JP2024013552A - 外装部材及びワイヤハーネス - Google Patents

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Yuta Matsunaga
健太郎 舘
Kentaro TACHI
拓也 羽生
Takuya Hanyu
晴子 康村
Haruko YASUMURA
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Abstract

【課題】配索性を向上できる外装部材及びワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス(10)は、電線部材(20)と、電線部材の外周を包囲する外装部材(31)とを有する。外装部材は、筒状の可動部材(40)と、可動部材を回転可能に保持する筒状の保持部材(60)とを備える。可動部材は、第1筒状部(41)と、第1筒状部の軸方向の一端部に設けられるとともに第1筒状部と一体に形成された可動部(42)と、可動部の外周面から外方に突出する支持軸(43)とを有する。保持部材は、可動部が収容される収容空間(62X)と、支持軸が挿入される軸受孔(63)とが設けられた保持部(62)を有する。第1筒状部は、保持部材の外部に設けられている。可動部は、支持軸を回転軸として保持部に対して回転可能に収容空間に収容されている。【選択図】図2

Description

本開示は、外装部材及びワイヤハーネスに関するものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に用いられるワイヤハーネスは、高電圧のバッテリやインバータ等の電気機器同士を電気的に接続する電線を備えている(例えば、特許文献1参照)。このワイヤハーネスにおいては、電線の保護を目的として、電線がコルゲートチューブや金属製パイプ等の筒状の外装部材によって覆われている。
特開2016-54030号公報
ところで、上記ワイヤハーネスにおいては、配索性の向上が望まれている。特に、ワイヤハーネスの曲げ部分における配索性の向上が望まれている。
本開示の目的は、配索性を向上できる外装部材及びワイヤハーネスを提供することにある。
本開示の外装部材は、電線部材の外周を包囲する外装部材であって、筒状の可動部材と、前記可動部材を回転可能に保持する筒状の保持部材と、を備え、前記可動部材は、第1筒状部と、前記第1筒状部の軸方向の一端部に設けられるとともに前記第1筒状部と一体に形成された可動部と、前記可動部の外周面から外方に突出する支持軸とを有し、前記保持部材は、前記可動部が収容される収容空間と、前記支持軸が挿入される軸受孔とが設けられた保持部を有しており、前記第1筒状部は、前記保持部材の外部に設けられており、前記可動部は、前記支持軸を回転軸として前記保持部に対して回転可能に前記収容空間に収容されている。
本開示のワイヤハーネスは、前記外装部材と、前記外装部材を貫通する前記電線部材と、を備える。
本開示の外装部材及びワイヤハーネスによれば、配索性を向上できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図4は、一実施形態の外装部材を示す概略分解斜視図である。 図5は、一実施形態の外装部材の一部を示す概略側面図である。 図6は、一実施形態の外装部材を示す概略横断面図である。 図7は、変更例のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図8は、変更例の外装部材を示す概略分解斜視図である。 図9は、変更例の外装部材を示す概略平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示の外装部材は、電線部材の外周を包囲する外装部材であって、筒状の可動部材と、前記可動部材を回転可能に保持する筒状の保持部材と、を備え、前記可動部材は、第1筒状部と、前記第1筒状部の軸方向の一端部に設けられるとともに前記第1筒状部と一体に形成された可動部と、前記可動部の外周面から外方に突出する支持軸とを有し、前記保持部材は、前記可動部が収容される収容空間と、前記支持軸が挿入される軸受孔とが設けられた保持部を有しており、前記第1筒状部は、前記保持部材の外部に設けられており、前記可動部は、前記支持軸を回転軸として前記保持部に対して回転可能に前記収容空間に収容されている。
この構成によれば、可動部材の可動部が保持部の収容空間に収容されるとともに、可動部材の支持軸が保持部の軸受孔に挿入される。このとき、可動部は、支持軸を回転軸として保持部に対して回転可能に収容空間内に収容される。これにより、可動部を、支持軸を回転軸として保持部に対して自由に回転させることができる。このような可動部に第1筒状部が一体に形成されている。このため、保持部材の外部に設けられた第1筒状部を、支持軸を回転軸として保持部に対して自由に回転させることができる。これにより、保持部材の外部に引き出される第1筒状部の引き出し方向を容易に可変することができる。したがって、ワイヤハーネスの経路が急峻に曲げられる場合であっても、その曲げ部分の経路に合わせて第1筒状部の引き出し方向を容易に調整することができる。この結果、ワイヤハーネスの経路に応じて外装部材を容易に変形させることができるため、外装部材を有するワイヤハーネスの配索性を向上できる。
さらに、保持部材の外部に引き出される部分には第1筒状部が設けられている。このため、外装部材の内部に電線部材が収容された場合に、保持部材の外部に引き出される電線部材の外周が第1筒状部により包囲される。これにより、保持部材の外部に引き出される電線部材の経路を第1筒状部により規制することができる。この結果、外装部材を有するワイヤハーネスの配索性を向上できる。
ここで、本明細書における「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものも含まれる。本明細書における「筒状」は、外縁形状が球形のもの、外縁形状が円形のもの、外縁形状が多角形のものを含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。
[2]上記[1]において、前記保持部は、前記保持部の軸方向の端面から前記軸受孔まで延びるガイド孔を有し、前記ガイド孔は、前記軸受孔側から前記保持部の軸方向の端面に向かうに連れて開口幅が大きくなるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、保持部の軸方向の端面を切り欠くようにガイド孔が形成される。このガイド孔を通じて軸受孔に支持軸を挿入することができる。このとき、ガイド孔は、軸受孔側から保持部の軸方向の端面に向かうに連れて開口幅が大きくなるように傾斜して形成されている。このため、支持軸を軸受孔に挿入する際には、支持軸がガイド孔の斜面に沿って、保持部の軸方向の端面から軸受孔に向かって誘導される。これにより、支持軸を軸受孔に容易に挿入することができる。
[3]上記[2]において、前記ガイド孔の内面と前記軸受孔の内面との角部は、前記ガイド孔側の部分がR形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ガイド孔の内面と軸受孔の内面との角部、つまりガイド孔と軸受孔とが連通する部分において、支持軸を軸受孔に挿入する際の入口となるガイド孔側の部分がR形状に形成される。これにより、ガイド孔の内面に形成されたR形状に沿って支持軸を軸受孔に向かってスムーズに誘導することができる。
[4]上記[1]から[3]のいずれか1つにおいて、前記保持部は、前記可動部材の可動域を拡大する拡大空間を有し、前記拡大空間は、前記収容空間に連通するとともに、前記第1筒状部が挿入可能に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、保持部に、支持軸を回転軸として可動部を回転可能に収容する収容空間と、その収容空間に連通するとともに第1筒状部が挿入可能である拡大空間が設けられる。この拡大空間を設けたことにより、可動部の回転と連動して第1筒状部が可動する際に、拡大空間に挿入されるように第1筒状部を可動させることができる。このため、第1筒状部が拡大空間に挿入される分だけ、拡大空間が設けられている方向に対する第1筒状部の可動域を拡大することができる。これにより、可動部材の可動域を拡大することができる。
