JP2023155043A - ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置 - Google Patents

ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023155043A
JP2023155043A JP2022064773A JP2022064773A JP2023155043A JP 2023155043 A JP2023155043 A JP 2023155043A JP 2022064773 A JP2022064773 A JP 2022064773A JP 2022064773 A JP2022064773 A JP 2022064773A JP 2023155043 A JP2023155043 A JP 2023155043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
unvulcanized rubber
conveyor belt
rubber
rubber member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022064773A
Other languages
English (en)
Inventor
知大 津川
Tomohiro Tsugawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2022064773A priority Critical patent/JP2023155043A/ja
Publication of JP2023155043A publication Critical patent/JP2023155043A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】搬送中の未加硫ゴムを短時間で効率良く冷却する。【解決手段】ここに開示されるゴム部材の製造方法は、未加硫ゴムGを押出成形する工程と、幅方向Yの中央部24a1が凹んだコンベアベルト24に未加硫ゴムGを載せて搬送するとともに、搬送される未加硫ゴムGに向けて冷却水Wを供給し、コンベアベルト24の凹み25に冷却水Wを溜めて未加硫ゴムGを冷却する工程とを有する。かかる製造方法によると、未加硫ゴムGを冷却水Wに浸漬させながら搬送できるため、搬送中の未加硫ゴムGを短時間で効率良く冷却することができる。【選択図】図2

Description

本開示は、ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置に関する。
特開2005-305792号公報には、搬送中にゴム押出成型品の収縮を促進させ、その後のゴム押出成型品の収縮量を少なくする搬送装置が開示されている。同公報に開示された搬送装置は、コンベアやドライブローラ等の長手方向搬送部を複数列設して、ゴム押出成型品を冷却しつつ搬送する。また、この搬送装置では、隣り合う上流側の長手方向搬送部の送り速度よりも、下流側の長手方向搬送部の送り速度を遅く設定している。そして、ゴム押出成型品が上流側の長手方向搬送部から下流側の長手方向搬送部に移載される前に、その押出成型品を水で濡らす散水手段を備えている。
特開2005-305792号公報
ところで、押出成形された未加硫ゴムは、冷却しながら搬送された後に裁断される。そして、裁断後の未加硫ゴム(ゴム部材)では、収縮(シュリンク)が生じうる。このとき、搬送中の冷却効率が悪いと収縮量に差が生じるため、裁断後のゴム部材の寸法がばらつくおそれがある。
ここで開示されるゴム部材の製造方法は、未加硫ゴムを押出成形する工程と、幅方向の中央部が凹んだコンベアベルトに未加硫ゴムを載せて搬送するとともに、搬送される未加硫ゴムに向けて冷却水を供給し、コンベアベルトの凹みに冷却水を溜めて未加硫ゴムを冷却する工程とを有する。
ここで開示されるゴム部材の製造装置は、未加硫ゴムを押出成形する押出成形機と、押出成形機から押し出される未加硫ゴムを搬送するコンベアと、コンベアに向けて冷却水を供給する冷却水供給機とを備え、コンベアは、コンベアベルトを有し、コンベアベルトは、未加硫ゴムを搬送する搬送領域において、幅方向の中央部が凹むように構成されており、冷却水供給機は、搬送領域の凹みに冷却水を供給するように構成されている。
