この出願は、2020年06月28日に中国国家知識産権局に出願され、「SPI-BASED DATA TRANSMISSION SYSTEM」と題された中国特許出願第202010600781.3号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
この出願は、データ伝送技術の分野に関係し、特に、SPIベースのデータ伝送システムに関係する。
現在、光学式手ぶれ(optical image stabilization、OIS)をサポートするカメラ・モジュールは、モータ駆動を含み、各モータ駆動は、ジャイロスコープ・センサ(GYRO)によって収集されたジャイロスコープ情報に基づいてカメラ・モジュールのモータを制御して、手ぶれ補正を実装する。スマートフォンを一例として使用すると、ジャイロスコープ・センサは一般にスマートフォンのメイン・ボード上に取り付けられ、ジャイロスコープ・センサとカメラ・モジュールはシリアル周辺インターフェース(serial peripheral interface、SPI)を用いて接続され、ジャイロスコープ・センサとカメラ・モジュールとの間でジャイロスコープ情報を送信する。
スマートフォンが、光学式手ぶれをサポートする複数のカメラ・モジュールを含むときに、複数のカメラ・モジュールのうちの1つは、マスタ(master)SPI装置として機能し、ジャイロスコープ・センサ及び他のカメラ・モジュールは、スレーブ(slave)SPI装置として機能する。マスタSPI装置は、一度に1つのスレーブSPI装置とだけデータ伝送を実行することができる。したがって、1つのカメラ・モジュールが、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を取得するときに、別のカメラ・モジュールはジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を取得するのを遅らせ、望ましくないOIS効果をもたらす。
結論として、複数のスレーブSPI装置を含むSPIシステムにおけるSPI装置間のデータ伝送効率は高くなく、スレーブSPI装置として機能するカメラ・モジュールの望ましくないOIS効果をもたらす。
この出願は、複数のスレーブSPI装置を含むSPIシステムのデータ伝送効率を改善するためのSPIベースのデータ伝送システムを提供する。
第1の態様によれば、この出願は、データ伝送システムを提供する。システムは、マスタSPI装置、第1のスレーブSPI装置、及び第2のスレーブSPI装置を含んでもよい。マスタSPI装置は、第1のチップ選択信号を第1のスレーブSPI装置及び第2のスレーブSPI装置に出力し、第2のチップ選択信号を第1のスレーブSPI装置に出力するように構成されてもよい。第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号の組み合わせは、第1のスレーブSPI装置を有効にするために使用され、第1のチップ選択信号は、第2のスレーブSPI装置を有効にするために使用され、マスタSPI装置、第1のスレーブSPI装置及び第2のスレーブSPI装置は、データ線を用いてさらに接続される。マスタSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信するように第2のスレーブSPI装置を制御し、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するようにさらに構成されてもよい。第2のSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置の制御下でデータ線を用いてデータを送信するように構成されてもよい。第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するように構成されてもよい。
データ伝送システムでは、マスタSPI装置は、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせを用いて第1のスレーブSPI装置を有効にし、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置は、データ線を用いてデータを送信するように第2のスレーブSPI装置を制御し、マスタSPI装置は、データ線を用いてデータをさらに受信し、第1のスレーブSPI装置が、データ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、マスタSPI装置及び第1のスレーブSPI装置は、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを同時に受信し、これにより、SPIシステムのデータ伝送効率を向上させることができる。
可能な例では、第1のスレーブSPI装置の送信ポートが第1のデータ線を用いてマスタSPI装置の受信ポートに接続され、第1のスレーブSPI装置の受信ポートが第2のデータ線を用いてマスタSPI装置の送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第1のスレーブSPI装置の送信ポート及びマスタSPI装置の送信ポートがデータを送信するように構成され、第1のスレーブSPI装置の受信ポート及びマスタSPI装置の受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置の送信ポートを受信ポートに切り替え、第1のスレーブSPI装置の受信ポートを送信ポートに切り替えるようにさらに構成されてもよい。
この設計では、4ワイヤ・モードにおいて、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、送信ポートを受信ポートに切り替えて、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信してもよい。第1のスレーブSPI装置は、受信ポートを送信ポートに切り替えて、マスタSPI装置からデータを受信しないようにし、また、マスタSPI装置によって送信された書き込み指標ビットに応答しないようにし、第2のスレーブSPI装置と同じデータ線を用いてデータを送信することを回避して、データ競合を回避するようにしてもよい。
別の可能な例では、第1のスレーブSPI装置は、第1のスレーブSPI装置のデータ・ポートを双方向データ・ポートに設定するようにさらに構成されてもよく、双方向データ・ポートは、データの送信及び受信をサポートする。
この設計では、3ワイヤ・モードにおいて、第1のスレーブSPI装置は、データ・ポートを双方向データ・ポートに設定して、データ・ポートを介して、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信する。追加的に、第1のスレーブSPI装置は、データ・ポートを介して、マスタSPI装置によって送信されたデータをさらに送信して、データ伝送効率をさらに向上させてもよい。
追加的に、マスタSPI装置は、具体的には、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いて第1の指標を送信するように構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。そして、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1の指標に応答してデータを送信することをスキップするようにさらに構成されてもよい。
この設計では、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置からの第1の指標に応答しないので、第1のスレーブSPI装置と第2のスレーブSPI装置は、第1の指標に基づいてデータ線を用いてデータを同時に送信せず、データ競合を回避する。
マスタSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第2の指標及びデータを送信するようにさらに構成されてもよい。第2の指標は、データの受信を制御するために使用される。そして、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第2の指標を受信し、第2の指標に応答してデータ線を用いてデータを受信するようにさらに構成されてもよい。
この設計では、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、第2の指標に基づいてマスタSPI装置からデータを受信してもよい。
マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第1の指標を送信し、データ線を用いて第1のスレーブSPI装置からデータを受信するようにさらに構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。そして、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第1の指標を受信し、第1の指標に応答してデータ線を用いてデータを送信するようにさらに構成されてもよい。
この設計では、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、第1の指標に基づいてマスタSPI装置にデータを送信してもよい。
追加的に、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信することをスキップし、データ線を用いてデータを受信することをスキップするようにさらに構成されてもよい。
この設計では、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信された読み取り指標ビットに応答してデータを読み出さなくてもよい。追加的に、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信された書き込み指標ビットに応答してデータを送信せず、データ線上のデータ伝送競合を回避する。
第2の態様によれば、この出願は、チップを提供する。チップは、第1の態様による第1のスレーブSPI装置で使用されてもよい。
例えば、チップは、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置から第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されてもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、チップを有効にするために使用される。SPIデータ・ポートは、データ線を用いて、マスタSPI装置及び第2のスレーブSPI装置に接続されてもよい。SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するように構成されてもよい。
任意選択で、SPIデータ・ポートは、送信ポート及び受信ポートを含んでもよく、送信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の受信ポートに接続され、受信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の送信ポートに接続され、送信ポートは、チップがデータ線にデータを送信するために構成され、受信ポートは、チップがデータ線上で送信されたデータを受信するために構成されている。SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートを設定するようにさらに構成されてもよい。
チップは、SPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに含んでもよい。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理回路は、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートに設定するようにさらに構成されてもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第2の指標を受信することであって、第2の指標はデータの受信を制御するために使用される、ことと、SPIデータ・ポートを介した第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信することとを行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第1の指標を受信することであって、第1の指標はデータの送信を制御するために使用される、ことと、第1の指標に応答してSPIデータ・ポートを介してデータをデータ線に送信することと、を行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPIコントローラ、SPI制御論理回路、SPIデータ受信/送信切り替え回路、及びSPIデータ・ポートは、集積回路によって実装されてもよい。
第3の態様によれば、この出願は、カメラ・モジュールを提供する。カメラ・モジュールは、第2の態様又は第2の態様の設計のいずれか1つによるチップを含んでもよく、カメラ・モジュールは、第2の態様又は第2の態様の設計のいずれか1つによるチップの機能を有してもよい。カメラ・モジュールは、モータ及びカメラをさらに含んでもよい。第2のスレーブSPI装置が、ジャイロスコープ・センサを含むときに、モータは、カメラの振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するために、ジャイロスコープ・センサのデータをチップから取得するように構成されてもよい。
第4の態様によれば、この出願は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の設計のうちのいずれか1つによるデータ伝送システムを含んでもよい。したがって、端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の設計のいずれか1つによる機能を有してもよい。
代替的には、端末デバイスは、第2の態様又は第2の態様の設計のうちのいずれか1つによるチップを含んでもよい。したがって、端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の設計のうちのいずれか1つによるチップの機能を有してもよい。
代替的には、端末デバイスは、第3の態様によるカメラ・モジュールを含んでもよい。したがって、端末デバイスは、第2の態様又は第2の態様の設計のうちのいずれか1つによるチップの機能を有してもよい。このケースでは、端末デバイスは撮影デバイスであってもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、画像信号を処理する、例えば、カメラ・モジュールによって出力された画像信号に対して高精細処理を実行するように構成された画像処理チップ(image signal processing、ISP)をさらに含んでもよい。
第5の態様によれば、この出願は、データ伝送システムを提供する。システムは、第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサを含んでもよい。第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサは、SPIプロトコルを用いて互いに通信する。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。第1のカメラと第2のカメラが同時に動作するときに、第1のカメラはSPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得し、第2のカメラはSPIプロトコルを使用して第1のセンサ・データを同時に取得する。
データ伝送システムにより、第1のカメラと第2のカメラは、第1のセンサ・データを同時に取得することができ、これにより、カメラによるセンサ・データの取得の遅れを低減し、カメラ・モジュールのOIS効果を向上させる。
可能な設計では、第1のカメラは、第1のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラを有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサは、データ線を用いてさらに接続される。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、第1のカメラは、データ線を用いてデータを送信するように第2のカメラを制御し、データ線を用いて、第2のカメラによって送信されたデータを受信してもよく、第1のセンサは、第1のカメラの制御下でデータ線を用いてデータを送信してもよく、第2のカメラは、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信してもよい。
この設計により、第1のカメラは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を使用することにより、第2のカメラ及び第1のセンサの作動状態を柔軟に制御することができる。第2のカメラ及び第1のセンサが作動状態(又は有効状態と呼ばれる)にあるときに、第1のカメラ及び第2のカメラは、第1のセンサのデータを同時に取得し、これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
可能な設計では、第1のカメラは、第1のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラを有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサは、データ線を用いてさらに接続される。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるとき(例えば、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は別の状態組み合わせにあるとき)に、第1のカメラは、データ線を用いてデータを送信するように第2のカメラを制御し、データ線を用いて、第2のカメラによって送信されたデータを受信してもよく、第1のセンサは、第1のカメラの制御下でデータ線を用いてデータを送信してもよく、第2のカメラは、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信してもよい。
この設計により、第1のカメラは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を使用することにより、第2のカメラ及び第1のセンサの作動状態を柔軟に制御することができる。第2のカメラ及び第1のセンサが作動状態(又は有効状態と呼ばれる)にあるときに、第1のカメラ及び第2のカメラは、第1のセンサのデータを同時に取得し、これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
可能な設計では、第1のカメラは、データ線を用いて第2のカメラにデータを送信してもよく、第1のセンサは、データ線を用いて、第1のカメラによって送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラは、データ線を用いて、第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信してもよい。
この設計により、第1のカメラは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を使用することにより、第2のカメラ及び第1のセンサの作動状態を柔軟に制御することができる。第2のカメラ及び第1のセンサが作動状態(又は有効状態と呼ばれる)にあるときに、第2のカメラ及び第1のセンサは、第1のカメラのデータを同時に取得し、これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
可能な設計では、第2のカメラの送信ポートが第1のデータ線を用いて第1のカメラの受信ポートに接続され、第2のカメラの受信ポートが第2のデータ線を用いて第1のカメラの送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第2のカメラの送信ポート及び第1のカメラの送信ポートがデータを送信するように構成され、第2のカメラの受信ポート及び第1のカメラの受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、第2のカメラは、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、第2のカメラの送信ポートを受信ポートに切り替え、第2のカメラの受信ポートを送信ポートに切り替えてもよい。
この設計では、4ワイヤ・モードにおいて、第2のカメラは、送信ポートと受信ポートを切り替えることによって、第1のカメラによって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラは、第1のカメラからのデータ又は命令をもはや受信しないので、データ線を用いてデータを送信せず、それによってデータ伝送競合を回避する。
可能な設計では、第2のカメラは、データ・ポートを双方向データ・ポートにさらに設定してもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
この設計では、3ワイヤ・モードにおいて、第2のカメラは、データ・ポートを双方向データ・ポートに設定して、データ・ポートを介して、第1のセンサによって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラは、データ・ポートを介して、第1のカメラによって送信されたデータをさらに受信して、データ伝送効率をさらに向上させてもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラは、データ線を用いて第1の指標を送信してもよく、第1の指標は、データの送信を制御するために使用され、第2のカメラは、第1の指標に応答してデータを送信しない。
この設計では、第2のカメラは、受信された第1の指標に応答しなくてもよいので、データ線を用いてデータを送信せず、これにより、データ伝送競合を回避する。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラは、データ線を用いて第1の指標及びデータを送信してもよく、第2の指標は、データの受信を制御するために使用され、第2のカメラは、データ線を用いて第2の指標を受信し、第2の指標に応答してデータ線を用いてデータを受信してもよい。
この設計では、第1のカメラは、第2のカメラの作動状態を柔軟に制御してもよく、第2のカメラは、第1のカメラからの第2の指標に基づいて、データ線上で送信されたデータを受信して、伝送効率を向上させてもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラは、データ線を用いて第1の指標を送信してもよく、第1の指標は、データの送信を制御するために使用され、第2のカメラは、第1の指標を受信し、第1の指標に基づいてデータ線を使用してデータを送信してもよく、第1のカメラは、データ線を用いて、第2のカメラからデータをさらに受信してもよい。
この設計では、第2のカメラは、第1の指標に基づいて第1のカメラにデータを送信して、伝送効率を向上させてもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるとき(例えば、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、若しくは別の状態組み合わせにあるとき)に、第2のカメラは、データ線を用いてデータを送信せず、データ線を用いてデータを受信せず、第2のカメラの作動モード間の柔軟な切り替えを実装する。
可能な設計では、第1のセンサは、ジャイロスコープ・センサである。第1のセンサ情報は、第1のセンサに由来し、第1のセンサ情報は、ジャイロスコープ情報である。
第6の態様によれば、この出願は、回路を提供する。回路は、第5の態様による第2のカメラに接続されてもよい。
例えば、回路は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(若しくはSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(若しくはSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、又はSPIデータ・ポート(若しくはデータ・ポートと呼ばれる)うちのいくつか又はすべてのコンポーネントを含んでもよい。
SPIコントローラは、第1のカメラが、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するときに、第1のセンサ・データを取得するようにSPIデータ・ポートを制御するように構成されてもよい。SPIデータ・ポートは、第2のカメラが、第1のカメラ及び/又は第1のセンサとSPIプロトコル通信を実行するために構成されている。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、取得された第1のセンサ・データを第2のカメラに送信してもよい。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第1のカメラ及び第1のセンサに接続される。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、データ線上で第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。
可能な設計では、第2のカメラの送信ポートが第1のデータ線を用いて第1のカメラの受信ポートに接続され、第2のカメラの受信ポートが第2のデータ線を用いて第1のカメラの送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第2のカメラの送信ポート及び第1のカメラの送信ポートがデータを送信するように構成され、第2のカメラの受信ポート及び第1のカメラの受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートをさらに設定してもよい。
可能な設計では、回路は、SPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに含む。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートにさらに設定してもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第2の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第2の指標は、データの受信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第1の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第1の指標に応答して、データをデータ線に送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御してもよい。
第7の態様によれば、この出願は、回路を提供する。回路は、第5の態様による第1のカメラに接続されてもよい。
例えば、回路は、制御ユニット(又は制御回路と呼ばれる)及びSPIデータ・ポートを含んでもよい。
SPIデータ・ポートは、第1のカメラが、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するために構成されている。制御回路は、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを同時に取得するように第2のカメラを制御するように構成されてもよい。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。第1のセンサ・データは、第1のセンサに由来する。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第2のカメラ及び第1のセンサに接続される。
可能な設計では、制御回路は、第1のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラを有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサを有効にするかどうかを制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するように第2のカメラを制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するように第2のカメラを制御してもよい。
可能な設計では、制御回路は、データ線を用いて第1のセンサにデータを送信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信するように第2のカメラを制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
第8の態様によれば、この出願は、カメラ・モジュールを提供する。カメラ・モジュールは、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよく、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を実装してもよい。カメラ・モジュールは、モータ及び第2のカメラをさらに含んでもよい。第1のセンサが、ジャイロスコープ・センサであるときに、モータは、回路を用いて第1のセンサ・データ(すなわち、ジャイロスコープ・データ)を取得して、第1のセンサ・データに基づいてカメラの振動制御及び/又はオートフォーカス(auto focus、AF)を実行するように構成されてもよい。
第9の態様によれば、この出願は、カメラ・モジュールを提供する。カメラ・モジュールは、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよく、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を実装してもよい。カメラ・モジュールは、モータ及び第1のカメラをさらに含んでもよい。第1のセンサが、ジャイロスコープ・センサである場合、モータは、回路を用いて第1のセンサ・データ(すなわち、ジャイロスコープ・データ)を取得して、第1のセンサ・データに基づいてカメラの振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するように構成されてもよい。
第10の態様によれば、この出願は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、第5の態様又は第5の態様の設計のいずれか1つによるデータ伝送システムを含んでもよいので、端末デバイスは、第5の態様又は第5の態様の設計のいずれか1つによる機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよいので、端末デバイスは、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよいので、端末デバイスは、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を実装してもよく、及び/又は端末デバイスは、第8の態様又は第8の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールを含んでもよいので、端末デバイスは、第8の態様又は第8の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールの機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、第9の態様又は第9の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールを含んでもよいので、端末デバイスは、第9の態様又は第9の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールの機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、撮影デバイスであってもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、画像信号を処理する、例えば、カメラ・モジュールによって出力された画像信号に対して高精細処理を実行するように構成された画像処理チップ(image signal processing、ISP)をさらに含んでもよい。
第11の態様によれば、この出願は、第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ情報を出力するように構成されたジャイロスコープ・センサを含む端末デバイスを提供する。第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ・センサは、シリアル周辺インターフェースSPIを用いて接続される。第1のカメラ・モジュールは、マスタSPI装置として機能し、ジャイロスコープ・センサ及び第2のカメラ・モジュールは、スレーブSPI装置として機能し、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールは、第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号の制御下で、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。画像処理ユニットは、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールから画像信号を取得するように構成されている。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号が第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサを有効にするときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサは、第1のカメラ・モジュールからのデータを同時に受信する。
第2の態様及び第2の態様の可能な設計~第11の態様及び第11の態様の可能な設計における有益な効果については、第1の態様及び第1の態様の可能な設計における有益な効果の説明を参照すると理解されたい。
この出願の一実施形態による、データ伝送システムの構造の概略図である。
この出願の一実施形態による、デュアルチップ選択論理決定結果の概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送の時間シーケンスの概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送の別の時間シーケンスの概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送の別の時間シーケンスの概略図である;
