JP2023147018A - 突き上げヘッド及び突き上げ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる突き上げヘッド及び突き上げ装置を提供する。【解決手段】吸着面2aを有するベース部材2と、ベース部材2に支持され、昇降軸流路4aを有するスプライン軸4と、スプライン軸4の一端部に固定され、突き上げ装置10の昇降駆動機構11に接触する接触部材5と、スプライン軸4に固定され、ニードル8を支持するニードル支持部材7と、ステージ9aを一端部に有し、ベース部材に固定されるニードルキャップ9と、を有する。ベース部材2は、取り付け部材16が有する第1負圧経路16eの吸引力によって吸着面2aが吸着される。ニードルキャップ9は、接触部材5が昇降駆動機構11に接触した際、昇降駆動機構11が有する第2負圧経路14bの吸引力によって昇降軸流路4aを介して内部が吸引される。【選択図】図2

Description

本発明は、保持シート上において所定の形状に分割された複数のチップのうち少なくとも一つを突き上げる突き上げヘッド及び前記突き上げヘッドの突き上げ装置に関する。
半導体ウエハを所定の形状に分割して半導体チップを形成する工程において、半導体ウエハは、保持シートに張り付けられた状態で所定の形状の半導体チップに分割される。分割された半導体チップは、配線基板等の加工を行うために単体で前記保持シートから分離しなければならない。この際、分離する対象となる1つの半導体チップを前記保持シート側から突き上げて前記保持シートから分離する突き上げヘッドが知られている。前記突き上げヘッドは、前記半導体チップが貼り付けられた前記保持シートを吸着保持した状態で、前記半導体チップの大きさに応じたニードルによって所定の半導体チップを突き上げる。これにより、前記突き上げヘッドは、他の半導体チップに隙間なく囲まれている所定の半導体チップのみを突き上げ方向に移動させることができる。
このような突き上げヘッドは、半導体チップの品種毎に半導体チップを突き上げるニードルの位置を変更しなければならない。よって、前記突き上げヘッドは、半導体チップの品種変更に対応するために、保持シートを吸着保持するステージを有するニードルキャップを取り外して前記ニードルの位置を変更可能に構成されている。ところで、半導体チップは、電子機器の多様化に対応するために多品種が少量生産される。よって、前記突き上げヘッドは、前記半導体チップの品種変更に合わせて前記ニードルの位置を変更しなければならない。このような、頻繁な品種変更に迅速に対応するため、前記ニードルキャップと前記ニードルを保持し、昇降可能なニードル保持部材とが単一のユニットとして半導体製造装置から着脱可能な突き上げヘッドが知られている。例えば特許文献1の如くである。
特許文献1に記載の突き上げヘッドは、半導体製造装置のハウジングに連結されるアダプタと、前記アダプタに軸線方向に移動可能に保持される突き上げシャフトと、前記突き上げシャフトに連結される支持部材と、前記支持部材に支持される突き上げピンと、前記支持部材及び前記突き上げピンを覆うドームとを有する。前記突き上げヘッドは、前記突き上げピンが位置決めされた前記アダプタに前記ドームが固定された単一のユニットとして交換される。前記突き上げヘッドは、前記ハウジングに保持されている間、アダプタ内の真空ポートを通じてドーム内が吸引されている。
特開2013-172122号公報
特許文献1の突き上げヘッドは、前記半導体製造装置が有する交換アームによって、前記ハウジング内に嵌合される。前記突き上げヘッドは、前記ハウジングが有する突起部と前記突き上げヘッドが有する凹部とが係合することで連結されている。したがって、前記突き上げヘッドは、前記突起部と凹部との隙間分だけ前記ハウジングに対してガタが生じる。また、前記突き上げヘッドは、前記ハウジングから前記交換アームによって着脱可能にするために、前記真空ポートの開口部を前記ハウジング側の真空ポートの開口部に重ね合わせて連通させている。よって、前記突き上げヘッドは、前記ドーム内の負圧変動により重ね合わせた真空ポート部分から漏れた空気の影響によって前記ハウジング内において微動する可能性があった。
本発明の目的は、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる突き上げヘッド及び突き上げ装置を提供することにある。
本発明者は、半導体製造装置に含まれるチップの突き上げ装置において保持シートに張り付けられている複数のチップのうち少なくとも一つをニードルによって突き上げる突き上げヘッド及び突き上げヘッドの突き上げ装置において、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる構成について検討した。鋭意検討の結果、本発明者は、以下のような構成に想到した。
本発明の一実施形態に係る突き上げヘッドは、半導体製造装置に含まれる突き上げ装置において保持シートに張り付けられている複数のチップのうち少なくとも一つをニードルによって突き上げる突き上げヘッドである。
前記突き上げヘッドは、前記突き上げ装置の取り付け部材に着脱可能に構成され、前記取り付け部材に吸着される吸着面を有するベース部材と、軸線方向に移動可能且つ軸線まわりに回転不能な状態で前記ベース部材に支持され、軸線方向の一端から他端まで連通している昇降軸流路を有する昇降軸と、前記昇降軸流路が外部と連通している状態で前記昇降軸の一端部に固定され、前記突き上げ装置が有する昇降駆動機構の押し上げ部材に昇降方向から接触する接触部材と、前記昇降軸流路が外部と連通している状態で前記昇降軸の他端部に固定され、前記ニードルを着脱可能に前記軸線方向に向けて支持するニードル支持部材と、前記保持シートが載置されるとともに前記ニードルが挿入される貫通孔が設けられたステージを一端部に有する筒状部材であり、前記ニードル支持部材と前記ニードルが内部に位置する状態で、前記軸線方向に見て前記挿入孔が前記ニードルと重なるように他端部が前記ベース部材に固定されるニードルキャップと、を有する。
前記ベース部材は、前記取り付け部材に位置決めされた状態で前記取り付け部材が有する第1負圧経路の吸引力によって前記吸着面が吸着される。前記ニードルキャップは、前記接触部材が前記昇降駆動機構に接触した際、前記昇降駆動機構が有する第2負圧経路の吸引力によって前記昇降軸流路を介して内部が吸引される。
上述の構成では、突き上げヘッドは、昇降軸、前記昇降軸に固定されるニードル支持部材、前記ニードル支持部材に支持されるニードル、ステージを有するニードルキャップがベース部材によって支持されている単一のユニットとして構成されている。また、前記突き上げヘッドは、突き上げ装置の取り付け部材が有する第1負圧経路の吸引力によってベース部材が前記取り付け部材に吸着されているので、前記取り付け部材に対して移動することがない。更に、前記突き上げヘッドは、ニードルキャップ内が前記突き上げ装置の昇降駆動機構が有する第2負圧経路の吸引力によって吸引されている。つまり、前記突き上げヘッドは、ベース部材の吸着と、ニードルキャップ内の吸引とがそれぞれ異なる負圧経路の吸引力によって行われるように構成されている。よって、前記突き上げヘッドは、ニードルキャップ内の負圧の変動が前記ベース部材の吸着状態に影響しない。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
