JP2024010863A - 二酸化炭素分離膜及びその製造方法 - Google Patents

二酸化炭素分離膜及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024010863A
JP2024010863A JP2022112416A JP2022112416A JP2024010863A JP 2024010863 A JP2024010863 A JP 2024010863A JP 2022112416 A JP2022112416 A JP 2022112416A JP 2022112416 A JP2022112416 A JP 2022112416A JP 2024010863 A JP2024010863 A JP 2024010863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
group
dioxide separation
mesoporous silica
separation membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022112416A
Other languages
English (en)
Inventor
智司 高田
Tomoji Takada
智也 小暮
Tomoya Kogure
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2022112416A priority Critical patent/JP2024010863A/ja
Publication of JP2024010863A publication Critical patent/JP2024010863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能が高い二酸化炭素分離膜を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、多孔質支持体と、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜とを備える二酸化炭素分離膜であって、前記メソポーラスシリカ膜において、フッ素のケイ素に対するモル比(フッ素/ケイ素)が0.75~1.5であり、窒素のケイ素に対するモル比(窒素/ケイ素)が0.5~0.75である二酸化炭素分離膜、及びその製造方法に関する。【選択図】図1

Description

本発明は二酸化炭素分離膜及びその製造方法に関する。
近年、地球温暖化対策として脱炭素化の機運が世界的に高まっている。日本においては、政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、いわゆるカーボンニュートラルを目指すことを宣言している。
カーボンニュートラルの実現のための技術の一つとして、二酸化炭素の排出削減技術がある。この技術は、例えば、火力発電所における発電時に発生する二酸化炭素の分離に利用されている。二酸化炭素の分離法としては、深冷法、吸収法、吸着法及び膜分離法等が挙げられる。これらの中で、膜分離法は、ガスの圧力差だけで分離できるため、装置の小型化及び省エネの観点から広く利用されている。
二酸化炭素の分離に使用される二酸化炭素分離膜として、例えば、特許文献1には、メソポーラス酸化物薄膜が多孔質支持体上に積層されてなるメソポーラス複合体であって、前記多孔質支持体の内部に前記薄膜を構成する酸化物が実質的に存在しないメソポーラス複合体のメソポーラス酸化物薄膜に、塩基性官能基が導入されていることを特徴とするCO分離用複合体が開示されている。特許文献1には、この複合体は、多孔質支持体を流動パラフィンに浸漬した後、この多孔質支持体の表面に、シラノール化合物等の酸化物源及び界面活性剤のゲル薄膜を形成させ、焼成して流動パラフィン及び界面活性剤を除去してメソポーラス複合体を調製し、例えば、不活性ガス雰囲気下で、塩基性官能基を有するシランカップリング剤で処理することにより、メソポーラス酸化物薄膜に塩基性官能基を導入する4工程の製法により製造されることが開示されている。
また、特許文献2及び3には、フルオロメチル基等のフルオロアルキル基を含む二酸化炭素分離膜が開示されている。
特許文献1に開示されるような、メソポーラス酸化物薄膜に塩基性官能基が導入された分離膜では、塩基性官能基が水蒸気を吸着してメソ孔が塞がり、二酸化炭素を透過し難くなるため、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能が低いという問題があった。また、二酸化炭素分離前にガスを除湿して水蒸気を除去する場合にはコストが高くなってしまう。さらに、メソ孔にシランカップリングにより塩基性官能基を導入するため、メソ孔径が小さくなり、二酸化炭素を透過し難くなるため、二酸化炭素の分離性能が低くなってしまうという問題もあった。また、特許文献1に開示される製造方法は、工程数が多く、流動パラフィンの除去のための高温焼成や、不活性ガス処理により高コストとなってしまうという問題もあった。
