JP2023532800A - 加工装置、処理される部品を搬送するシステムおよび方法、ならびにシステムの第1のラインと第2のラインを相互接続するためのデバイス - Google Patents

加工装置、処理される部品を搬送するシステムおよび方法、ならびにシステムの第1のラインと第2のラインを相互接続するためのデバイス Download PDF

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Abstract

トランスポータ(19)と、使用時にトランスポータ(19)から下向きにぶらさがる部品とを備え、トランスポータ(19)が、少なくとも1つのトラック(10a、10b)上で支持される少なくとも1つのランナー(36、37)を備える、少なくとも1つの製品キャリア(7)によって、処理される部品を加工装置内で搬送するための天井搬送システムの第1のライン(1a)と第2のライン(1b)を相互接続するためのデバイスは、主支持構造(47)を備える。デバイスは、主支持構造(47)によって少なくとも間接的に支持され、主支持構造(47)に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動支持構造(48)をさらに備える。可動支持構造(48)は、トランスポータ(19)の少なくとも1つのランナー(36、37)を支持方向(z)において支持するための少なくとも1つのトラックセグメント(50a、50b)を備える。各トラックセグメント(50a、50b)は、第1の位置において第1のライン(1a)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせ可能であり、第2の位置において第2のライン(1b)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせ可能であり、それによって、トラックセグメント(50a、50b)の端部が、位置合わせされるトラック(10a、10b)の端部に隣接して、ランナー(36、37)が位置合わせされるトラック(10a、10b)とトラックセグメント(50a、50b)との間を越えて移るのを可能にする。第1の位置と第2の位置との間の移動は、支持方向(z)に平行な軸(54)周りの回転と少なくとも軸方向における成分を含む並進とを含む。少なくとも1つのトラックセグメント(50a、50b)は、左右方向に離隔された少なくとも2つのトラックセグメント(50a、50b)を含む。可動支持構造(48)は、製品キャリア(7)の少なくとも一部を受容するための空間を画定する。空間は、離隔されたトラックセグメント(50a、50b)間の頂部および長手方向における両端部において開放される。

Description

本発明は、少なくとも1つの製品キャリアによって、処理される部品を加工装置内で搬送するための天井搬送システムの第1のラインと第2のラインを相互接続するためのデバイスであって、製品キャリアが、トランスポータと、使用時にトランスポータから下向きにぶらさがる部品とを備え、トランスポータが、少なくとも1つのトラック上で支持される少なくとも1つのランナーを備え、デバイスが、
主支持構造と、
主支持構造によって少なくとも間接的に支持され、主支持構造に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動支持構造とを備え、
可動支持構造は、トランスポータの少なくとも1つのランナーを支持方向において支持するための少なくとも1つのトラックセグメントを備え、
各トラックセグメントは、第1の位置において第1のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、第2の位置において第2のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、それによって、トラックセグメントの端部が、位置合わせされるトラックの端部に隣接して、ランナーが位置合わせされるトラックとトラックセグメントとの間を越えて移るのを可能にするデバイスに関する。
本発明はまた、処理される部品を少なくとも1つの加工装置内で搬送するためのシステムに関する。
本発明はまた、処理される部品の湿式化学加工用の装置に関する。
本発明はまた、上述のタイプのデバイスおよびシステムのうちの少なくとも一つを使用して、処理される部品を少なくとも1つの加工装置内で搬送する方法に関する。
特開平10-297757号は、工作物を第1の組立ラインから第2の組立ライン上の組立ステーションまで運搬するために並列に配置されたフォワードレールおよびリターンレールと、リターンレールの下流側端部をフォワードレールの上流側端部に接続する第1のトラバーサと、フォワードレールの下流側端部をリターンレールの上流側端部および組立ステーションに接続する第2のトラバーサとを備えるデバイスを開示している。加工物が取り付けられた自走式可動キャリッジがフォワードレール上を走行して第2のトラバーサに乗ると、第2のトラバーサが可動キャリッジを組立ステーションまで移動させ、組立ステーションにおいて加工物が吐出される。荷重のなくなった可動キャリッジは、第2のトラバーサによってリターンレールに移送され、リターンレールを走行して第1のトラバーサに乗り、第1の組立ライン上に戻される。この構成の問題は、フォワードレールおよびリターンレールならびにトラバーサ用の駆動装置を組立工場用にあつらえる必要があることである。さらに、工場内の作業員は、可動キャリアを運搬するトラバーサが邪魔になり、かつ危険であるので、第1のラインと第2のラインとの間を移動することができない。特に、可動キャリアから懸垂された加工物が作業員の高さに位置する可能性が高い。
米国特許出願公開第2019/0308820号は、コンベアレールと複数の自動化キャリアとを含むコンベアシステムを開示している。コンベアレールは、単一の受動非導電レールであり、複数の自動化キャリア用のトラックを画定する。複数の自動化キャリアの各々は、自立型電源と、コンベアレールによって画定されるトラックに沿って駆動機構自体を自律的に駆動するための自立型駆動機構とを含む。コンベアシステムは、天井コンベアまたは倒立型コンベアとすることができる。いくつかの実施形態では、複数の自動化キャリアの各々は、マイクロプロセッサを含み、マイクロプロセッサは、駆動機構を制御して、マイクロプロセッサのメモリ内に記憶された予めプログラムされた命令に従って走行距離、速度、加速/減速を含む駆動パラメータを設定するように動作可能である。いくつかの実施形態では、複数の自動化キャリアのうちの1つまたは複数は、動作中にワイヤレスリモートコントローラから遠隔操作で再プログラムされる。いくつかの実施形態は、コンベアシステム内の湾曲区間の走行に加えて、定められた切り替え点におけるサイドシフトまたは垂直シフトなどのより急激な方向転換を含む遷移部を含むことがある。これらの実施形態におけるそのようなシフトは、可動コンベアレール部分を有する回転ターンテーブルレール部分を含む。コンベアシステムはまた、エレベータレール部分を含むことができ、エレベータレール部分は、トラックに沿った垂直方向の移動のために少なくとも1つの自動化コンベアキャリアを支持して、水平レール部分であってもよいレールの上流側部分から離れて直接垂直方向の移動を可能にする。エレベータレール部分とターンテーブルレール部分が連続することは開示されていない。
米国特許第4,762,218号は、モジュール式に組み立てられたいくつかの個々のステーションを備える生産工場を開示しており、完全な生産工場は、2つの異なる種類の個々のステーション、すなわち、搬送モジュールおよびディフレクタモジュールを備える。形態が実質的に搬送モジュールに対応する手作業モジュールが設けられ、このモジュールは、長手方向に前後に連続して位置付けられており、搬送モジュールのテーブルプレートモジュールと同一である2つのテーブルプレートモジュールを組み込んでいる。搬送モジュールのテーブルプレートモジュールおよびディフレクタモジュールのテーブルプレートモジュールの上部側面上にガイドトラックモジュールが位置している。ディフレクタモジュールの連続的に位置付けられた搬送モジュールおよびガイドトラックモジュールの前列および後列のガイドトラックモジュールは、互いに平行に延びる2つの連続的なコンベアトラックを形成する。2つの横断コンベアトラックを形成するガイドトラックモジュールは、生産工場の両端部において長手方向コンベアトラックに対して横方向に延びる。長手方向コンベアトラックと横方向コンベアトラックとの間の接続は、回転プレートまたはターンテーブルモジュールによってディフレクタモジュールにおいて確立される。加工物キャリアは、ガイドトラックモジュールのガイドバー上を垂直方向および左右方向に案内される。特開平10-297757号のシステムと同様に、横方向コンベアトラックを構成するラインが邪魔になることに起因して、作業員が、長手方向コンベアトラックを構成する搬送モジュールの2つのライン間の空間に近づくことができないという問題がある。
ドイツ特許第102006030432号は、レール車両の床下構成要素、特に台車を交換するための方法および装置に関する。この装置は、つり上げ装置を備える組立ケーシングを備える。図示の実施形態では、シザージャッキの形をしたつり上げ装置が設けられている。組立ケーシングは、ドライブ/ドロップピット内部の旋回デバイス上に配置される。組立ケーシングおよびつり上げ装置は、互いに固定的に接続される。つり上げ装置の下部ケーシングはアンダーキャリッジの基礎構造に固定される。アンダーキャリッジは、中央にライブリングを備え、周囲にいくつかのランニング車輪を備える。サブアセンブリのランニング車輪用の回転ピボットおよびランニングトラックが、ピットの床上に配置される。ランニングトラックの領域内に120°ラックセグメントが位置する。サブアセンブリに固定されたトランスミッションを有する駆動モータが、ラックセグメントに係合するピニオンを駆動する。アンダーキャリッジがつり上げ装置および組立ケーシングを90°回転させる。使用時には、交換される台車を組立ケーシング上に送る。台車をつり上げ装置によって下降させる。ライブリングおよび台車を90°回転させる。そのとき、台車は、床にセットバックされたレール上に手動でシフトされる。
PCT出願国際公開公報WO00/34100A1は、ターンテーブルアセンブリと、複数の固定レールと、レールおよびターンテーブルアセンブリ上で荷重を運搬するためのキャリッジアセンブリと、ターンテーブルアセンブリを左右方向に案内するために長手方向ガイドトラックを画定するベースレールとを含む結合ターンテーブル装置を開示している。ターンテーブルアセンブリは、レール部分と、ピストンと、下部支持ブロックとを含む。レール部分は、相対的に水平方向のベースと、ベースから垂直方向上向きにベースに実質的に直交して延びる実質的に互いに平行な側壁の対とを含む。2本の円筒状のシャフトが、壁の内側側面に沿って長手方向に取り付けられ、キャリッジアセンブリ上に形成された長手方向ボアに摺動して係合するように位置付けられる。ピストンは、水平ベースの下面に取り付けられ、ターンテーブルアセンブリの垂直方向の移動および回転移動を容易にするように設けられる。複数の固定レールは、複数の固定レールのうちの1つの長手方向軸に沿って走行するキャリッジアセンブリが、固定レールがターンテーブルアセンブリ上のレール部分に軸方向に位置合わせされたときにターンテーブルアセンブリまで移送され得るように、ターンテーブルアセンブリに隣接して位置付けられる。荷重は、キャリッジアセンブリの上面上に取り外し可能に取り付けられたコンテナ内に受け入れられ保持される。荷重は、ある作業ステーションから別の作業ステーションまで移送される1個の機械であってもよい。一実施形態では、コンベアベルト駆動ユニットがキャリッジアセンブリ内に収容されてもよく、コンベアベルト駆動ユニットは、キャリッジアセンブリが位置するレールに係合するように構成されてもよい。
