JP2023151689A - 機械式駐車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗降室の2台のトレーに対して1台のトレーが搭載される昇降機を対応させても、入出庫作業時間が長引くことを抑制する。【解決手段】トレー8が上下方向に間隔を隔てて2台重ねて配置される乗降室2と、乗降室2に隣接し、トレー8が1台搭載されて昇降する昇降機42が配置される昇降室4と、トレー8と昇降室4との間で昇降手段によって昇降可能に配置される可動デッキ10と、を備え、可動デッキ10は、上方に位置するトレー8が乗降室2と昇降室4との間で移動する際に上方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動され、下方に位置するトレー8が乗降室2と昇降室4との間で移動する際に下方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動される。【選択図】図3
Description
本発明は、機械式駐車装置に関する。
特許文献1には、自動車が入出庫し、自動車を載せたパレットを横送りするパレット受渡し設備を設置した乗降室と、自動車を格納する格納層と、前記乗降室と各格納層との間で自動車を載せたパレットを搬送する搬送装置を設けた搬送室を備え、前記乗降室と前記搬送室は隣接して配置されており、前記パレット受渡し設備は、搭載したパレットを横送りする横送り機構と旋回させるターンテーブルを有し、該ターンテーブルの旋回位置は、パレットの旋回軌跡の一部が乗降室から搬送室側にはみ出す位置であり、自動車を入出庫させる際のパレットの入出庫位置は、前記旋回位置を境にして反搬送室側に位置することを特徴とする機械式駐車場の乗降室構造が記載されている。
特許文献2には、乗降室リフターを設置した入出庫乗降室と、台車を走行させる台車走行レーンと、該台車走行レーンに隣接して多数の車棚を1列に並べた前側駐車レーンと、その奥側で多数の車棚を1列に並べた奥側駐車レーンの2列を並設した駐車スペースと、台車走行レーンに隣接する前側駐車レーンに設置された駐車室リフターとからなり、前記台車は、実車パレットを載せる上段パレット支持部と空パレットを載せる下段パレット支持部を、上下に設けており、かつ上段パレットを払い出しおよび引き込み操作するためのパレット移載手段と、空パレットを払い出しおよび引き込み操作するための空パレット送り機構を備えており、前記乗降室リフターは、前記台車と同じレベルの上段パレット支持部およびパレットを昇降させるパレット昇降機構と、パレットを前記台車との間で払い出しおよび引き込み操作するためのパレット送り機構を備えており、前記駐車室リフターは、パレットを昇降させるパレット昇降機構と、パレットを前記台車との間で払い出しおよび引き込み操作するためのパレット送り機構を備えており、前側駐車レーンの各車棚は、前記台車と同レベルの上段パレット支持部および下段パレット支持部を備えており、奥側駐車レーンの各車棚は、前側駐車レーンと同レベルの上段パレット支持部を備えており、前記駐車スペースには、奥側駐車レーンと前側駐車レーンとの間で実車パレットを移動させるパレット移動装置が設けられていることを特徴とする機械式立体駐車装置が記載されている。
特許文献1に記載された発明は、自動車を載せたパレットを横送りするパレット受渡し設備を設置した乗降室と、乗降室と各格納層との間で自動車を載せたパレットを搬送する搬送装置を設けた搬送室とを備えているものの、入出庫作業中にパレットの入れ替えは行われず、エレベータは上下二段にパレットを搭載する形式を採用しており、乗降室と搬送室との間でのパレットの受け渡し動作が複雑化する。
また、特許文献2に記載された発明は、入出庫乗降室とリフトとの間でパレットを受け渡す乗降室リフターを設置しているが、入庫用及び出庫用リフトは上下二段にパレットを搭載する形式を採用しているものの、入出庫作業中にパレットの入れ替えは行われず、入出庫乗降室とリフトとの間でのパレットの受け渡し動作が複雑化する。
本発明は、上記問題を解決するもので、乗降室の2台のトレーに対して1台のトレーが搭載される昇降機を対応させる際、該2台のトレーの乗降室とリフトとの間の受け渡しを効率よく行うことができる昇降台を有する機械式駐車装置を提供することを目的とする。
第1態様に係る機械式駐車装置は、車両を載置するトレーと、前記トレーが上下方向に間隔を隔てて2台重ねて配置される乗降室と、前記乗降室に隣接し、前記トレーが1台搭載されて昇降する昇降機が配置される昇降室と、前記トレーと前記昇降室との間で昇降手段によって昇降可能に配置される昇降台と、を有する入出庫部と、を備え、前記昇降機は、前記乗降室における入出庫作業中に、前記乗降室に配置される前記トレーのうちの上方に位置する前記トレーの搬送高さと、前記乗降室に配置される前記トレーのうちの下方に位置する前記トレーの搬送高さと、に対応して停止位置の変更が許容され、前記昇降機が前記下方の搬送高さに位置するとき、前記下方に位置する前記トレーは、前記入出庫作業中に、前記乗降室と前記昇降機との間で搬送が許容され、前記昇降台は、前記上方に位置する前記トレーが前記乗降室と前記昇降室との間で移動する際に前記上方に位置するトレーの移動を許容する位置に移動され、前記下方に位置する前記トレーが前記乗降室と前記昇降室との間で移動する際に前記下方に位置する前記トレーの移動を許容する位置に移動される。
第2態様に係る機械式駐車装置は、第1態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降台における前記上方に位置するトレーの移動を許容する位置は、前記上方に位置するトレーより下方の位置とされ、前記昇降台における前記下方に位置するトレーの移動を許容する位置は、前記下方に位置するトレーより上方の位置とされる。
第3態様に係る機械式駐車装置は、第1態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降手段は、モータと、モータに作動連結される駆動軸と、一方が前記駆動軸に固定され、他方が旋回可能な自由端とされる昇降部材と、を有し、前記駆動軸が前記モータによって駆動されることにより、前記昇降部材の前記自由端が前記昇降台の裏面を支持しながら旋回することで前記昇降台が昇降される。
第4態様に係る機械式駐車装置は、第3態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降部材は、前記昇降台の一方の側の方向に間隔を隔てて一対設けられ、前記一対の前記昇降部材は、前記軸の両端部に固定される。
第5態様に係る機械式駐車装置は、第3態様又は第4態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降部材の前記自由端は、前記昇降台の前記下面に回転可能に接する昇降ローラを有する。
第6態様に係る機械式駐車装置は、第1態様又は第3態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降手段は、前記昇降台の他方の側の方向に間隔を隔てて一対設けられ、前記一対の昇降手段は同期して作動される。
第7態様に係る機械式駐車装置は、第1態様から第6態様のいずれか1態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降手段は、前記昇降部材の前記自由端が互いに対向する配置とされる。
