JP2023546254A - 衣類用香り強化ビーズ組成物及びその製造方法 - Google Patents

衣類用香り強化ビーズ組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

衣類用香り強化ビーズ組成物及びその製造方法である。前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、糖粒子60重量%~95重量%、液体エッセンス1.0重量%~20重量%、シリカ0.5重量%~20重量%の原料を含む。前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、糖粒子をコアとし、液体エッセンスとシリカが糖粒子の表面に被覆されている。当該衣類用香り強化ビーズ組成物は、外観が美しく、溶解性がよく、生産プロセスが簡単である。【選択図】なし

Description

本発明は、衣類用香り強化ビーズ組成物に関し、特に、洗濯中に添加され、外観がきれいな衣類用香り強化ビーズに関する。
人々の生活水準の向上に伴い、織物ケア製品に対する消費者のニーズが高まり、衣類が清潔であることが望まれるだけでなく、洗濯後の衣類に人々を気持ちよくさせる香りが長く残ることが望まれており、衣類用香り強化製品は、このニーズを満たすために設計された製品である。現在、市場にはさまざまな衣類用香り強化製品が登場しており、PEGポリエチレングリコールを担体として採用することは、従来の主流技術である。PEG香り強化製品は、外観が半球形であり、蝋質の光沢を持っている。この製品は、洗濯段階で洗濯液とともに加えることができるため、すすぎ段階で添加された柔軟剤に比べて便利である。また、洗濯段階で添加することは、「化学的残留」のマイナス影響を消費者に与えることを回避することができる。そのため、ここ数年来、この製品は、急速に発展し、徐々に柔軟剤の一部の市場シェアを奪った。しかし、PEGを担体とする技術には、溶解性が悪く、コストが高く、生産設備の投入が大きく、プロセスが複雑であるといった、克服し難い明らかな欠点がある。
そのため、既存技術の欠点に対して改善が行われるPEG担体の代替技術が早急に必要である。新しい技術により、意匠性が高く、コストが低く、設備・プロセスが簡単で、香り残留が良い製品を製造することができることが望まれている。
本発明が解決しようとする技術問題は、PEGを担体とする衣類用香り残留ビーズの溶解性が悪く、コストが高く、生産設備の投入が大きく、プロセスが複雑であるが、PEG担体に代わる新型の衣類用香り残留ビーズ組成物を提供することである。
本発明は、衣類用香り強化ビーズ組成物を提供し、糖粒子60重量%~90重量%、液体エッセンス1.0重量%~20重量%、シリカ0.5重量%~20重量%の成分を含む。前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、外観が規則的な球形であり、糖粒子を球のコアとし、液体エッセンスとシリカが糖粒子の表面に被覆されている。
更に、前記糖粒子は、球形粒子であり、直径1mm~4.0mmであり、糖芯10重量%~30重量%、バインダー20重量%~60重量%、粉糖20重量%~50重量%の成分から製造される。
更に、前記糖芯は、スクロース、グルコース、クエン酸ナトリウムのうちの1種又は2種以上の任意の組成物から任意に選択される。
更に、前記バインダーは、スクロース、グルコース、ブドウシロップ、麦芽シロップのうちの1種又は2種以上の組成物の水溶液から任意に選択される。
更に、前記粉糖は、デンプン、スクロース、グルコース、麦芽デキストリンのうちの1種又は2種以上の組成物から任意に選択される。
更に、前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、鉱物油0.1~2重量%を更に含む。前記鉱物油の40℃の動粘度は、l~30mm/sであり、5mm/s~25mm/sであることが好ましい。
更に、前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、ヒドロキシエチレン二リン酸二ナトリウム(HEDP-2Na)0.1~5重量%を更に含む。
