JP2024000608A - ビークルセンサ、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 - Google Patents

ビークルセンサ、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の通常走行時における騒音を低減することができる、ビークルセンサ、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置を提供する。【解決手段】ビークルセンサ5は、球形の質量体51と、質量体51を公転可能に支持する下皿面52aを備えたケーシング52と、質量体51の上部に配置され質量体51が慣性力で所定の方向に移動した際にロックギア61の歯部61fに係合可能に構成されたアクチュエータ53と、を備え、ケーシング52は、質量体51が下皿面52aを公転する際に下皿面52a以外の部分が質量体51と接触しないように構成されており、アクチュエータ53は、質量体51が下皿面52aを公転する際に上皿面53a以外の部分が質量体51と接触しないように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ビークルセンサ、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置に関し、特に、車両のシートに配置されるビークルセンサ、該ビークルセンサを備えたシートベルトリトラクタ及びシートベルト装置に関する。
自動車等の車両には、一般に、乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えたシートに乗員を拘束するシートベルト装置が設けられている。かかるシートベルト装置は、乗員を拘束するウェビングと、ウェビングの巻き取りを行うシートベルトリトラクタと、を備えている。
また、シートベルトリトラクタは、ウェビングを巻き取るスプールと、該スプールを回転可能に収容するベースフレームと、前記スプールに巻き取り力を付与するスプリングユニットと、車両の急減速を検知するビークルセンサと、該ビークルセンサによって作動し前記スプールを前記ベースフレームに係合させるロック機構と、車両衝突時等の緊急時に前記ウェビングの弛みを除去するプリテンショナと、を備えていることが多い。
例えば、特許文献1には、合成樹脂製のセンサホルダ内に収容したセンサウエイトが慣性によって前記センサホルダ内を移動すると、前記センサホルダに回動可能に支持された合成樹脂製のセンサレバーが前記センサウエイトによって持ち上げられる方向に回動させられて、前記センサレバーの爪がウェビング巻き取りドラムに取り付けた歯車の歯の間に食い込み、前記歯車のウェビング引き出し方向への回転を規制するようになっているシートベルトリトラクタ用ビークルセンサと、前記ウェビング巻き取りドラムが回動可能に支持されると共に、前記シートベルトリトラクタ用ビークルセンサが取り付けられた合成樹脂製のケースと、を備えたシートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造が開示されている。
また、特許文献1に記載された取付部構造によれば、ケースに形成された弾性片(弾性変形部)をセンサレバーのうちの回動中心から近い部分に衝突させ、その弾性片が弾性変形することによりセンサレバーの衝突時における衝撃を吸収し、センサレバーのうちの回転軸心から遠い部分をレバーストッパに衝突させないようにしてあるため、ビークルセンサの作動時における車室内騒音を抑えることができる。
特開2012-250617号
ところで、特許文献1に記載された発明では、車両の通常走行時(平常時)はセンサウエイト(質量体)が安息位置に保持され作動することがなく、車両の衝突等によってセンサウエイト(質量体)に作用する加速度が所定値以上になるとセンサウエイト(質量体)が安息位置から移動すると記載されている。
しかしながら、車両の通常走行時においても振動等によりセンサウエイト(質量体)が安息位置から移動することがあり、センサウエイト(質量体)の不規則な運動によりセンサレバーが跳ね上がることがある。
特許文献1に記載されたように、センサウエイト(質量体)が安息位置から移動したときに、センサレバーの先端とウェビング巻き取りドラムとの間に隙間が設定されている場合には、センサレバーの上下運動によりセンサレバーの先端とウェビング巻き取りドラムとが繰り返し接触して接触音(騒音)を生じることとなる。この接触音(騒音)は、電気をエネルギー源とする電気自動車の普及によってより顕著な問題となる。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、車両の通常走行時における騒音を低減することができる、ビークルセンサ、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、球形の質量体と、該質量体を公転可能に支持する下皿面を備えたケーシングと、前記質量体の上部に配置され前記質量体が慣性力で所定の方向に移動した際にシートベルトリトラクタの構成部品に形成された歯部に係合可能に構成されたアクチュエータと、を備えたビークルセンサであって、前記質量体が前記下皿面内を公転している状態で前記アクチュエータが前記シートベルトリトラクタの構成部品に接触した状態を保持するように構成されている、ことを特徴とするビークルセンサが提供される。