第8態様に係る機械式駐車装置は、第1態様から第7態様のいずれか1態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降台は、前記下方に位置する前記トレーの移動を許容する位置に移動されると、支持手段によって支持される。
第9態様に係る機械式駐車装置は、第3態様から第8態様のいずれか1態様に係る機械式駐車装置において、前記昇降台は、前記上方に位置する前記トレーの移動を許容する位置に移動されると、前記昇降部材に支持されたまま停止される。
第1態様に係る機械式駐車装置によれば、乗降室の中に昇降台が固定されているものに比べて、入出庫作業中にトレーの入れ替えが可能となり、車両の入出庫時間が長引くことが抑制される。
第2態様に係る機械式駐車装置によれば、入出庫作業中に昇降台を折り畳む又は天井付近まで上昇させるものに比べて、車両の入出庫時間が長引くことが抑制される。
第3態様に係る機械式駐車装置によれば、昇降台がラック・ピニオン式やロープ昇降式のものに比べて、簡素な構造でコストダウンとメンテナンス効率の向上を図ることができる。
第4態様に係る機械式駐車装置によれば、昇降部材が1本のものと比べて、昇降台の昇降動作が安定される。
第5態様に係る機械式駐車装置によれば、昇降部材の自由端が昇降台の下面を摺動するものに比べて、騒音や振動を抑制し、メンテナンス効率の向上を図ることができる。
第6態様に係る機械式駐車装置によれば、昇降手段がひとつのものに比べて、小さな駆動力で昇降台の昇降動作が安定される。
第7態様に係る機械式駐車装置によれば、2つの昇降手段が異なる方向を向く配置となるものに比べて、昇降台の昇降動作が安定される。
第8態様に係る機械式駐車装置によれば、昇降台を昇降部材のみで支持するものに比べて、昇降台が確実に支持され、利用者の歩行に際し昇降台の揺れや位置ずれが抑制される。
第9態様に係る機械式駐車装置によれば、昇降台が下降して停止される際に昇降台を載置する部材を用いるものに比べて、昇降部材を途中で停止するだけで所定の位置に昇降台を停止させることができる。
このように、本発明によれば、乗降室の2台のトレーに対して1台のトレーが搭載される昇降機を対応させても、入出庫作業中のトレーの入れ替えに対応して昇降台を昇降できるため、車両の入出庫時間が長引くことが抑制される。
[実施形態]
本実施形態に係る機械式駐車装置の一例について、図1から図28を用いて説明する。
なお、図中に示す矢印Wは装置幅方向を示し、矢印Dは装置奥行方向を示し、矢印Hは装置高さ方向を示す。また、装置幅方向Wの方向を「水平方向」又は「トレーの短手方向」と、また、装置高さ方向Hの上側の部分を「上方」又は「上部」と、また、装置高さ方向Hの下側の部分を「下方」又は「下部」と、また、装置奥行方向Dは「トレーの長手方向」と、また、装置高さ方向Hの側から見ることを「平面視」と、それぞれ言い換えることがある。
本実施形態に係る機械式駐車装置の一例について、図1から図28を用いて説明する。
なお、図中に示す矢印Wは装置幅方向を示し、矢印Dは装置奥行方向を示し、矢印Hは装置高さ方向を示す。また、装置幅方向Wの方向を「水平方向」又は「トレーの短手方向」と、また、装置高さ方向Hの上側の部分を「上方」又は「上部」と、また、装置高さ方向Hの下側の部分を「下方」又は「下部」と、また、装置奥行方向Dは「トレーの長手方向」と、また、装置高さ方向Hの側から見ることを「平面視」と、それぞれ言い換えることがある。
<機械式駐車装置の全体構成>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る機械式駐車装置は、車両Mを載置するトレー8と、トレー8が上下方向に間隔を隔てて2台重ねて配置される乗降室2と、乗降室2に隣接し、トレー8が1台搭載されて昇降するリフト42が配置される昇降室4と、トレー8と昇降室4との間に昇降可能に設けられる可動デッキ10と、を有する入出庫部1と、を備え、リフト42は、乗降室2における入手庫作業中に、乗降室2に配置されるトレー8のうちの上方に位置するトレー8の搬送高さL1と、乗降室2に配置されるトレー8のうちの下方に位置するトレー8の搬送高さL2と、に対応して停止位置の変更が許容され、リフト42が下方の搬送高さL2に位置するとき、下方に位置するトレー8は、入出庫作業中に乗降室2とリフト42との間で搬送が許容される。ここで、可動デッキ10は昇降台の一例であり、リフト42は昇降機の一例である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る機械式駐車装置は、車両Mを載置するトレー8と、トレー8が上下方向に間隔を隔てて2台重ねて配置される乗降室2と、乗降室2に隣接し、トレー8が1台搭載されて昇降するリフト42が配置される昇降室4と、トレー8と昇降室4との間に昇降可能に設けられる可動デッキ10と、を有する入出庫部1と、を備え、リフト42は、乗降室2における入手庫作業中に、乗降室2に配置されるトレー8のうちの上方に位置するトレー8の搬送高さL1と、乗降室2に配置されるトレー8のうちの下方に位置するトレー8の搬送高さL2と、に対応して停止位置の変更が許容され、リフト42が下方の搬送高さL2に位置するとき、下方に位置するトレー8は、入出庫作業中に乗降室2とリフト42との間で搬送が許容される。ここで、可動デッキ10は昇降台の一例であり、リフト42は昇降機の一例である。
具体的には、本実施形態に係る機械式駐車装置は、建物内に、装置高さ方向Hの上方で装置奥行方向Dに間隔を隔てて配置される2か所の入出庫部1、11と、入出庫部の装置高さ方向Hの下方に形成される車両の格納部6と、を有し、入出庫部のひとつは入庫部1とされ、入庫部1と装置奥行方向Dに間隔を隔てて配置される出庫部11とされている。また、格納部6には、車両Mが載置される複数のトレー8が、装置高さ方向Hからみて縦横に個々独立して搬送可能に隣り合って配置された1層が装置高さ方向Hに2層に形成された格納装置60として設置されている。この格納装置60は、一例として、平面循環式駐車装置としているが、その形式はいずれの形式でもよく、例えば、平面往復式駐車装置など、他の形式の駐車装置であってもよい。なお、本実施形態における機械式駐車装置の説明では、各部の駆動及び停止は、各部に必要となる各種センサが配置され、各種センサによる検知信号が制御装置に電気的に接続されて自動で制御されるものであるが、各種センサ及び制御装置についてはその説明を省略する。
[トレー]
トレー8は、図1、図3及び図4に示すように、平面視、一方が他方より長い矩形であり、上面8Aと下面8Bとを有する。上面8Aは平面形状とされ、車両Mが載置される大きさを有する。下面8Bは、昇降機42及び格納装置60に設置されるレール上を搬送可能とする横送りローラ82及び縦送りローラ84が一組とされ、それぞれ、トレー8の四隅に近い部分に取付けられている。本実施形態では、一例として、装置幅方向Wの方向に走行可能なローラを横送りローラ82とし、装置奥行方向Dの方向に走行可能なローラを縦送りローラ84としている。また、下面8Bには、図示しない搬送レールがトレー8の装置奥行方向Dの方向(長手方向)と装置幅方向Wの方向(短手方向)とにそれぞれ設けられ、トレー8は、後述する移送ローラ52及び駆動ローラ46に支持されて長手方向又は短手方向に搬送可能となっている。以下、トレー8の上面8Aのレベルを乗込面ともいう。