米国特許出願公開第2009/0288931号は、運搬される物体を垂直方向に運搬するように複数の床上に設けられた複数の運搬経路に接続された垂直運搬装置を開示していることがわかる。垂直運搬装置は、昇降コンベアと、ケーブルベア(登録商標) (エレベータユニット)と、昇降コントローラおよびターンテーブルコントローラを含む垂直運搬コントローラとを含む。システムコントローラは、運搬システム全体を制御するためのコントローラであり、FOUP(Front Opening Unified PodまたはFront Opening Universal Pod)の運搬動作命令を出力し、FOUPは、運搬される物体に相当する。エレベータ空間のそれぞれの床用にポートが設置される。エレベータコンベアを構成するローラコンベアがターンテーブル上に支持され、ローラコンベアは、ローラ支持フレームと、ローラと、ローラシャフトとを含む。ローラは、フレームの両側に配設され、一方の側に配設された、駆動機構を有する駆動ローラと、回転可能になるように他方の側に配設された、駆動機構を有さない被駆動ローラとを含む。駆動ローラは、5つのローラの1つのブロックを含む。運搬装置が、ベルトコンベアおよびチェーンコンベアなどの他の運搬コンベアを使用するキャリアシステム、またはOHT(天井走行式無人搬送車(Overhead Hoist Transport)) or OHS(天井シャトル式搬送装置(Overhead Hoist Shuttle))などの運搬タイプを使用する運搬システムに適用され得ることが開示されている。ここで、好ましい実施形態による垂直運搬装置が、OHTまたはOHSなどの天井タイプを使用する運搬システムに適用されるとき、OHTまたはOHSの運搬経路から装置のポートに隣接して設置されたOHTまたはOHSポートを通じて装置のポートまで運搬動作が実行されてもよい。さらに、OHSの場合、荷重受け取り要素がコンベアとして構成されるとき、運搬される物体は、OHTポートとコンベアとの間の運搬動作によって送り受け取ることができる。言い換えれば、FOUP、加工物キャリアは、隣接するポートを通じてシャトルからコンベアに移送される。加工物または加工物キャリアをトランスポータと別のトランスポータまたはコンベアとの間で移送すると、搬送システムは比較的複雑になり、加工物の加工全体に遅延が生じることがある。コンベアのみを使用し、トラック上を移動するトランスポータを使用しないシステムは、多くのタイプの加工装置、特に加工物が液体の槽に浸漬される装置には適さない。さらに、加工物キャリアがトランスポータまたはシャトルから移送された後、そのトランスポータの進行方向を反転させて新しい加工物キャリアを取り出す必要がある。この場合、トランスポータもしくはシャトルが到着したラインを解放するか、または別個のリターンラインを設ける必要がある。したがって、トランスポータが開始時から終了時まで加工物とともに移動する搬送システムが、加工物に対して一連の処理を実行するための加工装置にはより適している。
特開平10-297757号 米国特許出願公開第2019/0308820号 米国特許第4762218号 ドイツ特許第102006030432号 PCT出願国際公開公報WO00/34100A1 米国特許出願公開第2009/0288931号
本発明の目的は、搬送システムを比較的効率的に動作させることができ、かつ加工装置の加工ライン間を移動する作業員についてのある程度の安全が確保されるように、搬送システム、したがって加工装置を柔軟に配置するために使用できる、上記の冒頭のパラグラフにおいて定義されたタイプのデバイス、システム、装置、および方法を提供することである。
この目的は、第1の態様によれば、本発明によるデバイスであって、第1の位置と第2の位置との間の移動が、支持方向に平行な軸周りの回転と、少なくとも軸方向における成分を含む並進とを含み、少なくとも1つのトラックセグメントが、左右方向に離隔された少なくとも2つのセグメントを備え、可動支持構造が、製品キャリアの少なくとも一部を受容するための空間を画定し、空間が、離隔されたトラックセグメント間の頂部および長手方向における両端部において開放されることを特徴とするデバイスによって達成される。
支持方向は一般に、トランスポータが、ランナーを通じてトラックセグメントにのしかかる方向とは逆の方向である。この方向はトラックセグメントの構造から認識することができる。原則的に、支持方向は、デバイスがデバイスの動作可能位置にあるときに概ね垂直方向に向けられる。この位置では、主支持構造は概ね定置型であり、たとえば、加工装置を収容するか、または加工装置を備える加工工場の地面上に建立された建物に対して位置が固定されている。第1および第2のラインの一方または両方は一般に、いくつかの加工ステーションを備える加工装置の加工ラインに沿って延びる。搬送システムは、処理される部品をあるステーションから次のステーションに移送させる。搬送システムの第1および第2のラインの一方または両方は、加工装置の加工ラインに沿って延びずに、他方を第3のラインと相互接続するように配置されるだけでよい。
搬送システムは、少なくとも1つの製品キャリアを備える。各製品キャリアは、トランスポータのうちの1つを備える。各トランスポータはランナーを備える。ランナーは、トラック上で支持されるように構成され、第1および第2のラインの各々がトラックを備える。トランスポータの複数のランナーは、使用時に任意の1つのトラック上で同時に支持されてもよい。代替的に、トラック当たりに1つのランナーがあってもよい。トラックのうちの少なくとも1つがトランスポータを案内してもよく、またはこの目的のために別個のトラックを設けてもよい。ランナーは、トラックのうちの1つを形成するレール上で滑り運動できるように構成された1つまたは複数のシューを備えてもよい。ランナーは、回転させてトラックのうちの1つ上に配置できるように軸支された1つまたは複数の車輪またはローラを備えてもよい。しかし、1つまたは複数のランナーを支持する各トラックの部品は、定置型であり、すなわち、可動部品を有さない。ランナーには任意の可動支持部品が備えられる。したがって、トラックは、マテリアルハンドリングシステムで見られるようなコンベアとは区別される。したがって、トラックは、製品キャリアを送り出すための手段を備える必要はない。実際、製品キャリアまたは各製品キャリアは自走式トランスポータを備えてもよい。
可動支持構造は、主支持構造によって少なくとも間接的に支持され、主支持構造に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動可能である。すなわち、可動支持構造は、主支持構造に対して移動できるように軸支され、たとえば、主支持構造に移動可能に軸支されたさらなる構造を介して間接的に支持される。第1および第2の位置は、可動支持構造の移動範囲の限界に対応する必要はない。
可動支持構造は、トランスポータのランナーを支持方向において支持するためのトラックセグメントを備える。すなわち、トランスポータは、トラックセグメント上に移動することができ、ランナーはトランスポータをトラックセグメント上に移動可能に支持する。したがって、使用時には、複数のランナーが任意の1つのトラックセグメント上に支持されてもよい。
各トラックセグメントは、第1の位置において第1のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、第2の位置において第2のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能である。したがって、トラックセグメントは一般的に、数が、使用時にデバイスが相互接続するように構成される第1および第2のラインのトラックの数に対応する。位置合わせは、トラックセグメントの端部が位置合わせされるトラックの端部に隣接して、ランナーが位置合わせされるトラックとトラックセグメントとの間を越えて移るのを可能にするように行われる。このことは、トラックセグメントとトラックが端部同士を比較的小さい隙間をあけて位置合わせされることを意味する。可動支持構造および主支持構造の構成は、トランスポータが第1の位置において第1のラインと可動支持構造との間を移動するのを妨げ、第2の位置において第2のラインと可動支持構造との間を移動するのを妨げる障害物がなくなるような構成である。ランナーが越えて移ることができるので、製品キャリア全体が越えて移ることができる。処理される部品を、製品キャリアとコンベアとの間で相互に移送する必要はなく、また処理される部品を、製品キャリアと他の製品キャリアとの間で相互に移送する必要もない。これによって遅延が最小限に抑えられる。特に、加工装置における加工をある固定持続時間の加工時間間隔にわたって同期させる場合、処理される部品を第1のラインと第2のラインとの間で移動するのに必要な間隔は少なくなる。さらに、処理される部品が、加工装置において実行されるプロセス全体にわたってトランスポータに留まることができる。処理される部品をある製品キャリアから別の製品キャリアまたはコンベアに移送する必要がないので、製品キャリア、特に製品キャリアに備えられたトランスポータは反転する必要がなくなる。トランスポータ、したがって製品キャリアは、単に第1のラインからデバイスに移動することができる。その場合、デバイスは、トランスポータの向きを変更し、その後、トランスポータは第2のトラック上に移動し続行することができる。
第1の位置と第2の位置との間の移動は支持方向に平行な軸周りの回転を含むので、デバイスは、搬送システムおよび加工装置の限られた設置面積に対して比較的鋭い旋回を可能にする。第1の位置と第2の位置との間の移動は少なくとも軸方向における成分を含む並進をさらに含み、軸が支持方向と平行であるので、第1のラインおよび第2のラインはそれぞれに異なる設置高さとすることができる。第1のラインおよび第2のラインのうちの少なくとも一方が加工装置の加工ステーションに沿って延びる場合、第1のラインおよび第2のラインの他方は、端点においてそのラインに対して横方向に延びることができる。作業員は、トランスポータ、またはトランスポータからぶら下がるかもしくは延びる製品キャリアの部品による危険にさらされずに、その他方のラインの上方または下方においてその他方のラインを横切ることができる。これによって、安全が強化され、加工装置を備える工場のレイアウトを向上させることができる。
並進は、少なくとも軸方向における成分を備える。並進は、横方向におけるさらなる移動成分を含んでもよい。一般に、並進は主として軸方向であり、すなわち、この成分は最大の成分である。実施形態では、並進は、軸方向から10°未満、たとえば5°未満逸脱してもよい。ここで、移動は、デバイスの主支持構造に固定された基準枠に対して行われる。
少なくとも2つのトラックセグメントは一般に、長手方向において少なくとも概ね平行に延びる。少なくとも2つのトラックセグメントを用いて、トランスポータおよびトランスポータが備えられた製品キャリアの重量をより均等に分散させることができる。トラックセグメントは、製品キャリアの重量に起因して捩じれる可能性が低い。したがって、製品キャリアは、より多くの処理される部品を運搬することができ、たとえば、1つまたは複数のドライブを備えることができる。それにもかかわらず、ランナーは比較的軽量にすることができる。
トラックセグメントが左右方向に離隔され、可動支持構造が製品キャリアの少なくとも一部を受容するための空間を画定し、この空間が、離隔されたトラックセグメント間の頂部および長手方向における両端部において開放されるので、製品キャリアは、使用時にトランスポータから下向きにぶら下がる部品を備えることができる。この部品はこの空間内に延びる。したがって、搬送システムは、天井搬送システムとすることができ、処理される部品は、製品キャリアに備えられたトランスポータの設置高さの下方の高さに懸垂される。そのような搬送システムは、処理される部品の湿式化学処理用の装置で使用するのに特に適している。処理される部品は、加工液体を含む槽内に下降させることができる。槽を備える加工ステーションの列に沿って延びる搬送システムのラインのトラックは、加工ステーションの上方に位置付けられ、ラインの設置面積が比較的小型になる。加工ステーションに沿って移動する動作可能要素が製品キャリアからぶら下がる部品もしくは製品キャリアと衝突する危険を冒すのを避けるには、加工ステーションに沿って延びる搬送システムのラインを別のそのようなラインと相互接続するラインを、より高い設置高さ、または動作可能要素が移動する高さよりも低い高さに位置付けることができる。ラインを相互接続するデバイスは、製品キャリアがこの高さの間で移動するのを可能にする。デバイスに3つ以上のトラックセグメントを実装し、1つのセットが空間の頂部開口部の一方の側に位置し、他方のセットが他方の側に位置することができ、それによって、製品キャリアの部品が、可動支持構造上に存在するときに2つのセット間に延びることができることに留意されたい。