更に、前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、脆性疎水性材料で包まれたマイクロカプセルエッセンス0.1~10重量%を更に含む。
本発明は、前記衣類用香り強化ビーズ組成物の製造方法を更に提供し、割合に応じて糖粒子を混合攪拌鍋に添加し、液体エッセンスを投入し、均一に攪拌した後、シリカを加えて明らかな粉末がなくなるまで攪拌する。
更に、前記糖粒子は、回転コーティング鍋装置により製造される。
従来技術と比較して、本発明の利点は、以下のとおりである。本発明が提供する衣類用香り強化ビーズ組成物は、糖粒子を担体とし、製造した香り残留ビーズがきれいな球形外観を有する。糖粒子の原料は、天然由来であり、エッセンスとの互換性がよい。しかもコストが低く、生産プロセスが簡単で、設備に対する要求が低い。
本発明の糖粒子担体は、天然由来であり、安全で信頼性がある。規則的な球形外観は、均一で美しい。製品は、使用時に急速に溶解する利点がある。常温担持工程は、エッセンスの揮発による損失を効果的に減らすことができる。生産プロセスは、安全であり、グリーンで環境に優しい。しかもプロセス・設備に対する要求が低く、原料コストが低く、生産能力が高く、市場競争力がある。
以下、本発明の衣類用香り強化ビーズ組成物及びその製造方法について、具体的な実施例に基づいて更に詳細に説明する。
本発明は、衣類用香り強化ビーズ組成物を提供し、糖粒子60重量%~90重量%、液体エッセンス1.0重量%~20重量%、シリカ0.5重量%~20重量%の成分を含む。前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、規則的な球形であり、糖粒子を球のコアとし、液体エッセンスとシリカが糖粒子の表面に被覆されている。
以下に、本発明の衣類用香り強化ビーズ組成物を構成する各要素について詳述する。特に指定されない限り、本明細書で使用されるすべての百分率、比率及び割合は、前記組成物の重量百分率に基づく。
特に指定されない限り、本明細書で使用される「香り強化ビーズ」は、「衣類用香り強化ビーズ組成物」を指す。
[糖粒子]
糖粒子は、焙煎食品の中で装飾物として使用され、キャンディハードコーティング技術を用いて製造される。まず一定サイズの小結晶粒子を糖芯として選別し、糖と水を高温で煮詰めてシロップをバインダーとし、コーティング鍋内でシロップバインダーを糖芯の表面に均一にかけ、糖芯とシロップを均一に混合した後に粉糖を加え、粉糖を粒子の表面に均一に被覆し、その後、水分の一部を蒸発させて粒子の流動性を良くし、粒子サイズが所定のサイズになるまで上述のコーティングプロセスを繰り返す。
出願人は、糖粒子を香り強化ビーズの担体とするのは非常に適切であり、必要に応じて適切な大きさの糖粒子を選択し、エッセンスを粒子の表面に付着させることで、均一で美しい衣類用香り強化ビーズを得ることができることを創造的に発見した。
前記糖粒子は、直径1mm~4.0mmの球形粒子であり、糖芯10重量%~30重量%、バインダー20重量%~60重量%、粉糖20重量%~50重量%の成分から製造される。
前記糖芯は、スクロース、グルコース、クエン酸ナトリウムのうちの1種又は2種以上の任意の組成物から任意に選択される。1つの実施例において、糖芯は、グルコースであることが好ましい。
前記バインダーは、スクロース、グルコース、ブドウシロップ、麦芽シロップのうちの1種又は2種以上の組成物の水溶液から任意に選択される。1つの実施例において、バインダーは、グルコースと麦芽シロップの水溶液であることが好ましい。
前記粉糖は、デンプン、スクロース、グルコース、麦芽デキストリンのうちの1種又は2種以上の組成物から任意に選択される。
[液体エッセンス]
液体エッセンスは、製品の目標消費者のニーズに応じて適切なエッセンスを選択する。通常は、エッセンス会社の調香師が設計した混合液体エッセンスを指す。調香師は、製品の使用特徴に応じてトップノート、ミドルノート、ラストノートの表現を調節することによってエッセンスの処方を調節する。本発明における衣類用香り強化ビーズ組成物において、前記液体エッセンスの添加量は、1~20%である。
[シリカ]
吸着剤としてシリカを用いる。シリカは、白色の非晶質粉末であり、化学名は、水和シリカであり、気相法で得られたシリカ又は沈殿法で得られたシリカは、いずれも本発明に適している。本発明において、シリカの添加量は、0.5~20%である。