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、スレーブSPI装置の構造の概略図である。
この出願の一実施形態によるデータ伝送システムの構造の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、回路の構造の概略図である。
この出願の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、以下、添付の図面を参照してこの出願をさらに詳細に記載する。方法の実施形態における特定の動作方法は、装置の実施形態又はシステムの実施形態にも適用されてもよい。
以下に、この出願の用語について説明する。
少なくとも1つは、1つ以上、すなわち、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上を含むことを意味する。
複数は、2つ以上、すなわち、2つ、3つ、又はそれ以上を含むことを意味する。
搬送は、メッセージが情報又はデータを搬送するため使用されることを意味してもよいし、メッセージが情報を含むことを意味してもよい。
結合は、装置、ユニット、又はモジュール間の情報交換のための装置、ユニット、又はモジュール間の間接結合又は通信接続であり、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
SPI構造は、マスタSPI装置(又はマスタ・デバイス若しくはマスタ装置と呼ばれる)及びスレーブSPI装置(又はスレーブ・デバイス若しくはスレーブ装置と呼ばれる)、並びにマスタSPI装置とスレーブSPI装置との間のSPI接続ラインを含んでもよい。マスタSPI装置とスレーブSPI装置との間のSPI接続線は、チップ選択信号線、直列同期クロック信号線(serial clock、SCK)(これは、以下でクロック線と呼ばれることがある)、データ線などを含んでもよい。マスタSPI装置がクロック線及びデータ線を用いて複数のスレーブSPI装置に接続されているときに、マスタSPI装置は、チップ選択信号を用いてスレーブSPI装置を有効にし(、又は選択し)、データ線及びクロック線の指標ビット(以下、書き込み指標ビットと呼ぶ)を用いて、有効にされたスレーブSPI装置がデータ線を用いてデータを送信することを示してもよく、マスタSPI装置は、データ線を用いてスレーブSPI装置によって送信されたデータを読み取ってもよい。代替的には、マスタSPI装置は、データ線及びクロック線の指標ビット(以下、読み取り指標ビットと呼ぶ)を用いて、有効にされたスレーブSPI装置がデータ線を用いてデータを読み取ることを示してもよく、マスタSPI装置は、データ線を用いてデータをさらに送信して、スレーブSPI装置がデータ線を用いてデータを受信するようにしてもよい。
この出願において、チップ選択信号線とは、チップ選択信号(chip selection、CS)を送信するための信号線を指す。チップ選択信号は、有効状態及び無効状態を含んでもよい。マスタSPI装置がチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、チップ選択信号は、スレーブSPI装置を有効にするために使用されてもよい。代替的には、マスタSPI装置101は、チップ選択信号を無効状態にして、スレーブSPI装置を非選択状態にしてもよい。例えば、チップ選択信号が低レベル(例えば、0の電位)であるときに、チップ選択信号は有効状態にあり、チップ選択信号が高レベル(例えば、1の電位)であるときに、チップ選択信号は無効状態にある。
クロック線は、マスタSPI装置によって生成されてもよい。クロック線は、マスタSPI装置及びスレーブSPI装置へのクロック同期を実行するために使用されてもよい。
データ線は、3ワイヤ・モードでシリアル・データ線(serial data、SDA)を含んでもよい。SDAは、双方向のデータ線である。代替的には、データ線は、4ワイヤ・モードでシリアル・データ出力(serial data output、SDO)及びシリアル・データ入力(serial data output、SDI)を含んでもよい。SDOとSDIは、両方とも一方向のデータ線である。SDOは、SPI装置がデータを送信するように構成されてもよく、SDIは、SPI装置がデータを受信するように構成されてもよい。4ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置からスレーブSPI装置までデータを送信するデータ線が、マスタ出力/スレーブ入力データ線(master output/slave input、MOSI)とも呼ばれてもよく、MOSIは、SDOを用いてマスタSPI装置によって送信されたデータを送信するように構成されてもよく、スレーブSPI装置は、SDIを用いてMOSIからデータを受信してもよい。スレーブSPI装置からマスタSPI装置までデータを送信するデータ線は、マスタ入力/スレーブ出力データ線(master input/slave output、MISO)とも呼ばれてもよく、すなわち、MISOは、SDOを用いてスレーブSPI装置によって送信されたデータを送信するように構成されてもよく、マスタSPI装置は、SDIを用いてMOSIからデータを受信してもよい。
データ・ポートの場合、SPI装置は、データ・ポートを介してデータ線との間でデータ線にデータを送信するか、又はデータ線からデータを受信してもよい。3ワイヤ・モードの場合、SPI装置は少なくとも1つのデータ・ポートを有していてもよく、データ・ポートは双方向データ・ポートであり、データの送信及び受信をサポートすることができる。3ワイヤ・モードでは、データ・ポートがSDAに接続されてもよい。4ワイヤ・モードの場合、SPI装置は少なくとも2つのデータ・ポートを含んでもよい。1つのデータ・ポートは、データの送信をサポートするように構成された送信ポートとして機能してもよく、送信ポートはSDOに接続される。1つのデータ・ポートは、データの受信をサポートするように構成された受信ポートとして機能してもよく、送信ポートはSDIに接続される。
読み取り/書き込み指標ビットは、読み取り指標ビット及び書き込み指標ビットを含んでもよい。読み取り指標ビットは、データ線を用いてデータを受信するように、読み取り指標を受信するスレーブSPI装置を制御するために使用されてもよい。例えば、読み取り/書き込み指標ビットは、クロック線が始動した後にマスタSPI装置によって出力される最初のデータ・ビットであってもよい。例えば、3ワイヤ・モードでは、読み取り/書き込み指標ビットは、クロック線が始動した後にSDAを用いてマスタSPI装置によって出力される最初のデータ・ビットであってもよい。例えば、4ワイヤ・モードでは、読み取り/書き込み指標ビットは、クロック線が始動した後にSDOを用いてマスタSPI装置によって出力される最初のデータ・ビットであってもよい。クロック線が始動した後の最初のデータ・ビットが1に設定されている場合、そのデータ・ビットは、読み取り指標ビットと呼ばれてもよい。書き込み指標ビットは、データ線を用いてデータを送信するように、読み取り指標を受信するスレーブSPI装置を制御するために使用されてもよい。例えば、クロック線が始動した後の最初のデータ・ビットが0に設定されている場合、データ・ビットは、書き込み指標ビットと呼ばれてもよい。この出願では、書き込み指標ビットは、第1の指標と呼ばれてもよいと理解されたい。読み取り指標ビットはまた、第2の指標と呼ばれてもよい。
追加的に、この出願の実施形態では、「及び/又は」は、関連するオブジェクト間の関連関係を記載、3つの関係が存在してもよいことを示すことが理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在するケース、A及びBの両方が存在するケース、Bのみが存在するケースを示してもよく、A及びBは単数又は複数であってもよい。文字「/」は通常、関連するオブジェクト間の「又は」関係を示す。「以下の項目(個)のうち少なくとも1つ」又はこれに類似する表現は、これらの項目の任意の組み合わせを示し、単一の項目(個)又は複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(項目)は、a、b、c、aとb、aとc、bとc、又はaとbとcを表してもよく、a、b及びcは単数又は複数であってもよい。
以下、添付の図面を参照して、この出願の実施形態を詳細に記載する。
この出願の実施形態において提供されるデータ伝送方法は、SPIバス・システム(又はSPI構造体と呼ばれる)に適用されてもよい。システムは、1つのマスタSPI装置及び少なくとも2つのスレーブSPI装置を含んでもよく、マスタSPI装置は、データ線を用いて少なくとも2つのスレーブSPI装置に接続されている。
図1に示すように、この出願の実施形態で提供されるデータ伝送システム100は、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103を含んでもよい。
この出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システム100は、例えば、SPI構造を有する端末デバイス又は他の電子デバイスに適用されてもよく、例えば、モバイル端末又はコンピュータなどのデバイスに適用されてもよい。例えば、この出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システム100の可能な応用シナリオは、複数のカメラ・モジュールを含む撮影デバイスである。撮影デバイスは、撮影機能を有するスマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイル装置であってもよい。
このシナリオでは、マスタSPI装置101は、撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つを含んでもよく(この出願では、マスタSPI装置として機能するカメラ・モジュールは、カメラ・モジュールAと呼ばれてもよい)、第1のスレーブSPI装置102は、撮影デバイスの別のカメラ・モジュールを含んでもよく(この出願では、スレーブSPI装置として機能するカメラ・モジュールは、カメラ・モジュールBと呼ばれてもよい)、第2のスレーブSPI装置103は、撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含んでもよい。ジャイロスコープ・センサは、撮影デバイスのメイン・ボードに配備されてもよい。例えば、各カメラ・モジュールは、モータ駆動チップ、又はモータ駆動集積回路(integrated circuit、IC)と呼ばれるものを含んでもよい。モータ駆動ICは、電流又はパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)信号を出力して、必要に応じて移動動作を実行するようにカメラ・モジュールのモータを制御して、手ぶれ補正を実装するように構成されてもよい。
データ伝送システム100では、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103は、データ線を用いて接続されている。例えば、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103が3ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDAを含んでもよい。代替的には、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103が4ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDO及びSDIを含むことができる。
追加的に、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103は、クロック線を用いてさらに接続されている。
図1に示すように、マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号(CS1)を第1のスレーブSPI装置102に出力し、第2のチップ選択信号(CS2)を第1のスレーブSPI装置102に出力する。したがって、マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号の有効状態又は無効状態と、第2のチップ選択信号の有効状態又は無効状態の組み合わせを用いて、第1のスレーブSPI装置102が複数の作動モードになることを有効にしてもよい。
マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号を第2のスレーブSPI装置103にさらに出力して、第1のチップ選択信号を用いて第2のスレーブSPI装置103を有効にしてもよい。具体的には、第1のチップ選択信号が有効状態にあるときに、第1のチップ選択信号は、第2のスレーブSPI装置103を有効にし、第2のスレーブSPI装置103は、マスタSPI装置101によって出力された書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信してもよい。代替的には、第2のスレーブSPI装置103は、マスタSPI装置101によって出力された読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを読み取ってもよい。
例えば、第1のスレーブSPI装置102のデュアルチップ選択論理決定結果は、図2によって表されてもよい。デュアルチップ選択論理決定結果は、第1のスレーブSPI装置102の作動モードである。図2では、CS1=0は、第1のチップ選択信号が有効状態にあることを示し、CS2=0は、第2のチップ選択信号が有効状態にあることを示し、CS1=1は、第1のチップ選択信号が無効状態にあることを示し、CS2=1は、第2のチップ選択信号が無効状態にあることを示す。「a&b」とは、a及びbを意味する。
図2によれば、CS1=0&CS2=1であるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、データ・リスニング・モードであり、第1のスレーブSPI装置102は、決定結果に基づいてデータ・リスニング・モードに入ってもよい(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードになる)。データ・リスニング・モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、データ線を用いてデータを受信してもよいが、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、データ・リスニング・モードでは、マスタSPI装置101が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第1のスレーブSPI装置102は、データ線上でのみリスニングし、データ線上で送信されたデータを受信する。
CS1=1&CS2=0であるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、標準スレーブSPI装置モード(又は、標準スレーブ・モードと呼ばれる)であり、第1のスレーブSPI装置102は、決定結果に基づいて標準スレーブSPI装置モードに入ってもよい(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、標準スレーブSPI装置モードになる)。標準スレーブ・モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101によって出力された読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを受信してもよく、また、マスタSPI装置101によって出力された書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信してもよい。
追加的に、CS1=1&CS2=1であるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、非選択モードであり、第1のスレーブSPI装置102は、決定結果に基づいて非選択モードに入ってもよい(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、非選択モードになる)。非選択モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、データ線を用いてデータを受信しないし、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、非選択モードでは、マスタSPI装置101が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の指標に応答しない。
データ・リスニング・モードにおける第1のスレーブSPI装置102のバス・アクセス・モードが、図3を用いて一例として記載される。図3に示すように、CS1=0&CS2=1であるときに、マスタSPI装置101がSCK始動後の最初のデータ・ビット(すなわち、読み取り/書き込み指標ビット)を0(書き込みを表す)に設定するか、1(読み取りを表す)に設定するかにかかわらず、第1のスレーブSPI装置102がデータ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、データ入力のみをサポートし、データ線(3ワイヤ・モードでのSDA又は4ワイヤ・モードでのSDOを含む)にデータを出力しない。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図4に示す。マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103のそれぞれのデータ・ポート(SDAに接続されたデータ・ポート)は、双方向データ伝送をすべてサポートすることが分かる。例えば、3ワイヤ・モードにあるときに、第1のスレーブSPI装置102は、そのデータ・ポートを双方向ポートに設定してもよい。
図4に示すように、3ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、第2のスレーブSPI装置103が書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101がSDAを用いて第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを受信してもよく、第1のスレーブSPI装置102がデータ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102がSDAを用いて第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第1のスレーブSPI装置102は、SDA上のデータ競合を回避するために、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答してSDA上でデータを送信しない(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
この出願における「SPI装置がSDA/SDOを用いてデータを送信する」という表現は、SPI装置がSDOに接続された送信ポートを介してSDA/SDOにデータを送信し、SDA/SDOが別のSPI装置にデータを送信することを意味すると理解されたい。この出願における「SPI装置はSDA/SDIを用いてデータを受信する」という表現は、SPI装置がSDA/SDIに接続された受信ポートを介してSDA/SDIから、別のSPI装置のSDA/SDOを用いて別のSPI装置によって送信されたデータを受信することを意味するとも理解されたい。
追加的に、図4によれば、3ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信する場合、マスタSPI装置101は、SDAを用いてさらにデータを送信してもよい。このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、SDAを用いた読み取り指標ビットに応答して、マスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよく、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDAを用いてマスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよい。このようにして、複数のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、複数のスレーブSPI装置によってマスタSPI装置からデータを受信する効率が向上する。
4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図5に示す。マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103は、それぞれの送信ポートを介してデータを送信してもよく(送信ポートはSDOに接続される)、それぞれの受信ポートを介してデータを受信してもよい(受信ポートはSDIに接続される)ことが分かる。
図5に示すように、4ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置101がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信するときに、第2のスレーブSPI装置103は、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101は、SDIを用いて、第2のスレーブSPI装置103によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよく、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDIを用いて、第2のスレーブSPI装置103によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第1のスレーブSPI装置102のSDOは、SDOを用いてマスタSPI装置101によって送信された書き込み指標ビットを受信しない。したがって、第1のスレーブSPI装置102は、データ伝送競合を回避するために、マスタSPI装置101によって送信された書き込み指標ビットに応答してデータを送信しない(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
追加的に、図5に示すように、4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、マスタSPI装置101がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第2のスレーブSPI装置103は、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを受信してもよい。
標準スレーブSPI装置モードにおける第1のスレーブSPI装置102のバス・アクセス・モードが、図6及び図7を用いて一例として記載される。図6に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、第1のスレーブSPI装置102は標準スレーブSPI装置モードで作動し、マスタSPI装置101がSCK始動後の最初のデータ・ビットを0にセットする場合、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の制御下で、データ線(SDA又はSDI)上で送信されたデータを読み取ってもよい。図7に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、マスタSPI装置101がSCK始動後の最初のデータ・ビットを1にセットする場合、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の制御下で、データ線(SDA又はSDO)を用いてデータを送信してもよい。したがって、標準スレーブSPI装置モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の制御下で、第1のスレーブSPI装置102とマスタSPI装置101との間のデータ伝送を実装してもよい。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図4に示す。マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102が標準スレーブ・モードにあるので、第2のスレーブSPI装置103は、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101は、SDAを用いて、第1のスレーブSPI装置102によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態にあり、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を有効状態にするときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDAを用いてデータを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102が標準スレーブ・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答してSDAを用いてデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態にあり、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答しない。
4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図8に示す。マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102は標準スレーブ・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDIを用いて書き込み指標ビットを受信し、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101は、SDIを用いて、第1のスレーブSPI装置102によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態であり、マスタSPI装置101によってSDOを用いて送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、図8に示すように、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、マスタSPI装置101がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102が標準スレーブ・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102はSDIを用いて読み取り指標ビットを受信し、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを読み取ってもよい。追加的に、このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態にあり、マスタSPI装置101によってSDOを用いて送信された読み取り指標ビットに応答しない。
非選択モードでは、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図4に示すと理解されたい。追加的に、非選択モードでは、4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図8に示す。
任意選択で、デュアルチップ選択論理決定結果は、代替的には、表1によって表されてもよい。
図2又は表1に示すように、第1のチップ選択信号の状態が有効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が有効状態であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、標準スレーブSPI装置モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、非選択モードに入ることが有効にされてもよい。
表1に示す第1のスレーブSPI装置102の動作モード及び第2のスレーブSPI装置103の動作モードを参照して、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101は、データ線を用いてデータを送信するように第2のスレーブSPI装置103を制御し、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第1のスレーブSPI装置102がデータ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、データ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101と第1のスレーブSPI装置103は、第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、マスタSPI装置と複数のスレーブSPI装置との間のデータ伝送効率を向上させることができる。
マスタSPI装置101が撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つを含み、第1のスレーブSPI装置102が撮影デバイスの別のカメラ・モジュールを含み、第2のスレーブSPI装置103が撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含むときに、マスタSPI装置101及び第1のスレーブSPI装置102を含む複数のカメラ・モジュールがジャイロスコープ・センサによって送信されたジャイロスコープ情報(又はジャイロスコープ・センサのデータと呼ばれる)を同時に受信することができる。ここで、ジャイロスコープ情報は、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報などのデータを含んでもよい。光学式手ぶれをサポートするカメラ・モジュールは、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報に基づいて、撮影中の手ぶれを計算し、モータ(例えば、カメラ・モジュール内に統合されたモータ)を用いて、手ぶれ補正を行うようにレンズを制御してもよい。データ伝送方法により、複数のカメラ・モジュールによってジャイロスコープ情報を受信する効率を向上させることができ、これにより、光学的な手ぶれ補正効果を最適化することができる。
追加的に、マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動することと、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動することを同時に行うことを回避すべきである。マスタSPI装置101が、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を同時に有効状態に誤って駆動する場合、第1のスレーブSPI装置102は、駆動状態が誤っており、バス動作に応答しないと決定してもよい。
可能な例では、第1のスレーブSPI装置102は、そのデータ・ポートを切り替えて、チップ間の接続線を変更することなく、図5及び図8に示す接続関係間のスイッチングを実装してもよい。データ・ポートの切り替えは、データ・ポートを一方向データ・ポートから双方向データ・ポートに切り替えること、送信ポートを受信ポートに切り替えること、又は受信ポートを送信ポートに切り替えることを含むが、これらに限定されない。
CS1=1&CS2=0であるときに、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートがマスタSPI装置101の受信ポートに接続され(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートがマスタSPI装置101の受信ポート及び第2のスレーブSPI装置103の送信ポートに接続され)、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートがマスタSPI装置101の送信ポートに接続され(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートがマスタSPI装置101の送信ポート及び第2のスレーブSPI装置103の受信ポートに接続され)ている場合、CS1及びCS2に応答して、第1のスレーブSPI装置102は、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102が第1のスレーブSPI装置102のSDOをSDIに切り替える)、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い刈れば、第1のスレーブSPI装置102は、第1のスレーブSPI装置102のSDIをSDOに切り替え)て、図5に示す接続関係を取得してもよい。このケースでは、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートは、マスタSPI装置101の受信ポートに接続され、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートは、マスタSPI装置101の送信ポートに接続される。
追加的に、CS≠1又はCS≠0であるときに、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートがマスタSPI装置101の受信ポートに接続され、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートがマスタSPI装置101の送信ポートに接続されている場合、CS1及びCS2に応答して、第1のスレーブSPI装置102は、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102が第1のスレーブSPI装置102のSDIをSDOに切り替え)、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102が第1のスレーブSPI装置102のSDOをSDIに切り替え)て、図8に示す接続関係を取得してもよい。
図9を参照して、以下、第1のスレーブSPI装置102がデータ・ポート切り替えを実行する方式を記載する。
図9に示すように、第1のスレーブSPI装置102は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)などを含んでもよい。