トレー8は、図1、図3及び図4に示すように、平面視、一方が他方より長い矩形であり、上面8Aと下面8Bとを有する。上面8Aは平面形状とされ、車両Mが載置される大きさを有する。下面8Bは、昇降機42及び格納装置60に設置されるレール上を搬送可能とする横送りローラ82及び縦送りローラ84が一組とされ、それぞれ、トレー8の四隅に近い部分に取付けられている。本実施形態では、一例として、装置幅方向Wの方向に走行可能なローラを横送りローラ82とし、装置奥行方向Dの方向に走行可能なローラを縦送りローラ84としている。また、下面8Bには、図示しない搬送レールがトレー8の装置奥行方向Dの方向(長手方向)と装置幅方向Wの方向(短手方向)とにそれぞれ設けられ、トレー8は、後述する移送ローラ52及び駆動ローラ46に支持されて長手方向又は短手方向に搬送可能となっている。以下、トレー8の上面8Aのレベルを乗込面ともいう。
[入出庫部]
入庫部1は、図1に示すように、装置幅方向Wに、乗降室2と昇降室4とが隣接して配置されている。具体的には、本実施形態における機械式駐車装置は、車両Mを格納部6との間で昇降搬送する部分である昇降室4と、車両Mがトレー8に載置されて利用者が車両Mに対して乗降するとともに、利用者が入退室を行う部分である乗降室2と、が分離して配置される形式のものである。なお、入庫部1と出庫部11とは、入出庫部として同一の構成を有することから、ここでは、入庫部1について説明する。
入庫部1は、図1に示すように、装置幅方向Wに、乗降室2と昇降室4とが隣接して配置されている。具体的には、本実施形態における機械式駐車装置は、車両Mを格納部6との間で昇降搬送する部分である昇降室4と、車両Mがトレー8に載置されて利用者が車両Mに対して乗降するとともに、利用者が入退室を行う部分である乗降室2と、が分離して配置される形式のものである。なお、入庫部1と出庫部11とは、入出庫部として同一の構成を有することから、ここでは、入庫部1について説明する。
〔乗降室〕
乗降室2は、図1から図3に示すように、平面視、中央部分にトレー8が配置され、トレー8の装置幅方向Wの後述する昇降室4の側に隣接して可動デッキ10が配置されている。また、乗降室2は、トレー8の乗込面に対向して車両Mが進入するための出入口ドア20と、乗降室2と昇降室4とを仕切る仕切ドア22と、利用者が機械式駐車装置を操作する操作盤28と、を有する。また、車両Mが進入するトレー8の上面8Aに対応する乗込面となる床と、床から装置高さ方向Hの下方に向けて深さを有するピット24とが形成されている。出入口ドア20は、本実施形態では一例として、乗降室2の階高が低い場合、又は出入口ドア20の周囲に建物の梁、空調設備、又は消火設備等の障害物がある場合も設置可能なように3枚の昇降式の扉とされているが、建物の側の障害物の程度に合わせて、2枚或いは4枚以上の昇降式の扉としてもよく、また、2枚又は3枚以上の横開き式の扉としてもよいことは勿論である。
乗降室2は、図1から図3に示すように、平面視、中央部分にトレー8が配置され、トレー8の装置幅方向Wの後述する昇降室4の側に隣接して可動デッキ10が配置されている。また、乗降室2は、トレー8の乗込面に対向して車両Mが進入するための出入口ドア20と、乗降室2と昇降室4とを仕切る仕切ドア22と、利用者が機械式駐車装置を操作する操作盤28と、を有する。また、車両Mが進入するトレー8の上面8Aに対応する乗込面となる床と、床から装置高さ方向Hの下方に向けて深さを有するピット24とが形成されている。出入口ドア20は、本実施形態では一例として、乗降室2の階高が低い場合、又は出入口ドア20の周囲に建物の梁、空調設備、又は消火設備等の障害物がある場合も設置可能なように3枚の昇降式の扉とされているが、建物の側の障害物の程度に合わせて、2枚或いは4枚以上の昇降式の扉としてもよく、また、2枚又は3枚以上の横開き式の扉としてもよいことは勿論である。
また、乗降室2は、図3及び図4に示すように、装置高さ方向Hに、2台のトレー8がそれぞれ間隔を隔てて配置されている。具体的には、乗降室2には、乗込面にトレー8の上面8Aが位置する上部のトレー8が、乗降室2と昇降室4との間で搬送可能に支持される支持ローラ32を有する後述する搬送手段30がトレー8の長手方向の両端部に配置されている。また、ピット24の装置高さ方向Hの上を向く面であるピット24の床面には、トレー8の下面8Bに設けられる図示しない2本の搬送レールに対応する位置に、搬送レールが支持される移送ローラ52を有する移送装置50がトレー8の搬送方向(本実施形態では装置幅方向W)に間隔を隔てて複数配置されている。
また、図4に示すように、ピット24には、トレー8が、上部のトレー8の位置と下部のトレー8の位置との間で昇降される昇降装置26を備える。本実施形態では、一例として、昇降装置26は、トレー8が載置される支持台26と、支持台26を昇降させる図示しないパンタグラフ式昇降装置と、を含んで構成されている。
(搬送手段)
搬送手段30は、図4及び図5に示すように、乗降室2におけるトレー8のうちの上側に位置するトレー8の長手方向の両端部と、可動デッキ10の長手方向の両端部とを支持するとともに、トレー8を乗降室2と昇降機42との間で水平移動させる装置である。また、搬送手段30は、トレー8と可動デッキ10とを支持する支持位置と、トレー8と可動デッキ10とを支持しない退避位置との間で水平方向に旋回する複数の支持ローラ32と、複数の支持ローラ32のそれぞれに連結され、各支持ローラ32を同期して旋回させるリンク機構34と、トレー8を水平方向に搬送する搬送装置36と、可動デッキ10と昇降機42との間に設けられ、トレー8の長手方向の両端部を搬送可能に回転支持する位置に固定される固定式の固定ローラ32Aと、を有する。ここで、リンク機構34は旋回機構の一例である。
搬送手段30は、図4及び図5に示すように、乗降室2におけるトレー8のうちの上側に位置するトレー8の長手方向の両端部と、可動デッキ10の長手方向の両端部とを支持するとともに、トレー8を乗降室2と昇降機42との間で水平移動させる装置である。また、搬送手段30は、トレー8と可動デッキ10とを支持する支持位置と、トレー8と可動デッキ10とを支持しない退避位置との間で水平方向に旋回する複数の支持ローラ32と、複数の支持ローラ32のそれぞれに連結され、各支持ローラ32を同期して旋回させるリンク機構34と、トレー8を水平方向に搬送する搬送装置36と、可動デッキ10と昇降機42との間に設けられ、トレー8の長手方向の両端部を搬送可能に回転支持する位置に固定される固定式の固定ローラ32Aと、を有する。ここで、リンク機構34は旋回機構の一例である。
搬送手段30に設けられる複数の支持ローラ32は、具体的には、トレー8の長手方向の両端部における下面8Bを支持し、トレー8が乗降室2と昇降室4に配置される後述するリフト42との間で搬送される方向(装置幅方向Wの方向)に回転する支持位置と、トレー8の下面8Bから退避させて、トレー8が乗降室2の乗込面とピット24の床に設置される後述する移送装置50との間で昇降可能とされる待避位置との間で水平に旋回駆動される。本実施形態では、支持ローラ32は、装置高さ方向Hを向く図示しない回転軸に支持されて水平方向に旋回するように設けられる旋回アームに回転可能に設けられ、また、各支持ローラ32は駆動されずにトレー8の移動に伴い自由回転される形式とされている。
支持ローラ32は、支持位置と退避位置との間で旋回させるためのリンク機構34を有する。リンク機構34は、図示しない駆動手段によって駆動され、支持ローラ32を、トレー8を支持する支持位置と、トレー8を支持しない退避位置とに切り換える。
