JP2005251013A - 出退勤管理システムの端末装置、そのプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 出退勤する人物の負担を軽減可能で、しかも、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化可能な出退勤管理システムの端末装置を実現する。
【解決手段】 出退勤管理システム1の指紋センサ3には、センサ側IDに関連付けて、正規の従業員の指紋情報が登録されている。また、表示器5は、上記センサ側IDと、当該センサ側IDよりも情報量の多い従業員IDとの対応関係を記憶するID記憶部57を備えている。上記表示器5の制御部55は、認証時に従業員IDの入力を受け付けると共に、上記ID記憶部57を参照して、当該従業員IDに対応するセンサ側IDを特定する。さらに、上記制御部55は、指紋センサ3へ指示して、当該センサ側IDに対応する指紋情報での認証を、指紋センサ3へ指示し、当該指紋センサ3から返答される認証の成否に基づいて、従業員を認証する。
【選択図】 図1
【解決手段】 出退勤管理システム1の指紋センサ3には、センサ側IDに関連付けて、正規の従業員の指紋情報が登録されている。また、表示器5は、上記センサ側IDと、当該センサ側IDよりも情報量の多い従業員IDとの対応関係を記憶するID記憶部57を備えている。上記表示器5の制御部55は、認証時に従業員IDの入力を受け付けると共に、上記ID記憶部57を参照して、当該従業員IDに対応するセンサ側IDを特定する。さらに、上記制御部55は、指紋センサ3へ指示して、当該センサ側IDに対応する指紋情報での認証を、指紋センサ3へ指示し、当該指紋センサ3から返答される認証の成否に基づいて、従業員を認証する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、出退勤を管理するための出退勤管理システムの端末装置に関するものである。
従来から、従業員の出退勤を管理する出退勤管理システムが広く使用されている。当該出退勤管理システムでは、従業員が出勤すると、出退勤管理システムの端末装置を操作して、出勤したことを通知し、出退勤管理システムは、当該従業員の出勤時刻を蓄積する。また、従業員が退勤するときには、上記端末装置を操作して、退勤することを通知し、出退勤管理システムの端末装置は、当該従業員の退勤時刻を蓄積する。これにより、出退勤管理システムは、各従業員の出退勤時刻を蓄積でき、各従業員の勤務時間を集計でき、従業員の給与を算出できる。
ここで、上記出退勤の情報は、従業員の給与を算出するための重要な情報であり、より正確に各従業員の出退勤時刻を収集するためには、出退勤の操作が確実に当人によってなされていることを保証する必要がある。
したがって、例えば、後述の特許文献1および特許文献2では、確実に当人によって出退勤の操作が行われるように、指紋による認証などのバイオメトリクス認証を併用した出退勤管理システムの端末装置が開示されている。
具体的には、特許文献1および2の出退勤管理システムでは、サーバ装置が、従業員のIDデータと当該従業員を認証するための情報とを含むデータベースを備えており、端末装置が読み取ったバイオメトリクス認証用の情報をサーバ装置へ送信し、サーバ装置にて、送信されてきた情報とデータベースに蓄積された情報とを照合して、従業員を認証している。
特開2003−208646号公報(公開日:2003年7月25日)
特開2003−331330号公報(公開日:2003年11月21日)
しかしながら、上記従来の構成では、従業員によって操作される端末装置は、認証時に、認証用の情報が予め蓄積されたサーバ装置と通信する必要があるので、常時、サーバ装置と通信する必要がある。また、サーバ装置との間で通信されるデータの量が増加しやすいため、認証に時間がかかる虞れがある。
ここで、サーバ装置と通信することなく認証できるように、出退勤管理システムの端末装置またはバイオメトリクス認証用のセンサ側に認証するための情報を持とうとして、上記サーバ装置のデータベースと同様のデータベースをバイオメトリクスセンサに設けると、バイオメトリクスセンサでは、認証する必要のない従業員の情報も蓄積することになり、バイオメトリクスセンサの構造が複雑になる虞れがある。
また、バイオメトリクスセンサに格納する情報量を削減し、バイオメトリクスセンサの構造を簡略化しようとして、出退勤管理システムにおいて従業員を識別するための識別情報とは別の識別情報によって、バイオメトリクスセンサが各認証用の情報を管理し、従業員がバイオメトリクスセンサ用の識別情報を入力して認証するように構成すると、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化できる一方で、従業員が、バイオメトリクスセンサに固有の識別情報、すなわち、出退勤する場所毎に固有の識別情報を記憶し、入力する必要があるので、従業員に負担がかかる虞れがある。
さらに、上記特許文献2の出退勤管理システムでは、入店、退店、確認、および再登録のように、従業員の動作を選択させた後で、社員コードを入力する構成なので、従業員が既に入店しているにも拘わらず、再度、入店操作をしてしまう虞れがある。したがって、従業員は、誤入力しないように、充分注意して入力する必要があり、従業員に負担がかかる虞れがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、出退勤する人物の負担を軽減可能で、しかも、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化可能な出退勤管理システムの端末装置、および、出退勤する人物の負担を軽減でき、当該人物の誤操作を防止可能な出退勤管理システムの端末装置を実現することにある。
本発明に係る出退勤管理システムの端末装置は、上記課題を解決するために、出退勤する人物を認証するバイオメトリクスセンサで使用されるセンサ用識別情報と、当該センサ用識別情報よりも情報量の多い入力用識別情報との対応関係を記憶する識別情報記憶手段と、認証時に上記入力用識別情報の入力を受け付けると共に、上記識別情報記憶手段を参照して、当該入力用識別情報に対応するセンサ用識別情報を特定し、当該センサ用識別情報に関連付けて上記バイオメトリクスセンサに予め登録されている指紋情報での認証を、バイオメトリクスセンサへ指示し、当該バイオメトリクスセンサから返答される認証の成否に基づいて出退勤する人物を認証する制御手段とを備えていることを特徴としている。
当該構成では、端末装置の制御手段が、認証時に上記入力用識別情報の入力を受け付けると共に、上記識別情報記憶手段を参照して、当該入力用識別情報に対応するセンサ用識別情報を特定し、当該センサ用識別情報に関連付けて上記バイオメトリクスセンサに予め登録されている指紋情報での認証を、バイオメトリクスセンサへ指示している。
したがって、端末装置が、センサ用識別情報よりも情報量の多い入力用識別情報の入力を受け付けているにも拘わらず、バイオメトリクスセンサは、入力用識別情報を記憶する必要がなくなり、入力用識別情報よりも情報量が小さく、自機器で認証される人物を識別可能な程度の情報量を持ったセンサ用識別情報を独自に設定できる。この結果、入力用識別情報を記憶する構成よりも、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化できる。
なお、バイオメトリクスセンサが独自のセンサ用識別情報を設定したとしても、出退勤する人物は、入力用識別情報を端末装置へ入力すればよい。したがって、出退勤する人物がバイオメトリクスセンサ毎に異なるセンサ用識別情報を記憶して入力する構成と比較して、出退勤する人物の負担を軽減できる。
さらに、端末装置が認証時に受け付けた入力用識別情報に対応するセンサ用識別情報での認証をバイオメトリクスセンサへ指示するので、バイオメトリクスセンサは、自機器に登録されている指紋情報のうち、センサ用識別情報で特定された指紋情報のみを参照して、認証の成否を判定すればよい。したがって、認証対象となる人物が、バイオメトリクスセンサが自機器に登録された全指紋情報のうち、いずれに該当するかを判定し、該当するセンサ用識別情報を返答する構成に比べて、バイオメトリクスセンサでの演算量を削減でき、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化できる。
