JP2023167153A - 作業機、および複数の把持爪がキャビティに位置決めされた部品を把持するのか否かを決定する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビティに位置決めされた部品をチャック等の部品保持具により適切に保持する。【解決手段】部品を位置決めするためのキャビティを有する部品収容部材と、キャビティに位置決めされた部品を保持する部品保持具とを備える作業機において、部品保持具の一部をキャビティに挿入してキャビティに位置決めされた部品を部品保持具により保持する場合に、部品保持具が部品収容部材に干渉するか否かを、キャビティの平面寸法と、キャビティに挿入される部品保持具の寸法とに基づいて判断することを特徴とする作業機。【選択図】図7
Description
本発明は、部品保持具の一部を部品収容部材のキャビティに挿入してキャビティに位置決めされた部品を部品保持具により保持する場合に、部品保持具が部品収容部材に干渉するか否かを判断する作業機などに関するものである。
下記特許文献には、部品保持具の一部を部品収容部材のキャビティに挿入してキャビティに位置決めされた部品を部品保持具により保持する技術が記載されている。
本明細書は、キャビティに位置決めされた部品をチャック等の部品保持具により適切に保持することを課題とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、部品を位置決めするためのキャビティを有する部品収容部材と、前記キャビティに位置決めされた部品を保持する部品保持具とを備える作業機において、前記部品保持具の一部を前記キャビティに挿入して前記キャビティに位置決めされた部品を前記部品保持具により保持する場合に、前記部品保持具が前記部品収容部材に干渉するか否かを、前記キャビティの平面寸法と、前記キャビティに挿入される前記部品保持具の寸法とに基づいて判断することを特徴とする作業機を開示する。
また、上記課題を解決するために、本明細書は、部品収容部材が備えるキャビティに位置決めされた部品を前記キャビティの上端より下方に複数の把持爪を挿入して把持する場合に前記キャビティと前記複数の把持爪とが干渉するのか否かを判断したのちに、前記複数の把持爪が前記キャビティに位置決めされた部品を把持するのか否かを決定する方法であって、前記複数の把持爪が前記キャビティと干渉するのか否かを、前記キャビティの平面寸法と、前記キャビティに挿入した前記把持爪の断面寸法と、前記キャビティに挿入した前記把持爪の移動寸法とに基づいて判断して、前記複数の把持爪が前記キャビティに位置決めされた部品を把持するのか否かを決定する方法を開示する。
本開示では、部品保持具の一部をキャビティに挿入してキャビティに位置決めされた部品を部品保持具により保持する場合に、部品保持具が部品収容部材に干渉するか否かが、キャビティの平面寸法と、キャビティに挿入される部品保持具の寸法とに基づいて判断される。また、キャビティに位置決めされた部品をキャビティの上端より下方に複数の把持爪を挿入して把持する場合に、複数の把持爪がキャビティと干渉するのか否かが、キャビティの平面寸法と、キャビティに挿入した把持爪の断面寸法と、キャビティに挿入した把持爪の移動寸法とに基づいて判断され、複数の把持爪がキャビティに位置決めされた部品を把持するのか否かが決定される。これにより、キャビティに位置決めされた部品をチャック等の部品保持具により適切に保持することができる。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
図1に、部品実装機10を示す。部品実装機10は、回路基材12に対する部品の実装作業を実行するための装置である。部品実装機10は、装置本体20、基材搬送保持装置22、部品装着装置24、マークカメラ26、パーツカメラ28、部品供給装置30、ばら部品供給装置32、制御装置(図8参照)34を備えている。なお、回路基材12として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。
装置本体20は、フレーム40と、そのフレーム40に上架されたビーム42とによって構成されている。基材搬送保持装置22は、フレーム40の前後方向の中央に配設されており、搬送装置50とクランプ装置52とを有している。搬送装置50は、回路基材12を搬送する装置であり、クランプ装置52は、回路基材12を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置22は、回路基材12を搬送するとともに、所定の位置において、回路基材12を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材12の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。つまり、部品実装機10の幅方向は、X方向であり、前後方向は、Y方向である。