一実施形態では、各トラックセグメントは、トランスポータの車輪に接触するための少なくとも1つの表面を備える。
したがって、ランナーまたは各ランナーは、1つまたは複数の車輪を備え、車輪は、トラックセグメントの表面に接触してトランスポータがトラックセグメントに沿って移動するのを可能にする。レール上を走行するシューと比較して、長手方向におけるトラックセグメントの端部と第1または第2のラインの位置合わせされたトラックとの間の小さい隙間を、トランスポータを揺らさずにかつトランスポータが動けなくなる危険をかなり抑制して、十分な直径の車輪によって交差することができる。
この実施形態の特定の例では、少なくとも1つの表面は、支持方向を向いた支持面を含む。
支持方向は、使用時には少なくとも概ね垂直方向に向けられるので、支持面は上向きになる。トランスポータは、車輪付きキャリッジを備えることができ、車輪のうちの1つまたは複数はたとえば被駆動車輪である。この実施形態が、トラックセグメントが長手方向において上向きまたは下向きに傾斜または湾曲することを除外しないことに留意されたい。トラックセグメントは、たとえば、わずかな谷部を形成してもよく、それによって、トランスポータはトラックセグメント上に比較的容易に位置付けられ、可動支持構造が第1の位置と第2の位置との間を移動する間所定の位置に留まる。
各トラックセグメントがトランスポータの車輪に接触するための少なくとも1つの表面を含むデバイスの任意の実施形態の特定の例では、トランスポータの車輪に接触するための少なくとも1つの表面は、支持方向および長手方向に対してある角度をなす方向を向いた案内面を含む。
したがって、トランスポータは、トラックセグメントによって定められるコースから横に外れることはできない。
一実施形態では、各トラックセグメントは、トランスポータのランナーに接触するための少なくとも1つの表面を含み、この表面は、トラックセグメントの少なくとも1つの長手方向端部に、長手方向に対してある角度に延びる縁部を有する。
この実施形態は、第1および第2のラインとともに使用され、第1および第2のラインのトラックは同様に、トラックセグメントの少なくとも1つの長手方向端部に、長手方向に対して対応する角度に延びる縁部を有する。トラックセグメントは全体的に細長い。長手方向は、トラックセグメントに沿ったランナーの移動方向に相当する。トラックセグメントの端部が位置合わせされるトラックの端部に隣接して、位置合わせされるトラックとトラックセグメントとの間をランナーが越えて移るのを可能にするように、トラックセグメントを第1の位置において第1のラインのそれぞれのトラックと位置合わせするか、または第2の位置において第2のラインのそれぞれのトラックと位置合わせするとき、ランナーは、ランナーの移動方向に対してある角度をなす隙間を越えて移る必要がある。これによって、ランナーがトラックとトラックセグメントとの間を越えて移るのがさらに容易になる。これは、ランナーは一般に、移動方向を横切る方向にある範囲、たとえば、車輪の場合はある幅を有するためである。関連する表面が支持方向を向いた支持面である場合、さらなる効果を得ることができる。すなわち、角度付けられた端部は、第1の位置と第2の位置との間の移動の回転成分に対して、その回転が並進の後に行われる場合、止め具を形成することができる。
一実施形態では、空間は、左右方向の境界が少なくとも1枚の壁によって形成される。
ここで、左右方向の境界は、トラックセグメントによって決定される長手方向に対する境界である。少なくとも1枚の壁は、製品キャリアがトラックセグメント上に位置付けされたときに製品キャリアのぶら下がる部品を保護する。製品キャリアに付着する液体は壁の間に閉じ込められる。
この例の特定のバージョンでは、空間は、底端部における境界が、少なくとも1枚の壁に隣接する底壁によって形成され、可動支持構造は、長手方向における両端部に壁部をさらに含み、壁部は、底壁に隣接し、少なくとも1枚の壁は、左右方向における空間の境界を形成して、液体を収集するための液だめを画定する。
ここで、頂部および底部は、支持方向に対する部分であり、支持方向は、使用時には少なくとも概ね垂直方向に向けられる。液だめは、製品キャリアに付着する加工液体によるデバイスおよびデバイスの周囲の汚染を回避するのを助ける。
デバイスの一実施形態は、トランスポータがトラックセグメント上に存在するとき、トランスポータに電力を供給するためのデバイスを備える。
この実施形態は、自走式トランスポータを使用するのを可能にするが、これらのトランスポータに高容量を有するエネルギー貯蔵デバイスを備える必要はない。これによって、トランスポータはより軽量になる。自走式トランスポータは、搬送システムの定置型部品、すなわち、第1および第2のラインのトラックに沿って位置する部分の複雑さを低減させる。この実施形態の相互接続デバイスは、トランスポータを可動支持構造上に載せ、可動支持構造から取り外すためのプッシャまたは同様のデバイスを備える必要はない。電力を供給するためのデバイスは、誘導電源、またはたとえばロボットアームによってトランスポータに差し込まれる接点であってもよい。
しかし、この実施形態の特定の例では、電力を供給するためのデバイスは、可動支持構造に取り付けられたライブレールを備える。
第1および第2のラインは同様に、少なくとも1つのライブレールを備えてもよい。製品キャリアは、ライブレールに接触するための1つまたは複数の接触シューを備える。そのような実施形態では、相互接続デバイスの各ライブレールは、第1の位置では第1のラインのそれぞれのライブレールと位置合わせ可能であり、第2の位置では第2のラインのそれぞれのライブレールと位置合わせ可能であり、それによって、相互接続デバイスのライブレールの端部は、位置合わせされるライブレールの端部に隣接して製品キャリアの接触シューが位置合わせされたライブレール間を越えて移るのを可能にする。代替的に、製品キャリアは、製品キャリアがライブレール間を移動するときに電力を供給するように構成された、電気エネルギーを貯蔵するためのデバイス、たとえばコンデンサまたはバッテリを備えてもよい。
デバイスの一実施形態は、主支持構造に対して軸方向に移動できるように案内される少なくとも1つの支持体をさらに備え、可動支持構造は、軸周りで回転できるように少なくとも1つの支持体に回転可能に取り付けられる。
可動支持構造がターンテーブルのように取り付けられる一種のプラットフォームとして機能する1つの支持体があってもよい。代替的に、可動支持構造から独立して相互接続されず、可動支持構造を集合的に保持する複数の支持体があってもよい。ホイストおよび可動支持構造が回転する構成と比較して、この実施形態では、比較的軽量の可動支持構造のみが回転すればよい。
この実施形態の例では、主支持構造は、少なくとも1つの支持体および支持体に取り付けられた可動支持構造のうちの少なくとも一方の軸方向への移動を駆動するための少なくとも1つのホイストを備える。
ホイストは、定置型にすることができ、すなわち、主支持構造に対して所定の位置に固定することができる。ガイドは、ドライブまたはその他の構成要素を備える必要がない。ガイドは比較的軽量にすることができる。各ホイストは、少なくとも1つの支持体のうちの少なくとも1つの移動を駆動する。それによって、少なくとも1つのホイストは、集合的に、少なくとも1つの支持体に取り付けられた可動支持構造の軸方向の移動を駆動する。
この例の特定のバージョンでは、各ホイストは、それぞれのリフト車輪を備え、リフト車輪または各リフト車輪は、主支持構造に取り付けられ、少なくとも1つのリフト車輪のうちの少なくとも1つが取り付けられる任意の側以外の主支持構造の少なくとも1つの側の主支持構造の上縁部は、支持方向に対してリフト車輪よりも低い高さに位置する。
したがって、主支持構造は、少なくとも1つ、たとえば3つの側において少なくともリフト車輪の高さまで延びることができる。製品キャリアは、ホイスト車輪が設けられる側に対して反対側または隣接する側から主支持構造に入るかまたは主支持構造から出ることができる。ホイストは、主支持構造の上限よりも上方に製品キャリアを位置付ける高さまで可動支持構造を上昇させることができ、この高さにおいて、製品キャリアは、異なる方向において可動支持構造上に乗るかまたは可動支持構造から離れる。
主支持構造に対して軸方向に移動できるように案内される少なくとも1つの支持体をさらに備える任意の実施形態の例では、可動支持構造は、軸周りで回転できるように少なくとも1つの支持体に回転可能に取り付けられ、主支持構造は、少なくとも1つの支持体および支持体に取り付けられた可動支持構造のうちの少なくとも一方の軸方向への移動を駆動するための少なくとも1つのホイストを備え、各ホイストは、つり上げ媒体を含み、つり上げ媒体は、リフト車輪周りで延び、少なくとも1つの支持体のうちの少なくとも1つに取り付けられ、支持方向に対してこの取り付けられた支持体の上端部よりも下方の高さで取り付けられる。
これによって、可動支持構造の少なくとも上端部を主支持構造よりも上方に上昇させることが可能になる。詳細には、製品キャリアが可動支持構造上に乗り可動支持構造から離れるときに製品キャリアが主支持構造から離れるのを可能にするのに十分な高さにトラックセグメントを位置付けることができる。各ホイストはそれぞれのリフト車輪を備え、リフト車輪周りでつり上げ媒体が延びる。つり上げ媒体は、たとえばベルト、チェーン、ロープ、またはケーブルであってもよい。
デバイスの一実施形態は、可動支持構造とともに回転するように取り付けられた車輪と、車輪が支持される軸受とを備える。
車輪は、可動支持構造とともに回転するので、車輪の回転軸は、可動支持構造の回転軸に少なくとも近似的に位置合わせされる。車輪は、可動支持構造を保持するスピンドルと比較して比較的広い支持面積を形成する。軸受は、1つまたは複数のプラットフォーム、たとえば、上記で他の実施形態に関連して説明した少なくとも1つの支持体によって形成されてもよい。そのようなプラットフォームは、主支持構造に対して並進運動できるように案内され、第1の位置と第2の位置との間で並進を生じさせる。
この実施形態の一例では、車輪は、第1の位置と第2の位置との間の回転を駆動するためのモータに結合されたピニオンとかみ合うように配置された歯車である。
したがって、可動支持構造は車輪を備えるだけでよく、モータを備える必要はない。この実施形態では第1の位置と第2の位置との間の回転を生じさせるうえで、適切な張力を維持するのに必要な駆動ベルトおよびチェーンは必要とされない。
別の態様によれば、処理される部品を少なくとも1つの加工装置内で搬送するための本発明によるシステムは、天井搬送システムであり、本発明による少なくとも1つのデバイスと、第1のラインと、第2のラインと、少なくとも1つの製品キャリアとを備え、各製品キャリアが、トランスポータと、使用時にトランスポータから下方にぶら下がる部品とを備え、トランスポータが、トランスポータを第1のラインのトラック、第2のラインのトラック、およびデバイスのトラックセグメントに沿って移動できるように支持するためのランナーを備える。
システムは、第1および第2のラインが、それぞれに異なる高さに位置し、互いに対して大きい角度、たとえば直角に延びるのを可能にする。これによって、システムは比較的小型になる。第1および第2のラインの一方は、使用時に加工装置の加工ステーションの列に沿って延びることができる。他方は、列が加工装置に利用可能な面積の境界にぶつかる列の端部に位置付けることができる。代替的に、相互接続デバイスを使用して製品キャリアを生産ラインから分流させ、たとえば、加工装置の生産ラインにおいて分岐を実施することができる。動作可能要素は、加工ステーションの列の横の空間に容易にかつ安全に進入することができる。直角に延びる搬送システムのラインが動作可能要素の通過を妨げることはない。その理由は、相互接続デバイスが製品キャリアを異なる設置高さに移動させるからである。
システムの一実施形態では、第1のラインおよび第2のラインのうちの少なくとも一方は、一連のセグメントを備え、各セグメントは、各トラックのそれぞれのセグメントと、トラックのセグメントが取り付けられる支持構造とを備える。
