JP2005173351A - クリーニング装置およびそれを用いる画像形成システム - Google Patents

クリーニング装置およびそれを用いる画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】 クリーニング装置および画像形成システムにおいて、画像形成に使うためのトナー消費を増やすことなく、安定したクリーニング性能が得られ、経済性、生産性を向上できるようにする。
【解決手段】 廃トナー回収箱20内に転写搬送ベルト17に当接するクリーニングブレード21が設けられ、その上流側に開口部20aが形成される。そして、クリーニングブレード21の上流側の転写搬送ベルト17近傍に、トナー供給ブラシ22を設ける。そして、トナー供給ブラシ22を回転することにより、内部から潤滑用トナーtを放出し、転写搬送ベルト17上に付着させる。それによりクリーニングブレード21の捲れを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明はクリーニング装置およびそれを用いる画像形成システムに関する。
近年、周回するベルトに沿って複数の画像形成ユニットを並列的に配置し、電子写真方式によりフルカラー画像を高速印字できるようにしたタンデム方式の画像形成システムが普及しつつある。
従来、このような画像形成システムでは、画像形成ユニットの感光体と画像を転写するためのベルトとを繰り返し利用するために、それぞれにクリーニング手段が設けられている。クリーニング手段としては、簡素な構成でありながらクリーニング性能が高いカウンターブレードクリーニング方式が用いられる場合がある。またベルトとしては、転写紙を吸着搬送してベルト側に吸引したトナー像を転写紙上に転写するための転写搬送ベルトと、各色のトナー像を順次色重ねしてベルト上に転写し、それら色重ねされたトナー像を転写紙に転写するための中間転写ベルトとが知られている。
例えば、特許文献1には、4つの感光ドラムで作像されたトナー像を、転写ベルトで吸着搬送される転写材に順次転写して画像形成を行う画像形成装置において、転写ベルトを清掃するベルトクリーナが記載されている。このベルトクリーナは、図示より明らかなようにブレード状部材を転写ベルトに対してカウンターに当接させてクリーニングを行うものである。
このようなカウンターブレードクリーニング方式は、ベルトからの摩擦力がブレードを座屈させる方向に作用する。いったん座屈が起こると、ブレードがベルト移動方向に捲れ、クリーニングが正常に行われなくなり、ベルト駆動負荷が増大し、正常な画像形成ができなくなる。
そこで、従来、ベルトとブレードとの間に働く摩擦力の増大を防止するために、非画像形成時に定期的に適宜の画像パタンを描画してベルト上に転写してクリーニングを行うことで、ブレードと転写ベルトとの当接部に適宜量のトナーを供給することが行われる場合がある。
特開平8−194351号公報(第7頁、図1、7)
しかしながら、上記のような従来のクリーニング装置およびそれを用いた画像形成システムには、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、ブレードでかき取られたトナーはベルトクリーナの底部に落下し、転写ベルト上にトナーなどの付着物が少なくなると、ブレードと転写ベルトとの間の摩擦力が増大し、ブレードが捲れてしまうという問題がある。
これを回避するために、転写ベルト上に転写するための画像パタンを非画像形成時に描画する場合、このような定期的な描画動作を挟むことにより画像形成の生産性が低下したり、画像を形成しないトナーを消費したりするために不経済な画像形成システムとなってしまうという問題がある。
なお、中間転写ベルトのクリーニング装置、感光体のクリーニング装置においても同様の問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、画像形成に使うためのトナー消費を増やすことなく、安定したクリーニング性能が得られ、経済性、生産性に優れたクリーニング装置およびそれを用いた画像形成システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、被クリーニング部材の表面に当接して該表面上を相対移動することにより付着物を除去するクリーニング部材と、該クリーニング部材により除去された前記付着物を前記クリーニング部材の近傍で回収するために、該クリーニング部材上流側で前記被クリーニング部材に対向する開口を有する回収容器とを備え、該回収容器内に、前記被クリーニング部材上に粉体を供給するための粉体供給手段を設けた構成とする。