ここで開示される方法または装置によれば、搬送中の未加硫ゴムを短時間で効率良く冷却できる。これによって、ゴム部材の寸法のばらつきを小さく抑えることができる。
ゴム部材の製造装置を模式的に示す断面図である。 図1のII-II矢視図である。 コンベアベルトを上方から見た平面図である。 コンベアのローラの他の例を示す正面図である。
以下、ここで開示される技術の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで開示される技術は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて、ここに開示される技術を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本明細書において数値範囲を示す「X~Y」などの表記は、特に言及されない限りにおいて「X以上Y以下」を意味する。
《ゴム部材の製造方法》
以下、本実施形態に係るゴム部材の製造方法(以下、単に「製造方法」ともいう。)について説明する。図1は、ゴム部材の製造装置を模式的に示す断面図である。図2は、図1のII-II矢視図である。図3は、コンベアベルトを上方から見た平面図である。製造装置1に対する上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。ここでは、製造装置1における未加硫ゴムGの進行方向(搬送方向X)の前方を前とし、進行方向の後方を後としている。また、未加硫ゴムの進行方向において前方に向いた状態で左右が設定されている。
図1及び図2に示された製造装置1は、ここに開示されるゴム部材の製造方法を具現化する装置の一例である。ここに開示されるゴム部材の製造方法は、未加硫ゴムGを押出成形する工程S1と、幅方向Yの中央部が凹んだコンベアベルト24に未加硫ゴムGを載せて搬送するとともに、搬送される未加硫ゴムGに向けて冷却水Wを供給し、コンベアベルト24の凹み25に冷却水Wを溜めて未加硫ゴムGを冷却する工程S2とを有している。以下、製造装置1を説明しつつ、かかるゴム部材の製造方法を説明する。
《ゴム部材の製造装置》
以下、本実施形態に係るゴム部材の製造方法を実施する装置の一例として、ゴム部材の製造装置1を説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る製造装置1は、押出成形機10と、コンベア20と、冷却水供給機30とを備えている。また、この製造装置1は、受水槽40と、送風機50も備えている。以下、製造装置1の各構成について説明する。
<押出成形機10>
押出成形機10は、未加硫ゴムGを押出成形する装置である。なお、押出成形機10の具体的な構成は、特に限定されない。例えば、図1中の押出成形機10は、帯状の未加硫ゴムの成形に用いられ得る従来公知の押出成形機を特に制限なく使用できる。かかる押出成形機の具体例として、所定形状の押出口を有するダイプレート(図示省略)を備えた押出成形機が挙げられる。かかる構成の押出成形機では、高温のゴム材料が押出口から押し出されることによって、所望の断面形状を有する帯状の未加硫ゴムが成形される。ここで、押出成形の直後の未加硫ゴムGの温度は、100℃以上(例えば100℃~110℃)になり得る。
<コンベア20>
コンベア20は、押出成形機10から押し出される未加硫ゴムGを搬送する装置である。図1に示すように、本実施形態におけるコンベア20は、一対のローラ22と、コンベアベルト24とを備えている。
一対のローラ22は、この実施形態では、回転軸が水平かつ平行に配置されるように、搬送方向Xにおける前方Fと後方Rrに間を空けて配置されている。この一対のローラ22の一方は、駆動源(アクチュエータ)が取り付けられた駆動ローラである。ここでの駆動源としては、例えば、電動モータ等が挙げられる。また、一対のローラ22の他方は、従動ローラである。なお、駆動ローラは、搬送方向における前方Fに配置されている方が好ましい。これによって、コンベアベルト24をスムーズに回転させることができる。また、コンベアベルト24は、環状のベルトであり、上記一対のローラ22に架け渡されている。そして、このコンベアベルト24は、未加硫ゴムGを搬送する搬送領域24aを有している。