部品装着装置24は、ビーム42に配設されており、2台の作業ヘッド60,62と作業ヘッド移動装置64とを有している。作業ヘッド移動装置64は、X方向移動装置68とY方向移動装置70とZ方向移動装置72とを有している。そして、X方向移動装置68とY方向移動装置70とによって、2台の作業ヘッド60,62は、一体的にフレーム40上の任意の位置に移動させられる。また、各作業ヘッド60,62は、スライダ74,76に作業者が工具を用いることなく着脱可能に位置決めして装着されており、Z方向移動装置72は、スライダ74,76を個別に上下方向に移動させる。つまり、作業ヘッド60,62は、Z方向移動装置72によって、個別に上下方向に移動させられる。
また、各作業ヘッド60,62の下端面には、図2に示すように、部品保持具77が取り付けられている。部品保持具77は、所謂チャックであり、図3に示すように、本体78と1対の把持爪80と当金82とを含む。1対の把持爪80は、本体78の下面から下方に延び出すように配設されており、互いに接近・離間するように直線的にスライドする。また、当金82は、1対の把持爪80の間において、本体78の下面に固定されている。これにより、部品保持具77は、1対の把持爪80を接近させることで、1対の把持爪80によって部品を把持する。この際、部品保持具77は、当金82の下面を部品の上面に接触させた状態で、部品を1対の把持爪80により把持する。これにより、部品保持具77は、部品の姿勢を安定させた状態で部品を把持することができる。そして、部品保持具77は、1対の把持爪80を離間させることで、1対の把持爪80の間から部品を離脱する。また、各作業ヘッド60,62には、部品保持具77を鉛直軸線回りに自転させる自転装置(図示省略)が設けられており、自転装置の作動により、部品保持具77が保持した部品の姿勢を変更することが可能である。
マークカメラ26は、図2に示すように、鉛直線上において下方を向いた状態でスライダ74に取り付けられており、作業ヘッド60とともに、X方向,Y方向およびZ方向に移動する。したがって、マークカメラ26は、フレーム40上の任意の位置を撮像することができる。パーツカメラ28は、図1に示すように、フレーム40上の基材搬送保持装置22と部品供給装置30との間に、鉛直線上において上方を向いた状態で配設されている。これにより、パーツカメラ28は、作業ヘッド60,62の部品保持具77に保持された部品を撮像する。
部品供給装置30は、フレーム40の前後方向での一方側の端部に配設されている。部品供給装置30は、フィーダ型部品供給装置(図8参照)86とトレイ型部品供給装置88とを有している。フィーダ型部品供給装置86は、テープフィーダ、スティックフィーダ(図示省略)によって作業ヘッドに部品を供給する。また、トレイ型部品供給装置88は、トレイ上に載置された状態の部品を作業ヘッドに供給する。詳しくは、図4に示すように、トレイ100は、外枠102と、9個の内枠104とにより構成されている。外枠102は、図5に示すように、概して矩形の厚板形状であり、トレイ型部品供給装置88において、外枠102の長手方向をY方向に向けるとともに外枠102の短手方向をX法に向けた姿勢で配設されている。また、外枠102には、上面に開口するキャビティ110が形成されている。キャビティ110は、外枠102の上面の中央部において概して矩形に凹んでいる。
また、内枠104は、図6に示すように、概してブロック形状であり、内枠104にも、上面に開口するキャビティ120が形成されている。キャビティ120はポケット形状であり、部品を直接的に収容して位置決めするための部品用キャビティ122と、部品保持具77の1対の把持爪80を挿入するための1対の爪用キャビティ124とにより構成されている。部品用キャビティ122は、トレイ100に収容される部品の外寸より僅かに大きな内寸である。なお、部品用キャビティ122の深さ寸法は、部品の高さ寸法より深くされているため、部品用キャビティ122に部品が収容されると、部品の上面はキャビティ120の上端、つまり、内枠104の上面より下方に位置する。つまり、内枠104では、部品が部品用キャビティ122の内部に埋め込まれた状態で収容される。また、1対の爪用キャビティ124は、部品用キャビティ122を挟むように形成されており、部品用キャビティ122の対向する1対の内壁面から離れる方向に凹んでいる。つまり、1対の爪用キャビティ124は部品用キャビティ122と連続しており、部品用キャビティ122と1対の爪用キャビティ124とによりキャビティ120が構成されている。
