JP2021162095A - 継手、アダプタ、配管構造 - Google Patents

継手、アダプタ、配管構造 Download PDF

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Saita Fuchigami
総 齋藤
Satoshi Saito
俊基 川▲高▼
Toshiki Kawadaka
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【課題】縦管から横管に排水を良好に流すことが可能な継手、アダプタ、配管構造を提供すること。【解決手段】下部接続管が連結される第1受口と、横管が連結される第2受口と、前記第1受口と前記第2受口とを接続する曲管部と、を有する脚部継手であって、前記第1受口の周方向において前記第2受口が配置される側に形成され前記第1受口の第1管軸O1に沿って延在し内周面から突出する水膜切断部56を備え、前記水膜切断部56は一対のリブ62を備え、前記一対のリブ62は、互いに周方向に間隔をあけて配置され、下方に向かうにしたがって前記一対のリブの外方側の周方向における間隔が拡大または縮小するとともに、前記下部接続管の内周面に対して突出するよう形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、縦管から横管に排水を良好に流すことが可能な継手、アダプタ、配管構造に関する。
従来、縦管〜落下する排水を横管に排出する際に、縦管が連結される第1接続部と、横管が連結される第2接続部と、第1接続部と第2接続部とを接続する曲管部と、を有する継手が広く用いられている(例えば、特許文系1参照。)。
特開2004−116732号公報
しかしながら、特許文献1の継手では、縦管から落下した排水が水膜を形成しやすいうえ、継手の底部に直接衝突した排水が跳ね上がって良好な排水が妨げられやすいという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、縦管から横管に排水を良好に流すことが可能な継手、アダプタ、配管構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の第一態様は、縦管が連結される第1接続部と、横管が連結される第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部とを接続する曲管部と、を有する継手であって、水膜切断手段を備え、前記水膜切断手段は、前記第1接続部の周方向において前記第2接続部が配置される側に形成され前記第1接続部の第1管軸に沿って延在し内周面から内方に向かって突出する一対のリブを備え、前記一対のリブは、互いに周方向に間隔をあけて配置され、下方に向かうにしたがって前記一対のリブの外方側の周方向における間隔が拡大または縮小するとともに、前記縦管の内周面に対して突出するよう形成されている。
(2)上記(1)に記載の継手は、前記一対のリブは、前記縦管の内周面に対する突出高さが5mm以上、前記第1管軸に沿って見たときの周方向幅寸法が5mm以上に形成されていてもよい。
本発明に係る継手によれば、水膜切断手段を備え、水膜切断手段が第1接続部の周方向において第2接続部が配置される側(下方)に形成され、第1接続部に周方向に間隔をあけて配置され、下方に向かうにしたがって間隔を内方側にあけて配置され、下方に向かうにしたがって前記一対のリブの外方側の周方向における間隔が拡大または縮小するとともに、前記縦管の内周面にむかって突出するよう形成されているので、縦管から流下する排水を効率的に切断して継手の第2接続部側への流路に形成される水膜を間隔ができるように効率的に切断することができる。
その結果、縦管から横管に良好に排水を流すことができる。
ここで、下方に向かうにしたがって一対のリブの外方側の互いの周方向における間隔が拡大するとは、継手の第1接続部を第1管軸周りに展開したときに、上方から下方に向かって一対のリブの外方側に位置された面同士の間隔がしだいに拡大することをいう。すなわち、一対のリブは、カタカナの略ハの字形であることの他、左右に配置された二つの山形によって形成されてもよく、任意に設定することが可能である。
また、縦管の内周面に対する突出高さとは、縦管の内周面に対して継手の内方側に向かって伸びる突出量の最大寸法をいう。
また、第1接続部の管軸に沿って見たときの周方向幅寸法とは、例えば、リブの基端部における周方向幅をいう。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載の継手は、前記一対のリブは、互いに対向する周方向内方側における間隔が、下方に向かうにしたがって拡大するように形成されていてもよい。
この発明に係る継手によれば、一対のリブは、互いに対向する周方向内方側における間隔が、下方に向かうにしたがって拡大するように形成されていているので、縦管から流下した排水を、周方向において一対のリブから互いに離間する方向に導いてより効率的に水膜を切断することができる。
ここで、互いに対向する周方向内方側における間隔が、下方に向かうにしたがって拡大するとは、第1管軸周りに展開したときに、カタカナの略ハの字形であることをいい、例えば、上下方向の長さ、突出高さ、幅寸法、左右の傾斜角度、左右のリブの厚さ、厚さ分布(上下方向におけるリブの厚さ変化)等が、左右対称であることは必要ではなく、効果が得られる範囲で任意に設定してもよい。
(4)また、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の継手は、前記一対のリブが、内周面側に位置される基端側から先端側を見たときに、前記第1管軸から離間する側にオフセットして形成されていてもよい。
この発明に係る継手によれば、一対のリブが、内周面側に位置される基端側から先端側を見たときに、第1管軸から離間する側にオフセットして形成されているので、縦管から流下した排水を、第1管軸から離間する方向(継手の第2接続部側への流路から離間する方向)に押し分けて、水膜をさらに効率的に切断することができる。
(5)また、上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の継手は、前記一対のリブが、平板状に形成されていてもよい。
この発明に係る継手によれば、一対のリブが、平板状に形成されているので、流下した排水が一対のリブの表面に沿って流れる際に、排水の向きが変化し難く、排水を所定の方向に安定して流すことができる。
(6)また、上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の継手は、前記一対のリブは、主壁部が均一な厚さに形成されていてもよい。
この発明に係る継手によれば、一対のリブは、主壁部が均一な厚さに形成されているので、一対のリブを効率的に形成することができる。
ここで、一対のリブの主壁部とは、一対のリブの外周縁部を除くリブの主たる部分の厚さをいい、具体的にはリブの外周縁部におけるリブのいずれかの面から端面に向かって形成された面取り部やコーナR形状等を含まない趣旨である。
(7)この発明の第2態様は、縦管が連結される第1接続部と、横管が連結される第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部とを接続する曲管部と、を有し、前記第1接続部が第1受口とされた継手本体の前記第1受口と前記縦管の間に配置されるアダプタであって、前記継手本体に配置されることにより上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の継手を構成するアダプタである。
この発明に係るアダプタによれば、第1接続部が第1受口とされた継手本体の第1受口と前記縦管の間に配置することにより、アダプタが上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の継手を構成するように構成されているので、継手を容易に構成することができる。
また、アダプタを継手本体と別々に製造するので、継手を効率的に製造することができる。
(8)この発明の第3態様は、上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の継手と、前記第1接続部に連結される縦管と、前記第2接続部に連結される横管と、を備えている配管構造である。
