JP2023160105A - 電動車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力軸の回転数が互いに拘束された複数のモータの出力の不一致を抑制することが可能となる電動車両を提供する。【解決手段】電動車両は、第1及び第2モータと、第1及び第2モータの出力軸の回転数が互いに拘束された状態で第1及び第2モータの駆動力を合流させる駆動力合流部と、第1モータの回転数を検出する第1回転数センサ13と、目標回転数に基づいて回転数指令信号を生成する主制御部と、第1及び第2モータのそれぞれに対応させて設けられた第1及び第2モータドライバ20,30と、を備える。主制御部は、第1モータドライバ20に回転数指令信号を送信し、第2モータドライバ30には回転数指令信号を送信しない。第2モータドライバ30は、第1モータドライバ20で受信された回転数指令信号の処理結果に基づいて、第2モータに送信するための第2モータ指令信号を生成する。【選択図】図2
Description
本発明は、電動車両に関する。
従来、電動車両に関する技術として、例えば特許文献1に記載の車両が知られている。特許文献1の車両は、バッテリ駆動の車両であって、バッテリの出力電圧を交流電圧に変換する直交変換回路と、バッテリに対して並列に接続され、直交変換回路から電圧が供給される2個の交流モータと、2個の交流モータの出力軸と係合し、2個の交流モータから得られる駆動力を車輪に伝達する駆動力伝達部材と、を備えている。直交変換回路は、2個の交流モータのそれぞれに対応させて設けられている。交流モータの少なくとも一方に、交流モータの回転数を検出する検出手段が設けられている。
上記従来技術では、制御手段は、2個の交流モータの回転数が目標速度となるような共通の回転数制御信号を生成する。制御手段は、生成した共通の回転数制御信号を、2つの直交変換回路それぞれに入力する。ここで、回転数制御処理の際に生じ得る微小な遅延、又は、制御手段と直交変換回路との通信遅延の影響により、2個の交流モータの実際に出力される出力が一致しないことがあり得る。2個の交流モータの出力が一致しない場合、2個の交流モータが駆動力伝達部材により連結されているため、出力の小さい方の交流モータが出力の大きい方の交流モータの負荷となる。その結果、余分な発熱が生じ、交流モータの効率が悪化するおそれがある。
本発明は、出力軸の回転数が互いに拘束された複数のモータの出力の不一致を抑制することが可能となる電動車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電動車両は、複数のモータと、複数のモータの出力軸の回転数が互いに拘束された状態で複数のモータの駆動力を合流させる駆動力合流部と、複数のモータのうちの何れか1つである対象モータの回転数を検出する回転検出部と、目標回転数に基づいて回転数指令信号を生成する主制御部と、複数のモータのそれぞれに対応させて設けられ、対応するモータにモータ指令信号を送信する複数の指令部と、を備え、主制御部は、対象モータに対応する指令部である第1指令部に回転数指令信号を送信し、対象モータ以外のモータに対応する指令部である第2指令部には回転数指令信号を送信せず、第2指令部は、第1指令部で受信された回転数指令信号の処理結果に基づいて、当該第2指令部に対応するモータに送信するための第2モータ指令信号を生成する。
本発明の一態様に係る電動車両では、第1指令部には、主制御部から回転数指令信号が送信される一方、第2指令部には、主制御部から回転数指令信号が送信されない。ここで、仮に、第1指令部と第2指令部とにそれぞれ別個独立に主制御部から回転数指令信号が送信されて、それぞれ別個独立に回転数指令信号の処理を行うと、回転数指令信号の処理結果が得られるまでに演算誤差が蓄積することがある。このような場合と比べて、第2指令部は、第1指令部で受信された回転数指令信号の処理結果に基づいて第2モータ指令信号を生成するため、演算誤差の影響を受けて複数のモータの出力が一致しなくなることを回避することができる。したがって、本発明の一態様に係る電動車両によれば、出力軸の回転数が互いに拘束された複数のモータの出力の不一致を抑制することが可能となる。
一実施形態において、第1指令部は、受信した回転数指令信号に基づいてトルク指令信号を生成し、生成したトルク指令信号に基づいて、対象モータに送信するための第1モータ指令信号を生成し、生成したトルク指令信号を第2指令部に送信し、第2指令部は、第1指令部から受信したトルク指令信号に基づいて、第2モータ指令信号を生成してもよい。この場合、複数のモータによって出力されるトルクが等しくなるように、第1モータ指令信号と第2モータ指令信号とを生成することができる。
