JP2023148296A - 現金処理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023148296000001
【課題】中央銀行デジタル通貨を処理可能な現金処理装置を提供する。
【解決手段】現金処理装置1は、現金を入金するための現金入金部110と、現金の種類及び真偽を識別する現金識別部120と、現金を収納する複数の現金収納部130と、所定の単位金額当たり1データが発行される中央銀行デジタル通貨であるデジタル現金を入金するためのデジタル現金入金部210と、デジタル現金を保存するためのデジタル現金収納部230と、を備える。現金処理装置1は、入金処理時には、現金とデジタル現金の少なくともいずれか一方の入金を受け付けて、現金の入金処理では、現金入金部110から入金された現金を現金識別部120で識別して現金収納部130に収納し、デジタル現金の入金処理では、デジタル現金入金部210から入力されて、デジタル現金入金部210から入力されたデジタル現金のデータを、デジタル現金収納部230に保存する。
【選択図】図1

Description

本開示は、現金及び中央銀行デジタル通貨を処理可能な現金処理装置に関する。
従来、様々な場所で現金を処理する現金処理装置が利用されている。例えば、客との取引が行われる店舗で、取引金額の精算に現金処理装置が利用される。近年、取引金額の支払いに電子マネーを利用する客も増加している。これに対応するため、特許文献1には、現金に加えて電子マネーを処理可能な現金処理装置が開示されている。
特開2020-13240号公報
電子マネーは、電子マネーを発行する民間企業に先払い又は後払いで、中央銀行が発行する法定通貨による支払いを行うことによって、入手することができる。電子マネーは、これを取り扱う店舗で、法定通貨すなわち現金と同様に使用可能である一方、電子マネーを取り扱わない店舗では、電子マネーに現金のような価値はないため、客は電子マネーを使用することはできない。仮想通貨も同様に使用可能な店舗が限られており、店舗における取り扱いは現金とは異なる。
このような従来の電子マネー及び仮想通貨とは異なり、中国では、デジタル人民元と呼ばれるデジタル通貨の試験運用が開始されている。デジタル人民元のように中央銀行が発行する中央銀行デジタル通貨は、従来の現金のように使用可能となることが期待されており、そのためには、中央銀行デジタル通貨を使用可能な、従来とは異なる現金処理装置が必要となる。
本開示は、上記従来技術による課題に鑑みてなされたもので、中央銀行デジタル通貨を処理可能な現金処理装置を提供することを目的とするものである。
本開示に係る現金処理装置は、現金を入金するための現金入金部と、前記現金の種類及び真偽を識別する現金識別部と、前記現金を収納する現金収納部と、所定の単位金額当たりに1データが発行される中央銀行デジタル通貨であるデジタル現金を入金するためのデジタル現金入金部と、前記デジタル現金を保存するためのデジタル現金収納部とを備え、入金処理時には、現金とデジタル現金の少なくともいずれか一方の入金を受け付けて、現金の入金処理では、前記現金入金部から入金された現金を前記現金識別部で識別して前記現金収納部に収納し、デジタル現金の入金処理では、前記デジタル現金入金部から入力されたデジタル現金のデータを、前記デジタル現金収納部に保存する。
上記構成において、現金処理装置は、前記デジタル現金のデータを、前記データの真偽を識別する外部装置に送信して、前記外部装置から前記データの識別結果を受信してもよい。
上記構成において、前記現金処理装置は、前記デジタル現金のデータの真偽を識別するデジタル現金識別部をさらに備えていてもよい。
上記構成において、現金処理装置は、前記収納部から繰り出された現金を出金するための現金出金部と、前記デジタル現金収納部からデジタル現金を出金するためのデジタル現金出金部とをさらに備え、出金処理時には現金とデジタル現金の少なくともいずれか一方を出金し、現金の出金処理では、出金金額分の現金を前記現金収納部から繰り出して前記現金出金部から出金し、デジタル現金の出金処理では、出金金額分のデジタル現金のデータを前記デジタル現金収納部から読み出して前記デジタル現金出金部を介して外部装置に移動してもよい。
上記構成において、現金処理装置は、装置内にある現金の種類及び数量を示す現金在高データと、装置内にあるデジタル現金の金額を示すデジタル現金在高データとを管理して、現金の入金処理及び出金処理の実行時には前記現金在高データを更新して、デジタル現金の入金処理及び出金処理の実行時には前記デジタル現金在高データを更新してもよい。
上記構成において、現金処理装置は、前記現金処理装置に対して着脱可能なデジタル現金メモリをさらに備え、外部装置との間で前記デジタル現金メモリを介してデジタル現金のデータの受け渡しを実行することにより、前記外部装置との間で前記デジタル現金を移動してもよい。
上記構成において、現金処理装置は、前記現金処理装置に対して着脱可能な現金カセットをさらに備え、外部装置との間で、前記現金カセットが有するデジタル現金メモリを介してデジタル現金のデータの受け渡しを実行することにより、前記外部装置との間で前記デジタル現金を移動してもよい。
上記構成において、現金処理装置は、デジタル現金のデータを外部装置と送受信することにより、前記外部装置との間で前記デジタル現金を移動してもよい。
上記構成において、現金処理装置は、所定の外部装置と通信を行って、装置内にあるデジタル現金の各データに関する認証を得てもよい。
上記構成において、現金処理装置は、未認証のデジタル現金の移動回数に関する情報を報知してもよい。
上記構成において、現金処理装置は、前記所定の外部装置と通信不能である場合には、通信可能となったときに、前記所定の外部装置から前記デジタル現金の各データに関する認証を得てもよい。
上記構成において、前記デジタル現金識別部と前記デジタル現金収納部の少なくともいずれか一方が、前記現金処理装置と通信可能に接続されたクラウドサーバに設けられていてもよい。
本開示に係る現金処理装置によれば、中央銀行が発行する中央銀行デジタル通貨であるデジタル現金を、現金と同様に処理することができる。
図1は、本実施形態に係る現金処理装置の概要を説明するための模式図である。 図2は、現金処理装置の外観の例を示す図である。 図3は、現金処理装置の機能構成概略を示すブロック図である。 図4は、現金処理装置で行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、現金処理装置が管理する在高データの例を示す図である。 図6は、現金処理装置が実行する報知処理の例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示に係る現金処理装置の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係る現金処理装置1の概要を説明するための模式図である。現金処理装置1は、従来の現金と同様に、中央銀行デジタル通貨を処理することができる。ここで、中央銀行デジタル通貨とは、中央銀行の債務として発行される、法定通貨建ての、デジタルデータによる通貨である。以下、本実施形態では、従来の紙幣及び硬貨を「現金」、中央銀行デジタル通貨を「デジタル現金」と記載して区別する。なお、本実施形態で言う現金には紙幣と硬貨の少なくともいずれか一方が含まれる。また、本実施形態では、デジタル現金のデータを単にデジタル現金と記載する場合がある。