[5]上記[4]において、前記拡大空間は、前記保持部の軸方向の端部に設けられた切り欠きであり、前記拡大空間は、前記保持部の周方向において、前記軸受孔と異なる位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、保持部の軸方向の端部を切り欠くように拡大空間が形成される。このため、保持部の軸方向の端部により第1筒状部の可動域が制限されることを好適に抑制できる。これにより、第1筒状部の可動域を好適に拡大することができ、可動部材の可動域を好適に拡大することができる。
[6]上記[4]又は[5]において、前記拡大空間は、前記保持部の軸方向に沿って延びる長さ方向と、前記長さ方向と直交する幅方向と、前記長さ方向及び前記幅方向の双方と直交する貫通方向とを有し、前記拡大空間の前記幅方向に沿う最大寸法は、前記第1筒状部の前記幅方向に沿う最大寸法よりも大きく形成されるとともに、前記可動部の外形寸法よりも小さく形成されていることが好ましい。
この構成によれば、拡大空間の幅方向に沿う最大寸法が第1筒状部の幅方向に沿う最大寸法よりも大きく形成されるため、第1筒状部を拡大空間に好適に挿入することができる。これにより、第1筒状部が拡大空間に挿入される分だけ、第1筒状部の可動域を好適に拡大することができるとともに、可動部材の可動域を好適に拡大することができる。また、拡大空間の幅方向に沿う最大寸法が可動部の外形寸法よりも小さく形成されるため、可動部が拡大空間を通じて保持部の外部に抜けることを好適に抑制できる。
[7]上記[1]から[6]のいずれか1つにおいて、前記可動部は、前記第1筒状部よりも外径の大きい球状に形成されており、前記可動部の径方向の厚みは、前記第1筒状部の径方向の厚みよりも厚く形成されていることが好ましい。
この構成によれば、保持部の収容空間に収容される可動部の径方向の厚みが、第1筒状部の径方向の厚みよりも厚く形成される。これにより、可動部の厚みと第1筒状部の厚みとが等しい場合に比べて、可動部の剛性を向上させることができ、可動部が変形することを抑制できる。ここで、本明細書における「球状」は、真球に限定されるものではなく、楕円球等の若干変形した球形や表面に若干の凹凸がある球形も含まれる。
[8]上記[7]において、前記可動部は、前記第1筒状部に接続される可動側第1端部と、前記可動部の軸方向において前記可動側第1端部の反対側に設けられた可動側第2端部とを有し、前記可動部の内周面は、前記可動側第1端部側から前記可動側第2端部に向かうに連れて、前記可動部の径方向外側に傾斜する傾斜面を有していることが好ましい。
この構成によれば、可動部の内周面に傾斜面が設けられることにより、可動側第1端部側から可動側第2端部に向かうに連れて可動部の内部空間が大きくなるように形成される。このため、可動部のうち収容空間と連通する部分の内部空間を大きく形成することができる。これにより、支持軸を回転軸として可動部が回転することに伴って収容空間に対する可動部の角度が変化する場合であっても、可動部の内部空間と収容空間との連通部分付近において電線部材の通る空間が狭くなることを好適に抑制できる。
[9]本開示のワイヤハーネスは、上記[1]から[8]のいずれか1つに記載の外装部材と、前記外装部材を貫通する前記電線部材と、を備える。
この構成によれば、上記の外装部材と同様の作用効果を奏することができる。
[10]上記[9]において、前記外装部材を取付対象に固定するクランプを更に備え、前記保持部材は、前記保持部と一体に形成された第2筒状部を有し、前記第2筒状部は、前記保持部の軸方向の一端部から前記可動部から離れる方向に延びるように形成されており、前記クランプは、前記第2筒状部の外周面に取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、保持部と一体に形成された第2筒状部の外周面にクランプが取り付けられる。これにより、第2筒状部を取付対象に固定することができ、その第2筒状部と一体に形成された保持部を取付対象に固定することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の外装部材及びワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」、「直交」や「全長」は、厳密に平行、直交や全長の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行、直交や全長の場合も含まれる。本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。本明細書において「等しい」とは、正確に等しい場合の他、寸法公差等の影響により比較対象同士に多少の相違がある場合も含む。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示すワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両Vに搭載されるものである。ワイヤハーネス10は、2個以上の車載機器同士を電気的に接続する。車載機器は、車両Vに搭載された電気機器である。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前部に設置されたインバータM1と、そのインバータM1よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリM2とを電気的に接続する。インバータM1は、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータM1は、高圧バッテリM2の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリM2は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの床下等を通るように配索される。
ワイヤハーネス10は、電線部材20と、電線部材20の外周を包囲する筒状の保護部材30とを有している。ワイヤハーネス10は、例えば、電線部材20の両端部に取り付けられたコネクタC1,C2を有している。電線部材20の長さ方向の一端部はコネクタC1を介してインバータM1と接続されるとともに、電線部材20の長さ方向の他端部はコネクタC2を介して高圧バッテリM2と接続されている。
(電線部材20の構成)
図2及び図3に示すように、電線部材20は、例えば、1本以上の電線21と、電線21の外周を包囲する編組部材22とを有している。本実施形態の電線部材20は、2本の電線21と、2本の電線21を一括して包囲する編組部材22とを有している。
各電線21は、例えば、導電性を有する芯線と、芯線の外周を囲うとともに電気絶縁性を有する絶縁被覆とを有する被覆電線である。各電線21は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線21は、例えば、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよい。本実施形態の各電線21は、ノンシールド電線である。
編組部材22は、例えば、複数の電線21の外周を周方向全周にわたって包囲する筒状に形成されている。編組部材22は、例えば、可撓性を有している。編組部材22としては、例えば、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。
(保護部材30の構成)
図1に示すように、保護部材30は、全体として長尺の筒状をなしている。保護部材30の内部空間には、電線部材20が収容されている。保護部材30は、例えば、内部に収容した電線部材20を飛翔物や水滴から保護する機能を有している。