また、特許文献2及び3に開示されるような分離膜においても、二酸化炭素の分離性能について改善の余地があった。
特開2007-44677号公報 特開2018-126729号公報 特開平2-273523号公報
前記の通り、従来の二酸化炭素分離膜では、二酸化炭素の分離性能について改善の余地があり、特に、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能の改善が求められていた。それ故、本発明は、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能が高い二酸化炭素分離膜を提供することを目的とする。
本発明者らは、フルオロアルキル基及びアミノ基を、フッ素及び窒素のケイ素に対するモル比を所定の範囲に制御してメソポーラスシリカ膜に導入することにより、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能が向上することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)多孔質支持体と、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜とを備える二酸化炭素分離膜であって、前記メソポーラスシリカ膜において、フッ素のケイ素に対するモル比(フッ素/ケイ素)が0.75~1.5であり、窒素のケイ素に対するモル比(窒素/ケイ素)が0.5~0.75である、二酸化炭素分離膜。
(2)前記フルオロアルキル基が、トリフルオロメチル基を末端に有する、前記(1)に記載の二酸化炭素分離膜。
(3)前記アミノ基が第一級アミノ基である、前記(1)又は(2)に記載の二酸化炭素分離膜。
(4)前記(1)に記載の二酸化炭素分離膜の製造方法であって、
多孔質支持体をポリプロピレングリコールに浸漬する第1の工程と、
ポリプロピレングリコールに浸漬した多孔質支持体を、フルオロアルキル基を有するシラノール化合物と、アミノ基を有するシラノール化合物と、界面活性剤とを含む溶液に浸漬する第2の工程と、
前記第2の工程において前記溶液に浸漬した多孔質支持体を焼成し、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜を形成する第3の工程と
を含む、二酸化炭素分離膜の製造方法。
(5)前記ポリプロピレングリコールの分子量が425~2000である、前記(4)に記載の二酸化炭素分離膜の製造方法。
本発明により、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能が高い二酸化炭素分離膜を提供することが可能となる。
図1は、二酸化炭素分離膜のメソポーラスシリカ膜の組成とCO分離係数の関係を示す。図1Aは、メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比とCO分離係数の関係を示すグラフである。図1Bは、メソポーラスシリカ膜の窒素/ケイ素比とCO分離係数の関係を示すグラフである。 図2は、二酸化炭素分離膜の作製に用いたポリプロピレングリコールの分子量とCO分離係数の関係を示すグラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
本発明の二酸化炭素分離膜は、多孔質支持体と、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜とを備える。すなわち、本発明の二酸化炭素分離膜は、多孔質支持体と、前記多孔質支持体の表面に形成した、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜とを備える。
本発明に用いられる多孔質支持体としては、特に限定されずに、例えば、アルミナ、ゼオライト、コージェライト、ジルコニア、チタニア、バイコールガラス、焼結金属及びシリカ等の多孔体が挙げられるが、メソポーラスシリカ膜と同じ元素からなるシリカ多孔体が好ましい。
多孔質支持体の形状は、特に限定されずに、例えば板状又はチューブ状である。
多孔質支持体の孔径は、通常0.01μm~1μmであり、好ましくは0.05μm~0.5μmである。
本発明の二酸化炭素分離膜において、メソポーラスシリカ膜はフルオロアルキル基及びアミノ基を含有し、すなわち、フルオロアルキル基及びアミノ基がメソポーラスシリカ膜に導入されている。
メソポーラスシリカ膜は、メソ孔(細孔)を有する。メソポーラスシリカ膜の細孔径は、通常、2nm~50nmであり、好ましくは2nm~10nmである。ここで、細孔径とは、細孔の垂直断面の最大寸法をいう。メソポーラスシリカ膜の細孔容積は、通常0.5cc/g~1.4cc/gである。ここで、細孔容積とは、メソポーラスシリカ膜の細孔からなる空隙部の容積であり、通常のガス吸着測定装置により測定できる。
メソポーラスシリカ膜の膜厚は、通常500nm以下である。
メソポーラスシリカ膜はフルオロアルキル基を含有する。メソポーラスシリカ膜にフルオロアルキル基を導入することにより、アミノ基への水蒸気の吸着を抑制することができるため、水蒸気を含む二酸化炭素(CO)混合ガスに対する二酸化炭素の分離性能が高くなる。