図1に示すように、現金処理装置1は、現金入金部110、現金出金部115、現金識別部120、現金搬送部125、現金収納部130及び現金カセット140を含む。また、現金処理装置1は、デジタル現金入出金部210、デジタル現金識別部220、デジタル現金収納部230及びデジタル現金メモリ240を含む。現金処理装置1が、図1に破線で示す金庫1aを含み、現金収納部130及びデジタル現金収納部230が金庫1a内に設けられていてもよい。現金及びデジタル現金が保管される収納部を金庫1a内に設けることによりセキュリティを確保することができる。
現金処理装置1で行われる現金処理の例について説明する。現金入金部110、現金出金部115、現金識別部120、現金搬送部125、現金収納部130及び現金カセット140が、現金を処理する現金処理部を構成する。なお、図1に示す現金処理部の構成は例示であって、現金処理部の構成をこれに限定するものではない。例えば、現金入金部110と現金出金部115とが1つの構成部であってもよい。現金収納部130の数は限定されず、1つであってもよいし複数であってもよい。現金処理装置1が、現金カセット140を含まない態様であってもよい。現金処理装置1が、図1には示していない構成を有していてもよい。例えば、現金処理装置1が、現金処理装置1内に収納されない現金を装置外へ排出するためのリジェクト部を備えていてもよいし、現金処理時に現金を一時的に保管するための一時保留部を備えていてもよい。
現金処理装置1は、現金の入金処理を実行することができる(A1)。入金処理時には、現金入金部110から現金を入金することができる。現金入金部110の現金は、現金搬送部125によって1枚ずつ装置内を搬送される。各現金は現金識別部120で識別される。識別された現金は現金収納部130又は現金カセット140に収納される。
現金識別部120は、現金の種類及び真偽を識別することができる。現金識別部120による識別結果に基づいて現金の金額が計数される。現金識別部120が現金の正損、すなわち傷み具合を識別可能であってもよい。
現金収納部130に、収納する現金の種類が割り当てられ、入金された現金が、現金識別部120による識別結果に基づいて、その種類に対応する現金収納部130に収納されてもよい。現金収納部130に割り当てる現金の種類には、金種、真偽、正損の少なくともいずれか1つを含めることができる。例えば、現金収納部130に金種が割り当てられ、入金された現金が、現金収納部130に金種別に収納されてもよい。現金収納部130に割り当てられていない金種の現金が現金カセット140に収納されてもよい。
現金処理装置1は、現金の出金処理を実行することができる(A2)。出金処理時には、現金出金部115から現金を出金することができる。出金する現金が、現金収納部130から繰り出され、現金搬送部125によって1枚ずつ現金出金部115へ搬送される。例えば、現金収納部130に金種別に現金が収納され、出金する現金が、対応する現金収納部130から必要な数だけ繰り出される。現金識別部120が、出金処理時に、出金される現金を識別してもよい。
現金処理装置1は、現金カセット140を利用して現金の補充処理を実行することができる(A3)。補充処理時には、予め補充用の現金を収納した現金カセット140が現金処理装置1に装着される。現金カセット140から繰り出された現金が、現金搬送部125によって搬送されて、現金識別部120で識別される。現金は、識別結果に基づいて、現金の種類に対応する現金収納部130に収納される。
現金処理装置1は、現金カセット140を利用して現金の回収処理を実行することができる(A4)。回収処理時には、現金処理装置1から回収される現金が、現金収納部130から繰り出され、現金搬送部125によって搬送されて、現金カセット140に収納される。現金処理装置1から現金カセット140を取り外すことにより、回収対象の現金を回収することができる。現金識別部120が、回収処理時に、回収される現金を識別してもよい。
現金処理装置1は、現金収納部130に収納されている現金を確認する精査処理を実行することができる(A5)。精査処理時には、確認対象の現金が現金収納部130から繰り出され、現金搬送部125によって搬送されて現金識別部120によって識別される。精査処理は、各現金収納部130に収納されている全ての現金を確認対象として実行されてもよいし、一部の現金を確認対象として実行されてもよい。例えば、現金カセット140を、精査処理用の空の現金カセット140に取り替えて精査処理が開始される。現金処理装置1は、現金収納部130から繰り出して現金識別部120で識別した現金を、精査処理用の現金カセット140に一時的に収納する。精査処理の対象である現金の識別を終えた後、現金処理装置1は、現金カセット140に一時収納していた現金を現金収納部130へ戻すことにより、現金収納部130に収納されていた現金を確認することができる。ただし、現金カセット140を、精査処理用の現金カセット140に取り替えない態様であってもよいし、現金カセット140に一時収納した現金を現金収納部130に戻さない態様であってもよい。
入金処理、出金処理、補充処理、回収処理、精査処理等の現金処理を実行する現金処理装置1の構成及び動作は従来知られているため詳細な説明は省略するが、現金処理装置1は、上述したように、現金の現物を処理することができる。
次に、現金処理装置1の構成例について説明する。図2は、現金処理装置1の外観の例を示す図である。図2に示す現金処理装置1は、現金入金部110である紙幣入金部110a及び硬貨入金部110bと、現金出金部115である紙幣出金部115a及び硬貨出金部115bとを備える。この現金処理装置1は、上述した各現金処理を、紙幣を対象として実行することもできるし、硬貨を対象として実行することもできる。ただし、現金処理装置1が紙幣のみを処理する装置であってもよいし、硬貨のみを処理する装置であってもよい。
現金処理装置1は、現金処理及びデジタル現金処理に関する各種情報を入力可能な操作部10と、現金処理及びデジタル現金処理に関する各種情報を表示可能な表示部20とを備える。ただし、現金処理装置1が操作部10及び表示部20を備える態様に限定されない。例えば、操作部10及び表示部20を有する操作端末が、現金処理装置1と接続されて、各種情報の入力及び出力に利用される態様であってもよい。
図3は、現金処理装置1の機能構成概略を示すブロック図である。図3に示すように、現金処理装置1は、図1及び図2に示した構成の他、記憶部30、通信部40及び制御部50を備える。
記憶部30には、在高データ31が保存される。在高データ31は、現金の在高を示す現金在高データ31aと、デジタル現金の在高を示すデジタル現金在高データ31bとを含むが詳細は後述する。
記憶部30は、デジタル現金のデータを格納するデジタル現金収納部230として利用される。言い換えれば、デジタル現金のデータを保存する記憶部30が、デジタル現金収納部230として機能する。例えば現金収納部130が多数枚の現金を収納するように、デジタル現金収納部230は、所定の単位金額毎に発行されるデジタル現金のデータを多数保存するが詳細は後述する。
