JP2024028556A - 脚部継手及びアダプタ付き脚部継手並びに脚部継手の製造方法 - Google Patents

脚部継手及びアダプタ付き脚部継手並びに脚部継手の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024028556A
JP2024028556A JP2024007529A JP2024007529A JP2024028556A JP 2024028556 A JP2024028556 A JP 2024028556A JP 2024007529 A JP2024007529 A JP 2024007529A JP 2024007529 A JP2024007529 A JP 2024007529A JP 2024028556 A JP2024028556 A JP 2024028556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
central axis
leg joint
bent
connecting portion
circumferential surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2024007529A
Other languages
English (en)
Inventor
総 齋藤
英治 木村
斉太 渕上
俊基 川▲高▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2024007529A priority Critical patent/JP2024028556A/ja
Publication of JP2024028556A publication Critical patent/JP2024028556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】排水が当たる際の跳ね上がりを抑えた脚部継手を提供する。【解決手段】第1接続部10と、第1接続部の第1中心軸O1と交差する第2中心軸O2を有する第2接続部15と、第1接続部及び第2接続部にそれぞれ接続された曲がり部20と、を備える脚部継手1であって、第1中心軸及び第2中心軸を含む基準面S1による脚部継手の断面視において、曲がり部が凸となる凸側D1の曲がり部の第1内周面20aは、第1接続部の内周面に連なる第1接続線21aと、第2接続部の内周面に連なり、第2中心軸に沿う第2接続線22aと、を有し、第1接続線と第2接続線とは、鈍角θ1をなして接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、脚部継手及びアダプタ付き脚部継手並びに脚部継手の製造方法に関する。
従来、上部管接続部(第1接続部)と、横主管接続部(第2接続部)と、ベンド部(曲がり部)と、を備える脚部継手が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上部管接続部は、最下層の床スラブを貫通した縦管等に接続される。横主管接続部は、横管に接続される。ベンド部は、上部管接続部及び横主管接続部を連結する。ベンド部において、中心軸線が90度未満の円弧形状を形成する。ベンド部と横主管接続部との接続部において、ベンド部の中心軸線方向と横主管接続部の軸線方向とが平行である。
特開2015-86612号公報
しかしながら、特許文献1のように構成された脚部継手に、縦管側から上部管接続部に下方に向かって排水を流すと、ベンド部が凸となる側のベンド部の内周面(以下、凸側内周面と言う)に、排水が当たる。このとき、ベンド部の中心軸線方向と横主管接続部の軸線方向とが平行であるため、上下方向と凸側内周面と、がなす角度のうち鋭角である角度が大きくなる。このため、排水が凸側内周面に当たったときにベンド部から受ける力が比較的大きくなり、排水が凸側内周面に当たった際に跳ね上がりやすくなる。この場合、排水中の汚物等がベンド部の内周面に付着する等して、脚部継手内を排水や空気が流れ難くなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、排水が当たる際の跳ね上がりを抑えた脚部継手を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の脚部継手は、第1接続部と、前記第1接続部の第1中心軸と交差する第2中心軸を有する第2接続部と、前記第1接続部及び前記第2接続部にそれぞれ接続された曲がり部と、を備える脚部継手であって、前記第1中心軸及び前記第2中心軸を含む基準面による前記脚部継手の断面視において、前記曲がり部が凸となる凸側の前記曲がり部の第1内周面は、前記第1接続部の内周面に連なる第1接続線と、前記第2接続部の内周面に連なり、前記第2中心軸に沿う第2接続線と、を有し、前記第1接続線と前記第2接続線とは、鈍角をなして接続されていることを特徴としている。