メソポーラスシリカ膜に含有されるフルオロアルキル基は、炭素数が、通常1個~20個であり、好ましくは1個~10個であり、より好ましくは1個~5個である。フルオロアルキル基は、直鎖状又は分岐状のいずれでもよいが、好ましくは直鎖状である。
フルオロアルキル基としては、フルオロ基(F)を末端に有するアルキル基が好ましく、トリフルオロメチル基(CF)又はジフルオロメチル基(CFH)を末端に有するアルキル基がより好ましく、表面エネルギーがより小さいという観点から、トリフルオロメチル基を末端に有するアルキル基が特に好ましい。なお、トリフルオロメチル基を末端に有するアルキル基は、トリフルオロメチル基であってもよい。
フルオロアルキル基は、好ましくはトリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロブチル基及びトリフルオロペンチル基であり、より好ましくはトリフルオロメチル基及びトリフルオロプロピル基である。
メソポーラスシリカ膜はアミノ基も含有する。メソポーラスシリカ膜にアミノ基を導入することにより、膜が二酸化炭素を選択的に透過することができる。
メソポーラスシリカ膜に含有されるアミノ基は、第一級アミノ基、第二級アミノ基及び第三級アミノ基のいずれでもよいが、塩基性が高く、分子鎖の末端にアミノ基が存在する第一級アミノ基が好ましい。
アミノ基は、好ましくはアミノアルキル基である。アミノアルキル基は、炭素数が、通常1個~20個であり、好ましくは1個~10個であり、より好ましくは1個~5個である。アミノアルキル基は、直鎖状又は分岐状のいずれでもよいが、好ましくは直鎖状である。アミノアルキル基のアミノ基は、第一級アミノ基、第二級アミノ基及び第三級アミノ基のいずれでもよいが、塩基性が高く、分子鎖の末端にアミノ基が存在する第一級アミノ基が好ましい。
アミノアルキル基は、好ましくは、アミノメチル基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アミノブチル基及びアミノペンチル基であり、より好ましくはアミノプロピル基である。
メソポーラスシリカ膜において、フッ素のケイ素に対するモル比(フッ素/ケイ素)は、0.75~1.5である。フッ素/ケイ素比が0.75以上であると、フッ素による十分な疎水効果が得られるため、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能が高くなる。また、フッ素/ケイ素比が1.5以下であると、アミノ基が十分に存在し得るため、二酸化炭素の分離性能が十分に高くなる。フッ素/ケイ素比は、より高い二酸化炭素分離性能が得られるという観点から、好ましくは0.8~1.3であり、より好ましくは0.9~1.2である。フッ素/ケイ素比は、二酸化炭素分離膜の製造に用いた原料の量から求めることができる。
メソポーラスシリカ膜において、窒素のケイ素に対するモル比(窒素/ケイ素)は、0.5~0.75である。窒素/ケイ素比が0.5以上であると、アミノ基が十分に存在するため、二酸化炭素の分離性能が十分に高くなる。また、窒素/ケイ素比が0.75以下であると、フルオロアルキル基が十分に存在し得、フッ素による十分な疎水効果が得られるため、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素の分離性能が高くなる。窒素/ケイ素比は、より高い二酸化炭素分離性能が得られるという観点から、好ましくは0.55~0.7である。窒素/ケイ素比は、二酸化炭素分離膜の作製に用いた原料の量から求めることができる。
メソポーラスシリカ膜において、フッ素の窒素に対するモル比(フッ素/窒素)は、水蒸気を含むガスに対する二酸化炭素分離性能が高くなるという観点から、好ましくは1~3であり、より好ましくは1.5~2.5である。
本発明の二酸化炭素分離膜の製造方法について以下で説明する通り、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜は、フルオロアルキル基を有するシラノール化合物及びアミノ基を有するシラノール化合物から形成することができる。
本発明の二酸化炭素分離膜は、二酸化炭素分離係数が、好ましくは1500以上であり、より好ましくは1750以上であり、特に好ましくは2000以上である。本発明において、二酸化炭素分離係数は、以下の実施例にて説明する通り、二酸化炭素分離膜を透過する前のガス中のCO濃度及び透過した後のガス中のCO濃度をそれぞれ測定することにより求めることができる。
本発明は、前記の二酸化炭素分離膜の製造方法も含む。本発明の二酸化炭素分離膜の製造方法は、多孔質支持体をポリプロピレングリコールに浸漬する第1の工程と、ポリプロピレングリコールに浸漬した多孔質支持体を、フルオロアルキル基を有するシラノール化合物と、アミノ基を有するシラノール化合物と、界面活性剤とを含む溶液(以下、メソポーラスシリカ前駆体溶液とも記載する)に浸漬する第2の工程と、前記第2の工程において前記溶液に浸漬した多孔質支持体を焼成し、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜を形成する第3の工程とを含む。
