JP2018098330A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品保持具と他の部材とが当接した場合においても、保持具等の破損を防止することを課題とする。【解決手段】本発明の作業機は、リード部品92のリード94を保持する部品保持具78と、部品保持具を移動させる移動装置とを備え、部品保持具を設定高さ(A2+A3)より下方で移動させる際の移動装置の駆動トルクが、部品保持具を設定高さの上方で移動させる際の移動装置の駆動トルク未満となるように、制限される。このため、部品保持具のアーム部82が先付け部品130に当接する可能性のある領域において、アーム部の破損を防止可能なトルクで部品保持具が移動し、アーム部が先付け部品に当接する可能性の無い領域において、部品保持具は通常の速度で移動する。これにより、トルク制限に伴う移動速度の低下の影響を極力少なくすることが可能となり、装着作業時間が長くなることを抑制しつつ、アーム部の破損を防止することが可能となる。【選択図】図11

Description

本発明は、電子部品を基板に装着するための作業機に関するものである。
作業機には、電子部品を基板に装着するためのものがある。下記特許文献には、そのような作業機の一例が記載されている。
特開2000−133995号公報
電子部品を基板に装着する際には、電子部品を保持する保持具等が、基板に先に装着されている先付け部品等に当接し、保持具等が破損する虞がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、部品保持具と先付け部品等とが当接した場合においても、保持具等の破損を防止することを課題とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、リード部品のリードを保持する保持具を有する保持ヘッドと、前記保持ヘッドを移動させる移動装置と、前記移動装置の作動を制御する制御装置とを備え、前記制御装置が、前記保持ヘッドを設定高さより下の領域で移動させる際の前記移動装置の駆動力が、前記保持ヘッドを前記設定高さ以上の領域で移動させる際の前記移動装置の駆動力未満となるように、前記移動装置の駆動力を制限する制限部を有する作業機を開示する。
本開示によれば、保持具を移動させるための装置の駆動力を制限することで、部品保持具と先付け部品等とが当接した場合においても、保持具等の破損を防止することが可能となる。
部品実装機を示す斜視図である。 部品実装機の部品装着装置を示す斜視図である。 部品保持具を示す側面図である。 部品保持具を示す側面図である。 部品保持具を示す側面図である。 制御装置を示すブロック図である。 リード部品装着時の部品保持具の作動図である。 リード部品装着時の部品保持具の作動図である。 リード部品装着時の部品保持具の作動図である。 部品保持具と先付け部品とが当接した状態を示す図である。 部品保持具が下降される際のトルク制限を示す概念図である。 部品保持具と装着済部品とが当接した状態を示す図である。 部品保持具が上昇される際のトルク制限を示す概念図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
(A)部品実装機の構成
図1に、部品実装機10を示す。部品実装機10は、回路基材12に対する部品の実装作業を実行するための装置である。部品実装機10は、装置本体20、基材搬送保持装置22、部品装着装置24、マークカメラ26、パーツカメラ28、部品供給装置30、ばら部品供給装置32、制御装置(図6参照)36を備えている。なお、回路基材12として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。
装置本体20は、フレーム部40と、そのフレーム部40に上架されたビーム部42とによって構成されている。基材搬送保持装置22は、フレーム部40の前後方向の中央に配設されており、搬送装置50とクランプ装置52とを有している。搬送装置50は、回路基材12を搬送する装置であり、クランプ装置52は、回路基材12を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置22は、回路基材12を搬送するとともに、所定の位置において、回路基材12を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材12の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。つまり、部品実装機10の幅方向は、X方向であり、前後方向は、Y方向である。
