JP2009053596A - 画像形成装置、画像形成カートリッジ、および現像カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、トナーの無駄や生産性の低下の無い画像形成装置、および前記画像形成装置に装着される画像形成カートリッジおよび現像カートリッジの提供。
【解決手段】転写画像形成領域16Aの外側にトナー消費画像が形成される感光体ドラム16と、感光体ドラム16の表面に形成された潜像をトナーで現像して前記転写トナー画像および前記トナー消費画像とする現像ユニット74と、感光体ドラム16の表面に形成されたトナー消費画像を除去してトナーを回収するトナー回収ブレード20Bとを備え、前記現像ユニット74は、現像ローラ126とトナーを含有する現像剤を現像ローラ126に沿って搬送して現像ローラ126にトナーを付着させる攪拌搬送オーガ116、120を有し、トナー消費画像は、感光体ドラム16におけるトナーまたは現像剤の搬送方向の下流側の領域に形成される画像形成装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成カートリッジ、および現像カートリッジに関する。
電子写真式のプリンタや複写機などの画像形成装置において、低密度画像や白紙プリントのように形成すべき画像1ページ当たりのトナー消費量が小さい画像出力要求が連続してなされると、前記画像形成装置の備える現像器においてトナーが長時間滞留して攪拌されるので、トナーの静電吸着力が変化し、感光体に対する適切な吸着が得られなくなる。トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤を用いる画像形成装置においては、現像器の動作時間に対するトナー消費量が少なくなり、長時間に渡って滞留したトナーが必要以上に磁性キャリアと攪拌され、トナー表面に外添された外添剤が脱離する。
その結果、カブリや転写不良などの画質不良が生じる可能性がある。また、トナーが長時間攪拌される間に現像器から漏出して機内に雲状に漂い、これが機内汚れの原因になる。
そこで、上記問題を解決する方法として、画像密度の小さなトナー画像を連続して形成する場合に、隣接する2つの印刷ページの間隔を長くした上で、前記2つの印刷ページの間の領域にべた画像を印字し、現像器からのトナーを、通常の出力画像領域以外の領域にて強制消費させることが提案された(特許文献1)。
また、トナー像が形成される感光体を、前記トナー像を記録媒体に転写する転写装置の転写幅よりも大きな幅とし、前記感光体の幅方向の両端部であって転写領域外に強制消費用のトナー像を形成することが提案された(特許文献2)。
特開2006−171788号公報 特開2006−220699号公報
本発明は、生産性を低下させることなく、トナーの無駄を抑えて強制消費を行う画像形成装置、および前記画像形成装置に装着される画像形成カートリッジおよび現像カートリッジの提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録媒体に転写される転写トナー画像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像をトナーで現像して前記転写トナー画像を形成させる現像手段と、前記感光体のトナーを除去して回収するトナー回収手段とを備え、前記現像手段は、前記感光体の回転軸方向に沿って配設され、前記感光体に付着させるトナーを当該感光体との対向位置に搬送させる現像ローラと、前記トナーを含む現像剤を循環させて攪拌搬送すると共に前記現像ローラに沿って攪拌搬送する攪拌搬送手段とを有し、前記攪拌ローラに沿って攪拌搬送される現像剤の搬送方向上流側の領域でトナーの強制消費を為すことなく搬送方向下流側の領域でトナーの強制消費が為されることを特徴とする画像形成装置に関する。
請求項2に記載の発明は、前記感光体は、転写トナー画像が形成される転写画像形成領域の外側に、トナーを強制消費させるためのトナー消費画像が形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置に関する。
請求項3に記載の発明は、前記感光体に形成された転写トナー画像を記録媒体に転写する転写部材を備え、前記転写部材は、前記トナー消費画像が形成される領域には設けられていないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置に関する。
請求項4に記載の発明は、前記トナー回収手段で回収されたトナーを前記現像手段に返送するトナー返送手段を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置に関する。
請求項5に記載の発明は、前記現像手段が、現像剤またはトナーが充填された現像剤容器と、前記現像剤容器に充填された現像剤またはトナーを前記攪拌搬送手段に供給する現像剤供給手段とを有し、前記トナー返送手段は、前記トナー回収手段で回収されたトナーを、前記現像手段における現像剤容器に返送する請求項4に記載の画像形成装置に関する。
請求項6に記載の発明は、前記トナー回収手段が、前記感光体からトナー消費画像を掻き取るトナー回収部材を備える請求項2〜5の何れか1項に記載の画像形成装置に関する。
請求項7は、前記感光体の全幅に亘って設けられ、転写トナー画像が前記感光体から記録媒体に転写された後の感光体を清掃する清掃ブレードを備え、前記清掃ブレードにおける前記感光体の転写画像形成領域よりも外側の部分が前記トナー回収部材とされるとともに、前記清掃ブレードにおける転写画像形成領域に対応する部分と比較して軟質なブレード、またはブラシが用いられる請求項6に記載の画像形成装置に関する。
請求項8に記載の発明は、前記感光体に形成される転写トナー画像のトナー密度が予め定められた所定値以下の場合、前記転写トナー画像と前記トナー消費画像とを合わせたトナー密度の合計が前記所定値に達するように、前記感光体に前記転写トナー画像とトナー消費画像とを形成する請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置に関する。
