JP2024033264A - 油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料 - Google Patents

油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2024033264A
JP2024033264A JP2022136761A JP2022136761A JP2024033264A JP 2024033264 A JP2024033264 A JP 2024033264A JP 2022136761 A JP2022136761 A JP 2022136761A JP 2022136761 A JP2022136761 A JP 2022136761A JP 2024033264 A JP2024033264 A JP 2024033264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oily component
particles
oil
containing particles
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022136761A
Other languages
English (en)
Inventor
孝太 鴛渕
文昭 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP2022136761A priority Critical patent/JP2024033264A/ja
Publication of JP2024033264A publication Critical patent/JP2024033264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】製造時のエネルギー消費を抑えることが可能な油性成分内包粒子を提供する。【解決手段】油性成分が、アニオン性アクリル系ポリマーを含む被膜に内包されてなる、油性成分内包粒子。【選択図】なし

Description

本発明は、油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料に関する。
化粧料、食品、医薬、印刷等の様々な分野において、油性成分が被膜内に内包された粒子(油性成分内包粒子)が知られている。例えば、特許文献1には、油性成分が油性カプセルとしてカプセル化された状態で水性溶媒中に分散しているカプセル含有組成物であって、(A)カプセルの内容組成物に、融点が45~75℃の両親媒性物質が当該(A)カプセルの内容組成物の5~40質量%含有されているものが記載されている。
特開2003-73230号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなカプセル含有組成物では、製造の際に加熱が必須の工程となっており、そのためにエネルギーを余計に消費することになる。そのため、手間及びコストの観点、或いは持続可能な開発目標の観点から、製造時のエネルギー消費量の低減が求められている。
上記に鑑みて、本発明の一態様は、製造時のエネルギー消費を抑えることが可能な油性成分内包粒子を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、油性成分が、アニオン性アクリル系ポリマーを含む被膜に内包されてなる、油性成分内包粒子である。
本発明の一態様によれば、製造時のエネルギー消費を抑えることが可能な油性成分内包粒子を提供できる。
<油性成分内包粒子>
本発明の一形態は、油性成分が、アニオン性アクリル系ポリマーを含む被膜に内包されてなる油性成分内包粒子である。本明細書において、「油性成分内包粒子」は、油性成分が被膜で包まれてなる粒子を意味し、油性成分封入粒子若しくはカプセル粒子と呼ぶ場合もある。本形態による油性成分内包粒子は、視認可能な大きさ、すなわち通常の観察方法で目視にて粒子が確認できる大きさを有する。より具体的には、油性成分内包粒子の平均粒径は、100μm以上10mm以下、好ましくは500μm以上2mm以下であってよい。なお、本明細書では、粒子の平均粒径は、デジタルマイクロスコープ(HiROX社製)等の測定機器によって測定されるモード径であってよい。
<被膜>
本形態による油性成分内包粒子を包み込んでいる被膜は、アニオン性アクリル系ポリマーを含む。本明細書において、アクリル系ポリマーとは、(メタ)アクリル酸若しくはそのエステルに由来する構成単位を含むポリマーを指す。アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリロイル基を含む化合物に由来する構成単位を含むポリマーであってよい。なお、(メタ)アクリル酸はアクリル酸及び/又はメタクリル酸を、(メタ)アクリロイル基は、アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を意味する。また、アニオン性ポリマーは、側鎖の官能基の種類に関わらず、全体としてアニオン性を示すポリマーである。油性成分内包粒子の被膜の成分としてアニオン性アクリル系ポリマーが用いられていることで、上述のような視認可能なサイズの油性成分内包粒子を、簡便な工程で、特に加熱工程等を経る必要なしに製造することが可能になる。よって、製造時のエネルギー消費を抑えることができ、コスト、手間、或いは持続可能な開発目標の観点から、好ましい。
