JP2023047075A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

Figure 2023047075000001
【課題】経路規制部材の位置精度を向上できるワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス10は、電線部材20及び電線部材20の外周を囲う外装部材30を有するワイヤハーネス本体11と、外装部材30の外周に取り付けられ、ワイヤハーネス本体11の経路を規制する経路規制部材40とを有する。ワイヤハーネス10は、外装部材30の外周に取り付けられ、外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する経路規制部材40の相対移動を規制する移動規制部材70を有する。外装部材30は、外装部材30の長さ方向において環状凸部31と環状凹部32とが交互に連なる蛇腹形状を有する。移動規制部材70は、環状凹部32に嵌合する凸部90と、経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと係合可能な第3端面80Cとを有する。
【選択図】図5

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
従来、車両用のワイヤハーネスとして、電線部材及び電線部材を覆う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、外装部材の外周に取り付けられ、ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-55760号公報
ところで、上記ワイヤハーネスにおいて、外装部材等の他の部材に対する経路規制部材の位置精度の向上が望まれている。
本開示の目的は、経路規制部材の位置精度を向上できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、電線部材及び前記電線部材の外周を囲う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材と、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記外装部材の長さ方向において前記外装部材に対する前記経路規制部材の相対移動を規制する移動規制部材と、前記外装部材は、前記外装部材の長さ方向において環状凸部と環状凹部とが交互に連なる蛇腹形状を有し、前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記経路規制部材の長さ方向の全長にわたって延びる挿入口を有し、前記移動規制部材は、前記環状凹部に嵌合する第1係合部と、前記経路規制部材の長さ方向の端面と係合可能な第2係合部と、を有する。
本開示のワイヤハーネスによれば、経路規制部材の位置精度を向上できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図4は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略横断面図である。 図5は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図6は、一実施形態の移動規制部材を示す概略平面図である。 図7は、一実施形態の移動規制部材を示す概略平面図である。 図8は、変更例の移動規制部材を示す概略平面図である。 図9は、変更例のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図10は、変更例のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図11は、変更例のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図12は、変更例のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図13は、変更例のワイヤハーネスを示す概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、電線部材及び前記電線部材の外周を囲う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材と、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記外装部材の長さ方向において前記外装部材に対する前記経路規制部材の相対移動を規制する移動規制部材と、前記外装部材は、前記外装部材の長さ方向において環状凸部と環状凹部とが交互に連なる蛇腹形状を有し、前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記経路規制部材の長さ方向の全長にわたって延びる挿入口を有し、前記移動規制部材は、前記環状凹部に嵌合する第1係合部と、前記経路規制部材の長さ方向の端面と係合可能な第2係合部と、を有する。
この構成によれば、外装部材の長さ方向において外装部材に対する経路規制部材の相対移動を規制する移動規制部材が設けられる。移動規制部材には、環状凹部に嵌合する第1係合部と、経路規制部材の長さ方向の端面と係合可能な第2係合部とが設けられる。これによれば、第1係合部が環状凹部に嵌合することにより、外装部材の長さ方向において第1係合部を環状凹部の内側面又は環状凸部の側面に係合させることができる。これにより、外装部材の長さ方向において、外装部材に対する移動規制部材の相対移動が抑制される。このため、外装部材の長さ方向において、外装部材に対して移動規制部材が位置ずれすることを抑制できる。さらに、外装部材の長さ方向において、経路規制部材の長さ方向の端面が第2係合部に係合される。これにより、外装部材の長さ方向において、外装部材及び移動規制部材に対する経路規制部材の相対移動が抑制される。このため、外装部材の長さ方向において、外装部材に対して経路規制部材が位置ずれすることを抑制できる。この結果、外装部材に対する経路規制部材の位置精度を向上でき、ワイヤハーネス本体に対する経路規制部材の位置精度を向上できる。したがって、経路規制部材によって、ワイヤハーネス本体の所望の位置における経路を好適に規制できる。
[2]前記移動規制部材は、前記外装部材の周方向に沿う第1方向に延びるとともに、前記外装部材の径方向に沿う第2方向に厚みを有し、前記外装部材の長さ方向に沿う第3方向に幅を有するバンド部と、前記バンド部と一体であるとともに前記バンド部の前記第1方向の第1端部に設けられたロック部と、を有する結束バンドであり、前記バンド部は、前記第2方向において前記外装部材の外面に対向する第1端面と、前記第2方向において前記第1端面と反対側に設けられた第2端面と、を有し、前記第1係合部は、前記第1端面から前記外装部材に向かって突出する凸部であることが好ましい。この構成によれば、バンド部及びロック部を有する結束バンドにより、外装部材の長さ方向において外装部材に対する経路規制部材の相対移動を規制することができる。結束バンドでは、外装部材の外周にバンド部を容易に巻き付けることができるため、ワイヤハーネスの組付作業性を向上できる。また、バンド部の第1端面に設けられた凸部が環状凹部に嵌合することにより、外装部材の長さ方向において凸部と外装部材とが互いに係合される。これにより、外装部材の長さ方向において、外装部材に対する移動規制部材の相対移動を好適に抑制できる。
[3]前記第3方向において、前記バンド部の寸法は前記凸部の寸法よりも大きく、前記バンド部は、前記環状凹部に嵌合不能な大きさに形成されていることが好ましい。この構成によれば、バンド部が環状凹部に嵌合不能な大きさに形成されているため、バンド部の第1端面を外装部材の外面、具体的には環状凸部の外面に接触させることができる。これにより、外装部材の径方向における移動規制部材の位置決めを容易に行うことができるとともに、外装部材の外面に対してバンド部を安定して巻き付けることができる。
[4]前記バンド部は、前記第3方向において前記経路規制部材の長さ方向の端面と対向する第3端面と、前記第3方向において前記第3端面と反対側に設けられた第4端面とを有し、前記第2係合部は、前記第3端面であることが好ましい。この構成によれば、外装部材の長さ方向において、経路規制部材の長さ方向の端面がバンド部の第3端面に係合される。これにより、外装部材の長さ方向において、外装部材及び移動規制部材に対する経路規制部材の相対移動が抑制される。このため、外装部材の長さ方向において、外装部材に対して経路規制部材が位置ずれすることを抑制できる。
