JP2023170039A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023170039000001
【課題】過剰なトナーの廃棄を抑制しつつ印刷される画像の品位を保つ。
【解決手段】画像形成装置1は、トナーにより画像を形成する画像形成部70と、画像形成領域ARI全域の印字率である全エリア印字率を算出する全エリア印字率算出部72と、主走査方向dmにおいて画像形成領域ARIが分割されることにより形成された複数のエリアAR毎の印字率である各エリア印字率を算出する各エリア印字率算出部74と、全エリア印字率が全エリア印字率閾値以下である場合において、各エリア印字率が各エリア印字率閾値以下である該エリアARについて劣化トナー廃棄を実行する劣化トナー廃棄実行部76とを設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は画像形成装置に関し、記録媒体に現像剤画像を転写して画像を形成する画像形成装置に適用して好適なものである。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置においては、トナーを用いて印刷を繰り返すことで、印刷動作での印字画像に対し消費されるトナーの密度が十分でないことにより、トナーが高電圧に帯電した部材に長時間接触するため、画像形成ユニットの現像装置内に劣化トナーが発生する。この劣化トナーは画像の品位の低下を引き起こす要因であるため、画像形成装置は、現像装置内の劣化トナーを感光ドラムに吐き出し画像形成ユニット内の廃トナー回収容器に回収することにより、劣化トナー廃棄を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、印刷データの印字率が高い場合は、トナーが劣化する前に現像され劣化トナーが発生しにくいため、画像形成装置は、印刷データの印字率、すなわち印字で消費したトナー量に基づき、劣化トナー廃棄を実行することにより、劣化トナーの蓄積を防止する。すなわち画像形成装置は、印字率が低くトナー消費の少ない印刷パターンが続いた場合に、劣化トナー廃棄を実行する。
特開2004-45481号公報
しかしながら、従来の画像形成装置では、ページ全体での印字率は低いが主走査方向の一部分の領域で部分的に印字率が高い印刷が続いた場合、印字率が高い領域はトナーを消費しているため劣化トナーが多くは発生しておらず、その領域はトナーを廃棄する必要がないものの、ページ全体では印字率が低くトナー消費量が少ないため、印字率が高い領域に関しては無駄にトナーを廃棄してしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、過剰なトナーの廃棄を抑制しつつ印刷される画像の品位を保ち得る画像形成装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、現像剤により画像を形成する画像形成部と、画像形成領域全域の印字率である全エリア印字率を算出する全エリア印字率算出部と、主走査方向において画像形成領域が分割されることにより形成された複数のエリア毎の印字率である各エリア印字率を算出する各エリア印字率算出部と、全エリア印字率が全エリア印字率閾値以下である場合において、各エリア印字率が各エリア印字率閾値以下であるエリアについて劣化トナー廃棄を実行する劣化トナー廃棄実行部とを設けるようにした。
これにより本発明は、印字率が高く劣化トナーが多くは発生していないため劣化トナー廃棄を実行する必要がないエリアは劣化トナー廃棄を実行しないことにより過剰なトナーの廃棄を抑制しつつ、印字率が低く劣化トナーが発生しており劣化トナー廃棄を実行する必要があるエリアは劣化トナー廃棄を実行することにより印刷画像の品位を保つことができる。
本発明によれば、過剰なトナーの廃棄を抑制しつつ印刷される画像の品位を保ち得る画像形成装置を実現できる。
画像形成装置の全体構成を示す左側面図である。 画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 画像形成領域を示す図である。 トナー廃棄閾値を示す表である。 印刷処理手順を示すフローチャートである。 画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.画像形成装置の全体構成]
図1に示すように、画像形成装置1は、カラー用電子写真式プリンタであり、紙葉状の媒体である用紙Pに対し所望のカラー画像を印刷する。この画像形成装置1は、略箱型の筐体2の内部に種々の部品が配置されている。因みに以下では、図1における右端部分を画像形成装置1の正面とし、この正面と対峙して見た場合の上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義した上で説明する。画像形成装置1は、制御部40が全体を統轄制御する。また画像形成装置1は、コンピュータ装置等の上位装置(図示せず)と無線又は有線により接続されている。制御部40は、この上位装置から印刷対象の画像を表す印刷ジョブが与えられると共に該印刷ジョブの印刷が指示されると、用紙Pの表面に印刷画像を形成する印刷処理を実行する。
筐体2内の最下部には、用紙Pを収容する給紙カセット3が設けられている。給紙カセット3の前上方には、ホッピングローラ4が設けられている。ホッピングローラ4は、その下部を給紙カセット3内に収容された用紙Pの上面に当接させており、回転することにより、収容された用紙Pのうち上側の1枚を前方へ送り出す。
筐体2内部には、用紙Pを搬送させる搬送路Wが形成されている。また筐体2内部におけるホッピングローラ4よりも用紙Pの搬送方向の下流側には、レジストローラ5が設けられている。レジストローラ5は、搬送路Wを挟んで互いに対向すると共に互いに当接する複数個のローラにより構成されており、搬送路W上にある用紙Pの斜行を矯正しつつ搬送する。さらに筐体2内部における定着ユニット29よりも用紙Pの搬送方向の下流側には、排出ローラ6が設けられている。排出ローラ6は、搬送路Wを挟んで互いに対向すると共に互いに当接する複数個のローラにより構成されており、搬送路W上にある用紙Pを搬送し画像形成装置1の外部へ排出する。
