JP2023166544A - 表示装置及び表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】プラントの手順書を適切に表示する表示装置及び表示システムを提供する。【解決手段】表示装置10は、端末型の表示装置であり、ユーザの入力を受け付ける入力部20と、プラントに対する作業項目を示す手順書を表示する表示部22と、制御部30と、を備える。制御部30は、表示部22に手順書を表示させ、作業項目の情報を受信した場合に、表示部22が表示する手順書に、受信した作業項目を示す第1作業項目情報を表示させ、受信した作業項目についての作業の進捗を示す作業進捗情報が入力部20に入力された場合に、表示部22が表示する手順書に、受信した作業項目に対して作業進捗情報が入力された旨を示す第2作業項目情報を表示させる。【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置及び表示システムに関する。
原子力プラントなどのプラントの運転制御及び運転監視を行うために、プラントには、中央制御室が設けられている。中央制御室には、中央制御盤や計器などが配置されており、複数の作業者が中央制御盤や計器などを運転したり監視したりする。また、作業者の後方には、作業者を監督する監督者がいる場合もある。作業者は、例えば監督者の指示を受けつつ、中央制御盤や計器などの運転や監視の手順を示す手順書を確認しながら、作業を行う。
しかし、手順書は、ボリュームが大きい上に、事象ごとに複数存在する。従って、例えば熟練でない作業者は、使用する手順書をすぐに見つけ出すことができない可能性がある。それに対し、例えば特許文献1及び特許文献2には、中央制御室に、電子データとした手順書を表示する表示装置を配置する旨が記載されている。表示装置に手順書を表示させることで、必要な手順書をすぐに読み出すことができる。
特開2012-070314号公報 特開2015-162321号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2では、表示装置は据え置きであるため、例えば表示装置から離れた場所で作業するなど、作業内容によっては、表示装置の手順書を確認しながら作業することができなくなるおそれがある。また、例えば熟練でない作業者のために、手順書において参照すべき箇所を見つけ出すことを補助することも求められている。このように、プラントの手順書を適切に表示するためには、改善の余地がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、プラントの手順書を適切に表示する表示装置、表示システム、表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る表示装置は、端末型の表示装置であり、ユーザの入力を受け付ける入力部と、プラントに対する作業項目を示す手順書を表示する表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示部に前記手順書を表示させ、前記作業項目の情報を受信した場合に、前記表示部が表示する前記手順書に、前記受信した作業項目を示す第1作業項目情報を表示させ、前記受信した作業項目についての作業の進捗を示す作業進捗情報が前記入力部に入力された場合に、前記表示部が表示する前記手順書に、前記受信した作業項目に対して前記作業進捗情報が入力された旨を示す第2作業項目情報を表示させる。
この表示装置によると、プラントの手順書を適切に表示することができる。
前記制御部は、前記表示部に、複数の前記作業項目を表示させることが好ましい。この表示装置10によると、作業者は、他の作業項目も参照しながら作業を行うことが可能となり、作業者の作業負担を低減できる。
前記制御部は、前記プラントの機器の使用可否の情報を入力するための使用情報入力画像を表示し、前記使用情報入力画像において、前記プラントの機器の使用が可能であると入力された場合と、前記プラントの機器の使用が不可能であると入力された場合とで、前記表示部に表示させる前記作業項目を異ならせることが好ましい。この表示装置は、機器使用が可能である場合と、機器使用が不可能である場合とで、表示する作業項目を異ならせるため、作業者による誤作業が抑制される。
撮像部を更に有し、前記制御部は、前記手順書から、前記作業項目において作業対象となる前記プラントの機器の情報を取得する機器情報取得部と、前記撮像部が撮像した前記プラントの機器の画像から、前記プラントの機器の情報を抽出する機器情報抽出部と、前記機器情報取得部が取得した前記プラントの機器の情報と、前記機器情報抽出部が抽出した前記プラントの機器の情報とが一致するかを判断する照合部と、を有することが好ましい。この表示装置は、撮像部で撮像した機器、すなわち作業者が作業項目の対象となる機器と判断した機器が、手順書で作業項目の対象として設定されている機器であるかを判定することで、作業者による誤作業を抑制することができる。
前記制御部は、前記照合部が一致すると判断した場合に、前記プラントの機器の状態を示す状態情報の入力を受け付ける状態入力画像を、前記表示部に表示させることが好ましい。この表示装置は、照合が取れた場合に、状態情報の入力を受け付ける状態入力画像を表示するため、作業者による誤入力を抑制することができる。
前記制御部は、前記作業項目の作業を前記ユーザが実行する場合に参考となる参考情報を前記表示部に表示させることが好ましい。この表示装置が参考情報を表示することで、作業者は、参考情報を参照しながら、作業を適切に行うことができる。
前記制御部は、前記参考情報として、前記作業項目において作業対象となる前記プラントの機器の設置場所を示す情報を、前記表示部に表示させることが好ましい。この表示装置が機器の設置場所を示すことで、作業者は、機器がどこにあるかを容易に認識することができる。この表示装置は、使用する場所に応じて通信状態を切り替えることで、通信が制限される傾向にあるプラントにおいて、表示装置を適切に利用することができる。
前記制御部は、前記プラントの中央制御室内での作業項目を示す前記手順書を、前記表示部に表示させる手順書モードと、前記プラントの前記中央制御室外の機器の状態の確認手順を示す巡回手順書を、前記表示部に表示させる巡回手順書モードとを、切り替えることが好ましい。
前記手順書モードにおいては、他の機器と通信可能な状態に設定し、前記巡回手順書モードにおいては、他の機器と通信不可能な状態に設定されることが好ましい。このように、表示装置同士で通信可能に設定することで、作業者と監督者とのコミュニケーションを円滑にできる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る表示システムは、前記表示装置と、これから作業する前記作業項目の情報が入力された場合に、入力された前記作業項目の情報を、前記表示装置に送信する管理側表示装置と、を有する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る表示方法は、ユーザの入力を受け付ける入力部と、プラントに対する作業項目を示す手順書を表示する表示部とを表示する端末型の表示装置に表示させる表示方法であって、前記表示部に前記手順書を表示させるステップと、これから作業する前記作業項目の情報を受信した場合に、前記表示部が表示する前記手順書に、前記受信した作業項目を示す第1作業項目通知情報を表示させるステップと、前記受信した作業項目についての作業の進捗を示す作業進捗情報が前記入力部に入力された場合に、前記表示部が表示する前記手順書に、前記受信した作業項目に対して前記作業進捗情報が入力された旨を示す第2作業項目通知情報を表示させるステップと、を有する。この表示方法によると、プラントの手順書を適切に表示することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るプログラムは、ユーザの入力を受け付ける入力部と、プラントに対する作業項目を示す手順書を表示する表示部とを表示する端末型の表示装置に表示させる表示方法を実行させるプログラムであって、前記表示部に前記手順書を表示させるステップと、これから作業する前記作業項目の情報を受信した場合に、前記表示部が表示する前記手順書に、前記受信した作業項目を示す第1作業項目通知情報を表示させるステップと、前記受信した作業項目についての作業の進捗を示す作業進捗情報が前記入力部に入力された場合に、前記表示部が表示する前記手順書に、前記受信した作業項目に対して前記作業進捗情報が入力された旨を示す第2作業項目通知情報を表示させるステップと、を、実行させる。このプログラムによると、プラントの手順書を適切に表示することができる。
本発明によれば、プラントの手順書を適切に表示することができる。