なお、内枠104は外枠102のキャビティ120の内部に配設されるが、その際、内枠104は、1対の爪用キャビティ124がX方向において対向するように配設される。また、1対の爪用キャビティ124は部品用キャビティ122のX方向において対向する1対の内壁面の中央部に形成されており、爪用キャビティ124のY方向の寸法は、部品用キャビティ122のY方向の寸法の約1/3である。また、爪用キャビティ124の深さ寸法は、部品用キャビティ122の深さ寸法の約1/2である。そして、図4に示すように、9個の内枠104が、3×3に配列した状態で外枠102のキャビティ110の内部に配設される。なお、内枠104の高さ寸法は、外枠102のキャビティ120の深さ寸法と同じである。このため、外枠102のキャビティ110の内部に配設された内枠104の上面は、外枠102の上面と同じ高さとなる。
このような構造のトレイ100では、図7に示すように、内枠104の部品用キャビティ122に電子部品130が収容されており、その部品用キャビティ122を挟むように形成された1対の爪用キャビティ124に作業ヘッドが備える部品保持具77の1対の把持爪80が挿入される。この際、部品保持具77の当金82が、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130の上面に接触するまで部品保持具77は下降する。そして、部品保持具77の1対の把持爪80を接近させることで、1対の把持爪80によって電子部品130が把持される。このように、トレイ型部品供給装置88は、トレイ100の内枠104の部品用キャビティ122に収容されている電子部品130を作業ヘッドに供給する。
また、ばら部品供給装置32は、図1に示すように、フレーム40の前後方向での他方側の端部に配設されている。ばら部品供給装置32は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。
なお、部品供給装置30および、ばら部品供給装置32によって供給される部品として、電子回路部品,太陽電池の構成部品,パワーモジュールの構成部品等が挙げられる。また、電子回路部品には、リードを有する部品,リードを有さない部品等が有る。
制御装置34は、図8に示すように、コントローラ140、複数の駆動回路142、画像処理装置144を備えている。複数の駆動回路142は、上記搬送装置50、クランプ装置52、作業ヘッド60,62、作業ヘッド移動装置64、フィーダ型部品供給装置86、トレイ型部品供給装置88、ばら部品供給装置32に接続されている。コントローラ140は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路142に接続されている。これにより、基材搬送保持装置22、部品装着装置24等の作動が、コントローラ140によって制御される。また、コントローラ140は、画像処理装置144にも接続されている。画像処理装置144は、マークカメラ26およびパーツカメラ28によって得られた画像データを処理するものであり、コントローラ140は、画像データから各種情報を取得する。なお、コントローラ140には、生産プログラム150が記憶されている。生産プログラム150は、後述する装着作業を実行するためのプログラムである。
部品実装機10では、生産プログラム150の処理に従って、基材搬送保持装置22に保持された回路基材12に対して部品の装着作業が行われる。部品実装機10では、種々の部品を回路基材12に装着することが可能であるが、トレイ型部品供給装置88により供給された電子部品130を回路基材12に装着する場合について、以下に説明する。
具体的には、回路基材12が、基材搬送保持装置22の搬送装置50によって作業位置まで搬送され、その位置において、クランプ装置52によって固定的に保持される。次に、マークカメラ26が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12を撮像する。これにより、回路基材12の保持位置等に関する情報が得られる。また、トレイ型部品供給装置88がトレイ100の内枠104の部品用キャビティ122に収容されている電子部品130を、作業ヘッド60,62に供給する。そして、作業ヘッド60,62の何れかが、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130の上方に移動し、部品保持具77の1対の把持爪80によって、電子部品130が把持される。詳しくは、作業ヘッド60,62が電子部品130の上方に移動している状態において、部品保持具77の1対の把持爪80は離間しており、1対の把持爪80がトレイ100の内枠104の1対の爪用キャビティ124の上方に位置するように、XY方向に移動する。