[5]前記移動規制部材は、前記第3方向において前記バンド部の前記第3端面よりも前記バンド部の外側に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記経路規制部材の外面に接触可能であることが好ましい。この構成によれば、移動規制部材に、バンド部の第3端面よりも外方に突出するとともに経路規制部材の外面に接触可能な突出部が設けられる。この突出部により、経路規制部材の外側から経路規制部材を覆うことができる。このため、例えば経路規制部材が移動規制部材を乗り越えて外装部材の長さ方向に移動することを好適に抑制できる。したがって、外装部材の長さ方向において、外装部材に対して経路規制部材が位置ずれすることを好適に抑制できる。
[6]前記突出部は、前記第3方向に沿って延びるとともに、前記第3方向の一端部であって前記バンド部と接続された基端部と、前記第3方向において前記基端部と反対側に設けられた先端部とを有し、前記突出部は、前記先端部が前記基端部に対して前記第2方向にずれるように弾性変形可能であることが好ましい。この構成によれば、突出部の先端部が突出部の基端部に対して第2方向にずれるように弾性変形可能である。このため、例えば経路規制部材の外形の大きさが変更される場合であっても、突出部の弾性変形量が変更されることにより、経路規制部材の外面に突出部の先端部を好適に接触させることができる。換言すると、突出部の弾性変形量が変更されることによって、外形の大きさが異なる複数種類の経路規制部材に対して1種類の移動規制部材を共用できる。
[7]前記移動規制部材は、複数の前記突出部を有し、前記複数の突出部は、前記バンド部の前記第1方向に互いに間隔を空けて設けられていることが好ましい。この構成によれば、バンド部の第1方向に互いに間隔を空けて設けられた複数の突出部によって経路規制部材の外面が被覆される。このため、外装部材の周方向の広い範囲において、複数の突出部により経路規制部材の外面を被覆することができる。これにより、例えば経路規制部材が移動規制部材を乗り越えて外装部材の長さ方向に移動することをより好適に抑制できる。したがって、外装部材の長さ方向において、外装部材に対して経路規制部材が位置ずれすることをより好適に抑制できる。
[8]前記突出部の前記先端部は、前記突出部の前記基端部よりも前記第1方向に沿う寸法が大きい幅広部を有し、前記幅広部は、前記経路規制部材の外面に接触可能であることが好ましい。この構成によれば、幅広部によって経路規制部材の外面が被覆される。このため、外装部材の周方向の広い範囲において、幅広部により経路規制部材の外面を被覆することができる。これにより、例えば経路規制部材が移動規制部材を乗り越えて外装部材の長さ方向に移動することをより好適に抑制できる。したがって、外装部材の長さ方向において、外装部材に対して経路規制部材が位置ずれすることをより好適に抑制できる。
[9]前記突出部を第1突出部としたときに、前記移動規制部材は、前記第3方向において前記バンド部の前記第4端面よりも前記バンド部の外側に突出する第2突出部を有し、前記第2突出部は、前記第3方向において前記第1突出部とは反対方向に沿って延びるとともに、前記経路規制部材の外面に接触可能であることが好ましい。この構成によれば、第3方向においてバンド部の両側に突出する第1突出部及び第2突出部が設けられている。このため、外装部材の外周に移動規制部材を取り付ける際に、第3方向におけるバンド部の向きの制約を無くすことができる。例えばバンド部の第4端面を経路規制部材の長さ方向の端面に対向するように、移動規制部材を外装部材の外面に取り付けた場合であっても、第2突出部を経路規制部材の外面に接触させることができる。これにより、移動規制部材の取付作業性を向上でき、ひいてはワイヤハーネスの組立作業性を向上できる。
[10]前記バンド部は、前記ロック部が接続された前記第1端部と、前記第1方向において前記第1端部の反対側に設けられた第2端部とを有し、前記第2端部は、前記バンド部の前記第1方向に互いに間隔を空けて設けられた複数の第3係合部を有し、前記ロック部は、前記バンド部の前記第2端部が挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内面に設けられるとともに前記第3係合部に係合可能な第4係合部とを有し、前記第1係合部は、前記第2端部に設けられていないことが好ましい。この構成によれば、バンド部の第2端部をロック部の挿入孔に挿入し、複数の第3係合部のうちの1つの第3係合部にロック部の第4係合部を係合させることにより、ロック部に対してバンド部をロックできる。このとき、ロック部に対するバンド部の挿入度合を変更することにより、移動規制部材の内周の大きさを外装部材の外形の大きさに合わせることができる。換言すると、ロック部に対するバンド部の挿入度合を調整することによって、外形の大きさが異なる複数種類の外装部材に対して1種類の移動規制部材を共用できる。また、第3係合部が設けられるバンド部の第2端部に第1係合部が設けられていない。このため、第3係合部と第4係合部との係合が第1係合部により阻害されることを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「直交」は、厳密に直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。また、本明細書の説明で使用される「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きなどを有するものも含む。なお、「筒状」の形状には、円形、楕円形、及び尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。また、本明細書の説明で使用される「環状」という用語は、ループを形成する任意の構造、または端部のない連続形状、並びに、C字形のようなギャップを有する、一般的にループ形状の構造を指すことがある。なお、「環状」の形状には、円形、楕円形、及び尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。また、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vに搭載されるものである。ワイヤハーネス10は、2個以上の車載機器同士を電気的に接続する。車載機器は、車両Vに搭載された電気機器である。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前部に設置されたインバータM1と、そのインバータM1よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリM2とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。ワイヤハーネス10は、例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部分が車両Vの床下などの車室外を通るように車両Vに配索されている。
インバータM1は、例えば、車両走行の動力源となる図示しない車輪駆動用のモータと接続される。インバータM1は、高圧バッテリM2の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリM2は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス10は、ワイヤハーネス本体11を有している。ワイヤハーネス本体11は、電線部材20と、電線部材20の外周を囲う筒状の外装部材30とを有している。ワイヤハーネス10は、電線部材20の両端部に取り付けられたコネクタC1,C2を有している。電線部材20の長さ方向の一端部はコネクタC1を介してインバータM1と接続されるとともに、電線部材20の長さ方向の他端部はコネクタC2を介して高圧バッテリM2と接続されている。
図2及び図3に示すように、ワイヤハーネス10は、外装部材30の外周に取り付けられる経路規制部材40と、外装部材30の外周に取り付けられる経路規制部材50とを有している。各経路規制部材40,50は、ワイヤハーネス本体11の配索される経路を規制している。ワイヤハーネス10は、経路規制部材40の移動を規制する移動規制部材70を有している。なお、図1では、経路規制部材40,50及び移動規制部材70の図示を省略している。
(電線部材20の構成)
図4及び図5に示すように、電線部材20は、例えば、1本又は複数本(本実施形態では、2本)の電線21と、複数本の電線21の外周を一括して包囲する編組部材25とを有している。
図4に示すように、各電線21は、導電性を有する芯線22と、芯線22の外周を囲うとともに絶縁性を有する絶縁被覆23とを有する被覆電線である。各電線21は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線21は、例えば、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよい。本実施形態の各電線21は、ノンシールド電線である。
