JP2023169154A - 非付着性の調理器および材料、ならびに、製造方法および使用方法 - Google Patents

非付着性の調理器および材料、ならびに、製造方法および使用方法 Download PDF

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クリストファー ルイス,ウィリアム
Christopher Lewis William
アール. ルイス,バートン
R Lewis Barton
エー.イー. スミス,ポール
A E Smith Paul
パトリック ダンリー,ケビン
Patrick Dunlea Kevin
ベイカー,マイケル
Baker Michael
ジェイムズ ルイス,ウィリアム
James Lewis William
ロイ ルイス,バートン
Roy Lewis Barton
ガオ,ジアン
Jian Gao
アレン テルプストラ,ランバート
Allen Terpstra Lambert
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Abstract

【課題】耐熱性および/または非付着性ポリマー材料および複合材料、ならびに、これらの材料および複合材料で形成された、一体化された調理面または取り付けられた調理面を含む食品支持面を含む調理器を提供する。【解決手段】溶融加工性フッ素ポリマーの表面またはインサートを含んでもよい。調理器は、構造剛性を有する積層材料をさらに含んでもよく、積層材料は、耐熱性ポリマー材料を含浸され、非付着性コーティングを施し、ある形状を有する調理器または他の非付着性のアイテムもしくは構成部品にプレスまたは成形される可撓性の基板を含む。様々な調理装置ならびにオーブンまたは車両用構成部品は、この材料からプレスされてもよい。【選択図】図1

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年8月20日出願の米国特許仮出願第62/719,799号、2019年4月5日出願の米国特許仮出願第62/829,706号、および、2019年4月15日出願の米国特許仮出願第62/834,189号に基づく優先権および利益を主張するものとする。これらの同時係属中の仮出願はそれぞれ、その全体が参照により本明細書に引用され、本明細書の一部をなす。本明細書の一部としては、以下に具体的に記載される部分を含むが、これに限定されない。
(本発明の技術分野)
本発明は、耐熱性ポリマー材料およびそれを使用する製品を対象とし、調理器、特に非付着性ポリマーの調理面、材料、複合材およびコーティング、ならびに/または、交換可能および/もしくはリサイクル可能なインサート/カバーを含む。
(関連技術の考察)
非付着性の調理器として、鍋、平鍋、ベーキングシート、ケーキ型/パン型などが挙げられるが、これに限定されず、長年にわたり商業用および一般家庭用に受け入れられてきた。よく見られる例示的な調理器として、フッ素ポリマー、例えばポリテトラフルオロエチレンをコーティングした金属製の調理器が挙げられる。時間とともに、ポリマーコーティングは金属から剥がれ落ちるか、あるいは、残留物が蓄積して効果を失いやすい。一般家庭の利用者は単に調理器のアイテム全体を交換してしまう傾向があり、商業/工業の利用者はしばしば、再コーティングのために調理器を発送する。改良された非付着性の調理器、および、オーブンから取り出した後に熱を保持して焼きむらを生じさせてしまう金属を用いない調理器が引き続き必要とされている。
ポリマーがコーティングされた非金属製のクッキングシートおよびバスケットは、オーブン内で食品を加熱したり、サンドイッチをトーストしたりすることで知られている。このような耐温性のシートまたはバスケットは、TurboChef Technologies, Inc.(テキサス州キャロルトン)および/またはWelbilt, Inc.(英国)から市販されているものなどの高速オーブンまたは急速調理オーブン内でサンドイッチを素早くトーストするのに特に便利である。高速オーブンは典型的に、熱風要素、赤外線要素、輻射要素、導電要素、蒸気要素、および/またはマイクロ波加熱要素から選択されるものなど、いくつかの調理要素を内蔵する。
食品アイテムをトーストしたり、調理したりするのに便利である一方、ポリマーがコーティングされた既知のクッキングシートおよび/または調理用バスケット/調理用トレーはしばしば、所望の食品支持性、耐久性、清掃可能性、放熱性(適切に調理するため、および/または作業者の安全のため)、および/または、特に客の見える所で食品が用意される場合は商業レストランにおける外観に欠ける。また、これらの既知のシートおよびバスケットは典型的に、ピザパドルまたは同等物を用いてオーブンから取り出されるが、一般に、取り出されるシートまたはバスケットに完璧に所望の安定性をもたらすことはない。参照により本明細書に引用される米国特許第8,857,652号には、これらの問題を改善するための調理支持部が開示されている。また、高温/高速オーブン内で様々な食品アイテムを調理する際の柔軟性のため、改良された調理器具および材料が引き続き必要とされている。
本発明の全体的な目的は、改良された非付着性材料およびその製品を提供することであり、特に高速オーブン、急速調理オーブンおよび/または従来型オーブン内で使用するための調理器、例えば平鍋、バスケット、トレー、シート、焼き型および付属品(例えば蓋、カバー、オーブンラックまたはカウンターラックなど)が挙げられる。本器具の実施形態は、オーブンからの容易な出し入れを実現し、様々な形状や大きさの取り外し可能な調理用インサートを保持して支える構造を提供し、急速に冷まし、熱を保持せず(例えば、金属がほとんどまたは完全に含まれていない)、375°F(191°C)、より好ましくは500°F(260°C)を超える温度に無期限にわたり耐えることができる。
本発明の他の全体的な目的は、少なくとも1つのポリマーの調理面を含む、非付着性で再使用可能な調理器/焼き型を提供することである。調理面は、「非付着性」ポリマーで形成され、ポリマーマトリクスの一部として非付着性の添加物を含有し、非付着性ポリマーで浸漬コーティングまたはスプレーコーティングされ、および/または、取り外し可能な非付着性ポリマーの面上インサートで被覆されてもよい。これらの用途に、様々なポリマーが利用可能である。
本発明の実施形態に従う例示的な非付着性の表面を有するポリマー材料として、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)、TFE/ペルフルオロメチルビニルエーテルコポリマー(MFA)、またはフッ素化エチレンプロピレン(FEP)などの溶融加工性フッ素ポリマーが挙げられる。さらに、MFA、PFA、FEP、ECTFEおよびPTFEなどのフッ素ポリマーの混合物、ならびに、非付着性のシリコーン含有材料も利用されてもよい。
本発明の実施形態によって、構造上の利点を有する、改良された織布/プラスチック/非付着性積層材料を提供し、これは、ある形状を有する調理器または他の非付着性のアイテム/構成部品を提供する形成方法で、プレス可能あるいは成形可能である。これらの実施形態の例示的なプラスチックとして、エンジニアリング樹脂が挙げられる。エンジニアリング樹脂および熱可塑性プラスチックは、今日、布およびコンベヤベルトに使用されている。これらは典型的に、フッ素ポリマーおよび/またはシリコーンを混合した樹脂である。フッ素ポリマーまたはシリコーンを配合することによって、一般に、エンジニアリング樹脂を構造に使用できなくなるので、エンジニアリング樹脂は、構造ではなくバリア(barrier)または耐磨耗を目的に使用される。本発明の材料の複合材は、ガラス織布の基板が十分に飽和されるまで、エンジニアリング樹脂100%を配合してもよく、それにより、成形時に、エンジニアリング樹脂が圧密されることで、構造要素が作り出される。他の特徴は、本発明がフッ素ポリマーまたはシリコーンなどの非付着性材料とエンジニアリング樹脂100%を結合させることである。これによって、良好な結合強度をもたらす。
本発明は、耐熱性ポリマー材料を含浸され、非付着性コーティングを施した可撓性の基板を含む複合材料を含み、複合材料は、硬化時に構造剛性を有する。複合材料は、硬化の前または間に所定の構成にプレス可能または成形可能であり、硬化時に構造剛性を有する所定の構成を保持する。所定の構成とは、消費者向けの商品であり、好ましくは調理器アイテムまたは機械用(例えば車両用)構成部品である。
本発明の実施形態は、スプレーコーティングまたは浸漬コーティングによって施されるもの、または、膜もしくはコーティング布として施されるものなど、表面コーティングを含む。本発明の別の実施形態において、調理面はまず浸漬コーティングまたはスプレーコーティングされ、その後、例えば次の材料の内1つ以上で形成されるキャスト膜もしくは積層膜、またはコーティング布で被覆/積層される。前記材料は、シリコーン材料、および/または、溶融加工性フッ素ポリマー、またはPTFEおよび溶融加工性フッ素ポリマーの混合物などのフッ素ポリマーである。スプレーコーティングおよびキャスト膜などは、望ましくは硬化の間に互いに連結し、下層にある調理器の表面に、より強度な結合をもたらす。
