JP2023505125A - 飲料産業における移送システムおよび移送システムを作動させるためのコンピュータ制御または電子的方法 - Google Patents

Abstract

飲料産業における移送システムおよび移送システムを作動させるためのコンピュータ制御または電子的方法。本発明は、移送装置（ＴＲ）を伴う飲料産業における移送システム（１、１０、１４）に関し、移送装置（ＴＲ）は、移送方向に移送システムを通って移送容器（３）を移送するように設計され、移送装置（２）によって移送可能な容器が通過できる液体カーテン（５、１９）を形成するように設計され、移送装置（２）によって移送可能な容器が通過できる液体カーテン（５、１９）を形成するように設計される。本発明は、さらに、移送システムを作動させるためのコンピュータ制御または電子的方法に関する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、請求項１の前文に記載の飲料産業における移送システム、および請求項１９に記載の移送システムを作動させるためのコンピュータ制御または電子的方法に関する。

従来技術

従来技術から、瓶、缶および／またはパックのような乾燥される容器の表面に空気が高速で向けられる空気ノズル乾燥システムが知られている。これにより、容器の表面に付着した液体を少なくとも部分的に吹き飛ばすことができる。特定の小さな水滴で吹き飛ばすことは困難であるか、不可能でさえある。

たとえば、容器の完全なラベル付けを確実にすることができるようにするためには、容器が殺菌装置、冷却器、または加熱器などの容器処理機から離れるときに、容器の表面を効率的に乾燥させることが必要である。

目的

従って、本発明の目的は、飲料産業における移送システム、および移送システムを作動させるためのコンピュータ制御または電子的方法であって、容器を液体で表面処理した後の乾燥成果を示す方法であって、容器の更なるトラブルのない処理、たとえば、ラベル付けを可能にする方法を提供することである。

解決手段

この目的は、請求項１に記載の飲料製造装置における搬送システムと、請求項１９に記載の搬送システムを作動させるためのコンピュータ制御または電子的方法とによって達成される。本発明の更なる展開は、サブクレームに記載されている。

本発明は、移送装置を備えた飲料産業における移送システムに関するが、この移送装置は、移送方向において移送システムを通る移送容器に対して設計され、移送システムは、移送装置によって移送可能な容器が通過できる液体カーテンを形成するように設計されたすすぎ領域を有する。

容器は、瓶、缶またはパックを含むことができる。

液体カーテンは、連続的で自由に落下する液境膜とすることができる。液体カーテンは、たとえば、移送方向の幅に対応する幅（たとえば、移送方向に垂直に延びることができる幅）にわたって延びることができ、または、液体カーテンの幅は、また、移送装置の全幅よりも小さくすることができ、ここで、液体カーテンの最小幅は、たとえば、液体カーテンを通過する容器の最大幅よりも２％～５％大きくすることができる。液体カーテンの幅は、たとえば、既存の液体ノズルをオンまたはオフに切り替えることによって可変にすることができる。

所定の高さの容器が液体カーテンを通過することができ、それによって、その表面が液体で完全に濡れることができるように、液体カーテンの高さ（たとえば、容器の縦軸に平行に延びることができる高さ）を設けることができる。液体カーテンの高さは、たとえば、高さ調節可能な液体ノズルを設けることによって可変にすることができる。

液体カーテンを通過することによって、容器を液体で濡らすことができ、それによって、重力の作用によって容易に下方に流れ落ちない、および／または大きな液滴よりも容器の表面から吹き飛ばすことが難しい小さな液滴（１ｍｍ以下の直径）の存在を回避することができる。

液体カーテンで容器をすすぐことによって、重力の作用によって容器の表面から下方に流れ出る液滴が、一定の大きさで容器の表面に形成される。このようにして液体の大部分は重力の作用によって容器から流れ出ることができるので、容器が液体カーテンを通過した後は、吹き飛ばすことが難しい小液滴（１ｍｍ以下の直径）が、容器の表面に存在しない。この方法で処理された容器は、表面に液体が噴霧されただけの容器と比較して、液体カーテンですすがれた後、６０％まで乾燥することができる。このようにして、液体カーテンは容器を乾燥させる役割を果たすことができる。