例えば、SPIコントローラは、第1のスレーブSPI装置102が、送信する必要のあるデータを処理するために構成されてもよいし、又は第1のスレーブSPI装置102が、データ線を用いて受信されたデータを処理するために構成されてもよい。例えば、SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、送信ポートに、送信する必要のあるデータを処理及び送信するように構成されてもよく、受信モジュールは、受信ポートからデータを受信及び処理するように構成されてもよい。SPIコントローラは、第1のスレーブSPI装置102の作動モードに基づいてデータの受信及び/又は送信をさらに制御してもよい。例えば、第1のスレーブSPI装置102がリスニング・モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しなくてもよい。別の例では、第1のスレーブSPI装置102が非選択モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しなくてもよく、SPIコントローラは、受信モジュールを用いて受信ポートからのデータを処理しなくてもよい。
SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信し、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号に基づいてデュアルチップ選択論理決定結果を決定してもよい。決定結果は、図2又は表1に示され得る。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果をSPIコントローラに出力して、第1のスレーブSPI装置102の作動モードを示すようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果に基づいてSPIデータ・ポートの伝送方向を設定するようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートと、SPIコントローラ内の送信モジュール及び/又は受信モジュールとを接続するために、SPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の送信モジュールとを接続して、送信チャネルを形成するように構成されてもよい。送信チャネルは、第1のスレーブSPI装置102がSDOにデータを送信するために構成されてもよい。SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の受信モジュールとを接続して、受信チャネルを形成するようにさらに構成されてもよい。受信チャネルは、第1のスレーブSPI装置102がSDIからデータを受信するために構成されてもよい。
例えば、第1のスレーブSPI装置102は、少なくとも1つのSPIデータ・ポートを含んでもよい。SPIデータ・ポートの数が1であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、3ワイヤ・モードのみをサポートする。SPIデータ・ポートの数が2以上であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、3ワイヤ・モード及び4ワイヤ・モードをサポートしてもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切り替え中、3ワイヤ・モードの場合、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を双方向データ・ポートに切り替えてもよい。具体的には、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いて、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)の伝送方向を双方向伝送に設定し、また、設定インターフェース2を用いて、SPIコントローラの送信モジュール及び受信モジュールに接続するようにSPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を制御してもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切替中、4ワイヤ・モードの場合、CS1=0&CS2=1であるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1及びデータ・ポート2の伝送方向を設定してもよい。
例えば、4ワイヤ・モードでは、CS1≠0又はCS2≠1であるときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向である、すなわち、SPIデータ・ポート1が送信ポートであり(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されたデータ線がSDOであり)、SPIデータ・ポート2が受信ポートである(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されたデータ線がSDIである)場合、CS1=0&CS2=1になるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向を受信方向に設定し、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向を送信方向に設定してもよい、すなわちSPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1を受信ポートに設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されたデータ線がSDIであり)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2を送信ポートに設定してもよい(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されたデータ線はSDOである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
追加的に、4ワイヤ・モードでは、CS1及びCS2の状態を、CS1=0&CS2=1からCS1≠0又はCS2≠1に変更する(例えば、CS1=1又はCS2=0)ときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が受信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が送信方向である場合、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向となるように設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されるデータ線はSDOである)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向となるように設定する(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されるデータ線はSDIである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
例えば、SPI制御論理ユニット、SPIコントローラ、SPIデータ受信/送信切り替えユニット、又は図9に示すSPIデータ・ポートの一部又は全部のコンポーネントの機能は、集積回路又は論理回路によって実装されてもよい。
図1は、例えば、1つのマスタSPI装置及び2つのスレーブSPI装置を含むデータ伝送システムを示すにすぎず、この出願は、これに限定されるものではなく、より多くのスレーブSPI装置を含むデータ伝送システムに適用されてもよいと理解されたい。例えば、データ伝送システムは、少なくとも1つのマスタSPI装置及び2つ以上のスレーブSPI装置(スレーブSPI装置A及びスレーブSPI装置Bを含むか、又はスレーブSPI装置A、スレーブSPI装置B及びさらなるSPI装置を含む)を含んでもよい。マスタSPI装置は、少なくとも2つのSPIチップ選択信号を出力する。チップ選択信号CS1は全てのスレーブSPI装置に同時に接続され、別のチップ選択信号CS2は1つのスレーブSPI装置Bにのみ接続される。CS1=0&CS=1であるときに、マスタSPI装置は1つのスレーブSPI装置Aを選択し、スレーブSPI装置Aに対してデータ読み取り/書き込み動作を実行してもよく、スレーブSPI装置Bはデータ・リスニング・モードで作動する。CS1=1&CS=0であるときに、マスタSPIデバイスはスレーブSPIデバイスBに対して読み取り/書き込み動作を実行してもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、チップをさらに提供する。チップは、第1のスレーブSPI装置102の機能を有してもよい。言い換えれば、図1に示す第1のスレーブSPI装置をチップで置き換えられてもよい。
例えば、チップは、図9に示す構造を有してもよい。図9に示すように、チップは、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置から第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されてもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、チップを有効にするために使用される。SPIデータ・ポートは、データ線を用いて、マスタSPI装置及び第2のスレーブSPI装置に接続されてもよい。SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するように構成されてもよい。
任意選択で、SPIデータ・ポートは、送信ポート及び受信ポートを含んでもよく、送信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の受信ポートに接続され、受信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の送信ポートに接続され、送信ポートは、チップがデータ線にデータを送信するために構成され、受信ポートは、チップがデータ線上で送信されたデータを受信するために構成されている。SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートを設定するようにさらに構成されてもよい。
チップは、SPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに含んでもよい。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートに設定するようにさらに構成されてもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第2の指標を受信することであって、第2の指標はデータの受信を制御するために使用される、ことと、SPIデータ・ポートを介した第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信することとを行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第1の指標を受信することであって、第1の指標はデータの送信を制御するために使用される、ことと、第1の指標に応答してSPIデータ・ポートを介してデータをデータ線に送信することと、を行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、カメラ・モジュールをさらに提供する。カメラ・モジュールは、チップを含んでもよいし、第1のスレーブSPI装置102を含んでもよい。例えば、第1のスレーブSPI装置102が、カメラ・モジュール内のモータ駆動ICであるか、又は、カメラ・モジュール内のモータ駆動ICのコンポーネントとして機能する。例えば、カメラ・モジュールは、手ぶれ補正をサポートしてもよい。
カメラ・モジュールは、モータ及びカメラをさらに含んでもよい。第2のスレーブSPI装置が、ジャイロスコープ・センサを含むときに、モータは、ジャイロスコープ・センサのデータに基づいて、カメラの振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するために、ジャイロスコープ・センサのデータをチップから取得するように構成されてもよい。
カメラ・モジュール(以下、カメラ・モジュール1と呼ばれる)が第1のスレーブSPI装置102として機能し、別のカメラ・モジュール(以下、カメラ・モジュール2と呼ばれる)がマスタSPI装置101として機能し、ジャイロスコープ・センサが第2のスレーブSPI装置103として機能するときに、カメラ・モジュール1は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を受信し、同時に、カメラ・モジュール2も、データ線を用いてジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を受信してもよく、これは、カメラ・モジュール2が最初にジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ・データを受信し、次いでカメラ・モジュール2がジャイロスコープ・データをカメラ・モジュール1に送信する従来の技術とは似ていない。したがって、この出願のこの実施形態では、カメラ・モジュール1とカメラ・モジュール2によるジャイロスコープ情報の受信効率を向上させることができ、カメラ・モジュールの手ぶれ補正効果を向上させることができる。
例えば、前述の例では、マスタSPI装置101は、カメラ・モジュール2のモータ駆動IC、又はカメラ・モジュール2のモータ駆動ICのコンポーネントとして機能してもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、端末デバイスをさらに提供する。端末デバイスは、スマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイル装置であってもよい。
例えば、端末デバイスは、データ伝送システムを含んでもよい。代替的には、端末デバイスは、チップを含んでもよい。
代替的には、端末デバイスは、カメラ・モジュールを含んでもよい。このケースでは、端末デバイスは、撮影デバイスであってもよく、撮影デバイスは、カメラ・モジュールを用いて撮影を実行し、撮影プロセスにおいて手ぶれ補正及びオートフォーカスを実装してもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、かつ画像信号を処理するように構成された画像処理チップをさらに含んでもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、別のデータ伝送システムをさらに提供する。図10に示すように、データ伝送システム1000は、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003を含んでもよい。第1のカメラ・モジュール1001は、マスタSPI装置として機能する。第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003は、スレーブSPI装置として機能する。第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003は、SPIプロトコルを用いて互いに通信する。第1のカメラと第2のカメラが同時に動作するときに、第1のカメラはSPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得し、第2のカメラはSPIプロトコルを使用して第1のセンサ・データを同時に取得して、SPIシステム内の複数のカメラによってセンサ・データを取得する効率を向上させる。
データ伝送システム1000は、例えば、SPI構造を有する端末デバイス又は別の電子デバイスに適用されてもよく、例えば、モバイル端末又はコンピュータなどのデバイスに適用されてもよいと理解されたい。例えば、この出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システム1000の可能な応用シナリオは、複数のカメラ・モジュールを含む撮影デバイスである。撮影デバイスは、撮影機能を有するスマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、又は車載のモバイル装置であってもよい。
このシナリオでは、第1のカメラ・モジュール1001は、撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つのカメラ・モジュール又はカメラを含んでもよく、第2のカメラ・モジュール1002は、撮影デバイスの別のカメラ・モジュール又はカメラを含んでもよく、第1のセンサ1003は、撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含んでもよい。ジャイロスコープ・センサは、撮影デバイスのメイン・ボードに配備されてもよい。例えば、第1のカメラ・モジュール1001及び第2のカメラ・モジュール1002は、各々、少なくとも1つのモータ駆動チップ、又はモータ駆動集積回路(integrated circuit、IC)と呼ばれるものを含んでもよい。モータ駆動ICは、電流又はパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)信号を出力して、必要に応じて移動動作を実行するようにカメラ・モジュールのモータを制御して、手ぶれ補正を実装するように構成されてもよい。
以下、データ伝送システム1000の各コンポーネントの接続方式及び作動方式を記載する。以下の説明では、第1のカメラ・モジュール1001が第1のカメラと置き換えられてもよく、第2のカメラ・モジュール1002が第2のカメラと置き換えられてもよいと理解されたい。
データ伝送システム1000では、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003は、データ線を用いて接続される。例えば、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003のうちの任意の2つが、データ線を用いて接続されるか、又は第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003が、同じデータ線を用いて接続される。例えば、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003が、3ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDAを含んでもよい。代替的には、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003が、4ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDO及びSDIを含んでもよい。
追加的に、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003は、クロック線を用いてさらに接続される。
図10に示すように、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号(CS1)を第2のカメラ・モジュール1002に出力し、第2のチップ選択信号(CS2)を第2のカメラ・モジュール1002に出力する。したがって、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号の有効状態又は無効状態と、第2のチップ選択信号の有効状態又は無効状態の組み合わせを用いて、第2のカメラ・モジュール1002が複数の作動モードのうちの1つになることを有効にしてもよい。
複数の作動モードは、データ・リスニング・モード、標準スレーブSPI装置モード、及び非選択モードを含んでもよい。
データ・リスニング・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって第1のカメラ・モジュール1001に送信されたデータを受信し、及び/又は第1のカメラ・モジュール1001によって第1のセンサ1003に送信されたデータを受信してもよい。追加的に、データ・リスニング・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを送信しない。したがって、第1のカメラ・モジュール1001からの書き込み指標ビットが受信された場合でも、第2のカメラ・モジュール1002は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信しない。
標準スレーブSPI装置モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001からの書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信し、及び/又は第1のカメラ・モジュール1001からの読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001から書き込み指標ビットを受信するときに、書き込み指標ビットに応答してデータを送信する。代替的には、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001から読み取り指標ビットを受信するときに、読み取り指標ビットに応答してデータを受信する。
例えば、データ・リスニング・モードは、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号のプリセット状態組み合わせに対応してもよい。例えば、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにある。
標準スレーブSPI装置モードは、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との別のプリセット状態組み合わせに対応してもよい。例えば、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態である場合、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モードにある。
非選択モードは、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の別のプリセット状態組み合わせに対応してもよい。例えば、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、非選択モードにある。
複数の作動モードと、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号の状態組み合わせとの間の前述の対応は、説明のための例にすぎず、作動モードと、チップ選択信号の状態組み合わせとの間の対応は、応用要件に基づいて柔軟に調整されてもよいと理解されたい。例えば、第1のチップ選択信号が有効状態であり、第2のチップ選択信号が有効状態である場合、第2のカメラ・モジュール1002はデータ・リスニング・モードであるという設定が代替的に使用されてもよい。追加的に、第2のカメラ・モジュール1002の複数の作動モードと、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号の状態組み合わせとの間の対応が、代替的に、マスタSPI装置、すなわち第1のカメラ・モジュール1001によって設定されてもよい。
例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデュアルチップ選択論理決定結果が、図2によって表されてもよい。デュアルチップ選択論理決定結果は、第2のカメラ・モジュール1002の作動モードである。図2では、CS1=0は、第1のチップ選択信号が有効状態であることを示し、CS2=0は、第2のチップ選択信号が有効状態であることを示し、CS1=1は、第1のチップ選択信号が無効状態であることを示し、CS2=1は、第2のチップ選択信号が無効状態であることを示す。「a&b」とは、「a及びb」を意味する。
図2によれば、CS1=0&CS2=1であるとき、又はCS1とCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、データ・リスニング・モードであり、第2のカメラ・モジュール1002は、その決定結果に基づいてデータ・リスニング・モードに入ってもよい(すなわち、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにある)。データ・リスニング・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを受信してもよいが、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、データ・リスニング・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線上でのみリスニングし、データ線上で送信されたデータを受信する。
CS1=1&CS2=0であるとき、又はCS1とCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002の標準スレーブSPI装置モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、標準スレーブSPI装置モード(又は標準スレーブ・モードと呼ばれる)であり、第2のカメラ・モジュール1002は、決定結果に基づいて標準スレーブSPI装置モードに入ってもよい(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モードにある)。標準スレーブ・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001によって出力された読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを受信してもよく、また、第1のカメラ・モジュール1001によって出力された書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信してもよい。
追加的に、CS1=1&CS2=1であるとき、又はCS1&CS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002の非選択モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、非選択モードであり、第2のカメラ・モジュール1002は、決定結果に基づいて非選択モードに入ってもよい(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、非選択モードにある)。非選択モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを受信しないし、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、非選択モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の指標に応答しない。
データ・リスニング・モードにおける第2のカメラ・モジュール1002のバス・アクセス・モードが、図3を用いて一例として記載される。図3に示すように、CS1=0&CS2=1であるときに、第1のカメラ・モジュール1001がSCK始動後の最初のデータ・ビット(すなわち、読み取り/書き込み指標ビット)を0(書き込みを表す)に設定するか、1(読み取りを表す)に設定するかにかかわらず、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、データ入力のみをサポートし、データ線(3ワイヤ・モードでのSDA又は4ワイヤ・モードでのSDOを含む)にデータを出力しない。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図11に示す。第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003のそれぞれのデータ・ポート(SDAに接続されたデータ・ポート)は、双方向データ伝送をすべてサポートすることが分かる。例えば、3ワイヤ・モードにあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、そのデータ・ポートを双方向ポートに設定してもよい。
図11に示すように、3ワイヤ・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、第1のセンサ1003が書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラ1002がデータ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ1002がSDAを用いて第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラ・モジュール1002は、SDA上のデータ競合を回避するために、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答してSDA上でデータを送信しない(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
この出願における「SPI装置がSDA/SDOを用いてデータを送信する」という表現は、SPI装置がSDOに接続された送信ポートを介してSDA/SDOにデータを送信し、SDA/SDOが別のSPI装置にデータを送信することを意味すると理解されたい。この出願における「SPI装置はSDA/SDIを用いてデータを受信する」という表現は、SPI装置がSDA/SDIに接続された受信ポートを介してSDA/SDIから、別のSPI装置のSDA/SDOを用いて別のSPI装置によって送信されたデータを受信することを意味するとも理解されたい。
追加的に、図11によれば、3ワイヤ・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信する場合、第1のカメラ・モジュール1001は、SDAを用いてさらにデータを送信してもよい。このケースでは、第1のセンサ1003は、SDAを用いた読み取り指標ビットに応答して、マスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDAを用いてマスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよい。このようにして、複数のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、複数のスレーブSPI装置によってマスタSPI装置からデータを受信する効率が向上する。
4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図12に示す。第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第2のスレーブSPI装置10は、それぞれの送信ポートを介してデータを送信してもよく(送信ポートはSDOに接続される)、それぞれの受信ポートを介してデータを受信してもよい(受信ポートはSDIに接続される)ことが分かる。
図12に示すように、4ワイヤ・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信するときに、第1のセンサ1003は、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001は、SDIを用いて、第1のセンサ1003によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDIを用いて、第1のセンサ1003によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラ・モジュール1002のSDOは、SDOを用いて第1のカメラ・モジュール1001によって送信された書き込み指標ビットを受信しない。したがって、第2のカメラ・モジュール1002は、データ伝送競合を回避するために、第1のカメラ・モジュール1001によって送信された書き込み指標ビットに応答してデータを送信しない(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
追加的に、図12に示すように、4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第1のセンサ1003は、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを受信してもよい。
標準スレーブSPI装置モードにおける第2のカメラ・モジュール1002のバス・アクセス・モードが、図6及び図7を用いて一例として記載される。図6に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は標準スレーブSPI装置モードで作動し、第1のカメラ・モジュール1001がSCK始動後の最初のデータ・ビットを0にセットする場合、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の制御下で、データ線(SDA又はSDI)上で送信されたデータを読み取ってもよい。図7に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、第1のカメラ・モジュール1001がSCK始動後の最初のデータ・ビットを1にセットする場合、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の制御下で、データ線(SDA又はSDO)を用いてデータを送信してもよい。したがって、標準スレーブSPI装置モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の制御下で、第2のカメラ・モジュール1002と第1のカメラ・モジュール1001との間のデータ伝送を実装してもよい。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図11に示す。第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002が標準スレーブ・モードにあるので、第1のセンサ1003は、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001は、SDAを用いて、第2のカメラ・モジュール1002によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態にあり、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を有効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDAを用いてデータを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002が標準スレーブ・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答してSDAを用いてデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態にあり、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答しない。
