JP2023146395A - 鞍乗型車両のリヤキャリア - Google Patents

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Abstract

【課題】前後方向に移動可能なキャリア部材を前方に移動させた際にマスの集中を図りやすいリヤキャリアを提供する。【解決手段】鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(30)において、車体の後部に固定されるグラブレール(18)に支持される揺動部材(40)と、該揺動部材(40)に支持されるキャリア部材(31)とを備える。揺動部材(40)の一端側がグラブレール(18)に揺動自在に軸支されると共に、揺動部材(40)の他端側が前記キャリア部材(31)に揺動自在に軸支される。揺動部材(40)が揺動することで、キャリア部材(31)が前側位置と後側位置との間で移動可能に構成される。キャリア部材(31)は、前側位置に設置した際に鞍乗型車両(1)のシート(20)で支持される。【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗型車両のリヤキャリアに係り、特に、車体の後部に配設され、荷物を載せるキャリア部材を有する鞍乗型車両のリヤキャリアに関する。
従来から、鞍乗型車両の後部に配設され、荷物を載せるリヤキャリアにおいて、荷物を載せるキャリア部材の位置を可変式とした構成が知られている。
特許文献1には、鞍乗型車両のリヤシートの上方に前後方向に指向するレール部材を設け、キャリア部材がレール部材に沿って前後方向に移動できるようにした構成が開示されている。
特開2014-213733号公報
しかし、特許文献1の構成では、キャリア部材がリヤシートより高い位置で前後方向に移動するため、キャリア部材を前方に移動した状態でもマスの集中を図りにくいという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、前後方向に移動可能なキャリア部材を前方に移動させた状態でマスの集中を図ることができるリヤキャリアを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(30)において、車体の後部に固定されるグラブレール(18)に支持される揺動部材(40)と、該揺動部材(40)に支持されるキャリア部材(31)とを備え、前記揺動部材(40)の一端側が前記グラブレール(18)に揺動自在に軸支されると共に、前記揺動部材(40)の他端側が前記キャリア部材(31)に揺動自在に軸支されており、前記揺動部材(40)が揺動することで、前記キャリア部材(31)が前側位置と後側位置との間で移動可能に構成されており、前記キャリア部材(31)を前記前側位置に設置した際に、前記キャリア部材(31)が前記鞍乗型車両(1)のシート(20)で支持される点に第1の特徴がある。
また、前記シート(20)に、前記キャリア部材(31)の支持部(21)が設けられている点に第2の特徴がある。
また、前記キャリア部材(31)の下部に爪部材(33)が設けられており、前記爪部材(33)は、前記キャリア部材(31)を前記前側位置に設置した際に、前記シート(20)に設けられた保持部(24)に係合する点に第3の特徴がある。
また、前記シート(20)に、前記爪部材(33)が挿入される開口(23)が設けられており、前記開口(23)の下方に前記保持部(24)が設けられている点に第4の特徴がある。
また、前記開口(23)に、バックレスト(22)が取り付け可能に構成される点に第5の特徴がある。
また、前記開口(23)の下方に、板状の保護部材(26)が設けられている点に第6の特徴がある。
また、前記グラブレール(18)に対する前記揺動部材(40)の揺動動作をロックする第1ロック機構(A)を備え、前記第1ロック機構(A)は、第1固定部材(70)の第1ピン(73)が前記グラブレール(18)に係合することで前記揺動動作をロックする構成とされ、前記第1固定部材(70)は、前記揺動部材(40)に摺動可能に取り付けられると共に、第1弾性部材(75)によってロック側に付勢されており、前記第1弾性部材(75)の付勢力に抗して前記第1固定部材(70)を軸方向に摺動させることでロックが解除される構成とされ、前記第1固定部材(70)を摺動させた状態で前記第1固定部材(70)のノブ(71)を回動させると、前記第1固定部材(70)の軸方向位置が保持される点に第7の特徴がある。