搬送装置36は、図5に示すように、トレー8の長手方向の両端部に接触してトレー8をトレー8の短手方向に搬送する搬送ローラ38と、搬送ローラ38を回転駆動する図示しない駆動装置と、搬送ローラ38をトレー8に対して接触する接触位置と、トレー8から離間する離間位置と、の間で進退させる図示しない進退装置と、を含んで構成されている。搬送装置36は、搬送ローラ38をトレー8に接触させて駆動することにより、トレー8が乗降室2と昇降室4との間で搬送される。また、搬送装置36は、搬送ローラ38をトレー8から離間させる離間位置に退避させることにより、トレー8が乗降室2において上方のトレー位置と下方のトレー位置との間で昇降可能とされる。
(移送装置)
移送装置50は、図4及び図5に示すように、乗降室2のピット24の床面と、昇降室4に格納室6から立ち上がる昇降フレーム40の乗降室2の側に設けられた搬送フレーム40Aと、に複数設置されている。移送装置50は、乗降室2において、乗込面に配置されるトレー8の下方に間隔を隔てて重ねて配置されるトレー8を、回転して搬送可能とされる移送ローラ52によって支持する。具体的には、移送装置50は、トレー8の下面8Bにおいて長手方向に間隔を隔ててトレー8の短手方向に沿って設けられる図示しない2本の搬送レールに対応する位置に配置されている。
移送装置50は、図4及び図5に示すように、乗降室2のピット24の床面と、昇降室4に格納室6から立ち上がる昇降フレーム40の乗降室2の側に設けられた搬送フレーム40Aと、に複数設置されている。移送装置50は、乗降室2において、乗込面に配置されるトレー8の下方に間隔を隔てて重ねて配置されるトレー8を、回転して搬送可能とされる移送ローラ52によって支持する。具体的には、移送装置50は、トレー8の下面8Bにおいて長手方向に間隔を隔ててトレー8の短手方向に沿って設けられる図示しない2本の搬送レールに対応する位置に配置されている。
移送ローラ52は、装置奥行方向Dに沿う回転軸に支持されて回転可能に固定され、トレー8を乗降室2と昇降室4のリフト42との間を搬送可能に配置されている。これにより、トレー8は、移送ローラ52に支持され、乗降室2における乗込面より下側で、乗降室2と昇降室4に配置されるリフト42との間を搬送可能とされている。移送ローラ52によるトレー8の搬送は、乗降室2において車両Mの入出庫作業中に行われることが許容される。
〔昇降室〕
昇降室4は、図2、3及び図5に示すように、装置幅方向Wにおいて、乗降室2の可動デッキ10の側に隣接して配置され、格納部6と連通している。昇降室4には、格納部6に設置される格納装置60から立ち上がる4本の昇降フレーム40と、昇降フレーム40に図示しないリンクチェーンに昇降可能に支持されるリフト42と、昇降フレーム40の乗降室2側に設けられた搬送フレーム40Aと、リフト42を昇降室4と格納部6との間で昇降可能にリンクチェーンを駆動する駆動装置49と、を有する。
昇降室4は、図2、3及び図5に示すように、装置幅方向Wにおいて、乗降室2の可動デッキ10の側に隣接して配置され、格納部6と連通している。昇降室4には、格納部6に設置される格納装置60から立ち上がる4本の昇降フレーム40と、昇降フレーム40に図示しないリンクチェーンに昇降可能に支持されるリフト42と、昇降フレーム40の乗降室2側に設けられた搬送フレーム40Aと、リフト42を昇降室4と格納部6との間で昇降可能にリンクチェーンを駆動する駆動装置49と、を有する。
また、図5に示すように、乗降室2と昇降室4とを隔てる壁には、仕切ドア22が装置高さ方向Hに沿って開閉可能に設けられている。仕切ドア22は、本実施形態では一例として、昇降室4の階高が低い場合、又は仕切ドア22の直上に建物の梁等の障害物がある場合にも設置可能なように3枚扉とされている。仕切ドア22は、本実施形態では一例として、昇降室4の階高が低い場合、又は仕切ドア22の周囲に建物の梁、空調設備、又は消火設備等の障害物がある場合も設置可能なように3枚の昇降式の扉とされているが、建物の側の障害物の程度に合わせて、2枚或いは4枚以上の昇降式の扉としてもよく、また、2枚又は3枚以上の横開き式の扉としてもよいことは勿論である。
(リフト)
リフト40は、図5に示すように、リフト42の装置幅方向Wの中央部に、トレー8を装置幅方向W及び装置奥行方向Dの方向に搬送する縦横搬送装置44を有する。一例として示す縦横搬送装置44は、トレー8の下面8Bに設けられ、図示しないトレー8の短手方向に沿って間隔を隔てて設けられる2本の横送りレールと、トレー8の長手方向に沿って短手方向の中央に設けられる1本の縦送りレールと、に対応するよう水平旋回されるように配置されている。この縦横搬送装置44は、2つの駆動ローラ46を水平に旋回されるようにそれぞれ支持する回転台に設けられ、2つの回転台は、リンク機構48に連結されて同期して水平に旋回される。ここで、リフト42は昇降機の一例である。
リフト40は、図5に示すように、リフト42の装置幅方向Wの中央部に、トレー8を装置幅方向W及び装置奥行方向Dの方向に搬送する縦横搬送装置44を有する。一例として示す縦横搬送装置44は、トレー8の下面8Bに設けられ、図示しないトレー8の短手方向に沿って間隔を隔てて設けられる2本の横送りレールと、トレー8の長手方向に沿って短手方向の中央に設けられる1本の縦送りレールと、に対応するよう水平旋回されるように配置されている。この縦横搬送装置44は、2つの駆動ローラ46を水平に旋回されるようにそれぞれ支持する回転台に設けられ、2つの回転台は、リンク機構48に連結されて同期して水平に旋回される。ここで、リフト42は昇降機の一例である。
[要部の構成]
ここで、要部の構成を図6から図13を用いて説明する。
ここで、要部の構成を図6から図13を用いて説明する。
〔可動デッキ〕
可動デッキ10は、図1、3、5に示すように、乗降室2に配置されるトレー8と昇降室4との間に配置されている。可動デッキ10は、平面視で矩形に形成され、利用者が車両Mの乗降に際して乗る上面10Aと、後述する昇降案内部材10Dを設ける下面10Bと、装置奥行方向Dの両端部に設けられ、支持ローラ32に支持される際に支持ローラ32が装置高さ方向Hの下方から支持される支持部材10Cと、後述する昇降手段16の昇降部材16Cに設けられる昇降ローラ16Eが接触する昇降案内部材10Dと、を含んで構成されている。可動デッキ10は、その上面10Aが、乗込面となるトレー8の上面8Aと同一の上方の高さと、乗込面に位置するトレー8が支持ローラ32に支持されて昇降室4との間で移動する際に該トレー8の横送りローラ82及び縦送りローラ84と干渉しない下方の高さとの間で昇降可能とされている。
可動デッキ10は、図1、3、5に示すように、乗降室2に配置されるトレー8と昇降室4との間に配置されている。可動デッキ10は、平面視で矩形に形成され、利用者が車両Mの乗降に際して乗る上面10Aと、後述する昇降案内部材10Dを設ける下面10Bと、装置奥行方向Dの両端部に設けられ、支持ローラ32に支持される際に支持ローラ32が装置高さ方向Hの下方から支持される支持部材10Cと、後述する昇降手段16の昇降部材16Cに設けられる昇降ローラ16Eが接触する昇降案内部材10Dと、を含んで構成されている。可動デッキ10は、その上面10Aが、乗込面となるトレー8の上面8Aと同一の上方の高さと、乗込面に位置するトレー8が支持ローラ32に支持されて昇降室4との間で移動する際に該トレー8の横送りローラ82及び縦送りローラ84と干渉しない下方の高さとの間で昇降可能とされている。
可動デッキ10は、上方に位置する前記トレー8が乗降室2と昇降室4との間で移動する際に上方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動され、下方に位置するトレー8が乗降室2と昇降室4との間で移動する際に下方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動される。具体的には、可動デッキ10における上方に位置するトレー8の移動を許容する位置は、上方に位置するトレー8より下方の位置とされ、可動デッキ10における下方に位置するトレー8の移動を許容する位置は、下方に位置するトレー8より上方の位置とされる。より具体的には、可動デッキ10における上方に位置するトレー8の移動を許容する位置は、上方に位置するトレー8の搬送高さL1より下方の位置とされ、可動デッキ10における下方に位置するトレー8の移動を許容する位置は、下方に位置するトレー8の搬送高さL2より上方の位置とされる。
また、可動デッキ10は、下降の際に、移送ローラ52を有する移送装置50よりも装置高さ方向Hの下方まで下降しない、すなわち、下方に位置するトレー8の搬送高さL2より上方の位置までしか下降しないため、上面10Aに移送装置50との干渉を避ける開口及び該開口を塞ぐ開閉蓋を設ける必要がなく、該上面10Aは平坦な板状体とされている。また、可動デッキ10は、図5において、平面視、一方の辺が長く他方の辺が短い長方形として説明するが、可動デッキ10は、平面視、長方形に限らず正方形や台形等、他の形状とすることができる。
〔昇降手段〕
図5から図8に示すように、ピット24の床には、可動デッキ10を昇降させる昇降手段16が配置されている。昇降手段16は、モータ16Hと、モータ16Hに作動連結される駆動軸16Bと、一方が駆動軸16Bに固定され、他方が旋回可能な自由端とされる昇降部材16Cと、を有し、駆動軸16Bがモータ16Hによって駆動されることにより、昇降部材16Cの自由端が可動デッキ10の裏面10Bを支持しながら旋回することで可動デッキ10を昇降させる構成を有している。
図5から図8に示すように、ピット24の床には、可動デッキ10を昇降させる昇降手段16が配置されている。昇降手段16は、モータ16Hと、モータ16Hに作動連結される駆動軸16Bと、一方が駆動軸16Bに固定され、他方が旋回可能な自由端とされる昇降部材16Cと、を有し、駆動軸16Bがモータ16Hによって駆動されることにより、昇降部材16Cの自由端が可動デッキ10の裏面10Bを支持しながら旋回することで可動デッキ10を昇降させる構成を有している。
昇降手段16は、本実施形態では一例として、昇降部材16Cは、可動デッキ10の一方の側に沿って間隔を隔てて一対設けられ、一対の昇降部材16Cは、駆動軸16Bの両端部に固定される。具体的には、昇降手段16は、可動デッキ10の裏面10Bの側であって、固定側であるピット24の床面に、可動デッキ10の一方の側の方向である短手方向に間隔を隔てて一対の軸受16Aが設置され、一対の軸受16Aの間に駆動軸16Bが回転可能に支持されている。駆動軸16Bの軸受16Aに近接する部分に、駆動軸16Bに直交する方向に昇降部材16Cの一端が固定され、昇降部材16Cの他端が自由端とされて該他端に駆動軸16Bに平行な軸心を有する軸16Dが固定され、軸16Dに昇降ローラ16Eが回転可能に設けられている。駆動軸16Bには、駆動軸16Bの軸心と同心に歯車16Fが固定されている。歯車16Fはモータ16Hに設けられる駆動歯車16Gと噛合している。これによって一組の昇降手段16が構成されている。
本実施形態では、図5に示すように、昇降手段16は、可動デッキ10の他方の側の方向である長手方向に間隔を隔てて二組配置されている。二組の昇降手段16は、昇降部材16Cの他端となる自由端、すなわち、昇降ローラ16Eが設けられている側が互いに対向するように配置されている。
昇降部材16Cの自由端は、可動デッキ10の裏面10Bに回転可能に接する昇降ローラ16Eを有する。具体的には、可動デッキ10の裏面10Bに設けられる昇降案内部材10Dに昇降ローラ16Eが接する。
また、昇降手段16は、可動デッキ10の他方の側の方向に間隔を隔てて一対設けられ、一対の昇降手段16は同期して作動される。具体的には、昇降手段16は、モータ16Hが駆動されると駆動歯車16Gが回転され、駆動歯車16Gに噛合している歯車16Fが回転され、駆動軸16Bが回転される。これにより、駆動軸16Bの両端部に固定される昇降部材16Cは駆動軸16Bを旋回中心として旋回される。そして、昇降部材16Cの自由端の側に回転可能に設けられている昇降ローラ16Eが可動デッキ10に設けられる昇降案内部材10Dに接触し、可動デッキ10の昇降を行わせる。このとき、昇降ローラ16Eは、昇降部材10Cの旋回動作によって昇降案内部材10Dの長手方向に相対移動する。これらの動作の詳細については後述する。
〔支持手段〕
支持手段31は、図9から図13に示すように、可動デッキ10の長手方向の端部を支持する。この支持手段31は、図5に示すように、可動デッキ10の長手方向の両端部にそれぞれ配置され、可動デッキ10の両端部をそれぞれ支持する支持位置と、可動デッキ10を支持しない退避位置との間で、後述する支持ローラ32を水平方向に旋回する。
支持手段31は、図9から図13に示すように、可動デッキ10の長手方向の端部を支持する。この支持手段31は、図5に示すように、可動デッキ10の長手方向の両端部にそれぞれ配置され、可動デッキ10の両端部をそれぞれ支持する支持位置と、可動デッキ10を支持しない退避位置との間で、後述する支持ローラ32を水平方向に旋回する。
支持手段31は、図9、図14に示すように、ピット24に固定され、装置高さ方向Hに軸心を有する複数の旋回軸31Aと、個々の旋回軸31Aの上部における可動デッキ10の側を向く方向に設置される軸を介して回転可能に設けられる支持ローラ32と、旋回軸31Aの下方であって支持ローラ32と反対側に固定される作動板31Bと、2つの旋回軸31A、31Aの間に配置され、図示しない駆動モータの装置高さ方向Hを向く回転軸31Dに水平方向に回転可能に設けられる回転板31Cと、複数の作動板31Bと回転板31Cとを連結してリンク機構となす複数の連結部材31Eと、を含んで構成されている。本実施形態では、旋回軸31Aを3本とし、旋回軸31Aに設けられる支持ローラ32を3個とし、図9では、可動デッキ10を支持する状態を示している。
支持手段31において、支持ローラ32が可動デッキ10を支持しない退避位置にある状態を図10に示す。図10に示すように、図示しない駆動モータの回転軸31Dの反時計回りの回転によって回転板31Cを反時計回りに回転させると、リンク機構が作動して旋回軸31Aを反時計回りに回転させることで、旋回軸31Aに設けられる支持ローラ32が可動デッキ10から退避する位置に旋回して停止する。この動作の反対方向の動作により、図9に示すように、支持ローラ32が可動デッキ10を支持する支持位置に旋回して停止する。
図11から図13は、可動デッキ10の長手方向の中央部から装置奥行方向Dの方向を見た図である。図11は、支持ローラ32が可動デッキ10を支持して停止している状態を示す。また、図12は、支持ローラ32が可動デッキ10を支持している状態で、昇降手段16が作動して可動デッキ10を支持する状態を示す。また、図13は、昇降手段16が可動デッキ10を支持した状態で、支持ローラ32が可動デッキ10から退避する退避位置に旋回して停止した状態を示す。
