JP2023141087A - 記録装置およびプログラム - Google Patents

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Zenichiro Sasaki
賢太 洞出
Kenta Horade
雅洋 林
Masahiro Hayashi
貴文 中瀬
Takafumi Nakase
竜児 洞田
Ryuji Dota
伸昌 田中
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Abstract

【課題】異常ノズルがある場合に、回復動作によって記録される画像の画質がどの程度改善されるかを把握することができるようにする。【解決手段】プレビュー画面90A,90Bの操作用オブジェクト94に基づく操作により、プレビュー画面90Aが表示された状態とプレビュー画面90Bが表示された状態とが切り換わる。プレビュー画面90Aでは、プレビュー表示部91に吸引パージを行わずに記録を行った場合に記録される画像のプレビューである非回復プレビューPvnが表示されている。プレビュー画面90Bでは、プレビュー表示部91に吸引パージを行ってから記録を行った場合に記録される画像のプレビューである回復プレビューPvrが表示されている。プレビュー画面90A,90Bの操作用オブジェクト95、96に基づく操作により、吸引パージを行わずに記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを選択することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出して記録を行う記録装置、および、記録装置と通信可能な外部装置を制御するためのプログラムに関する。
ノズルから液体を吐出して記録を行う記録装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェット記録装置が記載されている。特許文献1のインクジェット記録装置では、印刷動作が起動されると、印刷データを一旦保存した後、不吐ノズルの情報を取得し、不吐ノズルの情報と印刷データとに基づいて、印刷プレビューを作成してモニタに表示する。
特開2004-46561号公報
ここで、ノズルが正常に液体を吐出できない異常ノズルとなったときに、ノズルからインクを排出させて異常ノズルを回復させる回復動作を行う回復手段を備えた記録装置が知られている。このような回復手段を備えた記録装置において、異常ノズルの情報と印刷データとに基づいて印刷プレビューを表示させる構成とする場合、ユーザは、印刷プレビューを見て、印刷される画像の画質が回復動作によってどの程度改善されるかを把握したいという課題があった。
本発明の目的は、異常ノズルがある場合に、回復動作によって記録される画像の画質がどの程度改善されるかを把握することが可能な記録装置、および、記録装置と通信可能な外部装置を制御するためのプログラムを提供することである。
本発明の記録装置は、液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、被記録媒体への記録を行うための記録データを受信し、かつ、前記異常ノズル情報が、前記異常ノズルがあることを示しているときに、前記記録データと前記異常ノズル情報とに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせずに記録を行う場合に記録される画像のプレビューである非回復プレビューを表示部に表示させるための信号を送信し、前記記録データに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから記録を行う場合に記録される画像のプレビューである回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信する。
本発明のプログラムは、液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、を備えた記録装置と通信可能であり、かつ、表示部を有する外部装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータに、前記記録装置へ、被記録媒体への記録を行うための記録データを送信する送信ステップと、前記記録装置から、前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報を受信する受信ステップと、前記記録データと前記異常ノズル情報とに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせずに記録を行う場合に記録される画像のプレビューである非回復プレビューを前記表示部に表示させる第1表示ステップと、前記記録データに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから記録を行う場合に記録される画像のプレビューである回復プレビューを前記表示部に表示させる第2表示ステップと、を実行させる。
本発明の記録装置は、液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報と、前記異常ノズルのうち前記回復動作によって回復すると想定される回復可能ノズルの情報である回復可能ノズル情報と、を記憶する記憶部と、表示部を有する外部装置と通信可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記外部装置から、前記記録データを受信したときに、前記異常ノズル情報と前記回復可能ノズル情報とを、前記外部装置に送信する。
本発明の記録装置は、液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報と、前記異常ノズルのうち前記回復動作によって回復すると想定される回復可能ノズルの情報である回復可能ノズル情報と、を記憶する記憶部と、表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、被記録媒体への記録を行うための記録データを受信したときに、前記異常ノズル情報と前記回復可能ノズル情報とに応じた情報を前記表示部に表示させる。
本発明では、ユーザは、非回復プレビューと回復プレビューとを比較することにより、記録される画像の画質が回復動作によってどの程度改善されるかを把握することができる。これにより、ユーザは、異常ノズルがある場合に、記録される画像の画質を考慮して、回復動作を行わずに記録を行うか、回復動作を行ってから記録を行うかを判断することができる。
第1実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 キャップ内に配置された電極、および、電極と高電圧電源回路および信号処理回路との接続関係を説明するための図である。 (a)は検査用駆動でノズルからインクが吐出されたときに信号処理回路から出力される信号を示す図であり、(b)は検査用駆動でノズルからインクが吐出されなかったときに信号処理回路から出力される信号を示す図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 図5のプレビュー制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は非回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(b)は回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(c)はプレビューを拡大表示したときの画面を説明するための図である。 第2実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は第2実施形態のプレビューを表示させる画面を説明するための図であり、(b)は図8のプレビュー制御処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態のプレビュー制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は第3実施形態の非回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(b)は第3実施形態の弱回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(c)は第3実施形態の強回復プレビューが表示される画面を説明するための図である。 第4実施形態に係るプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 第4実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態のプレビュー制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は第4実施形態の非回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(b)は第4実施形態の弱回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(c)は第4実施形態の強回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(d)は第4実施形態の正常プレビューが表示される画面を説明するための図である。 (a)はヘッド手配画面を説明するための図であり、(b)は交換手順画面を説明するための図である。 (a)第5実施形態の非回復プレビューが表示される画面を説明するための図であり、(b)は第5実施形態の回復プレビューが表示される画面を説明するための図である。 第6実施形態に係る記録システムの電気的構成を示すブロック図である。 (a)は第7実施形態における記録時の外部装置での処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は第7実施形態における記録時のプリンタでの処理の流れを示すフローチャートである。 図20(a)のプレビュー制御処理の流れを示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の好適な第1実施形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、第1実施形態に係るプリンタ1(本発明の「記録装置」)は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4(本発明の「ヘッド」)、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8(本発明の「回復手段」)などを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側および左側を定義して説明を行う。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介して、キャリッジモータ86(図4参照)に接続されている。キャリッジモータ86を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、プリンタ1は、カートリッジホルダ13を備えている。カートリッジホルダ13は、4つのインクカートリッジ14が取り外し可能に装着される。カートリッジホルダ13に装着された4つのインクカートリッジ14は走査方向に並んでおり、右側に位置するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク(本発明の「液体」)が貯留されている。カートリッジホルダ13に装着された4つのインクカートリッジ14は、4本のチューブ15を介してサブタンク3に接続されている。これにより、4つのインクカートリッジ14からサブタンク3に上記4色のインクが供給される。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載され、サブタンク3の下端部に接続されている。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から上記4色のインクが供給される。また、インクジェットヘッド4は、その下面であるノズル面4aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、ノズル面4aにおいて、4列のノズル列9が走査方向に並んでいる。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を構成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、複数のノズル10と対向している。プラテン5は、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延び、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4およびプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4およびプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ87(図4参照)に接続されている。搬送モータ87を駆動させると、搬送ローラ6,7が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
