JP2023144999A - 清掃装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像保持体の表面に対する清掃部材の接触部に、当該表面から除去したトナーとは別のトナーを潤滑材として供給する構成と比較して、トナーの使用量を低減しつつ、像保持体の清掃不良を抑制することである。【解決手段】清掃装置は、像保持体の表面に前記像保持体の回転方向の下流側から上端部を接触させ、前記表面からトナーを除去する清掃部材と、前記清掃部材を支持するとともに、前記清掃部材によって前記像保持体の前記表面から除去されたトナーを貯留する筐体と、前記筐体の内部に設けられ、前記像保持体の前記表面に対する前記清掃部材の接触部と同じ高さ又は前記接触部よりも上側で、前記筐体の内部に貯留されたトナーを前記筐体の外部へ搬送する搬送部材と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、清掃装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、被クリーニング部材の表面に当接して表面上を相対移動することにより付着物を除去するクリーニング部材と、クリーニング部材により除去された付着物をクリーニング部材の近傍で回収するために、クリーニング部材上流側で被クリーニング部材に対向する開口を有する回収容器とを備え、回収容器内に、被クリーニング部材上に粉体を供給するための粉体供給手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置が開示されている。
特開2005-173351号公報
ところで、像保持体の表面に対する清掃部材の接触部に、当該表面から除去したトナーとは別のトナーを潤滑材として供給する構成では、トナーの使用量が増加する。
本開示の課題は、像保持体の表面に対する清掃部材の接触部に、当該表面から除去したトナーとは別のトナーを潤滑材として供給する構成と比較して、トナーの使用量を低減しつつ、像保持体の清掃不良を抑制することである。
第1態様に係る清掃装置は、像保持体の表面に前記像保持体の回転方向の下流側から上端部を接触させ、前記表面からトナーを除去する清掃部材と、前記清掃部材を支持するとともに、前記清掃部材によって前記像保持体の前記表面から除去されたトナーを貯留する筐体と、前記筐体の内部に設けられ、前記像保持体の前記表面に対する前記清掃部材の接触部と同じ高さ又は前記接触部よりも上側で、前記筐体の内部に貯留されたトナーを前記筐体の外部へ搬送する搬送部材と、を備える。
第2態様に係る清掃装置は、第1態様に係る清掃装置において、前記清掃部材の前記接触部は、前記像保持体の軸方向に沿って前記像保持体の前記表面に接触し、前記搬送部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向に沿った軸線を中心として回転しながら、前記軸線の軸方向一方側へトナーを搬送する。
第3態様に係る清掃装置は、第1態様に係る清掃装置において、前記搬送部材は、前記清掃部材の前記接触部に対して前記像保持体と反対側に配置され、前記搬送部材の上端に対して下端が前記接触部側に向かうように、前記軸線を中心として回転する。
第4態様に係る清掃装置は、第1態様~第3態様の何れか1つに係る清掃装置において、前記筐体の内部に設けられ、前記搬送部材よりも下側で、前記筐体に貯留されたトナーを撹拌する撹拌部材を備える。
第5態様に係る清掃装置は、第4態様に係る清掃装置において、前記撹拌部材は、少なくとも一部が前記清掃部材の前記接触部よりも下側に配置され、前記像保持体の回転軸の軸方向に沿った軸線を中心として回転しながらトナーを攪拌する。
第6態様に係る清掃装置は、第5態様に係る清掃装置において、前記撹拌部材は、上下方向に複数設けられる。
第7態様に係る清掃装置は、第6態様に係る清掃装置において、隣り合う前記撹拌部材は、互いに逆方向に回転する。
第8態様に係る清掃装置は、第6態様又は第7態様に係る清掃装置において、前記撹拌部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向に延びる櫛歯状撹拌羽根を有し、隣り合う前記撹拌部材は、一方の前記櫛歯状撹拌羽根の間を、他方の前記櫛歯状撹拌羽根が通過するように配置される。
第9態様に係る清掃装置は、第6態様~第8態様の何れか1つに係る清掃装置において、複数の前記撹拌部材のうち、最も下に位置する前記撹拌部材の撹拌力は、他の前記撹拌部材の撹拌力よりも大きい。
第10態様に係る清掃装置は、第5態様~第9態様の何れか1つに係る清掃装置において、前記搬送部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向に沿った軸線を中心として回転しながらトナーを搬送し、前記搬送部材と隣り合う前記撹拌部材は、前記搬送部材と逆方向に回転する。
第11態様に係る清掃装置は、第1態様~第10態様の何れか1つに係る清掃装置において、前記清掃部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向から見て、上下方向に沿って配置される。
第12態様に係る画像形成装置は、前記像保持体としての中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの表面からトナーを除去する第1態様~第11態様の何れか1つに係る清掃装置と、を備える。
第1態様によれば、像保持体の表面に対する清掃部材の接触部に、当該表面から除去したトナーとは別のトナーを潤滑材として供給する構成と比較して、トナーの使用量を低減しつつ、像保持体の清掃不良を抑制することができる。