この実施形態は、搬送システムをモジュール式に実装するのを可能にする。特定の実施形態では、各セグメントは、加工装置の現場に出荷する前の製造施設における準備組立を可能にする。システムセグメントは、特に、たとえば国際規格ISO668に従って標準サイズの出荷コンテナ(インターモーダルコンテナ)に収まる寸法を有してもよい。すなわち、長さは、システムセグメントが40フィート(12.192m)のコンテナに収まるような長さである。高さ(製品キャリアなし)および幅はまた、高さがたとえば、9フィート6インチ(2.896m)であり、幅がたとえば8フィート幅(2.438m)のコンテナに収まるような適切な寸法を有する。
システムの一実施形態では、第1のラインのトラックは、支持方向において第2のラインのトラックとは異なる設置高さに位置付けられる。
システムの一実施形態は、少なくとも、トランスポータのランナーを移動できるように支持するためのトラックを備える第3のラインと、第2のラインと第3のラインを相互接続するように配置された、本発明による第2のデバイスとをさらに備え、第3のラインのトラックは、数が第2のデバイスのトラックセグメントおよび第2のラインのトラックに相当し、第2のデバイスの各トラックセグメントは、第1の位置において第2のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、第2の位置において第3のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、それによって、トラックセグメントの端部が位置合わせされるトラックの端部に隣接して、ランナーが、位置合わせされるトラックとトラックセグメントとの間を越えて移るのを可能にする。
第1および第3のラインは、たとえば、加工装置の加工ステーションのそれぞれの列に沿って延びることができる。第2のラインは、第1および第3のラインを相互接続する。動作可能要素は、第1のラインと第3のラインとの間の空間に進入することができる。製品キャリアは、第1および第3のラインに沿って並行して(すなわち、同じ方向に)移動することができ、または3つのラインがループを形成するのを可能にするように第2のラインを配置することができ、それによって、処理される部品は、加工装置を非常に長くすることなく比較的多くの加工ステーションを通過することができる。
この実施形態の例では、少なくとも第1および第3のラインのトラックは基本的に並行して延びる。
システムの任意の実施形態のさらなる例では、少なくとも、トランスポータのランナーを移動できるように支持するためのトラックを備える第3のラインと、第2のラインと第3のラインを相互接続するように配置された、本発明による第2のデバイスとをさらに備え、第3のラインのトラックは、数が第2のデバイスのトラックセグメントおよび第2のラインのトラックに相当し、第2のデバイスの各トラックセグメントは、第1の位置において第2のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、第2の位置において第3のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、それによって、トラックセグメントの端部が位置合わせされるトラックの端部に隣接して、ランナーが、位置合わせされるトラックとトラックセグメントとの間を越えて移るのを可能にし、第1および第3のラインのトラックは、支持方向において基本的に同じ高さである。
各ラインのトラックが少なくとも2つのトラックを備え、2つのトラック間に、各製品キャリアの少なくとも一部が移動できるように空間が画定されるので、システムは、製品キャリア、特にトランスポータが、加工ステーションの横を移動するのではなく、加工装置の加工ステーションの上方を移動する天井搬送システムを実装するのに適している。したがって、ラインは幅が比較的狭い。このことは特に、ラインが、事前に組み立てて組立て済み状態で加工装置の現場に出荷することができるセグメントを備える実施形態において特に有用である。
特定の実施形態では、各ラインにおいて、製品キャリアが存在しないときには空間の上方に部品が存在しない。
この実施形態は、製品キャリアが存在しないときにラインの高さを低くする。それによって、この場合も、事前組立および標準的なインターモーダルコンテナでの出荷が容易になる。製品キャリアがトラック上に配置されると、製品キャリアの比較的大きい部品がトラックの高さの上方を延び、それによって、加工ステーションの高さが過度に厳しく制限されることはない。
一実施形態では、間に空間が画定されるトラックは、空間の両側から内側に延びるカンチレバー上に支持される。
空間の各側のトラックは、それぞれに異なるカンチレバーによって支持される。したがって、トランスポータから空間内にぶら下がる比較的大きい部品を有する製品キャリアの通路を横切って延びるクロスバーはない。一方、これによって、製品キャリアの重心がトラックに対して低くなる。一方、処理される部品を比較的低い高さで運搬することができ、各加工ステーション内、たとえば、加工ステーションに備えられた槽内に短い距離下降させるだけでよい。したがって、実際の加工ステップにより多くの時間を利用することができる。
システムの一実施形態では、各製品キャリアは、製品キャリアをトラックおよびトラックセグメントに沿って駆動するための少なくとも1つのドライブをさらに備える。
したがって、製品キャリアを送るためのデバイスをラインに沿って設ける必要はない。これによって、ラインの定置型部品が簡略化され、実装が比較的安価になる。さらに、これらの定置型部品を比較的軽量にすることができ、それによって、加工装置の現場に出荷できるようにセグメントを事前に組み立てるのが容易になる。ドライブは、製品キャリアのトランスポータが備えるランナーのタイプにある程度応じて、たとえば電磁式であっても、空気圧式であっても、油圧式であってもよい。相互接続デバイスはまた、製品キャリアを可動支持構造のトラックセグメント上に載せ、トラックセグメントから取り外すためのデバイスを必要としない。これによって、可動支持構造が簡略化され、可動支持構造の重量が低減する。
システムの一実施形態では、各製品キャリアは、
処理される複数の部品を収容するための内部を有するコンテナと、
少なくとも間接的にコンテナをトランスポータに接続してトランスポータが支持方向におけるトランスポータのランナーよりも下方の高さにコンテナを保持するのを可能にするフレームとを備える。
コンテナは、特に、処理されるばらけた部品を移送するように構成されてもよい。コンテナは、バスケットまたはバレルであってもよく、少なくとも間接的にコンテナをトランスポータに接続するフレームに対して定置型であるかまたは移動可能である。トランスポータは、加工装置の加工ステーションの高さよりもかなり上の高さを移動する。フレームは、処理される部品を加工装置の加工ステーションの高さにより近い高さに位置付ける。
この実施形態の一例では、システムは、複数の部品を部品の湿式化学処理用の装置内で搬送するためのシステムであり、フレームは、コンテナの軸に対してコンテナの軸方向両端部のうちの少なくとも一方にそれぞれのフレーム部品を備え、コンテナは、軸方向端部間に液体透過性を有し、コンテナが液体中に浸漬されたときに液体が流入するのを可能にする。
湿式化学処理は、特に化学または電解金属蒸着、化学または電解エッチング、および化学的または電気化学的洗浄法のうちの少なくとも1つを含んでもよい。電解金属蒸着の具体的に考えられる例には、処理される部品上への金属のガルバニック蒸着が含まれる。コンテナをトランスポータに接続するフレームは、少なくともトランスポータが加工装置の加工ステーションに位置付けられたときに、トランスポータがコンテナをトランスポータのランナーよりも低い高さで運搬するのを可能にする。したがって、トラックは、コンテナが浸漬される液体を含む槽よりも上に位置することができる。トラックを槽に隣接するように位置付ける必要はない。コンテナをトランスポータに接続するフレームは、コンテナの軸に対するコンテナの軸方向両端部のうちの少なくとも一方にそれぞれのフレーム部品を備える。したがって、コンテナは、一方または両方の軸方向端部に保持されるが、保持されるのは軸方向端部のみである。したがって、フレーム部品の位置は、コンテナ軸の向きを決定する。コンテナは、軸方向端部間に液体透過性を有し、コンテナが加工液体中に浸漬されたときに液体がコンテナ内部に流入するのを可能にする。コンテナは、一方または両方の軸方向端部においてのみフレームによって保持されるので、コンテナに対する液体の流入および流出は比較的妨害を受けない。部品が電気化学的に処理される場合、フレーム部品は電界をそれほど分断しない。
この実施形態の特定の例では、コンテナ軸は、製品キャリアが相互接続デバイスの可動支持構造上に位置付けられたときに、支持方向を横切る方向および相互接続デバイスのトラックセグメントの長手方向に延びる。
一般に、コンテナの半径方向寸法は(コンテナ軸に対する)軸方向寸法よりも小さくてもよい。したがって、この例では、製品キャリアの幅を比較的狭くすることができる。フレーム部品は、製品キャリアが移動するように配置される方向に対してコンテナの前方および/または後方に位置する。したがって、システムの第1および第2のラインは、幅を比較的狭くすることができる。加工装置の加工ステーションに電極が配置されるとき、これらはコンテナの一方の側または両側に位置させられ、コンテナ軸は、製品キャリアの移動方向に近似的に位置合わせされる。したがって、フレーム部品は、コンテナ軸を横切って延びることができる電界線を妨害しない。これによって、比較的一様な電界が得られる。さらに、コンテナを、共通の槽を共有するいくつかの加工ステーションを通過させてもよく、コンテナを上記の槽に浸漬させた状態に維持するときにこれらのステーションをコンテナの経路を横切って延びる電極によって分離する必要はない。加工ステーション間でコンテナをつり上げ下降させる必要はない。このことは、加工装置内で移動するいくつかの製品キャリアがあり、固定処理時間単位が定義されるという意味で処理が同期される場合に特に有用である。
各製品キャリアが、処理される複数の部品を収容するための内部を有するコンテナと、コンテナをトランスポータに少なくとも間接的に接続してトランスポータが支持方向においてトランスポータのランナーよりも低い高さにコンテナを保持するのを可能にするフレームとを備える任意の実施形態の一例において、フレームはトランスポータから分離不能である。
このことは特に、各トラックセグメントが第1の位置において第1のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、第2の位置において第2のラインのそれぞれのトラックと位置合わせ可能であり、それによって、トラックセグメントの端部が位置合わせされるトラックの端部に隣接して、ランナーが位置合わせされるトラックとトラックセグメントとの間を越えて移るのが可能になる相互接続デバイスの特徴によって可能になる。コンテナは、トランスポータから別のトランスポータまたはコンベアに移送される必要がなく、トランスポータとともに移動する。トランスポータは、第1および第2のラインに沿って往復する必要がない。システムの第1または第2のラインについて、この実施形態はまた、加工装置の複数の加工ステーションの各々においてフレームおよびコンテナを受容するための構造は必要とされないことを意味する。
各製品キャリアが、処理される複数の部品を収容するための内部を有するコンテナと、コンテナをトランスポータに少なくとも間接的に接続してトランスポータが支持方向においてトランスポータのランナーよりも低い高さにコンテナを保持するのを可能にするフレームとを備える任意の実施形態のさらなる例において、各製品キャリアは、支持方向におけるトランスポータに対するコンテナおよびフレームのうちの少なくとも一方の移動を案内するための機構をさらに備える。
言い換えれば、コンテナをトランスポータに対して上昇させ下降させて、たとえば、コンテナを加工装置内の槽に浸漬させることができる。フレームは、移動中のコンテナの揺れを防止する。トランスポータは上昇し下降する必要がないので、第1および第2のラインのトラックをあるレベルに維持することができる。フレームおよび/またはコンテナの上昇および/または制御された下降のためのアクチュエータが、第1および/または第2のラインのトラックに沿った特定の位置においてのみ製品キャリアに係合するように配置された定置型アクチュエータであってもよいことに留意されたい。代替的に、アクチュエータは、製品キャリアに備えられ、たとえば、トランスポータに取り付けられてもよい。