これらの結果、出退勤する人物の負担を軽減可能で、しかも、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化可能な出退勤管理システムの端末装置を実現できる。
また、上記構成に加えて、上記識別情報記憶手段は、入力用識別情報を、センサ用識別情報に対応するアドレスへ格納することによって、入力用識別情報とセンサ用識別情報とを関連付けていると共に、上記制御手段は、新たな人物を登録する場合、上記識別情報記憶手段から、入力用識別情報を格納可能なアドレスのうち、入力用識別情報が未だ格納されていないアドレスに対応して、入力用識別情報の入力を受け付け、受け付けた入力に対応するアドレスへ、受け付けた入力用識別情報を格納すると共に、当該アドレスに対応するセンサ用識別情報に関連付けて新たな指紋情報を登録するように、上記バイオメトリクスセンサへ指示してもよい。
当該構成では、制御手段は、例えば、入力用識別情報が未だ格納されていない各アドレスに対応するボタンを表示するなどして、入力用識別情報が未だ格納されていないアドレスに対応して、入力用識別情報の入力を受け付け、受け付けた入力に対応するアドレスへ、受け付けた入力用識別情報を格納する。したがって、出退勤する人物は、センサ用識別情報を入力せず、入力用識別情報が未だ格納されていないアドレスに対応して、入力用識別情報の入力を受け付けているだけであるにも拘わらず、入力用識別情報と、当該入力用識別情報とは異なるセンサ用識別情報との対応関係を設定でき、出退勤する人物にセンサ用識別情報の内容を入力させる構成と比較して、出退勤する人物の負担を軽減できる。
また、制御手段が、当該センサ用識別情報に対応した指紋情報の登録をバイオメトリクスセンサへ指示するので、出退勤する人物は、センサ用識別情報を入力していないにも拘わらず、センサ用識別情報に対応する指紋情報をバイオメトリクスセンサへ登録でき、バイオメトリクスセンサは、何ら支障なく、センサ用識別情報での認証指示を受け付けることができる。
さらに、上記構成に加えて、上記制御手段は、新たな人物を登録する場合、複数の端末装置の入力用識別情報を統括して管理するサーバ装置へ、受け付けた上記入力用識別情報を送信して、当該入力用識別情報が割り当てられる人物を登録してもよいか否かを問い合わせてもよい。
当該構成では、新たな人物の登録の適否が複数の端末装置の入力用識別情報を統括して管理するサーバ装置へ問い合わせて決定されるので、端末装置の管理者が不正に新たな人物を登録しようとしても、サーバ装置から承認を得ない限り、当該人物を登録できない。したがって、端末装置の管理者が自由に人物を登録できる構成よりも、不正な人物登録を防止できる。
また、問い合わせる代わりに、上記制御手段は、新たな人物を登録する場合、新規登録可能な人物の入力用識別情報が暗号化して記憶された着脱可能な記憶装置を参照して、受け付けた上記入力用識別情報が割り当てられる人物の登録の適否を判定してもよい。
当該構成では、新たな人物の登録の適否が、新規登録可能な人物の入力用識別情報を暗号化して記憶した着脱可能な記憶装置を参照して決定されるので、端末装置の管理者が不正に新たな人物を登録しようとしても、当該人物の入力用識別情報が着脱可能な記憶装置に暗号化して記憶されていない限り、当該人物を登録できない。したがって、端末装置の管理者が自由に人物を登録できる構成よりも、不正な人物登録を防止できる。
さらに、上記構成に加えて、出退勤を管理する各人物の現在の状態を示す状態情報を各人物の入力用識別情報に関連付けて記憶する状態情報記憶手段と、各状態において受け付け可能な操作と、受け付け後の状態情報とを特定するためのルールを記憶するルール記憶手段と、上記制御手段は、認証時に受け付けた上記入力用識別情報に関連付けて記憶された状態情報を上記状態情報記憶手段から読み出し、上記ルール記憶手段を参照して、当該状態情報の示す状態のときに受け付け可能な操作を特定し、受け付け可能な操作に応じた操作受付画面を表示すると共に、上記ルール、受け付けた操作および現在の状態情報に基づいて、上記状態情報記憶手段の状態情報を更新してもよい。
なお、上記制御手段は、状態情報の示す状態では、受け付け可能な操作を、受け付け不能な操作とは異なる形態で表示してもよいし、状態情報の示す状態では、受け付け不能な操作の入力受付を拒否してもよい。
当該構成において、制御手段は、状態情報記憶手段の状態情報を出退勤する人物の現状に応じて更新すると共に、状態情報記憶手段とルール記憶手段とを参照して、当該状態情報の示す状態に応じた操作受付画面を表示する。したがって、以下の構成、すなわち、出退勤する人物の現状に拘わらず、出退勤する人物がいずれかの状態のときに操作可能な操作全てを表示して、出退勤する人物に操作を促す構成と比較して、出退勤する人物の負担を軽減でき、当該人物の誤操作を防止できる。
ところで、上記出退勤管理システムの端末装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記各出退勤管理システムの端末装置の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
これらのプログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、上記出退勤管理システムの端末装置として動作する。したがって、上記出退勤管理システムの端末装置と同様に、出退勤する人物の負担を軽減可能で、しかも、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化可能な出退勤管理システムの端末装置を実現できる。
また、本発明に係る出退勤管理システムの端末装置は、上記課題を解決するために、出退勤を管理する各人物の現在の状態を示す状態情報を、各人物を特定するための入力用識別情報に関連付けて記憶する状態情報記憶手段と、各状態において受け付け可能な操作と、受け付け後の状態情報とを特定するためのルールを記憶するルール記憶手段と、認証時に入力用識別情報を受け付けると共に、当該入力用識別情報に関連付けて記憶された状態情報を上記状態情報記憶手段から読み出し、上記ルール記憶手段を参照して、当該状態情報の示す状態のときに受け付け可能な操作を特定し、受け付け可能な操作に応じた操作受付画面を表示すると共に、上記ルール、受け付けた操作および現在の状態情報に基づいて、上記状態情報記憶手段の状態情報を更新する制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、上記構成に加えて、上記制御手段は、状態情報の示す状態では、受け付け可能な操作を、受け付け不能な操作とは異なる形態で表示してもよいし、状態情報の示す状態では、受け付け不能な操作の入力受付を拒否してもよい。
これらの構成において、制御手段は、状態情報記憶手段の状態情報を出退勤する人物の現状に応じて更新すると共に、状態情報記憶手段とルール記憶手段とを参照して、当該状態情報の示す状態に応じた操作受付画面を表示する。したがって、以下の構成、すなわち、出退勤する人物の現状に拘わらず、出退勤する人物がいずれかの状態のときに操作可能な操作全てを表示して、出退勤する人物に操作を促す構成と比較して、出退勤する人物の負担を軽減でき、当該人物の誤操作を防止できる。
さらに、上記出退勤管理システムの端末装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記各出退勤管理システムの端末装置の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
これらのプログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、上記出退勤管理システムの端末装置として動作する。したがって、上記出退勤管理システムの端末装置と同様に、出退勤する人物の負担を軽減でき、当該人物の誤操作を防止できる。
本発明によれば、出退勤する人物の負担を軽減可能で、しかも、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化可能な出退勤管理システムの端末装置、および、出退勤する人物の負担を軽減でき、当該人物の誤操作を防止可能な出退勤管理システムの端末装置を実現できるので、指紋認証をはじめとして、種々のバイオメトリクス認証を用いた出退勤管理システムに好適に使用できる。