本発明は、構造上の利点を有する、織布/プラスチック/非付着性積層材料をさらに提供し、これは、形成方法でプレス可能あるいは成形可能であり、ある形状を有する調理器または他の非付着性のアイテム/構成部品を提供する。本発明の材料の複合材は、エンジニアリング樹脂100%を含浸された可撓性材料および/または繊維性材料を配合してもよく、それにより、成形時に、エンジニアリング樹脂が圧密され、成形形状を維持した構造構成部品を製造する。
本発明の実施形態は、調理器の調理面/焼き面の上に施される、個別に形成された面上インサートを含み、望ましくは交換可能かつリサイクル可能である。インサートは、調理面で、調理器にクリップ留め、スナップ留め、押し嵌め、あるいは入れ子などの好適な手段によって施されてもよい。インサートは新しい種類の調理器に施されてもよく、または既存の一般家庭用、商業用もしくは産業用調理器の非付着性の表面を新たにするために後付けされてもよい。面上インサートは寿命の終わりに近づくと、取り出して交換することができ、望ましくは、リサイクルのためにメーカーに返品することができる。本発明は、面上インサートの通常の交換およびリサイクルのための加入者サービスの方法を含む。
本発明の他の全体的な目的は、特に高速、急速調理電子レンジ、および/または、従来型オーブン内で使用するための、改善された調理用支持器具、例えばバスケット、トレーまたはシートを提供することである。本器具の実施形態によって、オーブンからの容易な出し入れを実現し、様々な形状や大きさの取り外し可能な調理用インサートを保持して支える構造を提供し、急速に冷まし、熱を保持せず(例えば、金属がほとんどまたは完全に含まれていない)、375°F(191°C)、より好ましくは500°F(260°C)を超える温度に無期限にわたり耐えることができ、最も好ましくは最大600°F (315°C)、ある用途においては最大800°F(426°C)の温度に耐えることが可能である。調理用インサートは、それ自体が非付着性であっても、コーティングされても、または、望ましくは以上で説明した取り外し可能な面上インサートが付けられてもよい。
本発明の実施形態は、オーブン内で調理の間、食品アイテムを保持するための食品支持器具を含む。本発明の食品支持部は、支持フレームなどの補強構造を含む。1つ以上の固定された調理用インサートまたは移動可能および/または取り外し可能な調理用インサートは、支持フレームにわたって延在し、1つ以上の異なる種類の調理および/または食品用に設計されている。本器具の構成部品の多く、好ましくはすべては、耐高温性または耐熱性ポリマーなどの耐高温性材料で形成されるか、少なくとも耐高温性材料を含む。
本発明の実施形態はまた、支持フレームの支持底面上に可撓性のシート状のインサートを保持してもよい。このようなインサートは、外縁部に保持されるものか、石、金属、磁器および/またはセラミックのシートまたは平鍋のインサートなど、網目状またはベタ状の膜基板であってもよい。
支持フレーム、調理用インサート、および/または、網目状/ベタ状の基板は、雲母、珪灰石、繊維ガラス、ナイロン、ポリエステル、アラミド、ポリエチレン、ポリオレフィン、セラミック、金属、液晶ポリマー(LCP)、ポリスルホン、ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンスルホン、ポリイミド、ポリアミドイミド、フッ素ポリマー、またはそれらの組み合わせを含む材料で形成されることができる。支持フレーム、その構成部品、および/または、フレーム用インサートは、耐熱性ポリマーで、または耐熱性ポリマーを含んで、熱形成、押出、成形または3D印刷されることができる。「耐熱性」は、本明細書で使用される場合、約400°F(約204°C)以上の連続使用温度に耐える材料の性能を指す。耐熱性ポリマーは、純粋なものでも、強化されたものでもよく、例えば、フッ素ポリマー(例えばPTFE、FEP、PFA、MFA(登録商標)、ETFE)、フッ素エラストマ、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリケトン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニルスルホン(PPSU)、液晶ポリエステル(LCP)、ポリエーテルスルホン(PES)、エポキシ、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
本発明の実施形態において、調理用インサートはまた、バガス、麦稈、紙、木、麻および/または竹などのパルプ素材からできている使い捨て材料または単回使用の材料で形成され得る。これらのインサートは、1回の調理サイクルに耐えることが可能であり、よって、特定の使用には非常に関連すると考えられる。
本発明の食品支持部は、例えば調理用バスケットもしくはトレー、またはクッキングシートとして形成されてもよく、オーブンから食品アイテムの出し入れや、オーブン内にある間に食品アイテムを保持するのに便利である。本発明の食品支持部は、望ましくは食品の調理に一切または殆ど影響することなく、望ましくは複数の加熱サイクルへの耐久性があり、耐高温性および耐水性があり、清掃が容易であり、防汚性があり、急速に放熱する。食品支持部は、液体が加熱要素に滴下するのを防止するためのものなど、ベタ状の底を有する基板シートを含んでもよく、または、網目状の基板シートを含んでもよい。支持フレームと共に使用可能な複数の調理用インサートは、異なる食品アイテムを調理することができ、例えば、食品の所望の焼き色、トーストおよび/または加熱の特性が得られる。
他の目的および利点は、添付の請求項および図面を参照しつつ以下の詳細な説明から、当業者には明らかであろう。
本発明の一実施形態に従う、平鍋用の調理用面上インサートを示す。 本発明の一実施形態に従う、複合材料を示す。 図2の複合材料の層および造形物を示す。 図2の複合材料の層および造形物を示す。 図2の複合材料の層および造形物を示す。 本発明の一実施形態に従う、積層複合材料を示す。 本発明の実施形態に従う、例示的な成形調理器をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に従う、例示的な成形調理器をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に従う、例示的な成形調理器をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に従う、例示的な成形調理器をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に従う、例示的な成形調理器をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に従う、例示的な成形調理器をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に従う、パニーニプレス面を示す。 本発明の実施形態に従う、成形調理器の構成部品を図示し、好ましくは調理機器の構成部品として図示する。 本発明の実施形態に従う、成形調理器の構成部品を図示し、好ましくは調理機器の構成部品として図示する。 本発明の実施形態に従う、成形調理器の構成部品を図示し、好ましくは調理機器の構成部品として図示する。 本発明の実施形態に従う、成形調理器の構成部品を図示し、好ましくは調理機器の構成部品として図示する。 本発明の一実施形態に従う、調理器の支持フレームを示す。 本発明の一実施形態に従う、調理器の支持フレームを示す。 本発明の一実施形態に従う、調理器の支持フレームを示す。 本発明の一実施形態に従う、図18~20の支持フレーム内の調理用インサートを示す。 本発明の一実施形態に従う、図18~20の支持フレーム内の調理用インサートを示す。 本発明の一実施形態に従う、図18~20の支持フレーム内の調理用インサートの使用を示す。 本発明の一実施形態に従う、積み重ねられた支持フレームを示す。 本発明の一実施形態に従う、調理器の支持フレームを示す。 本発明の一実施形態に従う、支持フレームの蓋を示す。 本発明の一実施形態に従う、支持フレーム内のベタ状の裏があるインサートを示す。 本発明の一実施形態に従う、網目状のインサートを図示する。 本発明の一実施形態に従う、網目状のインサートを図示する。 本発明の一実施形態に従う、支持フレーム内の調理用インサートを示す。 図30の調理器の組立図である。 本発明の一実施形態に従う、調理用面上インサートを示す。 本発明の一実施形態に従う、調理用面上インサートを示す。 本発明の一実施形態に従う、調理器の器具を示す。 本発明の一実施形態に従う、調理器の器具を示す。 本発明の一実施形態に従う、調理器の器具を示す。 本発明の一実施形態に従う、調理器の器具を示す。
