JP2024014372A - 温水製造システム - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の温水製造システム1の第1実施形態について、図1を参照しながら説明する。なお、本明細書における「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
図1は、第1実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。温水製造システム1は、事業所内に存在する複数の負荷設備で利用する用水を温水化するものである。温水製造システム1で温水化された用水は、負荷設備において洗浄水等に直接使用される。
負荷エリアBに設置された負荷設備12と温水タンク22とは、配水ラインL2で接続されており、この配水ラインL2には、配水ポンプSP2が設けられている。負荷設備12での温水出力に応じて配水ポンプSP2を駆動すると、温水タンク22から温水W2が供給される。
負荷エリアCに設置された負荷設備13と温水タンク23とは、配水ラインL3で接続されており、この配水ラインL3には、配水ポンプSP3が設けられている。負荷設備13での温水出力に応じて配水ポンプSP3を駆動すると、温水タンク23から温水W3が供給される。
3基の温水タンク21,22,23は、いずれも開放式のタンクである。温水タンク21,22,23には、それぞれ、水位センサ211,221,231が設けられている。水位センサは、蓄熱状態量として温水タンクに蓄積された温水の水位(蓄積量に相当)を検知するセンサであり、蓄熱状態量検知手段として機能する。
水位センサ211,221,231で温水タンク21,22,23内の減水が検知されると、減水した温水タンク21,22,23内に給水ラインL01および給湯ラインL02を通じて補給水W0が供給される。温水タンク21,22,23内の減水は、負荷設備11,12,13での温水出力によって生じる。給水ラインL01および給湯ラインL02については後に説明する。
また、温水タンク22,23に接続された分岐後の給水ラインL1には、それぞれ、バルブWV4,WV5が設けられている。各バルブWV1~WV5は、制御部100により開閉制御可能な電気駆動弁であり、給水弁として機能する。
第1加熱装置41は、電気式ヒートポンプ411(略号:HP)を備えている。電気式ヒートポンプ411は、空気熱源型および水熱源型(地下水、廃温水など)のうちのいずれでもよい。また、冷温水同時取り出しが可能なヒートポンプチラーでもよい。電気式ヒートポンプ411は1台でもよいが、複数台を並列設置した1群で第1加熱装置41を構成することもできる。
第2加熱装置61は、燃焼式ボイラとしての蒸気ボイラ611(略号:BS)、給蒸ラインL4および蒸気加熱器222,232を備えている。蒸気加熱器222は温水タンク22に設けられ、蒸気加熱器232は温水タンク23に設けられている。
制御部100は、優先順位設定手段110、目標温度設定手段120および制御手段130を備えている。優先順位設定手段110は、第1加熱装置41で加熱された用水(補給水W0)の供給先である温水タンク21,22,23について、その優先順位を設定する。目標温度設定手段120は、第1加熱装置41で加熱された用水(補給水W0)の供給先である温水タンク21,22,23ごとに、用水の目標温度を設定する。ここで、用水の目標温度は、サブ熱交換器412の出口温度に対する目標温度、あるいは各温水タンク21,22,23の蓄熱温度に対する目標温度として設定される。制御手段130は、優先順位設定手段110に設定された優先順位、および蓄熱状態量検知手段(水位センサ211,221,231)により検知された蓄熱状態量に基づいて、供給先切替手段(バルブWV1,WV2,WV3)および第1加熱装置41を制御する。
温水の供給先である温水タンクごとの温水の目標温度は、事前に制御部100のユーザーインターフェース等を介して目標温度設定手段120に設定される。優先順位は、例えば、以下の1から3に記載する項目が考慮される。
供給先である温水タンクごとの用水の目標温度、すなわち第1加熱装置および第2加熱装置による加熱温度の目標値は、負荷設備での要求温度に応じて負荷エリアごとに設定される。用水の目標温度は、サブ熱交換器412の出口温度に対する目標温度、あるいは各温水タンク21,22,23の蓄熱温度に対する目標温度として設定される。