本発明の一実施形態について図1ないし図11に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、図1に示すように、本実施形態に係る出退勤管理システム1は、指紋認証によって従業員の出退勤を管理するシステムであって、指紋を認証する指紋センサ3と、従業員による出退勤を管理するための操作を受け付けると共に当該従業員の指紋認証を上記指紋センサ(バイオメトリクスセンサ)3に指示する表示器(端末装置)5と、当該表示器5に接続可能であり、従業員の新規登録を管理するサーバ装置7とを備えている。
本実施形態では、上記指紋センサ3および表示器5が、例えば、各店舗など、従業員が出退勤する場所(出退勤場所)に配置されている。なお、図1では、便宜上、2つの指紋センサ3および表示器5しか記載していないが、出退勤管理システム1には、例えば、店舗の数など、出退勤場所の数に応じた数の指紋センサ3および表示器5が設けられている。一方、上記サーバ装置7は、例えば、複数の店舗を統括する統括本部など、上記指紋センサ3および表示器5の設置場所とは異なる場所に配置されており、複数の場所のそれぞれへ出退勤する従業員を一括して管理できる。
上記サーバ装置7は、表示器5と通信するためのインターフェース部(IF部)71と、上記各表示器5が出退勤を管理する全従業員について、従業員を識別するための従業員IDを含む情報が記憶されたデータベース72と、上記データベース72を参照しながら表示器5からの要求に応えるサーバ部73とを備えている。本実施形態に係るサーバ装置7では、従業員IDだけではなく、当該従業員の出退勤を管理する際に管理対象と定められた事象(例えば、従業員の出勤/退勤など)を示す事象情報も管理しており、上記サーバ部73は、表示器5からの指示に応じて、各事象を示す事象情報を、事象の発生時刻および従業員と関連付けて、データベース72に格納できる。なお、本実施形態では、表示器5との通信は、上記IF部71によって行われている。
上記指紋センサ3は、認証対象者の指紋を読み取るセンサ部31と、表示器5と通信するためのIF部32と、当該指紋センサ3が認証対象とする各従業員に対して割り当てられるセンサ側IDに関連付けて、当該各従業員を認証するための指紋情報が格納された指紋情報記憶部33と、指紋センサ3の各部材31〜33を制御する制御部34とを備えており、上記制御部34は、あるセンサ側IDに対応する従業員の認証指示を受け付けた場合、当該センサ側IDに関連付けて記憶された指紋情報を指紋情報記憶部33から読み出すと共に、当該指紋情報と上記センサ部31の読み取った認証対象者の指紋の情報とを比較して、当該認証対象者が、上記センサ側IDに対応する従業員であるか否かを判定し、当該判定結果を上記表示器5へ通知できる。なお、本実施形態では、上記認証指示の受け付けおよび判定結果の通知をはじめ、表示器5との通信は、上記IF部32によって行われている。
本実施形態では、例えば、怪我などによって、特定の指が使用できない場合にも認証するために、指紋センサ3は、複数の指のいずれかで認証できるように構成されている。具体的には、図2に示すように、本実施形態に係る上記指紋情報記憶部33は、認証対象となる各従業員毎に、複数の指(図2の場合は、2指)の指紋情報を記憶しており、上記制御部34は、ある従業員に対応して記憶された指紋情報のいずれかでの認証に成功した場合、認証対象者が当該従業員であると判定する。
図2の例では、センサ側IDが各指紋情報に対応して割り当てられており、各指紋情報をセンサ側IDに対応するアドレス(例えば、センサ側IDに対応するオフセットを持ったアドレスなど)に格納することによって、各指紋情報とセンサ側IDとを関連付けている。例えば、図2の例では、あるセンサ側IDα1に対応する指紋情報F1が、指紋情報記憶部33の記憶領域のうち、当該センサ側IDα1に対応するアドレスA1に格納されている。なお、この場合、各従業員に対しては、複数のセンサ側IDが割り当てられ、詳細は後述するように、表示器5は、ある従業員(例えば、E1)の認証を指示する場合、当該従業員に対応する複数のセンサ側ID(例えば、α1およびα2)を指紋センサ3へ通知し、指紋センサ3の制御部34は、各センサ側IDに対応して記憶された指紋情報(例えば、F1およびF2)のいずれかでの認証に成功した場合、認証成功を表示器5へ通知し、いずれでの認証にも失敗した場合、認証失敗を表示器5へ通知できる。
また、本実施形態に係る指紋センサ3は、センサ部31の読み取り結果から指紋情報を生成できるように構成されており、制御部34は、あるセンサ側IDに対応する指紋情報の登録指示を表示器5から受け付けた場合、センサ部31の読み取った、認証対象者の指紋の情報に基づいて、当該認証対象者の指紋情報を生成し、上記センサ側IDに関連付けて当該指紋情報を上記指紋情報記憶部33へ格納できる。例えば、図2の例では、ある従業員E1の指紋情報F1およびF2が、当該従業員E1へ割り当てられるセンサ側IDα1およびα2へそれぞれ対応するアドレスA1およびA2に格納されている。なお、図2は、2人の従業員E1・E2の指紋情報F1〜F4がアドレスA1〜A4に格納されている状態を示しており、残余のアドレスA5〜A8には、指紋情報が登録されていない。
ここで、上記従業員IDは、上記各表示器5が出退勤を管理する全従業員を識別できる程度に長い桁数を持つように設定されている。これに対して、上記センサ側IDは、指紋センサ3が認証対象とする従業員に対して割り当てることができればよい。したがって、上記センサ側IDの情報量は、従業員IDの情報量よりも少なくなるように設定されている。本実施形態では、従業員IDおよびセンサ側IDの双方が十進数で表現されており、センサ側IDの桁数(例えば、4桁)は、従業員IDの桁数(例えば、10桁)よりも短く設定されている。
一方、本実施形態に係る表示器5は、例えば、液晶ディスプレイなどからなるディスプレイ51と、例えば、当該ディスプレイ51の画面上に設けられたタッチパネルなどからなり、従業員の操作を受け付ける入力装置52と、指紋センサ3およびサーバ装置7とそれぞれ通信するためのIF部53・54と、これらの部材を制御する制御部(制御手段)55とを備えており、制御部55は、予め定められた手順に従って、入力装置52やIF部53・54からの入力に応じた操作画面をディスプレイ51へ表示したり、入力装置52やIF部53・54からの入力に応じたデータをIF部53・54から出力したりできる。
上記表示器5は、例えば、プログラマブル表示器のように、格納される画面データを変更することによって上記手順を変更できるように構成されている。具体的には、表示器5は、入力装置52やIF部53・54からの入力に応じて操作画面を表示する際の動作、および、操作画面への操作に応じてIF部53・54へデータを出力する際の動作を特定する画面データが格納される画面データ記憶部56を備え、上記制御部55は、当該画面データ記憶部56に格納された画面データを参照して、上記手順を決定している。
さらに、本実施形態に係る表示器5には、従業員IDをセンサ側IDに関連付けて記憶するID記憶部(識別情報記憶手段)57が設けられており、上記制御部55は、従業員を新規登録する場合、当該ID記憶部57を参照して、例えば、図3に示すように、従業員IDが関連付けられていない各センサ側IDに対応するボタン(例えば、B3〜B4)を含む操作画面を、ディスプレイ51へ表示すると共に、これらのボタンのいずれかへの操作を受け付けた場合、操作を受け付けたボタンに対応するセンサ側IDに関連付けて、新規登録する従業員IDを、上記ID記憶部57に登録できる。
より詳細には、本実施形態に係るID記憶部57は、図4に示すように、当該ID記憶部57の記憶領域のうちのセンサ側IDに対応するアドレスへ、従業員IDを含むレコードを格納することによって、従業員IDをセンサ側IDに関連付けており、制御部55は、センサ側IDに対応するアドレスに記憶されたレコードに、従業員IDが格納されているか否かによって、当該センサ側IDに従業員IDが関連付けられているか否かを判定できる。
なお、制御部55は、従業員IDが関連付けられていない各センサ側IDに対応するボタンを、従業員IDが関連付けられていないこと(未登録であること/新たに登録できること)が判るように表示できれば、従業員IDに関連付けられているセンサ側IDに対応するボタンは表示してもよいし、表示しなくてもよいが、本実施形態に係る制御部55は、図3に示すように、従業員IDに関連付けられているセンサ側IDに対応するボタン(B1〜B2)もディスプレイ51へ表示すると共に、従業員IDに関連付けられていないセンサ側IDに対応するボタン(B3〜B4)を、当該センサ側IDに従業員IDが関連付けられていないことを示すと予め定められた表示形態で表示している。
