JP2023151637A - ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法 Download PDF

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勇氏 渡邉
Yuji Watanabe
充裕 石原
Mitsuhiro Ishihara
智征 柳
Tomomasa Yanagi
真実 米村
Masamitsu Yonemura
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Abstract

【課題】本発明の目的は、熱安定性に優れ、アウトガスの原因となる残留物が少ないポリアリーレンエーテルケトン樹脂を効率よく製造することができる方法を提供することにある。【解決手段】本発明のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法は、ジカルボン酸と、pKaが0以下の酸と、pKaが0以下の酸の無水物との混合液を調製する工程(I)、式(1-1)又は(1-2)で表されるオリゴマーをpKaが0以下の酸に事前溶解して事前溶解オリゴマーを調製する工程(II)、及び前記工程(I)で調製した前記混合液を前記工程(II)で調製した前記事前溶解オリゴマーに添加して、重合原料液を調製する工程(III)、を含むことを特徴としている。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法に関する。
従来、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法としては、特許文献1~4に記載の方法が知られている。
米国特許第4839459号明細書 特開2020-530051号公報 特開2020-502337号公報 特開2020-143262号公報
特許文献1には、オリゴマーを用いる製造方法が記載されている。しかしながら、特許文献1の方法では原料を同時に混合しており、さらにトリフルオロ酢酸無水物を用いる場合ではそれがモノマーの貧溶媒となりうることから、テレフタル酸や下記(1-1)に示すオリゴマーを用いるときにはモノマーが溶解しきらず、分子量を延ばすことが困難であるという問題点があることを見出した。
特許文献2には、オリゴマーを用いる製造方法が記載されている。しかしながら、触媒にアルミニウムや塩素を含む化合物を用いるため、得られる樹脂中にアルミニウムや塩素などの元素が残留し、成形加工する際の熱安定性に劣り、また、成形加工時にアウトガスが発生する問題があった。
特許文献3には、ポリエーテルケトンケトンの製造方法が記載されている。しかしながら、特許文献3の方法では、モノマー由来のフッ素元素が残留したり、高沸点溶媒が残留したりするため、成形加工時の熱安定性やアウトガス発生の問題があった。
特許文献4には、芳香族ジカルボン酸と芳香族エーテル骨格または芳香族チオエーテル骨格をもつ化合物を用いるポリアリーレンエーテルケトンの製造方法が記載されている。しかしながら、特許文献4に記載の方法では、主鎖中に含まれる繰り返し単位中のケトンとエーテルとにはさまれるアリーレン基の、ケトンとエーテルとの結合位置がパラ位となる割合が低く、成形加工時の熱安定性に劣っていた。
このように従来の方法で得られるポリアリーレンエーテルケトン樹脂は熱安定性が十分とはいえず、成形加工時の加熱によって樹脂中に含まれる残留物や構造欠陥(例えば、オルト構造体など)からの分解に由来するガスが発生し、成形加工時のアウトガス発生量が多かった。
従って、本発明の目的は、熱安定性に優れ、アウトガスの原因となる残留物や構造欠陥が少ないポリアリーレンエーテルケトン樹脂を効率よく製造することができる方法を提供することにある。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]
ジカルボン酸と、pKaが0以下の酸と、pKaが0以下の酸の無水物との混合液を調製する工程(I)、
下記式(1-1)又は(1-2)で表されるオリゴマーをpKaが0以下の酸に事前溶解して事前溶解オリゴマーを調製する工程(II)、及び
前記工程(I)で調製した前記混合液を前記工程(II)で調製した前記事前溶解オリゴマーに添加して、重合原料液を調製する工程(III)、
を含むことを特徴とする、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
Figure 2023151637000001
Figure 2023151637000002
[2]
前記工程(II)において、オリゴマーを事前溶解する温度が20℃以上150℃以下である、[1]に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
[3]
前記工程(II)において、オリゴマーを事前溶解する時間が1分以上6時間以下である、[1]又は[2]に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
[4]
得られる前記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する塩素元素の残留質量割合が500ppm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
[5]
前記工程(III)で得られる重合原料液を温度0℃以上162℃以下の条件で重合する、[1]~[4]のいずれかに記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
[6]
前記工程(I)で用いる前記pKaが0以下の酸及び前記工程(II)で用いる前記pKaが0以下の酸が、いずれも下記一般式(2-1)で表されるフッ素原子含有スルホン酸である、[1]~[5]のいずれかに記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
Figure 2023151637000003
(式中のR及びRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基又は炭素数1~8のアルキル基である。)
[7]
前記pKaが0以下の酸の無水物が下記一般式(3-1)で表されるフッ素原子含有スルホン酸無水物及び/又は下記一般式(4-1)で表されるフッ素原子含有酢酸無水物である、[1]~[6]のいずれかに記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
Figure 2023151637000004
(式中のR及びRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基又は炭素数1~8のアルキル基である。)
Figure 2023151637000005
[8]
前記ジカルボン酸がテレフタル酸及び/又はイソフタル酸である、[1]~[7]のいずれかに記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
[9]
下記(A)及び(B)を満たすことを特徴とする、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
(A)末端カルボン酸ユニットが全ての末端基に対して0~0.5mol%
(B)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する高沸点溶媒の質量割合0.1質量%以下
[10]
ポリエーテルケトンケトン樹脂である、[9]に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
[11]
下記(A’)及び(B)を満たすことを特徴とする、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
(A’)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する低分子カルボン酸の質量割合が0~0.5質量%
(B)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する高沸点溶媒の質量割合0.1質量%以下
[12]
ポリエーテルケトンケトン樹脂である、[11]に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
[13]