他の観点によれば、本発明の突き上げヘッドは、以下の構成を含むことが好ましい。前記昇降軸または前記接触部材には、前記昇降軸流路と連通している筒状の吸引用弾性部材が固定される。前記吸引用弾性部材は、前記接触部材が前記昇降駆動機構の押し上げ部材に接触した際、前記第2負圧経路に連通する。
上述の構成では、突き上げヘッドは、ベース部材が突き上げ装置の取り付け部材に取り付けられると、吸引用弾性部材によって昇降駆動機構が有する第2負圧経路と昇降軸の昇降軸流路とが連通される。前記吸引用弾性部材は、ゴム等の弾性体によって構成されているので、前記第2負圧経路の吸引力によって前記昇降駆動機構を吸着する。つまり、前記吸引用弾性部材は、前記第2負圧経路と前記昇降軸の昇降軸流路との接続部分からの漏れを防止することができる。一方、前記吸引用弾性部材は、前記第2負圧経路内の圧力を正圧にすることで前記昇降駆動機構を吸着しなくなる。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
他の観点によれば、本発明の突き上げヘッドは、以下の構成を含むことが好ましい。前記突き上げヘッドは、前記接触部材を前記昇降駆動機構の押し上げ部材に向かって押し付ける押圧用弾性部材を有する。前記接触部材は、弾性部材によって前記昇降駆動機構の押し上げ部材に押し付けられる。
上述の構成では、突き上げヘッドの接触部材には、バネ等から構成される押圧用弾性部材によって昇降駆動機構に押し付ける力が常に作用している。よって、前記突き上げヘッドは、前記昇降駆動機構によって接触部材が昇降されても接触部材が前記昇降駆動機構の押し上げ部材から離れない。つまり、前記突き上げヘッドは、第2負圧経路と昇降軸の昇降軸流路との接続部分からの漏れを防止することができる。また、前記押圧用弾性部材は、突き上げ装置の取り付け部材に対して前記突き上げヘッドのベース部材が離れる方向に力を加えている。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
他の観点によれば、本発明の突き上げヘッドは、以下の構成を含むことが好ましい。前記ベース部材は、前記突き上げ装置の交換アームが係合されるアーム係合部を有する。
上述の構成では、突き上げヘッドは、突き上げ装置の交換アームがアーム係合部に係合した状態で搬送される。よって、前記突き上げヘッドは、搬送中に前記交換アームに対して移動しない。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
本発明の一実施形態に係る突き上げ装置は、上述の突き上げヘッドの突き上げ装置である。前記突き上げヘッドが着脱可能に取り付けられる取り付け部材と、前記突き上げヘッドの接触部材を昇降させる昇降駆動機構と、前記突き上げヘッドを前記取り付け部材から着脱する突き上げヘッド交換機構と、を有している。
前記取り付け部材は、真空源によって吸引される第1負圧経路を有している。前記取り付け部材は、前記突き上げヘッドのベース部材が前記取り付け部材に取り付けられた際、前記第1負圧経路の吸引力によって前記ベース部材の吸着面を吸引する。前記昇降駆動機構は、前記突き上げヘッドの接触部材を押し上げる押し上げ部材と、真空源によって吸引される第2負圧経路を有している。前記昇降駆動機構は、前記突き上げヘッドの接触部材が前記押し上げ部材に接触した際、前記第2負圧経路の吸引力によって前記突き上げヘッドの昇降軸流路を介して前記突き上げヘッドのニードルキャップ内を吸引する。
上述の構成では、突き上げ装置は、取り付け部材が有する第1負圧経路の吸引力によって突き上げヘッドにおけるベース部材の吸着面を吸着する。更に、前記突き上げ装置は、昇降駆動機構が有する第2負圧経路によって前記突き上げヘッドにおけるニードルキャップ内を吸引する。よって、前記突き上げ装置は、前記ベース部材の吸着と前記突き上げヘッド内の吸引とを別の経路で行うので、互いに負圧の変動の影響を受けない。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
他の観点によれば、本発明の突き上げ装置は、以下の構成を含むことが好ましい。前記昇降駆動機構は、前記第2負圧経路の開口部に前記第2負圧経路と連通している筒状の吸引用弾性部材が固定される。前記吸引用弾性部材は、前記突き上げヘッドの接触部材が前記押し上げ部材に接触した際、前記突き上げヘッドの昇降軸流路に連通する。
上述の構成では、突き上げ装置は、取り付け部材に突き上げヘッドのベース部材が取り付けられると、吸引用弾性部材によって昇降駆動機構が有する第2負圧経路と前記突き上げヘッドにおける昇降軸の昇降軸流路とが連通される。前記吸引用弾性部材は、ゴム等の弾性体によって構成されているので、前記第2負圧経路内の吸引力によって前記突き上げヘッドにおける昇降軸または接触部材に密着する。つまり、前記吸引用弾性部材は、前記第2負圧経路と前記昇降軸の昇降軸流路との接続部分からの漏れを防止することができる。一方、前記吸引用弾性部材は、前記第2負圧経路内の圧力を正圧にすることで前記突き上げヘッドに密着しない。この際、前記突き上げ装置は、吸引用弾性部材によって前記突き上げヘッドを昇降させているのではなく、前記突き上げヘッドの接触部材に剛体である前記押し上げ部材を接触させて昇降させている。よって、前記突き上げ装置は、前記ニードルの上昇位置の再現性を確保することができる。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
他の観点によれば、本発明の突き上げ装置は、以下の構成を含むことが好ましい。前記突き上げヘッド交換機構は、複数の交換アームを有し、前記複数の交換アームが前記突き上げヘッドをそれぞれ保持し、前記複数の交換アームがそれぞれ保持する前記突き上げヘッドのうち選択した突き上げヘッドを保持している交換アームによって前記選択した突き上げヘッドを前記取り付け部材に取り付け、前記取り付け部材に取り付けられている突き上げヘッドを対応する交換アームによって取り外す。
上述の構成では、突き上げ装置は、突き上げヘッド交換機構の複数の交換アームがそれぞれ異なるチップの品種に対応した突上げヘッドを保持している。前記突き上げ装置は、複数の交換アームが保持している突き上げヘッドのうち任意の突き上げヘッドを第1負圧経路及び第2負圧経路の圧力を調整することで、交換アームによって自動的に取り付け部材に着脱することができる。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態のみを定義する目的で使用されるのであって、前記専門用語によって発明を制限する意図はない。