図11に示すように、支持ローラ32は、可動デッキ10の裏面10Bの両端部に固定される支持部材10Cの下面を支持している。可動デッキ10の支持部材10Cの下面には、支持部材32が支持位置に位置する際に、可動デッキ10の装置幅方向Wへの揺れを防止するための位置決め部材10Eが、装置幅方向Wにおける左右の支持ローラ32に対応して設けられている。位置決め部材10Eは、本実施形態では、板材を用いて、支持ローラ32が旋回して支持位置にあるときに係合する位置決め面10E1が形成されている。位置決め面10E1は、支持ローラ32の外周面が係合及び離脱可能となるように、支持ローラ32の外周半径より僅かに大きな半径を有する弧状に形成されている。また、昇降手段16は作動前の状態を示し、昇降部材16Cに設けられる昇降ローラ16Eはピット24の床に近い位置に待機している。
次に、図12に示すように、支持ローラ32が可動デッキ10の裏面10Bの両端部に固定される支持部材10Cの下面を支持している状態で、昇降手段16は、モータ16Hの作動により駆動軸16Bが回転して昇降部材16Cを旋回させて上昇する。これにより、昇降部材16Cの自由端に設けられる昇降ローラ16Eは、可動デッキ10の裏面10Bから下方を向いて固定される昇降案内部材10Dを支持する。このとき、支持ローラ32は、可動デッキ10に固定される位置決め部材10Eの位置決め面10E1に係合したままの状態である。
そして、図13に示すように、可動デッキ10は、可動デッキ10に固定される昇降案内部材10Dが昇降手段16の昇降部材16Cに設けられる昇降ローラ16Eに支持された状態で、支持ローラ32は、可動デッキ10に固定される位置決め部材10Eの位置決め面10E1から離脱するとともに、可動デッキ10の両端部に固定される支持部材10Cの下面から旋回しながら退避して停止する。これにより、可動デッキ10は、昇降手段16の作動によって下降可能となる。なお、可動デッキ10の下降及び昇降の動作は後述する。
[要部の作用]
ここで、要部の作用について、図14から図18を参照しながら説明する。
ここで、要部の作用について、図14から図18を参照しながら説明する。
図14に示すように、可動デッキ10は、支持手段31の支持ローラ32に支持されている。これは、図3に示す状態である。この状態では、昇降手段16は作動しておらず、ピット24の床の側に昇降部材16Cが下降している状態である。
図15は、可動デッキ10が支持手段31の支持ローラ32と昇降手段16の昇降部材16Cとに支持される状態を示している。図15に示すように、可動デッキ10は、支持ローラ32に支持されたまま、昇降手段16の昇降部材16Cが旋回して自由端が上昇し、昇降部材16Cの自由端に設けられる昇降ローラ16Eが可動デッキ10の裏面10Bの側に固定される昇降案内部材10Dに接触して停止する。
図16は、可動デッキ10が昇降部材16Cに支持され、支持部材32が可動デッキ10から退避位置に退避した状態を示している。図16に示すように、可動デッキ10は、可動デッキ10の裏面10Bの側に固定される昇降案内部材10Dに昇降部材16Cの自由端に設けられる昇降ローラ16Eに支持された状態で車両の乗込面の位置に支持される。この状態で、支持ローラ32は、可動デッキ10の支持部材10Cの下面から水平方向に旋回しながら退避し、図16においては、支持ローラ32が可動デッキ10、すなわち、支持部材10Cから退避している。
図17は、可動デッキ10が乗込面から下降して、停止した状態を示す。図17に示すように、支持ローラ32は可動デッキ10の昇降範囲から退避しており、可動デッキ10は、昇降部材16Cの自由端に設けられる昇降ローラ16Eに支持されて、昇降部材16Cの旋回動作によって乗込面から下降する。図17においては、可動デッキ10は、昇降部材16Cに支持されたまま停止する。すなわち、可動デッキ10は、昇降手段16の昇降部材16Cに支持されたまま空中で停止されるもので、これは、昇降手段16のモータ16Hの回転が停止され、駆動軸16Bの回転が停止されることにより昇降部材16Cの旋回が停止されることで実現される。したがって、昇降部材16C以外の他のいかなる支持又は載置する部材を要さずに可動デッキ10は停止される。
図18は、可動デッキ10が下降され、支持ローラ32が可動デッキ10を支持する支持位置に水平方向に旋回して停止した状態を示している。図18に示すように、可動デッキ10は乗込面から下方において、支持部材16Cに支持されたまま空中で停止しているが、支持ローラ32は、旋回軸31Aを中心に水平方向に旋回して、可動デッキ10を支持可能な位置に停止する。この位置は、上下2枚のトレー8のうちの上側のトレー8が乗降室2と昇降室4との間で移動される際の位置であり、支持ローラ32は、トレー8の移動の際にも兼用される。この状態については後述する。
以上、可動デッキ10が下降する際の動作を説明したが、可動デッキ10が昇降して乗込面に上昇して停止させるには、上記説明の逆の動作が行われる。
次に、図19から図21を用いて、可動デッキ10の長手方向の両端部において行われる支持ローラ32の支持動作について補足して説明する。
図19は、可動デッキ10が支持ローラ32に支持される前の状態を示している。図19に示すように、可動デッキ10の表面が乗込面より僅かに下方に位置して停止している。可動デッキ10は、車両への運転者である利用者が乗降する際に歩行する場所であり、荷物の車両への載せ下ろしを行う場合もあり、可動デッキ10は、乗込面よりも僅かに下降して停止する場合がある。
このような状態において、図20に示すように、支持ローラ32は、旋回軸31Aに回転可能に設けられており、可動デッキ10の支持部材10Cの下面に向けて旋回しながら接触していくことから、支持ローラ32は、可動デッキ10を押し上げながら支持部材10Cの下面に入り込む。
そして、図21に示すように、支持ローラ32は、可動デッキ10を乗込面に押し上げてその旋回を停止する。このように、支持ローラ32は、旋回しながら可動デッキ10の支持部材10Cの下面を支持するように構成されているため、可動デッキ10が乗込面よりも僅かに下降した状態で停止していても、可動デッキ10の停止レベルを補正するための何らの装置又は部材も要しない。
また、図19から図21に示すように、旋回軸31Aの上部であって、可動デッキ10に対向する位置には、可動デッキ10の端面である揺れ止め面10C1に進退する揺れ止めローラ33が設けられている。揺れ止めローラ33は、可動デッキ10の長手方向の揺れを防止する機能を有し、可動デッキ10の揺れ止め面10C1に対して僅かな間隔を有して停止する。図19から図21では、可動デッキ10の長手方向の一方の端部のみを示しているが、他方の端部についても同様の構成を有している。揺れ止めローラ33が、揺れ止め面10C1に対して僅かな間隔を有して停止するようにしているのは、可動デッキ10が上述したように、乗込面に対して僅かに下降している場合に、支持ローラ32による僅かな上昇動作があっても、揺れ止めローラ33に上下方向に対する無理な力が及ばないように考慮されている。ここで、揺れ止めローラ33と揺れ止め面10C1との間に間隔を有しないようにすることもできるが、この場合、揺れ止めローラ33は上下方向に若干上下するように設ければよい。
<全体の動作>
可動デッキ10の支持及び昇降の説明をしてきたが、ここで、機械式駐車装置の全体の動作に絡めて可動デッキ10の動作を加えて説明する。
可動デッキ10の支持及び昇降の説明をしてきたが、ここで、機械式駐車装置の全体の動作に絡めて可動デッキ10の動作を加えて説明する。
[入庫動作]