一実施形態において、複数のモータには、回転検出部がそれぞれ設けられており、主制御部は、対象モータの回転検出部が故障した場合、故障した回転検出部が設けられていない複数のモータのうちの何れか1つを新たな対象モータとし、当該新たな対象モータに対応する新たな第1指令部に回転数指令信号を送信し、当該新たな対象モータ以外のモータに対応する新たな第2指令部には回転数指令信号を送信しなくてもよい。この場合、対象モータとしていたモータの回転検出部が故障したとしても、引き続き、複数のモータの出力が一致しなくなることを回避することができる。
本発明によれば、出力軸の回転数が互いに拘束された複数のモータの出力の不一致を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る電動車両を示す概略構成図である。電動車両10は、例えばフォークリフト等の産業車両である。電動車両10は、第1モータ1及び第2モータ2を備えている。第1モータ1及び第2モータ2は、例えば、三相交流で動作する誘導モータである。第1モータ1及び第2モータ2は、例えば同じ種類のモータである。
第1モータ1及び第2モータ2では、出力軸3,4の回転数が互いに拘束された状態とされている。具体的には、図1に示されるように、第1モータ1の出力軸3に取り付けられた歯車5と、第2モータ2の出力軸4に取り付けられた歯車6とは、共通の歯車7に噛み合っている。歯車5,6の歯数は等しい。第1モータ1及び第2モータ2の駆動力は、歯車5,6及び歯車7によって合流し、伝達軸8を介して走行負荷L(例えば電動車両10の車輪)に伝達される。出力軸3,4、歯車5,6、歯車7及び伝達軸8は、駆動力合流部9を構成する。駆動力合流部9は、第1モータ1及び第2モータ2の出力軸3,4の回転数が互いに拘束された状態で第1モータ1及び第2モータ2の駆動力を合流させる。駆動力合流部9は、例えばギアボックスである。このように、第1モータ1及び第2モータ2は、物理的には、歯車7を介して等しい回転数となるように構成されている。第1モータ1及び第2モータ2は、いわゆる直結状態である。
図2は、図1の各モータドライバの機能的構成を示すブロック図である。図1及び図2に示されるように、電動車両10は、バッテリ11と、主制御部12と、第1回転数センサ(回転検出部)13と、第2回転数センサ(回転検出部)14と、第1モータドライバ(指令部)20と、第2モータドライバ(指令部)30と、を備えている。
バッテリ11は、第1モータ1及び第2モータ2を駆動させる直流電源である。バッテリ11は、例えば鉛蓄電池であってもよく、リチウム電池であってもよい。バッテリ11の出力端子には、第1モータドライバ20及び第2モータドライバ30が並列に接続されている。第1モータ1及び第2モータ2は、バッテリ11に対して並列に接続されている。
主制御部12は、例えばマイクロコンピュータを含んで構成されるコントローラであり、電動車両10を統括的に制御する。主制御部12は、例えば、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットである。主制御部12では、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。主制御部12は、複数の電子制御ユニットから構成されていてもよい。
主制御部12は、目標回転数を算出する。目標回転数は、電動車両10の目標車速に対応する第1モータ1及び第2モータ2の回転数である。主制御部12は、例えば、電動車両10のアクセルペダル(不図示)の操作量に応じて目標車速を算出する。
主制御部12は、目標回転数に基づいて回転数指令信号を生成する。回転数指令信号は、第1モータ1及び第2モータ2の回転数を目標回転数に近付ける回転数制御を行うための第1モータドライバ20又は第2モータドライバ30への指令信号である。
主制御部12は、対象モータに対応する指令部である第1指令部に回転数指令信号を送信し、対象モータ以外のモータに対応する指令部である第2指令部には回転数指令信号を送信しない。対象モータとは、複数のモータ(ここでは第1モータ1及び第2モータ2)のうちの何れか1つであって、主制御部12からの回転数指令信号を用いて回転数制御が行われるモータである。図2の例では、対象モータは、第1モータ1であり、対象モータに対応する指令部である第1指令部は、第1モータドライバ20である。対象モータ以外のモータに対応する指令部である第2指令部は、第2モータドライバ30である。
第1モータ1には、第1回転数センサ13が取り付けられている。第1モータ1及び第1モータドライバ20のインバータには、温度センサ(不図示)が取り付けられていてもよい。第1モータ1の第1回転数センサ13は、第1モータドライバ20に接続されており、検出信号を第1モータドライバ20に送信する。第2モータ2には、第2回転数センサ14が取り付けられている。第2モータ2及び第2モータドライバ30のインバータには、温度センサ(不図示)が取り付けられていてもよい。第2モータ2の第2回転数センサ14は、第2モータドライバ30に接続されており、検出信号を第2モータドライバ30に送信する。第1回転数センサ13及び第2回転数センサ14としては、例えば、光学式のエンコーダ、磁気センサを使用した回転数計等の公知のセンサを用いることができる。