そして、作業ヘッド60,62が下降することで、1対の把持爪80が、トレイ100の内枠104の1対の爪用キャビティ124に挿入するとともに、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130の上面に、当金82の下面が接触する。なお、上述したように、部品用キャビティ122の深さ寸法は電子部品130の高さ寸法より深くされているため、部品用キャビティ122に収容された電子部品130の上面はキャビティ120の上端、つまり、内枠104の上面より下方に位置する。このため、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130の上面に、当金82の下面が接触する際に、当金82は部品用キャビティ122に進入する。つまり、1対の把持爪80が1対の爪用キャビティ124に挿入するとともに、当金82が部品用キャビティ122に挿入することで、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130の上面に、当金82の下面が接触する。別の言い方をすれば、1対の把持爪80が1対の爪用キャビティ124の上端より下降するとともに、当金82が部品用キャビティ122の上端より下降することで、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130の上面に、当金82の下面が接触する。そして、1対の把持爪80が接近することで、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130が1対の把持爪80により把持される。
続いて、部品用キャビティ122に収容されている電子部品130を保持した作業ヘッド60,62が、パーツカメラ28の上方に移動し、パーツカメラ28によって、部品保持具77の1対の把持爪80に把持された電子部品130が撮像される。これにより、部品の保持位置等に関する情報が得られる。続いて、電子部品130を保持した作業ヘッド60,62が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12の保持位置の誤差,部品の保持位置の誤差等を補正する。そして、部品保持具77により保持された電子部品130が、回路基材12の装着予定位置に装着される。
このように、部品実装機10では、生産プログラム150の処理により回路基材12への部品の装着作業が実行される。このため、生産プログラム150には、回路基材12への部品の装着予定位置,回路基材12に装着される部品に関する情報,部品を供給するトレイ100に関する情報,回路基材12に装着される部品を保持する部品保持具77に関する情報などがプログラミングされている。例えば、部品に関する情報としては、部品のサイズ,部品の姿勢、部品の供給位置などが生産プログラム150にプログラミングされている。
また、トレイ100に関する情報としては、トレイ100の外枠102の寸法に関する情報と、トレイ100の内枠104の寸法に関する情報とがある。トレイ100の外枠102の寸法に関する情報は、図9に示すように、外枠102の平面寸法として、外枠102のX方向における外寸Xgと、外枠102のY方向における外寸Ygと、外枠102のキャビティ110を区画する壁106のX方向における厚さ寸法W1と、壁106のY方向における厚さ寸法W2とが生産プログラム150にプログラミングされている。なお、平面寸法は、平面図でのXY方向の寸法であり、平面図での位置,厚み,3次元形状等を示す寸法である。また、別の言い方をすれば、平面寸法は、上方からの視点における寸法である。また、トレイ100の外枠102の寸法に関する情報は、外枠102の側面寸法として、外枠102のZ方向における外寸Zgと、外枠102のキャビティ110の深さ寸法Zgcとが生産プログラム150にプログラミングされている。なお、側面寸法は、側面図でのXZ方向の寸法であり、側面図での位置,厚み,3次元形状等を示す寸法である。また、別の言い方をすれば、側面寸法は、側方からの視点における寸法である。なお、側面寸法は、側面図でのYZ方向の寸法であってもよい。
トレイ100の内枠104の寸法に関する情報は、図10に示すように、内枠104の平面寸法として、内枠104のX方向における外寸Xnと、内枠104のY方向における外寸Ynと、内枠104の部品用キャビティ122のX方向における内寸Xnc1と、内枠104の部品用キャビティ122のY方向における内寸Ync1と、内枠104の爪用キャビティ124のX方向における内寸Xnc2と、内枠104の爪用キャビティ124のY方向における内寸Ync2とが生産プログラム150にプログラミングされている。また、トレイ100の内枠104の寸法に関する情報は、内枠104の側面寸法として、内枠104のZ方向における外寸Znと、内枠104の部品用キャビティ122の深さ寸法Znc1と、内枠104の爪用キャビティ124の深さ寸法Znc2とが生産プログラム150にプログラミングされている。