また筐体2内には、用紙Pの表面に印刷対象のカラー画像を印刷するようにして印刷画像を形成するための画像形成部9が設けられている。画像形成部9は、印刷画像のそれぞれ異なる色成分であるブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)を表す静電潜像を現像剤としてのトナーを用いて現像して印刷データに対応するトナー画像を形成する4個の画像形成ユニット10(画像形成ユニット10K、10Y、10M及び10C)が、筐体2内の上端部に、前側(上流側)から後側(下流側)へ順に並ぶように配設されている。
画像形成ユニット10K、10Y、10M及び10Cは、静電潜像の現像に用いるトナーの色が異なるだけで同一に構成されている。このため以下では、画像形成ユニット10K、10Y、10M及び10Cをまとめて画像形成ユニット10として説明する。画像形成ユニット10は、プリントヘッド11、現像装置19、感光ドラム14、帯電ローラ15、クリーニングブレード16、ドラム廃トナー回収容器17及び除電部20により構成されている。
現像装置19は、感光ドラム14に形成されている静電潜像にトナー画像を現像するための装置であり、供給ローラ12、現像ローラ13及び規制ブレード18が設けられている。
プリントヘッド11は、LED(Light Emitting Diode)ヘッドであり、左右方向に沿って複数のLED素子が整列配置されており、感光ドラム14の上側において、LED素子からの照射光が感光ドラム14表面に結像する位置に配され、制御部40の制御に基づき各LED素子を点灯又は消灯させる。このプリントヘッド11は、一様に帯電された感光ドラム14の表面を選択的に露光し静電潜像を形成する。
供給ローラ12は、現像ローラ13に接触するように配されており、図示しないトナーカートリッジに収容されたトナーを現像ローラ13側へ供給する。帯電ローラ15は、感光ドラム14の表面を一様に負の電圧に帯電させる。現像ローラ13は、感光ドラム14の表面に接触するように配されており、トナーを帯電させ、感光ドラム14上に形成された静電潜像上に静電的に付着させて、一定層厚のトナー画像を形成する。像担持体としての感光ドラム14は、静電潜像を担持し、また該静電潜像をトナーによって現像して得られるトナー画像を担持する。
規制ブレード18は、先端部分が現像ローラ13に押し当てられるように配された板状部材であり、現像ローラ13上のトナー薄層を均一に形成する。
クリーニングブレード16は、ウレタンゴム製のブレードであり、感光ドラム14の回転方向において転写ローラ26(後述する)との当接位置よりも下流側において感光ドラム14に当接することにより、転写後に感光ドラム14の表面に残ったトナーを除去する。ドラム廃トナー回収容器17は、印刷動作及び後述する劣化トナー廃棄において、感光ドラム14に残留した残トナー及び廃トナーを回収し貯蔵する容器である。
除電部20は、左右方向に沿って複数のLED素子が整列配置されており、感光ドラム14に対向するように配され、制御部40の制御に基づき各LED素子を点灯又は消灯させる。この除電部20は、感光ドラム14の表面を露光し感光ドラム14の表面電位をリセットする。
また画像形成部9には、画像形成ユニット10Kの下から画像形成ユニット10Cの下に亘って、画像形成ユニット10K、10Y、10M及び10Cにより形成されたトナー画像を用紙Pの表面に転写する転写ユニット22が配置されている。転写ユニット22は、転写ベルト23、ドライブローラ24、アイドルローラ25、転写ローラ26、ベルトクリーニングブレード27及びベルト廃トナー回収容器28により構成されている。
転写ベルト23は、無端状のベルトであり、後側のドライブローラ24と前側のアイドルローラ25とに張架され回転することにより、用紙Pを上面に載せて後方へ搬送する。ドライブローラ24は、回転することにより転写ベルト23を駆動する。アイドルローラ25は、転写ベルト23につられて回転し、転写ベルト23の駆動を安定化させる。転写ローラ26は、転写ベルト23の内側において、4個の感光ドラム14に対応して4個が画像形成ユニット10に対向して回転可能に設けられており、正の電圧である転写電圧が印加されている。これにより転写ユニット22は、印刷画像の形成時、転写ベルト23によって搬送される用紙Pを転写ローラ26の表面の上側部分と、対応する4個の感光ドラム14の表面の下側部分との間に順に挟み込みながら、該転写ローラ26への転写電圧の印加により4個の感光ドラム14の表面上のトナー画像を用紙Pの表面に転写する。
ベルトクリーニングブレード27は、ウレタンゴム製のブレードであり、転写ベルト23に当接することにより、劣化トナー廃棄において転写ベルト23によって搬送された廃トナーを掻き取って除去する。ベルト廃トナー回収容器28は、ベルトクリーニングブレード27によって転写ベルト23から除去された廃トナーを回収し貯蔵する容器である。
かかる構成において、画像形成ユニット10は、トナーカートリッジから現像装置19へトナーを供給する。続いて画像形成ユニット10は、感光ドラム14を回転させながら、帯電ローラ15により該感光ドラム14の表面を一様に帯電させ、プリントヘッド11により該感光ドラム14の表面を印刷データに基づいて露光して静電潜像を形成する。続いて画像形成ユニット10は、現像電圧を現像ローラ13に印加することにより、感光ドラム14上に形成された静電潜像上に、供給ローラ12により供給されたトナーを静電的に付着させてトナー画像を形成する。さらに画像形成ユニット10は、転写ベルト23によって搬送される用紙Pを転写ローラ26と感光ドラム14との間に挟み込み、感光ドラム14の表面上のトナー画像を用紙Pの表面に転写する。このようにして転写ユニット22は、用紙Pの表面に4色分のトナー画像を転写して、該トナー画像を転写した用紙Pを定着ユニット29に引き渡す。