第1モータドライバ20及び第2モータドライバ30は、例えばマイクロコンピュータを含んで構成されるコントローラ、及び、第1モータ1及び第2モータ2をそれぞれ駆動するインバータを含む。第1モータドライバ20の出力端子には第1モータ1の電源端子が接続されている(例えばU,V,W端子)。第1モータドライバ20は、第1モータ1に対応させて設けられており、第1モータ1にモータ指令信号を送信する。第2モータドライバ30の出力端子には第2モータ2の電源端子が接続されている。第2モータドライバ30は、第2モータ2に対応させて設けられており、第2モータ2にモータ指令信号を送信する。すなわち、第1モータドライバ20及び第2モータドライバ30は、対応する第1モータ1及び第2モータ2にモータ指令信号を送信する複数の指令部である。
本実施形態では、第1モータ1及び第2モータ2のうち一方の回転数(図2の例では、第1回転数センサ13で検出した第1モータ1の回転数)を用いて、検出した回転数を目標回転数に近付ける回転数制御が行われる。図2の例では、第1モータ1が対象モータであり、第1回転数センサ13が対象モータの回転数を検出する回転検出部として機能する。図2の例では、第1モータ1については回転数制御を行い、第2モータ2については出力トルクを第1モータ1と等しくするトルク制御が組み合わせられる(詳しくは後述)。
第1モータドライバ20は、機能的構成として、第1回転数制御部21、第1電流算出部22、第1出力制限部23、及び、第1電圧出力部24を含む。第2モータドライバ30は、機能的構成として、第2回転数制御部31、第2電流算出部32、第2出力制限部33、及び、第2電圧出力部34を含む。
第1回転数制御部21は、例えば、主制御部12からCAN通信回路を介して回転数指令を受信する。第1回転数制御部21は、第1回転数センサ13の検出結果に基づいて、第1回転数を取得する。
第1回転数制御部21は、受信した回転数指令信号に基づいてトルク指令信号を生成する。ここでのトルク指令信号は、回転数制御によって生成される出力指令を意味し、トルク値として算出される。第1回転数制御部21は、第1回転数センサ13で検出した第1モータ1(ここでの対象モータ)の第1回転数を目標回転数に近付ける回転数制御を行うように、例えば、第1回転数と目標回転数との偏差に応じた出力に相当する出力指令を算出する。なお、図2の例では、第2モータドライバ30には、主制御部12から回転数指令は送信されていない。そのため、第2回転数制御部31は、第1回転数制御部21と同様の機能を有しているが、出力指令を算出しない。
第1電流算出部22は、第1回転数制御部21で生成したトルク指令信号に基づいて、電流指令を算出する。第1電流算出部22は、例えば、出力指令に対応するトルクを第1モータ1に出力させるように、第1回転数制御部21で算出された出力指令に相当する電流値に換算し、電流指令を算出する。なお、図2の例では、第2モータドライバ30では、第2回転数制御部31で出力指令が生成されていない。第2電流算出部32は、第1電流算出部22と同様の機能を有しているが、電流指令を算出しない。
第1出力制限部23は、第1モータ1の温度センサの検出結果に基づいて、第1モータ1を保護するための第1出力制限を実施してもよい。第1出力制限部23は、例えば、第1モータ1又はインバータが過熱状態である場合には第1出力制限として所定の制限電流値で制限した電流指令を出力する。第1出力制限部23は、例えば、第1モータ1が過熱状態ではない場合には電流指令を制限せずそのまま出力する。
第1電圧出力部24は、第1モータ1(ここでの対象モータ)に送信するための第1モータ指令信号を生成する。第1モータ指令信号は、第1モータ1を力行するための第1電圧の指令信号である。第1電圧出力部24は、第1モータ指令信号として、例えば、第1出力制限部23からの電流指令と第1回転数とに基づいて、例えばインバータの複数のMOSFETをオン又はオフすることで、三相交流の正弦波として所定の位相を有する第1電圧を算出する。第1電圧出力部24は、算出した第1電圧を第1モータ1に出力指令する。
ここで、第1モータドライバ20は、生成したトルク指令信号を第2モータドライバ30に送信する。生成したトルク指令信号は、第1回転数制御部21の回転数制御の処理結果を意味し、第1回転数制御部21よりも処理の流れの下流側の指令信号であればよい。図2の例では、第1モータドライバ20は、第1電流算出部22により算出された電流指令を第2モータドライバ30へ送信する。第2モータドライバ30に送信されるトルク指令信号は、一例として、第1電流算出部22で算出された電流指令である。
第2出力制限部33は、第2モータ2の温度センサの検出結果に基づいて、第2モータ2を保護するための第2出力制限を実施してもよい。第2出力制限部33は、例えば、第2モータ2又はインバータが過熱状態である場合には第2出力制限として所定の制限電流値で制限した電流指令を出力する。第2出力制限部33は、例えば、第2モータ2が過熱状態ではない場合には電流指令を制限せずそのまま出力する。