本発明の二酸化炭素分離膜の製造方法の第1の工程においては、多孔質支持体をポリプロピレングリコールに浸漬して、多孔質支持体の細孔をポリプロピレングリコールで塞ぎ、第2の工程において、メソポーラスシリカ前駆体溶液が多孔質支持体の細孔内へ浸透することを防ぐ。
第1の工程において、多孔質支持体としては、二酸化炭素分離膜について前記の多孔体を用いることができる。
第1の工程において、多孔質支持体のポリプロピレングリコールへの浸漬は、通常10℃~100℃で、10分~100分の条件で行うことができる。
第1の工程において用いるポリプロピレングリコールは、通常液体である。
第1の工程において用いるポリプロピレングリコールの分子量は、好ましくは425~2000であり、より好ましくは500~1500であり、特に好ましくは700~1100である。ポリプロピレングリコールの分子量が425以上であると、ポリプロピレングリコールの粘度が十分に高いため、多孔質支持体の細孔に導入したポリプロピレングリコールが、第2の工程におけるメソポーラスシリカ前駆体溶液への浸漬時に脱離することを抑制することができ、細孔の上にメソポーラスシリカ膜を良好に成膜することができる。また、ポリプロピレングリコールの分子量が2000以下であると、ポリプロピレングリコールの水酸基が十分に存在するため、第2の工程において、シラノール化合物がポリプロピレングリコールに十分に吸着することができ、シラノール化合物と界面活性剤のゲル薄膜を良好に形成することができる。本発明において、ポリプロピレングリコールの分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー法にて測定した数基準の平均分子量をいう。
本発明の二酸化炭素分離膜の製造方法の第2の工程においては、第1の工程において、ポリプロピレングリコールに浸漬した多孔質支持体を、フルオロアルキル基を有するシラノール化合物と、アミノ基を有するシラノール化合物と、界面活性剤とを含む溶液に浸漬して、多孔質支持体とポリプロピレングリコールの表面にシラノール基を吸着させて、前記シラノール化合物と界面活性剤のゲル薄膜を形成する。前記多孔質支持体のメソポーラスシリカ前駆体溶液への浸漬は、通常10℃~100℃で、10分~100分の条件で行うことができる。
第2の工程において用いるメソポーラスシリカ前駆体溶液は、フルオロアルキル基を有するシラノール化合物と、アミノ基を有するシラノール化合物と、界面活性剤とを含む。メソポーラスシリカ前駆体溶液は、フルオロアルキル基を有するシラノール化合物と、アミノ基を有するシラノール化合物とを、得られる二酸化炭素分離膜のメソポーラスシリカ膜において特定のフッ素/ケイ素比及び窒素/ケイ素比が得られるようなモル比で含む。メソポーラスシリカ前駆体溶液は、例えば、フルオロアルキル基を有するシラン化合物と、アミノ基を有するシラン化合物と、界面活性剤とを、シラン化合物を加水分解可能な溶媒(好ましくは水)に添加し、混合して、シラン化合物を対応するシラノール化合物に加水分解することにより得られる。メソポーラスシリカ前駆体溶液の調製において、フルオロアルキル基を有するシラン化合物は、該フルオロアルキル基を有するシラノール化合物に加水分解され、また、アミノ基を有するシラン化合物は、該アミノ基を有するシラノール化合物に加水分解される。フルオロアルキル基を有するシラノール化合物又はシラン化合物は、好ましくはフルオロアルキル基で置換されたシラノール化合物又はシラン化合物であり、アミノ基を有するシラノール化合物又はシラン化合物は、好ましくはアミノ基(好ましくはアミノアルキル基)で置換されたシラノール化合物又はシラン化合物である。
フルオロアルキル基を有するシラン化合物としては、フルオロアルキル基を有するアルコキシシラン(フルオロアルキルアルコキシシラン)が好ましい。フルオロアルキル基を有するアルコキシシランは、炭素数が、通常1個~25個であり、好ましくは1個~15個であり、より好ましくは1個~10個である。フルオロアルキル基を有するアルコキシシランにおいて、アルコキシシランは、シラノール化合物への加水分解性の観点から、アルコキシ基の炭素数が少ないものが好ましく、好ましくはメトキシシラン及びエトキシシランであり、より好ましくはメトキシシランである。フルオロアルキル基を有するアルコキシシランにおいて、アルコキシ基の数は、例えば1個、2個又は3個であり、好ましくは2個又は3個である。各アルコキシ基は、同一であっても異なっていてもよいが、同一のものであることが好ましい。フルオロアルキル基を有するアルコキシシランは、好ましくはフルオロアルキル基を有するトリメトキシシラン(フルオロアルキルトリメトキシシラン)である。
フルオロアルキル基を有するアルコキシシランにおいて、フルオロアルキル基としては、フルオロ基(F)を末端に有するアルキル基が好ましく、トリフルオロメチル基(CF)又はジフルオロメチル基(CFH)を末端に有するアルキル基がより好ましく、表面エネルギーがより小さいという観点から、トリフルオロメチル基を末端に有するアルキル基が特に好ましい。