本明細書において、「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」及びそれらの変形の使用は、記載された特徴、工程、要素、成分、及び/または、それらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/または、それらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。
本明細書において、「取り付けられた」、「接続された」、「結合された」、及び/または、それらの等価物は、広義の意味で使用され、“直接的及び間接的な”取り付け、接続及び結合の両方を包含する。さらに、「接続された」及び「結合された」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的または間接的な電気的接続または結合を含むことができる。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
[半導体チップ]
本明細書において、半導体チップとは、回路パターンが焼き付けられた円盤状の半導体ウエハをさいの目状に切り分けて得られた1つで切片を意味する。切り分けられた半導体チップは、保持シートに張り付けられた状態で搬送される。複数の半導体チップは、互いに隙間なく他の半導体チップが位置している。
[保持シート]
本明細書において、保持シートとは、切り分けられた半導体チップを安定して搬送するためのシートを意味する。保持シートは、樹脂フィルムから構成されている。保持シートは、一方の面に粘着物質が塗布されている。保持シートは、粘着物質が塗布されている面に複数の半導体チップが剥離可能な状態で接着されている。
本発明の一実施形態に係る突き上げヘッド及び突き上げ装置によれば、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置に対して位置決めされたニードルの位置を維持することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る突き上げヘッドの斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る突き上げヘッドと突き上げ装置の昇降方向に垂直な方向から見た断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る突き上げヘッドのニードルが下降位置に位置している状態での突き上げヘッドと突き上げ装置の昇降方向に垂直な方向から見た断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る突き上げヘッドのニードルが上昇位置に位置している状態での突き上げヘッドと突き上げ装置の昇降方向に垂直な方向から見た断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る突き上げ装置が複数の突き上げヘッド突き上げヘッド交換機構によって保持している状態を示す平面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る突き上げ装置が突き上げヘッドを取り付け部材に取り付けた状態を示す側面図である。
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。なお、以下の本発明の例示的な実施の形態である突き上げヘッド1の説明において、昇降軸の軸線と平行な方向を「昇降方向」、「上下方向」または「Z方向」と称し、昇降軸の軸線に直交し、且つ互いに直交する2方向を「X方向」、「Y方向」と称し、昇降軸の軸線まわりの回転方向を「周方向」と称する。ただし、この方向の定義により、突き上げヘッド1の使用時の向きを限定する意図はない。
(突き上げヘッド1)
図1と図2とを用いて、少なくとも一つの半導体チップC(図3参照)を突き上げる突き上げヘッド1について説明する。図1は、突き上げヘッド1の斜視図である。図2は、突き上げヘッド1と突き上げ装置10の昇降方向に垂直な方向から見た断面図である。
図1と図2とに示すように、突き上げヘッド1は、保持シートS(図3参照)に張り付けられている複数の半導体チップCから任意の半導体チップCを突き上げる冶具である。突き上げヘッド1は、突き上げ装置10に着脱可能に取り付けられる(図2参照)。突き上げヘッド1は、ベース部材2、スプラインナット3、スプライン軸4、接触部材5、圧縮バネ6、ニードル支持部材7、ニードル8、ニードルキャップ9を有する。
図2に示すように、ベース部材2は、突き上げ装置10の取り付け部材16に嵌合される部材である。ベース部材2は、中空の円筒状部材である。ベース部材2の一方の端面は、突き上げ装置10の取り付け部材16に吸着される吸着面2aを構成している。また、ベース部材2の一方の端面は、軸線方向に突出する円筒状のベース部材用嵌合部2bを有している。ベース部材用嵌合部2bは、取り付け部材16のベース部材用嵌合孔16cに着脱可能に構成されている。ベース部材2は、ベース部材用嵌合孔16cに嵌合されるベース部材用嵌合部2bによって、取り付け部材16に対するX方向及びY方向の位置が定まる。更に、ベース部材2の一方の端面には、径方向に延びるベース部材位置決めピン用溝2cを有している。ベース部材位置決めピン用溝2cは、取り付け部材16が有するベース部材用位置決めピン16dが着脱可能に構成されている。ベース部材2は、ベース部材用位置決めピン16dが嵌合されるベース部材位置決めピン用溝2cによって、取り付け部材16に対する周方向の位置が定まる。
ベース部材2の他方の端面は、ニードルキャップ9が固定される取り付け面2dを構成している。また、ベース部材2の他方の端面は、軸線方向に突出する円環状のニードルキャップ用嵌合部2eを有している。ニードルキャップ用嵌合部2eは、ニードルキャップ9が着脱可能に構成されている。ニードルキャップ用嵌合部2eの中心は、軸線方向に見て、ベース部材用嵌合部2bの中心と重なっている。つまり、ニードルキャップ用嵌合部2eは、軸線方向に見て、ベース部材用嵌合部2bの同心円状に構成されている。ベース部材2は、ニードルキャップ9に嵌合するニードルキャップ用嵌合部2eによって、ベース部材2に対するニードルキャップ9のX方向及びY方向の位置を定める。更に、ベース部材2の取り付け面2dは、ニードルキャップ用置決めピン2fを有している。ニードルキャップ用置決めピン2fは、ニードルキャップ9が有するニードルキャップ位置決めピン用溝9dに着脱可能に構成されている。ベース部材2は、ニードルキャップ位置決めピン用溝9dに嵌合するニードルキャップ用置決めピン2fによって、ベース部材2に対するニードルキャップ9の周方向の位置を定める。
ベース部材2は、突き上げ装置10の交換アーム18が係合するアーム係合部2gを有する。アーム係合部2gは、突き上げ装置10の交換アーム18が係合する部分である。アーム係合部2gは、ベース部材2の外周面のうちベース部材2の軸線を挟んで対向する一部分が径方向に凹んで構成されている。アーム係合部2gにおける上側面であるニードルキャップ9側の側面は、交換アーム18の上面が接触する交換アーム接触面2hとして構成されている。ベース部材2は、交換アーム接触面2hに下方から交換アーム18の上面が接触することで、交換アーム18に保持される。また、アーム係合部2gは、軸線を挟んで対向する位置に一対の突出部2iを有している。一対の突出部2iは、交換アーム18に係合するように構成されている。ベース部材2は、交換アーム接触面2h及び突出部2iによって交換アーム18に対するX方向及びY方向への移動が規制された状態で交換アーム18に保持可能に構成されている。
