JP2024030124A - 炭化珪素半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力容量を低減できる炭化珪素半導体装置を提供する。【解決手段】炭化珪素半導体装置は、第1主面を有する炭化珪素基板を備える。炭化珪素基板は、第1導電型を有するドリフト領域と、第2導電型を有するボディ領域と、第1導電型を有するソース領域と、を有する。第1主面には、ソース領域及びボディ領域を貫通してドリフト領域に至る側面と、側面と連なる底面とにより規定され、第1主面に平行な仮想直線L1に沿って延びる複数のゲートトレンチ5が設けられている。側面は、仮想直線に沿って延び、かつ、互いに離れた第1側面及び第2側面を有する。ゲート電極82は、第1主面に垂直な平面視で、第1側面の上端部と第2側面の上端部との間にある第1領域82Aと、仮想直線に沿って隣り合うゲートトレンチの間にある第2領域82Bと、第1領域と第2領域との間にあり、第1領域及び第2領域に電気的に接続された第3領域82Cと、を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、炭化珪素半導体装置に関する。
炭化珪素半導体装置の一つとして、主面に複数のゲート電極用のトレンチが形成された炭化珪素半導体装置が開示されている(特許文献1)。
特開2013-258369号公報
従来の炭化珪素半導体装置では入力容量が大きい。
本開示は、入力容量を低減できる炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。
本開示の炭化珪素半導体装置は、第1主面を有する炭化珪素基板を備え、前記炭化珪素基板は、第1導電型を有するドリフト領域と、前記ドリフト領域上に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有するボディ領域と、前記ドリフト領域から隔てられるように前記ボディ領域上に設けられ、かつ前記第1導電型を有するソース領域と、を有し、前記第1主面には、前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に至る側面と、前記側面と連なる底面とにより規定され、前記第1主面に平行な仮想直線に沿って延びる複数のゲートトレンチが設けられており、前記ゲートトレンチの各々の前記側面および前記底面と、前記第1主面とに接するゲート絶縁膜と、前記炭化珪素基板との間に前記ゲート絶縁膜を挟むように前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、を更に有し、前記側面は、前記仮想直線に沿って延び、かつ互いに離れた第1側面および第2側面を有し、前記ゲート電極は、前記第1主面に垂直な平面視で、前記第1側面の上端部と前記第2側面の上端部との間にある第1領域と、前記仮想直線に沿って隣り合う前記ゲートトレンチの間にある第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間にあり、前記第1領域および前記第2領域に電気的に接続された第3領域と、を有する。
本開示によれば、入力容量を低減できる。
図1は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す斜視断面図(その1)である。 図2は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す斜視断面図(その2)である。 図3は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置におけるゲート電極および第1主面の構成を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図(その1)である。 図5は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図(その2)である。 図6は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図(その3)である。 図7は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図8は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図9は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。 図10は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その4)である。 図11は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その5)である。 図12は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その6)である。 図13は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その7)である。 図14は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その8)である。 