図1は、本実施形態に係る原子力プラントの制御システムが配置される中央制御室を示す概略図である。 図2は、本実施形態に係る表示装置の模式図である。 図3は、本実施形態に係る表示装置の模式的なブロック図である。 図4は、ログイン画像の一例を示す図である。 図5は、モード選択画像の一例を示す図である。 図6は、選択画像の一例を示す図である。 図7は、手順書画像の一例を示す図である。 図8は、手順書画像の一例を示す図である。 図9は、手順書画像の一例を示す図である。 図10は、手順書画像の一例を示す図である。 図11は、本実施形態に係る表示装置の表示処理を説明するフローチャートである。 図12は、手順書画像の一例を示す図である。 図13は、手順書画像の一例を示す図である。 図14は、手順書画像の一例を示す図である。 図15は、手順書画像の一例を示す図である。 図16は、状態画像の一例を示す図である。 図17は、状態画像の一例を示す図である。 図18は、状態画像の一例を示す図である。 図19は、状態画像の一例を示す図である。 図20は、参考情報画像の一例を示す図である。 図21は、参考情報画像の一例を示す図である。 図22は、巡回手順書画像の一例を示す図である。 図23は、状態入力画像の一例を示す図である。 図24は、状態入力画像の一例を示す図である。 図25は、状態入力画像の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態に係る原子力プラントの制御システムが配置される中央制御室を示す概略図である。本実施形態に係るプラントとしての原子力プラント1は、原子力発電を行うプラントであり、中央制御室2を備える。中央制御室2内には、制御システム4が設けられる。制御システム4は、原子力プラント1の各部の状態やパラメータを監視し、原子力プラント1の動作を制御して原子力プラント1を運転するシステムである。制御システム4は、原子力プラント1の状態を示す計器や、原子力プラント1を制御するための入力部(ボタンやスイッチやレバーなど)などが、備えられている。本実施形態における制御システム4の計器や入力部は、デジタル機器でなく、アナログ機器である。中央制御室2は、ほぼ密閉された部屋である。中央制御室2は、原子力プラント1を運転監視する作業者Sと、作業者Sを監督する監督者Tとが入室して、制御システム4を操作するための部屋である。中央制御室2内は、無線通信が可能となっている。
作業者Pは、本実施形態に係る表示装置10を携帯する。作業者Sは、表示装置10で制御システム4の手順書を確認しながら、制御システム4に対する作業を行う。制御システム4に対する作業とは、制御システム4の状態の確認、制御システム4の計器の示す値の読み取り、及び制御システム4の入力部への操作などである。また、監督者Tも、表示装置10を携帯する。監督者Tは、表示装置10で制御システム4の手順書を確認しながら、作業者Sを監督する。表示装置10は、端末型の表示装置であり、ユーザが携帯可能な表示装置である。表示装置10は、端末型のコンピュータであり、例えばタブレット端末である。作業者Sと監督者Tとは、それぞれ表示装置10を携帯する。以下、特に断りが無い場合、表示装置10とは、作業者Sが携帯する表示装置10と監督者Tが携帯する表示装置10との両方を指す。また、作業者Sと監督者Tとは、1人であることに限られず、それぞれ複数人であってよく、それぞれの作業者Sと監督者Tとが、表示装置10を携帯する。互いに通信可能な複数の表示装置10を、表示システムと呼んでよい。なお、本実施形態においては、表示装置10や表示システムは、原子力プラントについて用いられるが、原子力プラントに限られず、火力プラント、水力プラント、化学プラントなど、任意のプラントに用いられてよい。言い換えれば、原子力プラント1は、原子力プラントに限られず、火力プラント、水力プラント、化学プラントなど、任意のプラントであってよい。
図2は、本実施形態に係る表示装置の模式図である。表示装置10は、ユーザ(作業者S又は監督者T)からの入力を受け付ける入力部20と、画像を表示する画面である表示部22とを備える。本実施形態では、表示装置10は、タッチパネル型の表示装置であり、入力部20と表示部22とが一体、すなわち重畳して設けられる。入力部20と表示部22とで、タッチパネル12を構成しているといえる。また、表示装置10は、画像を撮像可能な撮像部26を備えている。撮像部26は、例えば撮像素子を備える。
図3は、本実施形態に係る表示装置の模式的なブロック図である。図3に示すように、表示装置10は、入力部20と、表示部22と、通信部24と、撮像部26と、記憶部28と、制御部30とを有する。通信部24は、外部の装置、ここでは他の表示装置10と通信する機構、すなわち通信インターフェイスである。通信部24は、例えばWi-Fi(登録商標)モジュールやアンテナなどである。
記憶部28は、制御部30の演算内容やプログラムの情報などを記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。記憶部28は、原子力プラント1を運転するための手順書集D0を記憶している。手順書集D0は、複数の手順書D1を含む。手順書D1は、原子力プラント1を運転する際の手順が記載された情報(電子データ)である。言い換えれば、手順書D1は、原子力プラント1を運転する際に制御システム4に対して行う作業である、作業項目を含む情報である。手順書D1は、原子力プラント1の事象ごとに、内容が異なる。原子力プラント1の事象とは、原子力プラント1に起きている状況を指す。また、記憶部28は、巡回手順書集H0についても記憶している。巡回手順書集H0は、複数の巡回手順書H1を含む。巡回手順書H1は、原子力プラント1の中央制御室2外の機器の状態を確認する際の、確認手順が記載された情報(電子データ)である。
制御部30は、演算装置、すなわちCPU(Central Processing Unit)である。制御部30は、撮像制御部40と、手順書表示制御部42と、入力情報送信部44と機器情報取得部46と、機器情報抽出部48と、照合部50と、巡回手順書表示制御部52と、を有する。撮像制御部40と、手順書表示制御部42と、入力情報送信部44と、機器情報取得部46と、機器情報抽出部48と、照合部50と、巡回手順書表示制御部52とは、制御部30が記憶部28に記憶されたソフトウェア(プログラム)を読み出すことで実現されて、後述する処理を実行する。
撮像制御部40は、撮像部26による撮像を制御する。手順書表示制御部42は、手順書D1などの各種情報を、表示部22に表示させる。入力情報送信部44は、ユーザ(作業者S又は監督者T)が入力部20に入力した情報を取得して、通信部24を介して、別の表示装置10に送信する。機器情報取得部46と、機器情報抽出部48と、照合部50と、巡回手順書表示制御部52との説明は後述する。
図4は、ログイン画像の一例を示す図である。図4に示すように、手順書表示制御部42は、最初に、ログイン画像Aを表示部22に表示させる。ログイン画像Aは、複数のユーザ情報A1を含んでいる。ユーザ情報画像A1は、表示装置10の使用が許可されるユーザ(作業者S及び監督者T)の情報を示す画像である。ユーザ情報画像A1は、表示装置10を使用可能なユーザ毎に設定されている。例えば、手順書表示制御部42は、ユーザがユーザ情報画像A1の1つを選択したら、パスワード入力画面(図示略)を表示させる。ユーザは、パスワード入力画面でパスワードを正しく入力することで、ログイン作業が完了する。なお、ユーザ情報画像A1としては、例えば、ユーザID、ユーザの名前、及びユーザの写真などが挙げられる。また、ユーザがユーザ情報画像A1を選択するとは、ユーザが、ユーザ情報画像A1を選択する操作を入力部20に入力することを指す。手順書表示制御部42は、ユーザ情報画像A1を選択する操作が入力部20に入力された旨の情報を、取得する。なお、ユーザは、表示部22に表示されているユーザ情報画像A1にタッチ又は近接することで、ユーザ情報画像A1を選択する。言い換えれば、ユーザは、ユーザ情報画像A1が表示されている入力部20の箇所(ユーザ情報画像A1に重畳する入力部20の箇所)を、タッチ又は近接することで、ユーザ情報画像A1を選択する。なお、以降においても、ユーザが選択するという処理は、同様の処理を指す。
図5は、モード選択画像の一例を示す図である。手順書表示制御部42は、表示部22にログイン画像Aを表示させている状態でユーザのログイン作業が完了したら、図5に示すように、表示部22にモード選択画像Bを表示させる。モード選択画像Bは、手順書D1を表示するか巡回手順書H1を表示するかを選択するための画面であり、手順書選択画像B1と、巡回手順書選択画像B2とを含む。手順書選択画像B1は、手順書D1の表示を選択するための画像である。手順書表示制御部42は、モード選択画像Bを表示部22に表示させた状態で、ユーザが手順書選択画像B1を選択したら、表示部22に後述の選択画像Cを表示させた後、手順書D1を表示させる。一方、手順書表示制御部42は、巡回手順書H1の表示を選択するための画像である。すなわち、手順書表示制御部42は、モード選択画像Bを表示部22に表示させた状態で、ユーザが巡回手順書選択画像B2を選択したら、表示部22に巡回手順書H1を表示させる。このように、手順書表示制御部42は、手順書D1を表示するモードと、巡回手順書H1を表示するモードとを、切り替える。巡回手順書H1の表示については後述する。
図6は、選択画像の一例を示す図である。手順書表示制御部42は、モード選択画像Bを表示部22に表示させた状態で、ユーザが手順書選択画像B1を選択したら、図6に示すように、表示部22に選択画像Cを表示させる。選択画像Cは、複数の手順書D1のうちから、表示する手順書D1を選択するための画像である。選択画像Cは、複数の手順書選択画像C1を含む。手順書選択画像C1は、手順書集D0のうちの、それぞれの手順書D1に対応付けられている。例えば、図6の例では、手順書選択画像C1は、手順書D1として、それぞれ、手順書D1X1、D1X2、D1X3、D1X4、D1X5、D1X6、D1X7、D1X8に対応付けられている。手順書表示制御部42は、選択画像Cを表示させた状態で、ユーザが手順書選択画像C1を選択したら、その手順書選択画像C1に対応付けられた手順書D1を、表示部22に表示させる。なお、図6における手順書D1の数は一例である。
図7は、手順書画像の一例を示す図である。手順書表示制御部42は、選択画像Cを表示部22に表示させた状態で、ユーザが手順書選択画像C1を選択したら、図7に示すように、選択された手順書選択画像C1に対応付けられた手順書D1を含む情報を、手順書画像Dとして表示部22に表示させる。手順書表示制御部42は、手順書画像Dとして、手順書D1と、作業進捗情報画像D2Aと、作業確認情報画像D2Bと、状態確認切替画像D2Cと、参考情報切替画像D2Dと、ユーザ画像D3Aと、経過画像D3Bと、関連手順書選択画像D4とを、表示部22に表示させる。なお、図7の例では、手順書D1として、手順書DX1の内容が表示されている。