このコンベア20では、ローラ22を回転させることによって、コンベアベルト24が回る。搬送領域24aは、環状のコンベアベルト24のうち上方Uに位置する領域である。他方、コンベアベルト24のうち下方Dに位置する領域は、折り返し部24bとなる。搬送領域24a上に載せられた未加硫ゴムGは、環状のコンベアベルト24が正方向に回ると、搬送方向Xの前方Fに向かって搬送される。なお、コンベアベルト24は、熱伝導性に優れた金属製のベルトが好ましい。これによって、搬送中の未加硫ゴムGの冷却効率を向上できる。また、詳しくは後述するが、本実施形態に係るコンベアベルト24は、冷却水Wを溜める凹み25が形成されているため、常に冷却水Wに晒される。このため、コンベアベルト24は、チタン合金等の耐錆性に優れた材料で構成されていることが好ましい。
ここで、本実施形態に係る製造装置1のコンベアベルト24は、図2に示すように、未加硫ゴムGを搬送する搬送領域24aにおいて、幅方向Yの中央部24a1が凹むように構成されている。
本実施形態では、図1および図2に示されているように、コンベア20は、受水槽40の上方Uに設置されている。受水槽40は、コンベアベルト24の幅方向Yの両側に沿って側壁が設けられている。受水槽40には、幅方向Yの両側の側壁の上端部に、それぞれ一対のガイド部材44が取り付けられている。ガイド部材44は、受水槽40の上端部から吊り下げられた板状の部材である。この実施形態では、ガイド部材44の上端部は、受水槽40の上端部に取り付けられている。ガイド部材44の下端部44aは、幅方向Yの内側に向かって折り曲がって、コンベアベルト24の搬送領域24aの両側縁部24a2を下方Dから支持している。ガイド部材44の下端部44aは、未加硫ゴムGの搬送方向Xに沿って延びている(図1参照)。
このように、本実施形態では、搬送領域24aの幅方向Yの両側縁部24a2が、それぞれ、ガイド部材44によって支持されている。このため、搬送領域24aの中央部24a1に未加硫ゴムGが載置されると、当該未加硫ゴムGの重みによってコンベアベルト24の搬送領域24aの中央部24a1が下方に凹む。これにより、コンベアベルト24の搬送領域24aの中央部24a1に凹み25が形成される。なお、ガイド部材44は、一定の強度を有し、かつ、耐錆性に優れた金属部材で構成されていることが好ましい。このようなガイド部材44の材料の一例として、チタン合金が挙げられる。また、コンベアベルト24の搬送領域24aに凹み25を形成するための構造は、上記構成に限定されず、種々の構造を適宜採用することができる。
<冷却水供給機30>
冷却水供給機30は、コンベア24に向けて冷却水Wを供給する装置である。また、本実施形態における冷却水供給機30は、搬送領域24aの凹み25に冷却水Wを供給するように構成されている。例えば、冷却水供給機30は、配水管32と、放水口34とを備えている。配水管32は、コンベアベルト24の搬送領域24aよりも上方に配置されている。そして、放水口34は、搬送領域24aと対向するように配水管32に複数取り付けられている。かかる構成の冷却水供給機30によると、搬送領域24aの凹み25に冷却水Wを適切に溜めることができる。また、複数の放水口34を備えた冷却水供給機30は、コンベアベルト24の搬送領域24aに向かって冷却水Wを均一に供給できる。これによって、短時間で未加硫ゴムGを効率良く冷却できる。
<受水槽40>
上述した通り、本実施形態に係る製造装置1は、コンベア20を収容する受水槽40を備えている。図2に示すように、受水槽40は、断面コの字型の容器である。この受水槽40は、コンベア20から落下した冷却水(以下「使用済冷却水W1」という。)を保持することができる。これによって、使用済冷却水W1が周囲に飛散することを防止できるため、製造環境の清浄化に貢献できる。また、図1に示すように、受水槽40の底部には、排水管42が取り付けられている。これによって、受水槽40内の水位が上昇してコンベア20(特にコンベアベルト24の折り返し部24b)に使用済冷却水W1が接触することを防止できる。