具体的には、4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図13に示す。第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002は標準スレーブ・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDIを用いて書き込み指標ビットを受信し、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001は、SDIを用いて、第2のカメラ・モジュール1002によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態であり、第1のカメラ・モジュール1001によってSDOを用いて送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、図13に示すように、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002が標準スレーブ・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002はSDIを用いて読み取り指標ビットを受信し、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを読み取ってもよい。追加的に、このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態にあり、第1のカメラ・モジュール1001によってSDOを用いて送信された読み取り指標ビットに応答しない。
非選択モードでは、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図11に示すと理解されたい。追加的に、4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図13に示す。
任意選択で、デュアルチップ選択論理決定結果は、表1によって表されてもよい。
図2又は表1に示すように、第1のチップ選択信号の状態が有効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が有効状態であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、非選択モードに入ることが有効にされてもよい。
追加的に、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を第1のセンサ1003に出力して、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を用いて、第1のセンサ1003を有効にするかどうかを制御してもよい。したがって、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号の有効状態又は無効状態と、第2のチップ選択信号の有効状態又は無効状態の組み合わせを用いて、第1のセンサ1003が複数の作動モードになることを有効にしてもよい。例えば、第1のセンサ1003の複数の作動モードは、データ・リスニング・モード、標準スレーブSPI装置モード、及び非選択モードを含んでもよい。代替的には、第1のセンサ1003の複数の作動モードは、標準スレーブSPI装置モード、及び非選択モードを含んでもよい。
例えば、第2のカメラ・モジュール1002がリスニング・モードにあるときに、第1のセンサ1003は、標準スレーブSPI装置モード、又は非選択モードにあり、及び/又は第1のセンサ1003がリスニング・モードにあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モード又は非選択モードにある。第1のセンサ1003の作動モードについては、この出願の第2のカメラ・モジュール1002の作動モードの説明を参照のこと。
表1に示す第2のカメラ・モジュール1002の動作モード及び第1のセンサ1003の動作モードを参照して、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサ1003を制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001と第1のスレーブSPI装置は、第1のセンサ1003によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、マスタSPI装置と複数のスレーブSPI装置との間のデータ伝送効率を向上させることができる。
第1のカメラ・モジュール1001が撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つを含み、第2のカメラ・モジュール1002が撮影デバイスの別のカメラ・モジュールを含み、第1のセンサ1003が撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含むときに、第1のカメラ・モジュール1001及び第2のカメラ・モジュール1002を含む複数のカメラ・モジュールがジャイロスコープ・センサによって送信されたジャイロスコープ情報(又はジャイロスコープ・センサのデータと呼ばれる)を同時に受信することができる。ここで、ジャイロスコープ情報は、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報などのデータを含んでもよい。光学式手ぶれをサポートするカメラ・モジュールは、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報に基づいて、撮影中の手ぶれを計算し、モータ(例えば、カメラ・モジュール内に統合されたモータ)を用いて、手ぶれ補正を行うようにレンズを制御してもよい。データ伝送方法により、複数のカメラ・モジュールによってジャイロスコープ情報を受信する効率を向上させることができ、これにより、光学的な手ぶれ補正効果を最適化することができる。
追加的に、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動することと、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動することを同時に行うことを回避すべきである。第1のカメラ・モジュール1001が、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を同時に有効状態に誤って駆動する場合、第2のカメラ・モジュール1002は、駆動状態が誤っており、バス動作に応答しないと決定してもよい。
可能な例では、第2のカメラ・モジュール1002は、そのデータ・ポートを切り替えて、チップ間の接続線を変更することなく、図12及び図13に示す接続関係間の切り替えを実装してもよい。データ・ポートの切り替えは、データ・ポートを一方向データ・ポートから双方向データ・ポートに切り替えること、送信ポートを受信ポートに切り替えること、又は受信ポートを送信ポートに切り替えることを含むが、これらに限定されない。
CS1=0&CS2=1であるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートが、第1のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートに接続され(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートが、第1のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートと第1のセンサ1003の送信ポートに接続され)、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートが、第2のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートに接続され(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートが、第2のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートと第1のセンサ1003の受信ポートに接続され)ている場合、CS1及びCS2に応答して、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDOをSDIに切り替え)、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDIをSDOに切り替え)て、図12に示す接続関係を取得してもよい。このケースでは、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートは、第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートに接続され、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートは、第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートに接続される。
追加的に、CS1≠0若しくはCS2≠1であるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせではない任意の組み合わせ)にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートが、第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートに接続され、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートが、第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートに接続されている場合、CS1及びCS2に応答して、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDIをSDOに切り替え)、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDOをSDIに切り替え)て、図13に示す接続関係を取得してもよい。
図9を参照して、以下、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・ポート切り替えを実行する方式を記載する。第2のカメラ・モジュール1002は、回路、カメラ、及びモータなどのコンポーネントを含んでもよいと理解されたい。回路は、SPIプロトコルを用いて、チップ選択信号に基づいてデータを受信及び/又は送信するように構成されてもよい。カメラは、画像又はビデオをキャプチャするように構成されてもよい。モータは、カメラに対して振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するように構成されてもよい。
図9に示すように、回路は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
例えば、SPIコントローラは、第1のカメラ・モジュール1001が、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するときに、第1のセンサ・データを取得するようにSPIデータ・ポートを制御するように構成されてもよい。SPIデータ・ポートは、第2のカメラ・モジュール1002が、第1のカメラ・モジュール1001及び/又は第1のセンサ1003とSPIプロトコル通信を実行するために構成されている。第1のカメラ・モジュール1001は、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラ1002と第1のセンサ1003は、スレーブSPIデバイスである。
具体的には、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを処理するように構成されてもよいし、データ線を用いて受信されたデータを処理するように構成されてもよい。例えば、SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、送信ポートに、送信する必要のあるデータを処理及び送信するように構成されてもよく、受信モジュールは、受信ポートからデータを受信及び処理するように構成されてもよい。SPIコントローラは、第2のカメラ・モジュール1002の作動モードに基づいてデータの受信及び/又は送信をさらに制御してもよい。例えば、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・リスニング・モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しないようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。別の例では、第2のカメラ・モジュール1002が非選択モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しないようにSPIデータ・ポートを制御し、受信モジュールを用いてデータ線からデータを受信しないようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。
SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信し、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号に基づいてデュアルチップ選択論理決定結果を決定してもよい。決定結果は、図2又は表1に示され得る。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果をSPIコントローラに出力して、第2のカメラ・モジュール1002の作動モードを示すようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果に基づいてSPIデータ・ポートの伝送方向を設定するようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートと、SPIコントローラ内の送信モジュール及び/又は受信モジュールとを接続するために、SPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の送信モジュールとを接続して、送信チャネルを形成するように構成されてもよい。送信チャネルは、SDOにデータを送信するように構成されてもよい。SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の受信モジュールとを接続して、受信チャネルを形成するようにさらに構成されてもよい。受信チャネルは、SDIからデータを受信するように構成されてもよい。
例えば、回路は、少なくとも1つのSPIデータ・ポートを含んでもよい。SPIデータ・ポートの数が1であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、3ワイヤ・モードのみをサポートする。SPIデータ・ポートの数が2以上である場合、第2のカメラ・モジュール1002は、3ワイヤ・モード及び4ワイヤ・モードをサポートしてもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切り替え中、3ワイヤ・モードの場合、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を双方向データ・ポートに切り替えてもよい。具体的には、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いて、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)の伝送方向を双方向伝送に設定し、また、設定インターフェース2を用いて、SPIコントローラの送信モジュール及び受信モジュールに接続するようにSPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を制御してもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切替中、4ワイヤ・モードの場合、CS1=0&CS2=1であるとき、又はCS1とCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)であるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1とデータ・ポート2との伝送方向を設定してもよい。
例えば、4ワイヤ・モードでは、CS1≠0若しくはCS2≠1であるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせではない任意の組み合わせ)にあるときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向である、すなわち、SPIデータ・ポート1が送信ポートであり(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されたデータ線がSDOである)、SPIデータ・ポート2が受信ポートである(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されたデータ線がSDIである)場合、CS1=0&CS2=1になるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)になるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向を受信方向に設定し、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向を送信方向へ設定する、つまり、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1を受信ポートに設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されるデータ線はSDIである)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2を送信ポートに設定する(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されるデータ線はSDOである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
追加的に、4ワイヤ・モードでは、CS1及びCS2の状態が、CS1=0&CS2=1からCS1≠0若しくはCS2≠1に変更する(例えば、CS1=1若しくはCS2=0)とき、又はCS1及びCS2が、1つのプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)から、別のプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ以外の任意の組み合わせ)に変更するときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が受信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が送信方向である場合、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向となるように設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されるデータ線はSDOである)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向となるように設定する(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されるデータ線はSDIである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
例えば、SPI制御論理ユニット、SPIコントローラ、SPIデータ受信/送信切り替えユニット、又は図9に示すSPIデータ・ポートの一部又は全部のコンポーネントの機能は、チップ、集積回路又は論理回路によって実装されてもよい。図9に示す回路の各コンポーネントは、集積方式、個別方式、又は複数のチップを含むチップ又はチップシステムを用いて実装されてもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、回路をさらに提供する。回路は、第2のカメラに接続されて、第2のカメラ・モジュール1002に示す機能を実装してもよい。
例えば、回路は、図9に示す構造を有してもよい。図9に示すように、回路は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
SPIコントローラは、第1のカメラが、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するときに、第1のセンサ・データを取得するようにSPIデータ・ポートを制御するように構成されてもよい。SPIデータ・ポートは、第2のカメラが、第1のカメラ及び/又は第1のセンサとSPIプロトコル通信を実行するために構成されている。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、取得された第1のセンサ・データを第2のカメラに送信してもよい。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第1のカメラ及び第1のセンサに接続される。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、データ線上で第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。
可能な設計では、第2のカメラの送信ポートが第1のデータ線を用いて第1のカメラの受信ポートに接続され、第2のカメラの受信ポートが第2のデータ線を用いて第1のカメラの送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第2のカメラの送信ポート及び第1のカメラの送信ポートがデータを送信するように構成され、第2のカメラの受信ポート及び第1のカメラの受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートをさらに設定してもよい。
可能な設計では、回路は、SPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに含む。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートにさらに設定してもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第2の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第2の指標は、データの受信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第1の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第1の指標に応答して、データをデータ線に送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御する。
同じ概念に基づいて、この出願は、回路をさらに提供する。回路は、第1のカメラに接続されて、第1のカメラ・モジュール1001に示す機能を実装してもよい。
例えば、回路は、図14に示す構造を有してもよい。図14に示すように、回路は、制御ユニット(又は制御回路)及びSPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)などのコンポーネントを含んでもよい。
SPIデータ・ポートは、第1のカメラ・モジュール1001が、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するために構成されている。制御回路は、SPIプロトコルを同時に使用することによって第1のセンサ・データを得るために、第2のカメラ・モジュール1002を制御するように構成されてもよい。第1のカメラ・モジュール1001は、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラ1002と第1のセンサ1003は、スレーブSPIデバイスである。第1のセンサ・データは、第1のセンサ1003に由来する。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003に接続される。
可能な設計では、制御回路は、第1のチップ選択信号を第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003に出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003に出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラ・モジュール1002を有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサ1003を有効にするかどうかを制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサ1003を制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって第1のカメラ・モジュール1001に送信されたデータを受信するように第2のカメラ・モジュール1002を制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサ1003を制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって第1のカメラ・モジュール1001に送信されたデータを受信するように第2のカメラ・モジュール1002を制御してもよい。
可能な設計では、制御回路は、データ線を用いて第1のセンサ1003にデータを送信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のカメラ・モジュール1001によって第1のセンサ1003に送信されたデータを受信するように第2のカメラ・モジュール1002を制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
同じ概念に基づいて、この出願は、カメラ・モジュールをさらに提供する。カメラ・モジュールは、第1のカメラ・モジュール1001又は第2のカメラ・モジュール1002を含んでもよい。
例えば、第1のカメラ・モジュール1001は、図14に示す回路、モータ、及び第1のカメラを含んでもよい。図14に示す回路は、モータ駆動ICによって、又はカメラ・モジュール内のモータ駆動ICのコンポーネントとして具体的に実装されてもよい。
第2のカメラ・モジュール1002は、図9に示す回路、モータ、及び第2のカメラを含んでもよい。図9に示す回路は、モータ駆動ICによって、又はカメラ・モジュール内のモータ駆動ICのコンポーネントとして具体的に実装されてもよい。
第1のセンサがジャイロスコープ・センサを含むときに、第1のカメラ・モジュール1001及び第2のカメラ・モジュール1002内のモータは、回路を用いてジャイロスコープ・センサのデータを取得して、ジャイロスコープ・センサのデータに基づいてカメラに対して振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するように構成されてもよい。
第1のカメラ・モジュール1001がマスタSPI装置として機能し、第2のカメラ・モジュール1002及びジャイロスコープ・センサがスレーブSPI装置として機能するときに、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときにデータ線を用いてジャイロスコープ・センサからのジャイロスコープ情報を受信することができ、同時に、第2のカメラ・モジュール1002が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を受信してもよく、これは、第1のカメラ・モジュール1001が最初にジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ・データを受信し、次いで第1のカメラ・モジュール1001がジャイロスコープ・データを第1のカメラ・モジュール102に送信する従来の技術とは似ていない。したがって、この出願のこの実施形態では、カメラ・モジュールによるジャイロスコープ情報の受信効率を向上させることができ、カメラ・モジュールの手ぶれ補正効果を向上させることができる。
同じ概念に基づいて、この出願は、端末デバイスをさらに提供する。端末デバイスは、スマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイル・デバイスであってもよい。
端末デバイスは、撮影デバイスであってもよく、撮影デバイスは、第1のカメラ・モジュール及び/又は第2のカメラ・モジュールを用いて撮影を実行し、撮影プロセスにおいて手ぶれ補正及びオートフォーカスを実装してもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、かつ画像信号を処理するように構成された画像処理チップをさらに含んでもよい。
端末デバイスは、図9に示す回路、図14に示す回路、第1のカメラ(又は第1のカメラ・モジュール1001)、及び第2のカメラ(又は第2のカメラ・モジュール1002)のうちのいくつか又はすべてのコンポーネントを含んでもよい。端末デバイスは、第1のセンサをさらに含んでもよく、第1のセンサは、ジャイロスコープ・センサを含む。
代替的には、端末デバイスは、第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ情報を出力するように構成されたジャイロスコープ・センサを含んでもよい。第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ・センサは、シリアル周辺インターフェースSPIを用いて接続される。第1のカメラ・モジュールは、マスタSPI装置として機能し、ジャイロスコープ・センサ及び第2のカメラ・モジュールは、スレーブSPI装置として機能し、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールは、第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号の制御下で、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。画像処理ユニットは、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールから画像信号を取得するように構成されている。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号が第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサを有効にするときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサは、第1のカメラ・モジュールからのデータを同時に受信する。
前述の説明は、この出願の単に具体的な実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に理解することができる変更又は代替は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
この出願は、データ伝送技術の分野に関係し、特に、SPIベースのデータ伝送システムに関係する。
現在、光学式手ぶれ(OIS)をサポートするカメラ・モジュールは、モータ駆動を含み、各モータ駆動は、ジャイロスコープ・センサ(GYRO)によって収集されたジャイロスコープ情報に基づいてカメラ・モジュールのモータを制御して、手ぶれ補正を実装する。スマートフォンを一例として使用すると、ジャイロスコープ・センサは一般にスマートフォンのメイン・ボード上に取り付けられ、ジャイロスコープ・センサとカメラ・モジュールはシリアル周辺インターフェース(serial peripheral interface、SPI)を用いて接続され、ジャイロスコープ・センサとカメラ・モジュールとの間でジャイロスコープ情報を送信する。
スマートフォンが、光学式手ぶれをサポートする複数のカメラ・モジュールを含むときに、複数のカメラ・モジュールのうちの1つは、マスタ(master)SPI装置として機能し、ジャイロスコープ・センサ及び他のカメラ・モジュールは、スレーブ(slave)SPI装置として機能する。マスタSPI装置は、一度に1つのスレーブSPI装置とだけデータ伝送を実行することができる。したがって、1つのカメラ・モジュールが、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を取得するときに、別のカメラ・モジュールはジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を取得するのを遅らせ、望ましくないOIS効果をもたらす。
結論として、複数のスレーブSPI装置を含むSPIシステムにおけるSPI装置間のデータ伝送効率は高くなく、スレーブSPI装置として機能するカメラ・モジュールの望ましくないOIS効果をもたらす。
この出願は、複数のスレーブSPI装置を含むSPIシステムのデータ伝送効率を改善するためのSPIベースのデータ伝送システムを提供する。
第1の態様によれば、この出願は、データ伝送システムを提供する。システムは、マスタSPI装置、第1のスレーブSPI装置、及び第2のスレーブSPI装置を含んでもよい。マスタSPI装置は、第1のチップ選択信号を第1のスレーブSPI装置及び第2のスレーブSPI装置に出力し、第2のチップ選択信号を第1のスレーブSPI装置に出力するように構成されてもよい。第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号の組み合わせは、第1のスレーブSPI装置を有効にするために使用され、第1のチップ選択信号は、第2のスレーブSPI装置を有効にするために使用され、マスタSPI装置、第1のスレーブSPI装置及び第2のスレーブSPI装置は、データ線を用いてさらに接続される。マスタSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信するように第2のスレーブSPI装置を制御し、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するようにさらに構成されてもよい。第2のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置の制御下でデータ線を用いてデータを送信するように構成されてもよい。第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するように構成されてもよい。