この発明に係る配管構造によれば、仮に、最下階継手(集中配管、縦管を含む)に拡径部及び整流羽根が形成されていない場合であっても、横管に良好に排水を流すことができる。
本発明に係る継手、アダプタ、配管構造によれば、縦管から横管に排水を良好に流すことができる。
本発明の第1実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 第1実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図である。 第1実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 第1実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する図3における要部を拡大した概略構成図である。 第1実施形態に係るアダプタの概略構成を説明する管軸を含む縦断面図である。 第1実施形態に係るアダプタの概略構成を説明する第1管軸に沿って見た平面図である。 第1実施形態に係るアダプタの概略構成を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 第2実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図である。 第2実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図である。 本発明の第5実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 本発明の第6実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図である。 本発明の第6実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。 本発明の実施例を説明する表である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る脚部継手(継手)及び排水システム(配管構造)について説明する。
図1は、第1実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する管軸を含む縦断面図であり、図2は、脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図であり、図3は第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図であり、図4は脚部継手の概略構成を説明する図3における要部を拡大した概略構成図である。また、図5は、第1実施形態に係るアダプタの概略構成を説明する管軸を含む縦断面図であり、図6は、第1管軸に沿って見た平面図であり、図7は概略構成を説明する斜視図である。
図1〜図7において、符号1は排水システム(配管構造)を、符号100は脚部継手(継手)を、符号20は脚部継手本体(継手本体)を、符号50はアダプタを、符号110は集中継手を、符号114は下部接続管(縦管)を、符号120は横管を、符号O1は第1管軸を、符号O2は第2管軸を、示している。
まず、図1を参照して、第1実施形態に係る排水システム(配管構造)1について説明する。
排水システム(配管構造)1は、例えば、高層マンションや商業ビル等の多層階建物(建物)に適用される。排水システム(配管構造)1では、各階の便器、化粧台、流し台等の衛生機器(排水設備)から排出される排水が、排水路を構成する立主管(不図示)に横枝管(不図示)を介し流入されるようになっている。
排水システム(配管構造)1は、図1に示すように、集合継手110と、集合継手110の下部縦管接続部111Cに接続された下部接続管(縦管:直管)114と、下部接続管114の下端側に接続され側面視略L字形に形成された脚部継手本体20を有する脚部継手(継手)100と、脚部継手100に接続され水平方向に伸びる横主管(横管)120と、を備えている。また、集合継手110の上部縦管接続部111Aには上層階から下方に伸びる立主管(不図示)が接続されている。
立主管(第1の縦管、不図示)は、各階層(床スラブ、不図示)を通過するように設けられている。そして、各排水設備からの排水は、立主管に沿って多層階建物の最下層まで流下し、立主管の下端部に接続された集合継手(管継手)110と下部接続管(縦管:直管)114と脚部継手100を介して横主管120に流れ込み、最終的に下水本管や浄化槽等に送られる。このようにして、排水システム1は、各階の排水設備からの排水を建物の外部に排出する。
立主管(第1の縦管、不図示)は、各階に設けられた排水設備からの排水を集合させて下方に導く。立主管は、各階に対応して複数設けられた集合継手と、上下方向の隣り合う階に配置された集合継手を接続する第1配管(不図示)を備えている。
複数の集合継手のうち、図1に示すように、建物の最下層に設けられた最下層用の集合継手110には、第1実施形態に係る下部接続管(縦管:直管)114、脚部継手100、横管120がこの順に接続されている。
集合継手110は、筒状の継手管本体111と、継手管本体111の上端部に形成された上部縦管接続部111Aと、継手管本体111の外周面に形成された複数(例えば、周回りに3つ)の枝管接続部111Bと、下端部に形成された下部縦管接続部111Cと、を備えている。
また、第1実施形態においては、集合継手110は、図1に示すように、例えば、継手管本体111に、周知の逆流防止リブ112、旋回羽根113が形成された例を示している。
なお、第1実施形態に係る脚部継手100を適用することにより、逆流防止リブ112、旋回羽根113、拡径部等が形成されていない場合であっても、良好な排水性能を確保することが可能となり、逆流防止リブ112、旋回羽根113、拡径部等を形成しないことが好適である。
すなわち、排水システム(配管構造)1は、最下階継手の中に突起(逆流防止リブ、旋回羽根等)が設けられず、拡径部も設けられていない構成としてもよい。
上部縦管接続部111Aには、例えば、アダプタ115を介し立主管(第1の縦管、不図示)の下端部が接続され、下部縦管接続部111Cには、下部接続管(縦管)114が接続されている。
また、枝管接続部111Bには、それぞれ横枝管(不図示)が接続され、排水設備から排出された排水を枝管接続部111Bを介し継手管本体111の内部に導かれるように構成されている。
下部接続管(縦管:直管)114は、例えば、脚部継手100の上端部に形成された第1受口(第1接続部)201に接続されている。
また、横主管(横管)120は、脚部継手100の第2受口(第2接続部)202に接続され、下部接続管(縦管)114から流れ込む排水が横主管(横管)120を介して外部に排出されるようになっている。
下部接続管(縦管)114は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂と熱膨張性耐火材料である熱膨張性黒鉛とを含有する樹脂組成物により形成されている。具体的には、下部接続管114は、熱膨張性耐火材料を含む樹脂組成物を押出成形することによって形成されている。
これらの熱膨張性耐火材料を設けておくと、床スラブに設けた貫通孔に下部接続管114を挿通するように配置した場合、耐火性を発揮できる。
一例として、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、熱膨張性黒鉛を1〜20重量部の割合で含む樹脂組成物からなる単層構造を採用できる。あるいは、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、熱膨張性黒鉛を1〜20重量部の割合で含む樹脂組成物からなる熱膨張性耐火層と、この熱膨張性耐火層の内外面を覆う熱膨張性黒鉛非含有のポリ塩化ビニル系樹脂組成物の被覆層とからなる3層構造であるものでも良い。3層構造の場合、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、熱膨張性黒鉛を6〜18重量部の割合がより好ましく、10〜16重量部の割合がさらに好ましい。熱膨張性黒鉛が1重量部未満であると、燃焼時に、十分な熱膨張性が得られず、所望の耐火性が得られないおそれがある。熱膨張性黒鉛が20重量部を超えると、加熱により熱膨張し過ぎたり、樹脂成分が不足するために、残渣が脆くなり、その形状を保持できずに残渣が貫通孔から脱落し、耐火性が低下してしまうおそれがある。