芯線22としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚線や単一の導体からなる単芯線などを用いることができる。単芯線としては、例えば、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。芯線22としては、撚線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。芯線22の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
絶縁被覆23は、例えば、芯線22の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆23は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料により構成されている。
各電線21の長さ方向と直交する平面によって電線21を切断した断面形状、つまり各電線21の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。各電線21の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状、扁平形状等に形成されている。本実施形態の各電線21の横断面形状は、円形状に形成されている。
編組部材25は、例えば、全体として複数の電線21の外周を一括して包囲する筒状をなしている。編組部材25としては、例えば、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。金属素線の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。図示は省略するが、編組部材25の長さ方向の両端部は、例えば、コネクタC1,C2(図1参照)などにおいてアース接続されている。
(外装部材30の構成)
外装部材30は、電線部材20の外周を周方向全周にわたって包囲する筒状をなしている。本実施形態の外装部材30は、円筒状に形成されている。外装部材30は、例えば、外装部材30の周方向全周にわたって連続して周壁が形成されている。外装部材30は、例えば、外装部材30の周方向全周にわたって密閉されている。外装部材30は、例えば、飛翔物や水滴から電線部材20を保護する機能を有している。
外装部材30は、例えば、可撓性を有し、容易に屈曲可能である。可撓性を有する外装部材30の例としては、例えば、樹脂製のコルゲートチューブやゴム製の防水カバーなどが挙げられる。
図5に示すように、本実施形態の外装部材30は、外装部材30の長さ方向において径が大小繰り返す蛇腹形状をなす樹脂製のコルゲートチューブである。すなわち、本実施形態の外装部材30は、外装部材30の長さ方向に沿って環状凸部31と環状凹部32とが交互に連なって設けられた蛇腹構造を有している。環状凸部31及び環状凹部32の各々は、例えば、外装部材30の周方向に沿って1周する環状をなしている。外装部材30の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。なお、図1~図3では、図面の簡略化のために、外装部材30を簡略化して図示している。
(経路規制部材40,50の構成)
図2及び図3に示すように、経路規制部材40,50の各々は、外装部材30を保持する。経路規制部材40,50の各々は、例えば、外装部材30よりも堅硬である。経路規制部材40,50の各々は、外装部材30に比べて、ワイヤハーネス本体11の長さ方向と直交する方向に曲がり難い硬さを有している。これにより、経路規制部材40,50の各々は、ワイヤハーネス本体11の経路を規制する。例えば、経路規制部材40,50の各々は、ワイヤハーネス本体11が自重などで撓んで所望の経路から外れないように、外装部材30を補助する。経路規制部材40,50の各々は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において部分的に設けられている。なお、経路規制部材40,50の各々は、ワイヤハーネス本体11の経路に応じて、単数又は複数設けられる。
経路規制部材40は、例えば、ワイヤハーネス本体11の経路のうち直線状をなす部分である直線部11Aにおいて、外装部材30の外周に取り付けられている。経路規制部材40は、直線部11Aにおけるワイヤハーネス本体11の経路を規制する。ここで、直線部11Aは、ワイヤハーネス本体11の経路が一方向に直線状に延びる部分である。経路規制部材50は、例えば、ワイヤハーネス本体11の経路のうち屈曲する部分である屈曲部11Bにおいて、外装部材30の外周に取り付けられている。経路規制部材50は、屈曲部11Bにおけるワイヤハーネス本体11の経路を規制する。ここで、屈曲部11Bは、ワイヤハーネス本体11の経路が2次元状又は3次元状に屈曲している部分である。
(経路規制部材40の構成)
図4に示すように、経路規制部材40は、外装部材30の外周のうち外装部材30の周方向の一部を覆っている。経路規制部材40は、外装部材30の周方向の一部において外装部材30の外周を被覆する筒状をなしている。経路規制部材40は、例えば、外装部材30の外周の半分よりも大きい範囲を覆っている。すなわち、経路規制部材40は、外装部材30の外周のうち外装部材30の周方向全周の半分よりも大きい範囲を覆っている。経路規制部材40の横断面形状は、全体としてC字状をなしている。経路規制部材40の横断面形状は、例えば、経路規制部材40の長さ方向の全長にわたって一様である。図3に示すように、経路規制部材40は、直線部11Aの経路に沿って延びており、一方向に直線状に延びる形状に形成されている。
経路規制部材40は、例えば、金属製又は樹脂製である。本実施形態の経路規制部材40は、樹脂製である。経路規制部材40の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂を用いることができる。経路規制部材40は、例えば、押出成形や射出成形などの周知の製造方法によって製造することができる。
経路規制部材40は、経路規制部材40の長さ方向と直交する方向に開口する挿入口40Xを有している。経路規制部材40は、経路規制部材40の周方向の両端部であって挿入口40Xを形成する端部41及び端部42を有している。経路規制部材40は、端部41と端部42とを連結する連結部43とを有している。換言すると、経路規制部材40は、外装部材30の周方向の一部を覆う連結部43と、連結部43の両端部に設けられた端部41及び端部42と、端部41及び端部42によって形成された挿入口40Xとを有している。
図4に示すように、連結部43は、経路規制部材40の主部分を構成している。連結部43の径方向の厚みは、例えば、経路規制部材40の周方向において一様である。連結部43の横断面形状は、例えば、外装部材30の外面に沿った形状に形成されている。端部41と端部42と連結部43との横断面形状は、例えば、円弧状に形成されている。
端部41と端部42とは、経路規制部材40の周方向において互いに反対側に設けられている。端部41と端部42とは、経路規制部材40の周方向において挿入口40Xを挟んで互いに離れて設けられている。換言すると、経路規制部材40の周方向において端部41と端部42との間の間隙が挿入口40Xとして構成される。このように、経路規制部材40は、経路規制部材40の周方向の一部に挿入口40Xを有するC字状に形成されている。
端部41は、先端41Aを有している。端部42は、先端42Aを有している。先端41A,42Aは、挿入口40Xを形成している。換言すると、先端41A,42Aは、挿入口40Xの内面を構成している。先端41A,42Aは、例えば、経路規制部材40の長さ方向から見て、湾曲形状に形成されている。すなわち、先端41A,42Aの横断面形状は、湾曲形状に形成されている。本実施形態の先端41A,42Aの横断面形状は、半円形状に形成されている。
経路規制部材40は、例えば、端部41,42のそれぞれの内面から突出する突出部45を有している。各突出部45は、経路規制部材40の内部に挿入された外装部材30に向かって突出して外装部材30の外面に接触可能である。各突出部45は、例えば、外装部材30の環状凸部31の外面に接触している。各突出部45は、例えば、先端41A,42Aのそれぞれの内面から突出している。各突出部45の横断面形状は、例えば、湾曲形状に形成されている。本実施形態の各突出部45の横断面形状は、半円形状に形成されている。各突出部45は、経路規制部材40の長さ方向に延びている。各突出部45は、例えば、経路規制部材40の長さ方向の全長にわたって延びている。