スプラインナット3は、昇降軸であるスプライン軸4を軸線方向に移動可能且つ軸線まわりに移動不能に支持する部品である。スプラインナット3は、スプライン軸4を図示しない転動体を介して支持している。スプラインナット3は、支持しているスプライン軸4の軸線とベース部材2の軸線とが一致するようにベース部材2の内部に固定されている。つまり、スプライン軸4は、ベース部材2の中心位置において軸線方向に昇降可能且つ軸線まわりに回転不能にベース部材2に支持されている。スプライン軸4は、一端から他端まで連通している軸線方向に延びる昇降軸流路4aを有する中空軸である。
接触部材5は、突き上げ装置10における昇降駆動機構11に接触する部材である。接触部材5は、スプライン軸4の外径よりも大きい外径である円板状の部材である。接触部材5は、スプライン軸4において突き上げ装置10側の一端部に固定されている。また、接触部材5は、ベース部材2の突き上げ装置10側に位置している。接触部材5は、スプライン軸4が貫通している。つまり、接触部材5は、スプライン軸4の昇降軸流路4aを塞いでいない。接触部材5の端面は、昇降駆動機構11の押し上げ部材14に接触可能に構成されている。
押圧用弾性部材である圧縮バネ6は、接触部材5を昇降駆動機構11の押し上げ部材14に押し付ける弾性部材である。圧縮バネ6は、ベース部材2と接触部材5との間に位置している。圧縮バネ6の一端部は、接触部材5に接触している。圧縮バネ6の他端部は、ベース部材2に接触している。圧縮バネ6は、ベース部材2と接触部材5との間隔がバネ6の自然長よりも狭い状態において、ベース部材2に対して接触部材5を突き上げ装置10の昇降駆動機構11側に向かって押す力を加える。
ニードル支持部材7は、ニードル8を所定の配置で支持する部材である。ニードル支持部材7は、スプライン軸4の外形よりも大きく、ニードルキャップ9の内径よりも小さい外径である円柱状の部材である。ニードル支持部材7は、スプライン軸4においてニードルキャップ9側の他端部に固定されている。ニードル支持部材7は、一端部にスプライン軸4の他端部が内部に挿入されている。ニードル支持部材7は、昇降軸流路4aと外部とを連通するニードル支持部材流路7aを有する。ニードル支持部材流路7aは、ニードル支持部材7の径方向に延びて昇降軸流路4aを外部に連通している。
ニードル支持部材7は、他端部にニードル8を保持する複数のニードル保持孔7bを有している。複数のニードル保持孔7bは、スプライン軸4の軸線方向に延びている。複数のニードル保持孔7bは、ニードル8の基端部を軸線方向から挿入可能に構成されている。また、複数のニードル保持孔7bは、ニードル8の基端部が着脱可能に構成されている。よって、ニードル支持部材7は、ニードル保持孔7bによってニードル8の軸線がスプライン軸4の軸線に沿う状態でニードル8を保持可能である。
ニードル8は、保持シートS上の複数の半導体チップCのうち所定の半導体チップCを突き上げる棒状の部材である。ニードル8は、軸線方向に見て、先端部の投影面積が突き上げる半導体チップCの断面積よりも小さくなるように構成されている。また、ニードル8は、基端部がニードル支持部材7の複数のニードル保持孔7bに軸線方向から着脱可能に構成されている。ニードル8は、突き上げる半導体チップCの位置に応じたニードル支持部材7上の位置に配置される。
ニードルキャップ9は、ニードル支持部材7及びニードル8を覆うとともに、半導体チップCが載置されるステージ9aを構成する筒状部材である。ニードルキャップ9は、一端部に半導体チップCが載置されるステージ9aを有し、他端部が開口している円筒状の部材である。ステージ9aは、ニードルキャップ9の軸線に対して直交する平面である。ステージ9aは、半導体チップCが貼り付けられた保持シートSを吸引し、またはニードル8が挿通する複数のステージ貫通孔9bを有している。ニードルキャップ9は、他端部に径方向に延びる円環状の固定用フランジ9cを有する。固定用フランジ9cは、ニードルキャップ位置決めピン用溝9dを有している。また、固定用フランジ9cの内径は、ベース部材2のニードルキャップ用嵌合部2eが嵌合可能に構成されている。
ニードルキャップ9は、固定用フランジ9cがベース部材2の取り付け面2dに固定されている。この際、ニードルキャップ9は、円環状の固定用フランジ9cにベース部材2のニードルキャップ用嵌合部2eが嵌合している。ニードルキャップ9は、ニードルキャップ用嵌合部2eが嵌合される固定用フランジ9cによって、ベース部材2に対してX方向の位置及びY方向の位置が定まる。また、ニードルキャップ9は、ニードルキャップ位置決めピン用溝9dにベース部材2のニードルキャップ用置決めピン2fが嵌合している。ニードルキャップ9は、ニードルキャップ用置決めピン2fが嵌合されるニードルキャップ位置決めピン用溝9dによって、ベース部材2に対して周方向の位置が定まる。
また、ニードルキャップ9は、ニードル支持部材7とニードル8が内部に位置する状態においてベース部材2に固定されている。つまり、ニードルキャップ9は、ニードル支持部材7とニードル8を覆っている。この際、ニードルキャップ9のステージ貫通孔9bは、スプライン軸4の軸線方向に見て、ニードル8と重なっている。また、ニードルキャップ9の内部は、ニードル支持部材7が有するニードル支持部材流路7aによって、スプライン軸4の昇降軸流路4aに連通されている。
このように構成される突き上げヘッド1は、ベース部材2に対してスプラインナット3及びスプライン軸4のX方向及びY方向の位置及びスプライン軸4の軸線まわりの位置が定まる。また、突き上げヘッド1は、スプライン軸4に対してニードル支持部材7及びニードル8のX方向の位置、Y方向の位置及びスプライン軸4の軸線まわりの位置が定まる。つまり、突き上げヘッド1は、ベース部材2に対してニードル支持部材7及びニードル8のX方向の位置、Y方向の位置及びスプライン軸4の軸線まわりの位置が定まる。また、突き上げヘッド1は、ベース部材2に対してニードルキャップ9のX方向の位置、Y方向の位置及びスプライン軸4の軸線まわりの位置が定まる。また、突き上げヘッド1は、スプラインナット3、スプライン軸4、ニードル支持部材7、ニードル8及びニードルキャップ9がベース部材2に支持されている。このように、突き上げヘッド1は、ベース部材2、スプラインナット3、スプライン軸4、ニードル支持部材7、ニードル8及びニードルキャップ9を含む単一のユニットとして一体に着脱可能に構成されている。
