JP2024030780A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2024030780A
JP2024030780A JP2022133907A JP2022133907A JP2024030780A JP 2024030780 A JP2024030780 A JP 2024030780A JP 2022133907 A JP2022133907 A JP 2022133907A JP 2022133907 A JP2022133907 A JP 2022133907A JP 2024030780 A JP2024030780 A JP 2024030780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patch
colored sheet
liner
inorganic powder
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022133907A
Other languages
English (en)
Inventor
清高 牛島
Kiyotaka Ushijima
嘉秋 久本
Yoshiaki Hisamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUTO SANGYO KK
Original Assignee
MARUTO SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUTO SANGYO KK filed Critical MARUTO SANGYO KK
Priority to JP2022133907A priority Critical patent/JP2024030780A/ja
Publication of JP2024030780A publication Critical patent/JP2024030780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

【課題】テープ剤やパップ剤などの貼付剤の設計の自由度を向上させるために有用な新たなライナーを用いた貼付剤を提供する。【解決手段】無機質粉末を50質量%以上と、熱可塑性樹脂とを含有する着色シートのライナー1を有する貼付剤10。前記無機質粉末は、石灰石であり、前記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン系樹脂であるものとすることができる。また、前記着色シートが、白色であり、厚みが50~150μmであるものとすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は貼付剤に関する。
貼付剤は、皮膚などに適用する製剤であり、テープ剤やパップ剤がある(非特許文献1)。貼付剤は、皮膚に適用して、鎮痛消炎用などで皮膚表面の患部や皮膚を通して局所患部へ有効成分を到達させるために用いられている。
貼付剤は、その用途や目的に合わせて成分や構成が種々工夫されている。例えば、特許文献1は、消炎活性成分としてのインドメタシンならびにポリオキシエチレンアルキルエーテル類およびポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル類の群から選ばれた少なくとも一種の助剤を配合したアクリル系粘着剤層を担持体上に形成してなる消炎鎭痛貼付剤を開示している。
特許文献2は、基剤成分として熱可塑性弾性体と軟化剤からなるベースポリマー中に、親水性ポリマー、多価アルコールおよび水より構成される親水性ポリマー水溶液を全体量の30~90重量%配合し、これに薬効成分を配合したことを特徴とするパップ剤を開示している。
特許文献3は、有効成分としてジクロフェナック(2-[(2,6-ジクロフェニル)-アミノ]-ベンゼンアセチックアシッド)と特定の環状有機塩基との塩及びpH調整剤、更に必要に応じて製剤学的に受入れられる補助成分として増粘剤、保湿剤、賦形剤、防腐剤、架橋剤を含有し、かつ製剤のpHが7.3~9.0の範囲に調整されたことを特徴とする、消炎鎮痛外用貼付剤を開示している。
特許文献4は、基材が、伸び50%におけるモジュラスが1~100Kg/cm2のエラストマー層とポリオレフィン系樹脂層からなることを特徴とする貼付薬用積層材を開示している。
特公昭60-019890号公報 特公平03-067044号公報 特開平06-305958号公報 特開平08-217667号公報
第十八改正日本薬局方(令和3年6月7日厚生労働省告示第220号)
貼付剤は、特許文献1~4のように、その有効成分や、膏体、基材などは、使用時に使用者に直接用いるものとなり、その効果や使用感などの観点から多くの検討がされている。
一方で、貼付剤は、保管時などは、ライナーと貼り合わせられている。そして、使用するときにライナーを剥がして使用される。このライナーは、剥がしやすいものとするためのシートの腰などの観点などから設計されている。特に、テープ剤は柔らかいため、剥がしやすくするためにいわゆる腰がある透明なPETフィルムをライナーとすることが多い。
このような腰を有するPETフィルムは、石油由来原料の使い捨て用としては厚いものを用いる必要がある。また、剥がした後に、手元から紛失しやすいこともあり、透明なことから落とすと見つけにくく、滑りやすい場合もある。
このような状況下、本発明は、貼付剤の設計の自由度を向上させるために、新たなライナーを用いた貼付剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 無機質粉末を50質量%以上と、熱可塑性樹脂とを含有する着色シートのライナーを有する貼付剤。
<2> 前記無機質粉末が、石灰石であり、前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である前記<1>に記載の貼付剤。
<3> 前記着色シートが、白色であり、厚みが50~150μmである前記<1>または<2>に記載の貼付剤。
<4> 前記着色シートが、シリコーンコートにより離型処理された離型処理面を有し、前記離型処理面を貼付剤の膏体と貼り合わせたものである前記<1>~<3>のいずれかに記載の貼付剤。
<5> 前記離型処理面が、前記着色シートの未処理面またはコロナ処理面である前記<4>に記載の貼付剤。
本発明の貼付剤は、剥がした後のライナーも視認しやすく、石油由来原料の使用量も少ない。
本発明の貼付剤の概要図である。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。なお、本明細書において「~」という表現を用いる場合、その前後の数値を含む表現として用いる。
[本発明の貼付剤]
本発明の貼付剤は、無機質粉末を50質量%以上と、熱可塑性樹脂とを含有する着色シートのライナーを有する。貼付剤は、パップ剤やテープ剤とすることができる。貼付剤は、例えば、慢性の炎症・疼痛の鎮痛のためのものなどを用いることができる。
[貼付剤]
図1は、貼付剤を側面視したものであり、貼付剤10の構成例の概要図である。貼付剤10は、支持体3に膏体2を一体化させたものに、ライナー1を貼り合わせたものである。膏体2は接着性を有するため、保管時は剥離性を有するフィルムであるライナー1を貼り合わせた状態で保管されている。
[支持体]