各突出部45は、例えば、外装部材30を外装部材30の外側から押圧する。外装部材30は、例えば、2つの突出部45と連結部43とによって弾性的に挟まれている。これにより、外装部材30に対する経路規制部材40の連結が強固となる。したがって、外装部材30の外周に取り付けられた経路規制部材40が、外装部材30の長さ方向において移動することが抑制されている。
挿入口40Xの開口幅、つまり端部41と端部42との最短距離は、例えば、外装部材30の外径よりも小さい。図3に示すように、挿入口40Xは、経路規制部材40の長さ方向に沿って延びている。挿入口40Xは、経路規制部材40の長さ方向の全長にわたって延びている。すなわち、挿入口40Xは、経路規制部材40の長さ方向と直交する方向に開口するとともに、経路規制部材40の長さ方向の両端に開口するように形成されている。
経路規制部材40の長さ方向と直交する方向から挿入口40Xに外装部材30を挿入することにより、経路規制部材40が弾性変形して挿入口40Xの開口幅が大きくなる。外装部材30が経路規制部材40の内部に挿入されると、経路規制部材40が元の形状に戻ろうと弾性復帰する。これにより、挿入口40Xの開口幅が外装部材30の外径よりも小さくなるため、外装部材30の外周に対して経路規制部材40が取り付けられる。
経路規制部材40は、経路規制部材40の長さ方向の両端部である端部47及び端部48を有している。端部48は、経路規制部材40の長さ方向の端面48Aを有している。
(経路規制部材50の構成)
図2及び図3に示すように、経路規制部材50は、屈曲部11Bの形状に沿って屈曲している。経路規制部材50は、例えば、金属製又は樹脂製である。本実施形態の経路規制部材50は、樹脂製である。経路規制部材50の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂を用いることができる。経路規制部材50は、例えば、射出成形などによって製造することができる。
経路規制部材50は、本体部51と、経路規制部材40の長さ方向の一部を被覆する被覆部60とを有している。
本体部51は、例えば、屈曲部11Bの経路に沿って屈曲した屈曲形状を有している。本体部51は、外装部材30の外周のうち外装部材30の周方向の一部を覆っている。本体部51は、例えば、外装部材30の外周の約半分の範囲を覆っている。本体部51は、例えば、略半円筒状をなしている。
本体部51は、本体部51の周方向の両端部である端部53及び端部54を有している。本体部51は、端部53と端部54とによって形成される挿入口51Xを有している。挿入口51Xは、端部53と端部54との間の開口である。挿入口51Xは、経路規制部材50の長さ方向と直交する方向に開口する。挿入口51Xは、経路規制部材50の長さ方向の全長にわたって延びている。挿入口51Xの開口幅、つまり端部53と端部54との最短距離は、例えば、外装部材30の外径と等しい、もしくは外装部材30の外径よりも大きい。挿入口51Xには、外装部材30及び経路規制部材40が経路規制部材50の長さ方向と直交する方向に沿って挿入される。
被覆部60は、例えば、経路規制部材50の長さ方向の一端部に設けられている。被覆部60は、例えば、経路規制部材40の端部47の外周を覆っている。被覆部60は、本体部51の長さ方向の端部である被覆本体部61と、被覆本体部61に連結された蓋部62とを有している。被覆本体部61は、本体部51の一部である。蓋部62は、例えば、被覆本体部61に対して一体に形成されている。蓋部62の内面の横断面形状は、例えば、外装部材30の外面に沿った形状に形成されている。蓋部62は、例えば、略半楕円筒状に形成されている。
図3に示すように、蓋部62は、本体部51の挿入口51Xを、経路規制部材50の長さ方向において部分的に覆っている。蓋部62は、例えば、本体部51の長さ方向のうち被覆本体部61のみにおいて、挿入口51Xを覆っている。
被覆部60は、例えば、被覆本体部61と蓋部62とを繋ぐヒンジ部63を有している。ヒンジ部63は、被覆本体部61の周方向一端と蓋部62の周方向一端とを繋いでいる。被覆本体部61の周方向他端には1つ又は複数のロック部64が設けられている。蓋部62の周方向他端には1つ又は複数の爪部65が設けられている。
蓋部62は、ヒンジ部63を軸として、図3に示す開位置と、図2に示す閉位置との間を回動可能である。図4に示すように、蓋部62が閉位置にある状態において、爪部65はロック部64に引っ掛かる。これにより、蓋部62が閉位置で保持される。このようにして、被覆本体部61と蓋部62とが互いに連結される。被覆本体部61と蓋部62とが連結された状態において、被覆部60は、外装部材30及び経路規制部材40の端部47の外周をまとめて囲む環状をなす。蓋部62は、閉位置において、被覆本体部61における挿入口51Xを覆うとともに、端部47における挿入口40Xを覆っている。
(移動規制部材70の構成)
図2に示すように、移動規制部材70は、外装部材30の外周に取り付けられる。移動規制部材70は、外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する経路規制部材40の相対移動を規制する。移動規制部材70は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、経路規制部材40の端部48の近傍に設けられている。移動規制部材70は、例えば、金属製又は樹脂製の結束バンドである。本実施形態の移動規制部材70は、樹脂製の結束バンドである。移動規制部材70の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトンやフッ素樹脂などを用いることができる。
移動規制部材70は、バンド部80と、バンド部80の長さ方向の一端部に設けられたロック部85とを有している。移動規制部材70は、例えば、バンド部80とロック部85とが一体に形成された単一部品である。
バンド部80は、全体として長方形断面の細長い平板形状に形成されている。バンド部80は、外装部材30の外面に巻き付けられる。バンド部80は、外装部材30の周方向に沿う第1方向Lに延びるとともに、外装部材30の径方向に沿う第2方向Tに厚みを有し、外装部材30の長さ方向に沿う第3方向Wに幅を有している。
バンド部80は、バンド部80の第1方向Lの両端部である第1端部81及び第2端部82を有している。第1端部81は、ロック部85に接続されている。第2端部82は、バンド部80の第1方向Lにおいて第1端部81と反対側に設けられている。バンド部80は、バンド部80の第2方向Tの両端面である第1端面80A及び第2端面80Bと、バンド部80の第3方向Wの両端面である第3端面80C及び第4端面80Dとを有している。バンド部80が外装部材30の外面に巻き付けられた状態において、第1端面80Aは外装部材30の外面に対向する内面であり、第2端面80Bは第2方向Tにおいて第1端面80Aとは反対側に設けられた外面である。バンド部80が外装部材30の外面に巻き付けられた状態において、第3端面80Cは経路規制部材40の長さ方向の端面48Aに対向する端面であり、第4端面80Dは第3方向Wにおいて第3端面80Cとは反対側に設けられた端面である。
図5に示すように、バンド部80の横断面形状は、例えば、矩形状に形成されている。バンド部80は、例えば、環状凹部32に嵌合不能な大きさに形成されている。例えば、バンド部80の第3方向Wに沿う寸法は、例えば、環状凹部32に嵌合不能な大きさに形成されている。バンド部80の第2方向Tに沿う寸法(つまり、バンド部80の厚み)は、例えば、経路規制部材40の第2方向Tに沿う寸法(つまり、経路規制部材40の厚み)よりも小さい。なお、バンド部80の厚みは、経路規制部材40の厚みと等しくてもよいし、経路規制部材40の厚みよりも厚くてもよい。
図6に示すように、バンド部80は、複数の係合溝83を有している。各係合溝83は、例えば、第2端部82における第2端面80Bに設けられている。各係合溝83は、第2端面80Bから凹むように形成されている。各係合溝83は、バンド部80の第3方向Wに沿って延びている。複数の係合溝83は、バンド部80の第1方向Lに互いに間隔を空けて設けられている。複数の係合溝83は、例えば、バンド部80の第1方向Lのうち第2端部82のみに設けられている。換言すると、本実施形態の移動規制部材70では、バンド部80の第1方向Lのうち係合溝83が形成されている部分を第2端部82と称する。
図5に示すように、移動規制部材70は、第1係合部としての凸部90を有している。凸部90は、例えば、バンド部80の第1端面80Aに設けられている。凸部90は、バンド部80の第1端面80Aから外装部材30に向かって突出している。凸部90は、バンド部80の第1端面80Aから第2方向Tに沿って突出している。凸部90の横断面形状は、例えば、矩形状に形成されている。