本発明は、耐熱性および/または非付着性材料ならびにその製品を提供し、少なくとも非付着性ポリマーの調理面を含む調理器が挙げられる。調理器は、本明細書で使用される場合、様々な鍋、平鍋、シートおよびバスケット、ならびに、ケーキ型/パン型などの焼き型およびクッキングシート、また、調理装置/調理機器用の構成部品を含むが、これに限らない。調理器は、ポリマー材料で形成した非付着性の調理面、あるいは、ポリマー材料を被覆/コーティングした非付着性の調理面を含む。好適なポリマー材料は、シリコーンおよびフッ素ポリマー材料を含むが、これに限らない。
本発明は、改良された耐熱性材料および製品を含み、車両用構成部品および調理器、特に高速オーブン、急速調理オーブン、および/または高温の従来型オーブン内で使用するためのものが挙げられる。いくつかの好ましい実施形態において、製品は、すべてポリマー材料でできており、実質的にまたは全く金属を含まず、よって、非金属製である。上記で説明したように、任意の好適な高い耐熱性ポリマーが使用され得る。「非金属製」という時は、製品全体および/または各層もしくは各要素が金属を有さないことを意味する。
本発明の実施形態において、調理器および/または調理面のポリマー材料は耐熱性ポリマーである。「耐熱性」は、本明細書で使用される場合、約400°F(約204°C)以上の連続使用温度に耐える材料の性能を指す。耐熱性ポリマーは、純粋なものでも、強化されたものでもよく、例えば、フッ素ポリマー(例えばPTFE、FEP、PFA、MFA(登録商標)、ETFE)、フッ素エラストマ、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリケトン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニルスルホン(PPSU)、液晶ポリエステル(LCP)、ポリエーテルスルホン(PES)、エポキシ、石英、フッ素化雲母などのフッ素化材料、それらの組み合わせ、および/または、他の非付着性の清掃が容易な材料を含んでもよい。
本発明の実施形態の製品を形成するため、ペレット化したガラス充填材料または他のポリマー材料がスクリュー押出機で溶融され、その後、調理器の形を得るため、任意の好適な成形プロセスで成形され得る。例示的な成形プロセスは、射出成形、スタンピングおよび/または熱形成を含むが、これに限らず、望ましくは調理器の一体成形品を形成する。また、望ましい特性を促進するため、添加物が含まれてもよい。例示的な添加物は、熱質量を低下させ、急速に冷ますことが可能な材料を含み、中空状ガラス球体、切断ガラス繊維、雲母などが挙げられる。
本発明の実施形態において、製品は、溶融加工可能なフッ素ポリマーから形成され、またはこれを含む。例示的な溶融加工可能なフッ素ポリマーは、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)もしくはフッ素化エチレンプロピレン(FEP)、PTFEのホモポリマーもしくはコポリマー、またはそれらの組み合わせを含むが、これに限らない。本発明の実施形態において、調理器全体、または、少なくともその調理部分/調理面(例えば調理面のコーティング、または取付式の取っ手など)は、溶融加工可能なフッ素ポリマーから成形される。例示的な実施形態によって、20ミル以上の厚さを有し、高温のオーブンでの調理サイクルの間、成形形状を保持することができる。
本発明の実施形態は、特に調理器アイテム用であり、また、望ましくは溶融加工可能なフッ素ポリマーで形成された、ポリマー表面を有する蓋またはインサートを提供するか、またはこれを含む。例えば溶融加工可能なフッ素ポリマーは費用がかかるため、面上インサートによって、薄い、スナップ式および/またはドレープ式(キャップ式)の被覆材料を提供し、それにより、金属またはポリマーの調理器に非付着性の特性をもたらし、および/または、古くなった調理器を修復する。
図1は平鍋(30)の食品支持面(31)を被覆するためのポリマーの面上インサート(20)を図示する。平鍋(30)は、金属製の型、または、例えば非付着性の表面を失ったPTFEの平鍋(例えば、剥げまたは炭化した付着物による)であってもよい。面上インサート(20)は、平鍋の形状と一致し、支持面(21)に対応する調理面(21)を含む。面上インサート(20)は、上周縁部(22)に沿ってクリップ構造またはスナップ構造(24)を含む。図1のスナップ構造(24)は、平鍋(30)の上縁部(32)の周りに取り外し可能にスナップ留めするように設計される。
本発明の実施形態の調理用面上インサートは、クリップ留め、スナップ留め、押し嵌め、もしくは入れ子にするなどによって、調理用/焼き用の調理器の食品支持面の上に施され、望ましくは交換可能かつリサイクル可能である。インサートは新しい種類の調理器に施されてもよく(例えば図30)、または既存の一般家庭用、商業用もしくは産業用調理器の非付着性の表面を新たにするために後付けされてもよい。本発明のポリマーの調理器または面上インサートは寿命の終わりに近づくと(例えば付着物の蓄積による)、望ましくは、リサイクルのためにメーカーに返品することができる。本発明の実施形態は、面上インサートの取り付けおよび取り出し方法、および/または、調理器および/またはインサートの通常の定期交換およびリサイクルのための販売者/メーカーとの加入者サービス方法を含む。
本発明はさらに、構造上の利点を有する、改良された織布/プラスチック/非付着性複合材料または積層材料を提供し、これは、形成方法でプレス可能または成形可能であり、ある形状を有する調理器、調理用面上インサート、または他の非付着性のアイテム/構成部品を提供する。本発明の材料の複合材の実施形態によって、ガラス織布の基板が十分に飽和されるまで、プラスチック材料としてエンジニアリング樹脂100%を配合してもよく、それにより、成形時に、エンジニアリング樹脂が圧密され、構造構成部品を製造する。他の特徴は、本発明が望ましくはフッ素ポリマーまたはシリコーンとエンジニアリング樹脂100%を結合させることである。これは容易に行われ、良好な結合強度がもたらされる。
本発明の実施形態は、耐高温性(≧375°F)の形成可能な複合材を提供する。図2に示すように、複合材(50)は、1つ以上の基板(52)にプラスチック材料(54)を含浸することによって、および/または、コーティングすることよって形成されてもよい。例示的な可撓性の基板として、織布基板、不織布基板、開口を有する網目状の基板/からみ織の基板、編組基板および/または一方向織物を含み、繊維ガラス、または、ケブラー、ノーメックス、炭素繊維、石英繊維、PEEK、PAEK、PPS、PES、PPSU、LCPおよび/またはPAI繊維、またはそのような繊維もしくは糸の組み合わせなどの他の好適な繊維性材料を用いてできたものが挙げられる。例示的な樹脂材料は、エンジニアリング熱可塑性プラスチック材料およびその混合物を含む。エンジニアリング熱可塑性プラスチックは、成形されると、望ましくは複合材の支持部および構造として機能する。
プラスチックを含浸/コーティングした基板には、様々な代替の大きさ、形状および構成が利用可能である。例えば、複数の基板層が含浸されてもよい。さらに、個別に含浸された複数の基板は、トップコートをする前に共に積層されてもよい。複数の層は、同一または異なる基板の材料であってもよく、例えば、コーティングされた織布が、コーティングされた不織布の片面または両面に積層されてもよい。必要に応じて、剛性にするために層の種類および数が調節されてもよい。例えば、図6は、樹脂を含浸された10層の基板を有する積層複合材を示すが、図14~16のオーブンの構成部品などの用途のために望ましい剛性をもたらすことができる。3を超える、望ましくは5を超える、より望ましくは8を超える、好ましくは少なくとも10の、所望の数の層が、非付着性コーティングを用いずに積層され、その後、必要な場合は、何重にも積層された製品の片面または両面に、非付着性のフッ素ポリマー膜またはコーティング布などで被覆される。
本明細書に開示する材料のものなど、非付着性コーティング(56)は、エンジニアリング熱可塑性プラスチックコーティング(54)の上に施される。非付着性コーティング(56)は、望ましくは容易に清掃可能であり、耐薬品性、耐磨耗性および防汚性がある。例示的な非付着性材料は、フッ素ポリマーならびにシリコーンゴムおよびシリコーン樹脂を含む。複合材料は、形成されると、利用されるエンジニアリング樹脂に応じて、望ましくは375°F(191°C)を超える温度であって、最大800°F(426°C)の温度に継続して耐えることができる。
