JP2023078928A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】経路規制部材と他の部材との接続信頼性を向上できるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス10は、電線部材20及び外装部材30を有するワイヤハーネス本体11と、外装部材30の外周に取り付けられ、ワイヤハーネス本体11の経路を規制する第1経路規制部材40と、第1経路規制部材40の長さ方向の一部の外周に取り付けられる第2経路規制部材50とを有する。第1経路規制部材40は、外装部材30の外周の一部を覆う第1本体部41と、第1本体部41の長さ方向と直交する方向に開口するとともに第1本体部41の長さ方向の全長にわたって延びる挿入口42とを有する。第2経路規制部材50は、第1経路規制部材40の接続部47の外周を覆う被覆部51を有する。被覆部51は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、被覆部51に対して必要な第1経路規制部材40の最小挿入量を示す目印67を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
従来、車両用のワイヤハーネスとして、電線部材及び電線部材を覆う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、外装部材の外周に取り付けられ、ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-55760号公報
ところで、上記ワイヤハーネスにおいて、外装部材等の他の部材に対する経路規制部材の接続信頼性の向上が望まれている。
本開示の目的は、経路規制部材と他の部材との接続信頼性を向上できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、電線部材及び前記電線部材の外周を囲う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材と、前記経路規制部材の長さ方向の一部の外周に取り付けられる取付部材と、を有し、前記経路規制部材は、前記外装部材の外周の一部を覆う第1本体部と、前記第1本体部の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記第1本体部の長さ方向の全長にわたって延びる挿入口とを有し、前記経路規制部材は、前記取付部材に接続される接続部を有し、前記取付部材は、前記接続部の外周を覆う被覆部を有し、前記被覆部は、前記ワイヤハーネス本体の長さ方向において、前記被覆部に対して必要な前記経路規制部材の最小挿入量を示す目印を有する。
本開示のワイヤハーネスによれば、経路規制部材と他の部材との接続信頼性を向上できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略分解斜視図である。 図4は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略横断面図である。 図5は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略正面図である。 図6は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図7は、変更例のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図8は、変更例のワイヤハーネスを示す概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、電線部材及び前記電線部材の外周を囲う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材と、前記経路規制部材の長さ方向の一部の外周に取り付けられる取付部材と、を有し、前記経路規制部材は、前記外装部材の外周の一部を覆う第1本体部と、前記第1本体部の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記第1本体部の長さ方向の全長にわたって延びる挿入口とを有し、前記経路規制部材は、前記取付部材に接続される接続部を有し、前記取付部材は、前記接続部の外周を覆う被覆部を有し、前記被覆部は、前記ワイヤハーネス本体の長さ方向において、前記被覆部に対して必要な前記経路規制部材の最小挿入量を示す目印を有する。
この構成によれば、ワイヤハーネス本体の長さ方向において、経路規制部材の接続部と取付部材の被覆部とが重なって設けられる。このとき、接続部の外周を覆う被覆部に、その被覆部に対して必要な経路規制部材の最小挿入量を示す目印が設けられる。このため、被覆部に対して経路規制部材を挿入する作業の際に、目印に基づいて、被覆部に対する経路規制部材の最小挿入量の位置を容易に確認することができる。したがって、目印を確認しながら被覆部に対して経路規制部材を挿入することにより、被覆部に対して必要な最小挿入量以上に経路規制部材を好適に挿入することができる。これにより、被覆部から経路規制部材が脱離することを好適に抑制できる。この結果、経路規制部材と取付部材との接続信頼性を向上できる。なお、目印としては、例えば、凹凸構造、刻印や印字等任意のものを採用することができる。
[2]前記被覆部は、前記ワイヤハーネス本体の長さ方向において、前記経路規制部材の長さ方向の第1端面と係合可能な規制壁を有することが好ましい。この構成によれば、規制壁に経路規制部材の第1端面が係合されると、ワイヤハーネス本体の長さ方向において、取付部材に対する経路規制部材の相対移動が抑制される。このため、規制壁に第1端面が係合されると、経路規制部材が取付部材の規制壁よりも奥側まで挿入されることを抑制できる。換言すると、規制壁を、ワイヤハーネス本体の長さ方向において、被覆部に対する経路規制部材の最大挿入量を示す目印として機能させることができる。これにより、目印及び規制壁を目安にして、被覆部に対して経路規制部材を挿入することができる。これによれば、第1端面が目印と規制壁との間に位置するように、経路規制部材を被覆部に挿入することにより、被覆部に対して経路規制部材を所望の位置まで好適に挿入することができる。この結果、被覆部に経路規制部材を挿入する作業の効率を向上できるため、ワイヤハーネスの組立作業性を向上できる。
[3]前記規制壁は、前記被覆部の長さ方向の一端部に設けられており、前記被覆部は、前記被覆部の長さ方向の両端部のうち前記規制壁とは反対側の端部が有する第2端面を有し、前記目印は、前記ワイヤハーネス本体の長さ方向において、前記第2端面から第1距離だけ離れて設けられており、前記第1距離は、前記最小挿入量に応じた距離であることが好ましい。この構成によれば、目印が、被覆部の長さ方向において規制壁とは反対側に設けられた第2端面から最小挿入量に応じた第1距離だけ離れて設けられる。このような目印及び規制壁に基づいて、被覆部に対する経路規制部材の最小挿入量及び最大挿入量の位置を容易に確認することができる。
[4]前記被覆部は、前記接続部の外周及び前記接続部が取り付けられている部分の前記外装部材の外周を周方向全周にわたって包囲する環状に形成されており、前記被覆部は、前記第1本体部の外周の一部を覆う第2本体部と、前記第2本体部に連結される蓋部と、を有することが好ましい。この構成によれば、被覆部を環状としながらも、被覆部が第2本体部と蓋部とに分かれていることで、被覆部を含む取付部材を経路規制部材及び外装部材に対して後付け可能となる。これにより、ワイヤハーネスの組立作業性を向上できる。
[5]前記目印は、前記第2本体部の内面に設けられていることが好ましい。この構成によれば、第2本体部に対して経路規制部材を挿入する際に、第2本体部の内面に目印が設けられているため、その目印の位置を目視で確認しやすい。さらに、目印と経路規制部材の第1端面との位置関係を目視で確認しやすい。これにより、被覆部に対する経路規制部材を挿入する際の作業性を向上できるとともに、被覆部に対して必要な最小挿入量以上に経路規制部材を好適に挿入することができる。
[6]前記目印は、前記被覆部の周方向において、前記第2本体部の全周にわたって延びていることが好ましい。この構成によれば、目印が被覆部の周方向における広い範囲に形成されるため、目印の位置を目視で確認しやすくなる。
[7]前記目印は、前記第2本体部の内面から凹む凹部を有し、前記凹部は、前記被覆部の径方向において前記第2本体部を貫通しない凹部であることが好ましい。この構成によれば、目印となる凹部が第2本体部を径方向に貫通しないため、その凹部を被覆部の周方向において広い範囲に形成することができる。また、凹部が第2本体部の内面から凹むように形成されるため、第2本体部に対する経路規制部材の挿入が凹部に阻害されることを好適に抑制できる。