さらに下記(C)~(G)を全て満たす、[9]~[12]のいずれかに記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
(C)ジカルボン酸に由来する構造とジフェニルエーテルに由来する構造とを含む繰り返し単位を含み、前記ジカルボン酸に由来する構造中のカルボニル基とジフェニルエーテルに由来する構造中のエーテルとに結合するフェニレンの総数に対する、該エーテルに由来する酸素原子からみてフェニレンのパラ位に該カルボニル基が結合するフェニレンの総数の割合であるパラ率が99%以上
(D)GPC換算の数平均分子量Mnが8000以上30000未満
(E)アルミニウム元素の残存質量割合が500ppm以下
(F)フッ素元素の残存質量割合が500ppm以下
(G)塩素元素の残存質量割合が500ppm以下
本発明のポリアリーレンケトン樹脂の製造方法は、上記構成を有するため、熱安定性に優れ、アウトガスの原因となる残留物や構造欠陥が少ないポリアリーレンエーテルケトン樹脂を効率よく製造することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と言う。)について、詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
[ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法]
本実施形態のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法は、ジカルボン酸と、pKaが0以下の酸と、pKaが0以下の酸の無水物との混合液を調製する工程(I)、下記式(1-1)又は(1-2)で表されるオリゴマーをpKaが0以下の酸に事前溶解して事前溶解オリゴマーを調製する工程(II)、及び上記工程(I)で調製した上記混合液を上記工程(II)で調製した上記事前溶解オリゴマーに添加して、重合原料液を調製する工程(III)、を含むことを特徴とする。
Figure 2023151637000006
Figure 2023151637000007
(工程(I))
上記工程(I)は、上記ジカルボン酸と、上記pKaが0以下の酸と、上記pKaが0以下の酸の無水物とを混合して混合液を調製する工程である。
上記ジカルボン酸と、上記pKaが0以下の酸と、上記pKaが0以下の酸の無水物とを添加する順は特に限定されず、同時に混合してもよいし、任意の順に混合してもよい。
-ジカルボン酸-
上記ジカルボン酸としては、芳香族ジカルボン酸が挙げられ、熱安定性に一層優れる樹脂を得られることから、テレフタル酸、イソフタル酸、4,4’-ジカルボキシジフェニルエーテル、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1、5-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸が好ましく、より好ましくはテレフタル酸及び/又はイソフタル酸である。
上記ジカルボン酸は、1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
-pKaが0以下の酸-
上記工程(I)で用いる上記pKaが0以下の酸及び上記工程(II)で用いる上記pKaが0以下の酸は、共に後述の化合物であることが好ましい。
また、上記工程(I)で用いる上記pKaが0以下の酸及び上記工程(II)で用いる上記pKaが0以下の酸は、同じであってもよいし異なっていてもよい。中でも、反応効率の観点から、同じであることが好ましい。
上記pKaが0以下の酸は、下記式(2-1)で表されるフッ素原子含有スルホン酸
Figure 2023151637000008
(式中のR及びRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1~8のアルキル基である。)が好ましく、高い分子量をもつ熱安定性に優れた樹脂が得られる観点から、より好ましくはトリフルオロメタンスルホン酸、ノナフルオロブタンスルホン酸、さらに好ましくはトリフルオロメタンスルホン酸である。
上記pKaが0以下の酸は、1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
-pKaが0以下の酸の無水物-
上記pKaが0以下の酸の無水物は、下記一般式(3-1)で表されるフッ素原子含有スルホン酸無水物及び/又は下記一般式(4-1)で表されるフッ素原子含有酢酸無水物であることが好ましい。
Figure 2023151637000009
(式中のR及びRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基又は炭素数1~8のアルキル基である。)
Figure 2023151637000010
上記フッ素原子含有スルホン酸無水物としては、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、クロロジフルオロメタンスルホン酸無水物等があげられる。
上記pKaが0以下の酸の無水物は、高い分子量をもつ熱安定性に優れた樹脂が得られる観点から、トリフルオロ酢酸無水物であることが好ましい。
上記pKaが0以下の酸の無水物は、1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
上記pKaが0以下の酸の無水物におけるpKaが0以下の酸は、工程(I)に用いる上記pKaが0以下の酸と同じであることが好ましく、工程(I)及び工程(II)に用いる上記pKaが0以下の酸と同じであることが好ましい。また、pKaが0以下の酸の無水物におけるpKaが0以下の酸はpKaが低すぎると反応系中に存在する水が、求核剤が反応する前に反応をするため、pKaが-8以上0以下が好ましく、pKaが-7以上0以下であることがより好ましく、pKaが-6以上0以下であることさらに好ましい
工程(I)において、上記ジカルボン酸1モルに対する上記pKaが0以下の酸の添加モル割合としては、量が少ないとジカルボン酸が溶解せず、反応性が低下し、量が多いと濃度が薄くなり反応が低下することから、2~8モルであることが好ましく、より好ましくは2.5~7.5モル、さらに好ましくは3~10モルである。
工程(I)において、上記ジカルボン酸1モルに対する上記pKaが0以下の酸の無水物の添加モル割合としては、熱安定性に一層優れ、残留物が一層少ない樹脂が得られる観点から、2~5モルであることが好ましく、より好ましくは2.1~4.5モル、さらに好ましくは2.1~4モルである。
上記ジカルボン酸と、上記pKaが0以下の酸と、上記pKaが0以下の酸の無水物を添加した後に攪拌をすることが好ましい。
上記攪拌の温度としては、高い分子量をもつ熱安定性に優れた樹脂が得られる観点から、系の圧力下で上記pKaが0以下の酸の無水物の(沸点-40℃)~(沸点+10℃)であることが好ましく、より好ましくは(沸点-35℃)~(沸点+5℃)である。攪拌中の温度は一定であることが好ましい。
上記圧力範囲は0.08~1.0MPaであることが好ましく、より好ましくは0.09~0.9MPaである。
上記攪拌は、常圧窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
上記攪拌の時間としては、充分に溶解する時間が必要であることから、1分~12時間であることが好ましく、より好ましくは3分~8時間である。
上記混合液は、調製後、連続して工程(III)に用いてもよいし、保存後に工程(III)に用いてもよい。
上記混合液100質量%中のジカルボン酸の質量割合としては、量が少ないとジカルボン酸が溶解せず、反応性が低下し、量が多いと濃度が薄くなり反応が低下することから、1~30質量%であることが好ましく、より好ましくは3~25質量%、さらに好ましくは5~20質量%である。
上記混合液100質量%中の上記pKaが0以下の酸の質量割合としては、量が少ないとジカルボン酸が溶解せず、反応性が低下し、量が多いと濃度が薄くなり反応が低下することから、10~70質量%であることが好ましく、より好ましくは15~65質量%、さらに好ましくは20~60質量%である。
上記混合液100質量%中の上記pKaが0以下の酸の無水物の質量割合としては、量が少ないと充分に反応せず、多すぎるとジカルボン酸の溶解性が悪くなるという観点から、20~70質量%であることが好ましく、より好ましくは25~65質量%、さらに好ましくは25~60質量%である。