また、突き上げヘッド1は、接触部材5をスプライン軸4の軸線方向に移動させることで、スプライン軸4に固定されているニードル支持部材7及びニードル8が軸線方向に移動される。突き上げヘッド1は、接触部材5が上昇位置に位置する場合、ニードル8がニードルキャップ9のステージ貫通孔9bに挿入される。これにより、突き上げヘッド1は、ステージ9aからニードル8の先端が所定量だけ突出する。突き上げヘッド1は、接触部材5が下降位置に位置する場合、ニードル8がニードルキャップ9のステージ貫通孔9bから抜ける。これにより、突き上げヘッド1は、ステージ9aからニードル8の先端が突出しない。
(突き上げ装置10)
次に、図2から図6を用いて、本発明に係る突き上げヘッド1を突き上げる突き上げ装置の例示的な実施形態1について説明する。図3は、突き上げヘッド1のニードル8が下降位置P1に位置している状態での突き上げヘッド1と突き上げ装置10の昇降方向に垂直な方向から見た断面図である。図4は、突き上げヘッド1のニードル8が上昇位置P2に位置している状態での突き上げヘッド1と突き上げ装置10の昇降方向に垂直な方向から見た断面図である。図5は、係る突き上げ装置10が突き上げヘッド交換機構17によって複数の突き上げヘッド1を保持している状態を示す平面図である。図6は、突き上げ装置10が突き上げヘッド1を取り付け部材16に取り付けた状態を示す側面図である。
図2から図4に示すように、半導体製造装置に含まれる突き上げ装置10は、突き上げヘッド1のニードル8を軸線方向に移動させる装置である。突き上げ装置10は、昇降駆動機構11、取り付け部材16、突き上げヘッド交換機構17を有する。
昇降駆動機構11は、突き上げヘッド1のニードルを昇降させる機構である。昇降駆動機構11は、図示しない半導体製造装置に設けられている。昇降駆動機構11は、アクチュエータである図示しない電動モータと、動力変換装置13と、押し上げ部材14と、吸引用弾性部材15とを有している。
電動モータは、任意の回転位置、回転速度、回転トルクで回転可能なサーボモータである。電動モータは、動力変換装置13に接続されている。電動モータは、回転力を動力変換装置13に伝導可能に構成されている。
動力変換装置13は、電動モータの回転運動を昇降運動に変換する装置である。動力変換装置13は、電動モータから入力される回転運動をカム機構により直動運動に変換する。動力変換装置13は、直動する出力部13aをZ方向(上下方向)に向けて配置されている。出力部13aには、突き上げヘッド1の接触部材5を上方に移動させる押し上げ部材14が固定されている。動力変換装置13は、電動モータの一方向への回転によって押し上げ部材14を上昇させる。また、動力変換装置13は、電動モータの他方向への回転によって押し上げ部材14を下降させる。
押し上げ部材14は、突き上げヘッド1の接触部材5に接触する支持部14aを有している。支持部14aは、押し上げ部材14の接触部材5側の側面から接触部材5に向かって突出する一対の直方体状のブロック体である。支持部14aは、押し上げ部材14の中心を挟んで対向している。支持部14aは、接触部材5を支持可能に構成されている。
押し上げ部材14は、気体の流路である第2負圧経路14bを有している。第2負圧経路14bの一端部は、支持部14aを構成する一対のブロック体の間に開口部を有している。つまり、第2負圧経路14bの一端部は、押し上げ部材14の接触部材5側の側面の略中心において接触部材5に向かって開口している。また、第2負圧経路14bの他端部は、押し上げ部材14の昇降方向に平行な側面に開口部を有している。これにより、第2負圧経路14bは、押し上げ部材14の昇降方向に平行な側面と接触部材5側の側面とを連通する流路として構成されている。第2負圧経路14bの他端部の開口部は、図示しない半導体製造装置の真空源に接続されている。
吸引用弾性部材15は、第2負圧経路14bと突き上げヘッド1の昇降軸流路4aとを接続する円筒状の部材である。吸引用弾性部材15は、ゴム等の柔軟性部材から構成されている。吸引用弾性部材15は、押し上げ部材14の接触部材5側の側面に軸線方向を昇降方向にして固定されている。また、吸引用弾性部材15は、軸線方向に見て、第2負圧経路14bの一端部の開口部が吸引用弾性部材15の内部に含まれるように位置している。よって、吸引用弾性部材15は、第2負圧経路14bと連通されている。更に、吸引用弾性部材15は、軸線方向に見て、取り付け部材16に取り付けられる突き上げヘッド1の昇降軸流路4aが吸引用弾性部材15の内部に含まれるように位置している。吸引用弾性部材15の接触部材5側の端部は、押し上げ部材14の支持部14aよりも接触部材5側に突出している。これにより、吸引用弾性部材15の接触部材5側の端部は、突き上げヘッド1の接触部材5が押し上げ部材14の支持部14aに接触している際、接触部材5に接触する。
取り付け部材16は、突き上げヘッド1が取り付けられる略立方体形状の部材である。取り付け部材16は、対向する一方の側面から他方の側面に向かって貫通する貫通孔16aを有している。取り付け部材16は、貫通孔16aの開口部を有する一方の側面を動力変換装置13に向けて動力変換装置13の出力部13a側の端部に固定されている。つまり、取り付け部材16は、昇降方向に貫通孔16aが延びる姿勢で動力変換装置13に固定されている。取り付け部材16は、一方の側面の開口部から貫通孔16a内に動力変換装置13の出力部13aが挿入されている。
取り付け部材16は、開口部を有する他方の側面に突き上げヘッド1を載置する載置面16bが構成されている。載置面16bの開口部は、突き上げヘッド1のベース部材2が有するベース部材用嵌合部2bが着脱可能に嵌合されるベース部材用嵌合孔16cが構成されている。また、載置面16bは、ベース部材2のベース部材位置決めピン用溝2cに嵌合するベース部材用位置決めピン16dを有している。
取り付け部材16は、気体の流路である第1負圧経路16eを有している。第1負圧経路16eは、載置面16bにおけるベース部材用嵌合孔16cの周囲に開口部を有している。第1負圧経路16eの一端部の開口部は、昇降方向に見て、取り付け部材16に取り付けられる突き上げヘッド1の吸着面2aと重なる位置に開口している。よって、第1負圧経路16eの一端部の開口部は、突き上げヘッド1が取り付け部材16に取り付けられた場合、吸着面2aによって覆われる。また、第1負圧経路16eの他端部は、取り付け部材16における昇降方向に平行な側面に開口部を有している。これにより、第1負圧経路16eは、取り付け部材16における昇降方向に平行な側面と載置面16bとを連通する流路として構成されている。第1負圧経路16eの他端部の開口部は、図示しない半導体製造装置の真空源に接続されている。
図5に示すように、突き上げヘッド交換機構17は、取り付け部材16に取り付ける突き上げヘッド1を交換する機構である。突き上げヘッド交換機構17は、複数の交換アーム18を有する。複数の交換アーム18は、円板状の基部19によって放射状に等間隔で支持されている。本実施形態において、基部19は、6本の交換アーム18を支持している。6本の交換アーム18は、それぞれ異なる品種に対応する突き上げヘッド1を保持している。基部19は、図示しない搬送装置によって、取り付け部材16に対して、X方向、Z方向(昇降方向)及び基部19の中心を回転中心とする周方向に移動可能に構成されている。