電力消費を促進する電力需要調整を実施する場合には、通常よりも目標温度を高く設定してもよい。例えば、すべての温水タンクに対して目標温度を80℃以上90℃以下のように高めておき、蓄熱量を増量してもよい。
空気熱源ヒートポンプにてデフロスト運転が実行され、給湯運転の中断が起こる場合、通常よりも目標温度を高く設定してもよい。例えば、すべての温水タンクに対して目標温度を80℃以上90℃以下に高めておき、蓄熱量を増量してもよい。
具体的な制御としては、次のような例が考えらえる。まず、前回のデフロスト運転終了後、外気温度、または外気温度と蒸発器入口の冷媒温度との差から、次回のデフロスト運転開始までの給湯運転時間を予測し、デフロスト運転開始時刻を設定する。そして、デフロスト運転開始時刻までの残り給湯運転時間が設定時間になると、目標温度を通常よりも高い温度に設定する。
温水の供給先である温水タンクに対する優先順位は、事前に制御部100のユーザーインターフェース等を介して優先順位設定手段110に設定される。優先順位は、例えば、以下の1から6に記載する項目が考慮される。
負荷設備における生産プロセスの重要度に応じて、温水タンクの優先順位を設定する。例えば、飲料工場において、パストライザ等の殺菌設備に対応する温水タンクの優先順位を容器の洗浄装置に対応する温水タンクの優先順位よりも上位にする。
負荷設備での時間当たりの温水(温熱)消費量に応じて、温水タンクの優先順位を設定する。例えば、生産ラインの稼働率を考慮して、午前中は優先順位を「負荷エリアAに設置の温水タンク>負荷エリアBに設置の温水タンク>負荷エリアCに設置の温水タンク」とし、午後は優先順位を「負荷エリアBに設置の温水タンク>負荷エリアAに設置の温水タンク>負荷エリアCに設置の温水タンク」のように入れ替える。
水熱源ヒートポンプを使用して廃温水から熱回収する場合において、各負荷エリアで発生する廃温水の排出量に応じて、温水タンクの優先順位を設定する。例えば、廃温水の排出量が「負荷エリアA>負荷エリアB>負荷エリアC」であれば、熱回収効果が最も高くなるように、優先順位を「負荷エリアAに設置の温水タンクA>負荷エリアBに設置の温水タンクB>負荷エリアCに設置の温水タンクC」とする。廃温水の排出量が時間帯によって変動する場合には、時間帯によって優先順位を切り替えてもよい。なお、各負荷エリアの廃温水は、回収タンクなどの一箇所に収集して熱源水としてヒートポンプの蒸発器に供給する。
水熱源ヒートポンプを使用して廃温水から熱回収する場合において、各負荷エリアで発生する廃温水の温度に応じて、温水タンクの優先順位を設定する。例えば、廃温水の温度が「負荷エリアA>負荷エリアB>負荷エリアC」であれば、熱回収効果が最も高くなるように、優先順位を「負荷エリアAに設置の温水タンクA>負荷エリアBに設置の温水タンクB>負荷エリアCに設置の温水タンクC」とする。廃温水の温度が時間帯によって変動する場合は、時間帯によって優先順位を切り替えてもよい。なお、各負荷エリアの廃温水は、回収タンクなどの一箇所に収集して熱源水としてヒートポンプの蒸発器に供給する。
空気熱源ヒートポンプを使用して外気から熱吸収する場合において、外気温度に応じて、温水タンクの優先順位を設定する。例えば、外気温度と目標温度の差を考慮し、十分なCOP(Coefficient of Performance:エネルギー消費効率)が得られるように優先順位を設定する。優先順位は日中を通じて固定してもよいが、時間帯に応じて変更してもよい。例えば、外気温度の高い時間帯は、目標温度が高い温水タンクの優先順位を高くし、外気温度の低い時間帯は、目標温度が低い温水タンクの優先順位を高くする。
第1加熱装置41から各温水タンクまでの給湯配管の長さに応じて、温水タンクの優先順位を設定する。例えば、給湯配管の長さが「負荷エリアAに設置の温水タンクまでの長さ>負荷エリアBに設置の温水タンクまでの長さ>負荷エリアCに設置の温水タンクまでの長さ」であれば、給湯時の放熱ロスが最も少なくなるように、優先順位を「負荷エリアCに設置の温水タンク>負荷エリアBに設置の温水タンク>負荷エリアCに設置の温水タンク」とする。
制御手段130は、先に説明した優先順位の設定に従って第1加熱装置41による給湯運転制御を行う。第1加熱装置41による給湯運転時は、給水ポンプWP1を駆動する。