画像形成部9には、転写ユニット22の後方に、トナー画像を用紙Pの表面に定着させる定着ユニット29が配置されている。定着ユニット29は、上下方向のほぼ中央部に用紙Pを通すための用紙通路が形成されている。また定着ユニット29は、用紙通路の上側に回転可能に設けられた加熱ローラ30と、用紙通路の下側に回転可能に設けられた加圧ローラ31とを有している。これにより定着ユニット29は、印刷画像の形成時、表面にトナー画像が転写された用紙Pを転写ユニット22から用紙通路内に取り込んで、互いに逆回転している加熱ローラ30及び加圧ローラ31の間に挟み込む。そして定着ユニット29は、その用紙Pを、互いに逆回転している加熱ローラ30と加圧ローラ31との間で加熱しながら加圧することにより、該用紙Pの表面にトナー画像を定着させる。定着ユニット29は、用紙Pの表面に4色分のトナー画像を定着させて印刷画像を形成し、該印刷画像を形成した用紙Pを、上方の排出ローラ6に受け渡す。
かかる構成において画像形成装置1は、給紙カセット3に収められた用紙Pをレジストローラ5により画像形成部9に搬送する。画像形成部9は、転写ベルト23により用紙Pを搬送しながら、画像形成ユニット10により用紙P上にトナー画像を転写する。用紙Pは、転写ベルト23により定着ユニット29に搬送される。定着ユニット29は、用紙Pが通過する際、該用紙P上に載ったトナー画像を高温により用紙Pに定着させる。用紙Pは、排出ローラ6へ搬送された後に画像形成装置1の外部へ排出される。
ところで、図3に示すように、画像形成装置1においては、用紙Pが搬送される方向に直交する主走査方向dm(左右方向)と、該主走査方向dmに直交する副走査方向ds(前後方向)とにおいて、所定の範囲に亘り、印刷結果において1ページ分の画像が形成可能な領域である画像形成領域ARIが設定されている。この画像形成領域ARIは、主走査方向dmの範囲が、プリントヘッド11の右端のLED素子から左端のLED素子までの範囲(以下では全エリアとも呼ぶ)と対応している。また、画像形成領域ARIが主走査方向dmに関し等間隔に例えば6分割された場合、分割されたそれぞれの領域を、エリアAR1、AR2、AR3、AR4、AR5及びAR6(以下ではまとめてエリアARとも呼ぶ)とする。
[2.画像形成装置の制御構成]
図3に示すように、画像形成装置1は、制御部40、受信部42、駆動制御部44、電圧制御部45、露光制御部46、定着制御部47、ベルトモータ50、ドラムモータ51、帯電ローラ15、現像ローラ13、供給ローラ12、規制ブレード18、転写ローラ26、除電部20、プリントヘッド11及び定着ユニット29により構成されており、制御部40が画像形成装置1全体を統轄制御する。受信部42は、図示しない上位装置から印刷指示を受けると、該印刷指示を制御部40へ送る。
制御部40は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しない記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して種々の処理を行う。また制御部40は、ドラムカウント計測部54、ドットカウント計測部56、トナー廃棄閾値保持部58、トナー廃棄カウント計算部60、トナー廃棄カウント保持部62及びトナー廃棄パターン作成部64を有している。
トナー廃棄閾値保持部58は、トナー廃棄閾値(後述する)を予め保持している。ドラムカウント計測部54は、ドラムカウントを計測する。ドラムカウントは、感光ドラム14の回転数に応じたカウントを示しており、A4用紙3枚が印刷される印刷動作におけるドラム回転数が3カウントとして計測される。
ドットカウント計測部56は、ドットカウントを計測する。具体的にドットカウント計測部56は、各々のエリアAR(図3)のドットカウントを計測する。またドットカウント計測部56は、エリアAR1、AR2、AR3、AR4、AR5及びAR6それぞれのドットカウントを合算したものを、全エリアのドットカウントとして用いる。ドットカウントは、プリントヘッド11の発光ドット数に応じたカウントを示しており、発光ドット数が8192で除算された値であり、A4用紙サイズの画像密度(印字率)5[%]分が792カウントとなる。具体的に、印刷Dutyが5[%]でA4用紙に印刷された場合のドットカウントを792ドットカウント(6488064ドット/8192)とする。この6488064ドットは、印刷Dutyが5[%]でA4用紙に印刷された場合の実際のドットカウントである。また8192は、2の13乗である。本実施の形態においては、実際に発光したドット数を2の13乗で除算することにより、ドットカウントの値を小さくしている。
ここで、印字率とは、用紙Pの1ページで見た場合、画像形成領域ARIにベタ画像が形成されるときの面積に対する実際に用紙Pに形成された画像の面積の比率であり、1つの印刷ジョブで見た場合、1つの印刷ジョブに含まれる全てのページの印字率の平均値である。換言すれば印字率とは、1ページで見た場合、用紙Pにおける所定面積内の領域の全面にドットが形成されたときの状態を100[%]とした場合における、用紙Pにおける所定面積内の領域の全面にドットが形成された場合に対する、実際に印刷されたドットの割合である。このため、各エリアARにおける1つの印刷ジョブの印字率とは、1つの印刷ジョブに含まれる全てのページの各エリアの印字率の平均値である。
トナー廃棄カウント計算部60は、ドラムカウント計測部54が計測したドラムカウントと、ドットカウント計測部56が計測したドットカウントと、トナー廃棄閾値保持部58が保持しているトナー廃棄閾値とに基づき、トナー廃棄カウントを算出し、トナー廃棄カウント保持部62へ送る。トナー廃棄カウント保持部62は、算出されたトナー廃棄カウントを保持する。トナー廃棄パターン作成部64は、トナー廃棄パターンを作成する。