請求項9に記載の発明は、複数の感光体を有し、当該複数の感光体の中で、表面に転写トナー画像が形成されない感光体においても、前記感光体上のトナー密度が前記所定値に達するように前記感光体にトナー消費画像を形成する請求項8に記載の画像形成装置に関する。
請求項10に記載の発明は、前記現像剤供給手段が、前記感光体に付着したトナー量に対応する量のトナーを前記現像手段に供給する請求項5〜9の何れか1項に記載の画像形成装置に関する。
請求項11に記載の発明は、記録媒体に転写される転写トナーが形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像トナーで現像して前記転写トナー画像を形成させる現像手段と、前記感光体上のトナーを除去して回収するトナー回収手段とを備え、前記現像手段は、前記感光体の回転軸方向に沿って配設され、前記感光体に付着させるトナーを当該感光体の対向位置に搬送させる現像ローラと、前記トナーを服務現像剤を循環させて攪拌搬送するとともに、前記現像ローラに沿って攪拌搬送する攪拌搬送手段とを有し、前記現像ローラに沿って攪拌搬送される現像剤の搬送方向上流側の領域でトナーの強制消費を為すことなく搬送方向下流側の領域でトナーの強制消費が為されるとともに、前記転写トナー画像を記録媒体に転写、定着させる画像形成装置に着脱させることを特徴とする画像形成カートリッジに関する。
請求項12に記載の発明は、前記現像手段が、現像剤またはトナーが充填された現像剤容器と、前記現像剤容器に充填された現像剤またはトナーを前記攪拌搬送手段に供給する現像剤供給手段とを備えるとともに、前記トナー回収手段で回収されたトナーを、前記現像剤容器に返送するトナー返送手段を有する請求項11に記載の画像形成カートリッジに関する。
請求項13に記載の発明は、前記トナー回収手段が、前記感光体に接触してトナー消費画像を掻き取るトナー回収部材を備える請求項11または12に記載の画像形成カートリッジに関する。
請求項14に記載の発明は、 前記感光体の全幅に亘って設けられ、転写トナー画像が前記感光体から記録媒体に転写された後の感光体を清掃する清掃ブレードを備え、前記清掃ブレードにおける前記感光体の転写画像形成領域よりも外側の部分が前記トナー回収部材とされるとともに、前記清掃ブレードにおける転写画像形成領域に対応する部分と比較して軟質なブレード、またはブラシが用いられる請求項13に記載の画像形成カ−トリッジに関する。
請求項15に記載の発明は、感光体に形成された潜像をトナーで現像して当該感光体上に転写トナー画像を形成させるものであって、前記感光体の回転軸方向に沿って配設され、前記感光体に付着させるトナーを当該感光体との対向位置に搬送させる現像ローラと、前記トナーを含む現像剤を循環させて攪拌搬送するとともに前記現像ローラに沿って攪拌搬送する攪拌搬送手段とを有し、前記現像ローラに沿って攪拌搬送される現像剤の搬送方向上流側の領域でトナーの強制消費を為すことなく搬送方向下流側の領域でトナーの強制消費が為されるとともに、前記転写トナー画像を記録媒体に転写、定着させる画像形成装置に着脱させることを特徴とする現像カートリッジに関する。
以上説明したように請求項1の発明によれば、本発明を採用しない技術と比べ、生産性を低下させること無く、新鮮なトナーが強制消費されるようなトナーの無駄を抑えてトナーの強制消費を行うことができる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない技術と比べて転写トナー画像への影響を極力与えなくすることができる。
請求項3の発明によれば、感光体に形成されたトナー消費画像が転写部材に転写されることのない画像形成装置が提供される。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合と比べてトナーの無駄をより抑えることのできる画像形成装置が提供される。
請求項5の発明によれば、残像剤容器内において現像剤またはトナー中に均一に拡散される。
請求項6の発明によれば、回収されたトナーに帯電極性の乱れた未転写トナーや紙粉などの異物が混入することが効果的に防止される。
請求項7の発明によれば、トナー消費画像を掻き取ってトナーを回収する際にトナーに与えるダメージを抑えることができる。
請求項8の発明によれば、本発明を採用しない場合と比べて、現像器内を必要以上に循環するトナーの量を抑えることができ、トナーの劣化が効果的に防止される。
請求項9の発明によれば、フルカラー印刷機においてモノクロ印刷を行うときにカラー現像器を感光体から退避させる機構が不要になる。
請求項10の発明においては、転写トナー画像およびトナー消費画像の形成によって消費された量のトナーを現像器に補充しているから、現像機内のトナー濃度が大きく変化することがない。
請求項11の発明においては、請求項1の画像形成装置に着脱することにより、感光体、現像手段、およびトナー回収手段を交換できる画像形成カートリッジが提供される。
請求項12の発明によれば、請求項4または5の画像形成装置に着脱することにより、感光体、現像手段、およびトナー回収手段を交換できる画像形成カートリッジが提供される。
請求項13の発明によれば、請求項6の画像形成装置に着脱することにより、感光体、現像手段、およびトナー回収手段を交換できる画像形成カートリッジが提供される。
請求項14の発明によれば、請求項7の画像形成装置に着脱することにより、感光体、現像手段、およびトナー回収手段を交換できる画像形成カートリッジが提供される。
請求項15の発明によれば、請求項1の画像形成装置に着脱することにより、現像手段およびトナー回収手段を交換できる現像カートリッジが提供される。
1.実施形態1
以下、本発明の画像形成装置の一例であるプリンタについて説明する。