温水タンク21の検知水位がL2未満になると、温水タンク22および温水タンク23の検知水位に関わらず温水タンク21に対して給湯運転を開始する。温水タンク22および温水タンク23のいずれかに対して給湯運転を実行中のときは、強制的に供給先を温水タンク21に切り替える。つまり、バルブWV1を開放し、バルブWV2,WV3を閉鎖することにより、用水(温水W1)の供給先として温水タンク21を選択する。給湯運転を開始した後、温水タンク21の検知水位がL1以上になると、バルブWV1を閉鎖すると共に給水ポンプWP1を停止して給湯運転を終了する。
温水タンク21の検知水位がL2以上の状態にて、温水タンク22の検知水位がL2未満になると、温水タンク23の検知水位に関わらず温水タンク22に対して給湯運転を開始する。温水タンク23に対して給湯運転を実行中のときは、強制的に供給先を温水タンク22に切り替える。つまり、バルブWV2を開放し、バルブWV1,WV3を閉鎖することにより、用水(温水W2)の供給先として温水タンク22を選択する。給湯運転を開始した後、温水タンク22の検知水位がL1以上になると、バルブWV2を閉鎖すると共に給水ポンプWP1を停止して給湯運転を終了する。
温水タンク21および温水タンク22の検知水位がともにL2以上の状態にて、温水タンク23の検知水位がL2未満になると、温水タンク23に対して給湯運転を開始する。つまり、バルブWV3を開放し、バルブWV1,WV2を閉鎖することにより、用水(温水W3)の供給先として温水タンク23を選択する。給湯運転を開始した後、温水タンク23の検知水位がL1以上になると、バルブWV3を閉鎖すると共に給水ポンプWP1を停止して給湯運転を終了する。
制御手段130は、温水タンク22および温水タンク23について、水位センサにより水位L2未満であることを検知したにも関わらず第1加熱装置41による給湯ができない場合、具体的には(i)優先順位の高い他の温水タンクに対して第1加熱装置41による給湯運転を実行中である場合、または(ii)第1加熱装置41による給湯運転を開始したが優先順位の高い他の温水タンクに供給先を切り替えた場合、第2加熱装置61による給湯を行う。
第2加熱装置61による温水タンク23への給湯時は、給水ポンプWP3を駆動すると共にバルブWV5,BV2を開放し、用水W0を供給する。この用水W0は、蒸気加熱器232により加熱されて温水W3となる。給湯運転を開始した後、温水タンク23の検知水位がL1以上になると、バルブWV5,BV2を閉鎖すると共に給水ポンプWP3を停止して給湯運転を終了する。
以上説明した制御手段130による給湯運転制御によれば、優先順位が最上位の温水タンク21に対しては、必ず第1加熱装置41による給湯が行われる。優先順位が下位の温水タンク22および温水タンク23に対しては、第1加熱装置41または第2加熱装置61による給湯が行われる。
以下、本発明の温水製造システム1の第2実施形態について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。以下の説明では、先に説明した実施形態と相違する点を中心に説明し、先に説明した実施形態と相違しない点についは、その説明を省略する。
以下、本発明の温水製造システム1の第3実施形態について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の第3実施形態に係る温水製造システムの構成を模式的に示す図である。以下の説明では、先に説明した実施形態と相違する点を中心に説明し、先に説明した実施形態と相違しない点についは、その説明を省略する。
第3実施形態の温水製造システム1は、各負荷設備11,12,13での温水需要に追従した温水供給を行うため、負荷エリアA~Cのそれぞれに温水タンク31,32,33を備え、循環式の用水加熱により製造された温水を各温水タンク31,32,33に貯留する。各負荷設備11,12,13においては、生産プロセスの稼働によって温水需要(給湯負荷)が発生する。
温水タンク31,32,33のそれぞれには、図示しない温度センサが備えられている。温水タンク31,32,33の残湯量の検知は、複数の温度センサを用いて温度成層を検知し、目標温度以上の温水の保有量を判定することにより行う。つまり、温度成層を検知する温度センサ群は、蓄熱状態量検知手段として機能する。