かかる構成において制御部40は、受信部42から印刷指示を受けると、トナー廃棄カウント保持部62のトナー廃棄カウントを参照し、劣化トナー廃棄を実行すべきエリアARが存在するか否かを確認する。劣化トナー廃棄を実行すべきエリアARが存在する場合、制御部40は、トナー廃棄パターン作成部64によりトナー廃棄パターンを作成する。制御部40は、作成したトナー廃棄パターンと上位装置からの印刷情報とを、駆動制御部44、電圧制御部45、露光制御部46及び定着制御部47へ送り、印刷動作の指示を出す。一方、劣化トナー廃棄を実行すべきエリアARが存在しない場合、制御部40は、劣化トナー廃棄を実行せずに、上位装置からの印刷情報を駆動制御部44、電圧制御部45、露光制御部46及び定着制御部47へ送り、印刷動作の指示を出す。
駆動制御部44は、制御部40から指示を受けるとドラムモータ51とベルトモータ50を回転させることで、感光ドラム14とドライブローラ24とを図1の矢印の方向へ回転させる。電圧制御部45は、制御部40から指示を受けると、帯電ローラ15、現像ローラ13、供給ローラ12、規制ブレード18、転写ローラ26及び除電部20へ印加する電圧を制御する。露光制御部46は、制御部40から指示を受けると、プリントヘッド11を発光させる。定着制御部47は、制御部40から指示を受けると、定着ユニット29の温度を制御する。ドラムカウント計測部54とドットカウント計測部56は、劣化トナー廃棄と印刷動作とにおけるドラムカウントとドットカウントとを計測する。
[3.印刷動作]
次に、印刷動作について説明する。画像形成装置1は、電圧制御部45により帯電ローラ15に帯電電圧を印加して感光ドラム14の表面を一様に帯電させた後、露光制御部46によりプリントヘッド11を発光させ、感光ドラム14の表面に静電潜像を形成する。
そして画像形成装置1は、表面にトナー薄層が形成された現像ローラ13に、電圧制御部45により現像電圧を印加して、感光ドラム14上の静電潜像を現像する。ここで供給ローラ12と規制ブレード18とには、現像ローラ13上のトナー薄層を均一に形成し、トナー薄層中のトナーの帯電量を所定の値とするため、電圧制御部45により供給電圧と規制電圧とが印加されている。
次に、画像形成装置1は、電圧制御部45により転写ローラ26に転写電圧を印加して、感光ドラム14上のトナー画像を用紙P上へ転写した後、用紙P上のトナー画像を定着ユニット29により用紙Pに定着する。トナー画像が定着された用紙Pは、排出ローラ6により画像形成装置1の外部へ排出される。これにより画像形成装置1は、印刷動作を完了する。転写されずに感光ドラム14上に残ったトナーは、クリーニングブレード16により除去される。また、感光ドラム14の表面電位は、除電部20による露光によりリセットされる。
負帯電性トナーを用いて画像形成装置1を常温常湿環境で動作させる場合、印加電圧設定は、例えば、帯電電圧を-1050[V]、現像電圧を-200[V]、供給電圧を-300[V]、規制ブレード電圧を-300[V]とする。感光ドラム14の表面は、所定の値以上の帯電電圧が帯電ローラ15に印加されると帯電され、帯電電圧に比例して表面電位が変化する。本実施の形態において、帯電電圧が-1050[V]印加された場合、感光ドラム14の表面電位は-500[V]となる。そしてプリントヘッド11の発光により形成された静電潜像の潜像電位は-50[V]となり、静電潜像に現像ローラ13からトナーが反転現像される。正帯電性トナーの場合は、電圧の符号が逆となる。
ところで、画像形成装置1において全ての現像装置19におけるトナー消費量が過度に少なくなったり、カラー画像を形成するに当たり特定の色が選択されることによって所定の現像装置19のトナー消費量が過度に少なくなったりすることがある。トナー消費量が少なくなると、トナーは現像装置19内で掻き回され続け、また、現像ローラ13に付着しているトナーは、供給ローラ12、規制ブレード18及び感光ドラム14によって擦り続けられる。この場合、現像ローラ13上のトナーは、摩擦帯電させられて電位が高くなる傾向があり、高くなりすぎると画像に汚れ等を発生させてしまう。また、トナーは擦り続けられるとダメージを受け、含有される外添剤がトナーの表面から剥離されてしまう。その場合、画像形成装置1は、トナーを正常に帯電させることができず、汚れの発生、かぶりの発生、かすれの発生や、粒状性の悪化を引き起こしてしまう。
このように、トナー消費量が過度に少なくなると、画像形成装置1は、トナーを正常に帯電させることができず、汚れ、かぶり、かすれや粒状性の悪化等が発生し、画像品質を低下させてしまう。そこで画像形成装置1は、画像品質を保つために、トナー消費量の少ない印刷が繰り返される場合等では、所定のトナーを廃棄する、劣化トナー廃棄を実行するようにしている。
[4.劣化トナー廃棄について]
次に、劣化トナー廃棄について説明する。画像形成装置1は、印刷指示を受信した後に行う印刷動作前の準備動作において、劣化トナー廃棄を実行する。画像形成装置1は、帯電ローラ15により一様に帯電させた感光ドラム14に、プリントヘッド11を発光させ、感光ドラム14の表面に静電潜像を形成し、現像ローラ13によりトナーを現像することで、劣化トナー廃棄を実行する。全エリアにおいて劣化トナー廃棄が実行される場合、1回の劣化トナー廃棄で廃棄されるトナー量は、後述するトナー廃棄カウントにおける1カウント分(すなわち印字率5[%]分)である。また各エリアARにおいて1回の劣化トナー廃棄で廃棄されるトナー量は、後述するトナー廃棄カウントにおける各エリアARの1カウント分(すなわち各エリアAR内の印字率5[%]分)である。
従来の画像形成装置では、全エリア(図3)全体のトナー消費量が少ない印刷パターンの場合、主走査方向dmに一律でトナーを廃棄する場合があった。しかしながら、図3のエリアAR1に限って見ると、所定のトナー消費量よりも多くのトナーを消費しているため、劣化トナー廃棄を行わなくても画像品質は低下しない。そのため画像形成装置1は、主走査方向dm全域(全エリア)でのトナー消費量に加え、各エリアARのトナー消費量に基づき、劣化トナー廃棄を実行するかを判断することにより、必要以上にトナーを廃棄しないようにする。
