JP2023174290A - スクイズ計量容器 - Google Patents

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信也 前田
Shinya Maeda
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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【課題】 計量する内容液の量を所定の範囲内で任意に調節できるスクイズ計量容器を提供すること。【解決手段】 スクイズ可能な胴部1から口筒部2を立設する容器本体Aと、容器本体Aの口筒部2に固着される計量本体Bと、計量本体Bの上部で回転可能に装着される回転キャップCとを備えるスクイズ計量容器であって、計量本体Bは、容器本体A内と計量本体B内とを連通する連通筒部15と、連通筒部15に上下動可能に取着され、容器本体Aのスクイズにより、内容液を吐出孔42から計量本体Bおよび回転キャップCに導入するとともに、容器本体Aのスクイズ解除により吐出孔42の高さを超えて導入された内容液を容器本体A内に戻す可動ノズルDとを備え、回転キャップCは、回転操作により可動ノズルDを上下動することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器本体の胴部をスクイズすることにより内容液を計量可能なスクイズ計量容器に関し、とくに、計量する内容液の量を調節できるスクイズ計量容器に関するものである。
従来、スクイズ計量容器として、計量キャップに、計量室の周面を区画する周壁部と、計量室の底面を区画する底壁部と、該底壁部にそれぞれ立設された第1筒部および第2筒部とを設け、第1筒部に、容器本体のスクイズにて内容液を収容空間から計量室に導入する一方、容器本体のスクイズ解除にて第1の液面高さを超えて導入された内容液を収容空間に回収させる第1開口部を設け、第2筒部に、開閉体によって開閉可能な第2開口部を設け、第2開口部は、開閉体による開放時に、第1の液面高さより低い第2の液面高さを超えて導入された内容液を収容空間に回収させるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
このスクイズ計量容器は、容器本体のスクイズにより、第1筒部の第1開口部を通じて第1の液面高さに対応する第1の分量に正確に計量することが可能で、また、第2筒部の第2開口部を開閉体によって開放することで、第2の液面高さに対応する、第1の分量より少ない第2の分量に正確に計量することが可能で、さらに、開閉体による第2開口部の開放を途中で適宜解除することで、第1の分量と第2の分量の間の任意の分量に計量することが可能となるものである。
特開2016-69055号公報
しかしながら、特許文献1記載のスクイズ計量容器では、第1筒部の第1開口部による第1の分量と、第2筒部の第2開口部よる第2の分量の間の任意の分量を正確に計量するには、開閉体による第2開口部の開放を途中で解除するタイミングを合わせるのが難しいという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、計量する内容液の量を所定の範囲内で任意に調節できるスクイズ計量容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、スクイズ計量容器として、スクイズ可能な胴部から口筒部を立設する容器本体と、容器本体の口筒部に固着される計量本体と、計量本体の上部で回転可能に装着される回転キャップとを備えるスクイズ計量容器であって、計量本体は、容器本体内と計量本体内とを連通する連通筒部と、連通筒部に上下動可能に取着され、容器本体のスクイズにより、内容液を吐出孔から計量本体および回転キャップに導入するとともに、容器本体のスクイズ解除により吐出孔の高さを超えて導入された内容液を容器本体内に戻す可動ノズルとを備え、回転キャップは、回転操作により可動ノズルを上下動することを特徴とする構成を採用する。