第2態様によれば、搬送部材が、軸線の軸方向とは異なる方向にトナーを搬送する構成と比較して、筐体の小型化が可能になる。
第3態様によれば、搬送部材が、その上端に対して下端が清掃部材の接触部と反対側に向かうように軸線を中心として回転する構成と比較して、清掃部材の接触部にトナーを供給し易くなる。
第4態様によれば、筐体にトナーを単に貯留する構成と比較して、トナーの固着が抑制される。
第5態様によれば、撹拌部材の全体が清掃部材の接触部より上側に配置される構成と比較して、清掃部材の側方のトナー固着が抑制される。
第6態様によれば、上下方向に1つの撹拌部材が設けられる構成と比較して、清掃部材の側方のトナーの固着が抑制される。
第7態様によれば、隣り合う撹拌部材が同じ方向に回転する構成と比較して、隣り合う撹拌部材の間において、トナーの固着が抑制される。
第8態様によれば、隣り合う撹拌部材の櫛歯状撹拌羽根同士が、上下方向に間隔を空けて配置された構成と比較して、トナーの未撹拌領域が低減される。
第9態様によれば、複数の撹拌部材の撹拌力が同じ構成と比較して、筐体の下部に貯留されたトナーの固着が抑制される。
第10態様によれば、隣り合う搬送部材と撹拌部材とが、同じ方向に回転する構成と比較して、隣り合う搬送部材と撹拌部材との間において、トナーの固着が抑制される。
第11態様によれば、像保持体の軸方向から見て、清掃部材が上下方向に対して傾斜する方向に沿って配置される構成と比較して、筐体の小型化が可能になる。
第12態様によれば、像保持体の表面に対する清掃部材の接触部に、当該表面から除去したトナーとは別のトナーを潤滑材として供給する構成と比較して、トナーの使用量を低減しつつ、像保持体の清掃不良を抑制することができる。
一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 一実施形態に係る清掃装置の一例を示す図1の拡大縦断面図である。 一実施形態に係る清掃装置の一例を示す図1の拡大縦断面図である。 図2に示される清掃装置を上から見た平面図である。 図6の5-5線断面図である。 一実施形態に係る撹拌オーガの変形例を軸方向に沿って切断した断面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る画像形成装置について説明する。
<画像形成装置の全体構成>
図1は、一実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略構成図である。図1に示されるように、画像形成装置40は、電子写真方式の第1~第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを備えている。第1~第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像データに基づいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する。
複数の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、後述する中間転写ベルト20に沿って、互いに予め決められた間隔を有して並設されている。なお、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成部の一例である。
図1において、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの上方には、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kに亘る無端ベルト状の中間転写ベルト20が配置されている。中間転写ベルト20は、互いに離間して配置された駆動ロール22及び支持ロール24に巻き掛けられている。また、中間転写ベルト20は、矢印Rで示されるように、第1の画像形成ユニット10Yから第4の画像形成ユニット10Kに向う方向に回転する。
支持ロール24は、図示しないバネ等により駆動ロール22から離れる方向に力が加えられており、これらの駆動ロール22及び支持ロール24に支持された中間転写ベルト20に張力が付与されている。また、中間転写ベルト20の外側には、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール22と対向する清掃装置60が設けられている。清掃装置60は、中間転写ベルト20の表面20S(図2参照)に残留するトナーを除去する。なお、清掃装置60の構成については、後述する。
各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置4Y、4M、4C、4Kには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kにそれぞれ収められたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーを含むトナーが供給される。
第1~第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、同様の構成とされている。そのため、以下では、中間転写ベルト20の回転方向上流側に配設されたイエロー画像を形成する第1の画像形成ユニット10Yの構成について説明し、第2~第4の画像形成ユニット10M、10C、10Kの構成については、説明を省略する。