前記ケーシングは、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記下皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されていてもよい。
前記アクチュエータは、前記下皿面に対応した形状を有する上皿面を備えた本体部と、該本体部の上部に形成された爪部と、前記ケーシングに形成された支柱に回動可能に支持された回動軸と、を備え、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記上皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されていてもよい。
前記支柱は、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記質量体と接触しないように形成された第一凹部を有していてもよい。
前記回動軸は、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記質量体と接触しないように形成された第二凹部を有していてもよい。
前記ケーシングを前記シートベルトリトラクタに固定するカバー部材を備え、該カバー部材は、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記質量体と接触しないように構成されていてもよい。
また、本発明によれば、球形の質量体と、該質量体を公転可能に支持する下皿面を備えたケーシングと、前記質量体の上部に配置され前記質量体が慣性力で所定の方向に移動した際にシートベルトリトラクタの構成部品に形成された歯部に係合可能に構成されたアクチュエータと、を備えたビークルセンサであって、前記ケーシングは、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記下皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されており、前記アクチュエータは、前記下皿面に対応した形状を有する上皿面を備え、前記アクチュエータは、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記上皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されている、ことを特徴とするビークルセンサが提供される。
前記質量体が前記下皿面内を公転している状態で前記アクチュエータが前記シートベルトリトラクタの構成部品に接触した状態を保持するように構成されていてもよい。
また、本発明によれば、上述した何れかの構成を有するビークルセンサを備えた、ことを特徴とするシートベルトリトラクタが提供される。
また、本発明によれば、上述した何れかの構成を有するビークルセンサを備えた、ことを特徴とするシートベルト装置が提供される。
上述した本発明に係るビークルセンサ、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置によれば、質量体が下皿面内を公転している状態でアクチュエータがシートベルトリトラクタの構成部品に接触した状態を保持するように構成されていることから、質量体の公転中におけるアクチュエータの上下運動を抑制することができ、車両の通常走行時における騒音(アクチュエータとシートベルトリトラクタとの接触音)を低減することができる。
また、上述した本発明に係るビークルセンサ、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置によれば、質量体が下皿面を公転する際に下皿面以外の部分がケーシングに接触しないように構成されていることから、質量体の公転運動を安定させることができ、質量体の公転中におけるアクチュエータの上下運動を抑制することができ、車両の通常走行時における騒音(アクチュエータとシートベルトリトラクタとの接触音)を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るシートベルトリトラクタを示す部品展開図である。 図1に示したビークルセンサの説明図であり、(A)は部品展開図、(B)はアクチュエータの裏側を示す斜視図、を示している。 ビークルセンサの作動を示す側面図であり、(A)は車両停止状態、(B)は車両走行状態、を示している。 ビークルセンサの組付状態を示す斜視図であり、(A)は本実施形態、(B)は比較例(従来例)、を示している。 本発明の一実施形態に係るシートベルト装置を示す全体構成図である。