実施形態1に係るプリンタ10は、図1に示すように、上下方向に沿って配設された4個のプロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kと、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kに隣接して設けられ、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kの備える感光体ドラム16を露光する露光ユニット34と、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kの感光体ドラム16に相対するように設けられ、用紙Pの搬送経路32の一部を形成する搬送ベルト44と、搬送ベルト44の下方に設けられ、搬送経路32の残りの部分を形成する搬送ローラ28及びレジストレーションローラ30と、底部に配設された給紙トレイ24から用紙Pを取り出して搬送経路32に誘導するピックアップローラ26と、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kにおいて用紙Pに転写された画像を定着させる定着ローラ56と、定着ローラ56で画像が定着された用紙を、プリンタ10の頂部に設けられた排紙トレイ60に排出する排出ローラ58と、プリンタ10全体を制御する制御コンピュータ66とを備える。感光体ドラム16、搬送ベルト44、および用紙Pは、夫々本発明における感光体、転写部材、および記録媒体の一例である。また、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kは、本発明の画像形成カートリッジの一例であり、夫々イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、および黒(K)のトナー画像が形成される。
露光装置34は、図1に示すように、筐体36内に半導体レーザ(図示せず。)、ポリゴンミラー38、結像レンズ40及びミラー42が配設されており、半導体レーザからの光は、ポリゴンミラー38で偏向走査され、結像レンズ40とミラー42を介して感光体ドラム16に照射される。これにより、感光体ドラム16に、画像情報に応じた静電潜像が形成される。
また、搬送コンベア44は、プリンタ10の側壁10Aに沿って設けられた一対の張架ローラ46、48と、この張架ローラ46、48に巻き掛けられた搬送ベルト50と、搬送ベルト50を感光体ドラム16に押圧する押圧ローラ52とで構成されている。張架ローラ48はモータ(図示せず。)によって回転し、これによって搬送ベルト50が駆動される。
また、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14K(以下、「プロセスカートリッジ14」と略称することがある。)は、本発明の画像形成カートリッジに相当し、夫々感光体ドラム16を有する感光体カートリッジ62と、各色のトナーが収容されるとともに、感光体カートリッジ62に作像される静電潜像に対して、各色のトナーの現像を行う現像装置64とで構成されている。現像装置64は本発明における現像手段および現像ユニットに相当する。
感光体カートリッジ62は、感光体ドラム16と、感光体ドラム16の周囲に配設された帯電ローラ18、清掃ブレード20、除電ランプ22、および筐体63によって構成されている。筐体63は、感光体ドラム16に向かって開口する開口部を有する。帯電ローラ18および除電ランプ22もまた、筐体63の開口部に感光体ドラム16を間に挟むように配設されている。清掃ブレード20は、感光体ドラム16に沿って設けられ、前端縁において感光体ドラム16に接触している。また、筐体63にはサブトナー補給ユニット70が一体に形成されている。
図7に示すように、感光体ドラム16の潜像形成領域の幅Lは、用紙Pの幅W、言い換えれば用紙Pに転写されるトナー画像である転写トナー画像が形成される転写画像形成領域16Aよりも大きい。そして、感光体ドラム16は、転写画像形成領域16Aと、円周方向に沿った帯状のトナー消費画像が形成されるトナー消費画像形成領域16Bとに分かれている。
そして、帯電ローラ18は、帯電有効領域が、感光体ドラム16の潜像形成領域、即ち転写画像形成領域16Aとトナー消費画像形成領域16Bとをあわせた領域よりも広くなるように形成されている。
清掃ブレード20もまた、図5および図7に示すように、感光体ドラム16の潜像形成領域よりも大きなクリーニング領域を有し、感光体ドラム16における転写画像形成領域16Aを清掃する転写残トナー回収ブレード20Aと、トナー消費画像形成領域16Bに形成されたトナー消費画像を掻き取ってトナーを回収するトナー回収部材であるトナー回収ブレード20Bとに分かれている。転写残トナー回収ブレード20Aとしては、たとえばウレタン樹脂製のブレードが使用される。また、トナー回収ブレード20Bとしては、転写残トナー回収ブレード20Aよりも軟質の樹脂ブレードまたはブラシが使用される。
なお、搬送コンベア44における搬送ベルト50と押圧ローラ52との幅は、図7に示すように感光体ドラム16の転写画像形成領域16Aの幅と同一である。
図2および図5に示すように、筐体63の内側は、転写残トナー回収ブレード20Aで回収した転写残トナーを収容する転写残トナー収容室61A、およびトナー回収ブレード20Bで回収したトナーが一時的に収容される回収トナー収容室61Bとされている。
図5に示すように、回収トナー収容室61Bの内部には、後述する第2循環路114に通じるトナー返送路65と、本発明のトナー返送手段の一例であり、回収したトナーをトナー返送路65を通して第2循環路114に落下させるトナー返送オーガ134と、回収したトナーをトナー返送オーガ134に向かって移送する移送羽根67とが設けられている。なお、回収トナー収容室61Bにおいては、回収したトナーを第2循環路114に落下させる代わりに、後述するメイントナー補給ユニット80またはサブトナー補給ユニット70に返送するようにしてもよい。
サブトナー補給ユニット70には、トナーの攪拌及び搬送を行う攪拌搬送部材72が設けられている。また、サブトナー補給ユニット70には、支持突起(図示せず。)が設けられており、この支持突起をプリンタ10の図示しない受部に挿通させることで、プリンタ10にプロセスカートリッジ14が固定される、
現像装置64は、二成分現像方式を採用したものであり、図2に示すように、矢印X方向に回転する感光体ドラム16に対向し、且つ感光体ドラム16に形成された静電潜像をトナー及びキャリアを含む現像剤Gで現像する現像ユニット74と、現像ユニット74に対してトナーTを供給するメイントナー補給ユニット80とを一体化した構成とされている。メイントナー補給ユニット80は本発明の現像剤容器に相当する。