凸部90は、外装部材30の環状凹部32に嵌合可能に形成されている。凸部90は、環状凹部32に嵌合することにより、外装部材30の長さ方向において環状凹部32の内側面又は環状凸部31の側面と係合する。これにより、外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する移動規制部材70の相対移動が抑制される。
図6及び図7に示すように、凸部90は、例えば、バンド部80の第1方向Lに沿って延びている。凸部90は、例えば、バンド部80の第1方向Lにおいて部分的に設けられている。凸部90は、例えば、バンド部80の第1方向Lの中間部分に設けられている。凸部90は、バンド部80の第2端部82に設けられていない。すなわち、凸部90は、バンド部80の第1方向Lにおいて、係合溝83が設けられている部分の第1端面80Aには設けられていない。凸部90は、例えば、バンド部80の第1端部81に設けられていない。
凸部90は、例えば、バンド部80の第3方向Wにおいて部分的に設けられている。凸部90は、例えば、バンド部80の第3方向Wに延びる幅を有している。凸部90の第3方向Wに沿う寸法は、バンド部80の第3方向Wに沿う寸法よりも小さい。図5に示すように、凸部90の第3方向Wに沿う寸法は、環状凹部32に嵌合可能な大きさに形成されている。
図6に示すように、移動規制部材70は、例えば、1つ又は複数(本実施形態では、3つ)の第1突出部91と、1つ又は複数(本実施形態では、3つ)の第2突出部92とを有している。各第1突出部91は、第3方向Wにおいて第3端面80Cよりもバンド部80の外側(外方)に突出している。各第1突出部91は、第3方向Wにおいて第3端面80Cよりも図中左方に突出している。各第2突出部92は、第3方向Wにおいて第4端面80Dよりもバンド部80の外側に突出している。各第2突出部92は、第3方向Wにおいて第4端面80Dよりも図中右方に突出している。複数の第1突出部91は、バンド部80の第1方向Lに互いに間隔を空けて設けられている。複数の第2突出部92は、バンド部80の第1方向Lに互いに間隔を空けて設けられている。各第1突出部91と各第2突出部92とは、バンド部80の第1方向Lにおいて互いに異なる位置に設けられている。例えば、バンド部80の第1方向Lにおいて、複数の第1突出部91と複数の第2突出部92とが交互に並んで設けられている。各第1突出部91及び各第2突出部92は、バンド部80の第2端部82には設けられていない。
各第1突出部91は、第3方向Wに沿って延びている。各第1突出部91は、バンド部80と接続された基端部91Aと、第3方向Wにおいて基端部91Aと反対側に設けられた先端部91Bとを有している。各第1突出部91は、基端部91Aを固定端とし、先端部91Bを自由端とする片持ち状に形成されている。各第1突出部91は、ばね性を有している。各第1突出部91は、先端部91Bが基端部91Aに対して第2方向Tにずれるように弾性変形可能に構成されている。各第1突出部91は、例えば、弾性変形による第2方向Tへの撓みが可能に構成されている。
図5に示すように、各第1突出部91の基端部91Aは、例えば、バンド部80の第2端面80Bに接続されている。基端部91Aは、例えば、バンド部80の第2端面80Bから第2方向Tに向かって突出している。基端部91Aは、例えば、バンド部80と連続して一体に形成されている。
図6に示すように、各第1突出部91の先端部91Bは、例えば、幅広部91Cを有している。幅広部91Cは、幅広部91C以外の部分における第1突出部91よりも第1方向Lに沿う幅が広く形成されている。幅広部91Cの第1方向Lに沿う寸法は、基端部91Aの第1方向Lに沿う寸法よりも大きい。先端部91Bの先端面は、例えば、ロック部85の側面よりも第3端面80Cから離れた位置に設けられている。
図5に示すように、各第1突出部91の先端部91Bは、経路規制部材40の外面に接触可能である。例えば、先端部91Bの幅広部91Cは、経路規制部材40の外面に接触可能である。例えば、先端部91Bの第2方向Tの両端面のうち外装部材30に対向する端面が経路規制部材40の外面に接触している。先端部91Bは、例えば、経路規制部材40の端部48の外面に接触している。第1突出部91は、例えば、バンド部80の厚みが経路規制部材40の厚みよりも薄い場合には、先端部91Bが弾性変形した状態で経路規制部材40の外面に接触する。
図6に示すように、各第2突出部92は、各第1突出部91と突出方向が反対方向であることを除いて第1突出部91と同様の構造を有しているため、ここでは詳細な説明を省略する。各第2突出部92は、第3方向Wにおいて第1突出部91と反対方向に沿って延びている。各第2突出部92は、基端部91Aと同様の基端部92Aと、先端部91Bと同様の先端部92Bと、幅広部91Cと同様の幅広部92Cとを有している。
ロック部85は、例えば、バンド部80よりも横断面形状が大きく形成されている。ロック部85は、例えば、第3方向Wにおいてバンド部80の第3端面80C及び第4端面80Dよりも外方に突出している。図2に示すように、ロック部85は、第2方向Tにおいてバンド部80の第2端面80Bよりも外方に突出している。ロック部85は、例えば、直方体状に形成されている。
図5に示すように、ロック部85は、バンド部80が挿入可能な挿入孔86を有している。挿入孔86は、例えば、バンド部80の第2端部82が挿入可能に形成されている。挿入孔86の内面には、例えば、係合爪87が設けられている。係合爪87は、バンド部80に設けられた係合溝83に係合可能に形成されている。移動規制部材70では、バンド部80に設けられた複数の係合溝83のうちの1つの係合溝83にロック部85の係合爪87を係合させることにより、ロック部85に対してバンド部80をロックする。移動規制部材70では、例えば、ロック部85に対するバンド部80の挿入度合を調整することにより、移動規制部材70の内周の大きさを可変できる。このため、ロック部85に対するバンド部80の挿入度合を調整することにより、移動規制部材70の内周の大きさを外装部材30の外周の大きさに合わせることができる。また、移動規制部材70では、例えば、ロック部85に対するバンド部80の挿入度合に応じて、バンド部80による外装部材30の締め付け度合を調整できる。
移動規制部材70は、バンド部80の第2端部82がロック部85の挿入孔86に挿入された状態で、バンド部80が外装部材30の外周に巻き付けられている。移動規制部材70は、例えば、バンド部80が外装部材30の長さ方向において経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと隣り合うように設けられている。このとき、バンド部80の第3端面80Cは、外装部材30の長さ方向において、端面48Aと対向しており、端面48Aと係合可能である。バンド部80は、バンド部80の第1端面80Aに設けられた凸部90が外装部材30の環状凹部32に嵌合するように、外装部材30の外周に巻き付けられている。バンド部80は、例えば、凸部90から露出する第1端面80Aが環状凸部31の外面に接触するように、外装部材30の外周に巻き付けられている。このとき、バンド部80は、例えば、各第1突出部91の先端部91Bが外装部材30の径方向において経路規制部材40と重なるように、外装部材30の外周に巻き付けられている。各第1突出部91は、例えば、第2方向Tのうち外装部材30の径方向外側に撓むように弾性変形した状態で、経路規制部材40の端部48の外面に接触している。例えば、各第1突出部91は、経路規制部材40の外側から経路規制部材40を押さえるように設けられている。なお、ロック部85は、例えば、外装部材30の周方向において、経路規制部材40の挿入口40Xに対応する部分に設けられている。
(規制部材100の構成)