[鉱物油]
前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、製品の外観及び光沢感を向上させるために、0.1~2重量%の鉱物油を更に含む。鉱物油は、白油とも呼ばれる。鉱物油は、石油から得られる精製液状炭化水素の混合物を指し、主に飽和のナフテン系炭化水素とパラフィンの混合物である。本発明の鉱物油は、40℃の動粘度が1~30mm/sである。いくつかの実施例において、前記鉱物油の40℃の動粘度は、5mm/s~25mm/sである。
[ヒドロキシエチレン二リン酸二ナトリウム]
前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、0.1~5重量%のヒドロキシエチレン二リン酸二ナトリウムを更に含む。ヒドロキシエチレン二リン酸二ナトリウムは、HEDP-2Naとも呼ばれる。本発明に係る衣類用香り強化ビーズの主な有効成分は、エッセンスであり、添加量が通常1%を超えるエッセンス含有量の高い製品は、高温ではほとんど黄ばむ。HEDP-2Naは、製品の黄ばみ現象を顕著に改善し、製品に良好な流動性を持たせることができる。
[マイクロカプセルエッセンス]
本発明の衣類用香り強化ビーズ組成物は、0.1重量%~10重量%の脆性疎水性材料で包まれたマイクロカプセルエッセンスを更に含む。マイクロカプセルエッセンスとは、エッセンスを特定の材料でカプセル化したものであり、生産、洗濯中のエッセンス原料の損失を減らし、より多くのエッセンスを衣類の表面に堆積させることを目的としている。摩擦破裂のエッセンスは、通常疎水性の樹脂で包まれる。マイクロカプセルは、洗濯中に衣類に堆積する。衣類乾燥後に、マイクロカプセルは、摩擦によって香りが放出され、消費者に香り残留効果を持続的に感じさせることができる。通常、マイクロカプセルと液体エッセンスを組み合わせて使用することで相乗効果を実現する。消費者が衣類を取り込む過程でまず感じたのは液体エッセンスであり、液体エッセンスが長時間暴露されると揮発して損失し、マイクロカプセルは、液体エッセンスのこの欠陥を補うことができる。
本発明の実施形態では、以下の技術を用いて製造されるマイクロカプセル製品を採用する。米国特許公報2003215417Al、2003216488Al、2003158344A1、2003165692Al、2004071742Al、2004071746Al、2004072719Al、2004072720A1、2003203829Al、2003195133Al、2004087477Al及び20040106536Al、米国特許第6,645,479号、第6,200,949号、第4,882,220号、第4,917,920号、第4,514,461号及び第4,234,627号、及び米国再版特許32,713、及び欧州特許公開EP1393706Al。
本発明の衣類用香り強化ビーズ組成物の製造方法は、以下のステップを含む。糖粒子を混合攪拌鍋に添加し、液体エッセンスを投入し、均一に攪拌した後、シリカを加えて明らかな粉末がなくなるまで攪拌する。上記製造方法のステップは、いずれも常温で行われるが、加熱する必要はない。
本発明のいくつかの実施例において、色素が使用される。色素は、予め色素を水溶性粒子と混合してもよいし、水溶性粒子を被覆した後に色素を添加してもよいなど、任意の段階で添加することができる。
本発明のいくつかの実施例において、鉱物油、ヒドロキシエチレン二リン酸二ナトリウムなどの他の有益成分が使用される。これらの成分は、前記液体エッセンスを加えた後に加えて均一に攪拌し、吸着剤(シリカ)を加えて攪拌を続ける。
従来技術と比較して、本発明は、以下のような有益な効果を有する。製品の外観は、更に消費者に人気があり、溶解性が良く、プロセスが簡単で、コストが比較的に低い。
以下は、具体的な実施例である。特に断りがなければ、実施例で用いられる原料は、すべて市販品である。
表1は、糖粒子(糖ビーズ)を製造するための原料組成及び百分率含有量を提供する。