交換アーム18は、一対の棒状部材である保持部18aを有している。一対の保持部18aは、基端部同士が連結されている。一対の保持部18aは、突き上げヘッド1におけるベース部材2の交換アーム接触面2hに接触可能な上面18bを有している。また、一対の保持部18aは、互いに対向する平行な内側面18cを有している。一対の保持部18aは、対向する内側面18cの間にベース部材2が挿入可能な間隔で配置されている。更に、一対の保持部18aは、先端部に対向する保持部18aに向かって突出する爪部18dをそれぞれ有している。
交換アーム18は、一対の保持部18aの間に突き上げヘッド1のベース部材2を保持可能に構成されている。交換アーム18は、上面18bをベース部材2の交換アーム接触面2hに接触させることで突き上げヘッド1を昇降方向(上下方向)に移動可能である。また、交換アーム18は、内側面18cをベース部材2の突出部2iに接触させることで、交換アーム18に対するX方向の位置、Y方向の位置及び突き上げヘッド1の中心を回転中心とする周方向の位置が定まる。また、交換アーム18は、内側面18cをベース部材2の突出部2iに接触させることで、交換アーム18を周方向に移動可能である。また、交換アーム18は、爪部18dをベース部材2の突出部2iに接触させることで、交換アーム18に対する突き上げヘッド1の径方向の移動を規制する。
次に、図2から図4を用いて、突き上げ装置10による突き上げヘッド1の着脱について説明する。なお、突き上げ装置10には、突き上げヘッド1が取り付けられていないものとする。また、突き上げヘッド1は、単一のユニットとしてヘッド交換機構17の交換アーム18に支持されているものとする。
図2と図3とに示すように、突き上げヘッド1を突き上げ装置10に取り付ける場合、突き上げ装置10の突き上げヘッド交換機構17は、図示しない搬送装置によって基部19を回転させて、複数の交換アーム18がそれぞれ保持する突き上げヘッド1のうち選択した突き上げヘッド1を待機位置P3に移動させる(図5参照)。次に、突き上げヘッド交換機構17は、基部19を突き上げ装置10に向かって交換位置P4まで移動させる(図5参照)。次に、突き上げヘッド交換機構17は、基部19を下降させて、交換アーム18に支持されている突き上げヘッド1を突き上げ装置10の取り付け部材16に取り付ける。突き上げヘッド交換機構17は、交換アーム18の爪部18dがベース部材2の突出部2iから離れるまで基部19を下降させた後、交換アーム18を待機位置P3まで移動させる。
交換アーム18に支持されている突き上げヘッド1は、突き上げヘッド交換機構17の基部19の下降によって、ベース部材2のベース部材用嵌合部2bが取り付け部材16のベース部材用嵌合孔16cに嵌合される。これにより、突き上げヘッド1は、取り付け部材16に対してX方向の位置及びY方向の位置が定まる。同時に、突き上げヘッド1は、ベース部材2のベース部材位置決めピン用溝2cに取り付け部材16のベース部材用位置決めピン16dが嵌合される。これにより、突き上げヘッド1は、取り付け部材16に対してベース部材用嵌合孔16cの中心を回転中心とする周方向の位置が定まる。
突き上げヘッド1は、ベース部材2の吸着面2aが取り付け部材16の載置面16bに接触した状態で取り付け部材16に支持される。この際、吸着面2aは、載置面16bが有する第1負圧経路16eの開口部を覆っている。さらに、突き上げヘッド1は、圧縮バネ6によって接触部材5が昇降駆動機構11の押し上げ部材14に押し付けられる。接触部材5は、押し上げ部材14の支持部14aに接触する。合わせて、接触部材5は、支持部14aよりも上方に突出している吸引用弾性部材15に押し付けられる。吸引用弾性部材15は、接触部材5によって昇降駆動機構11に向かって圧縮される。この際、接触部材5を貫通しているスプライン軸4の昇降軸流路4aの開口部は、吸引用弾性部材15の内部に含まれる。よって、昇降軸流路4aは、突き上げ装置10の第2負圧経路14bに連通されている吸引用弾性部材15を介して第2負圧経路14bに連通される。
次に、突き上げ装置10は、真空源によって第1負圧経路16e内の圧力を負圧に減圧する。突き上げヘッド1は、第1負圧経路16eの開口部を覆っている吸着面2aが第1負圧経路16eからの吸引力により吸着される。吸着面2aは、前記吸引力により載置面16bに押し付けられる。突き上げヘッド1は、吸引力によって吸着面2aと載置面16bとの間に生じる摩擦力によって載置面16bに対する位置が維持される。なお、突き上げヘッド1は、吸引力による固定に加えて、バネ等で押圧される係合部材によって固定される構成でもよい。
次に、突き上げ装置10は、真空源によって第2負圧経路14b内の圧力を負圧に減圧する。第2負圧経路14bに連通されている吸引用弾性部材15は、内部の圧力低下によって突き上げヘッドの接触部材5に密着する。突き上げヘッド1は、吸引用弾性部材15に連通している昇降軸流路4a内の圧力が負圧になる。更に、突き上げヘッド1は、昇降軸流路4aに連通しているニードル支持部材7のニードル支持部材流路7aを介して、ニードルキャップ9の内部が吸引される。この結果、突き上げヘッド1は、ニードルキャップ9のステージ9aが有する複数のステージ貫通孔9bに半導体チップC(図3参照)を保持する保持シートS(図3参照)を吸引する吸引力が発生する。
図4に示すように、突き上げ装置10は、第1負圧経路16eの吸引力によって突き上げヘッド1を取り付け部材16に吸着した状態で、昇降駆動機構11により突き上げヘッド1のニードル8を昇降させる。この際、第2負圧経路14bと突き上げヘッド1の昇降軸流路4aとを接続している吸引用弾性部材15は、第2負圧経路14bの負圧により突き上げヘッド1の接触部材5に密着している。さらに、接触部材5は、突き上げヘッド1の圧縮バネ6によって押し上げ部材14の支持部14aに押し付けられているので押し上げ部材14の昇降に関わらず押し上げ部材14から離れない。よって、接触部材5に対する吸引用弾性部材15の吸着状態は、突き上げヘッド1の動作に影響されない。
図3に示すように、突き上げ装置10は、半導体チップC(図3参照)を保持している保持シートS(図3参照)を移動させる場合、第2負圧経路14b内の圧力を大気圧まで昇圧させる。柔軟性部材である吸引用弾性部材15は、内部の圧力の上昇によって負圧による接触部材5を吸着していない状態になる。吸引用弾性部材15は、柔軟性部材の弾性力により接触部材5に接触した状態を維持する。よって、突き上げ装置10は、第2負圧経路14b内の圧力を再び負圧にした場合、吸引用弾性部材15が接触部材5における同一の位置に密着する。これにより、突き上げ装置10は、第2負圧経路14bの圧力が変動しても、吸引用弾性部材15による突き上げヘッド1の昇降軸流路4aと第2負圧経路14bとの連通状態を維持することができる。
一方、第1負圧経路16eは、第2負圧経路14bと独立した別系統の経路であるため、第2負圧経路14bの圧力変動の影響を受けない。つまり、第1負圧経路16eによる突き上げヘッド1の吸引力は、第2負圧経路14bの圧力変動によって変動しない。よって、取り付け部材16に対する突き上げヘッド1の位置を維持することができる。