負荷設備11での温水W1の取り出しが止まると、給水ポンプWP1の二次側圧力が上がる。二次側圧力が上限圧力まで上昇すると、給水ポンプWP1を停止する。なお、二次側圧力の上昇は、その低下と同様に、圧力スイッチや圧力センサで検知することができる。給水ポンプWP1を駆動することで、温水タンク31への補給水W0の供給が停止される。
優先順位設定手段110は、第1加熱装置41で加熱された用水の供給先である温水タンク31,32,33について、その優先順位を設定する。目標温度設定手段120は、第1加熱装置41で加熱された用水の供給先である温水タンク31,32,33ごとに、用水の目標温度を設定する。ここで、用水の目標温度は、サブ熱交換器412の出口温度に対する目標温度、あるいは各温水タンク31,32,33の蓄熱温度に対する目標温度として設定される。制御手段130は、優先順位設定手段110に設定された優先順位、および蓄熱状態量検知手段(温度成層検知用の温度センサ群)により検知された蓄熱状態量に基づいて、供給先切替手段(バルブCV1,CV2,CV3および循環ポンプCP1,CP2,CP3)および第1加熱装置41を制御する。
制御手段130は、先に説明した優先順位の設定に従って第1加熱装置41による給湯運転制御を行う。第1加熱装置41による給湯運転時は、循環ポンプCP1,CP2,CP3のいずれかを駆動する。
温水タンク31の検知残湯量が規定量未満になると、温水タンク32および温水タンク33の検知残湯量に関わらず、温水タンク31に対して給湯運転を開始する。温水タンク32および温水タンク33のいずれかに対して給湯運転を実行中のときは、強制的に供給先を温水タンク31に切り替える。つまり、バルブCV1を開放したうえで循環ポンプCP1を駆動し、バルブCV2,CV3を閉鎖することにより、用水(温水W1)の供給先として温水タンク31を選択する。給湯運転を開始した後、温水タンク31の検知残湯量が最大量になると、バルブCV1を閉鎖すると共に循環ポンプCP1を停止して給湯運転を終了する。
温水タンク31の検知残湯量が規定量以上の状態にて、温水タンク32の検知残湯量が規定量未満になると、温水タンク33の検知残湯量に関わらず、温水タンク32に対して給湯運転を開始する。温水タンク33に対して給湯運転を実行中のときは、強制的に供給先を温水タンク32に切り替える。つまり、バルブCV2を開放したうえで循環ポンプCP2を駆動し、バルブCV1,CV3を閉鎖することにより、用水(温水W2)の供給先として温水タンク32を選択する。給湯運転を開始した後、温水タンク31の検知残湯量が最大量になると、バルブCV2を閉鎖すると共に循環ポンプCP2を停止して給湯運転を終了する。
温水タンク31および温水タンク32の検知残湯量が規定量以上の状態にて、温水タンク31の検知残湯量が規定量未満になると、温水タンク33に対して給湯運転を開始する。つまり、バルブCV3を開放したうえで循環ポンプCP3を駆動し、バルブCV1,CV2を閉鎖することにより、用水(温水W1)の供給先として温水タンク33を選択する。給湯運転を開始した後、温水タンク33の検知残湯量が最大量になると、バルブCV3を閉鎖すると共に循環ポンプCP3を停止して給湯運転を終了する。
制御手段130は、温水タンク32および温水タンク33について、温度センサ群により残湯量が規定量未満であることを検知したにも関わらず第1加熱装置41による給湯ができない場合、具体的には、(i)優先順位の高い他の温水タンク31に対して第1加熱装置41による給湯運転を実行中である場合、または、(ii)第1加熱装置41による給湯運転を開始したが優先順位の高い他の温水タンク31に供給先を切り替えた場合、第2加熱装置61による給湯を行う。
第2加熱装置61による温水タンク33への給湯時は、循環ポンプCP3を駆動すると共にバルブWV3,BV2を開放し、用水を供給する。この用水は、蒸気加熱器332により加熱されて温水W3となる。給湯運転を開始した後、温水タンク33の検知残湯量が最大量になると、バルブCV3,BV2を閉鎖すると共に循環ポンプCP3を停止して給湯運転を終了する。
以上説明した制御手段130による給湯運転制御によれば、優先順位が最上位の温水タンク31に対しては、必ず第1加熱装置41による給湯が行われる。優先順位が下位の温水タンク32および温水タンク33に対しては、第1加熱装置41または第2加熱装置61による給湯が行われる。
