JP2024022116A - 計量装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】郵便物の計量値の加算の実績を間違って削除してしまうという事態を回避すること。【解決手段】一実施形態に係る計量装置1は、計量又は計数の操作の度に、かかる操作の結果を履歴情報102として記憶する記憶部14と、風袋を含む物品の計量値から風袋の重量を減算する減算操作以外の操作の結果に係る特定履歴情報103が履歴情報102の中から削除対象として選択された場合、特定履歴情報103の削除を無効とする制御部15とを備える。【選択図】図3
Description
本発明は、計量装置に関する。
従来、大量に持ち込まれた郵便物を計量又は計数する計量装置では、郵便物が入れられた風袋(段ボールやかご車等)が複数存在する場合、かかる複数の風袋に入れられている郵便物の計量値を加算した後、かかる風袋の重量を減算するという作業が繰り返し行われている。
しかしながら、従来の計量装置では、上述の加算及び減算の実績は、一覧画面で確認及び削除が可能であるが、かかる加算の実績を間違って削除してしまった場合、再度、郵便物の再計量を行う必要がある等の手間が発生するという問題点があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、郵便物の計量値の加算の実績を間違って削除してしまうという事態を回避することができる計量装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る計量装置は、複数の物品を複数回に分けて計量又は計数する計量装置であって、前記計量又は前記計数の操作の度に、前記操作の結果を履歴情報として記憶する記憶部と、風袋を含む前記物品の計量値から前記風袋の重量を減算する減算操作以外の前記操作の結果に係る特定履歴情報が前記履歴情報の中から削除対象として選択された場合、前記特定履歴情報の削除を無効とする制御部と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、郵便物の計量値の加算の実績を間違って削除してしまうという事態を回避することができる計量装置を提供できる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
以下、図1~図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る計量装置1について説明する。
以下、図1~図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る計量装置1について説明する。
本実施形態に係る計量装置1は、複数の物品を複数回に分けて計量又は計数することができるように構成されている。
本実施形態では、計量装置1が、かかる物品として、台車や容器や袋やかご車や段ボール等の風袋に入れられた状態で大量に持ち込まれる郵便物の重量の計量又は郵便物の計数を行うケースを例に挙げて説明するが、本発明は、かかるケースに限定されず、計量装置1が、他の物品の重量の計量又は物品の計数を行うケースにも適用可能である。
なお、本実施形態において、かかる郵便物の各々の重量がほぼ同じであることを想定している。かかる郵便物としては、例えば、クレジットカードの請求書やダイレクトメール等が想定されている。
図1に示すように、本実施形態に係る計量装置1は、計量部11と、表示部12と、入力部13と、記憶部14と、制御部15と、を備えている。
計量部11は、複数の郵便物(物品)の重量を計量するように構成されている。ここで、複数の郵便物が、風袋に入れられた状態で持ち込まれた場合、計量部11は、そのままの状態で計量を開始し、風袋に入れられた状態の複数の郵便物の重量(以下、郵便物の重量+風袋の重量)を計量するように構成されている。
表示部12は、かかる計量装置1における各種操作を行うための画面(例えば、後述する図2~図4に示す画面等)を表示するように構成されている。
例えば、図2に示すように、表示部12は、計量部11によって計量された郵便物の重量を、「重さ」と記載されている領域104に表示するように構成されている。
入力部13は、後述する風袋の重量の入力等の各種情報の入力を行うように構成されている。
例えば、図1に示すように、入力部13は、0~9までの数値を入力するテンキー(数字キー)、小数点を入力する小数点キー(図1において「.」と記載されているキー)、及び、テンキーによって入力された数値を消去する消去キー(図1において「消」と記載されているキー)によって構成されている。
また、例えば、計量装置1は、図1に示すように、ファンクションキーF1~F4と、現在の計量状態をゼロ点(0g)として設定するゼロ点キー(図1において「ゼロ」と記載されているキー)や、風袋の重量を設定する際に使用される風袋キー(図1において「風袋」と記載されているキー)や、登録されている商品を呼び出す呼出キー(図1において「呼出」と記載されているキー)や、小計キー等を備えていてもよい。
ここで、小計キーは、計数部11によって計数された郵便物の総個数を出力させるキーである。例えば、小計キーは、上述のファンクションキーF1~F4のいずれかであってもよい。
記憶部14は、上述の風袋の重量等の各種情報を記憶するように構成されている。具体的には、記憶部14は、後述の実量風袋引き、置数風袋引き及びマスタ風袋引きを行うために、上述の風袋キー(及び、テンキー)が操作された場合に、風袋の重量を記憶するように構成されている。
制御部15は、計量部11の計量値(郵便物の重量+風袋の重量)から、記憶部14に記憶されている風袋の重量を減算することによって、郵便物の重量を算出するように構成されている。
本実施形態において、制御部15によって計量部11の計量値から風袋の重量を減算することを「風袋引き」と呼ぶものとする。かかる風袋引きとしては、置数風袋引き、マスタ風袋引き及び実量風袋引きの3種類が想定される。
置数風袋引きは、テンキー及び風袋キーを用いて入力された風袋の重量を、計量部11の計量値から減算する風袋引きである。
マスタ風袋引きは、登録マスタから取得した風袋の重量を、計量部11の計量値から減算する風袋引きである。ここで、登録マスタには様々な種類の風袋の重量が登録されている。
実量風袋引きは、実際に空の風袋を計量部11(例えば、秤)に載せて、計量部11によって計量された風袋の重量を、計量部11の計量値から減算する風袋引きである。