この発明によれば、例えば脚部継手は、第1接続部に縦管を接続し、第2接続部に横管を接続して用いられる。縦管側から曲がり部に流した排水が当たる第1内周面では、第1接続線と第2接続線とが鈍角をなして接続されているため、特許文献1のベンド部の凸側内周面に比べて、上下方向と第1接続線と、がなす角度のうち鋭角である角度が小さくなる(第1接続線が上下方向に沿うように配置される)。このため、下方に向かって流れる排水が曲がり部の第1接続線に当たったときに曲がり部から受ける力が比較的小さくなり、排水が曲がり部に当たる際の跳ね上がりを抑えることができる。
また、前記脚部継手では、前記第1接続線の前記第1接続部側の端部は、前記第1中心軸に沿って延びていてもよい。
この発明によれば、第1接続線の第1接続部側の端部と上下方向とがなす角度が第1接続線の第2接続部側の端部と上下方向とがなす角度よりも小さくなる。そして、下方に向かって流れる排水が、第1接続線の第1接続部側の端部に当たったときに曲がり部から受ける力がより小さくなる。従って、排水が曲がり部に当たる際の跳ね上がりをさらに抑えることができる。
また、前記脚部継手では、前記曲がり部の前記凸側とは反対側の第2内周面において、前記第1接続部側の端部は前記第1中心軸に沿って延びていてもよい。
この発明によれば、例えば金型を用いて脚部継手を射出成形により形成する場合に、金型における第1接続部を形成するコアから脚部継手を取外す向きが、第2内周面の第1接続部側の端部に沿う。このため、第1接続部を形成するコアを用いて第2内周面の第1接続部側の端部を形成することができる。
また、前記脚部継手では、前記曲がり部の前記凸側の外周面に、前記第1接続線の前記凸側に対応する位置及び前記第2接続線の前記凸側に対応する位置に跨って配置された突部を備えてもよい。
この発明によれば、接続線の凸側に対応する位置及び線分の凸側に対応する位置は、下方に向かって流れる排水の力を受けやすい。これらの位置に跨る凸側の曲がり部の外周面に突部を配置することで、脚部継手における排水の力を受けやすい位置を、突部により補強することができる。
また、前記脚部継手では、前記第2接続部は受口であり、前記凸側とは反対側を、凹側としたときに、前記基準面による前記脚部継手の断面視において、前記第2接続線における前記第2接続部側の端部は、前記第2接続部における前記凸側の内周面よりも前記凹側に配置され、前記曲がり部の前記凹側の第2内周面における前記第2接続部側の端部、及び前記第2接続部における前記凹側の内周面の前記第2中心軸との距離は、互いに同等であってもよい。
この発明によれば、第2内周面における第2接続部側の端部と第2接続部における凸側の内周面との間に形成される段部により、横管を第2中心軸に沿う方向に係止することができる。さらに、横管における曲がり部側の端部における凹側の部分から曲がり部側に延びる空間を曲がり部内に空気を流す通気部として用い、曲がり部内に排水を流しやすくすることができる。
また、前記脚部継手では、前記曲がり部は、前記基準面による前記脚部継手の断面視において、前記凸側の内周面が前記第2接続線である管状体を有してもよい。
この発明によれば、例えば金型を用いて脚部継手を射出成形により形成する場合に、金型における第2接続部を形成するコアから脚部継手を取外す向きが、管状体の第2接続線に沿う。従って、第2接続部を形成するコアを用いて管状体の第2接続線を形成することができる。
本発明の脚部継手によれば、排水が当たる際の跳ね上がりを抑えることができる。
本発明の一実施形態の脚部継手の正面図である。 第1中心軸及び第2中心軸が成す平面での脚部継手の断面図である。 図2における要部の拡大図である。 同脚部継手のアダプタ本体の縦断面図である。 同アダプタ本体の平面図である。 同アダプタ本体の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例における脚部継手の基準面による縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例における脚部継手の基準面による縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例における脚部継手の基準面に直交する断面による基準面による縦断面図である。 同脚部継手の基準面による縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例における脚部継手の正面図である。 図11中の切断線A2-A2の断面図である。