[5.トナー廃棄カウントの算出方法]
トナー廃棄カウントの算出方法について説明する。後述する式で用いるxは、1から6が入り、それぞれエリアAR1からエリアAR6に対応している。印刷動作あたりのドラムカウントをドラムカウントDr、印刷動作あたりのエリアAR毎のドットカウントを各エリアドットカウントDtx、全エリアでのトナー廃棄カウントの変換係数を全エリアトナー廃棄カウント変換係数Y(本実施の形態においては792)、全エリアでのトナー廃棄閾値を全エリアトナー廃棄閾値A、エリアAR毎のトナー廃棄閾値を各エリアトナー廃棄閾値Bxとした場合、全エリアでのトナー廃棄カウントである全エリアトナー廃棄カウントKと、エリアAR毎のトナー廃棄カウントである各エリアトナー廃棄カウントLxとは、以下の式により算出される。なお以下では、各エリアドットカウントDt1~Dt6をまとめて各エリアドットカウントDtとも呼び、各エリアトナー廃棄閾値B1~B6をまとめて各エリアトナー廃棄閾値Bとも呼び、各エリアトナー廃棄カウントL1~L6をまとめて各エリアトナー廃棄カウントLとも呼ぶ。
K=K+(A*Dr-ΣDtx)/Y……(1)
Lx=Lx+((Bx/6)*Dr-Dtx)/(Y/6)……(2)
各エリアトナー廃棄閾値Bxは、実際の消費画像密度(ドットカウント)の6倍の値を用いることで、従来の全エリアのトナー廃棄量と各エリアARのトナー廃棄量とが等しい場合に全エリアトナー廃棄閾値Aと各エリアトナー廃棄閾値Bxとが同じ閾値となるようにした。
また各エリアトナー廃棄閾値Bxを図4に示すように、各エリアトナー廃棄閾値B1及びB6は画像密度(印字率)2[%]、各エリアトナー廃棄閾値B2及びB5は画像密度(印字率)1.5[%]、各エリアトナー廃棄閾値B3及びB4は画像密度(印字率)1[%]とした。さらに、全エリアトナー廃棄閾値Aは、画像密度(印字率)1.5[%]とした。
(2)式に示したように、各エリアトナー廃棄閾値Bxの値が大きい程、各エリアトナー廃棄カウントLxは増加しやすくなる。また各エリアトナー廃棄閾値Bxが大きくなるほど、1回の劣化トナー廃棄におけるトナー廃棄量は変化しないものの、ドットカウントが同じであった場合でもトナー廃棄カウントが上昇しやすくなり、劣化トナー廃棄が実行される頻度が上昇する。
本実施の形態において画像形成装置1は、現像装置19の設計に応じて異なる、主走査方向dmに関する現像装置19内のトナー循環の特性から、劣化したトナーが現像装置19の主走査方向dmの中央部よりも端部に溜まりやすくなっている。
これに対し画像形成装置1は、図4に示したように、主走査方向dmに関し中央部に位置するエリアAR3及びAR4の各エリアトナー廃棄閾値B3及びB4を印字率1[%]とし、エリアAR3及びAR4よりも主走査方向dmに関し外側に隣接するエリアAR2及びAR5の各エリアトナー廃棄閾値B2及びB5を、各エリアトナー廃棄閾値B3及びB4よりも高い1.5[%]とし、エリアAR2及びAR5よりも主走査方向dmに関し外側に隣接する(すなわち主走査方向dmの端部に位置する)エリアAR1及びAR6の各エリアトナー廃棄閾値B1及びB6を、各エリアトナー廃棄閾値B2及びB5よりもさらに高い2[%]とするようにした。
このように画像形成装置1は、主走査方向dmに関し中央から端部に向かうにつれて段階的に各エリアトナー廃棄閾値Bを大きくするようにした。このため画像形成装置1は、主走査方向dmに関し中央から端部に向かうエリアARほどトナー廃棄カウントを上昇しやすくし、劣化トナー廃棄が実行される頻度を上昇させることができる。これにより画像形成装置1は、該画像形成装置1を運用していく際に、主走査方向dmに関し中央から端部に向かうエリアARほどトナー廃棄量を増加させることができる。かくして画像形成装置1は、主走査方向dmの端部に溜まりやすい劣化トナーを積極的に排出することができる。
[6.印刷処理]
次に、制御部40による印刷処理の具体的な処理手順について、図5に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。画像形成装置1の電源が投入されると、制御部40は、記憶部から印刷処理プログラムを読み出して実行することにより、印刷処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。ステップSP1において制御部40は、受信部42により外部から印刷指示を受信するまで待ち受け、印刷指示を受信したことにより印刷起動がかかると、ステップSP2へ移る。
ステップSP2において制御部40は、全エリアトナー廃棄カウントKが1以上である(すなわち、全エリアトナー廃棄カウントK≧1)であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、全エリアトナー廃棄カウントKが全エリア閾値としての1以上であり所定量である1カウント分以上の劣化トナーが溜まっているため、劣化トナー廃棄が必要なエリアARに対し劣化トナー廃棄を実行する必要があることを表し、このとき制御部40はステップSP3へ移る。
ステップSP3において制御部40は、各エリアトナー廃棄カウントLx(xは1~6)を確認し、各エリアトナー廃棄カウントLxが各エリア閾値としての1以上(すなわち、各エリアトナー廃棄カウントLx≧1)のエリアARにおいて1カウント分の劣化トナー廃棄を実行し、ステップSP4へ移る。
ステップSP4において制御部40は、全エリアトナー廃棄カウントK及び各エリアトナー廃棄カウントLxを更新し、ステップSP5へ移る。具体的に制御部40は、ステップSP3において劣化トナー廃棄を実行したエリアARの数をトナー廃棄実行エリア数Cとしたとき、全エリアトナー廃棄カウントKを、次式のとおり再計算する。
K=K-C/6……(3)