この発明によれば、回収容器内の粉体供給手段により、クリーニング部材の上流側の開口を通して、粉体が被クリーニング部材上に供給されるので、クリーニング部材と被クリーニング部材との間に粉体を介在させることができ、被クリーニング部材上で付着物が枯渇した場合でも相対移動時に摩擦力が急上昇したりアンバランスになったりすることなく、クリーニング部材と被クリーニング部材とに働く摩擦力を安定させることとができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のクリーニング装置において、前記粉体供給手段が、前記粉体を内部に保持する回転部材を有し、該回転部材が回転するときに内部に保持された前記粉体を外部に放出できるようにした構成とする。
この発明によれば、回転部材を適宜回転することにより、外部に粉体が放出されるので、近傍の被クリーニング部材上に粉体を供給することができる。
また供給する粉体を回転部材内部に保持しておくので、粉体を搬送することなく容易に供給できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のクリーニング装置において、前記粉体供給手段が、粉体が固体状に凝集した粉体凝集体または粉体が形成可能とされた固体粉体源からなる粉体供給部材と、該粉体供給部材から粉体を形成して前記回収容器内に放出可能とされた粉体形成手段とを備える構成とする。
この発明によれば、粉体形成手段により、粉体供給部材から必要に応じて粉体を供給できる。その際、粉体供給部材が固体状の粉体凝集体または固体粉体源からなるので、回収容器内への設置、交換が容易となる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のクリーニング装置において、前記粉体形成手段が、前記粉体供給部材の表面を切削して粉体を形成し、回収容器内に放出する回転切削部材を備える構成とする。
この発明によれば、回転切削部材を回転させることにより、粉体供給部材の表面から必要に応じて粉体を形成し、回収容器内に放出できる。その際、回転切削部材の回転により、形成された粉体を被クリーンニング部材上に容易に分散させることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載のクリーニング装置において、前記付着物の少なくとも一部が粉体からなり、該粉体と同種類の粉体が前記粉体供給手段により供給される構成とする。
この発明によれば、被クリーニング部材上に供給される粉体が、付着物の少なくとも一部を構成する粉体と同種類なので、クリーニング部材の摩擦力を確実に安定させることができる。
例えば、画像形成システムに用いるクリーニング装置の場合、付着物の少なくとも一部に転写工程終了後に被クリーニング部材上に残留する未転写トナーが含まれるから、粉体供給手段により供給する粉体として、現像前の同種類のトナーを採用することができる。あるいは、同種類の廃トナーを採用することができる。
現像前のトナーを用いる場合、トナーを消費するものの画像形成に使用するためのトナーではないので、安価なトナーを利用できる。また、画像パタンの描画を行うための特別なモードを設けることなく、連続的に供給できるので、画像形成の生産性を向上させることができる。
また、廃トナーを用いる場合、廃トナーを有効利用でき、経済的な画像形成システムとすることができる。
ここで、同種類とは、クリーニング部材と被クリーニング部材との当接部において、例えば摩擦力に顕著に影響する性質が同等となることを意味する。すなわち、概略形状、大きさ、主要な組成が同等であることを意味する。例えば、一般に付着物として残留するトナーの帯電電荷量は一定しないから帯電電荷量は問わないものである。またトナーの色なども問わないものである。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれかに記載のクリーニング装置において、前記クリーニング部材が、ブレード状部材からなり、その引張弾性率が20MPa以下である構成とする。
この発明によれば、ブレード状部材の引張弾性率が20MPa以下なので、被クリーニング部材を傷つけることなく、また相対移動のための駆動負荷を低減することができる。また、クリーニング部材を比較的安価に製作することができる。
請求項7に記載の発明では、トナー像形成手段と、該トナー像形成手段で形成されたトナー像を転写するために回転駆動されるベルト転写体と、前記トナー像の転写後、前記ベルト転写体に残留するトナーを除去するクリーニング手段とを備えた画像形成システムであって、前記クリーニング手段に、請求項1〜6のいずれかに記載のクリーニング装置を用いる構成とする。