さらに、すすぎ領域は、移送装置の全幅にわたって液体カーテンを形成するように構成することができる。このようにして、隣り合う移送装置上を移送される複数の容器は、液体カーテンを通過することができる。

さらに、すすぎ領域は、０．５ｍｍから１５ｍｍの範囲内の厚さを有する液体カーテンを形成するように設計することができる。したがって、異なる寸法の直径および／または外形を有する容器は、液体カーテンの液体で濡らすことができる。

すすぎ領域では、液体カーテンを形成するための噴霧装置を設けることができ、噴霧装置は、たとえば、液体カーテン１メートル当たり２～５個の液体ノズルを備えることができる。液体ノズルは、ファンノズルを備えることができる。噴霧装置は、液体カーテンを均一に形成することができる。たとえば、噴霧装置は、垂直に移動可能であるように設計することができ、その結果、たとえば、所定の高さの容器が液体カーテンを通過でき、その表面をプロセス中に液体で完全に濡らすことができるように液体カーテンの高さを提供する為に液体カーテンの高さを可変にすることができる。

さらに、すすぎ領域は、液体カーテンの１メートル当たり６０リットル／時から６００リットル／時の範囲内で、液体カーテンに沿って液体の流量を提供するように構成することができる。流量は、液体カーテンの高さおよび／または厚さに応じて制御または決定することができる。

液体は、水であってもよく、または水を含み、液体は、たとえば、界面活性物質を含むことができる。この界面活性物質により、容器に付着した液体の表面張力を低下させることができ、容器からの液体の流出を容易にすることができる。液体は、液体カーテンを形成するために使用される液体、および／または、後述する容器処理機の容器処理領域において使用可能な液体でもよい。

移送システムは、槽を更に備えることができるが、この槽は、すすぎ領域の下に配置され、すすぎ領域から液体を受け取るように設計される。これにより、液体を回収して再利用することができる。

さらに、すすぎ領域は、槽からの液体を使用して液体カーテンを形成するように設計することができる。このようにして、液体カーテンを形成するために追加の液体需要は必要とされない。

さらに、移送システムは、容器処理領域を備えた容器処理機を更に備えることができ、容器処理領域は、移送装置を通って移送可能な容器を処理するように設計され、すすぎ領域は、移送方向において容器処理領域に直接続いている。容器処理領域において、たとえば、液体を容器に噴霧することができる。

すすぎ領域は、容器処理機によって構成することができる。これは、容器処理機が、たとえば、殺菌装置、冷却器または加熱器、およびすすぎ領域を備えられることを意味する。

すすぎ領域は、容器処理機とは別個に設けることができる。容器処理機は、よく知られた殺菌装置、冷却器又は加熱器であってよく、その後に、すすぎ領域が続く。

容器処理領域は、液体が容器上に噴霧されるか、または容器に液体が散布されるように、液体を噴霧するように設計することができる。液体を噴霧することによって、容器は、たとえば、殺菌装置内で殺菌することができ、容器を冷却器内で冷却することができ、このようにして容器を加熱器内で加熱することができる。容器処理領域を通過した後、容器は、たとえば噴霧装置によって生成することができる液体カーテンを通過させることができる移送装置を用いてすすぎ領域に移送することができる。容器は液体カーテンの液体によって濡らすことができるので、容器処理領域を離れた後、容器に付着している液滴は、液体カーテンの液体によって吸収され得る。このようにして、液体カーテンを通過した後に小滴が容器にもはや付着することができないので、容器は、容器処理領域を通過した後よりも乾燥することができる。たとえば、容器の表面に小さな液滴が存在しないので、このようにして乾燥領域における容器の吹付け乾燥をより容易に行うことができる。