部品装着装置24は、ビーム部42に配設されており、2台の作業ヘッド56,58と作業ヘッド移動装置62とを有している。作業ヘッド移動装置62は、X方向移動装置63とY方向移動装置64とZ方向移動装置65とによって構成されている。X方向移動装置63及びY方向移動装置64は、それぞれ、電磁モータ(図6参照)66,68を有しており、各電磁モータ66,68の作動により、2台の作業ヘッド56,58が、一体的にフレーム部40上の任意の位置に移動する。また、Z方向移動装置65は、電磁モータ(図6参照)70,72を有しており、各電磁モータ70,72の作動により、スライダ74,76が個別に上下方向に移動する。そして、そのスライダ74,76に作業ヘッド56,58が着脱可能に装着されている。これにより、作業ヘッド56,58は、Z方向移動装置65によって、個別に上下方向に移動する。
なお、各電磁モータ66,68,70,72は、エンコーダ(図示省略)を有しており、エンコーダによって各電磁モータ66,68,70,72の回転角が検出される。そして、各電磁モータ66,68,70,72の回転角が目標回転角となるように、各電磁モータ66,68,70,72の作動が制御されることで、作業ヘッド56,58が目標位置まで移動する。また、各電磁モータ66,68,70,72は、作動時に供給電力量を制限可能な構造とされており、供給電力量の制限によって、駆動力、つまり、駆動トルクを制限することが可能とされている。
また、各作業ヘッド56,58の下端面には、図2に示すように、部品保持具78が取り付けられている。部品保持具78は、リード部品のリード線を保持するものであり、図3乃至図5に示すように、本体部80とアーム部82と開閉装置(図6参照)86とプッシャ88とエアシリンダ(図6参照)89とを含む。ちなみに、図3は、部品保持具78の側面図であり、図4は、部品保持具78の正面図であり、図5は、リード部品92を保持した状態の部品保持具78の側面図である。
アーム部82は、1対の爪部90と補助プレート91とによって構成されている。1対の爪部90は、本体部80によって搖動可能に保持されており、開閉装置86の作動により、1対の爪部90が搖動しながら、互いの先端部が接近・離間する。1対の爪部90の内側には、保持対象のリード部品92のリード94の線径の応じた大きさの凹部(図示省略)が形成されている。また、補助プレート91は、1対の爪部90の間に位置しており、1対の爪部90と共に搖動する。つまり、1対の爪部90及び補助プレート91は、図3に示す状態(以下、「解除状態」と記載する場合がある)と図5に示す状態(以下、「把持状態」と記載する場合がある)との間で搖動する。そして、1対の爪部90及び補助プレート91が把持状態に向かって搖動することで、補助プレート91が、リード部品92の1対のリード94の間に侵入し、1対の爪部90が補助プレート91に接近する。この際、リード部品92の1対のリード94の各々が、爪部90の凹部と補助プレート91とによって、両側面から挟持される。これにより、リード部品92は、図5に示すように、リード94の基端部、つまり、リード94の部品本体96に近い側の端部において、アーム部82により保持される。
また、プッシャ88は、本体部80により上下方向に移動可能に保持されており、エアシリンダ89の作動により、昇降する。なお、プッシャ88は、下降した際に、アーム部82により保持されたリード部品92の部品本体96に接触し、リード部品92を下方に向かって押つける。なお、プッシャ88によってリード部品92が下方に向かって押し付けられる際に、アーム部82によるリード94の保持は解除される。つまり、アーム部82が、把持状態から解除状態に向かって揺動される。
また、マークカメラ26は、図2に示すように、下方を向いた状態でスライダ74に取り付けられており、作業ヘッド56とともに、X方向,Y方向およびZ方向に移動させられる。これにより、マークカメラ26は、フレーム部40上の任意の位置を撮像する。また、パーツカメラ28は、図1に示すように、フレーム部40上の基材搬送保持装置22と部品供給装置30との間に、上を向いた状態で配設されている。これにより、パーツカメラ28は、作業ヘッド56,58の部品保持具78に保持された部品を撮像する。