この発明によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の発明と同様の作用効果を備えることができる。
本発明のクリーニング装置およびそれを用いた画像形成システムによれば、粉体供給手段により被クリーニング部材上で付着物が枯渇した場合でも相対移動時に摩擦力を低減することができるので、画像形成に使うためのトナー消費を増やすことなく、安定したクリーニング性能が得られ、経済性、生産性を向上することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係るクリーニング装置についてそれを用いる画像形成システムとともに説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの主要部の概略構成について説明するための正面視断面の模式説明図である。図2(a)は、本発明の実施形態に係るクリーニング装置の概略構成について説明するための正面視部分断面の模式説明図である。図2(b)は、本実施形態の変形例に係るクリーニング装置の概略構成について説明するための正面視部分断面の模式説明図である。
図1に主要部の構成を示した本発明の実施形態に係るカラープリンタ1(画像形成システム)は、印字すべき画像をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに色分解し、電子写真方式によりそれぞれの色分解画像をトナー像として顕像化し、最終的に転写紙25(記録材)に色重ねして転写することにより画像形成を行うタンデム方式のカラー画像形成システムである。
カラープリンタ1は、電子写真方式によるカラー画像形成システムが備える周知の手段は当然に備える。例えば、像担持体に初期電位を付与する帯電手段、像担持体に潜像を形成する露光手段、潜像電位に応じてトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段、転写紙を供給して搬送する転写紙搬送手段、転写紙上にトナー像を定着する定着手段、露光手段に画像信号を供給する画像信号形成手段、帯電、現像、転写などの電位条件などを制御するプロセス制御手段、種々の可動部の駆動および駆動シーケンスなどを制御する駆動制御手段などを備える。これらは周知技術を適宜組み合わせた構成を採用することができる。そこで図示は省略し、必要に応じて簡単に説明することにする。
以下、カラープリンタ1の主要部を中心に説明する。
カラープリンタ1の主要部の概略構成は、画像形成部2、3、4、5、4本の転写ローラ14(転写手段)、転写搬送ベルト17(ベルト転写体)、廃トナー回収箱20(回収容器)、およびクリーニングブレード21(クリーニング手段)からなる。
なお、以下では符号の記載を簡潔にするために、連番符号を列挙する場合、例えば、「2、3、4、5」を単に「2〜5」、「2a、3a、4a、5a」を単に「2a〜5a」と略記する場合がある。
画像形成部2は、図示紙奥行き方向に延ばされた円筒状部材の表面に光導電層が形成された感光体ドラム2a(像担持体)を備える。感光体ドラム2aは、転写紙25の幅以上の有効作像領域が形成され、上記駆動制御手段により図示回転矢印方向に回転可能とされる。
そして感光体ドラム2aの外周部には、図示しないが、有効作像領域の範囲に延ばされ感光体ドラム2a上に残留するトナーなどを除去するための感光体クリーナ、帯電手段、露光手段の光ビーム入射部、現像手段が回転矢印の方向に沿ってこの順に配置される。トナー像を転写する転写位置は、感光体クリーナの上流側かつ現像手段の下流側に設けられる。
画像形成部3、4、5は、それぞれ、画像形成部2と同様の構成を備える。例えば、感光体ドラム2aに対応して感光体ドラム(像担持体)3a、4a、5aがそれぞれ設けられる。また、画像形成部2と同様に図示しないが、感光体クリーナや他の各手段を備える。
ただし、画像形成部2〜5の各現像手段に供給されるトナーの色はそれぞれ異なっている。例えば、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック色のトナーが供給され、それぞれの色で色分解された画像信号により各露光手段から光ビームが入射され、感光体ドラム2a〜5a上に対応する色のトナー像が形成できるようになっている。
そして、画像形成部2〜5は、それぞれ感光体ドラム2a〜5aの回転軸が所定のドラム間隔をおいて平行とされ、各転写位置が同一平面上に整列するように配置される。