表示形態としては、例えば、色や形状など種々の表示形態を採用できるが、例えば、図3の例では、表示形態として、ボタンと共に表示する文字を採用しており、制御部55は、ボタンB3・B4を、従業員IDが関連付けられていないことを示す文字(例えば、「空」)と共に表示し、ボタンB1・B2を、関連付けられていることを示す文字(例えば、「満」)と共に表示している。
また、本実施形態に係る指紋センサ3は、上述したように、あるセンサ側IDに対応する指紋情報の登録指示を受け付けた場合、センサ部31の読み取り結果に基づいて指紋情報を生成して、自らに登録できるように構成されており、本実施形態に係る表示器5の制御部55は、上記ID記憶部57への従業員IDの新規登録に伴なって、当該従業員IDに対応するセンサ側IDの指紋情報の登録を、指紋センサ3へ指示できる。なお、本実施形態では、当該登録指示をはじめとして、指紋センサ3との通信は、IF部53によって行われる。
さらに、本実施形態に係る制御部55は、サーバ装置7から、例えば、ある従業員IDを持った従業員の指紋情報の送信指示など、従業員IDによって動作対象が特定される指示を受け付けた場合、上記ID記憶部57を参照して、当該従業員IDに対応するセンサ側IDを特定し、上記サーバ装置7からの指示を、当該センサ側IDによって動作対象を特定した指示へと変換して、指紋センサ3へ通知できる。また、指紋センサ3から当該指示への返信を受け取った場合、当該返信をサーバ装置7へ送信できる。なお、当該返信をはじめとして、サーバ装置7との通信は、IF部54によって行われる。
同様に、指紋センサ3から、サーバ装置7へ送信すべきデータとして、センサ側IDを含むデータを受け取った場合、上記ID記憶部57を参照して、当該センサ側IDを、それに対応する従業員IDへ変換し、変換後の従業員IDを含むデータを、サーバ装置7へ送信できる。なお、この場合、サーバ装置7からの返信があれば、表示器5の制御部55は、当該返信を指紋センサ3へ送信できる。
より詳細には、従業員IDからセンサ側IDへ変換する場合、本実施形態に係る制御部55は、例えば、ID記憶部57に格納されているレコードを順次読み出して、各レコードの従業員IDフィールドが変換元の従業員IDと一致しているか否かを判定するなどして、ID記憶部57に格納されている従業員IDから、変換元の従業員IDと同一の従業員IDを含むレコードを抽出すると共に、当該レコードが格納されているアドレスに対応するセンサ側IDを、変換後のセンサ側IDとすることができる。
一方、センサ側IDから従業員IDへ変換する場合、本実施形態に係る制御部55は、ID記憶部57の記憶領域のうち、変換元のセンサ側IDに対応するアドレスに格納されているレコードの従業員IDフィールドから、従業員IDを読み出し、当該従業員IDを変更後の従業員IDとすることができる。
このように、指紋センサ3とサーバ装置7との間に介在する表示器5が、両装置3・7間の通信を中継する際、従業員IDとセンサ側IDとを相互に変換している。したがって、サーバ装置7は、センサ側IDに対応して割り当てられる従業員IDさえ把握していれば、指紋センサ3で従業員IDの代わりに使用されているセンサ側IDを知らなくても、指紋センサ3へ動作の対象を伝えることができ、指紋センサ3は、従業員IDを知らなくてもサーバ装置7から指示された動作対象を特定できる。同様に、指紋センサ3は、従業員IDに対応して割り当てられるセンサ側IDさえ把握していれば、サーバ装置7で使用されている従業員IDを知らなくても、サーバ装置7へ動作の対象を伝えることができ、サーバ装置7は、センサ側IDを知らなくても、指紋センサ3から指示された動作対象を特定できる。したがって、両装置3・7が相手で使用されているIDによって指示する構成と比較して、サーバ装置7および指紋センサ3の動作および構成を簡略化できる。
特に、従業員が出退勤する場所のそれぞれに配置するために、出退勤管理システム1では、比較的多くの数の指紋センサ3が設けられている。また、HMI(Human Machine Interface )として動作するために、比較的大きな演算能力を必要とする表示器5とは異なり、指紋センサ3は、指紋による認証と、それに伴なう処理(認証結果の報告や指紋情報の新規登録など)とさえできればよいので、動作の簡略化が構成の簡略化に直結し、製造コストの削減につながる。したがって、両装置3・7の間に介在する表示器5が従業員IDとセンサ側IDとを相互変換することによって、出退勤管理システム1全体の製造コストを削減できる。
さらに、本実施形態に係る表示器5は、各従業員の現状(例えば、出勤中か否かなど)に応じて、従業員へ提示する操作画面を変更できるように構成されている。具体的には、本実施形態に係る表示器5には、各従業員の現状を示す状態情報を、従業員IDに関連付けて記憶する状態記憶部(状態情報記憶手段)58と、各状態において受け付け可能な操作と、受け付け後の状態情報とを特定するためのルールが記憶されたルール記憶部(ルール記憶手段)59とが設けられており、表示器5の制御部55は、ある従業員IDを持った従業員への操作画面を表示する際、状態記憶部58およびルール記憶部59を参照して、当該従業員の現状に応じた操作画面を表示すると共に、上記操作画面への操作と現在の状態情報とに応じて、状態記憶部58の状態情報を更新できる。
より詳細には、制御部55は、ある従業員の出退勤を受け付ける操作画面を表示する際、上記状態記憶部58から、当該従業員に割り当てられた従業員IDと関連付けて記憶された状態情報を読み出すと共に、上記ルール記憶部59を参照して、当該状態情報の示す状態において受け付け可能な操作を、受け付け不能な操作とは異なる形態で提示する操作画面をディスプレイ51へ表示することによって、従業員が操作不能な操作を行うことを防止することができる。
本実施形態では、従業員によって入力可能な操作として、「出勤」、「退勤」、「外出」および「戻り」が設定されており、制御部55は、上記状態情報として、「出勤中」、「外出中」および「退勤後」のいずれかを示す値を格納している。
また、本実施形態では、上記ルールとして、以下の4つのルールがルール記憶部59に格納されている。第1のルールは、状態情報が「出勤中」の場合のルールであり、この状態では、「外出」または「退勤」操作が可能であり、「外出」が操作されると「外出中」に状態情報を変更し、「退勤」が操作されると「退勤後」に状態情報を変更すべきであることを示している。また、第2のルールは、状態情報が「外出中」の場合のルールであり、この状態では、「戻り」操作が可能であり、「戻り」が操作されると、「出勤中」に状態情報を変更すべきであることが示している。さらに第3のルールは、状態情報が「退勤後」の場合のルールであり、この状態では、「出勤」操作が可能であり、この場合は、「出勤中」に状態情報を変更すべきであることを示している。
なお、上記ルールの記憶方法は、各状態において受け付け可能な操作と、受け付け後の状態情報とを特定できればよく、例えば、上記画面データにおいて、各操作に対応するボタンを、状態情報の値を参照するように設定すると共に、ボタンが操作された場合の動作として、状態情報の値を変更する動作を設定してもよい。この場合、「外出」ボタンは、状態情報が「出勤中」のときのみ表示するように設定され、「外出」ボタンを押したときの動作として、状態情報を「外出中」を示す値に変更するように設定される。また、上記画面データにおいて、各状態に対応して、その状態で操作可能なボタンを含む操作画面を設定し、ボタンが操作された場合の動作として、状態情報の値を変更する動作を設定してもよい。なお、この場合、画面データ記憶部56がルール記憶部59としても動作する。さらに、各状態情報の値について、取り得る動作と、その場合に更新される値とのリストを記憶してもよい。ルール記憶部59にルールを記憶する方法に拘わらず、制御部55が当該ルール記憶部59を参照して、各状態において受け付け可能な操作と、受け付け後の状態情報とを特定できればよい。
さらに、本実施形態では、例えば、図5および図6に示すように、受け付け不能な操作とは異なる形態の一例として、「受け付け不能な操作を表示せず、受け付け可能な操作のみを表示する」ことを採用している。
ここで、図5は、従業員が出勤した直後の状態を示しており、従業員によって入力可能な操作、すなわち、「出勤」、「退勤」、「外出」および「戻り」のうち、「退勤」または「外出」のみが表示されている。また、図6は、従業員が外出した直後の状態を示しており、従業員によって入力可能な上記各操作のうち、「戻り」のみが表示されている。