また、図示は省略するが、受水槽40の排水管42は、チラー(冷却装置)を介して、冷却水供給機30の配水管32と接続されていることが好ましい。これによって、未加硫ゴムGとの熱交換によって温度が上昇した使用済冷却水W1を冷却し、冷却水Wとして再度使用できる。なお、この種のチラーを使用した冷却水Wの再利用は、水温を充分に低下させるために比較的に大きなエネルギーを要する。これに対して、本実施形態によると、未加硫ゴムGの冷却効率を改善して冷却水Wの使用量を低減できる。このため、冷却水Wの再利用に要するエネルギーコストの削減にも貢献することができる。
<送風機50>
また、本実施形態に係る製造装置1は、コンベア20の上方Uに配置され、搬送領域24aに向けてエアーを吹き付ける送風機50をさらに備えている。これによって、未加硫ゴムGの上面に付着した冷却水Wを効率良く乾燥させることができる。このため、未加硫ゴムGの気化冷却をさらに促進することができる。なお、送風機50から供給されるエアーの風速は、5m/秒~8m/秒程度が好適である。また、図1に示すように、送風機50は、搬送方向Xにおいて所定の間隔を空けて複数設けられていることが好ましい。これによって、未加硫ゴムGを搬送している間、気化熱による冷却を安定的に生じさせることができる。なお、複数の送風機50を配置する場合、当該送風機50は、搬送方向Xにおいて5m~6m程度の間隔を空けて配置されていることが好ましい。
上述のように、本実施形態に係るゴム部材の製造装置1は、以下の工程S1,S2を含むゴム部材の製造方法を実現する。
工程S1:未加硫ゴムGを押出成形する工程
工程S2:幅方向Yの中央部24a1が凹んだコンベアベルト24に未加硫ゴムGを載せて搬送するとともに、搬送される未加硫ゴムGに向けて冷却水Wを供給し、コンベアベルト24の凹み25に冷却水Wを溜めて未加硫ゴムGを冷却する工程
かかる製造方法では、コンベアベルト24の搬送部24aの幅方向Yの中央部24a1に凹み25を形成する。そして、この搬送領域24aの凹み25には、冷却水供給機30から供給された冷却水Wが貯留される。これによって、搬送部24a上の未加硫ゴムGを冷却水Wに浸たしながら搬送できるため、搬送中の未加硫ゴムGを短時間で効率良く冷却できる。これによって、製造後のゴム部材の寸法ばらつきを小さく抑えることができる。
上述のように、本実施形態によると、搬送中の未加硫ゴムGを短時間で効率良く冷却できる。ここに開示される技術を限定することを意図するものではないが、本実施形態によれば、コンベア20の長さを100mm未満に維持した場合でも、未加硫ゴムGの温度を充分に(30℃~40℃程度に)冷却することができる。すなわち、本実施形態によると、搬送距離(冷却時間)を延長しなくても、未加硫ゴムGを充分に冷却できる。このため、搬送距離の延長による設備コストの増大や生産効率の低下を防止できる。さらに、本実施形態では、コンベア20で搬送した直後の未加硫ゴムGが充分に収縮している。このため、収縮後の未加硫ゴムGの寸法(幅、厚み等)を早期に測定し、押出成形機10における成形条件のフィードバック調節に反映させることができる。
なお、本実施形態では、コンベアベルト24の幅方向Yの中央部に、当該コンベアベルト24を貫通する開口部24cが形成されている(図2及び図3参照)。これによって、未加硫ゴムGとの熱交換によって温度が上昇した使用済冷却水W1が開口部24cを通じてコンベアベルト24から流下するため、使用済冷却水W1が搬送領域24a上に留まることを防止できる。そして、コンベアベルト24の搬送領域24aには、冷却水供給機30によって冷却水Wが随時供給されるので、搬送領域24aの凹み25に滞留する冷却水Wの温度が低く保たれる。この結果、未加硫ゴムGの冷却効率をさらに向上できる。