以下、本発明の実施形態について図1~図5を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態に係るシートベルトリトラクタを示す部品展開図である。図2は、図1に示したビークルセンサの説明図であり、(A)は部品展開図、(B)はアクチュエータの裏側を示す斜視図、を示している。なお、本明細書において、「前方」とは車両進行方向に対する前方を意味し、「後方」とは車両進行方向に対する後方を意味するものとする。
本発明の一実施形態に係るシートベルトリトラクタ1は、図1に示したように、ウェビングを巻き取るスプール2と、スプール2を回転可能に収容するベースフレーム3と、スプール2に巻き取り力を付与するスプリングユニット4と、車両の急減速を検知するビークルセンサ5と、ビークルセンサ5によって作動しスプール2をベースフレーム3に係合させるロック機構6と、ロック機構6やビークルセンサ5を収容するリテーナカバー7と、を備えている。なお、図1において、説明の便宜上、ウェビングの図を省略してある。
また、シートベルトリトラクタ1は、車両衝突時等の緊急時にウェビングの弛みを除去するプリテンショナ(図示省略)を有していてもよい。プリテンショナは、例えば、ロック機構6に隣接するベースフレーム3の内側に配置される。なお、プリテンショナは、ロック機構6に隣接するベースフレーム3の外側に配置されていてもよいし、スプリングユニット4の内側に配置されていてもよい。
スプール2は、ウェビングを巻き取る巻胴(ドラム)であり、例えば、一端はスプリングユニット4に回転可能に支持されており、他端はロック機構6の構成部品(ロッキングベース64)に接続されている。ロッキングベース64は、キャップ65(軸受)を介してリテーナカバー7に回転可能に支持されている。
ベースフレーム3は、例えば、略角型U字形状の断面を有するフレーム構造体であり、背面を構成する壁部材の両端に側面を構成する一対の壁部材が形成されている。この側面を構成する一対の壁部材にスプール2の端部を挿通する開口部が形成されており、内周面には係合歯31が形成されている。また、側面を構成する一対の壁部材の先端には、正面を構成するタイプレートが接続されていてもよい。
スプリングユニット4は、例えば、スプール2を巻き取り方向に付勢するゼンマイバネを内蔵している。スプリングユニット4は、例えば、ロック機構6と反対側のベースフレーム3の外側に配置される。なお、スプリングユニット4は、バネ式に限定されるものではなく電動式であってもよい。
ロック機構6は、車両衝突時等の緊急時にウェビングの引き出しを規制する機構である。ロック機構6は、例えば、スプール2に対して相対回転可能に同軸上に配置されたロックギア61と、ベースフレーム3と係合可能に配置されたパウル62と、ロックギア61に配置されスプール2とロックギア61との相対回転によりパウル62を移動させるフライホイール63と、スプール2とロックギア61との間に配置されたロッキングベース64と、を備えている。なお、ロック機構6は図示した構成に限定されるものではない。
ロッキングベース64は、スプール2の端部に接続される略円盤形状の部品である。ロッキングベース64は、ベースフレーム3の開口部に挿通され、外周部が係合歯31と対峙するように配置される。ロッキングベース64は、パウル62を収容可能な厚さを有し、外周の一部にパウル62を収容可能な空間をする収容部64aが形成されている。また、ロッキングベース64は、スプール2の回転軸を構成する軸部64bを有している。
パウル62は、ロッキングベース64に形成された突起に回動可能に配置される第一端部62aと、第一端部62aを中心に旋回可能に構成された第二端部62bと、を備えている。第二端部62bは、ロックギア61に形成された案内溝61dに挿通されるピン62cと、ベースフレーム3の係合歯31に係合可能な係合爪62dと、を備えている。
パウル62は、ロックギア61がスプール2(ロッキングベース64)に対して相対回転すると案内溝61dに沿ってピン62cが移動し、第二端部62bがロッキングベース64の側面から径方向に押し出され、係合爪62dがベースフレーム3の係合歯31に係合する。この係合によりスプール2の回転がロックされウェビングの引き出しが規制される。なお、パウル62の第二端部62bは、係合爪62dがロッキングベース64の側面から径方向外方に飛び出さないように、パウルスプリング62eにより径方向内方に付勢されている。
ロックギア61は、例えば、ロッキングベース64に対面するように配置される円盤部61aと、円盤部61aの外縁に沿って外側に向かって立設された外周壁61bと、ロッキングベース64の軸部64bに挿通される中心部61cと、を備えている。円盤部61aと外周壁61bとにより形成された空間にはフライホイール63が配置される。
円盤部61aには、パウル62のピン62cを案内する案内溝61d、フライホイール63を旋回可能に支持する旋回軸61e等が形成されている。外周壁61bの外周面には、ビークルセンサ5と係合可能な歯部61fが形成されている。