なお、トレイ100に関する情報としては、トレイ100の外枠102及び内枠104の寸法に関する情報だけでなく、外枠102のキャビティ110の内部での内枠104のX方向とY方向の配設ピッチ及び、内枠104の部品用キャビティ122に収容されている電子部品130のピックアップポイントを示す情報も、生産プログラム150にプログラミングされている。
また、部品保持具77に関する情報としては、図3に示すように、1対の把持爪80が接近・離間する際の1対の把持爪80の移動寸法S,把持爪80の厚さ寸法t1,当金82の厚さ寸法t2,当金82の底面から把持爪80の先端までの長さ寸法Lなどが、生産プログラム150にプログラミングされている。なお、1対の把持爪80の移動寸法Sは、1対の把持爪80が最も接近した際の1対の把持爪80の間の距離Sminと、1対の把持爪80が最も離間した際の1対の把持爪80の間の距離Smaxとにより示される1対の把持爪のストローク範囲である。さらに、部品保持具77に関する情報として、図11に示すように、把持爪80の幅寸法w1,当金82の幅寸法w2などが、生産プログラム150にプログラミングされている。なお、把持爪80及び当金82の厚さ寸法t1,2は、把持爪80のスライド方向での寸法であり、把持爪80及び当金82の幅寸法w1,2は、把持爪80のスライド方向及び、把持爪80の延びる方向と直行する方向での寸法である。また、把持爪80及び当金82の厚さ寸法t1,2,幅寸法w1,2は、部品保持具77がキャビティ120に収容されている部品を保持する際にキャビティ120に挿入される把持爪80及び当金82の断面積の最も厚い箇所の寸法である。
このように、部品の装着予定位置,部品に関する情報,トレイ100に関する情報,部品保持具77に関する情報などがプログラミングされている生産プログラム150を実行することで、装着作業が行われ、トレイ100に収容されている部品が部品保持具77により適切に保持され、その部品が回路基材12の装着予定位置に適切に装着される。ただし、生産プログラム150は机上で作成されたものであるため、部品実装機10において実際に装着作業が行われる際に、何らかの作業エラーが発生する可能性がある。このため、部品実装機10において実際に部品の装着作業が行われる前に、生産プログラム150を実行させたときに部品の装着作業が適切に行われるか否かを確認するための確認作業がコントローラ140により行われる。
確認作業として種々の作業が行われるが、その1つとして、トレイ100に収容されている電子部品130を部品保持具77が保持する際に、部品保持具77がトレイ100に干渉するか否かを確認するための確認作業が行われる。具体的には、トレイ100に収容されている電子部品130を部品保持具77が保持する際に、部品保持具77の1対の把持爪80がトレイ100の内枠104の1対の爪用キャビティ124に挿入される。このため、生産プログラム150にプログラミングされている部品保持具77に関する情報とトレイ100の内枠104の寸法に関する情報とに基づいて、把持爪80が内枠104に干渉するか否かが確認される。詳しくは、例えば、把持爪80の厚さ寸法t1と幅寸法w1と1対の把持爪80の移動寸法S及び、部品用キャビティ122のX方向における内寸Xnc1と爪用キャビティ124のX方向における内寸Xnc2とY方向における内寸Ync2に基づいて、1対の把持爪80が1対の爪用キャビティ124に挿入される際に、把持爪80が内枠104に干渉するか否かをコントローラ140が確認する。また、例えば、当金82の底面から把持爪80の先端までの長さ寸法Lと、爪用キャビティ124の深さ寸法Znc2とに基づいて、把持爪80が爪用キャビティ124に挿入される前に、把持爪80が爪用キャビティ124の底面に干渉するか否かをコントローラ140が確認する。
