互いにずれて配置されていてもよい。
また、本実施形態のように、非接触式の温度センサ41を備える構成においては、温度センサ41の検知面に粉塵などの異物が付着すると、誤検知の虞がある。そのため、本実施形態においては、図3に示されるように、送風装置51から温度センサユニット40内へエアを供給できるように、送風装置51から温度センサユニット40へ給気路53を伸ばしている。温度センサユニット40(筐体部42)内にエアが供給されると、筐体部42内が正圧状態となり、筐体部42に設けられた検知用の開口部42aからエアが排出される。これにより、検知用の開口部42aから内部へ異物が進入しにくくなるので、温度センサ41の検知面に異物が付着するのを抑制でき、検知面を良好な状態に維持できる。
このように、本実施形態においては、エア供給手段50が、端部保持部材45内へエアを供給するほか、温度センサユニット40内にもエアを供給することにより、ハロゲンヒータ25の封止部31aの温度上昇抑制に加え、温度センサ41の検知面の汚れも抑制できできる。
さらに、本実施形態においては、共通(1つ)の送風装置51を用いて端部保持部材45の内部と温度センサユニット40の内部の両方へエアを供給することができるので、装置の小型化及び低コスト化を図れるようになる。すなわち、送風装置51から端部保持部材45と温度センサユニット40に向かって分岐する給気路52,53によって、送風装置51から端部保持部材45内と温度センサユニット40内の両方へエアを誘導することができるので、端部保持部材45へエアを供給するための送風装置と、温度センサユニット40へエアを供給するための送風装置を、個別に設ける必要が無い。このため、本実施形態においては、送風装置の設置数を少なくすることができ、小型化及び低コスト化を図れるようになる。
温度センサユニット40内に供給されるエアの風量は、温度センサユニット40内を正圧状態に維持できる程度の風量であれば充分である。一方、端部保持部材45内に供給されるエアの風量は、封止部31aの温度上昇の程度によって適宜調整することが好ましい。しかしながら、端部保持部材45内へ供給するエアの風量が増加することに伴って、温度センサユニット40内へ供給するエアの風量が増加すると、検知用の開口部42aから加熱ローラ21の表面に吹き付けられる風量が増し、加熱ローラ21の温度低下を招く虞がある。
そのため、本実施形態においては、端部保持部材45と温度センサユニット40のそれぞれに供給されるエアの風量を個別に調整できるようにしている。具体的には、図3に示されるように、各給気路52,53が分岐する部分にエア調整弁54を設け、エア調整弁54の開放率を変更することにより、各給気路52,53内の開放面積を変更できるようにしている。これにより、送風装置51から端部保持部材45内へ供給される冷却用のエアの風量と、送風装置51から温度センサユニット40内へ供給されるメンテナンス用のエアの風量とを調整できる。
下記表1に、エア調整弁54の開放率の一例を示す。表1に示されるように、本実施形態においては、画像形成装置の各種動作(条件)に応じてエア調整弁54の開放率を変更することにより、冷却用のエアとメンテナンス用のエアのそれそれの風量を調整する。
Figure 2024035076000002
表1に記載の例においては、通常印刷動作時(状態1)の場合、エア調整弁54の冷却用エア側とメンテナンス用エア側のそれぞれの開放率をいずれも50%としている。これに対して、厚みのあるシートを搬送したり、シートの搬送速度を速くしたりするなど、加熱ローラ21内のハロゲンヒータ25を通常よりも高いデューティ(単位時間あたりの通電時間の割合)で点灯させる必要がある高デューティ印刷動作時(状態2)の場合は、封止部31aの温度が高くなるため、冷却用エア側の開放率を大きくして70~80%の範囲内に調整する。これにより、冷却用のエアの風量が多くなるため、封止部31aの温度上昇を効果的に抑制できる。一方、メンテナンス用エア側の開放率は、反対に小さくなり20~30%の範囲内に調整される。この場合、温度センサ41の汚れを抑制できる程度の風量を十分に確保できると共に、メンテナンス用のエアの風量が必要以上に大きくなることがないため、風量増大による加熱ローラ21の温度低下も回避できる。
表1に記載の清掃動作時(状態3)は、温度センサ41に検知面などに付着する異物をエアによって除去する動作を行う場合である。この場合、メンテナンス用エア側の開放率を100%とし、温度センサユニット40内に供給されるエアの風量を通常よりも多くする。これにより、温度センサ41の検知面に付着する異物をエアにより除去することが可能となる。一方、冷却用エア側の開放率は0%となるため、封止部31aへのエアの吹き付けは行えなくなる。従って、清掃動作は、封止部31aの冷却を行う必要が無い印刷動作時以外のタイミングで行うことが好ましい。
なお、上記表1に示されるエア調整弁54の開放率は、一例であり、画像形成装置の性能、構成などに応じて適宜設定可能である。
上記のようなエア調整弁54の制御は、オペレータによって選択される動作モード、あるいは、加熱ローラ内のハロゲンヒータの点灯デューティなどに基づき、図5に示される制御部(CPU60)により行われる。この場合、制御部(CPU60)とエア調整弁54は、端部保持部材45内と温度センサユニット40内のそれぞれに供給されるエアの風量を変更する風量変更部として機能する。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