さらに、本実施形態に係る表示器5には、例えば、従業員の出勤/退勤など、当該従業員の出退勤を管理する際に管理対象と定められた事象を示す事象情報を事象の発生時刻および従業員IDと関連付けて蓄積する出退勤ログ記憶部60が設けられており、上記制御部55は、例えば、出勤/退勤を示すボタンへの操作など、操作画面への操作を受け付けると、当該操作に応じた事象を示す事象情報を、出退勤ログ記憶部60に蓄積できる。一例として、本実施形態に係る制御部55は、事象情報と事象の発生時刻と従業員IDとの組み合わせからなるレコードを出退勤ログ記憶部60に格納している。
ここで、本実施形態では、各出退勤場所へ出退勤する従業員の事象情報は、サーバ装置7にて管理されており、表示器5の制御部55は、例えば、予め定められた周期(例えば、1日毎)、サーバ装置7からの要求があったとき、あるいは、入力装置52がユーザの送信指示を受け付けたときなど、予め定められたタイミングで、出退勤ログ記憶部60に格納された各従業員の事象情報、および、その事象の発生時刻および従業員IDを、サーバ装置7へ送信して、サーバ装置7のデータベース72に格納させることができる。
なお、上記ID記憶部57は、メモリなど、アドレスによって記憶領域を特定可能な記憶装置であり、上記各制御部34・55およびサーバ部73は、CPUが記憶装置に格納されたプログラムを実行し、図示しない入出力回路などの周辺回路を制御することによって実現される機能ブロックである。また、データベース72、画面データ記憶部56、状態記憶部58、ルール記憶部59、出退勤ログ記憶部60、後述するバックアップ記憶部61・74および承認用記憶部62a・75aは、同様の機能ブロックであってもよいし、メモリなどの記憶装置自体であってもよい。
上記構成において、出退勤場所において、新たな従業員を登録する際の動作について、図7に基づき説明すると以下の通りである。すなわち、ステップ1(以下では、S1のように略称する)において、サーバ装置7は、例えば、統括本部のオペレータなど、サーバ装置7のユーザの指示に従って、データベース72へ新規に登録する従業員の従業員IDを登録する。
また、表示器5において、例えば、入力装置52などによって新規登録が指示されると、制御部55は、ID記憶部57を参照して、従業員IDが関連付けられていない各センサ側IDに対応するボタン(未登録ボタン)を含む操作画面を、ディスプレイ51へ表示して、表示器5のユーザへ当該ボタンへの操作を促す(S2)。
例えば、図4に示す状態では、ID記憶部57において、従業員IDを登録可能なアドレスA11〜A14のうち、アドレスA11およびA12に記憶されたレコードには、従業員IDβ11およびβ12が格納されているが、他のアドレスA13およびA14に記憶されるレコードには、従業員IDが格納されていない。
したがって、制御部55は、図3に示すように、アドレスA13およびA14に対応するボタンB3・B4を、従業員IDが関連付けられていないことを示す表示形態として、「空」という文字列と共に表示する。なお、制御部55は、従業員IDに既に格納されているレコードを記憶したアドレスA11・A12に対応するボタンB1およびB2を、従業員IDが関連付けられていることを示す表示形態として、「満」という文字列と共に表示している。
上記S2にて表示されたボタンのうち、従業員IDが関連付けられていない各センサ側IDに対応するボタンのいずれか(例えば、B4)への操作を受け付けると(S3)、制御部55は、S4において、例えば、従業員IDの入力を促す画面を表示して、当該画面への操作を受け付けるなどして、従業員IDの入力を受け付ける。
さらに、制御部55は、S5において、当該従業員IDをサーバ装置7へ送信して、当該従業員IDを持った従業員を新規に登録してもよいか否かを問い合わせる。また、サーバ装置7のサーバ部73は、S6において、当該従業員IDがデータベース72に格納されているか否かによって、登録してもよいか否かを判定し、格納されている場合は、登録してもよい旨を表示器5へ返信する。
一方、表示器5の制御部55は、S7において、上記サーバ装置7からの返信を待ち受けており、サーバ装置7から登録してもよいと通知された場合にのみ、以下のS11以降の処理を行う。なお、登録されてもよい旨の通知がなかった場合、表示器5は、以下のS11以降の処理を行わず、当該従業員IDを持った従業員の新規登録が中止される。
ここで、上記の場合、新規登録可能な従業員IDは、上記S1において、サーバ装置7のユーザによってデータベース72に登録されている。したがって、サーバ装置7は、新規登録してもよい旨を返信し、表示器5の制御部55は、S11以降の処理を行う。
すなわち、S11において、表示器5の制御部55は、上記S4にて受け付けた従業員IDを、ID記憶部57のうち、上記S3にて操作を受け付けたボタン(例えば、B4)に対応するアドレス(この場合は、A14)に記憶されるレコードの従業員IDフィールドへ格納する。
これにより、図9に示すように、ID記憶部57には、これまで従業員IDが関連付けられていなかったセンサ側ID(α7およびα8)に関連して、新たな従業員ID(β14)が登録される。
さらに、制御部55は、S12において、上記S3にて操作を受け付けたボタンに対応するセンサ側ID(α7およびα8)を含む指紋情報の登録指示を指紋センサ3へ送信すると共に、例えば、指紋の登録を促す画面を表示するなどして、新たに登録する従業員に、指紋センサ3のセンサ部31へ指を当てるように指示する。一方、指紋センサ3の制御部34は、S13において、センサ部31の読み取った、従業員の指紋の情報に基づいて、当該従業員の指紋情報を生成し、上記センサ側IDに関連付けて当該指紋情報を格納する。
これにより、図8に示すように、指紋情報記憶部33のうち、上記センサ側ID(α7およびα8)に対応するアドレス(A7およびA8)には、当該センサ側IDに対応する従業員の指紋情報(F7およびF8)が格納される。なお、本実施形態では、2指の指紋によって指紋を認証しており、上記S12およびS13は、2回繰り返されて、センサ側IDα7に対応する指紋情報F7およびセンサ側IDα8に対応する指紋情報F8が登録されている。
次に、図10を参照しながら、各従業員の出退勤を制御する際の動作を説明する。すなわち、表示器5の制御部55は、例えば、従業員IDの入力を促す画面を表示するなどして、従業員IDの入力を待ち受けており、例えば、入力装置52からの入力などによって、従業員IDの入力を受け付ける(S21)。
従業員IDの入力を受け付けると、制御部55は、S22において、ID記憶部57を参照して、当該従業員IDをセンサ側IDに変換する。さらに、制御部55は、S23において、当該センサ側IDによる認証を指紋センサ3へ指示する。なお、本実施形態に係る制御部55は、指紋センサ3への指示と共に、例えば、「指紋認証:スキャンしてください」などの文字列をディスプレイ51へ表示するなどして、従業員IDを持った従業員へ、指紋センサ3による指紋認証を受けるよう促している。
例えば、図9に示す状態では、ID記憶部57に、3つの従業員IDβ11、β12およびβ14が登録されており、当該従業員IDβ11は、センサ側IDα1およびα2に対応している。したがって、この状態で、従業員IDβ11と同じ従業員IDが上記S21にて入力された場合、制御部55は、センサ側IDα1およびα2にて認証するように、指紋センサ3へ指示する。
一方、あるセンサ側IDによる認証指示を受け付けると、S24において、指紋センサ3の制御部34は、センサ部31の読み取った指紋の情報と、当該センサ側IDに関連して指紋情報記憶部33に格納された指紋情報とを比較して、当該指紋の持ち主(従業員)が上記センサ側IDに関連付けられた指紋情報を登録したときの人物か否かを判定し、判定結果を、表示器5へ返信する。
なお、本実施形態では、上述したように、2指の指紋で認証できるように、各従業員毎に、2つの指紋情報が登録されているので、制御部34は、上記センサ側ID(α1およびα2)のいずれかに関連して格納された指紋情報による認証に成功した場合、成功と返信し、いずれの指紋情報による認証にも失敗した場合、失敗と返信する。