転写ローラ14…は、感光体ドラム2a〜5aの各転写位置に対向する位置に各1本ずつ、後述する転写搬送ベルト17を介して軽く押圧するように配置され、転写搬送ベルト17とともに連れ回るように設けられたローラ部材である。
転写搬送ベルト17は、少なくとも転写ローラ14…を内周側に含み、有効画像領域より広い幅を有する無端ベルトである。転写搬送ベルト17の材質は、転写紙25を転写ローラ14に電位により静電吸着できるように可撓性に富んだ合成樹脂をシート状に成形して無端ベルト加工したものなどが採用できる。
そして、適宜の張力を付与された状態で一方向に回転駆動できるように、内周側に駆動ローラ18、従動ローラ19a、19b、19cが互いに平行に配置されている。
駆動ローラ18は、画像形成部5の下流側に設けられ不図示のモータにより図示回転矢印方向に回転駆動可能なローラ部材である。そして、感光体ドラム2a〜5aの線速と同期された線速で転写搬送ベルト17を回転できるようになっている。
従動ローラ19aは、画像形成部2の上流側に設けられ転写紙25の入り口部を形成するための位置に回転中心を固定されたアイドルローラである。
従動ローラ19bは、従動ローラ19aの回転方向上流側に回転中心を固定されたアイドルローラである。そして、平滑で比較的高硬度のローラ表面を備える。
従動ローラ19cは、駆動ローラ18で屈曲された転写搬送ベルト17に張力を与えるために不図示の付勢手段により転写搬送ベルト17に対して径方向外周側に押圧されたテンションローラである。
そして、これらにより、転写搬送ベルト17の断面形状が、図1に示したように、駆動ローラ18と従動ローラ19aとで張られる面を長辺、従動ローラ19b、19cにより張られる面が短辺となっている略台形状に張られているものである。
廃トナー回収箱20は、内部にクリーニングブレード21とトナー供給ブラシ22とを備え、開口部20aを転写搬送ベルト17側に対向させて設けた箱状部材である。
そして、転写搬送ベルト17の幅方向に図1に示したのと略同断面を有し、従動ローラ19b、19cで張られる転写搬送ベルト17の面の外周側の従動ローラ19b近傍に配置される。廃トナー回収箱20の内側は廃トナーTを収容する廃トナー回収スペース20bが形成されている。
クリーニングブレード21は、略矩形状に成形された、例えば合成ゴム製などの弾性板部材である。そして、廃トナー回収箱20内の適宜の支持部材上に固定され、従動ローラ19bに沿って巻きつけられる転写搬送ベルト17の巻き付け角範囲の表面に、その回転方向に対してカウンター姿勢で、長手方向の先端角部が従動ローラ19bの軸方向に沿って一様に当接されるものである。
そして、転写搬送ベルト17上に付着するトナーや紙粉などの付着物の通過を阻止し、転写搬送ベルト17表面から除去できるようになっている。
クリーニングブレード21は、転写搬送ベルト17から受ける摩擦力によりカウンター姿勢で座屈しない程度の剛性を備える形状、材質とされる。本実施形態では、例えば、引張弾性率が20MPaを超えない範囲の材質を好適に採用することができる。
トナー供給ブラシ22は、廃トナー回収箱20の図示奥行き方向に延びて両端において、回転支持され、その一端部で不図示の可動部駆動手段と連結された軸部22aと、軸部22aの周方向に密に植毛されたブラシ部22bとからなる。そして、ブラシ部22bの内部には、画像形成部2〜5のいずれかに用いられるトナーと同種類の潤滑用トナーt(粉体)を保持し、図示回転矢印方向にトナー供給ブラシ22が回転すると遠心力により外周側から順次潤滑用トナーtが外部に放出されるようになっている。
潤滑用トナーtは、画像形成に用いるトナーが転写搬送ベルト17に付着した場合と同等の摩擦力を得るためには、トナー粒径、材質、概形状が同等であることが好ましい。ただし、これ以外の点では、例えば画像形成に関係する性質については同等である必要はない。例えば、帯電性能、発色性などは問題とされない。したがって、潤滑用トナーtには、例えば、帯電性能、発色性などについては性能の劣るトナーを採用することができる。したがって、低価格のトナーを採用できるという利点がある。
ブラシ部22bの形状は、ブラシ間に潤滑用トナーtを所定の遠心力で放出可能に保持できるならば、どのような形状でもよい。例えば、直毛状、コイル状、枝状、ささくれ状などの繊維質状や、表面に微細な凹凸、溝などが加工されたり、多孔質材料で形成されたりする線状体などが採用できる。その材質も特に限定されないが、例えば、合成樹脂、合成ゴム、紙、金属などが採用できる。