記憶部30が、装置内のデジタル現金の所有者を示す識別情報を保存していてもよい。記憶部30に識別情報を保存することにより、記憶部30のデジタル現金収納部230に保存されているデジタル現金の所有者が明確となる。記憶部30が、現金処理及びデジタル現金処理を実行するために必要な設定、プログラム、データ等の各種情報の保存に利用されてもよい。
デジタル現金入出金部210はデータの読取装置である。デジタル現金入出金部210は、データの読み取り及び書き出しを実行することができる。デジタル現金入出金部210は、デジタル現金の金額を取得することができる。デジタル現金入出金部210は、デジタル現金の入金及び出金を行うために利用される。入金処理時には、入金されるデジタル現金のデータの読み取り及び入金金額の取得に利用される。出金処理時には、出金されるデータの書き出し及び出金金額の取得に利用される。デジタル現金入出金部210は、デジタル現金の真偽の識別、すなわちデジタル現金のデータの真正性を確認することもできる。デジタル現金入出金部210によるデータの読み取り及び書き出しの実行方法は特に限定されず、物理的に接続された記憶媒体又は装置を対象として実行されてもよいし、非接触で通信により実行されてもよい。デジタル現金のデータ形式に対応する読取装置がデジタル現金入出金部210として利用される。例えば、デジタル現金のデータが、Bluetooth(登録商標)、NFC等の近距離無線通信技術を利用して送受信される場合、その通信方法に対応した読取装置がデジタル現金入出金部210として利用される。例えば、デジタル現金のデータが、バーコード、2次元コード等の図形コードを利用して送受信される場合、図形コードの読取装置及び表示装置が、デジタル現金入出金部210として利用される。
デジタル現金メモリ240は、現金処理装置1に対して着脱可能な可搬型記憶媒体である。例えば、カード型の記憶媒体、スティック型の記憶媒体が、デジタル現金メモリ240として利用される。外部装置との間で、デジタル現金メモリ240を介してデジタル現金のデータの受け渡しを実行することにより、現金処理装置1と外部装置との間でデジタル現金を移動することができる。なお、デジタル現金メモリ240は、単体で利用される態様に限定されず、デジタル現金メモリ240が、現金カセット140に内蔵される態様であってもよい。
通信部40は、ネットワーク2を介して通信可能に接続された外部装置と通信を行うために利用される。現金処理装置1が通信を行う外部装置には、デジタル現金の認証を行う認証サーバ3が含まれるが詳細は後述する。
制御部50は、現金処理装置1の各部を制御する。例えば、制御部50に対応するプログラムが記憶部30又は専用の記憶装置に予め記憶されており、このプログラムがCPU等のハードウェアによって実行されることにより、制御部50の機能及び動作が実現される。制御部50は、現金処理の実行時に各部を制御する現金処理制御部51と、デジタル現金処理の実行時に各部を制御するデジタル現金処理制御部52とを含む。デジタル現金識別部220は、デジタル現金処理制御部52に含まれる。制御部50が、記憶部30に保存された各種情報を利用しながら各部を制御することにより、本実施形態に記載する現金処理装置1の動作が実現される。
次に、現金処理装置1で行われるデジタル現金処理の例について説明する。図1に示すデジタル現金入出金部210、デジタル現金識別部220、デジタル現金収納部230及びデジタル現金メモリ240が、デジタル現金を処理するデジタル現金処理部を構成する。なお、デジタル現金処理部の構成は例示であって、デジタル現金処理部の構成をこれに限定するものではない。例えば、デジタル現金入出金部210が、デジタル現金入金部と、デジタル現金出金部の2つの構成から成る態様であってもよい。デジタル現金識別部220が、現金処理装置1の装置内に設けられず、現金処理装置1が、外部装置が備えるデジタル現金識別部を利用してデジタル現金の識別処理を実行する態様であってもよい。具体的には、現金処理装置1がデジタル現金のデータを外部装置に送信して、外部装置から、各データの識別結果を受信する態様であってもよい。現金処理装置1がデジタル現金識別部220を有さず、デジタル現金入出金部210が、デジタル現金識別部220として機能する態様であってもよい。デジタル現金収納部230が複数設けられる態様であってもよい。現金処理装置1が、デジタル現金メモリ240を含まない態様であってもよいし、デジタル現金メモリ240が現金カセット140に内蔵される態様であってもよい。現金処理装置1が、図1には示していない構成を有していてもよい。
デジタル現金入出金部210を利用して、デジタル現金の入金処理及び出金処理が実行される。デジタル現金入出金部210は、図2に示すように、現金処理装置1に接続された外部機器である態様に限定されず、現金処理装置1に内蔵されていてもよい。
図2に示すように、デジタル現金は、表示部401(401a、401b)及び記憶部を備えるデジタル財布400(400a、400b)を利用して持ち運ぶことができる。例えば、表示部401a及び記憶部を備えるカード型のデジタル財布400aが利用される。デジタル財布400aの内部にある記憶部に、デジタル現金のデータが記録される。デジタル財布400a内にあるデジタル現金の金額は、表示部401aに表示される。デジタル財布400aの所有者は、デジタル財布400a内に残っているデジタル現金の金額を表示部401aで確認することができる。
また、例えば、デジタル現金用のアプリケーションがインストールされたスマートフォン等のデジタル端末が、デジタル財布400bとして利用される。デジタル財布400bの内部にある記憶部に、デジタル現金のデータが記録される。デジタル財布400bでデジタル現金用のアプリケーションを実行することにより、デジタル財布400b内にあるデジタル現金の金額が表示部401bに表示される。デジタル財布400bの所有者は、デジタル財布400b内に残っているデジタル現金の金額を表示部401bで確認することができる。
デジタル財布400の記憶部には、デジタル現金のデータに加えて、デジタル財布400の所有者を示す識別情報が記録されている。デジタル現金が使用される際には、識別情報に基づいて、デジタル現金の使用者、すなわちデジタル財布400の所有者を、特定できるようになっている。
デジタル現金は、所定の単位金額分の価値を有するデータである。デジタル現金の単位金額は、市場で流通している現金より小さい単位であってもよい。例えば、中国通貨の場合、デジタル現金の単位金額が1元又は0.1元である必要はなく、0.01元であってもよい。以下、デジタル現金の単位金額が0.01元、すなわち0.01元当たりデジタル現金1データが発行される場合を例に説明を続ける。
デジタル現金は、単位金額である0.01元分の価値を有するデータで、各データが固有情報によって識別されて管理される。デジタル現金の固有情報は、紙幣の記番号に相当するもので、各紙幣を記番号によって一意に特定できるように、デジタル現金は固有情報によって一意に特定できるようになっている。例えば、所定のハッシュ関数を利用して生成されたハッシュ値が固有情報として利用される。固有情報が暗号化されていてもよい。デジタル現金0.01元毎の各データに固有情報が含まれていてもよいし、固有情報そのものが、デジタル現金のデータとして利用される態様であってもよい。
