JP2024022855A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッジトリミングに供される切削ブレードのドレスの頻度を低減して生産性を高めることができるウェーハの加工方法を提供すること。【解決手段】ウェーハWの外周環状領域Waを切削ブレード2で切削して所定深さまで除去する加工方法は、ウェーハWを保持テーブル1で保持する保持ステップと、切削ブレード2の一方の面側部分2Aを保持テーブル1に保持されたウェーハWの外周環状領域Waに位置づけて所定深さh1だけ切り込ませ、保持テーブル1を少なくとも1回転させて外周環状領域Waに環状の切削溝W1を形成する第1切削ステップと、切削ブレード2の他方の面側部分2Bを保持テーブル1に保持されたウェーハWの外周環状領域Waに位置づけて切削溝W1に切り込ませ、保持テーブル1を少なくとも1回転させて切削溝W1の底面を研削して平坦化する第2切削ステップと、を経てウェーハWの外周環状領域Waを所定深さまで除去する。【選択図】図9

Description

本発明は、ウェーハの外周環状領域(面取り部)を切削ブレードによって切削して除去(エッジトリミング)するウェーハの加工方法に関する。
各種電子機器に用いられるICやLSIなどの半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイスの小型化と軽量化のために、ウェーハの裏面が研削されて該ウェーハが所定の厚さまで薄肉化されている。特に近年、電子機器の薄型化や小型化などの要求に応えるため、半導体デバイスを薄く形成することが求められている。
ところで、ウェーハは、製造工程中に割れが発生し易いため、これを研削加工する前にその外周縁を円弧曲面状に面取りするようにしている。このように外周縁が面取りされたウェーハの裏面を研削加工によって薄肉化すると、該ウェーハの外周縁に、円弧曲面状の面取り部と平坦な研削面とによって先鋭なナイフエッジ部が形成され、このナイフエッジ部に欠けが生じて当該ウェーハが破損し易くなる。
そこで、ウェーハの裏面を研削加工する前に、該ウェーハの外周縁の面取り部を切削ブレードによって切削して除去するエッジトリミングが実施されている。このエッジトリミングに関して、特許文献1には、厚み方向の中心から一面側の粗切削ブレードと他面側の仕上げ切削ブレードとからなる積層切削ブレードを用いたウェーハの加工方法が提案されている。具体的には、この加工方法は、積層切削ブレードの一方の粗切削ブレードによってウェーハの面取り部(外周環状除去領域)を第1の深さへ切り込ませ、ウェーハを1回転させて該ウェーハの面取り部を部分的に除去する粗切削ステップと、他方の仕上げ切削ブレードを第1の深さよりも深い第2の深さへ切り込ませ、ウェーハを1回転させて面取り部を除去する仕上げ切削ステップを経てウェーハのエッジトリミングを行う方法である。
また、特許文献2には、複数枚のウェーハの面取り部を切削ブレードの片面側で行って該切削ブレードの片面側が偏摩耗すると、切削ブレードの他面側で複数枚のウェーハのエッジトリミングを行うようにしたウェーハの加工方法が提案されている。
特許第6016473号公報 特許第5313014号公報
しかしながら、特許文献1において提案された方法では、二層構造の積層切削ブレードを使用するため、該積層切削ブレードのコストが高くなるという問題がある。また、積層切削ブレードが偏摩耗したために刃先をドレス(整形)する必要が生じた場合には、それぞれの層(粗切削ブレードと仕上げ切削ブレード)に適合する条件でドレスしなければ2つの層の刃先を平坦に仕上げることができない可能性がある。
特許文献2において提案された方法では、切削ブレードの片面側で複数枚のウェーハのエッジトリミングを行い、切削ブレードの片面側の偏摩耗量が大きくなると、該切削ブレードの他面側で複数枚のウェーハのエッジトリミングを行うため、各ウェーハのエッジトリミングの精度が次第に低下するという問題がある。