上記の糖粒子は、以下の工程で製造される。(1)粉糖の各成分を横型攪拌機で均一に攪拌して使用に備える。(2)バインダーの各成分を水と混合し、108℃に加熱し、混合物を煮詰めてシロップにして使用に備える。(3)糖芯をコーティング鍋に入れ、鍋を回転させ、シロップを加え、次に粉糖を振りかけ、糖粒子が乾くまで乾燥を開始し、それからシロップ、粉糖を入れて乾燥し、糖粒子の大きさが規定のサイズに合うまで上記の過程を繰り返す。
表2は、衣類用香り強化ビーズを製造する実施例1~5の原料組成と百分率含有量を提供する。
実施例1~5の製造方法は、以下の通りであり、ステップは、すべて常温で行われる。
(1)糖ビーズを攪拌鍋に入れ、攪拌状態で液体エッセンスをゆっくり加えて均一に攪拌する。
(2)次いで、マイクロカプセルエッセンス(例えば処方にはこの原料を含む)、HEDP-2Na(例えば処方にはこの原料を含む)を入れる。
(3)次いで、撹拌鍋にシリカをゆっくり加え、吸着剤(シリカ)と液体エッセンスが水溶性粒子の表面に均一に被覆されるまで、撹拌を続ける。
(4)次いで、対応する鉱物油(例えば配合物にはこの原料を含む)を加えて均一に攪拌する。
[比較例1]
本比較例は、従来よく見られているPEGを担体として用いて衣類用香り強化粒子を生産する技術であり、その組成は、6重量%の液体エッセンスと94%のPEG 8000である。製造工程として、PEG 8000を80℃に加熱して液体に溶解し、エッセンスを加えて均一に攪拌し、スラリー温度を保温措置で70℃前後に維持し、布地器を用いて半球状粒子を製造する。
[比較例2]
本比較例は、本発明と同様に水溶性の海塩を担体として用いる別の技術であり、その組成は、液体エッセンス6重量%、シリカ3重量%、海塩粒子91%である。製造工程として、海塩粒子を攪拌鍋に入れ、エッセンスを加え、その後シリカを加えて均一に攪拌する。比較例2で用いた担持プロセスは、常温製造プロセスに属する。
実施例及び比較例のケア組成物に対して、香り残留及び水溶性試験を行う。
(一)香り試験
1.製品段階の香り試験
消費者に対して調査テストを行い、消費者が製品の強度と好み度を採点する。香り強度スコアについて、1点は、香りが薄すぎる、2点は、香りが少し薄い、3点は、香りがちょうど良い、4点は、香りが少し濃い、5点は、香りが濃すぎる、のように、ルールを決める。最終的に平均スコアが3点に近いほど、製品の濃度表現が合理的であることを示す。香りの好み度のスコアについて、1点は、香りが大嫌い、2点は、少し嫌い、3点は、好きでも嫌いでもない、4点は、少し好き、5点は、大好き、のように、ルールを決める。最終的に平均スコアが高いほど、香りが人気であることを示す。テスト結果は、次のとおりである。
比較例1、比較例2、実施例1、実施例2のエッセンス添加量は、いずれも6%である。上の表から見ると、海塩を担体として用いた比較例の製品の香りの強度が強く、消費者が製品の香りが濃すぎると考えて好み度が低い、実施例1と実施例2は、担体として糖粒子を用いて香りとの相溶性がよく、香りを閉じ込めることで香りの多すぎる放出を回避することができる。したがって、好み度は、同じく担持プロセスを用いて得られた比較例2よりも優れる。
2.衣類の香り残留試験
各実施例、比較例1‰濃度を水鉢に溶解し、その後タオルを加えて10分間浸漬し、タオルを取り出して絞って、タオルを2回水ですすいだ後に自然乾燥し、訓練を受けた評価者がタオルの香りの好み度と濃度を評価する。香り強度スコアについて、1点は、香りが薄すぎる、2点は、香りが少し薄い、3点は、香りがちょうど良い、4点は、香りが少し濃い、5点は、香りが濃すぎる、のように、ルールを決める。最終的に平均スコアが3点に近いほど、製品の濃度表現が合理的であることを示す。香りの好み度のスコアについて、1点は、香りが大嫌い、2点は、少し嫌い、3点は、好きでも嫌いでもない、4点は、少し好き、5点は、大好き、のように、ルールを決める。最終的に平均スコアが高いほど、香りが人気であることを示す。テスト結果は、次のとおりである。
表4から分かるように、実施例1~2及び比較例1~2のエッセンス添加量は、同じであり、実施例1~2は、比較例1より明らかに優れる。比較例1は、加熱プロセスを用いて製造し、液体エッセンスは、製造過程で揮発するため、その香り残留強度は、影響を受けた。比較例2は、海塩担体を用いたが、実施例1~2は、同様に比較例2より優れている。糖粒子がエッセンスの水溶液での放出に有利であることを示す。更に実施例4~5を比較すると、マイクロカプセルエッセンスは、衣類製品の香り残留効果を著しく高め、液体エッセンスの使用量を減らすことができることが分かった。