図15は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その9)である。 図16は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その10)である。 図17は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その11)である。 図18は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その12)である。 図19は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その13)である。 図20は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その14)である。 図21は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その15)である。 図22は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その16)である。 図23は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その17)である。 図24は、第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置におけるゲート電極および第1主面の構成を示す図である。 図25は、第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図である。 図26は、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図である。 図27は、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図である。
実施するための形態について、以下に説明する。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。本明細書中の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また結晶学上の指数が負であることは、通常、"-"(バー)を数字の上に付すことによって表現されるが、本開示では数字の前に負の符号を付している。また、以下の説明では、XYZ直交座標系を用いるが、当該座標系は、説明のために定めるものであって、半導体装置の姿勢について限定するものではない。また、XY面視を平面視といい、任意の点からみて、+Z方向を上方、上側または上ということがあり、-Z方向を下方、下側または下ということがある。
〔1〕 本開示の一態様に係る炭化珪素半導体装置は、第1主面を有する炭化珪素基板を備え、前記炭化珪素基板は、第1導電型を有するドリフト領域と、前記ドリフト領域上に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有するボディ領域と、前記ドリフト領域から隔てられるように前記ボディ領域上に設けられ、かつ前記第1導電型を有するソース領域と、を有し、前記第1主面には、前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に至る側面と、前記側面と連なる底面とにより規定され、前記第1主面に平行な仮想直線に沿って延びる複数のゲートトレンチが設けられており、前記ゲートトレンチの各々の前記側面および前記底面と、前記第1主面とに接するゲート絶縁膜と、前記炭化珪素基板との間に前記ゲート絶縁膜を挟むように前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、を更に有し、前記側面は、前記仮想直線に沿って延び、かつ互いに離れた第1側面および第2側面を有し、前記ゲート電極は、前記第1主面に垂直な平面視で、前記第1側面の上端部と前記第2側面の上端部との間にある第1領域と、前記仮想直線に沿って隣り合う前記ゲートトレンチの間にある第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間にあり、前記第1領域および前記第2領域に電気的に接続された第3領域と、を有する。
平面視で、ゲート電極の第1領域が第1側面の上端部と第2側面の上端部との間にあるため、ゲート電極とソース領域との間の寄生容量が小さく、入力容量を低減できる。
〔2〕 〔1〕において、前記底面を含む仮想平面と前記第1領域の上面と間の距離は、前記仮想平面と前記第1主面との間の距離よりも小さくてもよい。この場合、ゲート電極82とソース領域13との間の寄生容量を小さくしやすい。
〔3〕 〔1〕において、前記第3領域の第2上面の少なくとも一部は前記第1領域の第1上面から傾斜していてもよい。この場合、ゲート電極からゲート電極の上に形成される絶縁膜に作用する熱応力の集中を緩和できる。
〔4〕 〔3〕において、前記第1主面に垂直かつ前記仮想直線に平行な断面視で、前記第1主面と前記第2上面とがなす角度の最大値は、前記第1主面と前記側面とがなす角度の最大値よりも小さくてもよい。この場合、熱応力の集中を特に緩和しやすい。