また、上述したように、トレイ100に収容されている電子部品130を部品保持具77が保持する際に、部品保持具77の1対の把持爪80が内枠104の1対の爪用キャビティ124に挿入されるだけでなく、当金82が内枠104の部品用キャビティ122に挿入される。このため、当金82の厚さ寸法t2と幅寸法w2及び、部品用キャビティ122のX方向における内寸Xnc1とY方向における内寸Ync1に基づいて、当金82が部品用キャビティ122に挿入される際に、当金82が内枠104に干渉するか否かをコントローラ140が確認する。このように、内枠104のキャビティ120の寸法に関する情報と、部品保持具77の寸法に関する情報とを生産プログラム150にプログラミングしておくことで、内枠104の部品用キャビティ122に収容されている電子部品130を部品保持具77が保持する際に、部品保持具77が内枠104に干渉するか否かをコントローラ140により自動で確認することが可能となる。そして、部品保持具77が内枠104に干渉しないことが確認されたのちに、生産プログラム150に従った部品の装着作業が実行される。一方、部品保持具77が内枠104に干渉することが確認された場合には、生産プログラム150に従った部品の装着作業は実行されず、生産プログラム150の修正などが行われる。
また、内枠104では、部品用キャビティ122に収容された電子部品130の上面が内枠104の上面より下方に位置しており、電子部品130は部品用キャビティ122の内部に埋め込まれた状態で収容される。一方で、図12に示すように、内枠160には、部品用キャビティ162が形成されており、その部品用キャビティ162に電子部品166が収容される。その部品用キャビティ162の深さ寸法は電子部品166の高さ寸法より浅いため、部品用キャビティ162に収容された電子部品166の上面は内枠160の上面より上方に位置している。つまり、電子部品166は、上端部を内枠160の上面から突出させた状態で部品用キャビティ162に収容されている。
このような内枠160の部品用キャビティ162に収容された電子部品166は、電子部品166の内枠160の上面から突出した部分が部品保持具77の1対の把持爪80により把持される。また、内枠160も外枠102のキャビティ110の内部に配設されるが、内枠160の高さ寸法は外枠102のキャビティ110の深さ寸法より低いため、キャビティ110の内部に配設された内枠160の上面は外枠102の上面より下方に位置する。このため、内枠160の上面から突出した状態で部品用キャビティ162に収容されている電子部品166を部品保持具77が保持する際に、部品保持具77の1対の把持爪80及び当金82がキャビティ110の内部に挿入されるため、部品保持具77が外枠102に干渉する虞がある。
そこで、内枠160の部品用キャビティ162に収容されている電子部品166を部品保持具77が保持する際に、部品保持具77が外枠102に干渉するか否かが、生産プログラム150にプログラミングされている部品保持具77に関する情報とトレイ100の外枠102の寸法に関する情報とに基づいて確認される。詳しくは、コントローラ140が、生産プログラム150にプログラミングされている外枠102の寸法に関する情報に基づいて、外枠102のキャビティ110の寸法等を演算する。つまり、コントローラ140は、外枠102のX方向における外寸Xgと、Y方向における外寸Ygと、外枠102のキャビティ110を区画する壁106のX方向における厚さ寸法W1と、壁106のY方向における厚さ寸法W2とに基づいて、キャビティ110のX方向における内寸とY方向における内寸とキャビティ110のXY方向での位置とを演算する。そして、把持爪80の厚さ寸法t1と幅寸法w1と1対の把持爪80の間の距離S及び、外枠102のキャビティ110の寸法と位置に基づいて、把持爪80が外枠102に干渉するか否かをコントローラ140が確認する。また、当金82の厚さ寸法t2と幅寸法w2及び、外枠102のキャビティ110の寸法と位置に基づいて、当金82が外枠102に干渉するか否かをコントローラ140が確認する。このように、外枠102の寸法に関する情報と、部品保持具77の寸法に関する情報とを生産プログラム150にプログラミングしておくことで、内枠160の部品用キャビティ162に収容されている電子部品166を部品保持具77が保持する前に、部品保持具77が外枠102に干渉するか否かをコントローラ140により自動で確認することが可能となる。これにより、部品実装機10における部品保持具77がトレイ100に収容された部品を適切に保持することが出来、延いては、部品実装機が適切に部品の装着作業を行うことができる。