また、図3に示すように、コンベアベルト24の開口部24cは、未加硫ゴムGの搬送方向X(図3中の後方Rrから前方Fの方向)において所定の間隔を空けて複数形成されていることが好ましい。これによって、環状のコンベアベルト24が回転している間、使用済冷却水W1を安定的に落下させ続けることができる。この結果、未加硫ゴムGの冷却効率をさらに向上させることができる。また、開口部24cは、コンベアベルト24の幅方向Y(図3中の左側Lから右側Rの方向)においても、所定の間隔を空けて複数形成されていることが好ましい。これによって、搬送領域24a上の特定の領域に大量の使用済冷却水W1が溜まることを抑制できる。なお、開口部24cの直径は5mm~10mmが好ましい。また、搬送方向Xにおける開口部24cの間隔は3m~4mが好ましい。これによって、コンベアベルト24の強度を充分に維持した上で、大量の使用済冷却水W1が搬送領域24a上に溜まることを抑制できる。
また、本実施形態における冷却水供給機30は、レベルセンサ36と、制御部38とを備えている。レベルセンサ36は、コンベアベルト24の凹み25に溜まった冷却水Wの水位を検知するセンサである。また、制御部38は、レベルセンサ36に基づいて冷却水Wの供給量を制御する。これによって、搬送領域24aの上面における冷却水Wの水位を制御できる。この結果、充分な水位の冷却水Wに未加硫ゴムGを浸すことができるため、短時間で未加硫ゴムGをより効率良く冷却することができる。なお、レベルセンサ36は、未加硫ゴムGの厚みの30%~70%(より好適には40%~60%、例えば50%程度)に相当する位置に配置されていることが好ましい。具体的には、冷却水Wの水位が未加硫ゴムGの厚みの30%以上になるように冷却水Wの供給量を制御することによって、充分な量の冷却水Wに未加硫ゴムGを浸たすことができる。これによって、未加硫ゴムGを効率良く冷却できる。一方、未加硫ゴムGの上面が冷却水Wの水面から露出すると、当該上面に付着した僅かな冷却水Wの気化熱によって未加硫ゴムGが急速に冷却される。かかる気化冷却を適切に生じさせるという観点から、冷却水Wの水位が未加硫ゴムGの厚みの70%以下となるように、冷却水Wの供給量を制御した方が好ましい。
《他の実施形態》
以上、ここに開示される技術の一実施形態について説明した。なお、上述の実施形態は、ここに開示される技術が適用される一例を示したものであり、ここに開示される技術を限定するものではない。
例えば、上述の実施形態では、搬送領域24aの両側縁部24a2を下方Dから支持するガイド部材44を設けることによって、搬送領域24aの中央部24a1に凹み25を形成している。しかしながら、ここに開示される技術は、冷却水を溜めることができる程度の凹みをコンベアベルトの搬送領域に形成できればよく、ガイド部材を使用する形態に限定されない。例えば、コンベアベルトが架け渡されるローラ(図1中の符号22)の構造を変更することによって、コンベアベルトの搬送領域に凹みを形成することもできる。具体的には、図4に示すように、ローラ22を幅方向Yにおいて複数のローラ22a~22dに分割し、中央部のローラ22b、22cを両端部のローラ22a、22dよりも下方Dに配置するという形態が挙げられる。このように配置された複数のローラ22a~22dにコンベアベルトを架け渡すことによって、搬送領域の中央部に凹みを形成することができる。
また、ここに開示されるゴム部材の製造装置は、搬送方向においてコンベアよりも下流側に、帯状の未加硫ゴムを所定の長さに裁断する裁断装置が設けられていてもよい。これによって、所望の長さのゴム部材を作製できる。ここに開示される技術によると、未加硫ゴムを短時間で効率良く冷却できるため、裁断後のゴム部材の寸法ばらつきを抑制できる。なお、ここに開示される技術において製造されるゴム部材は、空気入りタイヤの成形に使用されるトレッドゴム、サイドウォールゴムなどが好ましい。この種のタイヤ用ゴム部材の寸法の変動は、成形後の空気入りタイヤの品質(例えばユニフォミティ等)に大きな影響を与える。これに対して、ここに開示される技術によると、寸法ばらつきが抑制された高品質なタイヤ用ゴム部材を安定的に製造できる。このため、ここに開示される技術は、空気入りタイヤの性能向上に大きく貢献できる。
以上、ここで開示される技術について、種々説明したが、ここで開示される技術は、特に言及されない限りにおいて、上述した実施形態や変形例に限定されない。また、種々言及した実施形態や変形例の各構成は、互いに阻害しない関係であれば、適宜に組み合わせることができる。
以上のとおり、本開示(1)は、ゴム部材の製造方法に関する。
本開示(1)におけるゴム部材の製造方法は、