以下、本発明に係る脚部継手の一実施形態を、図1から図12を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の脚部継手1は、第1受口(第1接続部)10と、第2受口(第2接続部)15と、曲がり部20と、を備えている。なお、図1以下では、縦管100及び横管101を二点鎖線で示している。以下では、脚部継手1の第1受口10が縦管100に接続され、第2受口15が横管101に接続される場合の脚部継手1の配置を例にとって説明するが、脚部継手1の配置はこれに限定されない。
第1受口10は、円筒状に形成されている。第1受口10は、第1受口10の第1中心軸O1が上下方向に沿うように配置されている。ここで言う第1中心軸O1が上下方向に沿うとは、例えば、第1中心軸O1と上下方向とがなす角度のうち鋭角である角度が5度以下、又は、第1中心軸O1と上下方向とが平行であることを意味する。後述する第2接続線22aが第2中心軸O2に沿う等についても同様である。
第1受口10の内径は、縦管100の外径よりも大きい。縦管100は、上下方向に沿って配置されている。第1受口10内には、縦管100の下端部が配置されている。
第2受口15は、円筒状に形成されている。第2受口15は、第2受口15の第2中心軸O2が水平面に沿うように配置されている。第2受口15は、横管101が水勾配を有する程度に、水平面に対して傾いて配置されてもよい。
第2中心軸O2は、第1中心軸O1と交差している。ここで、第1中心軸O1及び第2中心軸O2を含む(第1中心軸O1及び第2中心軸O2が成す)平面を、基準面S1とする。図2は、脚部継手1を基準面S1により断面視した形状を示している。
第2受口15の内径及び横管101の外径は、互いに同等である。横管101は、水平面に沿って配置されている。第2受口15内には、横管101の端部が配置されている。 第1受口10と縦管100との間には封止部材が配置され、第1受口10と縦管100との間から排水が外部に漏れるのが規制されていることが好ましい。第2受口15と横管101との間についても同様である。
曲がり部20は、第1受口10及び第2接続部15にそれぞれ接続されている。曲がり部20は、斜め下方に向かって凸となるように湾曲している。以下では、曲がり部20が凸となる向きを、凸側D1と言う。凸側D1とは反対側の向きを、凹側D2と言う。
曲がり部20は、曲がり体21と、管状体22と、脚体23と、を備えている。
本実施形態では、曲がり体21は、排水の流れの向きを約90度変える曲管状である。基準面S1による脚部継手1の断面視において、曲がり体21の凸側D1の内周面は、凸側D1に向かって凸となるよう湾曲した第1接続線21aである。図2に示す第1中心軸O1及び第2中心軸O2が成す平面での断面において、第1接続線21aが成す円弧の中心角θ0は90度未満とされている。中心角θ0は、35度以上85度以下が好ましい。 第1接続線21aの第1端部21a1(第1受口10側の端部)は、第1受口10の内周面に連なっている。第1接続線21aの第1端部21a1は、第1受口10の第1中心軸O1に沿って延びていることが好ましい。また、第1端部21a1は真円形状の開口とされ、その中心軸は第1中心軸O1と平行とされている。
第1接続線21aにおける第1端部21a1とは反対の端部である第2端部21a2(第1接続線21aの第2端部21a2の端における接線L1)は、水平面に対して傾斜している。第1接続線21aは、第1端部21a1から第2端部21a2に向かうに従い、第1中心軸O1に沿う向きから水平面に交差する向きに連続的に向きを変えている。接線L1は、第2受口15に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜している。
曲がり体21における凹側D2の内周面21bは、凸側D1に向かって凸となるよう湾曲した曲線状である。
曲がり体21における第1接続線21aの第1端部21a1に対応する部分の内径は、第1受口10の内径よりも小さい。曲がり体21は、第1受口10に同軸に接続されている。曲がり体21と第1受口10とは、第1段部11を介して接続されている。
管状体22は、直管状に形成され、水平面に沿って配置されている。
基準面S1による脚部継手1の断面視において、管状体22の凸側D1の内周面は、直線状の(平坦な)第2接続線22aである。第2接続線22aは、第2受口15の第2中心軸O2に沿っている。第2接続線22a、及び曲がり体21の第1接続線21aで、曲がり部20の第1内周面20aを構成する。第2接続線22aは、第1接続線21aの第2端部21a2及び第2受口15の内周面にそれぞれ連なっている。第1接続線21a(接線L1)と第2接続線22aとは、凹側D2に鈍角である角度θ1(以下、鈍角θ1とも言う)をなして接続されている。鈍角は、180度未満の角度である。
基準面S1による脚部継手1の断面視において、第1接続線21aと第2接続線22aとの接続部分は、曲がり体21の内周面21bにおける第1受口10側の端の下方に位置している。