アニオン性アクリル系ポリマーとしては、水性増粘剤として知られたポリマーを用いることが好ましく、水の添加によって膨潤可能なポリマーであってよい。その場合、本形態による油性成分内包粒子における被膜は、水を含んでいてもよいし含んでいなくてもよい。油性成分内包粒子が水系溶媒に分散された状態で提供される場合には、被膜は水を含んで膨潤した状態になり得る。
アニオン性アクリル系ポリマーは架橋型ポリマー(クロスポリマー)であってもよいし、非架橋型ポリマーであってもよいが、油性成分を内包する適切な強さ(適切な厚み及び硬さ)の被膜を形成しやすいことから、架橋型ポリマーであると好ましい。
アニオン性アクリル系ポリマーは、両親媒性、すなわち親水性及び親油性を兼ね備えたポリマーであると好ましい。さらに、アニオン性アクリル系ポリマーが両親媒性である場合、好ましくは親油基、より好ましくは炭素数6~40のアルキル基を含む基、さらに好ましくは炭素数10~30のアルキル基を含む基を側鎖に有するものであってよい。アニオン性アクリル系ポリマーが両親媒性であることで、製造時に被膜を形成するための成分(被膜形成成分)が水へ溶解しにくく、又は水による過度な膨潤が起きにくく、保形性が高く且つ適度な潰れやすさ(圧潰性)を有する油性成分内包粒子の被膜を形成できる。また、粒子形成後も長期にわたって、例えば粒子形成後数日以上、数週間以上にわたって被膜が維持され得る。
本形態では、アニオン性アクリル系ポリマーは、ホモポリマーであってもよいしコポリマーであってもよいが、コポリマーであると好ましく、親油性の高い構成単位と親水性の高い構成単位とが組み合わせられたコポリマーであるとより好ましい。アニオン性アクリル系ポリマーは、例えば(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸アルキルとのコポリマーであると好ましく、アクリル酸とアクリル酸アルキルとのコポリマーであるとより好ましい。
アニオン性アクリル系ポリマーの例としては、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネス-25)クロスポリマー、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸Na、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス-20)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/メタクリル酸ステアレス-25)クロスポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー等を挙げることができる。これらのうち、視認可能なサイズの油性成分内包粒子の被膜であって、長期にわたって状態維持可能な被膜を形成できることから、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーが特に好ましい。なお、上記のポリマーは、1種単独で用いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
アニオン性アクリル系ポリマーの市販品としては、Lubrizol Advanced Materials社製のPEMULEN(登録商標)TR-2、PEMULEN TR-1、Lubrizol Advanced Materials社製のカーボポール(登録商標)980、カーボポール981、ダウ・ケミカル社製のアキュリン 22、アキュリン88、セピック社製のSIMULGEL(登録商標)EG、SIMULGEL A、クラリアントジャパン株式会社製のAristoflex(登録商標)HMB等が挙げられる。これらのうち、特に適切な強さの被膜を形成できるため取扱い性を高めることができ、また粒子形成後も長期にわたって維持でき且つ必要に応じて容易に潰すことのできる被膜を形成できることから、PEMULEN(登録商標)TR-2及びPEMULEN TR-1が好適である。
本形態で用いられるアニオン性アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、好ましくは1,000以上1,000,000以下、より好ましくは5,000以上100,000以下であってよい。