なお、第2~第4の画像形成ユニット10M、10C、10Kにおいて、第1の画像形成ユニット10Yと同様の構成要素には、第1の画像形成ユニット10Yの構成要素と同符号が付されている。また、第1~第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各構成要素に付された符号の末尾には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、又はK(ブラック)が付されている。
第1の画像形成ユニット10Yは、感光体1Yを有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの回転方向上流側から順に、感光体1Yの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電ロール2Y、帯電された表面を画像信号に基づくレーザ光線3Yによって露光して静電潜像を形成する露光装置3、静電潜像をトナーにより現像する現像装置4Y、現像したトナー像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール5Y、及び一次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する清掃装置6Yが設けられている。
なお、一次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、中間転写ベルト20を挟んで感光体1Yと対向している。また、一次転写ロール5Yには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)が接続されている。
画像形成装置40には、記録媒体の一例としての記録紙Pを収容する収容部32が設けられている。また、画像形成装置40には、収容部32内の記録紙Pを送り出す給紙ロール34と、記録紙Pを搬送経路38に沿って搬送する複数の搬送ロール36とが設けられている。
また、画像形成装置40には、二次転写部23が設けられている。二次転写部23は、中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20の裏面に接する支持ロール24と、中間転写ベルト20の外側に配置された二次転写ロール26とを有している。この二次転写部23では、支持ロール24に二次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト20の表面20S上に多重転写されたトナー像が記録紙P上に転写される。
画像形成装置40には、定着装置28が設けられている。定着装置28は、定着部材52と、定着部材52に押し付けられる加圧部材54とを有している。これらの定着部材52と加圧部材54とが圧接されるニップ部を記録紙Pが通過することで、記録紙P上に多重転写されたトナー像が記録紙Pに定着される。
<画像形成装置の作用>
次に、第1の画像形成ユニット10Yにおいてイエロー画像を形成する動作について説明する。帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が帯電される。この感光体1Yの表面に、露光装置3からレーザ光線3Yが照射される。これにより、感光体1Yの表面に、静電潜像が形成される。
感光体1Yの表面上に形成された静電潜像は、現像装置4Yによってトナー像として可視化される。感光体1Y上に現像されたトナー像は、予め定められた一次転写位置へ搬送される。そして、一次転写ロール5Yに一次転写バイアスが印加されることで、感光体1Yの表面上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト20の表面上に転写される。その後、感光体1Yの表面上に残留したトナー(残留トナー)は、清掃装置6Yによって除去、回収される。
また、第2~第4の画像形成ユニット10M、10C、10Kにおいても、第1の画像形成ユニット10Yと同様の動作により、感光体1M、1C、1Kの表面に各色に対応するトナー像が形成される。第1の画像形成ユニット10Yにて、イエローのトナー像の転写された中間転写ベルト20は、第2~第4の画像形成ユニット10M、10C、10Kに順次移動する。そして、中間転写ベルト20の表面20Sには、一次転写ロール5M、5C、5Kにより、感光体1M、1C、1Kの表面に形成された各色のトナー像が重ねられて多重転写される。
4色のトナー像が表面に多重転写された中間転写ベルト20は、二次転写部23に移動する。一方、収容部32に収容された記録紙Pは、給紙ロール34により送り出され、複数の搬送ロール36により二次転写ロール26と中間転写ベルト20の表面20Sとの接触部に、予め定められたタイミングで搬送される。そして、支持ロール24に二次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト20の表面20S上のトナー像が、記録紙P上に転写される。
この後、記録紙Pは、定着部材52と加圧部材54とが圧接されるニップ部に送り込まれる。これにより、トナー像が記録紙Pに定着され、カラー画像が形成される。カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
<清掃装置>
次に、清掃装置60の構成について、詳細に説明する。
図2及び図3に示されるように、清掃装置60は、中間転写ベルト20の表面20Sに残留するトナーを除去する。この清掃装置60は、筐体70と、清掃部材90と、搬送オーガ100と、複数の撹拌オーガ110とを備えている。
なお、各図に適宜示される矢印Uは、清掃装置60の上側を示し、矢印Fは、清掃装置60の前側を示している。また、搬送オーガ100は、搬送部材の一例であり、撹拌オーガ110は、撹拌部材の一例である。
(筐体)
