JPH055025A - 芳香族ポリエステルおよびその製造方法 - Google Patents
芳香族ポリエステルおよびその製造方法Info
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- JPH055025A JPH055025A JP3257710A JP25771091A JPH055025A JP H055025 A JPH055025 A JP H055025A JP 3257710 A JP3257710 A JP 3257710A JP 25771091 A JP25771091 A JP 25771091A JP H055025 A JPH055025 A JP H055025A
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Abstract
明度、色調の極めて良好な芳香族ポリエステルを提供す
る。 【構成】一般式化1で表されるレゾルシノール構造を有
する芳香族ポリエステルにおいて、芳香族ポリエステル
を粉砕して得られた粉末をタイラーメッシュで篩別し
て、60メッシュを通過でき、325メッシュを通過で
きない粉末について、その粉末の明度(L値) が70以
上、赤色度(a値)が5以下である、耐熱性芳香族ポリ
エステル。 【化1】 (ただし、Rはハロゲン、炭素数1〜5のアルキル基、
またはフェニル基を表し、mは0〜2の整数を表す。な
お、mが2の場合、Rは互いに異なった基でもよい。)
Description
よび溶融成形性に優れ、明度、色調の極めて良好なレゾ
ルシノール構造を有する耐熱性芳香族ポリエステルおよ
びその製造方法に関する。
ション(OA)、オ―ディオ・ビジュアル(AV)分
野、自動車産業などの各産業分野における最近の技術進
歩は目ざましく、これらの新しい分野で利用される高分
子材料には、高強度、高耐熱といった高い性能が要求さ
れている。特にリレ―部品、コイルボビン、コネクタ―
などの電子部品においては、小型化、薄肉化が進むとと
もに、高寸法精度、高強度、高剛性、高ハンダ耐熱性、
優れた薄肉成形性などの高度な性能が要求されており、
これらの要求を満足する高分子材料として、芳香族ポリ
エステルが好適に使用されている。
融液晶性芳香族ポリエステルは優れた薄肉成形加工性を
有し、電子部品材料として急速に普及しつつある。しか
し、溶融液晶性ポリエステルは、衝撃強度、ウェルド強
度が低い、収縮率の異方性が大きいなどの欠点を有し、
これら欠点の改良が切望されているのも事実である。こ
れらの欠点は、該溶融液晶性ポリエステルの液晶性を緩
和すれば改良できるが、この観点から、核置換構造、屈
曲構造のポリマ―鎖中への導入、ガラス繊維の添加など
が検討されている。
分子鎖が剛直であるため、高い耐熱性を有するが、成形
にも高温を必要とする。従って、用途分野によっては、
ある程度、耐熱性を犠牲にしても、比較的低温で成形で
きる液晶性芳香族ポリエステルの開発が強く望まれてい
た。機械的物性を損なうことなく、液晶性芳香族ポリエ
テステルの融点を低下させ、成形性を改良する手段とし
ても、核置換構造や屈曲構造のポリマー鎖中への導入が
試みられる。そこで特に、屈曲構造のポリマ―鎖中への
導入について着目した場合、工業的入手のしやすさなど
の観点から、屈曲性モノマ―としてレゾルシノ―ルを使
用する場合が興味深い。
エステルの製造方法としては、アセチル化法、フェニル
エステル化法、または酸クロライド法などが公知である
が、例えば、溶融液晶性ポリエステルの場合、アセチル
化法にて高沸点溶媒を用いる溶液重合、実質的に溶媒を
用いない溶融重合により製造されることが多い。アセチ
ル化法の場合、モノマ―の一成分である芳香族ヒドロキ
シ化合物は無水酢酸との反応によりアセテ―ト体に誘導
されたのち、脱酢酸反応によりポリマ―が重合される。
芳香族ヒドロキシ化合物のアセテ―ト体への誘導は、一
般にヒドロキシル基 1.0モルに対し1.1モル程度の過剰
の無水酢酸を芳香族ヒドロキシ化合物に加え、無水酢酸
還流下で反応を進めることにより行われる。
該方法にて製造した場合、着色したものが得られ、副生
成物が生じるといった問題があった。また、減圧蒸留な
どによって該反応物を精製しても、芳香族ポリエステル
のモノマ―として使用するに十分な高純度のレゾルシノ
―ルジアセテ―トを得ることはできなかった。このた
め、アセチル化法にて重合されたレゾルシノ―ル構造を
有する芳香族ポリエステルは、良好な物性が期待される
にもかかわらず、十分に分子量が上がらない、明度、色
調が悪いなどの理由により実用に耐えうるポリマ―の合
成は困難であった。
ノール反応により重縮合反応が進行するが、一般にあま
りポリマーの分子量が上がらなかった。さらに発生する
フェノールの沸点が182℃と高いため、系外に排出する
装置に十分な保温が必要となり、装置が大型化し、工業
的に難しい方法であった。また、酸クロライド法では、
脱塩化水素反応により重縮合反応が進行するが、一般に
あまりポリマーの分子量が上がらなかった。さらに、発
生する塩化水素が腐食性気体のため、特殊な耐食性材質
の装置が必要となり、工業的に難しい方法であった。
―ルのアセチル化を鋭意検討した。特に、濃硫酸は該反
応を著しく加速し、濃硫酸存在下では発熱反応となる。
しかし、得られた反応物は赤色に着色しており、これを
用いて重合されたポリマ―は、分子量が低く、着色が激
しく、実用的なものではない。そこで、本発明者らは該
反応物を、高速液体クロマトグラフィ―法(HPLC)
および核磁気共鳴法(NMR)を用いて分析した結果、
目的とするレゾルシノ―ルジアセテ―トは約90モル%し
か生成しておらず、ベンゼン核の水素がアセチル化され