〔5〕 〔1〕から〔4〕のいずれかにおいて、前記平面視で、前記第2領域の幅は、前記第1領域の幅以下であってもよい。この場合、第2領域とソース領域との間の寄生容量をより低減し、入力容量をより一層低減できる。
〔6〕 〔1〕から〔5〕のいずれかにおいて、前記ゲート電極を覆う絶縁膜を有し、前記絶縁膜の上面は、曲率が連続的に変化する曲面であってもよい。絶縁膜の上に形成されるソース電極から絶縁膜に作用する熱応力の集中を緩和できる。
〔7〕 〔1〕から〔6〕のいずれかにおいて、前記第1側面および前記第2側面は、{0-33-8}面を含んでもよい。第1側面および第2側面が{0-33-8}面を含むことで、ゲートトレンチの側面において良好な移動度が得られ、チャネル抵抗を低減できる。
[本開示の実施形態]
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。第1実施形態は、炭化珪素を用いたいわゆる縦型のMOS型電界効果トランジスタ(field effect transistor:FET)に関し、このMOS型FETは炭化珪素半導体装置の一例である。図1および図2は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す斜視断面図である。図2は、炭化珪素半導体装置の内部構造の一部を透視で示す。図3は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置におけるゲート電極および第1主面の構成を示す図である。図4から図6は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図である。図4は、図3中のIV-IV線に沿った断面図に相当する。図5は、図3中のV-V線に沿った断面図に相当する。図6は、図3中のVI-VI線に沿った断面図に相当する。
図1から図6に示されるように、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置100は、炭化珪素基板10と、ゲート絶縁膜81と、ゲート電極82と、層間絶縁膜83と、ソース電極60と、ドレイン電極70と、バリアメタル膜84と、パッシベーション膜85とを主に有している。
炭化珪素基板10は、第1主面1と、第1主面1とは反対の第2主面2とを有する。第1主面1および第2主面2はXY平面に平行であり、第1主面1は第2主面2からみて+Z方向にある。炭化珪素基板10は、炭化珪素単結晶基板50と、炭化珪素単結晶基板50上にある炭化珪素エピタキシャル層40とを含む。炭化珪素エピタキシャル層40は第1主面1を構成し、炭化珪素単結晶基板50は第2主面2を構成する。炭化珪素単結晶基板50および炭化珪素エピタキシャル層40は、例えばポリタイプ4Hの六方晶炭化珪素から構成されている。炭化珪素単結晶基板50は、例えば窒素(N)等のn型不純物を含み、n型の導電型(第1導電型)を有する。
第1主面1は、{0001}面または{0001}面がオフ方向に8°以下のオフ角だけ傾斜した面である。好ましくは、第1主面1は、(000-1)面または(000-1)面がオフ方向に8°以下のオフ角だけ傾斜した面である。オフ方向は、例えば<11-20>方向であってもよいし、<1-100>方向であってもよい。オフ角は、例えば1°以上であってもよいし、2°以上であってもよい。オフ角は、6°以下であってもよいし、4°以下であってもよい。
炭化珪素エピタキシャル層40は、ドリフト領域11と、ボディ領域12と、ソース領域13と、電界緩和領域16と、接続領域17と、コンタクト領域18とを主に有する。
ドリフト領域11は、窒素またはリン(P)等のn型不純物を含み、n型の導電型を有する。
ボディ領域12は、アルミニウム(Al)等のp型不純物を含み、p型の導電型を有する。ボディ領域12はドリフト領域11の上に設けられている。
ソース領域13は、窒素またはリン等のn型不純物を含み、n型の導電型を有する。ソース領域13はボディ領域12の上に設けられている。ソース領域13は、ボディ領域12によってドリフト領域11から隔てられている。ソース領域13は第1主面1を構成する。
コンタクト領域18は、アルミニウム等のp型不純物を含み、p型の導電型を有する。コンタクト領域18は、ソース領域13を貫通し、ボディ領域12に接する。コンタクト領域18は第1主面1を構成する。
第1主面1に、側面3と底面4とにより規定される複数のゲートトレンチ5が設けられている。ゲートトレンチ5は、例えばY軸に沿って延びる。Y軸に沿って複数のゲートトレンチ5が一定の間隔で配置されている。また、X軸に沿って複数のゲートトレンチ5が一定の間隔で配置されている。複数のゲートトレンチ5がアレイ状に設けられていてもよい。側面3は、ソース領域13と、ボディ領域12と、ドリフト領域11の一部とを貫通し、ドリフト領域11に至る。底面4は側面3と連なる。底面4はドリフト領域11に位置する。例えば、底面4は第1主面1および第2主面2と平行である。Y軸に垂直な断面視で、底面4を含む仮想平面P1に対する側面3の角度θ1は、例えば45°以上65°以下である。角度θ1は、例えば50°以上であってもよい。角度θ1は、例えば60°以下であってもよい。本開示では、Y軸に平行な仮想直線L1を用いて各部位の位置関係を説明することがある。