データ伝送システムでは、マスタSPI装置は、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせを用いて第1のスレーブSPI装置を有効にし、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置は、データ線を用いてデータを送信するように第2のスレーブSPI装置を制御し、マスタSPI装置は、データ線を用いてデータをさらに受信し、第1のスレーブSPI装置が、データ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、マスタSPI装置及び第1のスレーブSPI装置は、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを同時に受信し、これにより、SPIシステムのデータ伝送効率を向上させることができる。
可能な例では、第1のスレーブSPI装置の送信ポートが第1のデータ線を用いてマスタSPI装置の受信ポートに接続され、第1のスレーブSPI装置の受信ポートが第2のデータ線を用いてマスタSPI装置の送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第1のスレーブSPI装置の送信ポート及びマスタSPI装置の送信ポートがデータを送信するように構成され、第1のスレーブSPI装置の受信ポート及びマスタSPI装置の受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置の送信ポートを受信ポートに切り替え、第1のスレーブSPI装置の受信ポートを送信ポートに切り替えるようにさらに構成されてもよい。
この設計では、4ワイヤ・モードにおいて、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、送信ポートを受信ポートに切り替えて、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信してもよい。第1のスレーブSPI装置は、受信ポートを送信ポートに切り替えて、マスタSPI装置からデータを受信しないようにし、また、マスタSPI装置によって送信された書き込み指標ビットに応答しないようにし、第2のスレーブSPI装置と同じデータ線を用いてデータを送信することを回避して、データ競合を回避するようにしてもよい。
別の可能な例では、第1のスレーブSPI装置は、第1のスレーブSPI装置のデータ・ポートを双方向データ・ポートに設定するようにさらに構成されてもよく、双方向データ・ポートは、データの送信及び受信をサポートする。
この設計では、3ワイヤ・モードにおいて、第1のスレーブSPI装置は、データ・ポートを双方向データ・ポートに設定して、データ・ポートを介して、第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信する。追加的に、第1のスレーブSPI装置は、データ・ポートを介して、マスタSPI装置によって送信されたデータをさらに受信して、データ伝送効率をさらに向上させてもよい。
追加的に、マスタSPI装置は、具体的には、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いて第1の指標を送信するように構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。そして、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1の指標に応答してデータを送信することをスキップするようにさらに構成されてもよい。
この設計では、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置からの第1の指標に応答しないので、第1のスレーブSPI装置と第2のスレーブSPI装置は、第1の指標に基づいてデータ線を用いてデータを同時に送信せず、データ競合を回避する。
マスタSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第2の指標及びデータを送信するようにさらに構成されてもよい。第2の指標は、データの受信を制御するために使用される。そして、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第2の指標を受信し、第2の指標に応答してデータ線を用いてデータを受信するようにさらに構成されてもよい。
この設計では、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、第2の指標に基づいてマスタSPI装置からデータを受信してもよい。
マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第1の指標を送信し、データ線を用いて第1のスレーブSPI装置からデータを受信するようにさらに構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。そして、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線を用いて第1の指標を受信し、第1の指標に応答してデータ線を用いてデータを送信するようにさらに構成されてもよい。
この設計では、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、第1の指標に基づいてマスタSPI装置にデータを送信してもよい。
追加的に、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信することをスキップし、データ線を用いてデータを受信することをスキップするようにさらに構成されてもよい。
この設計では、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信された読み取り指標ビットに応答してデータを読み出さなくてもよい。追加的に、第1のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信された書き込み指標ビットに応答してデータを送信せず、データ線上のデータ伝送競合を回避する。
第2の態様によれば、この出願は、チップを提供する。チップは、第1の態様による第1のスレーブSPI装置で使用されてもよい。
例えば、チップは、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置から第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されてもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、チップを有効にするために使用される。SPIデータ・ポートは、データ線を用いて、マスタSPI装置及び第2のスレーブSPI装置に接続されてもよい。SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するように構成されてもよい。
任意選択で、SPIデータ・ポートは、送信ポート及び受信ポートを含んでもよく、送信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の受信ポートに接続され、受信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の送信ポートに接続され、送信ポートは、チップがデータ線にデータを送信するために構成され、受信ポートは、チップがデータ線上で送信されたデータを受信するために構成されている。SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートを設定するようにさらに構成されてもよい。
チップは、SPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに含んでもよい。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理回路は、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートに設定するようにさらに構成されてもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第2の指標を受信することであって、第2の指標はデータの受信を制御するために使用される、ことと、SPIデータ・ポートを介した第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信することとを行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第1の指標を受信することであって、第1の指標はデータの送信を制御するために使用される、ことと、第1の指標に応答してSPIデータ・ポートを介してデータをデータ線に送信することと、を行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理回路は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPIコントローラ、SPI制御論理回路、SPIデータ受信/送信切り替え回路、及びSPIデータ・ポートは、集積回路によって実装されてもよい。
第3の態様によれば、この出願は、カメラ・モジュールを提供する。カメラ・モジュールは、第2の態様又は第2の態様の設計のいずれか1つによるチップを含んでもよく、カメラ・モジュールは、第2の態様又は第2の態様の設計のいずれか1つによるチップの機能を有してもよい。カメラ・モジュールは、モータ及びカメラをさらに含んでもよい。第2のスレーブSPI装置が、ジャイロスコープ・センサを含むときに、モータは、カメラの振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するために、ジャイロスコープ・センサのデータをチップから取得するように構成されてもよい。
第4の態様によれば、この出願は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の設計のうちのいずれか1つによるデータ伝送システムを含んでもよい。したがって、端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の設計のいずれか1つによる機能を有してもよい。
代替的には、端末デバイスは、第2の態様又は第2の態様の設計のうちのいずれか1つによるチップを含んでもよい。したがって、端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の設計のうちのいずれか1つによるチップの機能を有してもよい。
代替的には、端末デバイスは、第3の態様によるカメラ・モジュールを含んでもよい。したがって、端末デバイスは、第2の態様又は第2の態様の設計のうちのいずれか1つによるチップの機能を有してもよい。このケースでは、端末デバイスは撮影デバイスであってもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、画像信号を処理する、例えば、カメラ・モジュールによって出力された画像信号に対して高精細処理を実行するように構成された画像処理チップ(image signal processing、ISP)をさらに含んでもよい。
第5の態様によれば、この出願は、データ伝送システムを提供する。システムは、第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサを含んでもよい。第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサは、SPIプロトコルを用いて互いに通信する。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。第1のカメラと第2のカメラが同時に動作するときに、第1のカメラはSPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得し、第2のカメラはSPIプロトコルを使用して第1のセンサ・データを同時に取得する。
データ伝送システムにより、第1のカメラと第2のカメラは、第1のセンサ・データを同時に取得することができ、これにより、カメラによるセンサ・データの取得の遅れを低減し、カメラ・モジュールのOIS効果を向上させる。
可能な設計では、第1のカメラは、第1のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラを有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサは、データ線を用いてさらに接続される。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、第1のカメラは、データ線を用いてデータを送信するように第2のカメラを制御し、データ線を用いて、第2のカメラによって送信されたデータを受信してもよく、第1のセンサは、第1のカメラの制御下でデータ線を用いてデータを送信してもよく、第2のカメラは、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信してもよい。
この設計により、第1のカメラは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を使用することにより、第2のカメラ及び第1のセンサの作動状態を柔軟に制御することができる。第2のカメラ及び第1のセンサが作動状態(又は有効状態と呼ばれる)にあるときに、第1のカメラ及び第2のカメラは、第1のセンサのデータを同時に取得し、これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
可能な設計では、第1のカメラは、第1のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラを有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のカメラ、第2のカメラ、及び第1のセンサは、データ線を用いてさらに接続される。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるとき(例えば、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は別の状態組み合わせにあるとき)に、第1のカメラは、データ線を用いてデータを送信するように第2のカメラを制御し、データ線を用いて、第2のカメラによって送信されたデータを受信してもよく、第1のセンサは、第1のカメラの制御下でデータ線を用いてデータを送信してもよく、第2のカメラは、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信してもよい。
この設計により、第1のカメラは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を使用することにより、第2のカメラ及び第1のセンサの作動状態を柔軟に制御することができる。第2のカメラ及び第1のセンサが作動状態(又は有効状態と呼ばれる)にあるときに、第1のカメラ及び第2のカメラは、第1のセンサのデータを同時に取得し、これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
可能な設計では、第1のカメラは、データ線を用いて第2のカメラにデータを送信してもよく、第1のセンサは、データ線を用いて、第1のカメラによって送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラは、データ線を用いて、第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信してもよい。
この設計により、第1のカメラは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を使用することにより、第2のカメラ及び第1のセンサの作動状態を柔軟に制御することができる。第2のカメラ及び第1のセンサが作動状態(又は有効状態と呼ばれる)にあるときに、第2のカメラ及び第1のセンサは、第1のカメラのデータを同時に取得し、これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
可能な設計では、第2のカメラの送信ポートが第1のデータ線を用いて第1のカメラの受信ポートに接続され、第2のカメラの受信ポートが第2のデータ線を用いて第1のカメラの送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第2のカメラの送信ポート及び第1のカメラの送信ポートがデータを送信するように構成され、第2のカメラの受信ポート及び第1のカメラの受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、第2のカメラは、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、第2のカメラの送信ポートを受信ポートに切り替え、第2のカメラの受信ポートを送信ポートに切り替えてもよい。
この設計では、4ワイヤ・モードにおいて、第2のカメラは、送信ポートと受信ポートを切り替えることによって、第1のセンサによって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラは、第1のカメラからのデータ又は命令をもはや受信しないので、データ線を用いてデータを送信せず、それによってデータ伝送競合を回避する。
可能な設計では、第2のカメラは、データ・ポートを双方向データ・ポートにさらに設定してもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
この設計では、3ワイヤ・モードにおいて、第2のカメラは、データ・ポートを双方向データ・ポートに設定して、データ・ポートを介して、第1のセンサによって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラは、データ・ポートを介して、第1のカメラによって送信されたデータをさらに受信して、データ伝送効率をさらに向上させてもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラは、データ線を用いて第1の指標を送信してもよく、第1の指標は、データの送信を制御するために使用され、第2のカメラは、第1の指標に応答してデータを送信しない。
この設計では、第2のカメラは、受信された第1の指標に応答しなくてもよいので、データ線を用いてデータを送信せず、これにより、データ伝送競合を回避する。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラは、データ線を用いて第1の指標及びデータを送信してもよく、第2の指標は、データの受信を制御するために使用され、第2のカメラは、データ線を用いて第2の指標を受信し、第2の指標に応答してデータ線を用いてデータを受信してもよい。
この設計では、第1のカメラは、第2のカメラの作動状態を柔軟に制御してもよく、第2のカメラは、第1のカメラからの第2の指標に基づいて、データ線上で送信されたデータを受信して、伝送効率を向上させてもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラは、データ線を用いて第1の指標を送信してもよく、第1の指標は、データの送信を制御するために使用され、第2のカメラは、第1の指標を受信し、第1の指標に基づいてデータ線を使用してデータを送信してもよく、第1のカメラは、データ線を用いて、第2のカメラからデータをさらに受信してもよい。
この設計では、第2のカメラは、第1の指標に基づいて第1のカメラにデータを送信して、伝送効率を向上させてもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号とがプリセット状態組み合わせにあるとき(例えば、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、若しくは別の状態組み合わせにあるとき)に、第2のカメラは、データ線を用いてデータを送信せず、データ線を用いてデータを受信せず、第2のカメラの作動モード間の柔軟な切り替えを実装する。
可能な設計では、第1のセンサは、ジャイロスコープ・センサである。第1のセンサ・データは、第1のセンサに由来し、第1のセンサ情報は、ジャイロスコープ情報である。
第6の態様によれば、この出願は、回路を提供する。回路は、第5の態様による第2のカメラに接続されてもよい。
例えば、回路は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(若しくはSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(若しくはSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、又はSPIデータ・ポート(若しくはデータ・ポートと呼ばれる)うちのいくつか又はすべてのコンポーネントを含んでもよい。
SPIコントローラは、第1のカメラが、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するときに、第1のセンサ・データを取得するようにSPIデータ・ポートを制御するように構成されてもよい。SPIデータ・ポートは、第2のカメラが、第1のカメラ及び/又は第1のセンサとSPIプロトコル通信を実行するために構成されている。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、取得された第1のセンサ・データを第2のカメラに送信してもよい。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第1のカメラ及び第1のセンサに接続される。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、データ線上で第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。
可能な設計では、第2のカメラの送信ポートが第1のデータ線を用いて第1のカメラの受信ポートに接続され、第2のカメラの受信ポートが第2のデータ線を用いて第1のカメラの送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第2のカメラの送信ポート及び第1のカメラの送信ポートがデータを送信するように構成され、第2のカメラの受信ポート及び第1のカメラの受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートをさらに設定してもよい。
可能な設計では、回路は、SPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに含む。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートにさらに設定してもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第2の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第2の指標は、データの受信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第1の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第1の指標に応答して、データをデータ線に送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御してもよい。
第7の態様によれば、この出願は、回路を提供する。回路は、第5の態様による第1のカメラに接続されてもよい。
例えば、回路は、制御ユニット(又は制御回路と呼ばれる)及びSPIデータ・ポートを含んでもよい。
SPIデータ・ポートは、第1のカメラが、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するために構成されている。制御回路は、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを同時に取得するように第2のカメラを制御するように構成されてもよい。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。第1のセンサ・データは、第1のセンサに由来する。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第2のカメラ及び第1のセンサに接続される。
可能な設計では、制御回路は、第1のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ及び第1のセンサに出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラを有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサを有効にするかどうかを制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するように第2のカメラを制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するように第2のカメラを制御してもよい。
可能な設計では、制御回路は、データ線を用いて第1のセンサにデータを送信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信するように第2のカメラを制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
第8の態様によれば、この出願は、カメラ・モジュールを提供する。カメラ・モジュールは、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよく、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を実装してもよい。カメラ・モジュールは、モータ及び第2のカメラをさらに含んでもよい。第1のセンサが、ジャイロスコープ・センサであるときに、モータは、回路を用いて第1のセンサ・データ(すなわち、ジャイロスコープ・データ)を取得して、第1のセンサ・データに基づいてカメラの振動制御及び/又はオートフォーカス(auto focus、AF)を実行するように構成されてもよい。
第9の態様によれば、この出願は、カメラ・モジュールを提供する。カメラ・モジュールは、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよく、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を実装してもよい。カメラ・モジュールは、モータ及び第1のカメラをさらに含んでもよい。第1のセンサが、ジャイロスコープ・センサである場合、モータは、回路を用いて第1のセンサ・データ(すなわち、ジャイロスコープ・データ)を取得して、第1のセンサ・データに基づいてカメラの振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するように構成されてもよい。
第10の態様によれば、この出願は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、第5の態様又は第5の態様の設計のいずれか1つによるデータ伝送システムを含んでもよいので、端末デバイスは、第5の態様又は第5の態様の設計のいずれか1つによる機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよいので、端末デバイスは、第6の態様又は第6の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路を含んでもよいので、端末デバイスは、第7の態様又は第7の態様の設計のいずれか1つによる回路の機能を実装してもよく、及び/又は端末デバイスは、第8の態様又は第8の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールを含んでもよいので、端末デバイスは、第8の態様又は第8の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールの機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、第9の態様又は第9の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールを含んでもよいので、端末デバイスは、第9の態様又は第9の態様の設計のいずれか1つによるカメラ・モジュールの機能を有してもよく、及び/又は端末デバイスは、撮影デバイスであってもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、画像信号を処理する、例えば、カメラ・モジュールによって出力された画像信号に対して高精細処理を実行するように構成された画像処理チップ(image signal processing、ISP)をさらに含んでもよい。
第11の態様によれば、この出願は、第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ情報を出力するように構成されたジャイロスコープ・センサを含む端末デバイスを提供する。第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ・センサは、シリアル周辺インターフェースSPIを用いて接続される。第1のカメラ・モジュールは、マスタSPI装置として機能し、ジャイロスコープ・センサ及び第2のカメラ・モジュールは、スレーブSPI装置として機能し、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールは、第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号の制御下で、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。画像処理ユニットは、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールから画像信号を取得するように構成されている。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号が第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサを有効にするときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサは、第1のカメラ・モジュールからのデータを同時に受信する。
第2の態様及び第2の態様の可能な設計~第11の態様及び第11の態様の可能な設計における有益な効果については、第1の態様及び第1の態様の可能な設計における有益な効果の説明を参照すると理解されたい。
この出願の一実施形態による、データ伝送システムの構造の概略図である。
この出願の一実施形態による、デュアルチップ選択論理決定結果の概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送の時間シーケンスの概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送の別の時間シーケンスの概略図である。
この出願の一実施形態による、データ伝送の別の時間シーケンスの概略図である;
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、スレーブSPI装置の構造の概略図である。
この出願の一実施形態によるデータ伝送システムの構造の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、別のデータ伝送システムの接続関係の概略図である。
この出願の一実施形態による、回路の構造の概略図である。
この出願の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、以下、添付の図面を参照してこの出願をさらに詳細に記載する。方法の実施形態における特定の動作方法は、装置の実施形態又はシステムの実施形態にも適用されてもよい。
以下に、この出願の用語について説明する。
少なくとも1つは、1つ以上、すなわち、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上を含むことを意味する。
複数は、2つ以上、すなわち、2つ、3つ、又はそれ以上を含むことを意味する。
搬送は、メッセージが情報又はデータを搬送するため使用されることを意味してもよいし、メッセージが情報を含むことを意味してもよい。
結合は、装置、ユニット、又はモジュール間の情報交換のための装置、ユニット、又はモジュール間の間接結合又は通信接続であり、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
SPI構造は、マスタSPI装置(又はマスタ・デバイス若しくはマスタ装置と呼ばれる)及びスレーブSPI装置(又はスレーブ・デバイス若しくはスレーブ装置と呼ばれる)、並びにマスタSPI装置とスレーブSPI装置との間のSPI接続ラインを含んでもよい。マスタSPI装置とスレーブSPI装置との間のSPI接続線は、チップ選択信号線、直列同期クロック信号線(serial clock、SCK)(これは、以下でクロック線と呼ばれることがある)、データ線などを含んでもよい。マスタSPI装置がクロック線及びデータ線を用いて複数のスレーブSPI装置に接続されているときに、マスタSPI装置は、チップ選択信号を用いてスレーブSPI装置を有効にし(、又は選択し)、データ線及びクロック線の指標ビット(以下、書き込み指標ビットと呼ぶ)を用いて、有効にされたスレーブSPI装置がデータ線を用いてデータを送信することを示してもよく、マスタSPI装置は、データ線を用いてスレーブSPI装置によって送信されたデータを読み取ってもよい。代替的には、マスタSPI装置は、データ線及びクロック線の指標ビット(以下、読み取り指標ビットと呼ぶ)を用いて、有効にされたスレーブSPI装置がデータ線を用いてデータを読み取ることを示してもよく、マスタSPI装置は、データ線を用いてデータをさらに送信して、スレーブSPI装置がデータ線を用いてデータを受信するようにしてもよい。
この出願において、チップ選択信号線とは、チップ選択信号(chip selection、CS)を送信するための信号線を指す。チップ選択信号は、有効状態及び無効状態を含んでもよい。マスタSPI装置がチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、チップ選択信号は、スレーブSPI装置を有効にするために使用されてもよい。代替的には、マスタSPI装置101は、チップ選択信号を無効状態にして、スレーブSPI装置を非選択状態にしてもよい。例えば、チップ選択信号が低レベル(例えば、0の電位)であるときに、チップ選択信号は有効状態にあり、チップ選択信号が高レベル(例えば、1の電位)であるときに、チップ選択信号は無効状態にある。