ることによって生じるレゾアセトフェノン(レスアセト
フェノンともいう)などの副生成物が生じていることが
わかった。
に、レゾルシノ―ル類と無水酢酸の反応において、レゾ
ルシノ―ルジアセテ―ト類が高収率で得られる触媒につ
き鋭意検討した結果、驚くべきことにピリジンに代表さ
れる三級アミン類が、レゾルシノ―ルジアセテ―ト類生
成の著しく優れた選択活性触媒であること、すなわち三
級アミン類存在下であればレゾアセトフェノンなどの副
生成物はほとんど生じないことを見出した。
反応させるに際し、レゾルシノ―ル類 100重量部に対し
て0.01重量部以上、好ましくは0.02〜3重量部、さ
らに好ましくは0.03〜2重量部の三級アミン類を存
在させることを特徴とする高純度のレゾルシノ―ルジア
セテ―ト類の製造方法を見出した。
としては、ピリジン、トリエチルアミン、N、N−ジメ
チルアニリンおよび4−ジメチルアミノピリジン等が挙
げられる。特に選択性に優れ好ましいものとしては、ピ
リジンおよび4−ジメチルアミノピリジンが挙げられ
る。また、価格が低く工業的に利用しやすく好ましいも
のとしては、ピリジン、トリエチルアミンおよびN,N
−ジメチルアニリンが挙げられる。特にピリジンが好ま
しい。
造された高純度のレゾルシノ―ルジアセテ―ト類をモノ
マ―の一つとする芳香族ポリエステルについて鋭意検討
した結果、十分な分子量を有し、色調が極めて良好であ
るのみならず、耐熱性、機械的特性に優れ、溶融成形性
も良好なポリマ―が得られることを見出し、本発明に到
達した。
れるレゾルシノール構造を有する芳香族ポリエステルに
おいて、芳香族ポリエステルを300μm以下に粉砕し
て得られた粉末をタイラーメッシュで篩別して、60メ
ッシュを通過でき、325メッシュを通過できない粉末
について、その粉末の明度(L値)が70以上、赤色度
(a値)が5以下である耐熱性芳香族ポリエステルおよ
びその製造方法に関するものである。
またはフェニル基を表し、mは0〜2の整数を表す。な
お、mが2の場合、Rは互いに異なった基でもよい。)
式化15の繰り返し構造単位を有し、一般式化16、化
17、化18で表される繰り返し構造単位の中から選ば
れた少なくとも1種以上の繰り返し構造単位を含むこと
が、物性のバランスの面から好ましい。
またはフェニル基であり、Xは
なお、繰り返し構造単位中でRが2個以上の場合、Rは
互いに異なった基でもよい。)
しては、以下が挙げられる。
位としては、m=n=0のとき、すなわち置換基Rがな
いものが挙げられる。
位の中から、適当な組合せを選ぶことにより、物性が良
好で、成形性と耐熱性のバランスがとれた耐熱性芳香族
ポリエステルの提供が可能となる。
返し構造単位40〜80モル%、一般式 化22で表さ
れる繰り返し構造単位0〜29モル%、一般式 化23
で表される繰り返し構造単位1〜30モル%、一般式
化24で表される繰り返し構造単位10〜30モル%か
ら構成された芳香族ポリエステルが特に好ましい。
アルキル基、またはフェニル基を表し、m、nは0〜2
の整数を表す。なお、繰り返し構造単位中でRが2個以
上の場合、Rは互いに異なった基でもよい。)
位としては、m=n=0のとき、すなわち置換基Rがな
いものが挙げられる。また、一般式 化25で表される
繰り返し構造単位40〜80モル%、一般式化26で表
される繰り返し構造単位0〜29モル%、一般式 化2
7で表される繰り返し構造単位1〜30モル%、一般式
化28で表される繰り返し構造単位10〜30モル%
から構成された芳香族ポリエステルが特に好ましい。
アルキル基、またはフェニル基を表し、mは0〜2の整
数を表す。なお、mが2の場合、Rは互いに異なった基
でもよい。)
位としては、m=0のとき、すなわち置換基Rがないも
のが挙げられる。
有する芳香族ポリエステルは、耐熱性、機械的物性、溶
融成形性が優れているだけでなく明度、色調が極めて良
好であることが特徴である。明度、色調の測定方法につ
いて以下に説明する。
0μm以下の粒子として、60メッシュ(246μm
孔)と325メッシュ(43μm孔)の篩(タイラーメ
ッシュ)を用いて篩別して、最大粒子径が246μmよ
り小さく、最小粒子径が43μm以上の範囲にある樹脂
粉末を得る。こうして得られた粉末の物体色として三刺
激値X、Y、Zを測色色差計を用いて、JIS Z87
22に規定される0°−d方式により測色し、これから
JIS Z8730に規定されるハンターの色差式によ
って明度(L値)および赤色度(a値)を求めた。L値
が大きいほど明るさが大きく、a値が大きいほど赤味が
強い。
有する芳香族ポリエステルは、上記の方法によって測定
された芳香族ポリエステル粉末の明度(L値)が70以
上、赤色度(a値)が5以下である。さらに明度が75
以上、赤色度が3以下のものは、芳香族ポリエステルの
商品価値が高くて好ましく、明度が80以上、赤色度が
2以下のものはさらに好ましい。
一般式 化29で表されるレゾルシノール類と無水酢酸
との反応から製造される、高純度のレゾルシノールジア
セテート類をモノマーの一成分として使用することを特
徴とする化15で表されるレゾルシノール構造を有する
耐熱性芳香族ポリエステルの製造方法に関するものであ
る。
またはフェニル基を表し、mは0〜2の整数を表す。な
お、mが2の場合、Rは互いに異なった基でもよい。)
ステルについては、特開昭54-93095号公報、特開昭57-8
7423号公報、特開昭60-28428号公報、特開昭60-38426号
公報、特開昭63-12629号公報、特開昭63-317032 号公
報、特公昭62-13979号公報、特開平1-261416号公報、特
開平1-266131号公報、特開平1-266132号公報、特開平2-