一方、表示器5の制御部55は、S25において、上記指紋センサ3からの返信を待ち受けており、指紋センサ3から認証成功と通知された場合にのみ、以下のS31以降の処理を行う。なお、認証成功の通知がなかった場合、表示器5は、以下のS31以降の処理を行わなず、例えば、上記S21へ戻って、従業員IDの再入力を促したり、上記S23へ戻って、指紋認証の再試行を指示したり、あるいは、認証失敗を通知するなど、認証失敗時の処理として予め定めれた処理を行う。
ここで、上記S25にて認証に成功が通知された場合(YES の場合)、表示器5の制御部55は、S31において、例えば、状態記憶部58のうち、上記S22およびS23において変換されたセンサ側IDに対応するレコードの状態情報フィールドを参照するなどして、上記S21にて入力された従業員IDに対応する状態情報を取得する。さらに、制御部55は、S32において、ルール記憶部59を参照して、状態情報に応じた操作画面、すなわち、当該状態情報の示す状態の従業員が操作可能な操作を、操作不能な操作と区別可能な形態で示した操作画面を表示して、従業員が操作不能な操作を行うことを防止する。
例えば、図9に示す状態では、従業員IDβ11に対応する状態情報として、「出勤中」を示す状態情報が状態記憶部58に格納されている。したがって、制御部55は、例えば、図5に示すように、操作可能な操作(「退勤」および「外出」)のみを受け付けるボタンB31・B32を表示することによって、従業員による残余の操作(「出勤」および「戻り」)を防止している。
この状態では、従業員が操作不能な操作を行うことが防止されているので、従業員は、操作可能な操作の中から、自らの動作(退勤または外出)に応じた操作を行い、表示器5の制御部55は、S33において、入力装置52などを介して当該操作を受け付ける。
さらに、表示器5の制御部55は、S34において、上記ルール記憶部59に記憶されたルールを参照して、上記S31にて取得された現在の状態情報と、上記S33にて受け付けた操作とに基づいて、状態記憶部58のうち、上記S21にて入力された従業員IDに対応する状態情報を更新する。
上述したように、ルール記憶部59には、第1のルールとして、例えば、図9に示すように、状態情報が「出勤中」を示しているときに「外出」操作を受け付けた場合は、状態情報を「外出中」に変更すべきであると記憶されている。したがって、図5のボタンB32への操作を受け付けた場合、制御部55は、上記S21にて入力された従業員IDに対応する状態情報を「外出中」に更新する。
また、表示器5の制御部55は、S35にいて、上記S33にて受け付けた操作を示す事象情報を、現在の時刻と、従業員IDとに関連付けて、出退勤ログ記憶部60に蓄積する。
なお、上記では、状態情報が「出勤中」を示している場合を例にして説明したが、状態情報が「外出中」を示している場合、表示器5の制御部55は、図6に示すように、「戻り」ボタンB33のみを表示して、従業員による残余の操作(「出勤」、「退勤」および「外出」)を防止する。
以上のように、本実施形態に係る表示器5は、センサ側IDに対応するアドレスに従業員IDを格納可能なID記憶部57を備え、従業員IDを新規に登録する場合、ID記憶部57の従業員IDを格納可能なアドレスの中から、従業員IDが格納されていないアドレスを検索すると共に、見つかったアドレスのそれぞれに対応する領域(例えば、ボタンなど)を表示して、当該領域のいずれかへの操作を受け付ける。さらに、表示器5は、当該領域のいずれかへの操作を受け付けた場合、当該操作に対応するアドレスへ、新たに登録する従業員IDを格納する。
さらに、表示器5は、ある従業員IDに応じたセンサ側IDを指紋センサ3へ送信する際、上記ID記憶部57の従業員IDを格納可能なアドレスの中から、変換元の従業員IDが格納されたアドレスを検索し、検索結果のアドレスに対応するセンサ側IDを変換後のセンサ側IDとして、指紋センサ3へ送信する。
したがって、指紋センサ3が従業員IDとは異なる情報量のセンサ側IDによって認証対象者を識別することにより、指紋センサ3の構成を簡略化できるにも拘わらず、従業員IDに対応するセンサ側IDを新規に登録する場合と、従業員IDをセンサ側IDに変換する場合との双方において、従業員にセンサ側IDを意識させることなく、従業員IDに対応するセンサ側IDを指紋センサ3へ送信できる。この結果、従業員に負担をかけることなく、指紋センサ3の構成を簡略化できる。
また、本実施形態に係る表示器5は、ある従業員IDの従業員を新規登録する際、当該従業員IDの従業員の登録の適否を、出退勤場所から離れた場所に配置され、出退勤場所の管理者とは異なるユーザによって操作されるサーバ装置7へ問い合わせ、サーバ装置7から承認された場合にのみ、当該従業員IDの従業員を新規登録している。したがって、例えば、店舗の管理者など、出退勤場所の管理者による不正な従業員(架空の従業員)の登録を阻止でき、出退勤場所ぐるみ(例えば、店舗ぐるみ)の不正な登録を防止できる。
さらに、本実施形態に係る表示器5は、認証対象者のセンサ側IDを通知して、当該センサ側IDに関連して記憶された指紋情報で認証するように指紋センサ3へ指示している。この結果、指紋センサ3は、指示された指紋情報のいずれかによる認証に成功したか否かを判定し、表示器5へ返答するだけでよい。したがって、以下の構成、すなわち、表示器5から認証開始を指示された場合に、指紋センサ3が自らの記憶している全指紋情報のうち、認証対象者がいずれの指紋情報にマッチしているかを判定すると共に、マッチした指紋情報を示すセンサ側IDを返答する構成と比較して、指紋センサ3が比較対照とする指紋情報の数を大幅に削減でき、認証に必要な演算量を大幅に削減できる。したがって、指紋センサ3の演算能力が同じであれば、認証に必要な時間を大幅に短縮できる。例えば、全指紋情報と比較する場合は、数十秒必要であったのに対して、本実施形態の構成では、認証に必要な時間を1秒以下に短縮できる。一方、双方が、ある時間内で認証できる場合は、より指紋センサ3の構成を簡略化できる。
また、本実施形態に係る表示器5は、各従業員の現状を示す状態情報を、従業員に関連付けて記憶する状態記憶部58を備え、状態情報の示す状態の従業員が操作可能な操作を、操作不能な操作と区別可能な形態で表示することによって、従業員が操作不能な操作を行うことを防止し、操作不能な操作の受け付けを回避している。したがって、従業員の現状に拘わらず、各状態において従業員が可能な操作全てを一度に表示する構成と比較して、従業員による誤操作を防止できる。
ここで、出退勤の情報は、従業員の給与を算出するための重要な情報である。したがって、当該情報を集計しているときに従業員の誤操作が発覚すると、集計者は、従業員へ確認して、正しい情報を再入力する必要があり、集計者および従業員の双方の手間がかかる。ところが、上記構成では、従業員の誤操作を防止できるので、集計者および従業員の双方の手間を軽減できる。
なお、上記では、状態情報の示す状態の従業員が操作可能な操作を、操作不能な操作と区別可能な形態で表示する場合を例にして説明したが、これに代えて、制御部55が、例えば、インターロックをかけるなどして、操作不能な操作を受け付けても無視することよによって、操作不能な操作の受け付けを回避してもよい。
この構成であっても、操作不能な操作を受け付けても無視することによって、従業員による誤操作を防止でき、集計者および従業員の双方の手間を削減可能な出退勤管理システムを実現できる。
いずれの場合であっても、各従業員の現状を示す状態情報を従業員に関連付けて記憶する状態記憶部58を備え、状態情報の示す状態の従業員が操作不能な操作の受け付けを回避すれば、従業員の誤操作を防止でき、集計者および従業員の双方の手間を軽減できる。
ところで、上記出退勤管理システム1では、指紋センサ3にて、各従業員の指紋を認証するための指紋情報が生成され、これらの指紋情報が指紋センサ3に蓄積されている。したがって、指紋センサ3が故障して、既に登録した指紋情報が失われてしまうと、各従業員の指紋情報を再度登録する必要がある。
これに対して、本実施形態に係る出退勤管理システム1では、指紋センサ3に登録された指紋情報を表示器5にてバックアップすると共に、交換後の指紋センサ3へ、バックアップした指紋情報を登録できるように構成されている。
具体的には、本実施形態に係る指紋センサ3は、指紋情報記憶部33に格納された指紋情報を表示器5へ送信できるように構成されており、指紋センサ3の制御部34は、表示器5から指紋情報の送信指示を受け付けた場合、指紋情報記憶部33に格納された指紋情報を表示器5へ送信できる。なお、指紋情報記憶部33の指紋情報を一括して送信してもよいが、本実施形態では、表示器5との間で通信されるデータ量を削減するために、指紋情報記憶部33に格納された指紋情報の一部を送信できるように構成されており、表示器5からの特定のセンサ側IDの指紋情報を送信指示を受け付けると、指紋センサ3の制御部34は、当該センサ側IDに関連して記憶された指紋情報を指紋情報記憶部33から読み出し、当該指紋情報のみを表示器5へ送信できる。