筐体70は、例えば、樹脂製とされる。この筐体70は、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向(図4において矢印W方向)を長手方向とした直体状に形成されている。この筐体70は、後述する廃トナーTを貯留する貯留室84を内部に有している。
なお、中間転写ベルト20は、支持ロール24によって回転可能に支持されている。そのため、本実施形態では、支持ロール24の回転軸24Aが、中間転写ベルト20の回転軸となる。
筐体70は、前壁部72、後壁部74、底壁部76、及び天壁部78を有している。前壁部72及び後壁部74は、清掃装置60の前後方向(矢印F方向)に互いに対向している。この前壁部72及び後壁部74の上端部同士は、天壁部78によって接続されている。一方、前壁部72及び後壁部74の下端部同士は、底壁部76によって接続されている。底壁部76は、天壁部78と上下方向(矢印U方向)に対向している。
筐体70における中間転写ベルト20側の部位、すなわち筐体70の前壁部72には、開口80が形成されている。開口80は、前壁部72を厚み方向に貫通している。また、開口80は、矩形状に形成されており、筐体70の長手方向(図4の矢印W方向)の一端側から他端側に亘って形成されている。この開口80から筐体70の内部に、支持ロール24の一部、及び中間転写ベルト20の一部が配置されている。
(清掃部材)
清掃部材(クリーニングブレード)90は、ゴム等の弾性部材によって板状に形成されており、筐体70の内部における前端側に配置されている。この清掃部材90は、筐体70の上下方向に沿って配置されている。また、清掃部材90の下端部は、板金等のブラケット92を介して筐体70の底壁部76に支持(固定)されている。この清掃部材90は、厚み方向(筐体70の前後方向)に弾性変形(振動)可能とされている。
なお、清掃部材90は、筐体70の上下方向に限らず、筐体70の上下方向に対して傾斜する方向に沿って配置されても良い。
清掃部材90の上端部90Uは、自由端部とされている。また、清掃部材90の上端部90Uにおける中間転写ベルト20側(前側)の角部(エッジ部)は、中間転写ベルト20の表面20Sに接触する接触部90U1とされている。接触部90U1は、筐体70の内部において、中間転写ベルト20の表面20Sに、当該中間転写ベルト20の回転方向(矢印R方向)の下流側から接触している。
また、清掃部材90の接触部90U1は、清掃部材90が筐体70の後側へ若干撓んだ状態で(弾性変形した状態)で、中間転写ベルト20の表面20Sに接触されている。この清掃部材90の撓み量を確保するために、清掃部材90の高さ(上下方向の長さ)が所定値以上に設定されている。
図4に示されるように、清掃部材90の接触部90U1は、中間転写ベルト20の表面20Sに、回転軸24Aの軸方向(矢印W方向)に沿って接触している。また、清掃部材90の接触部90U1は、中間転写ベルト20の表面20Sに、当該表面20Sの幅方向(矢印W方向)の一端20S1側から他端20S2側に亘って接触している。また、中間転写ベルト20及び清掃部材90は、清掃装置60の筐体70の長手方向(矢印W方向)の一端側70E1から他端側70E2に亘って配置されている。
図2に示されるように、中間転写ベルト20は、矢印Rで示されるように、清掃部材90の接触部90U1を上方から下方へ通過するように回転する。これにより、中間転写ベルト20の表面20Sに残留するトナー(残留トナー)が接触部90U1によって掻き取られ、当該表面20Sから除去される。
中間転写ベルト20及び清掃部材90は、筐体70の後壁部74と対向している。これらの中間転写ベルト20及び清掃部材90と筐体70の後壁部74との間に、貯留室84が形成されている。そして、清掃部材90の接触部90U1によって中間転写ベルト20の表面20Sから除去されたトナー(以下、「廃トナーT」という)は、清掃部材90の上端部90Uから貯留室84に落下し、当該貯留室84に貯留される。
筐体70の天壁部78における開口80側の端部には、シール部材82が設けられている。シール部材82は、例えば、フィルム等によって形成されている。また、シール部材82は、筐体70の天壁部78の端部から延出し、当該端部と中間転写ベルト20の表面20Sとの間の隙間を覆っている。このシール部材82によって、貯留室84に貯留された廃トナーTが筐体70の外部へ流出することが抑制される。
(搬送オーガ)
筐体70の内部における上部には、搬送オーガ100が設けられている。搬送オーガ100は、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向に沿った軸線G1を中心として回転しながら、軸線G1の軸方向一方側へ廃トナーTを搬送し、貯留室84に貯留された廃トナーTを筐体70の外部へ搬送する。
具体的には、搬送オーガ100は、例えば、有軸式のスクリューコンベアとされている。また、搬送オーガ100は、清掃部材90の接触部90U1に対して中間転写ベルト20と反対側に配置されている。この搬送オーガ100は、回転軸102及び搬送羽根104を有している。
回転軸102は、円柱状に形成されており、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向に沿って配置されている。また、回転軸102の両端部は、筐体70に設けられた図示しない軸受けに回転可能に支持されている。この回転軸102は、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向(図4において矢印W方向)に沿った軸線G1を中心として回転する。
搬送羽根104は、軸線G1を中心とした螺旋状に形成されており、回転軸102の外周面に取り付けられている。この搬送羽根104が軸線G1を中心として回転することにより、搬送羽根104によって巻き上げられた廃トナーTが、軸線G1の軸方向一方側へ搬送される。