デジタル財布400には、0.01元単位のデジタル現金のデータが保存されている。デジタル財布400と現金処理装置1との間で入出金を行う場合、デジタル現金入出金部210を介して、0.01元分のデータを金額分の個数移動することになる。例えば、デジタル財布400に1000元のデジタル現金が残っている場合、デジタル財布400の記憶部には、デジタル現金のデータが10万個(=1000元/0.01元)保存されている。100元分のデジタル現金をデジタル財布400から現金処理装置1に入金する場合、1万個(=100元/0.01元)のデジタル現金のデータが、デジタル財布400から現金処理装置1に移動する。100元分のデジタル現金を現金処理装置1からデジタル財布400に出金する場合、1万個のデジタル現金のデータが、現金処理装置1からデジタル財布400に移動する。以下、現金処理装置1が実行可能なデジタル現金処理の種類を説明する。
図1に示すように、現金処理装置1は、デジタル現金の入金処理を実行することができる(B1)。入金処理時には、入金金額分のデジタル現金のデータが、デジタル財布400から現金処理装置1に移動する。具体的には、入金金額分のデジタル現金のデータが、デジタル財布400の記憶部から読み出されて、デジタル現金入出金部210を介して現金処理装置1に送信される。送信されたデータは、現金処理装置1内のデジタル現金収納部230、すなわち記憶部30に格納される。記憶部30に、入金されたデジタル現金のデータに加えて、データの受信日時が保存されてもよい。さらに、デジタル財布400から受信したデジタル財布400の所有者の識別情報が、これらのデータと関連付けて保存されてもよい。入金されたデジタル現金のデータと関連データの少なくともいずれか一方が、デジタル現金メモリ240に格納されてもよい。
デジタル現金入出金部210は、入金処理時に、デジタル現金を識別する識別処理を実行することができる。例えば、デジタル現金入出金部210は、デジタル現金の発行元である中央銀行が提供する識別用の情報を利用して、デジタル現金のデータの真偽を識別する。識別用の情報は、デジタル現金入出金部210が備える記憶部に保存されていてもよいし、記憶部30に保存されていてもよいし、識別処理時にネットワーク2を介して、認証サーバ3等の外部装置から取得される態様であってもよい。識別用の情報が装置内に保存される場合は、現金処理装置1が所定のタイミングで情報の更新処理を実行して、更新をデジタル現金入出金部210のバージョンとして管理する態様であってもよい。識別処理を実行することにより、現金処理装置1は、デジタル財布400から現金処理装置1に入金されたデジタル現金の入金金額を特定することができる。例えば、現金処理装置1が、デジタル財布400から、20万個のデジタル現金の真のデータを受信した場合、入金金額は2000元(=0.01元×20万)になる。なお、現金処理装置1が識別処理を実行する態様に限定されず、ネットワーク2を介して現金処理装置1と接続された認証サーバ3等の外部装置によって識別処理が実行される態様であってもよい。識別処理が、デジタル現金識別部220によって実行される態様であってもよい。この場合も、デジタル現金識別部220が、デジタル現金の発行元である中央銀行が提供する識別用の情報を、装置内に保存して識別処理を実行してもよいし、ネットワーク2を介して外部装置から取得して識別処理を実行してもよい。識別用の情報が装置内に保存される場合は、現金処理装置1が所定のタイミングで情報の更新処理を実行し、更新をデジタル現金識別部220のバージョンとして管理する態様であってもよい。
現金処理装置1は、デジタル現金の出金処理を実行することができる(B2)。出金処理時には、出金金額分のデジタル現金のデータが、現金処理装置1からデジタル財布400に移動する。具体的には、出金金額分のデジタル現金のデータが、現金処理装置1のデジタル現金収納部230、すなわち記憶部30から読み出されて、デジタル現金入出金部210を介してデジタル財布400に送信される。送信されたデータは、デジタル財布400内の記憶部に格納される。出金されるデジタル現金のデータが、デジタル現金メモリ240から読み出されてもよい。
出金処理時に、デジタル現金入出金部210が、出金されるデジタル現金を識別してもよい。デジタル現金識別部220が、出金されるデジタル現金を識別してもよい。デジタル現金の識別は、入金処理時と同様に行えばよい。出金処理時に識別処理を実行することにより、出金されるデジタル現金のデータの真正性を確認することができる。
現金処理装置1は、デジタル現金メモリ240を利用してデジタル現金の補充処理を実行することができる(B3)。補充処理時には、予め補充用のデジタル現金のデータを収納したデジタル現金メモリ240が現金処理装置1に装着される。補充金額分のデジタル現金のデータが、デジタル現金メモリ240から現金処理装置1に移動する。具体的には、補充金額分のデジタル現金のデータが、現金処理装置1に装着されたデジタル現金メモリ240から読み出されて、デジタル現金収納部230、すなわち記憶部30に格納される。補充処理時に、デジタル現金入出金部210又はデジタル現金識別部220が、デジタル現金のデータの真正性を確認する識別処理を実行してもよい。現金収納部130の現金の補充処理を実行する際に、デジタル現金収納部230のデジタル現金の補充処理が同時に実行される態様であってもよいし、現金収納部130の補充処理と、デジタル現金収納部230の補充処理とが独立して実行される態様であってもよい。例えば、現金の補充処理に利用する現金カセット140がデジタル現金メモリ240を備え、現金カセット140からの現金の補充と、デジタル現金メモリ240からのデジタル現金の補充とが並行して実行される態様であってもよい。
現金処理装置1は、デジタル現金メモリ240を利用してデジタル現金の回収処理を実行することができる(B4)。回収処理時には、回収金額分のデジタル現金のデータが、現金処理装置1からデジタル現金メモリ240に移動する。具体的には、回収金額分のデジタル現金のデータが、デジタル現金収納部230、すなわち記憶部30から読み出されて、現金処理装置1に装着されたデジタル現金メモリ240に格納される。デジタル現金メモリ240を現金処理装置1から取り外すことにより、デジタル現金を回収することができる。回収処理時に、デジタル現金入出金部210又はデジタル現金識別部220が、デジタル現金のデータの真正性を確認する識別処理を実行してもよい。現金収納部130からの現金の回収処理を実行する際に、デジタル現金収納部230からのデジタル現金の回収処理が同時に実行される態様であってもよいし、現金収納部130の回収処理と、デジタル現金収納部230の回収処理とが独立して実行される態様であってもよい。例えば、現金の回収処理に利用する現金カセット140がデジタル現金メモリ240を備え、現金カセット140への現金の回収と、デジタル現金メモリ240へのデジタル現金の回収とが並行して実行される態様であってもよい。
なお、デジタル現金の入金処理、出金処理、補充処理及び回収処理のうち、少なくともいずれか1つが、ネットワーク2を利用して実行される態様であってもよい。デジタル財布400、デジタル現金メモリ240、現金処理装置1等のデジタル現金の移動元と、デジタル財布400、デジタル現金メモリ240、現金処理装置1等のデジタル現金の移動先との間で、ネットワーク2を介してデジタル現金のデータを送受信することにより、上述したようにデジタル現金のデータを移動するデジタル現金処理を実行することができる。