図2に示すように、ワイヤハーネス10は、例えば、外装部材30に対する経路規制部材50の移動を規制する規制部材100を有している。規制部材100としては、例えば、樹脂製又は金属製の結束バンド、カシメリングや粘着テープなどを用いることができる。本実施形態の規制部材100は、粘着テープである。規制部材100は、例えば、経路規制部材50の長さ方向の端部のうち被覆部60とは反対側に設けられた端部を外装部材30の外面に固定するように形成されている。規制部材100は、例えば、経路規制部材50の長さ方向の端部から外装部材30にわたって巻き付けられている。これにより、ワイヤハーネス本体11の長さ方向及び周方向において、外装部材30に対して経路規制部材50が移動することを抑制できる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する経路規制部材40の相対移動を規制する移動規制部材70が設けられる。移動規制部材70は、外装部材30の環状凹部32に嵌合する凸部90を有するとともに、経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと係合可能な第3端面80Cを有する。この構成によれば、移動規制部材70の凸部90が外装部材30の環状凹部32に嵌合することにより、外装部材30の長さ方向において凸部90が環状凹部32の内側面又は環状凸部31の側面に係合する。このため、外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する移動規制部材70の相対移動が抑制される。また、移動規制部材70の第3端面80Cが経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと係合可能に設けられるため、その移動規制部材70によって、外装部材30の長さ方向における経路規制部材40の移動が規制される。このため、外装部材30の長さ方向において、外装部材30及び移動規制部材70に対する経路規制部材40の相対移動が抑制される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)外装部材30の環状凹部32に嵌合する凸部90と経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと係合可能な第3端面80Cとを有する移動規制部材70が設けられる。この構成によれば、上述した作用を奏することから、外装部材30の長さ方向において、外装部材30に対して移動規制部材70が位置ずれすることを抑制できる。さらに、外装部材30の長さ方向において、外装部材30及び移動規制部材70に対して経路規制部材40が位置ずれすることを抑制できる。したがって、外装部材30に対する経路規制部材40の位置精度を向上でき、ひいてはワイヤハーネス本体11に対する経路規制部材40の位置精度を向上できる。この結果、ワイヤハーネス本体11の所望の位置、ここでは直線部11Aに経路規制部材40を好適に配置することができ、直線部11Aの経路を経路規制部材40によって好適に規制できる。換言すると、ワイヤハーネス本体11に対する経路規制部材40の設置位置が直線部11Aから外れることを好適に抑制できる。
(2)また、外装部材30の長さ方向における経路規制部材40の移動を抑制できるため、その移動に起因する経路規制部材50からの経路規制部材40の脱離を好適に抑制できる。
(3)経路規制部材40の挿入口40Xは、経路規制部材40の長さ方向と直交する方向に開口するとともに、経路規制部材40の長さ方向の全長にわたって延びている。これにより、電線部材20の長さ方向の端部にコネクタC1,C2を取り付けるなどの端末処理を行った後に、外装部材30に対して挿入口40Xから経路規制部材40を取り付けることが可能である。このように、経路規制部材40を後付け可能であるため、ワイヤハーネス10の組立作業性を向上させることが可能である。
(4)移動規制部材70は、バンド部80及びロック部85を有する結束バンドである。この構成によれば、結束バンドである移動規制部材70により、外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する経路規制部材40の相対移動を規制することができる。結束バンドでは、外装部材30の外周にバンド部80を容易に巻き付けることができるため、ワイヤハーネス10の組付作業性を向上できる。
(5)バンド部80は、環状凹部32に嵌合不能な大きさに形成されている。このため、バンド部80の第1端面80Aを外装部材30の外面、具体的には環状凸部31の外面に接触した状態で、バンド部80を外装部材30の外面に巻き付けることができる。これにより、外装部材30の径方向における移動規制部材70の位置決めを容易に行うことができるとともに、外装部材30の外面に対してバンド部80を安定して巻き付けることができる。
(6)移動規制部材70には、バンド部80の第3端面80Cよりも外方に突出するとともに経路規制部材40の外面に接触可能な第1突出部91が設けられる。この第1突出部91により、経路規制部材40の外側から経路規制部材40を覆うことができる。このため、例えば経路規制部材40が移動規制部材70を乗り越えて外装部材30の長さ方向に移動することを好適に抑制できる。したがって、外装部材30の長さ方向において、外装部材30に対して経路規制部材40が位置ずれすることを好適に抑制できる。
(7)第1突出部91は、先端部91Bが基端部91Aに対して第2方向Tにずれるように弾性変形可能である。このため、例えば経路規制部材40の外形の大きさが変更される場合であっても、第1突出部91の弾性変形量が変更されることにより、経路規制部材40の外面に第1突出部91の先端部91Bを好適に接触させることができる。換言すると、第1突出部91の弾性変形量が変更されることによって、外形の大きさが異なる複数種類の経路規制部材40に対して1種類の移動規制部材70を共用できる。ここで、例えば、経路規制部材40の厚みが変更されると、経路規制部材40の外形の大きさが変更される。このため、第1突出部91を弾性変形可能に構成することにより、厚みが異なる複数種類の経路規制部材40に対して1種類の移動規制部材70を共用することができる。
(8)移動規制部材70は、バンド部80の第1方向Lに互いに間隔を空けて設けられた複数の第1突出部91を有する。各第1突出部91の先端部91Bは、基端部91Aよりも第1方向Lに沿う寸法が大きく、経路規制部材40の外面に接触可能な幅広部91Cを有する。この構成によれば、複数の第1突出部91の幅広部91Cによって、経路規制部材40の外面が被覆される。このため、外装部材30の周方向、つまり第1方向Lの広い範囲において、複数の第1突出部91により経路規制部材40の外側から経路規制部材40を覆うことができる。これにより、例えば経路規制部材40が移動規制部材70を乗り越えて外装部材30の長さ方向に移動することをより好適に抑制できる。
(9)移動規制部材70は、第3方向Wにおいてバンド部80の両側に突出する第1突出部91及び第2突出部92を有する。このため、外装部材30の外周に移動規制部材70を取り付ける際に、第3方向Wにおけるバンド部80の向きの制約を無くすことができる。例えばバンド部80の第4端面80Dを経路規制部材40の長さ方向の端面48Aに対向するように、移動規制部材70を外装部材30の外面に取り付けた場合であっても、第2突出部92を経路規制部材40の外面に接触させることができる。これにより、移動規制部材70の取付作業性を向上でき、ひいてはワイヤハーネス10の組立作業性を向上できる。
(10)バンド部80の第2端部82に複数の係合溝83を設け、ロック部85の挿入孔86の内面に係合爪87を設けた。この構成によれば、バンド部80の第2端部82をロック部85の挿入孔86に挿入し、複数の係合溝83のうちの1つの係合溝83にロック部85の係合爪87を係合させることにより、ロック部85に対してバンド部80をロックできる。このとき、ロック部85に対するバンド部80の挿入度合を変更することにより、移動規制部材70の内周の大きさを外装部材30の外形の大きさに合わせることができる。換言すると、ロック部85に対するバンド部80の挿入度合を調整することによって、外形の大きさが異なる複数種類の外装部材30に対して1種類の移動規制部材70を共用できる。
(11)バンド部80の第1方向Lのうち係合溝83が設けられる第2端部82に凸部90が設けられていない。このため、係合溝83と係合爪87との係合が凸部90により阻害されることを抑制できる。
(12)バンド部80の厚みを、経路規制部材40の厚みよりも薄く形成した。この構成によれば、移動規制部材70を設けたことに起因して、外装部材30の径方向においてワイヤハーネス10が大型化することを抑制できる。
(13)経路規制部材40は、端部41及び端部42のそれぞれの内面から突出して外装部材30の外面に接触する突出部45を有する。この構成によれば、例えば突出部45によって、外装部材30が外装部材30の外側から押圧される。このため、挿入口40Xを通じた外装部材30からの経路規制部材40の脱離を好適に抑制できる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態における移動規制部材70の構造は適宜変更可能である。例えば、移動規制部材70は、環状凹部32に嵌合する第1係合部と、経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと係合可能な第2係合部とを有していれば、その他の構造は特に限定されない。