図4に示されるように、搬送オーガ100によって搬送された廃トナーTは、廃トナー回収箱58に回収される。廃トナー回収箱58は、筐体70の長手方向の一方側に配置されている。この廃トナー回収箱58の内部には、搬送オーガ100の軸方向の一端側が配置されている。これにより、搬送オーガ100によって搬送された廃トナーTは、廃トナー回収箱58に回収される。
ここで、図2に示されるように、搬送オーガ100は、清掃部材90の接触部90U1よりも上側で、筐体70の内部の貯留室84に貯留された廃トナーTを筐体70の外部の廃トナー回収箱58(図4参照)へ搬送する。
具体的には、搬送オーガ100の搬送羽根104は、回転軸102の軸方向から見て、円形状に形成されている。この搬送羽根104の外周縁104Eが描く回転軌跡の下端よりも上側に貯留された廃トナーTが、搬送羽根104によって搬送される。つまり、搬送羽根104の外周縁104Eが描く回転軌跡の下端よりも下側に貯留された廃トナーTは、搬送オーガ100によって搬送されず、貯留室84に貯留される。
また、本実施形態では、搬送羽根104の外周縁104Eが描く回転軌跡の下端が、清掃部材90の接触部90U1よりも上側に配置されている。つまり、筐体70の底壁部76から、搬送羽根104の外周縁104Eが描く回転軌跡の下端までの高さH2が、筐体70の底壁部76から、清掃部材90の接触部90U1までの高さH1よりも高い(H2>H1)。
これにより、貯留室84には、清掃部材90の接触部90U1の高さH1よりも高い位置(高さH2)まで廃トナーTが貯留される。そして、貯留された廃トナーTの貯留高さhが、清掃部材90の接触部90U1の高さH1に達すると、清掃部材90の接触部90U1が廃トナーTに埋没される。
また、搬送オーガ100は、矢印R1に示されるように、搬送羽根104の上端に対して下端が、清掃部材90の接触部90U1側に向かうように、軸線G1を中心として回転する。これにより、搬送羽根104によって巻き上げられた廃トナーTが、清掃部材90の接触部90U1側へ移動し易くなる。
なお、搬送オーガ100は、搬送羽根104の上端に対して下端が、清掃部材90の接触部90U1側と反対側に向かうように、軸線G1を中心として回転しても良い。また、 搬送オーガ100は、有軸式のスクリューコンベアに限らず、無軸式のスクリューコンベア(コイルオーガ)等でも良い。
(撹拌オーガ)
筐体70の内部における下部には、複数(本実施形態では2つ)の撹拌オーガ110が設けられている。複数の撹拌オーガ110は、搬送オーガ100よりも下側で、貯留室84に貯留された廃トナーTを撹拌する。また、各撹拌オーガ110は、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向(図4において矢印W方向)に沿った軸線G2を中心として回転しながら、貯留室84の下部に貯留された廃トナーTを撹拌する。
具体的には、複数の撹拌オーガ110は、筐体70の後壁部74と清掃部材90との間の貯留室84に配置されている。また、複数の撹拌オーガ110は、清掃部材90の側方に、上下方向に間隔を空けて配置されている。さらに、複数の撹拌オーガ110は、上側の撹拌オーガ110の全体が清掃部材90の接触部90U1よりも下側に位置するように配置されている。各撹拌オーガ110は、回転軸112、及び複数の撹拌羽根114を有している。
回転軸112は、円柱状に形成されており、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向に沿って配置されている。また、回転軸112の両端部は、筐体70に設けられた図示しない軸受けに回転可能に支持されている。この回転軸112は、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向(図4において矢印W方向)に沿った軸線G2を中心として回転する。
複数(本実施形態では2枚)の撹拌羽根114は、板状に形成されており、軸線G2の軸方向に沿って配置されている。また、複数の撹拌羽根114は、軸線G2の軸方向から見て、軸線G2を中心として回転軸112の外周面から外側へ放射状に延出している。これらの搬送羽根104が軸線G2を中心として回転することにより、撹拌羽根114によって廃トナーTが巻き上げられて撹拌される。なお、撹拌オーガ110は、廃トナーTを軸線G2の軸方向に搬送せずに、撹拌する。
上下方向に隣り合う撹拌オーガ110は、矢印R2で示されるように、各々の軸線G2を中心として、互いに逆方向に回転する。これにより、上下方向に隣り合う撹拌オーガ110の間で、廃トナーTが一方向(矢印Fと反対方向)に撹拌される。
また、上下方向に隣り合う搬送オーガ100と撹拌オーガ110とは、各々の軸線G1,G2を中心として、互いに逆方向に回転する。これにより、上下方向に隣り合う搬送オーガ100と撹拌オーガ110との間で、廃トナーTが一方向(矢印F方向)に撹拌される。
なお、上下方向に隣り合う撹拌オーガ110は、各々の軸線G2を中心として、同じ方向に回転しても良い。これと同様に、上下方向に隣り合う搬送オーガ100と撹拌オーガ110とは、各々の軸線G1,G2を中心として、同じ方向に回転しても良い。
<作用>
次に、本実施形態に係る清掃装置の作用について説明する。
図2に示されるように、中間転写ベルト20の表面20Sには、当該中間転写ベルト20の回転方向の下流側から清掃部材90の接触部90U1が接触されている。この状態で、中間転写ベルト20が矢印R方向に回転すると、中間転写ベルト20の表面20Sに残留したトナーが、清掃部材90の接触部90U1によって掻き取られる。清掃部材90の接触部90U1によって掻き取られたトナーtは、当該接触部90U1に一時的に滞留した後に、清掃部材90の上端部90Uを超えて筐体70の内部の貯留室84に貯留される。