第2モータドライバ30は、主制御部12から送信され第1モータドライバ20で受信された回転数指令信号の処理結果に基づいて、当該第2モータドライバ30に対応する第2モータ2に送信するための第2モータ指令信号を生成する。第2モータドライバ30は、第1モータドライバ20から受信したトルク指令信号に基づいて、第2モータ指令信号を生成する。第2モータ指令信号は、第2モータ2を力行するための第2電圧の指令信号である。第2電圧出力部34は、第2モータ指令信号として、例えば、第2出力制限部33からの電流指令と第2回転数とに基づいて、例えばインバータの複数のMOSFETをオン又はオフすることで、三相交流の正弦波として所定の位相を有する第2電圧を算出する。第2電圧出力部34は、算出した第2電圧を第2モータ2に出力指令する。なお、第2電圧出力部34は、第2回転数センサ14の検出結果に基づいて、第2回転数を取得してもよい。
以上のような構成により、第2モータ2については、出力トルクを第1モータ1と等しくするトルク制御が組み合わせられていることとなる。これにより、第1モータ1と第2モータ2との出力の一致が図られ、演算誤差の影響を受けて第1モータ1及び第2モータ2の出力が一致しなくなることが回避される。
[モータドライバの処理の一例]
次に、各モータドライバの処理の一例について説明する。図3は、図1の第1モータドライバの処理の一例を示すフローチャートである。図3に示される処理は、例えば、電動車両10の運転中において、所定の演算周期ごとに繰り返し実行される。
次に、各モータドライバの処理の一例について説明する。図3は、図1の第1モータドライバの処理の一例を示すフローチャートである。図3に示される処理は、例えば、電動車両10の運転中において、所定の演算周期ごとに繰り返し実行される。
図3に示されるように、第1モータドライバ20は、S11において、第1回転数制御部21により、回転数指令の受信を行う。第1回転数制御部21は、例えば、主制御部12から送信された回転数指令をCAN通信回路を介して受信する。ここで、第2モータドライバ30においては、主制御部12から回転数指令は送信されない。
第1モータドライバ20は、S12において、第1回転数制御部21により、第1回転数の取得を行う。第1回転数制御部21は、第1回転数センサ13の検出結果に基づいて、第1回転数を取得する。ここで、第2モータドライバ30においては、第2回転数制御部31によって第1回転数及び第2回転数は取得されない。
第1モータドライバ20は、S13において、第1回転数制御部21により、回転数制御による出力指令の算出を行う。第1回転数制御部21は、第1回転数センサ13で検出した第1モータ1(ここでの対象モータ)の第1回転数を目標回転数に近付ける回転数制御を行うように、例えば、第1回転数と目標回転数との偏差に応じた出力に相当する出力指令を算出する。
第1モータドライバ20は、S14において、第1電流算出部22により、電流指令の算出を行う。第1電流算出部22は、例えば、出力指令に対応するトルクを第1モータ1に出力させるように、第1回転数制御部21で算出された出力指令に相当する電流値の電流指令を算出する。
第1モータドライバ20は、S15において、第2モータドライバ30への電流指令の送信を行う。第1モータドライバ20は、例えば、今回の図3の処理で第1電流算出部22により算出された最新の電流指令を第2モータドライバ30へ送信する。
第1モータドライバ20は、S16において、第1出力制限部23により、第1出力制限の実施を行う。第1出力制限部23は、例えば、第1モータ1の温度センサの検出結果に基づいて、第1モータ1又はインバータが過熱状態である場合には第1出力制限として所定の制限電流値で制限した電流指令を出力し、第1モータ1が過熱状態ではない場合には電流指令を制限せずそのまま出力する。
第1モータドライバ20は、S17において、第1電圧出力部24により、第1電圧の出力指令を行う。第1電圧出力部24は、例えば、第1出力制限部23からの電流指令と第1回転数とに基づいて、三相交流の正弦波として所定の位相を有する第1電圧を算出する。第1電圧出力部24は、算出した第1電圧を第1モータ1に出力指令する。その後、第1モータドライバ20は、図3の処理を終了する。
図4は、図1の第2モータドライバの処理の一例を示すフローチャートである。図4に示される処理は、例えば、電動車両10の運転中において、所定の演算周期ごとに繰り返し実行される。
図4に示されるように、第2モータドライバ30は、S21において、第1モータドライバ20からの電流指令の受信を行う。第2モータドライバ30は、例えば、今回の図3の処理で第1モータドライバ20の第1電流算出部22により算出された最新の電流指令を第1モータドライバ20から受信する。