手順書D1は、順番情報D1Aと、担当情報D1Bと、手順情報D1Cと、作業項目情報D1Dとを含む。手順書D1は、その手順書D1に対応する原子力プラント1の事象に対して実行する手順を、複数含んでいる。順番情報D1Aは、手順書D1における手順の順番を示す情報(画像)である。担当情報D1Bは、手順を実行する担当者を示す情報(画像)である。手順情報D1Cは、手順書D1に対応する原子力プラント1の事象に対して実行する手順を示す情報(画像)である。順番情報D1Aと、担当情報D1Bと、手順情報D1Cとは、互いに関連付けられている。すなわち、図7では、手順書D1における5番目の手順は、作業者Sが実行するものであり、手順の内容は、タンクの水位を維持するというものである。ただし、図7における手順の内容は一例である。
作業項目情報D1Dは、手順書D1における作業項目を示す情報(画像)である。作業項目情報D1Dは、手順情報D1Cに関連付けられている。作業項目とは、原子力プラント1を運転する際に、制御システム4に対して行う作業を指す。さらに言えば、作業項目は、手順情報D1Cに示される手順に関連付けられている。すなわち、作業項目情報D1Dに示される作業項目は、手順情報D1Cに示される手順を実行するために、作業者S又は監督者Tが行う作業内容を指す。作業項目としては、制御システム4の状態の確認、制御システム4の計器の示す値の読み取り、及び制御システム4の入力部への操作などが挙げられる。作業項目は、1つの手順につき、1つ又は複数割り当てられており、1つの手順に割り当てられる作業項目の内容及び数は、手順毎に設定されている。図7の例では、タンクの水位を維持するという手順情報D1C(手順)に対し、2つの作業項目情報D1D(作業項目)が割り当てられており、1つ目の作業項目情報D1D(作業項目)は、水量計F1、F2、F3の水位を確認する、というものである。ただし、図7における作業項目の内容は一例である。
作業進捗情報画像D2Aは、手順書D1における作業項目の作業進捗情報を表示する画像である。作業進捗情報とは、手順書D1における作業項目の進捗状況を示す情報であり、例えば、手順書D1における作業項目が終了したか否かを示す。作業進捗情報画像D2Aは、作業項目情報D1Dに対応付けられており、作業項目情報D1D毎に、すなわち作業項目毎に、作業進捗情報を表示する。作業進捗情報画像D2Aは、作業者Sが、自身の携帯している表示装置10に作業進捗情報を入力することにより、表示される。すなわち、作業者Sが、自身の携帯している表示装置10に、作業項目における作業が終了した旨を入力した場合に、手順書表示制御部42は、その作業項目が終了した旨を示す作業進捗情報を、作業進捗情報画像D2Aとして表示させる。作業進捗情報画像D2Aの表示手順については後述する。
作業確認情報画像D2Bは、手順書D1における作業項目の作業確認情報を表示する画像である。作業確認情報とは、手順書D1における作業項目の作業進捗情報を、監督者Tが確認したか否かを示す画像である。すなわち、作業確認情報は、作業項目の作業終了を監督者Tが確認したかを示す情報であるといえる。作業確認情報画像D2Bは、作業進捗情報画像D2Aに対応付けられており、言い換えれば、作業項目情報D1Dに対応付けられている。作業確認情報画像D2Bは、作業項目情報D1D毎に、すなわち作業項目毎に、作業確認情報を表示する。作業確認情報画像D2Bは、監督者Tが、自身の携帯している表示装置10に作業確認情報を入力することにより、表示される。すなわち、監督者Tが、自身の携帯している表示装置10に、作業項目の作業終了を確認した旨を入力した場合に、手順書表示制御部42は、作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報を、作業確認情報画像D2Bとして表示させる。作業確認情報画像D2Bの表示手順については後述する。
手順書表示制御部42は、例えばユーザが表示する手順書D1の内容を切り替える旨の操作(例えばスクロール操作など)を行ったら、手順書D1、作業進捗情報画像D2A及び作業確認情報画像D2Bの表示を切り替える。
ユーザ画像D3Aは、ログインしているユーザを示す情報(画像)である。経過画像D3Bは、手順の進捗状況を示す情報(画像)である。例えば、手順書表示制御部42は、経過画像D3Bとして、表示している手順書D1についての手順を示すマークを、手順書D1の全ての手順の数だけ並べて表示する。手順を示すマークは、図7では丸であるが、マークの形はそれに限定されない。そして、手順書表示制御部42は、終了した手順のマークと未終了の手順のマークとを、異ならせる。これにより、実施すべき手順のうち、どの手順までが終了したかを、ユーザが視認することができる。なお、図7の例では、終了した手順のマークを黒とし、未終了の手順のマークを白として、マークの色を異ならせている。従って、図7の例では、4番目の手順まで終了したことを示している。ただし、終了した手順のマークと未終了の手順のマークとの異ならせ方は、マークの色を異ならせることに限られない。
関連手順書選択画像D4は、表示している手順書D1に関連する手順書D1を示す画像である。手順書表示制御部42は、手順書画像Dを表示部22に表示させた状態で、ユーザが関連手順書選択画像D4を選択したら、選択された関連手順書選択画像D4に対応付けられた手順書D1を表示させる。なお、図7では、手順書D1X1に関連する手順書D1として、手順書D1X2、D1X3、D1X4が示されているが、一例である。状態確認切替画像D2Cと、参考情報切替画像D2Dとについては、後述する。
以下、作業者Sが作業項目を実行する際の表示装置10の表示内容を説明する。図8は、手順書画像の一例を示す図である。まず、監督者Tは、自身が携帯する表示装置10に手順書画像Dを表示させて、作業項目情報D1Dを確認しながら、これから作業者Sに実行させる作業項目を選択する。すなわち、監督者Tは、表示部22に表示されている手順書D1の作業項目情報D1Dから、これから作業者Sに実行させる作業項目を示す作業項目情報D1Dを、選択する。監督者Tが携帯する表示装置10の手順書表示制御部42は、監督者Tが作業項目情報D1Dを選択したら、手順書画像D上に、第1作業項目情報D5を表示させる。第1作業項目情報D5は、監督者Tに選択された作業項目を通知する情報(画像)であり、監督者Tに選択された作業項目情報D1Dを、他の作業項目情報D1Dから識別する情報であるといえる。言い換えれば、第1作業項目情報D5は、監督者Tに選択された作業項目が、手順書D1の作業項目のうちの、どの作業項目かを示す情報である。例えば、第1作業項目情報D5は、監督者Tに選択された作業項目情報D1Dを囲う枠状の画像であり、例えば橙色など所定の色となっている。また、第1作業項目情報D5は、監督者Tに選択された作業項目情報D1Dに対応付けられた作業進捗情報画像D2Aと作業確認情報画像D2Bとも、囲っている。このように監督者Tに選択された作業項目情報D1Dを枠状の画像で囲うことで、ユーザは、枠状の画像で囲われた作業項目情報D1Dが、監督者Tに選択されてこれから実施すべき作業項目であると認識することができる。ただし、第1作業項目情報D5は、監督者Tに選択された作業項目情報D1Dを、通知する情報であれば、監督者Tに選択された作業項目情報D1Dを囲う枠状の画像であることに限られない。例えば、第1作業項目情報D5は、監督者Tに選択された作業項目情報D1Dが表示される領域の色を、他の作業項目情報D1Dが表示される領域の色と異なる色にするものであってもよいし、ポップアップなどであってもよい。以下、適宜、監督者Tに選択された作業項目を、選択作業項目と記載する。
監督者Tによって作業項目が選択された表示装置10(監督者Tが携帯する表示装置10)は、入力情報送信部44により、他の表示装置10(作業者Sが携帯する表示装置10)に対し、監督者Tに選択された選択作業項目の情報を、送信する。入力情報送信部44は、選択作業項目の情報として、どの作業項目が選択作業項目であるかを示す情報を、他の表示装置10に送信する。他の表示装置10は、監督者Tが携帯する表示装置10から、選択作業項目の情報を受信する。作業者Sが携帯する表示装置10の手順書表示制御部42は、受信した選択作業項目の情報で示された選択作業項目が、監督者Tに選択された作業項目であると判断して、手順書画像D上に、受信した選択作業項目の情報で示された選択作業項目を示す第1作業項目情報D5を、表示させる。作業者Sが携帯する表示装置10と監督者Tが携帯する表示装置10との両方が、図8に示すように、監督者Tが選択した作業項目を示す第1作業項目情報D5を表示することで、選択作業項目、すなわちこれから実行すべき作業項目を、監督者Tと作業者Sとの両方に通知することができる。なお、図8の例では、第1作業項目情報D5は、水量計F1、F2、F3の水位を確認する、という作業項目を、選択作業項目として通知している。
作業項目の選択は、監督者Tによって行われることが好ましい。従って、監督者Tが携帯する表示装置10、すなわち監督者Tがログインした表示装置10は、作業項目の選択を受け付けるが、作業者Sが携帯する表示装置10、すなわち作業者Sがログインした表示装置10は、作業項目の選択を受け付けないことが好ましい。