ここで、接触部90U1に一時的に滞留したトナーtは、中間転写ベルト20の表面20Sと清掃部材90の接触部90U1との間に発生する摩擦力を低減する潤滑剤として機能する。これにより、清掃部材90の接触部90U1が、中間転写ベルト20の表面20Sによって中間転写ベルト20の回転方向(矢印R方向)に引きずられることが抑制される。
一方、例えば、解像度が低い低密画像が連続的に印刷されると、中間転写ベルト20の表面20S上に残留するトナー量が減少する。この結果、清掃部材90の接触部90U1に滞留するトナーtが減少し、中間転写ベルト20の表面20Sと清掃部材90の接触部90U1との間に発生する摩擦力が増加する。
これにより、清掃部材90の接触部90U1が、中間転写ベルト20の表面20Sによって当該中間転写ベルト20の回転方向(矢印R方向)に引きずられ、清掃部材90が捲れるように屈曲する可能性がある。そして、清掃部材90が捲れるように屈曲すると、中間転写ベルト20の表面20Sに残留するトナーを除去する清掃部材90の除去効率が低下し、中間転写ベルト20の表面20Sの清掃不良が発生する可能性がある。
これに対して本実施形態では、筐体70の貯留室84の上部に、搬送オーガ100が設けられている。この搬送オーガ100は、中間転写ベルト20の表面20Sに対する清掃部材90の接触部90U1よりも上側で、筐体70の内部の貯留室84に貯留された廃トナーTを筐体70の外部の廃トナー回収箱58(図4参照)へ搬送する。
これにより、図2及び図3に示されるように、貯留室84には、清掃部材90の接触部90U1の高さH1よりも高い位置(高さH2)まで廃トナーTが貯留される。そして、貯留される廃トナーTの貯留高さhが、清掃部材90の接触部90U1の高さH1に達すると、当該接触部90U1が廃トナーTに常時埋没される。つまり、清掃部材90の接触部90U1に、潤滑剤としての廃トナーTが常時供給された状態となる。
そのため、本実施形態では、廃トナーTの貯留高さhが清掃部材90の接触部90U1の高さH1未満の場合と比較して、解像度が低い低密画像が連続的に印刷された場合であっても、中間転写ベルト20の表面20Sと清掃部材90の接触部90U1との間に発生する摩擦力の増加が抑制される。
この結果、清掃部材90の接触部90U1が、中間転写ベルト20の表面20Sによって当該中間転写ベルト20の回転方向(矢印R方向)に引きずられ、清掃部材90が捲れるように屈曲することが抑制される。したがって、中間転写ベルト20の表面20Sの清掃不良が抑制される。
また、本実施形態では、清掃部材90の接触部90U1に、中間転写ベルト20の表面20Sから除去した廃トナーTを潤滑剤として供給する。そのため、本実施形態では、清掃部材90の接触部90U1に、中間転写ベルト20の表面20Sから除去したトナーとは別のトナーを潤滑材として供給する構成と比較して、トナーの使用量を低減しつつ、中間転写ベルト20の清掃不良を抑制することができる。
なお、貯留室84に貯留される廃トナーTの貯留高さhが、清掃部材90の接触部90U1の高さH1に達するまでは、例えば、次のようになる。すなわち、前述した画像形成装置40のカラー画像形成動作とは別に、所定のタイミングで、第1~第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの少なくとも1つから、中間転写ベルト20の表面20Sにおけるトナー像の形成領域以外(記録紙Pに転写されない領域)にトナーが供給される。これにより、例えば、解像度が低い低密画像が連続的に印刷された場合であっても、中間転写ベルト20の表面20Sと清掃部材90の接触部90U1との間に発生する摩擦力の増加が抑制される。
また、搬送オーガ100は、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向に沿った軸線G1を中心として回転しながら、軸線G1の軸方向一方側へ廃トナーTを搬送する。これにより、本実施形態では、搬送オーガ100が、軸線G1の軸方向とは異なる方向に廃トナーTを搬送する構成と比較して、筐体70の小型化が可能になる。
さらに、搬送オーガ100は、矢印R1で示されるように、搬送オーガ100の上端に対して下端が接触部90U1側に向かうように、軸線G1を中心として回転する。これにより、本実施形態では、搬送オーガ100が、その上端に対して下端が清掃部材90の接触部90U1と反対側(矢印R1の反対側)に向かうように軸線G1を中心として回転する構成と比較して、清掃部材90の接触部90U1に廃トナーTを供給し易くなる。
また、清掃部材90は、中間転写ベルト20の回転軸24Aの軸方向から見て、上下方向に沿って配置されている。これにより、本実施形態では、中間転写ベルト20の軸方向から見て、清掃部材90が上下方向に対して傾斜する方向に沿って配置される構成と比較して、筐体70の小型化が可能になる。
また、筐体70の貯留室84には、複数の撹拌オーガ110が設けられている。複数の撹拌オーガ110は、搬送オーガ100よりも下側で、各々の軸線G2を中心として回転しながら、貯留室84に貯留された廃トナーTを撹拌する。これにより、本実施形態では、筐体70の貯留室84に廃トナーTを単に貯留する構成と比較して、廃トナーTの固着が抑制される。
さらに、上下方向に隣り合う撹拌オーガ110は、矢印R2で示されるように、各々の軸線G2を中心として、互いに逆方向に回転する。これにより、本実施形態では、隣り合う撹拌オーガ110が同じ方向に回転する構成と比較して、隣り合う撹拌オーガ110の間において、廃トナーTの固着が抑制される。