部品供給装置30は、フレーム部40の前後方向での一方側の端部に配設されている。部品供給装置30は、トレイ型部品供給装置97とフィーダ型部品供給装置(図6参照)98とを有している。トレイ型部品供給装置97は、トレイ上に載置された状態の部品を供給する装置である。フィーダ型部品供給装置98は、テープフィーダ、スティックフィーダ(図示省略)によって部品を供給する装置である。
ばら部品供給装置32は、フレーム部40の前後方向での他方側の端部に配設されている。ばら部品供給装置32は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。
なお、部品供給装置30および、ばら部品供給装置32によって供給される部品として、電子回路部品,太陽電池の構成部品,パワーモジュールの構成部品等が挙げられる。また、電子回路部品には、リードを有する部品,リードを有さない部品等が有る。
制御装置36は、図6に示すように、コントローラ100、複数の駆動回路102、画像処理装置106、制御回路108を備えている。複数の駆動回路102は、上記搬送装置50、クランプ装置52、電磁モータ66,68,70,72、開閉装置86、エアシリンダ89、トレイ型部品供給装置97、フィーダ型部品供給装置98、ばら部品供給装置32に接続されている。コントローラ100は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路102に接続されている。これにより、基材搬送保持装置22、部品装着装置24等の作動が、コントローラ100によって制御される。また、コントローラ100は、画像処理装置106にも接続されている。画像処理装置106は、マークカメラ26およびパーツカメラ28によって得られた画像データを処理するものであり、コントローラ100は、画像データから各種情報を取得する。さらに、コントローラ100は、制御回路108を介して、表示装置110に接続されており、コントローラ100からの指令により、表示装置110に任意の画像が表示される。
(B)部品実装機の作動
部品実装機10では、上述した構成によって、基材搬送保持装置22に保持された回路基材12に対して部品の装着作業が行われる。部品実装機10では、種々の部品を回路基材12に装着することが可能であるが、リード部品92を回路基材12に装着する場合について、以下に説明する。
具体的には、回路基材12が、作業位置まで搬送され、その位置において、クランプ装置52によって固定的に保持される。次に、マークカメラ26が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12を撮像する。そして、コントローラ100は、その撮像データに基づいて、回路基材12の保持位置等に関する情報を演算する。また、部品供給装置30若しくは、ばら部品供給装置32が、所定の供給位置において、リード部品92を供給する。そして、作業ヘッド56,58の何れかが、部品の供給位置の上方に移動し、部品保持具78によってリード部品92が保持される。
次に、部品保持具78によってリード部品92が保持されると、部品保持具78がパーツカメラ28の上に移動し、部品保持具78により保持されたリード部品92が、パーツカメラ28によって撮像される。そして、コントローラ100は、その撮像データに基づいて、リード部品92のリード94の先端位置等に関する情報を演算する。続いて、演算された回路基材12の保持位置,リード部品92のリード94の先端位置等に基づいて、回路基材12に形成された貫通孔(図7参照)120のXY方向における座標と、リード94の先端のXY方向における座標とが一致するように、作業ヘッド移動装置62の作動が制御される。これにより、リード部品92を保持する部品保持具78が、回路基材12に形成された貫通孔120の上方に移動し、その貫通孔120と、リード94の先端とが上下方向において一致する。
続いて、作業ヘッド移動装置62の作動が制御され、リード部品92を保持する部品保持具78が下降される。これにより、図7に示すように、リード部品92のリード94の先端が、貫通孔120に挿入される。なお、部品保持具78は、回路基材12の上面と部品保持具78のアーム部82の下端との間の距離がA1となる位置(以下、「目標下降位置」と記載する場合がある)まで、下降し、その目標下降位置において停止する。なお、部品保持具78が下降される際に、部品保持具78を下降させるための駆動源であるZ方向移動装置65の電磁モータ70,72は、エンコーダにより検出される回転角が目標下降位置に応じた目標回転角となるように、制御される。