さらに、前記揺動部材(40)に対する前記キャリア部材(31)の揺動動作をロックする第2ロック機構(B)を備え、前記第2ロック機構(B)は、第2固定部材(60)の第2ピン(61)が前記キャリア部材(31)および前記揺動部材(40)に係合することで前記揺動動作をロックする構成とされ、前記第2固定部材(60)は、前記揺動部材(40)に摺動可能に取り付けられると共に、第2弾性部材(63)によってロック側に付勢されており、前記第2弾性部材(63)の付勢力に抗して前記第2固定部材(60)を軸方向に摺動させることでロックが解除される構成とされている点に第8の特徴がある。
第1の特徴によれば、鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(30)において、車体の後部に固定されるグラブレール(18)に支持される揺動部材(40)と、該揺動部材(40)に支持されるキャリア部材(31)とを備え、前記揺動部材(40)の一端側が前記グラブレール(18)に揺動自在に軸支されると共に、前記揺動部材(40)の他端側が前記キャリア部材(31)に揺動自在に軸支されており、前記揺動部材(40)が揺動することで、前記キャリア部材(31)が前側位置と後側位置との間で移動可能に構成されており、前記キャリア部材(31)を前記前側位置に設置した際に、前記キャリア部材(31)が前記鞍乗型車両(1)のシート(20)で支持されるので、キャリア部材を前側位置に設置した際に、キャリア部材が低い位置に配設されることとなり、マスの集中を図ることができる。また、キャリア部材をシートで支持することで安定的な支持が可能となる。
第2の特徴によれば、前記シート(20)に、前記キャリア部材(31)の支持部(21)が設けられているので、キャリア部材を前側位置に設置した際に、キャリア部材を安定的に支持することが可能となる。
第3の特徴によれば、前記キャリア部材(31)の下部に爪部材(33)が設けられており、前記爪部材(33)は、前記キャリア部材(31)を前記前側位置に設置した際に、前記シート(20)に設けられた保持部(24)に係合するので、キャリア部材を前側位置に設置した際に、キャリア部材を安定的に支持することが可能となる。
第4の特徴によれば、前記シート(20)に、前記爪部材(33)が挿入される開口(23)が設けられており、前記開口(23)の下方に前記保持部(24)が設けられているので、保持部が外方に露出せず、シートの外観性を向上させることができる。
第5の特徴によれば、前記開口(23)に、バックレスト(22)が取り付け可能に構成されるので、キャリア部材を後側位置に設置した際に、開口にバックレストを取り付けることで、開口が外方に露出しないと共に、開口への雨水等の侵入を抑制することができる。
第6の特徴によれば、前記開口(23)の下方に、板状の保護部材(26)が設けられているので、保護部材によって、開口から侵入する雨水等をシートの側方に受け流して、シートの下方に位置する電装品や荷物等を保護することができる。
第7の特徴によれば、前記グラブレール(18)に対する前記揺動部材(40)の揺動動作をロックする第1ロック機構(A)を備え、前記第1ロック機構(A)は、第1固定部材(70)の第1ピン(73)が前記グラブレール(18)に係合することで前記揺動動作をロックする構成とされ、前記第1固定部材(70)は、前記揺動部材(40)に摺動可能に取り付けられると共に、第1弾性部材(75)によってロック側に付勢されており、前記第1弾性部材(75)の付勢力に抗して前記第1固定部材(70)を軸方向に摺動させることでロックが解除される構成とされ、前記第1固定部材(70)を摺動させた状態で前記第1固定部材(70)のノブ(71)を回動させると、前記第1固定部材(70)の軸方向位置が保持されるので、グラブレールに対する揺動部材の揺動動作を、簡単な操作でロックまたは解除することが可能となる。また、ロックの解除状態を保持する操作が容易となる。
第8の特徴によれば、前記揺動部材(40)に対する前記キャリア部材(31)の揺動動作をロックする第2ロック機構(B)を備え、前記第2ロック機構(B)は、第2固定部材(60)の第2ピン(61)が前記キャリア部材(31)および前記揺動部材(40)に係合することで前記揺動動作をロックする構成とされ、前記第2固定部材(60)は、前記揺動部材(40)に摺動可能に取り付けられると共に、第2弾性部材(63)によってロック側に付勢されており、前記第2弾性部材(63)の付勢力に抗して前記第2固定部材(60)を軸方向に摺動させることでロックが解除される構成とされているので、揺動部材に対するキャリア部材の揺動動作を、簡単な操作でロックまたは解除することが可能となる。また、第1ロック機構がロックの解除状態を保持する機能を有しているため、第1ロック機構のロック解除を保持した状態で第2ロック機構を操作することが可能となり、キャリア部材を前後に移動させる操作がより一層容易となる。