ブラシ部22bには、ブラシ間に潤滑用トナーtを保持する保持力を上げるために潤滑用トナーtを吸引する電圧を印加できるようにしてもよい。そうすれば、トナー供給ブラシ22の回転に同期して潤滑用トナーtの電圧印加を停止することにより、より容易に潤滑用トナーtを放出することができるという利点がある。
次に、本実施形態のカラープリンタ1の動作について、上記主要部の作用を中心に説明する。
外部からプリント信号が入力されると、各色ごとに色分解された画像信号が露光手段に入力され、それに応じて変調された光ビームにより、画像形成部2〜5により潜像形成および現像が行われる。一方、それに同期して転写紙搬送手段により転写紙25が搬送され、従動ローラ19a側の転写搬送ベルト17上に供給される。そして転写搬送ベルト17上に静電吸着されて図示矢印方向(上側)に搬送される。そして画像形成部2と転写搬送ベルト17との当接部間に侵入すると、転写ローラ14により感光体ドラム2a上のトナー像が転写紙25上に静電吸引され、順次転写されて所定線速で搬送される。
そして、画像形成部3、4、5のトナー像が転写ローラ14…により順次転写され、転写紙25上に4色のトナー像が順次色重ねされる。そして、駆動ローラ18側の転写搬送ベルト17上で転写紙25が分離され、不図示の定着手段へ搬送され、トナー像が転写紙25上に定着される。
一方、転写紙25を分離後の転写搬送ベルト17は、画像形成部2〜5から飛散したりこぼれたりしたトナーや、転写紙25の紙粉などが付着した状態で、周方向に移動される。そして、これら付着物は、従動ローラ19bに転写搬送ベルト17が巻き付けられた部分でカウンターに当接されるクリーニングブレード21により、除去され、廃トナー回収スペース20b内に回収され、廃トナーTとして貯留される。
このように、転写搬送ベルト17上に適宜の付着物が残留している場合、クリーニングブレード21が転写搬送ベルト17に当接されているため、付着物は転写搬送ベルト17とクリーニングブレード21の間を通過することができず、大部分の付着物は振動や重力などにより廃トナー回収スペース20bに移動する。
しかしながら、当接部のごく近傍には、通過できないトナー粒子がくさび効果により転写搬送ベルト17とクリーニングブレード21のとの間に食い込む。それにより転写搬送ベルト17に対するクリーニングブレード21の摩擦力が低減される。
ところが、転写搬送ベルト17上に付着物が少ない場合、このようなトナー粒子も少なくなり、その状態でクリーニングが繰り返されると徐々に当接部に食い込むトナー粒子が減少し、クリーニングブレード21と転写搬送ベルト17とが直に当接して密着が高まり摩擦力が上昇していく。あるいは、転写搬送ベルト17上の付着物の多少により摩擦力が変動することで、スティックスリップを起こす。その結果、クリーニングブレード21が座屈し、そして当接面がベルト移動方向に捲れてしまう場合がある。
本実施形態では、このような場合、トナー供給ブラシ22を回転させることにより、遠心力により潤滑用トナーtを外部に放出し、潤滑用トナーtがトナー供給ブラシ22の外周に浮遊する状態を形成する(図2(a)参照)。すると、回転による気流や重力などにより、その一部が開口部20aを介して、近傍の転写搬送ベルト17上に付着する。その結果、クリーニングブレード21の上流には、開口部20aの位置に応じて適宜の潤滑用トナーtの付着層が形成される。
そして、潤滑用トナーtの一部は、クリーニングブレード21により除去され廃トナーTとともに廃トナー回収スペース20bに回収される。一方、残りは、当接部に食い込む。このようにして、転写搬送ベルト17上のトナー枯渇状態が解消され、クリーニングブレード21と転写搬送ベルト17との間の摩擦力が低減される。そのため、クリーニングブレード21が座屈したり捲れたりすることを確実に防止することができる。
なお、トナー供給ブラシ22を回転させて潤滑用トナーtを放出するタイミングは、必要に応じて適宜制御することができる。例えば、定期的に放出するようにしてもよいし、転写搬送ベルト17上に付着物を検知するセンサを設けて、その出力に応じて、付着物が少ない場合に放出するようにしてもよい。
本実施形態では、潤滑用トナーtをクリーニングブレード21の近傍の上流側に付着させるので、従来のように転写紙25が搬送されるベルト面上に画像パタンを描画する必要がないから、そのような描画動作に応じて、紙間を空けたり、特別なクリーニングサイクルを設けたりする必要がない。このため上記いずれの場合でも、通常の画像形成工程と平行して潤滑用トナーtを供給することができ、その動作により、通常の画像形成工程の生産性を低下させなくて済むという利点がある。