本実施形態の保護部材30は、外装部材31と、筒状部材32と、筒状部材33とを有している。外装部材31は、例えば、電線部材20の長さ方向において部分的に設けられている。外装部材31は、例えば、電線部材20の長さ方向の中間部に設けられている。外装部材31は、例えば、ワイヤハーネス10の経路のうち屈曲する部分である屈曲部10Cに設けられている。外装部材31は、例えば、屈曲部10Cにおける電線部材20の外周を包囲している。ここで、屈曲部10Cは、ワイヤハーネス10の経路が2次元的又は3次元的に屈曲している部分である。本実施形態の屈曲部10Cは、ワイヤハーネス10の経路が急峻に曲げられる部分である。外装部材31は、例えば、クランプ90(図3参照)により、車両Vの車体パネル等の取付対象100(図3参照)に固定されている。
筒状部材32は、コネクタC1と外装部材31との間に設けられている。筒状部材32は、例えば、コネクタC1と外装部材31との間に設けられた電線部材20の外周を包囲する筒状に形成されている。筒状部材32は、例えば、外装部材31の外部のみに配置されている。筒状部材33は、例えば、コネクタC2と外装部材31との間に設けられている。筒状部材33は、例えば、コネクタC2と外装部材31との間に設けられた電線部材20の外周を包囲する筒状に形成されている。筒状部材33は、例えば、外装部材31の外部のみに配置されている。例えば、筒状部材32と筒状部材33とは、別部品である。筒状部材32,33は、例えば、可撓性を有し、容易に屈曲可能である。可撓性を有する筒状部材32,33の例としては、例えば、樹脂製のコルゲートチューブ、ゴム製の防水カバーやツイストチューブが挙げられる。図2及び図3に示すように、本実施形態の筒状部材32,33は、筒状部材32,33の長さ方向において径が大小繰り返す蛇腹構造をなす樹脂製のコルゲートチューブである。
(外装部材31の構成)
外装部材31は、筒状の可動部材40と、可動部材40を回転可能に保持する筒状の保持部材60とを有している。可動部材40と保持部材60とは別体に形成されている。すなわち、可動部材40と保持部材60とは別部品である。外装部材31は、可動部材40が保持部材60に組み付けられて構成されている。可動部材40及び保持部材60は、例えば、金属製又は樹脂製である。本実施形態の可動部材40及び保持部材60は、樹脂製である。可動部材40及び保持部材60の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール等の合成樹脂を用いることができる。可動部材40の材料と保持部材60の材料とは、互いに異なる材料であってもよいし、互いに同種の材料であってもよい。可動部材40及び保持部材60は、例えば、コルゲートチューブである筒状部材32,33よりも硬質である。可動部材40及び保持部材60は、例えば、射出成形等の周知の製造方法によって製造できる。可動部材40及び保持部材60は、例えば、金型を用いて樹脂成形された樹脂成形品である。
(可動部材40の構成)
図4及び図5に示すように、可動部材40は、筒状の第1筒状部41と、第1筒状部41の軸方向の一端部に設けられた可動部42と、可動部42の外周面に設けられた1以上の支持軸43とを有している。第1筒状部41は、例えば、可動部42から直線状に延びている。第1筒状部41は、保持部材60の外部に設けられている。第1筒状部41は、例えば、単一部品により構成されている。可動部42は、第1筒状部41と連続して一体に形成されている。可動部42は、例えば、保持部材60の内側に嵌合する。可動部42は、例えば、支持軸43を回転軸として保持部材60に対して回転可能に構成されている。可動部42は、例えば、単一部品により構成されている。可動部材40は、例えば、第1筒状部41と可動部42と支持軸43とが連続して一体に形成された単一部品である。
図3に示すように、第1筒状部41及び可動部42は、電線部材20の外周を周方向全周にわたって包囲する筒状に形成されている。第1筒状部41及び可動部42は、例えば、可動部材40の周方向全周にわたって密閉されている。
第1筒状部41は、電線部材20が貫通する収容部41Xを有している。可動部42は、電線部材20が貫通する内部空間42Xを有している。内部空間42Xは、収容部41Xと連通している。収容部41Xと内部空間42Xとが連通して形成される可動部材40の内部空間は、可動部材40の軸方向に沿って可動部材40の軸方向の全長にわたって延びている。収容部41X及び内部空間42Xには、例えば、電線部材20の長さ方向の中間部が収容されている。
図4に示すように、第1筒状部41は、例えば、円筒状に形成されている。第1筒状部41は、例えば、直管状に形成されている。第1筒状部41は、例えば、第1筒状部41の軸方向の全長にわたって外径が一定に形成されている。第1筒状部41の外周面は、例えば、第1筒状部41の軸方向の全長にわたって平坦に形成されている。図3に示すように、第1筒状部41は、例えば、第1筒状部41の軸方向の全長にわたって内径が一定に形成されている。第1筒状部41の内周面、つまり収容部41Xの内周面は、例えば、第1筒状部41の軸方向の全長にわたって平坦に形成されている。第1筒状部41は、例えば、第1筒状部41の軸方向の全長にわたって可動部材40の径方向の厚み(肉厚)が一定に形成されている。このような第1筒状部41は、例えば、第1筒状部41の軸方向の全長にわたって横断面形状が一定の形状に形成されている。収容部41Xの内周面に沿った横断面形状は、例えば、円形状に形成されている。
可動部42は、例えば、第1筒状部41と接続される可動側第1端部51と、可動側第1端部51と可動部42の軸方向において反対側に設けられた可動側第2端部52とを有している。
可動部42は、例えば、全体として球状に形成されている。可動部42の外周面は、例えば、球面状に形成されている。可動部42は、例えば、第1筒状部41よりも外形寸法が大きく形成されている。可動部42は、例えば、第1筒状部41よりも外径が大きく形成されている。可動部42の外周面は、例えば、第1筒状部41の外周面から径方向外側に膨らむように形成されている。
内部空間42Xの内周面は、例えば、収容部41Xの内周面と連続して一体に形成されている。内部空間42Xの内周面に沿った横断面形状は、例えば、収容部41Xの内周面に沿った横断面形状と同様の形状に形成されている。本実施形態の内部空間42Xの内周面に沿った横断面形状は、円形状に形成されている。可動側第1端部51における内部空間42Xの内径は、例えば、収容部41Xの内径と等しい寸法に形成されている。内部空間42Xは、例えば、可動側第1端部51側から可動側第2端部52側に向かうに連れて内部空間42Xの内径が大きくなるように形成されている。内部空間42Xの内周面は、例えば、可動部42の軸方向の中央部から可動側第2端部52に向かうに連れて、径方向外側に傾斜する傾斜面53を有している。傾斜面53は、例えば、可動部42の軸方向の中央部から可動側第2端部52まで延びている。
可動部42は、例えば、第1筒状部41よりも可動部材40の径方向の厚み(肉厚)が厚く形成されている。可動部42は、例えば、可動部材40の軸方向において、可動側第1端部51から傾斜面53に向かうに連れて可動部42の肉厚が厚くなるように形成されている。可動部42は、例えば、可動部材40の軸方向において、傾斜面53の一端から可動側第2端部52に向かうに連れて可動部42の肉厚が薄くなるように形成されている。
図6に示すように、本実施形態の可動部材40は、2つの支持軸43を有している。2つの支持軸43は、例えば、可動部42の周方向において互いに離れて設けられている。2つの支持軸43は、例えば、可動部42の周方向に180度間隔で設けられている。2つの支持軸43は、例えば、可動部42の周方向において、互いにπ[rad]ずれた位置に設けられている。一方の支持軸43は、例えば、可動部42の中心軸を挟んで他方の支持軸43と反対側の位置に設けられている。各支持軸43は、例えば、可動部42の外周面から可動部42の外方に突出している。各支持軸43は、例えば、可動部42の径方向外側に突出している。2つの支持軸43は、例えば、互いに離れる方向に突出している。図4に示すように、各支持軸43は、柱状に形成されている。本実施形態の各支持軸43は、円柱状に形成されている。