なお、上記混合液100質量%に対する、上記ジカルボン酸、上記pKaが0以下の酸及び上記pKaが0以下の酸の無水物の合計質量は、80質量%以上としてもよいし、90質量%以上としてもよいし、100質量%であってもよい。また、100質量%未満としてもよいし。
上記工程(I)において、上記ジカルボン酸、上記pKaが0以下の酸、及び上記pKaが0以下の酸の無水物以外の他の化合物を添加してもよい。上記他の化合物としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、ジクロロベンゼン、ニトロメタン、ニトロベンゼン、トリクロロ酢酸、トリクロロ酢酸無水物、クロロジフルオロ酢酸、クロロジフルオロ酢酸無水物、酢酸、酢酸無水物、安息香酸、安息香酸無水物が挙げられる。
上記混合液100質量%に対する上記他の化合物の質量割合としては、20質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以下である。
(工程(II))
上記工程(II)は、下記式(1-1)又は(1-2)で表されるオリゴマーをpKaが0以下の酸に事前溶解して事前溶解オリゴマーを調製する工程である。
Figure 2023151637000011
Figure 2023151637000012
上記工程(II)に用いる上記pKaが0以下の酸としては、上述したpKaが0以下の酸が挙げられる。
工程(II)において、上記オリゴマー1モルに対する上記pKaが0以下の酸の添加モル割合としては、量が少ないオリゴマーが溶解せず、反応性が低下し、量が多いと濃度が薄くなり反応が低下することから、1~30モルであることが好ましく、より好ましくは2~25モル、さらに好ましくは3~20モルである。
上記オリゴマーは、例えば、ジフェニルエーテルとジカルボン酸とを共重合することにより、得ることができる。共重合の条件としては、例えば、温度0~70℃、時間30分~10時間が挙げられる。共重合の際の添加割合としては、例えば、ジフェニルエーテル1モルに対して、ジカルボン酸0.1~0.5モルの割合が挙げられる。
上記工程(II)において、上記オリゴマーと上記pKaが0以下の酸とを添加した後に攪拌をしながら事前溶解をすることが好ましい。
上記事前溶解は、常圧窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
上記工程(II)において、上記オリゴマーを事前溶解する温度は、溶解させるために必要最低限な温度が必要であることから、系の圧力下で(沸点-160℃)~(沸点+20℃)であることが好ましく、より好ましくは(沸点-150℃)~(沸点+10℃)である。
上記圧力範囲は0.08MPa~1.0MPaであることが好ましく、より好ましくは0.09MPa~0.9MPaである。
上記工程(II)において、上記オリゴマーを事前溶解する時間は、充分にオリゴマーを溶解させる必要があるという観点から、1分~6時間であることが好ましく、より好ましくは10分~5時間、さらに好ましくは30分~4時間である。
上記事前溶解オリゴマーは、調製後、連続して工程(III)に用いてもよいし、保存後に工程(III)に用いてもよい。
上記事前溶解オリゴマー100質量%中の上記オリゴマーの質量割合としては、量が多いととオリゴマーが溶解せず、反応性が低下し、量が少ないと濃度が薄くなり反応が低下することから、1~51質量%であることが好ましく、より好ましくは10~51質量%、さらに好ましくは20~51質量%である。
上記事前溶解オリゴマー100質量%中の上記pKaが0以下の酸の質量割合としては、量が多いと濃度が薄くなり反応性が低くなること、量が少ないと充分にオリゴマーを溶かせず反応性が悪くなることから、49~99質量%であることが好ましく、より好ましくは49~90質量%、さらに好ましくは49~80質量%である。
なお、上記事前溶解オリゴマー100質量%に対する、上記オリゴマー及び上記pKaが0以下の酸の合計質量は、80質量%以上としてもよいし、90質量%以上としてもよいし、100質量%であってもよい。また、100質量%未満としてもよいし。
上記工程(II)において、上記オリゴマー及び上記pKaが0以下の酸以外の他の化合物を添加してもよい。上記他の化合物としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、ジクロロベンゼン、ニトロメタン、ニトロベンゼン、トリクロロ酢酸、トリクロロ酢酸無水物、クロロジフルオロ酢酸、クロロジフルオロ酢酸無水物、酢酸、酢酸無水物、テレフタル酸、イソフタル酸、安息香酸、安息香酸無水物、p-トルエンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸無水物、メタンスルホン酸、メタンスルホン酸無水物が挙げられる。
上記事前溶解オリゴマー100質量%に対する上記他の化合物の質量割合としては、20質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以下である。
(工程(III))
上記工程(III)は、上記工程(I)で調製した上記混合液を、上記工程(II)で調製した上記事前溶解オリゴマーに添加して、重合原料液を調製する工程である。上記工程(III)において上記工程(II)調製した上記事前溶解オリゴマーを上記工程(I)で調製した上記混合液に対して加える場合、上記工程(II)調製した上記事前溶解オリゴマーは非常に粘度が高く、モノマー比を合わせることが困難であるため、好ましくない。
本発明者らは、従来の原料モノマーを同時に混合する方法では、原料の一部が最後まで溶解せずに反応が進まず、効率に劣ることを見出した。そこで、ジカルボン酸、pKaが0以下の酸及びpKaが0以下の酸の無水物を混合して反応中間体を調製し、その反応中間体をオリゴマーの事前溶解液に添加すると、均一な系で反応を開始でき、反応が効率よく進むことを見出した。また、本発明の方法で得られる樹脂は、金属やハロゲンの元素の残留物が非常に少なく、パラ率が高いため、成形加工時の熱安定性に優れ、且つ成形加工時の加熱によるアウトガスの発生を抑えることができることを見出した。また、ジフェニルスルホン、カルボン酸等の副生物が少なく、加熱時の重量減少が少ない、熱安定性に優れた樹脂が得られることもまた見出した。
工程(III)において、上記混合液100質量部に対する上記事前溶解オリゴマーの添加質量割合としては、少ないと濃度が薄くなり、反応性が悪くなる。また、多いとオリゴマーが完全溶解せず、反応性が低下することから、1~10質量部であることが好ましく、より好ましくは1~8質量部、さらに好ましくは1~6質量部である。
上記工程(III)において、上記混合液及び上記事前溶解オリゴマーの他の化合物を添加してもよい。上記他の化合物としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、ジクロロベンゼン、ニトロメタン、ニトロベンゼン、トリクロロ酢酸、トリクロロ酢酸無水物、クロロジフルオロ酢酸、クロロジフルオロ酢酸無水物、酢酸、酢酸無水物、テレフタル酸、イソフタル酸、安息香酸、安息香酸無水物、p-トルエンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸無水物、メタンスルホン酸、メタンスルホン酸無水物が挙げられる。
上記重合原料液100質量%に対する上記他の化合物の質量割合としては、20質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以下である。
上記重合原料液は、調製後に連続して重合反応することが好ましい。
上記重合の温度としては、系の圧力下でpKaが0以下の酸の(沸点-160℃)~(沸点+20℃)であることが好ましく、より好ましくは(沸点-155℃)~(沸点+10℃)、さらに好ましくは(沸点-150℃)~(沸点+5℃)である。
上記圧力範囲は0.08MPa~1.0MPaであることが好ましく、より好ましくは0.09MPa~0.9MPaである。
重合反応をより効率よく進めるために、上記重合の温度は、上記重合原料液の調製時の温度よりも高いことが好ましく、上記重合原料液の調製時の温度よりも10℃以上高いことがより好ましく、上記重合原料液の調製時の温度よりも20℃以上高いことがより好ましい。
重合原料液の調製時の温度としては、例えば0℃以上50℃未満が挙げられ、10℃以上40℃未満であってよい。
上記重合の時間としては、1~24時間であることが好ましく、より好ましくは2~18時間、さらに好ましくは3~12時間である。
上記重合は、攪拌しながら行うことが好ましい。