図9は、手順書画像の一例を示す図である。第1作業項目情報D5が表示されたら、作業者Sは、その第1作業項目情報D5が示す選択作業項目の作業を、実行する。作業者Sは、選択作業項目の作業が終了したら、自身が携帯する表示装置10に、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報を入力する。作業者Sが携帯する表示装置10の手順書表示制御部42は、作業者Sが、選択作業項目の作業を終了した旨の作業進捗情報を入力したら、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報を、表示部22に表示させる。本実施形態の例では、作業者Sは、選択作業項目に対応付いた作業進捗情報画像D2A(第1作業項目情報D5の枠で囲まれている作業進捗情報画像D2A)を選択することで、作業進捗情報を入力する。手順書表示制御部42は、作業者Sが選択作業項目に対応付いた作業進捗情報画像D2Aを選択したら、選択された作業進捗情報画像D2Aの表示内容を、選択作業項目が終了した旨の表示内容に切り替える。図9は、選択作業項目が完了した旨の表示内容の例を示している。図9の例では、手順書表示制御部42は、選択作業項目に対応付いた作業進捗情報画像D2Aが作業者Sに選択されたら、選択された作業進捗情報画像D2Aを、チェックマークの画像に切り替える。このチェックマークの画像が、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報の画像に相当する。ただし、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報の表示は、チェックマークの画像に限られず任意である。
また、図9に示すように、手順書表示制御部42は、作業者Sが選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報を入力したら、手順書画像D上に、入力者画像D6も表示させる。入力者画像D6は、作業進捗情報を入力した者を特定する情報である。図9の例では、作業者S1が作業進捗情報を入力したため、入力者画像D6は、作業者S1である旨を示す画像となっている。
作業者Sによって作業進捗情報が入力された表示装置10(作業者Sが携帯する表示装置10)は、入力情報送信部44により、他の表示装置10(他の作業者S又は監督者Tが携帯する表示装置10)に対し、選択作業項目の作業を終了した旨の作業進捗情報を、送信する。他の表示装置10は、作業者Sが携帯する表示装置10から、選択作業項目の作業を終了した旨の作業進捗情報を受信する。図9に示すように、他の表示装置10も、作業者Sが携帯する表示装置10と同様に、選択作業項目に対応付いた作業進捗情報画像D2Aの表示内容を、選択作業項目が終了した旨の表示内容に切り替えて、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報を表示する。これにより、全ての作業者S及び監督者Tが、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報を確認することができる。
なお、作業進捗情報の入力は、作業者Sによって行われることが好ましい。従って、作業者Sが携帯する表示装置10、すなわち作業者Sがログインした表示装置10は、ユーザによる作業進捗情報の入力を受け付けるが、監督者Tが携帯する表示装置10、すなわち監督者Tがログインした表示装置10は、ユーザによる作業進捗情報の入力を受け付けないことが好ましい。また、作業者Sが携帯する表示装置10は、表示部22に表示されている作業進捗情報画像D2Aのうち、選択作業項目に対応付いた作業進捗情報画像D2A(第1作業項目情報D5の枠で囲まれている作業進捗情報画像D2A)のみを、作業者Sによって選択可能にしてもよい。言い換えれば、手順書表示制御部42は、選択作業項目に対応付いていない作業進捗情報画像D2A(第1作業項目情報D5の枠で囲まれていない作業進捗情報画像D2A)を作業者Sが選択しても、作業項目が終了した旨の表示に切り替えず、選択作業項目に対応付いている作業進捗情報画像D2Aを作業者Sが選択した場合には、作業項目が終了した旨の表示に切り替えてもよい。これにより、誤操作を防止できる。
図10は、手順書画像の一例を示す図である。選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報が表示されたら、監督者Tは、選択作業項目の作業が終了したかを、確認する。すなわち、作業者Sと監督者Tとで、作業が完了したかをダブルチェックする。監督者Tは、選択作業項目の作業が終了していると判断したら、自身が携帯する表示装置10に、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報を、入力する。監督者Tが携帯する表示装置10の手順書表示制御部42は、監督者Tが選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業進捗情報を入力したら、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業進捗情報を、表示部22に表示させる。本実施形態の例では、監督者Tは、選択作業項目に対応付いた作業確認情報画像D2B(第1作業項目情報D5の枠で囲まれている作業確認情報画像D2B)を選択することで、作業確認情報を入力する。手順書表示制御部42は、監督者Tが選択作業項目に対応付いた作業確認情報画像D2Bを選択したら、選択された作業確認情報画像D2Bの表示内容を、選択作業項目の作業終了を確認した旨の表示内容に切り替える。図10は、選択作業項目の作業終了を確認した旨の表示内容の例を示している。図10の例では、手順書表示制御部42は、選択作業項目に対応付いた作業確認情報画像D2Bが監督者Tに選択されたら、作業確認情報画像D2Bを、チェックマークの画像に切り替える。このチェックマークの画像が、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報の画像に相当する。ただし、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報の表示は、チェックマークの画像に限られず任意である。
また、図10に示すように、手順書表示制御部42は、監督者Tが選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報を入力したら、手順書画像D上に、入力者画像D7も表示させる。入力者画像D7は、作業確認情報を入力した者を特定する情報である。図10の例では、監督者T1が作業進捗情報を入力したため、入力者画像D7は、監督者T1である旨を示す画像となっている。
監督者Tによって作業確認情報が入力された表示装置10(監督者Tが携帯する表示装置10)は、入力情報送信部44により、他の表示装置10(作業者Sが携帯する表示装置10)に対し、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報を、送信する。他の表示装置10は、監督者Tが携帯する表示装置10から、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報を受信する。図10に示すように、他の表示装置10も、監督者Tが携帯する表示装置10と同様に、選択作業項目に対応付いた作業確認情報画像D2Bの表示内容を、選択作業項目が終了した旨の表示内容に切り替えて、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報を表示する。
また、図10に示すように、表示装置10の手順書表示制御部42は、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報が入力され、かつ、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報が入力されたら、手順書画像D上における第1作業項目情報D5の表示を、第2作業項目情報D8の表示に切り替える。第2作業項目情報D8は、選択作業項目の作業進捗情報が入力された旨を示す情報であり、選択作業項目の作業確認情報が入力された旨を示す情報である。言い換えれば、第2作業項目情報D8は、選択作業項目の作業が終了し、かつそれを監督者Tが確認したことを示す情報である。さらに言えば、第2作業項目情報D8は、作業が終了した作業項目を、他の作業項目から識別する情報であるといえる。手順書表示制御部42は、選択作業項目の作業が終了した旨の作業進捗情報が入力され、かつ、選択作業項目の作業終了を確認した旨の作業確認情報が入力されたら、手順書画像Dの第1作業項目情報D5の表示を、第2作業項目情報D8に切り替える。第2作業項目情報D8は、第1作業項目情報D5とは異なる表示内容となっている。例えば、第2作業項目情報D8は、選択作業項目を示す作業項目情報D1Dを囲う枠状の画像であり、例えば紫色など、第1作業項目情報D5と異なる色になっている。また、第2作業項目情報D8は、選択作業項目を示す作業項目情報D1Dに対応付けられた作業進捗情報画像D2Aと作業確認情報画像D2Bとも、囲っている。なお、第2作業項目情報D8は、選択作業項目の作業が終了したことを示す情報であれば、枠状の画像であることに限られない。例えば、第2作業項目情報D8は、作業が終了した作業項目情報D1Dが表示される領域の色を、他の作業項目情報D1Dが表示される領域の色と異なる色にするものであってもよい。
次に、以上説明した表示装置10の表示処理を、フローチャートで説明する。図11は、本実施形態に係る表示装置の表示処理を説明するフローチャートである。図11に示すように、監督者Tが携帯する表示装置10は、監督者Tによる選択作業項目の入力、すなわち監督者Tによる作業項目の選択を、受け付ける(ステップS10)。選択作業項目が入力されない場合(ステップS10;No)、ステップS10に戻り、選択作業項目の入力を待つ。選択作業項目が入力された場合(ステップS10;Yes)、監督者Tが携帯する表示装置10は、選択作業項目を示す第1作業項目情報D5を表示すると共に、作業者Sが携帯する表示装置10に対し、選択作業項目の情報を送信する(ステップS12)。
作業者Sが携帯する表示装置10は、監督者Tが携帯する表示装置10から選択作業項目の情報を取得したら、選択作業項目の情報で示された選択作業項目を示す第1作業項目情報D5を、表示する(ステップS14)。そして、作業者Sが携帯する表示装置10は、作業者Sによる作業進捗情報の入力を受け付ける(ステップS16)。作業進捗情報が入力されない場合(ステップS16;No)、ステップS16に戻り、作業進捗情報の入力を待つ。作業者Sが携帯する表示装置10は、選択作業項目の作業が終了した旨を示す作業進捗情報が入力されたら(ステップS16;Yes)、作業進捗情報を作業進捗情報画像D2Aとして表示すると共に、作業進捗情報を監督者Tが携帯する表示装置10に送信する(ステップS18)。