非付着性コーティング(56)は、例えば浸漬コーティング、スプレーコーティング、カーテンコーティングまたは粉体コーティングによって、エンジニアリング樹脂(54)の上に施されてもよい。非付着性コーティング(56)の表面は、キャスト、押出、スカイブ、またはPTFEをコーティングした織布をエンジニアリング樹脂の表面に積層することによって、施されもよい。非付着性コーティング(56)は、以下に詳細に説明するように、成形部品の形成の前または形成の後に施されてもよい。
本発明の実施形態において、非付着性コーティング(56)が施される前に、または、非付着性の面上の用途の構成部品として、マイクロ波吸収材料またはマイクロ波吸収コーティング(58)が施されてもよい。非付着性コーティング(56)の用途と同じように、これは、上述と同じ方法で、コーティングまたは積層材料として施されてもよい。
本発明の実施形態の複合材料は、民需品および調理器などの成形品を形成するのに便利である。本発明のいくつかの実施形態に従って、形成方法は、織布繊維ガラス基板などの基板から始まり、基板は、コーティングされた直線状ストランドの繊維ガラスの層を含んでもよい。基板は、PAI、PPS、PEEK、PPSU、PES、またはそれらの組み合わせなどの溶解プラスチックもしくは懸濁プラスチック、または高温使用で知られている他の好適なプラスチックの溶液で飽和被覆される。十分に繊維を飽和させ、流動と形成のために適切な重量を蓄積するため、コーティングの複数パスの施工が使用されてもよい。プラスチックをコーティングした基板は、好ましくはプリント回路基板に使用される繊維ガラスのエポキシ樹脂に行われるものと類似したプリプレグ(予備含浸)状態に、乾燥させ、加工される。
PTFEまたは他の非付着性材料のトップコートは、片面または両面に施される。形成の間に、フッ素ポリマーのコーティングによって離型機能をもたらし、(平鍋のコーティングに類似した)調理用の高性能な剥離仕上げをもたらす。コーティングは、例えば、重コーティングの単層コーティングによって、および/または、より軽量の織布または直線状ストランド繊維グラスの多層積層によって施されてもよい。
乾燥したが硬化されていない複合材料は、ロール状に巻かれ、ロール状から自動形成プレスにさらに加工するために保存されてもよく、または手動でプレスに入れるために個別の大きさにシート状にされてもよい。形成プレスは典型的に、雄型および雌型の成形金型が取り付けられ、一般に、600°F(315°C)以上に調整可能な温度を有する加熱プラテンを含む。材料は、混合したエンジニアリング樹脂のガラス転移温度(Tg)以上の温度で形成される。また、圧力は一般に調整可能であり、大きさによって変動する。試験は、全加圧力3トン可能な空気圧プレスにおいて、30psiという妥当な結果を示した。より大きな部品の大きさおよび複数の部品の型は、著しくより大きい圧力が必要となる場合がある。一致した二次成形型またはコイニングは、より高い圧力を要する圧縮成形の形であり、本発明で提案した目的のために、30~50トンの油圧プレスが必要である可能性が高い。
形成の後に、縁部は、「スチール・ルール抜型」または「クリッカープレス」などの型抜き装置で裁断されてもよい。形成した部品は、より高い使用温度を得るため、また、PTFEを硬化し、トレーに対するPTFEの結合を向上させるため、段階的な温度サイクルでバッチオーブン内で後硬化する。成形後のプロセスは、エンジニアリングポリマーを架橋、鎖延長、あるいは硬化するために使用してもよい。また、エンジニアリングポリマーは、フッ素ポリマーを融合させることが可能な温度に後硬化し得る。
本発明の実施形態において、成形が充分に高い温度で行われる場合は、成形プロセスの間に材料が硬化されてもよい。他の選択肢は、コンベヤ上の熱風オーブンまたは赤外線オーブンなどのインラインプロセスで後硬化することである。本発明の実施形態において、成形は640°F(338°C)から800°F(426°C)の間で行う。これらの温度で、プロセスは完了し、後硬化は必要ではない。より高い温度にすることによって、フッ素ポリマーは成形と同時に硬化することが可能であり、よって、後硬化の必要性が低減する。
本発明の実施形態において、複合材を形成し、PEEK、PAEK、PPS、PES、PPSU、LCP、および/またはPAIなどの高温熱可塑性プラスチック材料の織布基板(例えば、375°F(191°C)以上の温度で連続使用可能)であって、別の互換可能な熱可塑性プラスチック材料でコーティングしてもよく、コーティングは切断ガラス繊維または他の強化材を含み得、その後、材料は非付着性の表面でトップコートし得る。
また、寸法強度を追加するために、上述の別のコーティングパスの前またはその間に、熱可塑性プラスチック織布材料に、375°F(191°C)以上の使用温度に連続して耐えることが可能な強化材料からなる不織布、織布、または一方向織物を積層し得る。
本発明の実施形態の複合材は、望ましくは剛性の成形形状を有し、またはこれを含み、本質的に絶縁性(つまり、熱を伝導しようとせず)、耐久性、非付着性、低摩擦性、清掃可能、耐薬品性、耐腐食性、耐熱性があり、および/または、急速に熱を抽出可能である。また、望ましくは、基板の織成は、裂けたり、しわになったり、または折れたりしないように、圧縮プロセスまたは熱形成プロセスの間に形状に合わせることが可能である。本発明の複合材料および形成は、調理器および調理機器の構成部品に便利であり、焼き型、電子レンジ用途およびオーブン調理(慣例、コンベヤ、急速調理、レンガ/石、高速調理など)が挙げられるが、これに限らない。本発明の複合材料および形成は、消費者向けまたは産業向けの他の商品/用途、および/または、自動車用途に便利であり、チューブ、流動体用容器、オイルパン、および/または排気系部品などの部品に、耐腐食性および/または耐薬品性もしくは耐熱性または絶縁性をもたらすものが挙げられるが、これに限らない。また、これらの特性によって、材料は航空宇宙部品および/または防御部分を形成するのに便利になる。
積層材料からプレスまたは成形した例示的な調理器は、図7に示すものなどのクッキングシートまたはトレー、図8に示すものなどのパン型またはケーキ型、および/または、図30~37に示すもののようなバスケット、トレー、卵用調理型またはカップを含む。他の例示的な調理器は、ボウル、クッキーシート、ピザパン、パニーニプレスまたはグリルパン、マフィン型、クロワッサン型、ケーキ型、パイ皿、プレート、カバー、もしくは調理器の他の付属品を含む。図9は、複数の穿孔口を含む、プレス加工したバスケットの実施形態を示す。図10は、発酵させる複数の溝を含む、プレス加工したパンの発酵トレーまたは発酵型である。図11は、プレス加工した凹凸の表面を含み、それぞれがタコスを保持するためのV字形の凹部であるタコストレーである。側壁を有するトレーを示しているが、側壁を有さないトレー、または任意の側面構造を有するトレーを形成してもよい。図12は、例示的なリブ付き調理面を含む、プレス加工したピザパンを示す。図13は、起伏のある表面または他のリブ付き表面を含むパニーニプレス面を示す。パニーニプレス面は、パニーニプレスに内蔵して、非付着性の利点を加えてもよい。
本発明の調理器はさらに、調理用構成部品を含み、機器の構成部品、好ましくはオーブン、フライヤー、またはトースターの構成部品が挙げられるが、これに限らない。図14は、オーブンラックまたは他の棚構造を示す。図15は、オーブン内で使用し得るが、必ずしも食品と直接接触しないレールまたは棒部を示す。オーブンの構成部品を形成するために本発明の材料を使用することによって、オーブンなどに、非付着性の表面によるより容易な清掃をもたらすことができる。図16は、オーブンラックまたはトースターラックを示し、図17は、代表的なオーブン内のラックを示す。
よって、本発明によって、加熱プレス成形または他のスタンプ成形/プレス成形によって形成可能な積層複合材料を提供する。本発明によって、形成の前に非付着性コーティングを施してもよく、それによって、効率的な成形プロセスを提供し、プレス、スタンピング、あるいは成形の前に材料を保存し、移動することが可能になる。
図18および図19は、調理用支持部の支持フレーム(120)を含む調理用バスケットなど、本発明の実施形態に従う調理器を図示する。支持フレーム(120)は正方形の形状に形成した外周フレーム(122)を含む。外周フレーム(122)には、側壁(128)によって上縁部または上端部(126)に接続した下縁部または下端部(124)を有する。交差棒部(130)(例えばレールなど)は、下端部(124)から、内部空間にわたって延在する。支持フレーム(120)は、望ましくは、熱形成、射出成形または圧縮成形、3D印刷、スタンピング、もしくは裁断などによって一体成形品として形成する。あるいは、支持フレーム(120)は、1つ以上の個別の側面および/または交差棒部から組み立ててもよい。