51523 号公報、ポリマ― ジャ―ナル(Polymer Journa
l )、第21巻、 615〜 622頁(1989年)などに記載があ
るように多くの開示例があるが、いずれにおいても、モ
ノマ―であるレゾルシノ―ルジアセテ―トの製造におい
て、本発明で示すように、三級アミン類を選択活性触媒
として使用することに関する記述は一切ない。さらに、
レゾルシノ―ルジアセテ―トの純度に関する詳細な記述
もない。
化24で表される化学構造、およびモル比、もしくは、
前述の化25、化26、化27、化28で表される化学
構造、およびモル比で構成される液晶性芳香族ポリエス
テルが、とくに優れた機械的物性を有し、耐熱性と成形
性のバランスがとれたものであるとの開示例は一切な
い。
いて、レゾルシノ―ルジアセテ―トは淡黄色透明な液体
であるとの記述があるが、三級アミン類存在下で、レゾ
ルシノール類と無水酢酸との反応から製造されたレゾル
シノ―ルジアセテ―トは、常温、常圧において、無色透
明な液体である。
セテ―トは、極めて純度が高く、これを用いて重合され
たポリマ―は十分な分子量を有し、着色などの問題もな
く、従って、該ポリマ―は耐熱性、機械的特性に優れ、
溶融成形性も良好である。
構成するモノマ―は、三級アミン類の存在下で製造され
たレゾルシノ―ルジアセテ―ト類をその一成分として使
用するのであれば、他のモノマ―は特に限定されない。
しかし、耐熱性の観点から、他のモノマ―もヒドロキシ
ル基および/またはカルボキシル基を有する芳香族化合
物であることが好ましい。
化16、化17、化18で表される繰り返し構造の中か
ら選ばれた繰り返し構造単位を与える少なくとも一種以
上のモノマーであることが、物性のバランスの面から好
ましい。
トをモノマーの一成分とする芳香族ポリエステルにおい
て、適当な繰り返し構造単位を選ぶことにより、該芳香
族ポリエステルは溶融液晶性となる。良好な物性を有
し、耐熱性と成形性のバランスがとれた液晶性芳香族ポ
リエステルを与える繰り返し構造単位の具体例として
は、前述の化21、化22、化23、化24で表される
化学構造、およびモル比で構成される場合を挙げること
ができる。また、他の具体例として、前述の化25、化
26、化27、化28で表される化学構造、およびモル
比で構成される場合を挙げることもできる。本発明で開
示される液晶性芳香族ポリエステルは、分子鎖内にレゾ
ルシノール構造に起因する屈曲構造を有するため、優れ
た機械的物性を有し、耐熱性と成形性のバランスがとれ
たものと考えられる。
ゾルシノ―ルを含む芳香族ジオ―ル類などを出発物質と
し、アセチル化法にて高沸点溶媒を用いる溶液重合、実
質的に溶媒を用いない溶融重合により製造される。モノ
マ―であるアセテ―ト体は、前述したように、対応する
ヒドロキシ化合物を、三級アミン類存在下で無水酢酸と
反応させることによって得られる。
囲気下における常圧重合もしくは減圧重合のいずれでも
かまわない。また、得られたポリマ―を粉砕し、不活性
ガス雰囲気下もしくは減圧下において加熱処理する固相
重合によって、該ポリマ―の分子量をさらに高めること
ができる。
ル構造を有する芳香族ポリエステルの製造方法につき詳
述する。レゾルシノ―ルをはじめとする芳香族ヒドロキ
シ化合物のアセテ―ト体を三級アミン類存在下で予め合
成し、これをモノマ―として使用する芳香族ポリエステ
ルの製造方法もあるが、ここではアセテ―ト体合成後、
ひきつづき重合を行う製造方法につき例示する。
は、ヒドロキシル基とカルボキシル基のモル数を一致さ
せる必要がある。しかし、本発明で示されるレゾルシノ
―ル構造を有する芳香族ポリエステルの場合、他のモノ
マ―のアセテ―ト体に比べ、レゾルシノ―ルジアセテ―
トの沸点が低いため、レゾルシノ―ルの仕込みは、量論
より計算される量よりわずかに多い方がよい。具体的に
は、量論より計算される量の1〜1.5倍、好ましくは
1〜1.3倍のレゾルシノ―ルを仕込むことが望まし
い。
と、該モノマ―のヒドロキシル基の総モル数の約1.1
倍モルに相当する無水酢酸を仕込み、反応容器内を窒素
置換した後、十分撹拌してレゾルシノ―ルなどのモノマ
―を無水酢酸に溶解する。次に、モノマ―中の芳香族ヒ
ドロキシ化合物100重量部に対して、0.01重量部
以上の三級アミン類を添加する。その後、反応容器を昇
温し反応温度約80〜約145℃(還流温度)で約1〜
3時間アセチル化の反応を行う。ひきつづき生成酢酸を
留去しながら、反応容器を1〜5℃/分の昇温速度で昇
温し重合を行う。重合の重合様式は、不活性ガス雰囲気
下における常圧重合もしくは減圧重合のいずれでもかま
わない。また、得られたポリマ―を粉砕し、不活性ガス
雰囲気下もしくは減圧下において加熱処理する固相重合
によって、該ポリマ―の分子量をさらに高めることがで
きる。
ーから重合される芳香族ポリエステルは溶融液晶性を示
す。溶融液晶性ポリエステルは溶融時において分子鎖間
の絡み合いがほとんどないため、その溶融粘度は極めて
低く、わずかなせん断力で分子鎖が流動方向に高配向す
る。従って溶融液晶性ポリエステルから得られる成形品
は、異方性が大きいものの、高強度、高剛性、高耐熱を
有する。
び分子量の目安となる物性値を種々の手法により測定す
ることができる。一般のポリマ―において、該ポリマ―
が溶媒に不溶の場合、光散乱法(LS)やゲルパ―ミエ
―ションクロマトグラフィ―法(GPC)などの手段に
よって、分子量を絶対測定することはできず、また、溶
液粘度などの分子量の目安となる物性値を測定すること
もできない。しかし、溶媒に不溶なポリマ―の場合でも
測定できる分子量の目安となる物性値として、下記に定
義される流動温度がある。
されたポリマ―を荷重100kg/cm2 で内径1m