フルオロアルキル基を有するアルコキシシランにおいて、フルオロアルキル基は、炭素数が、通常1個~20個であり、好ましくは1個~10個であり、より好ましくは1個~5個である。フルオロアルキル基は、直鎖状又は分岐状のいずれでもよいが、好ましくは直鎖状である。フルオロアルキル基は、好ましくは、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロブチル基及びトリフルオロペンチル基であり、より好ましくはトリフルオロメチル基及びトリフルオロプロピル基である。
フルオロアルキル基を有するアルコキシシランとしては、特に限定されずに、例えば、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン及びトリフルオロメチルトリメトキシシランが挙げられる。
アミノ基を有するシラン化合物としては、アミノ基(好ましくはアミノアルキル基)を有するアルコキシシラン(アミノアルコキシシラン、好ましくはアミノアルキルアルコキシシラン)が好ましい。アミノ基を有するアルコキシシランは、炭素数が、通常1個~25個であり、好ましくは1個~15個であり、より好ましくは1個~10個である。アミノ基を有するアルコキシシランにおいて、アルコキシシランは、シラノール化合物への加水分解性の観点から、アルコキシ基の炭素数が少ないものが好ましく、好ましくはメトキシシラン及びエトキシシランであり、より好ましくはメトキシシランである。アミノ基を有するアルコキシシランにおいて、アルコキシ基の数は、特に限定されずに、例えば1個、2個又は3個であり、好ましくは2個又は3個である。各アルコキシ基は、同一であっても異なっていてもよいが、同一のものであることが好ましい。アミノ基を有するアルコキシシランは、好ましくはアミノ基を有するトリメトキシシラン及びジメトキシメチルシラン(より好ましくはアミノアルキルトリメトキシシラン及びアミノアルキルジメトキシメチルシラン)である。
好ましい実施形態において、アミノアルキル基を有するアルコキシシランのアミノアルキル基は、炭素数が、通常1個~20個であり、好ましくは1個~10個であり、より好ましくは1個~5個である。アミノアルキル基は、第一級アミノ基、第二級アミノ基及び第三級アミノ基のいずれでもよいが、塩基性が高く、分子鎖の末端にアミノ基が存在する第一級アミノ基が好ましい。
アミノアルキル基を有するアルコキシシランにおいて、アミノアルキル基は、好ましくはアミノメチル基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アミノブチル基及びアミノペンチル基であり、より好ましくはアミノプロピル基である。
アミノアルキル基を有するアルコキシシランとしては、特に限定されずに、例えば、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルジメトキシメチルシラン及びアミノエチルアミノプロピルジメトキシメチルシランが挙げられ、アミノプロピルトリメトキシシランが好ましい。
界面活性剤は、好ましくはカチオン性界面活性剤である。界面活性剤としては、特に限定されずに、例えば、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルホスホニウム、オクタデシルトリメチルホスホニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、セチルピリジニウム、ミリスチルトリメチルアンモニウム、デシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム及びジメチルジドデシルアンモニウム等が挙げられ、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドが好ましい。
メソポーラスシリカ前駆体溶液の調製において、溶液中のフルオロアルキル基を有するシラン化合物とアミノ基を有するシラン化合物とのモル比は、得られる二酸化炭素分離膜のメソポーラスシリカ膜において特定のフッ素/ケイ素比及び窒素/ケイ素比が得られるように設定すればよく、通常10:1~1:10であり、二酸化炭素分離膜の高い二酸化炭素分離性能の観点から、好ましくは1:1~1:3である。
メソポーラスシリカ前駆体溶液の調製において、溶液中のフルオロアルキル基を有するシラン化合物の濃度は、通常0.01mol/L~10mol/Lであり、疎水効果と二酸化炭素分離性能の両立の観点から、好ましくは0.23mol/L~0.45mol/Lである。
メソポーラスシリカ前駆体溶液の調製において、溶液中のアミノ基を有するシラン化合物の濃度は、通常0.01mol/L~10mol/Lであり、疎水効果と二酸化炭素分離性能の両立の観点から、好ましくは0.45mol/L~0.68mol/Lである。
メソポーラスシリカ前駆体溶液の調製において、溶液中の界面活性剤の濃度は、通常0.01mol/L~10mol/Lであり、好ましくは0.2mol/L~0.6mol/Lである。