(保持部材60の構成)
保持部材60は、例えば、筒状の第2筒状部61と、可動部42を回転可能に保持する保持部62とを有している。第2筒状部61は、例えば、保持部62から直線状に延びている。第2筒状部61は、例えば、単一部品により構成されている。保持部62は、例えば、第2筒状部61の軸方向の一端部に設けられている。保持部62は、例えば、第2筒状部61と連続して一体に形成されている。保持部62は、例えば、可動部42の外側に嵌合する。保持部62は、例えば、単一部品により構成されている。保持部材60は、例えば、第2筒状部61と保持部62とが連続して一体に形成された単一部品である。
図3に示すように、第2筒状部61及び保持部62は、電線部材20の外周を周方向全周にわたって包囲する筒状に形成されている。保持部62は、例えば、可動部42の外周を周方向全周にわたって包囲している。第2筒状部61及び保持部62は、例えば、保持部材60の周方向全周にわたって密閉されている。
第2筒状部61は、電線部材20が貫通する収容部61Xを有している。保持部62は、可動部42を回転可能に収容する球状の収容空間62Xを有している。収容空間62Xは、収容部61Xと連通している。収容部61Xと収容空間62Xとが連通して形成される保持部材60の内部空間は、保持部材60の軸方向に沿って保持部材60の軸方向の全長にわたって延びている。収容部61X及び収容空間62Xには、例えば、電線部材20の長さ方向の中間部が収容されている。
第2筒状部61は、例えば、円筒状に形成されている。第2筒状部61は、例えば、直管状に形成されている。第2筒状部61は、例えば、第2筒状部61の軸方向の全長にわたって外径が一定に形成されている。第2筒状部61の外周面は、例えば、第2筒状部61の軸方向の全長にわたって平坦に形成されている。第2筒状部61は、例えば、第2筒状部61の軸方向の全長にわたって内径が一定に形成されている。第2筒状部61の内周面、つまり収容部61Xの内周面は、例えば、第2筒状部61の軸方向の全長にわたって平坦に形成されている。第2筒状部61は、例えば、第2筒状部61の軸方向の全長にわたって保持部材60の径方向の厚み(肉厚)が一定に形成されている。このような第2筒状部61は、例えば、第2筒状部61の軸方向の全長にわたって横断面形状が一定の形状に形成されている。収容部61Xの内周面に沿った横断面形状は、例えば、円形状に形成されている。第2筒状部61の内径は、例えば、可動部42が挿入不能な大きさに形成されている。
保持部62は、例えば、第2筒状部61と接続される保持側第1端部71と、保持側第1端部71と保持部62の軸方向において反対側に設けられた保持側第2端部72とを有している。保持側第2端部72は、例えば、可動部材40に向くように設けられている。
保持部62は、例えば、全体として球状に形成されている。保持部62の外周面は、例えば、球面状に形成されている。保持部62は、例えば、第2筒状部61よりも外形寸法が大きく形成されている。保持部62は、例えば、第2筒状部61よりも外径が大きく形成されている。保持部62の外周面は、例えば、第2筒状部61の外周面から径方向外側に膨らむように形成されている。
収容空間62Xは、例えば、全体として球状に形成されている。収容空間62Xの内周面は、例えば、球面状に形成されている。収容空間62Xの内周面は、例えば、収容部61Xの内周面と連続して形成されている。収容空間62Xの内径は、例えば、収容部61Xの内径よりも大きく形成されている。収容空間62Xは、例えば、収容空間62Xに対して回転可能な状態で可動部42を収容できる大きさに形成されている。収容空間62Xは、例えば、収容空間62Xに対して可動部42が回転する際にその可動部42が収容空間62Xから抜けない大きさに設定されている。収容空間62Xは、例えば、可動部42の外形寸法よりも僅かに大きく形成されている。図6に示すように、収容空間62Xの内径は、例えば、可動部42の外径よりも僅かに大きく形成されている。収容空間62Xの内周面における曲率半径は、例えば、可動部42の外周面における曲率半径と等しい。図3に示すように、収容空間62Xは、例えば、収容空間62Xに収容された可動部42の内部空間42Xと部分的に連通している。換言すると、可動部42の内部空間42Xは、収容空間62Xと部分的に連通するとともに、その収容空間62Xを通じて第2筒状部61の収容部61Xと連通している。
保持部62は、例えば、保持部62の軸方向の全長にわたって保持部材60の径方向の厚み(肉厚)が一定に形成されている。保持部62の径方向の厚みは、例えば、第2筒状部61の径方向の厚みと等しい。すなわち、本実施形態の保持部材60は、保持部材60の軸方向の全長にわたって径方向の厚みが一定に形成されている。保持部62の径方向の厚みは、例えば、可動部42の径方向の厚みよりも薄い。図6に示すように、保持部62は、例えば、保持部62の周方向の全周にわたって径方向の厚みが一定に形成されている。
図4に示すように、保持側第2端部72における収容空間62Xの開口端は、第2筒状部61から離れるに連れて開口幅が広がるように形成されている。保持側第2端部72における収容空間62Xの内面は、例えば、保持部材60の軸方向において、第2筒状部61から離れるに連れて径方向外側に広がるように傾斜した傾斜面73に形成されている。
保持部62は、例えば、1以上の軸受孔63を有している。本実施形態の保持部62は、2つの軸受孔63を有している。2つの軸受孔63の各々には、可動部材40の支持軸43が挿入される。各軸受孔63は、保持部62を厚み方向に貫通するように形成されている。図5に示すように、各軸受孔63の貫通方向から見た平面形状は、支持軸43の外形に対応した形状に形成されている。本実施形態の各軸受孔63の貫通方向から見た平面形状は、円形状に形成されている。本実施形態の各軸受孔63の内面は、各軸受孔63の貫通方向から見たときに、円弧状に形成されている。各軸受孔63は、支持軸43を収容可能な大きさに形成されている。各軸受孔63の内径は、例えば、円柱状をなす支持軸43の外径よりも一回り大きく形成されている。各軸受孔63は、例えば、保持部62の軸方向の中間部に設けられている。
保持部62の軸方向の端面には、例えば、各軸受孔63と連通するガイド孔64が設けられている。各ガイド孔64は、保持部62の軸方向の端面から各軸受孔63まで延びている。各ガイド孔64は、保持側第2端部72における収容空間62Xの開口端から軸受孔63まで延びている。各ガイド孔64は、例えば、保持部62を厚み方向に貫通するように形成されている。各ガイド孔64のうち軸受孔63とは反対側の端部は、例えば、保持部材60の軸方向に開口している。換言すると、各ガイド孔64は、保持部62の軸方向の端面から軸受孔63まで切り欠くように形成されている。各ガイド孔64は、例えば、可動部材40を保持部材60に組み付ける際に、支持軸43を軸受孔63内に誘導するための案内経路として機能する。換言すると、可動部材40を保持部材60に組み付ける際には、支持軸43がガイド孔64を通じて軸受孔63の内部に挿入される。
各ガイド孔64は、例えば、軸受孔63側から保持部62の軸方向の端面に向かうに連れて開口幅が大きくなるように形成されている。各ガイド孔64は、例えば、互いに対向する一対の内面65を有している。各ガイド孔64は、例えば、軸受孔63から離れるに連れて、一対の内面65の間の間隔が広がるように形成されている。一対の内面65は、例えば、軸受孔63側から保持部62の軸方向の端面に向かうに連れてガイド孔64の開口幅が大きくなるように傾斜した斜面に形成されている。各内面65は、例えば、円弧状に湾曲した曲面に形成されている。各内面65は、例えば、支持軸43を軸受孔63内に誘導するためのガイド面として機能する。