クロック線は、マスタSPI装置によって生成されてもよい。クロック線は、マスタSPI装置及びスレーブSPI装置へのクロック同期を実行するために使用されてもよい。
データ線は、3ワイヤ・モードでシリアル・データ線(serial data、SDA)を含んでもよい。SDAは、双方向のデータ線である。代替的には、データ線は、4ワイヤ・モードでシリアル・データ出力(serial data output、SDO)及びシリアル・データ入力(serial data output、SDI)を含んでもよい。SDOとSDIは、両方とも一方向のデータ線である。SDOは、SPI装置がデータを送信するように構成されてもよく、SDIは、SPI装置がデータを受信するように構成されてもよい。4ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置からスレーブSPI装置までデータを送信するデータ線が、マスタ出力/スレーブ入力データ線(master output/slave input、MOSI)とも呼ばれてもよく、MOSIは、SDOを用いてマスタSPI装置によって送信されたデータを送信するように構成されてもよく、スレーブSPI装置は、SDIを用いてMISOからデータを受信してもよい。スレーブSPI装置からマスタSPI装置までデータを送信するデータ線は、マスタ入力/スレーブ出力データ線(master input/slave output、MISO)とも呼ばれてもよく、すなわち、MISOは、SDOを用いてスレーブSPI装置によって送信されたデータを送信するように構成されてもよく、マスタSPI装置は、SDIを用いてMOSIからデータを受信してもよい。
データ・ポートの場合、SPI装置は、データ・ポートを介してデータ線との間でデータ線にデータを送信するか、又はデータ線からデータを受信してもよい。3ワイヤ・モードの場合、SPI装置は少なくとも1つのデータ・ポートを有していてもよく、データ・ポートは双方向データ・ポートであり、データの送信及び受信をサポートすることができる。3ワイヤ・モードでは、データ・ポートがSDAに接続されてもよい。4ワイヤ・モードの場合、SPI装置は少なくとも2つのデータ・ポートを含んでもよい。1つのデータ・ポートは、データの送信をサポートするように構成された送信ポートとして機能してもよく、送信ポートはSDOに接続される。1つのデータ・ポートは、データの受信をサポートするように構成された受信ポートとして機能してもよく、受信ポートはSDIに接続される。
読み取り/書き込み指標ビットは、読み取り指標ビット及び書き込み指標ビットを含んでもよい。読み取り指標ビットは、データ線を用いてデータを受信するように、読み取り指標を受信するスレーブSPI装置を制御するために使用されてもよい。例えば、読み取り/書き込み指標ビットは、クロック線が始動した後にマスタSPI装置によって出力される最初のデータ・ビットであってもよい。例えば、3ワイヤ・モードでは、読み取り/書き込み指標ビットは、クロック線が始動した後にSDAを用いてマスタSPI装置によって出力される最初のデータ・ビットであってもよい。例えば、4ワイヤ・モードでは、読み取り/書き込み指標ビットは、クロック線が始動した後にSDOを用いてマスタSPI装置によって出力される最初のデータ・ビットであってもよい。クロック線が始動した後の最初のデータ・ビットが1に設定されている場合、そのデータ・ビットは、読み取り指標ビットと呼ばれてもよい。書き込み指標ビットは、データ線を用いてデータを送信するように、書き込み指標を受信するスレーブSPI装置を制御するために使用されてもよい。例えば、クロック線が始動した後の最初のデータ・ビットが0に設定されている場合、データ・ビットは、書き込み指標ビットと呼ばれてもよい。この出願では、書き込み指標ビットは、第1の指標と呼ばれてもよいと理解されたい。読み取り指標ビットはまた、第2の指標と呼ばれてもよい。
追加的に、この出願の実施形態では、「及び/又は」は、関連するオブジェクト間の関連関係を記載、3つの関係が存在してもよいことを示すことが理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在するケース、A及びBの両方が存在するケース、Bのみが存在するケースを示してもよく、A及びBは単数又は複数であってもよい。文字「/」は通常、関連するオブジェクト間の「又は」関係を示す。「以下の項目(個)のうち少なくとも1つ」又はこれに類似する表現は、これらの項目の任意の組み合わせを示し、単一の項目(個)又は複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(項目)は、a、b、c、aとb、aとc、bとc、又はaとbとcを表してもよく、a、b及びcは単数又は複数であってもよい。
以下、添付の図面を参照して、この出願の実施形態を詳細に記載する。
この出願の実施形態において提供されるデータ伝送方法は、SPIバス・システム(又はSPI構造体と呼ばれる)に適用されてもよい。システムは、1つのマスタSPI装置及び少なくとも2つのスレーブSPI装置を含んでもよく、マスタSPI装置は、データ線を用いて少なくとも2つのスレーブSPI装置に接続されている。
図1に示すように、この出願の実施形態で提供されるデータ伝送システム100は、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103を含んでもよい。
この出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システム100は、例えば、SPI構造を有する端末デバイス又は他の電子デバイスに適用されてもよく、例えば、モバイル端末又はコンピュータなどのデバイスに適用されてもよい。例えば、この出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システム100の可能な応用シナリオは、複数のカメラ・モジュールを含む撮影デバイスである。撮影デバイスは、撮影機能を有するスマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイル装置であってもよい。
このシナリオでは、マスタSPI装置101は、撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つを含んでもよく(この出願では、マスタSPI装置として機能するカメラ・モジュールは、カメラ・モジュールAと呼ばれてもよい)、第1のスレーブSPI装置102は、撮影デバイスの別のカメラ・モジュールを含んでもよく(この出願では、スレーブSPI装置として機能するカメラ・モジュールは、カメラ・モジュールBと呼ばれてもよい)、第2のスレーブSPI装置103は、撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含んでもよい。ジャイロスコープ・センサは、撮影デバイスのメイン・ボードに配備されてもよい。例えば、各カメラ・モジュールは、モータ駆動チップ、又はモータ駆動集積回路(integrated circuit、IC)と呼ばれるものを含んでもよい。モータ駆動ICは、電流又はパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)信号を出力して、必要に応じて移動動作を実行するようにカメラ・モジュールのモータを制御して、手ぶれ補正を実装するように構成されてもよい。
データ伝送システム100では、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103は、データ線を用いて接続されている。例えば、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103が3ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDAを含んでもよい。代替的には、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103が4ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDO及びSDIを含むことができる。
追加的に、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103は、クロック線を用いてさらに接続されている。
図1に示すように、マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号(CS1)を第1のスレーブSPI装置102に出力し、第2のチップ選択信号(CS2)を第1のスレーブSPI装置102に出力する。したがって、マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号の有効状態又は無効状態と、第2のチップ選択信号の有効状態又は無効状態の組み合わせを用いて、第1のスレーブSPI装置102が複数の作動モードになることを有効にしてもよい。
マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号を第2のスレーブSPI装置103にさらに出力して、第1のチップ選択信号を用いて第2のスレーブSPI装置103を有効にしてもよい。具体的には、第1のチップ選択信号が有効状態にあるときに、第1のチップ選択信号は、第2のスレーブSPI装置103を有効にし、第2のスレーブSPI装置103は、マスタSPI装置101によって出力された書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信してもよい。代替的には、第2のスレーブSPI装置103は、マスタSPI装置101によって出力された読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを読み取ってもよい。
例えば、第1のスレーブSPI装置102のデュアルチップ選択論理決定結果は、図2によって表されてもよい。デュアルチップ選択論理決定結果は、第1のスレーブSPI装置102の作動モードである。図2では、CS1=0は、第1のチップ選択信号が有効状態にあることを示し、CS2=0は、第2のチップ選択信号が有効状態にあることを示し、CS1=1は、第1のチップ選択信号が無効状態にあることを示し、CS2=1は、第2のチップ選択信号が無効状態にあることを示す。「a&b」とは、a及びbを意味する。
図2によれば、CS1=0&CS2=1であるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、データ・リスニング・モードであり、第1のスレーブSPI装置102は、決定結果に基づいてデータ・リスニング・モードに入ってもよい(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードになる)。データ・リスニング・モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、データ線を用いてデータを受信してもよいが、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、データ・リスニング・モードでは、マスタSPI装置101が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第1のスレーブSPI装置102は、データ線上でのみリスニングし、データ線上で送信されたデータを受信する。
CS1=1&CS2=0であるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、標準スレーブSPI装置モード(又は、標準スレーブ・モードと呼ばれる)であり、第1のスレーブSPI装置102は、決定結果に基づいて標準スレーブSPI装置モードに入ってもよい(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、標準スレーブSPI装置モードになる)。標準スレーブ・モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101によって出力された読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを受信してもよく、また、マスタSPI装置101によって出力された書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信してもよい。
追加的に、CS1=1&CS2=1であるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、非選択モードであり、第1のスレーブSPI装置102は、決定結果に基づいて非選択モードに入ってもよい(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、非選択モードになる)。非選択モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、データ線を用いてデータを受信しないし、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、非選択モードでは、マスタSPI装置101が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の指標に応答しない。
データ・リスニング・モードにおける第1のスレーブSPI装置102のバス・アクセス・モードが、図3を用いて一例として記載される。図3に示すように、CS1=0&CS2=1であるときに、マスタSPI装置101がSCK始動後の最初のデータ・ビット(すなわち、読み取り/書き込み指標ビット)を0(書き込みを表す)に設定するか、1(読み取りを表す)に設定するかにかかわらず、第1のスレーブSPI装置102がデータ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、データ入力のみをサポートし、データ線(3ワイヤ・モードでのSDA又は4ワイヤ・モードでのSDOを含む)にデータを出力しない。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図4に示す。マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103のそれぞれのデータ・ポート(SDAに接続されたデータ・ポート)は、双方向データ伝送をすべてサポートすることが分かる。例えば、3ワイヤ・モードにあるときに、第1のスレーブSPI装置102は、そのデータ・ポートを双方向ポートに設定してもよい。
図4に示すように、3ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、第2のスレーブSPI装置103が書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101がSDAを用いて第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを受信してもよく、第1のスレーブSPI装置102がデータ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102がSDAを用いて第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第1のスレーブSPI装置102は、SDA上のデータ競合を回避するために、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答してSDA上でデータを送信しない(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
この出願における「SPI装置がSDA/SDOを用いてデータを送信する」という表現は、SPI装置がSDOに接続された送信ポートを介してSDA/SDOにデータを送信し、SDA/SDOが別のSPI装置にデータを送信することを意味すると理解されたい。この出願における「SPI装置はSDA/SDIを用いてデータを受信する」という表現は、SPI装置がSDA/SDIに接続された受信ポートを介してSDA/SDIから、別のSPI装置のSDA/SDOを用いて別のSPI装置によって送信されたデータを受信することを意味するとも理解されたい。
追加的に、図4によれば、3ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信する場合、マスタSPI装置101は、SDAを用いてさらにデータを送信してもよい。このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、SDAを用いた読み取り指標ビットに応答して、マスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよく、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDAを用いてマスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよい。このようにして、複数のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、複数のスレーブSPI装置によってマスタSPI装置からデータを受信する効率が向上する。
4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図5に示す。マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103は、それぞれの送信ポートを介してデータを送信してもよく(送信ポートはSDOに接続される)、それぞれの受信ポートを介してデータを受信してもよい(受信ポートはSDIに接続される)ことが分かる。
図5に示すように、4ワイヤ・モードでは、マスタSPI装置101がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信するときに、第2のスレーブSPI装置103は、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101は、SDIを用いて、第2のスレーブSPI装置103によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよく、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDIを用いて、第2のスレーブSPI装置103によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第1のスレーブSPI装置102のSDOは、SDOを用いてマスタSPI装置101によって送信された書き込み指標ビットを受信しない。したがって、第1のスレーブSPI装置102は、データ伝送競合を回避するために、マスタSPI装置101によって送信された書き込み指標ビットに応答してデータを送信しない(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
追加的に、図5に示すように、4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、マスタSPI装置101がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第2のスレーブSPI装置103は、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを受信してもよい。
標準スレーブSPI装置モードにおける第1のスレーブSPI装置102のバス・アクセス・モードが、図6及び図7を用いて一例として記載される。図6に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、第1のスレーブSPI装置102は標準スレーブSPI装置モードで作動し、マスタSPI装置101がSCK始動後の最初のデータ・ビットを0にセットする場合、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の制御下で、データ線(SDA又はSDI)上で送信されたデータを読み取ってもよい。図7に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、マスタSPI装置101がSCK始動後の最初のデータ・ビットを1にセットする場合、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の制御下で、データ線(SDA又はSDO)を用いてデータを送信してもよい。したがって、標準スレーブSPI装置モードでは、第1のスレーブSPI装置102は、マスタSPI装置101の制御下で、第1のスレーブSPI装置102とマスタSPI装置101との間のデータ伝送を実装してもよい。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図4に示す。マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102が標準スレーブ・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101は、SDAを用いて、第1のスレーブSPI装置102によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態にあり、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を有効状態にするときに、マスタSPI装置101がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDAを用いてデータを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102が標準スレーブ・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答してSDAを用いてデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態にあり、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答しない。
4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図8に示す。マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102は標準スレーブ・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、SDIを用いて書き込み指標ビットを受信し、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、マスタSPI装置101は、SDIを用いて、第1のスレーブSPI装置102によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態であり、マスタSPI装置101によってSDOを用いて送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、図8に示すように、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を有効状態にするときに、マスタSPI装置101がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第1のスレーブSPI装置102が標準スレーブ・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102はSDIを用いて読み取り指標ビットを受信し、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを読み取ってもよい。追加的に、このケースでは、第2のスレーブSPI装置103は、非選択状態にあり、マスタSPI装置101によってSDOを用いて送信された読み取り指標ビットに応答しない。
非選択モードでは、3ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図4に示すと理解されたい。追加的に、非選択モードでは、4ワイヤ・モードの場合、マスタSPI装置101、第1のスレーブSPI装置102、及び第2のスレーブSPI装置103間の接続関係を図8に示す。
任意選択で、デュアルチップ選択論理決定結果は、代替的には、表1によって表されてもよい。
図2又は表1に示すように、第1のチップ選択信号の状態が有効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、データ・リスニング・モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が有効状態であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、標準スレーブSPI装置モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、非選択モードに入ることが有効にされてもよい。
表1に示す第1のスレーブSPI装置102の動作モード及び第2のスレーブSPI装置103の動作モードを参照して、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101は、データ線を用いてデータを送信するように第2のスレーブSPI装置103を制御し、データ線を用いて、第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第1のスレーブSPI装置102がデータ・リスニング・モードにあるので、第1のスレーブSPI装置102は、データ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、マスタSPI装置101が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、マスタSPI装置101と第1のスレーブSPI装置103は、第2のスレーブSPI装置103によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、マスタSPI装置と複数のスレーブSPI装置との間のデータ伝送効率を向上させることができる。
マスタSPI装置101が撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つを含み、第1のスレーブSPI装置102が撮影デバイスの別のカメラ・モジュールを含み、第2のスレーブSPI装置103が撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含むときに、マスタSPI装置101及び第1のスレーブSPI装置102を含む複数のカメラ・モジュールがジャイロスコープ・センサによって送信されたジャイロスコープ情報(又はジャイロスコープ・センサのデータと呼ばれる)を同時に受信することができる。ここで、ジャイロスコープ情報は、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報などのデータを含んでもよい。光学式手ぶれをサポートするカメラ・モジュールは、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報に基づいて、撮影中の手ぶれを計算し、モータ(例えば、カメラ・モジュール内に統合されたモータ)を用いて、手ぶれ補正を行うようにレンズを制御してもよい。データ伝送方法により、複数のカメラ・モジュールによってジャイロスコープ情報を受信する効率を向上させることができ、これにより、光学的な手ぶれ補正効果を最適化することができる。
追加的に、マスタSPI装置101は、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動することと、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動することを同時に行うことを回避すべきである。マスタSPI装置101が、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を同時に有効状態に誤って駆動する場合、第1のスレーブSPI装置102は、駆動状態が誤っており、バス動作に応答しないと決定してもよい。
可能な例では、第1のスレーブSPI装置102は、そのデータ・ポートを切り替えて、チップ間の接続線を変更することなく、図5及び図8に示す接続関係間のスイッチングを実装してもよい。データ・ポートの切り替えは、データ・ポートを一方向データ・ポートから双方向データ・ポートに切り替えること、送信ポートを受信ポートに切り替えること、又は受信ポートを送信ポートに切り替えることを含むが、これらに限定されない。
CS1=1&CS2=0であるときに、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートがマスタSPI装置101の受信ポートに接続され(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートがマスタSPI装置101の受信ポート及び第2のスレーブSPI装置103の送信ポートに接続され)、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートがマスタSPI装置101の送信ポートに接続され(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートがマスタSPI装置101の送信ポート及び第2のスレーブSPI装置103の受信ポートに接続され)ている場合、CS1及びCS2に応答して、第1のスレーブSPI装置102は、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102が第1のスレーブSPI装置102のSDOをSDIに切り替える)、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い刈れば、第1のスレーブSPI装置102は、第1のスレーブSPI装置102のSDIをSDOに切り替え)て、図5に示す接続関係を取得してもよい。このケースでは、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートは、マスタSPI装置101の受信ポートに接続され、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートは、マスタSPI装置101の送信ポートに接続される。
追加的に、CS≠1又はCS≠0であるときに、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートがマスタSPI装置101の受信ポートに接続され、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートがマスタSPI装置101の送信ポートに接続されている場合、CS1及びCS2に応答して、第1のスレーブSPI装置102は、第1のスレーブSPI装置102の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102が第1のスレーブSPI装置102のSDIをSDOに切り替え)、第1のスレーブSPI装置102の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第1のスレーブSPI装置102が第1のスレーブSPI装置102のSDOをSDIに切り替え)て、図8に示す接続関係を取得してもよい。
図9を参照して、以下、第1のスレーブSPI装置102がデータ・ポート切り替えを実行する方式を記載する。
図9に示すように、第1のスレーブSPI装置102は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)などを含んでもよい。
例えば、SPIコントローラは、第1のスレーブSPI装置102が、送信する必要のあるデータを処理するために構成されてもよいし、又は第1のスレーブSPI装置102が、データ線を用いて受信されたデータを処理するために構成されてもよい。例えば、SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、送信ポートに、送信する必要のあるデータを処理及び送信するように構成されてもよく、受信モジュールは、受信ポートからデータを受信及び処理するように構成されてもよい。SPIコントローラは、第1のスレーブSPI装置102の作動モードに基づいてデータの受信及び/又は送信をさらに制御してもよい。例えば、第1のスレーブSPI装置102がリスニング・モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しなくてもよい。別の例では、第1のスレーブSPI装置102が非選択モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しなくてもよく、SPIコントローラは、受信モジュールを用いて受信ポートからのデータを処理しなくてもよい。
SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信し、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号に基づいてデュアルチップ選択論理決定結果を決定してもよい。決定結果は、図2又は表1に示され得る。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果をSPIコントローラに出力して、第1のスレーブSPI装置102の作動モードを示すようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果に基づいてSPIデータ・ポートの伝送方向を設定するようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートと、SPIコントローラ内の送信モジュール及び/又は受信モジュールとを接続するために、SPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の送信モジュールとを接続して、送信チャネルを形成するように構成されてもよい。送信チャネルは、第1のスレーブSPI装置102がSDOにデータを送信するために構成されてもよい。SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の受信モジュールとを接続して、受信チャネルを形成するようにさらに構成されてもよい。受信チャネルは、第1のスレーブSPI装置102がSDIからデータを受信するために構成されてもよい。