本実施形態に係るリヤキャリアを適用した自動二輪車の左側面図である。 リヤキャリアの周辺構造を示す左側面図である。 リヤキャリアの周辺構造を示す平面図である。 キャリア部材を前側位置に設置した状態を示す左側面図である。 キャリア部材を前側位置に設置した状態を示す平面図である。 リヤキャリアを左側後方下方から見た斜視図である。 リヤキャリアを右側後方下方から見た斜視図である。 図2のVIII-VIII線断面図である。 第1ロック機構の構成を示す斜視図である。 第1ロック機構のロックを解除した状態を示す斜視図である。 グラブレールの後端部の形状を示す拡大斜視図である。 図9のXII-XII線断面図である。 図3のXIII-XIII線断面図である。 図5のXIV-XIV線断面図である。 図5のXV-XV線断面図である。 本実施形態の変形例に係るリヤキャリアの構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るリヤキャリア30を適用した自動二輪車1の左側面図である。自動二輪車1は、パワーユニットPの駆動力をドライブチェーン14を介して後輪WRに伝達して走行する鞍乗型車両である。車体フレームFの前端に設けられるヘッドパイプF1には、ステアリングステム(不図示)が回動自在に軸支されている。ステアリングステムの上端にはトップブリッジ7が固定されており、ステアリングステムの下端にはボトムブリッジ10が固定されている。前輪WFを回転自在に軸支する左右一対のフロントフォーク11は、トップブリッジ7およびボトムブリッジ10によって支持されている。フロントフォーク11には、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ12が取り付けられている。
トップブリッジ7の上部には、前輪WFを操舵する操向ハンドル4が固定されており、操向ハンドル4には左右一対のバックミラー5が取り付けられている。ヘッドパイプF1の前方には、ヘッドライト8および防風スクリーン6を支持するフロントカウル9が配設されている。
車体フレームFは、ヘッドパイプF1から後方下方に伸びるメインフレームF2を有する。メインフレームF2の後端下部には、ピボット13を有するピボットフレームF3が連結されている。ピボット13は、後輪WRを回転自在に軸支するスイングアーム15を揺動自在に軸支する。メインフレームF2およびピボットフレームF3の後部には、シート20を支持するリヤフレームF4が連結されている。
メインフレームF2の下方かつピボットフレームF3の前方の位置には、エンジンと変速機とを一体に構成したパワーユニットPが吊り下げられている。メインフレームF2の上部にはラゲッジボックスの左右を覆うカバー部材3および開閉蓋2が配設されている。カバー部材3の後方には、前部座席と後部座席とを一体に形成したシート20が配設されており、シート20の下方に燃料タンクが配設されている。リヤフレームF4の車幅方向外側には、左右一対のリヤカウル19が配設されており、リヤカウル19の後部には、左右一対のグラブレール18、尾灯装置17およびリヤフェンダ16が取り付けられている。本実施形態に係るリヤキャリア30は、グラブレール18の後部に取り付けられている。
図2は、リヤキャリア30の周辺構造を示す左側面図である。また、図3はリヤキャリア30の周辺構造を示す平面図である。リヤキャリア30は、荷物を載せるキャリア部材31(図示グレー着色部)の位置を、前側位置および後側位置の2段階に可変できるように構成されている。図2,3では、キャリア部材31を後側位置に設置した状態を示している。
リヤキャリア30は、グラブレール18に揺動自在に軸支される揺動部材40(図示点描ハッチング部)と、揺動部材40に揺動自在に軸支されるキャリア部材31とからなる。キャリア部材31は、後側位置において、リヤフェンダ16の上方の位置でグラブレール18の後端部に連なるように配設される。
シート20の後部座席の前方寄りの位置には、上方に盛り上がった支持部21が設けられている。支持部21の略中央には、キャリア部材31を前側位置に設置した際に使用する開口23が設けられている。開口23は、キャリア部材31を後側位置に設置した際に、バックレスト22の取付孔として機能する。