次に、エアシリンダ89の作動により、プッシャ88が下降され、そのプッシャ88が、図8に示すように、リード部品92の部品本体96の上面に当接することで、リード部品92が回路基材12に向かって押し付けられる。この際、アーム部82は、把持状態から解除状態に向かって揺動され、アーム部82によるリード部品92のリード94の把持が解除される。これにより、アーム部82による把持が解除されたリード部品92は、プッシャ88によって回路基材12に向かって押し付けられ、図9に示すように、部品本体96の下面が回路基材12の上面に接触するまで、リード94が貫通孔120に挿入される。このようにして、部品実装機10では、部品保持具78に把持されたリード部品92が、リード94を貫通孔120に挿入させた状態で、回路基材12に装着される。
(C)部品装着時におけるアーム部の破損防止
上述したように、部品実装機10では、リード部品92のリード94がアーム部82によって保持されることで、適切にリード94を回路基材12の貫通孔120に挿入し、リード部品92を回路基材12に装着することが可能となっている。ただし、部品装着時に、リード94がアーム部82によって保持されるため、つまり、リード部品92の部品本体96の下方においてリード94がアーム部82によって保持されるため、回路基材12に先に装着されている部品にアーム部82が当接し、アーム部82が破損する虞がある。
詳しくは、図10に示すように、リード部品92の装着予定位置の周辺に、そのリード部品92よりも先に装着されている部品(以下、「先付け部品」と記載する場合がある)130が存在する場合がある。そのような場合に、先付け部品130の上面高さが、リード部品92の装着時に部品保持具78が最も下降される位置、つまり、部品保持具78の目標下降位置A1よりも高い場合には、部品保持具78のアーム部82が先付け部品130と当接する虞がある。このような場合に、先付け部品130若しくは、回路基材12の破損を防止するべく、アーム部82の破壊強度は低くされている。これにより、アーム部82と先付け部品130とが当接した場合において、先付け部品130等が破損する前に、アーム部82が破損し、先付け部品130等の破損が防止される。ただし、アーム部82の破損に伴って、アーム部82の交換などを行う必要があり、生産能力が低下する。
このようなことに鑑みて、部品実装機10では、部品保持具78を下降させる際の駆動力を制限し、アーム部82の破損を防止している。具体的には、部品保持具78を下降させるための駆動源として用いられている電磁モータ70,72は、上述したように、作動時に供給電力量を制限可能な構造とされており、供給電力量の制限によって、駆動力、つまり、駆動トルクを制限することが可能とされている。このため、部品保持具78を下降させる際の電磁モータ70,72の駆動トルクが、従来のトルク値X1、つまり、装着作業時における従来の電磁モータ70,72のトルク値から、アーム部82が先付け部品130等の他の部材と当接してもアーム部82が破損しない程度のトルク値X2(<X1)に制限されている。これにより、部品保持具78が下降している際に、アーム部82と先付け部品130等が当接した場合であっても、アーム部82の破損を防止することが可能となる。
しかしながら、部品保持具78を下降させる際に電磁モータ70,72の駆動トルクを制限することで、部品保持具78の下降速度が低下し、装着作業時間が長くなる。そこで、図11に示すように、リード部品92の装着予定位置の周辺に先付け部品130が存在する場合には、その先付け部品130の高さ寸法A2と、予め設定された設定寸法A3とを合計した高さ(以下、「下降時設定高さ」と記載する場合がある)(A2+A3)より下の領域で、電磁モータ70,72の駆動トルクをトルク値X2に制限し、下降時設定高さ(A2+A3)以上の領域では、電磁モータ70,72の駆動トルクを制限せずに、電磁モータ70,72の駆動トルクが制限前の従来のトルク値X1とされている。
つまり、下降時設定高さ(A2+A3)より下の領域で部品保持具78を下降させる際の駆動トルクが、下降時設定高さ(A2+A3)以上の領域で部品保持具78を下降させる際の電磁モータ70,72の駆動トルク未満となるように、制限されている。このため、アーム部82が先付け部品130に当接する可能性の無い領域において、部品保持具78は通常の速度で下降し、アーム部82が先付け部品130に当接する可能性のある領域において、下降速度は低下するが、アーム部82の破損を防止可能なトルクで部品保持具78が下降する。これにより、トルク制限に伴う部品保持具78の下降速度の低下の影響を極力少なくすることが可能となり、装着作業時間が長くなることを抑制しつつ、アーム部82の破損を防止することが可能となる。