フライホイール63は、ロックギア61の円盤部61a、外周壁61b及び中心部61cに囲まれた空間に挿入可能な形状に湾曲又は屈曲した形状を有している。また、ロックギア61には、フライホイール63を相対回転方向と反対方向に付勢するフックスプリング63aが配置されている。ウェビングが通常の引き出し速度よりも早い場合には、フライホイール63が揺動してリテーナカバー7に形成された内歯に係合する。
フライホイール63又はビークルセンサ5の作動によりロックギア61の回転が規制されると、ロッキングベース64とロックギア61との間に相対回転が生じ、この相対回転に伴ってパウル62がロッキングベース64の側面部から径方向外方に突出される。
リテーナカバー7は、ロック機構6を構成するロックギア61を収容する凹部を備えた第一収容部71と、ビークルセンサ5を収容する凹部を備えた第二収容部72と、を備えたカバー部材である。リテーナカバー7は、ベースフレーム3に固定される。ベースフレーム3の端面にはビークルセンサ5を嵌合させる開口部32が形成されていてもよい。
ビークルセンサ5は、球形の質量体51と、質量体51を公転可能に支持する下皿面52aを備えたケーシング52と、質量体51の上部に配置され質量体51が慣性力で所定の方向に移動した際にシートベルトリトラクタ1の構成部品(ロックギア61)に形成された歯部61fに係合するように構成されたアクチュエータ53と、ケーシング52をシートベルトリトラクタ1に固定するカバー部材54と、を備えている。
質量体51は、所定の重量を有する金属球である。また、質量体51は、車両の通常走行時における振動等により所定の荷重を受けると、ケーシング52の下皿面52a上で自転しながら公転するという性質を有している。
ケーシング52は、例えば、図2(A)に示したように、上面に下皿面52aが形成された台座部52bと、台座部52bに形成されアクチュエータ53を回動可能に支持する一対の支柱52cと、台座部52bの前方側に配置されカバー部材54に係合される前方突起部52dと、台座部52bの後方側に配置されカバー部材54に係合される後方突起部52eと、を備えている。
下皿面52aは、例えば、球面形状、円錐面形状等の湾曲面を有している。下皿面52aの湾曲面は、車両の振動等により所定の荷重が質量体51に負荷されたときに、質量体51が表面を公転するように形成されている。また、下皿面52aの中心部には質量体51の初期位置を設定するためのセンターホール52fが形成されている。なお、本明細書において、「公転」とは、質量体51がセンターホール52fを中心にその周りを回転することを意味するものとする。
台座部52bは、略平板形状を有しており、上面に下皿面52aが形成されている。支柱52cは、台座部52bの後方側の角部に垂直方向に立設されている。また、支柱52cは、アクチュエータ53の回動軸53dを回動可能に支持する軸受部52gを備えている。
前方突起部52dは、台座部52bの前面に配置されている。前方突起部52dは、例えば、横方向に長い略平板形状を有し、台座部52bの表面より高い位置まで延設されている。前方突起部52dは、カバー部材54に係止可能な爪等を備えていてもよい。なお、前方突起部52dの形状は図示した構成に限定されるものではない。
後方突起部52eは、一対の支柱52cに掛け渡すように配置されている。また、後方突起部52eは、横方向に長い略平板形状を有し、台座部52b及び支柱52cの後方面よりも後方に突出するように形成されている。後方突起部52eは、カバー部材54に係止可能な爪等を備えていてもよい。なお、後方突起部52eの形状は図示した構成に限定されるものではない。
ケーシング52は、質量体51が下皿面52aを公転する際に下皿面52a以外の部分が質量体51と接触しないように構成されている。質量体51の公転時に質量体51が障害物に接触すると質量体51の公転軌道が阻害され、質量体51が不規則な運動をし、アクチュエータ53の上下運動を誘引し、アクチュエータ53とシートベルトリトラクタ1の構成部品(ロックギア61)との接触音が生じる原因となる。
そこで、本実施形態では、質量体51の公転時に質量体51が下皿面52a以外の他の部分(例えば、支柱52c、前方突起部52d、後方突起部52e等)と接触しないようにケーシング52を構成している。
例えば、支柱52cは、質量体51が下皿面52aを公転する際に質量体51と接触しないように形成された第一凹部52hを有している。第一凹部52hは、車両の通常走行時における質量体51の公転軌道を推定又は計算し、質量体51がその公転軌道に沿って公転した場合に、支柱52cと接触しないように支柱52cの一部に形成された切り欠き部である。なお、第一凹部52hの形状は図示した構成に限定されるものではない。
また、台座部52bは、質量体51が上述した公転軌道に沿って公転した場合に、質量体51と接触する突起物や柱状物を有しない形状に構成されている。例えば、台座部52bは、下皿面52aの前方に前方突起部52d以外の突起物や柱状物が配置されないように構成されている。
また、前方突起部52dは、質量体51が上述した公転軌道に沿って公転した場合に、質量体51が前方突起部52dと接触しない形状に構成されている。なお、前方突起部52dの形状は図示した構成に限定されるものではなく、前方突起部52dの高さをより低く形成したり、前方により突出するように形成したりしてもよい。