メンテナンスユニット8は、キャップ71と、吸引ポンプ72と、廃液タンク73とを備えている。キャップ71は、プラテン5よりも走査方向の右側に配置されている。そして、キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の右側のメンテナンス位置に位置させると、複数のノズル10がキャップ71と対向する。
また、キャップ71は、キャップ昇降機構88(図4参照)に接続されている。キャップ昇降機構88を駆動させると、キャップ71が昇降する。キャリッジ2を上記メンテナンス位置に位置させることによって複数のノズル10とキャップ71とを対向させた状態で、キャップ昇降機構88によりキャップ71を上昇させると、キャップ71の上端部がノズル面4aに密着し、複数のノズル10がキャップ71に覆われるキャップ状態となる。キャップ71を降下させた状態では、複数のノズル10がキャップ71に覆われない。なお、キャップ71はノズル面4aに密着することで複数のノズル10を覆うものであることには限られない。キャップ71は、例えば、インクジェットヘッド4のノズル面4aの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、複数のノズル10を覆うものであってもよい。
吸引ポンプ72はチューブポンプなどであり、キャップ71および廃液タンク73と接続されている。そして、メンテナンスユニット8では、上記キャップ71状態で吸引ポンプ72を駆動させると、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる吸引パージ(本発明の「回復動作」)を行うことができる。吸引パージによって排出されたインクは廃液タンク73に貯留される。
なお、ここでは、便宜上、キャップ71が全てのノズル10をまとめて覆い、吸引パージにおいて、全てのノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるものとして説明を行ったが、これには限られない。例えば、キャップ71が、ブラックインクを吐出する最も右側のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分と、カラーインクを吐出する左側3列のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分とを別々に備えており、吸引パージにおいて、インクジェットヘッド4内のブラックインクおよびカラーインクのいずれかを選択的に排出させることができるようになっていてもよい。あるいは、例えば、キャップ71が、ノズル列9毎に個別に設けられ、吸引パージにおいて、ノズル列9毎に個別に、ノズル10からインクを排出させることができるようになっていてもよい。
また、図2に示すように、キャップ71内には、矩形の平面形状を有する電極76が配置されている。電極76は、抵抗79を介して高電圧電源回路77に接続されている。そして、高電圧電源回路77は、後述する検査用駆動を行うときに、電極76に所定の電圧(例えば600V程度)を印加する。一方で、インクジェットヘッド4は、グランド電位に保持されている。これにより、インクジェットヘッド4と電極76との間に所定の電位差が生じる。電極76には、信号処理回路78が接続されている。信号処理回路78は、微分回路などを含み、電極76の電圧に応じた吐出判定信号を出力する。ただし、信号処理回路78から出力される信号は、電流の信号であってもよい。
上記キャップ状態としたうえで、高電圧電源回路77により電極76に電圧を印加させ、かつ、後述する検査用駆動を行わせていない状態では、信号処理回路78から出力される信号の電圧は、図3(a)、(b)に示す電圧V0となる。
また、第1実施形態では、上記キャップ状態としたうえで、高電圧電源回路77により電極76に電圧を印加させた状態で、インクジェットヘッド4に、ノズル10から電極76に向けてインクを吐出させるための検査用駆動を行わせることができる。
検査用駆動によってノズル10からインクが吐出された場合、ノズル10から吐出されたインクは帯電している。これにより、帯電したインクが電極76に近づき、電極76にインクが着弾するまで、電極76の電位が変化する。そして、帯電したインクが電極76に着弾した後、電極76の電位が減衰しながらインクの吐出前の電位に戻る。
このとき、信号処理回路78から出力される信号は、図3(a)に示すように、電圧V0から、電圧V0よりも大きい電圧V1まで上昇し、その後、電圧V0よりも小さい電圧V2まで低下し、その後、減衰しながら上昇と低下とを繰り返して電圧V0に戻る。これにより、信号処理回路78から出力される信号は、最大値が電圧V1、最小値が電圧V2の信号となる。
一方、検査用駆動によってノズル10からインクが吐出されなかった場合には、信号処理回路78から出力される信号は、図3(b)に示すように、電圧V0からほとんど変化しない。
このように、第1実施形態では、検査用駆動によってノズル10からインクが吐出されたか否かによって、信号処理回路78から出力される信号が異なる。そして、第1実施形態では、このことを利用して、ノズル10がインクの吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを判定する。
ここで、第1実施形態では、電極76に所定電圧を印加し、インクジェットヘッド4をグランド電位に保持し、信号処理回路78が電極76の電圧に応じた信号を出力するように構成したが、これには限られない。電極76をグランド電位に保持し、インクジェットヘッド4に所定電圧を印加することによって、電極76とインクジェットヘッド4との間に電位差を生じさせ、信号処理回路78を、インクジェットヘッド4に接続され、インクジェットヘッド4の電圧に応じた吐出判定信号を出力するように構成してもよい。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図4に示すように、プリンタ1は、制御部80を備えている。制御部80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、フラッシュメモリ84(本発明の「記憶部」)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)85などからなる。制御部80は、キャリッジモータ86、インクジェットヘッド4、搬送モータ87、キャップ昇降機構88、吸引ポンプ72、高電圧電源回路77等の動作を制御する。また、制御部80は、信号処理回路78等から信号を受信する。
また、プリンタ1は、以上に説明した構成以外に、表示部69と操作部68とを備えている。表示部69は、例えば、プリンタ1の筐体に設けられた液晶ディスプレイなどである。制御部80は、表示部69を制御して、表示部69に必要な情報を表示させる。操作部68は、プリンタ1の筐体に設けられたボタン、表示部69に設けられたタッチパネルなどである。操作部68は、ユーザの操作に基づいた信号を受信し、受信した信号を制御部80に送信する。
なお、制御部80は、CPU81のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC85のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU81とASIC85とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御部80は、1つのCPU81が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU81が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部80は、1つのASIC85が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC85が処理を分担して行うものであってもよい。
<記録時の処理>
次に、プリンタ1において記録用紙Pへの記録を行うときの制御部80の処理について説明する。プリンタ1では、記録用紙Pへの記録を行うときに、制御部80が図5のフローに沿って処理を行う。例えば、ユーザが、操作部68において記録用紙Pへの記録を行うことを指示するための操作を行ったときに、操作部68から制御部80に記録を行うことを指示する記録指令が送信される。そして、制御部80がこの記録指令を受信したときに、図5のフローが開始される。また、ユーザが、操作部68において記録用紙Pへの記録を行うことを指示するための操作を行ったときには、制御部80は、上記記録指令に続いて、ノズル10からインクを吐出させて画像を記録させるための記録データを受信する。
図5のフローについて詳細に説明すると、制御部80は、記録指令を受信したときに、まず、検査処理を実行する(S101)。検査処理では、制御部80は、インクジェットヘッド4の複数のノズル10がキャップ71で覆われ、高電圧電源回路77により電極76に電圧が印加された状態で、インクジェットヘッド4に、複数のノズル10の各々について検査用駆動を行わせる。そして、各ノズル10についての検査用駆動が行われたときに信号処理回路78から出力される信号に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報を取得して、フラッシュメモリ84に記憶させる。
続いて、制御部80は、フラッシュメモリ84に記憶された異常ノズル情報に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する(S102)。インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがない場合には(S102:NO)、S108に進む。
インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがある場合(S102:YES)、制御部80は、非回復プレビュー信号を表示部69に送信する(S103)。表示部69は、非回復プレビュー信号を受信したときに、図7(a)に示すようなプレビュー画面90Aを表示させる。プレビュー画面90Aは、プレビュー表示部91と、説明部92と、操作用オブジェクト93~96とを含む。
プレビュー表示部91は、記録される画像のプレビューが表示される部分である。プレビュー画面90Aでは、プレビュー表示部91に、受信した記録データと、フラッシュメモリ84に記憶されている異常ノズル情報とに基づいて、吸引パージを行わずに記録を行った場合に記録される画像のプレビューである非回復プレビューPvnが表示される。
説明部92は、プレビュー表示部91に表示されているプレビューの種類が表示される部分である。プレビュー画面90Aでは、説明部92に「非回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部91に非回復プレビューPvnが表示されていることが示されている。
操作用オブジェクト93は、プレビュー表示部91に表示されているプレビューの拡大表示を指示する操作を行うためのものである。ユーザにより、操作部68において操作用オブジェクト93に基づく操作が行われると、プレビューの拡大表示を指示する拡大指示信号が制御部80へ送信される。