メソポーラスシリカ前駆体溶液の調製において、溶液中のフルオロアルキル基を有するシラン化合物とアミノ基を有するシラン化合物の合計濃度は、通常0.01mol/L~10mol/Lであり、好ましくは0.1mol/L~5mol/Lであり、より好ましくは0.1mol/L~2mol/Lである。
本発明の二酸化炭素分離膜の製造方法の第3の工程においては、第2の工程においてメソポーラスシリカ前駆体溶液に浸漬した多孔質支持体を焼成し、ポリプロピレングリコール及び界面活性剤を除去して、多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜を形成する。第3の工程により、多孔質支持体と、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜とを備える二酸化炭素分離膜が得られる。得られるメソポーラスシリカ膜において、フルオロアルキル基は、フルオロアルキル基を有するシラン化合物又はシラノール化合物に由来するものであり、アミノ基は、アミノ基を有するシラン化合物又はシラノール化合物に由来するものである。
焼成温度は、ポリプロピレングリコール及び界面活性剤が十分に除去されるように設定すればよいが、通常150℃~450℃であり、好ましくは200℃~400℃であり、より好ましくは200℃~275℃である。本発明の製造方法においては、ポリプロピレングリコールを用いるため、例えば流動パラフィンを用いる場合と比較して、焼成温度をより低温にすることができる。このため、本発明の製造方法は低コストで二酸化炭素分離膜を製造することができる。
焼成時間は、ポリプロピレングリコール及び界面活性剤が十分に除去されるように設定すればよいが、通常10分~120分であり、好ましくは30分~90分である。
以上のように、本発明の二酸化炭素分離膜の製造方法は3工程であり、従来の製造方法と比較して工程数が少なく、また、高温焼成や不活性ガス処理が不要であるため、低コストで二酸化炭素分離膜を製造することができる。また、本発明の二酸化炭素分離膜の製造方法は、シランカップリング工程を有さないため、この工程によりメソポーラスシリカ膜のメソ孔径が小さくなり、二酸化炭素の分離性能が低下することを抑制することができる。
本発明の二酸化炭素分離膜は、高い二酸化炭素分離性能を有しており、特に水蒸気を含むガスに対する高い二酸化炭素分離性能を有する。本発明の二酸化炭素分離膜は、二酸化炭素(CO)を含有する混合ガス(以下、CO混合ガスとも記載する)と接触させて、COを選択的に透過させることにより、CO混合ガスからCOを分離することができる。
本発明の二酸化炭素分離膜を適用可能なCO混合ガスは、COを含有していれば他の成分は特に限定されないが、例えば、廃棄物処理設備、火力発電設備、製鉄プラントやセメントプラント等から発生する排ガスが挙げられる。本発明の二酸化炭素分離膜は、水蒸気を含むCO混合ガスに対するCO分離性能が高いため、水蒸気を含むCO混合ガスに好適に適用することができる。
本発明において、例えば、二酸化炭素分離膜の片側(メソポーラスシリカ膜側)にCO混合ガスを置き、その反対側(多孔質支持体側)のCO分圧をCO混合ガスのCO分圧以下にすると、二酸化炭素分離膜中をCOが選択的に透過し、CO混合ガス中のCOを分離することができる。二酸化炭素の分離は、通常室温~200℃、好ましくは100℃~200℃の温度で行うことができる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
<二酸化炭素分離膜の作製>
1.フッ素量及び窒素量の検討
多孔質支持体として、シリカ多孔体(シリカモノリスフィルター、孔径0.1μm、株式会社エスエヌジー製)を準備した。シリカ多孔体の細孔内へのメソポーラスシリカ前駆体溶液の浸透を防ぐために、分子量2000のポリプロピレングリコール(PPG)にシリカ多孔体を25℃で60分浸漬した。
イオン交換水に、アミノプロピルトリメトキシシラン(KBM-903、信越シリコーン製)、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(KBM-7103、信越シリコーン製)及びヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(和光純薬製)を入れて攪拌して、メソポーラスシリカ前駆体溶液を作製した。溶液中のアミノプロピルトリメトキシシランとトリフルオロプロピルトリメトキシシランの合計濃度は0.9モル毎リットル(mol/L)とし、両者の比率を変えることで、メソポーラスシリカ膜のフッ素量及び窒素量を調整した。
PPGに浸漬したシリカ多孔体をメソポーラスシリカ前駆体溶液に25℃で60分浸漬した後、取り出して、大気中、250℃で加熱して焼成し、PPGとヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドを除去して、フッ素量及び窒素量が異なるメソポーラスシリカ膜がシリカ多孔体の表面に形成された、6つの二酸化炭素分離膜を得た。