例えば、第1のスレーブSPI装置102は、少なくとも1つのSPIデータ・ポートを含んでもよい。SPIデータ・ポートの数が1であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、3ワイヤ・モードのみをサポートする。SPIデータ・ポートの数が2以上であるときに、第1のスレーブSPI装置102は、3ワイヤ・モード及び4ワイヤ・モードをサポートしてもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切り替え中、3ワイヤ・モードの場合、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を双方向データ・ポートに切り替えてもよい。具体的には、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いて、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)の伝送方向を双方向伝送に設定し、また、設定インターフェース2を用いて、SPIコントローラの送信モジュール及び受信モジュールに接続するようにSPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を制御してもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切替中、4ワイヤ・モードの場合、CS1=0&CS2=1であるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1及びデータ・ポート2の伝送方向を設定してもよい。
例えば、4ワイヤ・モードでは、CS1≠0又はCS2≠1であるときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向である、すなわち、SPIデータ・ポート1が送信ポートであり(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されたデータ線がSDOであり)、SPIデータ・ポート2が受信ポートである(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されたデータ線がSDIである)場合、CS1=0&CS2=1になるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向を受信方向に設定し、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向を送信方向に設定してもよい、すなわちSPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1を受信ポートに設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されたデータ線がSDIであり)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2を送信ポートに設定してもよい(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されたデータ線はSDOである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
追加的に、4ワイヤ・モードでは、CS1及びCS2の状態を、CS1=0&CS2=1からCS1≠0又はCS2≠1に変更する(例えば、CS1=1又はCS2=0)ときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が受信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が送信方向である場合、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向となるように設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されるデータ線はSDOである)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向となるように設定する(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されるデータ線はSDIである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
例えば、SPI制御論理ユニット、SPIコントローラ、SPIデータ受信/送信切り替えユニット、又は図9に示すSPIデータ・ポートの一部又は全部のコンポーネントの機能は、集積回路又は論理回路によって実装されてもよい。
図1は、例えば、1つのマスタSPI装置及び2つのスレーブSPI装置を含むデータ伝送システムを示すにすぎず、この出願は、これに限定されるものではなく、より多くのスレーブSPI装置を含むデータ伝送システムに適用されてもよいと理解されたい。例えば、データ伝送システムは、少なくとも1つのマスタSPI装置及び2つ以上のスレーブSPI装置(スレーブSPI装置A及びスレーブSPI装置Bを含むか、又はスレーブSPI装置A、スレーブSPI装置B及びさらなるSPI装置を含む)を含んでもよい。マスタSPI装置は、少なくとも2つのSPIチップ選択信号を出力する。チップ選択信号CS1は全てのスレーブSPI装置に同時に接続され、別のチップ選択信号CS2は1つのスレーブSPI装置Bにのみ接続される。CS1=0&CS2=1であるときに、マスタSPI装置は1つのスレーブSPI装置Aを選択し、スレーブSPI装置Aに対してデータ読み取り/書き込み動作を実行してもよく、スレーブSPI装置Bはデータ・リスニング・モードで作動する。CS1=1&CS2=0であるときに、マスタSPIデバイスはスレーブSPIデバイスBに対して読み取り/書き込み動作を実行してもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、チップをさらに提供する。チップは、第1のスレーブSPI装置102の機能を有してもよい。言い換えれば、図1に示す第1のスレーブSPI装置をチップで置き換えられてもよい。
例えば、チップは、図9に示す構造を有してもよい。図9に示すように、チップは、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置から第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されてもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、チップを有効にするために使用される。SPIデータ・ポートは、データ線を用いて、マスタSPI装置及び第2のスレーブSPI装置に接続されてもよい。SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で第2のスレーブSPI装置によって送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するように構成されてもよい。
任意選択で、SPIデータ・ポートは、送信ポート及び受信ポートを含んでもよく、送信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の受信ポートに接続され、受信ポートは、データ線を用いてマスタSPI装置の送信ポートに接続され、送信ポートは、チップがデータ線にデータを送信するために構成され、受信ポートは、チップがデータ線上で送信されたデータを受信するために構成されている。SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートを設定するようにさらに構成されてもよい。
チップは、SPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに含んでもよい。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートに設定するようにさらに構成されてもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第2の指標を受信することであって、第2の指標はデータの受信を制御するために使用される、ことと、SPIデータ・ポートを介した第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信することとを行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。SPIコントローラは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、データ線上で送信された第1の指標を受信することであって、第1の指標はデータの送信を制御するために使用される、ことと、第1の指標に応答してSPIデータ・ポートを介してデータをデータ線に送信することと、を行うようにさらに構成されてもよい。
SPI制御論理ユニットは、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御するようにさらに構成されてもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、カメラ・モジュールをさらに提供する。カメラ・モジュールは、チップを含んでもよいし、第1のスレーブSPI装置102を含んでもよい。例えば、第1のスレーブSPI装置102が、カメラ・モジュール内のモータ駆動ICであるか、又は、カメラ・モジュール内のモータ駆動ICのコンポーネントとして機能する。例えば、カメラ・モジュールは、手ぶれ補正をサポートしてもよい。
カメラ・モジュールは、モータ及びカメラをさらに含んでもよい。第2のスレーブSPI装置が、ジャイロスコープ・センサを含むときに、モータは、ジャイロスコープ・センサのデータに基づいて、カメラの振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するために、ジャイロスコープ・センサのデータをチップから取得するように構成されてもよい。
カメラ・モジュール(以下、カメラ・モジュール1と呼ばれる)が第1のスレーブSPI装置102として機能し、別のカメラ・モジュール(以下、カメラ・モジュール2と呼ばれる)がマスタSPI装置101として機能し、ジャイロスコープ・センサが第2のスレーブSPI装置103として機能するときに、カメラ・モジュール1は、マスタSPI装置が、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、データ線を用いてジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を受信し、同時に、カメラ・モジュール2も、データ線を用いてジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を受信してもよく、これは、カメラ・モジュール2が最初にジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ・データを受信し、次いでカメラ・モジュール2がジャイロスコープ・データをカメラ・モジュール1に送信する従来の技術とは似ていない。したがって、この出願のこの実施形態では、カメラ・モジュール1とカメラ・モジュール2によるジャイロスコープ情報の受信効率を向上させることができ、カメラ・モジュールの手ぶれ補正効果を向上させることができる。
例えば、前述の例では、マスタSPI装置101は、カメラ・モジュール2のモータ駆動IC、又はカメラ・モジュール2のモータ駆動ICのコンポーネントとして機能してもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、端末デバイスをさらに提供する。端末デバイスは、スマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイル装置であってもよい。
例えば、端末デバイスは、データ伝送システムを含んでもよい。代替的には、端末デバイスは、チップを含んでもよい。
代替的には、端末デバイスは、カメラ・モジュールを含んでもよい。このケースでは、端末デバイスは、撮影デバイスであってもよく、撮影デバイスは、カメラ・モジュールを用いて撮影を実行し、撮影プロセスにおいて手ぶれ補正及びオートフォーカスを実装してもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、かつ画像信号を処理するように構成された画像処理チップをさらに含んでもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、別のデータ伝送システムをさらに提供する。図10に示すように、データ伝送システム1000は、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003を含んでもよい。第1のカメラ・モジュール1001は、マスタSPI装置として機能する。第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003は、スレーブSPI装置として機能する。第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003は、SPIプロトコルを用いて互いに通信する。第1のカメラと第2のカメラが同時に動作するときに、第1のカメラはSPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得し、第2のカメラはSPIプロトコルを使用して第1のセンサ・データを同時に取得して、SPIシステム内の複数のカメラによってセンサ・データを取得する効率を向上させる。
データ伝送システム1000は、例えば、SPI構造を有する端末デバイス又は別の電子デバイスに適用されてもよく、例えば、モバイル端末又はコンピュータなどのデバイスに適用されてもよいと理解されたい。例えば、この出願のこの実施形態で提供されるデータ伝送システム1000の可能な応用シナリオは、複数のカメラ・モジュールを含む撮影デバイスである。撮影デバイスは、撮影機能を有するスマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、又は車載のモバイル装置であってもよい。
このシナリオでは、第1のカメラ・モジュール1001は、撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つのカメラ・モジュール又はカメラを含んでもよく、第2のカメラ・モジュール1002は、撮影デバイスの別のカメラ・モジュール又はカメラを含んでもよく、第1のセンサ1003は、撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含んでもよい。ジャイロスコープ・センサは、撮影デバイスのメイン・ボードに配備されてもよい。例えば、第1のカメラ・モジュール1001及び第2のカメラ・モジュール1002は、各々、少なくとも1つのモータ駆動チップ、又はモータ駆動集積回路(integrated circuit、IC)と呼ばれるものを含んでもよい。モータ駆動ICは、電流又はパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)信号を出力して、必要に応じて移動動作を実行するようにカメラ・モジュールのモータを制御して、手ぶれ補正を実装するように構成されてもよい。
以下、データ伝送システム1000の各コンポーネントの接続方式及び作動方式を記載する。以下の説明では、第1のカメラ・モジュール1001が第1のカメラと置き換えられてもよく、第2のカメラ・モジュール1002が第2のカメラと置き換えられてもよいと理解されたい。
データ伝送システム1000では、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003は、データ線を用いて接続される。例えば、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003のうちの任意の2つが、データ線を用いて接続されるか、又は第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003が、同じデータ線を用いて接続される。例えば、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003が、3ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDAを含んでもよい。代替的には、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003が、4ワイヤ・モードで接続されている場合、データ線は、SDO及びSDIを含んでもよい。
追加的に、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003は、クロック線を用いてさらに接続される。
図10に示すように、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号(CS1)を第2のカメラ・モジュール1002に出力し、第2のチップ選択信号(CS2)を第2のカメラ・モジュール1002に出力する。したがって、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号の有効状態又は無効状態と、第2のチップ選択信号の有効状態又は無効状態の組み合わせを用いて、第2のカメラ・モジュール1002が複数の作動モードのうちの1つになることを有効にしてもよい。
複数の作動モードは、データ・リスニング・モード、標準スレーブSPI装置モード、及び非選択モードを含んでもよい。
データ・リスニング・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって第1のカメラ・モジュール1001に送信されたデータを受信し、及び/又は第1のカメラ・モジュール1001によって第1のセンサ1003に送信されたデータを受信してもよい。追加的に、データ・リスニング・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを送信しない。したがって、第1のカメラ・モジュール1001からの書き込み指標ビットが受信された場合でも、第2のカメラ・モジュール1002は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信しない。
標準スレーブSPI装置モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001からの書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信し、及び/又は第1のカメラ・モジュール1001からの読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001から書き込み指標ビットを受信するときに、書き込み指標ビットに応答してデータを送信する。代替的には、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001から読み取り指標ビットを受信するときに、読み取り指標ビットに応答してデータを受信する。
例えば、データ・リスニング・モードは、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号のプリセット状態組み合わせに対応してもよい。例えば、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにある。
標準スレーブSPI装置モードは、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との別のプリセット状態組み合わせに対応してもよい。例えば、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態である場合、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モードにある。
非選択モードは、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の別のプリセット状態組み合わせに対応してもよい。例えば、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、非選択モードにある。
複数の作動モードと、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号の状態組み合わせとの間の前述の対応は、説明のための例にすぎず、作動モードと、チップ選択信号の状態組み合わせとの間の対応は、応用要件に基づいて柔軟に調整されてもよいと理解されたい。例えば、第1のチップ選択信号が有効状態であり、第2のチップ選択信号が有効状態である場合、第2のカメラ・モジュール1002はデータ・リスニング・モードであるという設定が代替的に使用されてもよい。追加的に、第2のカメラ・モジュール1002の複数の作動モードと、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号の状態組み合わせとの間の対応が、代替的に、マスタSPI装置、すなわち第1のカメラ・モジュール1001によって設定されてもよい。
例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデュアルチップ選択論理決定結果が、図2によって表されてもよい。デュアルチップ選択論理決定結果は、第2のカメラ・モジュール1002の作動モードである。図2では、CS1=0は、第1のチップ選択信号が有効状態であることを示し、CS2=0は、第2のチップ選択信号が有効状態であることを示し、CS1=1は、第1のチップ選択信号が無効状態であることを示し、CS2=1は、第2のチップ選択信号が無効状態であることを示す。「a&b」とは、「a及びb」を意味する。
図2によれば、CS1=0&CS2=1であるとき、又はCS1とCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、データ・リスニング・モードであり、第2のカメラ・モジュール1002は、その決定結果に基づいてデータ・リスニング・モードに入ってもよい(すなわち、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにある)。データ・リスニング・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを受信してもよいが、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、データ・リスニング・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線上でのみリスニングし、データ線上で送信されたデータを受信する。
CS1=1&CS2=0であるとき、又はCS1とCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002の標準スレーブSPI装置モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、標準スレーブSPI装置モード(又は標準スレーブ・モードと呼ばれる)であり、第2のカメラ・モジュール1002は、決定結果に基づいて標準スレーブSPI装置モードに入ってもよい(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モードにある)。標準スレーブ・モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001によって出力された読み取り指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを受信してもよく、また、第1のカメラ・モジュール1001によって出力された書き込み指標ビットに基づいてデータ線を用いてデータを送信してもよい。
追加的に、CS1=1&CS2=1であるとき、又はCS1&CS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002の非選択モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、デュアルチップ選択論理決定結果は、非選択モードであり、第2のカメラ・モジュール1002は、決定結果に基づいて非選択モードに入ってもよい(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、非選択モードにある)。非選択モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを受信しないし、データ線を用いてデータを送信しない。言い換えれば、非選択モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が書き込み指標ビットを出力するか、読み取り指標ビットを出力するかにかかわらず、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の指標に応答しない。
データ・リスニング・モードにおける第2のカメラ・モジュール1002のバス・アクセス・モードが、図3を用いて一例として記載される。図3に示すように、CS1=0&CS2=1であるときに、第1のカメラ・モジュール1001がSCK始動後の最初のデータ・ビット(すなわち、読み取り/書き込み指標ビット)を0(書き込みを表す)に設定するか、1(読み取りを表す)に設定するかにかかわらず、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、データ入力のみをサポートし、データ線(3ワイヤ・モードでのSDA又は4ワイヤ・モードでのSDOを含む)にデータを出力しない。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図11に示す。第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003のそれぞれのデータ・ポート(SDAに接続されたデータ・ポート)は、双方向データ伝送をすべてサポートすることが分かる。例えば、3ワイヤ・モードにあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、そのデータ・ポートを双方向ポートに設定してもよい。
図11に示すように、3ワイヤ・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、第1のセンサ1003が書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラ1002がデータ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ1002がSDAを用いて第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラ・モジュール1002は、SDA上のデータ競合を回避するために、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答してSDA上でデータを送信しない(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
この出願における「SPI装置がSDA/SDOを用いてデータを送信する」という表現は、SPI装置がSDOに接続された送信ポートを介してSDA/SDOにデータを送信し、SDA/SDOが別のSPI装置にデータを送信することを意味すると理解されたい。この出願における「SPI装置はSDA/SDIを用いてデータを受信する」という表現は、SPI装置がSDA/SDIに接続された受信ポートを介してSDA/SDIから、別のSPI装置のSDA/SDOを用いて別のSPI装置によって送信されたデータを受信することを意味するとも理解されたい。
追加的に、図11によれば、3ワイヤ・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信する場合、第1のカメラ・モジュール1001は、SDAを用いてさらにデータを送信してもよい。このケースでは、第1のセンサ1003は、SDAを用いた読み取り指標ビットに応答して、マスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDAを用いてマスタSPI装置101によって送信されたデータを受信してもよい。このようにして、複数のスレーブSPI装置は、マスタSPI装置によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、複数のスレーブSPI装置によってマスタSPI装置からデータを受信する効率が向上する。
4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図12に示す。第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第2のスレーブSPI装置10は、それぞれの送信ポートを介してデータを送信してもよく(送信ポートはSDOに接続される)、それぞれの受信ポートを介してデータを受信してもよい(受信ポートはSDIに接続される)ことが分かる。
図12に示すように、4ワイヤ・モードでは、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信するときに、第1のセンサ1003は、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001は、SDIを用いて、第1のセンサ1003によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよく、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDIを用いて、第1のセンサ1003によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、第2のカメラ・モジュール1002のSDOは、SDOを用いて第1のカメラ・モジュール1001によって送信された書き込み指標ビットを受信しない。したがって、第2のカメラ・モジュール1002は、データ伝送競合を回避するために、第1のカメラ・モジュール1001によって送信された書き込み指標ビットに応答してデータを送信しない(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、書き込み指標ビットに応答してデータを送信することをスキップする)。
追加的に、図12に示すように、4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態にし、第2のチップ選択信号を無効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第1のセンサ1003は、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを受信してもよい。
標準スレーブSPI装置モードにおける第2のカメラ・モジュール1002のバス・アクセス・モードが、図6及び図7を用いて一例として記載される。図6に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は標準スレーブSPI装置モードで作動し、第1のカメラ・モジュール1001がSCK始動後の最初のデータ・ビットを0にセットする場合、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の制御下で、データ線(SDA又はSDI)上で送信されたデータを読み取ってもよい。図7に示すように、標準スレーブSPI装置モードでは、第1のカメラ・モジュール1001がSCK始動後の最初のデータ・ビットを1にセットする場合、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の制御下で、データ線(SDA又はSDO)を用いてデータを送信してもよい。したがって、標準スレーブSPI装置モードでは、第2のカメラ・モジュール1002は、第1のカメラ・モジュール1001の制御下で、第2のカメラ・モジュール1002と第1のカメラ・モジュール1001との間のデータ伝送を実装してもよい。
具体的には、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図11に示す。第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002が標準スレーブ・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDAを用いて書き込み指標ビットを受信した後に、書き込み指標ビットに応答してSDAを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001は、SDAを用いて、第2のカメラ・モジュール1002によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態にあり、SDAによって送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を有効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDAを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDAを用いてデータを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002が標準スレーブ・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答してSDAを用いてデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態にあり、SDAによって送信された読み取り指標ビットに応答しない。
具体的には、4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図13に示す。第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を無効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて書き込み指標ビットを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002は標準スレーブ・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、SDIを用いて書き込み指標ビットを受信し、書き込み指標ビットに応答してSDOを用いてデータを送信してもよく、第1のカメラ・モジュール1001は、SDIを用いて、第2のカメラ・モジュール1002によってSDOを用いて送信されたデータを受信してもよい。追加的に、このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態であり、第1のカメラ・モジュール1001によってSDOを用いて送信された書き込み指標ビットに応答しない。