被膜には、製造工程(後に詳述)に由来するカチオン性ポリマーが含まれていてもよい。その場合、被膜におけるアニオン性アクリル系ポリマーとカチオン性ポリマーとによって、複合体が形成され得る。よって、本形態による油性成分内包粒子は、(I)被膜がカチオン性ポリマーを含まない(被膜において、アニオン性アクリル系ポリマーがカチオン性ポリマーと複合体を形成していない)形態、及び(II)被膜において、アニオン性アクリル系ポリマーがカチオン性ポリマーと複合体を形成している形態に分類できる。
上記(II)被膜において、アニオン性アクリル系ポリマーがカチオン性ポリマーと複合体を形成している形態におけるカチオン性ポリマーは、アニオン性アクリル系ポリマーと複合体を形成できるのであれば、特に限定されない。被膜に含まれるカチオン性ポリマーの具体例としては、第4級窒素含有セルロースエーテル等のカチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガム、ジアリル四級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル四級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合体〔例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド・アクリルアミド共重合体、四級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド・ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース・ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン・四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン・アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン・アルキルアミノアクリレート・ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン・メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド・アクリレート・アルキルアミノアルキルアクリルアミド・ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体、ビニルピロリドン・メタクリル酸N,N-ジメチルアミノエチル・アクリル酸ステアリル・ジアクリル酸トリプロピレングリコール共重合体等が挙げられる。
カチオン性ポリマーの市販品としては、第4級窒素含有セルロースエーテルとして、塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース(若しくはポリクオタニウム-10)であるダウ・ケミカル社製のUCARE(登録商標)ポリマーJR-400、ポリマーJR-125、ポリマーJR-300M、ユーケアポリマーTM-1等、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド・アクリルアミド共重合体として、Lubrizol Advanced Materials社製のマーコート2200、マーコート550等、ビニルピロリドン・メタクリル酸N,N-ジメチルアミノエチル・アクリル酸ステアリル・ジアクリル酸トリプロピレングリコール共重合体として、大阪有機工業株式会社製のCGポリマー(D)、CGポリマー(HV)、東邦化学工業株式会社製のカチナールHC-200、カチナールLC-200、等が挙げられる。カチオン性ポリマーは、カチオン化MPCコポリマー、カチオン化グアガム、カチオン化ローストビーンガム等であってもよい。
上記カチオン性ポリマーの重量平均分子量は、好ましくは100以上1,000,000以下、より好ましくは100以上100,000以下であってよい。
被膜は、上記(I)の、アニオン性アクリル系ポリマーがカチオン性ポリマーと複合体を形成していない形態では、アニオン性アクリル系ポリマーを主成分とすることが好ましい。また、被膜は、上記(II)の、アニオン性アクリル系ポリマーがカチオン性ポリマーと複合体を形成している場合には、アニオン性アクリル系ポリマーとカチオン性ポリマーとの複合体を主成分とすることが好ましい。なお、本明細書において、被膜の主成分とは、被膜の全量(被膜が水を含む場合には水を除いた量)に対して、好ましくは60質量%、より好ましくは70質量%、さらに好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上含有する成分を指す。なお、上記(I)の場合、アニオン性アクリル系ポリマーは、被膜の全量(被膜が水を含む場合には水を除いた量)に対して、好ましくは95質量%以上、より好ましくは98質量%以上含まれていてよい。そして、被膜(被膜が水を含む場合には水を除いた成分)が、アニオン性アクリル系ポリマーから実質的になるとさらに好ましい。また、上記(II)の場合も、アニオン性アクリル系ポリマーとカチオン性ポリマーの複合体が、被膜の全量(被膜が水を含む場合には水を除いた量)に対して、好ましくは95質量%以上、より好ましくは98質量%以上含まれていてよい。そして、被膜の成分(被膜が水を含む場合には水を除いた成分)が、アニオン性アクリル系ポリマーから実質的になるとさらに好ましい。なお、本明細書において、所定成分から実質的になるとは、所定成分以外の、原料又は製造工程に由来する不可避的な不純物を含有し得ることを意味する。