各製品キャリアが、処理される複数の部品を収容するための内部を有するコンテナと、コンテナをトランスポータに少なくとも間接的に接続してトランスポータが支持方向においてトランスポータのランナーよりも低い高さにコンテナを保持するのを可能にするフレームとを備える任意の実施形態の特定の例において、各製品キャリアは、支持方向におけるトランスポータに対するコンテナおよびフレームのうちの少なくとも一方の移動を案内するための機構をさらに備え、機構は、フレームの少なくとも1つの細長い部品と、フレームの細長い部品の移動を案内するための少なくとも1つのそれぞれの軸受とを備える。
フレームは、比較的簡素で頑丈であってもよく、侵食性を有する加工液体に浸漬されたときにこの加工液体に耐えることができる。フレームをトランスポータに対して上昇させることができるので、トランスポータは、加工装置の加工ステーションよりも上の非常に高い高さで移動する必要がない。フレームの少なくとも一部がトランスポータのランナーの隣に位置してもよく、それによって、細長い部品はトランスポータ内またはトランスポータの隣を移動することができる。したがって、製品キャリアは、リフトアームタイプとは異なりエレベータタイプである。使用時に、トランスポータが、相互接続デバイスの可動支持構造上に支持される場合、可動支持構造は高さが比較的小さくなる。可動支持構造は、フレームおよびコンテナを収容するためにトラックセグメントのレベルから下向きに非常に遠い位置まで延びる必要はない。
各製品キャリアが、処理される複数の部品を収容するための内部を有するコンテナと、コンテナをトランスポータに少なくとも間接的に接続してトランスポータが支持方向においてトランスポータのランナーよりも低い高さにコンテナを保持するのを可能にするフレームとを備える任意の実施形態の特定の例において、コンテナは、コンテナの軸周りで回転できるようにフレームに軸支されたバレルである。
これによって、コンテナを加工液体に浸漬させるときに処理される部品と加工液体との接触が向上する。処理される部品は、コンテナ内にばらけた部品として収容することができる。互いに別々に維持するためのラックなどは必要とされない。さらに、コンテナが加工液体からつり上げられた後バレルを回転させて加工液体を振り払うことができる。
この例の特定のバージョンでは、各製品キャリアは、回転運動をバレルドライブからコンテナに伝達するための少なくとも1つの伝達機構、たとえば歯車列をさらに備える。
この実施形態では、バレルドライブを加工液体に浸漬させる必要はない。伝達機構は、特に支持方向においてバレルドライブをバレルから分離された状態に維持する。歯車列は、侵襲性を有する加工液体にさらされるのに適した材料で作られた歯車を使用して実装するのが比較的容易である。しかし、チェーンまたはベルトを使用した伝達機構も考えられる。
特定の例では、製品キャリアはバレルドライブをさらに備える。
このことは、第1および/または第2のラインの定置型部品に様々な加工ステーションにおけるバレルドライブを含める必要がないことを意味する。したがって、これらの定置型部品は、比較的小型で軽量であり、加工装置の現場に出荷する前の事前組立を容易にする。
システムの一実施形態では、少なくとも第1および第2のラインの各々は、少なくとも1つのそれぞれのライブレールを備え、各製品キャリアは、少なくとも1つのライブレールのうちの1つに接触するための少なくとも1つの接触シューアセンブリをさらに備える。
これによって、製品キャリアは、製品キャリアを第1および第2のラインに沿って移動させるための電気ドライブを備えることが可能になる。
システムの一実施形態では、各製品キャリアは、少なくとも1つのドライブと、少なくとも1つのドライブのうちの少なくとも1つの動作を制御するための少なくとも1つのコントローラとを備える。
ドライブ当たり1つのコントローラまたは複数のドライブを制御するように構成された1つのコントローラがあってもよい。代替的に、全体的なコントローラが個々のドライブコントローラの動作を調和させてもよい。コントローラという用語は、本明細書では制御システムを示すために使用され、必ずしもマイクロコントローラを示すために使用されるとは限らない。したがって、コントローラはプログラムされたコンピュータを備えてもよい。この実施形態では、製品キャリアは自律的または半自律的に動作してもよい。
各製品キャリアが、少なくとも1つのドライブと、少なくとも1つのドライブのうちの少なくとも1つの動作を制御するための少なくとも1つのコントローラとを備える任意の実施形態の特定の例では、各製品キャリアは、少なくとも1つのドライブのうちの少なくとも1つを動作させることによって実行される一連の動作を定義する命令を記憶するためのデータ記憶デバイスを備え、少なくとも1つのコントローラのうちの少なくとも1つは、データ記憶デバイスにアクセスして命令を取得して実行するように構成される。
したがって、これらの製品キャリアは、加工装置において実行される特定のプロセスを実施するようにプログラムすることができる。
各製品キャリアが、少なくとも1つのドライブと、少なくとも1つのドライブのうちの少なくとも1つの動作を制御するための少なくとも1つのコントローラとを備える任意の実施形態の特定の例では、各製品キャリアは、少なくとも1つのドライブのうちの少なくとも1つを動作させることによって実行される動作を定義する、少なくとも1つのコントローラのうちの少なくとも1つへの命令を取得するための少なくとも1つの通信インターフェースをさらに備え、システムは、製品キャリアの通信インターフェースに命令を送信するための少なくとも1つの通信インターフェースを含む少なくとも1つのデータ処理デバイスをさらに含む。
したがって、製品キャリアのある量の中央制御または完全な中央制御が可能になる場合がある。代替的に、または追加として、製品キャリアは、通信インターフェースを介してプログラムされてもよい。
別の態様によれば、処理される部品の湿式化学処理用の本発明による装置は、少なくとも1つの槽と、処理される部品を装置内で搬送するための本発明によるシステムとを備える。
装置の一実施形態では、槽のうちの少なくとも1つが、上端部が支持方向において第1および第2のラインのうちの少なくとも一方のトラックよりも下になるように位置付けられる。
本発明による方法では、第2の位置において各トラックセグメントを第2のラインのそれぞれのトラックと位置合わせするステップは、可動支持構造を支持方向に平行な軸の周りに回転させて可動支持構造を少なくとも軸方向に移動させることを含む。
したがって、製品キャリアを概ね直立軸の周りで旋回運動させ、製品キャリアを上昇または下降させることによって、製品キャリアを第1のラインから第2のラインへと移動させる。処理される部品は、製品キャリア上に残る。したがって、製品キャリアは、第1のラインに沿って延び第2のラインに沿って延びる経路に沿って続くことができる。製品キャリアは、第1および第2のラインが相互接続される位置において反転する必要がない。
この方法は、本発明によるシステムおよび本発明によるデバイスを備えるステーションのうちの少なくとも一方を使用することを含む。
同様に、本発明のデバイス、システム、および装置は、本発明による方法を実行するのに適している。
本発明について、添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。
処理される物品を湿式加工するための装置のレイアウトを示す図である。 処理される物品を装置内で搬送するためのシステムのセグメントを含む、装置のセグメントの斜視図である。 システムセグメントの側面図である。 システムセグメントの上面図である。 システムに備えられた製品キャリアの第1の側からの斜視図である。 製品キャリアの第2の側からの斜視図である。 製品キャリアの動作を制御するための構成要素を示す概略ブロック図である。 製品キャリアに備えられたトランスポータの第1の詳細斜視図である。 いくつかのハウジング部品が取り外された、トランスポータの一部の第2の詳細斜視図である。 いくつかのハウジング部品が取り外された、製品キャリアの一部の詳細側面図である。 システムの2つのラインを相互接続するためのデバイスの斜視図である。 相互接続デバイスに備えられた可動支持構造の斜視図である。 可動支持構造の上面図である。 トランスポータに電力を供給するためのデバイスの部品を示すためにいくつかの部品が取り外された、可動支持構造の斜視図である。 可動支持構造を回転させるためのデバイスの一部を示す可動支持構造の一部の斜視図である。 可動支持構造が取り外された相互接続デバイスの一部の斜視図である。 図16に示す相互接続デバイスの一部の第2の斜視図である。 可動支持構造を回転させるためのデバイスを示す詳細斜視図である。 可動支持構造が回転可能に取り付けられ、相互接続デバイスの主支持構造に対して移動できるように案内される、相互接続デバイスに備えられた支持体を示す詳細斜視図である。
ばらけた部品(図示せず)の湿式化学処理用の簡略化された装置は、第1~第7のライン1a~1g(図1)と、各々が、ライン1a~1gを相互接続するための相互接続デバイス3(図11)を備えるステーション2a~2hとを備える。図示のように、これらの相互接続デバイス3のすべてが実際にライン1a~1gを相互接続するとは限らず、いくつかの相互接続デバイスは3つ以上のライン1a~1gを相互接続する。詳細には、第1および第9のステーション2a、2h(図1)は、それぞれ、第1のライン1aと投入設備(図示せず)を相互接続し、かつ第7のライン1gと取り出し設備(図示せず)を相互接続する。いくつかの実施形態では、そのようなステーションはまた、ライン1a~1g内に挿入されてもよい。
図示の実施形態では、第1および第3、第5および第6のライン1a、1c、1e、1fは、加工ステーションが配置された加工ラインであってもよい。第2、第4、および第7のライン1b、1d、1gは、加工ステーションが配置されていない相互接続ラインであってもよい。図示の実施形態では、第1、第3、第5、および第6のライン1a、1c、1e、1fは、標準長装置セグメント4a~4kで構成され、他のライン1b、1d、1gの各々は、そのライン1b、1d、1gに固有の長さのセグメントを備える。他の実施形態では、すべてのライン1a~1gが標準長装置セグメント4a~4kで構成される。
図示の装置セグメント4(図2)は、処理される部品が浸漬可能である液体を収容するためのタンク5a~5cを備える。装置セグメント4a~4kの各々は、処理される部品を加工装置内で搬送するための搬送システムのシステムセグメント6(図3、図4)を備える。搬送システムは、少なくとも1つの製品キャリア7a~7d(図2、図5、および図6)をさらに備える。各タンク5a~5c内に1つまたは複数の加工ステーションが画定されている。装置を動作させる方法では、固定された加工時間単位が定義されるという点で加工の同期がとられる。各製品キャリア7は、加工ステーションに1加工時間単位または複数加工時間単位にわたって留まる。加工のこの同期方法の効果として、製品キャリア7a~7d間で衝突が生じる危険が低くなる。タンク5が十分に大きい場合、製品キャリア7は、タンク5の上方の第1の位置で第1の時間単位にわたって停止し、次いで同じタンク5の上方の第2の位置に移動しもよく、製品キャリア7は第2の位置に第2の時間単位にわたって留まる。処理される部品をこれらのステップの間液体に浸漬させたままであってもよく、それによって、処理は基本的に継続することができる。
各システムセグメント6は、細長いバー9a、9bの対が取り付けられた支持構造を形成する定置型システムフレーム8(図3および図4)を備える。バー9a、9bは、製品キャリア7a~7dが移動するように配置されたトラック10a、10bを画定する。製品キャリア7a~7dは、トラック10a、10bによって垂直に向けられた支持方向zに支持される。図示の実施形態では、トラック10a、10bは、支持方向zを横切る平面内に位置し、すなわち、トラック10a、10bは同じ高さにおいてこの平面内に位置する。
バー9a、9b、したがってトラック10a、10bは、間に空間が画定される対を形成し、この空間内で製品キャリア7の下部が移動することができる(図3参照)。システムセグメント6では、製品キャリア7が存在しないときには、空間の上方に部品が存在しない。したがって、製品キャリア7は、システムセグメント6の高さよりも上に延び、妨害なしに移動することができる。
