JP2023168923A - 加熱調理器及び加熱調理方法 - Google Patents

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憲一 逸見
Kenichi Hemmi
ちひろ 伊藤
Chihiro Ito
雄一郎 伊藤
Yuichiro Ito
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【課題】使用者が所望する仕上がりに必要な量の水を容器内へ精度良く供給することができる使い勝手の良い加熱調理器及び加熱調理方法を提供する。【解決手段】加熱調理器は、被加熱物を収容する容器と、容器を加熱する加熱手段と、容器内に水を供給する給水手段と、容器内及び給水手段内の重量を測定する重量測定手段と、を備え、重量測定手段により測定した重量に基づいて給水量を決定し、決定した給水量で給水手段内の水を容器内へ自動で供給する。【選択図】図1

Description

本開示は、加熱調理器及び加熱調理方法に関する。
特許文献1には、加熱調理器としての炊飯器が開示されている。この炊飯器は、被加熱物である米を収容する鍋状の容器と、容器を加熱する加熱手段と、容器内に給水する給水手段である水タンクとを備える。水タンクには、炊飯に必要な水量を示す水位線である水量印が、炊飯合数に対応させて形成されている。使用者は、炊飯前の準備として、炊飯合数に対応する水量印を見ながら、水タンク内に水を予めセットする。水タンクにセットされた水は、炊飯時に、容器内に自動給水される。
特開2002-233451号公報
ところで、加熱調理器の使用者が、被加熱物に対する好みの仕上がりを設定することがある。例えば、炊飯の炊きあがりについて、柔らかめ或いは硬めを設定することがある。使用者が好む炊きあがりを実現するためには、容器内に適切な量の水を供給する必要がある。
然しながら、上記特許文献1では、使用者自身によって水タンク内に水がセットされている。このため、所望の炊きあがりを実現するために必要な量が水タンク内から容器内に精度良く供給されているとは言えない。しかも、水タンク内に水をセットする際、水タンクに形成された水量印に対して水位を合わせるという使用者にとって煩わしい作業が必要であり、これでは、使い勝手が悪い。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、使用者が所望する仕上がりに必要な量の水を容器内へ精度良く供給することができる使い勝手の良い加熱調理器及び加熱調理方法を提供することを目的とする。
本開示に係る加熱調理器は、被加熱物を収容する容器と、容器を加熱する加熱手段と、容器内に水を供給する給水手段と、容器内及び給水手段内の重量を測定する重量測定手段と、を備え、重量測定手段により測定した重量に基づいて給水量を決定し、決定した給水量で給水手段内の水を容器内へ自動で供給する。
また、容器内に収容される被加熱物を加熱調理する本開示に係る加熱調理方法は、加熱前に、給水手段内の水を容器内に供給する給水工程を含み、給水工程は、容器内及び給水手段内の重量を測定する工程と、測定した重量に基づいて給水量を決定する工程と、決定した給水量で給水手段内の水を容器内へ供給する工程と、を有する。
本開示によれば、容器に収容される被加熱物の重量に基づいて適切な給水量が自動で決定される。従って、使用者が所望する仕上がりに必要な量の水を精度良く容器内に供給することができる。しかも、使用者にとって煩わしい水位合わせという作業を行う必要がないため、使い勝手が良い。
実施の形態1による加熱調理器の構成を示す模式断面図である。 実施の形態1による加熱調理方法の給水工程の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2による加熱調理器の構成を示す模式断面図である。 実施の形態3による加熱調理器の構成を示す模式断面図である。