現金処理装置1は、デジタル現金収納部230に収納されているデジタル現金のデータを確認する精査処理を実行することができる(B5)。精査処理時には、確認対象のデジタル現金のデータが、デジタル現金入出金部210又はデジタル現金識別部220によって識別される。精査処理は、デジタル現金収納部230に収納されているデジタル現金の全てのデータを確認対象として実行されてもよいし、一部のデータを確認対象として実行されてもよい。デジタル現金の精査処理は、外部装置を利用して実行することも可能となっている。例えば、現金処理装置1が、精査処理の確認対象であるデジタル現金のデータを、該データの真正性を確認可能な認証サーバ3等の外部装置に送信する。現金処理装置1は、外部装置が、デジタル現金のデータの真正性を確認して得られた結果を受信することにより、デジタル現金の精査処理を実行することができる。例えば、現金収納部130の現金の精算処理を実行する際に、デジタル現金収納部230のデジタル現金の精査処理が実行される態様であってもよいし、現金収納部130の精算処理と、デジタル現金収納部230の精査処理とが独立して実行される態様であってもよい。
図4は、現金処理装置1で行われる処理の流れを示すフローチャートである。現金処理装置1は、現金処理が不要(ステップS1;No)かつデジタル現金処理が不要である間(ステップS5;No)、待機状態にある。
現金処理が必要となり(ステップS1;Yes)、かつ、デジタル現金処理が必要になると(ステップS2;Yes)、現金処理装置1は、現金処理及びデジタル現金処理を実行する(ステップS3)。現金処理が必要となったが(ステップS1;Yes)、デジタル現金処理は不要である場合(ステップS2;No)、現金処理装置1は、現金処理を実行する(ステップS4)。現金処理は不要であるが(ステップS1;No)、デジタル現金処理が必要になった場合(ステップS5;Yes)、現金処理装置1は、デジタル現金処理を実行する(ステップS6)。
例えば、現金処理装置1が店舗で客との取引時に精算処理に利用される場合、客は、取引金額を、現金とデジタル現金の少なくともいずれか一方によって支払うことができる。客は、取引金額の一部を現金で支払って、残りをデジタル現金で支払うこともできる。取引金額の一部又は全部が現金で支払われる場合、現金処理装置1は、上述したように現金の入金処理を実行する。取引金額の一部又は全部がデジタル現金で支払われる場合、現金処理装置1は、上述したようにデジタル現金の入金処理を実行する。
取引時に客に釣銭を返す必要がある場合、現金処理装置1は、釣銭を現金とデジタル現金の少なくともいずれか一方によって出金することができる。客は、釣銭を、現金とデジタル現金のいずれによって返してもらうかを選択することができる。客は、取引金額の一部を現金で返してもらい、残りをデジタル現金で返してもらうこともできる。釣銭の一部又は全部が現金で客に返される場合、現金処理装置1は、上述したように現金の出金処理を実行する。釣銭の一部又は全部がデジタル現金で客に返される場合、現金処理装置1は、上述したようにデジタル現金の出金処理を実行する。
現金処理装置1は、現金処理が行われて、装置内にある現金の在高が変化すると、記憶部30の在高データ31に含まれる現金在高データ31aを更新する。同様に、デジタル現金処理が行われて、装置内にあるデジタル現金の在高が変化すると、記憶部30の在高データ31に含まれるデジタル現金在高データ31bを更新する。
デジタル現金処理を実行することにより、デジタル現金のデータが移動して、データの格納場所が変更される。入金処理では、デジタル現金の所有者が、デジタル財布400の所有者から、現金処理装置1の所有者に変わる。出金処理では、デジタル現金の所有者が、現金処理装置1の所有者から、デジタル財布400の所有者に変わる。
補充処理及び回収処理は、例えば、金融機関又は現金輸送会社によって行われる。補充処理では、デジタル現金の所有者が、金融機関又は現金輸送会社から、現金処理装置1の所有者に変わる。回収処理では、デジタル現金の所有者が、現金処理装置1の所有者から、金融機関又は現金輸送会社に変わる。
このように、デジタル現金のデータが移動して所有者が変更された場合、認証サーバ3による認証を受けなければ、デジタル現金のデータの移動回数が所定回数に制限される態様であってもよい。
例えば、デジタル現金のセキュリティを確保するために、デジタル現金のデータ内容、データ形式等が変更される可能性がある。このような変更が、認証サーバ3による認証時にデジタル現金のデータに適用される場合に、未認証のデジタル現金の移動回数に制限を設けることで、変更適用前のデジタル現金が長期間継続して使用されることを回避することができる。また、例えば、デジタル現金の認証時に、デジタル現金のデータと共にデジタル現金の所有者の識別情報が認証サーバ3に送信されるようにすれば、認証サーバ3によりデジタル現金の所有者を特定することが可能となる。認証サーバ3による認証を受けて所有者を明確にしなければ、デジタル現金の使用を継続できないようにすることで、デジタル現金の盗難等の犯罪を抑止することができる。
未認証デジタル現金の移動制限は、デジタル現金の所有者が変わるか否かによらず、デジタル現金のデータの記憶場所が変わる移動の回数を制限するものであってもよいし、所有者が変わる移動の回数を制限するものであってもよい。具体的には、同じ所有者が有するデジタル財布400及び現金処理装置1の間で行われる移動を含め、全ての移動をカウントして移動回数を制限する態様であってもよい。或いは、所有者が変わるデジタル現金のデータの移動を1回とカウントする一方で、同じ所有者が有するデジタル財布400及び現金処理装置1の間で行われるデータ移動は移動回数に含めない態様であってもよい。
例えば、移動回数の上限が3回に設定された場合、認証されることなく移動回数が3回に達したデジタル現金のデータは移動できなくなる。この場合、このデータが保存されている現金処理装置1又はデジタル財布400をネットワーク2に接続して、認証サーバ3による認証を得ることで、デジタル現金のデータが再び移動可能となるようにすればよい。
例えば、デジタル現金の所有者が変わる際にデジタル現金の移動回数のカウントを開始すればよい。デジタル財布400と現金処理装置1との間でデジタル現金のデータを移動する際、各データに、移動回数が「1回」であることを示す情報を含める。例えば、デジタル現金の固有情報を算出する所定のハッシュ関数の入力値に、移動回数を示す情報を含めて、ハッシュ値である固有情報を更新すればよい。固有値の更新は、デジタル現金の移動元のデジタル財布400又は現金処理装置1で行われることが好ましいが、移動先で行われてもよい。デジタル現金の移動先である現金処理装置1が、認証サーバ3によるデジタル現金の認証を得る際に、データに含まれる移動回数が「1回」から「0回」にリセットされる一方で、このデジタル現金が認証されることなく移動される場合には、現金処理装置1が移動前に移動回数を「2回」に更新すればよい。デジタル財布400でも同様に移動回数の処理を実行すればよい。デジタル現金処理時に、デジタル現金の移動先のデジタル財布400又は現金処理装置1が、デジタル現金のデータから移動回数を特定し、移動回数が上限に達したデジタル現金のデータの受信を拒否する。これにより、未認証のデジタル現金の移動回数を制限することができる。なお、移動回数に関する処理方法は例示であって、これに限定されるものではない。例えば、デジタル現金のデータが、固有情報とは別に、移動回数に関する情報を含んでいてもよい。移動回数に関する情報が暗号化されていてもよい。