[8]前記第2本体部は、前記第2本体部の周方向の両端面である第3端面及び第4端面を有し、前記目印は、前記第3端面及び前記第4端面の少なくとも一方に設けられていることが好ましい。この構成によれば、目印が、蓋部の第3端面及び第4端面の少なくとも一方に設けられている。このため、第2本体部に経路規制部材が挿入された後であっても、目印を目視で確認することができる。これにより、第2本体部に経路規制部材が挿入された後であっても、経路規制部材の第1端面と目印との位置関係を容易に確認することができる。
[9]前記経路規制部材を第1経路規制部材としたときに、前記取付部材は、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する第2経路規制部材であり、前記接続部は、前記第1経路規制部材の長さ方向の端部に設けられており、前記被覆部は、前記第2経路規制部材の長さ方向の端部に設けられており、前記第1経路規制部材は、前記ワイヤハーネス本体の経路において直線状をなす部分である直線部の経路を規制しており、前記第2経路規制部材は、前記ワイヤハーネス本体の経路において屈曲する部分である屈曲部の経路を規制していることが好ましい。この構成によれば、第1経路規制部材により直線部の経路が規制され、第2経路規制部材により屈曲部の経路が規制される。これにより、直線部の経路及び屈曲部の経路がそれぞれ所望の経路から外れることを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「直交」、「平行」や「全長」は、厳密に直交、平行や全長の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね直交、平行や全長の場合も含まれる。本明細書において「等しい」とは、正確に等しい場合の他、寸法公差等の影響により比較対象同士に多少の相違がある場合も含む。また、本明細書の説明で使用される「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きなどを有するものも含む。なお、「筒状」の形状には、円形、楕円形、及び尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。また、本明細書の説明で使用される「環状」という用語は、ループを形成する任意の構造、または端部のない連続形状、並びに、C字形のようなギャップを有する、一般的にループ形状の構造を指すことがある。なお、「環状」の形状には、円形、楕円形、及び尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。また、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vに搭載されるものである。ワイヤハーネス10は、2個以上の車載機器同士を電気的に接続する。車載機器は、車両Vに搭載された電気機器である。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前部に設置されたインバータM1と、そのインバータM1よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリM2とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。ワイヤハーネス10は、例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部分が車両Vの床下などの車室外を通るように車両Vに配索されている。
インバータM1は、例えば、車両走行の動力源となる図示しない車輪駆動用のモータと接続される。インバータM1は、高圧バッテリM2の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリM2は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス10は、ワイヤハーネス本体11を有している。ワイヤハーネス本体11は、電線部材20と、電線部材20の外周を囲う筒状の外装部材30とを有している。ワイヤハーネス10は、電線部材20の両端部に取り付けられたコネクタC1,C2を有している。電線部材20の長さ方向の一端部はコネクタC1を介してインバータM1と接続されるとともに、電線部材20の長さ方向の他端部はコネクタC2を介して高圧バッテリM2と接続されている。
図2及び図3に示すように、ワイヤハーネス10は、外装部材30の外周に取り付けられる第1経路規制部材40と、外装部材30の外周に取り付けられる第2経路規制部材50とを有している。第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50は、ワイヤハーネス本体11の配索される経路を規制している。なお、図1では、第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50の図示を省略している。
(電線部材20の構成)
図3及び図4に示すように、電線部材20は、例えば、1本又は複数本(本実施形態では、2本)の電線21と、複数本の電線21の外周を一括して包囲する編組部材25とを有している。
図4に示すように、各電線21は、導電性を有する芯線22と、芯線22の外周を囲うとともに絶縁性を有する絶縁被覆23とを有する被覆電線である。各電線21は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線21は、例えば、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよい。本実施形態の各電線21は、ノンシールド電線である。
芯線22としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚線や単一の導体からなる単芯線などを用いることができる。単芯線としては、例えば、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。芯線22としては、撚線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。芯線22の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
絶縁被覆23は、例えば、芯線22の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆23は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料により構成されている。
各電線21の長さ方向と直交する平面によって電線21を切断した断面形状、つまり各電線21の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。各電線21の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状、扁平形状等に形成されている。本実施形態の各電線21の横断面形状は、円形状に形成されている。
編組部材25は、例えば、全体として複数の電線21の外周を一括して包囲する筒状をなしている。編組部材25としては、例えば、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。金属素線の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。図示は省略するが、編組部材25の長さ方向の両端部は、例えば、コネクタC1,C2(図1参照)などにおいてアース接続されている。
(外装部材30の構成)
図3に示すように、外装部材30は、電線部材20の外周を周方向全周にわたって包囲する筒状をなしている。本実施形態の外装部材30は、円筒状に形成されている。外装部材30は、例えば、外装部材30の周方向全周にわたって連続して周壁が形成されている。外装部材30は、例えば、外装部材30の周方向全周にわたって密閉されている。外装部材30は、例えば、飛翔物や水滴から電線部材20を保護する機能を有している。
外装部材30は、例えば、可撓性を有し、容易に屈曲可能である。可撓性を有する外装部材30の例としては、例えば、樹脂製のコルゲートチューブやゴム製の防水カバーなどが挙げられる。本実施形態の外装部材30は、外装部材30の長さ方向に沿って環状凸部31と環状凹部32とが交互に連なって設けられた蛇腹構造を有する樹脂製のコルゲートチューブである。環状凸部31及び環状凹部32の各々は、例えば、外装部材30の周方向に沿って1周する環状をなしている。外装部材30の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。なお、図1及び図2では、外装部材30を簡略化して図示している。