管状体22の凹側D2の内周面22bは、直線状である。内周面22b、及び曲がり体21の内周面21bで、曲がり部20の凹側D2の第2内周面20bを構成する。
管状体22の内径は、第2受口15の内径よりも小さい。管状体22は、第2受口15に同軸に接続されている。管状体22と第2受口15との接続部分の内周面に形成さた段部16は、第2受口15の全周にわたって形成されている。横管101は、段部16に全周にわたって係止している。
脚体23は、この例では円筒状に形成されている。脚体23は、脚体23の軸線が第1受口10の第1中心軸O1に沿うように配置されている。脚体23の上端部は、曲がり体21における凸側D1の外周面に固定されている。脚体23の下端、及び第2受口15の下端は、上下方向において互いに同等の位置に配置されている。
脚部継手1を構成する第1受口10、第2受口15、及び曲がり部20は、例えば、樹脂材料を用いた射出成形により一体に形成されている。
本実施形態では、脚部継手1の第1受口10と縦管100とは、アダプタ50により接続されている。アダプタ50は、環状に形成され、第1受口10と縦管100との間に、第1受口10と同軸に配置されている。アダプタ50は、第1受口10と縦管100との直径差を調整する。
以下では、アダプタ50の径方向を単に径方向といい、アダプタ50の周方向を単に周方向という。
図2に示すように、アダプタ50は、アダプタ本体51と、弾性リング52と、規制部材53と、を備えている。
図3から図6に示すように、アダプタ本体51は、本体部55と、整流部56と、を備えている。図3に示すように、本体部55は第1受口10内に配置され、第1段部11により本体部55の下方から支持されている。本体部55内には、縦管100が配置されている。図3に示すように、本体部55は、リング部57と、第1筒部58と、を備えている。
アダプタ50のうち、弾性リング52を除く部材は、塩化ビニル樹脂により形成されていてもよく、例えば、塩化ビニルなどの樹脂により形成されていてもよく、特に、耐衝撃性に優れた樹脂を用いることが好ましい。
耐衝撃性に優れた樹脂は、例えば、塩化ビニル樹脂としては、(1)ポリ塩化ビニル重合体に衝撃性改良樹脂を混合した樹脂、(2)ポリ塩化ビニル重合体と衝撃性改良樹脂をグラフト共重合した樹脂、(3)塩化ビニルモノマーと、この塩化ビニルモノマーと共重合可能な不飽和結合を有するモノマーとの共重合体、(4)塩化ビニル以外の(共)重合体に塩化ビニルをグラフト共重合したグラフト共重合体等が挙げられる。これら(1)~(4)は単独で使用されても良く、2種以上が併用されても良い。また、必要に応じて上記ポリ塩化ビニル系樹脂を塩素化しても良い。
上記の(1)においてポリ塩化ビニル重合体に混合する衝撃性改良樹脂や、上記の(2)においてポリ塩化ビニル重合体とグラフト共重合する衝撃性改良樹脂としては、ゴム特性を有する樹脂が挙げられる。具体的には、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、メチルメタクリルレート-ブタジエン-スチレン共重合体、アクリルゴム、塩素化ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体などが挙げられる。これらは単独で使用されても良く、2種以上が併用されても良い。
上記のゴム特性を有する樹脂を混合又はグラフト共重合したポリ塩化ビニル系樹脂を用いることで、ポリ塩化ビニル系樹脂の耐衝撃性を向上させることができる。
アダプタ50は複雑な構造をしていて損傷を受け易い。しかしながら、耐衝撃性に優れた樹脂をアダプタ50に用いることで、例えば脚部継手1及びアダプタ50を誤って落下させた場合等にアダプタ50が損傷することを防止できる。
リング部57は、第1受口10内に嵌合(しまり嵌め)されている。図2に示すように、リング部57の内側の開口部57aの軸線は、第1受口10の第1中心軸O1に対して、第1中心軸O1に直交する向きのうち凸側D1にずらされている。開口部57aは、第1受口10に対して偏心している。図3に示すように、リング部57は、厚肉部59と、薄肉部60と、を備えている。
厚肉部59は、リング部57の外周部とされ、薄肉部60は、リング部57の内周部とされている。厚肉部59と薄肉部60とは、径方向に連続して配置されている。薄肉部60の肉厚(アダプタ50の軸方向に沿う肉厚)は、厚肉部59の肉厚よりも薄い。
薄肉部60の上面は、厚肉部59の上面に段差を介して連結されている。薄肉部60の下面は、厚肉部59の下面と段差なく滑らかに連なっている。
図3に示すように、第1筒部58は、リング部57から上方に延びている。第1筒部58は、厚肉部59における内周縁に配置されている。第1筒部58は、リング部57の開口部57aと同軸に配置されている。第1筒部58の外周面には、突条61が設けられている。突条61は、第1筒部58の上端部に設けられている。突条61は、周方向の全周にわたって連続して設けられている。