また、後方突起部52eは、質量体51が上述した公転軌道に沿って公転した場合に、質量体51が後方突起部52eと接触しない位置に配置されている。後方突起部52eは、通常、支柱52cの後方側に配置されることから質量体51と接触する可能性が低いが、場合によっては支柱52cと同様に、質量体51との接触を回避する切り欠き部を形成してもよい。
アクチュエータ53は、例えば、図2(A)及び図2(B)に示したように、下皿面52aに対応した形状を有する上皿面53aを備えた本体部53bと、本体部53bの上部に形成された爪部53cと、ケーシング52に形成された支柱52cに回動可能に支持された回動軸53dと、を備えている。
上皿面53aは、下皿面52aと同様に、例えば、球面形状、円錐面形状等の湾曲面を有している。上皿面53aの湾曲面は、質量体51が下皿面52a上で上述した公転軌道に沿って公転した際にアクチュエータ53が上下運動しないように形成されている。
本体部53bは、例えば、上皿面53aを有する略円板形状を有している。本体部53bの前方側の上面には爪部53cが配置されている。爪部53cは、ロックギア61がスプール2に対して相対回転した際に、ロックギア61の外周に形成された歯部61fに係合するように構成されている。なお、爪部53cの形状は図示した構成に限定されるものではない。
また、本体部53bの後方には回動軸53dが配置され、本体部53bと回動軸53dは結合部53eで連結されている。回動軸53dは横方向に軸心を有する略円柱形状を有している。回動軸53dの両端は、支柱52cの軸受部52gに挿入され回動可能に支持される。
上述したように、質量体51の公転時に質量体51が障害物に接触すると質量体51の公転軌道が阻害され、質量体51が不規則な運動をし、アクチュエータ53の上下運動を誘引し、アクチュエータ53とシートベルトリトラクタ1の構成部品(ロックギア61)との接触音が生じる原因となる。
そこで、本実施形態のアクチュエータ53は、質量体51が下皿面52aを公転する際に上皿面53a以外の部分が質量体51と接触しないように構成されている。具体的には、回動軸53dは、質量体51が下皿面52aを公転する際に質量体51と接触しないように形成された第二凹部53fを有している。
第二凹部53fは、車両の通常走行時における質量体51の公転軌道を推定又は計算し、質量体51がその公転軌道に沿って公転した場合に、回動軸53dと接触しないように回動軸53dの一部に形成された切り欠き部である。なお、第二凹部53fの形状は図示した構成に限定されるものではない。
カバー部材54は、例えば、図2(A)に示したように、ベースフレーム3の開口部32に嵌合される側壁部54aと、ケーシング52の前方突起部52dを係合させる前方支持部54dと、ケーシング52の後方突起部52eを係合させる後方支持部54eと、を備えている。側壁部54aは、開口部32に挿入される凸部54bと、ベースフレーム3の端面に接触してストッパを形成するフランジ部54cと、を備えている。
質量体51の公転時には、質量体51がカバー部材54の側壁部54aに接触する可能性もある。そこで、側壁部54aは、質量体51が下皿面52aを公転する際に質量体51と接触しないように凸部54bの形状が構成されている。
ビークルセンサ5は、ベースフレーム3にカバー部材54を介して固定され、反対側の面はリテーナカバー7の第二収容部72に収容される。なお、リテーナカバー7の第二収容部72も質量体51が下皿面52aを公転する際に質量体51と接触しないように構成されている。
ここで、図3は、ビークルセンサの作動を示す側面図であり、(A)は車両停止状態、(B)は車両走行状態、を示している。図3(A)は車両停止状態、すなわち、ビークルセンサ5が作動していない状態において、質量体51は、センターホール52fに位置決めされた状態であり、質量体51の中心はセンターホール52fの中心線L上に位置している。この初期状態において、アクチュエータ53の爪部53cの先端は、ロックギア61の回転時に歯部61fと接触しないように所定の隙間が形成されている。
図3(B)は通常の車両走行状態、すなわち、ビークルセンサ5が作動している状態を示している。このとき、質量体51は下皿面52a上で自転しながら中心線Lの周りを公転している。本実施形態に係るビークルセンサ5は、質量体51が下皿面52a内を公転している状態でアクチュエータ53がシートベルトリトラクタ1の構成部品(ロックギア61)に接触した状態を保持するように構成されている。
上述したように、本実施形態に係るビークルセンサ5は、質量体51の公転運動を阻害しないように構成されていることから、通常の車両走行時におけるアクチュエータ53の上下運動を抑制することができる。したがって、質量体51が公転運動する通常の車両走行状態において、アクチュエータ53の爪部53cの先端をロックギア61の歯底部61g(歯部61f同士の間の部分)に隙間を設けることなく接触させることができる。