第2モータドライバ30は、S22において、第2出力制限部33により、第2出力制限の実施を行う。第2出力制限部33は、例えば、第2モータ2の温度センサの検出結果に基づいて、第2モータ2又はインバータが過熱状態である場合には第2出力制限として所定の制限電流値で制限した電流指令を出力し、第2モータ2が過熱状態ではない場合には電流指令を制限せずそのまま出力する。
第2モータドライバ30は、S23において、第2電圧出力部34により、第2回転数の取得を行う。第2電圧出力部34は、例えば、第2回転数センサ14の検出結果に基づいて、第2回転数を取得する。
第2モータドライバ30は、S24において、第2電圧出力部34により、第2電圧の出力指令を行う。第2電圧出力部34は、例えば、第2出力制限部33からの電流指令と第2回転数とに基づいて、三相交流の正弦波として所定の位相を有する第2電圧を算出する。第2電圧出力部34は、算出した第2電圧を第2モータ2に出力指令する。その後、第2モータドライバ30は、図4の処理を終了する。
[電動車両10の作用効果]
図5は、比較例に係る電動車両の各モータドライバの機能的構成を示す概略構成図である。図5に示されるように、比較例に係る電動車両では、第1モータドライバ120と第2モータドライバ130とにそれぞれ別個独立に主制御部12から回転数指令信号が送信されている。第1モータドライバ120は、基本的に第1モータドライバ20と同様に構成されている。ただし、第1回転数制御部121、第1電流算出部122、第1出力制限部123、及び、第1電圧出力部124のいずれかが出力した指令信号を第2モータドライバ130に送信しない点で、第1モータドライバ20と異なっている。第2モータドライバ130は、基本的に第2モータドライバ30と同様に構成されている。ただし、第2回転数制御部131が、主制御部12からCAN通信回路を介して回転数指令を受信してトルク指令信号を生成する点で、第2モータドライバ30と異なっている。
図5は、比較例に係る電動車両の各モータドライバの機能的構成を示す概略構成図である。図5に示されるように、比較例に係る電動車両では、第1モータドライバ120と第2モータドライバ130とにそれぞれ別個独立に主制御部12から回転数指令信号が送信されている。第1モータドライバ120は、基本的に第1モータドライバ20と同様に構成されている。ただし、第1回転数制御部121、第1電流算出部122、第1出力制限部123、及び、第1電圧出力部124のいずれかが出力した指令信号を第2モータドライバ130に送信しない点で、第1モータドライバ20と異なっている。第2モータドライバ130は、基本的に第2モータドライバ30と同様に構成されている。ただし、第2回転数制御部131が、主制御部12からCAN通信回路を介して回転数指令を受信してトルク指令信号を生成する点で、第2モータドライバ30と異なっている。
第1モータドライバ120及び第2モータドライバ130は、それぞれ別個独立に回転数指令信号の処理を行う。このような構成の場合、回転数指令信号の処理結果である出力指令が得られるまでに、演算誤差が蓄積することがある。
演算誤差は、各モータドライバが受信する回転数指令を用いた回転数制御処理の際に生じ得る微小な遅延(例えば、主制御部12からのCAN通信周期のバラツキに起因する受信するタイミングの遅延)によって生じ得る。演算誤差は、各モータドライバが認識する回転数の微小な違い(例えば、各回転数センサそのもののバラツキに起因する回転数自体の違い、或いは、演算誤差は、演算周期バラツキ等に起因して各回転数センサからのパルス信号をカウントアップする際の積算周期がバラつくことで生じる認識回転数の違い)によって生じ得る。このような内部演算誤差も一因であるため、仮に、第1回転数センサ13の第1回転数を第1回転数制御部21及び第2回転数制御部31に入力したとしても、演算誤差は生じ得る。結果として、演算誤差の蓄積の影響により、第1モータ1及び第2モータ2の実際に出力される出力が一致しないことがあり得る。
第1モータ1及び第2モータ2の実際に出力される出力が一致しない場合、第1モータ1及び第2モータ2では、余分な発熱が生じ、モータの効率が悪化するおそれがある。例えば、第1モータドライバ120は、第1モータ1に対する第2モータ2の出力の不一致を外乱として受けながら、第1回転数が目標回転数となるような出力指令を第1回転数制御部121によって算出する。第2モータドライバ130は、第2モータ2に対する第1モータ1の出力の不一致を外乱として受けながら、第2回転数が目標回転数となるような出力指令を第2回転数制御部131によって算出する。つまり、比較例に係る電動車両では、回転数制御は、第1モータ1及び第2モータ2の出力の不一致そのものをフィードバックするようには構成されていない。そのため、第1モータ1及び第2モータ2の出力の不一致そのものが縮小されるのではなく、出力の不一致を維持したままで回転数制御が行われることがあり得る。