ここで、操作部68がプリンタ1の筐体に設けられたボタンである場合、操作部68における操作用オブジェクト93に基づく操作とは、操作用オブジェクト93の表示に基づく上記ボタンの操作のことである。また、操作部68が表示部69に設けられたタッチパネルである場合、操作部68における操作用オブジェクト93に基づく操作とは、表示部69の操作用オブジェクト93が表示された部分を押す操作のことである。操作用オブジェクト94~96等以下に説明する他の操作用オブジェクトに基づく操作についても同様である。
操作用オブジェクト94は、プレビュー表示部91に表示されているプレビューの切り換えを指示する操作を行うためのものである。ユーザが操作部68において操作用オブジェクト94に基づく操作を行うと、プレビュー表示部91に表示されているプレビューの切り換えを指示する切換信号が制御部80へ送信される。
操作用オブジェクト95は、吸引パージを行ってから記録を行うことを指示する操作を行うためのものである。ユーザが操作用オブジェクト95に基づいて操作を行うと、吸引パージを行うことを指示するパージ指示信号が制御部80へ送信される。操作用オブジェクト96は、吸引パージを行わずに記録を行うことを指示する操作を行うためのものである。ユーザが操作用オブジェクト96に基づいて操作を行うと、記録を行うことを指示する記録指示信号が制御部80へ送信される。なお、第1実施形態では、操作用オブジェクト95,96が本発明の「第1オブジェクト」に相当する。
図5に戻って、S103の非回復プレビュー信号の送信後、制御部80は、プレビュー制御処理を実行する(S104)。プレビュー制御処理において、制御部80は、図6のフローに沿って処理を行う。
図6のフローについて詳細に説明すると、制御部80は、まず、切換信号を受信したか否かを判定する(S201)。切換信号を受信していない場合には(S201:NO)、S205に進む。切換信号を受信した場合には(S201:YES)、制御部80は、続いて、プレビュー表示部91に非回復プレビューPvnが表示されているか否か、すなわち、表示部69にプレビュー画面90Aが表示されているか否かを判定する(S202)。プレビュー表示部91に非回復プレビューPvnが表示されている場合には(S202:YES)、制御部は、回復プレビュー信号を表示部69に送信し(S203)、S205に進む。表示部69は、回復プレビュー信号を受信したときに、図7(b)に示すようなプレビュー画面90Bを表示させる。
プレビュー画面90Bは、プレビュー画面90Aと同様、プレビュー表示部91と、説明部92と、操作用オブジェクト94~96とを有する。ただし、プレビュー画面90Bでは、プレビュー表示部91に、受信した記録データに基づいて、吸引パージを行ってから記録を行った場合に記録される画像のプレビューである回復プレビューPvrが表示される。また、プレビュー画面90Bでは、説明部92に「回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部91に回復プレビューPvrが表示されていることが示されている。
図6に戻って、プレビュー表示部91に回復プレビューPvrが表示されている場合には(S202:NO)、制御部80は、S103と同様に、非回復プレビューS203を表示部69に送信し(S204)、S205に進む。表示部69は、非回復プレビュー信号を受信したときに、上述したのと同様、プレビュー画面90Aを表示させる。
S205では、制御部80は、プレビュー表示部91にプレビューが拡大表示されているか否かを判定する。プレビュー表示部91にプレビューが拡大表示されている場合(S205:YES)、S208に進む。プレビュー表示部91にプレビューが拡大表示されていない場合(S205:NO)、制御部80は、拡大指示信号を受信したか否かを判定する(S206)。拡大指示信号を受信していない場合には(S206:NO)、図5のフローに戻る。拡大指示信号を受信した場合(S206:YES)、制御部80は、拡大表示信号を表示部69に送信し(S207)、S208に進む。
表示部69は、拡大表示信号を受信したときに、図7(c)に示すようなプレビュー画面90Cを表示させる。プレビュー画面90Cは、プレビュー画面90Aと同様のプレビュー表示部91と、説明部92と、操作用オブジェクト94~96とを有する。また、プレビュー画面90Cは、操作用オブジェクト97a~97d、98を有する。
プレビュー画面90Cでは、プレビュー表示部91にプレビューの一部が拡大表示される。ここで、図7(c)は、表示部69にプレビュー画面90Aが表示されている状態で、操作部68において操作用オブジェクト94に基づく操作が行われた場合に表示されるプレビュー画面90Cを示しており、プレビュー表示部91に非回復プレビューPvnの一部が拡大表示されている。一方、表示部69にプレビュー画面90Bが表示されている状態で、操作部68において操作用オブジェクト94に基づく操作が行われた場合には、プレビュー画面90Cのプレビュー表示部91に回復プレビューPvrの一部が拡大表示される。
操作用オブジェクト97a~97dは、プレビュー表示部91に拡大表示されたプレビューの移動を指示する操作を行うためものである。ユーザにより操作部68において操作用オブジェクト97a~97dに基づく操作が行われると、それぞれ、プレビュー表示部91に拡大表示されているプレビューの画面上方、画面下方、画面左方および画面右方への移動を指示する移動指示信号が制御部80へ送信される。
操作用オブジェクト98は、プレビュー表示部91に表示されているプレビューの拡大表示の解除を指示する操作を行うためのものである。ユーザにより操作部68において操作用オブジェクト98に基づく操作が行われると、プレビュー表示部91表示されているプレビューの拡大表示を解除することを指示する拡大解除指示信号が制御部80へ送信される。
図6に戻って、S208では、制御部80は、移動指示信号を受信したか否かを判定する。移動指示信号を受信していない場合には(S208:NO)、S210に進む。移動指示信号を受信した場合には(208:YES)、制御部80は、表示部69に表示移動信号を送信してから(S209)、S210に進む。表示移動信号は、操作部68における操作用オブジェクト97a~97dのいずれに基づく操作による移動指示信号を受信したかに応じた信号である。表示部69は、表示移動信号を受信したときに、プレビュー表示部91に拡大表示されているプレビューを、受信した表示移動信号に応じた方向に移動させた状態で表示させる。
S210では、制御部80は、拡大解除指示信号を受信したか否かを判定する。拡大解除指示信号を受信していない場合には(S210:NO)、図5のフローに戻る。拡大解除指示信号を受信した場合には(S210:YES)、制御部80は、表示部69に拡大解除信号を送信してから(S211)、図5のフローに戻る。表示部69は、拡大解除信号を受信したときに、プレビュー画面90Cのプレビュー表示部91に非回復プレビューPvnの一部が拡大表示されている場合には、プレビュー画面90Aを表示させる。一方、表示部69は、拡大解除信号を受信したときに、プレビュー画面90Cのプレビュー表示部91に回復プレビューPvrの一部が拡大表示されている場合には、プレビュー画面90Bを表示させる。
図5に戻って、制御部80は、S104のプレビュー制御処理の後、パージ指示信号を受信したか否かを判定する(S105)。パージ指示信号を受信した場合には(S105:YES)、制御部80は、パージ処理を実行してから(S106)、S108に進む。S106のパージ処理では、制御部80は、吸引ポンプ72などを制御して吸引パージを行わせる。
パージ指示信号を受信していない場合には(S105:NO)、制御部80は、記録指示信号を受信したか否かを判定する(S107)。記録指示信号を受信していない場合には(S107:NO)、S104に戻る。記録指示信号を受信した場合には(S107:YES)、S108に進む。
S108では、制御部80は、記録処理を実行する。記録処理では、制御部80は、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド4を制御して複数のノズル10から記録用紙Pに向けてインクを吐出させる記録パスと、搬送モータ87を制御して記録用紙Pを搬送方向に所定距離搬送させる動作とを切り返し行わせることにより、記録用紙Pへの記録を行わせる。
<効果>
第1実施形態では、ユーザは、プリンタ1の表示部69に表示される非回復プレビューPvnと回復プレビューPvrとを比較することにより、記録される画像の画質が吸引パージによってどの程度改善されるかを把握することができる。これにより、ユーザは、異常ノズルがある場合に、記録される画像の画質を考慮して、吸引パージを行わずに記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを判断することができる。
また、第1実施形態では、非回復プレビューPvnおよび回復プレビューPvrを拡大表示させることができるため、記録される画像の各部分の画質が吸引パージによってどの程度改善されるかを把握しやすくすることができる。
また、第1実施形態では、拡大表示された非回復プレビューPvnおよび回復プレビューPvrを移動可能であるため、記録される画像の各部分の画質が吸引パージによってどの程度改善されるかを把握しやすくすることができる。
また、第1実施形態では、ユーザは、異常ノズルがある場合に、操作用オブジェクト95,96に基づいて、吸引パージを行わずに記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを選択する操作を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の好適な第2実施形態について説明する。第2実施形態も、第1実施形態と同様のプリンタ1に係るものである。ただし、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、プリンタ1において記録用紙Pへの記録を行うときに、制御部80が図8のフローに沿って処理を行う。図8のフローは、図5のフローにおいて、S103をS301に置き換えたものである。また、図8のフローでは、S104のプレビュー制御処理における処理が第1実施形態と異なる。
より詳細に説明すると、第2実施形態では、S301において、制御部80が表示部69にプレビュー信号を送信する。表示部69は、プレビュー信号を受信したときに、図9(a)に示すようなプレビュー画面100を表示させる。
プレビュー画面100は、2つのプレビュー表示部101a,101bと、2つの説明部102a,102bと、第1実施形態と同様の操作用オブジェクト93,95,96とを有する。
プレビュー表示部101aは、非回復プレビューPvnが表示される部分である。プレビュー表示部101bは、回復プレビューPvrが表示される部分である。
説明部102aはプレビュー表示部101aに対して設けられている。説明部102aに「非回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部101aに非回復プレビューPvnが表示されていることが示されている。説明部102bはプレビュー表示部101bに対して設けられている。説明部102bに「回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部101bに回復プレビューPvrが表示されていることが示されている。
また、第2実施形態では、S104のプレビュー制御処理において、図9(b)のフローに沿って処理を行う。図9(b)に示すように、第2実施形態のプレビュー制御処理では、制御部80は、第1実施形態のS205~S211と同様の処理を行う。
ただし、第2実施形態では、S207で送信された拡大表示信号を受信した表示部69は、プレビュー表示部101aに表示されている非回復プレビューPvnおよびプレビュー表示部101bに表示されている回復プレビューPvrの互いに対応する一部分を拡大表示させる。
また、第2実施形態では、S209で送信された表示移動信号を受信した表示部69は、プレビュー表示部101aに拡大表示されている非回復プレビューPvnとプレビュー表示部101bに拡大表示されている回復プレビューPvrとを、表示移動信号に基づいて移動させる。
また、第2実施形態では、S211で送信された拡大解除信号を受信した表示部69は、プレビュー画面100を表示させる。
<効果>
第2実施形態では、非回復プレビューPvnと回復プレビューPvrとを同時に表示部69に表示させることにより、ユーザは、記録される画像の画質が吸引パージによってどの程度改善されるかを把握しやすい。