以下、添付の図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。本開示では、重複する説明については適宜に簡略化または省略する。なお、本開示は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す断面図である。加熱調理器100は、主要構造部分である本体1と、本体1の内部に着脱自在に収容される鍋状容器(以下、単に「容器」という)2と、蓋体3と、給水部4と、操作/報知部5とを備える。以下、加熱調理器100の各構成要素について詳細に説明する。
本体1は、板状の基台10aと、基台10aの上面に後述する水タンク41の後方に設けられる筒状壁10bとを有する。また、本体1は、容器カバー11と、加熱コイル12と、鍋底温度センサ13と、第一の重量測定手段14と、ヒンジ部15と、時間計測部16と、制御手段17と、を有する。以下において、図1に示す本体1の高さ方向または上下方向をZ方向、Z方向に直交する前後方向をX方向、X方向及びZ方向に直交する幅方向をY方向として説明する。Y方向は紙面の手前奥行き方向であり、ヒンジ部15が設けられる側をX方向後側とする。
容器カバー11は、容器2よりも一回り大きい有底筒状に形成され、筒状壁10bの上部開口の周縁部の下面に連結されている。容器カバー11の内部には、容器2が着脱自在に収容される。容器カバー11の底部中央には、鍋底温度センサ13及び第一の重量センサ14を挿通可能な透孔11aが開設されている。加熱コイル12は、制御手段17からの通電により、容器2を誘導加熱し、容器2内の被加熱物Riを加熱する。加熱コイル12は、加熱手段に相当する。加熱手段は、加熱コイル12に限定されず、シースヒーターなどの電気ヒーターを用いることもできる。
鍋底温度センサ13は、例えば、サーミスタで構成される。鍋底温度センサ13は、容器カバー11の透孔11aに挿通された状態で、図示省略するばねなどの弾性手段によって上方に付勢される。これにより、容器カバー11内に容器2を収容すると、容器2の底面に鍋底温度センサ13が接触する。鍋底温度センサ13は、測定した容器2の温度に関する情報または信号を制御手段17に送る。第一の重量センサ14は、例えば、ブリッジ回路で構成することができる。第一の重量センサ14は、容器2の重量、容器2及び容器2内の米の合計の重量、または、容器2並びに容器2内の米及び水の合計の重量を測定し、測定した重量の情報または信号を制御手段17に送る。第一の重量センサ14は、重量測定手段に相当する。
ヒンジ部15は、本体1の上部の後端側に設けられている。ヒンジ部15は、本体1の開口部を開閉するように蓋体3を支持する。時間計測部16は、制御手段17の指示を受けて経過時間を計測し、計測した経過時間に関する時間情報を制御手段17に送る。なお、図1では、時間計測部16並びに信号線が本体1の外側に描かれているが、これらは、本体1または蓋体3の内部に設けられる。
制御手段17は、加熱調理器100の動作全般を制御する。制御手段17は、半導体メモリ(以下「メモリ」という)などの記憶部に記憶されたソフトウェアプログラムと、このソフトウェアプログラムを実行するCPU(中央演算装置)またはマイコンのような演算装置とを有する。例えば、制御手段17は、鍋底温度センサ13、第一の重量センサ14、時間計測部16、並びに、後述する内部温度センサ34、第二の重量センサ45、水タンク温度センサ46、操作/報知部5から受け取った各種情報に基づいて、加熱コイル12に通電する高周波電流、蓋ヒーター33に通電する電流、ポンプ38aに通電する電流などを制御する。なお、制御手段17は、加熱調理器100の炊飯機能を実現する制御回路のようなハードウェアで構成されるようにしてもよい。
本体1に、加熱調理器100を運搬する際に使用者が持つハンドル(図示せず)を設けてもよい。ハンドルは、例えば、本体1のY方向両側面上部の前後方向略中央(ヒンジ部15が設けられる後部と給水部4が設けられる前部との間の略中央)の二箇所で、回転可能に軸支され得る。ハンドルの回転軸は、ヒンジ部15の回転軸と略平行となるようにY方向にのびることが望ましい。この場合、加熱調理器100の運搬者がハンドルを持って加熱調理器100を持ち上げると、ハンドルはその回転軸の略直上の位置まで回転し、運搬者はハンドルのみを持って加熱調理器100を運搬することが可能となる。