具体的には、図6は、図5の電動車両の動作シミュレーションを例示する図である。図7は、図6の立ち上がり部分の拡大図である。図6及び図7の横軸は時間であり、縦軸は、トルク、電流、及び回転数である。図6及び図7において、「回転数指令」は、主制御部12からの回転数指令である。「内部回転数指令」は、各モータドライバの回転数制御で処理する際の目標回転数である。内部回転数指令は、例えば、主制御部12からの受信した回転数指令に所定のフィルタ処理等を施されたものであってもよい。「第1回転数」は、第1回転数センサ13の検出結果に基づく第1モータ1の回転数である。「第2回転数」は、第2回転数センサ14の検出結果に基づく第2モータ2の回転数である。「トルク1」は、第1モータ1の出力トルクである。「トルク2」は、第2モータ2の出力トルクである。
図6及び図7は、一点鎖線で示される回転数指令をステップ状に0から増加させ、所定時間経過後にステップ状に0に減少させたときの、第1モータ1及び第2モータ2の出力のシミュレーション結果を示している。上述のような演算誤差の蓄積を模擬するために、このシミュレーションでは、図7に示されるように、回転数指令をステップ状に0から増加させた直後において、第1回転数から一定時間のディレイが第2回転数に意図的に付加されている。一定時間のディレイとは、第1回転数が内部回転数指令に追従して増加しているのに対して、グラフ上の見かけの第2回転数は追従せずに図7の横軸に一致している部分に対応する。一定時間のディレイの期間では、グラフ上の見かけの第2回転数は追従していないが、第1モータ1及び第2モータ2の出力軸の回転数が互いに拘束された状態であるため、物理的な第2モータ2の回転数は、第1モータ1の回転数と一致しているものとする。
このような一定時間のディレイがない第1回転数は、内部回転数指令に追従して増加している。一定時間のディレイある第2回転数は、ディレイ部分において、第1回転数と比べて、内部回転数指令に追従できていない。そのため、トルク2は、内部回転数指令と第2回転数との差分に応じて、トルク1と比べて大きく盛り上がるように増加する。ここで、第1モータ1及び第2モータ2の出力軸の回転数が互いに拘束された状態であるため、第1モータ1の出力軸が第2モータ2のトルク2によって捻られることとなり、トルク1は、このようなトルク2を外乱として抗するように低減される。その結果、トルク2よりも緩やかに増加している。しかし、第1モータ1及び第2モータ2の出力の不一致そのものは縮小されないため、トルク1及びトルク2の不一致は、この大小関係のまま維持されて、図6の状態に至ることとなる。
その結果、図6に示されるように、回転数指令をステップ状に0から増加させた後に第1回転数及び第2回転数が回転数指令に収束していく部分において、トルク1及びトルク2が一致しておらず、横軸(トルク=0)に関してほぼ線対称となっている。この状態は、第1回転数及び第2回転数が互いに拘束された状態で回転するために要する負荷だけでなく、この負荷にトルク1及びトルク2の不一致分が外乱トルクとして上乗せされた結果、ほぼ線対称となっている。すなわち、トルク1及びトルク2の不一致分に相当する外乱トルク分だけ、第1モータ1及び第2モータ2では、余分な発熱が生じ、モータの効率が悪化していると言える。なお、本来であれば、このような上乗せはなく、第1回転数及び第2回転数が互いに拘束された状態で回転するために要する負荷のみであり、トルク1及びトルク2は同符号となる。
このような比較例に対し、電動車両10では、第1モータドライバ20には、主制御部12から回転数指令信号が送信される一方、第2モータドライバ30には、主制御部12から回転数指令信号が送信されない。第2モータドライバ30は、第1モータドライバ20で受信された回転数指令信号の処理結果に基づいて第2モータ指令信号を生成する。これにより、演算誤差の影響を受けて第1モータ1及び第2モータ2の出力が一致しなくなることを回避することができる。したがって、電動車両10によれば、出力軸3,4の回転数である第1回転数及び第2回転数が互いに拘束された第1モータ1及び第2モータ2の出力の不一致を抑制することが可能となる。
電動車両10では、第1モータドライバ20は、主制御部12から受信した回転数指令信号に基づいて、第1回転数制御部21によりトルク指令信号を生成する。第1モータドライバ20は、第1回転数制御部21で生成したトルク指令信号に基づいて、対象モータである第1モータ1に送信するための第1モータ指令信号を第1電圧出力部24により生成する。第1モータドライバ20は、第1回転数制御部21で生成したトルク指令信号を第2モータドライバ30に送信する。第2モータドライバ30は、第1モータドライバ20から受信したトルク指令信号に基づいて、第2モータ指令信号を第2電圧出力部34により生成する。これにより、第1モータ1及び第2モータ2によって出力されるトルクが等しくなるように、第1モータ指令信号と第2モータ指令信号とを生成することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