m、長さ10mmのノズルから押し出すときに、該溶融
粘度が48000ポイズを示す点における温度。
を示す場合であれば、光学異方性を示す温度として定義
される液晶化温度も分子量の目安となる。液晶化温度は
加熱ステ―ジを備えた偏光顕微鏡を用いて決定すること
ができる。さらに、該ポリマ―が適当な溶媒に可溶な場
合、流動温度や液晶化温度を決定できる以外に、LSや
GPC分析を行うこともできる。
に限定されない。しかし、耐熱性および機械的特性の観
点から、先に定義した流動温度は180℃以上が好まし
く、十分な機械的特性の観点からは、200℃以上が特
に好ましい。
香族ポリエステルに使用される充填剤を配合することが
できる。すなわち、ガラス繊維、シリカアルミナ繊維、
ウォラストナイト、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維な
どの繊維状の補強剤、炭酸カルシウム、タルク、マイ
カ、クレイ、ガラスビ―ズなどの無機充填剤、ポリテト
ラフルオロエチレンやグラファイトに代表される固体潤
滑剤、酸化防止剤、熱安定剤などを必要に応じて添加し
てよい。
ット化するための原料成分の配合手段は特に限定されな
い。すなわち、該芳香族ポリエステルとガラス繊維など
の充填剤や顔料、熱安定剤などをヘンシェルミキサ―、
タンブラ―などを用いて混合したのち、押出機などによ
って溶融混練し、ペレット化するのが一般的である。
モノマ―であり、高結晶性の芳香族ポリエステルのモノ
マ―として使用することにより、該芳香族ポリエステル
の融点を効果的に低下させ、該芳香族ポリエステルの成
形加工性を著しく改良できるなどといった特徴を有する
興味深いモノマ―である。
無触媒下でレゾルシノ―ルジアセテ―ト類を製造した場
合、該アセテ―ト体の純度が低かった。従って、レゾル
シノ―ル構造を有する芳香族ポリエステルにおいて、耐
熱性、機械的特性に優れ、溶融成形性および色調の良好
な芳香族ポリエステルをアセチル化法にて製造すること
は、良好な物性が期待されるにもかかわらず不可能であ
った。
ン類存在下であれば、レゾルシノ―ル類と無水酢酸の反
応から、高純度のレゾルシノ―ルジアセテ―ト類が得ら
れ、従って、該レゾルシノ―ルジアセテ―ト類を用いて
重合される芳香族ポリエステルは耐熱性、機械的特性お
よび溶融成形性に優れ、色調が極めて良好なものであ
る。
の場合、耐熱性と成形性のバランスがとれた液晶性芳香
族ポリエステルの提供が可能となる。
されるレゾルシノ―ル類をアセチル化することにより得
られた高純度の、メタ配向性のレゾルシノ―ルジアセテ
―ト類を用いることによって、耐熱性、機械的特性、溶
融成形性のバランスがとれ、極めて色調の良好な芳香族
ポリエステルの合成が可能となり、工業的価値が極めて
大きい。
れらに限定されるものではない。なお、実施例中の物性
は次の方法で測定された。
下、HPLC法という):ウォ―タ―ズ社製600Eマ
ルチソルベント送液システムにより、移動相としてメタ
ノ―ル/酢酸(体積比が1000/5)および水/酢酸
(体積比が1000/5)を使用し、低圧グラディエン
ト法により測定した。使用したカラムは内径6.0m
m、長さ15cmのオクタデシルシリル(ODS)カラ
ムである。定量計算は絶対検量線法によって行い、これ
より各反応の転化率、選択率、収率を算出した。
1H−NMR法という):ブルカ―社製AC−200P
型プロトン核磁気共鳴分光装置(200.133MH
z)を使用し、化学シフトの基準としてテトラメチルシ
ランを用い、室温にて測定した。サンプル溶液は、サン
プル10mgを0.4mlの重水素化ジメチルスルホキ
シドに溶解することにより調製した。
ロ―テスター CFT−500型で測定され、4℃/分
の昇温速度で加熱溶融されたポリマ―を荷重100kg
/cm2 で内径1mm、長さ10mmのノズルから押し
出すときに、該溶融粘度が48000ポイズを示す点に
おける温度である。
値)と黄色度(b値):細川ミクロン製バンタムミルを
用いて、ポリマーを粉砕して、300μm以下の粒子と
して、タイラーメッシュで60メッシュ(246μm
孔)と325メッシュ(43μm孔)の篩で篩別して、
最大粒子径が246μmより小さく、最小粒子径が43
μm以上の範囲にある粉末を得た。得られた粉末サンプ
ルを物体色として三刺激値X、Y、Zを日本電色工業
(株)製測色色差計Z−1001DPを用いて、JIS
Z8722に規定される0°−d方式により測色し、
これからJIS Z8730に規定されるハンターの色
差式によって明度(L値)、赤色度(a値)および黄色
度(b値)を求めた。
の光学異方性は、加熱ステ―ジ上に置かれた粉末状のポ
リマ―を偏光下10℃/分で昇温して肉眼観察により行
った。なお、静置下で完全溶融しない場合はスプリング
圧を利用し加圧下で行った。
フィ―(GPC)法:東ソ−(株)製HLC−8020
により、カラムサイズは7.8mmID×30cm、移
動相として2,3,5,6−テトラフルオロフェノ−ル
(TFP)とクロロホルムとの混合溶液(体積比がTF
P/CHCl3 =1/2.721)を用いた。試料5m
gを2,3,5,6−テトラフルオロフェノ−ル5ml
に溶解し、これをクロロホルムで2倍体積に希釈後、ポ
アサイズ0.45μmのフィルタ―で前濾過して測定し
た。また、分子量計算は標準ポリスチレンによる較正曲
線を用いて行った。
い、テトラフロロフェノール(TFP)を溶媒として6
0℃で測定した。
の方法で測定した。曲げ強度と弾性率:本発明の芳香族
ポリエステルから長さ127mm、幅12.7mm、厚
み6.4mmの曲げ試験片を成形し、ASTM D−7
90に準拠して測定した。