図2に示すように、整流部56は、本体部55から突出して曲がり体21内に配置される。整流部56は、薄肉部60から下方に向けて突出し、曲がり体21内に配置されている。
図4から図6に示すように、整流部56は、板部62と、突起部63と、を備えている。板部62は、周方向に延びている。板部62の上端部は、リング部57の下面に連結されている。板部62は、リング部57のうち、第1中心軸O1に直交する向きのうち凹側D2の向きの部分に配置されている。
突起部63は、板部62から径方向の内側に向けて突出している。図5に示すように、突起部63は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。図示の例では、突起部63は、板部62における周方向の両端部に配置されている。図4に示すように、突起部63の径方向の内側に向けた突出量は、上方から下方に向かうに従って大きくなった後、小さくなっている。突起部63のうち、径方向の内側に向けた突出量が最大の部分は、突起部63における上下方向の中央よりも上側に位置している。突起部63の突出量は、15mm以下であることが好ましい。突起部63は、周方向から見た側面視において、径方向の内側に向けて凸となる曲線形状をなしている。
さらに、突起部63は、径方向の内側から見たときに、上下方向及び左右方向がそれぞれ対角線となるひし形状を呈している。
図3に示すように、弾性リング52は、例えばゴム等の弾性体により形成されている。弾性リング52は、本体部55内に配置される。弾性リング52内には、縦管100が嵌合される。弾性リング52は、本体リング64と、第1凸部65及び第2凸部66と、を備えている。
本体リング64は、第1筒部58内に密に嵌合されている。本体リング64の内径は、リング部57の内径(開口部57aの直径)よりも大きい。
第1凸部65及び第2凸部66は、本体リング64の内周面に設けられている。第1凸部65及び第2凸部66は、周方向の全周にわたって連続して設けられている。
第1凸部65は、本体リング64の下端部に設けられている。第1凸部65の内径は、リング部57の内径と同等である。第1凸部65は、リング部57により第1凸部65の下方から支持されている。第1凸部65の上面には、縦管100の下端面が突き当てられている。
第2凸部66は、本体リング64の上端部に設けられている。第2凸部66は、径方向の内側に向かうに従って下方に向けて延びる。第2凸部66の内径は、縦管100の外径よりも小さい。弾性リング52内に挿入された縦管100によって、第2凸部66は下方及び径方向の外側に向けて弾性変形させられる。
その結果、第2凸部66が縦管100に全周にわたって密に接触(圧接)し、弾性リング52と縦管100との間でのシール性が確保される。
規制部材53は、本体部55に装着され、弾性リング52の本体部55からの離脱を規制する。規制部材53は、脚部継手1の第1受口10内に配置される。規制部材53は、第2筒部67と、フランジ部68と、を備えている。
第2筒部67は、第1筒部58に径方向の内側から嵌合(しまり嵌め)される。本実施形態では、第2筒部67は、第1筒部58と第1受口10との間に配置される。第2筒部67は、第1受口10内に嵌合(しまり嵌め)される。第2筒部67の下端面は、厚肉部59の上面から上方に離間している。
フランジ部68は、第2筒部67の上端部から径方向の内側に向けて突出している。フランジ部68は、第1筒部58及び本体リング64を上方から覆っている。フランジ部68の下面は、第1筒部58及び本体リング64それぞれの上端面に当接している。
なお、アダプタ50(特にアダプタ本体51及び規制部材53)は、視認性の観点から透明であってもよい。
本実施形態の脚部継手1は、縦管100側から脚部継手1に下方に向かって排水Wを流して用いられる。
縦管100側から曲がり部20に流した排水Wが当たる第1内周面20aでは、第1接続線21aと第2接続線22aとが鈍角θ1をなして接続されているため、特許文献1のベンド部の凸側内周面に比べて、上下方向と、第1接続線21aと、がなす角度のうち鋭角である角度θ2が小さくなる(第1接続線21aが上下方向に沿うように配置される)。このため、下方に向かって流れる排水Wが曲がり体21の第1接続線21aに当たったときに曲がり部20から受ける力が比較的小さくなり、排水Wが曲がり部20に当たる際の跳ね上がりを抑えることができる。
また、脚部継手1の上下方向の長さが比較的短くなり、脚部継手1の収まりを向上させることができる。
第1接続線21aの第1端部21a1は、第1受口10の第1中心軸O1に沿って延びている。これにより、第1接続線21aの第1端部21a1と上下方向とがなす角度が第1接続線21aの第2端部21a2と上下方向とがなす角度よりも小さくなる。そして、下方に向かって流れる排水Wが、第1接続線21aの第1端部21a1に当たったときに曲がり部20から受ける力がより小さくなる。従って、排水Wが曲がり部20に当たる際の跳ね上がりをさらに抑えることができる。