支持体は、有効成分などを含む膏体を支持する部分である。支持体は、不織布や、ニット、プラスチックフィルムなどのシート状のものを用いることができる。
[膏体]
膏体は、有効成分を含有し、粘着力や凝集力を有する部分である。膏体は、粘着剤としても機能する部分である。
[ライナー]
本発明の貼付剤に用いるライナーは、無機質粉末を50質量%以上と、熱可塑性樹脂とを含有する着色シートのライナーである。ライナーは、貼付剤の膏体が保管時などに他の支持体や膏体、袋などに接着などせず取り扱いやすいように貼り合わせるシートである。
[無機質粉末]
ライナーに用いる着色シートは、無機質粉末を含有する。無機質粉末は、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、酸化チタン、タルク、カオリン、および水酸化アルミニウムからなる群から選択される一種類以上の無機物質粉末を用いることができる。これらの無機質粉末は、石灰石に由来するものなどを用いることができる。また、無機質粉末を含むことで、無機質粉末の色や、これがシート内で分散することによる光の拡散による白色などの色の着色ができる。
無機質粉末は、着色シートの組成物の50質量%以上含有されている。よって、相対的に着色シートにおける熱可塑性樹脂やその他の成分は、50質量%未満しか含まないものとなり、石油由来原料の使用量を低減できる。着色シートの組成物における無機質粉末の量は、51質量%以上としてもよい。成形可能な範囲で着色シートの組成物における無機質粉末の量の上限は適宜設定され、80質量%以下や、60質量%以下などとしてもよい。
[熱可塑性樹脂]
着色シートは、熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、およびポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される樹脂を用いることができる。着色シートは、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いたものであることが好ましい。特に、ライナーとしての腰などの観点から、ポリプロピレンを用いたものであることが好ましい。中でも、OPPとも呼ばれる、Oriented Polypropylene(オリエンテッドポリプロピレン)を用いることが好ましい。OPPは、ライナーに適した腰がある。
着色シートは、無機質粉末と、熱可塑性樹脂とを含み、さらに成形のために必要な補助剤などを含むものとしてもよい。補助剤は、滑剤や、流動性改良剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤等を用いることができる。補助剤の配合率は、着色シートの組成物の全量において、0.05質量%~4.0質量%や、0.1質量%~3.0質量%程度とすることができる。
[着色シート]
本発明の貼付剤は、ライナーとして着色シートを用いる。着色シートの色は、視認性や成形性などを考慮して任意のものとすることができる。好ましくは、白色である。白色は、無機質粉末を多量に含むことで、無機質粉末の色や、周囲との光の分散による色でもある。また、白色などの着色であれば、文字などを記載することもでき、その文字なども見やすい。
[厚み]
着色シートの厚みは、貼付剤の操作性等を考慮して適宜設定できる。例えば、着色シートの厚みは、50~150μmのものとすることができる。好ましくは、60~120μm程度である。着色シートが、薄すぎる場合、腰があるものとすることが難しい場合がある。一方で、ライナーは、貼付剤の使用時には剥がして廃棄されることから、機械特性等が適したものである範囲であれば過剰に厚くする必要はない。
このような着色シートは、例えば、特許5461614号公報などを参照して製造されたものなどを用いることができる。また、このような着色シートとしては、株式会社TBMの「LIMEX(登録商標)」などを用いることができる。
[離型処理]
着色シートは、シリコーンコートにより離型処理された離型処理面を有するものとして利用することが好ましい。離型処理面は、貼付剤の膏体と貼り合わせたものとして利用する。離型処理面を設け、この面を膏体と貼り合わせることで、貼付剤の使用時にライナーである着色シートをより容易に剥がすことができ、膏体がライナーに転写することなどを防止することができる。離型処理を行う面は、印刷用コートの未処理面(非処理面)やコロナ処理面であることが好ましい。着色シートは、包装用などの各種用途で用いるために、印刷や貼り合わせなどが行いやすいように印刷用コートがされた面などが設けられている場合がある。しかし、印刷用コートなどが行われている場合、離型処理が十分にできない場合があるため、非処理面やコロナ処理面などに離型処理を行うことが好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を変更しない限り以下の実施例に限定されるものではない。
[シート原料]
・着色シート(1):着色シートとして、株式会社TBMの「LIMEX(登録商標)」のOPP#80を用いた。この着色シートは、無機質粉末として石灰石を51質量%以上含有し、熱可塑性樹脂としてオリエンテッドポリプロピレン(OPP)を用いたものであり、厚みが約80μmである。この着色シート(1)の一方の面は、印刷用コート処理がされた印刷用コート面である。他方の面は、コロナ処理を行って使用した。
なお、この着色シート(1)は、25mm~80mmの大きさで、腰感評価をしたとき、MD方向、TD方向いずれも、上質紙に相当する程度以上の腰感を有していた。一方、OPP#20(厚み20μm)は、柔らかくやや腰感が不足するものであった。
[ライナー特性評価]
着色シート(1)に、シリコーンコートを行って、ライナー特性の評価を行った。シリコーンコート剤を、グラビア版を用いて塗工し、乾燥させ余分な溶剤を蒸発させ、UVランプを用いて硬化させる。
・接着性の評価
31Bテープ(日東電工製)を用いて、剥離力の評価を行った。テープ幅は25mmのものを用いた。
・剥離力:規格値9.5(gf/25mm)、公差+3.0-2.0、試験法JIS Z-0237(2022)に準拠して、以下のように行った。
(1)両面テープにてステンレス板にシリコーン面を上にしたセパレータを固定する。
(2)その上に31Bテープ(※A)を気泡、シワが出ないように貼りつける。
(3)2Kgのローラーで2往復し、圧着する。
(4)その後、重りをのせ、23℃×20時間で放置する。
(5)島津製のオートグラフで180度ピールで測定する。
(6)測定数は2回とし、その平均値とする。
着色シート(1)のコロナ処理面にシリコーンコートの離型処理を行った面は、剥離力が約10.60(gf/25mm)であった。これは、従来のライナーであるPETフィルムと同等のものであるため、剥離力や、腰感は、ライナーとして適したものである。なお、着色シート(1)の印刷用コート面は、シリコーンコートが脱落しやすく、剥離力や残接が、処理面よりも劣るものとなった。
さらに、着色シート(1)は、白色のため、貼付剤の膏体と貼り合わせた状態で、ライナーに文字や記号などの記載も容易にできた。また、剥がした後も、視認性に優れ、地面に落としても見つけやすく、紛失するおそれも低いものであった。
本発明は、貼付剤に利用することができる物の発明であり、産業上有用である。
1 ライナー
10 貼付剤
2 膏体
3 支持体