片から長さ方向に二等分したものを試験片とし、AST
M D−256に準拠して測定した。
リエステルから肉厚さ0.5mm、長さ75mm、ネッ
ク部の幅5mmなる引張ダンベルを成形し、引張強度を
測定した。該芳香族ポリエステルが溶融液晶性の場合、
スキン構造を有する試験片が得られるため、引張強度が
試験片の厚みに強く依存し、薄肉の成形品は高い引張強
度を有する。
いてASTM D−648に準拠して測定した。
ら肉厚1.2mm、長さ75mm、ネック部の幅5mm
なる引張ダンベルを成形し、これを、錫60%と鉛40
%からなるハンダHA60Aの溶融浴に浸漬する。各温
度で60秒間保持しながら、該ハンダ浴を5℃ずつ昇温
させるとき、同試験片が発泡または変形を生じない最高
温度として、ハンダ耐熱性を測定した。例えば、275
℃で初めて発泡または変形が生じた場合、ハンダ耐熱性
は270℃である。
m、幅5mmの矩形を有する4個取りの金型を用いて、
芳香族ポリエステルを溶融状態で一定の射出条件のもと
で充填した時の4つの矩形における長さ方向の流動長を
測定し、平均値を求め流動長として表した。該芳香族ポ
リエステルが溶融液晶性の場合、溶融粘度が極めて低い
ことから、薄肉流動長は大きく、成形加工性は良好であ
る。
の丸底フラスコに三ヶ月型撹拌翼、三方コック、ジムロ
−ト冷却管を取りつけ、レゾルシノ―ル0.5モル(5
5.0g)、無水酢酸1.1モル(112.2g)を仕
込んだ。三ヶ月型撹拌翼を120rpmで回転させ、三
方コックから窒素を導入し系内を窒素雰囲気として、レ
ゾルシノ―ルを無水酢酸に溶解した。この後、三級アミ
ン類として、ピリジンを275mg(レゾルシノ―ル1
00重量部に対し0.5重量部)添加し、ジムロ−ト冷
却管に冷却水を流した状態でフラスコを油浴に入れ、油
浴を昇温し、内温を100℃に保持した状態で1時間反
応した。得られた反応物は室温で無色透明な液体であっ
た(参考例1)。
の無水酢酸溶液を3種調製し、三級アミン類として、ト
リエチルアミン、N、N−ジメチルアニリン、4−ジメ
チルアミノピリジンを、それぞれ275mg(レゾルシ
ノ―ル100重量部に対し0.5重量部)添加し、参考
例1と同様にして、レゾルシノ―ルと無水酢酸を反応さ
せた。得られた反応物は、すべて、室温で無色透明な液
体であった(参考例2〜4)。
レゾルシノ―ルの無水酢酸溶液を、三級アミン類などを
加えることなく加熱し、無水酢酸を還流させながら3時
間アセチル化の反応を行った。得られた反応物は室温で
橙色透明な液体であった(比較参考例1)。
ルの無水酢酸溶液に濃硫酸を一滴加えた。その結果、反
応系は発熱し、内温は102℃まで上昇した。その後、
フラスコを油浴に入れ、内温を100℃に保持して1時
間反応した。得られた反応物は室温で赤色透明な液体で
あった(比較参考例2)。
考例1〜4で得られた反応物をHPLCにて分析し、レ
ゾルシノ―ルジアセテ―トに関する転化率、選択率、収
率および副反応物の生成率を計算した。それらの結果を
表1にまとめた。
いずれも100%、参考例2〜4の場合、選択率が10
0%であり、いずれの場合も副生成物は全く生じていな
いことがわかる。また、比較参考例1、2の反応物をN
MRにて分析した結果、副生成物の大部分はベンゼン核
の水素がアセチル化されたことによって生じるレゾアセ
トフェノン構造を有する化合物であることが判明した。
比較参考例1で得られた反応生成物の減圧蒸留による精
製を試みた。まず、常圧蒸留にて酢酸を留去したのち、
系を10mmHgまで減圧し、釜温165℃、蒸気温度
155℃で減圧蒸留を行った。得られたレゾルシノ―ル
ジアセテ―トの純度は98.6%であり、芳香族ポリエ
ステルのモノマ―として使用するに必要な純度を有する
レゾルシノ―ルジアセテ―トを、減圧蒸留によって調製
するのは不可能であることがわかった。
パラヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、およびレゾル
シノ―ルを総量が12モルとなるよう表2に示したモル
比で、各モノマ―をいかり型撹拌翼を有する重合槽に仕
込んだ。これに、ヒドロキシル基1モルに対して1.1
モルとなるように無水酢酸を加え、15分間撹拌した
後、レゾルシノ―ル100重量部に対して0.5重量部
のピリジンを加えた。その後、反応系内を十分窒素置換
し、反応温度を100℃として、1時間アセチル化反応
を行った。
分の昇温速度で270℃まで昇温し90分保温した後、
さらに、1℃/分の昇温速度で300℃まで昇温した。
Hgで50分間減圧重合を、実施例4〜7については5
0分間常圧重合を行った。このようにして得られたポリ
マ―を細川ミクロン製バンタムミルで粉砕して300μ
m 以下の粒子とし、実施例4、5、7については、さら
に窒素雰囲気下210℃で3時間固相重合した。
リジンなどの触媒を使用しないレゾルシノ―ル骨格を有
する芳香族ポリエステルの製造例(比較例1)を示す。
表2に示したモル比で各モノマ―を実施例4と同様の反
応器に仕込み、ヒドロキシル基1モルに対して1.1モ
ルとなるように無水酢酸を加えたのち、窒素ガス雰囲気
下で撹拌しながら昇温させ、ヒ―タ―温度を180℃に
保ち、還流下3時間反応を行いアセチル化を行った。そ
の後、実施例4と同様に常圧重合、固相重合を行いポリ
マ―を得た。
されたレゾルシノール構造を有する芳香族ポリエステル
の分析結果を表2に、また実施例4〜6および比較例1
の芳香族ポリエステルの成形品物性を表3に示した。
た高純度のレゾルシノ―ルジアセテ―トを用いて製造さ
れたレゾルシノール構造を有する芳香族ポリエステル
は、耐熱性、機械的特性に優れ、溶融成形性および色調
も良好であることがわかる。
5倍仕込むことにより、より高分子量の芳香族ポリエス