容器2は、上部開口を有する有底円筒形状に形成され、上部開口から投入される被加熱物Riを内部に収容できる。容器2は、例えば、誘導加熱によって発熱する磁性体の金属を含む。容器2は、上端から径方向外側に突出するフランジ部21を有する。フランジ部21を本体1の筒状壁10bの上面に係止させることで、容器カバー11と相俟って、容器2が位置決めされる。容器2の構造は、図示の例に限定されず、被加熱物Riを収容できるものであればよい。被加熱物Riには、例えば、米、水、肉、魚、野菜及び調味料などの食品が含まれる。本実施の形態において、被加熱物Riは米であり、容器2は炊飯釜である。
蓋体3は、本体1の開口部を開閉自在に設けられる。図1に示す蓋体3の閉位置にて、容器2内の被加熱物Riが蓋体3により覆われる。蓋体3は、外蓋31と、内蓋32と、蓋ヒーター33と、内部温度センサ34と、を有する。なお、蓋体3の構造は、図示の例に限定されない。また、容器2内とは、蓋体3の閉位置にて、容器2と内蓋32とで囲まれる領域を意味する。
外蓋31は、蓋体3の上部及び側部を構成する。外蓋31は、ヒンジ部15を介して本体1に取り付けられている。外蓋31の前側の側壁に設けられる開ボタン35を押すことで、蓋体3が本体1の開口部を開くようになっている。外蓋31の前側の下部には、蓋側コネクタ36が設けられている。蓋体3を閉じたときに、蓋側コネクタ36は、後述するタンク側コネクタ42aと高い密閉性で接続される。一方、蓋体3を開いたときには、蓋側コネクタ36とタンク側コネクタ42aとは離間する。図示省略するが、両コネクタ36,42aの内部には、後述する給水通路38に連通する水路が形成されている。
外蓋31の下面には、内蓋32を加熱するための蓋ヒーター33が設けられている。また、外蓋31には、蒸気口31aとしての透孔が開設されている。蒸気口31aは、内蓋32及び蓋ヒーター33に夫々開設された蒸気口32a,蒸気口33aと連通する。被加熱物Riの加熱中、これらの蒸気口32a,33a,31aを通って容器2内の蒸気が外蓋31の外側に排出される。外蓋31の内蓋32側の下部にはノズル37が設けられ、ノズル37は、内蓋32及び蓋ヒーター33に夫々開設された透孔に挿通される。ノズル37は、その中心線が容器2の中心線上に位置するように外蓋31に設けられている。これにより、蓋体3を閉じたときに容器2の開口部に対向するようにノズル37が位置決めされる。
外蓋31の内部には、蓋側コネクタ36とノズル37とを連通する給水通路38が形成され、給水通路38にはポンプ38aが介設されている。ポンプ38aは、例えば、ギアポンプで構成される。ポンプ38aのモーター回転数は、制御手段17によって制御される。給水部4から容器2内に供給される水の量(給水量)は、モーター回転数が一定である場合には、ポンプ38aに通電される通電時間の長さに比例する。ポンプ38aを作動させることにより、水タンク41から汲み上げられた水が給水通路38を経てノズル37から容器2内に供給される。
内蓋32は、例えば、ステンレスなどの金属で構成されている。内蓋32は、外蓋31の本体1側の下面に係止材32bを介して取り付けられている。係止材32bの形状は、図示のものに限定されず、内蓋32を外蓋31から取り外し可能に固定できるものであればよい。内蓋32の周縁部には、シール材としての蓋パッキン32cが取り付けられている。蓋パッキン32cは、蓋体3が閉じられたときに、容器2の上部(フランジ部21よりも径方向内方で上下方向にのびる部分)の内面と密着することで、容器2と内蓋32との間の隙間を封止している。このとき、容器2と内蓋32とで密閉空間が画成される。
内部温度センサ34は、外蓋31の内蓋32に対向する面に設置されている。内部温度センサ34は、内蓋32に開設された透孔に挿通されている。これにより、内部温度センサ34の先端が容器2内を臨むようになっている。内部温度センサ34は、例えば、サーミスタで構成される。内部温度センサ34は、容器2内の被加熱物Riの上方における温度を測定し、測定した容器2内の温度に関する温度情報を制御手段17に送る。