側面3は、Y軸に沿って延びる第1側面3Aおよび第2側面3Bを有する。第1側面3Aおよび第2側面3BはY軸に平行である。第1側面3Aおよび第2側面3Bは、X軸に沿って互いに離れている。第1側面3Aおよび第2側面3Bは、好ましくは{0-33-8}面を有する。{0-33-8}面は、優れた移動度が得られる結晶面である。第2側面3Bは第1側面3Aからみて-X方向にある。
電界緩和領域16は、アルミニウム等のp型不純物を含み、p型の導電型を有する。電界緩和領域16は、ゲートトレンチ5の底面4と第2主面2との間にある。電界緩和領域16の上端面は、例えばゲートトレンチ5の底面4と第2主面2との間にある。電界緩和領域16の上端面の一部は、ボディ領域12の下端面の一部に対向する。電界緩和領域16は、ゲートトレンチ5と同様に、Y軸に沿って延びる。第1主面1に垂直な平面視で、電界緩和領域16はゲートトレンチ5と重なる。第1主面1に垂直な平面視で、Y軸に沿って電界緩和領域16が複数のゲートトレンチ5と重なっていてもよい。また、X軸に沿って複数の電界緩和領域16が一定の間隔で配置されている。複数の電界緩和領域16がストライプ状に設けられていてもよい。
接続領域17は、アルミニウム等のp型不純物を含み、p型の導電型を有する。接続領域17は、コンタクト領域18と電界緩和領域16とを電気的に接続する。接続領域17は、第1主面1に垂直な平面視で、Y軸に沿って隣り合うゲートトレンチ5の間に設けられている。接続領域17は電界緩和領域16に接する。接続領域17は少なくともボディ領域12またはコンタクト領域18の一方に接する。接続領域17がボディ領域12およびコンタクト領域18の各々に接してもよい。接続領域17は、電界緩和領域16とコンタクト領域18との間にある。
ゲート絶縁膜81は、例えば酸化膜である。ゲート絶縁膜81は、例えば二酸化珪素を含む材料により構成されている。ゲート絶縁膜81は、側面3および底面4に接する。ゲート絶縁膜81は、底面4においてドリフト領域11と接する。ゲート絶縁膜81は、側面3においてソース領域13、ボディ領域12およびドリフト領域11と接する。ゲート絶縁膜81は、第1主面1においてソース領域13と接していてもよい。
ゲート電極82は、ゲート絶縁膜81の上に設けられている。ゲート電極82は、例えば導電性不純物を含むポリシリコン(ポリSi)から構成されている。ゲート電極82は、ゲートトレンチ5の内部に配置されている。
ゲート電極82は、ゲートトレンチ5と同様に、Y軸に沿って延びる。第1主面1に垂直な平面視で、ゲート電極82は複数のゲートトレンチ5と重なる。ゲート電極82は、第1主面1に垂直な平面視で、第1領域82Aと、第2領域82Bと、第3領域82Cとを有する。第1主面1に垂直な平面視で、第1領域82Aは、ゲートトレンチ5と重なり、第1側面3Aの上端部6Aと前記第2側面3Bの上端部6Bとの間にある。第2領域82Bは、第1主面1に垂直な平面視でY軸に沿って隣り合うゲートトレンチ5の間にある。第2領域82Bは、第1主面1上にある。第3領域82Cは、第1主面1に垂直な平面視で第1領域82Aと第2領域82Bとの間にあり、第1領域82Aおよび第2領域82Bに電気的に接続されている。第2領域82Bも第1領域82Aに電気的に接続されている。
また、底面4を含む仮想平面P1と第1領域82Aの上面31と間の距離D1は、仮想平面P1と第1主面1との間の距離D2よりも小さい。第2領域82Bの幅W2は第1領域82Aの幅W1より大きくてもよい。第1領域82Aの上面31は第1上面の一例である。
層間絶縁膜83はゲート電極82を覆う。層間絶縁膜83はゲート電極82およびゲート絶縁膜81に接する。層間絶縁膜83は、例えば酸化膜である。層間絶縁膜83は、例えば二酸化珪素を含む材料から構成されている。層間絶縁膜83は、ゲート電極82とソース電極60とを互いに電気的に絶縁している。層間絶縁膜83の一部は、ゲートトレンチ5の内部に設けられていてもよい。層間絶縁膜83の上面は、曲率が連続的に変化する曲面であってもよい。層間絶縁膜83の上面は、ゲートトレンチ5の上方において+Z方向に凸となる曲面である。
層間絶縁膜83およびゲート絶縁膜81には、X軸に沿って一定の間隔でコンタクトホール90が形成されている。コンタクトホール90は、X軸に沿って隣り合うコンタクトホール90の間にゲートトレンチ5が位置するように配置されている。コンタクトホール90はY軸に沿って延びる。コンタクトホール90を通じて、ソース領域13およびコンタクト領域18が層間絶縁膜83およびゲート絶縁膜81から露出している。
バリアメタル膜84は、層間絶縁膜83の上面と、ゲート絶縁膜81の側面とを覆う。バリアメタル膜84は、層間絶縁膜83およびゲート絶縁膜81の各々と接している。バリアメタル膜84は、例えば窒化チタン(TiN)を含む材料から構成されている。