図5に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置100は、CPU60(Central Processing Unit)60、ROM(Read Only Memory)61、RAM(Random Access Memory)62、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)63、外部機器接続I/F64、ネットワークI/F65、及びバスライン66を備えている。また、画像形成装置100は、シート搬送部67、副走査ドライバ68、主走査ドライバ69、キャリッジ130、及び操作パネル70を備えている。キャリッジ130は、液体吐出ヘッド13、及び液体吐出ヘッドドライバ131を備えている。
これらのうち、CPU60は、画像形成装置100全体の動作を制御する。ROM61は、IPLなどのCPU60の駆動に用いられるプログラムなどを記憶する。RAM62は、CPU60のワークエリアとして使用される。NVRAM63は、プログラムなどの各種データを記憶し、画像形成装置100の電源が遮断されている間も各種データを保持する。
外部機器接続I/F64は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどにより、PC(Personal Computer)に接続され、PCとの間で、制御信号及び印刷データの通信を行う。ネットワークI/F65は、インターネットなどの通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン66は、CPU60などの各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス及びデータバスなどである。
シート搬送部67は、例えば、ローラ、及びローラを駆動するモータであって、画像形成装置100内の搬送経路に沿って副走査方向(シート搬送方向)へシートを間欠的に搬送する。副走査ドライバ68は、シート搬送部67による副走査方向へのシートの搬送を制御するドライバである。
キャリッジ130は、液体吐出ヘッド13を搭載し、シート搬送方向とは交差する主走査方向へ移動可能なヘッド保持体である。キャリッジ130が主走査方向に移動しながら、副走査方向に間欠的に搬送されるシートに対して液体吐出ヘッド13からインクが吐出されることにより、シートの所定位置に画像が形成される。このとき、主走査ドライバ69は、キャリッジ130の主走査方向への移動を制御し、液体吐出ヘッドドライバ131が、液体吐出ヘッド13の駆動を制御する。
なお、液体吐出ヘッドドライバ131は、キャリッジ130に搭載されず、キャリッジ130外で、バスラインに接続されるように構成されてもよい。また、主走査ドライバ69、副走査ドライバ68、及び液体吐出ヘッドドライバ131は、それぞれプログラムに従ったCPU60の命令によって実現する機能であってもよい。
操作パネル70は、現在の設定値及び選択画面などを表示し、オペレータからの入力を受け付けるタッチパネル及びアラームランプなどにより構成されている。
また、CPU60は、画像形成装置100に搭載される乾燥装置20(30)の各種構成要素の動作も制御する。例えば、CPU60は、加熱ローラ21、加熱ドラム22、及び案内ローラ23のそれぞれの回転動作、エア吹き出しユニット24の送風動作、送風装置51の送風動作、エア調整弁54の開放率などを制御する。また、CPU60は、温度センサ41によって検知される加熱ローラ21の温度に基づいて、加熱ローラ21内のハロゲンヒータ25の発熱動作も制御する。
図6は、本実施形態に係るエア供給手段の制御フローの一例を示す図である。
図6に示されるように、本実施形態においては、画像形成装置の電源がONにされると、まず、オペレータが印刷モードか清掃モードを選択する(Step1)。そして、清掃モードが選択された場合は(Step2で「NO」の場合)、上記温度センサ41の清掃動作が開始される(Step3)。清掃動作が開示されると、エア調整弁54の開放率が、表1に記載の「状態3」(冷却用エア側:0%、メンテナンス用エア側:100%)に設定される(Step4)。そして、「状態3」の開放率の状態で、送風装置51から温度センサユニット40内へエアが供給され、温度センサ41の清掃動作が行われる。その後、エアの供給があらかじめ設定された所定時間行われると(Step5で「YES」の場合)、エアの供給を停止し、清掃動作が完了する(Step6)。清掃動作の完了後、画像形成装置は待機モードへ移行する(Step7)。
一方、電源ON後に選択されたモードが、印刷モードであった場合は(Step2で「YES」の場合)、エア調整弁54の開放率が、表1に記載の「状態1」(冷却用エア側:50%、メンテナンス用エア側:50%)に設定される(Step8)。そして、この開放率の状態で、印刷が開始される(Step9)。このとき、「状態1」の開放率の状態で、送風装置51から端部保持部材45内と温度センサユニット40内の両方へエアが供給され、封止部31aの冷却と温度センサ41の汚れ防止のためのエア供給が行われる。