現像ユニット74は、感光体ドラム16の下方に設けられている。そして、感光体ドラム16側に向かって開口した開口部128が形成されたハウジング124と、開口部128から一部が露出するように配設され、ハウジング124の周壁に回転可能に支持されてモータ(図示せず。)によって矢印Yの方向に回転する現像ローラ126とを備えている。ハウジング124内には現像剤Gを収容する現像剤収容室112が形成されている。
現像ローラ126の下方には、現像ローラ126の軸方向に沿って第1攪拌搬送オーガ120及び第2攪拌搬送オーガ116が配設されている。第1攪拌搬送オーガ120及び第2攪拌搬送オーガ116は、本発明における現像剤付着手段に相当する。
図4に示すように、第1攪拌搬送オーガ120及び第2攪拌搬送オーガ116は、それぞれ回転軸120A、116Aを備えており、ハウジング124の周壁にそれぞれ回転可能に支持されている。第1攪拌搬送オーガ120及び第2攪拌搬送オーガ116の回転軸120A、116Aには、所定のピッチで楕円状の螺旋羽根120B、116Bが固定されている。
第1攪拌搬送オーガ120と第2攪拌搬送オーガ116との間には、第1仕切壁122が形成されており、この第1仕切壁122によって現像剤収容室112内は、第1攪拌搬送オーガ120が配設された第1循環路118と、第2攪拌搬送オーガ116が配設された第2循環路114とに二分されている。
また、第1仕切壁122の長手方向の両端部には、連通口136、138が形成されている。この連通口136、138によって第1循環路118と第2循環路114とが互いに通じており、現像剤収容室112内の現像剤Gは、第1攪拌搬送オーガ120及び第2攪拌搬送オーガ116の回転によって、それぞれ第1循環路118及び第2循環路114内を攪拌されながら搬送されて、第1循環路118と第2循環路114との間を矢印の方向に沿って現像剤Gが循環する。したがって、現像剤Gは、現像ローラ126に沿って図6中の右方から左方に向かって搬送される。
現像ローラ126の内部には永久磁石が所定の磁極配列になるように配設されている。したがって、現像剤Gが現像ローラ126に沿って循環すると、現像剤G中のキャリアが現像ローラ126の表面に磁気的に吸着されて磁気ブラシを形成する。そして、前記磁気ブラシが感光体ドラム16に接触することにより、感光体ドラム16上に形成された静電潜像が、前記磁気ブラシを形成するキャリアに付着していたトナーによって現像される。
現像ローラ126は、図7に示すように感光体ドラム16の潜像形成領域の幅Lを充分カバーできる幅の現像有効領域を有している。そして、図6に示すように、前記現像有効領域は、感光体ドラム16における転写画像形成領域16Aに対応する領域126Aと、トナー消費画像形成領域16Bに対応する領域126Bとに別れている。そして、領域126Bは、現像剤Gの前記搬送方向に沿って領域126Aの下流側、即ち左方に位置している。
したがって、感光体ドラム16のトナー消費画像形成領域16Bは、前記トナーの搬送方向に沿って転写画像形成領域16Aの下流側に形成されるから、トナー消費画像は転写トナー画像の下流側に形成される。
メイントナー補給ユニット80は、図2に示すように現像ユニット74に隣接して設けられ、補給用トナーTが収容されるトナー収容室82と、トナー収容室82と現像剤収容室112とを仕切る第2仕切壁98、湾曲壁100、第3仕切壁110と、トナー収容室82に収容された第1アジテータ84および第2アジテータ92とを有する。第1アジテータ84と第2アジテータ92とは、現像ローラ126の軸方向に沿って設けられている。
第2仕切壁98の下部からは、湾曲壁100がトナー収容室82側へ延び、また、第3仕切壁110が現像剤収容室112側へ延びることで、ハウジング124の底部に、トンネル状のディスペンス室102を形成している。ディスペンス室102内には、長手方向に沿ってトナーの攪拌搬送を行うディスペンスオーガ104が設けられている。
ここで、図2及び図4に示すように、湾曲壁100の長手方向の一方の端部には、トナー収容室82とディスペンス室102とが互いに通じるようにトナー供給口106が形成されている。これにより、トナー収容室82内に収容されたトナーTは、第1アジテータ84によって攪拌されながらトナー収容室82内を軸方向に搬送され、トナー供給口106からディスペンス室102へ送り込まれるようになっている。
一方、第3仕切壁110の長手方向の他方の端部には、ディスペンス室102と現像剤収容室112とが互いに通じるようにして開口部108が形成されており、これにより、ディスペンス室102内のトナーTは、ディスペンスオーガ104によって攪拌されながらディスペンス室102内を搬送され、開口部108から現像剤収容室84へ送り込まれるようになっている。
また、図2に示すように、開口部108は、下端部が現像剤収容室112に収容されている現像剤Gの表面位置よりも下方に位置するようにして形成されている。これにより、開口部108の少なくとも一部が、現像剤収容室112に収容された現像剤Gに埋もれた状態となっており、ディスペンス室102から現像剤収容室112へ送り込まれたトナーTが現像剤Gの中に潜り込み、現像剤収容室112に収容された現像剤Gと混合しやすくなっている。
ディスペンスオーガ104は、第1攪拌搬送オーガ120及び第2攪拌搬送オーガ116と同一の構成とされており、図4に示すように、回転軸104Aを備え、メイントナー補給ユニット80の周壁に回転可能に回転可能に支持されている。この回転軸104Aには、所定のピッチで羽根104Bが螺旋状に巻き付けられている。ディスペンスオーガ104が回転することにより、羽根104Bによってディスペンス室102内のトナーTが攪拌されながら、図4の矢印方向に沿って搬送される。
また、ディスペンスオーガ104の回転軸104Aには、開口部108と対向する位置に、板片130が形成されている。板片130は、回転軸104Aの径方向に突出し、長手方向がディスペンスオーガ104の回転軸104Aの軸に沿って設けられている。