なお、部品実装機10は、作業機の一例である。部品保持具77は、部品保持具及びチャックの一例である。把持爪80は、把持爪の一例である。トレイ100は、部品収容部材の一例である。キャビティ110は、キャビティの一例である。キャビティ120は、キャビティの一例である。爪用キャビティ124は、逃げ部の一例である。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記実施例では、部品を収容するトレイ100と部品保持具77との干渉の有無が判断されているが、部品を収容する種々の部品収容部材と部品保持具77との干渉の有無が判断されてもよい。例えば、テープ化部品のキャリアテープに形成されたキャビティ内の部品を部品保持具により保持する場合に、キャリアテープと部品保持具との干渉の有無が判断されてもよい。また、エンボステープに形成されたキャビティ内の部品を部品保持具により保持する場合に、エンボステープと部品保持具との干渉の有無が判断されてもよい。また、作業機上で移動して部品を所定の位置に運ぶキャリアに収容されている部品を部品保持具により保持する場合に、キャリアと部品保持具との干渉の有無が判断されてもよい。
また、上記実施例では、チャックである部品保持具77がキャビティ120に収容されている部品を保持する場合に、チャックとトレイ100との干渉の有無が判断されているが、吸着ノズルがキャビティ120に収容されている部品を保持する場合に、吸着ノズルとトレイ100との干渉の有無が判断されてもよい。例えば、部品の上面がキャビティ120の上端より下方に位置するように部品がキャビティ120に収容されている場合に、吸着ノズルをキャビティ120に挿入して部品が吸着ノズルにより保持される。このため、吸着ノズルの外径とキャビティ120の内寸とに基づいて、吸着ノズルとトレイ100との干渉の有無が判断されてもよい。
また、上記実施例では、部品保持具77とトレイとの干渉の有無が判断されて、部品保持具77とトレイとが干渉しないと判断された場合には生産プログラム150に従った部品の装着作業が実行され、部品保持具77とトレイとが干渉すると判定された場合には生産プログラム150に従った部品の装着作業が実行されない。一方で、部品保持具77とトレイとの干渉の有無が判断されて、その判断結果が表示装置に表示されてもよい。また、部品保持具77とトレイとの干渉の有無が判断されて、部品保持具77とトレイとが干渉すると判定された場合には警告ランプ,警告音,警告画面などにより部品保持具77とトレイとの干渉が作業者に報知されてもよい。
また、上記実施例では、1対の把持爪80を備える部品保持具77が採用されているが、3本以上の把持爪を備える部品保持具を採用することも可能である。このように、3本以上の把持爪を備える部品保持具を用いて、2本以上の把持爪をキャビティに挿入して、キャビティに収容されている部品を把持する場合には、挿入した2本以上の把持爪とトレイとの干渉の有無が判断される。
10:部品実装機(作業機) 77:部品保持具(チャック) 80:把持爪 100:トレイ(部品収容部材) 110:キャビティ 120:キャビティ 124:爪用キャビティ(逃げ部)
Claims (4)
- 部品を位置決めするためのキャビティを有する部品収容部材と、前記キャビティに位置決めされた部品を保持する部品保持具とを備える作業機において、
前記部品保持具の一部を前記キャビティに挿入して前記キャビティに位置決めされた部品を前記部品保持具により保持する場合に、前記部品保持具が前記部品収容部材に干渉するか否かを、前記キャビティの平面寸法と、前記キャビティに挿入される前記部品保持具の寸法とに基づいて判断することを特徴とする作業機。 - 前記部品保持具が部品を把持する複数の把持爪を備えたチャックであり、
前記把持爪を前記キャビティに挿入して前記キャビティに位置決めされた部品を前記チャックにより保持する場合に、前記チャックが前記部品収容部材に干渉するか否かを、前記キャビティの平面寸法と、前記把持爪の寸法とに基づいて判断する請求項1に記載の作業機。 - 前記キャビティには、前記部品保持具が部品を保持する場合に前記部品保持具の一部を挿入するための逃げ部が形成されており、
前記部品保持具の一部を前記逃げ部に挿入して前記キャビティに位置決めされた部品を前記部品保持具により保持する場合に、前記部品保持具が前記部品収容部材に干渉するか否かを、前記逃げ部の平面寸法と、前記逃げ部に挿入される前記部品保持具の部位の寸法とに基づいて判断する請求項1または請求項2に記載の作業機。 - 部品収容部材が備えるキャビティに位置決めされた部品を前記キャビティの上端より下方に複数の把持爪を挿入して把持する場合に前記キャビティと前記複数の把持爪とが干渉するのか否かを判断したのちに、前記複数の把持爪が前記キャビティに位置決めされた部品を把持するのか否かを決定する方法であって、
前記複数の把持爪が前記キャビティと干渉するのか否かを、前記キャビティの平面寸法と、前記キャビティに挿入した前記把持爪の断面寸法と、前記キャビティに挿入した前記把持爪の移動寸法とに基づいて判断して、前記複数の把持爪が前記キャビティに位置決めされた部品を把持するのか否かを決定する方法。
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