近年、ウェーハのエッジトリミングにおいては、高い切り込み精度が要求されてきており、切削ブレードが偏摩耗して刃先の形状が平坦面から若干でも崩れてしまうと、該切削ブレードに高い切り込み精度を維持することができないため、切削ブレードに対するドレスを実施する頻度が増えて生産性が低下してしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、切削ブレードのドレスの頻度を低減して生産性を高めることができるウェーハの加工方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、ウェーハの外周から径方向所定幅の外周環状領域を切削ブレードで切削して所定深さまで除去するウェーハの加工方法であって、ウェーハを保持テーブルで保持する保持ステップと、該切削ブレードの一方の面側部分を該保持テーブルに保持されたウェーハの該外周環状領域に位置づけて所定深さだけ切り込ませ、該保持テーブルを少なくとも1回転させて該外周環状領域に環状の切削溝を形成する第1切削ステップと、該第1切削ステップを実施した後、該切削ブレードの他方の面側部分を該保持テーブルに保持されたウェーハの該外周環状領域に位置づけて該切削溝に切り込ませ、該保持テーブルを少なくとも1回転させて該切削溝の底面を研削して平坦化する第2切削ステップと、を経てウェーハの外周環状領域を所定深さまで除去することを特徴とする。
本発明によれば、第1切削ステップにおいて、切削ブレードの一方の面側部分でウェーハの外周環状領域の大半を除去するため、第2切削ステップにおける切削ブレードの他方の面側部分によるウェーハの切削量が僅かとなる。このため、切削ブレードの一方の面側部分と他方の面側が同時に偏摩耗することがなく、切削ブレードの刃先を整形するドレスの頻度を低く抑えて生産性を高めることができる。
また、第2切削ステップにおいて、切削ブレードの摩耗の少ない他方の面側部分の平坦な刃先によって切削溝の底面を研削して該底面を平坦に仕上げることができる。
ウェーハの平面図である。 図1のA-A線断面図である。 本発明方法の保持ステップを示す部分側面図である。 本発明方法の第1切削ステップを示す部分側面図である。 本発明方法の第1切削ステップを示す平面図である。 (a)~(c)は本発明方法の第1切削ステップによるウェーハのエッジトリミングをその工程順に示す図4のB部拡大詳細図である。 本発明方法の第2切削ステップを示す部分側面図である。 本発明方法の第2切削ステップを示す平面図である。 (a)~(c)は本発明方法の第2切削ステップによるウェーハのエッジトリミングをその工程順に示す図7のC部拡大詳細図である。 (a)~(d)は別の加工方法におけるウェーハのエッジトリミングをその工程順に示す部分断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示す薄い円板状のウェーハWは、その表面(図1及び図2においては、上面)が直交する2方向の複数の分割予定ライン(ストリート)Lによって格子状の複数の矩形領域に区画されており、各矩形領域には、ICやLSIなどのデバイスDがそれぞれ形成されている。そして、このように多数のデバイスDが形成されたウェーハWを分割予定ラインLに沿って切断することによって、複数の半導体チップが得られる。なお、ウェーハWの外周の1箇所には、当該ウェーハWの結晶方位を示すマークとしてV字状に切り欠かれたノッチNが形成されている。
ところで、ウェーハWは、その裏面(図2の下面)が所定厚みになるまで研削加工されるが、この研削加工を行う前に、図2に示すように、その外周縁が面取り加工されて凸円弧曲面(R曲面)状の面取り部Rが形成されている。そして、ウェーハWの面取り部Rを含む外周環状領域(図1に示すように、ウェーハWの外周から径方向内側の所定幅bの円環状領域(図1にハッチングを付した領域))Waが本発明に係る加工方法によって切削されて除去される。
以下に本発明に係るウェーハの加工方法を図3~図9に基づいて説明する。
本発明に係るウェーハWの加工方法は、1)保持ステップと、2)第1切削ステップと、3)第2切削ステップを順次経てウェーハWの外周環状領域Waの表面(図2の上面)を所定深さだけ切削して除去する方法である。以下に1)保持ステップと、2)第1切削ステップ及び3)第2切削ステップについて具体的に説明する。
1)保持ステップ:
保持ステップにおいては、図3に示すように、ウェーハWがその裏面(デバイスDが形成されていない側の面)を下にして保持テーブル1上に載置され、不図示の吸引手段によって保持テーブル1の上面(保持面)1aに吸引保持される。ここで、保持テーブル1は、ウェーハWの外径と略同径の円柱状部材であって、その上面(保持面)1aは、不図示の吸引路を経て真空ポンプなどの不図示の吸引源に選択的に接続される。
2)第1切削ステップ:
第1切削ステップにおいては、図4、図5及び図6(a)に示すように、回転する切削ブレード2の一方の面側部分(粗研削部分)2Aが保持テーブル1の保持面1aに保持されたウェーハWの外周環状領域Waに位置づけられる。ここで、切削ブレード2は、図4及び図5に示す切削ユニット10のスピンドル3の先端にマウントフランジ4と固定ナット5によって着脱可能に取り付けられており、スピンドル3が不図示のスピンドルモータによって水平な中心軸回りに回転駆動されることによってスピンドル3と共に所定の速度で回転する。なお、切削ブレード2は、電鋳ブレードやメタルボンドブレード、ビトリファイドボンドブレードなどによって構成されている。
ところで、本実施形態において使用される切削ブレード2は、一体に構成されているが、その一方の面側部分(粗研削部分)2Aが当該第1切削ステップにおけるウェーハWの切削に使用され、他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bが後述の第2切削ステップにおけるウェーハWの切削に使用される。なお、図4~図6においては、便宜上、切削ブレード2の一方の面側部分2Aと他方の面側部分2Bとを仮想線(一点鎖線)で区画しているが、切削ブレード2の砥粒の大きさや含有率、ボンドの素材などを含む組成は同一(完全同一だけでなく実質同一を含む)である。
また、切削ブレード2においては、図6に示すように、第2切削ステップで使用される他方の面側部分2Bの刃幅方向の厚みt2は、第1切削ステップで使用される一方の面側部分2Aの刃幅方向の厚みt1よりも大きく設定されている(t2>t1)。なお、切削ブレード2の一方の面側部分2Aの厚みt1と他方の面側部分2Bの厚みt2は、ウェーハWの外周環状領域Waの径方向の幅b(図6(b),(c)参照)よりも大きく設定されており、これらのt1,t2,bの間には、t2>t1>bの大小関係が成立している。なお、切削ブレード2の一方の面側部分2Aの厚みt1と他方の面側部分2Bの厚みt2とは、外周環状領域Waの径方向の幅bより小さくてもよく、その場合は、切削ブレード2と保持テーブル1とを相対的に径方向に移動させて、保持テーブル1を2回転以上させることで、環状領域Waを所望する幅bで切削する。
前述のように、回転する切削ブレード2の一方の面側部分(粗研削部分)2Aが保持テーブル1に保持されたウェーハWの外周環状領域Waに位置づけられると(図6(a)参照)、該切削ブレード2を不図示の昇降機構によって下降させて図6(b)に示すように所定の第1深さh1だけ切り込ませる。そして、保持テーブル1をウェーハWと共に少なくとも1回転させると、図6(c)に示すように、ウェーハWの外周環状領域Waに環状の第1切削溝W1が形成される。なお、第1切削ステップにおいては、切削ブレード2の切り込み方向がウェーハWに対して下から上に向かって抜けるダウンカットとなるように、切削ブレード2とウェーハWの回転方向がそれぞれ設定される。
この第1切削ステップにおいては、切削ブレード2の一方の面側部分2AによってウェーハWの外周環状領域Waの大半が研削されて除去されるが、この研削によって該切削ブレード2の一方の面側部分2Aの刃先は、図6(b)に示すように、徐々に円弧凹曲面状に摩耗する。このため、図6(c)に示すように、ウェーハWの外周環状領域Waに形成された第1切削溝W1には、円弧凸曲面状の未研削部(削り残し部)W11が円環状に残る。
3)第2切削ステップ:
第2切削ステップは、前記第1研削ステップに続いて実施されるステップであって、この第2切削ステップにおいては、図7、図8及図9(a)に示すように、切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bが保持テーブル1に保持されたウェーハWの外周環状領域Wa(第1切削溝W1)に位置づけられる。そして、切削ブレード2を不図示の昇降機構によって下降させて図9(b)に示すように所定の第2深さh2だけ切り込ませる。ここで、第2深さh2は、前記第1ステップにおける第1深さ(切込み深さ)h1と同一または僅かに大きく設定されている(h2≧h1)。したがって、この第2ステップにおける切削ブレード2の第1切削溝W1への切り込み量(h2-h1)は、微量である。
次に、上記状態から保持テーブル1をウェーハWと共に少なくとも1回転させると、図9(c)に示すように、第1切削ステップにおいてウェーハWの外周環状領域Waに形成された環状の第1切削溝W1(図9(a)参照)が切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bによって切削され、第1切削溝W1に残った未切削部(削り残し部)W11が確実に切削によって除去された第2切削溝W2が図9(c)に示すように形成される。そして、この第2切削溝W2の底面は、切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bによって切削されて平坦な平面に仕上げられる。