給水部4は、水タンク41と、タンク蓋42と、タンクカバー43と、を有する。水タンク41は、容器2内に供給するための水を貯留する、例えば、プラスチック製のタンクである。水タンク41は、基台10aのX方向前側の部分に着脱可能に設けられている。これにより、本体1に対する水タンク41の着脱が容易になり、水タンク41内の水を誤って本体1内にこぼしてしまうというリスクを低減することができるなど、加熱調理器100の使い勝手を向上させることができる。水タンク41は上端に開口部を有し、この開口部に着脱可能にタンク蓋42が嵌め込まれている。タンク蓋42には、蓋側コネクタ36に対応させてタンク側コネクタ42aが設けられ、タンク側コネクタ42aには下方にのびる連通管42bが連結されている。また、タンク蓋42には、水タンク41の内部と外部とを連通させる通気孔(図示せず)が開設されている。タンクカバー43は、水タンク41の前面側と側面部とを覆うように形成されている。タンクカバー43と本体1との間には断熱材44が介設されている。これにより、容器2の熱が水タンク41側へ伝熱することが抑制され、水タンク41内の水が高温となることが抑制される。
また、水タンク41の底部には、第二の重量センサ45と水タンク温度センサ46とが配置されている。水タンク41の内部には仕切板41aが配置され、仕切板41aの下面に第二の重量センサ45と水タンク温度センサ46とが固定されている。第二の重量センサ45は、例えば、ブリッジ回路で構成することができる。第二の重量センサ45は、水タンク41の重量、及び、水タンク41内の水の重量を測定し、測定した重量に関する情報または信号を制御手段17に送る。第二の重量センサ45は、重量測定手段に相当する。水タンク温度センサ46は、水タンク41の温度を測定し、測定した水タンク41の温度に関する情報または信号を制御手段17に送る。
なお、重量測定手段に相当する第一の重量センサ14及び第二の重量センサ45としては、上記ブリッジ回路を用いるものを例に説明したが、容器2の重さ、容器2内の米及び水の重さ、水タンク41の重さ、水タンク41内の水の重さを測定可能なものを用いることができる。
ポンプ38aを作動させると、水タンク41内の水が、連通管42b、タンク側コネクタ42a、蓋側コネクタ36及び給水通路38を経て、ノズル37から容器2内に供給される。給水部4、ポンプ38a、蓋側コネクタ36、給水通路38及びノズル37が給水手段を構成する。容器2内へ給水する際に、例えば、水タンク41の温度が予め設定された一定温度よりも高い場合には、操作/報知部5により使用者に対する報知を実施する。水タンク41の温度が一定温度よりも高いと、即ち、容器2内に供給する水の水温が一定温度よりも高いと、米Riへの吸水の程度が変わり、使用者が所望する炊きあがりを実現できなくなる事態が生じ得る。そこで、水タンク41の温度異常を使用者に報知することで、このような事態を回避することができる。
操作/報知部5は、例えば、外蓋31の上面に設けられるユーザーインターフェースに相当する。操作/報知部5は、操作/表示部でもあり、使用者によって操作される操作ボタンと、各種情報の報知を含めた表示を行う液晶パネルとを有する。これら操作ボタンと液晶パネルは別体に構成されてもよく、例えばタッチパネルのように一体に構成されてもよい。操作/報知部5は、使用者の操作によって、例えば、炊飯の開始及び取り消し、炊飯される米の量(炊飯米量)の設定、予約設定などの各種指示が入力されると、入力された各種指示を指示情報として制御手段17に送る。また、操作/報知部5は、各種炊飯情報として、使用者によって選択された炊飯メニュー(標準炊飯或いは早炊き炊飯、硬め或いは軟らかめ、白米炊飯或いは無洗米炊飯など)、時間に関する情報、炊飯米量などを表示する機能に加えて、加熱状態に異常が起こった場合における異常報知などを表示する機能を有している。