なお、下部接続管(縦管)114を塩化ビニル樹脂等の通常の樹脂で形成し、下部接続管(縦管)114の外周面に熱膨張シートを巻き付けてもよい。
横主管120は、下部接続管(縦管)114から流下した排水を水平方向に導いて浄化槽や敷地外の下水本管などに排出する。
脚部継手100の底部側には支持脚23が形成され、この支持脚23が支持金具(不図示)等により支持される。
横枝管接続部111Bは、例えば、継手管本体111の周壁から径方向の外側に向けて延在されている。本実施形態の例では横枝管接続部111Bは3つ形成されている。
3つの横枝管接続部111Bのうち、2つが継手管本体111の管軸Oを挟む位置に各別に配置されている。残り1つの横枝管接続部111Bは、管軸Oに沿って見たときに、2つの横枝管接続部111Bそれぞれが伸びる方向と周方向において90゜をなす方向に延在されている。
なお、横枝管接続部111Bの数および延在する方向は上記の例に限定されることなく任意に設定することが可能である。図の例では横枝管接続部111Bに横枝管(不図示)が各別に接続されているが、一部の横枝管接続部111Bはブッシュ等の閉塞部材で必要に応じ、閉じられた構成でも良い。
継手管本体111は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、非膨張性黒鉛や水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの難燃剤を0.1〜10.0重量部の割合で含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物からなる。具体的には、継手管本体111は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を成形機のキャビティ内に射出充填されて形成されている。
集合継手110には、立主管(不図示)の下端部が接続される継手管本体111の上端の縦管接続部111Aに、筒型のアダプタ115が装着され、アダプタ115の内周には縦パッキン116が嵌挿され、アダプタ115の上端部に端部処理部材117が嵌着されている。
端部処理部材117はアダプタ115の上端部に嵌着されるリング形状を有し、立主管(不図示)の下端部を挿通できる挿通孔117Aが形成されている。アダプタ115の外周面上端部に、その周方向に沿って所定厚さで延在する係合突部115aが形成されている。この係合突部115aの外周を囲むようにリング状の端部処理部材117を嵌め込むことで、端部処理部材117がアダプタ115の上端部に嵌着されている。
縦パッキン116は、アダプタ115の内部に嵌め込まれた筒体116aを有し、筒体116aの内周面に突出するリップ部116bを有している。
縦パッキン116は、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等の通常排水設備に使用されているゴム材料からなり、上端部内周に設けたリップ部116bが立主管(不図示)の下端部の外周面に水密に密着できるパッキンである。
また、筒体116aの下端部には筒体116aの下端部内径を絞る内周段部116cが形成されている。この内周段部116cは縦パッキン116の内部に立主管(不図示)の下端部を挿入した場合に、立主管(不図示)のストッパーとして機能する。
アダプタ115は、外周壁下部に嵌合部115bを有する。この嵌合部115bはアダプタ115の外周壁上部115cより小径であり、継手管本体111の上部側の縦管接続部111Aに嵌合部115bを挿入することでアダプタ115を継手管本体111の縦管接続部111Aに嵌合できる。
アダプタ115の内周部であって、嵌合部115bの下端側に内向きリング状の内周フランジ115dが形成されている。
本実施形態において、内周フランジ115dの張出長さ(筒型の嵌合部115bの内周面から嵌合部115bの軸心に向かう径方向に沿う内周フランジ115dの突出長さ)は、縦パッキン116に設けた内周段部116cを支持できる張出長さに設定されている。従って、内周フランジ115dの内径は、縦パッキン116における内周段部116cの内径と略同一であり、縦パッキン116に挿入される立主管(不図示)の下端部の内径と略同一とされている。
内周フランジ115dは、立主管(不図示)からアダプタ115と縦管接続部111Aを介して継手管本体111に流れ込む排水流を内周フランジ115dの内周縁に沿って絞りつつ継手管本体111に導入する。内周フランジ115dの内周縁を通過する排水流の流れによって継手管本体111に流れ込む排水流は下方に筒状に流れる。
脚部継手(継手)100は、図2、図3に示すように、例えば、脚部継手本体(継手本体)20と、アダプタ50とを備えている。
脚部継手本体(継手本体)20は、第1受口(第1接続部)201と、第2受口(第2接続部)202と、曲管部21と、を備えている。以下、脚部継手100の第1受口201に下部接続管(縦管)114が接続され、第2受口202に横管120が接続される場合の脚部継手100の配置を例にとって説明するが、脚部継手100の配置はこれに限定されない。なお、脚部継手本体(継手本体)20、アダプタ50を形成する材料については任意に設定することが可能であり、例えば、透明な材料により形成されていてもよい。
第1受口201は、円筒状に形成されている。また、第1受口201は、第1受口201の第1管軸O1が上下方向に沿うように配置されている。ここで言う第1管軸O1が上下方向に沿うとは、例えば、第1管軸O1と上下方向とがなす角度のうち鋭角である角度が5度以下、又は、第1管軸O1と上下方向とが平行であることを意味する。後述する第2接続線22aが第2管軸O2に沿う等についても同様である。
第1受口201の内径は、下部接続管(縦管)114の外径よりも大きい。下部接続管(縦管)114は、上下方向に沿って配置されている。第1受口201内には、下部接続管114の下端部が配置されている。
第2受口202は、円筒状に形成されている。第2受口202は、第2受口202の第2管軸O2が水平面に沿うように配置されている。第2受口202は、横管120が水勾配を有する程度に、水平面に対して傾いて配置されてもよい。
なお、第2管軸O2は、第1管軸O1と交差するように配置されている。
第2受口202の内径と横管120の外径は、略等しい径に形成されている。
そして、第2受口202には、横管120の端部が配置されている。なお、横管120は、水平方向に沿って配置されている。
第1受口201と下部接続管(縦管)114の間には封止部材が配置されていることが、第1受口201と下部接続管(縦管)114との間から排水が外部に漏れるのを抑制するうえで好適である。第2受口202と横管120との間についても同様である。
曲管部21は、第1受口201及び第2受口202にそれぞれ接続されている。曲管部21は、斜め下方に向かって突出するように湾曲している。以下、曲管部21が突出する向きを凸側D1といい、凸側D1とは反対側の向きを凹側D2という場合がある。
曲管部21は、例えば、排水の流れの向きを約90度変える曲管状である。
曲管部21は、第1管軸O1及び第2管軸O2を含む断面視において、凸側D1の内周面が凸側D1に向かって凸となるよう湾曲した第1接続線21aである。
例えば、図3に示す第1管軸O1及び第2管軸O2が成す平面での断面において、第1接続線21aが成す円弧の中心角θ0は90度未満とされている。
第1接続線21aの第1端部21a1(第1受口201側の端部)は、第1受口201の内周面に連なっている。第1接続線21aの第1端部21a1は、第1受口201の第1管軸O1に沿って延びていることが好ましい。また、第1端部21a1は真円形状の開口とされ、その中心軸は第1管軸O1と平行とされている。