ここで、ガイド孔64及び軸受孔63では、例えば、ガイド孔64と軸受孔63とが連通する部分が最も開口幅が小さくなっている。ガイド孔64と軸受孔63とが連通する部分の開口幅は、例えば、支持軸43の直径よりも小さく設定されている。ガイド孔64の内面65と軸受孔63の内面との角部66では、ガイド孔64側の部分と軸受孔63側の部分とが互いに反対向きの円弧状に湾曲している。角部66のうちガイド孔64側の部分は、軸受孔63内に支持軸43を挿入する際の支持軸43の入口となる部分である。また、角部66のうち軸受孔63側の部分は、軸受孔63内の支持軸43が支持軸43の外部に抜ける際の支持軸43の出口となる部分である。角部66のうちガイド孔64側の部分は、R面取りされた形状、つまりR形状に形成されている。角部66のうち軸受孔63側の部分は、R面取りされていない。本実施形態の角部66では、ガイド孔64側の部分及び軸受孔63側の部分のうちガイド孔64側の部分のみがR形状に形成されている。すなわち、本実施形態の角部66では、支持軸43の入口側及び出口側のうち入口側のみがR形状に形成されている。
(クランプ90の構成)
図3に示すように、ワイヤハーネス10は、例えば、外装部材31を車体パネル等の取付対象100に固定するクランプ90を有している。クランプ90は、例えば、保持部材60の第2筒状部61の外周面に取り付けられている。クランプ90は、例えば、第2筒状部61の軸方向の中間部に設けられている。クランプ90は、例えば、第2筒状部61の外周に嵌合する嵌合部91と、取付対象100に固定される固定部92とを有している。嵌合部91は、例えば、第2筒状部61の外周を周方向全周にわたって包囲している。例えば、嵌合部91が第2筒状部61の外周に取り付けられるとともに固定部92が取付対象100に固定されることにより、保持部材60が取付対象100に固定される。クランプ90は、例えば、金属製又は樹脂製である。
(規制部材95,96の構成)
ワイヤハーネス10は、例えば、外装部材31に対する筒状部材32の相対移動を規制する規制部材95を有している。ワイヤハーネス10は、例えば、外装部材31に対する筒状部材33の相対移動を規制する規制部材96を有している。規制部材95,96としては、例えば、結束バンド、カシメリングや粘着テープ等を用いることができる。本実施形態の規制部材95,96は、粘着テープである。なお、図3以外の図面では、図面の簡略化のために、クランプ90及び規制部材95,96の図示を省略している。
規制部材95は、例えば、第1筒状部41の長さ方向の端部のうち可動部42とは反対側に設けられた端部の外周面から筒状部材32の外周面にわたって巻き付けられている。規制部材96は、例えば、第2筒状部61の長さ方向の端部のうち保持部62とは反対側に設けられた端部の外周面から筒状部材33の外周面にわたって巻き付けられている。
(可動部材40と保持部材60との組み付け)
図2に示すように、可動部材40を保持部材60に組み付ける際には、可動部材40の可動部42が保持部62の内側に嵌合される。このとき、可動部42の外周面に設けられた支持軸43が保持部62の軸受孔63に挿入されるように、可動部42が保持部62の内側に嵌合される。支持軸43は、保持部62のガイド孔64を通じて軸受孔63の内部に挿入される。具体的には、支持軸43は、ガイド孔64の内面65に沿って軸受孔63に誘導される。このとき、ガイド孔64と連通する部分の軸受孔63の開口端から軸受孔63内に支持軸43が挿入されると、保持部62が弾性変形して軸受孔63の開口端における開口幅が大きくなる。また、保持側第2端部72における収容空間62Xの開口端から可動部42が挿入されると、保持部62が弾性変形して収容空間62Xの開口幅が大きくなる。このとき、保持部62の軸方向の端面にガイド孔64を切り欠き状に設けたことにより、保持部62を好適に弾性変形させることができ、収容空間62Xの開口幅を好適に大きくすることができる。そして、支持軸43が軸受孔63に収容されるとともに可動部42が収容空間62Xに収容されると、保持部62が元の形状に戻ろうと弾性復帰する。これにより、軸受孔63の開口端における内径が支持軸43の外径よりも小さく形成されるとともに、保持側第2端部72における収容空間62Xの内径が可動部42の外径よりも小さく形成される。このため、軸受孔63から支持軸43が抜けることを抑制できるとともに、収容空間62Xから可動部42が抜けることを抑制できる。
可動部42が収容空間62Xに収容されるとともに支持軸43が軸受孔63に収容されると、可動部42が支持軸43を回転軸として回転可能に収容空間62X内に保持される。例えば、図2に示すように、可動部42は、支持軸43を回転軸として図中上下に回転可能に収容空間62X内に保持される。例えば、可動部42は、支持軸43を回転軸として、保持部材60の軸方向と交差する方向に可動自在に保持部材60に保持される。なお、可動部42は、2つの支持軸43が並ぶ方向には可動しないように構成されている。このような可動部42に第1筒状部41が一体に形成されているため、第1筒状部41は保持部材60に対して可動自在に保持部材60に保持される。例えば、第1筒状部41は、支持軸43を回転軸として図中上下に回転可能に保持部材60に保持される。これにより、保持部材60の外部に引き出される第1筒状部41の引き出し方向を容易に可変することができる。このとき、電線部材20は第1筒状部41の内部に収容されているため、第1筒状部41の引き出し方向の変更に合わせて、保持部材60の外部に引き出される電線部材20の引き出し方向を容易に可変することができる。このため、例えば図3に示した屈曲部10Cのように、ワイヤハーネス10の経路が急峻に曲げられる部分であっても、その曲げ状態に合わせて第1筒状部41及び電線部材20の引き出し方向を容易に調整することができる。
ここで、収容空間62Xから引き出される第1筒状部41の可動域は、例えば、保持部62の軸方向の端部と第1筒状部41との接触により規制される。このとき、図4に示すように、保持側第2端部72における保持部62の内面は、収容空間62Xから保持部62の軸方向の端面に向かうに連れて開口幅が広がるように傾斜面73に形成されている。これにより、収容空間62Xから引き出される第1筒状部41の可動域を広く設定することができる。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)可動部材40の可動部42が保持部62の収容空間62Xに収容されるとともに、可動部材40の支持軸43が保持部62の軸受孔63に挿入される。このとき、可動部42は、支持軸43を回転軸として保持部62に対して回転可能に収容空間62X内に収容される。これにより、可動部42を、収容空間62X内において、支持軸43を回転軸として保持部62に対して自由に回転させることができる。このような可動部42に第1筒状部41が一体に形成されている。このため、保持部材60の外部に設けられた第1筒状部41を、支持軸43を回転軸として保持部62に対して自由に回転させることができる。これにより、保持部材60の外部に引き出される第1筒状部41の引き出し方向を容易に可変することができる。したがって、ワイヤハーネス10の経路が急峻に曲げられる場合であっても、その曲げ部分の経路に合わせて第1筒状部41の引き出し方向を容易に調整することができる。この結果、ワイヤハーネス10の経路が急峻に曲げられる場合であっても、その曲げ部分の経路に合わせて外装部材31を容易に変形させることができるため、狭いスペースであっても外装部材31を有するワイヤハーネス10を好適に配索することができる。これにより、ワイヤハーネス10の配索性を向上できる。
(2)さらに、外装部材31のうち保持部材60の外部に引き出される部分には第1筒状部41が設けられている。このため、外装部材31の内部に電線部材20が収容された場合に、保持部材60の外部に引き出される電線部材20の外周が第1筒状部41により包囲される。これにより、保持部材60の外部に引き出される電線部材20の経路を第1筒状部41により規制することができる。この結果、ワイヤハーネス10と周辺部品との干渉を好適に抑制できるため、狭いスペースであってもワイヤハーネス10を好適に配索することができる。これにより、ワイヤハーネス10の配索性をより向上できる。