これにより、ディスペンスオーガ104の回転によってディスペンス室102内を搬送されてきたトナーTが、開口部108と対向する位置に到達すると、羽根104Bに攪拌されると同時に、板片130でも攪拌されるようになっている。そして、トナーTは、羽根104Bおよび板片130によって攪拌されながら、開口部108から現像剤収容室112へ供給される。
図4に示すように、第1アジテータ84は、第1回転軸86A、第1支持部86B、第1攪拌搬送フィルム88、及び補助フィルム90を備え、メイントナー補給ユニット80の周壁に回転可能に回転可能に支持されている。
第2アジテータ92は、第2回転軸94A、第2支持部94B、及び第2攪拌搬送フィルム96を備え、メイントナー補給ユニット80の周壁に回転可能に回転可能に支持されている。
図3に示すように、第1アジテータ84の第1支持部86Bには、第1攪拌搬送フィルム88が、第1支持部86Bの軸方向に亘って接着により貼付けられ固定されている。
第1攪拌搬送フィルム88は、PET等の可撓性の樹脂フィルムからなり、一方の端部には、第1切込88A、第2切込88B、第3切込88Cが形成されている。
第1切込88A及び第2切込88Bは、第1支持部86Bの軸方向と約45°の角度をなし、且つ両方の端部からトナー供給口106に向かう方向に複数設けられている。第1切込88Aの長さは、第2切込88Bの長さよりも長くなっている。また、本実施形態においては、一対の第1切込88Aの間に、3つの第2切込88Bが設けられている。
第3切込88Cは、幅方向長さW3を有するトナー供給口106と対向する位置に、幅方向長さW1の間隔をおいて、後述する補助フィルム90の幅方向の両側に一対設けられており、第3切込88Cの切り込み方向は、第1支持部86Bの回転半径方向とされている。
一方、第1攪拌搬送フィルム88の、一対の第3切込88Cで挟まれる領域に、幅方向長さW2を有する補助フィルム90が設けられている。
補助フィルム90は、PET等の可撓性の樹脂フィルムからなり、第1攪拌搬送フィルム88に重ねられ、一端が第1攪拌搬送フィルム88に貼付けられて第1支持部86Bに保持されている。また、補助フィルム90の他端は、自由端90Aとなっている。
図4に示すように、第1攪拌搬送フィルム88及び第2攪拌搬送フィルム96が回転すると、トナー収容室82内のトナーTが攪拌されながら矢印方向へ搬送される。
以下、プリンタ10の作用について説明する。
メイントナー補給ユニット80において、第1アジテータ84及び第2アジテータ92がX方向に回転すると、トナー収容室82内のトナーTが攪拌され、これによって軸方向へのトナー搬送力が生じる。
これによってトナーTは、トナー供給口106を経由してディスペンス室102へ送り込まれる。トナーTは、ディスペンス室102内のディスペンスオーガ104によって、ディスペンス室102内を攪拌されながら開口部108へ搬送される。
開口部108へ搬送されたトナーTは、開口部108から現像剤収容室112へ供給される。開口部108では、板片130によってトナーTが細かく粉砕され、ほぐされている。
現像剤収容室112に供給されたトナーTは、第1循環路114および第2循環路118で第1攪拌搬送オーガ120及び第2攪拌搬送オーガ116によって第1循環路118及び第2循環路114内を攪拌されながら搬送されることにより、現像剤Gと混合される。そしてトナーTが混合された現像剤Gは、第1循環路118と第2循環路114との間を矢印の方向に沿って循環し、現像ローラ126に供給される。
これによって、現像ローラ126の表面には磁気ブラシが形成され、これが感光体ドラム16の表面に接触することにより、感光体ドラム16の転写画像形成領域16Aに形成された潜像が現像されて転写トナー画像が形成される。
このようにして、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kにおいては感光体ドラム16の表面にY、M、C、Kの転写トナー画像が形成される。形成されたY、M、C、Kの転写トナー画像は、搬送コンベア44によって上方に向かって搬送される用紙Pに転写されるとともに重ね合わされ、フルカラーの転写トナー画像とされる。
フルカラーの転写トナー画像が形成された用紙Pは、定着ローラ56を通過し、これによって転写トナー画像が定着される。転写トナー画像が定着された用紙Pは排紙トレイ60に集められる。
ここで、転写トナー画像のトナー密度が所定値よりも小さいときは、制御コンピュータ66からの指令によって、感光体ドラム16の転写画像形成領域16Aに転写トナー画像が形成され、これによってトナー消費画像形成領域16Bに帯状のトナー消費画像が形成される。トナー消費画像のトナー密度は、感光体ドラム16の表面の転写トナー画像およびトナー消費画像のトナー密度の合計が前記所定値になるように設定される。
トナー消費画像形成領域16Bに形成されたトナー消費画像は、トナー回収ブレード20Bによって掻き取られて回収トナー収容室61Bに誘導される。
回収トナー収容室61Bに回収されたトナーは、移送羽根67によってトナー返送路65に案内され、トナー返送オーガ134によってトナー返送路65内を第2循環路114に返送され、メイントナー補給ユニット80から供給された新しいトナーとともに現像剤Gと攪拌され、感光体ドラム16上に形成された潜像の現像に使用される。
また、たとえばプリンタ10でモノクロ印刷を行う場合のように、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kのうち転写トナー画像が形成されないものがある場合においては、転写トナー画像が形成されないプロセスカートリッジ14においては、感光体ドラム16上のトナー密度が前記所定値に達するように、前記感光体ドラム16のトナー消費画像形成領域16Bにトナー消費画像が形成される。
以上、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kで形成された転写トナー画像が用紙Pに直接転写される形態のプリンタについて述べたが、中間転写ベルトや中間転写ドラムなど、プロセスカートリッジ14Y、14M、14C、14Kで形成された転写トナー画像が一次転写される中間転写部材を有し、前記中間転写体上に重ね合わされた転写トナー画像を用紙などの記録媒体に二次転写する形態のプリンタにも本発明が適用されることは言うまでもない。