図3に示すように、突き上げヘッド1を突き上げ装置10から取り外す場合、突き上げ装置10は、第2負圧経路14b内の圧力を大気圧まで昇圧する。柔軟性部材である吸引用弾性部材15は、内部の圧力の上昇によって突き上げヘッドの接触部材5に吸着していない状態になる。吸引用弾性部材15は、柔軟性部材の弾性力により接触部材5に接触した状態を維持する。また、突き上げヘッド1は、ニードルキャップ9の内部が吸引されていない状態になる。
次に、突き上げ装置10は、第1負圧経路16e内の圧力を大気圧まで昇圧する。突き上げヘッド1は、第1負圧経路16eの開口部を覆っている吸着面2aが吸着されなくなる。突き上げヘッド1は、取り付け部材16の載置面16bに重力のみによって押し付けられる。突き上げヘッド1は、載置面16bに対して移動可能な状態に切り替わる。
図5に示すように、突き上げヘッド交換機構17は、図示しない搬送装置によって待機位置P3の交換アーム18を基部19とともに突き上げ装置10に向かって交換位置P4まで移動させる。
図6に示すように、突き上げヘッド交換機構17は、基部19を上降させて、突き上げ装置10の取り付け部材16に取り付けられている突き上げヘッド1に交換アーム18を接触させる。交換アーム18は、内側面18cがベース部材2の突出部2iに接触し、上面18bがベース部材2の交換アーム接触面2hに接触した状態で突き上げヘッド1を取り付け部材16から取り外す。突き上げヘッド1は、突き上げヘッド交換機構17の基部19の上昇によって、ベース部材2の吸着面2aが取り付け部材16の載置面16bから離れる。合わせて、突き上げヘッド1は、接触部材5が押し上げ部材14の支持部14a及び吸引用弾性部材15から離れ、ベース部材用嵌合部2bが取り付け部材16のベース部材用嵌合孔16cから抜ける。更に、突き上げヘッド交換機構17は、取り付け部材16から取り外した突き上げヘッド1を保持した状態で、交換アーム18を待機位置P3まで移動させる。
このように構成される突き上げヘッド1は、ベース部材2によって他の部材が支持されている単一のユニットとして構成されている。また、突き上げヘッド1は、ベース部材2が突き上げ装置10の取り付け部材16が有する第1負圧経路16eの吸引力によって取り付け部材16に吸着されている。よって、突き上げヘッド1は、取り付け部材16に対して移動することがない。更に、突き上げヘッド1は、ニードルキャップ9内が突き上げ装置10の昇降駆動機構11が有する第2負圧経路14bの吸引力によって吸引されている。つまり、突き上げヘッド1は、異なる負圧経路の吸引力によってベース部材2が吸着され、ニードルキャップ9内が吸引されるように構成されている。よって、突き上げヘッド1は、ニードルキャップ9内の負圧の変動がベース部材2の吸着状態に影響しない。
また、突き上げヘッド1の接触部材5には、圧縮バネ6によって昇降駆動機構11に押し付ける力が常に作用している。よって、接触部材5は、昇降駆動機構11によって昇降されても、昇降駆動機構11の押し上げ部材14から離れない。つまり、突き上げヘッド1は、第2負圧経路14bとスプライン軸4の昇降軸流路4aとを接続する吸引用弾性部材15の接続部分からの漏れを防止することができる。また、圧縮バネ6は、取り付け部材16に対してベース部材2が離れる方向に力を加えている。
また、突き上げヘッド1は、突き上げ装置10の交換アーム18がベース部材2のアーム係合部2gが有する交換アーム接触面2h及び突出部2iによって交換アーム18に対するX方向、Y方向及びZ方向(昇降方向)への移動が規制された状態で搬送される。よって、突き上げヘッド1は、搬送中に交換アーム18に対して移動しない。これにより、突き上げヘッド1は、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置10に対して位置決めされたニードル8の位置を維持することができる。
本実施形態における突き上げ装置10は、取り付け部材16が有する第1負圧経路16eの吸引力によって突き上げヘッド1におけるベース部材2の吸着面2aを吸着する。更に、突き上げ装置10は、昇降駆動機構11が有する第2負圧経路14bによって突き上げヘッド1におけるニードルキャップ9内を吸引する。よって、突き上げ装置10は、突き上げヘッド1の吸着と突き上げヘッド1内の吸引とを別の経路で行うので、互いに負圧の変動の影響を受けない。
また、突き上げ装置10は、取り付け部材16に突き上げヘッド1のベース部材2が取り付けられると、吸引用弾性部材15によって昇降駆動機構11が有する第2負圧経路14bと突き上げヘッド1におけるスプライン軸4の昇降軸流路4aとが連通される。吸引用弾性部材15は、ゴム等の弾性体によって構成されているので、第2負圧経路14b内の吸引力によって突き上げヘッド1のスプライン軸4または接触部材5に密着する。吸引用弾性部材15は、第2負圧経路14b内の圧力を正圧にすることで突き上げヘッド1から離れる。よって、突き上げ装置10は、第2負圧経路14bと昇降軸流路4aとの接続部分からの漏れを防止することができる。
また、突き上げ装置10は、突き上げヘッド交換機構17の複数の交換アーム18がそれぞれ異なるチップの品種に対応した突き上げヘッド1を保持している。突き上げ装置10は、複数の交換アーム18がそれぞれ保持している突き上げヘッド1のうち、任意の突き上げヘッド1を交換アーム18によって自動的に取り付け部材16に着脱することができる。以上より、突き上げ装置10は、第1負圧経路16e及び第2負圧経路14bの圧力調整により、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置10に対して位置決めされたニードル8の位置を維持することができる。
(その他の実施形態)
なお、上述の全ての実施形態において、突き上げヘッド1におけるスプライン軸4の昇降軸流路4aは、突き上げ装置10が有する吸引用弾性部材15を介して第2負圧経路14bに連通されている。しかしながら、吸引用弾性部材15は、突き上げヘッド1が有していてもよい。吸引用弾性部材15は、突き上げ装置10の取り付け部材16に取り付けられた際、昇降駆動機構11の押し上げ部材14に吸引用弾性部材15が押し付けられる。また、突き上げヘッド1と突き上げ装置10とがそれぞれ吸引用弾性部材15を有していてもよい。
突き上げヘッド1が前記吸引用弾性部材15を有する場合、吸引用弾性部材15によって昇降駆動機構11が有する第2負圧経路14bと昇降軸の昇降軸流路4aとが連通される。吸引用弾性部材15は、ゴム等の弾性体によって構成されているので、第2負圧経路14bの吸引力によって昇降駆動機構11に密着する。よって、吸引用弾性部材15は、第2負圧経路14bと昇降軸流路4aとの接続部分からの漏れを防止することができる。一方、吸引用弾性部材15は、第2負圧経路14b内の圧力を正圧にすることで昇降駆動機構11から離れる。これにより、容易に着脱可能な状態で突き上げ装置10に対して位置決めされたニードル8の位置を維持することができる。