未加硫ゴムを押出成形する工程と、
幅方向の中央部が凹んだコンベアベルトに前記未加硫ゴムを載せて搬送するとともに、搬送される未加硫ゴムに向けて冷却水を供給し、前記コンベアベルトの凹みに冷却水を溜めて前記未加硫ゴムを冷却する工程とを有している。
また、本開示(2)は、ゴム部材の製造装置に関する。
本開示(2)におけるゴム部材の製造装置は、
未加硫ゴムを押出成形する押出成形機と、
前記押出成形機から押し出される未加硫ゴムを搬送するコンベアと、
前記コンベアに向けて冷却水を供給する冷却水供給機と
を備え、
前記コンベアは、コンベアベルトを有し、
前記コンベアベルトは、前記未加硫ゴムを搬送する搬送領域において、幅方向の中央部が凹むように構成されており、
前記冷却水供給機は、前記搬送領域の凹みに前記冷却水を供給するように構成されている。
本開示(3)は、本開示(2)に記載されたゴム部材の製造装置であって、前記コンベアベルトの前記幅方向の中央部に、当該コンベアベルトを貫通する開口部が形成されている。
本開示(4)は、本開示(3)に記載されたゴム部材の製造装置であって、前記開口部は、前記未加硫ゴムの搬送方向において所定の間隔を空けて複数形成されている。
本開示(5)は、本開示(3)または(4)に記載されたゴム部材の製造装置であって、前記開口部は、前記コンベアベルトの前記幅方向において所定の間隔を空けて複数形成されている。
本開示(6)は、本開示(2)~(5)の何れかに記載されたゴム部材の製造装置であって、前記コンベアベルトは、チタン合金製である。
本開示(7)は、本開示(2)~(6)の何れかに記載されたゴム部材の製造装置であって、前記冷却水供給機は、
前記コンベアベルトの凹みに溜まった前記冷却水の水位を検知するレベルセンサと、
前記レベルセンサに基づいて前記冷却水の供給量を制御する制御部と
を備えている。
本開示(8)は、本開示(7)に記載されたゴム部材の製造装置であって、前記未加硫ゴムの厚みの30%~70%に相当する位置に前記レベルセンサが配置されている。
本開示(9)は、本開示(2)~(8)の何れかに記載されたゴム部材の製造装置であって、前記コンベアの上方に配置され、前記搬送領域に向けてエアーを吹き付ける送風器をさらに備えている。
1 ゴム部材の製造装置
10 押出成形機
20 コンベア
22 ローラ
24 コンベアベルト
24a 搬送領域
24b 折り返し部
24c 開口部
25 凹み
30 冷却水供給機
32 配水管
34 放水口
36 レベルセンサ
38 制御部
40 受水槽
42 排水管
44 ガイド部材
50 送風機
G 未加硫ゴム
W 冷却水
W1 使用済冷却水

Claims (9)

  1. 未加硫ゴムを押出成形する工程と、
    幅方向の中央部が凹んだコンベアベルトに前記未加硫ゴムを載せて搬送するとともに、搬送される未加硫ゴムに向けて冷却水を供給し、前記コンベアベルトの凹みに冷却水を溜めて前記未加硫ゴムを冷却する工程とを有する、
    ゴム部材の製造方法。
  2. 未加硫ゴムを押出成形する押出成形機と、
    前記押出成形機から押し出される未加硫ゴムを搬送するコンベアと、
    前記コンベアに向けて冷却水を供給する冷却水供給機と
    を備え、
    前記コンベアは、コンベアベルトを有し、
    前記コンベアベルトは、前記未加硫ゴムを搬送する搬送領域において、幅方向の中央部が凹むように構成されており、
    前記冷却水供給機は、前記搬送領域の凹みに前記冷却水を供給するように構成されている、ゴム部材の製造装置。
  3. 前記コンベアベルトの前記幅方向の中央部に、当該コンベアベルトを貫通する開口部が形成されている、請求項2に記載のゴム部材の製造装置。
  4. 前記開口部は、前記未加硫ゴムの搬送方向において所定の間隔を空けて複数形成されている、請求項3に記載のゴム部材の製造装置。
  5. 前記開口部は、前記コンベアベルトの前記幅方向において所定の間隔を空けて複数形成されている、請求項3または4に記載のゴム部材の製造装置。
  6. 前記コンベアベルトは、チタン合金製である、請求項2~4のいずれか一項に記載のゴム部材の製造装置。
  7. 前記冷却水供給機は、
    前記コンベアベルトの凹みに溜まった前記冷却水の水位を検知するレベルセンサと、