ソース電極60は第1主面1に接する。ソース電極60は、コンタクトホール90内に設けられたコンタクト電極61と、ソース配線62とを有する。コンタクト電極61は、第1主面1において、ソース領域13およびコンタクト領域18に接している。コンタクト電極61は、例えばニッケルシリサイド(NiSi)を含む材料から構成されている。コンタクト電極61が、チタン(Ti)と、アルミニウムと、シリコンとを含む材料から構成されていてもよい。コンタクト電極61は、ソース領域13およびコンタクト領域18とオーミック接合している。ソース配線62は、バリアメタル膜84の上面および側面と、コンタクト電極61の上面とを覆う。ソース配線62は、バリアメタル膜84およびコンタクト電極61の各々と接している。ソース配線62は、例えばアルミニウムを含む材料から構成されている。
パッシベーション膜85は、ソース配線62の上面を覆う。パッシベーション膜85はソース配線62と接している。パッシベーション膜85は、例えばポリイミドを含む材料から構成されている。パッシベーション膜85に、ソース配線62の一部が露出する開口部86が形成されている。
ドレイン電極70は第2主面2に接する。ドレイン電極70は、第2主面2において炭化珪素単結晶基板50と接している。ドレイン電極70は、ドリフト領域11と電気的に接続されている。ドレイン電極70は、例えばニッケルシリサイドを含む材料から構成されている。ドレイン電極70がチタンと、アルミニウムと、シリコンとを含む材料から構成されていてもよい。ドレイン電極70は、炭化珪素単結晶基板50とオーミック接合している。
炭化珪素単結晶基板50とドリフト領域11との間に、窒素等のn型不純物を含み、n型の導電型を有するバッファ層が設けられていてもよい。
次に、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置100の製造方法について説明する。図7~図23は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置100の製造方法を示す断面図である。図7~図15は、図4に示す断面の変化を示す。図16~図23は、図6に示す断面の変化を示す。
まず、図7に示されるように、炭化珪素単結晶基板50を準備する。次に、炭化珪素単結晶基板50の上に炭化珪素エピタキシャル層40を形成する。例えば、炭化珪素単結晶基板50は、窒素等のn型不純物を含み、n型の導電型を有する。例えば、炭化珪素エピタキシャル層40は窒素等のn型不純物を添加したエピタキシャル成長により形成できる。このようにして、第1主面1と、第2主面2とを有する炭化珪素基板10が得られる。
次に、図8および図16に示されるように、炭化珪素エピタキシャル層40へのイオン注入を行い、ボディ領域12、ソース領域13、電界緩和領域16、接続領域17およびコンタクト領域18を形成する。炭化珪素エピタキシャル層40の残部がドリフト領域11となる。ボディ領域12、電界緩和領域16、接続領域17またはコンタクト領域18を形成するためのイオン注入においては、例えばアルミニウム等のp型不純物をイオン注入する。ソース領域13を形成するためのイオン注入においては、例えばリン等のn型不純物をイオン注入する。
次に、図9および図17に示されるように、ソース領域13、ボディ領域12およびドリフト領域11に複数のゲートトレンチ5を形成する。ゲートトレンチ5は、次のようにして形成できる。
まず、ゲートトレンチ5を形成しようとする領域上に開口を有するマスク(図示せず)を形成する。次に、マスクを用いて、ソース領域13の一部と、ボディ領域12の一部と、ドリフト領域11の一部とをエッチングにより除去する。エッチングは、例えば反応性イオンエッチング(reactive ion etching:RIE)である。エッチングにより、ゲートトレンチ5を形成しようとする領域に、第1主面1に対してほぼ垂直な側部と、側部と連続的に設けられ、かつ第1主面1とほぼ平行な底部とを有する凹部が形成される。
次に、凹部において熱エッチングを行う。熱エッチングは、第1主面1上にマスクが形成された状態で、例えば、少なくとも1種類以上のハロゲン原子を有する反応性ガスを含む雰囲気中での加熱によって行い得る。少なくとも1種類以上のハロゲン原子は、塩素(Cl)原子およびフッ素(F)原子の少なくともいずれかを含む。当該雰囲気は、例えば、塩素(Cl)、三塩化ホウ素(BCl)、六フッ化硫黄(SF)または四フッ化炭素(CF)を含む。例えば、塩素ガスと酸素(O)ガスとの混合ガスを反応ガスとして用い、熱処理温度を800℃以上900℃以下として、熱エッチングが行われる。なお、反応ガスは、上述した塩素ガスと酸素ガスとに加えて、キャリアガスを含んでいてもよい。キャリアガスとしては、例えば窒素(N)ガス、アルゴン(Ar)ガスまたはヘリウム(He)ガス等を用いることができる。
上記熱エッチングにより、第1主面1にゲートトレンチ5が形成される。ゲートトレンチ5は、ドリフト領域11からなる底面4と、ソース領域13およびボディ領域12を貫通して底面4に連なる側面3とを有する。熱エッチング後に、マスクを第1主面1から除去する。
次に、図10および図18に示されるように、ゲート絶縁膜81を形成する。例えば炭化珪素基板10を熱酸化することにより、ソース領域13と、ボディ領域12と、ドリフト領域11と、コンタクト領域18とに接するゲート絶縁膜81が形成される。具体的には、炭化珪素基板10を、酸素を含む雰囲気中において、例えば1300℃以上1400℃以下の温度で加熱する。これにより、第1主面1と、側面3と、底面4とに接するゲート絶縁膜81が形成される。なお、ゲート絶縁膜81が熱酸化により形成された場合、厳密には、炭化珪素基板10の一部がゲート絶縁膜81に取り込まれる。このため、以降の処理では、熱酸化後のゲート絶縁膜81と炭化珪素基板10との間の界面に第1主面1、側面3および底面4が若干移動したものとする。