1.参考例1
実施形態1に係るプリンタ10を用い、現像に使用されなかったトナーを強制消費する強制消費モードを実施することなく、トナー密度が0.5%の低密度画像をA4サイズの用紙P2000枚に連続印字した。そして、連続印字前と連続印字後との現像ローラ126上の帯電分布を測定した。帯電分布は、ホソカワミクロン社製E−spartアナライザを用いて測定した。結果を図8に示す。図8において破線は連続印字前の、実線は連続印字後の帯電分布を示す。また、aは、帯電ピークの高さの減少量を示し、円で囲った領域bはメイントナー補給ユニット80から新規に現像ユニット74に供給されたトナーTである新規トナーの分布を、cは帯電分布のシフト量を示す。
図8においてaで示されるように、連続印字後は、連続印字前に比較して帯電ピークの高さが低くなった。また、領域bには新規トナーに対応するピークが見られた。但し、帯電ピーク分布のシフトは殆ど見られなかった。
連続印字後の帯電ピークの高さの減少aが大きかったことから、現像ローラ126上のトナーが高帯電化して帯電分布のピークが減衰し、高帯電側の帯電分布が増加していることがわかる。これは、参考例においては低密度画像を形成しているにも拘らず、強制消費モードを実施しなかったので、トナーの消費が少なかったことによると考えられる。
2.実施例1
実施形態1に係るプリンタ10を用い、参考例1と同様の条件で低密度画像の連続印字を行いつつ、強制消費モードとして、各プロセスカートリッジ14の備える感光体ドラム16のトナー消費画像形成領域16Bに帯状にトナー消費画像を連続的に形成した。そして前記トナー消費画像をトナー回収ブレード20Bで掻き取ってトナーを回収し、回収したトナーを第2循環路114に戻した。連続印字前と連続印字後との現像ローラ126の帯電分布の測定は、参考例1と同様の手順で実施した。結果を図9に示す。
図9から明らかなように、実施例1においては、強制消費モードを実施したために、帯電ピークの高さの減少aは参考例1よりも小さかった。また、帯電分布のシフトcも殆ど見られなかった。また、領域bには新規トナーに対応するピークが見られた。これらの結果から、実施例1においては、現像ユニット74におけるトナーTの供給と消費、およびトナーTの摩擦帯電のバランスが取れているので、帯電分布のシフトやピークの高さの変動が小さいことが判る。
3.比較例1
実施形態1に係るプリンタ10を用い、連続印字中に一定間隔で強制消費モードを実施した。前記強制消費モードにおいては、隣接する2枚の転写トナー画像の間隔を拡大した空間に、現像で使用されなかったトナーを付着させてべた画像を形成した。これらの点を除いて実施例1と同様の手順で連続印字を実施した。結果を図10に示す。
図10から判るように、比較例1においても、実施例1と同様、帯電ピークの高さの減少aは参考例1よりも小さかった。また、帯電分布のシフトcも殆ど見られなかった。また、領域bには新規トナーに対応するピークが見られた。
これらの結果から、比較例1においては、実施例1と同様に現像ユニット74におけるトナーTの供給と消費、およびトナーTの摩擦帯電のバランスが取れているので、帯電分布のシフトやピークの高さの変動が小さいことが判る。
4.比較例2
実施形態1に係るプリンタ10を用い、連続印字中に感光体ドラム16の両端部に帯状にトナー消費画像を形成したが、形成したトナー消費画像を掻き取ってトナーを回収する操作は行わなかった。結果を図11に示す。
図11に示すように、比較例2においては、帯電分布のピークの高さの減少a、帯電分布のピークのシフト量cの何れも実施例1および比較例1に比較して大きかった。また、領域bには新規トナーに対応するピークが見られなかった。更に、帯電分布のピークはプラス側にシフトしている。
領域bに新規トナーに対応するピークが見られなかったのは、現像ユニット74における現像剤Gの搬送方向に対して上流側においてもトナーTを感光体ドラム16に付着させて消費させている故に、まだ充分に摩擦帯電していない新規トナーが消費されていることによるものと考えられる。
また、新規トナーの供給が少なく、トナーの帯電電圧が充分に上昇しない状態が続く故に、帯電分布のピークはプラス側にシフトしているものと考えられる。
5.参考例2
実施形態1に係るプリンタ10を用い、強制消費モードを実施することなく、白紙プリントをA4サイズの用紙P2000枚に連続的に実施した。そして、連続印字前と連続印字後との現像ローラ126上の帯電分布を測定した。帯電分布の測定については参考例1と同様である。結果を図12に示す。
図12から判るように、参考例2においては、参考例1よりも大きな帯電分布のピークの低下量aを示した。これは、トナーTが殆ど消費されることなく、現像ユニット74内を循環している故に、トナーTが劣化し、帯電していないトナーTが増加していることを示す。また、領域bには、新規トナーと劣化したトナーとに対応するピークが見られることからも、トナーTが劣化していることがわかる。
6.実施例2
実施形態1に係るプリンタ10を用い、参考例2と同様の条件で白紙プリントを連続的に作成しつつ、強制消費モードとして、各プロセスカートリッジ14の備える感光体ドラム16のトナー消費画像形成領域16Bに帯状にトナー消費画像を連続的に形成した。そして前記トナー消費画像をトナー回収ブレード20Bで掻き取ってトナーを回収し、回収したトナーを第2循環路114に戻した。連続印字前と連続印字後との現像ローラ126の帯電分布の測定は、参考例1と同様の手順で実施した。結果を図13に示す。
図13から判るように、実施例2においては、連続印字前後でトナーTの帯電分布の形は変化したが、帯電ピークの高さの減少aは参考例2よりも小さかった。また、帯電分布のシフトcも殆ど見られなかった。また、領域bには新規トナーに対応するピークが見られた。これらの結果から、実施例2においては、現像ユニット74におけるトナーTの供給と消費、およびトナーTの摩擦帯電のバランスが取れているので、帯電分布のシフトやピークの高さの変動が小さいことが判る。
7.比較例3