かかる構成により、爪部53cがロックギア61に接近したりロックギア61から離隔したりすることがなく、車両の通常走行時における騒音(アクチュエータ53とシートベルトリトラクタ1との接触音)を低減することができる。なお、質量体51が公転し始めた際に、ロックギア61の歯部61fに接触することも想定されるが、その差分程度はビークルセンサ5の構成部品の撓みによって吸収することができる。
ここで、図4は、ビークルセンサの組付状態を示す斜視図であり、(A)は本実施形態、(B)は比較例(従来例)、を示している。図4(A)に示したビークルセンサ5は、図2(A)に示した、質量体51、ケーシング52、アクチュエータ53及びカバー部材54を組み付けたものである。
図4(B)に示したように、従来のビークルセンサ5´では、ケーシング52´の台座部52b´及び支柱52c´の点線で囲んだ部分が質量体51´の公転時に接触する可能性がある。また、図示しないが、アクチュエータ53´の回動軸53d´も同様に質量体51´の公転時に接触する可能性がある。
そして、質量体51´の円滑な公転運動が阻害されると、質量体51´は下皿面52a´上で不規則な運動をすることから、アクチュエータ53´の上下運動が大きくなる。また、従来のビークルセンサ5´では、例えば、特許文献1に記載されたように、質量体51´の公転時にアクチュエータ53´の爪部53c´がシートベルトリトラクタの構成部品(ロックギア)に接触しないように所定の隙間が設定されている。
したがって、かかる比較例(従来例)のビークルセンサ5´では、アクチュエータ53´の上下運動が所定の隙間より大きくなった場合には、爪部53c´の先端がシートベルトリトラクタの構成部品(ロックギア)に繰り返し接触して接触音(騒音)を生じることとなる。
それに対して、図4(A)に示した本実施形態に係るビークルセンサ5は、車両の通常走行時における質量体51の公転運動を阻害しないように構成されている。したがって、車両の通常走行時において、質量体51は下皿面52a及び上皿面53aとの間で安定した公転運動をするため、アクチュエータ53に生じる上下運動を抑制することができ、車両の通常走行時における騒音(アクチュエータ53とロックギア61との接触音)を低減することができる。
ビークルセンサ5は、車両の衝突等により質量体51に所定値以上の加速度が生じた場合に、質量体51が慣性力により下皿面52a面内で所定の方向(例えば、前方衝突の場合は前方)に移動し、アクチュエータ53を上方に押し上げる方向の荷重を生じ、ロックギア61が相対回転した際に爪部53cがロックギア61の歯部61fに係合してロックギア61の相対回転を規制するように構成されている。
次に、本発明の一実施形態に係るシートベルト装置について、図5を参照しつつ説明する。ここで、図5は、本発明の一実施形態に係るシートベルト装置を示す全体構成図である。なお、図5において、説明の便宜上、シートベルト装置以外の部品については、一点鎖線で図示している。
図5に示した本実施形態に係るシートベルト装置100は、乗員を拘束するウェビングWと、ウェビングWの巻き取りを行うシートベルトリトラクタ1と、車体側に設けられウェビングWを案内するガイドアンカー101と、ウェビングWを車体側に固定するベルトアンカー102と、乗員が着座するシートSの側面に配置されたバックル103と、ウェビングWに配置されたトング104と、を備え、シートベルトリトラクタ1は、例えば、図1に示した構成を有している。
以下、シートベルトリトラクタ1以外の構成部品について簡単に説明する。シートSは、例えば、乗員が着座する腰掛部S1と、乗員の背面に位置する背もたれ部S2と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト部S3と、を備えている。シートベルトリトラクタ1は、例えば、車体のBピラーPに内蔵される。
また、一般に、バックル103は腰掛部S1の側面に配置されることが多く、ベルトアンカー102は腰掛部S1の下面に配置されることが多い。また、ガイドアンカー101は、BピラーPに配置されることが多い。そして、ウェビングWは、一端がベルトアンカー102に接続され、他端がガイドアンカー101を介してシートベルトリトラクタ1に接続されている。
したがって、トング104をバックル103に嵌着させる場合、ウェビングWはガイドアンカー101の挿通孔を摺動しながらシートベルトリトラクタ1から引き出されることとなる。また、乗員がシートベルトを装着した場合や降車時にシートベルトを解除した場合には、シートベルトリトラクタ1のスプリングユニット4の作用により、ウェビングWは一定の負荷がかかるまで巻き取られる。
上述した本実施形態に係るシートベルト装置100は、上述したシートベルトリトラクタ1を備えていることから、車両の通常走行時におけるビークルセンサ5に起因する騒音(アクチュエータ53とロックギア61との接触音)を低減することができる。
また、上述したシートベルト装置100は、車両の前部座席に配置されたシートSに適用した場合について説明しているが、シートベルト装置100は後部座席に配置されたシートSに適用するようにしてもよい。また、シートベルト装置100は、車両以外の乗物に使用されるシートベルト装置に適用してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 シートベルトリトラクタ