(第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50の構成)
図2に示すように、第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50の各々は、外装部材30を保持する。第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50の各々は、例えば、外装部材30よりも堅硬である。第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50の各々は、外装部材30に比べて、ワイヤハーネス本体11の長さ方向と直交する方向に曲がり難い硬さを有している。これにより、第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50の各々は、ワイヤハーネス本体11の経路を規制する。例えば、第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50の各々は、ワイヤハーネス本体11が自重などで撓んで所望の経路から外れないように、外装部材30を補助する。外装部材30は、例えば、第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50が取り付けられていない状態よりも曲がり難くなっている。
第1経路規制部材40は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において部分的に設けられている。第1経路規制部材40は、例えば、ワイヤハーネス本体11の経路のうち直線状をなす部分である直線部11Aにおいて、外装部材30の外周に取り付けられている。第1経路規制部材40は、直線部11Aにおけるワイヤハーネス本体11の経路を規制する。ここで、直線部11Aは、ワイヤハーネス本体11の経路が一方向に直線状に延びる部分である。なお、第1経路規制部材40は、ワイヤハーネス本体11の経路に応じて、単数または複数設けられる。
第2経路規制部材50は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において部分的に設けられている。第2経路規制部材50は、例えば、ワイヤハーネス本体11の経路のうち屈曲する部分である屈曲部11Bにおいて、外装部材30の外周に取り付けられている。第2経路規制部材50は、屈曲部11Bにおけるワイヤハーネス本体11の経路を規制する。ここで、屈曲部11Bは、ワイヤハーネス本体11の経路が2次元状又は3次元状に屈曲している部分である。なお、第2経路規制部材50は、ワイヤハーネス本体11の経路に応じて、単数または複数設けられる。
(第1経路規制部材40の構成)
図4に示すように、第1経路規制部材40は、外装部材30の外周のうち外装部材30の周方向の一部を覆っている。第1経路規制部材40は、外装部材30の周方向の一部において外装部材30の外周を被覆する筒状をなしている。第1経路規制部材40の横断面形状は、全体としてC字状をなしている。第1経路規制部材40は、例えば、外装部材30の外周の半分よりも大きい範囲を覆っている。第1経路規制部材40の横断面形状は、例えば、第1経路規制部材40の長さ方向の全長にわたって一様である。図2に示すように、第1経路規制部材40は、例えば、直線部11Aの経路に沿って延びており、一方向に直線状に延びる形状に形成されている。
第1経路規制部材40は、例えば、金属製又は樹脂製である。本実施形態の第1経路規制部材40は、樹脂製である。第1経路規制部材40の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂を用いることができる。第1経路規制部材40は、例えば、押出成形や射出成形などの周知の製造方法によって製造できる。
図3に示すように、第1経路規制部材40は、外装部材30の外周の一部を覆う第1本体部41と、第1本体部41の長さ方向と直交する方向に開口する挿入口42とを有している。第1経路規制部材40は、第1本体部41の周方向の両端部であって挿入口42を形成する第1端部43及び第2端部44を有している。
図4に示すように、第1本体部41は、第1経路規制部材40の主部分を構成している。第1本体部41の径方向の厚みは、例えば、第1経路規制部材40の周方向において一様である。第1本体部41の横断面形状は、例えば、外装部材30の外面に沿った形状に形成されている。第1本体部41の横断面形状は、例えば、円弧状に形成されている。
第1端部43と第2端部44とは、第1本体部41の周方向において互いに反対側に設けられている。第1端部43と第2端部44とは、第1本体部41の周方向において挿入口42を挟んで互いに離れて設けられている。換言すると、第1経路規制部材40の周方向において第1端部43と第2端部44との間の間隙が挿入口42として構成される。このように、第1経路規制部材40は、第1本体部41の周方向の一部に挿入口42を有するC字状に形成されている。
挿入口42の開口幅、つまり第1端部43と第2端部44との最短距離は、例えば、外装部材30の外径よりも小さい。図3に示すように、挿入口42は、第1本体部41の長さ方向に沿って第1本体部41の長さ方向の全長にわたって延びている。すなわち、挿入口42は、第1本体部41の長さ方向と直交する方向に開口するとともに、第1本体部41の長さ方向の両端に開口するように形成されている。
第1経路規制部材40の長さ方向と直交する方向から挿入口42に外装部材30を挿入することにより、第1経路規制部材40が弾性変形して挿入口42の開口幅が大きくなる。外装部材30が第1経路規制部材40の内部に挿入されると、第1経路規制部材40が元の形状に戻ろうと弾性復帰する。これにより、挿入口42の開口幅が外装部材30の外径よりも小さくなるため、外装部材30の外周に対して第1経路規制部材40が取り付けられる。
図4に示すように、第1端部43は、先端43Aを有している。第2端部44は、先端44Aを有している。先端43A,44Aは、挿入口42を形成している。先端43A,44Aは、第1経路規制部材40の長さ方向から見て、湾曲形状に形成されている。すなわち、先端43A,44Aの横断面形状は、湾曲形状に形成されている。
第1経路規制部材40は、例えば、第1端部43及び第2端部44のそれぞれの内面から突出する突出部45を有している。各突出部45は、第1経路規制部材40の内部に挿入された外装部材30に向かって突出して外装部材30の外面に接触可能である。各突出部45は、例えば、外装部材30の環状凸部31の外面に接触している。2つの突出部45は、例えば、先端43A,44Aのそれぞれの内面から突出している。各突出部45の横断面形状は、例えば、湾曲形状に形成されている。本実施形態の各突出部45の横断面形状は、半円形状に形成されている。各突出部45は、例えば、第1経路規制部材40の長さ方向に沿って第1経路規制部材40の長さ方向の全長にわたって延びている。
各突出部45は、例えば、外装部材30の外側から外装部材30を押圧する。外装部材30は、2つの突出部45と第1本体部41とによって弾性的に挟まれている。これにより、外装部材30に対する第1経路規制部材40の連結が強固となる。したがって、外装部材30の外周に取り付けられた第1経路規制部材40が、外装部材30の長さ方向において移動することが抑制されている。
図3に示すように、第1経路規制部材40は、第2経路規制部材50と接続される接続部47を有している。接続部47は、例えば、第1経路規制部材40の長さ方向の端部に設けられている。接続部47は、第1経路規制部材40の長さ方向の第1端面47Aを有している。
(第2経路規制部材50の構成)
図2に示すように、第2経路規制部材50は、屈曲部11Bにおける外装部材30の外周に取り付けられている。第2経路規制部材50は、屈曲部11Bの形状に沿って屈曲している。第2経路規制部材50は、例えば、金属製又は樹脂製である。本実施形態の第2経路規制部材50は、樹脂製である。第2経路規制部材50の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂を用いることができる。第2経路規制部材50は、例えば、射出成形などの周知の製造方法によって製造できる。
第2経路規制部材50は、第1経路規制部材40の長さ方向の一部を被覆する被覆部51と、外装部材30の外周に取り付けられる経路規制部70とを有している。第2経路規制部材50は、例えば、被覆部51と経路規制部70とが一体に形成された単一部品である。被覆部51は、例えば、第2経路規制部材50の長さ方向の一端部に設けられている。被覆部51は、第2本体部52と、第2本体部52に連結された蓋部56とを有している。経路規制部70は、第3本体部71を有している。第3本体部71は、第2本体部52と連続して一体に形成されている。