・例えば図8に示すように、移動規制部材70における第2突出部92を省略してもよい。本変更例の移動規制部材70は、バンド部80の第3端面80Cよりも外方に突出する第1突出部91のみを有している。
・例えば図9に示すように、移動規制部材70における第1突出部91及び第2突出部92を省略してもよい。この場合であっても、外装部材30の長さ方向において、経路規制部材40の長さ方向の端面48Aにバンド部80の第3端面80Cを係合させることができる。このため、外装部材30の長さ方向において、外装部材30に対して経路規制部材40が位置ずれすることを抑制できる。
・例えば図10に示すように、移動規制部材70は、複数の凸部90を有してもよい。例えば、バンド部80の第1端面80Aに、複数(ここでは、2つ)の凸部90を設けるようにしてもよい。複数の凸部90は、例えば、第3方向Wに互いに間隔を空けて設けられている。複数の凸部90は、例えば、互いに異なる環状凹部32に嵌合可能に形成されている。例えば、2つの凸部90は、外装部材30の長さ方向において隣接する2つの環状凹部32に嵌合可能に形成されている。
この構成によれば、2つの凸部90が2つの環状凹部32にそれぞれ嵌合され、外装部材30の長さ方向において2つの凸部90が環状凸部31の側面と係合される。これにより、外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する移動規制部材70の相対移動が好適に抑制される。このため、外装部材30の長さ方向において、外装部材30に対して移動規制部材70が位置ずれすることを好適に抑制できる。
・上記実施形態では、バンド部80及び凸部90の横断面形状をT字状に形成したが、これに限定されない。バンド部80及び凸部90の横断面形状は適宜変更可能である。
・例えば図11に示すように、バンド部80及び凸部90の横断面形状を、L字状に形成してもよい。本変更例の移動規制部材70は、第3方向Wにおいて、バンド部80の第1端面80Aのうち第4端面80D側の端部に凸部90が設けられている。例えば、凸部90の第3方向Wにおける一端面は、バンド部80の第4端面80Dと面一に形成されている。この場合であっても、凸部90は、環状凹部32に嵌合される。また、バンド部80の第3端面80Cは、外装部材30の長さ方向において、経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと係合可能に形成されている。これらにより、外装部材30の長さ方向において、外装部材30に対して移動規制部材70が位置ずれすることを抑制できるとともに、外装部材30に対して経路規制部材40が位置ずれすることを抑制できる。
・例えば図12に示すように、移動規制部材70が、第3方向Wにおいてバンド部80の第3端面80Cよりもバンド部80の外側に突出する突出部93を有してもよい。突出部93は、例えば、第3端面80Cから第3方向Wの一方向(ここでは、右方)に向かって突出している。突出部93は、例えば、第2方向Tにおいて、バンド部80の第3端面80Cに部分的に設けられている。突出部93は、第2方向Tにおいて、バンド部80の第3端面80Cのうち第2端面80B側の端部に設けられている。例えば、突出部93の第2方向Tにおける一端面は、第2端面80Bと面一に形成されている。突出部93は、例えば、第1方向Lにおいて、バンド部80の第2端部82(図6参照)以外の部分に連続して延びるように形成されている。突出部93は、例えば、経路規制部材40の端部48の外面に接触可能に形成されている。本変更例のバンド部80の厚みは、経路規制部材40の厚みよりも厚く形成されている。本変更例では、凸部90の第3方向Wに沿う寸法は、バンド部80の第3方向Wに沿う寸法と等しい。
この構成によれば、凸部90が環状凹部32に嵌合されるとともに、バンド部80の第3端面80Cが外装部材30の長さ方向において経路規制部材40の長さ方向の端面48Aと係合可能に形成される。これらにより、外装部材30の長さ方向において、外装部材30に対して移動規制部材70が位置ずれすることを抑制できるとともに、外装部材30に対して経路規制部材40が位置ずれすることを抑制できる。さらに、移動規制部材70に、経路規制部材40の外面に接触する突出部93が設けられる。この突出部93によって経路規制部材40の外側から経路規制部材40を覆うことができるため、経路規制部材40が移動規制部材70を乗り越えて外装部材30の長さ方向に移動することを好適に抑制できる。
・バンド部80及び凸部90の横断面形状を、I字状に形成してもよい。例えば、図12に示した移動規制部材70から突出部93を省略してもよい。
・例えば図13に示すように、図12に示した移動規制部材70のバンド部80の第4端面80Dから第3方向Wの一方向(ここでは、左方)に向かって突出する突起部94を設けてもよい。突起部94は、例えば、第2方向Tにおいて、バンド部80の第4端面80Dに部分的に設けられている。突起部94は、第2方向Tにおいて、バンド部80の第4端面80Dのうち第1端面80A側の端部に設けられている。例えば、突起部94の第2方向Tにおける一端面は、第1端面80Aと面一に形成されている。突起部94は、例えば、第1方向Lに沿って延びている。突起部94は、例えば、バンド部80の第1方向Lの全長にわたって延びている。突起部94は、例えば、環状凸部31の外面に接触可能に形成されている。突起部94の第2方向Tに沿う寸法は、バンド部80の第2方向Tに沿う寸法よりも小さく形成されている。例えば、突起部94の第2方向Tに沿う寸法は、バンド部80の第2方向Tに沿う寸法と等しくてもよいし、バンド部80の第2方向Tに沿う寸法よりも大きくてもよい。なお、突起部94は、バンド部80の一部であってもよい。
・凸部90を、バンド部80の第1方向Lに沿って連続して延びるようにしたが、これに限定されない。例えば、凸部90を、バンド部80の第1方向Lに沿って断続的に延びるように設けてもよい。すなわち、凸部90を、バンド部80の第1方向Lにおいて所定の間隔を空けて部分的に設けるようにしてもよい。
・第1突出部91における幅広部91Cを省略してもよい。例えば、第1突出部91を、第1突出部91の第3方向Wの全長にわたって、第1方向Lに沿う幅が同一となるように形成してもよい。なお、第2突出部92も同様に変更できる。
・係合溝83を第1端面80Aに設けてもよい。
・移動規制部材70では、バンド部80の第3係合部を係合溝83とし、ロック部85の第4係合部を係合爪87として、第3係合部と第4係合部とが互いに係合する構成としたが、これらの凹凸関係を逆にしてもよい。
・規制部材100を移動規制部材70に変更してもよい。すなわち、移動規制部材70を、外装部材30の長さ方向において外装部材30に対する経路規制部材50の相対移動を規制する移動規制部材として用いてもよい。
・規制部材100を省略してもよい。
・移動規制部材70を、バンド部80及びロック部85を有する結束バンドに具体化したが、これに限定されない。例えば、移動規制部材70を、移動規制部材70の内周の大きさが固定のリング部材に変更してもよい。
・上記実施形態の経路規制部材50の構造は適宜変更可能である。例えば、本体部51における屈曲形状は適宜変更可能である。例えば、本体部51の内面の横断面形状は適宜変更可能である。
・経路規制部材50では、本体部51(被覆本体部61)と蓋部62とが互いに一体に形成されているが、これに限定されるものではなく、本体部51と蓋部62とが分離していてもよい。すなわち、本体部51と蓋部62とは別部品であってもよい。
・経路規制部材50における蓋部62を省略してもよい。
・経路規制部材50において、被覆本体部61以外の本体部51に連結する蓋部を設けるようにしてもよい。
・経路規制部材50を省略してもよい。この場合に、経路規制部材40の長さ方向の両側の端部47,48のそれぞれに対して移動規制部材70を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態の経路規制部材40の構造は適宜変更可能である。例えば、経路規制部材40は、挿入口40Xを有し、外装部材30の外周に取り付け可能な構造を有していれば、その他の構造は特に限定されない。
・各突出部45を、経路規制部材40の周方向において、端部41の先端41Aよりも挿入口40Xから離した位置に設けてもよい。
・各突出部45を、経路規制部材40の長さ方向において部分的に設けてもよい。
・2つの突出部45の少なくとも一方を省略してもよい。
・経路規制部材40において、連結部43の内面から突出して外装部材30の外面に接触する第2の突出部を設けてもよい。この構成によれば、外装部材30の外面に、突出部45と第2の突出部とを共に接触させることが可能である。このため、経路規制部材40のがたつきを抑制できる。