スクイズ計量容器の実施形態として、可動ノズルは、径方向に回転キャップ内周まで延びるガイド体を備え、計量本体は、可動ノズルのガイド体を回転不能かつ上下動可能に案内するノズル規制壁を備え、回転キャップは、内周に可動ノズルのガイド体と係合する螺旋溝を備えることを特徴とする構成を採用し、また、可動ノズルは、下部に形成され、連通筒部に沿って摺接する摺動部と、上部に形成される吐出孔とを備えることを特徴とする構成を採用し、また、計量本体は、容器本体の口筒部に固着する装着部と、装着部から立設される回転受け筒とを備え、回転キャップは、計量本体の回転受け筒に回転可能に装着される回転装着部と、回転装着部の上縁から立設され、内周に螺旋溝が形成される外周壁とを備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のスクイズ計量容器は、上記構成を採用することにより、回転キャップを回転操作して可動ノズルを上下動することにより、計量する内容液の量を所定の範囲内で任意に調節することが容易にできる。
本発明の実施例であるスクイズ計量容器で内容液を最少量計量する状態を示す図で、(a)は(b)のX-X線断面矢視図、(b)は側断面図である。 本発明の実施例であるスクイズ計量容器の外観を示す側面図で、(a)は最少量計量時、(b)は最多量計量時である。 本発明の実施例であるスクイズ計量容器で内容液を最多量計量する状態を示す図で、(a)は(b)のY-Y線断面矢視図、(b)は側断面図である。 図3の状態にあるスクイズ計量容器をスクイズした時の側断面図である。 図3の状態にあるスクイズ計量容器のスクイズを解除した時の側断面図である。 図1の状態にあるスクイズ計量容器で内容液を計量する時の側断面図で、(a)はスクイズした時、(b)はスクイズを解除した時である。
次に、本発明のスクイズ計量容器について、実施例に示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、上方向を「上」、下方向を「下」、上下方向を「軸線方向」とし、左右方向を「径方向」とする。
図1において、Aは内容液が充填される容器本体、Bは容器本体Aに固着される計量本体、Cは容器本体の上部で回転可能に装着される回転キャップである。
図1および図3に示すように、容器本体Aは、合成樹脂により成型されるボトル形状のものであり、スクイズ可能な胴部1と、胴部1の上部に形成される口筒部2とから構成され、口筒部2の外周には、雄ねじ部3が螺設されている。
図1および図3に示すように、計量本体Bは、容器本体Aの口筒部2に固着される装着部10と、装着部10の内縁から垂下される円筒状の内壁13と、内壁13の下端から内方に延設される底壁14とから構成されることにより、有底円筒状の空間を画定している。
装着部10は、雌ねじ部17が内周に螺設される外筒11と、外筒11の内縁から内方に延設されるリング状の基壁12とを備え、装着部10は、外筒11の雌ねじ部17が容器本体Aの口筒部2の外周に螺設される雄ねじ部3と螺合するとともに、基壁12の下面が口筒部2の上端に当接することにより、容器本体Aの口筒部2に固着される。
また、装着部10は、基壁12の上面から立設され、後述する回転キャップCを回転可能に装着する回転受け筒18を備えている。
底壁14は、中央を軸線方向に貫通し、容器本体A内と計量本体B内を連通する連通筒部15と、連通筒部15を挟んで立設される一対のノズル規制壁19とを備えている。
連通筒部15は、内周の中程からリング状のストッパー部16が突設され、連通筒部15の内周上部には、後述する可動ノズルDが上下動自在に挿入され、内周下部には、図4および図5に示すように、吸上げパイプ7の上端を連結するとともに、下端を容器本体A内の底部に向けて垂下させている。
図1および図3に示すように、回転キャップCは、計量本体Bの回転受け筒18に回転可能に装着される回転装着部20と、回転装着部20の上縁から立設される外周壁24と、外周壁24の上縁を覆う天壁25と、天壁25にヒンジ部29を介して連設される上蓋30とから構成されている。
回転装着部20は、回転受け筒18の外周と係合する外周筒21と、外周筒21の内縁から内方に延設され、回転受け筒18の上端と摺接するリング状の上壁22と、上壁22の内縁から垂下される内周筒23とを備え、回転受け筒18を挟み込むように嵌合している。