さらに、上記(I)の形態の場合、アニオン性アクリル系ポリマーの機能を損なわないのであれば、被膜には、アニオン性アクリル系ポリマー以外の成分、例えばアニオン性アクリル系ポリマー以外のポリマー、低級アルコール、保湿剤、防腐剤、色素、塩、活性剤、増粘剤、油性成分、水性成分等が含まれていてもよい。また、上記(II)の形態の場合、アニオン性アクリル系ポリマーとカチオン性ポリマーとの複合体の機能を損なわないのであれば、被膜には、アニオン性アクリル系ポリマー、及びアニオン性アクリル系ポリマーと複合体を形成しているカチオン性ポリマー以外の成分、例えばアニオン性アクリル系ポリマー及びカチオン性ポリマー以外のポリマー、低級アルコール、保湿剤、防腐剤、色素、塩、活性剤、増粘剤、油性成分、水性成分等が含まれていてもよい。
<油性成分>
本形態による油性成分内包粒子に内包された油性成分は、全体として油性の性質を示すものであれば、必ずしも油のみからなっていなくてもよい。例えば、本形態において、内包されている油性成分(内包物)は、油性成分に水性成分が混入している、且つ/又は粉体成分が含まれていてよい。また、本形態における内包されている油性成分は、油中水型エマルジョンの状態になっていてもよい。
また、油性成分の状態は特に限定されず、室温(1~30℃)、特に25℃にて、流動性を有するものであっても流動性を有さないものであってもよい。すなわち、油性成分は、25℃にて固体若しくは半固体であってもよいし、液体であってもよいが、液体であると好ましい。液状若しくは流動性を有する油性成分は、通常の環境では単独で視認可能なサイズの粒子を形成することが困難であるので、そのような液状又は流動性の油性成分を粒子の形態として保存、運搬できるという点は、本形態による利点である。よって、例えば、使用直前まで油性成分を外部環境に露出させずに移動させ、使用時に力を加えて粒子を潰すことで初めて油性成分を目的の場所に接触させて、塗り広げる、という使用形態を実現することができる。
油性成分に含まれる油の種類は特に限定されず、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、高級脂肪酸、高級アルコール、液体油脂、固体油脂、ロウ、香料、油相増粘剤等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール(テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル)、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。また、シリコーン油は、変性のないシリコーン油であってもよいし、変性シリコーン油であってもよい。シリコーン油の例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム、シクロペンタシロキサン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
上述した油は、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
上述のように、被膜に内包されている油性成分には油以外の成分が含まれていてもよいが、内包されている油性成分(内包物)は、油を主成分とすることが好ましく、油から実質的になることがより好ましい。
<粒子分散体>
本発明の一形態は、上述の油性成分内包粒子が水系溶媒中に分散されてなる粒子分散体であってもよい。分散体の形態としておくことで、油性成分内包粒子の使用前の意図せぬ潰れを防止でき、また油性成分内包粒子同士の付着も防止できる。また、当該粒子分散体を皮膚外用剤等に利用する場合には、皮膚に対して2段階の感触を与えることができる。例えば、皮膚に載せただけの油性成分内包粒子が潰される前の初期段階ではさっぱりと感触を、油性成分内包粒子を潰された後の段階ではしっとりとした感触を与えることができる。
油性成分内包粒子の分散状態、及び油性成分内包粒子自体の状態を損なわないのであれば、水系溶媒には、水以外に、低級アルコール、保湿剤、防腐剤、色素、塩、水溶性ポリマー、増粘剤等が含まれていてもよい。
<油性成分内包粒子の製造方法>
さらに、本発明の一形態は、(a)アニオン性アクリル系ポリマーを油性成分に分散させてポリマーの油中分散体を調製し、(b)当該油中分散体を、カチオン性物質が溶解された水相に、水相を撹拌しつつ滴下することを含む、油性成分内包粒子の製造方法であってよい。