2 スプール
3 ベースフレーム
4 スプリングユニット
5 ビークルセンサ
6 ロック機構
7 リテーナカバー
31 係合歯
32 開口部
51 質量体
52 ケーシング
52a 下皿面
52b 台座部
52c 支柱
52d 前方突起部
52e 後方突起部
52f センターホール
52g 軸受部
52h 第一凹部
53 アクチュエータ
53a 上皿面
53b 本体部
53c 爪部
53d 回動軸
53e 結合部
53f 第二凹部
54 カバー部材
54a 側壁部
54b 凸部
54c フランジ部
54d 前方支持部
54e 前方支持部
61 ロックギア
61a 円盤部
61b 外周壁
61c 中心部
61d 案内溝
61e 旋回軸
61f 歯部
61g 歯底部
62 パウル
62a 第一端部
62b 第二端部
62c ピン
62d 係合爪
62e パウルスプリング
63 フライホイール
63a フックスプリング
64 ロッキングベース
64a 収容部
64b 軸部
65 キャップ
71 第一収容部
72 第二収容部
100 シートベルト装置
101 ガイドアンカー
102 ベルトアンカー
103 バックル
104 トング


Claims (10)

  1. 球形の質量体と、該質量体を公転可能に支持する下皿面を備えたケーシングと、前記質量体の上部に配置され前記質量体が慣性力で所定の方向に移動した際にシートベルトリトラクタの構成部品に形成された歯部に係合可能に構成されたアクチュエータと、を備えたビークルセンサであって、
    前記質量体が前記下皿面内を公転している状態で前記アクチュエータが前記シートベルトリトラクタの構成部品に接触した状態を保持するように構成されている、
    ことを特徴とするビークルセンサ。
  2. 前記ケーシングは、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記下皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されている、請求項1に記載のビークルセンサ。
  3. 前記アクチュエータは、前記下皿面に対応した形状を有する上皿面を備えた本体部と、該本体部の上部に形成された爪部と、前記ケーシングに形成された支柱に回動可能に支持された回動軸と、を備え、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記上皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されている、請求項1に記載のビークルセンサ。
  4. 前記支柱は、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記質量体と接触しないように形成された第一凹部を有する、請求項3に記載のビークルセンサ。
  5. 前記回動軸は、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記質量体と接触しないように形成された第二凹部を有する、請求項3に記載のビークルセンサ。
  6. 前記ケーシングを前記シートベルトリトラクタに固定するカバー部材を備え、該カバー部材は、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記質量体と接触しないように構成されている、請求項1に記載のビークルセンサ。
  7. 球形の質量体と、該質量体を公転可能に支持する下皿面を備えたケーシングと、前記質量体の上部に配置され前記質量体が慣性力で所定の方向に移動した際にシートベルトリトラクタの構成部品に形成された歯部に係合可能に構成されたアクチュエータと、を備えたビークルセンサであって、
    前記ケーシングは、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記下皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されており、
    前記アクチュエータは、前記下皿面に対応した形状を有する上皿面を備え、前記アクチュエータは、前記質量体が前記下皿面を公転する際に前記上皿面以外の部分が前記質量体と接触しないように構成されている、
    ことを特徴とするビークルセンサ。
  8. 前記質量体が前記下皿面内を公転している状態で前記アクチュエータが前記シートベルトリトラクタの構成部品に接触した状態を保持するように構成されている、請求項7に記載のビークルセンサ。
  9. 請求項1~8の何れか一項に記載のビークルセンサを備えた、ことを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  10. 請求項1~8の何れか一項に記載のビークルセンサを備えた、ことを特徴とするシートベルト装置。
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