なお、電磁モータ70,72のトルク制限が実行される境界は、下降時設定高さ(A2+A3)であり、リード部品92の装着予定位置に応じて、先付け部品130の高さ寸法A2は異なる。このため、電磁モータ70,72のトルク制限が実行される境界、つまり、下降時設定高さ(A2+A3)は、リード部品92の装着予定位置に応じて異なる。また、リード部品92の装着予定位置の周辺に先付け部品130が存在しない場合、若しくは、リード部品92の装着予定位置の周辺に先付け部品130が存在していても、下降時設定高さ(A2+A3)が目標下降位置A1未満である場合には、当然、電磁モータ70,72のトルク制限は実行されない。つまり、回路基材12に装着予定の複数のリード部品92毎に、電磁モータ70のトルク制限が実行されるものと実行されないものとがあり、トルク制限が実行されるリード部品92毎に、異なる下降時設定高さ(A2+A3)においてトルク制限が実行される。なお、電磁モータ70のトルク制限の実行,非実行および、トルク制限実行時の下降時設定高さ(A2+A3)、さらに、トルク値X1,X2は、部品実装機10による装着作業を実行するためのプログラムにプログラミングされている。
また、部品保持具78の下降時に電磁モータ70,72の駆動トルクが制限されている際に、図10に示すように、アーム部82が先付け部品130に当接した場合には、アーム部82の破損は防止されるが、部品保持具78は、先付け部品130に当接した箇所から下方に移動できない。この際、部品保持具78は、電磁モータ70,72のトルク制限により破損しないが、電磁モータ70,72の駆動は維持されている。このため、コントローラ100では、部品保持具78が目標下降位置A1まで下降しているか否かが判断され、所定時間を経過しても、部品保持具78が目標下降位置A1まで下降していない場合には、部品保持具78と先付け部品130とが当接していることが表示装置110に表示され、部品実装機10の作動が停止する。
具体的には、電磁モータ70,72は、上述したように、エンコーダを有しており、電磁モータ70,72の回転角が目標回転角となるように、電磁モータ70,72の作動が制御されることで、部品保持具78が目標下降位置A1まで下降する。この際、電磁モータ70,72の回転角が監視されており、部品保持具78の下降が開始してから所定時間経過しても、電磁モータ70,72の回転角が目標回転角にならない場合には、部品保持具78が目標下降位置A1まで下降していないと判断される。そして、部品保持具78が目標下降位置A1まで下降していないと判断されると、部品保持具78と先付け部品130とが当接していることが表示装置110に表示され、部品実装機10の作動が停止する。これにより、部品保持具78と先付け部品130との当接を作業者に報知し、作業者に何らかの対処を促すことが可能となる。
上述したように、リード部品92の装着時において、部品保持具78が下降している際には、アーム部82が先付け部品130に当接する虞があり、部品保持具78の下降時に電磁モータ70,72の駆動トルクが制限されることで、アーム部82の破損が防止される。一方、リード部品92の装着時において、リード部品92のリード94が回路基材12の貫通孔120に挿入された後に、部品保持具78が上昇される際に、部品保持具78のアーム部82が、回路基材12に装着されたリード部品92の部品本体96に当接し、破損する虞がある。
詳しくは、リード部品92には、図12に示すように、リード94が屈曲しているものがあり、このようなリード部品92は、部品本体96が倒れた姿勢で回路基材12に装着される場合がある。このような場合には、アーム部82が解除状態に搖動された後に、部品保持具78が上昇される際に、アーム部82の先端が、回路基材12に装着されたリード部品(以下、「装着済部品」と記載する場合がある)92の部品本体96に当接する虞がある。このようなことに鑑みて、部品保持具78を上昇させる際においても、電磁モータ70,72の駆動トルクが、アーム部82が他の部材と当接してもアーム部82が破損しない程度のトルク値X2に制限されている。これにより、部品保持具78が上昇している際に、アーム部82が装着済部品92等に当接した場合であっても、アーム部82の破損を防止することが可能となる。