[第3実施形態]
次に、本発明の好適な第3実施形態について説明する。第3実施形態も、第1、第2実施形態と同様のプリンタ1に係るものである。ただし、第3実施形態では、第1、第2実施形態と異なり、プリンタ1において記録用紙Pへの記録を行うときに、制御部80が図10のフローに沿って処理を行う。また、第3実施形態では、S104のプレビュー制御処理における処理が第1、第2実施形態と異なる。
図10のフローについて説明すると、制御部80は、第1実施形態と同様のS101~S106の処理を実行する。ただし、第3実施形態では、S101の検査処理において、フラッシュメモリ84に異常ノズル情報を記憶させる際に、異常ノズルが、インクジェットヘッド4に異常ノズルからインクを排出させるフラッシング(本発明の「第1回復動作」)によって回復可能な第1異常ノズル、および、フラッシングによっては回復できないが吸引パージ(本発明の「第2回復動作」)によって回復可能な第2異常ノズルのいずれであるかの情報を記憶させる。例えば、前回の検査処理の際には異常ノズルでないと判定され、今回の検査処理で異常ノズルと判定されたノズル10を第1異常ノズルとして記憶する。また、例えば、今回の検査処理を含む2回以上の連続する検査処理のいずれにおいても異常ノズルと判定されたノズル10を第2異常ノズルとして記憶する。ここで、吸引パージは、フラッシングよりもインクの排出力が多く、異常ノズルを回復させる回復力が大きい。なお、第3実施形態では、メンテナンスユニット8とインクジェットヘッド4が本発明の回復手段を構成している。
また、第3実施形態では、S106においてパージ処理を実行した後、第1実施形態と同様、S108の処理を実行する。一方で、第3実施形態では、第1実施形態と異なり、S103で送信された非回復プレビュー信号を受信した表示部69が、図12(a)に示すようなプレビュー画面110Aを表示させる。
プレビュー画面110Aは、第1実施形態のプレビュー画面90Aと同様のプレビュー表示部91と、説明部92と、操作用オブジェクト94,96とを有する。また、プレビュー画面110Aは、操作用オブジェクト111,112を有する。なお、第3実施形態では、操作用オブジェクト94が本発明の「第2オブジェクト」および「第3オブジェクト」に相当する。
操作用オブジェクト111は、第1実施形態の操作用オブジェクト95と同様、吸引パージを行ってから記録を行うことを指示する操作を行うためのものである。ユーザが操作用オブジェクト111に基づいて操作を行うと、パージ指示信号が制御部80へ送信される。
操作用オブジェクト112は、フラッシングを行ってから記録を行うことを指示する操作を行うためのものである。ユーザが操作用オブジェクト112に基づいて操作を行うと、フラッシングを行ってから記録を行うことを指示するフラッシング指示信号が制御部80へ送信される。
図10に戻って、第3実施形態では、パージ指示信号を受信していない場合に(S105:NO)、制御部80は、フラッシング指示信号を受信したか否かを判定する(S401)。フラッシング指示信号を受信していない場合(S401:NO)、S107に進む。フラッシング指示信号を受信した場合(S41:YES)、制御部80はフラッシング処理を実行し(S402)、S108に進む。フラッシング処理において、制御部80は、インクジェットヘッド4に異常ノズルからインクを排出させるフラッシングを行わせる。
次に、第3実施形態におけるプレビュー制御処理について説明する。第3実施形態のプレビュー制御処理では、制御部80は、図11のフローに沿って処理を行う。図11のフローでは、第1実施形態と同様、切換信号を受信したか否かを判定し(S201)、切換信号を受信していない場合には(S201:NO)、第1実施形態と同様、S205~S211の処理を実行する。
切換信号を受信した場合(S201:YES)、プレビュー表示部91に非回復プレビューPvnが表示されている場合、すなわち、表示部69にプレビュー画面110Aが表示されている場合には(S501:YES)、制御部80は、弱回復プレビュー信号を表示部69に送信し(S502)、その後、S205~S211の処理を実行する。
S502で送信された弱回復プレビュー信号を受信した表示部69は、図12(b)に示すようなプレビュー画面110Bを表示させる。
プレビュー画面110Bはプレビュー画面110Aと同様、プレビュー表示部91と、説明部92と、操作用オブジェクト94,96,111,112とを有する。ただし、プレビュー画面110Bでは、プレビュー表示部91に弱回復プレビューPvr1が表示される。弱回復プレビューPvr1は、上述の第1異常ノズルおよび第2異常ノズルのうち、第1異常ノズルのみが回復した場合に記録される画像のプレビューである。また、説明部92に「弱回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部91に弱回復プレビューPvr1が表示されていることが示されている。
一方、切換信号を受信し(S201:YES)、プレビュー表示部91に弱回復プレビューPvr1が表示されている場合、すなわち、表示部69にプレビュー画面110Bが表示されている場合には(S501:NO、S503:YES)、制御部80は、強回復プレビュー信号を表示部69に送信し(S504)、その後、S205~S211の処理を実行する。
S504で送信された強回復プレビュー信号を受信した表示部69は、図12(c)に示すようなプレビュー画面110Cを表示させる。
プレビュー画面110Cはプレビュー画面110Aと同様、プレビュー表示部91と、説明部92と、操作用オブジェクト94,96,111,112とを有する。ただし、プレビュー画面110Cでは、プレビュー表示部91に強回復プレビューPvr2が表示される。強回復プレビューPvr2は、上述の第1異常ノズルおよび第2異常ノズルのいずれもが回復した場合に記録される画像のプレビューである。また、説明部92に「強回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部91に強回復プレビューPvr2が表示されていることが示されている。
一方、切換信号を受信し(S201:YES)、プレビュー表示部91に強回復プレビューPvr2が表示されている場合、すなわち、表示部69にプレビュー画面110Cが表示されている場合には(S501:NO、S503:NO)、制御部80は、第1実施形態のS204と同様、非回復プレビュー信号を表示部69へ送信し(S505)、その後、S205~S211の処理を実行する。S505で送信された非回復プレビュー信号を受信した表示部69は、プレビュー画面110Aを表示させる。
<効果>
第3実施形態では、フラッシングおよび吸引パージのいずれかを選択的に行わせることによって異常ノズルを回復させることができる。そして、非回復プレビューPvnと、弱回復プレビューPvr1と、強回復プレビューPvr2とを比較することにより、記録される画像の画質がフラッシングおよび吸引パージによってそれぞれどの程度改善されるかを把握することができる。これにより、ユーザは、異常ノズルがある場合に、記録される画像の画質を考慮して、フラッシングおよび吸引パージのいずれをも行わずに記録を行うか、フラッシングを行ってから記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを判断することができる。
また、第3実施形態では、ユーザは、操作用オブジェクト94に基づいて操作を行うことにより、表示部69にプレビュー画面110A~110Cのいずれを表示させるかを切り換えることができる。すなわち、プレビュー表示部91に、非回復プレビューPvn、弱回復プレビューPvr1および強回復プレビューPvr2のいずれかを表示させるかを切り換えることができる。これにより、表示部69の表示領域がそれほど大きくなくても、表示部69に非回復プレビューPvn、弱回復プレビューPvr1および、強回復プレビューPvr2を表示させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の好適な第4実施形態について説明する。図13に示すように、第4実施形態に係るプリンタ120は、第1実施形態のプリンタ1と同様の構成に加えて通信部121を有する。そして、制御部80は、通信部121を介して外部装置122と通信可能となっている。ここで、通信部121は有線で制御部80と外部装置122とを接続するものであってもよいし、無線で制御部80と外部装置122とを接続するものであってもよい。
また、外部装置122は、例えば、プリンタ1のベンダーが運用するサーバである。あるいは、外部装置122は、例えば、PC、スマートフォンなどであり、外部装置122がネットワークを介してプリンタ1のベンダーが運用するサーバと接続されていてもよい。
第4実施形態では、プリンタ1において記録用紙Pへの記録を行うときに、制御部80が図14のフローに沿って処理を行う。図14のフローについて詳細に説明すると、制御部80は、第3実施形態と同様、S101~S106,S401,S402の処理を実行する。また、S102で異常ノズルがないと判定したときに(S102:NO)、S108の記録処理を実行する。
ただし、第4実施形態では、S101の検査処理において、フラッシュメモリ84に、異常ノズル情報を記憶させる際に、異常ノズルが、フラッシングによって回復可能な第1異常ノズル、フラッシングによっては回復できないが吸引パージによって回復可能な第2異常ノズル、および、フラッシングおよび吸引パージのいずれによっても回復できない回復不能ノズルのうち、いずれであるかの情報を記憶させる。
例えば、前回の検査処理の際には異常ノズルでないと判定され、今回の検査処理で異常ノズルと判定されたノズル10を第1異常ノズルとして記憶する。また、例えば、今回の検査処理を含む連続する2回以上のかつ3回以上の所定回数未満の連続する検査処理のいずれにおいても異常ノズルと判定されたノズル10を第2異常ノズルとして記憶する。また、例えば、今回の検査処理を含む連続する上記所定回数以上の連続する検査処理のいずれにおいても異常ノズルと判定されたノズル10を回復不能ノズルとして記憶する。
また、第4実施形態では、S103で送信された非回復プレビュー信号を受信した表示部69が、図16(a)に示すプレビュー画面130Aを表示させる。プレビュー画面130Aは、第3実施形態のプレビュー画面110Aと同様の、プレビュー表示部91、説明部92および操作用オブジェクト93,94,96,111,112を有する。ただし、プレビュー画面130Aでは、プレビュー表示部91に表示される非回復プレビューPvnにおいて、回復不能ノズルに対応する部分を破線で示している。すなわち、非回復プレビューPvnにおいて、回復不能ノズルに対応する部分と、回復不能ノズルでない異常ノズルに対応する部分とが、異なる態様で表示されている。
また、後述するS702(図15参照)で制御部80から表示部69に交換オブジェクト表示信号が送信されているときには、図16(a)に示すように、プレビュー画面130Aは、メッセージ131と操作用オブジェクト132とをさらに有する。一方、後述するS703(図15参照)で制御部80から表示部69に後述する交換オブジェクト非表示信号が送信されているときには、プレビュー画面130Aは、図16(a)に示すものから、メッセージ131と操作用オブジェクト132とを除いたものとなる。メッセージ131は、インクジェットヘッド4の交換を促すメッセージである。操作用オブジェクト132は、インクジェットヘッド4の交換を選択する操作を行うためのものである。ユーザにより操作部68において操作用オブジェクト132に基づく操作が行われると、インクジェットヘッド4の交換を選択したことを示すヘッド交換指示信号が制御部80へ送信される。なお、第4実施形態のメッセージ131および操作用オブジェクト132が、本発明の「第4オブジェクト」に相当する。
また、第4実施形態では、S104のプレビュー制御処理において、制御部80は、図15のフローに沿って処理を行う。
図15のフローについて詳細に説明すると、制御部80は、回復不能ノズルの数が閾値以上であるか否かを判定する(S701)。回復不能ノズルの数が閾値以上の場合には(S701:YES)、制御部80は、交換オブジェクト表示信号を表示部69に送信する(S702)。交換オブジェクト表示信号は、表示部69にプレビュー画面130Aおよび後述するプレビュー画面130B~130Dを表示させる際に、メッセージ131および操作用オブジェクト132を表示させることを指示する信号である。