本発明の支持フレームには、様々な代替の大きさ、形状、材料および構成が利用可能である。例えば、支持フレームは、円形、長方形または任意の好適な形状であってもよい。支持フレームの長さ、幅および/または高さは、必要に応じて変動してもよい。本発明の一実施形態において、長さおよび/または幅は、約4インチから20インチであって、より望ましくは約12インチから15インチであって、好ましくは約13インチから約14インチの間である。例えば、食品支持部または基板は、4、6、12、13、14、15または16インチの正方形、もしくは6インチ×12インチなどの長方形であってもよい。また、交差棒部の間にある空間は、調理を促進できるが、全体もしくは一部ベタ状の底に交換できる。また、必要に応じて、代替の交差棒部のパターンは本発明の範囲内とする。
支持フレーム(120)は、取り出し可能な調理用インサートを受けてこれを支え/保持するための内部支持構造を含み、内部支持構造は、望ましくは交差棒部(130)の上に離間して配置する。図18および図19の実施形態において、側壁(128)は、複数の支持開口部(125)を含む。各開口部(125)は、支持フレーム(120)の対向する側壁(128)および/または対向する側面にある対応する開口部(125)から仮想中心線に沿って位置合わせし、配置する。図20に示すように、インサートの支持部は、支持棒部(140)として示すが、対応するように位置合わせした対になる開口部(125)を通って延在する。支持棒部(140)のうちの1つの対向する端部(142)はそれぞれ、位置合わせした開口部(125)のうちの1つに配置し、それによって、支持棒部(140)は、支持フレーム(120)の内部の長さまたは幅にわたって延在する。支持棒部(140)を固定するために互いに嵌合する、支持棒部の端部(142)および開口部(125)は、望ましくは一致した形状を有する。例えば、図示の端部は、各開口部(125)の底にある切欠き内または切欠き外に嵌合する周方向溝または周縁部を有する。
複数の支持棒部(140)は、調理用インサートを受けてこれを支持するために、支持フレーム内に配置し、必要に応じて離間して設置する。図21は、調理用インサート(150)を、平行に対になる支持棒部(140)の間に着座して吊持した一実施形態を示す。各調理用インサート(150)は、調理面(152)を含み、望ましくは、調理面(152)は形状に応じて、調理、加熱などをするための食品アイテムを受けるために、1つ以上のインサートの側壁(154)で囲む。各調理用インサートは、インサート(150)を吊持するために、それぞれ支持棒部に付いた、対向する、外向きに延在する隆起部(156)を含む。隆起部(156)は、望ましくは支持棒部(140)の外周の周りを部分的に包み込む形状を有し、支持棒部(140)の外径と一致する部分的にフック状および/または底に半円の溝が挙げられる。必要に応じて、調理用インサート(150)は、支持棒部(140)に着座しても、スナップ留めまたはフック掛けしてもよい。本発明の支持棒部には、様々な代替の大きさ、形状、材料および構成が利用可能である。支持棒部は、フレームと同一または異なる材料で形成されてもよく、上述のポリマーもしくは複合材、または、金属、セラミック、磁器、天然繊維、もしくはそれらの組み合わせが挙げられる。また、調理用インサートの移動を抑制するために、支持棒部は、すべり止めコーティングを含んでもよい。
本発明の調理用インサートは、洗浄するため、および/または、他のインサートを代用するために取り外し可能である。インサートによって、基礎フレームと、例えば個別に購入可能なインサートとを備えた、様々な食品形状、大きさおよび/または種類の調理を可能にする食品調理システムを提供する。図22は、調理用インサートの構成であって、支持棒部(140)がより大きな大きさの調理用インサート(150)を使用可能なよう、縮小し、異なる開口部(125)に再配置された調理用インサートの構成を示す。本発明の調理用インサートには、様々な代替の大きさ、形状、材料および構成が利用可能である。図示の調理用インサートは、円形として示すが、任意の形状を使用できる(正方形、長方形など)。平行ではない形状(例えば三角形)でも、好適な隆起部を設けることによって使用できる。移動可能な支持棒部は、異なる大きさを許容し、大きな正方形または長方形のベーキングシートまたは鉄板を支えることができる。調理用インサートはそれぞれ、単一または複数であってもよく、例えば、平らな表面は、一体化された壁面部分または取り付け/取り外し可能な壁面要素を有し得る。また、調理用インサートは随意に、使用中の移動を抑制するために、互いに連結していてもよく、および/または、クリップ留め、またはその他の方法によって半永久的に支持軸に固定することができる。調理用インサートは、フレームと同一または異なる材料で形成されてもよく、上述のポリマーもしくは複合材、または、金属、セラミック、磁器、もしくはそれらの組み合わせが挙げられる。調理用インサートは、ベタ状または網目状、および/または、平らまたはある形状を有する底を有してもよく、また、フッ素ポリマー(PTFE、PFA、MFA、FEP、ETFEなど)またはシリコーン(シリコーンゴム、シリコーン樹脂、シリコーン油など)などの、非付着性または清掃が容易なコーティング、および/または、図1および図2について上記で説明したような調理面または面上インサートを含んでもよい。また、材料またはコーティングは、調理を向上するために電子レンジ用の下位部門の材料またはコーティングを含んでもよい。調理用インサートは、卵、オムレツ、パンケーキ、ピザ、パン、クッキー、ベーコン、スープ、フライなどの食品アイテムを調理したり、または野菜、卵、米などを蒸したりするために設計されてもよいが、これに限定されない。図23は、卵を調理するために入れている調理用インサートを図示する。
図24に示すように、図18の支持フレーム(120)は、支持フレーム(120)のような1つ以上の他のものに積み重ね可能である。上端部(126)および/または下端部(124)までの様々な構成は、支持フレーム(120)をしっかりと積み重ね可能にすることができる。本発明の実施形態において、調理器は、積み重ねることが可能なよう、対応する部品または一致する部品(例えば雄部品/雌部品)の型嵌めまたは入れ子構造を含む。図示の実施形態において、支持フレームは、複数の積み重ね要素(145)を含み、積み重ね要素(145)は、側壁(128)に形成され、下端部(124)と上端部(126)の間に延在する。図示の積み重ね要素(145)は、側壁(128)から外向きに延在する隆起部として実装し、これによって、図24に示すように、フレーム(120)の下端部(124)が上端部(126)のより広い縁部に着座することが可能になる。側壁の高さを伸ばす積み重ね要素(145)は、側壁(128)に望ましい支えをもたらし、上端部(126)に切欠きを形成し、他の積み重ね要素(145)の底を受け、積み重ねた構成にバスケットを固定することができる。図25は、積み重ね要素を有さない支持フレーム(120)を示す。
図26は、調理の間、支持フレームの上に配置するための随意の蓋(155)を図示するが、上述の材料から成形されていてもよい。蓋(155)は、支持フレーム(120)の上端部(126)の切欠きに嵌合する内隆起部、上端部(126)の内周内に嵌合する内縁部、または、上端部(126)にある蓋を保持する他のいかなる好適な構造を含んでもよい。
図27に示すように、支持フレームは、取り外し可能な基板(165)を受け、望ましくは、基板(165)は、支持フレーム(120)の基板配置領域(つまり食品支持面)内に嵌合し、基板配置領域に嵌合し、交差棒部(130)に付く大きさおよび形状にしてある。図27のシート型の基板インサート(165)は、図27に示すように、基板配置領域の底を被覆する大きさであり、随意に側壁(28)を伸ばすサイズである。
例えば、図18、図19および図27の支持フレーム(120)は、支持フレーム(120)内に個別の基板(165)を固定するための随意の固定要素または固定機構を含んでもよい。図25は、これらの構造を持たない実施形態を示す。固定要素は、任意の好適なクリップ、フック、スロット、スナップ、ピン、または類似した要素であってもよく、もしくは、これらを含んでもよい。図示の実施形態において、固定要素は、上端部(126)に沿って離間して配置され、上端部(126)から内向きに延在する複数のフックまたはクリップ(160)を含む。図27に示すように、バスケット型の基板インサート(165)の縁部は、下向きのフック固定要素(160)の下に嵌合する。