(被覆部51の構成)
図2に示すように、被覆部51は、例えば、外装部材30の径方向において接続部47と重なって設けられている。すなわち、ワイヤハーネス10では、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第1経路規制部材40の長さ方向の一端部と第2経路規制部材50の長さ方向の一端部とが重なって設けられている。
被覆部51は、例えば、第1経路規制部材40の接続部47の外周を包囲している。被覆部51は、例えば、接続部47の外周及び接続部47が取り付けられた部分における外装部材30の外周を周方向全周にわたって包囲する環状に形成されている。被覆部51は、例えば、直線部11Aの経路に沿って延びており、一方向に直線状に延びる形状に形成されている。
図4に示すように、第2本体部52は、例えば、外装部材30の外周のうち外装部材30の周方向の一部を覆っている。第2本体部52は、例えば、第1経路規制部材40の外周のうち第1経路規制部材40の周方向の一部を覆っている。第2本体部52は、第1経路規制部材40の周方向の一部において第1経路規制部材40の外周を被覆する筒状をなしている。第2本体部52は、例えば、第1経路規制部材40のうち第1本体部41の外周を被覆している。第2本体部52は、例えば、第1本体部41の外周の半分よりも大きい範囲を覆っている。第2本体部52の内面の横断面形状は、例えば、第1本体部41の外面に対応した形状に形成されている。第2本体部52の内面の横断面形状は、例えば、湾曲形状に形成されている。第2本体部52の内面の横断面形状は、全体としてU字状をなしている。
図3に示すように、第2本体部52は、被覆部51の長さ方向の第2端面51Aを有している。第2端面51Aは、第2経路規制部材50の長さ方向の端面であり、被覆部51が有する端面である。第2端面51Aは、被覆部51の長さ方向の両端部のうち経路規制部70と接続される端部とは反対側の端部に設けられている。第2本体部52は、第2本体部52の周方向の両端面である第3端面53及び第4端面54を有している。第2本体部52は、第3端面53と第4端面54とによって形成される第1収容口55を有している。第1収容口55は、第3端面53と第4端面54との間の開口である。第1収容口55は、第2本体部52の長さ方向と直交する方向に開口する。第1収容口55は、第2本体部52の長さ方向に沿って第2本体部52の長さ方向の全長にわたって延びている。第1収容口55の開口幅、つまり第3端面53と第4端面54との最短距離は、例えば、第1経路規制部材40の外径と等しい、もしくは第1経路規制部材40の外径よりも大きい。第1収容口55には、外装部材30及び第1経路規制部材40が第2経路規制部材50の長さ方向と直交する方向に沿って挿入される。
蓋部56は、例えば、第2本体部52に対して一体に形成されている。蓋部56の内面の横断面形状は、例えば、外装部材30の外面に対応した形状に形成されている。蓋部56の内面の横断面形状は、例えば、第1経路規制部材40の外面に対応した形状に形成されている。蓋部56の内面の横断面形状は、例えば、楕円弧状や長円弧状に形成されている。蓋部56は、例えば、略半楕円筒状に形成されている。ここで、本明細書における「長円」は、2つの等しい長さの平行線と2つの半円形からなる形状である。
蓋部56は、第2本体部52の第1収容口55を覆っている。蓋部56は、例えば、第2経路規制部材50の長さ方向のうち被覆部51のみにおいて、第1収容口55を覆っている。換言すると、蓋部56は、第2経路規制部材50のうち被覆部51のみに設けられており、経路規制部70には設けられていない。
被覆部51は、例えば、第2本体部52と蓋部56とを繋ぐヒンジ部57を有している。ヒンジ部57は、第2本体部52の周方向一端と蓋部56の周方向一端とを繋いでいる。第2本体部52の周方向他端には1つ又は複数(本実施形態では、2つ)のロック部58が設けられている。蓋部56の周方向他端には1つ又は複数(本実施形態では、2つ)の爪部59が設けられている。
第2本体部52と蓋部56とは、ヒンジ部57を中心として相対回動可能である。蓋部56は、ヒンジ部57を軸として、図3に示す開位置と、図2に示す閉位置との間を回動可能である。図4に示すように、蓋部56が閉位置にある状態において、爪部59はロック部58に引っ掛かる。これにより、蓋部56が閉位置に保持される。このようにして、第2本体部52と蓋部56とが互いに連結される。第2本体部52と蓋部56とが連結された状態において、被覆部51は、外装部材30及び接続部47の外周をまとめて囲む環状をなす。蓋部56は、閉位置において、第2本体部52の第1収容口55を覆っている。蓋部56は、例えば、閉位置において、接続部47における挿入口42を覆っている。
図3に示すように、被覆部51は、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第1経路規制部材40の長さ方向の第1端面47Aと係合可能な規制壁60を有している。規制壁60は、例えば、被覆部51の内面から被覆部51の径方向内側に突出している。規制壁60は、例えば、被覆部51の周方向に沿って延びている。規制壁60は、例えば、被覆部51の周方向の全周にわたって延びている。規制壁60は、被覆部51の長さ方向の一端部に設けられている。
規制壁60は、例えば、第2本体部52の内面に形成された本体側規制壁61と、蓋部56の内面に形成された蓋側規制壁62とを有している。本体側規制壁61と蓋側規制壁62とは、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、互いに同じ位置に設けられている。
図5に示すように、本体側規制壁61は、第2本体部52の内面から径方向内側に突出している。本体側規制壁61は、例えば、被覆部51の周方向において、第2本体部52の全周にわたって延びている。本体側規制壁61の内面の横断面形状は、第2本体部52の内面の横断面形状と同様の形状に形成されている。本実施形態の本体側規制壁61の内面の横断面形状は、U字状に形成されている。本体側規制壁61の内面の横断面形状は、例えば、第2本体部52の内面の横断面形状よりも一回り小さく形成されている。
本体側規制壁61は、第2本体部52の長さ方向と直交する方向に開口する第2収容口63を有している。第2収容口63は、第1収容口55と連通している。第2収容口63の開口幅は、第1収容口55の開口幅よりも小さい。第2収容口63の開口幅は、例えば、第1経路規制部材40の外径よりも小さい。
図3に示すように、本体側規制壁61は、例えば、第2本体部52の長さ方向の両端部のうち第3本体部71と接続される端部に設けられている。本体側規制壁61は、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向に沿って延びている。本体側規制壁61は、例えば、第2本体部52の端部から第3本体部71の長さ方向の全長にわたって延びている。例えば、第2本体部52の内面と第3本体部71の内面との境界部分には、本体側規制壁61によって段差が形成されている。
図6に示すように、本体側規制壁61の長さ方向の端面61Aは、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第1経路規制部材40の第1本体部41に対向しており、第1本体部41に接触可能である。本体側規制壁61の端面61Aは、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第1経路規制部材40の長さ方向の第1端面47Aに対向しており、第1端面47Aに接触可能である。
図5に示すように、蓋側規制壁62は、蓋部56の内面から径方向内側に突出している。蓋側規制壁62は、例えば、被覆部51の周方向において、蓋部56の全周にわたって延びている。蓋側規制壁62の内面の横断面形状は、例えば、第1経路規制部材40の外面に対応した形状に形成されている。蓋側規制壁62の内面の横断面形状は、例えば、円弧状や楕円弧状に形成されている。本実施形態の蓋側規制壁62の内面の横断面形状は、半楕円弧状に形成されている。
蓋側規制壁62は、例えば、ワイヤハーネス本体11(図3参照)の長さ方向において、第1経路規制部材40の第1端部43及び第2端部44に対向しており、それら第1端部43及び第2端部44に接触可能である。