監督者Tが携帯する表示装置10は、作業者Sが携帯する表示装置10から、選択作業項目の作業が終了した旨を示す作業進捗情報を取得したら、作業進捗情報を作業進捗情報画像D2Aとして表示する(ステップS20)。そして、監督者Tが携帯する表示装置10は、監督者Tによる作業確認情報の入力を受け付ける(ステップS22)。作業確認情報が入力されない場合(ステップS22;No)、ステップS22に戻り、作業確認情報の入力を待つ。監督者Tが携帯する表示装置10は、選択作業項目の作業終了を確認する旨を示す作業確認情報が入力されたら(ステップS22;Yes)、作業確認情報を作業進捗情報画像D2Aとして表示し、かつ、選択作業項目の作業終了を示す第2作業項目情報D8を表示すると共に、作業確認情報を作業者Sが携帯する表示装置10に送信する(ステップS24)。
作業者Sが携帯する表示装置10は、監督者Tが携帯する表示装置10から、選択作業項目の作業終了を確認する旨を示す作業確認情報を取得したら、作業確認情報を作業進捗情報画像D2Aとして表示し、選択作業項目の作業終了を示す第2作業項目情報D8を、表示する(ステップS26)。表示装置10は、以上の表示処理を、作業項目毎に実行する。
このように、表示装置10は、第1作業項目情報D5によってこれから実行する作業項目を示すことで、作業者Sに、どの作業項目を実行すべきかを通知することができる。そして、表示装置10は、作業者Sから作業終了した旨の作業進捗情報が入力された場合に、作業終了を示す第2作業項目情報D8を表示することで、その作業項目の作業が終了したことを、作業者Sや監督者Tに通知することができる。
表示装置10は、以上説明したような、作業項目毎に第1作業項目情報D5及び第2作業項目情報D8を表示する処理以外にも、手順書D1に関する特徴的な表示処理を実行する。以下、手順書D1に関する表示処理の他の例について説明する。
図12は、手順書画像の一例を示す図である。例えば1つの手順書D1において、複数の手順を並行して実行する場合、手順書表示制御部42は、図12に示すように、複数の手順を、1つの画面で表示させる。図12は、5番目の手順と、他の手順とを同時に実行する場合の例を示している。例えば、ユーザが1つの手順を固定して表示する旨を入力した場合に、手順書表示制御部42は、1つの手順を固定したまま、他の手順を切り替えて表示するモードに切り替える。この場合、手順書表示制御部42は、1つの手順(図12では5番目の手順)の表示を固定させたまま、平行して実行する他の手順をスクロールなどで切り替え可能に表示させる。
図13は、手順書画像の一例を示す図である。例えば複数の手順書D1における手順を並行して実行する場合、手順書表示制御部42は、図13に示すように、複数の手順書D1を、1つの画面で表示させる。図13は、手順書D1として、手順書D1X1と手順書D1X2とを表示する場合の例を示している。例えば、ユーザが複数の手順書D1を表示する旨を入力した場合に、手順書表示制御部42は、複数の手順書D1を、1つの画面で表示させる。
図14及び図15は、手順書画像の一例を示す図である。例えば原子力プラント1の機器の使用可否に応じて、実行する手順が異なる場合、手順書表示制御部42は、原子力プラント1の機器の使用可否に応じて、表示させる手順及び作業項目を異ならせてよい。具体的には、手順書表示制御部42は、原子力プラント1の機器が使用可否か否かに応じて実行する手順が異なる場合、図14に示すように、手順書画像D上に、使用情報入力画像D9を表示する。使用情報入力画像D9は、原子力プラント1の機器の使用可否の情報を入力するための画像である。使用情報入力画像D9は、使用可能であると入力するための使用可能画像D9Aと、使用不可能であると入力するための使用不可能画像D9Bとを有する。ユーザは、使用情報入力画像D9で示されている原子力プラント1の機器が、使用可能か否かを確認し、使用可能画像D9Aと使用不可能画像D9Bとのいずれかを選択する。
ユーザが使用可能画像D9Aを選択したら、手順書表示制御部42は、使用情報入力画像D9で示されている原子力プラント1の機器が使用可能であると判断して、図14に示すように、原子力プラント1の機器が使用可能である場合の手順及び作業項目を、表示する。図14では、弁の使用可否に応じて手順が異なる場合において、使用可能画像D9Aが入力された場合に、弁が使用可能である場合の6番目の手順が表示されている例が示されている。一方、ユーザが使用不可能画像D9Bを選択したら、手順書表示制御部42は、使用情報入力画像D9で示されている原子力プラント1の機器が使用不可能であると判断して、図15に示すように、原子力プラント1の機器が使用不可能である場合の手順及び作業項目を、表示する。図15では、弁の使用可否に応じて手順が異なる場合において、使用可能画像D9Aが入力された場合に、弁が使用不可能である場合の7番目の手順が表示されている例が示されている。このように、手順書表示制御部42は、使用情報入力画像D9において、機器の使用が可能であると入力された場合(使用可能画像D9Aが選択された場合)と、機器の使用が不可能であると入力された場合(使用不可能画像D9Bが選択された場合)とで、表示部22に表示させる手順及び作業項目を異ならせる。
図16から図19は、状態画像の一例を示す図である。作業項目として、制御システム4に設けられる機器の状態を確認する作業が割り当てられる場合がある。この場合、手順書表示制御部42は、機器の状態を確認する作業を補助するために、状態画像Eを表示してもよい。作業者Sは、作業項目として機器の状態を確認する作業を行う場合、手順書画像D上に表示される状態確認切替画像D2C(図7を参照)を選択する。状態確認切替画像D2Cは、状態画像Eに表示を切り替えるための画像である。手順書表示制御部42は、作業者Sにより状態確認切替画像D2Cが選択されたら、状態画像Eを表示する。状態確認切替画像D2Cと状態画像Eとは、作業項目情報D1Dに対応付けられている。すなわち、状態確認切替画像D2Cと状態画像Eとは、作業項目毎に設けられる。手順書表示制御部42は、作業者Sに選択された状態確認切替画像D2Cに対応付けられた状態画像Eを、表示する。
図16に示すように、状態画像Eは、モニタウインドウE1を含む。モニタウインドウE1は、撮像部26によって現在撮像されている画像を表示するウインドウである。状態画像Eが表示されると、撮像制御部40は、撮像部26によって撮像を行わせる。モニタウインドウE1には、現在撮像部26が撮像している画像、すなわち撮像部26の撮像範囲内に入っている表示装置10の周囲の像が、表示される。作業者Sは、モニタウインドウE1を確認しながら表示装置10を動かして、撮像部26の撮像範囲内に、作業項目の対象となる機器を収める。これにより、モニタウインドウE1には、作業項目の対象となる機器が写る。以下、モニタウインドウE1に写る作業項目の対象となる機器の画像を、機器モニタ画像E2とする。図16の例では、作業項目の対象となる制御システム4の機器である計器、さらに言えば水量計F1、F2、F3で計測された水位を示す計器が、機器モニタ画像E2として写っている。なお、図16に示すように、状態画像Eは、ユーザ画像D3Aと、経過画像D3Bとを含んでもよい。
ここで、制御システム4の機器には、その機器を示す情報である機器情報が付与されている。機器情報は、その機器を他の機器から識別する情報であるともいえる。機器情報としては、その機器の名称や番号や記号などが挙げられる。例えば、機器の近傍に、機器情報が記されたプレートなどの部材が、配置されている。作業者Sは、機器そのものに加え、機器情報についても、撮像部26の撮像範囲内に収まるように、表示装置10を動かす。これにより、モニタウインドウE1には、機器モニタ画像E2として、機器情報を撮像した画像である機器情報画像E2Aと、機器を撮像した画像である機器画像E2Bとが表示される。すなわち、表示装置10は、機器情報画像E2Aと機器画像E2Bとを、モニタウインドウE1に表示する。図16の例では、機器情報画像E2Aは、水量計F1、水量計F2、水量計F3と記載されたプレートを撮像した画像であり、機器画像E2Bは、水量計F1、F2、F3の計器を撮像した画像である。
表示装置10の機器情報抽出部48(図3参照)は、モニタウインドウE1に表示された機器情報画像E2Aを画像解析して、その機器情報画像E2Aに含まれる機器情報を抽出する。図16の例では、機器情報抽出部48は、水量計F1、F2、F3と記載されたプレートの画像を解析して、それらのプレートが設けられている機器の機器情報が、それぞれ水量計F1、F2、F3であると判断する。また、手順書D1には、作業項目での作業の対象となる機器の機器情報が含まれている。表示装置10の機器情報取得部46(図3参照)は、作業の対象となる機器の機器情報を、手順書D1から取得する。さらに言えば、機器情報取得部46は、作業者Sに選択された状態確認切替画像D2Cに対応付けられた作業項目(例えば第1作業項目情報D5が示す選択作業項目)において、作業項目の対象となっている機器の、機器情報を取得する。今回の例では、機器情報取得部46は、手順書D1から、水位を確認する対象となる機器が、水量計F1、F2、F3であるという情報を取得する。