(3)可動部42に支持軸43を設けるとともに、保持部62に支持軸43が挿入される軸受孔63を設けるようにし、支持軸43を回転軸に設定するようにした。このため、支持軸43の形成位置に応じて、可動部42が可動できる方向を任意の方向に設定することができる。換言すると、支持軸43の形成位置に応じて、可動部42が可動できない方向を任意の方向に設定することができる。これにより、可動部42が不要な方向に可動することを好適に抑制できる。
(4)保持部62の軸方向の端面を切り欠くようにガイド孔64が形成される。このガイド孔64を通じて軸受孔63に支持軸43を挿入することができる。このとき、ガイド孔64は、軸受孔63側から保持部62の軸方向の端面に向かうに連れて開口幅が大きくなるように傾斜して形成されている。このため、支持軸43を軸受孔63に挿入する際には、支持軸43がガイド孔64の斜面に沿って、保持部62の軸方向の端面から軸受孔63に向かって誘導される。これにより、支持軸43を軸受孔63に容易に挿入することができる。
(5)ガイド孔64の内面65と軸受孔63の内面との角部66、つまりガイド孔64と軸受孔63とが連通する部分において、支持軸43を軸受孔63に挿入する際の入口となるガイド孔64側の部分のみがR形状に形成される。これにより、ガイド孔64の内面65に形成されたR形状に沿って支持軸43を軸受孔63に向かってスムーズに誘導することができる。また、ガイド孔64の内面65と軸受孔63の内面との角部66において、支持軸43が軸受孔63から抜ける際の出口となる軸受孔63側の部分がR形状に形成されていない。これにより、軸受孔63の内部からガイド孔64に向かう支持軸43の移動を角部66によって好適に規制できるため、軸受孔63から支持軸43が抜けることを好適に抑制できる。
(6)可動部42に2つの支持軸43を設けた。2つの支持軸43を、可動部42の周方向において、互いにπ[rad]ずれた位置に設けた。この構成によれば、収容空間62Xの内部において、2つの支持軸43が並んでいる方向に可動部42が可動することを好適に抑制できる。
(7)可動部42の径方向の厚みが、第1筒状部41の径方向の厚みよりも厚く形成されている。これにより、可動部42の厚みと第1筒状部41の厚みとが等しい場合に比べて、可動部42の剛性を向上させることができ、可動部42が変形することを抑制できる。例えば、保持部62を弾性変形させながら収容空間62Xに可動部42を挿入する際に、可動部42が変形することを抑制できる。
(8)ところで、ワイヤハーネス10に屈曲部10Cを形成する際には、例えば、まず、可動部材40と保持部材60とが直線状に延びるように組み付けられた状態の外装部材31の内部に電線部材20が挿入される。次に、支持軸43を回転軸として保持部材60に対して可動部材40を回転させることにより、外装部材31が屈曲される。このとき、外装部材31の内部に収容された電線部材20が外装部材31と一緒に屈曲されることにより、ワイヤハーネス10に屈曲部10Cが形成される。この場合の電線部材20は、回転する可動部材40の内周面近傍を起点にして屈曲される。このため、可動部42の内周面には、電線部材20が接触しやすい。これに対し、可動部42の剛性が高められているため、電線部材20との接触に起因して可動部42が損傷することを好適に抑制できる。
(9)可動部42の内周面に傾斜面53を設けた。これにより、可動側第1端部51側から可動側第2端部52に向かうに連れて可動部42の内部空間42Xが大きくなるように形成される。このため、可動部42の内部空間42Xのうち収容空間62Xと連通する部分の空間を大きく形成することができる。これにより、可動部42が回転することに伴って収容空間62Xに対する可動部42の角度が変化する場合であっても、可動部42の内部空間42Xと収容空間62Xとの連通部分付近において電線部材20の通る空間が狭くなることを好適に抑制できる。
(10)保持部材60の第2筒状部61の外周面にクランプ90が取り付けられている。これにより、第2筒状部61を取付対象100に固定することができ、その第2筒状部61と一体に形成された保持部62を取付対象100に固定することができる。
(11)筒状部材32,33を、外装部材31の外部のみに設けるようにした。このため、筒状部材32,33は、屈曲部10Cにおける電線部材20の外周を包囲する外装部材31の内部に挿入されない。したがって、屈曲部10Cの経路に沿って屈曲されることに起因して筒状部材32,33に割れ等の損傷が発生することを防止できる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態の保持部材60の構造は適宜変更することができる。
例えば図7~図9に示すように、保持部62に、可動部材40の可動域を拡大する1以上の拡大空間80を設けるようにしてもよい。なお、図7~図9には、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸を図示している。図8に示すように、本変更例の保持部62は、2つの拡大空間80を有している。各拡大空間80は、収容空間62Xに連通している。各拡大空間80は、第1筒状部41が挿入可能に形成されている。各拡大空間80は、例えば、収容空間62Xの一部を切り欠くように形成されている。各拡大空間80は、例えば、保持部材60の軸方向と交差する方向に開口している。各拡大空間80は、例えば、収容空間62Xと保持部材60の外部とを連通するように形成されている。なお、拡大空間80により切り欠かれた収容空間62Xの大きさは、その収容空間62Xから可動部42が抜けない大きさに設定されている。換言すると、収容空間62Xの大きさがその収容空間62Xから可動部42が抜けない大きさに維持されるように、拡大空間80の大きさが設定されている。
各拡大空間80は、例えば、保持部62の軸方向の端部、具体的には保持側第2端部72に設けられた切り欠きである。各拡大空間80は、例えば、保持部62の軸方向の端面から収容空間62Xの軸方向の一部まで切り欠くように形成されている。各拡大空間80は、例えば、保持部材60の軸方向に沿って延びている。各拡大空間80は、例えば、保持部62の軸方向の端面から収容空間62Xの軸方向の半分程度の位置まで延びている。各拡大空間80は、例えば、保持部62の周壁を切り欠くように形成されている。各拡大空間80は、例えば、保持部62の周壁を径方向に貫通するように形成されている。各拡大空間80は、例えば、保持部62の軸方向と直交する方向に開口するとともに、保持部62の軸方向に開口している。ここで、拡大空間80は、保持部62の軸方向に沿って延びる長さ方向と、その長さ方向と直交する幅方向と、それら長さ方向及び幅方向の双方と直交する貫通方向とを有している。拡大空間80の長さ方向は、X軸に沿って延びている。拡大空間80の幅方向は、Y軸に沿って延びている。拡大空間80の貫通方向は、Z軸に沿って延びている。2つの拡大空間80は、例えば、拡大空間80の貫通方向から見た平面視において、互いに重なるように設けられている。2つの拡大空間80は、例えば、互いに同じ形状に形成されている。各拡大空間80は、例えば、保持部62の周方向において、軸受孔63及びガイド孔64と異なる位置に設けられている。各拡大空間80は、例えば、軸受孔63から保持部62の周方向に約π/2[rad]ずれた位置に設けられている。
図9に示すように、各拡大空間80の貫通方向から見た平面形状(以下、単に「拡大空間80の平面形状」ともいう。)は、例えば、四角形に形成されている。各拡大空間80の平面形状は、例えば、拡大空間80の長さ方向の端部のうち第2筒状部61側(図中右側)の端部81における上記四角形の角部82が丸く形成されている。角部82は、例えば、R面取りされたR形状に形成されている。本変更例の角部82は、比較的大きな曲率半径を有する曲面に形成されている。本変更例の端部81は、半円状に形成されている。端部81は、例えば、円筒状をなす第1筒状部41の外周面に沿った半円状に形成されている。これにより、本変更例の各拡大空間80の平面形状は、半長円形に形成されている。ここで、本明細書における「長円形」は、2つの等しい長さの平行線と2つの半円形からなる角丸長方形状である。