同様に、デジタル現金の所有者が変更された場合に、変更から予め設定された所定期間内に、認証サーバ3による認証を受けなければ、デジタル現金のデータが移動できなくなる態様であってもよい。
例えば、認証期限がデータの移動から3日に設定された場合、認証されることなく3日が経過したデジタル現金のデータは移動できなくなる。この場合、このデータが保存されている現金処理装置1又はデジタル財布400をネットワーク2に接続して、認証サーバ3による認証を得ることで、デジタル現金のデータが移動可能となるようにすればよい。
例えば、デジタル現金の所有者が変わる際にデジタル現金の移動日時を記録すればよい。デジタル財布400と現金処理装置1との間でデジタル現金のデータを移動する際、各データに、移動日時を示す情報と、未認証であることを示すフラグ値とを含める。例えば、デジタル現金の固有情報を算出する所定のハッシュ関数の入力値に、移動日を示す情報及びフラグ値を含めて、ハッシュ値である固有情報を更新すればよい。固有値の更新は、デジタル現金の移動元の装置で行われることが好ましいが、移動先の装置で行われてもよい。デジタル現金の移動先である現金処理装置1が、認証サーバ3によるデジタル現金の認証を得る際に、認証済みであることを示すようにデータが更新される。例えば、固有情報を算出するハッシュ関数の入力値に、認証済みであることを示すフラグ値を含めて固有情報が更新される。デジタル財布400でも同様に移動日時及びフラグ値に関する処理を実行すればよい。デジタル現金処理時に、デジタル現金の移動先のデジタル財布400又は現金処理装置1が、デジタル現金のデータから、認証済みであるか否かを特定し、未認証であれば移動日時からの経過期間を特定して認証期限迄に認証されていないデジタル現金のデータの受信を拒否する。これにより、認証期限迄に認証されていないデジタル現金の使用を制限することができる。なお、認証期限に関する処理方法は例示であって、これに限定されるものではない。例えば、デジタル現金のデータが、固有情報とは別に、認証期限に関する情報を含んでいてもよい。認証期限に関する情報が暗号化されていてもよい。
未認証のデジタル現金の移動回数に上限回数が設けられている場合、現金処理装置1は、未認証のデジタル現金の移動回数に関する情報を表示部20に表示することができる。同様に、デジタル現金の認証期限がある場合、現金処理装置1は、未認証のデジタル現金の移動日時に関する情報を表示部20に表示することができる。これにより、現金処理装置1の利用者は、未認証のデジタル現金に関する情報を確認して、認証サーバ3の認証を得るための所定の対応をとることができる。未認証のデジタル現金に関する情報が、デジタル現金入出金部210及びデジタル現金識別部220のバージョン管理に利用される態様であってもよい。例えば、デジタル現金のデータの真正性を確認するデジタル現金入出金部210又はデジタル現金識別部220のバージョンが、最新バージョンに更新されていない場合に、現金処理装置1が、デジタル現金を未認証として処理して、最新バージョンへ更新すべきことを現金処理装置1の利用者に報知する態様であってもよい。
図5は、現金処理装置1が管理する在高データ31の例を示す図である。在高データ31には、現金在高データ31aと、デジタル現金在高データ31bとが含まれる。現金処理装置1の利用者は、操作部10を操作して、現金在高データ31a及びデジタル現金在高データ31bを表示部20に表示して内容を確認することができる。
図5に示す在高データ31の合計の項目には、現金の金額とデジタル現金の金額の合計金額が表示される。合計金額は、現金処理装置1が現金処理又はデジタル現金処理を実行した際に更新される。
図5に示す現金在高データ31aには、現金の種類、枚数、金額、補充閾値、回収閾値、小計が含まれる。種類の項目は、現金処理装置1内にある現金の種類を示す。現金の種類には金種が含まれる。枚数の項目は種類別の枚数を示し、金額の項目は種類別の金額を示している。小計は、現金全ての合計金額を示している。これらの項目に登録されているデータは、現金処理装置1が現金処理を実行した際に更新される。
補充閾値は、現金処理装置1への現金の補充が必要となる枚数又は金額を示す。補充閾値は、現金処理装置1の利用者が設定することができる。現金処理の実行により現金が減少して補充閾値に達すると、現金処理装置1は、現金の補充が必要であると判定して、これを利用者に報知することができる。例えば、現金処理装置1は、補充が必要であることを示す情報を表示部20に表示する。このとき、補充が必要な現金の種類と、この現金の現在枚数とが表示部20に表示されてもよい。なお、補充閾値は、種類別に設定される態様に限定されず、現金収納部130別に設定される態様であってもよい。
回収閾値は、現金処理装置1からの現金の回収が必要となる枚数又は金額を示す。回収閾値は、現金処理装置1の利用者が設定することができる。現金処理の実行により現金が増加して回収閾値に達すると、現金処理装置1は、現金の回収が必要であると判定して、これを利用者に報知することができる。例えば、現金処理装置1は、回収が必要であることを示す情報を表示部20に表示する。このとき、回収が必要な現金の種類と、この現金の現在枚数とが表示部20に表示されてもよい。なお、回収閾値は、種類別に設定される態様に限定されず、現金収納部130別に設定される態様であってもよい。
図5に示すように、デジタル現金在高データ31bには、デジタル現金の種類、移動回数、金額、補充閾値、回収閾値、小計が含まれる。種類の項目は、現金処理装置1内にあるデジタル現金の種類を示す。デジタル現金の種類には、デジタル現金のデータが現金処理装置1に移動してきた後、認証サーバ3による認証がされていないことを示す「未認証」と、既に認証されたことを示す「認証済」とが含まれる。金額の項目は種類別の金額を示し、小計の項目はデジタル現金全ての合計金額を示している。これらの項目に登録されているデータは、現金処理装置1がデジタル現金処理を実行した際に更新される。
移動回数の項目は、未認証のデジタル現金の移動回数を示している。未認証のデジタル現金のデータが複数ある場合は、移動回数の最大値が表示される。例えば、移動回数の上限が3回である場合、この項目に表示された回数が2回であれば、残りあと1回しか移動できないデジタル現金があることを示し、表示された回数が3回であれば、移動できないデジタル現金があることを示す。移動回数が上限値(閾値)に達したか否かを容易に確認できるように、移動回数の項目に加えて、移動回数の上限回数の項目が設けられていてもよいし、或いは、移動回数の項目が、現在の移動回数ではなく、残り何回の移動が可能であるかを示す残回数を示すものであってもよい。現金処理装置1の利用者は、デジタル現金在高データ31bを表示部20に表示して移動回数を確認し、所定の対応をとることができる。なお、未認証のデジタル現金のデータが複数ある場合については、これらをまとめて、移動回数の最大値を移動回数の項目に表示する態様に限定されず、移動回数毎にまとめて図5に示す各項目のデータが表示される態様であってもよい。具体的には、例えば、移動回数が1回の未認証デジタル現金の金額と、移動回数が2回の未認証デジタル現金の金額とが分けて表示されてもよい。