ここで、加熱ローラ21内のハロゲンヒータ25の点灯デューティが所定値以上となり、さらに、その状態が印刷終了までに所定時間継続した場合は(Step10で「YES」の場合)、エア調整弁54の開放率が、表1に記載の「状態2」(冷却用エア側:70~80%、メンテナンス用エア側:20~30%)に変更される(Step11)。すなわち、この場合、封止部31aの温度が高くなる可能性があるため、冷却用エア側の開放率を大きくし、封止部31aに吹き付けられるエアの風量を多くする。なお、ハロゲンヒータ25の点灯デューティが所定値以上とならなかったり、ハロゲンヒータ25の点灯デューティが所定値以上となっても、その状態が印刷終了までに所定時間継続しなかったりした場合は(Step10で「NO」の場合)、「状態1」の開放率のまま印刷を継続する。その後、印刷が終了すると(Step12)、画像形成装置は待機モードへ移行する(Step13)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図6に示される例においては、印刷モードが実行される場合、エア調整弁54の開放率が「状態1」に設定された状態で印刷を開始するようにしているが、印刷開始時に設定される開放率は「状態1」でなくてもよい。例えば、開放率が「状態2」へ変更されて印刷が終了した後、次に行われる印刷の条件(シートの厚さ、シート搬送速度などの条件)が前回と同じ印刷条件であれば、開放率を初めから「状態2」に設定して印刷を開始してもよい。
また、エア調整弁54の開放率を「状態1」から「状態2」へ変更する条件は、ハロゲンヒータ25の点灯デューティ以外の条件であってもよい。例えば、シートの搬送速度が速くなった場合も、封止部31aの温度が高くなる可能性があるため、点灯デューティの条件に代えて、シート搬送速度の条件によりエア調整弁54の開放率の変更タイミングを設定してもよい。すなわち、シートの搬送速度が所定値以上となり、さらに、その状態が印刷終了までに所定時間継続した場合に、エア調整弁54の開放率を「状態1」から「状態2」へ変更するようにしてもよい。
また、印刷モード時に行われる送風装置51からのエアの供給は、印刷終了と同時に終了してもよいし、印刷終了時に終了せず、ハロゲンヒータ25の点灯が停止した後も継続してもよい。
また、本発明は、図3に示されるような1つの送風装置51から1つの加熱ローラ21に設けられる端部保持部材45と1つの温度センサユニット40にエアを供給する場合に限らず、図7に示されるような1つの送風装置51から複数の加熱ローラ21に設けられる端部保持部材45と複数の温度センサユニット40にエアを供給する場合であってもよい。
また、送風装置51は、端部保持部材45と温度センサユニット40に対して個別に設けられてもよい。さらに、それぞれの送風装置の出力を上記CPU60などの制御部(風量変更部)によって個別に制御することにより、端部保持部材45へ供給されるエアの風量と、温度センサユニット40へ供給されるエアの風量を個別に変更できるようにしてもよい。
また、図8に示される例のように、給気孔45a及び排気孔45bは、封止部31aに対して加熱ローラ21の軸方向とは交差する斜め方向に対向するように配置されてもよい。この場合、エアは給気孔45aを通って斜め方向に供給されるので、エアの供給が給電線32などによって妨げられることがなく、封止部31aを効果的に冷却できる。このように、封止部31aに対する給気孔45a及び排気孔45bの配置、エアの供給方向及び排出方向は、加圧ローラ21の軸方向とは直交する方向のほか、斜め方向であってもよい。すなわち、本発明において、給気孔45aの配置方向、排気孔45bの配置方向、エアの供給方向及び排出方向は、加熱ローラ21の軸方向に対して直交方向及び斜め方向を含む交差方向であればよい。
ただし、斜め方向からエアを供給する場合は、加熱ローラ21の軸方向とは直交する方向にエアを供給する場合に比べて、加熱ローラ21内にエアが流入しやすくなる。そのため、図8に示される例においては、封止部31aが配置される端部保持部材45の内部空間と、ハロゲンヒータ25のフィラメント巻線部である発熱体が配置される加熱ローラ31の内部空間との間に、仕切部材48を設けている。仕切り部材48によって端部保持部材45の内部空間と加熱ローラ31の内部空間との間が仕切られることにより、加熱ローラ21内にエアが流入するのを防止でき、加熱ローラ31の温度低下を回避できるようになる。
また、本発明に係る乾燥装置は、シート搬送方向における加熱ローラの上流側又は下流側に別方式の乾燥装置を備え、複数の乾燥方式を用いてシートの乾燥を行うものであってもよい。別方式とは、例えば、非接触式の乾燥装置、光エネルギーを付与して液滴を乾燥させる加熱手段(赤外線照射装置又は紫外線照射装置)のほか、送風による乾燥手段(送風装置)などである。非接触式の乾燥手段は、液体の塗布面、又は塗布面の裏面を乾燥する。これらの別方式の乾燥装置(加熱装置)とセンサ及び装置周辺の加熱箇所などに対しても、本発明に係るエア供給手段を用いてエアを供給するようにしてもよい。
また、本発明は、温度センサを備える乾燥装置に限らず、温度センサを備えていない乾燥装置にも適用可能である。従って、本発明に係るエア供給手段は、端部保持部材45と温度センサユニット40の両方にエアを供給する場合に限らず、端部保持部材45のみにエアを供給する場合であってもよい。