各拡大空間80の幅方向(図中上下方向)に沿う最大寸法は、例えば、第1筒状部41の幅方向(図中上下方向)に沿う最大寸法よりも大きく形成されている。各拡大空間80の幅方向に沿う最大寸法は、例えば、球状の可動部42の直径よりも小さく形成されている。なお、端部81の幅方向に沿う寸法は、拡大空間80の幅方向に沿う最大寸法よりも小さく形成されている。
図7に示すように、可動部材40を保持部材60に組み付ける際には、可動部材40の可動部42が保持部62の内側に嵌合される。このとき、可動部42の外周面に設けられた支持軸43が保持部62の軸受孔63に挿入されるように、可動部42が保持部62の内側に嵌合される。このとき、ガイド孔64と連通する部分の軸受孔63の開口端から軸受孔63内に挿入されると、保持部62が弾性変形して軸受孔63の開口端における開口幅が大きくなる。また、保持側第2端部72における収容空間62Xの開口端から可動部42が挿入されると、保持部62が弾性変形して収容空間62Xの開口径が大きくなる。このとき、保持部62にガイド孔64及び拡大空間80を切り欠き状に設けたことにより、保持部62を好適に弾性変形させることができ、収容空間62Xの開口径を好適に大きくすることができる。支持軸43が軸受孔63に収容されるとともに可動部42が収容空間62Xに収容されると、保持部62が元の形状に戻ろうと弾性復帰する。これにより、軸受孔63の開口端における内径が支持軸43の外径よりも小さく形成されるとともに、保持側第2端部72における収容空間62Xの内径が可動部42の外径よりも小さく形成される。このため、軸受孔63から支持軸43が抜けることを抑制できるとともに、収容空間62Xから可動部42が抜けることを抑制できる。
可動部42が可動部42に収容されるとともに支持軸43が軸受孔63に収容されると、可動部42が支持軸43を回転軸として回転可能に収容空間62X内に保持される。例えば、可動部42は、支持軸43を回転軸として図中上下に回転可能に収容空間62X内に保持される。例えば、可動部42は、支持軸43を回転軸として、保持部材60の軸方向と交差する方向に可動自在に保持部材60に保持される。このような可動部42に第1筒状部41が一体に形成されているため、第1筒状部41は保持部材60に対して可動自在に保持部材60に保持される。例えば、第1筒状部41は、支持軸43を回転軸として図中上下に回転可能に保持部材60に保持される。これにより、保持部材60の外部に引き出される第1筒状部41の引き出し方向を容易に可変することができる。このとき、電線部材20は第1筒状部41の内部に収容されているため、第1筒状部41の引き出し方向の変更に合わせて、保持部材60の外部に引き出される電線部材20の引き出し方向を容易に調整することができる。このため、例えば図7に示すように、ワイヤハーネス10の経路が急峻に曲げられる場合であっても、その曲げ状態に合わせて第1筒状部41及び電線部材20の引き出し方向を容易に調整することができる。
ここで、収容空間62Xから引き出される第1筒状部41の可動域は、例えば、保持部材60と第1筒状部41との接触により規制される。このとき、本実施形態の保持部材60には、収容空間62Xの開口端の一部を切り欠く拡大空間80が設けられている。すなわち、拡大空間80は、収容空間62Xの開口幅を広げるように形成されている。この拡大空間80は、第1筒状部41が挿入可能な大きさに形成されている。このため、球状の可動部42の回転と一緒に第1筒状部41が可動する際に、拡大空間80の内部に挿入されるように第1筒状部41を可動させることができる。したがって、第1筒状部41が拡大空間80に挿入される分だけ、拡大空間80が設けられている方向(図中上下方向)に対する第1筒状部41の可動域を大きくすることができる。これにより、第1筒状部41の内部に収容された電線部材20の可動域を大きくすることができる。
また、拡大空間80の幅方向に沿う最大寸法が第1筒状部41の幅方向に沿う最大寸法よりも大きく形成されるため、第1筒状部41を拡大空間80に好適に挿入することができる。これにより、第1筒状部41が拡大空間80に挿入される分だけ、第1筒状部41の可動域を好適に拡大することができるとともに、可動部材40の可動域を好適に拡大することができる。さらに、拡大空間80の幅方向に沿う最大寸法が可動部42の外形寸法よりも小さく形成されるため、可動部42が拡大空間80を通じて保持部62の外部に抜けることを好適に抑制できる。
・図7~図9に示した変更例では、保持部62に2つの拡大空間80を設けるようにしたが、拡大空間80の数は特に限定されない。例えば、保持部62に1つの拡大空間80のみを設けるようにしてもよい。この構成によれば、第1筒状部41の可動域を大きくできる方向を、1つの拡大空間80が設けられている1つの方向に限定することができる。
・図7~図9に示した変更例における拡大空間80の平面形状は適宜変更することができる。例えば、拡大空間80の角部82をピン角に形成してもよい。例えば、拡大空間80の長さ方向の寸法が短くなるように形成してもよい。例えば、各拡大空間80の長さ方向の寸法を変更することにより、第1筒状部41の可動域を容易に変更することができる。
・図7~図9に示した変更例では、拡大空間80を切り欠きに形成したが、これに限定されない。例えば、拡大空間80は、収容空間62Xに連通するとともに、第1筒状部41が挿入可能に形成されていれば、保持部62の周壁により囲まれた空間であってもよい。
・上記実施形態の支持軸43の形状は特に限定されない。例えば、支持軸43を、四角柱状に形成してもよい。
・上記実施形態では、可動部材40の可動部42に2つの支持軸43を設けるようにしたが、支持軸43の数は特に限定されない。例えば、可動部42に1つの支持軸43のみを設けるようにしてもよい。この場合の保持部62には、1つの軸受孔63のみが設けられる。
・上記実施形態では、軸受孔63を、保持部62の厚み方向を貫通するように形成したが、これに限定されない。例えば、軸受孔63を、保持部62の内周面から径方向外側に凹む溝状に形成してもよい。この場合の支持軸43は、溝状の軸受孔63の内部に収容される。
・上記実施形態では、ガイド孔64の内面65と軸受孔63の内面との角部66を、ガイド孔64側の部分及び軸受孔63側の部分のうちガイド孔64側の部分のみをR形状に形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、角部66を、ガイド孔64側の部分及び軸受孔63側の部分の両方をR形状に形成してもよい。例えば、角部66を、ガイド孔64側の部分及び軸受孔63側の部分の両方をR形状に形成しなくてもよい。
・上記実施形態では、可動部材40に支持軸43を設け、保持部材60に軸受孔63を設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、保持部材60に支持軸43を設け、可動部材40に軸受孔63を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、可動部42の内部空間42Xの内周面に傾斜面53を設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、内部空間42Xの内周面に傾斜面53を形成しないようにしてもよい。この場合の内部空間42Xは、例えば、可動部42の軸方向の全長にわたって内径が一定に形成される。
・上記実施形態の可動部42の径方向の厚みを、可動部42の軸方向の全長にわたって一定になるように形成してもよい。
・上記実施形態では、可動部42の径方向の厚みを、第1筒状部41の径方向の厚みよりも厚く形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、可動部42の径方向の厚みを、第1筒状部41の径方向の厚みと等しく形成してもよい。この場合の可動部材40は、例えば、可動部材40の軸方向の全長にわたって径方向の厚みが一定に形成される。例えば、可動部42の径方向の厚みを、第1筒状部41の径方向の厚みよりも薄く形成してもよい。