図3に示すように、本体側規制壁61及び蓋側規制壁62からなる規制壁60は、第1経路規制部材40の長さ方向の第1端面47Aに接触することにより、ワイヤハーネス本体11の長さ方向における第1経路規制部材40の移動を規制している。例えば、規制壁60は、第1経路規制部材40が経路規制部70に挿入されないように、第1経路規制部材40の移動を規制している。このような規制壁60は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、被覆部51に対する第1経路規制部材40の最大挿入量を示す第2の目印として機能する。すなわち、規制壁60は、被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入することを許容できる最大の挿入量、つまりワイヤハーネス本体11の長さ方向における接続部47と被覆部51との最大の重なり幅を示す目印として機能する。換言すると、規制壁60は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入することを許容できる限界位置を示す目印として機能する。
図4に示すように、被覆部51は、例えば、突起部65を有している。突起部65は、被覆部51の内面から被覆部51の内部に挿入された第1経路規制部材40の挿入口42に向かって突出している。突起部65は、挿入口42の内側に配置されるように突出している。突起部65は、第1経路規制部材40の周方向において第1端部43及び第2端部44と接触可能である。突起部65と第1端部43又は第2端部44とが係合されることにより、第1経路規制部材40の周方向において、被覆部51に対する第1経路規制部材40の相対移動が抑制される。このため、第1経路規制部材40の周方向において、被覆部51に対して第1経路規制部材40が位置ずれすることを抑制できる。
突起部65は、例えば、蓋部56の内面に設けられている。突起部65は、例えば、蓋部56の内面から第1収容口55に向かって突出している。このため、挿入口42の内側に突起部65が配置された状態では、挿入口42は、被覆部51のうち蓋部56側を向くことになる。
図3に示すように、突起部65は、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向に沿って延びている。突起部65は、例えば、被覆部51の長さ方向に沿って被覆部51の長さ方向の全長にわたって延びている。突起部65は、例えば、蓋部56の周方向において部分的に設けられている。突起部65は、例えば、蓋部56の周方向の中間部分に設けられている。突起部65の一部は、例えば、蓋側規制壁62を構成している。例えば、被覆部51の長さ方向の一端部に設けられた突起部65は、蓋側規制壁62を構成している。
図6に示すように、突起部65は、例えば、外装部材30の環状凹部32に入り込む突部66を有している。突部66は、突起部65の突出先端面から更に突出して設けられている。突部66は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において複数設けられている。本実施形態では、突部66は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において4つ設けられ、それぞれ異なる環状凹部32内に入り込んでいる。突部66が環状凹部32に入り込むことにより、外装部材30の長さ方向において第2経路規制部材50に対する外装部材30の移動を抑制することができる。
図3に示すように、被覆部51は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、被覆部51に対して必要な第1経路規制部材40の最小挿入量を示す目印67を有している。目印67は、例えば、第2本体部52の内面に設けられている。
図6に示すように、目印67は、例えば、第2本体部52の内面に設けられた凹部68を有している。凹部68は、第2本体部52の内面から被覆部51の径方向外側に向かって凹むように形成されている。凹部68は、例えば、被覆部51の径方向において、第2本体部52を貫通しない凹部である。凹部68は、被覆部51の長さ方向において部分的に設けられている。凹部68は、例えば、被覆部51の長さ方向の中間部分に設けられている。凹部68は、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、被覆部51の長さ方向の第2端面51Aから第1距離L1だけ離れて設けられている。ここで、第2端面51Aは、被覆部51の長さ方向の両端部のうち規制壁60とは反対側の端部に設けられている。また、第1距離L1は、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、被覆部51に対して必要な第1経路規制部材40の最小挿入量に応じた距離に設定されている。第1経路規制部材40の最小挿入量は、例えば、被覆部51からの第1経路規制部材40の脱離を発生しにくくするのに必要な挿入量、つまりワイヤハーネス本体11の長さ方向における接続部47と被覆部51との重なり幅である。第1経路規制部材40の最小挿入量は、例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向における被覆部51に対する第1経路規制部材40の移動し易さに応じて設定される。例えば、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において被覆部51に対して第1経路規制部材40が自由に移動可能な場合には、第1経路規制部材40の最小挿入量は大きく設定される。本実施形態の凹部68は、被覆部51の長さ方向において、第2端面51A及び規制壁60のうち規制壁60に近い位置に設けられている。すなわち、本実施形態の凹部68は、被覆部51の長さ方向において、規制壁60側に片寄って設けられている。本実施形態の凹部68は、被覆部51の長さ方向において、規制壁60と離れて設けられている。
図3及び図4に示すように、凹部68は、例えば、被覆部51の周方向に沿って延びている。凹部68は、例えば、被覆部51の周方向において、第2本体部52の全周にわたって延びている。
(経路規制部70の構成)
図2に示すように、経路規制部70の第3本体部71は、例えば、屈曲部11Bの経路に沿って延びている。すなわち、第3本体部71は、屈曲部11Bの形状に沿った屈曲形状を有している。第3本体部71は、例えば、外装部材30の外周のうち外装部材30の周方向の一部を覆っている。第3本体部71は、外装部材30の周方向の一部において外装部材30の外周を被覆する筒状をなしている。第3本体部71は、例えば、外装部材30の外周の半分よりも大きい範囲を覆っている。第3本体部71の内面の横断面形状は、外装部材30の外面に対応した形状に形成されている。第3本体部71の内面の横断面形状は、例えば、湾曲形状に形成されている。第3本体部71の内面の横断面形状は、全体としてU字状をなしている。
第3本体部71は、第3本体部71の長さ方向と直交する方向に開口する第2収容口63を有している。第2収容口63は、第3本体部71の長さ方向に沿って第3本体部71の長さ方向の全長にわたって延びている。第2収容口63は、第1収容口55と連通している。第1収容口55と第2収容口63とによって構成される収容口は、第2経路規制部材50の長さ方向に沿って第2経路規制部材50の長さ方向の全長にわたって延びている。すなわち、第1収容口55と第2収容口63とによって構成される収容口は、第2経路規制部材50の長さ方向と直交する方向に開口するとともに、第2経路規制部材50の長さ方向の両端に開口している。
第2収容口63の開口幅は、例えば、外装部材30の外径と等しい、もしくは外装部材30の外径よりも大きい。第2収容口63には、外装部材30が第2経路規制部材50の長さ方向と直交する方向に沿って挿入される。なお、第3本体部71の内部には、第1経路規制部材40は挿入されない。
(固定部材81,82の構成)
ワイヤハーネス10は、例えば、外装部材30の外周に第1経路規制部材40を固定する固定部材81を有している。ワイヤハーネス10は、例えば、外装部材30の外周に第2経路規制部材50を固定する固定部材82を有している。固定部材81,82としては、例えば、樹脂製又は金属製の結束バンド、カシメリングや粘着テープなどを用いることができる。本実施形態の固定部材81,82は、粘着テープである。