(二)溶解速度試験
[試験方法]
500mLビーカーに500mLの脱イオン水を加え、その後1グラムのサンプルを加え、静止状態で製品が完全に溶解するまでの時間を観察する。結果を次の表5に示す。
完全に溶解するとは、サンプルがすべて水に溶解することである。
表5の実験結果は、本発明の技術が従来技術に比べてより良い溶解性を有することを示している。
(三)製品外観の好み度の調査
製品の外観の好み度について消費者調査に行い、30人の消費者を招待して製品の外観を採点して評価する。1点は、大嫌い、2点は、少し嫌い、3点は、好きでも嫌いでもない、4点は、少し好き、5点は、大好き、である。そして総合平均点結果を下表6に示す。
比較例に比べて、本発明の実施例1~5は、外観が消費者により人気があり、実施例2~5は、鉱物油を添加した後、外観に光沢があり、実施例より消費者に人気がある。
(四)製品安定性の考察
製品を45℃オーブンで1ヶ月放置し、その後高温サンプルと常温サンプルを撮影し、その後パソコンで両者の色差を計算し、色差が大きいほど表面製品の変化が大きい。実験結果は、以下の通りである。
表7の結果を見ると、PEGを担体として用いた場合、エッセンスとの相溶性が悪く、高温条件で黄ばみやすい。PEG合成過程で一部の中間産物と触媒が残留すると、エッセンスが黄色くなると推測される。比較例2は、海塩を担体として用いる。海塩中の一部の金属不純物により、エッセンスが黄色くなる可能性がある。糖粒子とエッセンスを用いた方が安定性がよく、HEDP2Naを加えると、黄ばみ現象を更に改善することができる。
上述した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることができる。説明を簡潔にするために、上述した実施例における各技術的特徴の可能な組み合わせのすべてについて説明していない。しかし、これらの技術的特徴の組み合わせは、矛盾がない限り、本明細書に記載された範囲であると考えられるべきである。
上述した実施例は、本発明のいくつかの実施形態のみを表しており、その説明は、より具体的で詳細であるが、特許の範囲の制限と理解することはできない。なお、当業者にとって、本発明の思想から逸脱することなく、いくつかの変形及び改良を行うことができるが、これらも、本発明の保護範囲に属するものである。従って、本発明の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準じなければならない。
(付記)
(付記1)
衣類用香り強化ビーズ組成物であって、
糖粒子60重量%~95重量%、液体エッセンス1.0重量%~20重量%、シリカ0.5重量%~20重量%の成分を含み、
前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、糖粒子をコアとし、液体エッセンスとシリカが糖粒子の表面に被覆されていること、を特徴とする衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記2)
前記糖粒子は、球形粒子であり、直径1mm~4.0mmであり、糖芯10重量%~30重量%、バインダー20重量%~60重量%、粉糖20重量%~50重量%の成分から製造されること、を特徴とする付記1に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記3)
前記糖芯は、スクロース、グルコース、クエン酸ナトリウムのうちの1種又は2種以上の任意の組成物から任意に選択されること、を特徴とする付記2に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記4)
前記バインダーは、スクロース、グルコース、ブドウシロップ、麦芽シロップのうちの1種又は2種以上の組成物の水溶液から任意に選択されること、を特徴とする付記2に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記5)