・上記実施形態の可動部42の外形を球状に形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、可動部42の外形は、支持軸43を回転軸として保持部62に対して回転可能な構造であれば特に限定されない。例えば、可動部42を、円筒状に形成してもよい。
・上記実施形態では、可動部42の外形寸法を、第1筒状部41の外形寸法よりも大きく形成したが、これに限定されない。例えば、可動部42の外形寸法を、第1筒状部41の外形寸法と同じ大きさに形成してもよい。例えば、可動部42の外形寸法を、第1筒状部41の外形寸法よりも小さく形成してもよい。
・上記実施形態における第1筒状部41の構造を適宜変更してもよい。例えば、第1筒状部41を、屈曲部分を有する形状に形成してもよい。
・上記実施形態では、可動部材40を、単一部品により構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、可動部材40を、複数の部品を組み合わせて構成するようにしてもよい。
・上記実施形態における第2筒状部61の構造を適宜変更してもよい。例えば、第2筒状部61を、屈曲部分を有する形状に形成してもよい。
・上記実施形態の第2筒状部61の外周面に溝部を設け、その溝部の底面にクランプ90を取り付けるようにしてもよい。
・上記実施形態の保持部材60における第2筒状部61を省略してもよい。
・上記実施形態のクランプ90を省略してもよい。
・上記実施形態では、保持部材60を、単一部品により構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、保持部材60を、複数の部品を組み合わせて構成するようにしてもよい。
・上記実施形態における電線部材20の構成は特に限定されない。
・上記実施形態の電線部材20では、電磁シールド部材を編組部材22に具体化したが、これに限定されない。例えば、電線部材20における電磁シールド部材を金属箔に具体化してもよい。
・上記実施形態では、電線部材20を、電線21と編組部材22とにより構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、電線部材20を、電線21のみで構成するようにしてもよい。
・上記実施形態において、電線部材20が有する電線21の本数は、特に限定されるものではなく、車両Vの仕様に応じて電線21の本数は変更することができる。例えば、電線部材20が有する電線21の本数は、1本であってもよく、3本以上であってもよい。
・上記実施形態の電線部材20に、複数の電線21を束ねる結束部材を設けるようにしてもよい。結束部材としては、例えば、粘着テープや結束バンドを用いることができる。
・上記実施形態では、筒状部材32,33を、コルゲートチューブに具体化したが、これに限定されない。例えば、筒状部材32,33としては、金属製又は樹脂製のパイプ、ゴム製の防水カバーや樹脂シート又はこれらを組み合わせて用いることができる。
・上記実施形態では、筒状部材32,33を、外装部材31の外部のみに設けるようにしたが、これに限定されない。筒状部材32,33を、外装部材31の内部に挿入するようにしてもよい。
・上記実施形態では、筒状部材32,33を別部品により構成するようにしたが、筒状部材32,33を単一部品により構成するようにしてもよい。この場合には、単一部品により構成される筒状部材が外装部材31の内部を貫通するように設けられる。
・上記実施形態のワイヤハーネス10は、1つの外装部材31を有するようにしたが、外装部材31の数は特に限定されない。例えば、ワイヤハーネス10は、2つ以上の外装部材31を有するようにしてもよい。
・車両VにおけるインバータM1及び高圧バッテリM2の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両Vの構成に応じて適宜変更してもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
10C 屈曲部
20 電線部材
21 電線
22 編組部材
30 保護部材
31 外装部材
32,33 筒状部材
40 可動部材
41 第1筒状部
41X 収容部
42 可動部
42X 内部空間
43 支持軸
51 可動側第1端部
52 可動側第2端部
53 傾斜面
60 保持部材
61 第2筒状部
61X 収容部
62 保持部
62X 収容空間
63 軸受孔
64 ガイド孔
65 内面
66 角部
71 保持側第1端部
72 保持側第2端部
73 傾斜面
80 拡大空間
81 端部
82 角部
90 クランプ
91 嵌合部
92 固定部
95,96 規制部材
100 取付対象
V 車両
C1,C2 コネクタ
M1 インバータ
M2 高圧バッテリ

Claims (10)

  1. 電線部材の外周を包囲する外装部材であって、
    筒状の可動部材と、
    前記可動部材を回転可能に保持する筒状の保持部材と、を備え、
    前記可動部材は、第1筒状部と、前記第1筒状部の軸方向の一端部に設けられるとともに前記第1筒状部と一体に形成された可動部と、前記可動部の外周面から外方に突出する支持軸とを有し、
    前記保持部材は、前記可動部が収容される収容空間と、前記支持軸が挿入される軸受孔とが設けられた保持部を有しており、
    前記第1筒状部は、前記保持部材の外部に設けられており、
    前記可動部は、前記支持軸を回転軸として前記保持部に対して回転可能に前記収容空間に収容されている、外装部材。
  2. 前記保持部は、前記保持部の軸方向の端面から前記軸受孔まで延びるガイド孔を有し、
    前記ガイド孔は、前記軸受孔側から前記保持部の軸方向の端面に向かうに連れて開口幅が大きくなるように形成されている、請求項1に記載の外装部材。
  3. 前記ガイド孔の内面と前記軸受孔の内面との角部は、前記ガイド孔側の部分がR形状に形成されている、請求項2に記載の外装部材。
  4. 前記保持部は、前記可動部材の可動域を拡大する拡大空間を有し、
    前記拡大空間は、前記収容空間に連通するとともに、前記第1筒状部が挿入可能に形成されている、請求項1に記載の外装部材。
  5. 前記拡大空間は、前記保持部の軸方向の端部に設けられた切り欠きであり、
    前記拡大空間は、前記保持部の周方向において、前記軸受孔と異なる位置に設けられている、請求項4に記載の外装部材。
  6. 前記拡大空間は、前記保持部の軸方向に沿って延びる長さ方向と、前記長さ方向と直交する幅方向と、前記長さ方向及び前記幅方向の双方と直交する貫通方向とを有し、
    前記拡大空間の前記幅方向に沿う最大寸法は、前記第1筒状部の前記幅方向に沿う最大寸法よりも大きく形成されるとともに、前記可動部の外形寸法よりも小さく形成されている、請求項4に記載の外装部材。
  7. 前記可動部は、前記第1筒状部よりも外径の大きい球状に形成されており、
    前記可動部の径方向の厚みは、前記第1筒状部の径方向の厚みよりも厚く形成されている、請求項1に記載の外装部材。
  8. 前記可動部は、前記第1筒状部に接続される可動側第1端部と、前記可動部の軸方向において前記可動側第1端部の反対側に設けられた可動側第2端部とを有し、
    前記可動部の内周面は、前記可動側第1端部側から前記可動側第2端部に向かうに連れて、前記可動部の径方向外側に傾斜する傾斜面を有している、請求項7に記載の外装部材。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の外装部材と、
    前記外装部材を貫通する前記電線部材と、を備えるワイヤハーネス。
  10. 前記外装部材を取付対象に固定するクランプを更に備え、
    前記保持部材は、前記保持部と一体に形成された第2筒状部を有し、
    前記第2筒状部は、前記保持部の軸方向の一端部から前記可動部から離れる方向に延びるように形成されており、
    前記クランプは、前記第2筒状部の外周面に取り付けられている、請求項9に記載のワイヤハーネス。
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