操作/報知部5から送られる炊飯開始の指示情報を制御手段17が受け取ると、制御手段17は、操作/報知部5から受け取った炊飯メニュー及び炊飯米量などの指示情報に適合した炊飯プログラムをメモリから読み出して実行する。これにより、炊飯工程が実施される。炊飯工程における給水動作の際には、容器2内の米重量、水重量、水タンク41内の水の重量を経時的な変化を含めた情報が取得され、取得された情報は制御手段17へ送信される。制御手段17は、例えばポンプ38aの作動を制御することにより、水タンク41から容器2内に供給される水量が調整される。
次に、図2を参照して、加熱調理器100の動作について説明する。図2は、加熱調理器100により実施される炊飯工程における給水動作の一例を示すフローチャートである。使用者は、炊飯工程の準備として、容器2内に米Riを投入すると共に、水タンク41内に適量の水を投入する。ここで、適量の水とは、後述するステップS5で水量不足と判別されないように、比較的多めの水とする。米Ri及び水の投入後、使用者は、操作/報知部5を操作して炊飯条件を入力する。炊飯条件には、投入した米Riの種類のほかに、使用者が所望する好みの炊きあがり(硬め或いは軟らかめ)に関する情報が含まれる。炊飯条件の入力後、使用者が操作/報知部5を操作して炊飯の開始を入力すると、制御手段17は、図2に示すルーチンをメモリから読み出して実行する。
制御手段17は、入力された炊飯条件を取得する(ステップS1)。次に、第一の重量センサ14により容器2の重量を測定する(ステップS2)。容器2自体の重量は既知であるため、ステップS2では、容器2内の米Riの重量が測定され、測定した米重量の情報が制御手段17内のメモリに記憶される。続いて、第二の重量センサ45により水タンク41の重量を測定する(ステップS3)。水タンク41自体の重量が既知であるため、ステップS3では、水タンク41内に貯留されている水の重量が測定される。米重量及び水重量が測定されると、制御手段17は、上記ステップS2で測定された米重量に対して、上記ステップS1で取得した炊飯条件に適した給水量を決定する(ステップS4)。
ここで、制御手段17のメモリには、各種の炊飯条件に適した給水量、つまり、使用者が所望する炊きあがりに必要な給水量を決定するためのサブプログラム(図示省略)が記憶されている。ステップS4では、制御手段17はこのサブプログラムを起動し、給水量を自動で決定する。即ち、炊飯条件に対応する標準水量をメモリから読み出し、測定された米重量の情報に基づいて、標準水量を増減させることにより給水量を決定する。または、米重量に対応する標準水量をメモリから読み出し、炊飯条件に基づいて、標準水量を増減させることにより給水量を決定する。例えば、上記ステップS1で取得した炊飯条件が軟らかめである場合、米重量に対応する標準水量に対して一定量増加させる。なお、米量に対する標準水量、または炊飯条件に対する標準水量からの増減量は炊飯合数によって設定変更されるように構成してもよい。例えば、5.5合炊飯の場合における標準水量からの増加量を10%とし、1合炊飯では増加量を5%としてもよい。少量炊飯の場合は米量と加水量の比率における炊き上がり後のばらつきが大きい、つまり少量炊飯ほどより軟らかい仕上がりになりやすい傾向があるため、使用者が想定した所望の炊きあがりになりにくい場合があるが、本制御により使用者の嗜好に合わせた給水が可能になる。
次に、上記ステップS4で決定した給水量に対して、上記ステップS3で測定した水タンク41内の水の重量が足りているか否かを判別する(ステップS5)。水タンク41内の水が不足している場合、容器2への給水を禁止すると共に、操作/報知部5によって必要な水量を使用者に報知し(ステップS6)、ステップS5に戻る。このとき、音声による報知を行えば、使用者に水量不足をより確実に知らせることもできる。
ステップS5で水タンク41内の水量が十分であると判別された場合には、上記ステップS1で取得した炊飯条件から、容器2内に投入された米Riが無洗米であるか否か、即ち、洗米する必要があるか否かを判別する(ステップS7)。ステップS7で無洗米ではないと判別された場合、即ち、洗米する必要があると判別された場合には、通常の洗米に要する時間を考慮して予め設定された一定時間だけ待機する(ステップS8)。待機後、洗米が完了したか否かを判別する(ステップS9)。洗米が完了すると、水タンク温度センサ46により測定された水タンク41の温度、即ち、容器2に供給する水の水温に異常がないか否かを判別する(ステップS10)。水タンク41の温度に異常がある場合、例えば、水タンク41の温度が予め設定された温度よりも高い場合、操作/報知部5によって、使用者に温度異常を報知する(ステップS11)。