上記重合後、冷却した後、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂を析出する溶媒に重合後の重合原料液を注いでよい。
上記冷却後の温度としては大気圧下で、-90℃~40℃が挙げられ、-80℃~30℃であってよく、室温であってよい。上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂を析出する溶媒としては、水(例えば蒸留水)、エタノール、メタノール等が挙げられる。
析出したポリアリーレンエーテルケトン樹脂は、濾過、洗浄、精製等を行ってよい。
上記洗浄は、濾別を行った後に行うことが好ましい。上記洗浄としては、例えば、アルカリ溶液(好ましくは水酸化ナトリウム水溶液、より好ましくは0.5~2Nの水酸化ナトリウム水溶液)、エタノール、蒸留水、有機溶媒(好ましくはオルトジクロロベンゼン)等による洗浄が挙げられる。中でも、Al、フッ素、塩素の残存量を効率よく低減できる観点から、少なくとも上記アルカリ水溶液で複数回(例えば、2回)洗浄することが好ましく、複数回の上記アルカリ水溶液と少なくとも1回の蒸留水洗浄を含むことがより好ましい。
[ポリアリーレンエーテルケトン樹脂]
本実施形態のポリアリーレンエーテルケトン樹脂としては、例えば、上述の本実施形態のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法で製造される樹脂が挙げられる。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂は、ポリエーテルケトンケトン樹脂であることが好ましい。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂としては、下記式(5-1)で表される繰り返し単位(5-1)及び/又は下記式(5-2)で表される繰り返し単位(5-2)を含む樹脂が挙げられ、上記繰り返し単位(5-1)及び/又は上記繰り返し単位(5-2)のみからなる樹脂であってもよい。
Figure 2023151637000013
Figure 2023151637000014
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂は、上記繰り返し単位(5-1)及び上記繰り返し単位(5-2)以外の他の繰り返し単位を含んでいてもよい。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する、上記繰り返し単位(5-1)及び上記繰り返し単位(5-2)の合計質量の割合は、80質量%以上であることが好ましく、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上である。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂としては、熱安定性に一層優れる観点から、下記(A)及び(B)を満たすことが好ましい。
(A)末端カルボン酸ユニットが全ての末端基に対して0~0.5mol%
(B)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する高沸点溶媒の質量割合0.1質量%以下
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の全ての末端基100モル%に対する末端カルボン酸ユニットのモル数は、熱安定性に一層優れる観点から、0~0.5モル%であることが好ましく、より好ましくは0~0.3モル%、さらに好ましくは0~0.1モル%である。
なお、末端カルボン酸ユニットのモル数は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
本実施形態のポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する高沸点溶媒の質量割合は1質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.3質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.05質量%以下、特に好ましくは0.03質量%以下である。
上記高沸点溶媒とは、常圧での沸点が170℃以上(好ましくは170~380℃)の溶媒としてよい。
なお、高沸点溶媒の質量割合は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂としては、熱安定性に一層優れる観点から、下記(A’)及び(B)を満たす樹脂が好ましい。
(A’)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する低分子カルボン酸の質量割合が0~0.5質量%
(B)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する高沸点溶媒の質量割合0.1質量%以下
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する低分子カルボン酸の質量割合は0~2質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.3質量%以下である。
上記低分子カルボン酸とは、GPCの方法で測定される重量平均分子量が400以下のカルボン酸としてよい。また、上記低分子カルボン酸は、モノカルボン酸であってよい。
なお、低分子カルボン酸の質量割合は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂は、熱安定性に一層優れる観点から、下記(C)~(G)を満たす樹脂が好ましい。
(C)ジカルボン酸に由来する構造とジフェニルエーテルに由来する構造とを含む繰り返し単位を含み、樹脂中に含まれる上記ジカルボン酸に由来する構造中のカルボニル基と上記ジフェニルエーテルに由来する構造中のエーテルとに結合するフェニレンの総数に対する、上記エーテルに由来する酸素原子からみてフェニレンのパラ位に上記カルボニル基が結合するフェニレンの総数の割合であるパラ率が99%以上
(D)GPC換算の数平均分子量Mnが8000以上30000未満
(E)Al元素の残存量が500ppm以下
(F)F元素の残存量が500ppm以下
(G)Cl元素の残存量が500ppm以下
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂のパラ率は、成形加工時の熱安定性に一層優れ、成形加工時に副反応がおこりにくい観点から、99%以上であることが好ましく、より好ましくは99.1%以上、さらに好ましくは99.2%以上である。
なお、上記パラ率は後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
上記パラ率は、ジカルボン酸に由来する構造とジフェニルエーテルに由来する構造とを含む繰り返し単位を有する樹脂における、ジカルボン酸に由来する構造中のカルボニル基とジフェニルエーテルに由来する構造中のエーテルとに結合するフェニレンの総数に対する、該エーテルに由来する酸素原子からみてフェニレンのパラ位に該カルボニル基が結合したフェニレンの数の割合をいう。例えば、下記式は、ジフェニルエーテルに由来する構造中のエーテルの酸素原子が結合するフェニレンの炭素原子に対して、パラ位にジカルボン酸に由来する構造中のカルボニル基が結合するため、パラ体である。パラ率が高いとは、オルト位、メタ位に結合するフェニレンの割合が少ないことをいう。パラ率が高いことにより、樹脂中の折れ曲り構造が少なくなり、熱安定性が一層向上する。
Figure 2023151637000015
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂のGPC換算の数平均分子量Mnは、8000~30000であることが好ましく、より好ましくは8000以上30000未満、さらに好ましくは8000~28000、特に好ましくは8000~25000である。数平均分子量が上記上限値超であると、洗浄効率が悪くなり、フッ素元素が樹脂中に残りやすくなる。また、残留フッ素元素が少ないことにより、熱重量減少率が低くなる。
また、本実施形態のPAEK樹脂の数平均分子量Mnに対する重量平均分子量Mwの比率で表される分子量分布Mw/Mnは、4.2以下であり、1.5~4.1であることが好ましく、より好ましくは1.6~4.0、さらに好ましくは1.7~3.9、特に好ましくは1.8~3.8である。