    前記レベルセンサに基づいて前記冷却水の供給量を制御する制御部と
    を備えている、請求項2~4のいずれか一項に記載のゴム部材の製造装置。
  8. 前記未加硫ゴムの厚みの30%~70%に相当する位置に前記レベルセンサが配置されている、請求項7に記載のゴム部材の製造装置。
  9. 前記コンベアの上方に配置され、前記搬送領域に向けてエアーを吹き付ける送風器をさらに備えている、請求項2~4のいずれか一項に記載のゴム部材の製造装置。
JP2022064773A 2022-04-08 2022-04-08 ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置 Pending JP2023155043A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022064773A JP2023155043A (ja) 2022-04-08 2022-04-08 ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022064773A JP2023155043A (ja) 2022-04-08 2022-04-08 ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023155043A true JP2023155043A (ja) 2023-10-20

Family

ID=88373312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022064773A Pending JP2023155043A (ja) 2022-04-08 2022-04-08 ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023155043A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20130277880A1 (en) Process for Manufacturing a Rubber Strip for a Tire, Comprising Water-Cooling Means
KR20110098498A (ko) 촉매펠렛제조장치
JP2023155043A (ja) ゴム部材の製造方法及びゴム部材の製造装置
JP4313718B2 (ja) 搬送装置
KR101101543B1 (ko) 합성수지패널 제조방법
JP7077713B2 (ja) 網状構造体製造装置及び網状構造体の製造方法
KR102129170B1 (ko) 열풍을 이용한 사출 성형물 표면 처리 장치
CN1622909B (zh) 挤出成形物的输送方法及其装置
JP4636512B2 (ja) ゴムシート製造装置
CN211762929U (zh) 一种薄膜挤出流延机构
JP7077714B2 (ja) 網状構造体製造装置及び網状構造体の製造方法
JP4786066B2 (ja) 帯状ゴム板冷却装置
JP4721392B2 (ja) ゴムシート製造装置
KR20050120259A (ko) 타이어 반제품인 압출물의 급냉장치
JP5929185B2 (ja) ガラスチョップドストランドマットの製造装置
JP2014208463A (ja) テンターオーブンおよび熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
KR102228037B1 (ko) 비드와이어 에이펙스 고무 리본 절단장치
TW201942436A (zh) 網狀構造體製造裝置以及網狀構造體之製造方法
CN220879957U (zh) 一种锡条挤压机
CN212822492U (zh) 一种旧砂喷水降温装置
CN212194321U (zh) 一种塑胶踏板生产机构
JP5857699B2 (ja) ガラスチョップドストランドマットの製造装置
JP2019173219A (ja) 網状構造体製造装置及び網状構造体の製造方法
CN212949113U (zh) 一种造粒机的快速冷却装置
CN213887620U (zh) 一种铝型材挤压机