空間を設けるために、システムフレーム8はカンチレバー11a~11dを備え、カンチレバー11a~11d上にバー9a、9b、したがってトラック10a、10bが支持される。システムフレーム8はガントリを画定しない。カンチレバー11a~11dは、直立ポスト12a~12dに取り付けられ、ストラット13a~13dによって補強される。
システムフレーム8は長さl、幅w、および高さhを有し、これによって、システムフレーム8を事前に組み立てられ、次いで標準サイズインターモーダルコンテナにおいて加工装置の現場に出荷するのが可能になる。
バー9a、9bの長手方向端面14a~14d、したがって、トラック10a、10bの長手方向縁部は、長手方向軸に対してある角度をなす。この角度は、たとえば、20°から70°の間、たとえば40°から50°の間であってもよい。
搬送システムは、図3に示すように、第1のライン1a、第3のライン1c、第5のライン1e、および第6のライン1fのトラック10a、10bが同じ高さに位置付けられるような構成において加工装置に備えられる。これらのトラック10a、10bはまた並行して延びる。トラック10a、10bは、タンク5a~5cの上端部の上方に位置付けられる。第2のライン1b、第4のライン1d、および第7のライン1gのトラックは支持方向zにおいて異なる高さに位置する。これらのトラックは、第1のライン1a、第3のライン1c、第5のライン1e、および第6のライン1fのトラックに対して直角をなす。図示の実施形態では、第2のライン1b、第4のライン1d、および第7のライン1gのトラックはより高い高さに位置し、それによって、動作可能要素は第2のライン1b、第4のライン1d、および第7のライン1gの下方を、そのラインに沿って移動する製品キャリア7に衝突する恐れなしに移動することができる。別の実施形態では、第2のライン1b、第4のライン1d、および第7のライン1gのトラックは、第1のライン1a、第3のライン1c、第5のライン1e、および第6のライン1fのトラックよりも低い高さに位置し、それによって、第2のライン1b、第4のライン1d、および第7のライン1gと交差する通路を設けることは比較的容易である。
システムフレーム8は、高電圧ライブレール15および低電圧ライブレール16を支持する。電源システム(詳細には示されていない)は、低電圧ライブレールを超低電圧、すなわち、50Vよりも低い電圧、たとえば24Vに維持する。高電圧ライブレール15は、より高い電圧で電力を供給し、電解加工、特に電気めっきに必要な電流をサポートするように構成される。この電圧は、300Vから1000Vの間、たとえば400Vから600Vの間である。高電圧ライブレール15は、処理される部品の電解加工用の加工ステーションを備える装置セグメント4a~4kにのみ必要である。
製品キャリア7(図5、図6、および図8~図10)は、バレル17と、バレル保持フレーム18と、トランスポータ19とを備える。
バレル17は、内部が処理される部品を収容するように構成されたコンテナを形成する。バレル17は、バレル17の本体軸に対応するバレル軸(図示せず)に対する軸方向両端部に位置する対向するバレル端壁20a、20bを備える。バレル17は側壁21をさらに備える。バレル側壁21は円筒形であってもよい。図示の実施形態では、バレル側壁21は平面状パネルを備える。パネルのうちの1枚または複数を取り除いて処理される部品を挿入し、処理される部品を取り出すことができる。
パネルは穿孔され、それによって、パネルは液体透過性を有する。バレル17を液体に浸漬させると、液体は孔を通してバレル17の内部に進入することができる。図示の実施形態では、バレル端壁20a、20bは液体透過性を有さないが、このことは必須ではない。
導電体22(図5)はバレル17の内部のダングラー電極(図示せず)に接続される。
バレル軸は、基本的にトラック10a、10bに沿った製品キャリア7の移動方向に平行に向けられる。図示の実施形態では、バレル17の直径は、バレル17の軸方向寸法よりも小さい。したがって、バレルの向きはトラック10a、10b間の空間を比較的狭くするのを可能にする。
バレル17は、バレル保持フレーム18によって保持され、バレル保持フレーム18はバレル17をトランスポータ19に接続する。バレル保持フレーム18は、使用時に下部フレーム部と上部フレーム部とを備える。下部フレーム部は、バレル17の軸方向両端部に位置する2つのフレーム部品23a、23bを備える。バレル17は、フレーム部品23a、23b間においてバレル保持フレーム18に回転可能に軸支される。処理される部品(図示せず)は、バレル17の内部にばらけた状態で配置される。部品の処理時にバレル17を回転させると、部品のより一様な処理が可能になる。その理由は、処理される部品を転がすと、これらの部品のそれぞれに異なる領域が加工液体にさらされるからである。
バレル17は、バレル保持フレーム18に対して移動可能であるが、バレル保持フレーム18から分離不能である。同様に、バレル保持フレーム18は、トランスポータ19に対して移動可能であるが、トランスポータ19から分離不能である。したがって、製品キャリア7はユニットを形成する。製品キャリア7は、処理プロセス全体にわたって処理される部品と一緒であるように構成される。バレル17を加工ステーションにおける別の製品キャリア7、コンベア、または定置型デバイスに移送する必要はない。トランスポータ19はすべて、ライン1a~1gに沿って一方向に移動する。
図示の実施形態では、バレルドライブ24(図6)を形成する電動モータがバレル保持フレーム18に取り付けられる。バレルドライブ24は、歯車列25を介してバレル17に接続される。歯車列25は、バレルドライブ24とバレル17を分離し、それによって、バレルドライブ24をタンク5a~5c内の加工液体からある距離に維持することができる。歯車列25は、歯車を備え、歯車はたとえば、プラスチックまたはセラミック材料で作られてもよい。低電圧ライブレール16から、トランスポータ19に取り付けられた第1の接触シューアセンブリ26(図5、図6、および図8)を介し、トランスポータ19とバレル保持フレーム18を相互接続する1本または複数の電気ケーブル(詳細には示されていない)を通して、バレルドライブ24に電力が供給される。
コントローラ27(図7)はバレルドライブ24の動作を制御する。バレルドライブ24の動作は、製品キャリア7が備える他のドライブとは独立に制御可能である。詳細には、バレル17を、加工液体に浸漬させている間回転させてもよく、また、タンク5a~5cのうちの1つの上方に懸垂させている間に回転させて加工液体を振り払ってもよい。この運動は往復運動であってもよい。コントローラという用語は、「そのようなコントローラは一般に、少なくとも1つのマイクロプロセッサとメモリとを備える」のように本明細書では機能的な意味で使用される。
トラック10a、10bは、支持方向zにおいて同じ高さに留まるので、バレル17をトランスポータ19に対して上昇させ下降させてバレル17を加工液体中に浸漬させることができる。製品キャリア7は、支持方向zにおけるトランスポータ19に対するバレル17の移動を駆動するためのつり上げドライブ28(図8および図10)を備える。図示の実施形態では、バレル保持フレーム18は、第3の方向zおよび反対方向においてバレル17とともに移動するように構成される。他の実施形態では、バレル保持フレーム18は、トランスポータ19に対して部分的または完全に定置型であってもよく、バレル17は、バレル保持フレーム18に対して移動する。しかし、この代替実施形態はより複雑である。図示の実施形態はまた、製品キャリア7がタンク5a~5cの壁などの障害物をより容易に取り除くのを可能にする。上部フレーム部は、比較的幅が狭いので、トランスポータ19を比較的容易に通過することができる。下部フレーム部は常にトランスポータ19の下方に留まる。
図示の実施形態では、上部フレーム部は、トランスポータ19に固定的に取り付けられた直動軸受30a、30bを通過するガイドシャフト29a、29b(図10)の対を備える。図には1つしか示されていないが、図示の実施形態では、複数の位置合わせされた直動軸受30a、30bが各ガイドシャフト29a、29bについて設けられる。
通電バー31(図10)がガイドシャフト29a、29b間に延びる。通電バー31は、バレル17の遠位の端部において屈曲して接点32を画定する。通電バー31は、バレル17の近位における通電バー31の端部においてダングラー電極に接続される。バレル保持フレーム18が、バレル17がトランスポータ19から最も遠い移動範囲の端部における位置に配置されると、接点32は、トランスポータ19上に取り付けられた電気的接点33a、33bと電気的に接触してダングラー電極に電流を供給する。したがって、バレル保持フレーム18の他の位置では、ダングラー電極への電力の供給が遮断される。通電バー31は、導電材料、たとえば、銅または銅合金で作られた固体構造であってもよい。代替的に、通電バー31は、導体が設けられたシールドを備えてもよく、シールドは接点32のみを露出したままにする。電力は、高電圧ライブレール15に接触するように配置された第2の接触シューアセンブリ34を介して通電バー31に供給される。
トランスポータ19は、上記で参照した様々なトランスポータ構成要素が取り付けられたベース35を備える。
被駆動車輪36a、36bの対およびさらなる支持車輪37a、37bの対がトランスポータベース35に回転可能に取り付けられる。この4つの車輪36a、36b、37a、37bは、トランスポータ19、したがって製品キャリア7をトラック10a、10b上に支持するように配置される。2つの車輪36a、37aの第1のセットが第1のトラック10b上に支持され、2つの車輪36b、37bの第2のセットが第2のトラック10a上に支持される。トランスポータ19は、第1のセットと第2のセットとの間に延び、これらのセットは、長手方向を横切る方向に離隔される。バレル保持フレーム18の上部フレーム部は、支持方向zにおいて支持車輪36a、36b、37a、37bの第1のセットと第2のセットとの間を移動可能である。
トランスポータドライブ38は、被駆動車輪36a、36bが取り付けられた駆動車軸40a、40bを駆動するためのトランスミッション39に結合された電動モータを備える。コントローラ27はまた、トランスポータドライブ38の動作を制御する。
案内車輪41a~41c(図5および図9)は、支持方向zに位置合わせされるかまたは近似的に位置合わせされた軸周りで回転するように構成される。これらの案内車輪41a~41cは、支持車輪36a、36b、37a、37bがトラック10a、10b上に位置付けられたときにバー9a、9bのそれぞれの左右方向両面に接触するように構成される。このようにして、製品キャリア7はより正確に位置付けられる。
したがって、車輪36a、36b、37a、37bは、少なくとも1つのトラック10a、10b上に製品キャリア7を支持するように構成されたランナーを形成する。代替実施形態、たとえば、車輪の代わりにトラックに沿って滑るように配置されたスレッジを使用する実施形態では、上記の支持機能および案内機能を組み合わせてもよい。
コントローラ27および他の電子および電気部品は、たとえば、トランスポータベース35の高さよりも上に位置するキャビネット42(図5および図6)内に収容されてもよい。
コントローラ27は、不揮発性データ記憶デバイス43(図7)にアクセスして処理される部品についての経路および湿式化学加工用の装置における一連の動作のうち少なくとも1つを定義する命令を取り出すことができる。これらの命令は、製品キャリア7がバレル17を停止して加工液体に浸漬させる加工ステーションを特に識別してもよい。命令は、バレル17を浸漬させたままにする時間の長さの定義を含んでもよい。処理を同期させる実施形態では、この期間が、複数の製品キャリア7a~7dの動作を同期させるために使用される複数の時間単位に関して定義されてもよい。命令は、バレル17を浸漬させるときおよび/またはバレル17が移動中のときにバレル17を回転させるかどうかをさらに定義してもよい。1つのタンク5a~5cについて複数の加工ステーションが定義される場合、命令は、タンク5a~5cに含まれる加工液体にバレル17を浸漬させたままにしつつ、第1の加工ステーションに関連する位置から第2の異なる加工ステーションに関連する位置へ製品キャリア7を移動させてもよい。