上記実施形態では、図2に示されるように、第1モータ1が対象モータであり、第1回転数センサ13が対象モータの回転数を検出する回転検出部として機能し、第1モータ1については回転数制御を行い、第2モータ2については出力トルクを第1モータ1と等しくするトルク制御が組み合わせられていたが、これに限定されない。例えば、図2のように、第1モータドライバ20と第2モータドライバ30とが同様の機能的構成を有している場合には、第1モータドライバ20と第2モータドライバ30とを図2の例とは逆にしてもよい。
図8は、図2から対象モータを異ならせた変形例を示すブロック図である。図8に示されるように、第2モータ2が対象モータであり、第2回転数センサ14が対象モータの回転数を検出する回転検出部として機能し、第2モータ2については回転数制御を行い、第1モータ1については出力トルクを第2モータ2と等しくするトルク制御が組み合わせられていてもよい。この場合、対象モータに対応する指令部である第1指令部は、第2モータドライバ30である。対象モータ以外のモータに対応する指令部である第2指令部は、第1モータドライバ20である。また、第1電圧出力部24により第1電圧の出力指令を行う際に、第1電圧出力部24は、第1回転数センサ13の検出結果に代えて、第2回転数センサ14の検出結果を取得してもよい。
また、図8の例は、対象モータが第1モータ1であり図2の例の状態で運転しているときに第1回転数センサ13が故障した場合に、フェールセーフとして切り替えられる態様であってもよい。主制御部12は、対象モータである第1モータ1の第1回転数センサ13が故障した場合、故障した第1回転数センサ13が設けられていない第2モータ2(故障した回転数検出部が設けられていない複数のモータのうちの何れか1つ)を新たな対象モータとしてもよい。この場合、主制御部12は、当該新たな対象モータである第2モータ2に対応する第2モータドライバ30(新たな第1指令部)に回転数指令信号を送信する。主制御部12は、当該新たな対象モータ以外のモータである第1モータ1に対応する第1モータドライバ20(新たな第2指令部)には回転数指令信号を送信しない。これにより、対象モータとしていた第1モータ1の第1回転数センサ13が故障したとしても、引き続き、第1モータ1及び第2モータ2の出力が一致しなくなることを回避することができる。
上記実施形態では、図2のように、第1モータドライバ20が第2モータドライバ30に送信するトルク指令信号は、第1電流算出部22と第1出力制限部23との間の電流指令であったが、これに限定されない。第1回転数制御部21と第1電流算出部22との間の出力指令であってもよいし、第1出力制限部23と第1電圧出力部24との間の電流指令であってもよいし、第1電圧出力部24から出力される電圧指令であってもよい。
上記実施形態では、図2のように、第1モータドライバ20と第2モータドライバ30とが同様の機能的構成を有していたが、これに限定されない。対象モータ以外のモータである第2モータ2に対応する第2モータドライバ30の機能的構成の一部が省略されてもよい。例えば、図9は、図2の第2モータドライバの変形例を示すブロック図である。図9に示されるように、例えば、第2回転数制御部31と第2電流算出部32とが省略されてもよい。なお、省略される機能的構成は、第1モータドライバ20が第2モータドライバ30に送信するトルク指令信号に応じて決められてもよい。例えば、トルク指令信号として、第1回転数制御部21と第1電流算出部22との間の出力指令を第1モータドライバ20が第2モータドライバ30に送信する場合には、電流指令を算出するために第2電流算出部32が必要となるため、第2回転数制御部31のみが省略されてもよい。
上記実施形態では、第2電圧出力部34は、第2回転数に基づいて、第2モータ指令信号(第2電圧)を算出したが、第1モータ1及び第2モータ2が誘導モータである場合、第1回転数に基づいて第2電圧を算出してもよい。なお、第1モータ1及び第2モータ2が永久磁石モータである場合には、第2電圧出力部34は、第2回転数に基づいて第2電圧を算出すればよい。
上記実施形態では、電動車両10では、第1モータ1及び第2モータ2には、第1回転数センサ13及び第2回転数センサ14がそれぞれ設けられていたが、これに限定されない。例えば対象モータが第1モータ1に固定される場合には、第2回転数センサ14が省略され、第1回転数センサ13の検出結果のみが用いられてもよい。
上記実施形態では、第1モータドライバ20は第1出力制限部23を有していたが、第1出力制限部23は必須ではない。第2モータドライバ30は第2出力制限部33を有していたが、第2出力制限部33は必須ではない。
上記実施形態では、出力軸3,4、歯車5,6、歯車7及び伝達軸8は、駆動力合流部9を構成したが、この構成に限定されない。駆動力合流部9は、第1モータ1及び第2モータ2の出力軸3,4の回転数が互いに拘束された状態で第1モータ1及び第2モータ2の駆動力を合流させるものであれば、他の公知の駆動力伝達機構を利用することができる。例えば、遊星歯車を介して第1モータ1及び第2モータ2の出力軸3,4の回転数が互いに拘束された状態となっていてもよいし、歯車の構成が多段であってもよいし、ベルト等により回転力が伝達される構成であってもよい。