工程(a)で使用される被膜形成成分であるアニオン性アクリル系ポリマーの種類、及び油性成分の種類については、上述で述べた通りである。油中分散体におけるアニオン性アクリル系ポリマーの含有量は、油中分散体(アニオン性アクリル系ポリマー油中分散体)の全量に対して、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは0.8質量%以上であってよく、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下であってよい。油中分散体におけるアニオン性アクリル系ポリマーの含有量を上記範囲とすることで、適切なサイズの球状粒子を迅速に形成でき、その粒子形状を長期間にわたって維持することもできる。
工程(a)の分散の手段は特に限定されないが、ディスパー、ホモジナイザー等を用いて行うことが好ましい。なお、工程(a)は、加熱を必要とせず、加熱を行わないことが好ましいが、加熱手段又は加熱工程の併用が排除されるものではない。
工程(b)では、工程(a)にて得られた油中分散体が水相に滴下されるが、この水相は、水にカチオン性物質が溶解されてなるものである。すなわち、水相中には、カチオンが存在している。カチオン性物質は、無機塩、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー等であってよく、これらの任意の組合せであってもよい。無機塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属の塩、又はその両方であってよく、例えば塩化ナトリウムが好ましい。また、上記カチオン性物質は、本形態による製造方法によって得られる油性成分内包粒子の被膜に残存していてもよいし、残存していなくともよい。カチオン性物質としてカチオン性ポリマーを用いる場合には、上記(II)被膜において、アニオン性アクリル系ポリマーがカチオン性ポリマーと複合体を形成している形態の油性成分内包粒子を得ることができる。カチオン性ポリマーの種類は、上記の(II)の場合に関連して述べた通りである。
工程(b)において、水相に滴下された液滴(アニオン性アクリル系ポリマー油中分散体)に含まれるアニオン性アクリル系ポリマーは、水相に向かって移動するので、界面において油性成分全体を包み込む層が形成される。さらに、界面にてアニオン性基がカチオンと接触して中和され、場合によってはさらなる架橋が形成されて、ある程度の強度を有する被膜となると考えられる。
工程(b)は、撹拌しながら行う。攪拌の手段は特に限定されず、マグネチックスターラー、撹拌翼等を備えた公知の撹拌装置、例えばスリーワンミキサーを用いることができる。攪拌は、例えば撹拌翼を用いる場合、10rpm以上1,000rpm以下の条件で行うことが好ましい。また、工程(b)も、工程(a)と同様に加熱の必要がないが、加熱手段又は加熱工程の併用が排除されるものではない。
水相中のカチオン性物質の含有量は、カチオン性物質の種類に関わらず、水相の全量に対して、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは0.8質量%以上であってよく、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下であってよい。カチオン性物質の含有量を上記範囲とすることで、適切なサイズを有し、且つ長期間にわたって状態を維持できる粒状粒子を製造できる。
なお、工程(b)を経て得られた油性成分内包粒子の被膜の厚みは、好ましくは0.01μm以上1μm以下、より好ましくは0.1μm以上1μm以下であってよい。アニオン性アクリル系ポリマーを含む被膜が上記範囲の厚みを有することで、粒子の保形性が確保できるとともに、使用時に粒子を潰そうとした場合に通常の力で容易に破れて、内包されている油性成分を外部に現出させることができる。
工程(b)の後、水相中に分散された油性成分内包粒子の分散体を得ることができる。この分散体をそのまま、別の成分と混合する等して最終製品を製造することもできるし、分散体から水相を取り除くこと(水相除去工程)もできる。水相除去工程では、例えば、網等によって油性成分内包粒子を漉し取ることができる。さらに、油性成分内包粒子を乾燥させて被膜の強度を高くしてもよい。被膜の強度は、油性成分内包粒子の用途に応じて調整することができる。
本発明の別の一形態は、(a)アニオン性アクリル系ポリマーを油性成分に分散させてポリマーの油中分散体を調製し、(b)当該油中分散体を、カチオン性物質が溶解された水相に、水相を撹拌しつつ滴下することによって製造された、油性成分内包粒子であってよい。さらに、本発明の一形態は、上記のような油性成分内包粒子を含む皮膚外用剤、より具体的には化粧料であってよい。
<用途>