以下、本発明の温水製造システム1の第4実施形態について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の第4実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。以下の説明では、先に説明した実施形態と相違する点を中心に説明し、先に説明した実施形態と相違しない点についは、その説明を省略する。
以下、本発明の温水製造システム1の第5実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の第5実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。以下の説明では、先に説明した実施形態と相違する点を中心に説明し、先に説明した実施形態と相違しない点についは、その説明を省略する。
図5は、第1実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。温水製造システム1は、事業所内に存在する複数の負荷設備で利用する用水を温水化するものである。温水製造システム1で温水化された用水は、負荷設備において熱媒水として間接使用される。
返水ラインL8は、負荷設備11,12,13で熱利用後の温水W1,W2,W3が配水元である温水タンク21,22,23に還流されるように構成されている。
優先順位設定手段110は、第1加熱装置41で加熱された用水の供給先である温水タンク21,22,23について、その優先順位を設定する。目標温度設定手段120は、第1加熱装置41で加熱された用水の供給先である温水タンク21,22,23ごとに、用水の目標温度を設定する。ここで、用水の目標温度は、サブ熱交換器412の出口温度に対する目標温度、あるいは各温水タンク21,22,23の蓄熱温度に対する目標温度として設定される。制御手段130は、優先順位設定手段110に設定された優先順位、および蓄熱状態量検知手段(配水ラインの往き温水温度を検知する温度センサ)により検知された蓄熱状態量に基づいて、供給先切替手段(バルブSV1~SV9)および第1加熱装置41を制御する。
制御手段130は、先に説明した優先順位の設定に従って第1加熱装置41による給湯運転制御を行う。第1加熱装置41による給熱が行われていない状態では、負荷設備11,12,13のいずれに対しても前述した第2の循環フローが形成されている。
温水タンク21からの往き温水温度が[目標温度-ΔT未満](40℃-5℃=35℃未満)になると、温水タンク22および温水タンク23からの往き温水温度に関わらず、温水タンク21に対して給熱運転を開始する。温水タンク22および温水タンク23のいずれかに対して給熱運転を実行中のときは、強制的に供給先を温水タンク21に切り替える。つまり、所定のバルブを操作して負荷設備11に対して前述した第1の循環フローに切り替え、第1加熱装置41を経由した用水(温水W1)の供給先として温水タンク21を選択する。給熱運転を開始した後、温水タンク21の検知温度が目標温度に達すると、所定のバルブを操作して負荷設備11に対して第2の循環フローに切り替え、給熱運転を終了する。
温水タンク21からの往き温水温度が[目標温度-ΔT以上](40℃-5℃=35℃以上)の状態にて、温水タンク22からの往き温水温度が[目標温度-ΔT未満](60℃-5℃=55℃未満)になると、温水タンク23からの往き温水温度に関わらず温水タンク22に対して給熱運転を開始する。温水タンク23に対して給熱運転を実行中のときは、強制的に供給先を温水タンク22に切り替える。つまり、所定のバルブを操作して負荷設備12に対して前述した第1の循環フローに切り替え、第1加熱装置41を経由した用水(温水W2)の供給先として温水タンク22を選択する。給熱運転を開始した後、温水タンク22の検知温度が目標温度に達すると、所定のバルブを操作して負荷設備11に対して第2の循環フローに切り替え、給熱運転を終了する。