また、本実施形態に係る表示器5は、指紋情報などの情報をバックアップするためのバックアップ記憶部61を備えており、表示器5の制御部55は、予め定められたタイミングで、例えば、指紋センサ3へセンサ側IDに対応する指紋情報の送信を指示するなどして、指紋センサ3から、センサ側IDに対応する指紋情報を受け取ることができる。さらに、制御部55は、ID記憶部57を参照して、センサ側IDを従業員IDに変換し、センサ側IDに対応する指紋情報を、当該センサ側IDに対応する従業員IDに対応付けて、上記バックアップ記憶部61に格納できる。
上記バックアップ記憶部61は、例えば、指紋センサ3の故障など、出退勤管理システム1に異常発生した後でも読み出すことができれば、どのような記憶装置であってもよいが、より確実に読み出すことができるように、取り外し可能な(リムーバブルな)記憶装置である方が好ましい。また、取り外し可能な記憶装置としては種々の記憶装置が考えられるが、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(商標)あるいはMemory Stick(商標)などのメモリカードであれば、駆動部分が存在せず、消費電力も少ないため、さらに好ましい。
また、指紋センサ3の全ての指紋情報を周期的にバックアップしてもよいが、本実施形態に係る表示器5の制御部55は、指紋センサ3から、新たに登録された指紋情報のみを取得するように構成されている。
具体的には、表示器5の制御部55は、図7に示すS12およびS13にて、指紋センサ3へ特定のセンサ側IDを持った指紋情報の登録を指示し、指紋センサ3にて当該指紋情報が登録される度に、指紋センサ3へ、当該センサ側IDの指紋情報を送信するように指示している。これにより、全指紋情報を周期的にバックアップする構成よりも、指紋センサ3から送信されるデータ量を削減できる。なお、指紋センサ3が指紋情報の登録指示に応答して、登録した指紋情報を返信するように構成されていれば、表示器5による指紋情報の送信指示は不要である。
ここで、指紋センサ3に故障が発生して、新たな指紋センサ3に交換された場合、表示器5の制御部55は、バックアップ記憶部61へ格納されている各指紋情報のそれぞれについて、以下の処理を行う。すなわち、制御部55は、ID記憶部57を参照して、指紋情報に関連付けられている従業員IDをセンサ側IDに変換すると共に、当該センサ側IDに対応する指紋情報として、バックアップ記憶部61から読み出した指紋情報を登録するように、指紋センサ3へ指示する。一方、指紋センサ3の制御部34は、表示器5から、センサ側IDおよび指紋情報を受け取ると、当該指紋情報を、当該センサ側IDに関連付けて、指紋情報記憶部33に格納する。これにより、故障前の指紋情報が指紋情報記憶部33に再登録され、従業員に指紋情報を再登録させることなく、各従業員を認証できる。この結果、指紋センサ3に故障が発生してから復旧するまでに要する手間および時間を削減できる。
なお、上記では、表示器5にて、指紋情報をバックアップする構成について説明したが、本実施形態に係る出退勤管理システム1では、当該指紋情報を、さらに、サーバ装置7でもバックアップできるように構成されている。
具体的には、本実施形態に係るサーバ装置7には、バックアップ記憶部61と同様のバックアップ記憶部74が設けられており、バックアップ記憶部61に格納された指紋情報は、例えば、バックアップ記憶部61を取り外して、図示しないサーバ装置7の読み取り装置に読み取らせて、バックアップ記憶部74に格納したりして、バックアップ記憶部74にも従業員IDと関連付けて格納される。
ここで、表示器5を交換した場合、サーバ装置7のバックアップ記憶部74に従業員IDに関連付けて格納された指紋情報は、取り外されたバックアップ記憶部61へ、従業員IDと関連付けて格納される。
当該バックアップ記憶部61が表示器5に装着されると、表示器5の制御部55は、当該バックアップ記憶部61において各指紋情報に関連付けられている従業員IDのそれぞれを、ID記憶部57に格納する。さらに、制御部55は、従業員IDを格納したアドレスに対応するセンサ側IDに関連付けて、バックアップ記憶部61にて当該従業員IDに関連付けられて記憶されていた指紋情報を登録するように、指紋センサ3へ指示する。これにより、表示器5が交換された場合でも、従業員に指紋情報を再登録させることなく、各従業員を認証できる。この結果、表示器5に故障が発生した場合でも、復旧に要する手間および時間を削減できる。
なお、上記では、バックアップ記憶部61を持ち運んで、従業員IDに関連付けられた指紋情報を、復旧後の表示器5に取得させる場合を例にして説明したが、サーバ装置7と表示器5とが通信できる場合は、通信によって、従業員IDに関連付けられた指紋情報を表示器5へ送信してもよい。
具体的には、サーバ装置7のサーバ部73は、バックアップ記憶部74に格納された指紋情報を、従業員IDに関連付けて表示器5へ送信する。一方、表示器5の制御部55は、受信した従業員IDをID記憶部57に順次格納すると共に、制御部55は、従業員IDを格納したアドレスに対応するセンサ側IDに関連付けて、当該従業員IDに関連付けて送信された指紋情報を登録するように、指紋センサ3へ指示する。当該構成でも、これにより、表示器5が交換された場合でも、従業員に指紋情報を再登録させることなく、各従業員を認証できる。この結果、表示器5に故障が発生した場合でも、復旧に要する手間および時間を削減できる。
また、上記では、バックアップ記憶部61を持ち運んで、従業員IDに関連付けられた指紋情報を、サーバ装置7のバックアップ記憶部74へ格納する場合を例にして説明したが、サーバ装置7と表示器5とが通信できる場合は、通信によって、従業員IDに関連付けられた指紋情報をサーバ装置7へ送信してもよい。
具体的には、表示器5の制御部55は、IF部54およびIF部71を介して、バックアップ記憶部61に従業員IDに関連付けて格納された各指紋情報を、従業員IDに関連付けて送信し、サーバ装置7のサーバ部73は、受信した指紋情報を、当該指紋情報に関連付けて送信された従業員IDに関連付けて、バックアップ記憶部74に格納する。この場合でも、指紋情報を従業員IDに関連付けてサーバ装置7のバックアップ記憶部74に格納できる。
また、上記では、新規登録時に表示器5がサーバ装置7へ従業員IDを送信して、当該従業員IDを持った従業員の新規登録の適否を問い合わせているが、表示器5は、サーバ装置7へ問い合わせる代わりに、予め新規登録可能な従業員IDが暗号化されて蓄積された承認用記憶部を参照して、新規登録の適否を決定してもよい。
具体的には、図11に示すように、本変形例に係る出退勤管理システム1aは、図1と略同様の構成であるが、サーバ装置7aおよび表示器5aからは、相互に通信するためのIF部71・54が省略されており、代わりに、承認用記憶部(着脱可能な記憶装置)75a・62aが設けられている。
当該承認用記憶部75a・62aは、バックアップ記憶部61・74と同様に、着脱可能な記憶装置によって実現されており、サーバ装置7aにおいて記憶された承認用記憶部75aを表示器5aに装着し、承認用記憶部62aとして動作させることができる。
また、サーバ部73に代えて設けられた制御部73aは、データベース72を参照して、表示器5にて登録可能な従業員IDのリストを暗号化して、承認用記憶部75aに格納できる。一方、表示器5aの制御部55は、登録すべき従業員IDの入力を受け付けた場合、例えば、承認用記憶部62aに記憶されている従業員IDのリストを復号して当該リスト中に、入力を受け付けた従業員IDが含まれているか否かを判定するなどして、承認用記憶部62aに当該従業員IDが記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合にのみ、当該従業員IDの登録を承認する。
当該構成では、新規登録可能な従業員IDのリストを暗号化して記憶した承認用記憶部62aが装着され、当該リスト内に登録しようとする従業員IDが含まれていないと、従業員IDを登録できない。したがって、サーバ装置7aのように、当該リストを暗号化して格納する装置での承認用記憶部62aへの書き込みが不可欠となる。この結果、図1に示す出退勤管理システム1と同様に、例えば、店舗の管理者など、出退勤場所の管理者による不正な従業員(架空の従業員)の登録を阻止でき、出退勤場所ぐるみ(例えば、店舗ぐるみ)の不正な登録を防止できる。