第1接続線21aにおける第1端部21a1とは反対の端部である第2端部21a2(第1接続線21aの第2端部21a2の端における接線S1)は、水平面に対して傾斜している。第1接続線21aは、第1端部21a1から第2端部21a2に向かうに従い、第1管軸O1に沿う向きから水平面に交差する向きに連続的に向きを変えている。接線S1は、第2受口202に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜している。
曲管部21における凹側D2の内周面21bは、凸側D1に向かって凸となる湾曲した曲線状に形成されている。
曲管部21における第1接続線21aの第1端部21a1に対応する部分の内径は、第1受口201の内径よりも小さい。曲管部21は、第1受口201に同軸に接続されている。曲管部21と第1受口201とは、段部201Aを介して接続されている。
管状体22は、直管状に形成され、水平面に沿って配置されている。
管状体22の凸側D1の内周面は、第1管軸O1及び第2管軸O2を含む断面視において、直線状の(平坦な)第2接続線22aである。第2接続線22aは、第2受口202の第2管軸O2に沿っている。第2接続線22a、及び曲管部21の第1接続線21aで、曲管部21の第1内周面20aを構成する。第2接続線22aは、第1接続線21aの第2端部21a2及び第2受口202の内周面にそれぞれ連なっている。第1接続線21a(接線S1)と第2接続線22aとは、凹側D2に鈍角である角度θ1(以下、鈍角θ1とも言う)をなして接続されている。鈍角は、180度未満の角度である。
脚部継手100は、第1管軸O1及び第2管軸O2を含む断面視において、第1接続線21aと第2接続線22aとの接続部分は、曲管部21の内周面21bにおける第1受口201側の端の下方に位置している。
曲管部21の凹側D2の内周面22bは、直線状である。内周面22b、及び曲管部21の内周面21bで、曲管部21の凹側D2の第2内周面20bを構成する。
曲管部21の内径は、第2受口202の内径よりも小さい。曲管部21は、第2受口202に同軸に接続されている。曲管部21と第2受口202との接続部分の内周面には段部が第2受口202の内周に全周にわたって形成されている。そして、この段部により横管120が管軸O2方向に係止されている。
脚体23は、例えば、円錐台状に形成されている。脚体23は、脚体23の軸線が第1受口201の第1管軸O1に沿うように配置されている。脚体23の上端部は、曲管部21の凸側D1の外周面に固定されている。
脚体23の下端、及び第2受口202の下端は、上下方向において互いに同等の位置に配置されている。
脚部継手本体20を構成する曲管部21、第1受口201、第2受口202は、例えば、樹脂材料を用いた射出成形により一体に形成されている。
本実施形態では、脚部継手100の第1受口201と下部接続管(縦管)114とは、アダプタ50により接続されている。
アダプタ50は、環状に形成され、第1受口201と下部接続管(縦管)114との間に、第1受口201と同軸に配置されている。アダプタ50は、第1受口201と下部接続管(縦管)114との直径差を調整する。
以下では、アダプタ50の径方向を単に径方向といい、アダプタ50の周方向を単に周方向という。
アダプタ50は、図3に示すように、例えば、アダプタ本体51と、弾性リング52と、固定部材53と、を備えている。
アダプタ本体51は、図4〜図7に示すように、例えば、本体部55と、水膜切断部(水膜切断手段)56と、を備えている。
本体部55は、図4に示すように、第1受口201内に配置され、段部201Aにより下面が支持されている。
本体部55内には、下部接続管(縦管)114が配置されている。本体部55は、図4に示すように、リング部57と、第1筒部58と、を備えている。
アダプタ50のうち、弾性リング52を除く部材は、塩化ビニル樹脂により形成されていてもよく、例えば、塩化ビニルなどの樹脂により形成されていてもよく、特に、耐衝撃性に優れた樹脂を用いることが好ましい。
耐衝撃性に優れた樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂としては、(1)ポリ塩化ビニル重合体に衝撃性改良樹脂を混合した樹脂、(2)ポリ塩化ビニル重合体と衝撃性改良樹脂をグラフト共重合した樹脂、(3)塩化ビニルモノマーと、この塩化ビニルモノマーと共重合可能な不飽和結合を有するモノマーとの共重合体、(4)塩化ビニル以外の(共)重合体に塩化ビニルをグラフト共重合したグラフト共重合体等が挙げられる。これら(1)〜(4)は単独で使用されても良く、2種以上が併用されても良い。また、必要に応じて上記ポリ塩化ビニル系樹脂を塩素化しても良い。
上記の(1)においてポリ塩化ビニル重合体に混合する衝撃性改良樹脂や、上記の(2)においてポリ塩化ビニル重合体とグラフト共重合する衝撃性改良樹脂としては、ゴム特性を有する樹脂が挙げられる。具体的には、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、メチルメタクリルレート−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリルゴム、塩素化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などが挙げられる。これらは単独で使用されても良く、2種以上が併用されても良い。
上記のゴム特性を有する樹脂を混合又はグラフト共重合したポリ塩化ビニル系樹脂を用いることで、ポリ塩化ビニル系樹脂の耐衝撃性を向上させることができる。
アダプタ50は複雑な構造をしていて損傷を受け易い。しかしながら、耐衝撃性に優れた樹脂をアダプタ50に用いることで、例えば脚部継手本体20及びアダプタ50を誤って落下させた場合等にアダプタ50が損傷することを防止できる。
リング部57は、第1受口201内に嵌合(しまり嵌め)されている。図3に示すように、リング部57の内側の開口部57aの軸線は、第1受口201の第1管軸O1に対して、第1管軸O1に直交する向きのうち凸側D1にずらされている。開口部57aは、第1受口201に対して偏心している。図4に示すように、リング部57は、厚肉部59と、薄肉部60と、を備えている。
厚肉部59は、リング部57の外周部とされ、薄肉部60は、リング部57の内周部とされている。厚肉部59と薄肉部60とは、径方向に連続して配置されている。薄肉部60の肉厚(アダプタ50の軸方向に沿う肉厚)は、厚肉部59の肉厚よりも薄い。
薄肉部60の上面は、厚肉部59の上面に段差を介して連結されている。薄肉部60の下面は、厚肉部59の下面と段差なく滑らかに連なっている。
第1筒部58は、図4に示すように、リング部57から上方に延びている。第1筒部58は、厚肉部59における内周縁に配置されている。第1筒部58は、リング部57の開口部57aと同軸に配置されている。第1筒部58の外周面には、突条61が設けられている。突条61は、第1筒部58の上端部に設けられている。突条61は、周方向の全周にわたって連続して設けられている。
水膜切断部(水膜切断手段)56は、図1、図3に示すように、リング部57の周方向において、脚部継手100の第2受口(第2接続部)202が配置される側に形成されている。言換えると、第1管軸O1に沿って見たときに、リング部57の周方向における脚部継手100の第2受口(第2接続部)202が配置される側に形成されている。
また、リング部57には、脚部継手100の第1受口201における周方向位置を設定するためのいずれか一方が突部とされ他法が凹部とされた位置決め手段(不図示)が形成されている。
また、この実施形態において、水膜切断部(水膜切断手段)56は、図1、図3、図5〜図7に示すように、例えば、一対のリブ62と、一対のリブ62の基端部を支持するプレート部63と、を備えている。
なお、水膜切断部(水膜切断手段)56が、プレート部63を備えるかどうかは任意に設定してもよい。
プレート部63は、この実施形態において、図3に示すように、内側面(第1管軸O1側の面)が、リング部57の開口部57aの内周面と同軸、同径の円弧状に形成されている。
そのため、プレート部63の内側面は、脚部継手本体(継手本体)20の曲管部21の内周面、及び下部接続管(縦管)114の内周面と面一となるように構成されている。
また、プレート部63の上端はリング部57の下面に連結されていて、プレート部63は、第1管軸O1方向における曲管部21の内方まで延在して形成されている。