次に、一酸化窒素(NO)ガス雰囲気中において炭化珪素基板10に対して熱処理(NOアニール)を行ってもよい。NOアニールにおいて、炭化珪素基板10が、例えば1100℃以上1400℃以下の条件下で1時間程度保持される。これにより、ゲート絶縁膜81とボディ領域12との界面領域に窒素原子が導入される。その結果、界面領域における界面準位の形成が抑制されることで、チャネル移動度を向上させることができる。
次に、図11および図19に示されるように、導電性不純物を含むゲート電極用のポリシリコン膜91を形成する。ポリシリコン膜91は、ゲート絶縁膜81上に形成される。ポリシリコン膜91は、例えば減圧CVD(low pressure - chemical vapor deposition:LP-CVD)法により形成される。
次に、図12および図20に示されるように、ポリシリコン膜91の第2領域82Bを形成しようとする領域と第3領域82Cを形成しようとする領域の一部との上にマスク92を形成する。マスク92の材料は、例えばフォトレジストである。次に、マスク92を用いてポリシリコン膜91のRIEを行うことで、ポリシリコン膜91から、第1領域82A、第2領域82Bおよび第3領域82Cを備えたゲート電極82を形成する。
次に、図13および図21に示されるように、マスク92を除去し、層間絶縁膜83を形成する。具体的には、ゲート電極82を覆い、かつゲート絶縁膜81と接するように層間絶縁膜83が形成される。層間絶縁膜83は、例えば、CVD法により形成される。層間絶縁膜83は、例えば二酸化珪素を含む材料から構成される。層間絶縁膜83の一部がゲートトレンチ5の内部に形成されてもよい。次に、層間絶縁膜83およびゲート絶縁膜81のエッチングを行うことで、層間絶縁膜83およびゲート絶縁膜81にコンタクトホール90を形成する。この結果、ソース領域13およびコンタクト領域18が層間絶縁膜83およびゲート絶縁膜81から露出する。
次に、図14および図22に示されるように、熱処理(リフロー)により層間絶縁膜83の表面の角ばりを緩和して、層間絶縁膜83の上面を、曲率が連続的に変化する曲面とする。層間絶縁膜83の材料がBPSG(boronic phosphoric silicate glass)である場合、熱処理の温度は、例えば800℃以上である。次に、層間絶縁膜83の上面と、ゲート絶縁膜81の側面とを覆うバリアメタル膜84を形成する。バリアメタル膜84は、例えばスパッタリング法による成膜およびRIEにより形成される。バリアメタル膜84は、例えば窒化チタンを含む材料から構成される。
次に、第1主面1においてソース領域13およびコンタクト領域18に接するコンタクト電極61用の金属膜(図示せず)を形成する。コンタクト電極61用の金属膜は、例えばスパッタリング法により形成される。コンタクト電極61用の金属膜は、例えばニッケルを含む材料から構成される。次に、合金化アニールを行う。コンタクト電極61用の金属膜が、例えば900℃以上1100℃以下の温度で5分間程度保持される。これにより、コンタクト電極61用の金属膜の少なくとも一部が、炭化珪素基板10が含む珪素と反応してシリサイド化する。この結果、ソース領域13およびコンタクト領域18とオーミック接合するコンタクト電極61が形成される。コンタクト電極61が、チタンと、アルミニウムと、シリコンとを含む材料から構成されてもよい。
次に、図15および図23に示されるように、ソース配線62を形成する。具体的には、コンタクト電極61およびバリアメタル膜84を覆うソース配線62が形成される。ソース配線62は、例えばスパッタリング法により形成される。ソース配線62は、例えばアルミニウムまたは銅を含む材料から構成される。ソース配線62がアルミニウムおよび銅を含む材料から構成されてもよい。例えば、ソース配線62は、アルミニウム膜またはアルミニウム合金膜である。このようにして、コンタクト電極61とソース配線62とを有するソース電極60が形成される。
次に、ソース配線62を覆うパッシベーション膜85を形成する(図1参照)。パッシベーション膜85は、例えばポリイミドを含む材料から構成される。パッシベーション膜85は、例えば塗布法により形成される。パッシベーション膜85をプラズマCVD法により形成してもよい。次に、パッシベーション膜85に、ソース配線62の一部が露出する開口部86を形成する。ポリイミドが感光性を備える場合、露光および現像により開口部86を形成できる。また、第2主面2において炭化珪素単結晶基板50とオーミック接合するドレイン電極70を形成する。
このようにして、炭化珪素半導体装置100を製造できる。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置100では、平面視で、ゲート電極82の第1領域82Aが、第1側面3Aの上端部6Aと第2側面3Bの上端部6Bとの間にある。このため、ゲート電極82とソース領域13との間の寄生容量が小さく、入力容量を低減できる。また、Y軸に沿って隣り合うゲートトレンチ5内の第1領域82Aは第2領域82Bおよび第3領域82Cを介して互いに電気的に接続されている。このため、Y軸に沿って隣り合うゲートトレンチ5内の第1領域82Aの電位を共通に制御できる。