回復不能ノズルの数が閾値未満の場合には(S701:NO)、制御部80は、交換オブジェクト非表示信号を表示部69に送信する(S703:YES)。交換オブジェクト非表示信号は、表示部69にプレビュー画面130Aおよび後述するプレビュー画面130B~130Dを表示させる際に、メッセージ131および操作用オブジェクト132を表示させないことを指示する信号である。
そして、S702またはS703の処理の完了後、制御部80は、第3実施形態と同様、S201,S501~S504の処理を実行する。また、S502またはS504の処理を実行した場合には、その後、第3実施形態と同様S205~S211の処理を実行する。
また、第4実施形態では、S502で送信された弱回復プレビュー信号を受信した表示部69は、図16(b)に示すようなプレビュー画面130Bを表示させる。プレビュー画面130Bでは、プレビュー表示部91に弱回復プレビューPvr1が表示される。また、説明部92に「弱回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部91に弱回復プレビューPvr1が表示されていることが示される。プレビュー画面130Bのそれ以外の構成についてはプレビュー画面130Aと同様である。
また、第4実施形態では、S504で送信された強回復プレビュー信号を受信した表示部69は、図16(c)に示すようなプレビュー画面130Cを表示させる。プレビュー画面130Cでは、プレビュー表示部91に強回復プレビューPvr2が表示される。また、説明部92に「強回復プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部91に強回復プレビューPvr2が表示されていることが示される。プレビュー画面130Cのそれ以外の構成についてはプレビュー画面130Aと同様である。
また、第4実施形態では、S503においてプレビュー表示部91に弱回復プレビューPvr1が表示されていないと判定したときに(S503:NO)、制御部80は、プレビュー表示部91に強回復プレビューPvr2が表示されているか否かを判定する(S704)。
プレビュー表示部91に強回復プレビューPvr2が表示されており(S704:YES)、かつ、回復不能ノズルがある場合には(S705:YES)、制御部80は、正常プレビュー信号を表示部69に送信し(S706)、その後、S205~S211の処理を実行する。
S706で送信された正常プレビュー信号を受信した表示部69は、図16(d)に示すようなプレビュー画面130Dを表示させる。プレビュー画面130Dでは、プレビュー表示部91に正常プレビューPvcが表示される。正常プレビューPvcは、全てのノズル10から正常にインクが吐出された場合に記録される画像のプレビューである。また、説明部92に「正常プレビュー」の表示がされることにより、プレビュー表示部91に正常プレビューPvcが表示されていることが示される。プレビュー画面130Dのそれ以外の構成についてはプレビュー画面130Aと同様である。
なお、弱回復プレビューPvr1および強回復プレビューPvr2においても、回復不能ノズルに対応する部分が破線で示されている。
図15に戻って、プレビュー表示部91に強回復プレビューが表示されているが、回復不能ノズルがない場合(S704:YES、S705:NO)、および、プレビュー表示部91に正常プレビューPvcが表示されている場合には(S704:NO)、制御部80は、非回復プレビュー信号を表示部69に送信し(S707)、その後、第3実施形態と同様S205~S211の処理を実行する。
これにより、プレビュー表示部91に強回復プレビューが表示されている場合でも、回復不能ノズルがない場合には、表示部69に、正常プレビュー信号ではなく非回復プレビュー信号が送信される。このようにしているのは、回復不能ノズルがない場合、強回復プレビューPvr2と正常プレビューPvcとが同じになるからである。
図14に戻って、制御部80は、S104のプレビュー制御処理の後、第3実施形態と同様、S105,S106,S401,S402の処理を実行する。また、S106のパージ処理またはS402のフラッシング処理を実行した後、S108の記録処理を実行する。
一方、S401でフラッシング指示信号を受信していない場合には(S401:NO)、制御部80は、ヘッド交換指示信号を受信したか否かを判定する(S601)。ヘッド交換指示信号を受信していない場合には(S601:NO)、S107に進む。
ヘッド交換指示信号を受信した場合には(S601:YES)、制御部80は、手配画面信号を表示部69に送信する(S602)。手配画面信号を受信した表示部69は、図17(a)に示すような手配画面140(本発明の「第5オブジェクト」)を表示させる。手配画面140は、メッセージ141と操作用オブジェクト142,143とを有する。メッセージ141は、ユーザにインクジェットヘッド4の手配を行うか否かを尋ねるメッセージである。操作用オブジェクト142は、インクジェットヘッド4を手配することを決定するための操作を行うためのものである。ユーザにより操作部68において操作用オブジェクト142に基づく操作が行われると、制御部80にインクジェットヘッド4を手配することが決定されたこと示す手配決定信号が送信される。操作用オブジェクト143は、インクジェットヘッド4の手配を行わないことを決定する操作を行うためのものである。ユーザにより操作部68において操作用オブジェクト143に基づく操作が行われると、制御部80にインクジェットヘッド4を手配しないことが決定されたこと示す信号が送信される。
図14に戻って、S602の後、上記手配決定信号を受信しなかった場合、すなわち、インクジェットヘッド4を手配しないことが決定されたこと示す信号を受信した場合には(S603:NO)、S605に進む。上記手配決定信号を受信した場合には(S603:YES)、制御部80は、インクジェットヘッド4を手配することを指示する手配信号を、通信部121を介して外部装置122に送信し(S604)、S605に進む。外部装置122がプリンタ120のベンダーが運用するサーバである場合、S604の外部装置122への手配信号の送信によって、インクジェットヘッド4の手配の手続が完了する。外部装置122がPC、スマートフォンなどである場合、S604で送信された手配信号が、外部装置122を介して、プリンタ120のベンダーが運用するサーバに送信されることにより、インクジェットヘッド4の手配の手続が完了する。
S605では、制御部80は、交換手順信号を表示部69に送信する。交換手順信号は、インクジェットヘッド4の交換の手順を示す交換手順画面を表示部69に表示させるための信号である。手順信号を受信した表示部69は、例えば、図17(b)に示すような、交換手順画面145(本発明の「第6オブジェクト」)を表示させる。
<効果>
第4実施形態では、回復不能ノズルからのインクの吐出に異常があるとして弱回復プレビューPvr1および強回復プレビューPvr2を表示させる。これにより、弱回復プレビューPvr1を、フラッシングを行ってから記録を行う場合に実際に記録される画像に近いものとすることができる。また、強回復プレビューPvr2を、吸引パージを行ってから記録を行う場合に実際に記録される画像に近いものとすることができる。
異常ノズルは異常の程度などの条件によって、フラッシングおよび吸引パージのいずれであっても回復可能か、フラッシングでは吸引パージでは回復可能か、フラッシングおよび吸引パージのいずれであっても回復できないかが異なる。そこで、第4実施形態では、第1回復不能ノズルの情報と第2回復不能ノズルの情報とを記憶する。そして、第1回復不能ノズルからのインクの吐出に異常があるとして、弱回復プレビューを表示部69に表示させ、第2回復不能ノズルからのインクの吐出に異常があるとして、強回復プレビューを表示部69に表示させる。これにより、弱回復プレビューPvr1を、フラッシングを行ってから記録を行う場合に実際に記録される画像に近いものとすることができる。また、強回復プレビューPvr2を、吸引パージを行ってから記録を行う場合に実際に記録される画像に近いものとすることができる。
また、第4実施形態では、非回復プレビューPvnにおいて、回復不能ノズル以外の異常ノズルに対応する部分と、回復不能ノズルに対応する部分とを異なる態様で表示させる。これにより、ユーザにフラッシングおよび吸引パージによって画質が改善する部分と改善しない部分の位置や大きさなどを把握させることができる。
また、第4実施形態では、回復不能ノズルの数が多くなったときに、メッセージ131および操作用オブジェクト132,132を表示部69に表示させることによって、ユーザに操作用オブジェクト132に基づいてインクジェットヘッド4の交換を指示する操作を行わせることができる。
さらに、第4実施形態では、ユーザが操作用オブジェクト132に基づいてインクジェットヘッド4の交換を指示する操作を行ったときに、メッセージ141と操作用オブジェクト142,143とを含む手配画面140を表示部69に表示させる。これにより、ユーザに操作用オブジェクト142に基づいてインクジェットヘッド4の手配を指示する操作を行わせることができる。
さらに、第4実施形態では、ユーザが操作用オブジェクト142に基づいてインクジェットヘッド4の手配を指示する操作を行ったときに、手配信号が外部装置122に送信されることにより、インクジェットヘッド4の手配を行うことができる。
また、第4実施形態では、ユーザが操作用オブジェクト132に基づいてインクジェットヘッド4の交換を指示する操作を行った場合に、インクジェットヘッド4の交換の手順を示す交換手順画面145を表示部69に表示させる。これにより、ユーザは、交換手順画面145の表示にしたがって、インクジェットヘッド4の交換を行うことができる。
また、第4実施形態では、回復不能ノズルがない場合に、すべてのノズル10から正常にインクが吐出されるとして、強回復プレビューPvr2を表示部69に表示させる。これにより、強回復プレビューPvr2を、吸引パージを行ってから記録を行う場合に実際に記録される画像に近いものとすることができる。
また、第4実施形態では、回復不能のノズルがある場合に、正常プレビューPvcをさらに表示部69に表示可能とする。これにより、回復不能ノズルがある場合に、フラッシングおよび吸引パージによって、それぞれ、記録される画像の画質がどの程度改善するかに加えて、インクジェットヘッド4を交換した場合に記録される画像の画質がどの程度改善するかをユーザに把握させることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の好適な第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第1実施形態と同様のプリンタ1に係るものである。また、第5実施形態においても、第1実施形態と同様、記録用紙Pへの記録時に、制御部80が図5のフローに沿って処理を行う。また、図5のプレビュー制御処理において、制御部80が図6のフローに沿って処理を行う。
ただし、第5実施形態では、第1実施形態と異なり、S101の検査処理において、異常ノズル情報をフラッシュメモリ84に記憶させるとともに、今回の検査処理の結果と、過去の検査処理の結果等に基づいて、異常ノズルのうち吸引パージによって回復すると想定される異常ノズルの情報である回復可能ノズル情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。
また、第5実施形態では、第1実施形態とは異なり、S103,S204において送信された非回復プレビュー信号を受信した表示部69が、図18(a)に示すようなプレビュー画面150Aを表示させる。また、S203において送信された回復プレビュー信号を受信した表示部69が、図18(b)に示すようなプレビュー画面150Bを表示させる。
プレビュー画面150A,150Bは、第1実施形態のプレビュー画面90A,90Bと同様、プレビュー表示部91、説明部92、操作用オブジェクト93~96を有する。ただし、プレビュー画面150Aでは、説明部92に、吸引パージを行わない場合の異常ノズル数N1がさらに表示されている。プレビュー画面150Bでは、説明部92に、吸引パージを行った場合の異常ノズル数N2がさらに表示されている。なお、第5実施形態では、説明部92に表示される異常ノズル数N1,N2が本発明の「異常ノズル情報および回復可能ノズル情報に応じた情報」に相当する。
<効果>