本形態による油性成分内包粒子の用途も特に限定されず、例えば、化粧料、医薬、日用衛生品、生活用品、食品、機械等の広い分野で利用可能である。特に化粧料、医薬、日用衛生品の分野では、油性成分内包粒子を皮膚外用剤のために利用することができる。その場合、有効成分を油性成分に含有させておくことで、塗布後も粒子を潰すまでは有効成分を外部環境から保護し、粒子を潰すことで初めて目的の場所に接触させること又は塗布することが可能となる。よって、本形態は、劣化しやすい有効成分の皮膚外用剤に好適に利用できる。また、塗布の際に粒子を潰すという新しい触感を使用者に与えることもできる。なお、本明細書における化粧料には、ファンデーション、ベースメイク等の基礎化粧料、アイシャドウ、チーク、口紅等のメークアップ化粧料が含まれる。また、日用衛生品には、日焼け止め、虫よけ等が含まれていてもよい。
本形態による油成分内包粒子は、用途に応じて良好な圧潰性を有すると好ましい。油性成分内包粒子を皮膚外用剤のために用いる場合には、すなわち当該油性成分内包粒子が用いられる分野での通常の圧潰力で潰した場合に容易に潰れて、内包された油性成分が外部に出現可能であると好ましい。
また、油性成分内包粒子は、用途に応じて良好な耐加熱性(耐熱性)を有することが好ましい。例えば、油性成分内包粒子を皮膚外用剤のために使用する場合、被膜の融点若しくは軟化点を皮膚表面の温度よりも高く構成することで、皮膚に触れた際に皮膚からの熱の影響でも容易に崩壊しないようにでき、皮膚上で油性成分が内容された状態を、粒子に力を加えるまで維持することができる。
以下、実施例を示して本発明をより詳細に説明する。なお、本実施例の説明において、割合(%及び部)の値は、特に記載がない限り質量基準とする。
[1]塩水溶液中での粒子の作製(例1-1~例1-8)
表1に示す被膜形成成分を、同じく表1に示す各油性成分中に、ディスパー(PRIMIX社製)を用いて2,000rmp、1分間、分散させ、被膜形成成分の1質量%の油中分散体を得た。得られた被膜形成成分の油中分散体2gを、撹拌容器内に満たしておいた1質量%の塩化ナトリウム水溶液(水相)100g中に、当該水溶液を撹拌しながら、ゆっくりと滴下した。攪拌は、撹拌機(スリーワンモータHEIDON、新東科学株式会社製)を用いて、100rpm、25℃の条件下で行った。なお、例1-1~1-3及び例1-5が実施例であり、例1-4及び例1-6~例1-8が比較例である。
作製された粒子を以下のように評価した。結果は表1に示す。
<粒子形成評価>
液滴が滴下された終了時点で、水相を目視で観察して評価した。評価基準は以下の通りとした。
A:滴下された液滴から球状粒子が形成された。
B:滴下された液滴から球状粒子が形成されたが、被膜形成成分の水相への溶け出しが観察された。
C:滴下された液滴から球状粒子が形成されたが、被膜形成成分の水相への著しい溶け出しが観察された又は球状粒子が間もなく崩壊した。
D:液滴から粒子が形成されなかった。
<時間経過後評価(*1)>
油性成分として流動パラフィンを用いて作製された粒子について、油中分散体を滴下し終わってから1時間後、以下の粒子の特性について評価した。
(取扱い性)
粒子をスパチュラで抄って、水相から取り出してから、アクリル板上に置いた直後までの状態を目視で観察した。評価基準は以下の通りとした。
A:抄った粒子の全て又はほとんどを、取り出して板上に載置できた。
D:抄った粒子の全て又はほとんどが、取出し又は載置の際に壊れてしまった。
(圧潰性)
上述の「取扱い性」についてAと評価された例について、板上に載置された粒子を指で上から、例えば化粧料を塗布する際に加える力と同等の力で押し、以下の基準で評価した。
A:容易に潰れて、内包された油性成分が板上に広がった。
D:容易に潰れず、潰すためにさらに強い力を加える必要があった。
(高温耐性)
上述の「取扱い性」についてAと評価された例について、粒子を60℃の恒温槽内で2週間保持し、高温時の状態を目視で観察した。
A:加熱前の粒子の形状が維持されていた、又はほぼ維持されていた。
D:粒子が壊れて内包物が流出した、又は著しく変形していた。
Figure 2024033264000001
*2 PEMULEN TR-2(Lubrizol Advanced Materials社製):アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
*3 PEMULEN TR-1(Lubrizol Advanced Materials社製):(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
*4 Aristoflex HMB(クラリアントジャパン株式会社):(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネス-25)クロスポリマー
*5 アデカノール GT-700(株式会社ADEKA社製):(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー
*6 カーボポール 981(Lubrizol Advanced Materials社製):カルボキシビニルポリマー
*7 CGポリマー(HV)(大阪有機工業株式会社製):ビニルピロリドン・メタクリル酸N,N-ジメチルアミノエチル・アクリル酸ステアリル・ジアクリル酸トリプロピレングリコール共重合体
*8 NIKKOL(登録商標)SMT(日光ケミカルズ株式会社製):ステアロイルメチルタウリンナトリウム(アニオン性界面活性剤)
*9 オバゾリン 662N(東邦化学工業株式会社):イミダゾリニウムベタインUHC-Na
*10 ハイホワイト 22S(新日本石油化学株式会社製)
*11 RA-PE-408(日本精化株式会社製)
*12 シリコーンKF56(信越化学工業社製)
*13 シリコーンKF96A-6T(信越化学工業株式会社製)
表1に示すように、、水相として塩化ナトリウム水溶液を用いた場合、アニオン性アクリル系ポリマーを使用した例1-1~例1-3及び例1-5では、油性成分内包粒子を形成できることが分かった。一方、カチオン性ポリマー、アニオン性活性剤、及び両性活性剤をそれぞれ用いた例1-6~例1-8では、またアニオン性であってもアクリル系でないポリマーを使用した例1-4では、油性成分内包粒子の形成は難しかった。さらに粒子が形成された例1-1~例1-3及び例1-5のうち、アクリル酸とアクリル酸アルキルとのコポリマーである例1-1及び例1-2の場合には、ある程度の時間経過後の特性(取扱い性、圧潰性、及び耐高温性)も優れていた。
[2]被膜形成成分の濃度、及び塩濃度の検討(例1-9~例1-32)
例1-1と同様に、被膜形成成分としてアニオン性両親媒性ポリマーP1(PEMULEN TR-2)、油性成分として流動パラフィンを、表2に示す濃度で使用して、上記[1](例1-1~例1-8)で説明した手順と同様の手順で粒子の作製を試みて、同様に「粒子形成評価」を行った。結果を表2に示す。
Figure 2024033264000002
表2に示すように、水相中のカチオン性物質(塩化ナトリウム)の濃度が0.2質量%且つ油中分散体(油滴)中の被膜形成成分(アニオン性アクリル系ポリマー)の濃度が0.5質量%以上で、適切な球状粒子の形成が促進されることが分かった。さらに、水相中のカチオン性物質(塩化ナトリウム)の濃度が0.5質量%且つ油中分散体(油滴)中の被膜形成成分(アニオン性アクリル系ポリマー)の濃度が0.5質量%以上で、状態のさらに良好な球状粒子を形成できることがわかった。
[3]カチオン性ポリマー水溶液中での油性成分内包粒子の作製(例2-1~例2-8)
表3に示す被膜形成成分を、油性成分([1]で用いた流動パラフィン)中に、ディスパー(PRIMIX社製)を用いて2,000rmp、1分間、分散させ、被膜形成成分の1質量%の油中分散体を得た。得られた被膜形成成分の油中分散体2gを、撹拌容器内に満たしておいた1質量%のカチオン性ポリマー水溶液(水相)100g中に、当該水溶液を撹拌しながら、ゆっくりと滴下した。使用されたカチオン性ポリマーは、UCAREポリマーJR-400(ダウ・ケミカル社製、ポリクオタニウム-10若しくは塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース)であった。攪拌は、撹拌機(スリーワンモータHEIDON、新東科学株式会社製)を用いて、100rpm、25℃の条件下で行った。なお、例2-1~2-3及び例2-5が実施例であり、例2-4及び例2-6~例2-8が比較例である。
作製された粒子について評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 2024033264000003
表3に示すように、、水相としてカチオン性ポリマー水溶液を用いた場合でも、アニオン性アクリル系ポリマーを使用した例2-1~例2-3及び例2-5では、油性成分内包粒子を形成できることが分かった。一方、カチオン性ポリマー、アニオン性活性剤、及び両性活性剤をそれぞれ用いた例2-6~例2-8では、またアニオン性であってもアクリル系でないポリマーを使用した例2-4では、油性成分内包粒子の形成は難しかった。さらに粒子が形成された例2-1~例2-3及び例2-5のうち、アクリル酸とアクリル酸アルキルとのコポリマーである例2-1及び例2-2の場合には、ある程度の時間経過後の特性(取扱い性、圧潰性、及び耐高温性)が特に優れていた。
表3に示すように、水相としてカチオン性ポリマー水溶液を用いた場合でも、アニオン性アクリル系ポリマーである例2-1~例2-3及び例2-5では、油性成分内包粒子を形成できることが分かった。一方、アニオン性ポリマーであってもアクリル系でない例2-4では、油性成分内包粒子の形成は難しかった。さらに、粒子形成が可能であったポリマーのうち、両親媒性でない例1-5は、ある程度の時間を置いた後には粒子の状態で分散体から取り出すことができず、その他の特性も評価できなかった。