図2に示すように、本実施例では、計量本体Bの外筒11外周と、回転キャップCの外周筒21外周とに、矢印Mと目盛りSとを印字または彫刻した表示部を備えている。
外周壁24は、内周面下部に、後述する可動ノズルDのガイド体44の先端が摺接する螺旋溝26が平面視で90°の範囲に刻設されている。
天壁25の上面には、図1(b)に示すように、中心からずれた位置に、末広がりの円筒状をなす注出筒27が立設されている。
上蓋30は、ヒンジ部29を介して天壁25の外周上端に、回動自在に取着されており、平板状に形成される頂壁31と、頂壁31の周縁から垂設される側周壁32とから構成されている。
頂壁31の裏面には、閉蓋時に注出筒27の内周を密封する筒状の密封リング33が垂設されている。
なお、当該技術分野において周知のように、側周壁32の下端部内周には、外周壁24の図示しない蓋係止凸部と係止する図示しない係止凹部が形成されている。
頂壁31のヒンジ部29と反対側の外周には、摘み部34が形成され、本実施例では、側周壁32には、摘み部34が設けられる部分の下方が凹んで形成されている。
可動ノズルDは、計量本体Bの連通筒部15の内周に沿って下部の摺動部41が摺動する円筒状の計量注入筒40を備え、計量注入筒40の先端部43は、水平な板状体で封鎖されているが、先端部43直下の周面は、先細りに若干のテーパーが付与され、複数(本実施例では、2個所)の吐出孔42が穿設されている。
計量注入筒40は、吐出孔42の下部から回転キャップCの外周壁24内周まで径方向に延びる一対のガイド体44を備え、ガイド体44は、ノズル規制壁19によって挟持された状態で、回転不能かつ上下動可能に案内されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のスクイズ計量容器は、図1に示すように、計量本体Bの連通筒部15の上部内周に、上方から可動ノズルDの計量注入筒40を挿入した後、回転キャップC内周の螺旋溝26の下端に可動ノズルDのガイド体44の先端が係合するように回転キャップCを被せながら、計量本体Bの回転受け筒18に回転装着部20を嵌合させる。
次いで、計量本体Bの連通筒部15の下部内周に、吸上げパイプ7の上端を連結するとともに、吸上げパイプ7の下端を内容液が充填された容器本体A内の底部に挿入し、計量本体Bの装着部10を口筒部2に螺合することにより固着する。
また、計量本体Bと容器本体Aの口筒部2との間には、凹凸構造による計量本体Bの回転止め機構を設けてもよい。
なお、本実施例では、装着部10は、螺合によって容器本体Aの口筒部2に固着したが、装着部10は、容器本体Aの口筒部2に他の方法により固着するものであっても構わない。
本実施例のスクイズ計量容器を使用するには、図1に示す状態から、図2(a)に示すように、回転キャップCを矢印方向に回転すると、矢印Mで示す目盛りSの数字が増加し、計量する内容液の量を増加させるように調節する。
すると、図3に示すように(最多量計量)、回転キャップCの回転につれて、螺旋溝26と係合する可動ノズルDのガイド体44は、ノズル規制壁19に沿って回転不能に上昇する。
次に、上蓋30の摘み部34を持ち上げ、注出筒27から密封リング33を外すと、上蓋30は、完全に開蓋される。
容器本体A内の内容液を計量する際には、図4に示すように、容器本体Aの胴部1をスクイズすることで、矢印で示すように、内容液を吸上げパイプ7の下端から連通筒部15を介して可動ノズルDの計量注入筒40へ押し出し、先端の吐出孔42から計量本体Bおよび回転キャップC内に吐出させる。
その後、図4に示すように、計量本体Bおよび回転キャップC内の内容液が計量注入筒40の吐出孔42の高さ以上となるように吐出されてから胴部1のスクイズを解除すると、図5に示すように、過剰に計量本体Bおよび回転キャップC内に流入した内容液は、計量注入筒40の吐出孔42から逆流して容器本体A内に戻る。
次に、計量本体Bおよび回転キャップC内の内容液を注出する際には、容器本体Aを傾けることによって、計量本体Bおよび回転キャップC内の内容液を注出筒27を介して注出することができる。
また、図4および図5に示す量よりも少ない量を計量するには、図3に示す状態から、図2(b)に示すように、回転キャップCを矢印方向に回転すると、矢印Mで示す目盛りSの数字が減少し、計量する内容液の量を減少させるように調節する。