曲がり部20は、管状体22を備えている。これにより、脚部継手1を金型を用いて射出成形により形成する場合に、金型における第2受口15を形成するコアから脚部継手1を取外す向きが、管状体22の第2接続線22aに沿う。このため、第2受口15を形成するコアを用いて管状体22の第2接続線22aを形成することができる。管状体22の下方の面が平坦な第2接続線22aであるため、脚部継手1内の空間の体積、すなわち、脚部継手1内を排水Wが流れる際の空気の通り道を確保することができる。
本実施形態の脚部継手1は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。
図7に示す脚部継手1Aのように、曲がり体21の内周面21bA(第2内周面20bAの第1受口10側の端部)は第1中心軸O1に沿って延びていてもよい。
このように構成することで、脚部継手1Aを金型を用いて射出成形により形成する場合に、金型における第1受口10を形成するコアから脚部継手1Aを取外す向きが、曲がり体21の内周面21bAに沿う。このため、第1受口10を形成するコアを用いて曲がり体21の内周面21bAを形成することができる。
図8に示す脚部継手1Bのように、曲がり体21の第1接続線21aAを複数の接続線分26a,26b,26cで構成してもよい。
接続線分26aと接続線分26bとは、凹側D2に鈍角をなして接続されている。同様に、接続線分26bと接続線分26c、接続線分26cと第2接続線22aは、それぞれ凹側D2に鈍角をなして接続されている。すなわち、接続線分26a,26b,26cは折れ線状に形成されている。第1接続線21aAは、第1受口10側から第2受口15側に向かうに従い、第1中心軸O1に沿う向きから水平面に交差する向きに断続的に向きを変えている。
接続線分26aにおける接続線分26bに接続された端部とは反対の端部は、第1受口10の内周面に連なっている。
接続線分26bと第2中心軸O2とがなす角度のうち鋭角である角度θ4は、40度や80度であることが好ましい。
脚部継手1Bのように構成しても、本実施形態の脚部継手1と同様の効果を奏することができる。
なお、第1接続線を構成する接続線分の数は3つに限定されず、1つ、2つでもよいし、4つ以上でもよい。第1接続線が1つ以上の接続線分と、1つ以上の曲線とで構成されていてもよい。
図9及び図10に示す脚部継手1Cのように、本実施形態の脚部継手1の脚体23に代えて、突部30を備えてもよい。突部30は、曲がり部20の凸側D1の外周面に形成されている。突部30は、曲がり部20における第1接続線21aの凸側D1に対応する位置P1及び第2接続線22aの凸側D1に対応する位置P2に跨って配置されている。突部30は、曲がり部20における曲がり部20の周方向の一部に形成されている。突部30は、曲がり部20の外周面から凸側D1に向かって突出している。
この変形例の脚部継手1Cでは、曲がり部20における位置P1,P2が、下方に向かって流れる排水Wの力を受けやすい。
脚部継手1Cに突部30を設けることで、曲がり部20における位置P1,P2に跨る凸側D1の曲がり部20の外周面を、突部30により補強することができる。
脚部継手1Cを射出成形により形成するときに、突部30にゲート跡31(図10中に二点鎖線で示す)を形成した場合に、曲がり部20におけるゲート跡31とは反対側の位置P3にウェルドが形成される。曲がり部20におけるゲート跡31やウェルドが形成された位置P3では、曲がり部20の強度が低下する虞がある。突部30にゲート跡31を形成することで、曲がり部20におけるゲート跡31が形成された部分を突部30で補強することができる。また、曲がり部20における位置P3には排水Wが当たり難いため、この位置P3が排水Wにより損傷するのを抑制することができる。
図11及び図12に示す脚部継手1Dのように、本実施形態の脚部継手1の管状体22に代えて、管状体36を備えてもよい。なお、管状体36及び曲がり体21で曲がり部35が構成される。
基準面S1による脚部継手1Dの断面視において、管状体36の第2接続線36aにおける第2受口15側の端部は、第2受口15における凸側D1の内周面よりも凹側D2に配置されている。曲がり部35の凹側D2の第2内周面35bにおける第2受口15側の端部、及び第2受口15における凹側D2の内周面の第2受口15の第2中心軸O2との距離は、互いに同等である。管状体36と第2受口15との接続部分の内周面に形成された段部16は、第2受口15における凹側D2側の部分には形成されず、第2受口15における凸側D1側の部分に形成されている。このため、第2中心軸O2と横管101の中心軸とは、上下方向(縦管100の管軸方向)で一致せずにずれた状態となっている。