図5には示していないが、デジタル現金の認証に期限が設けられている場合、デジタル現金在高データ31bに認証期限の項目が含まれていてもよい。この項目には、未認証のデジタル現金の認証期限に関する情報を表示すればよい。例えば、未認証のデジタル現金のデータが複数ある場合は、認証期限迄の残り時間が最も短いデジタル現金の認証期限を表示すればよい認証期限の項目が、認証期限そのものではなく、認証期限までの残り時間を示すものであってもよい。現金処理装置1の利用者は、デジタル現金在高データ31bを表示部20に表示して移動回数を確認し、所定の対応をとることができる。
デジタル現金在高データ31bの補充閾値は、デジタル現金の補充が必要となる金額を示す。補充閾値は、現金処理装置1の利用者が設定することができる。デジタル現金処理の実行により、認証済みのデジタル現金の金額が減少して補充閾値に達すると、現金処理装置1は、デジタル現金の補充が必要であると判定することができる。現金処理装置1は、これを利用者に報知することができる。例えば、現金処理装置1は、補充が必要であることを示す情報を表示部20に表示する。なお、補充閾値が、認証済みのデジタル現金の金額のみに対して設定される態様に限定されず、認証済みのデジタル現金と未認証のデジタル現金の合計金額に対して設定される態様であってもよい。
デジタル現金在高データ31bの回収閾値は、デジタル現金の回収が必要となる金額を示す。回収閾値は、現金処理装置1の利用者が設定することができる。デジタル現金処理の実行により、デジタル現金が増加して金額が回収閾値に達すると、現金処理装置1は、デジタル現金の回収が必要であると判定することができる。現金処理装置1は、これを利用者に報知することができる。例えば、現金処理装置1は、回収が必要であることを示す情報を表示部20に表示する。回収閾値が、認証済みのデジタル現金と未認証のデジタル現金の合計金額に対して設定される態様に限定されず、認証済みのデジタル現金の金額のみに対して設定される態様であってもよい。
図3に示すように、現金処理装置1が、ネットワーク2を介して、認証サーバ3と接続されている場合でも、通信障害、故障等が原因で、現金処理装置1が認証サーバ3と通信不能になる可能性がある。このような場合でも、現金処理装置1では、未認証のデジタル現金の移動回数を確認することができる。また、現金処理装置1は、未認証のデジタル現金に関する情報を報知する報知処理を実行することができる。
図6は、現金処理装置1が実行する報知処理の例を説明するための図である。報知処理の実行時には、例えば図6に示すように、未認証のデジタル現金があることと、このデジタル現金の金額と、残り何回移動できるかを示す情報とが現金処理装置1の表示部20に表示される。現金処理装置1の利用者は、表示部20の表示から、未認証のデジタル現金があることを確認して、認証サーバ3との接続状況を確認するなど所定の対応をとることができる。
ネットワーク2を利用できない場合、利用者は、未認証のデジタル現金のデータをデジタル現金メモリ240である可搬型記憶媒体に保存し、図6に矢印で示すように、これを現金処理装置1からスマートフォン等の通信端末70に差し替えて、デジタル現金の認証を得ることができる。デジタル現金メモリ240と接続された通信端末70は、デジタル現金メモリ240に保存されているデジタル現金のデータを画面上に表示することができる。例えば、図6に示すように、デジタル現金メモリ240に未認証のデジタル現金のデータがあることを示す情報71と、未認証のデジタル現金の金額72とが表示される。利用者は、認証開始ボタン73を操作することにより、通信端末70を認証サーバ3と接続して、未認証のデジタル現金の認証を得ることができる。
現金処理装置1が、ネットワーク2に接続されず、オフラインで利用される場合がある。このような場合に、現金処理装置1の利用者は、図6に示すようにデジタル現金メモリ240を利用して、ネットワーク2に接続された通信端末70を利用して、デジタル現金の認証処理を実行することができる。
現金処理装置1では、装置外から移動してきたデジタル現金のデータを一旦デジタル現金メモリ240に保存して、認証サーバ3による認証を受けた後に、記憶部30のデジタル現金収納部230に移動するよう設定することも可能となっている。すなわち、未認証のデジタル現金のデータは、デジタル現金メモリ240に保存する設定とすることができる。現金処理装置1がネットワーク2に接続されておらずデジタル現金の認証を受けられない場合に、利用者は、デジタル現金メモリ240を現金処理装置1から取り外して、図6に示すように通信端末70を利用して認証を得ることができる。認証後にデジタル現金メモリ240を現金処理装置1へ装着すると、現金処理装置1は、認証済みのデジタル現金のデータを自動的に記憶部30のデジタル現金収納部230に移動する。
デジタル現金の認証に期限が設けられている場合も同様に、現金処理装置1は、所定のタイミングで報知処理を実行することができる。報知処理の実行時に、未認証のデジタル現金があることと、このデジタル現金の金額と、認証期限までの残り時間を示す情報とが現金処理装置1の表示部20に表示される。現金処理装置1の利用者は、表示部20の表示から、未認証のデジタル現金があることを確認して、認証サーバ3との接続状況を確認するなど所定の対応をとることができる。
この場合も、図6に示す場合と同様に、利用者は、未認証のデジタル現金のデータをデジタル現金メモリ240に保存し、これを現金処理装置1からスマートフォン等の通信端末70に差し替えて認証を得ることができる。
本実施形態では、現金処理装置1が実行する現金処理及びデジタル現金処理に、入金処理、出金処理、補充処理、回収処理及び精査処理が含まれることを説明したが、現金処理装置1がこれら全てを実行する態様に限定されず、一部の処理のみを実行する態様であってもよい。また、現金処理装置1が、入金処理、出金処理、補充処理、回収処理及び精査処理以外の処理を実行する態様であってもよい。例えば、現金処理装置1が店舗に設置され、客が金融機関の口座から引き出した現金を、現金又はデジタル現金で出金するキャッシュアウト処理を実行してもよい。また、例えば、現金処理装置1が、現金とデジタル現金を両替する両替処理を実行してもよい。
本実施形態では、現金処理装置1が店舗で利用される例を主に説明したが、現金処理装置1の種類及び設置場所は特に限定されない。例えば、現金処理装置1が金融機関で利用される装置であってもよい。また、例えば、現金処理装置1が、ATM、両替機、販売機等の装置であってもよい。
本実施形態では、現金処理装置1が、デジタル現金処理部を備える例を説明したが、デジタル現金処理部の機能の一部が、外部装置又はクラウドサーバによって提供される態様であってもよい。具体的には、デジタル現金識別部220とデジタル現金収納部230の少なくともいずれか一方が、現金処理装置1内に設けられず、外部装置又はクラウドサーバによって提供され、現金処理装置1がこれを利用する態様であってもよい。現金処理装置1が、ネットワーク2を介して、外部装置又はクラウドサーバと通信することにより、デジタル現金処理が実行される態様であってもよいし、図6で説明した処理と同様に、通信端末70を利用してデジタル現金処理が実行される態様であってもよい。