コントローラ27が、動作または動作の一部を自律的に、すなわち、湿式化学加工用の装置の中央制御システムとは独立に制御するのを可能にするために1つまたは複数のセンサーデバイス45へのセンサーインターフェース44が設けられる。そのようなセンサーには、たとえば、トラック10a、10bに沿って位置付けられたビーコン(図示せず)によって放出または反射された光を検出するための光電センサー、トラック10a、10bに沿って位置付けられた磁気ビーコン(図示せず)を検出するための磁気センサー、トラック10a、10bに沿って位置付けられたビーコンによって偏向されるフィーラ、推測航法を実施するための1つまたは複数の運動センサー(加速度計)または回転センサーなどが含まれてもよい。
図示の実施形態では、ネットワーク通信インターフェース46を通じてデータを取得することもできる。これには、データ記憶デバイス43に記憶されたデータを含めることができ、したがって、異なる一連の動作および/または異なる経路を用いて製品キャリア7を再プログラムすることが可能になる。データには、ドライブ24、28、38のうちの1つまたは複数の動作に直接影響を与える制御コマンドを含めることもできる。したがって、複数の製品キャリア7a~7dの動作に対して中央からの制御を追加または代替として行うことが可能である。さらに、製品キャリア7は、たとえば、エラーメッセージを中央制御システムに通信することができる。同じネットワーク通信インターフェース46またはさらなるネットワーク通信インターフェース46を追加または代替として使用して製品キャリア7a~7dが互いに通信するのを可能にすることができる。このことは、たとえば、衝突を回避するうえで有用であることがある。ネットワーク通信インターフェース46は特に、ワイヤレスネットワーク通信インターフェース46であってもよい。ワイヤレスネットワーク通信インターフェース46は、たとえば、IEEE802.11規格のうちの1つまたは複数に従ってもよい。
各相互接続デバイス3は、主支持構造47、可動支持構造48、および可動支持体49を備える。可動支持構造48は、主支持構造47によって、すなわち、支持体49を介して間接的に支持される。
可動支持構造48は、トランスポータ19の車輪36a、36b、37a、37bを支持方向zに支持するための細長いトラックセグメント50a、50bの対を備える。トラックセグメント50a、50bの各々は、支持方向zを向いた(上部)支持面51a、51bを備える。図示の実施形態では、支持面51a、51bの各々は、支持方向zに平行な法線を有する。支持面51a、51bは代替的に、わずかに傾斜して、トラックセグメント50a、50bの長手方向軸に対して部分的に左右方向を向いてもよい。
図示の実施形態では、トラックセグメント50a、50bは、トランスポータ19a、19bの案内車輪41a~41cに接触するための左右方向案内面52a~52dも形成する。
トラックセグメント50a、50bの支持面51a、51bの長手方向縁部53a~53dは長手方向に対してある角度をなす。角度は、20°から70°の間、たとえば、40°から50°の間であってもよい。
トラックセグメント50a、50bは左右方向において離隔される。この間隔は、システムセグメント6のトラック10a、10bの間隔および標準サイズのセグメントで構成されないラインのトラックの間隔に相当する。トラックセグメント縁部53a、53bの角度はまた、2つの角度が合計で少なくとも約90°になるという点でトラック10a、10bの長手方向縁部の角度と相補的である。したがって、可動支持構造48の第1の位置では、トラックセグメント50a、50bの各々が、相互接続デバイス3によって別のライン1と相互接続されたライン1のそれぞれのトラック10a、10bと位置合わせされ、それによって、トランスポータ19の車輪36a、36b、37a、37bは、トラック10a、10bとトラックセグメント50a、50bの間を越えて移ることができる。可動支持構造48の第2の位置では、トラックセグメント50a、50bの各々がその別のライン1のそれぞれのトラック10a、10bと位置合わせされる。相互接続されたライン1のトラック10a、10bは、支持方向においてそれぞれに異なる設置高さにあり、トラック10a、10bの長手方向軸は互いに対して角度をなし、たとえば、図示のように(図1)直角をなす。したがって、第1の位置と第2の位置との間の移動は、支持方向zに平行な軸54周りの回転と支持方向z、すなわち軸方向における並進との両方を含む。
可動支持構造48は、製品キャリア7の下部、具体的にはバレル17および少なくともバレル保持フレーム18の下部フレーム部を受容するための空間を画定する。トラックセグメント50a、50b間の頂部に空間が開放され、この空間は側壁55a、55bおよび端壁56a、56b、ならびに底壁57によって境界が形成される。端壁56a、56b、側壁55a、55b、および底壁57の下部は、製品キャリア7が可動支持構造48上に存在するときにバレル17から滴下し得る任意の液体を収集するための液だめを画定する。
トランスポータ19の第1の接触シューアセンブリ26に電力を供給するためにライブレール58が可動支持構造48に取り付けられる。したがって、トランスポータ19は、自律的に可動支持構造48上に乗り、可動支持構造48から離れることができる。電力は、回転軸54に少なくとも近似的に位置合わせされたケーブルダクト59を通って延びるケーブルを介してライブレール58に供給される。
可動支持構造48の下側に歯車60(図15および図18)が取り付けられる。歯車60の回転軸は回転軸54に少なくとも近似的に位置合わせされる。歯車60の軸受面61(図15)が支持体49の頂面62上に支持され、それによって、可動支持構造48は実質上ターンテーブルを形成する。図示の実施形態では、頂面62は平面に過ぎず、軸受面61は専用構成要素である。代替実施形態ではリバースコンステレーションが可能である。さらに別の実施形態では、歯車60はローラまたは球軸受によって回転できるように支持されてもよい。
支持体49には、支持モータ63(図18)、この実施形態では電動モータが取り付けられている。支持モータ63はピニオン64に結合され、ピニオン64が歯車60とかみ合う。したがって、回転軸54周りの可動支持構造48の回転が駆動される。他の実施形態では、油圧または空気圧モータが使用されてもよい。同様に、ピニオン64の代わりに歯付きベルトなどが使用されてもよい。1つまたは複数のセンサー(図示せず)が支持体49、したがって主支持構造47に対する可動支持構造48の回転位置を検出するためのセンサーマウント65(図16および図18)が設けられる。センサーマウント65によって支持されるセンサーによって検出可能な信号を提供するために可動支持構造48の下側にシグナリングデバイス66a、66b(図15)が取り付けられる。シグナリングデバイス66a、66bは、たとえば、光線を遮断もしくは反射してもよく、または磁気センサーによって検出可能な磁石用のマウントとして働いてもよい。他の代替実施形態も可能である。
図示の実施形態では、支持体49を上昇させ下降させることによって可動支持構造48を支持方向zにおいて移動させるためにホイスト67が設けられる。ホイスト67は、リフト車輪68と、ホイストベルト69の形をしたホイスト媒体と、ホイストモータ70とを備える。図示の実施形態では、ホイストモータ70は電動モータである。代替実施形態では、ホイストモータ70は、空気圧または油圧モータであってもよい。図示の実施形態では、ホイストモータ70は、主支持構造47に取り付けられる。代替実施形態では、ホイストモータ70は、単に地面に固着され、または場合によっては、主支持構造47に対して固定位置に保持される。
図示の実施形態では、主支持構造47は、パネル71a~71cが取り付けられるフレームを備える。フレームおよびパネルの上縁部は、すべての側で支持方向zにおいて同じ高さであるとは限らない。むしろ、主支持構造47を支持方向zとは逆方向に下から見ると、リフト車輪68が取り付けられた側と反対側の主支持構造47の上縁部は、支持方向zに対してより低い高さに位置する。図示の実施形態では、このより低い縁部は第1のクロスバー72によって形成される。第2、第3、および第4のクロスバー73~75は、支持方向に対してより高い高さに位置する。追加のパネル76a~76cが、主支持構造47の3つの側において第2、第3、および第4のクロスバー73~75まで、支持方向zにおいてより高い高さまで延びる。
したがって、製品キャリア7は、第1のクロスバー72を横断してトラックセグメント50a、50b上に移動することによって3つの側で追加のパネル76a~76cによって境界を形成された空間に進入することができる。
リフト車輪68は、支持方向zに対して第1のクロスバー72よりも高い高さに位置する。つり上げ媒体、この例ではホイストベルト69は、支持方向zに対して支持体49の上端部よりも低い高さで支持体49に取り付けられる。図示の実施形態では、支持体49はフレームを備え、支持体の上端部は、頂面62によって形成される。ホイストベルト69は支持体49のフレームの下端部に接続される。このようにして、可動支持構造48が第2、第3、および第4のクロスバー73~75の高さよりも上に位置する支持方向zにおける高さまで可動支持構造48を上昇させることができる。
支持体49の移動は、相互接続デバイスガイドシャフト78上を走行する軸受77(図18および図19)によって案内され、ガイドシャフト78は、たとえば、支持体49のフレームの4つの角すべてに設けられてもよい。
したがって、支持体49は、軸方向に移動できるように案内され、可動支持構造48の軸方向移動成分を有効化する。可動支持構造48は、支持体49に回転可能に取り付けられ、第1の位置と第2の位置との間で移動の回転成分を有効化する。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、実施形態は添付の特許請求の範囲内で変更されてもよい。たとえば、単一の支持体49の代わりに、回転のためにともに可動支持構造を支持し、それぞれのホイストによって同期的に移動させられる複数の支持体があってもよい。
1a~1g ライン
2a~2h ステーション
3 相互接続デバイス
4a~4k 装置セグメント
5a~5c タンク
6 システムセグメント
7 製品キャリア
8 システムフレーム
9a、9b バー
10a、10b トラック
11a~11d カンチレバー
12a~12d 直立ポスト
13a~13d ストラット
14a~14d バー端面
15 高電圧ライブレール
16 低電圧ライブレール
17 バレル
18 バレル保持フレーム
19 トランスポータ
20a、20b バレル端壁
21 バレル側壁
22 導電体
23a、23b フレーム部品
24 バレルドライブ
25 歯車列
26 第1の接触シューアセンブリ
27 バレルドライブコントローラ
28 つり上げドライブ
29a、29b ガイドシャフト
30a、30b 直動軸受
31 通電バー
32 バー接点
33a、33b 電気接点
34 第2の接触シューアセンブリ
35 トランスポータベース
36a、36b 被駆動車輪
37 さらなる支持車輪
38 トランスポータドライブ
39 トランスミッション
40a、40b 駆動車軸
41a~41c 案内車輪
42 キャビネット
43 データ記憶デバイス
44 センサーインターフェース
45 センサーデバイス
46 ネットワーク通信インターフェース
47 主支持構造
48 可動支持構造
49 支持体
50a、50b トラックセグメント
51a、51b 支持面
52a~52d 左右方向案内面
53a~53dトラックセグメント縁部
54 回転軸
55a、55b 側壁
56a、56b 端壁
57 底壁
58 ライブレール
59 ケーブルダクト
60 歯車
61 軸受面
62 頂面
63 支持モータ
64 ピニオン
65 センサーマウント
66a、66b シグナリングデバイス
67 ホイスト
68 リフト車輪
69 ホイストベルト
70 ホイストモータ
71a~71c 主支持構造パネル
72 第1のクロスバー
73 第2のクロスバー
74 第3のクロスバー
75 第4のクロスバー
76a~76c パネル
77 支持軸受
78 相互接続デバイス上のガイドシャフト