移送システムは、槽を更に備えることができるが、この槽は、すすぎ領域および容器処理領域の下に配置され、すすぎ領域および容器処理領域から液体を受け取るように設計される。これにより、液体を回収して再利用することができる。

さらに、すすぎ領域は、槽からの液体を使用して液体カーテンを形成するように設計することができる。このようにして、液体カーテンを形成するために追加の液体需要は必要とされない。

さらに、移送システムは、乾燥領域を更に備えることができるが、この乾燥領域は、移送方向においてすすぎ領域に続くことができ、容器の表面をさらに乾燥させることができる空気流を生成するように設計することができる。

すすぎ領域および乾燥領域は、容器処理機によって構成することができる。すなわち、容器処理機は、たとえば、殺菌装置、冷却器又は加熱器、及びすすぎ領域、又はすすぎ領域及び乾燥領域を備えることができる。

すすぎ領域および乾燥領域は、容器処理機とは別個に設けることができる。容器処理機は、周知の殺菌装置、冷却器又は加熱器であってよく、その後にすすぎ領域又はすすぎ領域及び乾燥領域が続く。

容器処理機は、殺菌装置、冷却器または加熱器として具体化することができる。

特に、容器処理機の下流に、少なくとも２つの容器を１つのパックに接続することができる手段によって包装装置を配置することができる。

包装装置は、たとえば、ノズルを備えることができるが、これらのノズルは、容器の外表面に接着剤を塗布して、これらが互いに直接接続されるようにする。

代替的または追加的に、包装装置は、厚紙またはホイルが容器を少なくとも部分的に包むように供給される手段による厚紙またはホイル供給を含むことができる。

この包装装置の直接上流に、容器を乾燥させる乾燥装置を配置することができる。

さらに、本発明は、上記または下記のように移送システムを作動させるためのコンピュータ制御または電子的方法に関する。

本明細書に含まれる図は、例示として、本発明をよりよく理解し、本発明を説明するための本発明の態様を表す。
図１は、移送システムの第１の実施形態を通る縦断面を示す。 図２は、移送システムの第２の実施形態を通る縦断面を示す。 図３は、移送システムの第３の実施形態を通る縦断面を示す。 図４は、移送システムの第３の実施形態のすすぎ領域を通る横断面を示す。

詳細な説明

図１は、容器３を移送方向ＴＲに移送する移送装置２を備えた搬送システム１の第１の実施形態を示す縦断面図を示す。この描写において、容器３は移送装置２、たとえば、搬送ベルト等の上に直立して移送される。

最初に、容器３はすすぎ領域４に達し、そこを通って移送される。これにより、容器３は、噴霧装置６によって生成された液体カーテン５を通過する。このとき、容器３は液体カーテン５の液体で濡れており、たとえば、容器３の表面は液膜で覆われている。噴霧装置６は、たとえば、移送ベルトの全幅にわたって連続した出口横断面を有する噴霧ビームの形態で、又は移送ベルトの全幅にわたって配置された複数のファンノズルを有する噴霧管の形態で設計することができる。噴霧管は、移送ベルトの全幅にわたって配置された複数のファンノズル、たとえば、噴霧カーテン５の１メートル当たり２～５個のノズルを含む。液体カーテン５は、移送方向ＴＲに対して垂直または実質的に垂直に配向され、厚さｄを有することができる。たとえば、液体カーテン５内では、重力によってのみ液体が下方に落下する。容器が液体カーテン５を通過した後、液体の大部分は重力の作用で容器３から流れ落ち、吹き飛ばすことが困難な小さな液滴（直径１ｍｍ未満）は最早存在しない。

任意選択的に、容器３は、すすぎ領域４から、（吹付けノズル９から放出された空気によって生成される）空気流８によって容器３が追加的に吹き付けられて乾燥される乾燥領域７（即ち、その表面）を通って、即ち、容器３の表面に付着したままである液体が、たとえば、吹き飛ばされて表面から排水されるかまたは乾燥されて、移送可能である。吹付けノズルの代わりに、吹付けビームを代替として使用することができる。