上記実施形態においては、本発明に係る加熱装置の一例として、インクジェット式の画像形成装置に搭載される乾燥装置を例に説明したが、本発明は、このような乾燥装置に限らず、乾燥以外の目的でシートなどの加熱対象物を加熱する加熱装置にも適用可能である。例えば、本発明は、トナーを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に搭載される加熱装置にも適用可能である。
なお、インクジェット式の画像形成装置は、本発明が適用される液体吐出装置の一例でもある。この「液体吐出装置」とは、液体吐出部を備え、液体吐出部を駆動させて、シートに液体を吐出する装置を意味する。
また、本発明が適用される「液体吐出装置」には、シートの給送、搬送、排出に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含まれる。
また、「液体吐出装置」は、シートに対して液体吐出部が相対的に移動するものであってもよいし、液体吐出部が相対的に移動しないものであってもよい。具体例としては、「液体吐出装置」として、液体吐出ヘッド(液体吐出部)を移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッド(液体吐出部)を移動させないライン型装置などがある。
また、「液体吐出装置」は、吐出された液体によって文字、図形などの有意な画像を可視化するものに限らない。例えば、「液体吐出装置」には、それ自体意味を持たないパターンなどを形成するもの、三次元像を造形するもの、さらにはシートの表面を改質するなどの目的でシートの表面に処理液を吐出する処理液吐出装置なども含まれる。
上記「シート」は、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどが含まれる。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板がある。
また、「シート」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体吐出装置」によって吐出される「液体」は、液体吐出部から吐出可能な粘度又は表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒などの溶媒、染料、顔料などの着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤などの機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウムなどの生体適合材料、天然色素などの可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは、例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子、発光素子の構成要素、電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液などの用途で用いることができる。
以上説明した本発明の態様をまとめると、本発明には、少なくとも下記の構成を備える加熱装置、画像形成装置、液体吐出装置が含まれる。
[第1の構成]
第1の構成は、内側に熱源を有する加熱ローラと、前記加熱ローラの軸方向端部を回転可能に保持すると共に内部に前記熱源の一部が配置される端部保持部材とを備える加熱装置であって、前記端部保持部材の内部に前記加熱ローラの軸方向とは交差する方向へエアを供給するエア供給手段を備える加熱装置である。
[第2の構成]
第2の構成は、前記第1の構成において、前記熱源は、内部に充填されたガスを封止する封止部が設けられた発光管を有し、前記封止部が、前記端部保持部材の内部に配置される加熱装置である。
[第3の構成]
第3の構成は、前記第2の構成において、前記端部保持部材は、内部へエアを供給する給気孔と、内部からエアを排出する排気孔を有し、前記給気孔及び前記排気孔は、前記封止部に対して前記加熱ローラの軸方向とは交差する方向に対向するように配置される加熱装置である。
[第4の構成]
第4の構成は、前記第3の構成において、前記排気孔は、前記給気孔よりも大きく形成される加熱装置である。
[第5の構成]
第5の構成は、前記第1から第4のいずれかの構成において、前記加熱ローラの温度を検知する温度センサを内部に有する温度センサユニットを備え、
前記エア供給手段は、前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部の両方へエアを供給する加熱装置である。
[第6の構成]
第6の構成は、前記第5の構成において、前記エア供給手段から前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部のそれぞれに供給されるエアの風量を変更する風量変更部を備える加熱装置である。
[第7の構成]
第7の構成は、前記第6の構成において、前記エア供給手段は、前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部の両方へ送風する送風装置と、前記送風装置から分岐して前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部の両方へエアを誘導する給気路を有し、前記風量変更部は、前記給気路内の前記端部保持部材へエアを誘導する前記給気路の開放面積と前記温度センサユニットへエアを誘導する前記給気路の開放面積を変更するエア調整弁を有する加熱装置である。