第5実施形態では、ユーザは、プリンタ1の表示部69に表示された異常ノズル数N1,N2に基づいて、異常ノズルが吸引パージによってどの程度回復するかを把握することができる。これにより、ユーザは、異常ノズルがある場合に、吸引パージによる異常ノズルの回復の程度を考慮して、吸引パージを行わずに記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを判断することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の好適な第6実施形態について説明する。図19に示すように、第6実施形態に係る記録システム160は、第4実施形態と同様のプリンタ120と、外部装置161とを有する。外部装置161は、PC、スマートフォンなどであり、表示部162と、操作部163と、制御部164とを有する。
第6実施形態においても、第1実施形態と同様、記録用紙Pへの記録時に、制御部80が図5のフローに沿って処理を行う。また、図5のプレビュー制御処理において、制御部80が図6のフローに沿って処理を行う。ただし、第6実施形態では、第1実施形態とは異なり、制御部80は、S103,S203,S204,S207,S209,S211において、外部装置161へ信号を送信する。
<効果>
第6実施形態では、ユーザは、外部装置161の表示部162に表示される非回復プレビューPvnと回復プレビューPvrとを比較することにより、記録される画像の画質が吸引パージによってどの程度改善されるかを把握することができる。これにより、ユーザは、異常ノズルがある場合に、記録される画像の画質を考慮して、吸引パージを行わずに記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを判断することができる。
[第7実施形態]
次に、本発明の好適な第7実施形態について説明する。第7実施形態も、第6実施形態と同様記録システム160に係るものである。
第7実施形態では、記録システム160において記録を行うときに、外部装置161の制御部164が図20(a)のフローに沿って処理を行い、プリンタ1の制御部80が図20(b)のフローに沿って処理を行う。
より詳細に説明すると、ユーザにより操作部163において記録を行うことを指示する操作が行われたときに、図20(a)のフローが開始され、外部装置161の制御部164が、プリンタ120に記録を行わせるための記録データを送信する(S801、本発明の「送信処理」)。
プリンタ1の制御部80は、図20(b)に示すように、記録データを受信するまで待機し(S901:NO)、記録データを受信したときに(S901:YES)、第1実施形態のS101と同様の検査処理を実行し(S902)、検査処理の際にフラッシュメモリ84に記憶された異常ノズル情報を外部装置161に送信する(S903)。
外部装置161の制御部164は、S801の記録データの送信後、異常ノズル情報を受信するまで待機している(S802:NO)。なお、外部装置161の制御部164が異常ノズル情報を受信する処理が、本発明の「受信処理」に相当する。そして、制御部164は、異常ノズル情報を受信したときに(S802:YES)、非回復プレビュー表示処理を実行する(S803、本発明の「第1表示処理」)。非回復プレビュー表示処理は、図7(a)に示すプレビュー画面90Aを表示部162に表示させるための処理である。
続いて、外部装置161の制御部164は、プレビュー制御処理を実行する(S804)。プレビュー制御処理において、制御部164は、図21のフローに沿って処理を行う。図21のフローは、図6のフローにおけるS203,S204,S207,S209,S211の処理を、それぞれS1001,S1002,S1003,S1004,S1005の処理に置き換えたものである。
S1001において、制御部164は、回復プレビュー表示処理(本発明の「第2表示処理」)を実行する。回復プレビュー表示処理は、図7(b)に示すプレビュー画面90Bを表示部162に表示させるための処理である。S1002において、制御部164は、S804と同様の非回復プレビュー表示処理を実行する。
S1003において、制御部164は、拡大表示処理を実行する。拡大表示処理は、図7(c)に示すようなプレビュー画面90Cを、表示部162に表示させるための処理である。
S1004において、制御部164は、表示移動処理を実行する。表示移動処理は、プレビュー画面90Cのプレビュー表示部91に拡大表示された非回復プレビューPvnまたは回復プレビューPvrを移動させるための処理である。
S1005において、制御部164は、拡大解除処理を実行する。拡大解除処理は、プレビュー画面90Cのプレビュー表示部91に拡大表示された非回復プレビューPvnまたは回復プレビューPvrを拡大前の状態に戻すための処理、すなわち、表示部162に表示されているプレビュー画面90Cを、プレビュー画面90A、90Bに切り換えるための処理である。
図20(a)、(b)に戻って、外部装置161の制御部164は、S804のプレビュー制御処理の後、ユーザにより操作部163において操作用オブジェクト95に基づく操作が行われることにより、吸引パージを行ってから記録を行うことを指示するパージ指示信号を受信したときに(S805:YES)、パージ指令をプリンタ120に送信する(S806)。
また、外部装置161の制御部164は、S804のプレビュー制御処理の後、ユーザにより操作部163において操作用オブジェクト96に基づく操作が行われることにより、吸引パージを行わずに記録を行うことを指示する記録指示信号を受信したときに(S807:YES)、記録指令をプリンタ120に送信する(S808)。
また、S804のプレビュー制御処理の後、パージ指示信号および記録指示信号のいずれをも受信していない場合には(S805:NO、S807:NO)、S804に戻る。
プリンタ120の制御部80は、S903の異常ノズル情報の送信の後、パージ指令および記録指令のいずれかを受信するまで待機している(S904:NO、S906:NO)。
そして、プリンタ120の制御部80は、パージ指令を受信したときに(S904:YES)、第1実施形態のS106と同様のパージ処理を実行してから(S905)、第1実施形態のS108と同様の記録処理を実行する(S907)。また、プリンタ120の制御部80は、記録指令を受信したときに(S906:YES)、記録処理を実行する(S907)。
<効果>
第7実施形態では、ユーザは、外部装置161の表示部162に表示された非回復プレビューPvnと回復プレビューPvrとを比較することにより、記録される画像の画質が吸引パージによってどの程度改善されるかを把握することができる。これにより、ユーザは、異常ノズルがある場合に、記録される画像の画質を考慮して、吸引パージを行わずに記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを判断することができる。
[第8実施形態]
次に、本発明の好適な第8実施形態について説明する。第8実施形態も、第7実施形態と同様記録システム160に係るものである。また、第8実施形態でも、記録システム160において記録を行うときに、第7実施形態と同様、外部装置161の制御部164が図20(a)のフローに沿って処理を行い、プリンタ1の制御部80が図20(b)のフローに沿って処理を行う。また、図20(a)のプレビュー制御処理において、外部装置161の制御部164が図21のフローに沿って処理を行う。
ただし、第8実施形態では、S903において、プリンタ1の制御部80が、異常ノズル情報とともに、吸引パージによって回復すると想定される異常ノズルの情報である回復可能ノズル情報を、外部装置161に送信する。また、S803、S1002の非回復プレビュー表示処理において、制御部164が、第5実施形態で説明したのと同様のプレビュー画面150A(図18(a)参照)を表示部162に表示させる。また、S1001の回復プレビュー表示処理において、制御部164が、第5実施形態で説明したのと同様プレビュー画面150B(図18(a)参照)を表示部162に表示させる。
<効果>
第8実施形態では、ユーザは、外部装置161の表示部162に表示された非回復プレビューPvnと回復プレビューPvrとを比較することにより、記録される画像の画質が吸引パージによってどの程度改善されるかを把握することができる。また、説明部92に表示された異常ノズル数N1と異常ノズル数N2とを比較することにより、吸引パージによってどの程度異常ノズルが回復するかを把握することができる。これにより、ユーザは、異常ノズルがある場合に、記録される画像の画質を考慮して、吸引パージを行わずに記録を行うか、吸引パージを行ってから記録を行うかを判断することができる。
[変形例]
以上、本発明の好適な第1~第8実施形態について説明したが、本発明は第1~第8実施形態には限られず、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
第1~第8実施形態では、吸引パージあるいはフラッシングを行わせてから記録を行うことを指示する操作を行うための操作用オブジェクト95,111,112、および、吸引パージおよびフラッシングのいずれをも行わせずに記録を行うことを指示する操作を行うための操作用オブジェクト96を表示部69に表示させることによって、ユーザに、記録の前に吸引パージあるいはフラッシングを行わせるか否かを選択させることができるようになっていたが、これには限られない。
例えば、操作用オブジェクト95,111,112の代わりに、記録をキャンセルすることを指示する操作を行うための操作用オブジェクトを表示させてもよい。この場合、ユーザは、記録をキャンセルした後に、ヘッド交換を行うことができる。そして、ヘッド交換の後に、ユーザが、改めて記録を指示するための操作を行ってもよい。このように、ユーザは回復処理された後の画像に満足がいかない場合には、一旦記録をキャンセルすることにより、別の方法でノズルを回復させることもできる。また、別のプリンタにて記録するか否かを判断する材料とすることもできる。
また、第1~第8実施形態では、拡大表示されたプレビューを移動させることができるようになっていたが、これには限られない。例えば、表示部が十分に大きく、拡大表示されたプレビュー全体が表示部内に収まる場合には、拡大表示されたプレビューを移動させることができなくてもよい。
また、第1~第8実施形態では、プレビューを拡大表示させることができるようになっていたが、プレビューは拡大表示できなくてもよい。
また、第1、第3~第8実施形態では、表示部に複数のプレビューのうちどのプレビューを表示させるかを切り換えることができるようになっていたが、操作用オブジェクト94に基づいて操作が行われたときに、表示部に表示されるプレビューが、第1、第3~第8実施形態と異なる順序で切り換わってもよい。あるいは、表示部に複数のプレビューに個別の、プレビューの表示を指示する操作を行うための操作用オブジェクトを表示させてもよい。この場合、ユーザによりこれらの操作用オブジェクトのいずれかに基づいて操作が行われたときに、対応するプレビューが表示部に表示される。
また、第2実施形態では、非回復プレビューPvnと回復プレビューPvrの2種類のプレビューとを同時に表示部69に表示させたが、これには限られない。例えば、第3、第4実施形態で説明したような3種類以上のプレビューを同時に表示部69に表示させてもよい。
また、第3実施形態では、回復不能ノズルがない場合に、プレビュー表示部91に表示されるプレビューが、非回復プレビューPvn、弱回復プレビューPvr1および強回復プレビューPvr2の間で切り換わるようにし、回復不能ノズルがある場合に、プレビュー表示部91に表示されるプレビューが、非回復プレビューPvn、弱回復プレビューPvr1、強回復プレビューPvr2および正常プレビューPvcの間で切り換わるようにしたが、これには限られない。
例えば、回復不能ノズルの有無によらず、プレビュー表示部91に表示されるプレビューが、非回復プレビューPvn、弱回復プレビューPvr1および強回復プレビューPvr2の間で切り換わるようにしてもよい。あるいは、回復不能ノズルの有無によらず、プレビュー表示部91に表示されるプレビューが、非回復プレビューPvn、弱回復プレビューPvr1、強回復プレビューPvr2および正常プレビューPvcの間で切り換わるようにしてもよい。
また、第4実施形態では、ユーザによりインクジェットヘッド4を交換することが選択された場合に、インクジェットヘッド4の交換の手順を示す交換手順画面145を表示部69に表示させたが、交換手順画面145を表示させなくてもよい。