テルが得られることが、実施例7よりわかる。
パラヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、レゾルシノ―
ル、および表4に示した芳香族ジオ―ル類を総量が12
モルとなるよう、表4に示したモル比で各モノマ―をい
かり型撹拌翼を有する重合槽に仕込んだ。これにヒドロ
キシル基1モルに対して1.1モルとなるように無水酢
酸を加え、15分間撹拌した後、レゾルシノ―ルおよび
芳香族ジオ―ル類100重量部に対して0.5重量部の
ピリジンを加えた。その後、反応系内を十分窒素置換
し、反応温度を100℃として、1時間アセチル化反応
を行った。こののち、生成酢酸を留去しながら1℃/分
の昇温速度で270℃まで昇温し90分保温した後、さ
らに、1℃/分の昇温速度で300℃まで昇温し、10
mmHgで50分間減圧重合を行った(実施例8〜1
3)。
マ―かつ同組成で、ピリジンなどの触媒を使用しないレ
ゾルシノール構造を有する芳香族ポリエステルの製造例
(比較例2〜7)を示す。表4に示したモル比で各モノ
マ―を実施例8〜13と同様の反応器に仕込み、ヒドロ
キシル基1モルに対して1.1モルとなるように無水酢
酸を加えたのち、窒素ガス雰囲気下で撹拌しながら昇温
させ、ヒ―タ―温度を180℃に保ち、還流下3時間反
応を行いアセチル化を行った。その後、実施例8〜13
と同様に減圧重合を行いポリマ―を得た。
で例示されたレゾルシノール構造を有する芳香族ポリエ
ステルの分析結果および成形品物性を表4に示した。
た高純度のレゾルシノ―ルジアセテ―トを用いて製造さ
れたレゾルシノール構造を有する芳香族ポリエステル
は、他の芳香族ジオ―ル成分をモノマ―として使用した
場合も、耐熱性、機械的特性に優れ、溶融成形性および
色調も良好であることがわかる。
パラヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、レゾルシノー
ル、および4,4’−ジヒドロキシジフェニルを総量が
12モルとなるよう、表5で示したモル比で各モノマー
をいかり型攪拌翼を有する重合槽に仕込んだ。これにヒ
ドロキシル基1モルに対して1.1モルとなるように無
水酢酸を加え、15分間攪拌した後、レゾルシノールお
よび4,4’−ジヒドロキシジフェニル100重量部に
対して0.5重量部のピリジンを加えた。
温度を100℃として、1時間アセチル化反応を行っ
た。こののち、生成酢酸を留去しながら1℃/分の昇温
速度で270℃まで昇温し1時間保温した後、さらに、
1℃/分の昇温速度で300℃まで昇温し、常圧で70
分間重合反応を行った。その後、溶融状態の反応生成物
を系外に取り出し、室温で固化させた。表5のそれぞれ
の場合の得量は、理論収量の94%〜98%の範囲であ
った。
粉砕し、300μm以下の粉体とした。これをさらに窒
素ガス雰囲気下に300℃で3時間処理することによっ
て、流動温度が230〜340℃の粉体状のレゾルシノ
ール構造を有する芳香族ポリエステルを得た。該芳香族
ポリエステルの明度(L値)および色調a値とb値を前
述の方法に従い測定した。結果を表5にまとめた。すべ
ての実施例の場合で、明度と色調が良好であることがわ
かる。
芳香族ポリエステル100重量部に対し、ガラス繊維
(セントラル硝子(株)製EFH75−01)67重量
部を混合し、実施例25および26以外の場合は、該芳
香族ポリエステルに何も配合せず、二軸押出機(池貝鉄
工(株)製PCM−30)により、240〜360℃の
温度で溶融混練することによって、表5で示した流動温
度のペレットを作成した。
ず前述の方法により薄肉流動長を測定し、その後各種試
験片を成形し、前述の方法により物性を採取した。結果
を表6にまとめて示す。
16〜18を比較することにより、次のことがわかる。
まず、モノマーである芳香族ジオールとして4,4’−
ジヒドロキシジフェニルとメタ配向性モノマーのレゾル
シノールを併用することにより、薄肉成形品の引張強度
と薄肉流動長が向上していることから、該芳香族ポリエ
ステルの液晶性は緩和されず、むしろ強くなっているこ
とがわかる。しかし、アイゾット衝撃強度などの機械的
物性も向上しており、芳香族ジオールとしてレゾルシノ
ールを併用することにより、該芳香族ポリエステルの液
晶性を強くすると同時に、衝撃強度が低いなどといった
溶融液晶性ポリエステルの欠点も改良されている。
よび機械的物性のいずれも向上させるといったレゾルシ
ノールの効果は、本発明者らにとっても、驚くべき事実
である。
形温度に着目すると、モノマーである芳香族ジオールと
してレゾルシノールを併用することにより、良好な物性
が得られるに必要な流動温度を低下させることができ、
比較的低温で成形可能となることがわかる。
により、機械的物性を損なうことなく、融点を低下さ
せ、低温で成形できる溶融液晶性ポリエステルの提供が
可能となる。さらに、該溶融液晶性ポリエステルをガラ
ス繊維で強化すれば、ハンダ耐熱性を260℃以上にす
ることも可能であることがわかる。
パラヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、レゾルシノー
ル、およびハイドロキノンを総量が12モルとなるよ
う、表7で示したモル比で各モノマーをいかり型攪拌翼
を有する重合槽に仕込んだ。これにヒドロキシル基1モ
ルに対して1.1モルとなるように無水酢酸を加え、1
5分間攪拌した後、レゾルシノールおよびハイドロキノ
ン100重量部に対して0.5重量部のピリジンを加え
た。
温度を100℃として、1時間アセチル化反応を行っ
た。こののち、生成酢酸を留去しながら1℃/分の昇温
速度で310℃まで昇温し、常圧で15分間重合反応を