分子量分布が上記範囲であることにより、熱安定性に優れる樹脂を得ることができる。
なお、数平均分子量、分子量分布は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対するアルミニウム元素の残存質量割合は、成形加工時の副反応を一層抑え、成形加工時の熱安定性に一層優れる観点から、500ppm以下であることが好ましく、より好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは80ppm以下、さらに好ましくは60ppm以下、最も好ましくは20ppm以下である。また、コンタミ等で不純物を混入する場合を考慮すると、1ppm以上であってもよい。
なお、アルミニウム元素の残存質量割合は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対するフッ素元素の残存質量割合は、成形加工時に発生するアウトガスを一層抑えることができる観点から、1000ppm以下であることが好ましく、より好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下である。また、コンタミ等で不純物を混入する場合を考慮すると、1ppm以上であってもよい。
なお、フッ素元素の残存質量割合は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する塩素元素の残存質量割合は、成形加工時に発生するアウトガスを一層抑えることができる観点から、500ppm以下であることが好ましく、より好ましくは350ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは75ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下、特に好ましくは10ppm以下である。また、コンタミ等で不純物を混入する場合を考慮すると、1ppm以上であってもよい。
なお、塩素元素の残存質量割合は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
上記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂のTGA測定によるTd1熱重量減少率は、成形加工時のアウトガス発生を抑えることができる観点から、490℃以上であることが好ましく、より好ましくは495℃以上、さらに好ましくは500℃以上である。
なお、Td1熱重量減少率は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
(評価)
後述の実施例、比較例で得られた樹脂を、以下の方法で評価した。
[数平均分子量Mn及び分子量分布Mw/Mnの測定]
実施例及び比較例にて得たPAEK樹脂について、東ソー株式会社製GPC装置(HPLC8320)を使用し、装置コントロールソフトにはHLC-83220GPC EcoSEC System Control Version1.14を、検出器には同装置標準装備のRI検出器を用い、溶離液にトリフルオロ酢酸ナトリウム塩を0.4質量%溶解させたヘキサフルオロイソプロパノールを用いて、数平均分子量Mn、重量平均分子量Mw、分子量分布Mw/Mnを測定した。カラムはShodex KF-606Mを用いた。標準物質にはポリメタクリル酸メチル(PMMA)を使用した。測定結果の解析はHLC-83220GPC EcoSEC Data Analysis Version1.15を用い、ベースラインはクロマトグラフのピークの立ち上がりから立下りまでで引き、得られたピークよりそれぞれ数平均分子量Mn、重量平均分子量Mw、分子量分布Mw/Mnを標準物質のPMMA検量線(アジレント社、EasiVial)より換算して算出した。
[元素分析]
実施例及び比較例にて得られたPAEK樹脂試料約0.1gをテトラフルオロメタキシール(TFM)製分解容器に精秤し、硫酸及び硝酸を加えて、マイクロウェーブ分解装置で加圧酸分解を行った。得られた分解液を50mLに定容して、ICP-MS測定に供した。ICP-MS測定には、アジレント・テクノロジー社製装置(Agilent 7900)を使用して定量した。
[熱重量減少率]
実施例及び比較例にて得られたPAEK樹脂について、TGA(NETZSCH社製TGA装置(TG-DTA2500 Regulus))を用いて室温から560℃まで20mL/minの窒素気流下、20℃/minで昇温し、熱重量減少率(%)が1%となったときの温度を求め(以下Td1)、アウトガス量の指標とした。Td1が高いほど、アウトガス量が少ないと判断される。
[NMRによるPAEK樹脂中のパラ率の定量]
後述の実施例および比較例にて得られたPAEK樹脂について、HFIP-d/CDCl3(9:1)にPAEK樹脂を溶解させ、日本電子製NMR装置(ECZ-500)を使用し、Hを観測核、待ち時間を5秒、測定温度を25℃、積算回数を256回の条件で測定し、パラ体由来の単位とオルト体由来の単位それぞれの特性シグナルの積分値よりこれらの単位のモル比を計算し、パラ率を算出した。化学シフトはHFIP-dの化学シフト(4.4ppm)を標準として用い、パラ体、オルト体に由来するシグナルは、二次元NMRにより確認し、それぞれの定量には7.2~7.3ppmおよび8.5~8.6ppmに観測されるシグナルを基に算出した
[NMRによるPAEK樹脂中の末端カルボン酸ユニットの定量]
後述の実施例および比較例にて得られたPAEK樹脂について、HFIP-d/CDCl3(9:1)にPAEK樹脂を溶解させ、日本電子製NMR装置(ECZ-500)を使用し、Hを観測核、待ち時間を5秒、測定温度を25℃、積算回数を256回の条件で測定し、末端カルボン酸由来の単位と末端エーテル由来の単位それぞれの特性シグナルの積分値よりこれらの単位のモル比を計算し、末端カルボン酸率を算出した。化学シフトはHFIP-dの化学シフト(4.4ppm)を標準として用い、末端カルボン酸、末端エーテルに由来するシグナルは、二次元NMRにより確認し、それぞれの定量には8.20~8.29ppmおよび8.47~8.49ppmに観測されるシグナルを基に算出した。
[GCによるジフェニルスルホンの定量]
全ての分析はGC/MS Agilent7890、Agilent 5975で行った。
カラム HP-5MS(L30m、I.D0.250mm、Film0.25um)
キャリア ヘリウム
検出器 MSD
イオン化法 EI
オーブン温度 40℃(5minhold)→20℃/min→320℃(10min hold)
注入口温度 250℃
トランスファー温度 320℃
質量範囲 m/z 10-800
注入モード スプリットレス
注入量 1ul
測定モード SIM
[GCによる低分子カルボン酸の定量]
全ての分析はGC/MS Agilent7890、Agilent 5975で行った。
カラム HP-5MS(L30m、I.D0.250mm、Film0.25um)
キャリア ヘリウム
検出器 MSD
イオン化法 EI
オーブン温度 40℃(5minhold)→20℃/min→320℃(10min hold)
注入口温度 250℃
トランスファー温度 320℃
質量範囲 m/z 10-800
注入モード スプリットレス
注入量 1ul
測定モード SIM
前処理 エステル化
上記(1-1)に示すオリゴマーは以下のように合成した。特に実施例内に言及がない限り、こちらの手法で合成したオリゴマーを用いて重合を行うこととする。
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸350g、テレフタル酸125g、トリフルオロ酢酸無水物350g、ジフェニルエーテル375gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、生成物を150℃の真空下で8時間乾燥させた。
また、同様に米国特許第4816556号明細書に記載の手法で上記(1-1)で表されるオリゴマーを合成を行った。上記手法で元素分析を行った結果、アルミニウムは1000ppm残留していることが確認できた。以下この手法で合成したオリゴマーをアルミ残留オリゴマーと記載する。