横管101は、凸側D1で段部16に係止している。横管101における曲がり部35側の端部における凹側D2の部分から曲がり部35側に第2中心軸O2に沿って延びる、曲がり部35の内部空間が、曲がり部35内に空気を流す通気部Vとなる。
脚部継手1Dでは、段部16により、横管101を第2中心軸O2に沿う方向に係止することができる。さらに、脚部継手1Dに通気部Vが形成されていることで、曲がり部35内を排水Wが流れる際に通気部Vを空気が流れることができるため、曲がり部35内に排水Wを流しやすくすることができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態の脚部継手において、第1接続部は受口である第1受口10であるとしたが、第1接続部は第1受口10に限定されない。例えば、第1接続部は、挿口や、フランジ等でもよい。第2接続部についても同様である。
1,1A,1B,1C 脚部継手
10 第1受口(第1接続部)
15 第2受口(第2接続部)
20,35 曲がり部
20a 第1内周面
20bA,35b 第2内周面
21a,21aA 第1接続線
22,36 管状体
22a,36a 第2接続線
30 突部
D1 凸側
D2 凹側
O1 第1中心軸
O2 第2中心軸
P1,P2 位置
S1 基準面
θ1 角度(鈍角)

Claims (3)

  1. 第1接続部と、前記第1接続部の第1中心軸と交差する第2中心軸を有する第2接続部と、前記第1接続部及び前記第2接続部にそれぞれ接続された曲がり部と、を備え、樹脂材料を用いた射出成形により形成された脚部継手であって、
    前記曲がり部は、前記第1接続部と段部を介して接続された曲がり体と、前記曲がり体と前記第2接続部と段部を介して接続された管状体と、を有し、
    前記第1中心軸及び前記第2中心軸を含む基準面による前記脚部継手の断面視において、
    前記曲がり部が凸となる凸側の前記曲がり部の第1内周面は曲線であり、
    前記曲がり部が凹となる凹側の前記曲がり部の第2内周面は前記第1中心軸と平行な直線であり、
    前記第1接続部と接続された前記曲がり体の端部は、中心軸が前記第1中心軸と平行な真円形状の開口とされている脚部継手。
  2. 請求項1に記載の脚部継手と、
    前記第1接続部の内部に配置されたアダプタと、を備え、
    前記アダプタは、前記第1接続部の内部に位置する第1筒部と、前記第1筒部の内部に配置された弾性リングと、前記弾性リングの下端と内面と接触するように前記第1筒部の下部に設けられたリング部と、前記リング部と接続された整流部と、を備え、
    前記整流部は、前記リング部の下部、かつ、前記第1中心軸に直交する向きのうち前記凹側の向きの部分に配置された板部と、前記板部から前記第1中心軸に向けて突出する突起部を備え、
    前記整流部は、前記曲がり体の内部に配置されている、アダプタ付き脚部継手。
  3. 第1接続部と、前記第1接続部の第1中心軸と交差する第2中心軸を有する第2接続部と、前記第1接続部及び前記第2接続部にそれぞれ接続された曲がり部と、を備える脚部継手を金型を用いた射出成形により成形する脚部継手の製造方法であって、
    前記脚部継手は、
    前記曲がり部が、前記第1接続部と段部を介して接続された曲がり体と、前記曲がり体と前記第2接続部と段部を介して接続された管状体と、を有し、
    前記第1中心軸及び前記第2中心軸を含む基準面による前記脚部継手の断面視において、
    前記曲がり部が凸となる凸側の前記曲がり部の第1内周面は曲線であり、
    前記曲がり部が凹となる凹側の前記曲がり部の第2内周面は前記第1中心軸と平行な直線であり、
    前記第1接続部と接続された前記曲がり体の端部は、中心軸が前記第1中心軸と平行な真円形状の開口とされ、
    前記金型は、
    前記第2接続部を形成するコアと、
    前記第1接続部を形成するコアと、
    を有し、
    前記管状体の内周面は、前記第2接続部を形成する前記コアにより形成され、
    前記第2内周面は、前記第1接続部を形成する前記コアにより形成される、
    脚部継手の製造方法。
JP2024007529A 2019-09-18 2024-01-22 脚部継手及びアダプタ付き脚部継手並びに脚部継手の製造方法 Pending JP2024028556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2024007529A JP2024028556A (ja) 2019-09-18 2024-01-22 脚部継手及びアダプタ付き脚部継手並びに脚部継手の製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169595A JP7426208B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 脚部継手