行った。
川ミクロン社製のバンタムミルで粉砕し、300μm以
下の粉体とした。これをさらに窒素ガス雰囲気下に30
0℃で3時間処理することによって、流動温度が290
〜350℃の粉体状のレゾルシノール構造を有する芳香
族ポリエステルを得た。
び色調a値とb値を前述の方法に従い測定した。結果を
表7にまとめた。すべての実施例において、明度と色調
が良好であることがわかる。
芳香族ポリエステル100重量部に対し、ガラス繊維
(セントラル硝子(株)製EFH75−01)67重量
部を混合し、実施例27および31以外の場合は、該芳
香族ポリエステルに何も配合せず、二軸押出機(池貝鉄
工(株)製PCM−30)により、300〜360℃の
温度で溶融混練することによって、表7で示した流動温
度のペレットを作製した。得られたペレットから射出成
形により各種試験片を作製し、前述の方法により物性を
採取した。結果を表8にまとめて示す。
28および29を比較することにより、次のことがわか
る。モノマーである芳香族ジオールとしてハイドロキノ
ンのみを用いた場合(比較例9)、流動温度以上に加熱
しても溶融せず、射出成形可能な芳香族ポリエステルを
得ることができなかった。これに対し、芳香族ジオール
としてハイドロキノンとメタ配向性モノマーのレゾルシ
ノールを併用することにより(実施例27〜31)、射
出成形可能な芳香族ポリエステルが得られた。すなわ
ち、レゾルシノールを併用することにより、機械的物性
が良好で、耐熱性と成形性のバランスがとれた溶融液晶
性ポリエステルの提供が可能となる。
と同様の反応装置を用いて、参考例1と同様にレゾルシ
ノールの無水酢酸溶液を3種調製し、三級アミン類とし
てピリジンを、レゾルシノール100重量部に対して、
それぞれ0.05、0.1、0.5重量部(参考例5〜
7)添加し、フラスコを油浴に入れ、表9に示した条件
で反応した。反応生成物をHPLCにて分析し、結果を
表9にまとめた。
合、得られるレゾルシノールジアセテートは無色透明で
あることがわかる。
パラヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、およびレゾル
シノールを総量が12モルとなるよう表10に示したモ
ル比で、各モノマーをいかり型攪拌翼を有する重合槽に
仕込んだ。これに、ヒドロキシル基1モルに対して1.
1モルとなるように無水酢酸を加え、15分間攪拌した
後、レゾルシノール100重量部に対して0.05重量
部のピリジンを加えた。その後、反応系内を十分窒素置
換し、還流状態で、1時間アセチル化反応を行った。
分の昇温速度で270℃まで昇温し90分保温した後、
さらに、1℃/分の昇温速度で300℃まで昇温した。
ようにして得られたポリマーを細川ミクロン製バンタム
ミルで粉砕して300μm以下の粒子とし、実施例3
2、33については、さらに窒素雰囲気下210℃で3
時間固相重合した。
表10に、また成形品物性を表11に示した。
た高純度のレゾルシノールジアセテートを用いて製造さ
れたレゾルシノール構造を有する芳香族ポリエステル
は、耐熱性、機械的特性に優れ、溶融成形性および色調
も良好であることがわかる。
パラヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、レゾルシノー
ル、および4,4’−ジヒドロキシジフェニルを総量が
12モルとなるよう、表12で示したモル比で各モノマ
ーをいかり型攪拌翼を有する重合槽に仕込んだ。これに
ヒドロキシル基1モルに対して1.1モルとなるように
無水酢酸を加え、15分間攪拌した後、レゾルシノール
および4,4’−ジヒドロキシジフェニル100重量部
に対して0.05重量部のピリジンを加えた。
状態で、1時間アセチル化反応を行った。こののち、生
成酢酸を留去しながら1℃/分の昇温速度で270℃ま
で昇温し1時間保温した後、さらに、1℃/分の昇温速
度で300℃まで昇温し、常圧で70分間重合反応を行
った。その後、溶融状態の反応生成物を系外に取り出
し、室温で固化させた。表12のそれぞれの場合の得量
は、理論収量の94%〜98%の範囲であった。
粉砕し、300μm以下の粉体とした。これをさらに窒
素ガス雰囲気下に300℃で3時間処理することによっ
て、流動温度が230〜340℃の粉体状のレゾルシノ
ール構造を有する芳香族ポリエステルを得た。該芳香族
ポリエステルの明度(L値)および色調a値とb値を前
述の方法に従い測定した。結果を表12にまとめた。す
べての実施例の場合で、明度と色調が良好であることが
わかる。
芳香族ポリエステル100重量部に対し、ガラス繊維
(セントラル硝子(株)製EFH75−01)67重量
部を混合し、実施例43および44以外の場合は、該芳
香族ポリエステルに何も配合せず、二軸押出機(池貝鉄
工(株)製PCM−30)により、240〜360℃の
温度で溶融混練することによって、表12で示した流動
温度のペレットを作成した。
ず前述の方法により、薄肉流動長を測定し、その後各種
試験片を成形し、前述の方法により物性を採取した。結
果を表13にまとめて示す。
械的物性を損なうことなく、融点を低下させ、低温で成
形できる溶融液晶性ポリエステルの提供が可能となる。
さらに、該溶融液晶性ポリエステルをガラス繊維で強化
すれば、ハンダ耐熱性を260℃以上にすることも可能
であることがわかる。
パラヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、レゾルシノー
ル、およびハイドロキノンを総量が12モルとなるよ
う、表14で示したモル比で各モノマーをいかり型攪拌
翼を有する重合槽に仕込んだ。これにヒドロキシル基1
モルに対して1.1モルとなるように無水酢酸を加え、