さらにまた、上下方向に隣り合う搬送オーガ100及び撹拌オーガ110は、矢印R1及び矢印R2で示されるように、互いに逆方向に回転する。これにより、本実施形態では、搬送オーガ100及び撹拌オーガ110が、同じ方向に回転する構成と比較して、搬送オーガ100と撹拌オーガ110との間において、廃トナーTの固着が抑制される。
ここで、中間転写ベルト20の表面20Sに清掃部材90の接触部90U1が接触された状態で、中間転写ベルト20が回転すると、清掃部材90が筐体70の前後方向(矢印F方向)に振動(弾性変形)する。これにより、本実施形態では、清掃部材90が筐体70の前後方向に振動しない構成と比較して、中間転写ベルト20の表面20Sに残留するトナーを除去する清掃部材90の除去効率が高められる。
一方、清掃部材90の側方の貯留室84に貯留された廃トナーTが固着すると、清掃部材90が筐体70の前後方向に振動し難くなる。この結果、中間転写ベルト20の表面20S上のトナーを除去する清掃部材90の除去効率が低下する可能性がある。
これに対して本実施形態では、清掃部材90と筐体70の後壁部74との間の貯留室84に撹拌オーガ110が配置されている。つまり、清掃部材90の側方に、撹拌オーガ110が配置されている。これにより、本実施形態では、撹拌オーガ110が、清掃部材90よりも上側に配置される構成と比較して、清掃部材90の側方の廃トナーTの固着が抑制される。したがって、中間転写ベルト20の表面20S上のトナーを除去する清掃部材90の除去効率の低下が抑制される。
また、清掃部材90の側方には、複数の撹拌オーガ110が上下方向に配置されている。これにより、本実施形態では、清掃部材90の側方に1つの撹拌オーガ110が配置される構成と比較して、清掃部材90の側方の廃トナーTの固着が抑制される。
さらに、清掃部材90の側方には、上側の撹拌オーガ110の全体が清掃部材90の接触部90U1よりも下側に位置するように、複数の撹拌オーガ110が配置されている。これにより、本実施形態では、上側の撹拌オーガ110の一部又は全部が清掃部材90の接触部90U1より上側に配置される構成と比較して、清掃部材90の側方の廃トナーTの固着が抑制される。
<変形例>
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
図5には、上下方向に隣り合う撹拌オーガ120が示されている。各撹拌オーガ120は、回転軸122と、回転軸122の軸方向に延びる櫛歯状撹拌羽根124とを有している。隣り合う撹拌オーガ120は、軸線G2の軸方向から見て、二点鎖線で示されるように、各々の櫛歯状撹拌羽根124の回転軌跡が重なるように配置されている。なお、撹拌オーガ120は、撹拌部材の一例である。
図6に示されるように、櫛歯状撹拌羽根124は、回転軸122の軸方向に交互に配置される複数の凹部124A及び凸部124Bを有している。そして、隣り合う撹拌オーガ120は、各々の櫛歯状撹拌羽根124の凸部124Bが干渉しないように、軸線G2の軸方向にずれて配置されている。これにより、隣り合う撹拌オーガ120が各々の軸線G2を中心として回転すると、一方の撹拌オーガ120の凸部124Bが、他方の撹拌オーガ120の凹部124Aを通過する。
このように本変形例では、撹拌オーガ120の軸線G2の軸方向から見て、隣り合う撹拌オーガ120の櫛歯状撹拌羽根124の回転軌跡が、重なるように配置されている。これにより、本実施形態では、搬送オーガ100の軸線G2の軸方向から見て、隣り合う搬送オーガ100の櫛歯状撹拌羽根124の回転軌跡が上下方向に離れた構成と比較して、廃トナーTの未撹拌領域が低減される。
なお、本変形例のように、撹拌オーガ120の軸線G2の軸方向から見て、隣り合う撹拌オーガ120の櫛歯状撹拌羽根124の回転軌跡が重なる場合、図2に示される筐体70には、例えば、上下方向に3つの撹拌オーガ120を配置可能になる。したがって、筐体70の貯留室84に貯留された廃トナーTの固着がさらに抑制される。
また、上記実施形態では、隣り合う撹拌オーガ110の撹拌力が同じとされている。しかし、複数の撹拌オーガ110のうち、最も下に位置する撹拌オーガ110の撹拌力を、他の撹拌オーガ110の撹拌力よりも大きくすることが好ましい。
ここで、撹拌オーガ110の撹拌力とは、撹拌オーガ110の回転に伴って、撹拌オーガ110の撹拌羽根114から廃トナーTに作用する外力を意味し、撹拌オーガ110の撹拌力が大きくなるに従って、撹拌オーガ110の撹拌範囲が拡大する。この撹拌オーガ110の撹拌力は、撹拌羽根114の外周縁114Eの周速が速くなるに従って大きくなる。
したがって、例えば、図2に示されるように、上下方向に2つの撹拌オーガ110が配置されている場合、下側の撹拌オーガ110の回転速度を上側の撹拌オーガ110の回転速度よりも速くする。又は、下側及び上側の撹拌オーガ110の回転速度を同じにした状態で、下側の撹拌オーガ110における撹拌羽根114の径方向の長さを、上側の撹拌オーガ110の撹拌羽根114の径方向の長さよりも長くする。若しくは、下側の撹拌オーガ110の回転速度を上側の撹拌オーガ110の回転速度よりも速くし、かつ、下側の撹拌オーガ110における撹拌羽根114の径方向の長さを、上側の撹拌オーガ110の撹拌羽根114の径方向の長さよりも長くする。
これにより、下側の撹拌オーガ110の撹拌羽根114の外周縁114Eの周速が、上側の撹拌オーガ110の撹拌羽根114の外周縁114Eの周速よりも早くなる。この結果、下側の撹拌オーガ110の撹拌力が、上側の撹拌オーガ110の撹拌力よりも大きくなり、下側の撹拌オーガ110の撹拌範囲が、上側の撹拌オーガ110の撹拌範囲よりも広くなる。