実施形態1に係るプリンタ10を用い、白紙プリントを連続的に作成しつつ、一定間隔で強制消費モードを実施した。前記強制消費モードにおいては、隣接する2枚の転写トナー画像の間隔を拡大した空間に、現像で使用されなかったトナーを付着させてべた画像を形成した。結果を図14に示す。
図14から判るように、比較例3においても、実施例2と同様、帯電ピークの高さの減少aは参考例2よりも小さかった。また、帯電分布のシフトcも殆ど見られなかった。また、領域bには新規トナーに対応するピークが見られた。
これらの結果から、比較例3においては、実施例2と同様に現像ユニット74におけるトナーTの供給と消費、およびトナーTの摩擦帯電のバランスが取れているので、帯電分布のシフトやピークの高さの変動が小さいことが判る。
8.比較例4
実施形態1に係るプリンタ10を用い、白紙プリントを連続的に作成しつつ、感光体ドラム16の両端部に帯状にトナー消費画像を形成したが、形成したトナー消費画像を掻き取ってトナーを回収する操作は行わなかった。結果を図14に示す。
図14に示すように、比較例4においては、帯電分布のピークの高さの減少a、帯電分布のピークのシフト量cの何れも実施例2および比較例3に比較して大きかった。また、領域bには新規トナーに対応するピークが見られなかった。更に、帯電分布のピークはプラス側にシフトしていた。
領域bに新規トナーに対応するピークが見られなかったのは、現像ユニット74における現像剤Gの搬送方向に対して上流側においてもトナーTを感光体ドラム16に付着させて消費させている故に、まだ充分に摩擦帯電していない新規トナーが消費されていることによるものと考えられる。
また、新規トナーの供給が少なく、トナーの帯電電圧が充分に上昇しない状態が続く故に、帯電分布のピークはプラス側にシフトしているものと考えられる。
以上の結果から、本発明の画像形成装置においては、低密度画像や白紙プリントを形成しているときも、一定量のトナーを消費しているので、トナーの帯電分布の変化を抑えることができる。また、トナー消費画像を除去してトナーを回収し、そのトナーを再利用しているから、トナーの無駄が殆どない。
図1は、本発明の画像形成装置の一例であるプリンタを垂直面に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 図2は、図1に示すプリンタの備えるプロセスカートリッジを垂直面に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 図3は、図2に示すプロセスカートリッジの備えるアジテータの構成を示す概略図である。 図4は、図2に示すプロセスカートリッジの備える現像ユニットを水平面に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 図5は、図2に示すプロセスカートリッジに設けられたトナー回収手段の構成を示す斜視図である。 図6は、図4に示す現像ユニットにおける現像ローラに沿った現像剤の流れを示す説明図である。 図7は、図2に示すプロセスカートリッジの備える清掃ブレードのクリーニング有効幅と、感光体ドラムの潜像形成領域と、現像ローラの現像有効領域の幅と、帯電ローラの帯電有効領域の幅と、トナー画像が転写される用紙の幅との関係を示す説明図である。 図8は、実施形態1のプリンタにおいてトナーの強制消費モードを実施しないで低密度画像の連続印字を行ったときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。 図9は、実施形態1のプリンタにおいてトナーの強制消費モードを実施しながら低密度画像の連続印字を行ったときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。 図10は、実施形態1のプリンタにおいて、強制消費モードとして2つの連続する印刷頁の間にトナーのべた画像を形成したときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。 図11は、実施形態1のプリンタにおいて、強制消費モードとして感光体ドラムの両端に帯状のトナー消費画像を形成したときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。 図12は、実施形態1のプリンタにおいてトナーの強制消費モードを実施しないで白紙プリントの連続作成を行ったときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。 図13は、実施形態1のプリンタにおいてトナーの強制消費モードを実施しながら白紙プリントの連続作成を行ったときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。 図14は、実施形態1のプリンタにおいて、強制消費モードとして2つの連続する印刷頁の間にトナーのべた画像を形成したときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。 図15は、実施形態1のプリンタにおいて、強制消費モードとして感光体ドラムの両端に帯状のトナー消費画像を形成したときの現像ローラの帯電分布の変化を示すグラフである。
符号の説明
10 プリンタ
14 プロセスカートリッジ
16 感光体ドラム
16A 転写画像形成領域
16B トナー消費画像形成領域
18 帯電ローラ
20 清掃ブレード
20A 転写残トナー回収ブレード
20B トナー回収ブレード
61A 転写残トナー収容室
61B 回収トナー収容室
62 感光体カートリッジ
64 現像装置
65 トナー返送路
67 移送羽根
70 サブトナー補給ユニット
74 現像ユニット
80 メイントナー補給ユニット
112 現像剤収容室
114 循環路
116 攪拌搬送オーガ
118 循環路
120 攪拌搬送オーガ
122 仕切壁
126 現像ローラ
134 トナー返送オーガ

Claims (15)

  1. 記録媒体に転写される転写トナー画像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像をトナーで現像して前記転写トナー画像を形成させる現像手段と、前記感光体のトナーを除去して回収するトナー回収手段とを備え、