図4は、キャリア部材31を前側位置に設置した状態を示す左側面図である。また、図5はキャリア部材31を前側位置に設置した状態を示す平面図である。キャリア部材31を前側位置に設置した状態において、キャリア部材31は、シート20の支持部21の上面で支持される。これにより、キャリア部材31を前側位置に設置した際に、キャリア部材31が低い位置に配設されることとなり、マスの集中を図ることができる。また、キャリア部材31をシート20の支持部21で支持することで、キャリア部材31を安定的に支持することができる。キャリア部材31の車幅方向外側の前端下部には、後側位置に設置した際にグラブレール18に当接する当接面34が形成されている。
図6は、リヤキャリア30を左側後方下方から見た斜視図である。また、図7はリヤキャリア30を右側後方下方から見た斜視図であり、図8は図2のVIII-VIII線断面図である。前記したように、揺動部材40はグラブレール18に対して揺動自在に軸支されており、キャリア部材31は揺動部材40に対して揺動自在に軸支されている。キャリア部材31の下部には、キャリア部材31を前側位置に設置する際にシート20の開口23に挿入される爪部材33が設けられている。
揺動部材40は、左右一対の揺動アーム41と、左右の揺動アーム41の図示後端から車幅方向内側に伸びる連結棒42とを有する。左右の連結棒42の間には、キャリア部材31を揺動自在に軸支する揺動軸45が介設されている。一方、揺動アーム41の図示前端に形成される拡径部46は、揺動軸を兼ねる取付ボルト44によってグラブレール18に揺動自在に取り付けられる。
本実施形態に係るリヤキャリア30は、キャリア部材31を前側位置または後側位置で保持するための第1ロック機構Aおよび第2ロック機構Bを備える。グラブレール18に対する揺動部材40の揺動動作を禁止する第1ロック機構Aは、取付ボルト44の近傍に配設される第1固定部材70を含んで構成される。また、揺動部材40に対するキャリア部材31の揺動動作を禁止する第2ロック機構Bは、左右の連結棒42の間に配設される第2固定部材60を含んで構成される。第1ロック機構Aおよび第2ロック機構Bは、いずれも車幅方向に摺動して相手部材に係合するロックピンを有する構成とされる。以下では、先に第2ロック機構Bの構造を説明する。
第2ロック機構Bは、ロックピンとしての2本の第2ピン61を支持する第2固定部材60を有する。連結棒42の車幅方向内側の端部には、第2ピン61が挿通する第1孔43aおよび第2孔43bが形成された左右一対の位置決め板43が固定されている。一方、キャリア部材31の後端下部には、第2ピン61が挿通する第3孔32aが形成された左右一対の位置決め板32が設けられている。
第2固定部材60は、支持板62と位置決め板32との間に配設される第2弾性部材63によって、車幅方向左側に付勢されている。第2弾性部材63は、コイルばね等で構成できる。キャリア部材31が後側位置でロックされているときは、第2ピン61が、位置決め板43の第2孔43bおよび位置決め板32の第3孔32aを通ることで、揺動部材40に対するキャリア部材31の揺動動作が禁止されている。
そして、第2弾性部材63の付勢力に抗して第2固定部材60を車幅方向右側にスライドさせると、第2孔43bおよび第3孔32aから第2ピン61が引き抜かれ、揺動部材40に対するキャリア部材31の揺動動作が許可される。一方、キャリア部材31が前側位置でロックされるときは、第2ピン61が第1孔43aに係合されることとなる。上記した第2ロック機構Bによれば、揺動部材40に対するキャリア部材31の揺動動作を、簡単な操作でロックまたは解除することが可能となる。
図9は、第1ロック機構Aの構成を示す斜視図である。また、図10は第1ロック機構Aのロックを解除した状態を示す斜視図であり、図11はグラブレール18の後端部の形状を示す拡大斜視図であり、図12は図9のXII-XII線断面図である。図9~12では、車幅方向左側の第1ロック機構Aを示している。
第1ロック機構Aは、ロックピンとしての第1ピン73を支持する第1固定部材70を有する。第1固定部材70には、指先で把持する円盤状のノブ71が設けられる。グラブレール18の後部上端には、キャリア部材31を後側位置に設置した際にキャリア部材31と当接する当接面18aが形成されている。図11に示すように、当接面18aの下方には、揺動部材40を揺動自在に軸支する取付ボルト44が螺合される雌ねじ孔18bが形成される。そして、雌ねじ孔18bの前後に、第1ピン73が係合する第4孔18cおよび第5孔18dが形成されている。