しかしながら、部品保持具78の上昇時においても、下降時と同様に、電磁モータ70,72の駆動トルクを制限することで、部品保持具78の上昇速度が低下し、装着作業時間が長くなる。そこで、図13に示すように、装着済部品92の部品本体96の高さ寸法A4と、予め設定された設定寸法A5とを合計した高さ(以下、「上昇時設定高さ」と記載する場合がある)(A4+A5)より下の領域で、電磁モータ70,72の駆動トルクをトルク値X2に制限し、上昇時設定高さ(A4+A5)以上の領域では、電磁モータ70,72の駆動トルクを制限せずに、電磁モータ70,72の駆動トルクが制限前の従来のトルク値X1とされている。
つまり、上昇時設定高さ(A4+A5)より下の領域で部品保持具78を上昇させる際の駆動トルクが、上昇時設定高さ(A4+A5)以上の領域で部品保持具78を上昇させる際の電磁モータ70,72の駆動トルク未満となるように、制限されている。このため、アーム部82が装着済部品92に当接する可能性のある領域において、上昇速度は低下するが、アーム部82の破損を防止可能なトルクで部品保持具78が上昇し、アーム部82が装着済部品92に当接する可能性の無い領域において、部品保持具78は通常の速度で上昇する。これにより、トルク制限に伴う部品保持具78の上昇速度の低下の影響を極力少なくすることが可能となり、装着作業時間が長くなることを抑制しつつ、アーム部82の破損を防止することが可能となる。
なお、電磁モータ70,72のトルク制限が実行される境界は、上昇時設定高さ(A4+A5)であり、装着予定のリード部品92に応じて、部品本体96の高さ寸法A4は異なる。このため、電磁モータ70,72のトルク制限が実行される境界、つまり、上昇時設定高さ(A4+A5)は、装着予定のリード部品92に応じて異なる。また、装着予定のリード部品92毎のトルク制限実行時の上昇時設定高さ(A4+A5)、さらに、トルク値X1,X2は、部品実装機10による装着作業を実行するためのプログラムにプログラミングされている。
また、部品保持具78の上昇時に電磁モータ70,72の駆動トルクが制限されている際に、図12に示すように、アーム部82が装着済部品92の部品本体96に当接した場合には、アーム部82の破損は防止されるが、部品保持具78は、部品本体96に当接した箇所から上方に移動できない。この際、部品保持具78は、電磁モータ70,72のトルク制限により破損しないが、電磁モータ70,72の駆動は維持されている。このため、コントローラ100では、部品保持具78が目標位置まで上昇しているか否かが判断され、所定時間を経過しても、部品保持具78が目標位置まで上昇していない場合に、部品保持具78と装着済部品92とが当接していることが表示装置110に表示され、部品実装機10の作動が停止する。なお、部品保持具78が目標位置まで上昇しているか否かの判断手法は、部品保持具78が目標下降位置A1まで下降しているか否かの判断手法と同様であるため、説明を省略する。
このように、部品実装機10では、部品保持具78の昇降時に、下降時設定高さ(A2+A3)及び、上昇時設定高さ(A4+A5)を境界として、部品保持具78を昇降させるための電磁モータ70,72の駆動トルクが制限されることで、装着作業時間が長くなることを抑制しつつ、アーム部82の破損を防止することが可能となる。なお、部品保持具78を左右方向、つまり、XY方向へ移動させる際には、部品保持具78は、部品実装機10の内部の比較的上方において移動し、部品保持具78が先付け部品130,装着済部品92等の他の部材と当接する可能性は低いため、部品保持具78をXY方向へ移動させるための駆動源、つまり、電磁モータ66,68のトルク制限は実行されない。
また、制御装置36のコントローラ100は、図6に示すように、制限部150と作動制御部152と判定部154と報知部156とを有している。制限部150は、部品保持具78の昇降時に、下降時設定高さ(A2+A3)及び、上昇時設定高さ(A4+A5)を境界として、電磁モータ70,72の駆動トルクを制限するための機能部である。作動制御部152は、部品保持具78を目標の位置まで昇降させるための機能部である。判定部154は、部品保持具78が目標の位置まで移動しているか否かを判断するための機能部である。報知部156は、部品保持具78が目標の位置まで移動していない場合に、その旨を報知する為の機能部である。