(実施例1)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE(式(1-1)で表されるオリゴマー)140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で室温(25℃)で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸48g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8200であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例2)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸38gとイソフタル酸9.6g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8500であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例3)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸26gとイソフタル酸19g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが9300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例4)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8700であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例5)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸9.6gとイソフタル酸38g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量及び分子量分布を測定したところ、分子量を測定したところ、Mnが9100であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例6)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ3時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが15000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例7)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ6時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが23000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例8)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ12時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが29500であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例9)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、イソフタル酸48g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8800であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例10)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19g、イソフタル酸29g、安息香酸2g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8100であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例11)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19g、イソフタル酸29g、安息香酸2g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで3回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8100であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例12)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーをHCl水溶液で1回洗浄した後、1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例13)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーをHCl水溶液で2回洗浄した後、1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8200であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例14)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーをHCl水溶液で3回洗浄した後、1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8100であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例15)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140g(140gの内、35gアルミ残留オリゴマーを使用)を仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表1に示す。
(実施例16)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140g(140gの内、70gアルミ残留オリゴマーを使用)を仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例17)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140g(アルミ残留オリゴマーを使用)を仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8200であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例18)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液で一回洗浄した後、蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8500であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例19)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8400であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例20)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを蒸留水とエタノールで1回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8800であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例21)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE138gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8100であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例22)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE137gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8200であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例23)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE136gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例24)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーをオルトジクロロベンゼンで1回洗浄した後、1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8200であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例25)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーをオルトジクロロベンゼンで2回洗浄した後、1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例26)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーをオルトジクロロベンゼンで3回洗浄した後、1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8400であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例27)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液で二回洗浄した後、蒸留水で二回洗浄し、エタノールで1回洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例28)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液で二回洗浄した後、蒸留水とエタノールで1回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(実施例29)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液で二回洗浄した後、蒸留水で1回洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表2に示す。
(比較例1)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸404g、EKKE140g、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが2000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表3に示す。
(比較例2) 塩化アルミニウムを用いた例
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、テレフタル酸ジクロリド11g、イソフタル酸クロリド17g、EKKE71g、o-ジクロロベンゼン163gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で5℃以下を保ちながら無水三塩化アルミニウム102gを加え、0℃で30分撹拌した。その後、o-ジクロロベンゼン1000gを加え、130℃で1時間撹拌し、室温まで冷却後、上澄み液をデカンテーションで取り除き、残留した反応懸濁液を強撹拌した1N水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。分析の結果を表3に示す。
(比較例3) モノマー同時混合法
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、テレフタル酸11g、イソフタル酸17g、ジフェニルエーテル71g、トリフルオロ酢酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸を仕込み、常圧窒素雰囲気下で5℃以下を保ちながら70℃で1時間撹拌し、室温まで冷却後、上澄み液をデカンテーションで取り除き、残留した反応懸濁液を強撹拌した1N水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが5100であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。分析の結果を表3に示す。
(比較例4) モノマー事前活性化法
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、テレフタル酸35gとイソフタル酸15g、トリフルオロメタンスルホン酸170g、トリフルオロ酢酸無水物158gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。混合物を-5℃に冷却し、次いで、温度5℃未満を維持しつつジフェニルエーテル51gを添加した。その後、70℃まで昇温させ6時間撹拌した(第二反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した1N水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8300であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表3に示す。
(比較例5)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、イソフタル酸48g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第二反応)。第一反応混合物に対して室温で第二反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ15時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが31000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表3に示す。
(比較例6)
102gのジフェニルスルホン、18.5gの1,3-ビス(4’-ヒドロキシベンゾイル)ベンゼン、6.36gのNaCOおよび0.040gのKCOを、4つ口反応フラスコに添加した。フラスコには、攪拌機、N注入管、反応媒体中に熱電対付きClaisenアダプター、ならびに還流凝縮器およびドライアイストラップ付きDean-Starkトラップを取り付けた。フラスコ内容物を真空下で排気させ、次に(O210ppm未満)高純度窒素で満たした。反応混合物を次に、一定の窒素パージ(60mL/分)下に置いた。
反応混合物を室温から180℃までゆっくり加熱した。180℃で、18.9gの1,4-ビス(4’-フルオロベンゾイル)ベンゼンを、30分にわたって粉末ディスペンサーによって反応混合物に添加した。添加の終了時に、反応混合物を1℃/分で220℃まで加熱した。
220℃で、13.7gの1,4-ビス(4’-フルオロベンゾイル)ベンゼンと、13.4gの1,4-ビス(4’-ヒドロキシベンゾイル)ベンゼンと、4.61gのNa2CO3と0.029gのK2CO3との混合物を、30分にわたって反応混合物にゆっくり添加した。
添加の終了時に、反応混合物を1℃/分で320℃まで加熱した。320℃で5分保持した後に、1.29gの1,4-ビス(4’-フルオロベンゾイル)ベンゼンを、フラスコに窒素パージを保ちながら反応混合物に添加した。5分後に、0.427gの塩化リチウムを反応混合物に添加した。10分後に、別の0.323gの1,4-ビス(4’-フルオロベンゾイル)ベンゼンを反応フラスコに添加し、反応混合物を15分間、一定温度に保った。
反応器の内容物を次に、ステンレス鋼受皿に注ぎ込み、冷却した。固形物を砕き、2mmスクリーンに通してアトリッションミルですり潰した。ジフェニルスルホンおよび塩を、アセトンおよび水で混合物から抽出した。粉末を次に反応器から取り出し、真空下の160℃で12時間乾燥させ、GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8800であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表3に示す。
(比較例7)