一対のリブ62は、基端部がプレート部63の内周面に支持されていて、先端側が曲管部21の内周側(径方向内方)に向かって突出して形成されている。
また、一対のリブ62は、第1管軸O1方向における曲管部21の内方(下方)まで延在して形成されている。
また、一対のリブ62は、第1管軸O1を含む面に対して左右対称に形成されていて、カタカナの略ハの字形に形成されていて、周方向幅寸法L1、突出高さL2、リブ厚さ等をはじめとする各種寸法は同等に形成されている。
また、一対のリブ62は、基端部から先端側を見たときに、第1管軸O1に対してオフセットして形成されている。具体的には、一対のリブ62は、互いに第1管軸O1から離間する側に向かって伸びている。
一対のリブ62の基端部の上端は、リング部57の開口部57aの内周面の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。具体的には、例えば、一対のリブ62同士の上端の基端部における間隔L3(リブ62間の最も狭い距離)は30mmに形成されている。開口部57aの内周面の周方向における一対のリブ62同士の間隔については、任意に設定することが可能である。管軸O1から見たときに、第1直線よりも横主管120側(図6に示す範囲120S)にリブ62があることが好適である。前記第1直線は、管軸O1から見たときに、第1受口201(立主管、縦管)の管軸O1を通り、かつ、横主管120の管軸と直交する直線である。
また、一対のリブ62は、第1管軸O1方向の下方に向かうにしたがって、外側面及び内側面のリブ62同士の間隔が次第に大きくなるように形成されている。具体的には、一対のリブ62は、それぞれ第1管軸O1を含む平面に対してそれぞれ角度30°で開くように形成されている。また、一対のリブ62の互いに対向する内方側の間隔は維持されている。一対のリブ62の第1管軸O1を含む平面に対する角度は、互いに異なっていても良いが、互いに同じであることが好ましい。
なお、一対のリブ62は第1管軸O1方向の下方に向かうにしたがって、外側面及び内側面のリブ62同士の間隔が次第に小さくなるように(縮小するように)形成されていてもよく、それぞれ第1管軸O1を含む平面に対してそれぞれ角度30°で閉じるように形成されていてもよい。すなわち、一対のリブ62が、略逆ハの字形であってもよい。
それぞれのリブ62は、例えば、第1管軸O1方向における上側面及び下側面が互いに平行な平板状に形成されている。そして、一対のリブ62の主壁部は、厚さが一定に形成されている。
ここで、一対のリブ62の主壁部とは、リブの主たる部分の厚さをいい、具体的にはリブの外周縁部におけるリブのいずれかの面から端面に向かって形成された面取り部やコーナR形状等を含まない趣旨である。
また、リブ62は、例えば、第1管軸O1に沿って見たときの周方向幅寸法L1が19mmに形成され、突出高さL2が17mmに形成されている。
また、一対のリブ62は、第1管軸O1方向に沿った長さが39mmに形成されている。
リブ62の周方向幅寸法L1については、5mm以上40mm以下の範囲で設定され、10mm以上30mm以下の範囲で設定することが好適である。
リブ62の突出高さL2については、5m以上60mm以下の範囲で設定され、10mm以上50mm以下の範囲で設定することが好適である。
一対のリブ62の周方向幅寸法L1および突出高さL2は、互いに異なっていても良いが、互いに同じであることが好ましい。
また、リブ62は、例えば、リブ62の表面に垂直な方向から見たときに、突出高さが上方から下方に向うにしたがってしだいに大きくなる上側に突出する曲線状に形成され、第1管軸O1方向における途中で最大突出高さとなるように形成されている。また、リブ62の下端には径方向内方にコーナRが形成されている。
弾性リング52は、図4に示すように、例えばゴム等の弾性体により形成されている。弾性リング52は、本体部55内に配置される。弾性リング52内には、下部接続管(縦管)114が嵌合される。弾性リング52は、本体リング64と、第1凸部65及び第2凸部66と、を備えている。
本体リング64は、第1筒部58内に密に嵌合されている。本体リング64の内径は、リング部57の内径(開口部57aの直径)よりも大きい。
第1凸部65及び第2凸部66は、本体リング64の内周面に設けられている。第1凸部65及び第2凸部66は、周方向の全周にわたって連続して設けられている。
第1凸部65は、本体リング64の下端部に設けられている。第1凸部65の内径は、リング部57の内径と同等とされている。
第1凸部65は、リング部57により第1凸部65の下方から支持されている。第1凸部65の上面には、下部接続管(縦管)114の下端面が突き当てられている。
第2凸部66は、本体リング64の上端部に設けられている。第2凸部66は、径方向の内側に向かうに従って下方に向けて延びる。第2凸部66の内径は、下部接続管(縦管)114の外径よりも小さい。弾性リング52内に挿入された下部接続管(縦管)114によって、第2凸部66は下方及び径方向の外側に向けて弾性変形させられる。
その結果、第2凸部66が下部接続管(縦管)114の全周にわたって密に接触(圧接)し、弾性リング52と下部接続管(縦管)114との間でのシール性が確保される。
固定部材53は、本体部55に装着され、弾性リング52の本体部55から離脱するのを規制する。固定部材53は、脚部継手100の第1受口201内に配置される。固定部材53は、第2筒部67と、フランジ部68と、を備えている。
第2筒部67は、第1筒部58に径方向の内側から嵌合(しまり嵌め)される。本実施形態では、第2筒部67は、第1筒部58と第1受口201との間に配置される。第2筒部67は、第1受口201内に嵌合(しまり嵌め)される。第2筒部67の下端面は、厚肉部59の上面から上方に離間している。
フランジ部68は、第2筒部67の上端部から径方向の内側に向けて突出している。フランジ部68は、第1筒部58及び本体リング64を上方から覆っている。フランジ部68の下面は、第1筒部58及び本体リング64それぞれの上端面に当接している。
なお、アダプタ50(特にアダプタ本体51及び固定部材53)は、視認性の観点から透明であってもよい。
本実施形態の脚部継手100は、下部接続管(縦管)114側から脚部継手100に下方に向かって排水Wを流して用いられる。
下部接続管(縦管)114から曲管部21に流した排水Wが当たる第1内周面20aでは、第1接続線21aと第2接続線22aとが鈍角θ1をなして接続されているため、特許文献1のベンド部の凸側内周面に比べて、上下方向と、第1接続線21aと、がなす角度のうち鋭角である角度θ2が小さくなる(第1接続線21aが上下方向に沿うように配置される)。
このため、下方に向かって流れる排水Wが曲管部21の第1接続線21aに当たったときに曲管部21から受ける力が比較的小さくなり、排水Wが曲管部21に当たる際の跳ね上がりを抑制することができる。
また、脚部継手本体20の上下方向の長さが比較的短くなり、脚部継手本体20の収まりを向上させることができる。
第1接続線21aの第1端部21a1は、第1受口201の第1管軸O1に沿って延びている。
そのため、第1接続線21aの第1端部21a1と上下方向とがなす角度が第1接続線21aの第2端部21a2と上下方向とがなす角度よりも小さくなる。そして、下方に向かって流れる排水Wが、第1接続線21aの第1端部21a1に当たったときに曲管部21から受ける力がより小さくなり、排水Wが曲管部21に当たった際の跳ね上がりをさらに抑えることができる。
脚部継手本体20は、曲管部21を備えている。したがって、脚部継手本体20を金型を用いて射出成形により形成する場合は、金型における第2受口202を形成するコアから脚部継手本体20を取外す際には、管状体22の第2接続線22aに沿って後退することとなる。
そのため、第2受口202を形成するコアを用いて曲管部21の第2接続線22aを形成することができる。曲管部21の下方の面が平坦な第2接続線22aであるため、脚部継手本体20内の空間の体積、すなわち、脚部継手本体20内を排水Wが流れる際の空気の通り道を確保することができる。