本実施形態では、現金処理装置1がデジタル現金識別部220を含む例を説明したが、現金処理装置1がデジタル現金識別部220を含まない場合は、本実施形態でデジタル現金識別部220が実行するものとして説明した各処理は、デジタル現金入出金部210によって実行される。
本実施形態では、現金処理装置1が外部装置とデジタル現金のデータを遣り取りする際に、デジタル現金入出金部210が、デジタル現金の金額の取得と、デジタル現金のデータの真正性を確認する識別処理とを実行する例を説明した。例えば、デジタル現金入出金部210が、所定のデータ、すなわちデジタル現金のデータのみを入出力して、他のデータを処理しないように構成されている場合、デジタル現金入出金部210が実行するデータ処理が識別処理を含むことになる。また、デジタル現金入出金部210がデジタル現金のデータ数をカウントする処理が、デジタル現金を計数して金額を取得する処理となる。ただし、デジタル現金入出金部210が金額取得と識別処理との少なくともいずれか一方を実行しない態様であってもよい。例えば、デジタル現金入出金部210は、デジタル現金のデータの遣り取りのみを実行して、デジタル現金の金額取得及び識別処理が、デジタル現金識別部220によって実行される態様であってもよい。例えば、デジタル現金入出金部210が、デジタル現金のデータ数に基づいて金額のみを取得して、識別処理はデジタル現金識別部220によって実行される態様であってもよい。
上述したように、現金処理装置によれば、デジタル現金を、従来の現金と同様に処理することができる。例えば、現金処理装置の利用者は、装置への入金を、現金で行うこともできるし、デジタル現金で行うこともできるし、現金とデジタル現金の両方で行うことができる。また、例えば、利用者は、現金処理装置から、現金を出金させることもできるし、デジタル現金を出金させることもできるし、現金とデジタル現金の両方を出金させることもできる。現金処理装置の利用者は、従来行われている様々な現金処理を、現金とデジタル現金の両方を使用して行うことができる。
以上のように、本開示に係る現金処理装置は、デジタル通貨を現金と同様に使用できるようにするために有用である。
1 現金処理装置
1a 金庫
2 ネットワーク
3 認証サーバ
10 操作部
20、401(401a、401b) 表示部
30 記憶部
40 通信部
50 制御部
70 通信端末
110(110a、110b) 現金入金部
115(115a、115b) 現金出金部
120 現金識別部
125 現金搬送部
130 現金収納部
140 現金カセット
210 デジタル現金入出金部
220 デジタル現金識別部
230 デジタル現金収納部
240 デジタル現金メモリ
400(400a、400b) デジタル財布

Claims (12)

  1. 現金を入金するための現金入金部と、
    前記現金の種類及び真偽を識別する現金識別部と、
    前記現金を収納する現金収納部と、
    所定の単位金額当たりに1データが発行される中央銀行デジタル通貨であるデジタル現金を入金するためのデジタル現金入金部と、
    前記デジタル現金を保存するためのデジタル現金収納部と
    を備え、
    入金処理時には、現金とデジタル現金の少なくともいずれか一方の入金を受け付けて、
    現金の入金処理では、前記現金入金部から入金された現金を前記現金識別部で識別して前記現金収納部に収納し、
    デジタル現金の入金処理では、前記デジタル現金入金部から入力されたデジタル現金のデータを、前記デジタル現金収納部に保存する
    ことを特徴とする現金処理装置。
  2. 前記デジタル現金のデータを、前記データの真偽を識別する外部装置に送信して、前記外部装置から前記データの識別結果を受信することを特徴とする請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 前記デジタル現金のデータの真偽を識別するデジタル現金識別部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の現金処理装置。
  4. 前記現金収納部から繰り出された現金を出金するための現金出金部と、
    前記デジタル現金収納部からデジタル現金を出金するためのデジタル現金出金部と
    をさらに備え、
    出金処理時には現金とデジタル現金の少なくともいずれか一方を出金し、
    現金の出金処理では、出金金額分の現金を前記現金収納部から繰り出して前記現金出金部から出金し、
    デジタル現金の出金処理では、出金金額分のデジタル現金のデータを前記デジタル現金収納部から読み出して前記デジタル現金出金部を介して外部装置に移動する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  5. 装置内にある現金の種類及び数量を示す現金在高データと、装置内にあるデジタル現金の金額を示すデジタル現金在高データとを管理して、
    現金の入金処理及び出金処理の実行時には前記現金在高データを更新して、
    デジタル現金の入金処理及び出金処理の実行時には前記デジタル現金在高データを更新する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  6. 前記現金処理装置に対して着脱可能なデジタル現金メモリ
    をさらに備え、
    外部装置との間で前記デジタル現金メモリを介してデジタル現金のデータの受け渡しを実行することにより、前記外部装置との間で前記デジタル現金を移動する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  7. 前記現金処理装置に対して着脱可能な現金カセット
    をさらに備え、
    外部装置との間で、前記現金カセットが有するデジタル現金メモリを介してデジタル現金のデータの受け渡しを実行することにより、前記外部装置との間で前記デジタル現金を移動する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  8. デジタル現金のデータを外部装置と送受信することにより、前記外部装置との間で前記デジタル現金を移動することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  9. 所定の外部装置と通信を行って、装置内にあるデジタル現金の各データに関する認証を得ることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  10. 未認証のデジタル現金の移動回数に関する情報を報知することを特徴とする請求項9に記載の現金処理装置。
  11. 前記所定の外部装置と通信不能である場合には、通信可能となったときに、前記所定の外部装置から前記デジタル現金の各データに関する認証を得ることを特徴とする請求項9に記載の現金処理装置。
  12. 前記デジタル現金識別部と前記デジタル現金収納部の少なくともいずれか一方が、前記現金処理装置と通信可能に接続されたクラウドサーバに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の現金処理装置。
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