また、第4実施形態では、ユーザによりインクジェットヘッド4の手配することが選択されたときに、手配信号を外部装置122に送信したが、これには限られない。例えば、手配信号を外部装置122の送信する代わりに、インクジェットヘッド4の手配先のURL、電話番号等の情報を表示部69に表示させてもよい。
また、第4実施形態では、ユーザによりインクジェットヘッド4を交換することが選択されたときに、手配画面140を表示させたが、これには限られない。例えば、手配画面140を表示させる代わりに、交換用のインクジェットヘッド4を購入してインクジェットヘッド4を交換することを促すメッセージなどを表示部69に表示させてもよい。
また、第4実施形態では、回復不能ノズルの数が閾値以上のときに、インクジェットヘッド4の交換を促すためのメッセージ131および操作用オブジェクト132を表示部69に表示させたが、これには限られない。回復不能ノズルの数によらず、メッセージ131および操作用オブジェクト132を表示部69に表示させなくてもよい。
また、第4実施形態では、プレビューPvn,Pvr1,Pvr2において、回復不能ノズルに対応する部分を破線で表示させることにより、回復不能ノズルに対応する部分と、回復不能ノズルでない異常ノズルに対応する部分とを異なる態様で表示させたが、これには限られない。例えば、プレビューPvn,Pvr1,Pvr2において、回復不能ノズルに対応する部分と、回復不能ノズルでない異常ノズルに対応する部分とを異なる色で表示させるなどしてもよい。さらには、プレビューPvn,Pvr1,Pvr2において、回復不能ノズルに対応する部分と、回復不能ノズルでない異常ノズルに対応する部分とを同じ態様で表示させてもよい。
また、第3、第4実施形態では、異常ノズルを回復させる回復動作として、フラッシングおよび吸引パージのいずれかを選択的に行わせることができるようになっているが、これには限られない。第3、第4実施形態において、3種類以上の回復動作のいずれかを選択的に行わせることができるようにしてもよい。この場合、3種類以上の回復動作が、インクの排出量の異なる複数種類のフラッシングを含んでいてもよいし、インクの排出量が異なる複数種類の吸引パージを含んでいてもよい。また、3種類以上の回復動作が、フラッシングと吸引パージの両方を行う回復動作を含んでいてもよい。
また、3種類以上の回復動作のいずれかを選択的に行うことによって異常ノズルを回復させる場合、各回復動作を行ってから記録を行う場合の3種類以上のプレビューを表示部に表示させるようにしてもよい。
また、3種類以上の回復動作のいずれかを選択的に行うことによって異常ノズルを回復させる場合に、これら3種類以上の回復動作のうち2種類以上の一部の回復動作が行われた場合についてのみプレビューを表示部に表示させてもよい。例えば、3種類以上の回復動作が、フラッシングのみを行う回復動作を含む場合に、この回復動作が行われた場合のプレビューを表示部に表示させなくてもよい。
また、2種類以上の回復動作のいずれかを選択的に行うことによって異常ノズルを回復させる場合に、これら2種類の回復動作のうち1種類の回復動作が行われた場合についてのみプレビューを表示部に表示させてもよい。
また、第1、第2実施形態では、異常ノズルを回復させる回復動作として吸引パージ行わせたが、これには限られない。例えば、第1、第2実施形態において、回復動作としてフラッシングを行わせてもよい。なお、この場合には、インクジェットヘッド4が、本発明の「回復手段」を兼ねる。第1、第2実施形態において、回復動作として、吸引パージとフラッシングの両方を行わせてもよい。この場合には、メンテナンスユニット8とインクジェットヘッド4とが本発明の「回復手段」を構成する。
また、第5、第8実施形態では、プレビューとともに異常ノズル数N1,N2を表示部69に表示させたが、これには限られない。プレビューを表示させずに、異常ノズル数N1、異常ノズル数N2を表示部69に表示させてもよい。また、異常ノズル数N1,N2の代わりに、吸引パージを行わない場合および吸引パージを行う場合のインクジェットヘッド4における異常ノズルの数の割合等、異常ノズル情報および回復可能ノズル情報に応じた別の情報を表示部69に表示させてもよい。
また、第6、第7実施形態では、外部装置161の表示部162に、第1実施形態と同様のプレビュー画面を表示させたが、これには限られない。第6、第7実施形態では、外部装置161の表示部162に、第2~第5実施形態と同様のプレビュー画面を表示させてもよい。
また、以上の例では、パージとして吸引パージを行わせたが、これには限られない。例えば、インクカートリッジ14とインクジェットヘッド4との間の流路等にインクジェットヘッド4内のインクを加圧する加圧ポンプが設けられていてもよい。そして、パージとして、複数のノズル10がキャップ71で覆われた状態で上記加圧ポンプを駆動させることによってインクジェットヘッド4内のインクを排出させる加圧パージを行ってもよい。なお、この場合には、キャップ71と加圧ポンプとが本発明の「回復手段」を構成する。
あるいは、吸引ポンプ72を駆動させることによる吸引パージと、上述の加圧ポンプを駆動させることによる加圧パージの両方行ってもよい。なお、この場合には、吸引パージと加圧パージとが本発明の「回復動作」に相当する。また、この場合には、メンテナンスユニット8と加圧ポンプとが本発明の「回復手段」を構成している。
また、以上の例では、インクジェットヘッド4に検査用駆動を行わせたときの、ノズル10からキャップ71内に配置された電極76における電圧の変化に応じて信号処理回路78から出力される信号に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かを判定したが、これには限られない。
例えば、電極76の代わりに、鉛直方向に延びており、キャリッジ2がメンテナンス位置に位置している状態でノズル10の下方の空間と対向する電極を設けてもよい。そして、信号処理回路78から、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態で検査用駆動を行ったときの上記電極の電圧の変化に応じた信号を出力するようにしてもよい。
あるいは、例えば、キャリッジ2がメンテナンス位置等の所定位置に位置している状態で、ノズル10から吐出されたインクを直接検出し、検出結果に応じた信号を出力する光センサを設けてもよい。そして、この光センサから出力される信号に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かを判定してもよい。

あるいは、例えば、特許第4929699号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドのノズルが形成されたプレートに、ノズルからインクが吐出されたときの電圧の変化を検出する電圧検出回路を接続し、キャリッジを検査位置に移動させた状態でノズルからインクを吐出させるための動作を行わせたときに電圧検出回路から出力された信号に基づいて、ノズルが異常ノズルであるか否かを判定してもよい。
あるいは、例えば、特許第6231759号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドの基板を、温度検知素子を備えたものとしてもよい。そして、インクの吐出のために第1印加電圧を印加してヒータを駆動した後に、インクが吐出されないように第2印加電圧を印加してヒータを駆動し、第2印加電圧を印加してから、その後、所定時間が経過するまでの間の、温度検知素子で検知された温度の変化に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
あるいは、プリンタに所定のテストパターンを記録させ、テストパターンの記録結果に基づいて、異常ノズルがあるか否かを判定してもよい。このとき、プリンタがスキャナを有する複合機である場合に、スキャナにテストパターンを読み取らせることによってテストパターンの記録結果を入力してもよい。あるいは、ユーザに、テストパターンの記録結果に基づいて操作部68、外部装置などを操作させることによって、テストパターンの記録結果を入力してもよい。
また、以上の例では、記録指令を受信したときに異常ノズル情報を取得し、取得した異常ノズル情報に基づいて各判定を行ったがこれには限られない。例えば、記録を行っていないときに検査処理の実行、テストパターンの記録などを行って異常ノズル情報を取得しておき、記録指令を受信したときに、予め記憶された異常ノズル情報を用いて各判定を行ってもよい。
また、以上の例では、インクジェットヘッド4の全てのノズル10について、検査用駆動を行わせて、ノズル10が異常ノズルであるか否かを判定したが、これには限られない。例えば、各ノズル列9における1つおきのノズル10等、インクジェットヘッド4の一部のノズル10についてのみ、検査用駆動を行わせてノズル10が異常ノズルであるか否かを判定してもよい。そして、それ以外のノズル10については、上記一部のノズル10についての判定結果に基づいてノズル10が異常ノズルであるか否かを推定してもよい。
また、以上の例では、ノズル10からインクが吐出されたか否かに基づいてノズル10が異常ノズルであるか否かを判定したが、これには限られない。例えばインクの吐出方向や吐出速度等に基づいてノズル10が異常ノズルであるか否かを判定してもよい。
また、以上では、キャリッジとともに走査方向に移動しつつ複数のノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、走査方向に記録用紙の全長にわたって延びたいわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。Tシャツ、屋外広告用のシート、スマートフォン等の携帯端末のケース、段ボール、樹脂部材など、記録用紙以外の被記録媒体に画像を記録するプリンタにも適用され得る。また、インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出装置にも適用され得る。
1:プリンタ
4:インクジェットヘッド
8:メンテナンスユニット
10:ノズル
69:表示部
80:制御部
84:フラッシュメモリ
93~96:操作用オブジェクト
97a~97d:操作用オブジェクト
111,112:操作用オブジェクト
120:プリンタ
122:外部装置
131:メッセージ
132:操作用オブジェクト
142,143:操作用オブジェクト
145:手順表示画面
161:外部装置
162:表示部
Pvn:非回復プレビュー
Pvr:回復プレビュー
Pvr1:弱回復プレビュー
Pvr2:強回復プレビュー
Pvc:正常プレビュー

Claims (23)

  1. 液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
    液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、
    前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報を記憶する記憶部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    被記録媒体への記録を行うための記録データを受信し、かつ、前記異常ノズル情報が、前記異常ノズルがあることを示しているときに、
    前記記録データと前記異常ノズル情報とに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせずに記録を行う場合に記録される画像のプレビューである非回復プレビューを表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記記録データに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから記録を行う場合に記録される画像のプレビューである回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする記録装置。
  2. 前記表示部、を備え、
    前記制御部は、
    前記表示部に、前記非回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記表示部に、前記回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御部は、