支持フレーム(120)は、食品支持部を形成するために交差棒部(130)に着座する基板インサート(165)を受けて固定することができる。基板は半剛性または可撓性であり、PPSもしくはPPSおよび繊維ガラスの熱形成されたフッ素ポリマーシートまたはフッ素ポリマー膜インサートが挙げられ、支持フレーム(120)は、オーブンから出し入れされながら食品を保持するために望ましい剛性をもたらす。より好ましい外観を呈するために支持フレームを使用することができ、この支持フレームにより、必要に応じて使用済みの基板の容易な清掃と交換が可能となり、および/または、急速放熱がもたらされる。これは、適切に調理するための利点になり得、作業者の安全性を改善する。急速放熱は、従来型クッキングシートまたはバスケットの上での調理時間を延ばさないために、本発明の実施形態において特に望ましい。
PPS/PAI/PTFE、PPS/PAI/PFA/PTFE、LCP/PTFE、LCP/PTFE/PFAなどの材料の混合物、もしくは、一様のPTFE、PFA、FEP、PPSまたはLCPのみによって、非付着性、防汚性、および/または、他の清掃が容易な特性または放熱特性をもたらすことができる。支持フレームおよび基板は、望ましくは両者とも、蒸気および水にも耐性がある、耐高温性または耐熱性の材料から形成され、それによって、複数の加熱サイクルおよび清掃サイクルへの耐久性をもたらす。支持フレーム、インサートおよび基板は、望ましくは熱伝導率および/またはマイクロ波透過性が低い1つ以上のポリマーで形成され、それによって、食品にかけられる調理エネルギーが最大になる。望ましい特性を促進するために添加物を含めてもよい。例示的な添加物は、熱質量を低下させ、急速に冷ますことが可能な材料を含み、中空状ガラス球体、切断ガラス繊維、雲母などが挙げられる。
支持フレーム(120)内に配置するための基板は、図27に示すようにベタ状でもよく、または、図28および図29に示すように開口のある網目状でもよい。本発明の網目状の基板は、例えば、折込またはその他の方法によって連結された糸、縫糸および/またはワイヤから形成されてもよく、もしくは、開口のあるフィルムでもよい。網目状の基板の形成には、様々な材料が利用可能であり、繊維ガラス、ナイロン、ポリエステル、アラミド、液晶ポリマー(液晶ポリエステルなど)、ポリエチレン、ポリオレフィン、セラミック、ポリスルホン、ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、またはそれらの組み合わせを含むが、これに限らない。本明細書の教示に従って、当業者によって理解されるように、本発明の食品支持部内で使用するために、様々な代替の網目状の材料が利用可能である。また、本発明の網目状の基板インサートは、例えば、射出成形または熱形成されてもよく、その後、型抜きされ、またはその他の方法によって構造上分離されてもよい。コーティングは、望ましくは上記で説明したものなどの耐熱性ポリマーを含む。網をフレーム(120)の垂直な側面の上に延在するのを容易にするため、図28に示すように、網の隅にスリットまたは切欠きを加工してもよい。網目状の基板の上に、コーティングが施される。
網目状の基板(165)は、長さおよび/幅が約0.10インチ(約0.381cm)から約0.65インチ(約1.27cm)、望ましくは約0.2インチ(約0.508cm)から約0.3インチ(約0.762cm)、より望ましくは約0.22インチ(約0.559cm)から約0.28インチ(約0.711cm)の複数の開口部を含む。開口部は、全体として正方形の形状を呈するが長方形、円形または不規則な形状など、代替的な形状も使用することができる。理解されるように、糸または縫糸の網を形成することによって、例えば、完全ではないものの正方形の開口部になり得る。したがって、本発明の一実施形態において、複数の開口部にわたって長さおよび幅は小さな差で変動するが、少なくとも何らかの時点で、上記で説明した測定値を含む。
よって、本発明は、オーブンから食品アイテムを出し入れし、オーブン内にある間に食品アイテムを保持するのに有用な食品支持部、具体的には調理用バスケット、トレー、平鍋またはシートを提供する。本発明の食品支持部は、耐高温性であり、600° F(約316°C)の熱保持温度を有するオーブン内で使用できる。可変式インサートによって、異なる食品アイテムを調理することができ、望ましい焼き色と加熱の特性が得られる。支持フレームは、剛性および耐久性がある、見た目上好ましい方法で、インサートおよび/または基板の使用を可能にする。
図30および図31は、上記で説明するような支持フレーム(120)を含む、本発明の一実施形態に従う調理用支持システムを図示する。外周フレーム(122)は、側壁(128)によって上縁部または上端部(126)に接続した下縁部または下端部(124)を有する。交差棒部(130)は、下端部(124)から、内部空間にわたって延在する。前に図21に示したように、この実施形態はまた、インサートを含んでもよく、または調理インサートを支持するため、対応するように位置合わせした対になる開口部を通って延在する支持部を収容してもよい。
図21の調理用インサートの代わりとして、図30および図31の調理用面上インサートは、トレー(170)上のスナップとして設計され、もしくは入れ子にされるか、または押し嵌めされる。トレー(170)は、トレー(170)内に凹部(172)として形成された複数の調理面を含む。トレー(170)は、上縁部(126)の上にスナップ留めまたはクリップ留めする、湾曲縁部(174)を含む。隅の切欠き(176)は、トレー(170)の取り付けをさらに容易にすることができる。トレー(170)は、凹部(172)から溢れた何らかの液体を集めるための、各凹部(172)に接続された中央溢水路(175)をさらに含む。
また、図30および図31のトレーは、食品支持部の新しい表面として、金属製のベーキングシートまたは平鍋などの従来の調理器と共に使用されるか、もしくは独立したシートまたは平鍋などとして形成されてもよい。本発明の調理用インサートおよびその中にある調理用凹部には、様々な代替の大きさ、形状、材料および構成が利用可能である。図示の調理用インサートおよび凹部は、円形として示すが、任意の形状を使用できる(正方形、長方形など)。平行ではない形状(例えば三角形)でも使用できる。調理用インサートはそれぞれ単一または複数であってもよい。また、個別の調理用インサートは随意に、使用中の移動を抑制するために、互いに連結していてもよく、および/または、クリップ留め、またはその他の方法によって半永久的に支持軸に固定することができる。調理用インサートは、フレームと同一または異なる材料で形成されてもよく、上記で説明したポリマー、もしくは、金属、セラミック、磁器、図1および図2について上記で説明した材料、またはそれらの組み合わせが挙げられる。調理用インサートは、ベタ状または網目状、および/または、平らまたは何らかの形状を呈する底を有してもよく、および、フッ素ポリマー(PTFE、PFA、MFA、FEP、ETFEなど)またはシリコーン(シリコーンゴム、シリコーン樹脂、シリコーン油など)などの、非付着性または清掃が容易なコーティングを含んでもよい。また、材料またはコーティングは、調理を向上するために電子レンジ用の下位部門の材料またはコーティングを含んでもよい。調理用インサートは、卵、オムレツ、パンケーキ、パニーニ、ピザ、パン、クッキー、ベーコン、スープ、フライなどの食品アイテムを調理したり、または野菜、卵、米などを蒸したりするために設計されてもよいが、これに限定されない。
図30および図31のシステムは、調理用インサート(170)の上またはその周りにスナップ、クリップまたはプレスするため、対応する形状を有する、図32および図33に個別に示す調理用面上インサート(180)をさらに含む。図1について上記で説明したもののように、面上インサート(180)は、非付着性の表面であり、取り外し可能かつ望ましくはリサイクル可能なものを加えてもよい。面上インサート(180)は、好ましくはより高価な、および/または、リサイクル可能な非付着性材料などの薄い材料で、調理用インサートの上にスナップ留めするのに十分な剛性であるが、一般に調理用インサートによって支えられ、オーブンへの取り付け/取り出しを容易にするためにフレームによって支えられる。
支持フレームおよび調理用インサート/面上インサートはすべて、蒸気および水にも耐性がある、耐高温性または耐熱性の材料から形成され、それによって、複数の加熱サイクルおよび清掃サイクルへの耐久性をもたらす。支持フレームおよびインサートは、熱伝導率および/またはマイクロ波透過性が低い1つ以上のポリマーで形成され、それによって、食品にかけられる調理エネルギーが最大になる。PEEK/PTFE(または他のフッ素ポリマー/混合物)、PAEK/PTFE、PPS/PAI/PTFE、PPS/PAI/PFA/PTFE、LCP/PTFE、LCP/PTFE/PFAなどの材料の混合物、もしくは、一様のPTFE、PFA、FEP、PPSまたはLCPのみによって、非付着性、防汚性、および/または、他の清掃が容易な特性または放熱特性をもたらす。好ましい実施形態において、面上インサートは、上記で説明したもののような純粋な溶融加工可能なフッ素ポリマーで形成される。望ましい特性を促進するために添加物を含んでもよい。例示的な添加物は、熱質量を低下させ、急速に冷ますことが可能な材料を含み、中空状ガラス球体、切断ガラス繊維、雲母などが挙げられる。