固定部材81は、例えば、第1経路規制部材40の長さ方向の端部のうち接続部47とは反対側に設けられた端部を外装部材30の外面に固定するように形成されている。固定部材81は、例えば、第1経路規制部材40の長さ方向の端部の外面から外装部材30の外面にわたって巻き付けられている。これにより、ワイヤハーネス本体11の長さ方向及び周方向において、外装部材30に対して第1経路規制部材40が移動することを抑制できる。固定部材82は、例えば、第2経路規制部材50の長さ方向の端部のうち被覆部51とは反対側に設けられた端部を外装部材30の外面に固定するように形成されている。固定部材82は、例えば、第2経路規制部材50の長さ方向の端部の外面から外装部材30の外面にわたって巻き付けられている。これにより、ワイヤハーネス本体11の長さ方向及び周方向において、外装部材30に対して第2経路規制部材50が移動することを抑制できる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第1経路規制部材40の接続部47と第2経路規制部材50の被覆部51とが重なって設けられる。このとき、接続部47の外周を覆う被覆部51に、その被覆部51に対して必要な第1経路規制部材40の最小挿入量を示す目印67が設けられる。この構成によれば、被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入する作業の際に、目印67に基づいて、被覆部51に対する第1経路規制部材40の最小挿入量の位置を容易に確認することができる。すなわち、目印67に基づいて、被覆部51に対して第1経路規制部材40をどこまで挿入する必要があるのかを容易に確認することができる。ここで、被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入する際には、例えば目印67を目視で確認しながら、第1経路規制部材40の第1端面47Aが目印67を超えるように、第1経路規制部材40が被覆部51に挿入される。すなわち、目印67を目視で確認しながら、第1端面47Aがワイヤハーネス本体11の長さ方向において目印67よりも奥側、つまり目印67よりも規制壁60に近い位置まで挿入されるように、第1経路規制部材40が被覆部51に挿入される。換言すると、第1経路規制部材40によって目印67である凹部68が隠れるように、つまり目視できなくなるように、第1経路規制部材40が被覆部51に挿入される。このように被覆部51に対して第1経路規制部材40を目印67よりも奥まで挿入することにより、被覆部51に対して必要な最小挿入量以上に第1経路規制部材40を好適に挿入することができる。これにより、被覆部51から第1経路規制部材40が脱離することを好適に抑制できる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)接続部47の外周を覆う被覆部51に、その被覆部51に対して必要な第1経路規制部材40の最小挿入量を示す目印67が設けられる。この構成によれば、被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入する作業の際に、目印67に基づいて、被覆部51に対する第1経路規制部材40の最小挿入量の位置を容易に確認することができる。このため、目印67を確認しながら被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入することにより、被覆部51に対して必要な最小挿入量以上に第1経路規制部材40を好適に挿入することができる。これにより、被覆部51から第1経路規制部材40が脱離することを好適に抑制できる。この結果、第1経路規制部材40と第2経路規制部材50との接続信頼性を向上できる。
(2)被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入する作業の際に、目印67を目安にして、被覆部51に第1経路規制部材40を挿入することができる。これにより、被覆部51に第1経路規制部材40を挿入する作業の効率を向上できるため、ワイヤハーネス10の組立作業性を向上できる。
(3)本実施形態では、目印67が隠れるように、被覆部51に第1経路規制部材40が挿入される。このため、第1経路規制部材40を挿入した後に、目印67を目視できるか否かを確認することにより、被覆部51に対して必要な最小挿入量以上に第1経路規制部材40が挿入されているか否かを容易に確認することができる。すなわち、第1経路規制部材40と目印67との位置関係を目安として、被覆部51に対して第1経路規制部材40が適切に挿入されているか否かを容易に確認することができる。
(4)第1経路規制部材40の挿入口42は、第1経路規制部材40の長さ方向と直交する方向に開口するとともに、第1経路規制部材40の長さ方向の全長にわたって延びている。これにより、電線部材20の長さ方向の端部にコネクタC1,C2を取り付けるなどの端末処理を行った後に、外装部材30に対して挿入口42から第1経路規制部材40を取り付けることが可能である。このように、第1経路規制部材40を後付け可能であるため、ワイヤハーネス10の組立作業性を向上させることが可能である。
(5)ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第1経路規制部材40の長さ方向の第1端面47Aと係合可能な規制壁60が被覆部51に設けられる。規制壁60に第1経路規制部材40の第1端面47Aが係合されると、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第2経路規制部材50に対する第1経路規制部材40の相対移動が抑制される。このため、規制壁60に第1端面47Aが係合されると、第1経路規制部材40が第2経路規制部材50の経路規制部70まで挿入されることを抑制できる。換言すると、規制壁60を、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、被覆部51に対する第1経路規制部材40の最大挿入量を示す目印として機能させることができる。これにより、被覆部51に対して第1経路規制部材40を挿入する作業の際に、目印67及び規制壁60を目安にして、被覆部51に第1経路規制部材40を挿入することができる。これによれば、第1端面47Aが目印67と規制壁60との間に位置するように、第1経路規制部材40を被覆部51に挿入することにより、被覆部51に対して第1経路規制部材40を所望の位置まで好適に挿入することができる。この結果、被覆部51に第1経路規制部材40を挿入する作業の効率をより向上できるため、ワイヤハーネス10の組立作業性をより向上できる。
(6)第1経路規制部材40を第2経路規制部材50に取り付ける際に、第1経路規制部材40の長さ方向の第1端面47Aを規制壁60に係合させることにより、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、第2経路規制部材50に対する第1経路規制部材40の位置決めを容易に行うことができる。
(7)目印67は、被覆部51の長さ方向において規制壁60とは反対側に設けられた第2端面51Aから最小挿入量に応じた第1距離L1だけ離れて設けられる。この構成によれば、目印67及び規制壁60に基づいて、被覆部51に対する第1経路規制部材40の最小挿入量及び最大挿入量を容易に確認することができる。これにより、目印67及び規制壁60に基づいて、被覆部51に対する第1経路規制部材40の必要な挿入量を容易に確認することができる。
(8)被覆部51は、接続部47及び外装部材30をまとめて包囲する環状に形成されている。被覆部51は、第1本体部41の外周の一部を覆う第2本体部52と、第2本体部52に連結される蓋部56とを有する。この構成によれば、被覆部51を接続部47及び外装部材30を囲む環状としながらも、被覆部51が第2本体部52と蓋部56とに分かれていることで、被覆部51を含む第2経路規制部材50を第1経路規制部材40及び外装部材30に対して後付け可能となる。これにより、ワイヤハーネス10の組立作業性をより一層向上できる。
(9)目印67は、第2本体部52の内面に設けられた凹部68を有する。この構成によれば、第2本体部52に対して第1経路規制部材40を挿入する際に、第2本体部52の内面に目印67となる凹部68が設けられているため、その凹部68の位置を目視で確認しやすい。さらに、凹部68と第1経路規制部材40の第1端面47Aとの位置関係を目視で確認しやすい。これにより、被覆部51に対する第1経路規制部材40を挿入する際の作業性を向上できるとともに、被覆部51に対して必要な最小挿入量以上に第1経路規制部材40を好適に挿入することができる。
(10)凹部68は、被覆部51の周方向において、第2本体部52の全周にわたって延びている。この構成によれば、凹部68が被覆部51の周方向における広い範囲に形成されるため、凹部68の位置を目視で確認しやすくなる。
(11)凹部68は、被覆部51の径方向において、第2本体部52を貫通しない凹部である。この構成によれば、凹部68が第2本体部52を径方向に貫通しないため、凹部68を被覆部51の周方向において広い範囲に形成することができる。また、第2本体部52の内面に設けられた凹部68であるため、第2本体部52に対する第1経路規制部材40の挿入が凹部68に阻害されることを好適に抑制できる。