また制御部40は、ステップSP3において劣化トナー廃棄を実行したエリアARの各エリアトナー廃棄カウントLx(xは1~6のうち、ステップSP3において劣化トナー廃棄を実行したエリアARのxの値)を、次式のとおり再計算する。
Lx=Lx-1……(4)
このように制御部40は、各エリアトナー廃棄カウントLから、今回劣化トナー廃棄で使用した1カウント分の1を減算することにより、劣化トナー廃棄を実行したエリアARの各エリアトナー廃棄カウントLを更新する。
さらに制御部40は、ステップSP3において劣化トナー廃棄を実行しなかったエリアARの各エリアトナー廃棄カウントLx(xは1~6のうち、ステップSP3において劣化トナー廃棄を実行しなかったエリアARのxの値)を、次式のとおり再計算する。
Lx=Lx……(5)
一方、ステップSP2において否定結果が得られると、このことは、全エリアトナー廃棄カウントKが1未満であり所定量である1カウント分までは溜まっていないため、劣化トナー廃棄を実行する必要はないことを表し、このとき制御部40はステップSP3及びSP4をスキップしてステップSP5へ移る。
ステップSP5において制御部40は、印刷動作を実行し、ステップSP6へ移る。ステップSP6において制御部40は、ドラムカウント計測部54及びドットカウント計測部56により、ステップSP5において実行した印刷動作におけるドラムカウントDrと各エリアドットカウントDt1~Dt6を取得し、ステップSP7へ移る。ステップSP7において制御部40は、トナー廃棄カウント計算部60により、ステップSP6において取得したドラムカウントDr及び各エリアドットカウントDt1~Dt6に基づき、上述した(1)式及び(2)式の計算を行い、全エリアトナー廃棄カウントK及び各エリアトナー廃棄カウントLxを更新し、ステップSP8へ移り印刷処理手順RT1を終了する。
[7.画像形成装置の機能構成]
ここで、画像形成装置1における印刷処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図6のようになる。
画像形成部70は、画像形成部9(図1)と対応しており、現像剤としてのトナーにより画像を形成する。全エリア印字率算出部72は、制御部40(図2)と対応しており、画像形成領域ARIの全エリアの印字率である全エリア印字率としての全エリアARの印字率を算出する。各エリア印字率算出部74は、制御部40(図2)と対応しており、主走査方向dmにおいて画像形成領域ARIが分割されることにより形成された複数のエリアAR毎の印字率である各エリア印字率としての各エリアARの印字率を算出する。劣化トナー廃棄実行部76は、制御部40(図2)と対応しており、全エリアトナー廃棄カウントKが1以上である(すなわち、全エリアARの印字率が全エリア印字率閾値以下である)場合において、各エリアトナー廃棄カウントLx(xは1~6)が1以上である(すなわち、各エリアARの印字率が各エリア印字率閾値以下である)エリアARについて劣化トナー廃棄を実行する。
[8.効果等]
以上の構成において画像形成装置1は、画像形成領域ARI全域の印字率が低く、かつ、各エリアARの印字率が低い場合にのみ、該エリアARの劣化トナー廃棄を実行するようにした。これを換言すれば、画像形成装置1は、画像形成領域ARI全域の印字率が低い場合であっても、各エリアARの印字率が高い場合は、該エリアARの劣化トナー廃棄は実行しないようにした。さらにこれを換言すれば、画像形成装置1は、各エリアARの印字率が低くても、画像形成領域ARI全域の印字率が高い場合は、該エリアARの劣化トナー廃棄は実行しないようにした。
このため画像形成装置1は、ページ全体の印字率が低くトナー消費量が少ない場合に、さらに印字率が低いエリアARについてのみ劣化トナー廃棄を実行する一方、印字率が高いエリアARについては劣化トナー廃棄を実行しないようにすることができる。これにより画像形成装置1は、印字率が高く劣化トナーが多くは発生していないため劣化トナー廃棄を実行する必要がないエリアARは劣化トナー廃棄を実行しないことにより過剰なトナーの廃棄を抑制しつつ、印字率が低く劣化トナーが発生しており劣化トナー廃棄を実行する必要があるエリアARは劣化トナー廃棄を実行することにより印刷画像の品位を保つことができる。
また画像形成装置1は、主走査方向dmの中央部に位置するエリアARから、主走査方向dmの端部に位置するエリアARに向かって、徐々に(段階的に)各エリアトナー廃棄閾値Bを大きく設定するようにした。このため画像形成装置1は、主走査方向dmの中央部に位置するエリアARから、主走査方向dmの端部に位置するエリアARに向かって、徐々にトナー廃棄量が多くなるように劣化トナー廃棄を実行することができる。これにより画像形成装置1は、該画像形成装置1を運用していく際に、主走査方向dmに関し中央から端部に向かうエリアARほどトナー廃棄量を増加させることができ、主走査方向dmの端部に溜まりやすい劣化トナーを積極的に排出することができる。
以上の構成によれば画像形成装置1は、トナーにより画像を形成する画像形成部70と、画像形成領域ARIの全エリアの印字率である全エリア印字率を算出する全エリア印字率算出部72と、主走査方向dmにおいて画像形成領域ARIが分割されることにより形成された複数のエリアAR毎の印字率である各エリア印字率を算出する各エリア印字率算出部74と、全エリア印字率が全エリア印字率閾値以下である場合において、各エリア印字率が各エリア印字率閾値以下であるエリアARについて劣化トナー廃棄を実行する劣化トナー廃棄実行部76とを設けるようにした。
これにより画像形成装置1は、印字率が高く劣化トナーが多くは発生していないため劣化トナー廃棄を実行する必要がないエリアARは劣化トナー廃棄を実行しないことにより過剰なトナーの廃棄を抑制しつつ、印字率が低く劣化トナーが発生しており劣化トナー廃棄を実行する必要があるエリアARは劣化トナー廃棄を実行することにより印刷画像の品位を保つことができる。