図12を参照して、左右一対の第1固定部材70は、支持板74と揺動部材40との間に配設される第1弾性部材75によって、それぞれ車幅方向外側に付勢されている。第1弾性部材75は、コイルばね等で構成できる。キャリア部材31が後側位置でロックされているときは、第1ピン73が、第4孔18cに係合することで、グラブレール18に対する揺動部材40の揺動動作が禁止されている。
そして、第1弾性部材75の付勢力に抗して、第1固定部材70を車幅方向内側に引っ張ると、第4孔18cから第1ピン73が引き抜かれ、グラブレール18に対する揺動部材40の揺動動作が許可される。一方、キャリア部材31が前側位置でロックされるときは、第1ピン73が第5孔18dに係合されることとなる。
第1固定部材70は、第1ピン73の周方向の一部を径方向外側に張り出させた係止突起72を有する。一方、揺動部材40には、係止突起72を有する部分の第1ピン73の断面形状に沿った形状の貫通孔40aが設けられている。この構成によれば、第1固定部材70を車幅方向内側に引いた状態でノブ71を回動させることで、第1固定部材70を引かれた位置に保持する、すなわち、ロックを解除した状態で保持することができる。これにより、第1ロック機構Aのロック解除を保持してから第2ロック機構Bを操作することが可能となり、キャリア部材31を前後に移動させる操作がより一層容易となる。
図13は、図3のXIII-XIII線断面図である。また、図14は図5のXIV-XIV線断面図であり、図15は図5のXV-XV線断面図である。前記したように、キャリア部材31の下部には、キャリア部材31を前側位置に設置する際にシート20の開口23に挿入される爪部材33が設けられている。
シート20の開口23の下方には、爪部材33が係合する保持部24が設けられている。この保持部24によれば、キャリア部材31を前側位置に設置した際に、キャリア部材31を安定的に支持することが可能となる。また、保持部24は、開口23の下方に設けられているので、保持部24が外方に露出することがなく、シート20の外観性が高められる。さらに、キャリア部材31を後方位置に設置した際に、シート20の開口23にバックレスト22(図2,3参照)を取り付けることで、開口23が外方に露出しないと共に、開口23への雨水等の侵入を抑制することができる。
また、開口23の下方には、板状の保護部材26が設けられている。これにより、開口23から侵入した雨水等をシート20の側方に受け流して、シート20の下方に位置する電装品や荷物等を保護することができる。
シート20の支持部21の上面は、キャリア部材31の底部の形状に沿う形状とされている。これにより、キャリア部材31を前側位置に設置した際に、キャリア部材31を安定的に支持することができる。
図16は、本実施形態の変形例に係るリヤキャリア30aの構成を示す断面図である。前記と同一符号は同一または同等部分を示す。本変形例では、自動二輪車1のシートが、前側シート76と後側シート77とに分かれており、キャリア部材31の係止爪33aが、前側シート76と後側シート77との間から挿入されて保持部24aに係合する点に特徴がある。キャリア部材31の下部は、前側シート76に設けられた支持部76aと、後側シート77に設けられた支持部77aとによって安定的に支持される。本変形例においても、キャリア部材31を後側位置に設置した際に、前側シート76と後側シート77との間の隙間を利用してバックレストを取り付けるように構成することができる。
上記したように、本発明に係るリヤキャリア30によれば、グラブレール18に支持される揺動部材40と、該揺動部材40に支持されるキャリア部材31とを備え、揺動部材40が揺動することでキャリア部材31が前側位置と後側位置との間で移動可能に構成されており、キャリア部材31は、前側位置に設置した際にシート20で支持されるので、キャリア部材31を前側位置に設置した際に、キャリア部材31が低い位置に配設されることとなり、マスの集中を図ることが可能となる。