上記実施形態では、電動車両10は、フォークリフト等の産業車両であったが、バッテリ11を電源としてモータを駆動する車両であれば、その他の車両であってもよい。また、第1モータ1及び第2モータ2は、三相交流モータであったが、これに限定されない。要は、回転数制御の処理結果としての出力指令を同じものとして、複数のモータをトルク制御する形態であれば、二相交流モータであってもよいし、直流モータであってもよい。
1…第1モータ(対象モータ)、2…第2モータ(新たな対象モータ)、3,4…出力軸、9…駆動力合流部、10…電動車両、12…主制御部、13…第1回転数センサ(回転検出部)、14…第2回転数センサ(回転検出部)、20…第1モータドライバ(指令部、第1指令部、新たな第2指令部)、30…第2モータドライバ(指令部、第2指令部、新たな第1指令部)。
このような一定時間のディレイがない第1回転数は、内部回転数指令に追従して増加している。一定時間のディレイがある第2回転数は、ディレイ部分において、第1回転数と比べて、内部回転数指令に追従できていない。そのため、トルク2は、内部回転数指令と第2回転数との差分に応じて、トルク1と比べて大きく盛り上がるように増加する。ここで、第1モータ1及び第2モータ2の出力軸の回転数が互いに拘束された状態であるため、第1モータ1の出力軸が第2モータ2のトルク2によって捻られることとなり、トルク1は、このようなトルク2を外乱として抗するように低減される。その結果、トルク2よりも緩やかに増加している。しかし、第1モータ1及び第2モータ2の出力の不一致そのものは縮小されないため、トルク1及びトルク2の不一致は、この大小関係のまま維持されて、図6の状態に至ることとなる。
Claims (3)
- 複数のモータと、
前記複数のモータの出力軸の回転数が互いに拘束された状態で前記複数のモータの駆動力を合流させる駆動力合流部と、
前記複数のモータのうちの何れか1つである対象モータの回転数を検出する回転検出部と、
目標回転数に基づいて回転数指令信号を生成する主制御部と、
前記複数のモータのそれぞれに対応させて設けられ、対応する前記モータにモータ指令信号を送信する複数の指令部と、
を備え、
前記主制御部は、前記対象モータに対応する前記指令部である第1指令部に前記回転数指令信号を送信し、前記対象モータ以外の前記モータに対応する前記指令部である第2指令部には前記回転数指令信号を送信せず、
前記第2指令部は、前記第1指令部で受信された前記回転数指令信号の処理結果に基づいて、当該第2指令部に対応する前記モータに送信するための第2モータ指令信号を生成する、電動車両。 - 前記第1指令部は、
受信した前記回転数指令信号に基づいてトルク指令信号を生成し、
生成した前記トルク指令信号に基づいて、前記対象モータに送信するための第1モータ指令信号を生成し、
生成した前記トルク指令信号を前記第2指令部に送信し、
前記第2指令部は、
前記第1指令部から受信した前記トルク指令信号に基づいて、前記第2モータ指令信号を生成する、請求項1に記載の電動車両。 - 前記複数のモータには、前記回転検出部がそれぞれ設けられており、
前記主制御部は、
前記対象モータの前記回転検出部が故障した場合、故障した前記回転検出部が設けられていない前記複数のモータのうちの何れか1つを新たな対象モータとし、
当該新たな対象モータに対応する新たな前記第1指令部に前記回転数指令信号を送信し、当該新たな対象モータ以外の前記モータに対応する新たな前記第2指令部には前記回転数指令信号を送信しない、請求項1又は2に記載の電動車両。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2022070194A JP2023160105A (ja) | 2022-04-21 | 2022-04-21 | 電動車両 |
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Family Applications (1)
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- 2022-04-21 JP JP2022070194A patent/JP2023160105A/ja active Pending
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2023
- 2023-04-05 WO PCT/JP2023/014123 patent/WO2023204028A1/ja unknown
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