以上、本発明を具体的な実施形態及び実施例に基づいて説明したが、これらの実施形態及び実施例は例として提示したものにすぎず、本発明は上記実施形態及び実施例によって限定されるものではない。本発明の開示の範囲内において、様々な変更、修正、置換、削除、付加、及び組合せ等が可能である。

Claims (7)

  1. 油性成分が、アニオン性アクリル系ポリマーを含む被膜に内包されてなる、油性成分内包粒子。
  2. 前記アニオン性アクリル系ポリマーが両親媒性である、請求項1に記載の油性成分内包粒子。
  3. 前記アニオン性アクリル系ポリマーが架橋型コポリマーである、請求項2に記載の油性成分内包粒子。
  4. 前記油性成分が室温で液体である、請求項1又は2に記載の油性成分内包粒子。
  5. 前記被膜が、前記アニオン性アクリル系ポリマーとカチオン性ポリマーとの複合体を含む、請求項1又は2に記載の油性成分内包粒子。
  6. 請求項1又は2に記載の油性成分内包粒子が水系溶媒中に分散されてなる、粒子分散体。
  7. 請求項1又は2に記載の油性成分内包粒子を含む、化粧料。
JP2022136761A 2022-08-30 2022-08-30 油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料 Pending JP2024033264A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022136761A JP2024033264A (ja) 2022-08-30 2022-08-30 油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022136761A JP2024033264A (ja) 2022-08-30 2022-08-30 油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024033264A true JP2024033264A (ja) 2024-03-13

Family

ID=90194309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022136761A Pending JP2024033264A (ja) 2022-08-30 2022-08-30 油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024033264A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5536457B2 (ja) カプセル化されたフレグランスを含むエマルジョン及びパーソナルケア組成物
JP5073031B2 (ja) 皮膚化粧料
JP2015124168A (ja) 油及びマイクロカプセルを含有する透明な組成物
KR102220752B1 (ko) 캡슐을 함유하는 화장료 조성물
JP6022323B2 (ja) 水中油型日焼け止め化粧料
JP3659395B2 (ja) 親水性の増粘化合物と多糖類アルキルエーテルを含有するエマルション及び該エマルションを含有する組成物及びその用途
JPWO2019131845A1 (ja) 化粧料
TW201707782A (zh) 水凝膠粒子之製造方法
CA2241305A1 (fr) Composition a base de vesicules lipidiques et d'un poly(acide 2-acrylamido 2-methylpropane sulfonique) reticule et neutralise a au moins 90%
JP7456939B2 (ja) レチノール含有水中油型乳化化粧料
JP2016147824A (ja) 化粧料及びその化粧料を用いた肌の美容方法
JP6442420B2 (ja) 乳化性親水性ゲル化剤を含むエマルジョン形態の色変化組成物
JP5793056B2 (ja) 化粧料
JP2024033264A (ja) 油性成分内包粒子、粒子分散体、及び化粧料
JP2011046629A (ja) 油性粒子を含有する外用組成物
JP4988004B2 (ja) 固形状または粉末状整髪用組成物
TW201625222A (zh) 呈分散液形式之化妝品及/或醫藥組成物、其製備方法及其用於皮膚處理之用途
JP2003252722A (ja) ハイドロゲル粒子
JP2013189429A (ja) 水中油中水型乳化化粧料
KR101932687B1 (ko) 캡슐형 립 그로스 조성물 및 그 제조방법
KR20190088857A (ko) 가용화 타입의 이데베논 안정화 조성물, 그의 제조방법 및 그를 함유한 화장료 조성물
JP2013133289A (ja) シート状化粧料
JP7221010B2 (ja) ゲル粒子及びそれを含む皮膚外用剤
JP2008088148A (ja) ダメージ毛修復剤及び頭髪化粧料
WO2020137220A1 (ja) 高内油相水中油型乳化組成物