車両の入庫動作について、図22から図28を参照しながら説明する。なお、図面の複雑化を避けるために、トレー8及び可動デッキ10の搬送及び昇降に係る各装置、及び出入口ドア20の図示を省略している。
車両の入庫動作について、図22から図28を参照しながら説明する。なお、図面の複雑化を避けるために、トレー8及び可動デッキ10の搬送及び昇降に係る各装置、及び出入口ドア20の図示を省略している。
入庫動作の初期段階として、トレー8と可動デッキ10とリフト42の配置を図22に示す。乗降室2には、上下2枚のトレー8が配置され、また、可動デッキ10の上面10Aは上側のトレー8の上面8A(乗込面)と同じ位置に配置され(図14参照)、仕切ドア22は閉鎖されており、昇降室4には、上側のトレー8の搬送レベルL1にリフト42に設けられたレール42Aの上面が位置している。
図23に示すように、先ず、利用者により入庫操作が開始されると、図示しない各位置検出センサの作動により、乗降室2に下側のトレー8(以下、「次トレー8」という。)の有無を判断する。乗降室2に次トレー8が存在している場合は、次トレー8はそのまま待機する。
次に、入庫された車両Mを昇降室4に移動する。図23に示すように、仕切ドア22が矢印R1方向に開かれ、これと同時に可動デッキ10が矢印Q1方向に下降する(図17参照)。
図24に示すように、入庫された車両Mはトレー8に載置されて、支持ローラ32(図4、5参照)によって昇降室4に待機しているリフト42に向けて矢印S1方向に搬送される。リフト42上にさしかかったトレー8は、図5に示す駆動ローラ46によってリフト42上の停止位置まで駆動されて停止する。
図25に示すように、リフト42は矢印U1方向に下降して、入庫した車両Mを載置したトレー8を格納部6の格納装置60(図2参照)に格納するとともに、乗降室2では、仕切ドア22が矢印R2方向に閉まり、可動デッキ10が矢印Q2方向に上昇し(図15参照)、次トレー8が矢印T2方向に上昇して、次の入庫作業に使用される。また、次の利用者が存在するときは、ここで次の利用者による次の入庫動作が行われる。
図26に示すように、下降していたリフト42は、車両Mが載置されていない空トレー8を搭載して矢印U2方向に上昇し、乗降室2における下側の次トレー8が搬送されるレベルL2に停止する。このとき、可動デッキ10は、図14に示すように、支持ローラ32に支持された状態で、昇降手段16の昇降部材16Cはピット24の床の側に下降している。
次いで、図27に示すように、空トレー8は、リフト42から矢印S2方向に搬送され、乗降室2における下側のトレー位置に次トレー8として待機する。空トレー8を搬送し終わったリフト42は、図28に示すように、レベルL2から矢印U3方向に上昇し、乗込面に位置するトレー8を受け取れるレベルL1(乗込レベル)で待機する。この間、乗降室2では、次の入庫作業がある場合は、車両Mの入庫に係る作業を同時に行う。
以上が、入庫作業の際の動作である。このように、本実施形態では、可動デッキ10を入庫作業に対応させて昇降させることで、入庫作業が行われている状態でも次トレー8の準備ができ、また、リフト42が格納部6に下降している状態でも次トレー8を上昇させて次の入庫に備えることができる。
<出庫動作>
出庫動作については、上述の入庫動作の反対の動作とほぼ同様であるので省略する。
出庫動作については、上述の入庫動作の反対の動作とほぼ同様であるので省略する。
このように、本実施形態に係る機械式駐車装置は、車両Mを載置するトレー8と、トレー8が上下方向に間隔を隔てて2台重ねて配置される乗降室2と、乗降室2に隣接し、トレー8が1台搭載されて昇降する昇降機42が配置される昇降室4と、トレー8と昇降室4との間で昇降手段16によって昇降可能に配置される可動デッキ10と、を有する入出庫部1と、を備え、昇降機42は、乗降室2における入出庫作業中に、乗降室2に配置されるトレー8のうちの上方に位置するトレー8の搬送高さL1と、乗降室2に配置されるトレー8のうちの下方に位置するトレー8の搬送高さL2と、に対応して停止位置の変更が許容され、昇降機42が下方の搬送高さL2に位置するとき、下方に位置するトレー8は、入出庫作業中に、乗降室2と昇降機42との間で搬送が許容され、可動デッキ10は、上方に位置するトレー8が乗降室2と昇降室4との間で移動する際に上方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動され、下方に位置するトレー8が乗降室2と昇降室4との間で移動する際に下方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動される。
これにより、乗降室2の中に可動デッキ10が固定されているものに比べて、入出庫作業中にトレーの入れ替えが可能となり、車両の入出庫時間が長引くことが抑制される。
また、可動デッキ10における上方に位置するトレー8の移動を許容する位置は、上方に位置するトレー8より下方の位置とされ、可動デッキ10における下方に位置するトレー8の移動を許容する位置は、下方に位置するトレー8より上方の位置とされる。
これにより、入出庫作業中に可動デッキ10を折り畳む又は天井付近まで上昇させるものに比べて、車両の入出庫時間が長引くことが抑制される。
また、前記昇降手段16は、モータ16Hと、モータ16Hに作動連結される駆動軸16Bと、一方が駆動軸16Bに固定され、他方が旋回可能な自由端とされる昇降部材16Cと、を有し、駆動軸16Bがモータ16Hによって駆動されることにより、昇降部材16Cの自由端が可動デッキ10の裏面10Bを支持しながら旋回することで可動デッキ10が昇降される。
これにより、可動デッキ10がラック・ピニオン式やロープ昇降式のものに比べて、簡素な構造でコストダウンとメンテナンス効率の向上を図ることができる。
また、昇降部材16Cは、可動デッキ10の一方の側の方向に間隔を隔てて一対設けられ、一対の昇降部材16Cは、駆動軸16Bの両端部に固定される。
これにより、昇降部材16Cが1本のものと比べて、可動デッキ10の昇降動作が安定される。
また、昇降部材16Cの自由端は、可動デッキ10の裏面10Bに回転可能に接する昇降ローラ16Eを有する。
これにより、昇降部材16Cの自由端が可動デッキ10の裏面を摺動するものに比べて、騒音や振動を抑制し、メンテナンス効率の向上を図ることができる。
また、昇降手段16は、可動デッキ10の他方の側の方向に間隔を隔てて一対設けられ、一対の昇降手段16は同期して作動される。
これにより、昇降手段16がひとつのものに比べて、小さな駆動力で可動デッキ10の昇降動作が安定される。
また、昇降手段16は、昇降部材16Cの自由端が互いに対向する配置とされる。
これにより、2つの昇降手段16が異なる方向を向く配置となるものに比べて、可動デッキ10の昇降動作が安定される。
また、可動デッキ10は、下方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動されると、支持手段31によって支持される。
これにより、可動デッキ10を昇降部材16Cのみで支持するものに比べて、可動デッキ10が確実に支持され、利用者の歩行に際し可動デッキ10の揺れや位置ずれが抑制される。
また、可動デッキ10は、上方に位置するトレー8の移動を許容する位置に移動されると、昇降部材16Cに支持されたまま停止される。
これにより、可動デッキ10が下降して停止される際に可動デッキ10を載置する部材を用いるものに比べて、昇降部材16Cを途中で停止するだけで所定の位置に可動デッキ10を停止させることができる。