このように、本実施形態では、トナー供給ブラシ22により潤滑用トナーtを転写搬送ベルト17に付着させることにより、当接部における安定した低摩擦力状態を形成することができ、安定したクリーニング性能を発揮できる。
その結果、例えば引張弾性率20MPa以下というようにクリーニングブレード21の剛性が比較的小さくても捲れを確実に防止できる。したがって、クリーニングブレード21を安価な部材で構成することができる。
また、クリーニングブレード21の剛性を比較的小さくできるため、転写搬送ベルト17に対する当接圧を低減することができ、転写搬送ベルト17の駆動が低減され、円滑な駆動を行うことができる利点がある。また、転写搬送ベルト17の傷や摩耗を低減することができるので、転写搬送ベルト17を長寿命とすることができるという利点がある。
また、従来の装置のように非画像域に強制的にトナーを供給するクリーニングサイクルを設ける必要がないので、画像形成の生産性が劣ったり、画像形成に用いるトナー消費が増えて不経済となったりすることがない。その結果、生産性と経済性に優れた装置とすることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
本変形例は、図2(b)に示したように、上記実施形態のトナー供給ブラシ22に代えて、板状化トナー23(粉体供給部材)と回転ブラシ24(粉体形成手段)とからなる粉体供給手段を備えるものである。
板状化トナー23は、潤滑用トナーtを固化して、長辺がクリーニングブレード21と同程度の矩形板状に成形した部材である。そして、開口部20aの近傍でクリーニングブレード21の上流側に、長辺がクリーニングブレード21と略平行となる姿勢で、廃トナー回収箱20に固定される。
潤滑用トナーtの固化方法は、例えば、型枠に潤滑用トナーtを入れて加圧し、必要に応じて加熱して、潤滑用トナーtの粒子間を凝着させて固化する圧縮固化を採用できる。この場合、潤滑用トナーtは比較的小さな外力で粒子間の凝集状態が解除されるので、容易に粉体化できる粉体凝集体が形成されるものである。
また同様な粉体凝集体の例としては、潤滑用トナーt同士を比較的弱い力で相互に接着する合成樹脂などからなるバインダと混練し、型枠に入れて成形して固化する接着固化を採用できる。
回転ブラシ24は、廃トナー回収箱20の図示奥行き方向に延びて両端において、回転支持され、その一端部で不図示の可動部駆動手段と連結された軸部24aと、軸部24aの周方向に密に植毛されたブラシ部24bとからなる。そして、板状化トナー23の長手方向に沿って配置され、ブラシ部24bが常時板状化トナー23の表面に当接可能とされている。そのため、軸部24aは、例えばコイルばねなどの付勢手段(不図示)により板状化トナー23に向けて付勢される。
ブラシ部24bの形状は、ブラシ部24bの毛先が板状化トナー23に回転接触するときに、板状化トナー23を構成する潤滑用トナーtの粒子同士を分離させることができる適宜の弾性を有する直毛状のものを採用できる。材質としては、適宜の合成樹脂、金属などが採用できる。
このような構成によれば、転写搬送ベルト17上に付着物が枯渇してきた場合、回転ブラシ24を図示矢印方向に回転させて板状化トナー23の表面を切削することにより、板状化トナー23を粉体化して潤滑用トナーtを供給することができる。そして、回転ブラシ24の回転速度、回転方向や回転ブラシ24に対する付勢力を変えたりすることにより、潤滑用トナーtの供給量を可変することができる。
このようにすれば、板状化トナー23が消費されても、回転ブラシ24自体を交換することなく、板状化トナー23のみを交換することで潤滑用トナーtを供給し続けることができる。したがって、メンテナンスが容易となるという利点がある。
なお、上記実施形態の説明では、粉体供給手段は、回転部材の内部に保持された粉体が遠心力で外部に放出される例で説明したが、放出手段は、遠心力に限らず、また連続的に放出するものでなくてもよい。
例えば、周期的に回転部材に衝撃力が加えられたり、回転部材が間欠回転されてその停止時などに衝撃力を受けたりすることで粉体が放出されるようにしてもよい。
また、ブラシ部22b外周に進退可能な接触部材を設け、ブラシ部22bが接触部材に接触する際にブラシ部22bがはじかれ、それにより内部に保持された粉体がはじきだされて放出される構成としてもよい。
また、上記実施形態の変形例では、粉体供給部材として粉体凝集体を用いた例で説明したが、回転ブラシ24で切削することにより粉体化可能な材質であれば、例えば合成樹脂成形品などの固体(固体粉体源)であってもよい。また、容易に粉体化できるように多孔質状に加工されていれば、なお好都合である。また、画像形成に用いられるトナーや廃トナーなどを熱溶融して固化させた固体粉体源であってもよい。