なお、この第2切削ステップにおいても、切削ブレード2の切り込み方向がウェーハWに対して下から上に向かって抜けるダウンカットとなるように、切削ブレード2とウェーハWの回転方向がそれぞれ設定される。このため、この第2ステップにおけるウェーハWの回転方向は、第1ステップにおけるウェーハWの回転方向とは逆になる。
ここで、本実施の形態では、前述のように切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bの刃幅方向の厚みt2を一方の面側部分(粗研削部分)2Aの刃幅方向の厚みt1よりも大きく設定し(t2>t1)、しかも、この他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bの厚みt2は、ウェーハWの外周環状領域Waの幅bよりも大きいため(t2>b)、第1切削ステップにおいて形成された第1切削溝W1に残った未切削部(削り残し部)W11(図9(a)参照)は、第2切削ステップにおいて切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分) 2Bによって確実に除去され、第2切削溝W2の底面が平坦に仕上げられる。なお、本発明においては、第1切削ステップと、第2切削ステップでは外周環状領域Waを完全に除去せず、所定深さまで切削して厚み方向に一部を残すハーフカットであることが望ましい。
因みに、図10に示すように、一方の面側部分2A’の厚みt1の方が他方の面側部分2B’の厚みt2よりも大きな切削ブレード2’を用いた場合、図10(a)に示すように、第1切削ステップにおいて切削ブレード2’の一方の面側部分(粗研削部分)2A’でウェーハWの外周環状領域Wa’を切削すると、この切削によってウェーハWに形成された第1切削溝W1には、図10(b)に示すように、凸曲面状の未切削部(切り残し部)W11が円環状に残ってしまう。
次に、第2切削ステップにおいて、図10(c)に示すように、切削ブレード2’の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2B’で第1切削溝W1を仕上げ研削しても、切削ブレード2’の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2B’の厚みt2が一方の面側部分(粗研削部分)2A’の厚みt1よりも小さく(t2<t1)、一方の面側部分2A’の刃先が円弧凹曲面状に摩耗しているため、第2切削ステップにおいてウェーハWに形成された第2切削溝W2には、図10(d)に示すように、凸曲面状の未切削部(削り残し部)W12が円環状に残ってしまう。このような場合には、切削ブレード2’をウェーハWの径方向(図10(c)の左右方向)に移動させれば、第2切削溝W2に残った未切削部(削り残し部)W12を切削ブレード2’の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2B’で確実に研削して除去することができるが、本発明方法によれば、切削ブレード2の径方向の移動が不要となる。
また、本発明方法によれば、第1切削ステップにおいて、切削ブレード2の一方の面側部分(粗研削部分)2AによってウェーハWの外周環状領域Waの大半を除去するようにしたため、切削ブレード2の第2ステップにおいて使用される他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bの研削量が微量となって、該他方の面側部分2Bの刃先が偏摩耗しにくくなる。この結果、切削ブレード2の一方の面側部分2Aと他方の面側部分2Bが同時に偏摩耗することがなく、切削ブレード2の刃先を整形するドレスの頻度が低く抑えられて生産性が高められる。
そして、本発明方法においては、切削ブレード2として、2層構造のものではなく、単層2(一体)のものを用いるため、該切削ブレード2のコストアップを招くことがなく、ドレス条件が単一となって単純化し、切削ブレード2のドレスを簡単に行うことができる。