仮想平面P1と第1領域82Aの上面31と間の距離D1が、仮想平面P1と第1主面1との間の距離D2よりも小さいことで、ゲート電極82とソース領域13との間の寄生容量を小さくしやすい。
層間絶縁膜83の上面が、曲率が連続的に変化する曲面であることで、ソース電極60から層間絶縁膜83に作用する熱応力の集中を緩和できる。このため、例えば動作時の熱サイクル耐性を向上できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、主として、ゲート電極82の第2領域82Bの形態の点で第1実施形態と相違する。図24は、第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置におけるゲート電極および第1主面の構成を示す図である。図25は、第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図である。図25は、図24中のXXV-XXV線に沿った断面図に相当する。
図24および図25に示されるように、第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置200では、第1主面1に垂直な平面視で、第2領域82Bの幅W2が第1領域82Aの幅W1以下である。
第2実施形態の他の構成は第1実施形態と同じである。
第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置200を製造する際には、例えば、マスク92の平面形状を第1実施形態における形状から変更すればよい。
第2実施形態によっても第1実施形態と同じ効果が得られる。また、第2実施形態では、第2領域82Bの幅W2が第1領域82Aの幅W1以下であるため、第2領域82Bとソース領域13およびコンタクト領域18との間の寄生容量を低減できる。従って、入力容量をより一層低減できる。
また、第1実施形態では、X軸に沿った方向で隣り合うゲート電極82の間の最短距離は、隣り合う第2領域82Bの間の距離に依存するのに対し、第2実施形態では、隣り合う第1領域82Aの間の距離に依存する。従って、第2実施形態によれば、ゲート電極82の個数密度を高め、より大きな電流を流すことが可能となる。
更に、第1実施形態と第2実施形態との間で隣り合う第1領域82Aの間の距離が共通であれば、第2実施形態では、層間絶縁膜83の形成時において、第1領域82Aに対して凸状になっている第2領域82Bの周辺での層間絶縁膜83の優先的な成長を抑制しやすい。このため、コンタクトホール90をより安定して形成しやすい。例えば、コンタクトホール90を形成する際の残膜を低減したり、エッチング不足を低減したりできる。また、第1実施形態よりも広くコンタクトホール90を形成しやすいため、ソース配線62の表面の平坦性を向上できる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、主として、ゲート電極82の第1領域82Aの形態の点で第1実施形態と相違する。図26は、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図である。図26は、図6と同じく、図3中のVI-VI線に沿った断面図に相当する。
図26に示されるように、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置300では、第3領域82Cの上面33が第1領域82Aの上面31および第2領域82Bの上面32に連なる。上面33が複数の平面を含んでいてもよく、上面33が曲面を含んでいてもよい。側面3が曲面を含んでいてもよく、側面3が曲面を含んでいてもよい。また、上面33の少なくとも一部が上面31から傾斜している。X軸に垂直な断面視、すなわち第1主面1に垂直かつY軸に平行な断面視で、第1主面1と上面33とがなす角度θ2の最大値は、第1主面1と側面3とがなす角度θ3の最大値よりも小さい。上面31および32が底面4と平行であってもよい。第3領域82Cの上面33は第2上面の一例である。
第3実施形態の他の構成は第1実施形態と同じである。
次に、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置300の製造方法について説明する。図27は、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置300の製造方法を示す断面図である。
第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置300を製造する際には、まず、第1実施形態と同じく、ポリシリコン膜91の形成(図11および図19参照)までの処理を行う。次に、図27に示されるように、第1実施形態と同じく、ポリシリコン膜91の第2領域82Bを形成しようとする領域と第3領域82Cを形成しようとする領域の一部との上にマスク92を形成する。次に、マスク92を用いてポリシリコン膜91のケミカルドライエッチングを行うことで、ポリシリコン膜91から、第1領域82A、第2領域82Bおよび第3領域82Cを備えたゲート電極82を形成する。ケミカルドライエッチングの異方性は、RIEの異方性よりも低いため、第3領域82Cの上面33の少なくとも一部が第1領域82Aの上面から傾斜する。