<変形例>
ここで、昇降手段の変形例について、図29、図30を用いて説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を用いて説明する。
ここで、昇降手段の変形例について、図29、図30を用いて説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を用いて説明する。
図29、図30に示すように、変形例における昇降手段160は、モータ161Hと駆動軸161Bの構成が上記実施形態と異なる。昇降手段160のモータ161Hは、駆動軸161Bに対して直交する方向に配置され、モータ161Hの減速機の部分から装置幅方向Wの両側、すなわち、駆動軸161Bの方向に軸を有し、左右に分割された駆動軸161B、161Bに対して、それぞれカップリング162、162によって連結されている。これにより、駆動軸161Bを支持するために軸受161A、161Aが追加されている。これにより、本変形例では、歯車を用いない構成となるため、メンテナンス効率の向上を図ることができる。
以上、一実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、本実施形態は一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更をして実施でき、また、本発明の権利範囲がこれら実施形態に限定されないことは言うまでもない。
1 入庫部(入出庫部の一例)
10 可動デッキ(昇降台の一例)
10A 表面
10B 裏面
10C 支持部材
10C1 揺れ止め面
10D 昇降案内部材(支持面)
10E 位置決め部材
10E1 位置決め面
16 昇降手段
16A 軸受
16B 駆動軸
16C 昇降部材
16D 軸
16E 昇降ローラ
16F 歯車
16G 駆動歯車
16H モータ
2 乗降室
26 昇降装置(支持台)
30 搬送手段
31 支持手段
31A 旋回軸
31B 作動板
31C 回転板
31D 回転軸
31E 連結部材
32 支持ローラ
32A 固定ローラ
33 揺れ止めローラ
34 リンク機構
36 搬送装置
4 昇降室
42 リフト(昇降機の一例)
50 移送装置
6 格納部
8 トレー
10 可動デッキ(昇降台の一例)
10A 表面
10B 裏面
10C 支持部材
10C1 揺れ止め面
10D 昇降案内部材(支持面)
10E 位置決め部材
10E1 位置決め面
16 昇降手段
16A 軸受
16B 駆動軸
16C 昇降部材
16D 軸
16E 昇降ローラ
16F 歯車
16G 駆動歯車
16H モータ
2 乗降室
26 昇降装置(支持台)
30 搬送手段
31 支持手段
31A 旋回軸
31B 作動板
31C 回転板
31D 回転軸
31E 連結部材
32 支持ローラ
32A 固定ローラ
33 揺れ止めローラ
34 リンク機構
36 搬送装置
4 昇降室
42 リフト(昇降機の一例)
50 移送装置
6 格納部
8 トレー
Claims (9)
- 車両を載置するトレーと、
前記トレーが上下方向に間隔を隔てて2台重ねて配置される乗降室と、前記乗降室に隣接し、前記トレーが1台搭載されて昇降する昇降機が配置される昇降室と、前記トレーと前記昇降室との間で昇降手段によって昇降可能に配置される昇降台と、を有する入出庫部と、を備え、
前記昇降機は、前記乗降室における入出庫作業中に、前記乗降室に配置される前記トレーのうちの上方に位置する前記トレーの搬送高さと、前記乗降室に配置される前記トレーのうちの下方に位置する前記トレーの搬送高さと、に対応して停止位置の変更が許容され、前記昇降機が前記下方の搬送高さに位置するとき、前記下方に位置する前記トレーは、前記入出庫作業中に、前記乗降室と前記昇降機との間で搬送が許容され、
前記昇降台は、前記上方に位置する前記トレーが前記乗降室と前記昇降室との間で移動する際に前記上方に位置するトレーの移動を許容する位置に移動され、前記下方に位置する前記トレーが前記乗降室と前記昇降室との間で移動する際に前記下方に位置する前記トレーの移動を許容する位置に移動される、
機械式駐車装置。 - 前記昇降台における前記上方に位置するトレーの移動を許容する位置は、前記上方に位置するトレーより下方の位置とされ、前記昇降台における前記下方に位置するトレーの移動を許容する位置は、前記下方に位置するトレーより上方の位置とされる、
請求項1に記載の機械式駐車装置。 - 前記昇降手段は、モータと、モータに作動連結される駆動軸と、一方が前記駆動軸に固定され、他方が旋回可能な自由端とされる昇降部材と、を有し、前記駆動軸が前記モータによって駆動されることにより、前記昇降部材の前記自由端が前記昇降台の裏面を支持しながら旋回することで前記昇降台が昇降される、請求項1に記載の機械式駐車装置。
- 前記昇降部材は、前記昇降台の一方の側の方向に間隔を隔てて一対設けられ、前記一対の前記昇降部材は、前記駆動軸の両端部に固定される、請求項3に記載の機械式駐車装置。
- 前記昇降部材の前記自由端は、前記昇降台の前記下面に回転可能に接する昇降ローラを有する、請求項3又は4に記載の機械式駐車装置。
- 前記昇降手段は、前記昇降台の他方の側の方向に間隔を隔てて一対設けられ、前記一対の昇降手段は同期して作動される、請求項1又は3に記載の機械式駐車装置。
- 前記昇降手段は、前記昇降部材の前記自由端が互いに対向する配置とされる、請求項1から6のいずれか1項に記載の機械式駐車装置。
- 前記昇降台は、前記下方に位置する前記トレーの移動を許容する位置に移動されると、支持手段によって支持される、請求項1から7のいずれか1項に記載の機械式駐車装置。
- 前記昇降台は、前記上方に位置する前記トレーの移動を許容する位置に移動されると、前記昇降部材に支持されたまま停止される、請求項3から8のいずれか1項に記載の機械式駐車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022061440A JP2023151689A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 機械式駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022061440A JP2023151689A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 機械式駐車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023151689A true JP2023151689A (ja) | 2023-10-16 |
Family
ID=88326377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022061440A Pending JP2023151689A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 機械式駐車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023151689A (ja) |
-
2022
- 2022-03-31 JP JP2022061440A patent/JP2023151689A/ja active Pending
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