温水タンク21および温水タンク22からの往き温水温度が[目標温度-ΔT以上](温水タンク21:40℃-5℃=35℃以上、温水タンク22:60℃-5℃=55℃以上)の状態にて、温水タンク23からの往き温水温度が[目標温度-ΔT未満](70℃-5℃=65℃未満)になると、温水タンク23に対して給熱運転を開始する。つまり、所定のバルブを操作して負荷設備13に対して前述した第1の循環フローに切り替え、第1加熱装置41を経由した用水(温水W3)の供給先として温水タンク23を選択する。給熱運転を開始した後、温水タンク23の検知温度が目標温度に達すると、所定のバルブを操作して負荷設備11に対して第2の循環フローに切り替え、給熱運転を終了する。
制御手段130は、温水タンク22および温水タンク23について、配水ラインの温度センサにより往き温水温度が[目標温度-ΔT未満]未満であることを検知したにも関わらず第1加熱装置41による給熱ができない場合、具体的には(i)優先順位の高い他の温水タンク21に対して第1加熱装置41による給熱運転を実行中である場合、または(ii)第1加熱装置41による給熱運転を開始したが優先順位の高い他の温水タンク21に供給先を切り替えた場合、第2加熱装置61による給熱を行う。
第2加熱装置61による温水タンク23への給熱時は、負荷設備13に対して第2の循環フローが形成されている状態にて、バルブBV2を開放する。温水タンク23に返送される温水W3は、蒸気加熱器232により再加熱される。給熱運転を開始した後、温水タンク23の検知温度が目標温度に達すると、バルブBV2を閉鎖して給熱運転を終了する。
以上説明した制御手段130による給熱運転制御によれば、優先順位が最上位の温水タンク21に対しては、必ず第1加熱装置41による給熱が行われる。優先順位が下位の温水タンク22および温水タンク23に対しては、第1加熱装置41または第2加熱装置61による給熱が行われる。
以下、本発明の温水製造システム1の第6実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の第6実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。以下の説明では、先に説明した実施形態と相違する点を中心に説明し、先に説明した実施形態と相違しない点についは、その説明を省略する。
以下、本発明の温水製造システム1の第7実施形態について、図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の第7実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。以下の説明では、先に説明した実施形態と相違する点を中心に説明し、先に説明した実施形態と相違しない点についは、その説明を省略する。
第7実施形態の温水製造システム1は、各負荷設備11,12,13での温熱需要に追従した温熱供給を行うため、負荷エリアA~Cのそれぞれに温水タンク31,32,33を備え、循環式の用水加熱により製造された温水を各温水タンク31,32,33に貯留する。各負荷設備11,12,13においては、生産プロセスの稼働によって温熱需要(給熱負荷)が発生する。
第7実施形態における返水ラインは、負荷設備11,12,13から各温水タンク31,32,33に温水W1,W2,W3が戻る独立した3本の返水ラインL9,L10,L11により構成される。
返水ラインL10は、負荷設備12で熱利用後の温水W2が配水元である温水タンク22に還流されるように構成されている。分岐点P2から延びる給水ラインL0の一方は、合流点M6において返水ラインL10に接続されている。
返水ラインL11は、負荷設備13で熱利用後の温水W3が配水元である温水タンク23に還流されるように構成されている。分岐点P2から延びる給水ラインL0の他方は、合流点M7において返水ラインL11に接続されている。
以下、本発明の温水製造システム1の第8実施形態について、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第8実施形態に係る温水製造システム1の構成を模式的に示す図である。以下の説明では、先に説明した実施形態と相違する点を中心に説明し、先に説明した実施形態と相違しない点についは、その説明を省略する。
また、本構成によれば、複数の負荷設備11,12,13のいずれかで熱エネルギーの需要が発生してさえいれば、第1加熱装置41により温水の製造を継続するので、エネルギー効率の高い電気式ヒートポンプ411の年間稼働時間が長くなる。その結果、システムの導入費用の償却期間が短縮される。