第1実施形態に係る脚部継手100及び排水システム(配管構造)1によれば、一対のリブ62が上端部が互いに周方向に間隔をあけて配置され、下方(下側)に向かうにしたがって互いの周方向の間隔が拡大するように構成された水膜切断部56を備えているので、下部接続管(縦管)114から流下する排水の水膜に間隔が形成されるように水膜を効率的に切断することができる。したがって、脚部継手100内が上昇するのを抑制することができる。
その結果、縦管(集中配管を含めて)に拡径部及び整流羽根が形成されていない場合であっても、下部接続管(縦管)114からの排水を横管120に良好に流すことができる。
また、脚部継手100によれば、一対のリブ62が、基端側から先端側を見たときに、第1管軸O1から互いに離間する側にオフセットして形成されているので、下部接続管(縦管)114から流下した排水を、第1管軸O1から離間する方向(脚部継手100の第2受口部201側への流路から離れる側)に効率的に流すことができる。
また、脚部継手100によれば、一対のリブ62が、平板状に形成されているので、流下した排水が一対のリブの表面に沿って流れる際に、排水を所定の方向に安定して流すことができる。
また、脚部継手100によれば、一対のリブ62が均一な厚さに形成されているので、効率的に形成することができる。
また、脚部継手100によれば、第1接続部が第1受口201とされた継手本体20と、第1受口201に装着されるアダプタ50と、を備え、一対のリブ62は、アダプタ50の内周面に形成されているので、脚部継手100を容易に構成することができる。
<第2実施形態>
以下、図8〜図10を参照して、本発明の第2実施形態に係る脚部継手(継手)及び排水システム(配管構造)について説明する。
図8は、第2実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する管軸を含む縦断面図であり、図9は、脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図であり、図10は第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。
図8〜図10において、符号1Aは排水システム(配管構造)を、符号200は脚部継手(継手)を、符号20Aは脚部継手本体(継手本体)を、符号21Aは曲管部を、符号110Aは集中継手を、符号114は下部接続管(縦管)を示している。
排水システム(配管構造)1Aは、図8に示すように、例えば、集合継手110Aと、集合継手110Aの下部縦管接続部111Cに接続された下部接続管(縦管:直管)114と、下部接続管114の下端側に接続され側面視略L字形に形成された脚部継手本体20Aを有する脚部継手200と、脚部継手200に接続される横主管(横管)120と、を備えている。また、集合継手110の上部縦管接続部111Aには上層階から下方に伸びる立主管(不図示)が接続されている。
すなわち、排水システム(配管構造)1Aは、第1実施形態に係る排水システム1に係る集合継手110、脚部継手100に代えて、集合継手110A、脚部継手200を備えた構成とされている。
そして、各排水設備からの排水は、立主管(第1の縦管、不図示)に沿って多層階建物の最下層まで流下し、集合継手(管継手)110A、下部接続管(縦管:直管)114、脚部脚部継手200を介して横主管120に流れ込み排水を建物の外部に排出する。
複数の集合継手のうち、図8に示すように、建物の最下層に設けられた最下層用の集合継手110には、第2実施形態に係る下部接続管(縦管:直管)114、脚部継手200、横管120がこの順に接続されている。
集合継手110Aは、筒状の継手管本体111と、継手管本体111の上端部に形成された上部縦管接続部111Aと、継手管本体111の外周面に形成された複数の枝管接続部111Bと、下端部に形成された下部縦管接続部111Cと、を備えている。
言換えると、第1実施形態に係る集合継手110に形成されていた逆流防止リブ112、旋回羽根113等の傾斜部を有するリブは形成されていない構成とされている。
また、下部接続管(縦管)114についても上記旋回羽根等のリブや拡径部は形成されていない構成とされている。すなわち、最下階継手には拡径部やリブ等がまったく形成されておらず、脚部継手200には突起がないパイプからなる下部接続管114が接続された構成とされている。なお、脚部継手100や後述する実施形態に係る脚部継手に関して同様の構成とすることが好適である。
集合継手110Aは、逆流防止リブ112、旋回羽根113を備えていない点で集合継手110と相違し、上部縦管接続部111A、枝管接続部111B、下部縦管接続部111Cについては第1実施形態と同様と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。また、集合継手110Aに装着されるアダプタ115、縦パッキン116、端部処理部材117、下部接続管(縦管)114、横主管120についても第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
脚部継手(継手)200は、図8〜図10に示すように、例えば、脚部継手本体(継手本体)20Aと、アダプタ50とを備えている。
脚部継手本体(継手本体)20Aは、第1受口(第1接続部)201と、第2受口(第2接続部)202と、曲管部21Aと、脚体23と、を備えている。
曲管部21Aは、第1実施形態に係る脚部継手本体20に係る曲管部21が、例えば、曲管部21の側面に二つ(複数)の掃除用開口部30を備えた構成とされている。
掃除用開口部30は、例えば、曲管部21Aの側面における第1管軸O1及び第2管軸を含む面に対称な位置の湾曲部分にそれぞれ一つ配置されている。
開口部30は、例えば、曲管部21Aの外方から内方に貫通する円形の掃除用穴31と、掃除用穴31を密閉する円形の蓋部材32とを備えている。
そして、掃除用穴31は内周面には雌ネジ(不図示)が形成され、蓋部材32は外周面に雄ネジ(不図示)が形成されていて、蓋部材32の雄ネジを掃除用穴31の雌ネジに係合させて螺号することにより、掃除用穴31を密閉することが可能とされている。
また、蓋部材32には、例えば、掃除用穴31に螺合する際に工具を係合するための工具溝33が形成されている。
なお、掃除用開口部30の数については任意に設定することが可能であり、いずれか一つにしてもよいし、3つ以上の掃除用開口部30を備えていてもよい。
また、掃除用開口部30を形成する位置は任意に設定することが可能であり、側面に代えて又は側面に加えて、曲管部21Aの凸側D1の面、凹側D2の面等に形成してもよい。その他は、第1実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
排水システム(配管構造)1Aによれば、最下階継手の中に突起(逆流防止リブ、旋回羽根等)が設けることなく、拡径部も設けていないが、良好な排水性能を確保することができる。
また、排水システム(配管構造)1Aによれば、脚部継手(継手)200が掃除用開口部30を備えているノで、脚部継手(継手)200内を容易かつ効率的に清掃することができる。
<第3実施形態>
以下、図11を参照して、本発明の第3実施形態に係る脚部継手について説明する。
図11は、第3実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。
図11において、符号300は脚部継手(継手)を、符号20Bは脚部継手本体(継手本体)を示している。
第3実施形態に係る脚部継手(継手)300は、図11に示すように、例えば、脚部継手本体(継手本体)20Bと、アダプタ50とを備えている。脚部継手(継手)300が、第1実施形態に係る脚部継手(継手)100と異なるのは、脚部継手本体(継手本体)20に代えて脚部継手本体(継手本体)20Bを備えている点である。その他は第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
脚部継手300は、図11に示すように、例えば、曲管部21Bの内周面21bA(第2内周面20bAの第1受口201側の端部)が第1管軸O1に沿って延びている。
このように構成することで、脚部継手300は、例えば、金型を用いて射出成形により形成する場合に、金型における第1受口201を形成するコアから脚部継手300を取外す向きが、曲管部21Bの内周面21bAに沿う。このため、第1受口201を形成するコアを用いて曲管部21Bの内周面21bAを形成することができる。