また、上記実施形態の変形例では、回転切削部材をブラシ状部材とした例で説明したが、円筒表面に粉体供給部材表面を切削して粉体化可能であれば、表面に微細な切削刃を設けたり、砥粒状、ヤスリ状の凹凸を形成したりしたローラ部材であってもよい。
また、上記の説明では、転写搬送ベルト17の転写位置が鉛直方向に整列する構成で説明したが、これは一例であって、転写位置はどの方向に整列していてもよい。例えば、水平方向に整列し、廃トナー回収箱20が上方に配置されるようにしてもよい。
また、上記の説明では、ベルト転写体が転写搬送ベルトの場合を例にとって説明したが、ベルト転写体は中間転写ベルトであってもよい。
また、上記の説明では、ベルト転写体クリーニング手段は、クリーニング性能がよく比較的安価なブレード状の部材として説明したが、ブラシ状、ロール状、パッド状部材であってもよい。その場合にも、潤滑用トナーtにより当接部における摩擦力が低減でき、ベルト転写体の駆動負荷を低減することができる利点がある。
また、上記の説明では、カラー画像形成システムの例で説明したが、画像形成部が1つのモノクロの画像形成システムであってもよいことは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの主要部の概略構成について説明するための正面視断面の模式説明図である。 本発明の実施形態および変形例に係るクリーニング装置の概略構成について説明するための正面視部分断面の模式説明図である。
符号の説明
1 カラープリンタ(画像形成システム)
2、3、4、5 画像形成部
2a、3a、4a、5a 感光体ドラム(像担持体)
14 転写ローラ(転写手段)
17 転写搬送ベルト(ベルト転写体)
20 廃トナー回収箱(廃トナー回収容器)
20a 開口部(開口)
21 クリーニングブレード(クリーニング手段)
22 トナー供給ブラシ(粉体供給手段)
22b ブラシ部
23 板状化トナー(粉体供給部材)
24 回転ブラシ(回転切削部材)
25 転写紙(記録材)
t 潤滑用トナー(粉体)
T 廃トナー

Claims (7)

  1. 被クリーニング部材の表面に当接して該表面上を相対移動することにより付着物を除去するクリーニング部材と、
    該クリーニング部材により除去された前記付着物を前記クリーニング部材の近傍で回収するために、該クリーニング部材上流側で前記被クリーニング部材に対向する開口を有する回収容器とを備え、
    該回収容器内に、前記被クリーニング部材上に粉体を供給するための粉体供給手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記粉体供給手段が、前記粉体を内部に保持する回転部材を有し、
    該回転部材が回転するときに内部に保持された前記粉体を外部に放出できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記粉体供給手段が、
    粉体が固体状に凝集した粉体凝集体または粉体が形成可能とされた固体粉体源からなる粉体供給部材と、
    該粉体供給部材から粉体を形成して前記回収容器内に放出可能とされた粉体形成手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  4. 前記粉体形成手段が、前記粉体供給部材の表面を切削して粉体を分散せしめる回転切削部材を備えることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記付着物の少なくとも一部が粉体からなり、該粉体と同種類の粉体が前記粉体供給手段により供給されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 前記クリーニング部材が、ブレード状部材からなり、その引張弾性率が20MPa以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. トナー像形成手段と、該トナー像形成手段で形成されたトナー像を転写するために回転駆動されるベルト転写体と、前記トナー像の転写後、前記ベルト転写体に残留するトナーを除去するクリーニング手段とを備えた画像形成システムであって、
    前記クリーニング手段に、請求項1〜6のいずれかに記載のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成システム。
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