15分間攪拌した後、レゾルシノールおよびハイドロキ
ノン100重量部に対して0.05重量部のピリジンを
加えた。
状態で、1時間アセチル化反応を行った。こののち、生
成酢酸を留去しながら1℃/分の昇温速度で310℃ま
で昇温し、常圧で15分間重合反応を行った。
川ミクロン社製のバンタムミルで粉砕し、300μm以
下の粉体とした。これをさらに窒素ガス雰囲気下に30
0℃で3時間処理することによって、表14で示した流
動温度の粉体状のレゾルシノール構造を有する芳香族ポ
リエステルを得た。
び色調a値とb値を前述の方法に従い測定した。結果を
表14にまとめた。すべての実施例において、明度と色
調が良好であることがわかる。
に対し、ガラス繊維(セントラル硝子(株)製EFH7
5−01)67重量部を混合し、二軸押出機(池貝鉄工
(株)製PCM−30)により、300〜360℃の温
度で溶融混練することによって、表14で示した流動温
度のペレットを作製した。得られたペレットから射出成
形により各種試験片を作製し、前述の方法により物性を
採取した。結果を表15にまとめて示す。
械的物性が良好で、耐熱性と成形性のバランスのとれた
溶融液晶性ポリエステルの提供が可能であることがわか
る。
キシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、4−
ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、メチルハイドロキノン、
クロロハイドロキノン、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルメタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエタ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエ−テル、4,
4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルフォン、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフィド、イソフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸な
どの場合についても、三級アミン類存在下で合成された
高純度のレゾルシノ―ルジアセテ―トを用いることによ
って、耐熱性、機械的特性に優れ、溶融成形性および色
調も良好な芳香族ポリエステルを製造することができ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】一般式化1で表されるレゾルシノール構造
を有する芳香族ポリエステルにおいて、芳香族ポリエス
テルを粉砕して得られた粉末をタイラーメッシュで篩別
して、60メッシュを通過でき、325メッシュを通過
できない粉末について、その粉末の明度(L値) が70
以上、赤色度(a値)が5以下である、耐熱性芳香族ポ
リエステル。 【化1】 (ただし、Rはハロゲン、炭素数1〜5のアルキル基、
またはフェニル基を表し、mは0〜2の整数を表す。な
お、mが2の場合、Rは互いに異なった基でもよい。) 【請求項2】一般式化2、化3、化4で表される繰り返
し構造単位の中から選ばれた少なくとも一種以上の繰り
返し構造単位を含むことを特徴とする請求項1記載の耐
熱性芳香族ポリエステル。 【化2】 【化3】 【化4】 (ただし、Rはハロゲン、炭素数1〜5のアルキル基、
またはフェニル基を表し、Xは 【化5】 のいずれかの基を表し、m、nは0〜2の整数を表す。
なお、繰り返し構造単位中でRが2個以上の場合、Rは
互いに異なった基でもよい。) 【請求項3】一般式化6で表される繰り返し構造単位4
0〜80モル%、一般式化7で表される繰り返し構造単
位0〜29モル%、一般式化8で表される繰り返し構造
単位1〜30モル%、一般式化9で表される10〜30
モル%から構成されることを特徴とする請求項1または
2記載の耐熱性芳香族ポリエステル。 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 (ただし、Rはハロゲン、炭素数1〜5のアルキル基、
またはフェニル基を表し、m、nは0〜2の整数を表
す。なお、繰り返し構造単位中でRが2個以上の場合、
Rは互いに異なった基でもよい。) 【請求項4】一般式化10で表される繰り返し構造単位
40〜80モル%、一般式化11で表される繰り返し構
造単位0〜29モル%、一般式化12で表される繰り返
し構造単位1〜30モル%、一般式化13で表される繰
り返し構造単位10〜30モル%から構成されることを
特徴とする請求項1または2記載の耐熱性芳香族ポリエ
ステル。 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 (ただし、Rはハロゲン、炭素数1〜5のアルキル基、
またはフェニル基を表し、mは0〜2の整数を表す。な
お、mが2の場合、Rは互いに異なった基でもよい。) 【請求項5】三級アミン類存在下で、一般式化14で表
されるレゾルシノ―ル類と無水酢酸との反応から製造さ
れる、レゾルシノ―ルジアセテ―ト類をモノマ―の一成
分として使用することを特徴とする請求項1,2,3ま
たは4記載の耐熱性芳香族ポリエステルの製造方法。 【化14】 (ただし、Rはハロゲン、炭素数1〜5のアルキル基、
またはフェニル基を表し、mは0〜2の整数を表す。な
お、mが2の場合、Rは互いに異なった基でもよい。)
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