比較例2で精製したポリマーをさらにポリマーを蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させ、各分析を実施した。
(比較例8)
比較例2で精製したポリマーを蒸留水とエタノールで4回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させ、各分析を実施した。
(比較例9) 塩化アルミニウムを用いた例(末端封止)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、テレフタル酸ジクロリド11gイソフタル酸クロリド17gとEKKE71g、o-ジクロロベンゼン163gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で5℃以下を保ちながら無水三塩化アルミニウム102gを加え、0℃で30分撹拌した。その後、o-ジクロロベンゼン1000gを加え、130℃で1時間撹拌し、室温まで冷却後、上澄み液をデカンテーションで取り除き、残留した反応懸濁液を強撹拌した1N水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが8000であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。分析の結果を表3に示す。
(比較例10)
窒素導入管、温度計、還流冷却管、及び撹拌装置を備えた4つ口セパラブルフラスコに、トリフルオロメタンスルホン酸269g、EKKE140gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で25℃で2時間撹拌した(第一反応)。また、別のセパラブルフラスコに、テレフタル酸19gとイソフタル酸29g、トリフルオロメタンスルホン酸135g、トリフルオロ酢酸無水物151gを仕込み、常圧窒素雰囲気下で40℃で2時間撹拌した(第二反応)。第ニ反応混合物に対して室温で第一反応化合物を添加した。その後、70℃まで昇温させ2時間撹拌した(第三反応)。室温まで冷却後、反応溶液を強撹拌した蒸留水に注ぎ込み、ポリマーを析出させ、ろ過した。さらに、ろ別したポリマーを1N水酸化ナトリウム水溶液と蒸留水とエタノールで2回ずつ洗浄した。その後、ポリマーを150℃の真空下で8時間乾燥させた。GPCを用いて分子量を測定したところ、Mnが4500であり、PAEK樹脂(PEKKポリマー)が得られていることを確認できた。
得られたPEKKポリマーを上記のとおり分析した。合成パラメータ及び分析の結果を表3に示す。
Figure 2023151637000016
Figure 2023151637000017
Figure 2023151637000018
表1中、繰り返し単位5-1、繰り返し単位5-2は以下の構造を表す。
Figure 2023151637000019
Figure 2023151637000020

Claims (13)

  1. ジカルボン酸と、pKaが0以下の酸と、pKaが0以下の酸の無水物との混合液を調製する工程(I)、
    下記式(1-1)又は(1-2)で表されるオリゴマーをpKaが0以下の酸に事前溶解して事前溶解オリゴマーを調製する工程(II)、及び
    前記工程(I)で調製した前記混合液を前記工程(II)で調製した前記事前溶解オリゴマーに添加して、重合原料液を調製する工程(III)、
    を含むことを特徴とする、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
    Figure 2023151637000021
    Figure 2023151637000022
  2. 前記工程(II)において、オリゴマーを事前溶解する温度が20℃以上150℃以下である、請求項1に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
  3. 前記工程(II)において、オリゴマーを事前溶解する時間が1分以上6時間以下である、請求項1又は2に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
  4. 得られる前記ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する塩素元素の残留質量割合が500ppm以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
  5. 前記工程(III)で得られる重合原料液を温度0℃以上162℃以下の条件で重合する、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
  6. 前記工程(I)で用いる前記pKaが0以下の酸及び前記工程(II)で用いる前記pKaが0以下の酸が、いずれも下記一般式(2-1)で表されるフッ素原子含有スルホン酸である、請求項1~5のいずれか一項に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
    Figure 2023151637000023
    (式中のR及びRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基又は炭素数1~8のアルキル基である。)
  7. 前記pKaが0以下の酸の無水物が下記一般式(3-1)で表されるフッ素原子含有スルホン酸無水物及び/又は下記一般式(4-1)で表されるフッ素原子含有酢酸無水物である、請求項1~6のいずれか一項に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
    Figure 2023151637000024
    (式中のR及びRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基又は炭素数1~8のアルキル基である。)
    Figure 2023151637000025
  8. 前記ジカルボン酸がテレフタル酸及び/又はイソフタル酸である、請求項1~7のいずれか一項に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂の製造方法。
  9. 下記(A)及び(B)を満たすことを特徴とする、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
    (A)末端カルボン酸ユニットが全ての末端基に対して0~0.5mol%
    (B)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する高沸点溶媒の質量割合0.1質量%以下
  10. ポリエーテルケトンケトン樹脂である、請求項9に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
  11. 下記(A’)及び(B)を満たすことを特徴とする、ポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
    (A’)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する低分子カルボン酸の質量割合が0~0.5質量%
    (B)ポリアリーレンエーテルケトン樹脂100質量%に対する高沸点溶媒の質量割合0.1質量%以下
  12. ポリエーテルケトンケトン樹脂である、請求項11に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
  13. さらに下記(C)~(G)を全て満たす、請求項9~12のいずれか一項に記載のポリアリーレンエーテルケトン樹脂。
    (C)ジカルボン酸に由来する構造とジフェニルエーテルに由来する構造とを含む繰り返し単位を含み、前記ジカルボン酸に由来する構造中のカルボニル基とジフェニルエーテルに由来する構造中のエーテルとに結合するフェニレンの総数に対する、該エーテルに由来する酸素原子からみてフェニレンのパラ位に該カルボニル基が結合するフェニレンの総数の割合であるパラ率が99%以上
    (D)GPC換算の数平均分子量Mnが8000以上30000未満
    (E)アルミニウム元素の残存質量割合が500ppm以下
    (F)フッ素元素の残存質量割合が500ppm以下
    (G)塩素元素の残存質量割合が500ppm以下
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