また、部品実装機10は、作業機の一例である。制御装置36は、制御装置の一例である。作業ヘッド56,58は、保持ヘッドの一例である。作業ヘッド移動装置62は、移動装置の一例である。部品保持具78は、保持具の一例である。リード部品92は、リード部品の一例である。リード94は、リードの一例である。貫通孔120は、貫通孔の一例である。制限部150は、制限部の一例である。作動制御部152は、作動制御部の一例である。判定部154は、判定部の一例である。報知部156は、報知部の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、部品保持具78を昇降させるための電磁モータ70,72の駆動トルクが制限されているが、部品保持具78を左右方向、つまり、XY方向に移動させるための電磁モータ66,68の駆動トルクを制限してもよく、アーム部82の搖動させるための開閉装置86の駆動トルクを制限してもよい。
また、上記実施例では、電磁モータの駆動トルクに本発明が適用されているが、電磁モータだけでなく、種々の駆動源、例えば、流体シリンダなどに本発明を適用してもよく、また、駆動源の駆動力に本発明を適用してもよい。
また、上記実施例では、リード部品92のリード94を保持する作業ヘッド56,58に本発明が適用されているが、リード部品92の部品本体96を保持する作業ヘッド、若しくは、リードを有していない部品を保持する作業ヘッド等に本発明を適用することが可能である。
10:部品実装機(作業機) 36:制御装置 56:作業ヘッド(保持ヘッド) 58:作業ヘッド(保持ヘッド) 62:作業ヘッド移動装置(移動装置) 78:部品保持具(保持具) 92:リード部品 94:リード 120:貫通孔 150:制限部 152:作動制御部 154:判定部 156:報知部

Claims (4)

  1. リード部品のリードを保持する保持具を有する保持ヘッドと、
    前記保持ヘッドを移動させる移動装置と、
    前記移動装置の作動を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置が、
    前記保持ヘッドを設定高さより下の領域で移動させる際の前記移動装置の駆動力が、前記保持ヘッドを前記設定高さ以上の領域で移動させる際の前記移動装置の駆動力未満となるように、前記移動装置の駆動力を制限する制限部を有する作業機。
  2. 前記制御装置が、
    前記設定高さより下の領域に設定された目標位置まで前記保持ヘッドを移動させるように、前記移動装置の作動を制御する作動制御部と、
    前記目標位置まで前記保持ヘッドが移動したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記目標位置まで前記保持ヘッドが移動していないと判定された場合に、その旨を報知する報知部と
    を有する請求項1に記載の作業機。
  3. 前記作業機が、
    前記保持具により保持された前記リードを基板に形成された貫通孔に挿入する作業を行うものであり、
    前記制限部は、
    前記保持具により保持された前記リードを前記貫通孔に挿入するために前記保持ヘッドが下降している際と、前記リードが前記貫通穴に挿入された後に前記保持ヘッドが上昇している際との少なくとも一方において、前記保持ヘッドを前記設定高さより下の領域で移動させる際の前記移動装置の駆動力を制限する請求項1または請求項2に記載の作業機。
  4. 電子部品を保持する保持具を有する保持ヘッドと、
    前記保持ヘッドを移動させる移動装置と、
    前記移動装置の作動を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置が、
    前記保持ヘッドを移動させる際の前記移動装置の駆動力が、所定の駆動力未満となるように、前記移動装置の駆動力を制限する制限部を有する作業機であって、
    前記作業機が、
    前記保持具により保持された前記電子部品を基板に装着する作業を行うものであり、
    前記制限部は、
    前記保持具により保持された前記電子部品を前記基板に装着するために前記保持ヘッドが下降している際と、前記電子部品が前記基板に装着された後に前記保持ヘッドが上昇している際との少なくとも一方において、前記保持ヘッドを移動させる際の前記移動装置の駆動力を制限する作業機。
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