(12)第1経路規制部材40により直線部11Aの経路が規制され、第2経路規制部材50により屈曲部11Bの経路が規制される。これにより、直線部11Aの経路及び屈曲部11Bの経路がそれぞれ所望の経路から外れることを抑制できる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、凹部68を、被覆部51の周方向に沿って連続して延びるように形成したが、これに限定されない。例えば、凹部68を、被覆部51の周方向に沿って断続的に延びるように設けてもよい。すなわち、凹部68を、被覆部51の周方向において所定の間隔を空けて部分的に設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、凹部68を、被覆部51の周方向において、第2本体部52の全周にわたって延びるように形成したが、これに限定されない。例えば、凹部68を、被覆部51の周方向において、第2本体部52の一部のみに形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、凹部68を、被覆部51の径方向において、第2本体部52を貫通しない凹部に形成したが、これに限定されない。例えば、凹部68を、第2本体部52を径方向に貫通する貫通孔に形成してもよい。
・上記実施形態では、凹部68を、第2本体部52の内面のみに設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、凹部68を、第2本体部52の内面に設けるとともに、蓋部56の内面にも設けるようにしてもよい。
・上記実施形態の目印67は、第2本体部52の内面に設けられた凹部68を有するようにしたが、これに限定されない。例えば、目印67は、凹部68に代えて、第2本体部52の内面から被覆部51の径方向内側に突出する凸部を有するようにしてもよい。また、目印67は、例えば、凹部68に代えて、第2本体部52の内面に印字や刻印によって形成されたパターンを有するようにしてもよい。
・例えば図7に示すように、目印67を、第2本体部52の周方向の端面に設けるようにしてもよい。例えば、第2本体部52の第3端面53及び第4端面54のうち少なくとも一方に目印67を設けるようにしてもよい。本変更例の目印67は、第3端面53に設けられた溝部91を有している。溝部91は、第3端面53から凹むように形成されている。溝部91は、例えば、被覆部51の径方向において、第3端面53の全長にわたって延びている。
この構成によれば、第3端面53に目印67となる溝部91が形成されているため、第2本体部52に第1経路規制部材40が挿入された後であっても、溝部91を目視で確認することができる。これにより、第2本体部52に第1経路規制部材40が挿入された後であっても、第1経路規制部材40の第1端面47A(図3参照)と溝部91との位置関係を容易に確認することができる。
・例えば図7に示すように、目印67は、蓋部56に設けられた凸部92を有してもよい。ここで、蓋部56は、蓋部56の周方向の両端面である第5端面56A及び第6端面56Bを有している。第5端面56Aは、蓋部56の周方向の両端部のうち、ヒンジ部57を介して第2本体部52に接続された端部に設けられている。本変更例の凸部92は、第5端面56Aから突出して形成されている。凸部92は、例えば、溝部91に凹凸嵌合可能な大きさに形成されている。凸部92は、例えば、蓋部56が閉位置にある状態において、溝部91に凹凸嵌合可能に形成されている。
・図7に示した変更例において、第4端面54に溝部91を設けてもよい。また、第3端面53及び第4端面54の両方に溝部91を設けてもよい。
・図7に示した変更例において、第6端面56Bに凸部92を設けてもよい。また、第5端面56A及び第6端面56Bの両方に凸部92を設けてもよい。
・図7に示した変更例では、第3端面53に溝部91を形成し、第5端面56Aに凸部92を形成し、それら溝部91と凸部92とが凹凸嵌合する構成としたが、それらの凹凸関係を逆にしてもよい。すなわち、第3端面53に凸部92を形成し、第5端面56Aに溝部91を形成してもよい。
・図7に示した変更例において、凸部92を、第5端面56Aから凹む溝部91に変更してもよい。すなわち、第3端面53及び第5端面56Aの両方に溝部91を形成してもよい。
・図7に示した変更例において、凸部92を省略してもよい。
・上記実施形態の目印67は、図3に示した凹部68と、図7に示した溝部91及び凸部92とを併せて有していてもよい。
・上記実施形態では、被覆部51に対する第1経路規制部材40の最大挿入量を示す第2の目印として、規制壁60に具体化したが、これに限定されない。例えば、第2の目印としては、第2本体部52の内面から被覆部51の径方向内側に突出する構造に限らず、第2本体部52の内面から被覆部51の径方向外側に凹む構造に変更してもよい。例えば、第2の目印としては、第2本体部52の内面に印字や刻印によって形成されたパターンに変更してもよい。また、第2の目印の形成位置は、第2本体部52の内面に限らず、第3端面53や第4端面54に変更してもよいし、第5端面56Aや第6端面56Bに変更してもよい。
・上記実施形態における第1距離L1は適宜変更可能である。
・例えば図8に示すように、第1距離L1を、図6に示した第1距離L1よりも短く設定してもよい。例えば上記実施形態のように、第1経路規制部材40の長さ方向の端部が固定部材81(図2参照)により外装部材30の外面に固定されている場合には、ワイヤハーネス本体11の長さ方向における第1経路規制部材40の移動が規制されている。このため、この場合には、第1距離L1を短く設定してもよい。第1距離L1が短く設定されると、目印67となる凹部68は、例えば、被覆部51の長さ方向において、第2端面51A側に片寄った位置に設けられる。
・例えば図8に示すように、最小挿入量を示す目印67及び最大挿入量を示す規制壁60とは別に、最小挿入量と最大挿入量との間の挿入量を示す第3の目印93を設けるようにしてもよい。本変更例の第3の目印93は、第2本体部52の内面から凹むように形成された凹部である。第3の目印93は、ワイヤハーネス本体11の長さ方向において、目印67と規制壁60との間に設けられている。
・図8に示した変更例において、第3の目印93の構造は適宜変更可能である。例えば、第3の目印93としては、第2本体部52の内面から被覆部51の径方向外側に凹む構造に限らず、第2本体部52の内面から被覆部51の径方向内側に突出する構造に変更してもよい。例えば、第3の目印93としては、第2本体部52の内面に印字や刻印によって形成されたパターンに変更してもよい。また、第3の目印93の形成位置は、第2本体部52の内面に限らず、第3端面53や第4端面54に変更してもよいし、第5端面56Aや第6端面56Bに変更してもよい。
・上記実施形態において、第1経路規制部材40の長さ方向の両側に第2経路規制部材50を設けるようにしてもよい。このとき、例えば一方の第2経路規制部材50と他方の第2経路規制部材50との間において、第1経路規制部材40がワイヤハーネス本体11の長さ方向に沿って移動しやすい場合がある。この場合には、例えば、被覆部51に対する第1経路規制部材40の最小挿入量が大きく設定されるとともに、第1距離L1が長く設定される。
・上記実施形態の第2経路規制部材50の構造は適宜変更可能である。例えば、第2経路規制部材50は、接続部47を被覆するとともに、目印67が設けられた被覆部51を有する構造を有していれば、その他の構造は特に限定されない。
・蓋部56の突部66を省略してもよい。
・蓋部56の突起部65を省略してもよい。
・本体側規制壁61及び蓋側規制壁62の少なくとも一方を省略してもよい。
・上記実施形態の被覆部51では、第2本体部52と蓋部56とが互いに一体に形成されているが、これに限定されるものではなく、第2本体部52と蓋部56とが分離していてもよい。すなわち、第2本体部52と蓋部56とは別部品であってもよい。
・被覆部51の蓋部56を省略してもよい。
・経路規制部70における屈曲形状は適宜変更可能である。
・第2本体部52及び第3本体部71の内面の横断面形状は、U字状に限定されるものではなく、例えば円弧状や楕円弧形状などに変更可能である。
・第3本体部71に連結する蓋部を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態の第2経路規制部材50は、ワイヤハーネス本体11の屈曲部11Bの経路を規制するように形成したが、これに限定されない。例えば、第2経路規制部材50を、ワイヤハーネス本体11の直線部11Aの経路を規制する形状に変更してもよい。この場合の第2経路規制部材50は、例えば、経路規制部70における屈曲形状が直線状に延びる形状に変更される。