Claims (5)

  1. 無機質粉末を50質量%以上と、熱可塑性樹脂とを含有する着色シートのライナーを有する貼付剤。
  2. 前記無機質粉末が、石灰石であり、前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である請求項1に記載の貼付剤。
  3. 前記着色シートが、白色であり、厚みが50~150μmである請求項1に記載の貼付剤。
  4. 前記着色シートが、シリコーンコートにより離型処理された離型処理面を有し、前記離型処理面を貼付剤の膏体と貼り合わせたものである請求項1に記載の貼付剤。
  5. 前記離型処理面が、前記着色シートの未処理面またはコロナ処理面である請求項4に記載の貼付剤。
JP2022133907A 2022-08-25 2022-08-25 貼付剤 Pending JP2024030780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133907A JP2024030780A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 貼付剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133907A JP2024030780A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 貼付剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024030780A true JP2024030780A (ja) 2024-03-07

Family

ID=90106146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022133907A Pending JP2024030780A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 貼付剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024030780A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2356580C2 (ru) Композиции и способы, обеспечивающие контролируемую потерю лекарственных средств и доставку в системах трансдермальной доставки лекарственных средств
AU2008297001B2 (en) Transdermal drug delivery systems comprising a coated release liner
TWI244395B (en) Pressure-sensitive adhesive transdermal drug delivery system containing low molecular weight drugs which are liquid at room temperatures, and method of providing the same
KR101791712B1 (ko) 테이프 제제
US8258365B2 (en) Acrylate adhesive composition with water-resistant adhesive properties
KR20090085090A (ko) 경피 흡수 제제
KR20060133900A (ko) 니코틴 경피 전달 시스템
AU2002308289B2 (en) Highly flexible transdermal therapeutic system having nicotine as active substance
WO2012014587A1 (ja) テープ材用支持フィルムおよびテープ材
KR20120024582A (ko) 경피 흡수 제제
TWI415636B (zh) Bisoprolol transdermal device
JP2004509222A5 (ja)
CN106459693B (zh) 用于医学应用的改进的压敏粘合剂
KR20210065931A (ko) 함수계 첩부제
JP2015110294A (ja) 貼付用シート
JP2024030780A (ja) 貼付剤
KR20170043165A (ko) 박리형 건식 마스크팩 및 이의 제조방법
JP3253431B2 (ja) 医療用貼付材
JPH10287530A (ja) 湿潤粘着性組成物、それを用いた貼付材及び当該貼付材の使用方法
JP2001508451A (ja) 活性成分含有、特に自己接着性硬膏剤用剥離可能保護シート
JP2000225185A (ja) 救急絆創膏
JP3098095B2 (ja) 透湿性支持体を用いた貼付剤
JPH0495015A (ja) シート状パック剤
JPH1059819A (ja) 湿潤粘着性組成物、それを用いた貼付材およびその使用方法
JP2002065840A (ja) 皮膚貼付シート及び使用方法