水タンク41の温度に問題がなければ、給水を開始する(ステップS12)。その後、容器2内に供給された水量を取得する(ステップS13)。ステップS13では、第一の重量センサ14により測定された容器2内の重量から、上記ステップS2で記憶した米重量を減算することにより、実際に容器2内に供給された水量が取得される。そして、取得した水量が上記ステップS4で決定した目標の給水量に達したか否か、即ち、使用者が所望する炊きあがりに必要な給水量に達したか否かを判別する(ステップS14)。ステップS14の判別は、目標給水量を達成するまで繰り返し実行される。これにより、所望の炊きあがりに必要な水を容器2内に精度良く供給することができる。
目標給水量が達成されると、ポンプ38aを停止することで、容器2への給水を停止する(ステップS15)。その後、制御手段17は、所定の炊飯シーケンスをメモリから読み出して実行(開始)する(ステップS16)。炊飯シーケンスにより、加熱コイル12及び蓋ヒーター33の動作が制御される。なお、炊飯シーケンスとしては、公知のものを利用することができるため、ここでは説明を省略する。
本実施の形態によれば、容器2に投入した米Riの重量に基づいて適切な給水量が自動で決定される。従って、使用者が所望する炊きあがりに必要な量の水を精度良く容器2内に供給することができる。しかも、使用者にとって煩わしい水位合わせという作業を行う必要がないため、使い勝手が良い。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2による加熱調理器100の構成の一例を示す断面図である。以下、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、水タンク41として、加熱調理器100専用のタンクではなく、ペットボトルなどの市販の容器が用いられる。ペットボトル41の上端には注ぎ口が形成され、注ぎ口にはタンク側コネクタ42aが嵌め込まれている。
ところで、ペットボトル41には、内容量によって高さの異なる複数の種類がある。ペットボトル41の高さが異なるとタンク側コネクタ42aのZ方向の位置が変わり、蓋側コネクタ36との密閉性が損なわれるため、容器2内に給水できなくなる。
そこで、給水部4は、汎用性を有するペットボトル41が着脱自在に設置される水タンク設置部40と、水タンク設置部40の下部に設けられ、ペットボトル41を支持する台座47と、台座47の上下方向の高さ位置を調整するための位置調整部48と、を有する。台座47は板材で構成することができ、位置調整部48が台座47の下面に連結されるアクチュエータやシリンダなどのリフト機構で構成することができる。制御手段17により位置調整部48を作動させることで、台座47の高さを調整することができる。その結果、ペットボトル41の種類に関わらず、タンク側コネクタ42aのZ方向の位置を一定に維持することができる。このため、高さの異なるペットボトル41を利用することができる。
本実施の形態によれば、ペットボトル41を交換すればよいため、加熱調理器100専用の水タンクを使用する場合のように、使用者にとって煩わしい水タンクの洗浄という作業が不要となり、使い勝手を更に向上させることができ、高い衛生性を維持することができる。しかも、経年劣化などに伴い、加熱調理器100専用の水タンクの買い替えを行う必要もなく、運用コストが安く済む。
なお、ペットボトル41の注ぎ口の口径も複数の種類があるため、タンク側コネクタ42aについてはペットボトル41の注ぎ口の口径に適用する構造であることが望ましい。例えば、タンク側コネクタ42aとして、径が可変であるものを用いることができる。また、注ぎ口の口径に応じて、タンク側コネクタ42aを複数種用意しておき、交換できるようにしてもよい。
実施の形態3.