<第4実施形態>
以下、図12を参照して、本発明の第4実施形態に係る脚部継手について説明する。
図12は、第4実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。
図12において、符号400は脚部継手(継手)を、符号20Cは脚部継手本体(継手本体)を示している。
第4実施形態に係る脚部継手(継手)400は、図12に示すように、例えば、脚部継手本体(継手本体)20Cと、アダプタ50とを備えている。脚部継手(継手)400が、第1実施形態に係る脚部継手(継手)100と異なるのは、脚部継手本体(継手本体)20に代えて脚部継手本体(継手本体)20Cを備えている点である。その他は第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
第4実施形態に係る脚部継手400は、図12に示すように、例えば、曲管部21Cの第1接続線21aAを複数の接続線分24a、24b、24cで構成されている。
接続線分24aと接続線分24bとは、凹側D2に鈍角をなして接続されている。同様に、接続線分24bと接続線分24c、接続線分24cと第2接続線22aは、それぞれ凹側D2に鈍角をなして接続されている。すなわち、接続線分24a、24b、24cは折れ線状に形成されている。第1接続線21aAは、第1受口201側から第2受口202側に向かうに従い、第1管軸O1に沿う向きから水平面に交差する向きに断続的に向きを変えている。
接続線分24aにおける接続線分24bに接続された端部とは反対の端部は、第1受口201の内周面に連なっている。
接続線分24bと第2管軸O2とがなす角度のうち鋭角である角度θ4は、40度や80度であることが好ましい。
脚部継手400のように構成しても、本実施形態の脚部継手10と同様の効果を奏することができる。
なお、第1接続線を構成する接続線分の数は3つに限定されず、1つ、2つでもよいし、4つ以上でもよい。第1接続線が1つ以上の接続線分と、1つ以上の曲線とで構成されていてもよい。
<第5実施形態>
以下、図13、図14を参照して、本発明の第5実施形態に係る脚部継手について説明する。
図13は、第5実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図であり、図14は、第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。
図13、図14において、符号500は脚部継手(継手)を、符号20Dは脚部継手本体(継手本体)を示している。
第5実施形態に係る脚部継手(継手)500は、図13、図14に示すように、例えば、脚部継手本体(継手本体)20Dと、アダプタ50とを備えている。脚部継手(継手)500が、第1実施形態に係る脚部継手(継手)100と異なるのは、脚部継手本体(継手本体)20に代えて脚部継手本体(継手本体)20Dを備えている点である。その他は第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
脚部継手本体(継手本体)20Dは、図13、図14に示すように、例えば、第1実施形態の脚部継手100の脚体23に代えて、突部25を備えている。突部25は、曲管部21Dの凸側D1の外周面に形成されている。突部25は、曲管部21Dにおける第1接続線21aの凸側D1に対応する位置P1及び第2接続線22aの凸側D1に対応する位置P2に跨って配置されている。
突部25は、曲管部21Dにおける曲管部21Dの周方向の一部に形成されている。突部25は、曲管部21Dの外周面から凸側D1に向かって突出している。
この変形例の脚部継手500では、曲管部21Dにおける位置P1、P2が、下方に向かって流れる排水Wの力を受けやすい。
脚部継手500に突部25を設けることで、曲管部21における位置P1、P2に跨る凸側D1の曲管部21Dの外周面を、突部25により補強することができる。
脚部継手500を射出成形により形成するときに、突部25にゲート跡25A(図14中に二点鎖線で示す)を形成した場合に、曲管部21Dにおけるゲート跡25Aとは反対側の位置P3にウェルドが形成される。
曲管部21Dにおけるゲート跡25Aやウェルドが形成された位置P3では、曲管部21Dの強度が低下する虞があるが、突部25にゲート跡25Aを形成することで、曲管部21Dにおけるゲート跡25Aが形成された部分を突部25で補強することができる。
また、曲管部21Dにおける位置P3には排水Wが当たり難くなるため、この位置P3が排水Wにより損傷するのを抑制することができる。
<第6実施形態>
以下、図15、図16を参照して、本発明の第6実施形態に係る脚部継手について説明する。
図15は、第6実施形態に係る脚部継手の概略構成を説明する第2管軸に沿って見た正面図であり、図16は、第1管軸及び第2管軸を含む縦断面図である。
図15、図16において、符号600は脚部継手(継手)を、符号20Eは脚部継手本体(継手本体)を、符号21Eは曲管部を示している。
第6実施形態に係る脚部継手(継手)600は、図15、図16に示すように、例えば、脚部継手本体(継手本体)20Eと、アダプタ50とを備えている。脚部継手(継手)600が、第1実施形態に係る脚部継手(継手)100と異なるのは、脚部継手本体(継手本体)20に代えて脚部継手本体(継手本体)20Eを備えている点である。その他は第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
脚部継手本体(継手本体)20Eは、図15、図16に示すように、例えば、曲管部21Eと、第1受口(第1接続部)201と、第2受口(第2接続部)202と、を備えている。
また、曲管部21Eの第2受口(第2接続部)202側には、管状体22Eが形成されている。
脚部継手本体(継手本体)20Eは、第1管軸O1及び第2管軸O2を含む断面視において、管状体22Eの第2接続線22aにおける第2受口202側の端部が、第2受口202における凸側D1の内周面よりも凹側D2に配置されている。
曲管部21Eの第2内周面22bにおける第2受口202側の凹側D2端部、及び第2受口202における凹側D2の内周面の第2受口202の第2管軸O2との距離は、互いに同等である。
管状体22Eと第2受口202との接続部分の内周面に形成された段部202Eは、第2受口202の凹側D2側部分(上側)には形成されず、第2受口202の凸側D1側部分(下側)に形成されている。このため、第2管軸O2と横管120の中心軸とは、上下方向(第1管軸O1方向)で一致せずにずれた状態となっている。
横管120は、第2受口202の凸側D1で段部によって第2管軸O2方向に係止されている。横管120の端部における凹側D2の部分からは第2管軸O2に沿って曲管部21E側に延びる内部空間が形成され、曲管部21E内に空気を流す通気部Vとなる。
脚部継手600では、段部202Eにより、横管120を第2管軸O2に沿う方向に係止することができる。さらに、脚部継手600に通気部Vが形成されていることで、曲がり部35内を排水Wが流れる際に通気部Vを空気が流れることができるため、曲がり部35内に排水Wを流しやすくすることができる。
以下、図17に示す表(以下、表1ともいう)を参照して、本発明の実施例について説明する。図17(表1)は本発明の実施例を説明する表である。
実施例では、比較例1、2、本発明例を例にして効果を確認した。
比較例1は、図17(表1)に示すように、左右平行に配置された上下方向に延在する一つの縦リブにより構成されている。
比較例2は、下方に向うにしたがって左右の面が互いに外方側に向かって傾斜する略山形のリブにより構成されている。
本発明例は、第1実施形態に係るカタカナの略ハの字形に形成された一対のリブにより構成されている。
リブの突出高さは15mm、幅は、第1管軸から見た投影幅で36mmとした。
実施例では、比較例1、2、本発明例において、それぞれ排水量6.5l/sで水を流して、水膜の状態と、管内圧力を観察した。結果は、図17(表1)に示すとおりである。
また、評価における「○」、「×」は管内圧力に基づいて評価した。なお、管内圧力は400(Pa)を基準としてとした。
〔比較例1〕