表示装置10の照合部50(図3参照)は、機器情報抽出部48が機器情報画像E2Aから抽出した機器情報と、機器情報取得部46が手順書D1から取得した機器情報とを照合して、機器情報画像E2Aから抽出した機器情報と手順書D1から取得した機器情報とが、一致するかを判断する。照合部50は、機器情報画像E2Aから抽出した機器情報と手順書D1から取得した機器情報とを照合することで、撮像部26で撮像した機器、すなわち作業者Sが作業項目の対象となる機器と判断した機器が、手順書D1で作業項目の対象として設定されている機器であるかを判定することができる。これにより、作業者Sが正しい機器を作業項目の対象としているかを、確認することができる。また、例えば作業者SがモニタウインドウE1に写っている画像を記録する旨の入力を行った場合、モニタウインドウE1に写っている画像が、記憶部28に記憶される。これにより、機器モニタ画像E2が記録され、機器モニタ画像E2読み出すことで、作業が行われた機器を後から確認することもできる。
図17に示すように、手順書表示制御部42は、照合部50によって、機器情報画像E2Aから抽出した機器情報と手順書D1から取得した機器情報とが一致すると判断された場合、状態画像E上に、照合確認画像E3と、状態入力画像E4とを表示させる。照合確認画像E3は、機器画像E2Bとして表示されている機器が、手順書D1で作業項目の対象として設定されている機器であることを示す画像である。例えば、照合確認画像E3は、手順書D1から取得した機器情報に一致していると判断された機器情報画像E2Aと機器画像E2Bとを囲う枠状の画像である。ただし、照合確認画像E3は、機器画像E2Bとして表示されている機器が、手順書D1で作業項目の対象として設定されている機器であることを示す画像であれば、枠状の画像に限られない。
状態入力画像E4は、作業項目の対象となる機器の状態を示す状態情報の入力を受け付ける画像である。状態入力画像E4は、結果画像E4Aと、機器選択画像E4Bとを含む。結果画像E4Aは、照合部50による照合が完了したことを示す画像である。すなわち、結果画像E4Aは、機器画像E2Bとして表示されている機器が、手順書D1で作業項目の対象として設定されている機器であることが確認されたことを示す画像である。機器選択画像E4Bは、状態情報を入力する機器を選択するための画像である。機器選択画像E4Bは、作業項目の対象となる機器毎に設けられる。図17の例では、機器選択画像E4Bは、水量計F1、F2、F3のそれぞれについて表示されている。
作業者Sが機器選択画像E4Bを選択したら、手順書表示制御部42は、図18に示すように、選択された機器選択画像E4Bの機器についての、入力画像E4Cと、基準情報画像E4Dと、経過データ切替画像E4Eと、を表示する。入力画像E4Cは、作業者Sによる機器の状態情報の入力を受け付ける画像である。ユーザが入力画像E4Cを選択して状態情報を入力すると、手順書表示制御部42は、入力画像E4Cに、入力された状態情報を表示する。状態情報としては、例えば、機器の異常の有無、機器が示す値(指示値)、機器が示す値の変動の傾向(トレンド)などが挙げられる。例えば、作業者Sは、現在の機器の状態が異常であるか正常であるかを判断して、判断結果を、状態情報として入力画像E4Cに入力する。手順書表示制御部42は、作業者Sが入力した異常であるか正常であるかを示した判断結果を、状態情報として入力画像E4Cに表示する。また例えば、作業者Sは、機器が示す値を機器から読み取って、読み取った値を、状態情報として入力画像E4Cに入力する。手順書表示制御部42は、作業者Sが入力した機器が示す値を、状態情報として入力画像E4Cに表示する。また例えば、作業者Sは、機器が示している現在の値と、機器が示した過去の値とを比較して、機器が示す値の変動の傾向を判断して、判断結果を、状態情報として入力画像E4Cに入力する。手順書表示制御部42は、機器が示す値の変動の傾向を、状態情報として入力画像E4Cに表示する。機器が示す値の変動の傾向とは、例えば現在の値が過去の値から上昇しているか、一定であるか、下降しているか、などである。ただし、状態情報は、これらの例に限られず、作業項目や機器毎に設定されていてよい。
基準情報画像E4Dは、機器が示す値の基準となる基準値を示す画像である。基準値は、例えば機器が示す値が正常であるかを判断するための基準となる値であり、予め設定された固定値である。
経過データ切替画像E4Eは、経過データを表示するための画像である。作業者Sが経過データ切替画像E4Eを選択したら、手順書表示制御部42は、図19に示すように、経過データ画像E5を表示する。経過データ画像E5は、経過データを表示する画像である。経過データは、機器が示す値を時刻毎に示す情報、ここではグラフである。経過データは、機器が示す値を時刻毎に示すと共に、基準値も示してよい。
このように、表示装置10は、機器の状態を確認する作業項目が実行される場合に、状態画像Eを表示する。状態画像Eにおいては、作業項目の対象としている機器が正しいかを照合して、照合完了した場合に、状態情報の入力を受け付ける状態入力画像E4を表示する。従って、この表示装置10によると、誤った機器に対して作業を行うことが抑制され、作業を適切に補助できる。
図20は、参考情報画像の一例を示す図である。手順書表示制御部42は、作業者Sの作業を補助するため、参考情報画像Fを表示部22に表示させてよい。参考情報画像Fは、作業項目の作業を作業者Sが実行する場合に参考となる参考情報を表示する画像である。作業者Sは、作業項目の作業を行う際に、手順書画像D上に表示される参考情報切替画像D2D(図7を参照)を選択する。手順書表示制御部42は、作業者Sにより参考情報切替画像D2Dが選択されたら、手順書画像D上に、参考情報画像Fを表示する。参考情報切替画像D2Dと参考情報画像Fとは、手順情報D1Cに対応付けられている。すなわち、参考情報切替画像D2Dと参考情報画像Fとは、手順毎に設けられる。ただし、参考情報切替画像D2Dと参考情報画像Fとは、作業項目情報D1Dに対応付けられ、作業項目毎に設けられてよい。手順書表示制御部42は、作業者Sに選択された参考情報切替画像D2Dに対応付けられた状態画像Eを、表示する。
図20に示すように、参考情報画像Fは、設置位置画像F1と、機器画像F2と、注意点画像F3とを含む。設置位置画像F1は、作業項目の作業の対象となっている機器の設置場所を示す画像である。本実施形態では、設置位置画像F1は、中央制御室2内における制御システム4の画像を含み、中央制御室2内における制御システム4の画像において、作業項目の作業の対象となっている機器の場所を示す位置画像F1Aを含んでいる。作業者Sは、設置位置画像F1を確認することで、中央制御室2内において機器がどこにあるかを容易に認識することができる。機器画像F2は、作業項目の作業の対象となっている機器の画像、すなわち機器を撮像した画像である。機器画像F2は、予め撮像された機器の画像である。作業者Sは、機器画像F2を確認することで、機器のどの部分に対して作業を行うかを容易に認識することができる。注意点画像F3は、作業項目における注意点を示す画像である。注意点とは、その作業項目における過去のトラブルや、誤操作の事例や、操作上の勘所などを含む。また、作業者Sは、注意点画像F3を確認することで、作業上で注意すべき点を認識することができる。
図21は、参考情報画像の一例を示す図である。作業項目として、制御システム4に設けられる入力部(ボタンやスイッチやレバーなど)を操作する場合がある。また、複数の入力部を操作する場合もある。このような場合、手順書表示制御部42は、作業者Sにより状態確認切替画像D2Cが選択されたら、図21に示すような参考情報画像Fを表示してもよい。すなわち、制御システム4に設けられる入力部を操作する作業項目には、図21に示すような参考情報画像Fが対応付けられていてもよい。
図21に示す参考情報画像Fは、機器画像F2を含む。図21の機器画像F2は、作業項目の作業の対象となっている機器の画像、すなわち機器を撮像した画像を含む。図21の機器画像F2は、予め撮像された機器の画像を含む。図21の機器画像F2は、機器画像F2として撮像された複数の入力部のうち、どの入力部を操作するかを示す指定画像F2Aを含む。指定画像F2Aは、機器画像F2として撮像された複数の入力部のうち、操作すべき入力部を、他の入力部から識別する情報である。図21の例では、指定画像F2Aは、機器画像F2に写っている操作すべき入力部の画像を囲う枠状の画像である。ただし、指定画像F2Aは、操作すべき入力部を示す画像であれば、入力部の画像を囲う枠状の画像に限られない。
作業者Sは、指定画像F2Aで示された入力部の操作が完了したら、指定画像F2Aで示された入力部の操作が完了した旨を、表示装置10に入力する。例えば、作業者Sは、指定画像F2Aを選択することで、指定画像F2Aで示された入力部の操作が完了した旨を入力する。手順書表示制御部42は、作業者Sにより指定画像F2Aで示された入力部の操作が完了した旨の入力があったら、その指定画像F2Aの表示を停止するか、指定画像F2Aの表示を異なる表示(色変更など)にすることが好ましい。これにより、作業者Sによる入力部への誤操作が抑制できる。なお、図21の参考情報画像Fも、図20で示したような設置位置画像F1と注意点画像F3とを含んでもよい。
表示装置10は、以上のようにして、制御システム4についての手順書D1を表示する。次に、中央制御室2外の機器の状況を確認するための巡回手順書H1の表示について説明する。
図22は、巡回手順書画像の一例を示す図である。作業者Sは、表示装置10に巡回手順書H1を表示させながら、中央制御室2の外部にある原子力プラント1の機器を点検する。原子力プラント1において、中央制御室2の外部であって原子力プラント1の機器が設けられるエリアは、無線通信が不可能となっている。従って、表示装置10は、手順書D1を表示させている手順書モードにおいては、他の機器(表示装置10など)と通信可能な状態に設定されているが、巡回手順書H1を表示させている純化手順書モードにおいては、他の機器(表示装置10など)と通信不可能な状態、すなわちスタンドアローンに設定されている。