図4は、実施の形態3による加熱調理器100の構成の一例を示す断面図である。以下、前述した実施の形態2との相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、水タンク設置部40の内部に設置された台座47に、ペットボトル41が注ぎ口を下方に向けた姿勢で設置されている。ペットボトル41の注ぎ口には、台座47に固定するための固定部材42cがはめ込まれている。図示省略するが、固定部材42cには、固定部材42cをZ方向に貫通する透孔が形成されている。ペットボトル41の下方には、台座47と水タンク設置部40の内面とで画成される貯水部49が形成される。ペットボトル41を設置すると、ペットボトル41内の水が、自重により、貯水部49内に供給され、貯水部49内に常時水が貯留される状態となる。この状態でポンプ38aを作動させることで、貯水部49内の水が、連通管42b、コネクタ42a,36及び給水通路38を経てノズル47から容器2内に供給される。従って、ポンプ38aを作動させても水を供給できない事態を回避することができる。
Ri…米(被加熱物)、100…炊飯器(加熱調理器)、2…容器、4…給水部、12…加熱コイル(加熱手段)、14…第一の重量センサ(重量測定手段)、17…制御手段、41…水タンク,ペットボトル、44…断熱材、45…第二の重量センサ(重量測定手段)、48…位置調整部、49…貯水部

Claims (9)

  1. 被加熱物を収容する容器と、
    前記容器を加熱する加熱手段と、
    前記容器内に水を供給する給水手段と、
    前記容器内及び前記給水手段内の重量を測定する重量測定手段と、を備え、
    前記重量測定手段により測定した重量に基づいて給水量を決定し、決定した給水量で前記給水手段内の水を前記容器内へ自動で供給する加熱調理器。
  2. 前記被加熱物が米であり、
    使用者により選択された炊飯条件の情報を取得し、前記炊飯条件の情報と前記重量とに基づいて、前記給水量を決定する制御手段を備える請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記重量測定手段は、前記容器内に投入された米の重量を測定し、
    前記制御手段は、前記炊飯条件の情報に対応する標準水量を取得し、前記重量測定手段により測定された前記米の重量の情報に基づいて、前記標準水量を増減させて前記給水量を決定する請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記給水手段は水タンクを有し、前記水タンクと前記容器との間に断熱材が配置される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記給水手段は、水タンクと、前記水タンク内の水温を測定する水温測定手段とを有し、
    前記水温測定手段により測定した水温が一定温度よりも高い場合に、前記容器内への給水を禁止すると共に、使用者に報知する報知手段を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記給水手段は水タンクを有し、前記水タンクは着脱可能なペットボトルで構成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記給水手段は、前記ペットボトルが設置される設置面の高さ方向の位置を調整可能な位置調整部を有する請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記ペットボトルは注ぎ口を下方に向けた姿勢で設置され、
    前記給水手段は、前記ペットボトルの下方に、前記注ぎ口から供給される水を貯留するための貯水部を有し、前記貯水部内に貯留された水が前記容器内に供給される請求項6に記載の加熱調理器。
  9. 容器内に収容される被加熱物を加熱調理する加熱調理方法において、
    加熱前に、給水手段内の水を前記容器内に供給する給水工程を含み、
    前記給水工程は、
    前記容器内及び前記給水手段内の重量を測定する工程と、
    測定した重量に基づいて給水量を決定する工程と、
    決定した給水量で前記給水手段内の水を前記容器内へ供給する工程と、を有する加熱調理方法。
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