したがって、本変形例では、隣り合う撹拌オーガ110の撹拌力が同じ構成と比較して、貯留室84の下部に貯留された廃トナーTの固着が抑制される。
また、上記実施形態では、搬送オーガ100が、清掃部材90の接触部90U1よりも上側で、筐体70の内部の貯留室84に貯留された廃トナーTを筐体70の外部へ搬送する。しかし、搬送オーガ100が、清掃部材90の接触部90U1と同じ高さで、筐体70の内部の貯留室84に貯留された廃トナーTを筐体70の外部へ搬送しても良い。つまり、搬送羽根104の外周縁104Eが描く回転軌跡の下端の高さH2が、清掃部材90の接触部90U1の高さH1と同じでも良い(H2=H1)。
また、上記実施形態では、筐体70に複数の撹拌オーガ110が設けられている。しかし、筐体70には、少なくとも1つの撹拌オーガ110を設けることができる。また、撹拌オーガ110は、清掃部材90の側方の廃トナーTの固着を抑制するために、その少なくとも一部が清掃部材90の接触部90U1よりも下側に位置することが望ましい。なお、撹拌オーガ110は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
また、上記実施形態では、像保持体が、中間転写ベルト20とされている。しかし、像保持体は、中間転写ベルト20に限らず、直接転写ベルト又は感光体でも良い。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
20 中間転写ベルト(像保持体)
20S 表面
24A 回転軸(像保持体の回転軸)
矢印W 中間転写ベルトの回転軸の軸方向(像保持体の回転軸の軸方向)
40 画像形成装置
60 清掃装置
70 筐体
90 清掃部材
90U 上端部
90U1 接触部
H1 清掃部材の接触部の高さ
100 搬送オーガ(搬送部材)
110 撹拌オーガ(撹拌部材)
120 撹拌オーガ(撹拌部材)
124 櫛歯状撹拌羽根
G1 軸線(搬送部材の軸線)
G2 軸線(撹拌部材の軸線)
t トナー
T 廃トナー(トナー)

Claims (12)

  1. 像保持体の表面に前記像保持体の回転方向の下流側から上端部を接触させ、前記表面からトナーを除去する清掃部材と、
    前記清掃部材を支持するとともに、前記清掃部材によって前記像保持体の前記表面から除去されたトナーを貯留する筐体と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記像保持体の前記表面に対する前記清掃部材の接触部と同じ高さ又は前記接触部よりも上側で、前記筐体の内部に貯留されたトナーを前記筐体の外部へ搬送する搬送部材と、
    を備える清掃装置。
  2. 前記清掃部材の前記接触部は、前記像保持体の軸方向に沿って前記像保持体の前記表面に接触し、
    前記搬送部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向に沿った軸線を中心として回転しながら、前記軸線の軸方向一方側へトナーを搬送する、
    請求項1に記載の清掃装置。
  3. 前記搬送部材は、前記清掃部材の前記接触部に対して前記像保持体と反対側に配置され、前記搬送部材の上端に対して下端が前記接触部側に向かうように、前記軸線を中心として回転する、
    請求項2に記載の清掃装置。
  4. 前記筐体の内部に設けられ、前記搬送部材よりも下側で、前記筐体に貯留されたトナーを撹拌する撹拌部材を備える、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載の清掃装置。
  5. 前記撹拌部材は、少なくとも一部が前記清掃部材の前記接触部よりも下側に配置され、前記像保持体の回転軸の軸方向に沿った軸線を中心として回転しながらトナーを攪拌する、
    請求項4に記載の清掃装置。
  6. 前記撹拌部材は、上下方向に複数設けられる、
    請求項5に記載の清掃装置。
  7. 隣り合う前記撹拌部材は、互いに逆方向に回転する、
    請求項6に記載の清掃装置。
  8. 前記撹拌部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向に延びる櫛歯状撹拌羽根を有し、
    隣り合う前記撹拌部材は、一方の前記櫛歯状撹拌羽根の間を、他方の前記櫛歯状撹拌羽根が通過するように配置される、
    請求項6又は請求項7に記載の清掃装置。
  9. 複数の前記撹拌部材のうち、最も下に位置する前記撹拌部材の撹拌力は、他の前記撹拌部材の撹拌力よりも大きい、
    請求項6~請求項8の何れか1項に記載の清掃装置。
  10. 前記搬送部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向に沿った軸線を中心として回転しながらトナーを搬送し、
    前記搬送部材と隣り合う前記撹拌部材は、前記搬送部材と逆方向に回転する、
    請求項5~請求項9の何れか1項に記載の清掃装置。
  11. 前記清掃部材は、前記像保持体の回転軸の軸方向から見て、上下方向に沿って配置される、
    請求項1~請求項10の何れか1項に記載の清掃装置。
  12. 前記像保持体としての中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトの表面からトナーを除去する請求項1~請求項11の何れか1項に記載の清掃装置と、
    を備える画像形成装置。
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