    前記表示部を有する外部装置と通信可能であり、
    前記外部装置に、前記非回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記外部装置に、前記回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記表示部に前記非回復プレビューが表示されている状態で、前記非回復プレビューを拡大表示させることを指示する信号を受信したときに、前記非回復プレビューを拡大表示させるための信号を送信し、
    前記表示部に前記回復プレビューが表示されている状態で、前記回復プレビューを拡大表示させることを指示する信号を受信したときに、前記回復プレビューを拡大表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記制御部は、
    前記表示部に前記非回復プレビューが拡大表示されている状態で、前記非回復プレビューを移動させることを指示する信号を受信したときに、前記表示部における拡大表示された前記非回復プレビューの位置を移動させるための信号を送信し、
    前記表示部に前記回復プレビューが拡大表示されている状態で、前記回復プレビューを移動させることを指示する信号を受信したときに、前記表示部における拡大表示された前記回復プレビューの位置を移動させるための信号を送信することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記非回復プレビューと前記回復プレビューとを同時に前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記制御部は、
    前記回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信するときに、前記回復手段に前記回復動作を行わせるか否かの選択を促す第1オブジェクトを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記回復手段は、前記回復動作として、第1回復動作と、前記第1回復動作よりも前記異常ノズルを回復させる回復力が大きい第2回復動作との少なくとも2種類の回復動作を実行可能であり、
    前記制御部は、
    前記回復手段に前記第1回復動作を行わせた場合の前記回復プレビューである第1回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記回復手段に前記第2回復動作を行わせた場合の前記回復プレビューである第2回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記回復手段が、前記ヘッドを含み、
    前記第1回復動作および前記第2回復動作のうち、少なくとも前記第1回復動作は、前記ヘッドに前記異常ノズルから液体を排出させるフラッシングを含むことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記回復手段が、
    前記複数のノズルを覆うキャップと、
    前記ヘッド内の液体に圧力を付与するポンプと、を有し、
    前記第1回復動作および前記第2回復動作のうち、少なくとも前記第2回復動作は、前記複数のノズルが前記キャップで覆われた状態で前記ポンプを駆動させることによって、前記複数のノズルから前記キャップに液体を排出させるパージを含むことを特徴とする請求項8または9に記載の記録装置。
  11. 前記制御部は、
    前記第1回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号、および、前記第2回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を少なくとも送信し、
    前記第1回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信するときに、前記第2回復プレビューが前記表示部に表示された状態への切り換えをユーザに促す第2オブジェクトを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記第2オブジェクトに基づく、前記第2回復プレビューが前記表示部に表示された状態への切り換えを指示する信号を受信したときに、前記第2回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記第2回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信するときに、前記第1回復プレビューが前記表示部に表示された状態への切り換えをユーザに促す第3オブジェクトを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記第3オブジェクトに基づく、前記第1回復プレビューが前記表示部に表示された状態への切り換えを指示する信号を受信したときに、前記第1回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の記録装置。
  12. 前記記憶部は、前記回復動作を行っても回復しない前記異常ノズルである回復不能ノズルについての回復不能ノズル情報を記憶し、
    前記制御部は、
    回復不能ノズルではない前記異常ノズルは前記回復動作で回復し、前記回復不能ノズルは前記回復動作で回復しないものとして前記回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載の記録装置。
  13. 前記回復手段は、
    前記回復動作として、第1回復動作と、前記第1回復動作よりも前記異常ノズルを回復させる回復力が大きい第2回復動作との少なくとも2種類の回復動作を実行可能であり、
    前記回復不能ノズル情報が、
    前記第1回復動作を行っても回復しない前記ノズルである第1回復不能ノズルについての情報と、
    前記第2回復動作を行っても回復しない前記ノズルである第2回復不能ノズルについての情報と、を含み、
    前記制御部は、
    前記第1回復不能ノズルからの液体の吐出に異常があるとして、前記回復手段に前記第1回復動作を行わせた場合の前記回復プレビューである第1回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記第2回復不能ノズルからの液体の吐出に異常があるとして、前記回復手段に前記第2回復動作を行わせた場合の前記回復プレビューである第2回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 前記制御部は、
    前記回復不能ノズル以外の前記異常ノズルに対応する部分と、前記回復不能ノズルに対応する部分とを異なる態様で表示されるように前記非回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項12または13に記載の記録装置。
  15. 前記制御部は、
    前記回復不能ノズルの個数が所定個数以上の場合に、
    前記回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信するときに、ユーザに前記ヘッドの交換を促す第4オブジェクトを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項12~14のいずれかに記載の記録装置。
  16. 前記制御部は、
    前記第4オブジェクトに基づく前記ヘッドの交換を指示する信号を受信したときに、
    ユーザに前記ヘッドの手配を促す第5オブジェクトを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
  17. 前記制御部は、
    外部装置と通信可能に構成され、
    前記第5オブジェクトに基づく前記ヘッドの手配を指示する信号を受信したときに、前記ヘッドを手配するための信号を外部装置に送信することを特徴とする請求項16に記載の記録装置。
  18. 前記制御部は、
    前記第4オブジェクトに基づく前記ヘッドの交換を指示する信号を受信したときに、前記ヘッドの交換手順を示す第6オブジェクトを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
  19. 前記制御部は、
    前記回復動作を行っても回復しない前記異常ノズルである回復不能ノズルがない場合に、
    すべてのノズルから正常に液体が吐出されるとして、前記回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項8~14のいずれかに記載の記録装置。
  20. 前記制御部は、
    前記回復不能ノズルがある場合に、
    前記非回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    前記回復プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信し、
    すべてのノズルから正常に液体が吐出される場合に記録される画像のプレビューである正常プレビューを前記表示部に表示させるための信号を送信することを特徴とする請求項12~19のいずれかに記載の記録装置。
  21. 液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、を備えた記録装置と通信可能であり、かつ、表示部を有する外部装置を制御するためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記記録装置へ、被記録媒体への記録を行うための記録データを送信する送信処理と、
    前記記録装置から、前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報を受信する受信処理と、
    前記記録データと前記異常ノズル情報とに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせずに記録を行う場合に記録される画像のプレビューである非回復プレビューを前記表示部に表示させる第1表示処理と、
    前記記録データに基づいて、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから記録を行う場合に記録される画像のプレビューである回復プレビューを前記表示部に表示させる第2表示処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
  22. 液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
    液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、
    前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報と、前記異常ノズルのうち前記回復動作によって回復すると想定される回復可能ノズルの情報である回復可能ノズル情報と、を記憶する記憶部と、
    表示部を有する外部装置と通信可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記外部装置から、被記録媒体への記録を行うための記録データを受信したときに、前記異常ノズル情報と前記回復可能ノズル情報とを、前記外部装置に送信することを特徴とする記録装置。
  23. 液体を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
    液体の吐出に異常のある異常ノズルを回復させるための回復動作を行う回復手段と、
    前記複数のノズルの各々について前記異常ノズルであるか否かを示す異常ノズル情報と、前記異常ノズルのうち前記回復動作によって回復すると想定される回復可能ノズルの情報である回復可能ノズル情報と、を記憶する記憶部と、
    表示部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    被記録媒体への記録を行うための記録データを受信したときに、
    前記異常ノズル情報と前記回復可能ノズル情報とに応じた情報を前記表示部に表示させることを特徴とする記録装置。
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