その後、マスク92を除去し、第1実施形態と同じく、層間絶縁膜83の形成以降の処理を行う。
このようにして、炭化珪素半導体装置300を製造できる。
第3実施形態によっても第1実施形態と同じ効果が得られる。また、第3領域82Cの上面33の少なくとも一部が第1領域82Aの上面31から傾斜しているため、ゲート電極82から層間絶縁膜83に作用する熱応力の集中を緩和できる。特に、X軸に垂直な断面視で角度θ2の最大値が角度θ3の最大値よりも小さいことで、熱応力の集中を緩和しやすい。このため、例えば製造過程での層間絶縁膜83の破損を抑制したり、動作時の熱サイクル耐性を向上したりできる。
第2実施形態において、第3実施形態のように、X軸に垂直な断面視で角度θ2の最大値が角度θ3の最大値より小さくてもよい。
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形および変更が可能である。
1 第1主面
2 第2主面
3 側面
3A 第1側面
3B 第2側面
4 底面
5 ゲートトレンチ
6A、6B 上端部
10 炭化珪素基板
11 ドリフト領域
12 ボディ領域
13 ソース領域
16 電界緩和領域
17 接続領域
18 コンタクト領域
31 上面(第1上面)
32 上面
33 上面(第2上面)
40 炭化珪素エピタキシャル層
50 炭化珪素単結晶基板
60 ソース電極
61 コンタクト電極
62 ソース配線
70 ドレイン電極
81 ゲート絶縁膜
82 ゲート電極
82A 第1領域
82B 第2領域
82C 第3領域
83 層間絶縁膜
84 バリアメタル膜
85 パッシベーション膜
86 開口部
90 コンタクトホール
91 ポリシリコン膜
92 マスク
100、200、300 炭化珪素半導体装置
D1、D2 距離
L1 仮想直線
P1 仮想平面
W1、W2 幅
θ1、θ2、θ3 角度

Claims (7)

  1. 第1主面を有する炭化珪素基板を備え、
    前記炭化珪素基板は、
    第1導電型を有するドリフト領域と、
    前記ドリフト領域上に設けられ、前記第1導電型と異なる第2導電型を有するボディ領域と、
    前記ドリフト領域から隔てられるように前記ボディ領域上に設けられ、かつ前記第1導電型を有するソース領域と、
    を有し、
    前記第1主面には、前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に至る側面と、前記側面と連なる底面とにより規定され、前記第1主面に平行な仮想直線に沿って延びる複数のゲートトレンチが設けられており、
    前記ゲートトレンチの各々の前記側面および前記底面と、前記第1主面とに接するゲート絶縁膜と、
    前記炭化珪素基板との間に前記ゲート絶縁膜を挟むように前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、
    を更に有し、
    前記側面は、前記仮想直線に沿って延び、かつ互いに離れた第1側面および第2側面を有し、
    前記ゲート電極は、前記第1主面に垂直な平面視で、
    前記第1側面の上端部と前記第2側面の上端部との間にある第1領域と、
    前記仮想直線に沿って隣り合う前記ゲートトレンチの間にある第2領域と、
    前記第1領域と前記第2領域との間にあり、前記第1領域および前記第2領域に電気的に接続された第3領域と、
    を有する、炭化珪素半導体装置。
  2. 前記底面を含む仮想平面と前記第1領域の第1上面と間の距離は、前記仮想平面と前記第1主面との間の距離よりも小さい、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
  3. 前記第3領域の第2上面の少なくとも一部は前記第1領域の第1上面から傾斜している、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 前記第1主面に垂直かつ前記仮想直線に平行な断面視で、
    前記第1主面と前記第2上面とがなす角度の最大値は、前記第1主面と前記側面とがなす角度の最大値よりも小さい、請求項3に記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記平面視で、前記第2領域の幅は、前記第1領域の幅以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記ゲート電極を覆う絶縁膜を有し、
    前記絶縁膜の上面は、曲率が連続的に変化する曲面である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
  7. 前記第1側面および前記第2側面は、{0-33-8}面を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
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