2.ポリプロピレングリコールの分子量の検討
分子量300、425、725、1000又は4000のPPGを用いた以外は前記のフッ素量及び窒素量の検討における二酸化炭素分離膜の作製と同様にして、5つの二酸化炭素分離膜を作製した。いずれの二酸化炭素分離膜においても、メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比(モル比)は1.5とし、窒素/ケイ素比(モル比)は0.5とした。
<二酸化炭素分離係数の測定>
二酸化炭素分離膜の二酸化炭素分離係数(CO分離係数)を以下のようにして測定した。具体的には、二酸化炭素分離膜に、二酸化炭素(CO)、窒素及び水蒸気の混合ガス(CO=20%)を透過させた。透過する前の混合ガス中のCO濃度C、透過した後の混合ガス中のCO濃度Cをそれぞれ測定し、下記式に基づきCO分離係数Sを算出した。
S=(C/(1-C))/(C/(1-C))
図1に、二酸化炭素分離膜のメソポーラスシリカ膜の組成とCO分離係数の関係を示す。図1Aは、メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比とCO分離係数の関係を示す。図1Aにおいて、フッ素/ケイ素比(モル比)は、0、0.38、0.75、1.13、1.5、1.88である。図1Bは、メソポーラスシリカ膜の窒素/ケイ素比とCO分離係数の関係を示す。図1Bにおいて、窒素/ケイ素比(モル比)は、0.38、0.5、0.63、0.75、0.88、1.0である。
図1Aに示されるように、疎水性の高いフッ素をメソポーラスシリカ膜に導入することにより、アミノ基への水蒸気吸着が抑制され、水蒸気を含む混合ガスに対するCO分離係数が向上した。さらに、メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比が0.75~1.5の範囲においては、二酸化炭素分離膜は、1500超の高いCO分離係数を有していた。メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比が0.75未満であると、フッ素による疎水効果が十分ではなく、アミノ基への水蒸気吸着が十分に抑制されなかったと考えられる。また、メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比が1.5超であると、アミノ基の量が十分ではなく、二酸化炭素を透過し難くなったと考えられる。
また、図1Bに示されるように、メソポーラスシリカ膜の窒素/ケイ素比が0.5~0.75の範囲において、二酸化炭素分離膜は、1500超の高いCO分離係数を有していた。メソポーラスシリカ膜の窒素/ケイ素比が0.5未満であると、アミノ基の量が十分ではなく、二酸化炭素を透過し難くなったと考えられる。また、メソポーラスシリカ膜の窒素/ケイ素比が0.75超であると、フッ素による疎水効果が十分ではなく、アミノ基への水蒸気吸着が十分に抑制されなかったと考えられる。
このように、本発明の二酸化炭素分離膜は、メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比及び窒素/ケイ素比を特定の範囲にすることにより、水蒸気を含む混合ガスに対しても二酸化炭素の分離性能が高いことが示された。
図2に、二酸化炭素分離膜の作製に用いたポリプロピレングリコールの分子量とCO分離係数の関係を示す。図2において、ポリプロピレングリコールの分子量が2000である二酸化炭素分離膜は、前記のフッ素量及び窒素量の検討において作製した、メソポーラスシリカ膜のフッ素/ケイ素比(モル比)が1.5であり、窒素/ケイ素比(モル比)が0.5であるものである。図2に示されるように、ポリプロピレングリコールの分子量が425~2000の範囲において、二酸化炭素分離膜は、1500超の高いCO分離係数を有していた。

Claims (5)

  1. 多孔質支持体と、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜とを備える二酸化炭素分離膜であって、
    前記メソポーラスシリカ膜において、フッ素のケイ素に対するモル比(フッ素/ケイ素)が0.75~1.5であり、窒素のケイ素に対するモル比(窒素/ケイ素)が0.5~0.75である、二酸化炭素分離膜。
  2. 前記フルオロアルキル基が、トリフルオロメチル基を末端に有する、請求項1に記載の二酸化炭素分離膜。
  3. 前記アミノ基が第一級アミノ基である、請求項1又は2に記載の二酸化炭素分離膜。
  4. 請求項1に記載の二酸化炭素分離膜の製造方法であって、
    多孔質支持体をポリプロピレングリコールに浸漬する第1の工程と、
    ポリプロピレングリコールに浸漬した多孔質支持体を、フルオロアルキル基を有するシラノール化合物と、アミノ基を有するシラノール化合物と、界面活性剤とを含む溶液に浸漬する第2の工程と、
    前記第2の工程において前記溶液に浸漬した多孔質支持体を焼成し、前記多孔質支持体の表面に、フルオロアルキル基及びアミノ基を含有するメソポーラスシリカ膜を形成する第3の工程と