[9.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態において画像形成装置1は、主走査方向dmに関し中央から端部に向かうにつれて段階的に各エリアトナー廃棄閾値Bを大きくする場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、少なくとも、主走査方向dmの中央に位置するエリアARよりも主走査方向dmの端部に位置するエリアARの方の各エリアトナー廃棄閾値Bを大きくすれば良い。また画像形成装置1は、例えば、劣化したトナーが現像装置19の主走査方向dmの端部よりも中央部に溜まりやすい場合、主走査方向dmの端部に位置するエリアARよりも主走査方向dmの中央に位置するエリアARの方の各エリアトナー廃棄閾値Bを大きくしても良い。要は画像形成装置1は、主走査方向dmに関し劣化したトナーが溜まりやすいエリアARの各エリアトナー廃棄閾値Bを、主走査方向dmに関し劣化したトナーが溜まりにくいエリアARの各エリアトナー廃棄閾値Bよりも大きくすれば良い。
また上述した実施の形態において画像形成装置1は、1回の劣化トナー廃棄におけるトナー廃棄量は変化させずに、主走査方向dmに関し中央から端部に向かうにつれて段階的に各エリアトナー廃棄閾値Bを大きくすることにより、トナー廃棄カウントを上昇しやすくし劣化トナー廃棄が実行される頻度を上昇させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、主走査方向dmに関し中央から端部に向かうにつれて1回の劣化トナー廃棄におけるトナー廃棄量を多くしても良い。
さらに上述した実施の形態において画像形成装置1は、各エリアトナー廃棄閾値Bを全ての画像形成ユニット10で同一にする場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、各エリアトナー廃棄閾値Bを、全ての画像形成ユニット10で同一にしなくても良い。その場合、定着ユニット29の近傍に配置された画像形成ユニット10に収容されたトナーは、定着ユニット29が発する熱により劣化しやすい傾向にあるため、定着ユニット29との距離が近い画像形成ユニット10ほど、各エリアトナー廃棄閾値Bの値を大きくしても良い。
さらに上述した実施の形態において画像形成装置1は、画像形成領域ARIを主走査方向dmに関し等間隔に例えば6つのエリアARに分割する場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、画像形成領域ARIを主走査方向dmに関し等間隔に5つ以下又は7つ以上の任意の個数のエリアARに分割しても良い。また、画像形成装置1は、画像形成領域ARIを主走査方向dmに関し等間隔に分割しなくても良い。
さらに上述した実施の形態において画像形成装置1は、印刷処理手順RT1(図5)のステップSP3において各エリアトナー廃棄カウントLxが1以上の全てのエリアARについて劣化トナー廃棄を互いに同じタイミングで実行する場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、各エリアトナー廃棄カウントLxが1以上の全てのエリアARについての劣化トナー廃棄を互いに同じタイミングで実行せず、少なくとも一部のエリアARについて異なるタイミングで実行しても良い。
さらに上述した実施の形態において画像形成装置1は、1つの印刷ジョブ毎に印字率を算出する場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、1つの印刷ページ毎に印字率を算出しても良い。
さらに上述した実施の形態において画像形成装置1は、印刷処理手順RT1(図5)のステップSP1において外部から印刷指示を受信し印刷起動がかかると、必要に応じて劣化トナー廃棄を実行する場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、画像形成装置1の電源投入時、画像形成装置1のカバー開閉時、各種補正動作実施時や、印刷動作終了後等、他の種々のタイミングにおいて必要に応じて劣化トナー廃棄を実行しても良く、また、これらのタイミングを組み合わせて複数のタイミングにおいて必要に応じて劣化トナー廃棄を実行しても良い。
さらに上述した実施の形態において画像形成装置1は、劣化トナー廃棄において1カウント分のトナー量のトナーを廃棄する場合について述べた。本発明はこれに限らず、画像形成装置1は、劣化トナー廃棄において他の種々のトナー量のトナーを廃棄しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、画像形成装置1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば複写機、ファクシミリ装置やMFP(Multi Function Peripheral:複合機)等、画像に関する種々の処理を行う他の種々の電子機器にも本発明を適用して良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態にも本発明の適用範囲が及ぶものである。また本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態のうち任意の実施の形態に記載された構成の一部を抽出し、上述した各実施の形態及び他の実施の形態のうちの任意の実施の形態の構成の一部と置換・転用した実施の形態や、抽出された構成の一部を任意の実施の形態に追加した実施の形態にも本発明の適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、画像形成部としての画像形成部70と、全エリア印字率算出部としての全エリア印字率算出部72と、各エリア印字率算出部としての各エリア印字率算出部74と、劣化トナー廃棄実行部としての劣化トナー廃棄実行部76とによって、画像形成装置としての画像形成装置1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる画像形成部と、全エリア印字率算出部と、各エリア印字率算出部と、劣化トナー廃棄実行部とによって、画像形成装置を構成するようにしても良い。