JP2024007529A JP2024028556A (ja) 2019-09-18 2024-01-22 脚部継手及びアダプタ付き脚部継手並びに脚部継手の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169595A Division JP7426208B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 脚部継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024028556A true JP2024028556A (ja) 2024-03-04

Family

ID=74878016

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169595A Active JP7426208B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 脚部継手
JP2024007529A Pending JP2024028556A (ja) 2019-09-18 2024-01-22 脚部継手及びアダプタ付き脚部継手並びに脚部継手の製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169595A Active JP7426208B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 脚部継手

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP7426208B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517296U (ja) * 1991-08-21 1993-03-05 積水化学工業株式会社 管継手
JP2000064379A (ja) * 1998-06-09 2000-02-29 Noriatsu Kojima 排水管継手の制振構造及び制振方法
JP2001074188A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Noriatsu Kojima 排水用管継手
JP7372039B2 (ja) 2018-03-14 2023-10-31 積水化学工業株式会社 アダプタおよび継手構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP7426208B2 (ja) 2024-02-01
JP2021046718A (ja) 2021-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7748409B2 (en) Overmold interface for fluid carrying system
JP5404739B2 (ja) 樹脂製容器
JP7426208B2 (ja) 脚部継手
JP6820726B2 (ja) マンホール更生構造およびマンホール更生方法
JP2019214909A5 (ja)
JP4671228B2 (ja) 異種、異径円管接続用排水ます
CN112956096B (zh) 索环
EP1222418B1 (en) Connection piece
JP4434786B2 (ja) 自在管継手
KR101919813B1 (ko) 이음관
JP2021162095A (ja) 継手、アダプタ、配管構造
EP3604882A1 (en) Pipe-fitting
JP2018048704A (ja) ヘルールガスケット
JP7480006B2 (ja) 多層継手用受口部材、多層継手及び配管システム
JP2015129415A (ja) 排水具
TWI722708B (zh) 連結管
JP3657180B2 (ja) リブ付管用樹脂製マンホールの製造方法
JP2008185093A (ja) 支管継手装置及び支管接続構造
KR20170003104U (ko) 하수관거
JP7426528B2 (ja) ゴム輪受口
JP2012240607A (ja) チューブコネクタ
KR102074199B1 (ko) 제조의 단순화와 시공 편의성을 확보하는 동시에 이음 부분이 견고하며 수밀성이 향상된 이중관
JP2012193790A (ja) 管継手
JP7204541B2 (ja) 排水管継手
JP4425266B2 (ja) 外装コンクリート管の製造方法及び外装コンクリート管製造用外装枠

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240122