なお、計量装置1が、計数(カウンティング)仕様の計量装置である場合、制御部15は、算出した郵便物の重量を郵便物の単体重量で除算して郵便物の総個数を計数するように構成されている。
ここで、記憶部14は、上述の計量又は計数の操作の度に、かかる操作の結果(実績)を履歴情報102として記憶するように構成されている。
表示部12は、図2に示す「計量履歴」と記載されている領域101が押されると、図3に示す画面を表示し、上述の履歴情報102を表示するように構成されている。
例えば、図3に示すように、表示部12は、上述の加算操作に関する履歴情報102及び減算操作に関する履歴情報102等を表示するように構成されている。
ここで、加算操作は、上述の計量部11によって計量された郵便物の重量(計量値)を加算する操作であり、加算操作に係る履歴情報102は、図3において「0001」、「0002」及び「0004」が付されている履歴情報102である。
また、減算操作は、上述の制御部15によって行われる風袋引きの操作であり、例えば、上述の計量値から計量部11に載せた風袋の重量を減算する操作(実量風袋引き)や、風袋の重量に相当する数字を入力して上述の計量値から減算する操作(置数風袋引き)や、登録マスタから取得した風袋の重量を上述の計量値から減算する操作(マスタ風袋引き)等を含む。減算操作に係る履歴情報102は、図3において「0003」が付されている履歴情報102である。
ここで、履歴情報102のうち、上述の減算操作以外の操作(例えば、加算操作)に係る操作に係る履歴情報102を、特定履歴情報103と呼ぶものとする。
制御部15は、かかる特定履歴情報103が履歴情報102の中から削除対象として選択された場合、かかる特定履歴情報103の削除を無効とするように構成されている。
換言すると、制御部15は、特定履歴情報103以外の履歴情報102(すなわち、減算操作に係る履歴情報)が削除対象として選択された場合は、かかる履歴情報102について削除するが、特定履歴情報103(すなわち、加算操作に係る履歴情報)が削除対象として選択された場合は、かかる特定履歴情報103について削除しないように構成されている。
かかる構成によれば、郵便物の計量値の加算操作に係る特定履歴情報103を間違って削除してしまうという事態を回避することができる。
なお、かかる構成によれば、例えば、実量風袋引きを行う際に間違った風袋を秤に載せてしまった場合や、置数風袋引きを行う際に間違った風袋の重量を入力してしまった場合や、マスタ風袋引きを行う際に間違った風袋の重要を取得してしまった場合等には、かかる減算操作に係る履歴情報102については削除することができる。その結果、作業者は、このような場合には、再度、正しい風袋を設定して減算操作(風袋引き)を行うことができる。
ここで、表示部12は、上述の履歴情報102のうち削除された履歴情報102についても表示するように構成されていてもよい。
例えば、図3に示すように、表示部12は、削除された履歴情報102について、表示方法を変えることによって(図3の例では、斜線を付すことによって)、削除されたことが分かるように表示してもよい。
ここで、表示部12は、削除された履歴情報102について、図3に示す「減算」という表示を「削除」という表示に変更してもよい。
また、表示部12は、上述の加算操作及び減算操作が行われた後の結果について、図4に示す「減算重量」と記載された領域105に表示するように構成されていてもよい。
ここで、削除された履歴情報102は、上述の加算操作及び減算操作が行われた後の結果には反映されない。
かかる構成によれば、削除した履歴情報102を残すことで、作業者がどのような操作を行ったかについての確認が容易になり、操作内容に間違いがないかについての確認も容易になる。
以下、図5を参照して、本実施形態に係る計量装置1の動作の一例について説明する。
図5に示すように、ステップS101において、作業者が、上述の加算操作や減算操作等を実施する。
ステップS102において、記憶部14が、上述の操作に係る履歴情報102を記憶する。ここで、表示部12は、図3に示す画面において、かかる履歴情報102について表示する。
ステップS103において、作業者が、図3に示す画面において、削除対象の履歴情報102を選択し、「削除」と記載されている領域106を押す。
ステップS104において、制御部15は、削除対象として選択された履歴情報102が特定履歴情報103であるか否かについて判定する。
Yesの場合、本動作は、ステップS106に進み、Noの場合、本動作は、ステップS105に進む。
ステップS105において、制御部15は、削除対象として選択された履歴情報102を削除する。
ステップS106において、制御部15は、削除対象として選択された履歴情報102(特定履歴情報103)の削除を無効とする(すなわち、削除しない)。
本実施形態によれば、郵便物の計量値の加算の実績を間違って削除してしまうという事態を回避することができ、郵便物の再計量を行う必要がある等の手間の発生を回避することができる。
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1…計量装置
11…計量部
12…表示部
13…入力部
14…記憶部
15…制御部
102…履歴情報
103…特定履歴情報
11…計量部
12…表示部
13…入力部
14…記憶部
15…制御部
102…履歴情報
103…特定履歴情報
Claims (3)
- 複数の物品を複数回に分けて計量又は計数する計量装置であって、
前記計量又は前記計数の操作の度に、前記操作の結果を履歴情報として記憶する記憶部と、
風袋を含む前記物品の計量値から前記風袋の重量を減算する減算操作以外の前記操作の結果に係る特定履歴情報が前記履歴情報の中から削除対象として選択された場合、前記特定履歴情報の削除を無効とする制御部と、を備える、計量装置。 - 前記減算操作は、前記計量値から秤に載せた前記風袋の重量を減算する操作及び前記風袋の重量に相当する数字を入力して前記計量値から減算する操作を含む、請求項1に記載の計量装置。
- 前記履歴情報を表示する表示部を備え、
前記表示部は、前記履歴情報のうち削除された履歴情報についても表示する、請求項1に記載の計量装置。
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