なお、図1および図11の構成では、制御部55(55a)が、従業員IDに関連付けて、状態記憶部58、出退勤ログ記憶部60およびバックアップ記憶部61に状態情報および事象情報を格納する場合を例にして説明したが、制御部55(55a)は、従業員IDではなく、センサ側IDに関連付けて記憶していてもよい。この場合は、例えば、サーバ装置7(7a)へ事象情報を送信するときなど、従業員IDとの関連付けが必要になったときに、制御部55(55a)が、ID記憶部57を参照して、センサ側IDを従業員IDに変換すればよい。
また、上記各構成では、従業員IDを従業員がタッチパネルなどの入力装置52によって手入力する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、従業員IDを示すバーコードが印刷されたカード、あるいは、従業員IDが記録された磁気カードまたはICカードを用意し、表示器5または指紋センサ3に設けられた入力装置が、これらから従業員IDを自動的に読み込んでもよい。いずれの場合であっても、従業員IDを入力できれば、同様の効果が得られる。
また、上記各構成では、指紋によって認証する場合を例にして説明したが、これに限るものではなく、網膜や静脈あるいは音声入力など、種々のバイオメトリクス認証を用いても同様の効果が得られる。
本発明によれば、出退勤する人物の負担を軽減可能で、しかも、バイオメトリクスセンサの構成を簡略化可能な出退勤管理システムの端末装置、および、出退勤する人物の負担を軽減でき、当該人物の誤操作を防止可能な出退勤管理システムの端末装置を実現できるので、指紋認証をはじめとして、種々のバイオメトリクス認証を用いた出退勤管理システムに好適に使用できる。
1・1a 出退勤管理システム
3 指紋センサ(バイオメトリクスセンサ)
5・5a 表示器(端末装置)
7・7a サーバ装置
55・55a 制御部(制御手段)
57 ID記憶部(識別情報記憶手段)
58 状態記憶部(状態情報記憶手段)
59 ルール記憶部(ルール記憶手段)
62a 承認用記憶部(着脱可能な記憶装置)
α1〜α8 センサ側ID(センサ用識別情報)
β11〜β14 従業員ID(入力用識別情報)
3 指紋センサ(バイオメトリクスセンサ)
5・5a 表示器(端末装置)
7・7a サーバ装置
55・55a 制御部(制御手段)
57 ID記憶部(識別情報記憶手段)
58 状態記憶部(状態情報記憶手段)
59 ルール記憶部(ルール記憶手段)
62a 承認用記憶部(着脱可能な記憶装置)
α1〜α8 センサ側ID(センサ用識別情報)
β11〜β14 従業員ID(入力用識別情報)
Claims (12)
- 出退勤する人物を認証するバイオメトリクスセンサで使用されるセンサ用識別情報と、当該センサ用識別情報よりも情報量の多い入力用識別情報との対応関係を記憶する識別情報記憶手段と、
認証時に上記入力用識別情報の入力を受け付けると共に、上記識別情報記憶手段を参照して、当該入力用識別情報に対応するセンサ用識別情報を特定し、当該センサ用識別情報に関連付けて上記バイオメトリクスセンサに予め登録されている指紋情報での認証を、バイオメトリクスセンサへ指示し、当該バイオメトリクスセンサから返答される認証の成否に基づいて、出退勤する人物を認証する制御手段とを備えていることを特徴とする出退勤管理システムの端末装置。 - 上記識別情報記憶手段は、入力用識別情報を、センサ用識別情報に対応するアドレスへ格納することによって、入力用識別情報とセンサ用識別情報とを関連付けていると共に、
上記制御手段は、新たな人物を登録する場合、上記識別情報記憶手段から、入力用識別情報を格納可能なアドレスのうち、入力用識別情報が未だ格納されていないアドレスに対応して、入力用識別情報の入力を受け付け、受け付けた入力に対応するアドレスへ、受け付けた入力用識別情報を格納すると共に、当該アドレスに対応するセンサ用識別情報に関連付けて新たな指紋情報を登録するように、上記バイオメトリクスセンサへ指示することを特徴とする請求項1記載の出退勤管理システムの端末装置。 - 上記制御手段は、新たな人物を登録する場合、複数の端末装置の入力用識別情報を統括して管理するサーバ装置へ、受け付けた上記入力用識別情報を送信して、当該入力用識別情報が割り当てられる人物を登録してもよいか否かを問い合わせることを特徴とする請求項2記載の出退勤管理システムの端末装置。
- 上記制御手段は、新たな人物を登録する場合、新規登録可能な人物の入力用識別情報が暗号化して記憶された着脱可能な記憶装置を参照して、受け付けた上記入力用識別情報が割り当てられる人物の登録の適否を判定することを特徴とする請求項2記載の出退勤管理システムの端末装置。
- 出退勤を管理する各人物の現在の状態を示す状態情報を各人物の入力用識別情報に関連付けて記憶する状態情報記憶手段と、
各状態において受け付け可能な操作と、受け付け後の状態情報とを特定するためのルールを記憶するルール記憶手段と、
上記制御手段は、認証時に受け付けた上記入力用識別情報に関連付けて記憶された状態情報を上記状態情報記憶手段から読み出し、上記ルール記憶手段を参照して、当該状態情報の示す状態のときに受け付け可能な操作を特定し、受け付け可能な操作に応じた操作受付画面を表示すると共に、上記ルール、受け付けた操作および現在の状態情報に基づいて、上記状態情報記憶手段の状態情報を更新することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の出退勤管理システムの端末装置。 - 請求項1、2、3、4または5記載の出退勤管理システムの端末装置の各手段として、コンピュータを動作させるプログラム。
- 請求項6記載のプログラムが記録された記録媒体。
- 出退勤を管理する各人物の現在の状態を示す状態情報を、各人物を特定するための入力用識別情報に関連付けて記憶する状態情報記憶手段と、
各状態において受け付け可能な操作と、受け付け後の状態情報とを特定するためのルールを記憶するルール記憶手段と、
認証時に入力用識別情報を受け付けると共に、当該入力用識別情報に関連付けて記憶された状態情報を上記状態情報記憶手段から読み出し、上記ルール記憶手段を参照して、当該状態情報の示す状態のときに受け付け可能な操作を特定し、受け付け可能な操作に応じた操作受付画面を表示すると共に、上記ルール、受け付けた操作および現在の状態情報に基づいて、上記状態情報記憶手段の状態情報を更新する制御手段とを備えていることを特徴とする出退勤管理システムの端末装置。 - 上記制御手段は、状態情報の示す状態では、受け付け可能な操作を、受け付け不能な操作とは異なる形態で表示することを特徴とする請求項8記載の出退勤管理システムの端末装置。
- 上記制御手段は、状態情報の示す状態では、受け付け不能な操作の入力受付を拒否することを特徴とする請求項8記載の出退勤管理システムの端末装置。
- 請求項8、9または10記載の出退勤管理システムの端末装置の各手段として、コンピュータを動作させるプログラム。
- 請求項11記載のプログラムが記録された記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004062925A JP2005251013A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 出退勤管理システムの端末装置、そのプログラムおよび記録媒体 |
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ID=35031418
Family Applications (1)
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JP2004062925A Pending JP2005251013A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 出退勤管理システムの端末装置、そのプログラムおよび記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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