図２は、移送システム１０の第２の実施形態を通る縦断面を示す。図１で既に説明した移送システム１の第１の実施形態の要素とは別に、移送システム１０の第２の実施形態は、容器処理領域１２を有する容器処理装置１１を更に備え、この容器処理領域１２は、すすぎ領域４の上流および任意選択の乾燥領域７の上流で移送方向ＴＲに配置されている。容器処理装置１１とすすぎ領域４との間には、これ以上の容器処理が施されていないので、すすぎ領域４は、移送方向ＴＲにおいて容器処理領域１２に直接続くと考えることができる。

容器３は、移送装置２により容器処理装置１１を通って搬送され、容器処理領域１２において、噴霧ノズル１３により容器３に液体が噴霧されるか、噴霧ノズル１３から放出された液体により容器３が散布される。その後、容器３は、移送装置２と共にすすぎ領域４内に更に移送され、図１に関して既に説明したように、液体カーテン５を通過する。容器３は液体カーテン５の液体で濡れるので、容器処理領域１２を離れた後、容器３に付着している液滴も液体によって吸収される。

従って、小滴が存在しないので、乾燥領域７における容器３の任意の後続吹付け乾燥をより容易に達成することができる。

図３は、容器処理装置１５を備える移送システム１４の第３の実施形態を示す縦断面図であり、容器処理領域１６、すすぎ領域１８、および任意選択の乾燥領域２１は、容器処理装置１５によって構成される。容器３は移送装置２とともに移送方向ＴＲに搬送されて容器処理領域１６内を搬送され、噴霧ノズル１７により容器３に液体が噴霧されるか、または噴霧ノズル１７から放出された液体により容器３が散布される。その後、容器３は、移送装置２とともにすすぎ領域１８に更に移送され、そこで、噴霧装置２０によって生成された液体カーテン１９を通過する。容器３は液体カーテン１９の液体によって濡れるので、容器処理領域１６を離れた後、容器３に付着している液滴も液体によって吸収される。これにより、容器３に小滴が付着することがなくなり、小滴が存在しないので、乾燥領域２１における容器３の任意の吹付け乾燥をより容易に行うことができる。容器３、即ち、その表面は、吹付けビーム２３により放出された空気によって生成された空気流２２によって吹き付けられ、即ち、容器３の表面に付着している液体は、たとえば、吹き飛ばされて表面から排水されるか、または乾燥する。

容器処理領域１６およびすすぎ領域１８の下には、容器処理領域１６およびすすぎ領域１８から液体を受け入れることができる任意の槽２４が一点鎖線で描写されている。

図４は、移送システム１４の第３の実施形態のすすぎ領域１８を通る横断面を示す。噴霧装置２０は、既に図１に関して実施例により説明したように、移送装置２の上方に配置され、液体カーテン１９は移送装置２の全幅ｂにわたって形成される。このようにして、移送装置２上を互いに隣接して移送される複数の容器３は、液体カーテン１９を通過することができる。

Claims (19)