巡回手順書表示制御部52は、モード選択画像Bを表示部22に表示させた状態で、ユーザが巡回手順書選択画像B2(図5参照)を選択したら、図22に示すように、表示部22に巡回手順書H1を含んだ巡回手順書画像Hを、表示させる。巡回手順書H1は、例えば原子力プラント1のエリアごとに設けられており、エリア毎に内容が設定されている。すなわち、図22に示す巡回手順書H1は、1つのエリアに対する巡回手順書H1である。この場合、巡回手順書表示制御部52は、ユーザが巡回手順書選択画像B2(図5参照)を選択したら、巡回手順書画像Hを表示する前に、表示する巡回手順書H1を選択させる画像を表示してもよい。その画像でユーザが表示する巡回手順書H1を選択したら、巡回手順書表示制御部52は、ユーザに選択された巡回手順書H1を含んだ巡回手順書画像Hを表示する。なお、図22の例では、エリアAR1の巡回手順書H1が表示されている。
図22に示すように、巡回手順書画像Hは、巡回手順書H1と、状態入力切替画像H2と、基準値画像H3と、点検結果画像H4と、過去データ画像H5とを含む。巡回手順書H1は、順番情報H1Aと、巡視機器情報H1Bと、点検項目情報H1Cとを含む。巡回手順書H1は、その巡回手順書H1のエリアにおいて点検する機器を、複数含んでいる。順番情報H1Aは、巡回手順書H1において点検する機器の順番を示す情報(画像)である。巡視機器情報H1Bは、点検する機器を示す情報(画像)である。点検項目情報H1Cは、点検項目を示す情報(画像)である。点検項目とは、機器の点検内容を示し、すなわち、機器のどのような点を点検するかを示す。例えば、図22では、巡視機器、すなわち点検する機器がポンプであり、その点検項目が騒音と出口圧力である旨が例示されている。
状態入力切替画像H2は、状態入力画像Iを表示するための画像である。巡回手順書表示制御部52は、作業者Sにより状態入力切替画像H2が選択されたら、状態入力画像Iを表示する。状態入力画像Iは、機器の状態を示す状態情報を入力するための画像である。状態入力切替画像H2及び状態入力画像Iは、点検項目情報H1C、すなわち点検項目に対応付けられており、点検項目毎に設けられる。本実施形態においては、機器に設けられた計器の指示値を状態情報とする点検項目と、計器の指示値以外の機器の状態を状態情報とする点検項目とで、状態入力画像Iの表示の仕方が異なる。
図23は、状態入力画像の一例を示す図である。図23は、計器の指示値以外の機器の状態を状態情報とする点検項目の場合の、状態入力画像Iの一例を示している。図23に示すように、計器の指示値以外の機器の状態を状態情報とする場合、数値以外の情報が、状態情報として入力される。巡回手順書表示制御部52は、作業者Sにより状態入力切替画像H2が選択されたら、巡回手順書画像H上に、状態入力画像Iを表示する。例えば、状態入力画像Iは、複数の状態情報の候補から状態情報を選択可能な画像となっている。作業者Sは、機器の状態を確認したら、状態入力画像Iから、入力した状態情報を選択する。巡回手順書表示制御部52は、状態入力画像Iにおいて作業者Sに選択された状態情報を、点検結果画像H4として表示する。例えば、図23の例では、ポンプの状態を確認するという点検項目において、状態入力画像Iとして、「異音」、「振動」、「異臭」、「過熱」、「異常無し」、という複数の状態情報の候補が表示されている。例えば作業者Sが「異音」を選択すると、点検結果画像H4に、「異音」が表示される。
図24及び図25は、状態入力画像の一例を示す図である。図24は、機器に設けられた計器の指示値を状態情報とする点検項目の場合の、状態入力画像Iの一例を示している。機器に設けられた計器の指示値を状態情報とする場合、数値が状態情報として入力される。巡回手順書表示制御部52は、作業者Sにより状態入力切替画像H2が選択されたら、巡回手順書画像Hを状態入力画像Iに切り替える。図24に示すように、この場合の状態入力画像Iは、モニタウインドウI1と、入力画像I4とを含む。
モニタウインドウI1は、撮像部26によって現在撮像されている画像を表示するウインドウである。状態入力画像Iが表示されると、撮像制御部40は、撮像部26によって撮像を行わせる。モニタウインドウI1には、現在撮像部26が撮像している画像、すなわち撮像部26の撮像範囲内に入っている表示装置10の周囲の像が、表示される。作業者Sは、モニタウインドウI1を確認しながら表示装置10を動かして、撮像部26の撮像範囲内に、点検項目の対象となる機器を収める。これにより、モニタウインドウI1には、作業項目の対象となる機器が写る。以下、モニタウインドウI1に写る点検項目の対象となる機器の画像を、機器モニタ画像I2とする。図24の例では、点検項目の対象となる機器である計器、さらに言えばポンプPUの圧力計が、機器モニタ画像I2として写っている。
ここで、原子力プラント1の機器には、制御システム4の機器と同様、機器情報が付与されている。作業者Sは、機器そのものに加え、機器情報についても、撮像部26の撮像範囲内に収まるように、表示装置10を動かす。これにより、モニタウインドウI1には、機器モニタ画像I2として、機器情報を撮像した画像である機器情報画像I2Aと、機器を撮像した画像である機器画像I2Bとが表示される。すなわち、表示装置10は、機器情報画像I2Aと機器画像I2Bとを、モニタウインドウI1に表示する。図24の例では、機器情報画像I2Aは、ポンプPUと記載されたプレートを撮像した画像であり、機器画像I2Bは、ポンプPUの圧力計の計器を撮像した画像である。
表示装置10の機器情報抽出部48(図3参照)は、モニタウインドウI1に表示された機器情報画像I2Aを画像解析して、その機器情報画像I2Aに含まれる機器情報を抽出する。図24の例では、機器情報抽出部48は、ポンプPUと記載されたプレートの画像を解析して、それらのプレートが設けられている機器の機器情報が、それぞれポンプPUの圧力計であると判断する。また、巡回手順書H1には、点検項目での点検の対象となる機器の機器情報が含まれている。表示装置10の機器情報取得部46(図3参照)は、作業の対象となる機器の機器情報を、巡回手順書H1から取得する。さらに言えば、機器情報取得部46は、作業者Sに選択された状態入力切替画像H2に対応付けられた点検項目において、点検項目の対象となっている機器の、機器情報を取得する。今回の例では、機器情報取得部46は、巡回手順書H1から、機器情報がポンプPUの圧力計である旨を、取得する。
表示装置10の照合部50(図3参照)は、機器情報抽出部48が機器情報画像I2Aから抽出した機器情報と、機器情報取得部46が巡回手順書H1から取得した機器情報とを照合して、機器情報画像I2Aから抽出した機器情報と巡回手順書H1から取得した機器情報とが、一致するかを判断する。照合部50は、機器情報画像I2Aから抽出した機器情報と巡回手順書H1から取得した機器情報とを照合することで、撮像部26で撮像した機器、すなわち作業者Sが点検項目の対象となる機器と判断した機器が、巡回手順書H1で点検項目の対象として設定されている機器であるかを判定することができる。これにより、作業者Sが正しい機器を点検しようとしているかを、確認することができる。また、例えば作業者SがモニタウインドウI1に写っている画像を記録する旨の入力を行った場合、モニタウインドウI1に写っている画像が、記憶部28に記憶される。これにより、機器モニタ画像I2が記録され、機器モニタ画像I2読み出すことで、点検された機器を後から確認することもできる。
図24に示すように、巡回手順書表示制御部52は、照合部50によって、機器情報画像I2Aから抽出した機器情報と巡回手順書H1から取得した機器情報とが一致すると判断された場合、状態入力画像I上に、照合確認画像I3と、入力画像I4とを表示させる。照合確認画像I3は、機器画像I2Bとして表示されている機器が、巡回手順書H1で作業項目の対象として設定されている機器であることを示す画像である。例えば、照合確認画像I3は、巡回手順書H1から取得した機器情報に一致していると判断された機器情報画像I2Aと機器画像I2Bとを囲う枠状の画像である。ただし、照合確認画像I3は、機器画像I2Bとして表示されている機器が、巡回手順書H1で作業項目の対象として設定されている機器であることを示す画像であれば、枠状の画像に限られない。
入力画像I4は、点検項目の対象となる機器の状態情報の入力を受け付ける画像である。入力画像I4は、結果画像I4Aと、機器選択画像I4Bとを含む。結果画像I4Aは、照合部50による照合が完了したことを示す画像である。機器選択画像I4Bは、状態情報を入力する機器を選択するための画像である。機器選択画像I4Bは、作業項目の対象となる機器毎に設けられる。
作業者Sが機器選択画像I4Bを選択したら、巡回手順書表示制御部52は、図24に示すように、選択された機器選択画像I4Bの機器についての、入力画像I4Cと、基準情報画像I4Dと、経過データ切替画像I4Eと、を表示する。入力画像I4Cは、作業者Sによる機器の状態情報の入力を受け付ける画像である。ユーザが入力画像I4Cを選択して状態情報を入力すると、巡回手順書表示制御部52は、入力画像I4Cに、入力された状態情報を表示する。状態情報としては、例えば、機器の異常の有無、機器が示す値(指示値)、機器が示す値の変動の傾向(トレンド)などが挙げられる。ただし、状態情報は、これらの例に限られず、点検項目や機器毎に設定されていてよい。また、ここで入力された状態情報は、図22の点検結果画像H4にも表示される。
基準情報画像I4Dは、機器が示す値の基準となる基準値を示す画像である。基準値は、例えば機器が示す値が正常であるかを判断するための基準となる値であり、予め設定された固定値である。基準値は、図22に示す基準値画像H3にも表示される。
経過データ切替画像I4Eは、経過データを表示するための画像である。作業者Sが経過データ切替画像I4Eを選択したら、巡回手順書表示制御部52は、図25に示すように、経過データ画像I5を表示する。経過データ画像I5は、経過データを表示する画像である。経過データは、機器が示す値を時刻毎に示す情報、ここではグラフである。経過データは、機器が示す値を時刻毎に示すと共に、基準値も示してよい。巡回手順書表示制御部52は、図22に示した過去データ画像H5が作業者Sに選択された場合にも、経過データ画像I5を表示してよい。