追加的に、図13に示すように、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を無効状態にし、第2のチップ選択信号を有効状態にするときに、第1のカメラ・モジュール1001がSDOを用いて読み取り指標ビットを送信し、SDOを用いてデータを送信する場合、第2のカメラ・モジュール1002が標準スレーブ・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002はSDIを用いて読み取り指標ビットを受信し、読み取り指標ビットに応答してSDIを用いてデータを読み取ってもよい。追加的に、このケースでは、第1のセンサ1003は、非選択状態にあり、第1のカメラ・モジュール1001によってSDOを用いて送信された読み取り指標ビットに応答しない。
非選択モードでは、3ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図11に示すと理解されたい。追加的に、4ワイヤ・モードの場合、第1のカメラ・モジュール1001、第2のカメラ・モジュール1002、及び第1のセンサ1003間の接続関係を図13に示す。
任意選択で、デュアルチップ選択論理決定結果は、表1によって表されてもよい。
図2又は表1に示すように、第1のチップ選択信号の状態が有効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、データ・リスニング・モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が有効状態であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モードに入ることが有効にされてもよい。第1のチップ選択信号の状態が無効状態であり、第2のチップ選択信号の状態が無効状態であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、非選択モードに入ることが有効にされてもよい。
追加的に、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を第1のセンサ1003に出力して、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を用いて、第1のセンサ1003を有効にするかどうかを制御してもよい。したがって、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号の有効状態又は無効状態と、第2のチップ選択信号の有効状態又は無効状態の組み合わせを用いて、第1のセンサ1003が複数の作動モードになることを有効にしてもよい。例えば、第1のセンサ1003の複数の作動モードは、データ・リスニング・モード、標準スレーブSPI装置モード、及び非選択モードを含んでもよい。代替的には、第1のセンサ1003の複数の作動モードは、標準スレーブSPI装置モード、及び非選択モードを含んでもよい。
例えば、第2のカメラ・モジュール1002がリスニング・モードにあるときに、第1のセンサ1003は、標準スレーブSPI装置モード、又は非選択モードにあり、及び/又は第1のセンサ1003がリスニング・モードにあるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、標準スレーブSPI装置モード又は非選択モードにある。第1のセンサ1003の作動モードについては、この出願の第2のカメラ・モジュール1002の作動モードの説明を参照のこと。
表1に示す第2のカメラ・モジュール1002の動作モード及び第1のセンサ1003の動作モードを参照して、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサ1003を制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信してもよい。このケースでは、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・リスニング・モードにあるので、第2のカメラ・モジュール1002は、データ線を用いてデータを受信してもよい。したがって、第1のカメラ・モジュール1001が第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときに、第1のカメラ・モジュール1001と第2のカメラ・モジュール1002は、第1のセンサ1003によって送信されたデータを同時に受信することができ、これにより、マスタSPI装置と複数のスレーブSPI装置との間のデータ伝送効率を向上させることができる。
第1のカメラ・モジュール1001が撮影デバイスの複数のカメラ・モジュールのうちの1つを含み、第2のカメラ・モジュール1002が撮影デバイスの別のカメラ・モジュールを含み、第1のセンサ1003が撮影デバイスのジャイロスコープ・センサを含むときに、第1のカメラ・モジュール1001及び第2のカメラ・モジュール1002を含む複数のカメラ・モジュールがジャイロスコープ・センサによって送信されたジャイロスコープ情報(又はジャイロスコープ・センサのデータと呼ばれる)を同時に受信することができる。ここで、ジャイロスコープ情報は、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報などのデータを含んでもよい。光学式手ぶれをサポートするカメラ・モジュールは、ジャイロスコープのX/Y/Z三軸角速度情報に基づいて、撮影中の手ぶれを計算し、モータ(例えば、カメラ・モジュール内に統合されたモータ)を用いて、手ぶれ補正を行うようにレンズを制御してもよい。データ伝送方法により、複数のカメラ・モジュールによってジャイロスコープ情報を受信する効率を向上させることができ、これにより、光学的な手ぶれ補正効果を最適化することができる。
追加的に、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動することと、第2のチップ選択信号を有効状態に駆動することを同時に行うことを回避すべきである。第1のカメラ・モジュール1001が、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を同時に有効状態に誤って駆動する場合、第2のカメラ・モジュール1002は、駆動状態が誤っており、バス動作に応答しないと決定してもよい。
可能な例では、第2のカメラ・モジュール1002は、そのデータ・ポートを切り替えて、チップ間の接続線を変更することなく、図12及び図13に示す接続関係間の切り替えを実装してもよい。データ・ポートの切り替えは、データ・ポートを一方向データ・ポートから双方向データ・ポートに切り替えること、送信ポートを受信ポートに切り替えること、又は受信ポートを送信ポートに切り替えることを含むが、これらに限定されない。
CS1=0&CS2=1であるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートが、第1のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートに接続され(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートが、第1のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートと第1のセンサ1003の送信ポートに接続され)、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートが、第2のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートに接続され(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートが、第2のデータ線を用いて第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートと第1のセンサ1003の受信ポートに接続され)ている場合、CS1及びCS2に応答して、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDOをSDIに切り替え)、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDIをSDOに切り替え)て、図12に示す接続関係を取得してもよい。このケースでは、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートは、第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートに接続され、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートは、第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートに接続される。
追加的に、CS1≠0若しくはCS2≠1であるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせではない任意の組み合わせ)にあるときに、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートが、第1のカメラ・モジュール1001の受信ポートに接続され、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートが、第1のカメラ・モジュール1001の送信ポートに接続されている場合、CS1及びCS2に応答して、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002の受信ポートを送信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDIをSDOに切り替え)、第2のカメラ・モジュール1002の送信ポートを受信ポートに切り替え(言い換えれば、第2のカメラ・モジュール1002は、第2のカメラ・モジュール1002のSDOをSDIに切り替え)て、図13に示す接続関係を取得してもよい。
図9を参照して、以下、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・ポート切り替えを実行する方式を記載する。第2のカメラ・モジュール1002は、回路、カメラ、及びモータなどのコンポーネントを含んでもよいと理解されたい。回路は、SPIプロトコルを用いて、チップ選択信号に基づいてデータを受信及び/又は送信するように構成されてもよい。カメラは、画像又はビデオをキャプチャするように構成されてもよい。モータは、カメラに対して振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するように構成されてもよい。
図9に示すように、回路は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
例えば、SPIコントローラは、第1のカメラ・モジュール1001が、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するときに、第1のセンサ・データを取得するようにSPIデータ・ポートを制御するように構成されてもよい。SPIデータ・ポートは、第2のカメラ・モジュール1002が、第1のカメラ・モジュール1001及び/又は第1のセンサ1003とSPIプロトコル通信を実行するために構成されている。第1のカメラ・モジュール1001は、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラ1002と第1のセンサ1003は、スレーブSPIデバイスである。
具体的には、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを処理するように構成されてもよいし、データ線を用いて受信されたデータを処理するように構成されてもよい。例えば、SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、送信ポートに、送信する必要のあるデータを処理及び送信するように構成されてもよく、受信モジュールは、受信ポートからデータを受信及び処理するように構成されてもよい。SPIコントローラは、第2のカメラ・モジュール1002の作動モードに基づいてデータの受信及び/又は送信をさらに制御してもよい。例えば、第2のカメラ・モジュール1002がデータ・リスニング・モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しないようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。別の例では、第2のカメラ・モジュール1002が非選択モードにあるときに、SPIコントローラは、送信する必要のあるデータを送信ポートに送信しないようにSPIデータ・ポートを制御し、受信モジュールを用いてデータ線からデータを受信しないようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。
SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信し、第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号に基づいてデュアルチップ選択論理決定結果を決定してもよい。決定結果は、図2又は表1に示され得る。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果をSPIコントローラに出力して、第2のカメラ・モジュール1002の作動モードを示すようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、論理決定結果に基づいてSPIデータ・ポートの伝送方向を設定するようにさらに構成されてもよい。SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートと、SPIコントローラ内の送信モジュール及び/又は受信モジュールとを接続するために、SPIデータ受信/送信切り替えユニットを制御するようにさらに構成されてもよい。
SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の送信モジュールとを接続して、送信チャネルを形成するように構成されてもよい。送信チャネルは、SDOにデータを送信するように構成されてもよい。SPIデータ受信/送信切り替えユニットは、SPI制御論理ユニットの制御下でSPIデータ・ポートとSPIコントローラ内の受信モジュールとを接続して、受信チャネルを形成するようにさらに構成されてもよい。受信チャネルは、SDIからデータを受信するように構成されてもよい。
例えば、回路は、少なくとも1つのSPIデータ・ポートを含んでもよい。SPIデータ・ポートの数が1であるときに、第2のカメラ・モジュール1002は、3ワイヤ・モードのみをサポートする。SPIデータ・ポートの数が2以上である場合、第2のカメラ・モジュール1002は、3ワイヤ・モード及び4ワイヤ・モードをサポートしてもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切り替え中、3ワイヤ・モードの場合、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を双方向データ・ポートに切り替えてもよい。具体的には、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いて、SPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)の伝送方向を双方向伝送に設定し、また、設定インターフェース2を用いて、SPIコントローラの送信モジュール及び受信モジュールに接続するようにSPIデータ・ポート1(又はデータ・ポート2)を制御してもよい。
例えば、SPIデータ・ポートはSPIデータ・ポート1及びSPIデータ・ポート2を含む。ポート切替中、4ワイヤ・モードの場合、CS1=0&CS2=1であるとき、又はCS1とCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)であるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1とデータ・ポート2との伝送方向を設定してもよい。
例えば、4ワイヤ・モードでは、CS1≠0若しくはCS2≠1であるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせではない任意の組み合わせ)にあるときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向である、すなわち、SPIデータ・ポート1が送信ポートであり(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されたデータ線がSDOである)、SPIデータ・ポート2が受信ポートである(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されたデータ線がSDIである)場合、CS1=0&CS2=1になるとき、又はCS1及びCS2がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)になるときに、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向を受信方向に設定し、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向を送信方向へ設定する、つまり、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1を受信ポートに設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されるデータ線はSDIである)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2を送信ポートに設定する(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されるデータ線はSDOである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
追加的に、4ワイヤ・モードでは、CS1及びCS2の状態が、CS1=0&CS2=1からCS1≠0若しくはCS2≠1に変更する(例えば、CS1=1若しくはCS2=0)とき、又はCS1及びCS2が、1つのプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)から、別のプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ以外の任意の組み合わせ)に変更するときに、SPIデータ・ポート1の伝送方向が受信方向であり、SPIデータ・ポート2の伝送方向が送信方向である場合、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート1の伝送方向が送信方向となるように設定し(このケースでは、SPIデータ・ポート1に接続されるデータ線はSDOである)、設定インターフェース1を用いてSPIデータ・ポート2の伝送方向が受信方向となるように設定する(このケースでは、SPIデータ・ポート2に接続されるデータ線はSDIである)。追加的に、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース1をSPIコントローラの送信モジュールに接続して、送信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御し、SPI制御論理ユニットは、設定インターフェース2を用いて、SPIデータ・インターフェース2をSPIコントローラの受信モジュールに接続して、受信チャネルを形成するようにSPIデータ受信/送信切り替えユニットをさらに制御する。これまでのところ、送信ポートと受信ポートの切り替えは完了している。
例えば、SPI制御論理ユニット、SPIコントローラ、SPIデータ受信/送信切り替えユニット、又は図9に示すSPIデータ・ポートの一部又は全部のコンポーネントの機能は、チップ、集積回路又は論理回路によって実装されてもよい。図9に示す回路の各コンポーネントは、集積方式、個別方式、又は複数のチップを含むチップ又はチップシステムを用いて実装されてもよい。
同じ概念に基づいて、この出願は、回路をさらに提供する。回路は、第2のカメラに接続されて、第2のカメラ・モジュール1002に示す機能を実装してもよい。
例えば、回路は、図9に示す構造を有してもよい。図9に示すように、回路は、SPIコントローラ、SPI制御論理ユニット(又はSPI制御論理回路と呼ばれる)、SPIデータ受信/送信切り替えユニット(又はSPIデータ受信/送信切り替え回路と呼ばれる)、SPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)を含んでもよい。
SPIコントローラは、第1のカメラが、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するときに、第1のセンサ・データを取得するようにSPIデータ・ポートを制御するように構成されてもよい。SPIデータ・ポートは、第2のカメラが、第1のカメラ及び/又は第1のセンサとSPIプロトコル通信を実行するために構成されている。第1のカメラは、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラと第1のセンサは、スレーブSPIデバイスである。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、取得された第1のセンサ・データを第2のカメラに送信してもよい。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第1のカメラ及び第1のセンサに接続される。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、回路は、第1のカメラから第1のチップ選択信号及び第2のチップ選択信号を受信するように構成されたSPI制御論理ユニットをさらに含む。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号の組み合わせが、第2のカメラを有効にするかどうかを制御するために使用される。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理回路は、データ線上で第1のセンサによって第1のカメラに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラを制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、データ線上で第1のカメラによって第1のセンサに送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御するようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。
可能な設計では、第2のカメラの送信ポートが第1のデータ線を用いて第1のカメラの受信ポートに接続され、第2のカメラの受信ポートが第2のデータ線を用いて第1のカメラの送信ポートに接続され、データ線が第1のデータ線及び第2のデータ線を含み、第2のカメラの送信ポート及び第1のカメラの送信ポートがデータを送信するように構成され、第2のカメラの受信ポート及び第1のカメラの受信ポートがデータを受信するように構成されている場合、SPI制御論理ユニットは、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、データ線上で送信されたデータを受信するように送信ポートをさらに設定してもよい。
可能な設計では、回路は、SPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに含む。SPIコントローラは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでもよい。送信モジュールは、データを送信するように構成され、受信モジュールは、データを受信するように構成されている。第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、送信ポートを受信モジュールに接続するようにSPIデータ受信/送信切り替え回路をさらに制御してもよい。
可能な設計では、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを双方向データ・ポートにさらに設定してもよく、双方向データ・ポートは、データの受信及び送信をサポートする。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線によって送信された第1の指標に応答してデータを送信しないようにSPIコントローラをさらに制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第2の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第2の指標に応答して、データ線上で送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第2の指標は、データの受信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、SPIデータ・ポートを介して、データ線上で送信された第1の指標を受信するようにSPIコントローラを制御してもよい。SPIコントローラは、第1の指標に応答して、データをデータ線に送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が無効状態にあり、第2のチップ選択信号が有効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、SPI制御論理ユニットは、データ線を用いてデータを送信しないようにSPIコントローラを制御し、データ線を用いてデータを受信しないようにSPIコントローラを制御する。
同じ概念に基づいて、この出願は、回路をさらに提供する。回路は、第1のカメラに接続されて、第1のカメラ・モジュール1001に示す機能を実装してもよい。
例えば、回路は、図14に示す構造を有してもよい。図14に示すように、回路は、制御ユニット(又は制御回路)及びSPIデータ・ポート(又はデータ・ポートと呼ばれる)などのコンポーネントを含んでもよい。
SPIデータ・ポートは、第1のカメラ・モジュール1001が、SPIプロトコルを用いて第1のセンサ・データを取得するために構成されている。制御回路は、SPIプロトコルを同時に使用することによって第1のセンサ・データを得るために、第2のカメラ・モジュール1002を制御するように構成されてもよい。第1のカメラ・モジュール1001は、マスタSPIデバイスであり、第2のカメラ1002と第1のセンサ1003は、スレーブSPIデバイスである。第1のセンサ・データは、第1のセンサ1003に由来する。
可能な設計では、SPIデータ・ポートは、データ線を用いて第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003に接続される。
可能な設計では、制御回路は、第1のチップ選択信号を第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003に出力し、第2のチップ選択信号を第2のカメラ・モジュール1002及び第1のセンサ1003に出力してもよい。第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号との状態組み合わせは、第2のカメラ・モジュール1002を有効するかどうかを制御するために使用され、第1のセンサ1003を有効にするかどうかを制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサ1003を制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって第1のカメラ・モジュール1001に送信されたデータを受信するように第2のカメラ・モジュール1002を制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせ(例えば、第2のカメラ・モジュール1002のデータ・リスニング・モードに対応する状態組み合わせ)にあるときに、制御回路は、データ線を用いてデータを送信するように第1のセンサ1003を制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって送信されたデータを受信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のセンサ1003によって第1のカメラ・モジュール1001に送信されたデータを受信するように第2のカメラ・モジュール1002を制御してもよい。
可能な設計では、制御回路は、データ線を用いて第1のセンサ1003にデータを送信するようにSPIデータ・ポートを制御し、データ線を用いて、第1のカメラ・モジュール1001によって第1のセンサ1003に送信されたデータを受信するように第2のカメラ・モジュール1002を制御してもよい。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
可能な設計では、第1のチップ選択信号が有効状態にあり、第2のチップ選択信号が無効状態にあるとき、又は第1のチップ選択信号と第2のチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、制御回路は、データ線を用いて第1の指標を送信するようにSPIデータ・ポートを制御してもよい。第1の指標は、データの送信を制御するために使用される。
同じ概念に基づいて、この出願は、カメラ・モジュールをさらに提供する。カメラ・モジュールは、第1のカメラ・モジュール1001又は第2のカメラ・モジュール1002を含んでもよい。
例えば、第1のカメラ・モジュール1001は、図14に示す回路、モータ、及び第1のカメラを含んでもよい。図14に示す回路は、モータ駆動ICによって、又はカメラ・モジュール内のモータ駆動ICのコンポーネントとして具体的に実装されてもよい。
第2のカメラ・モジュール1002は、図9に示す回路、モータ、及び第2のカメラを含んでもよい。図9に示す回路は、モータ駆動ICによって、又はカメラ・モジュール内のモータ駆動ICのコンポーネントとして具体的に実装されてもよい。
第1のセンサがジャイロスコープ・センサを含むときに、第1のカメラ・モジュール1001及び第2のカメラ・モジュール1002内のモータは、回路を用いてジャイロスコープ・センサのデータを取得して、ジャイロスコープ・センサのデータに基づいてカメラに対して振動制御及び/又はオートフォーカスを実行するように構成されてもよい。
第1のカメラ・モジュール1001がマスタSPI装置として機能し、第2のカメラ・モジュール1002及びジャイロスコープ・センサがスレーブSPI装置として機能するときに、第1のカメラ・モジュール1001は、第1のチップ選択信号を有効状態に駆動し、第2のチップ選択信号を無効状態に駆動するときにデータ線を用いてジャイロスコープ・センサからのジャイロスコープ情報を受信することができ、同時に、第2のカメラ・モジュール1002が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を受信してもよく、これは、第1のカメラ・モジュール1001が最初にジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ・データを受信し、次いで第1のカメラ・モジュール1001がジャイロスコープ・データを第2のカメラ・モジュール1002に送信する従来の技術とは似ていない。したがって、この出願のこの実施形態では、カメラ・モジュールによるジャイロスコープ情報の受信効率を向上させることができ、カメラ・モジュールの手ぶれ補正効果を向上させることができる。
同じ概念に基づいて、この出願は、端末デバイスをさらに提供する。端末デバイスは、スマートフォン、モバイル・スマート・デバイス、スマート・ホーム・デバイス、タブレット・コンピュータなどであってもよいし、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイル・デバイスであってもよい。
端末デバイスは、撮影デバイスであってもよく、撮影デバイスは、第1のカメラ・モジュール及び/又は第2のカメラ・モジュールを用いて撮影を実行し、撮影プロセスにおいて手ぶれ補正及びオートフォーカスを実装してもよい。端末デバイスは、カメラ・モジュールから画像信号を取得し、かつ画像信号を処理するように構成された画像処理チップをさらに含んでもよい。
端末デバイスは、図9に示す回路、図14に示す回路、第1のカメラ(又は第1のカメラ・モジュール1001)、及び第2のカメラ(又は第2のカメラ・モジュール1002)のうちのいくつか又はすべてのコンポーネントを含んでもよい。端末デバイスは、第1のセンサをさらに含んでもよく、第1のセンサは、ジャイロスコープ・センサを含む。
代替的には、端末デバイスは、第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ情報を出力するように構成されたジャイロスコープ・センサを含んでもよい。第1のカメラ・モジュール、第2のカメラ・モジュール、及びジャイロスコープ・センサは、シリアル周辺インターフェースSPIを用いて接続される。第1のカメラ・モジュールは、マスタSPI装置として機能し、ジャイロスコープ・センサ及び第2のカメラ・モジュールは、スレーブSPI装置として機能し、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールは、第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号の制御下で、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。画像処理ユニットは、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールから画像信号を取得するように構成されている。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号がプリセット状態組み合わせにあるときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第1のカメラ・モジュール及び第2のカメラ・モジュールの両方が、データ線を用いてジャイロスコープ・センサに接続される。第1のカメラ・モジュールによって送信されたSPIチップ選択信号が第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサを有効にするときに、第1のカメラ・モジュールと第2のカメラ・モジュールは、ジャイロスコープ・センサからジャイロスコープ情報を同時に取得する。
可能な設計では、第2のカメラ・モジュールとジャイロスコープ・センサは、第1のカメラ・モジュールからのデータを同時に受信する。
前述の説明は、この出願の単に具体的な実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に理解することができる変更又は代替は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。