図34は、本発明の他の実施形態に従う調理器の器具(240)を図示するが、高い耐熱性を加えるため、望ましくは上記で説明した耐熱性のポリマーまたは複合材で完全に形成される。図34は、非金属製の支持フレーム(242)を示すが、トレー、バスケット、平鍋、カップなどの食品調理用インサート(244)のうちの少なくとも1つ、また望ましくはそのうちの複数を固定するために、2つの平行な側壁(243)上に立ち上げられている。食品調理用インサート(244)は、図34に示す柱部(246)および穴部(248)の構造などの任意の好適な固定機構によって、フレーム(242)の上面に固定される。調理用インサート(244)は、調理される食品アイテムを受けてこれを保持するために、食品皿、容器またはボウル(250)を含む。食品皿(250)は、フレーム(242)の上部上に着座する縁部(252)で囲まれ、食品皿(250)は、フレーム(242)内の開口部(245)を通って延在する。食品皿(250)は、パンケーキまたは卵を調理するためのもののような丸型として図34に示すが、任意の好適な形状であってもよい。必要に応じて、図34のフレーム、調理用インサートおよび固定機構には、様々な代替の大きさ、形状および構成が利用可能である。例えば、インサートは、上記で説明したものに類似したスナップ留め、クリップ可能、もしくは押し嵌めの端部を含んでもよく、もしくは、支持フレームは、インサートの柱部、延在部、あるいは下向きに湾曲したクリップ状の端部を受けるため、上面に沿って1つ以上の開口部またはスロットを含んでもよい。
図35および図36は、本発明の他の実施形態に従う調理器の器具(260)を図示するが、高い耐熱性を加えるため、望ましくは以上で説明した耐熱性のポリマーまたは複合材から形成される。器具(260)は、プラスチックシートまたは複合材/積層材から熱形成され、調理用トレー(262)として具現化される食品支持面を含む。調理用トレーは、トレー(262)を調理面の上に離して保持する外周側壁(264)の上縁部の間に延在する。トレー(262)は、剛性をもたらし、食品の周りに熱風が流れるのを容易にする交差リブ流路(266)のパターンを含む。トレー(262)は、熱風をトレー(262)に通らせるため、複数の開口部(268)を含む。支持領域、側壁、リブ流路および開口部には、様々な代替の構成が利用可能である。図35および図36に示すように、中心開口部、リブ流路交差部のいくつかまたはそれぞれにおける少なくとも1つの開口部、ならびに対応するリブ流路の間に形成される支持面のいくつかまたはそれぞれにおける少なくとも1つの開口部が存在する。流路および/または穴部の大きさ、形状および配置は、必要に応じて変動してもよく、また、上記で説明したような網目状の基板は、くずが落ちるのを抑制するため、トレー上で使用できる。
図37は、調理インサート(300)を受けるための代替の調理用支持部の実施形態を示す。調理用支持部は、支持フレーム(320)を含み、望ましくは本明細書で説明した任意の1つ以上のポリマーからできている。支持フレーム(320)は、側壁(322)、トレー上面(324)、および、底の周辺縁部(326)内かつ側壁(322)の間にある開口を有する底を含む。トレー(324)は、それぞれがインサート(300)のうちの1つを受ける、開口部(328)を含む。各開口部(328)は、インサート(300)が着座することが可能なよう、インサート(300)の上縁部(304)より小さい大きさの径を有する。開口部(328)は、調理の後にインサート(300)をそれぞれ取り出すために指やツールを入れることが可能なよう、対向するおよび/または周辺にある開口延在部(330)をさらに含む。再度理解されるように、必要や調理される/焼かれるアイテムに応じて、本発明のインサート、トレーおよび開口部には、様々な大きさ、形状および構成が利用可能である。例えば、多用途の装置を提供するため、底および開口部のパターンはまた、図18の側壁およびインサートにも使用できる。
本発明の実施形態において、調理用インサート(300)は、バガス、麦稈、紙、木、麻、竹などの天然素材またはパルプ素材からできている使い捨て材料または単回使用の材料で少なくとも部分的に形成される。これらのインサートは、1回の調理サイクルに耐えることが可能であり、よって、特定の使用には非常に関連すると考えられる。例えば、図21の調理用インサート(150)は、そのようなパルプ素材で形成され、棒部(140)の間に延在する、対応する多用途の台またはリング状の保持部上に支えられ得る。
本発明のいくつかの実施形態において、単回使用のパルプ製の調理用インサートは、典型的に離れた場所で、調理の前に事前に包装され、密封され、調理するためにレストランに出荷される。図37は、天然パルプ素材で形成された例示的な調理用インサート(300)を図示する。インサート(300)は、調理するための食品製品を含み、卵または生地(例えばスフレ、パンケーキ、カップケーキ、マフィン、ドーナツなどの生地)が挙げられるが、これに限らない。保存および/または出荷のために、インサートは、蓋(302)で密封され、望ましくは紙でも密封される。あるいは、空のインサートカップ(200)は、調理場所で利用者によって充填され得る。例示的なインサートおよび/または材料は、Chef Packから市販されているRigid Containers(剛性容器)を含み、および/または、参照により本明細書に引用される米国特許出願第2018/0346228に従ってできていてもよい。
よって、本発明によって、オーブンから食品アイテムを出し入れし、オーブン内にある間に食品アイテムを保持するのに便利な、調理用バスケット、トレーまたはシートなどの調理機器または構成部品、ならびにその材料を提供する。本発明の調理器および材料は、非付着性かつ耐高温性であり、600°F(約316°C)もの熱保持温度を有するオーブン内で使用できる。可変式調理用インサートによって、異なる食品アイテムを調理することができ、望ましい焼き色と加熱の特性が得られる。支持フレームによって、剛性および耐久性がある、見た目上好ましい方法で、インサートおよび/または基板の使用を可能にする。面上インサートによって、改良された、交換可能/リサイクル可能な非付着性の表面が可能になる。
前記実施形態の詳細は、例示の目的で示され、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本発明の例示的な実施形態はわずかしか、上記で詳細に説明しなかったが、当業者には、本発明の新規な教示および利点から実質的に逸脱しない限り例示的な実施形態において変更が可能であることは理解できよう。従って、そのような変更はすべて、添付の請求項およびそのすべての均等物において規定される本発明の範囲に含まれることが意図されている。さらに、多くの実施形態が、いくつかの実施形態、特に好ましい実施形態のすべての利点を達成していないと考えられ得るが、特定の利点がないことが必ずしもそのような実施形態が本発明の範囲外であることを意味するものではないことを認識されたい。

Claims (38)

  1. 食品支持面を含む、調理の間、食品アイテムを保持する調理器であって、耐熱性ポリマー材料で形成された、一体化された調理面または取り付けられた調理面を含む調理器。
  2. 前記耐熱性ポリマー材料は、溶融加工性フッ素ポリマー、好ましくはペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)、TFE/ペルフルオロメチルビニルエーテルコポリマー(MFA)、またはフッ素化エチレンプロピレン(FEP)、PTFEのホモポリマーもしくはコポリマー、またはそのようなフッ素ポリマーの組み合わせを含む、請求項1に記載の調理器。
  3. 前記調理面は、ポリマースプレーコーティングまたはポリマー浸漬コーティングを含む、請求項1または2に記載の調理器。
  4. 前記ポリマースプレーコーティングまたはポリマー浸漬コーティングは、前記耐熱性ポリマー材料のキャスト膜または積層膜で被覆および/または積層され、前記ポリマースプレーコーティングまたはポリマー浸漬コーティングと前記キャスト膜または積層膜とは、硬化の間に互いに連結する、請求項3に記載の調理器。
  5. 構造剛性を有する積層材料をさらに含み、前記積層材料は、前記耐熱性ポリマー材料を含浸され、非付着性コーティングを施した、ある形状を有する調理器または他の非付着性のアイテムもしくは構成部品にプレスまたは成形される可撓性の基板を含む、請求項1、2または4のいずれかに記載の調理器。
  6. 前記可撓性の基板は、繊維ガラス、ケブラー、ノーメックス、炭素繊維、石英繊維、PEEK、PAEK、PPS、PES、PPSU、LCPおよび/またはPAI繊維、またはそのような繊維もしくは糸の組み合わせで形成される、織布基板、不織布基板、開口を有する網目状の基板/からみ織の基板、編組基板および/または一方向織物を含み、