なお、表示装置10は、計器の指示値以外の機器の状態を状態情報とする点検項目の場合でも、図24に示したような状態入力画像Iを表示してよい。例えば、計器の指示値以外の機器の状態を状態情報とする場合においても、機器を撮像した機器モニタ画像I2の機器情報画像I2Aから抽出した機器の機器情報と、巡回手順書H1から取得した機器情報とを照合してもよい。そして、照合が取れた場合に、照合が取れた旨の情報を表示してよい。
以上説明したように、本実施形態に係る表示装置10は、端末型の表示装置であり、ユーザの入力を受け付ける入力部20と、原子力プラント1に対する作業項目を示す手順書D1を表示する表示部22と、制御部30と、を備える。制御部30の手順書表示制御部42は、表示部22に手順書D1を表示させる。制御部30の手順書表示制御部42は、選択作業項目の情報を受信した場合に、表示部22が表示する手順書D1に、受信した選択作業項目を示す第1作業項目情報D5を表示させる。制御部30の手順書表示制御部42は、受信した選択作業項目についての作業の進捗を示す作業進捗情報が入力部20に入力された場合に、表示部22が表示する手順書D1に、受信した選択作業項目に対して作業進捗情報が入力された旨を示す第2作業項目情報D8を表示させる。
ここで、原子力プラント1などのプラントにおいて作業を行う場合、作業者Sは、手順書を参照する。手順書はボリュームが大きいため、印刷した紙の手順書は重くなり、作業者Sの作業の負担になる。また、例えば熟練でない作業者は、作業の際に、手順書において参照すべき箇所を見つけ出すことが困難な場合もある。また、例えは据え置きの表示装置に手順書の電子データを表示した場合においては、表示装置から離れた場所で作業するなど、作業内容によっては、表示装置の手順書を確認しながら作業することができなくなるおそれがある。それに対し、本実施形態の表示装置10は、端末型であるため、作業者Sが携帯可能であり、さらに手順書D1を電子データとするため、重量が大きくなることが抑制される。従って、この表示装置10によると、離れた場所の作業時にも作業者Sが携帯でき、作業者Sの作業負担を低減できる。また、表示装置10は、これから作業すべき作業項目を、第1作業項目情報D5で指し示し、かつ、その作業が終了したら、終了した旨を第2作業項目情報D8で示すことが可能となる。従って、この表示装置10によると、手順書において参照すべき箇所を見つけ出すことを補助することができる。このように、表示装置10によると、原子力プラント1などのプラントの手順書D1を適切に表示することができる。
また、制御部30は、表示部22に、複数の作業項目を表示させる。この表示装置10が複数の作業項目を表示することで、作業者Sは、他の作業項目も参照しながら作業を行うことが可能となり、作業者Sの作業負担を低減できる。
また、制御部30は、原子力プラント1の機器の使用可否の情報を入力するための使用情報入力画像D9を表示する。制御部30は、使用情報入力画像D9において、機器の使用が可能であると入力された場合と、機器の使用が不可能であると入力された場合とで、表示部22に表示させる作業項目を異ならせる。原子力プラント1の機器の使用可否に応じて、実行する作業項目が異なる場合がある。表示装置10は、機器使用が可能である場合と、機器使用が不可能である場合とで、表示する作業項目を異ならせるため、作業者Sによる誤作業が抑制される。
また、表示装置10は、撮像部26を更に有し、制御部30は、機器情報取得部46と、機器情報抽出部48と、照合部50とを有する。機器情報取得部46は、手順書D1から、作業項目において作業対象となる原子力プラント1の機器情報を取得する。機器情報抽出部48は、撮像部26が撮像した原子力プラント1の機器の画像(機器情報画像E2A)から、原子力プラント1の機器情報を抽出する。照合部50は、機器情報取得部46が取得した機器情報と、機器情報抽出部48が抽出した機器情報とが、一致するかを判断する。表示装置10は、撮像部26で撮像した機器、すなわち作業者Sが作業項目の対象となる機器と判断した機器が、手順書D1で作業項目の対象として設定されている機器であるかを判定することで、作業者Sによる誤作業を抑制する。
また、制御部30は、照合部50が一致すると判断した場合に、原子力プラント1の機器の状態を示す状態情報の入力を受け付ける状態入力画像E4を、表示部22に表示させる。表示装置10は、照合が取れた場合に、状態情報の入力を受け付ける状態入力画像E4を表示するため、作業者Sによる誤入力を抑制することができる。
また、制御部30は、作業項目の作業をユーザが実行する場合に参考となる参考情報(参考情報画像F)を、表示部22に表示させる。参考情報を表示することで、作業者Sは、参考情報を参照しながら、作業を適切に行うことができる。
また、制御部30は、参考情報として、作業項目において作業対象となる原子力プラント1の機器の設置場所を示す情報(設置位置画像F1)を、表示部22に表示させる。機器の設置場所を示すことで、作業者Sは、機器がどこにあるかを容易に認識することができる。
また、制御部30は、原子力プラント1の中央制御室2内での作業項目を示す手順書D1を表示部22に表示させる手順書モードと、原子力プラント1の中央制御室2外の機器の状態の確認手順を示す巡回手順書H1を表示部22に表示させる巡回手順書モードとを、切り替える。手順書D1と巡回手順書H1とを表示することで、作業者Sは、原子力プラント1における作業を適切に行うことができる。
また、表示装置10は、手順書D1を表示させている手順書モードにおいては、他の機器(表示装置10など)と通信可能な状態に設定し、巡回手順書H1を表示させている純化手順書モードにおいては、他の機器(表示装置10など)と通信不可能な状態に設定する。表示装置10を使用する場所に応じて通信状態を切り替えることで、通信が制限される傾向にある原子力プラント1において、表示装置10を適切に利用することができる。
また、表示システムは、作業者Sが使用する表示装置10と、監督者Tが使用する表示装置10(管理側表示装置)とを有する。監督者Tが使用する表示装置10は、これから作業する作業項目の情報が入力された場合に、入力された作業項目の情報を、選択作業項目の情報として、作業者Sが使用する表示装置10に送信する。このように、作業者Sが使用する表示装置10と、監督者Tが使用する表示装置10とで通信可能に設定することで、作業者Sと監督者Tとのコミュニケーションを円滑にできる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 原子力プラント(プラント)
2 中央制御室
4 制御システム
10 表示装置
20 入力部
22 表示部
30 制御部
42 手順書表示制御部
D 手順書画像
D1 手順書
D1D 作業項目情報
D5 第1作業項目情報
D8 第2作業項目情報
S 作業者
T 監督者

Claims (5)

  1. プラントにおける作業者が携帯する第1表示装置と、
    前記作業者の監督者が携帯する第2表示装置と、
    を有し、
    前記第1表示装置および前記第2表示装置は、ユーザの入力を受け付ける入力部と、前記プラントに対する作業項目を含む手順書を記憶する記憶部と、前記作業項目を表示する表示部と、制御部とを備え、
    前記入力部と表示部とは、互いに重畳したタッチパネルであり、
    前記制御部が、前記記憶部から前記手順書を読み出して、前記表示部に前記作業項目を表示させ、
    前記第2表示装置は、前記作業項目から前記監督者によって選択された作業項目を示す第1作業項目情報が入力されると、前記第1表示装置に、前記第1作業項目情報を送信し、
    前記第1表示装置は、前記第1作業項目情報を受信すると、前記表示部に前記第1作業項目情報を表示し、前記第1作業項目についての作業の進捗を示す作業進捗情報が入力されると、前記第2表示装置に、前記作業進捗情報を送信し、
    前記第2表示装置は、前記作業進捗情報を受信すると、前記表示部に前記作業進捗情報を表示し、前記作業進捗情報を前記監督者が確認した旨を示す第2作業項目情報が入力されると、前記第1表示装置に、前記第2作業項目情報を送信し、
    前記第1表示装置は、前記第2作業項目情報を受信すると、前記表示部に前記第2作業項目情報を表示することを特徴とする、
    手順書表示システム。
  2. 前記プラントは原子力プラントである、
    請求項1に記載の手順書表示システム。
  3. プラント作業者が携帯する表示装置であって、
    ユーザの入力を受け付ける入力部と、
    プラントに対する作業項目を含む手順書を記憶する記憶部と、
    前記作業項目を表示する表示部と、
    制御部とを備え、
    前記入力部と表示部とは、互いに重畳したタッチパネルであり、
    前記制御部は、
    前記記憶部から前記手順書を読み出して、前記表示部に前記作業項目を表示し、
    前記表示部に、前記ユーザが並行して実行する、前記作業項目に対応した複数の手順を表示し、かつ前記入力部に1つの手順を固定して表示する旨が入力された場合に、前記表示部に、前記1つの手順を表示させたまま、前記並行して実行する他の手順をスクロールで切り替え可能に表示する、
    端末型の表示装置。
  4. 前記制御部は、
    前記記憶部から複数の前記手順書を読み出して、前記ユーザが並行して実行する、前記複数の前記手順書に含まれる複数の前記作業項目を、前記複数の前記手順書ごとに並べて、前記表示部に同時に表示する、
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記プラントは原子力プラントである、
    請求項3または請求項4に記載の表示装置。
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