ところで、本実施形態では、該切削ブレード2の刃先の位置を検出するセットアップは、該切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bの刃先の位置を検出し、この刃先が所望の切り込み深さ(第2深さ)h2に位置づけられるように制御しているため、切削ブレード2の一方の面側部分(粗研削部分)2Aの刃先が偏摩耗によって形状が崩れても、第2ステップにおける切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bの切り込み深さが第2深さh2に高精度に設定される。
また、本実施形態では、第2切削ステップにおいて、切削ブレード2の摩耗の少ない他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bの平坦な刃先によって第2切削溝W2の底面を平坦に仕上げることができる。この場合、切削ブレード2の他方の面側部分2Bの厚みt2は、一方の面側部分2Aの厚みt1よりも大きく設定されているため(t2>t1)、第1切削ステップで切削ブレード2の一方の面側(粗研削部分)2Aに生じた偏摩耗のために第1切削溝W1に残った未切削部(削り残し部)W11が第2切削ステップにおいて切削ブレード2の他方の面側(仕上げ研削部分)2Bによって確実に研削されて除去される。この結果、ウェーハWの第2切削溝W2の底面が平坦に仕上げられる。
さらに、前述のように、セットアップを切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bの刃先の位置を検出して行うようにしたため、第1切削ステップにおける切削ブレード2の一方の面側部分(粗研削部分)2Aによる第1切り込み深さh1は、ばらつくが、第2切削ステップにおける切削ブレード2の他方の面側部分(仕上げ研削部分)2Bによる第2切込み深さh2が高精度に設定される。
なお、第2切削ステップによってウェーハWの外周環状領域Waに第2切削溝W2が形成されると、ウェーハWの表面(デバイスDが形成された側の面)に不図示の保護テープが貼着され、不図示の研削装置のチャックテーブル上にウェーハWが保護テープを下にして吸引保持され、該ウェーハWの裏面(上面)が回転する不図示の研削砥石によって研削される。すると、ウェーハWの裏面側に残存している面取り部Rが除去され、ウェーハWの外周縁に形成されていた面取り部Rが完全に除去される。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1:保持テーブル、1a:保持面、2:切削ブレード、
2A:切削ブレードの一方の面側部分、2B:切削ブレードの他方の面側部分、
3:スピンドル、4:マウントフランジ、5:固定ナット、10:切削ユニット、
b:外周環状領域の幅、D:デバイス、h1:第1切り込み深さ、
h2:第2切り込み深さ、L:分割予定ライン、N:ノッチ、R:面取り部、
t1:切削ブレードの一方の面側部分の厚み、
t2:切削ブレードの他方の面側部分の厚み、W:ウェーハ、
Wa:ウェーハの外周環状領域、W1:ウェーハの第1切削溝、
W11:ウェーハの未切削部、W2:ウェーハの第2切削溝

Claims (2)

  1. ウェーハの外周から径方向所定幅の外周環状領域を切削ブレードで切削して所定深さまで除去するウェーハの加工方法であって、
    ウェーハを保持テーブルで保持する保持ステップと、
    該切削ブレードの一方の面側部分を該保持テーブルに保持されたウェーハの該外周環状領域に位置づけて所定深さだけ切り込ませ、該保持テーブルを少なくとも1回転させて該外周環状領域に環状の切削溝を形成する第1切削ステップと、
    該第1切削ステップを実施した後、該切削ブレードの他方の面側部分を該保持テーブルに保持されたウェーハの該外周環状領域に位置づけて該切削溝に切り込ませ、該保持テーブルを少なくとも1回転させて該切削溝の底面を研削して平坦化する第2切削ステップと、
    を経てウェーハの外周環状領域を所定深さまで除去することを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 該切削ブレードの該第2切削ステップで使用される他方の面側部分の厚みは、該切削ブレードの該第1切削ステップで使用される一方の面側部分の厚みよりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの加工方法。
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