・上記実施形態では、被覆部51を有する取付部材として、第2経路規制部材50に具体化したが、これに限定されない。例えば、取付部材を、被覆部51のみを有する構造に具体化してもよい。
・上記実施形態の第1経路規制部材40の構造は適宜変更可能である。例えば、第1経路規制部材40は、挿入口42を有し、外装部材30の外周に取り付け可能な構造を有していれば、その他の構造は特に限定されない。
・上記実施形態の各突出部45を、第1経路規制部材40の周方向において、先端43A,44Aよりも挿入口42から離した位置に設けてもよい。
・各突出部45を、第1経路規制部材40の長さ方向において部分的に設けてもよい。
・2つの突出部45の少なくとも一方を省略してもよい。
・第1経路規制部材40において、第1本体部41の周方向の中間部分における内面から突出して外装部材30の外面に接触可能な第2の突出部を設けてもよい。この構成によれば、外装部材30の外面に、突出部45と第2の突出部とを共に接触させることが可能である。このため、第1経路規制部材40のがたつきを抑制できる。
・第1経路規制部材40において、第1本体部41の外面に長さ方向に沿って延びる溝を設けてもよい。この構成によれば、第1本体部41が溝を起点として外周側に変形しやすくなることで、挿入口42を広がりやすくすることが可能となる。この結果、第1経路規制部材40の組付性の向上に寄与できる。
・第1本体部41の径方向の厚みが周方向において変わるように構成してもよい。
・第1本体部41の横断面形状は、円弧状に限定されるものではなく、例えば楕円弧形状やU字形状などに変更可能である。
・上記実施形態では、第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50は、外装部材30よりも堅硬であるとしたが、これに限定されず、外装部材30と同等かそれ以下の堅さであってもよい。すなわち、第1経路規制部材40及び第2経路規制部材50は、それらが取り付けられていない状態のワイヤハーネス本体11よりもワイヤハーネス本体11が曲がり難くなるように作用すれば、外装部材30よりも堅硬でなくてもよい。
・上記実施形態における固定部材81,82の少なくとも一方を省略してもよい。
・上記実施形態の外装部材30は、例えば、樹脂製のコルゲートチューブの外面に金属材料を含む金属層が設けられるものであってもよい。
・上記実施形態の外装部材30は、コルゲートチューブに限らず、例えば、環状凸部31及び環状凹部32を有さない外装部材であってもよい。
・上記実施形態の外装部材30は、外装部材30の長さ方向に延びるスリットを有するものであってもよい。
・上記実施形態では、電線21を高圧電線としたが、これに限定されるものではなく、例えば、電線21を低圧電線としてもよい。
・上記実施形態の電線部材20では、電磁シールド部材を編組部材25に具体化したが、これに限定されない。例えば、電線部材20における電磁シールド部材を金属箔に具体化してもよい。
・上記実施形態の電線部材20における編組部材25を省略してもよい。
・上記実施形態では、電線部材20を構成する電線21を2本としたが、これに限定されない。電線21の本数は1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
・車両VにおけるインバータM1と高圧バッテリM2の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ワイヤハーネス10が電気的に接続する複数の車載機器を、インバータM1及び高圧バッテリM2に具体化したが、これに限定されない。ワイヤハーネス10が電気的に接続する複数の車載機器は、車両Vに搭載される電気機器であれば、特に限定されない。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
11 ワイヤハーネス本体
11A 直線部
11B 屈曲部
20 電線部材
21 電線
22 芯線
23 絶縁被覆
25 編組部材
30 外装部材
31 環状凸部
32 環状凹部
40 第1経路規制部材(経路規制部材)
41 第1本体部
42 挿入口
43 第1端部
44 第2端部
43A,44A 先端
45 突出部
47 接続部
47A 第1端面
50 第2経路規制部材(取付部材)
51 被覆部
51A 第2端面
52 第2本体部
53 第3端面
54 第4端面
55 第1収容口
56 蓋部
56A 第5端面
56B 第6端面
57 ヒンジ部
58 ロック部
59 爪部
60 規制壁
61 本体側規制壁
61A 端面
62 蓋側規制壁
63 第2収容口
65 突起部
66 突部
67 目印
68 凹部
70 経路規制部
71 第3本体部
81,82 固定部材
91 溝部
92 凸部
93 第3の目印
C1,C2 コネクタ
L1 第1距離
M1 インバータ
M2 高圧バッテリ
V 車両

Claims (9)

  1. 電線部材及び前記電線部材の外周を囲う外装部材を有するワイヤハーネス本体と、
    前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する経路規制部材と、
    前記経路規制部材の長さ方向の一部の外周に取り付けられる取付部材と、を有し、
    前記経路規制部材は、前記外装部材の外周の一部を覆う第1本体部と、前記第1本体部の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記第1本体部の長さ方向の全長にわたって延びる挿入口とを有し、
    前記経路規制部材は、前記取付部材に接続される接続部を有し、
    前記取付部材は、前記接続部の外周を覆う被覆部を有し、
    前記被覆部は、前記ワイヤハーネス本体の長さ方向において、前記被覆部に対して必要な前記経路規制部材の最小挿入量を示す目印を有するワイヤハーネス。
  2. 前記被覆部は、前記ワイヤハーネス本体の長さ方向において、前記経路規制部材の長さ方向の第1端面と係合可能な規制壁を有する請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記規制壁は、前記被覆部の長さ方向の一端部に設けられており、
    前記被覆部は、前記被覆部の長さ方向の両端部のうち前記規制壁とは反対側の端部が有する第2端面を有し、
    前記目印は、前記ワイヤハーネス本体の長さ方向において、前記第2端面から第1距離だけ離れて設けられており、
    前記第1距離は、前記最小挿入量に応じた距離である請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記被覆部は、前記接続部の外周及び前記接続部が取り付けられている部分の前記外装部材の外周を周方向全周にわたって包囲する環状に形成されており、
    前記被覆部は、前記第1本体部の外周の一部を覆う第2本体部と、前記第2本体部に連結される蓋部と、を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記目印は、前記第2本体部の内面に設けられている請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記目印は、前記被覆部の周方向において、前記第2本体部の全周にわたって延びている請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記目印は、前記第2本体部の内面から凹む凹部を有し、
    前記凹部は、前記被覆部の径方向において前記第2本体部を貫通しない凹部である請求項5又は請求項6に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記第2本体部は、前記第2本体部の周方向の両端面である第3端面及び第4端面を有し、
    前記目印は、前記第3端面及び前記第4端面の少なくとも一方に設けられている請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記経路規制部材を第1経路規制部材としたときに、
    前記取付部材は、前記外装部材の外周に取り付けられ、前記ワイヤハーネス本体の経路を規制する第2経路規制部材であり、
    前記接続部は、前記第1経路規制部材の長さ方向の端部に設けられており、
    前記被覆部は、前記第2経路規制部材の長さ方向の端部に設けられており、
    前記第1経路規制部材は、前記ワイヤハーネス本体の経路において直線状をなす部分である直線部の経路を規制しており、
    前記第2経路規制部材は、前記ワイヤハーネス本体の経路において屈曲する部分である屈曲部の経路を規制している請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
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