    前記現像手段は、前記感光体の回転軸方向に沿って配設され、前記感光体に付着させるトナーを当該感光体との対向位置に搬送させる現像ローラと、前記トナーを含む現像剤を循環させて攪拌搬送すると共に前記現像ローラに沿って攪拌搬送する攪拌搬送手段と
    を有し、
    前記攪拌ローラに沿って攪拌搬送される現像剤の搬送方向上流側の領域でトナーの強制消費を為すことなく搬送方向下流側の領域でトナーの強制消費が為されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体は、転写トナー画像が形成される転写画像形成領域の外側に、トナーを強制消費させるためのトナー消費画像が形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体に形成された転写トナー画像を記録媒体に転写する転写部材を備え、前記転写部材は、前記トナー消費画像が形成される領域に設けられていないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー回収手段で回収されたトナーを前記現像手段に返送するトナー返送手段を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像手段は、現像剤またはトナーが充填された現像剤容器と、前記現像剤容器に充填された現像剤またはトナーを前記攪拌搬送手段に供給する現像剤供給手段とを有し、
    前記トナー返送手段は、前記トナー回収手段で回収されたトナーを、前記現像手段における現像剤容器に返送する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー回収手段は、前記感光体からトナー消費画像を掻き取るトナー回収部材を備える請求項2〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記感光体の全幅に亘って設けられ、転写トナー画像が前記感光体から記録媒体に転写された後の感光体を清掃する清掃ブレードを備え、
    前記清掃ブレードにおける前記感光体の転写画像形成領域よりも外側の部分が前記トナー回収部材とされるとともに、前記清掃ブレードにおける転写画像形成領域に対応する部分と比較して軟質なブレード、またはブラシが用いられる請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体に形成される転写トナー画像のトナー密度が予め定められた所定値よりも小さい場合、前記転写トナー画像と前記トナー消費画像とを合わせたトナー密度の合計が前記所定値に達するように、前記感光体にトナー消費画像とを形成する請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 複数の感光体を有し、当該複数の感光体の中で、表面に転写トナー画像が形成されない感光体においても、前記感光体上のトナー密度が前記所定値に達するように前記感光体にトナー消費画像を形成する請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記現像剤供給手段は、前記感光体に付着したトナー量に対応する量のトナーを前記現像手段に供給する請求項5〜9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 記録媒体に転写される転写トナー画像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像をトナーで現像して前記転写トナー画像を形成させる現像手段と、前記感光体上のトナーを除去して回収するトナー回収手段とを備え、
    前記現像手段は、前記感光体の回転軸方向に沿って配設され、前記感光体に付着させるトナーを当該感光体との対向位置に搬送させる現像ローラと、前記トナーを含む現像剤を循環させて攪拌搬送すると共に前記現像ローラに沿って攪拌搬送する攪拌搬送手段と
    を有し、
    前記現像ローラに沿って攪拌搬送される現像剤の搬送方向上流側の領域でトナーの強制消費を為すこと無く搬送方向下流側の領域でトナーの強制消費が為されるとともに、前記転写トナー画像を記録媒体に転写、定着させる画像形成装置に脱着させることを特徴とする画像形成カートリッジ。
  12. 前記現像手段は、現像剤またはトナーが充填された現像剤容器と、前記現像剤容器に充填された現像剤またはトナーを前記攪拌搬送手段に供給する現像剤供給手段とを備えるとともに、
    前記トナー回収手段で回収されたトナーを、前記現像剤容器に返送するトナー返送手段を有する請求項11に記載の画像形成カートリッジ。
  13. 前記トナー回収手段は、前記感光体に接触してトナー消費画像を掻き取るトナー回収部材を備える請求項11または12に記載の画像形成カートリッジ。
  14. 前記感光体の全幅に亘って設けられ、転写トナー画像が前記感光体から記録媒体に転写された後の感光体を清掃する清掃ブレードを備え、
    前記清掃ブレードにおける前記感光体の転写画像形成領域よりも外側の部分が前記トナー回収部材とされるとともに、前記清掃ブレードにおける転写画像形成領域に対応する部分と比較して軟質なブレード、またはブラシが用いられる請求項13に記載の画像形成カートリッジ。
  15. 感光体に形成された潜像をトナーで現像して当該感光体上に転写トナー画像を形成させるものであって、
    前記感光体の回転軸方向に沿って配設され、前記感光体に付着させるトナーを当該感光体との対向位置に搬送させる現像ローラと、前記トナーを含む現像剤を循環させて攪拌搬送するとともに前記現像ローラに沿って攪拌搬送する攪拌搬送手段とを有し、
    前記現像ローラに沿って攪拌搬送される現像剤の搬送方向上流側の領域でトナーの強制消費を為すことなく搬送方向下流側の領域でトナーの強制消費が為されるとともに、前記転写トナー画像を記録媒体に転写、定着させる画像形成装置に着脱させることを特徴とする現像カートリッジ。
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