なお、自動二輪車の形態、グラブレールの形状や構造、キャリア部材の形状や構造、揺動部材の形状や構造、シートの形状や構造、爪部材や支持部の形状、開口部や保持部の形状、第1ロック機構および第2ロック機構の構成等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、グラブレール、キャリア部材および揺動部材は、金属や硬質樹脂、またはその組み合わせで構成することができる。また、揺動部材は、グラブレールではなく、車体フレーム等に軸支されてもよい。本発明に係るリヤキャリアは、自動二輪車に限られず、三輪車や四輪車等の種々の鞍乗型車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、18…グラブレール、20…シート、21…支持部、22…バックレスト、23…開口、24…保持部、26…保護部材、30…リヤキャリア、31…キャリア部材、33…爪部材、40…揺動部材、60…第2固定部材、61…第2ピン、63…第2弾性部材、70…第1固定部材、71…ノブ、73…第1ピン、75…第1弾性部材

Claims (8)

  1. 鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(30)において、
    車体の後部に固定されるグラブレール(18)に支持される揺動部材(40)と、該揺動部材(40)に支持されるキャリア部材(31)とを備え、
    前記揺動部材(40)の一端側が前記グラブレール(18)に揺動自在に軸支されると共に、前記揺動部材(40)の他端側が前記キャリア部材(31)に揺動自在に軸支されており、
    前記揺動部材(40)が揺動することで、前記キャリア部材(31)が前側位置と後側位置との間で移動可能に構成されており、
    前記キャリア部材(31)を前記前側位置に設置した際に、前記キャリア部材(31)が前記鞍乗型車両(1)のシート(20)で支持されることを特徴とする鞍乗型車両のリヤキャリア。
  2. 前記シート(20)に、前記キャリア部材(31)の支持部(21)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  3. 前記キャリア部材(31)の下部に爪部材(33)が設けられており、
    前記爪部材(33)は、前記キャリア部材(31)を前記前側位置に設置した際に、前記シート(20)に設けられた保持部(24)に係合することを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  4. 前記シート(20)に、前記爪部材(33)が挿入される開口(23)が設けられており、
    前記開口(23)の下方に前記保持部(24)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  5. 前記開口(23)に、バックレスト(22)が取り付け可能に構成されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  6. 前記開口(23)の下方に、板状の保護部材(26)が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  7. 前記グラブレール(18)に対する前記揺動部材(40)の揺動動作をロックする第1ロック機構(A)を備え、
    前記第1ロック機構(A)は、第1固定部材(70)の第1ピン(73)が前記グラブレール(18)に係合することで前記揺動動作をロックする構成とされ、
    前記第1固定部材(70)は、前記揺動部材(40)に摺動可能に取り付けられると共に、第1弾性部材(75)によってロック側に付勢されており、前記第1弾性部材(75)の付勢力に抗して前記第1固定部材(70)を軸方向に摺動させることでロックが解除される構成とされ、
    前記第1固定部材(70)を摺動させた状態で前記第1固定部材(70)のノブ(71)を回動させると、前記第1固定部材(70)の軸方向位置が保持されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  8. 前記揺動部材(40)に対する前記キャリア部材(31)の揺動動作をロックする第2ロック機構(B)を備え、
    前記第2ロック機構(B)は、第2固定部材(60)の第2ピン(61)が前記キャリア部材(31)および前記揺動部材(40)に係合することで前記揺動動作をロックする構成とされ、
    前記第2固定部材(60)は、前記揺動部材(40)に摺動可能に取り付けられると共に、第2弾性部材(63)によってロック側に付勢されており、前記第2弾性部材(63)の付勢力に抗して前記第2固定部材(60)を軸方向に摺動させることでロックが解除される構成とされていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
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