    前記耐熱性ポリマー材料は、エンジニアリング熱可塑性プラスチック材料、好ましくはPAI、PPS、PEEK、PPSU、PESまたはそれらの組み合わせを含み、
    前記耐熱性ポリマー材料の上に施される前記非付着性コーティングは、PTFEまたは他の非付着性材料である、請求項5に記載の調理器。
  7. 前記調理器は、バスケット、トレー、シート、平鍋、ボウルもしくはカップ、プレート、カバー、または調理器の他の付属品の形にプレスまたは成形される、請求項5または6に記載の調理器。
  8. 前記調理器または前記食品支持面は、金属が完全に含まれていない、請求項1~7のいずれか1項に記載の調理器。
  9. 375°F(191°C)を超える温度に無期限にわたり耐えることができ、より好ましくは500°F(260°C)、最も好ましくは最大600°F(315°C)および最大800°Fの温度に耐えることが可能である、請求項1~8のいずれか1項に記載の調理器。
  10. 前記調理面は、前記食品支持面で、前記調理器にクリップ留め、スナップ留めまたは押し嵌めされる、請求項1~9のいずれか1項に記載の調理器。
  11. 前記調理面は、前記調理器の食品支持面として、またはその上に施される、前記耐熱性ポリマー材料の個別に形成された調理用面上インサートを含み、前記調理用面上インサートは、交換可能、および好ましくはリサイクル可能である、請求項1に記載の調理器。
  12. 前記調理用面上インサートは、非付着性のカバー上にスナップを含む、請求項11に記載の調理器。
  13. 調理領域を画定する側壁を有する支持フレーム、および、取り外し可能な調理用インサートを受けて支えるように構成された内部支持構造、を含む調理用支持部、ならびに、
    前記調理支持部内および前記内部支持構造上に挿入されるように適合された、取り外し可能および交換可能な調理用インサートであって、前記調理面を含み、調理の間、前記食品アイテムを受ける、調理用インサート、
    をさらに含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の調理器。
  14. 前記内部支持構造は、前記側壁内にある対向する対になる開口部の間を通って延在する支持棒部を含み、前記調理用インサートは、平行に対になる支持棒部の間に吊持される、請求項13に記載の調理器。
  15. 前記支持フレームは、調理領域の外周の周りに延在する外周フレーム、および、前記調理領域の下で、前記支持フレームの2つの部分の間に延在する、少なくとも1つの交差棒部を含む、請求項13または14に記載の食品支持部。
  16. 前記支持フレームは、下外周縁部と上外周縁部の間に延在する前記側壁を含む、請求項15に記載の食品支持部。
  17. 前記調理面として、前記支持フレーム内に取り外し可能に配置されるように構成された、ベタ状の基板インサート、または、熱風が通過するための複数の網の開口部を含む網目状の基板インサートをさらに含む、請求項13~16のいずれかに記載の食品支持部。
  18. 前記支持フレームおよび/または前記調理用インサートは、繊維ガラス、ナイロン、ポリエステル、アラミド、ポリエチレン、ポリオレフィン、セラミック、ポリスルホン、ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、またはそれらの組み合わせを含む、請求項13~17のいずれかに記載の食品支持部。
  19. 前記支持フレームおよび/または前記調理用インサートは、フッ素ポリマー、フッ素エラストマ、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリケトン、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリエステル、ポリエーテルスルホン、またはそれらの組み合わせで形成される、請求項18に記載の食品支持部。
  20. 前記支持フレームおよび/または前記調理用インサートは、前記側壁の上縁部の間に延在するバスケット、トレー、平鍋および/またはカップを含む、請求項13~19のいずれかに記載の調理器。
  21. 前記トレーおよび/または前記カップは、前記側壁の上端部の上にスナップ留めまたはクリップ留めする、湾曲縁部を含む、請求項20に記載の調理器。
  22. 前記トレーおよび/または前記カップは、前記側壁の上外周縁部上の柱部の上に嵌合する穴部を含む、請求項20に記載の調理器。
  23. 前記トレーは、前記調理用インサートを受けるための開口部を含み、前記調理用インサートの延在部は、前記調理用インサートが開口部に挿入されるときに前記トレーの上面に着座する、請求項20に記載の調理器。
  24. 前記調理用インサートは、天然パルプ素材で形成される、請求項23に記載の調理器。
  25. 請求項1~24のいずれか1項に記載の食品支持面のための、交換可能な調理面またはインサート。
  26. 請求項1~25のいずれか1項に記載の食品支持部の使用であって、調理面またはインサートを取り出して交換することを含む、使用。
  27. 調理器用の、請求項1~26のいずれかに記載の取り外し可能かつ交換可能な調理面またはインサートを設ける工程を含む方法であって、前記調理面またはインサートは、前記調理器とは個別であって、調理の間オーブン内で食品アイテムを保持するために前記調理器内に取り外し可能に固定されるように適合され、前記調理面またはインサートは、耐熱性ポリマーで形成される、方法。
  28. 支持構造内の前記調理面またはインサートを取り出し、交換する工程をさらに含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記調理面またはインサートを、前記オーブンでの複数の加熱サイクルの後に取り出し、第2の調理面またはインサートに交換する工程をさらに含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記調理面またはインサートの通常の交換およびリサイクルのための加入者サービスをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  31. 食品アイテムを前記調理面またはインサート上に入れる工程、
    前記調理器を前記オーブン内に入れ、その間、前記調理面またはインサートならびに前記食品アイテムを支える工程、
    前記調理器を前記オーブンから取り出す工程、
    前記食品アイテムを前記調理面またはインサートから取り出す工程、
    複数の食品アイテムのそれぞれに対して、前記入れる工程および前記取り出す工程を繰り返す工程、
    前記調理器の前記調理面またはインサートを交換する工程、
    をさらに含む、請求項27に記載の方法。
  32. 耐熱性ポリマー材料を含浸された可撓性の基板を含む複合材料であって、前記複合材料は、硬化時に構造剛性を有する、複合材料。
  33. 前記複合材料は、硬化の前に所定の構成にプレス可能または成形可能であり、硬化時に構造剛性を有する前記所定の構成を保持する、請求項32に記載の複合材料。
  34. 非付着性コーティングを施した上面、好ましくは非付着性の膜または非付着性のコーティング布で積層された上面をさらに含む、請求項32または33に記載の複合材料。
  35. 前記所定の構成は、消費者向けの商品、好ましくは調理器アイテムまたは機械用構成部品である、請求項32、33または34に記載の複合材料。
  36. 前記可撓性の基板は、繊維ガラス、ケブラー、ノーメックス、炭素繊維、石英繊維、PEEK、PAEK、PPS、PES、PPSU、LCPおよび/またはPAI繊維、またはそれらの組み合わせで形成された、織布基板、不織布基板、開口を有する網目状の基板/からみ織の基板、編組基板および/または一方向織物を含み、
    前記耐熱性ポリマー材料は、エンジニアリング熱可塑性プラスチック材料、好ましくはPAI、PPS、PEEK、PPSU、PES、またはそれらの組み合わせを含み、
    前記耐熱性ポリマー材料の上に施される前記非付着性コーティング、積層膜またはコーティング布は、PTFEまたは他の非付着性材料である、請求項32~35のいずれかに記載の複合材料。
  37. 前記調理器は、バスケット、トレー、シート、平鍋、ボウルもしくはカップ、プレート、カバー、または調理器の他の付属品の形にプレスまたは成形される、請求項32~36のいずれかに記載の複合材料。
  38. それぞれが、対応する耐熱性ポリマー材料を含浸された対応する可撓性の基板を含む、複数の層であって、望ましくは少なくとも10の層をさらに含む、請求項32~37のいずれかに記載の複合材料。
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