1. 飲料産業における移送システム（１，１０，１４）であって、
   移送方向（ＴＲ）に前記移送システム（１，１０，１４）を通って容器（３）を移送するように設計された移送装置（２）と、
   前記移送装置（２）を通して移送可能な容器（３）が通過できる前記容器を乾燥する為の液体カーテン（５，１９）を形成するように構成される、すすぎ領域（４，１８）と、
   を有する、移送システム（１，１０，１４）。
2. 前記すすぎ領域（４，１８）は、前記移送装置（２）の全幅にわたって前記液体カーテン（５，１９）を形成するように更に設計されている、請求項１に記載の移送システム（１，１０，１４）。
3. 前記すすぎ領域（４，１８）は、０．５ｍｍ－１５ｍｍの幅で前記液体カーテン（５，１９）を形成するように更に設計されている、請求項１又は２に記載の移送システム（１，１０，１４）。
4. 前記すすぎ領域（４，１８）には、前記液体カーテン（５，１９）を形成するための噴霧装置（６，２０）が設けられており、前記噴霧装置（６，２０）は、たとえば、前記液体カーテン（５，１９）１ｍ当たり２－５個の液体ノズルを備えている、請求項１～３のいずれか一項に記載の移送システム（１，１０，１４）。
5. 前記すすぎ領域（４，１８）は、前記液体カーテン（５，１９）に沿って、前記液体カーテンの１メートル当たり６０リットル／時から前記液体カーテン（５，１９）の１メートル当たり６００リットル／時の範囲内で前記液体の流量を提供するように更に設計される、請求項１～４のいずれか一項に記載の移送システム（１，１０，１４）。
6. 前記液体は、水であるか、または水を含み、前記液体は、たとえば、界面活性物質を含む、請求項１～５のいずれか一項に記載の移送システム（１，１０，１４）。
7. 前記すすぎ領域（１６）の下に配置され、前記すすぎ領域（１６）から液体を受け取るように設計された槽（２４）を更に備える、請求項１～６のいずれか一項に記載の移送システム（１４）。
8. 前記すすぎ領域（１８）は、前記槽（２４）からの液体を使用して前記液体カーテン（１９）を形成するように更に設計される、請求項７に記載の移送システム（１４）。
9. 前記移送装置（２）を通して移送可能な容器（３）を処理するように設計された容器処理領域（１２、１６）を備える容器処理機（１１、１５）を更に備え、前記すすぎ領域（４、１８）は、前記容器処理領域（１２、１６）に前記移送方向（ＴＲ）に直接続く、請求項１～８のいずれか一項に記載の移送システム（１０、１４）。
10. 前記すすぎ領域（１８）は、前記容器処理機（１５）によって構成されている、請求項９に記載の移送システム（１４）。
11. 前記すすぎ領域（４）は、前記容器処理機（１１）から分離して設けられている、請求項９に記載の移送システム（１４）。
12. 前記容器処理領域（１２、１６）は、前記容器（３）に液体を噴霧したり、前記容器（３）に液体を散布したりすることができるように、液体を噴霧するように設計されている、請求項９～１１のいずれか一項に記載の移送システム（１０，１４）。
13. 前記すすぎ領域（１６）および前記容器処理領域（１８）の下に配置され、前記すすぎ領域（１６）および前記容器処理領域（１８）から液体を受け取るように設計された槽（２４）を更に備える、請求項９～１２のいずれか一項に記載の移送システム（１４）。
14. 前記すすぎ領域（１８）は、さらに、槽（２４）からの液体を用いて前記液体カーテン（１９）を形成するように設計されている、請求項１３に記載の移送システム（１４）。
15. 乾燥領域（７，２１）を更に備え、前記乾燥領域は、前記移送方向（ＴＲ）において前記すすぎ領域（４，１８）に続き、前記容器（３）の表面に吹きつけることが可能な空気流（８，２２）を生成するように設計される、請求項１～１４のいずれか一項に記載の移送システム（１０，１４）。
16. 前記すすぎ領域（１８）および前記乾燥領域（２１）は、前記容器処理機（１５）によって構成することができる、請求項９に従属する請求項１５に記載の移送システム（１４）。
17. 前記すすぎ領域（４）及び前記乾燥領域（７）は、前記容器処理機（１１）とは別体に設けられている、請求項９に従属する請求項１５に記載の移送システム（１０）。
18. 前記容器処理機（１１，１５）は、殺菌装置、冷却器又は加熱器として設計されている、請求項９～１７のいずれか一項に記載の移送システム（１，１０，１４）。
19. 請求項１～１８のいずれか一項に記載の移送システム（１，１０，１４）を作動させる為のコンピュータ制御または電子的方法。

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