    を含む、二酸化炭素分離膜の製造方法。
  5. 前記ポリプロピレングリコールの分子量が425~2000である、請求項4に記載の二酸化炭素分離膜の製造方法。
JP2022112416A 2022-07-13 2022-07-13 二酸化炭素分離膜及びその製造方法 Pending JP2024010863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022112416A JP2024010863A (ja) 2022-07-13 2022-07-13 二酸化炭素分離膜及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022112416A JP2024010863A (ja) 2022-07-13 2022-07-13 二酸化炭素分離膜及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024010863A true JP2024010863A (ja) 2024-01-25

Family

ID=89622212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022112416A Pending JP2024010863A (ja) 2022-07-13 2022-07-13 二酸化炭素分離膜及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024010863A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5160246B2 (ja) 二酸化炭素分離用複合メンブレン
JP5497297B2 (ja) 三価元素を添加したシリカ系微孔質シリカ層を含むガス分離膜
JP5800566B2 (ja) ゼオライト複合膜
EP3225298B1 (en) Chabazite zeolite separator having pore size controlled using chemical vapor deposition, and method for manufacturing same
EP2138222B1 (en) Method for pore size modification of an inorganic membrane by chemical vapor infiltration
JP2009509747A (ja) ガス分離用機能性無機膜
EP3120921A1 (en) Separation membrane for treating acidic gas-containing gas, and method for manufacturing separation membrane for treating acidic gas-containing gas
CA2891107A1 (en) Separation membrane for treating gas containing carbon dioxide and method for producing same
Liu et al. Influence of sol–gel conditioning on the cobalt phase and the hydrothermal stability of cobalt oxide silica membranes
US20040038044A1 (en) Silica membranes and process of production thereof
JP2024010863A (ja) 二酸化炭素分離膜及びその製造方法
JP3297542B2 (ja) 積層無機分離体
CN111097297B (zh) 一种硼掺杂的微孔二氧化硅膜及应用
JP2007044677A (ja) Co2分離用メソポーラス複合体およびそれを用いるco2分離法
JP2005305425A (ja) 気体分離膜及びその製造方法
JP2002241124A (ja) メソポーラスシリカ、メソポーラスシリカ複合体及びそれらの製造方法
JP4605920B2 (ja) ガス分離フィルタ
JP2005095851A (ja) 流体分離フィルタ及びその製造方法
JP4384540B2 (ja) 水素分離材及びその製造方法
JPH11255570A (ja) 多孔質セラミック複合部材及びその製造方法
KR20220031317A (ko) 표면개질된 세라믹 중공사막, 그를 포함하는 막접촉기 및 그의 제조방법
JP2000005579A (ja) 二酸化炭素分離膜及びその製造方法
CN109847601A (zh) 一种硅氟杂化共聚膜的制备方法及应用
Wiheeb HYDROGEN PURIFICATION USING A MICROPOROUS HYDROTALCITE-SILICA COMPOSITE MEMBRANE: Chemical
WO2023085371A1 (ja) ゼオライト膜複合体、膜反応装置およびゼオライト膜複合体の製造方法