・経路規制部材40において、連結部43の外面に長さ方向に沿って延びる溝を設けてもよい。この構成によれば、連結部43が溝を起点として外周側に変形しやすくなることで、挿入口40Xを広がりやすくすることが可能となる。この結果、経路規制部材40の組付性の向上に寄与できる。
・連結部43の径方向の厚みが周方向において変わるように構成してもよい。
・連結部43の横断面形状は、円弧状に限定されるものではなく、例えば楕円弧形状やU字形状などに変更可能である。
・上記実施形態では、経路規制部材40,50は、外装部材30よりも堅硬であるとしたが、これに限定されず、外装部材30と同等かそれ以下の堅さであってもよい。すなわち、経路規制部材40,50は、経路規制部材40,50が取り付けられていない状態のワイヤハーネス本体11よりもワイヤハーネス本体11が曲がり難くなるように作用すれば、外装部材30よりも堅硬でなくてもよい。
・外装部材30は、例えば、樹脂製のコルゲートチューブの外面に金属材料を含む金属層が設けられるものであってもよい。
・上記実施形態では、外装部材30を、樹脂製のコルゲートチューブに具体化したが、これに限定されない。例えば、外装部材30は、外装部材30の長さ方向において環状凸部31と環状凹部32とが交互に連なる蛇腹形状を有していれば、コルゲートチューブに限定されない。また、環状凸部31と環状凹部32とが交互に連なる蛇腹形状は、外装部材30の長さ方向の一部のみに設けられていてもよい。
・外装部材30は、外装部材30の長さ方向に延びるスリットを有するものであってもよい。
・各電線21を高圧電線としたが、これに限定されるものではなく、例えば、各電線21を低圧電線としてもよい。
・電線部材20では、電磁シールド部材を編組部材25に具体化したが、これに限定されない。例えば、電線部材20における電磁シールド部材を金属箔に具体化してもよい。
・電線部材20における編組部材25を省略してもよい。
・電線部材20を構成する電線21を2本としたが、これに限定されない。電線21の本数は1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
・車両VにおけるインバータM1と高圧バッテリM2の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。
・ワイヤハーネス10が電気的に接続する複数の車載機器を、インバータM1及び高圧バッテリM2に具体化したが、これに限定されない。ワイヤハーネス10が電気的に接続する複数の車載機器は、車両Vに搭載される電気機器であれば、特に限定されない。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
11 ワイヤハーネス本体
11A 直線部
11B 屈曲部
20 電線部材
21 電線
22 芯線
23 絶縁被覆
25 編組部材
30 外装部材
31 環状凸部
32 環状凹部
40 経路規制部材
40X 挿入口
41,42 端部
41A,42A 先端
43 連結部
45 突出部
47,48 端部
48A 端面
50 経路規制部材
51 本体部
51X 挿入口
53,54 端部
60 被覆部
61 被覆本体部
62 蓋部
63 ヒンジ部
64 ロック部
65 爪部
70 移動規制部材
80 バンド部
80A 第1端面
80B 第2端面
80C 第3端面
80D 第4端面
81 第1端部
82 第2端部
83 係合溝
85 ロック部
86 挿入孔
87 係合爪
90 凸部
91 第1突出部
92 第2突出部
91A,92A 基端部
91B,92B 先端部
91C,92C 幅広部
93 突出部
94 突起部
100 規制部材
C1,C2 コネクタ
M1 インバータ
M2 高圧バッテリ
V 車両
L 第1方向
T 第2方向
W 第3方向

Claims (10)

  1. 電線部材及び前記電線部材の外周を囲う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、
    前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材と、
    前記外装部材の外周に取り付けられ、前記外装部材の長さ方向において前記外装部材に対する前記経路規制部材の相対移動を規制する移動規制部材と、
    前記外装部材は、前記外装部材の長さ方向において環状凸部と環状凹部とが交互に連なる蛇腹形状を有し、
    前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記経路規制部材の長さ方向の全長にわたって延びる挿入口を有し、
    前記移動規制部材は、前記環状凹部に嵌合する第1係合部と、前記経路規制部材の長さ方向の端面と係合可能な第2係合部と、を有するワイヤハーネス。
  2. 前記移動規制部材は、
    前記外装部材の周方向に沿う第1方向に延びるとともに、前記外装部材の径方向に沿う第2方向に厚みを有し、前記外装部材の長さ方向に沿う第3方向に幅を有するバンド部と、
    前記バンド部と一体であるとともに前記バンド部の前記第1方向の第1端部に設けられたロック部と、を有する結束バンドであり、
    前記バンド部は、前記第2方向において前記外装部材の外面に対向する第1端面と、前記第2方向において前記第1端面と反対側に設けられた第2端面と、を有し、
    前記第1係合部は、前記第1端面から前記外装部材に向かって突出する凸部である請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記第3方向において、前記バンド部の寸法は前記凸部の寸法よりも大きく、
    前記バンド部は、前記環状凹部に嵌合不能な大きさに形成されている請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記バンド部は、前記第3方向において前記経路規制部材の長さ方向の端面と対向する第3端面と、前記第3方向において前記第3端面と反対側に設けられた第4端面とを有し、
    前記第2係合部は、前記第3端面である請求項2又は請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記移動規制部材は、前記第3方向において前記バンド部の前記第3端面よりも前記バンド部の外側に突出する突出部を有し、
    前記突出部は、前記経路規制部材の外面に接触可能である請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記突出部は、前記第3方向に沿って延びるとともに、前記第3方向の一端部であって前記バンド部と接続された基端部と、前記第3方向において前記基端部と反対側に設けられた先端部とを有し、
    前記突出部は、前記先端部が前記基端部に対して前記第2方向にずれるように弾性変形可能である請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記移動規制部材は、複数の前記突出部を有し、
    前記複数の突出部は、前記バンド部の前記第1方向に互いに間隔を空けて設けられている請求項6に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記突出部の前記先端部は、前記突出部の前記基端部よりも前記第1方向に沿う寸法が大きい幅広部を有し、
    前記幅広部は、前記経路規制部材の外面に接触可能である請求項6又は請求項7に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記突出部を第1突出部としたときに、
    前記移動規制部材は、前記第3方向において前記バンド部の前記第4端面よりも前記バンド部の外側に突出する第2突出部を有し、
    前記第2突出部は、前記第3方向において前記第1突出部とは反対方向に沿って延びるとともに、前記経路規制部材の外面に接触可能である請求項5から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記バンド部は、前記ロック部が接続された前記第1端部と、前記第1方向において前記第1端部の反対側に設けられた第2端部とを有し、
    前記第2端部は、前記バンド部の前記第1方向に互いに間隔を空けて設けられた複数の第3係合部を有し、
    前記ロック部は、前記バンド部の前記第2端部が挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内面に設けられるとともに前記第3係合部に係合可能な第4係合部とを有し、
    前記第1係合部は、前記第2端部に設けられていない請求項2から請求項9のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
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