本発明は、劣化したトナーを廃棄するプリンタで利用できる。
1……画像形成装置、2……筐体、3……給紙カセット、4……ホッピングローラ、5……レジストローラ、6……排出ローラ、9……画像形成部、10……画像形成ユニット、11……プリントヘッド、12……供給ローラ、13……現像ローラ、14……感光ドラム、15……帯電ローラ、16……クリーニングブレード、17……ドラム廃トナー回収容器、18……規制ブレード、19……現像装置、20……除電部、22……転写ユニット、23……転写ベルト、24……ドライブローラ、25……アイドルローラ、26……転写ローラ、27……ベルトクリーニングブレード、28……ベルト廃トナー回収容器、29……定着ユニット、30……加熱ローラ、31……加圧ローラ、W……搬送路、AR……エリア、40……制御部、42……受信部、44……駆動制御部、45……電圧制御部、46……露光制御部、47……定着制御部、50……ベルトモータ、51……ドラムモータ、54……ドラムカウント計測部、56……ドットカウント計測部、58……トナー廃棄閾値保持部、60……トナー廃棄カウント計算部、62……トナー廃棄カウント保持部、64……トナー廃棄パターン作成部、70……画像形成部、72……全エリア印字率算出部、74……各エリア印字率算出部、76……劣化トナー廃棄実行部、K……全エリアトナー廃棄カウント、Lx……各エリアトナー廃棄カウント、Dr……ドラムカウント、Dtx……各エリアドットカウント、Y……全エリアトナー廃棄カウント変換係数、A……全エリアトナー廃棄閾値、Bx……各エリアトナー廃棄閾値、dm……主走査方向、ARI……画像形成領域。

Claims (9)

  1. 現像剤により画像を形成する画像形成部と、
    画像形成領域全域の印字率である全エリア印字率を算出する全エリア印字率算出部と、
    主走査方向において前記画像形成領域が分割されることにより形成された複数のエリア毎の印字率である各エリア印字率を算出する各エリア印字率算出部と、
    前記全エリア印字率が全エリア印字率閾値以下である場合において、前記各エリア印字率が各エリア印字率閾値以下である前記エリアについて劣化トナー廃棄を実行する劣化トナー廃棄実行部と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記劣化トナー廃棄実行部は、
    前記主走査方向に関し劣化トナーが溜まりやすい前記エリアにおいて、前記主走査方向に関し劣化トナーが溜まりにくい前記エリアよりも、多くのトナー廃棄量の前記劣化トナー廃棄を実行する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記劣化トナー廃棄実行部は、
    前記主走査方向の端部に位置する前記エリアにおいて、前記主走査方向の中央部に位置する前記エリアよりも、多くのトナー廃棄量の前記劣化トナー廃棄を実行する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記劣化トナー廃棄実行部は、
    前記主走査方向の中央部に位置する前記エリアから、前記主走査方向の端部に位置する前記エリアに向かって、徐々にトナー廃棄量が多くなるよう前記劣化トナー廃棄を実行する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記全エリア印字率算出部は、
    前記全エリア印字率が大きいほど小さい値が加算される全エリアトナー廃棄カウントを算出し、
    前記各エリア印字率算出部は、
    前記各エリア印字率が大きい程小さい値が加算され、各エリアトナー廃棄閾値が大きい程大きい値が加算される各エリアトナー廃棄カウントを算出し、
    前記劣化トナー廃棄実行部は、
    前記主走査方向の中央部に位置する前記エリアから、前記主走査方向の端部に位置する前記エリアに向かって、徐々に前記各エリアトナー廃棄閾値を大きく設定し、前記全エリアトナー廃棄カウントが全エリア閾値以上である場合において、前記各エリアトナー廃棄カウントが各エリア閾値以上である前記エリアについて前記劣化トナー廃棄を実行する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記劣化トナー廃棄実行部は、
    前記全エリア印字率が前記全エリア印字率閾値以下である場合においても、前記各エリア印字率が前記各エリア印字率閾値よりも大きい前記エリアについては前記劣化トナー廃棄を実行しない
    請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記劣化トナー廃棄実行部は、
    前記各エリア印字率が前記各エリア印字率閾値以下である前記エリアについて、前記全エリア印字率が前記全エリア印字率閾値よりも大きい場合は前記劣化トナー廃棄を実行しない
    請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記全エリア印字率算出部は、
    前記エリア毎のドット数を前記エリア数分だけ合計したドット数と、像担持体の回転数とに基づいて前記全エリア印字率を算出し、
    前記各エリア印字率算出部は、
    前記エリア毎のドット数と、前記像担持体の回転数とに基づいて前記各エリア印字率を算出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記劣化トナー廃棄実行部は、
    前記画像形成部において像担持体へ劣化トナーを廃棄するよう制御する
    請求項1に記載の画像形成装置。

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