Claims (15)

  1. 少なくとも1つの製品キャリア(7)によって、処理される部品を加工装置内で搬送するための天井搬送システムの第1のライン(1a)と第2のライン(1b)を相互接続するためのデバイスであって、前記製品キャリアが、トランスポータ(19)と、使用時に前記トランスポータ(19)から下向きにぶらさがる部品とを備え、前記トランスポータ(19)が、少なくとも1つのトラック(10a、10b)上で支持される少なくとも1つのランナー(36、37)を備え、前記デバイスが、
    主支持構造(47)と、
    前記主支持構造(47)によって少なくとも間接的に支持され、前記主支持構造(47)に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動支持構造(48)とを備え、
    前記可動支持構造(48)が、トランスポータ(19)の少なくとも1つのランナー(36、37)を支持方向(z)において支持するための少なくとも1つのトラックセグメント(50a、50b)を備え、
    各トラックセグメント(50a、50b)が、前記第1の位置において前記第1のライン(1a)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせ可能であり、前記第2の位置において前記第2のライン(1b)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせ可能であり、それによって、前記トラックセグメント(50a、50b)の端部が、前記位置合わせされるトラック(10a、10b)の端部に隣接して、ランナー(36、37)が前記位置合わせされるトラック(10a、10b)と前記トラックセグメント(50a、50b)との間を越えて移るのを可能にし、
    前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記移動は、前記支持方向(z)に平行な軸(54)周りの回転と少なくとも軸方向における成分を含む並進とを含み、
    前記少なくとも1つのトラックセグメント(50a、50b)は、左右方向に離隔された少なくとも2つのトラックセグメント(50a、50b)を含み、
    前記可動支持構造(48)は、製品キャリア(7)の少なくとも一部を受容するための空間を画定し、前記空間が、前記離隔されたトラックセグメント(50a、50b)間の頂部および長手方向における両端部において開放されることを特徴とするデバイス。
  2. 前記空間は、左右方向の境界が少なくとも1枚の壁(55a、55b)によって形成される、
    請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記空間は、底端部における境界が、前記少なくとも1枚の壁(55a、55b)に隣接する底壁(57)によって形成され、
    前記可動支持構造(48)は、長手方向における両端部に壁部(56a、56b)をさらに含み、
    前記壁部(56a、56b)は、前記底壁(57)と、左右方向における前記空間の境界を形成する前記少なくとも1枚の壁(55a、55b)とに隣接して、液体を収集するための液だめを画定する、
    請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記トランスポータ(19)が前記トラックセグメント(50a、50b)上に存在するとき、前記トランスポータ(19)に電力を供給するためのデバイス(58)を備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス。
  5. 前記主支持構造(47)に対して前記軸方向に移動するように案内される少なくとも1つの支持体(49)をさらに備え、
    前記可動支持構造(48)は、前記軸(54)周りで回転できるように前記少なくとも1つの支持体(49)に回転可能に取り付けられる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
  6. 前記主支持構造(47)は、前記少なくとも1つの支持体(49)および前記支持体(49)に取り付けられた前記可動支持構造(48)のうちの少なくとも一方の前記軸方向への移動を駆動するための少なくとも1つのホイスト(67)を備える、
    請求項5に記載のデバイス。
  7. 各ホイスト(67)は、それぞれのリフト車輪(68)を備え、
    前記リフト車輪(68)または前記リフト車輪(68)の各々は、前記主支持構造(47)に取り付けられ、
    前記少なくとも1つのリフト車輪(68)のうちの少なくとも1つが取り付けられる任意の側以外の前記主支持構造(47)の少なくとも1つの側の前記主支持構造(47)の上縁部は、前記支持方向(z)に対して前記リフト車輪(68)よりも低い高さに位置する、
    請求項6に記載のデバイス。
  8. 処理される部品を少なくとも1つの加工装置内で搬送するためシステムであって、前記システムは天井搬送システムであり、請求項1から7のいずれか一項に記載の少なくとも1つのデバイス(3)と、第1のライン(1a)と、第2のライン(1b)と、少なくとも1つの製品キャリア(7)とを備え、各製品キャリア(7)が、トランスポータ(19)と、使用時に前記トランスポータ(19)から下方にぶら下がる部品とを備え、前記トランスポータ(19)が、前記トランスポータ(19)を前記第1のライン(1a)の前記トラック(10a、10b)、前記第2のライン(1b)の前記トラック(10a、10b)、および前記デバイス(3)の前記トラックセグメント(50a、50b)に沿って移動するように支持するためのランナー(36、37)を備え、各ライン(1)の前記トラック(10a、10b)は、少なくとも2つのトラック(10a、10b)を備え、前記トラック(10a、10b)間に、各製品キャリア(7)の少なくとも一部が移動できるように空間が画定されるシステム。
  9. 前記第1のライン(1a)の前記トラック(10a、10b)は、前記支持方向(z)において前記第2のライン(1b)の前記トラック(10a、10b)とは異なる高さに位置付けられる、
    請求項8に記載のシステム。
  10. 各ライン(1)において、製品キャリア(7)が存在しないときには前記空間の上方に部品が存在しない、
    請求項8または9に記載のシステム。
  11. 間に前記空間が画定される前記トラック(10a、10b)は、前記空間の両側から内側に延びるカンチレバー(11a~11d)上に支持される、
    請求項8から10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 少なくとも、前記トランスポータ(19)の前記ランナー(36、37)を移動できるように支持するためのトラック(10a、10b)を備える第3のライン(1c)と、
    前記第2のライン(1b)と前記第3のライン(1c)を相互接続するように配置された、請求項1から7のいずれか一項に記載の第2のデバイスとをさらに備え、
    前記第3のライン(1c)の前記トラック(50a、50b)は、数が前記第2のデバイスの前記トラックセグメント(50a、50b)および前記第2のライン(1b)の前記トラックに相当し、
    前記第2のデバイス(3)の各トラックセグメント(50a、50b)は、前記第1の位置において前記第2のライン(1b)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせ可能であり、前記第2の位置において前記第3のライン(1c)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせ可能であり、それによって、前記トラックセグメント(50a、50b)の端部が前記位置合わせされるトラック(10a、10b)の端部に隣接して、ランナー(36、37)が、前記位置合わせされるトラック(10a、10b)と前記トラックセグメント(50a、50b)との間を越えて移るのを可能にする、
    請求項8から11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 前記第1および第3のライン(1a、1c)の前記トラック(10a、10b)は、前記支持方向(z)において基本的に同じ高さである、
    請求項12に記載のシステム。
  14. 処理される部品の湿式化学加工用の装置であって、少なくとも1つの槽(5a~5c)と、処理される部品を前記装置内で搬送するための請求項8から13のいずれか一項に記載のシステムと、
    を備える装置。
  15. 請求項8から13のいずれか一項に記載のシステムおよび請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス(3)を備えるステーション(2a~2h)のうちの少なくとも一方を使用して、処理される部品を少なくとも1つの加工装置内で搬送する方法であって、前記処理される部品が、トラック(10a、10b)上で支持することができるランナー(36、37)を備えるトランスポータ(19)を備える少なくとも1つの製品キャリア(7)によって搬送される方法であって、
    トラック(10a、10b)を備える第1のライン(1a)に沿って前記製品キャリア(7)を移動させるステップであって、前記トラック(10a、10b)が、前記製品キャリアのトランスポータ(19)の前記ランナー(36、37)を前記トラック(10a、10b)に沿って移動できるように支持する、ステップと、
    トラックを備える第2のライン(1b)に沿って前記製品キャリア(7)を移動させるステップであって、前記トラックが、前記製品キャリアのトランスポータ(19)の前記ランナー(36、37)を前記トラック(10a、10b)に沿って移動できるように支持する、ステップと
    を含み、
    前記第1のライン(1a)と前記第2のライン(1b)を相互接続するステーション(2)によって前記製品キャリア(7)を前記第1のライン(1a)から前記第2のライン(1b)へ移動させ、前記ステーション(2)が、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス(3)を備え、
    前記ステーションによって、前記製品キャリア(7)を前記第1のライン(1a)から前記第2のライン(1b)へ移動させるステップが、
    前記第1の位置において各トラックセグメント(50a、50b)を前記第1のライン(1a)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせし、それによって、前記トラックセグメント(50a、50b)の端部が、前記位置合わせされるトラック(10a、10b)の端部に隣接する、ステップと、
    前記製品キャリア(7)を前記第1のライン(1a)から前記可動支持構造(48)上へ移動させるステップであって、前記トランスポータ(19)の前記ランナー(36、37)が前記第1のライン(1a)の前記トラック(10a、10b)から前記トラックセグメント(50a、50b)へ越えて移る、ステップと、
    前記第2の位置において各トラックセグメント(50a、50b)を前記第2のライン(1b)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせし、それによって、前記トラックセグメント(50a、50b)の端部が、前記位置合わせされるトラック(10a、10b)の端部に隣接するステップと、
    前記製品キャリア(7)を前記可動支持構造(48)から前記第2のライン(1b)上へ移動させるステップであって、前記トランスポータ(19)の前記ランナー(36、37)が前記トラックセグメント(50a、50b)から前記第2のライン(1b)の前記トラック(10a、10b)へ越えて移る、ステップとを含み、
    前記第2の位置において各トラックセグメント(50a、50b)を前記第2のライン(1b)のそれぞれのトラック(10a、10b)と位置合わせする前記ステップが、前記可動支持構造(48)を前記支持方向(z)に平行な軸(54)周りで回転させることと、前記可動支持構造(48)を少なくとも軸方向に移動させることとを含む、
    方法。
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