すると、図1に示すように(最少量計量)、回転キャップCの回転につれて、螺旋溝26と係合する可動ノズルDのガイド体44は、ノズル規制壁19に沿って回転不能に下降する。
次に、上蓋30を開蓋した後、容器本体A内の内容液を計量する際には、図6(a)に示すように、容器本体Aの胴部1をスクイズすることで、矢印で示すように、内容液を容器本体Aから連通筒部15を介して可動ノズルDの計量注入筒40へ押し出し、先端の吐出孔42から計量本体Bおよび回転キャップC内に吐出させる。
その後、図6(a)に示すように、計量本体Bおよび回転キャップC内の内容液が計量注入筒40の吐出孔42の高さ以上となるように吐出されてから胴部1のスクイズを解除すると、図6(b)に示すように、過剰に計量本体Bおよび回転キャップC内に流入した内容液は、計量注入筒40の吐出孔42から逆流して容器本体A内に戻る。
本実施例では、計量する内容液の量を正確に調節するために、計量本体Bの外筒11外周と、回転キャップCの外周筒21外周とに、矢印Mと目盛りSとを印字または彫刻した表示部としているが、これに限らず、回転キャップCを透明や半透明にして可動ノズルDのガイド体44の高さを示すように、外周壁24に目盛りを表示してもよい。
最後に、内容液の注出を終了する際には、傾いた容器本体Aを元の直立した姿勢に戻した後、上蓋30を閉蓋すると、注出筒27の内周に上蓋30の密封リング33の外周が密接し、注出筒27より内方を密封する。
本発明のスクイズ計量容器は、回転キャップを回転操作して可動ノズルを上下動することにより、計量する内容液の量を所定の範囲内で任意に調節することができるから、衛生的な使用環境を必要とするスクイズ計量容器として広く使用することができ、とくに、洗浄料などの内容液を計量して注出する容器として好適である。
A 容器本体
B 計量本体
C 回転キャップ
D 可動ノズル
M 矢印
S 目盛り
1 胴部
2 口筒部
3 雄ねじ部
7 吸上げパイプ
10 装着部
11 外筒
12 基壁
13 内壁
14 底壁
15 連通筒部
16 ストッパー部
17 雌ねじ部
18 回転受け筒
19 ノズル規制壁
20 回転装着部
21 外周筒
22 上壁
23 内周筒
24 外周壁
25 天壁
26 螺旋溝
27 注出筒
29 ヒンジ部
30 上蓋
31 頂壁
32 側周壁
33 密封リング
34 摘み部
40 計量注入筒
41 摺動部
42 吐出孔
43 先端部
44 ガイド体

Claims (4)

  1. スクイズ可能な胴部から口筒部を立設する容器本体と、容器本体の口筒部に固着される計量本体と、計量本体の上部で回転可能に装着される回転キャップとを備えるスクイズ計量容器であって、
    計量本体は、容器本体内と計量本体内とを連通する連通筒部と、連通筒部に上下動可能に取着され、容器本体のスクイズにより、内容液を吐出孔から計量本体および回転キャップに導入するとともに、容器本体のスクイズ解除により吐出孔の高さを超えて導入された内容液を容器本体内に戻す可動ノズルとを備え、
    回転キャップは、回転操作により可動ノズルを上下動することを特徴とするスクイズ計量容器。
  2. 可動ノズルは、径方向に回転キャップ内周まで延びるガイド体を備え、
    計量本体は、可動ノズルのガイド体を回転不能かつ上下動可能に案内するノズル規制壁を備え、
    回転キャップは、内周に可動ノズルのガイド体と係合する螺旋溝を備えることを特徴とする請求項1に記載のスクイズ計量容器。
  3. 可動ノズルは、下部に形成され、連通筒部に沿って摺接する摺動部と、上部に形成される吐出孔とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のスクイズ計量容器。
  4. 計量本体は、容器本体の口筒部に固着する装着部と、装着部から立設される回転受け筒とを備え、
    回転キャップは、計量本体の回転受け筒に回転可能に装着される回転装着部と、回転装着部の上縁から立設され、内周に螺旋溝が形成される外周壁とを備えることを特徴とする請求項2または3に記載のスクイズ計量容器。
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