また、上述の実施形態において、突き上げヘッド1のベース部材2は、取り付け部材16に対してベース部材用位置決めピン16dによって位置決めされている。また、突き上げヘッド1のニードルキャップ9は、ベース部材2に対してニードルキャップ用置決めピン2fによって位置決めされている。しかしながら、取り付け部材に対するベース部材の位置決め、及びベース部材に対するニードルキャップの位置決めは、位置決めピンでなくてもよい。
また、上述の実施形態において、突き上げ装置10は、電動モータの回転運動を昇降駆動機構11によって直動運動に変換している。しかしながら、突き上げ装置は、直動のリニアモータ等の直動アクチュエータによって突き上げヘッド1を昇降させる構成でもよい。
また、上述の実施形態において、突き上げヘッド交換機構17の交換アーム18は、一対の棒状部材である保持部18aによって突き上げヘッド1を保持している。しかしながら、交換アームは、他の形状、構造によって突き上げヘッドを保持してもよい。
また、上述の実施形態において、突き上げ装置10は、突き上げヘッド交換機構17によって、突き上げヘッド1を半導体チップC(図3参照)の品種に応じて交換可能に構成されている。しかしながら、突き上げ装置10は、突き上げヘッド交換機構を有さなくてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
1 突き上げヘッド
2 ベース部材
2a 吸着面
2b ベース部材用嵌合部
2c ベース部材位置決めピン用溝
2d 取り付け面
2e ニードルキャップ用嵌合部
2f ニードルキャップ用置決めピン
2g アーム係合部
2h 交換アーム接触面
2i 突出部
3 スプラインナット
4 スプライン軸
4a 昇降軸流路
5 接触部材
6 圧縮バネ
7 ニードル支持部材
7a ニードル支持部材流路
7b ニードル保持孔
8 ニードル
9 ニードルキャップ
9a ステージ
9b ステージ貫通孔
9c 固定用フランジ
10 突き上げ装置
11 昇降駆動機構
13 動力変換装置
13a 出力部
14 押し上げ部材
14a 支持部
14b 第2負圧経路
15 吸引用弾性部材
16 取り付け部材
16a 貫通孔
16b 載置面
16c ベース部材用嵌合部
16d ベース部材用位置決めピン
16e 第1負圧経路
17 突き上げヘッド交換機構
18 交換アーム
18a 保持部
18b 上面
18c 内側面
19 基部

Claims (7)

  1. 半導体製造装置に含まれる突き上げ装置において、保持シートに張り付けられている複数のチップのうち少なくとも一つをニードルによって突き上げる突き上げヘッドであって、
    前記突き上げ装置の取り付け部材に着脱可能に構成され、前記取り付け部材に吸着される吸着面を有するベース部材と、
    軸線方向に移動可能且つ軸線まわりに回転不能な状態で前記ベース部材に支持され、軸線方向の一端から他端まで連通している昇降軸流路を有する昇降軸と、
    前記昇降軸流路が外部と連通している状態で前記昇降軸の一端部に固定され、前記突き上げ装置が有する昇降駆動機構の押し上げ部材に昇降方向から接触する接触部材と、
    前記昇降軸流路が外部と連通している状態で前記昇降軸の他端部に固定され、前記ニードルを着脱可能に前記軸線方向に向けて支持するニードル支持部材と、
    前記保持シートが載置されるとともに前記ニードルが挿入される貫通孔が設けられたステージを一端部に有する筒状部材であり、前記ニードル支持部材と前記ニードルが内部に位置する状態で、前記軸線方向に見て前記貫通孔が前記ニードルと重なるように他端部が前記ベース部材に固定されるニードルキャップと、を有し、
    前記ベース部材は、
    前記取り付け部材に位置決めされた状態で前記取り付け部材が有する第1負圧経路の吸引力によって前記吸着面が吸着され、
    前記ニードルキャップは、
    前記接触部材が前記昇降駆動機構に接触した際、前記昇降駆動機構が有する第2負圧経路の吸引力によって前記昇降軸流路を介して内部が吸引される、
    突き上げヘッド。
  2. 請求項1に記載の突き上げヘッドにおいて、
    前記昇降軸または前記接触部材には、
    前記昇降軸流路と連通している筒状の吸引用弾性部材が固定され、
    前記吸引用弾性部材は、
    前記接触部材が前記昇降駆動機構の押し上げ部材に接触した際、前記第2負圧経路に連通する、
    突き上げヘッド。
  3. 請求項1または2に記載の突き上げヘッドにおいて、
    前記接触部材を前記昇降駆動機構の押し上げ部材に向かって押し付ける押圧用弾性部材を有し、
    前記接触部材は、
    弾性部材によって前記昇降駆動機構の押し上げ部材に押し付けられる、
    突き上げヘッド。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の突き上げヘッドにおいて、
    前記ベース部材は、
    前記突き上げ装置の交換アームが係合されるアーム係合部を有する、
    突き上げヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の突き上げヘッドのニードルを昇降させる突き上げ装置であって、
    前記突き上げヘッドが着脱可能に取り付けられる取り付け部材と、
    前記突き上げヘッドの接触部材を昇降させる昇降駆動機構と、
    前記突き上げヘッドを前記取り付け部材から着脱する突き上げヘッド交換機構と、を有し、
    前記取り付け部材は、
    真空源によって吸引される第1負圧経路を有し、前記突き上げヘッドのベース部材が前記取り付け部材に取り付けられた際、前記第1負圧経路の吸引力によって前記ベース部材の吸着面を吸引し、
    前記昇降駆動機構は、
    前記突き上げヘッドの接触部材を押し上げる押し上げ部材と、真空源によって吸引される第2負圧経路を有し、前記突き上げヘッドの接触部材が前記押し上げ部材に接触した際、前記第2負圧経路の吸引力によって前記突き上げヘッドの昇降軸流路を介して前記突き上げヘッドのニードルキャップ内を吸引する、
    突き上げヘッドの突き上げ装置。
  6. 請求項5に記載の突き上げ装置において、
    前記昇降駆動機構は、
    前記第2負圧経路の開口部に前記第2負圧経路と連通している筒状の吸引用弾性部材が固定され、
    前記吸引用弾性部材は、
    前記突き上げヘッドの接触部材が前記押し上げ部材に接触した際、前記突き上げヘッドの昇降軸流路に連通する、
    突き上げヘッドの突き上げ装置。
  7. 請求項5または6に記載の突き上げ装置において、
    前記突き上げヘッド交換機構は、
    複数の交換アームを有し、前記複数の交換アームが前記突き上げヘッドをそれぞれ保持し、前記複数の交換アームがそれぞれ保持する前記突き上げヘッドのうち選択した突き上げヘッドを保持している交換アームによって前記選択した突き上げヘッドを前記取り付け部材に取り付け、前記取り付け部材に取り付けられている突き上げヘッドを対応する交換アームによって取り外す、
    突き上げヘッドの突き上げ装置。
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