前記粉糖は、デンプン、スクロース、グルコース、麦芽デキストリンのうちの1種又は2種以上の組成物から任意に選択されること、を特徴とする付記2に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記6)
40℃の動粘度がl~30mm/sである鉱物油0.1~2重量%を更に含むこと、を特徴とする付記1~5のいずれか一つに記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記7)
ヒドロキシエチレン二リン酸二ナトリウム0.1~5重量%を更に含むこと、を特徴とする付記6に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記8)
脆性疎水性材料で包まれたマイクロカプセルエッセンス0.1~10重量%を更に含むこと、を特徴とする付記7に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
(付記9)
付記1~8のいずれか一つに記載の衣類用香り強化ビーズ組成物の製造方法であって、
割合に応じて糖粒子を混合攪拌鍋に添加し、液体エッセンスを投入し、均一に攪拌した後、シリカを加えて明らかな粉末がなくなるまで攪拌すること、を特徴とする製造方法。
(付記10)
前記糖粒子は、回転コーティング鍋装置により製造される、ことを特徴とする付記9に記載の製造方法。

Claims (10)

  1. 衣類用香り強化ビーズ組成物であって、
    糖粒子60重量%~95重量%、液体エッセンス1.0重量%~20重量%、シリカ0.5重量%~20重量%の成分を含み、
    前記衣類用香り強化ビーズ組成物は、糖粒子をコアとし、液体エッセンスとシリカが糖粒子の表面に被覆されていること、を特徴とする衣類用香り強化ビーズ組成物。
  2. 前記糖粒子は、球形粒子であり、直径1mm~4.0mmであり、糖芯10重量%~30重量%、バインダー20重量%~60重量%、粉糖20重量%~50重量%の成分から製造されること、を特徴とする請求項1に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
  3. 前記糖芯は、スクロース、グルコース、クエン酸ナトリウムのうちの1種又は2種以上の任意の組成物から任意に選択されること、を特徴とする請求項2に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
  4. 前記バインダーは、スクロース、グルコース、ブドウシロップ、麦芽シロップのうちの1種又は2種以上の組成物の水溶液から任意に選択されること、を特徴とする請求項2に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
  5. 前記粉糖は、デンプン、スクロース、グルコース、麦芽デキストリンのうちの1種又は2種以上の組成物から任意に選択されること、を特徴とする請求項2に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
  6. 40℃の動粘度がl~30mm/sである鉱物油0.1~2重量%を更に含むこと、を特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
  7. ヒドロキシエチレン二リン酸二ナトリウム0.1~5重量%を更に含むこと、を特徴とする請求項6に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
  8. 脆性疎水性材料で包まれたマイクロカプセルエッセンス0.1~10重量%を更に含むこと、を特徴とする請求項7に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の衣類用香り強化ビーズ組成物の製造方法であって、
    割合に応じて糖粒子を混合攪拌鍋に添加し、液体エッセンスを投入し、均一に攪拌した後、シリカを加えて明らかな粉末がなくなるまで攪拌すること、を特徴とする製造方法。
  10. 前記糖粒子は、回転コーティング鍋装置により製造される、ことを特徴とする請求項9に記載の製造方法。
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