具体的には、電力需要調整を実施しない場合は、電気式ヒートポンプ411の冷媒圧縮機を所定の出力ポイントで駆動し、40℃以上70℃以下程度の温水を製造する。電力需要調整を実施する場合は、電力供給元で発生した余剰電力を消費するため、電気式ヒートポンプ411の冷媒圧縮機をより高い出力ポイントで駆動し、80℃以上90℃以下程度の高温水を製造する。なお、負荷設備11,12,13で高温水を利用する際には、高温水と常温水を混合したり、高温水と常温水を熱交換したりすることで、所要温度の温水が得られる。
具体的には、通常の給湯運転時には、電気式ヒートポンプ411の冷媒圧縮機を所定の出力ポイントで駆動し、40℃以上70℃以下程度の温水を製造する。デフロスト運転の開始時刻が近づくと、電気式ヒートポンプ411の冷媒圧縮機をより高い出力ポイントで駆動し、80℃以上90℃以下程度の高温水を製造する。なお、負荷設備11,12,13で高温水を利用する際には、高温水と常温水を混合したり、高温水と常温水を熱交換したりすることで、所要温度の温水が得られる。
11,12,13 負荷設備
21,22,23 温水タンク(開放式タンク)
31,32,33 温水タンク(密閉式タンク)
41 第1加熱装置
411 電気式ヒートポンプ
412 サブ熱交換器
51,52 第2加熱装置
511,521 温水ボイラ
512,522 サブ熱交換器
61 第2加熱装置
611 蒸気ボイラ
100 制御部
110 優先順位設定手段
120 目標温度設定手段
130 制御手段
LS サブ循環ライン
LSP サブ循環ポンプ
L0,L01 給水ライン
L02 給湯ライン
L1,L2,L3 配水ライン
L4 給蒸ライン
L5,L6,L7 循環ライン
L8 返水ライン(給水ライン)
L9,L10,L11 返水ライン
S1 蒸気
W0 補給水(用水)
W1,W2,W3 温水(用水)
Claims (7)
- 事業所内に存在する複数の負荷設備で利用する用水を温水化する温水製造システムであって、
前記負荷設備の各々と対応関係にある複数の温水タンクと、
電気式ヒートポンプにより用水を加熱する第1加熱装置と、
前記第1加熱装置で加熱された用水の供給先を、前記温水タンクのいずれかに切り替える供給先切替手段と、
前記供給先の優先順位を設定する優先順位設定手段と、
前記供給先ごとに用水の目標温度を設定する目標温度設定手段と、
前記温水タンクの各々の蓄熱状態量を検知する蓄熱状態量検知手段と、
前記優先順位および前記蓄熱状態量に基づいて、前記供給先切替手段および前記第1加熱装置を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記目標温度に基づいて、前記第1加熱装置の熱出力を制御する温水製造システム。 - 燃焼式ボイラにより用水を加熱する第2加熱装置を更に備え、
前記制御手段は、前記蓄熱状態量および前記供給先切替手段の切替状態に基づいて、前記第2加熱装置を制御する請求項1に記載の温水製造システム。 - 前記目標温度設定手段は、前記事業所内での電力需要調整の実施の有無に応じて、前記目標温度を設定する請求項1または請求項2に記載の温水製造システム。
- 前記目標温度設定手段は、前記電気式ヒートポンプのデフロスト運転の実施スケジュールに応じて、前記目標温度を設定する請求項1または請求項2に記載の温水製造システム。
- 給水設備から用水を前記第1加熱装置に供給、または前記負荷設備で利用後の用水を前記第1加熱装置に供給する給水ラインと、
前記第1加熱装置で加熱された用水を前記温水タンクの各々に供給する複数の給湯ラインと、を備え、
前記供給先切替手段は、前記給湯ラインのいずれかを選択することにより、用水の供給先を切り替えるように構成される請求項1または請求項2に記載の温水製造システム。 - 前記温水タンクの各々と前記第1加熱装置の間に形成された複数の循環ラインを備え、
前記供給先切替手段は、前記循環ラインのいずれかを選択することにより、用水の供給先を切り替えるように構成される請求項1または請求項2に記載の温水製造システム。 - 前記蓄熱状態量は、前記温水タンクの水位、温度、および残湯量のいずれか一以上である請求項1または請求項2に記載の温水製造システム。
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