[第8の構成]
第8の構成は、内側に熱源を有する加熱ローラと、前記加熱ローラの軸方向端部を回転可能に保持すると共に内部に前記熱源の一部が配置される端部保持部材とを備える加熱装置であって、前記端部保持部材は、内部へエアを供給する給気孔と、内部からエアを排出する排気孔を有し、前記給気孔及び前記排気孔は、前記熱源に対して前記加熱ローラの軸方向とは交差する方向に配置される加熱装置である。
[第9の構成]
第9の構成は、前記第2の構成において、前記封止部が配置される前記端部保持部材の内部空間と前記熱源の発熱体が配置される前記加熱ローラの内部空間との間を仕切る仕切部材を備える加熱装置である。
[第10の構成]
第10の構成は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記シートを加熱する前記第1から第9のいずれかの構成の加熱装置を備える画像形成装置である。
[第11の構成]
第11の構成は、シートに液体を吐出する液体吐出部と、前記シートを加熱する前記第1から第9のいずれかの構成の加熱装置を備える液体吐出装置である。
3 第1画像形成部
7 第2画像形成部
13 液体吐出ヘッド(液体吐出部)
20 乾燥装置(加熱装置)
21 加熱ローラ
25 ハロゲンヒータ(熱源)
31 発光管
31a 封止部
40 温度センサユニット
41 温度センサ
45 端部保持部材
45a 給気孔
45b 排気孔
48 仕切部材
50 エア供給手段
51 送風装置
52 給気路
53 給気路
54 エア調整弁(風量変更部)
60 CPU(風量変更部)
100 画像形成装置(液体吐出装置)
S シート
特開2017-65126号公報

Claims (11)

  1. 内側に熱源を有する加熱ローラと、
    前記加熱ローラの軸方向端部を回転可能に保持すると共に内部に前記熱源の一部が配置される端部保持部材とを備える加熱装置であって、
    前記端部保持部材の内部に前記加熱ローラの軸方向とは交差する方向へエアを供給するエア供給手段を備えることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記熱源は、内部に充填されたガスを封止する封止部が設けられた発光管を有し、
    前記封止部が、前記端部保持部材の内部に配置される請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記端部保持部材は、内部へエアを供給する給気孔と、内部からエアを排出する排気孔を有し、
    前記給気孔及び前記排気孔は、前記封止部に対して前記加熱ローラの軸方向とは交差する方向に対向するように配置される請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記排気孔は、前記給気孔よりも大きく形成される請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記加熱ローラの温度を検知する温度センサを内部に有する温度センサユニットを備え、
    前記エア供給手段は、前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部の両方へエアを供給する請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 前記エア供給手段から前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部のそれぞれに供給されるエアの風量を変更する風量変更部を備える請求項5に記載の加熱装置。
  7. 前記エア供給手段は、前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部の両方へ送風する送風装置と、前記送風装置から分岐して前記端部保持部材の内部と前記温度センサユニットの内部の両方へエアを誘導する給気路を有し、
    前記風量変更部は、前記給気路内の前記端部保持部材へエアを誘導する前記給気路の開放面積と前記温度センサユニットへエアを誘導する前記給気路の開放面積を変更するエア調整弁を有する請求項6に記載の加熱装置。
  8. 内側に熱源を有する加熱ローラと、
    前記加熱ローラの軸方向端部を回転可能に保持すると共に内部に前記熱源の一部が配置される端部保持部材とを備える加熱装置であって、
    前記端部保持部材は、内部へエアを供給する給気孔と、内部からエアを排出する排気孔を有し、
    前記給気孔及び前記排気孔は、前記熱源に対して前記加熱ローラの軸方向とは交差する方向に配置されることを特徴とする加熱装置。
  9. 前記封止部が配置される前記端部保持部材の内部空間と前記熱源の発熱体が配置される前記加熱ローラの内部空間との間を仕切る仕切部材を備える請求項2に記載の加熱装置。
  10. シートに画像を形成する画像形成部と、前記シートを加熱する請求項1又は9項に記載の加熱装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. シートに液体を吐出する液体吐出部と、前記シートを加熱する請求項1又は9に記載の加熱装置を備えることを特徴とする液体吐出装置。
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