比較例1では、ほとんど水膜を切断することができなかった。
結果的に、脚部継手内の圧力は480(Pa)であった。
〔比較例2〕
比較例2では、跳ねた水の干渉が見られた。
結果的に、脚部継手内の圧力は434(Pa)であった。
〔本発明例〕
本発明例では、水膜に大きな隙間が形成されていて、水膜を安定して切断できることが確認できた。
その結果、脚部継手内の圧力は315(Pa)であり、基準置400(Pa)を大きく下回って、大きな効果が得られることが確認できた。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更(例えば、構成の変更、組み合わせ、削除等)をすることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、脚部継手(継手)が脚部継手本体(継手本体)とアダプタ50とを備え、一対のリブ62がアダプタ50に形成されている場合について説明したが、例えば、一対のリブ62が脚部継手(本体)10に一体に形成された構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、アダプタ50が、アダプタ本体51と、弾性リング52と、固定部材53とを備えている場合について説明したが、アダプタ50の構成については任意に設定することができる。
また、上記実施形態においては、例えば、一対のリブ62がカタカナの略ハの字形に形成されている場合について説明したが、一対のリブの構成は任意に設定することが可能である。例えば、ハの字を上下逆にした形状や、左右に配置された二つの山形リブ片等によって一対のリブを構成してもよい。
また、例えば、一対のリブ62に加えて、一対のリブ62のいずれか又は両方の外方側に、下方に向うにしたがって互いに外方側に向かって拡がるリブを備えて、例えば、第1管軸O1側から見たときに、内方側と外方側にハの字形に複数のリブ片が配置された構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、一対のリブ62が第1管軸O1を含む面に対して対称に形成されている場合について説明したが、一対のリブ62を第1管軸O1を含む面に対して対称に形成するかどうかは任意に設定することができる。また、リブ62の各種寸法については任意に設定することができる。
また、上記実施形態においては、一対のリブ62は、脚部継手本体20の内周面側に位置される基端側から先端側を見たときに、第1管軸O1から離間する側にオフセットする場合について説明したが、例えば、先端側が管軸O1に向かって形成されていてもよいし、先端側が管軸O1よりも内周面側で交差するように形成されていてもよい。また、一対のリブ62のうち、一方のみが第1管軸O1に対してオフセットして形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、リブ62が平板状に形成されている場合について説明したが、例えば、互いに離間するにしたがって第1管軸O1に対する傾斜がしだいに小さく(互いの一対のリブ側に凸)なり、又は互いに離間するにしたがって第1管軸O1に対する傾斜がしだいに大きく(互いの一対のリブ側に凸)なるように形成されていてもよい。また、一対のリブ62のうち、一方のみが平板状に形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、リブ62の主壁部が均一な厚さに形成されている場合について説明したが、リブ62の主壁部の厚さは任意に設定することができる。例えば、先端側が基端側に対して薄肉に形成されていてもよいし、周方向において一対のリブ同士が近接する側が離間する側に対して厚肉に形成されてもよいし、周方向において一対のリブ62同士が近接する側が離間する側に対して薄肉に形成されてもよい。また、一対のリブ62のうち、一方のみが均一な厚さに形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、排水システム(配管構造)1において、下部接続管(縦管)114及び集中配管111に拡径部や整流羽根を形成するかは任意に設定することが可能であり、例えば、下部接続管(縦管)114、集中配管111に拡径部、旋回羽根113のいずれか一方又は双方が形成された構成とされていてもよい。
また、排水システム(配管構造)1、排水システム(配管構造)1Aと、脚部継手100、200、300、400、500、600の組み合わせについては任意に設定することが可能である。
また、上記実施形態においては、脚部継手の第1接続部が受口(第1受口)201であるである場合について説明したが、第1接続部は受口に限定されず任意に設定することが可能であり、例えば、第1接続部を挿口やフランジ等で構成してもよい。第2接続部についても同様である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した実施形態を適宜組み合わせて適用してもよい。
1、1A 排水システム(配管構造)
100、200、300、400、500、600 脚部継手(継手)
20、20A、20B、20C、20D、20E 脚部継手本体
21、21A、21B、21C、21D、21E 曲管部
114 下部接続管(縦管)
120 横管
201 第1受口(受口、第1接続部)
202 第2受口(第2接続部)
22、22E 管状体
50 アダプタ
56 水膜切断部(水膜切断手段)
62 リブ(一対のリブ)
O1 第1管軸
O2 第2管軸

Claims (8)

  1. 縦管が連結される第1接続部と、横管が連結される第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部とを接続する曲管部と、を有する継手であって、
    水膜切断手段を備え、
    前記水膜切断手段は、
    前記第1接続部の周方向において前記第2接続部が配置される側に形成され前記第1接続部の第1管軸に沿って延在し内周面から内方に向かって突出する一対のリブを備え、
    前記一対のリブは、
    互いに周方向に間隔をあけて配置され、下方に向かうにしたがって前記一対のリブの外方側の周方向における間隔が拡大または縮小するとともに、前記縦管の内周面に対して突出するよう形成されている継手。
  2. 請求項1に記載の継手であって、
    前記一対のリブは、前記縦管の内周面に対する突出高さが5mm以上、前記第1管軸に沿って見たときの周方向幅寸法が5mm以上に形成されている継手。
  3. 請求項1または2に記載の継手であって、
    前記一対のリブは、
    互いに対向する周方向内方側における間隔が、下方に向かうにしたがって拡大するように形成されている継手。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の継手であって、
    前記一対のリブは、
    内周面側に位置される基端側から先端側を見たときに、前記第1管軸から離間する側にオフセットして形成されている継手。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の継手であって、
    前記一対のリブは、平板状に形成されている継手。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の継手であって、
    前記一対のリブは、
    主壁部が均一な厚さに形成されている継手。
  7. 縦管が連結される第1接続部と、横管が連結される第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部とを接続する曲管部と、を有し、前記第1接続部が第1受口とされた継手本体の前記第1受口と前記縦管の間に配置されるアダプタであって、
    前記継手本体に配置されることにより請求項1〜6のいずれか一項に記載の継手を構成するアダプタ。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の継手と、
    前記第1接続部に連結される縦管と、前記第2接続部に連結される横管と、
    を備えている配管構造。
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